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特許7237195通信方法、装置、エンティティ及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】通信方法、装置、エンティティ及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/08 20230101AFI20230303BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20230303BHJP
【FI】
H04W28/08
H04W92/24
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021559290
(86)(22)【出願日】2020-06-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-01
(86)【国際出願番号】 CN2020094140
(87)【国際公開番号】W WO2020253531
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-10-05
(31)【優先権主張番号】201910523153.7
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】王 涛
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02587774(EP,A1)
【文献】特表2014-535209(JP,A)
【文献】特開2013-051509(JP,A)
【文献】3GPP TS 23.501 V16.1.0,2019年06月11日
【文献】Tencent,Handling communication with no available SCP[online],3GPP TSG SA WG2 #134 S2-1907144,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_134_Sapporo/Docs/S2-1907144.zip>,2019年06月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1のネットワーク機能エンティティが第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するステップと、
第1のネットワーク機能エンティティは、第1のSCPネットワーク要素が失効したと特定すると、第2のSCPネットワーク要素を検出し、又は、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るステップと、
第1のネットワーク機能エンティティは、前記第2のSCPネットワーク要素が有効であると特定すると、前記第1のSCPネットワーク要素から前記第2のSCPネットワーク要素に切り替え、前記第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティは、第2のSCPネットワーク要素が無効であると特定すると、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第1のネットワーク機能エンティティが第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信する前に、前記方法は、さらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティが第3のSCPネットワーク要素を選択するステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティは、前記第2のネットワーク機能エンティティを選択する時に前記第3のSCPネットワーク要素が失効したと特定すると、前記第1のSCPネットワーク要素を選択して、前記第1のネットワーク機能エンティティと前記第2のネットワーク機能エンティティとの間の通信接続を確立するステップと、
を含む請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1のネットワーク機能エンティティが第2のSCPネットワーク要素を検出するステップは、
前記第1のネットワーク機能エンティティが、配置されたM個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を前記第2のSCPネットワーク要素として選択するステップであって、前記Mが整数であり、且つM>0であり、前記Nが整数であり、且つ0<N≦Mであるステップ
を含む請求項1又は2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記第1のネットワーク機能エンティティが第2のSCPネットワーク要素を検出するステップは、
前記第1のネットワーク機能エンティティが制御機能エンティティに第1のクエリ要求を送信するステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記制御機能エンティティから送信された第1のクエリ応答を受信するステップであって、前記第1のクエリ応答には、M個の有効なSCPネットワーク要素の情報が含まれ、前記Mが整数であり、且つM>0であるステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記M個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を前記第2のSCPネットワーク要素として選択するステップであって、前記Nが整数であり、且つ0<N≦Mであるステップと、
を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項5】
前記第1のネットワーク機能エンティティが第2のSCPネットワーク要素を検出するステップは、
前記第1のネットワーク機能エンティティが制御機能エンティティに第2のクエリ要求を送信するステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記制御機能エンティティから送信された第2のクエリ応答を受信するステップであって、前記第2のクエリ応答は、有効なSCPネットワーク要素が存在しないことを指示するために用いられ、前記有効なSCPネットワーク要素が存在しないことは前記第2のSCPネットワーク要素が無効であることを示すステップと、
を含む請求項1~4のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項6】
N>1の場合、前記方法は、さらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティは、前記N個の第2のSCPネットワーク要素それぞれの負荷能力情報に応じて、前記N個の第2のSCPネットワーク要素の間にトラヒック分配を行うステップ
を含む請求項3又は4に記載の通信方法。
【請求項7】
前記N個の第2のSCPネットワーク要素のうちQ個の第2のSCPネットワーク要素が失効した場合、前記第1のネットワーク機能エンティティは、(N-Q)個の第2のSCPネットワーク要素のそれぞれの負荷能力情報に応じてトラヒック分配を調整し、前記Qが整数であり、且つ0<Q<Nである請求項6に記載の通信方法。
【請求項8】
N>1の場合、前記方法は、さらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティは、前記N個の第2のSCPネットワーク要素から1つの第2のSCPネットワーク要素を選択して、前記第1のネットワーク機能エンティティに接続された1つの端末にトラヒックサービスを提供するステップ
を含む請求項3又は4に記載の通信方法。
【請求項9】
前記方法は、さらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティは、制御機能エンティティ又は第3のネットワーク機能エンティティに前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素が失効した旨の第1の通知メッセージを送信するステップ
を含む請求項1から8のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項10】
前記方法は、さらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻った場合、前記第1のネットワーク機能エンティティは、前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素が有効に回復した旨の第2の通知メッセージを受信するステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティは、前記第2の通知メッセージに応じて、前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接通信することに切り替えるステップと、
を含む請求項1から9のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項11】
前記方法は、さらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと通信する場合、前記第1のネットワーク機能エンティティは、前記第1のSCPネットワーク要素が有効に回復した旨の第3の通知メッセージを受信するステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティは前記第3の通知メッセージに応じて、前記第1のSCPネットワーク要素を候補有効SCPのリソースプールに追加するステップと、
を含む請求項1から10のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項12】
前記第1のネットワーク機能エンティティは、NF(Network Function)ネットワーク要素またはNFサービス(NF Service)モジュールであり、
前記第2のネットワーク機能エンティティは、NF(Network Function)ネットワーク要素またはNFサービス(NF Service)モジュールである請求項1から11のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項13】
通信装置であって、
第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するための通信モジュールと、
第1のSCPネットワーク要素が失効したと特定すると、第2のSCPネットワーク要素を検出するための検出モジュールと、
第1のSCPネットワーク要素が失効したと特定すると、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るための戻りモジュールと、
第2のSCPネットワーク要素が有効であることを前記検出モジュールが検出すると、前記第1のSCPネットワーク要素から前記第2のSCPネットワーク要素に切り替えるための切り替えモジュールと、
を含み、
前記通信モジュールは、さらに、前記切り替えモジュールによって切り替えられた第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するために用いられ、
前記戻りモジュールは、さらに、第2のSCPネットワーク要素が無効であることを前記検出モジュールが検出すると、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るために用いられる装置。
【請求項14】
ネットワーク機能エンティティであって、
通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを含み、当該メモリは、コンピュータにより実行されるコマンドを記憶するために用いられ、当該ネットワーク機能エンティティが稼働する場合、当該通信インタフェースは、前記請求項1から12のいずれか一項に記載の通信接続のステップを実行するために用いられ、当該プロセッサが、当該メモリに記憶された前記マンドを実行して、前記請求項1から12のいずれか一項に記載の通信方法におけるステップを実行するネットワーク機能エンティティ。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムが実行されると、前記請求項1から12のいずれか一項に記載の通信方法を実行するためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、具体的に、ネットワーク機能エンティティの間の通信技術に関する。
【0002】
本出願は2019年06月17日に中国専利局に提出した、出願番号が201910523153.7であり、出願の名称が「通信方法、装置、エンティティ及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用により本出願に結合される。
【背景技術】
【0003】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)により設定された5G通信標準はR15(Release15)から、通信ネットワークにおいてNF(Network Function)ネットワーク要素及びNFサービス(NF Service)モジュールを導入する。NF ServiceモジュールはNFネットワーク要素上に位置するモジュールであってもよく、仮想化ネットワークにおいて区画されたモジュールであってもよい。
【0004】
R15では、消費者であるNFネットワーク要素/NF Serviceモジュールと、生産者であるNFネットワーク要素/NF Serviceモジュールとの間で直接通信を行う。生産者と消費者の間は相対的な関係であり、A者がB者にサービスを提供すれば、A者が生産者であり、B者が消費者である。R16には間接(Indirect)通信の技術が導入される。すなわち、消費者であるNFネットワーク要素/NF Serviceモジュールと生産者であるNFネットワーク要素/NF Serviceモジュールとの間では、SCP(Service Communication Proxy)ネットワーク要素を介して通信を行う必要がある。
【0005】
R16標準では、消費者であるNFネットワーク要素/NF Serviceモジュールにより使用されるCPネットワーク要素が静的に配置されている。静的に配置されたSCPネットワーク要素が失効すると、この消費者であるNFネットワーク要素/NF Serviceモジュールの間接通信が失効する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の実施例は通信方法を提供し、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティの通信に用いられるSCPネットワーク要素が失効する場合、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することを確保することができ、トラヒックの連続性を保証するだけでなく、システムの信頼性及び有用性を保証する。本出願の実施例は、さらに相応する装置、エンティティ及び記憶媒体を提供する。
【0007】
本出願の第1態様は通信方法を提供し、
第1のネットワーク機能エンティティが第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するステップと、
第1のSCPネットワーク要素が失効したと前記第1のネットワーク機能エンティティが特定すると、前記第1のネットワーク機能エンティティは、第2のSCPネットワーク要素を検出し、又は、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティは、前記第2のSCPネットワーク要素が有効であると特定すると、前記第1のSCPネットワーク要素から前記第2のSCPネットワーク要素に切り替え、前記第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するステップと、
前記第1のネットワーク機能エンティティは、第2のSCPネットワーク要素が無効であると特定すると、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るステップと、を含んでもよい。
【0008】
本出願の第2態様は通信装置を提供し、
第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するための通信モジュールと、
第1のSCPネットワーク要素が失効したと特定されると、第2のSCPネットワーク要素を検出するための検出モジュールと、
第1のSCPネットワーク要素が失効した特定されると、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るための戻りモジュールと、
前記検出モジュールは、第2のSCPネットワーク要素が有効であると検出すると、前記第1のSCPネットワーク要素から前記第2のSCPネットワーク要素に切り替えるための切替えモジュールと、を含んでもよく、
前記通信モジュールは、さらに、前記切り替えモジュールによって切り替えられた第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するために用いられ、
前記戻りモジュールは、さらに、第2のSCPネットワーク要素が無効であると前記検出モジュールが検出すると、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るために用いられる。
【0009】
第2態様によれば、第1の可能な実施形態において、前記通信装置は、第1の選択モジュールをさらに含んでもよく、
前記第1の選択モジュールは、第3のSCPネットワーク要素を選択するために用いられ、前記第3のSCPネットワーク要素が前記第1のネットワーク機能エンティティに前記第2のネットワーク機能ネットワーク要素を選択する時に失効である場合、前記第1のSCPネットワーク要素を選択して、前記第1のネットワーク機能エンティティと前記第2のネットワーク機能エンティティとの間の通信接続を確立する。
【0010】
第2態様によれば、第2の可能な実施形態において、前記検出モジュールは、
配置されたM個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を前記第2のSCPネットワーク要素として選択し、前記Mが整数であり、且つM>0であり、前記Nが整数であり、且つ0<N≦Mであることをさらに含んでもよい。
【0011】
第2態様によれば、第3の可能な実施形態において、前記検出モジュールは、
制御機能エンティティに第1のクエリ要求を送信するための第1の送信ユニットと、
前記制御機能エンティティから送信された第1のクエリ応答を受信するための第1の受信ユニットであって、前記第1のクエリ応答には、M個の有効なSCPネットワーク要素の情報が含まれ、前記Mが整数であり、且つM>0である前記第1の受信ユニットとを含んでもよく、
前記第1の選択モジュールは、さらに、前記M個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を前記第2のSCPネットワーク要素として選択するために用いられ、前記Nが整数であり、且つ0<N≦Mである。
【0012】
第2態様によれば、第4の可能な実施形態において、前記検出モジュールは、
制御機能エンティティに第2のクエリ要求を送信するための第2の送信ユニットと、
前記制御機能エンティティから送信された第2のクエリ応答を受信するの第2の受信ユニットであって、前記第2のクエリ応答は、有効なSCPネットワーク要素が存在しないことを指示するために用いられ、前記有効なSCPネットワーク要素が存在しないことは前記第2のSCPネットワーク要素が無効であることを示す前記第2の受信ユニットとを含んでもよい。
【0013】
第2態様の第2または第3の可能な実施形態によれば、第5の可能な実施形態において、N>1の場合、前記通信装置はさらに、
前記N個の第2のSCPネットワーク要素それぞれの負荷能力情報に基づいて前記N個の第2のSCPネットワーク要素間にトラヒック分配を行うためのトラヒック分配モジュールを含む。
【0014】
第2態様の第5の可能な実施形態によれば、第6の可能な実施形態において、
前記トラヒック分配モジュールはさらに、前記N個の第2のSCPネットワーク要素にQ個の第2のSCPネットワーク要素が失効すると、(N-Q)個の第2のSCPネットワーク要素のそれぞれの負荷能力情報に基づいてトラヒック分配を調整するために用いられ、前記Qが整数であり、且つ0<Q<Nである。
【0015】
第2態様の第2または第3の可能な実施形態によれば、第7の可能な実施形態において、
前記第1の選択モジュールは、前記N個の第2のSCPネットワーク要素から1つの第2のSCPネットワーク要素を選択して、接続された1つの端末にトラヒックサービスを提供するために用いられる。
【0016】
第2態様、第2態様の第1~第4のいずれかの可能な実施形態によれば、第8の可能な実施形態において、前記通信装置はさらに、
制御機能エンティティ又は第3のネットワーク機能エンティティに前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素が失効した第1の通知メッセージを送信するための送信モジュールを含む。
【0017】
第2態様、第2態様の第1~第4のいずれかの可能な実施形態によれば、第9の可能な実施形態において、前記通信装置はさらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記第2のネットワークエンティティと直接的に通信するように戻った場合、前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素が有効に回復した旨の第2の通知メッセージを受信するための第1の受信モジュールと、を含み、
前記切り替えモジュールは、前記第2の通知メッセージに応じて、前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接通信することに切り替えるために用いられる。
【0018】
第2態様、第2態様の第1~第4のいずれかの可能な実施形態によれば、第10の可能な実施形態において、前記通信装置はさらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと通信する場合、前記第1のSCPネットワーク要素が有効に回復した旨の第3の通知メッセージを受信するための第2の受信モジュールと、
前記第3の通知メッセージに応じて、前記第1のSCPネットワーク要素を候補有効SCPのリソースプールに追加するための追加モジュールと、を含む。
【0019】
本出願の第3態様はネットワーク機能エンティティを提供し、通信インタフェース、プロセッサ及びメモリを含んでもよく、該メモリはコンピュータが実行するコマンドを記憶するために用いられ、該ネットワーク機能エンティティが運行すると、該通信インタフェースは、上記第2態様又は第2態様のいずれかの可能な実施形態における通信モジュールが実行する動作を実行するために用いられ、該プロセッサは、該メモリに記憶された該コンピュータにより実行されたコマンドを実行して、上記第2態様又は第2態様のいずれかの可能な実施形態における切り替えモジュールにより実行される動作を実行させる。
【0020】
本出願の第4態様はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコマンドが記憶され、コンピュータで運行されると場合、コンピュータに前記第1態様の記載の方法を実行させる。
【0021】
本出願の別の態様はコマンドが含まれるコンピュータプログラムを提供し、コンピュータで運行されると、コンピュータに前記第1態様の記載の方法を実行させる。
【0022】
本出願の実施例は、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティの通信に用いられるSCPネットワーク要素が失効すると、他の利用可能なSCPネットワーク要素に切り替え、又は第1のネットワーク機能エンティティが第2のネットワーク機能エンティティと直接通信するように戻ることができる。このように、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することを確保され、トラヒックの連続性が保証されるだけでなく、システムの信頼性及び有用性も確保される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本出願の実施例が提供する通信システムのネットワークアーキテクチャ模式図である。
図2】本出願の実施例が提供する通信システムの別のネットワークアーキテクチャ模式図である。
図3】本出願の実施例が提供する通信システムの別のネットワークアーキテクチャ模式図である。
図4】本出願の実施例が提供する通信システムの別のネットワークアーキテクチャ模式図である。
図5】本出願の実施例が提供する通信方法の実施例模式図である。
図6】本出願の実施例が提供する通信方法の別の実施例模式図である。
図7】本出願の実施例が提供する通信方法の別の実施例模式図である。
図8】本出願の実施例が提供する通信方法の別の実施例模式図である。
図9】本出願の実施例が提供する通信装置の実施例模式図である。
図10】本出願の実施例が提供する通信装置の別の実施例模式図である。
図11】本出願の実施例が提供する通信デバイスの実施例模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しながら本出願の実施例を記述し、明らかに、記述された実施例は、あくまで本出願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。当業者が分かるように、技術の発展と新規なシーンの出現に伴い、本出願の実施例が提供する技術案は類似する技術問題に対して、同様に適用する。
【0025】
本出願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における「第1」、「第2」等という用語は、類似する対象を区別するために用いられ、必ずしも特定の順序又は優先順位を記述するために用いられる必要がない。このように使用されるデータは、適切な状況下で交換することができ、その結果、ここで記述された実施例はここで図示又は記述した内容以外の順序で実施することができると理解される。なお、「含む」と「有する」という用語およびそれらの任意変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図して、例えば、一連のステップまたはユニットを含む過程、方法、システム、製品、またはデバイスは、必ずしも明確にリストされたそれらのステップまたはユニットに限定されるものではなく、明確にリストされていない、またはこれらの過程、方法、製品、またはデバイスに対して固有的な他のステップまたはユニットを含んでもよい。
【0026】
本出願の実施例は通信方法を提供し、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティの通信に用いられるSCPネットワーク要素が失効した場合に、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することが確保され、トラヒックの連続性が保証されるだけでなく、システムの信頼性及び有用性も保証される。本出願の実施例は、さらに相応する装置、エンティティ及び記憶媒体を提供する。以下、それぞれ詳細に説明する。
【0027】
図1は本出願の実施例が提供する通信システムのネットワークアーキテクチャ模式図である。
【0028】
図1に示すように、本出願の実施例が提供する通信システムは、第1のネットワーク機能エンティティ、SCP(Service Communication Proxy)ネットワーク要素及び第2のネットワーク機能エンティティを含み、その中、SCPネットワーク要素は第1のSCPネットワーク要素であってもよく、即ち、第1のネットワーク機能エンティティは第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信する。
【0029】
第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティは、事業者ネットワークにおいて何らかの特定の機能を実行するネットワーク要素又はモジュールであってもよく、NFネットワーク要素であってもよく、NF Serviceモジュールであってもよい。
【0030】
第1のネットワーク機能エンティティ又は第2のネットワーク機能エンティティがNFネットワーク要素である場合、第1のネットワーク機能エンティティ又は第2のネットワーク機能エンティティは、AMF(Access and Mobility management Function)ネットワーク要素、SMF(Session Management Function)ネットワーク要素、UPF(User Plane Function)ネットワーク要素、PCF(Policy Control Function)ネットワーク要素、UDM(Unified Data Management)ネットワーク要素、UDR(Unified Data Repository)ネットワーク要素、AUSF(AUthentication Server Function)ネットワーク要素、NSSF(Network Slice Selection Function)ネットワーク要素、NWDAF(Network Data Analytics Function)ネットワーク要素、NRF(Network Repository Function)ネットワーク要素を含んでもよい。
【0031】
第1のネットワーク機能エンティティ又は第2のネットワーク機能エンティティがNF Serviceモジュールである場合、第1のネットワーク機能エンティティ又は第2のネットワーク機能エンティティは、上記のそれらネットワーク要素によって提供されるサービス機能モジュールであってもよく、例えば、AMF Serviceモジュール、SMF Serviceモジュール、UPF Serviceモジュール、PCF Serviceモジュール、UDM Serviceモジュール、UDR Serviceモジュール、AUSF Serviceモジュール、NSSF Serviceモジュール、NWDAF Serviceモジュール又はNRF Serviceモジュールである。
【0032】
SCPネットワーク要素は、上記NFネットワーク要素又はNF Serviceモジュールの機能を代理するデバイスであってもよい。
【0033】
本出願の実施例では、第1のネットワーク機能エンティティは1つ又は複数であってもよく、第2のネットワーク機能エンティティは1つ又は複数であってもよく、第1のネットワーク機能エンティティはSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信することができる。
【0034】
第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティのいずれか一方が生産者(producer)であり、他方が消費者(consumer)であってもよい。本出願の実施例では、第1のネットワーク機能エンティティが消費者であり、第2のネットワーク機能エンティティが生産者であり、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティは、複数のエンティティ組み合わせ方式があることができる。例えば、AMFネットワーク要素が第1のネットワーク機能エンティティである場合、SMFネットワーク要素が第2のネットワーク機能エンティティであってもよい。ソースAMFネットワーク要素が第2のネットワーク機能エンティティである場合、ターゲットAMFネットワーク要素が第1のネットワーク機能エンティティであってもよい。ソースSMFネットワーク要素が第2のネットワーク機能エンティティである場合、ターゲットSMFネットワーク要素が第1のネットワーク機能エンティティであってもよい。UPFネットワーク要素が第2のネットワーク機能エンティティである場合、SMFネットワーク要素が第1のネットワーク機能エンティティであってもよい。PCFネットワーク要素が第2のネットワーク機能エンティティである場合、AMFネットワーク要素が第1のネットワーク機能エンティティであってもよく、又は、SMFネットワーク要素が第1のネットワーク機能エンティティであってもよい。もちろん、各エンティティ間の生産者と消費者との関係は、ここで列挙したものに限定されるものではなく、両者のエンティティ間が互いに通信できれば、上記第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティとの間での消費者と生産者の関係を確立することができる。
【0035】
上記記述された生産者と消費者がいずれもネットワーク要素レベルであり、実際には、各ネットワーク要素レベルで相応するサービスモジュールを有することもでき、例えば、AMFネットワーク要素には1つ又は複数のAMF Serviceモジュールが含まれることができ、AMF Service 1/2/3/・・・と表記することができ、SMFネットワーク要素には1つ又は複数のSMF Serviceモジュールが含まれることができ、SMF Service 1/2/3/・・・と表記することができ、例えば、SMF Service 1/2/3/・・・が第2のネットワーク機能エンティティである場合、AMF Service 1が第1のネットワーク機能エンティティであってもよく、もちろん、AMF Service 2が第1のネットワーク機能エンティティであってもよく、本実施例においてこのような形態のみを例として説明し、実際に、他のネットワーク要素におけるサービスモジュール間の関係に対して、上記ネットワーク要素間の生産者と消費者との間の関係を参照して理解することができる。
【0036】
上記生産者と消費者との間の関係は相対的であり、一定ではなく、異なる使用シーンに応じて両者の関係を確定することができ、本出願の実施例はこれに限定されない。
【0037】
上記図1に対応する実施例をもとに、本出願の実施例が提供する通信システムの別の実施例において、図2に示すように、図2は本出願の実施例が提供する通信システムの別のネットワークアーキテクチャ模式図である。該通信システムはさらに制御機能エンティティを含んでもよく、該制御機能エンティティは、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティの間接通信に用いられる第1のSCPネットワーク要素が失効すると、該第1のネットワーク機能エンティティに有効なSCPネットワーク要素の情報を提供するために用いられる。このように、第1のネットワーク機能エンティティは有効なSCPネットワーク要素の情報に基づいて、有効なSCPネットワーク要素から第2のSCPネットワーク要素を選択することができ、さらに、該第2のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信する。
【0038】
制御機能エンティティはSCPネットワーク要素が有効であるか否かを記録するために用いられるネットワーク要素であってもよく、例えば、NRF(Network Repository Function)ネットワーク要素又はDNS(Domain Name System)ネットワーク要素であり、制御機能エンティティはSCPネットワーク要素が有効であるか否かを記録するために用いられるサービスモジュールであってもよく、例えば、NRF Serviceモジュール又はDNS Serviceモジュールである。
【0039】
別の可能な実施形態において、上記図1に示す通信システムをもとに、本出願の実施例が提供する通信システムの別の実施例において、図3に示すように、図3は本出願の実施例が提供する通信システムの別のネットワークアーキテクチャ模式図である。該通信システムは、第1のSCPが無効した後、制御機能エンティティによって他の有効なSCPネットワーク要素が存在するか否かを検索することなく、第1のネットワーク機能エンティティが第2のネットワーク機能エンティティと直接通信してもよい。
【0040】
別の可能な実施形態において、本出願の実施例が提供する通信システムの別の実施例において、図4に示すように、図4は本出願の実施例が提供する通信システムの別のネットワークアーキテクチャ模式図である。該通信システムは、第1のSCPが無効した後、第1のネットワーク機能エンティティが制御機能エンティティによって有効なSCPネットワーク要素を検索していない場合、第1のネットワーク機能エンティティが第2のネットワーク機能エンティティと直接通信することができる。
【0041】
上記いくつの実施案では、第1のSCPネットワーク要素が失効した後、他の有効なSCPネットワーク要素を新たに検索して、ひいては有効な第2のSCPネットワーク要素を介して第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティとの間の間接通信を確立すること、及び第1のネットワーク機能エンティティが第2のネットワーク機能エンティティとの直接通信を確立することのいずれも、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティの通信に用いられるSCPネットワーク要素が失効した場合に、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することを確保することができ、トラヒックの連続性が保証されるだけでなく、システムの信頼性及び有用性も保証される。
【0042】
上記記述された通信システムネットワークアーキテクチャに基づいて、以下、図5を参照して本出願の実施例における通信方法の実施例を説明する。
【0043】
図5に示すように、本出願の実施例により提供される通信方法の実施例は、以下のステップを含むことができる。
【0044】
101において、第1のネットワーク機能エンティティは第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信する。
【0045】
102において、前記第1のネットワーク機能エンティティは第1のSCPネットワーク要素が失効したと特定すると、第2のSCPネットワーク要素を検出する。
【0046】
なお、第1のネットワーク機能エンティティが第1のSCPネットワーク要素の失効を特定する方式は、第1のネットワーク機能エンティティがその自体のために第2のネットワーク機能エンティティを選択することを第1のSCPネットワーク要素に要求する時、第1のSCPネットワーク要素の応答をずっと受信していない場合、第1のSCPネットワーク要素が失効したと特定することができる。
【0047】
第1のネットワーク機能エンティティが第2のSCPネットワーク要素を検出する過程は、発見と選択の2つの過程を含んでもよい。
【0048】
その中、発見過程は、第1のネットワーク機能エンティティが制御機能エンティティを介して第2のSCPネットワーク要素を発見する過程であってもよく、例えば、制御機能エンティティが第2のSCPネットワーク要素を含む有効なSCPネットワーク要素の情報リストを第1のネットワーク機能エンティティにフィードバックする過程であってもよい。
【0049】
選択過程は、第1のネットワーク機能エンティティが制御機能エンティティによってフィードバックされた有効なSCPネットワーク要素の情報リストに応じて、該リストから第2のSCPネットワーク要素を選択する過程であってもよい。
【0050】
103において、前記第1のネットワーク機能エンティティは前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻る。
【0051】
ステップ102とステップ103は同時に実行されず、ステップ102が実行されると、ステップ103は実行されず、ステップ103が実行されると、ステップ102は実行されない。つまり、第1のSCPネットワーク要素が失効した場合、第1のネットワーク機能エンティティは、他のSCPネットワーク要素(例えば、第2のSCPネットワーク要素)を検出する方式により、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することを保証することができ、第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻る方式により、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することを保証してもよい。第1のネットワーク機能エンティティは、他のSCPネットワーク要素を検出する方式により、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することを保証すると、検出された他のSCPネットワーク要素が有効である可能性があり、無効である可能性もあるので、第2のSCPネットワーク要素が有効であるか否かを確定するための通信方式が異なる。このため、第2のSCPネットワーク要素が有効であるか否かを確定することができ、その確定方式は前述の第1のSCPネットワーク要素が有効であるか否かを確定する方式と同様であり、ここで重複な説明を省略する。
【0052】
104において、前記第2のSCPネットワーク要素が有効であると、前記第1のネットワーク機能エンティティは前記第1のSCPネットワーク要素から前記第2のSCPネットワーク要素に切り替え、前記第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信する。
【0053】
105において、前記第2のSCPネットワーク要素が無効であると、前記第1のネットワーク機能エンティティは前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻る。本出願の実施例は、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティの通信に用いられるSCPネットワーク要素が失効した場合、他の利用可能なSCPネットワーク要素に切り替え、又は第1のネットワーク機能エンティティが第2のネットワーク機能エンティティと直接通信するように戻ることができ、このように、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することを確保することができ、トラヒックの連続性が保証されるだけでなく、システムの信頼性及び有用性も保証される。
【0054】
1つの可能な実施形態において、第1のSCPネットワーク要素は、第1のネットワーク機能エンティティにより初めて選択使用されるSCPネットワーク要素でない可能性があり、他のSCPネットワーク要素から切り替えられたものである可能性があり、このため、ステップ101の前に、第1のネットワーク機能エンティティは第3のSCPネットワーク要素を選択する可能性があり、第3のSCPネットワーク要素が第1のネットワーク機能エンティティに第2のネットワーク機能ネットワーク要素を選択する時に失効すると、第1のネットワーク機能エンティティが第1のSCPネットワーク要素を選択して、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティとの間の通信接続を確立する。
【0055】
つまり、第1のネットワーク機能エンティティがその自身に第2のネットワーク機能エンティティを選択することを第3のSCPネットワーク要素に要求する時、第3のSCPネットワーク要素の応答をずっと受信していない場合、第3のSCPネットワーク要素が第2のネットワーク機能エンティティを選択する過程中で失効したと特定することができ、この場合、第1のネットワーク機能エンティティは有効なSCPネットワーク要素から第1のSCPネットワーク要素を選択し、第1のSCPネットワーク要素を介してその自身に第2のネットワーク機能エンティティを選択することができる。
【0056】
上記ステップ102において、第1のネットワーク機能エンティティが第2のSCPネットワーク要素を検出する実施形態は複数であってもよく、1つの好ましい実施形態において、第1のネットワーク機能エンティティは、配置されたM個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を第2のSCPネットワーク要素として選択し、Mが整数であり、且つM>0であり、Nが整数であり、且つ0<N≦Mである。
【0057】
この場合に静的配置により実現され、初期配置時に第1のネットワーク機能エンティティに複数の有効なSCPネットワーク要素を配置し、1つが失効した後、残りの有効なSCPネットワーク要素から第2のSCPネットワーク要素を選択することができ、該シーンでは、M個の有効なSCPネットワーク要素が残りの有効なSCPネットワーク要素であると理解される。
【0058】
別の好ましい実施形態において、第1のネットワーク機能エンティティは制御機能エンティティに第1のクエリ要求を送信し、制御機能エンティティが第1のクエリ要求を受信した後、第1のクエリ要求に基づいて第1のネットワーク機能エンティティに第1のクエリ応答を送信することができ、第1のクエリ応答にはM個の有効なSCPネットワーク要素の情報が含まれるので、第1のネットワーク機能エンティティが第1のクエリ応答を受信した後、M個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を前記第2のSCPネットワーク要素として選択することができる。その中、Mが整数であり、且つM>0であり、Nが整数であり、且つ0<N≦Mである。
【0059】
別の好ましい実施形態において、第1のネットワーク機能エンティティは制御機能エンティティに第2のクエリ要求を送信し、制御機能エンティティが第2のクエリ要求を受信した後、第2のクエリ要求に基づいて第1のネットワーク機能エンティティに第2のクエリ応答を送信することができ、第2のクエリ応答は有効なSCPネットワーク要素が存在しないことを指示すると、第2のSCPネットワーク要素が無効であることを示す。
【0060】
本実施例において、第1のクエリ要求と第2のクエリ要求の作用は同様であり、制御機能エンティティに有効な第2のSCPネットワーク要素が存在するか否かをクエリするためである。
【0061】
第1のネットワーク機能エンティティがM個の有効なSCPネットワーク要素を検出すると、図6を参照して、本出願の実施例により提供される通信方法の別の実施例は、以下のステップを含むことができる。
【0062】
201において、第1のネットワーク機能エンティティは、前記M個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を前記第2のSCPネットワーク要素として選択し、前記Nが整数であり、且つ0<N≦Mである。
【0063】
第1のネットワーク機能エンティティは1つの第2のSCPネットワーク要素を選択してもよく、2つ又は複数の第2のSCPネットワーク要素を選択してもよく、2つ又は複数の第2のSCPネットワーク要素を選択する場合、各第2のSCPネットワーク要素のトラヒック能力が異なる可能性があるため、ステップ202に基づいてトラヒック分配を行うことができる。
【0064】
202において、第1のネットワーク機能エンティティは前記N個の第2のSCPネットワーク要素それぞれの負荷能力情報に基づいて前記N個の第2のSCPネットワーク要素間にトラヒック分配を行う。
【0065】
第1のネットワーク機能エンティティは複数の第2のSCPネットワーク要素が利用可能であることを確定すると、負荷分散(Load Balance)の方式を採用し、トラヒックを第2のSCPネットワーク要素のそれぞれの負荷能力情報に基づいて分配することができ、その中、負荷能力情報は、ウエートファクタ(Weight factor)で表すことができ、即ち、トラヒックを各第2のSCPネットワーク要素のWeight factorに基づいて分配することができる。
【0066】
1つの可能な実施形態において、各第2のSCPネットワーク要素のWeight factorが全ての第2のSCPネットワーク要素のWeight factorの和に占める割合に応じてトラヒック分配を行うことができる。
【0067】
例えば、第2のSCPネットワーク要素はSCP‐1、SCP‐2及びSCP‐3を含み、SCP‐1に対応するWeight factorが1.0であり、SCP‐2に対応するWeight factorが0.5であり、SCP‐3に対応するWeight factorが0.6であると、第1のネットワーク機能エンティティは、1.0/(1.0+0.5+0.6)=47.6%というトラヒック要求をSCP‐1に送信し、0.5/(1.0+0.5+0.6)=23.8%というトラヒック要求をSCP‐2に送信し、0.6/(1.0+0.5+0.6)=28.6%というトラヒック要求をSCP‐3に送信する。
【0068】
いくつの可能な実施例において、負荷分散を保証するために、以下のいくつかの根拠を採用してトラヒック分配を行うこともできる。
【0069】
1、第1のネットワーク機能エンティティはUE(User Equipment)の異なるメッセージに異なるSCPネットワーク要素を使用することができ、例えば、UEのAメッセージにSCP‐1を交互使用し、UEのBメッセージにSCP‐2を交互使用する。
【0070】
2、UEは異なるPDU(Packet Data Unit)Sessionを確立することができ、異なるPDU Sessionは異なるSCPネットワーク要素を使用することができ、例えば、PDU Session 1にSCP‐1を使用し、PDU Session 2にSCP‐2を使用する。
【0071】
3、UEに用いられる異なるIP(Interent Protocal)アドレスタイプに基づいて異なるSCPネットワーク要素を使用し、UEに用いられるIPアドレスタイプがIPv4である場合、SCP‐1を使用し、UEに用いられるIPアドレスタイプがIPv6である場合、SCP‐2を使用する。
【0072】
4、異なるUEトラヒックタイプに基づいて異なるSCPネットワーク要素を使用し、ショートメッセージであれば、SCP‐1を使用し、セキュリティ認証であれば、SCP‐2を使用し、モビリティ管理であれば、SCP‐3を使用する等。
【0073】
5、異なるDNN(Data Network Name)又は異なるS‐NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)は、異なるSCPネットワーク要素を使用する。
【0074】
もちろん、上記はあくまで例示であり、実際には、ここで列挙したものに限定されるものではなく、ここでいうのは、複数のSCPネットワーク要素が利用可能である場合、実際状況に応じて、多次元から複数のSCPネットワーク要素を使用することができ、相対的な負荷分散を実現する。
【0075】
上記記述した方式は1つのUEのトラヒック要求に対して負荷分散を行う状況であり、実際に、他の次元から負荷分散を行ってもよく、該場合、第1のネットワーク機能エンティティは、前記N個の第2のSCPネットワーク要素から1つの第2のSCPネットワーク要素を選択して接続された1つの端末にトラヒックサービスを提供する。例えば、UE1に対する全てのトラヒック要求がSCP‐1に分配され、UE2に対する全てのトラヒック要求がSCP‐2に分配され、UE3に対する全てのトラヒック要求がSCP‐3に分配される等。
【0076】
他のシーンにおいて、UEは端末が無線送受信機能を有するデバイスと称されてもよく、陸地に配置されてもよく、室内又は室外、手持ち又は車載を含み、水面(例えば汽船など)に配置されてもよく、空中(例えば飛行機、バルーン及び衛星など)に配置されてもよい。前記端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(pad)、無線送受信機能付きのコンピュータ、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末、工業制御(industrial control)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などでもよい。
【0077】
203において、前記N個の第2のSCPネットワーク要素にQ個の第2のSCPネットワーク要素が失効した場合、前記第1のネットワーク機能エンティティは、(N-Q)個の第2のSCPネットワーク要素のそれぞれの負荷能力情報に基づいてトラヒック分配を調整し、前記Qが整数であり、且つ0<Q<Nである。
【0078】
例えば、SCP‐1が失効すると、第1のネットワーク機能エンティティはSCP‐2からSCP‐nの間でトラヒック分配を調整する。その中、SCP‐1は図6における第2のSCPネットワーク要素(1)であってもよく、SCP‐2は図6における第2のSCPネットワーク要素(2)であってもよく、・・・SCP‐nは図6における第2のSCPネットワーク要素(n)であってもよい。
【0079】
本出願の実施例が提供する方案において、複数の利用可能な第2のSCPネットワーク要素がある場合、各第2のSCPネットワーク要素の負荷能力に基づいて負荷分散を行うことができ、トラヒック処理能力を向上させる。
【0080】
本出願の実施例が提供する通信方法において、第1のネットワーク機能エンティティはさらに制御機能エンティティ又は第3のネットワークエンティティにどのSCPネットワーク要素が失効することを通知することができ、例えば、第1のネットワーク機能エンティティは制御機能エンティティ又は第3のネットワーク機能エンティティに第1のSCPネットワーク要素又は第2のSCPネットワーク要素が失効した第1の通知メッセージを送信し、制御機能エンティティは第1の通知メッセージに基づいて記録された各SCPネットワーク要素が失効するか否かの情報をリアルタイムに更新し、正確的な有効なSCPネットワーク要素リストを提供する。同時に、第3のネットワーク機能エンティティが失効なSCPネットワーク要素を選択することを回避する。
【0081】
その中、第3のネットワーク機能エンティティは第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティ以外のネットワーク機能エンティティでもよい。
【0082】
失効したSCPネットワーク要素に対して有効な状態に復元することができ、有効な状態に復元したSCPネットワーク要素に対して、図7に示すように、本出願の実施例の通信方法は、さらに以下のステップを含むことができる。
【0083】
301において、第1のネットワーク機能エンティティは前記第2のネットワークエンティティと直接的に通信するように戻った。
【0084】
302において、第1のネットワーク機能エンティティは前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素が有効に回復した旨の第2の通知メッセージを受信する。
【0085】
303において、前記第1のネットワーク機能エンティティは前記第2の通知メッセージに応じて、前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接通信することに切り替える。
【0086】
第2の通知メッセージが、第1のSCPネットワーク要素が有効に回復したことを指示する場合、第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接通信することに切り替え、第2の通知メッセージが、第2のSCPネットワーク要素が有効に回復したことを指示する場合、第2のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接通信することに切り替える。
【0087】
本出願の実施例において、SCPネットワーク要素が復元した場合、直接通信から間接通信に切り替えることができ、さらに、システムの連続性を保証しながら、システムの信頼性を保証する。
【0088】
失効した第1のSCPネットワーク要素に対して有効な状態に復元することができ、有効な状態に復元した第1のSCPネットワーク要素に対して、図8に示すように、本出願の実施例の通信方法は、さらに以下のステップを含んでもよい。
【0089】
401において、第1のネットワーク機能エンティティは前記第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信する。
【0090】
402において、第1のネットワーク機能エンティティは前記第1のSCPネットワーク要素が有効に回復した旨の第3の通知メッセージを受信する。
【0091】
403において、第1のネットワーク機能エンティティは前記第3の通知メッセージに応じて、前記第1のSCPネットワーク要素を候補有効SCPのリソースプールに追加する。
【0092】
第1のSCPが、いつ第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティとの間のエージェントとして再選択されるかについて、前記した方案に基づいてもよく、例えば、第1のSCPネットワーク要素と第2のSCPネットワーク要素がサービス要求する負荷分散又は第2のSCPネットワーク要素が失効した場合、再び有効SCPのリソースプールからSCPネットワーク要素を選択する時、再び該第1のSCPネットワーク要素を選択して第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティに間接通信サービスを提供することができる。
【0093】
以上、本出願の実施例に係るネットワークアーキテクチャ及び通信方法を記述し、以下、図面を参照して本出願の実施例が提供する通信装置を説明する。
【0094】
図9に示すように、本出願の実施例が提供する通信装置50の実施例は、
第1のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するための通信モジュール501と、
第1のSCPネットワーク要素が失効したと特定すると、第2のSCPネットワーク要素を検出するための検出モジュール502と、
第1のSCPネットワーク要素が失効したと特定すると、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るための戻りモジュール503と、
前記検出モジュールは第2のSCPネットワーク要素が有効であることを検出すると、前記第1のSCPネットワーク要素から前記第2のSCPネットワーク要素に切り替えるために用いられる切り替えモジュール504と、を含んでもよく、
前記通信モジュール501は、さらに前記切り替えモジュールによって切り替えられた第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと間接的に通信するために用いられ、
前記戻りモジュール503は、さらに前記検出モジュールは第2のSCPネットワーク要素が無効であることを検出すると、前記第2のネットワーク機能エンティティと直接的に通信するように戻るために用いられる。
【0095】
本出願の実施例は、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティの通信に用いられるSCPネットワーク要素が失効した場合、他の利用可能なSCPネットワーク要素に切り替え、又は第1のネットワーク機能エンティティが第2のネットワーク機能エンティティと直接通信するように戻ることができ、このように、第1のネットワーク機能エンティティと第2のネットワーク機能エンティティがトラヒック通信を継続することを確保することができ、トラヒックの連続性が保証されるだけでなく、システムの信頼性及び有用性も保証される。
【0096】
その中、1つの可能な実施形態において、図10に示すように、該通信装置50は、第1の選択モジュール505をさらに含み、
前記第1の選択モジュール505は、第3のSCPネットワーク要素を選択するために用いられ、前記第3のSCPネットワーク要素が前記第1のネットワーク機能エンティティに前記第2のネットワーク機能ネットワーク要素を選択する時に失効した場合、前記第1のSCPネットワーク要素を選択して、前記第1のネットワーク機能エンティティと前記第2のネットワーク機能エンティティとの間の通信接続を確立する。
【0097】
その中、1つの可能な実施形態において、前記検出モジュール502は、配置されたM個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を前記第2のSCPネットワーク要素として選択するために用いられ、前記Mが整数であり、且つM>0であり、前記Nが整数であり、且つ0<N≦Mである。
【0098】
その中、1つの可能な実施形態において、前記検出モジュール502は、
制御機能エンティティに第1のクエリ要求を送信するための第1の送信ユニットと、
前記制御機能エンティティから送信された第1のクエリ応答を受信するための第1の受信ユニットと、を含んでもよく、
前記第1の選択モジュールは、さらに、前記M個の有効なSCPネットワーク要素からN個の有効なSCPネットワーク要素を前記第2のSCPネットワーク要素として選択するために用いられ、前記第1のクエリ応答には、M個の有効なSCPネットワーク要素の情報が含まれ、前記Mが整数であり、且つM>0であり、前記Nが整数であり、且つ0<N≦Mである。
【0099】
その中、1つの可能な実施形態において、前記検出モジュール502は、
制御機能エンティティに第2のクエリ要求を送信するための第2の送信ユニットと、
前記制御機能エンティティから送信された第2のクエリ応答を受信するための第2の受信ユニットと、を含んでもよく、前記第2のクエリ応答は、有効なSCPネットワーク要素が存在しないことを指示するために用いられ、前記有効なSCPネットワーク要素が存在しないことは前記第2のSCPネットワーク要素が無効であることを示す。
【0100】
実際には、第1の送信ユニット、第2の送信ユニット、第3の送信ユニットであるか、第1の受信ユニット、第2の受信ユニットであるか、本質的に同じであり、いずれも送信ユニット又は受信ユニットである。
【0101】
1つの可能な実施形態において、前記通信装置50はさらに、
前記N個の第2のSCPネットワーク要素それぞれの負荷能力情報に基づいて前記N個の第2のSCPネットワーク要素間にトラヒック分配を行うためのトラヒック分配モジュール506を含む。
【0102】
1つの可能な実施形態において、前記トラヒック分配モジュール506はさらに、前記N個の第2のSCPネットワーク要素にQ個の第2のSCPネットワーク要素が失効した場合、(N-Q)個の第2のSCPネットワーク要素のそれぞれの負荷能力情報に基づいてトラヒック分配を調整するために用いられ、前記Qが整数であり、且つ0<Q<Nである。
【0103】
1つの可能な実施形態において、前記通信装置はさらに、
制御機能エンティティ又は第3のネットワーク機能エンティティに前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素が失効した旨の第1の通知メッセージを送信するための送信モジュール507を含む。
【0104】
1つの可能な実施形態において、前記通信装置はさらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記第2のネットワークエンティティと直接的に通信するように戻った場合、前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素が有効に回復した旨の第2の通知メッセージを受信するための第1の受信モジュール508と、
前記第2の通知メッセージに応じて、前記第1のSCPネットワーク要素又は前記第2のSCPネットワーク要素を介して第2のネットワーク機能エンティティと間接通信することに切り替えるための前記切り替えモジュール504と、を含む。
【0105】
1つの可能な実施形態において、前記通信装置はさらに、
前記第1のネットワーク機能エンティティが前記第2のSCPネットワーク要素を介して前記第2のネットワーク機能エンティティと通信する場合、前記第1のSCPネットワーク要素が有効に回復した旨の第3の通知メッセージを受信する第2の受信モジュール509と、
前記第3の通知メッセージに応じて、前記第1のSCPネットワーク要素を候補有効SCPのリソースプールに追加するための追加モジュール510と、を含む。
【0106】
上記には主に各エンティティ間の交互の角度から本出願の実施例が提供する方案を説明する。上記第1のネットワーク機能エンティティが上記機能を実現し、各機能に相応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールが実行されることを含むと理解される。本文に開示された実施例における記述された機能によれば、本出願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせで実現し得ることを、当業者は容易に意識する。ある機能がハードウェア又はコンピュータソフトウェアによりハードウェアを駆動する方式で実行することは、技術案の特定アプリケーション及び設計制約条件に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに異なる方法を用いて記述された機能を実現することができるが、この実現は本出願の範囲を逸脱すると考えられるべきではない。
【0107】
エンティティ装置の角度から記述すると、上記第1のネットワーク機能エンティティは1つのエンティティ装置によって実現されてもよく、複数のエンティティ装置によって共通に実現されてもよく、1つのエンティティ装置内の1つ論理機能ユニットであってもよく、本出願の実施例はこれを具体的に限定するものではない。
【0108】
例えば、上述した第1のネットワーク機能エンティティは、図11における通信デバイスによって実現されてもよい。図11に示すように、本出願の実施例が提供する通信デバイスのハードウェア構成模式図である。該通信デバイスは少なくとも1つのプロセッサ801、メモリ802、通信回線803を含む。該通信デバイスは、さらにトランシーバ804及び通信インタフェース806の少なくとも1つを含むことができる。
【0109】
プロセッサ801は、1つの汎用CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、ASIC(Application‐Specific Integrated Circuit)、あるいは、1つ又は複数の本出願方案のプログラムの実行を制御するための集積回路でもよい。
【0110】
通信回線803は、上記コンポーネント間で情報を伝達する経路を含んでいてもよい。
【0111】
トランシーバ804は、いずれかのトランシーバのような装置を用いて、例えばイーサネット(登録商標)、RAN(Radio Access Network)、WLAN(Wireless Local Area Networks)などの他のデバイスや通信ネットワークと通信するためのものである。このトランシーバ804は、送受信回路または送受信機であってもよい。該通信デバイスが第1のネットワーク機能エンティティである場合、該トランシーバを含むことができる。
【0112】
該通信デバイスは通信インタフェース806を含んでいてもよい。
【0113】
メモリ802は、ROM(Read‐Only Memory)又は静的情報及びコマンドを記憶可能な他のタイプの静的記憶デバイス、RAM(Random Access Memory)又は情報及びコマンドを記憶可能な他のタイプの動的記憶デバイスであってもよく、EEPROM(Electrically Erable Programmable Read‐Only Memory)、CD‐ROM(Compact Disc Read‐Only Memory)又は他の光ディスク(disk)記憶、光ディスク(disc)記憶(コンパクトディスク、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル汎用ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、あるいは、コマンド又はデータ構成形式を有する所望のプログラムコードを携帯又は記憶するために用いられ、コンピュータによってアクセスされることができるいずれかの他の媒体であってもよいが、これに限定されるものではない。メモリは独立的に存在し、通信回線803を介してプロセッサ801に接続してもよい。メモリ802は、プロセッサ801と集積してもよい。
【0114】
その中、メモリ802は、本出願の方案を実行するコンピュータが実行するコマンドを記憶するために用いられ、プロセッサ801によって制御される。プロセッサ801は、メモリ802に記憶されたコンピュータによって実行されるコマンドを実行するために用いられ、本出願の上記方法実施例によって提供された通信方法を実現する。
【0115】
1つの可能な実施形態において、本出願の実施例におけるコンピュータによって実行されるコマンドはアプリケーションプログラムコードとも呼ばれ、本出願の実施例はこれを具体的に限定するものではない。
【0116】
具体的な実施形態において、1つの実施例として、プロセッサ801は1つ又は複数のCPUを含むことができ、例えば、図11におけるCPU0とCPU1である。
【0117】
具体的な実施形態において、1つの実施例として、通信デバイスは複数のプロセッサを含むことができ、例えば、図11におけるプロセッサ801とプロセッサ805である。これらのプロセッサそれぞれは、1つのシングルコアプロセッサ(single‐CPU)であってもよいし、1つのマルチコアプロセッサ(multi‐CPU)であってもよい。ここでいうプロセッサとは、1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又はデータ(例えばコンピュータの実行コマンド)を処理するための処理コアである。
【0118】
機能ユニットの角度から、本出願は上記方法の実施例に基づいて制御機能エンティティ、第1のネットワーク機能エンティティに対して機能ユニットの区画を行うことができ、例えば、各機能に対応して各機能ユニットを区画してもよく、2つ又は2つ以上の機能を1つの機能ユニットに集積してもよい。上記集積された機能ユニットはハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0119】
上記第1の受信モジュール509、第2の受信モジュール510、送信モジュール508及び通信モジュール501はいずれもトランシーバ804によって実現されることができ、もちろん、通信モジュール501は、通信インタフェース806によって実現されてもよい。検出モジュール502はトランシーバ804によって実現されてもよい。
【0120】
上記切り替えモジュール504、戻りモジュール503、追加モジュール511、第1の選択モジュール505、トラヒック分配モジュール506はいずれもプロセッサ801又はプロセッサ805によって実現されることができる。
【0121】
上記実施例において、全部または一部を、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組み合わせによって実現することも可能である。ソフトウェアを用いて実現する場合、全部または一部を、コンピュータプログラムの形式で実現することが可能である。
【0122】
前記コンピュータプログラムは1つ又は複数のコンピュータコマンドを含む。コンピュータで前記コンピュータプログラムコマンドをロードして実行する時に、全部又は部分的に本出願の実施例に記載のフロー又は機能を生成する。前記コンピュータは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータコマンドは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、あるいは1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送され、例えば、前記コンピュータコマンドは、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者ライン(DSL))又は無線(例えば赤外、無線、マイクロウェーブなど)により他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに伝送されることができる。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はコンピュータで記憶可能な任意の利用可能な媒体であってもよいし、1つ又は複数の利用可能な媒体によって集積されたサーバ、データセンタ等を含むデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は、磁気的な媒体(例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、又は半導体媒体(例えばSSD(Solid State Disk))などでもよい。当業者が理解できるように、上述した実施例の各方法における全部または一部のステップが、プログラムにより相関するハードウェアを指示することにより完成されてもよく、該プログラムがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、記憶媒体がROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなどを含むことができる。
【0123】
以上、本出願の実施例が提供する通信方法、通信装置、及びネットワーク機能エンティティについて詳細に説明し、本明細書において具体的な例を用いて本出願の原理及び実施形態について述べて、以上実施例の説明は、本出願の方法及びその中心思想の理解を容易にするためのものであり、同時に、当業者に対して、本出願の思想に基づき、具体的な実施形態及び応用範囲に変更があり、以上説明したように、本明細書の内容は本出願を制限すると理解すべきではない。
【符号の説明】
【0124】
50 通信装置
501 通信モジュール
502 検出モジュール
503 戻りモジュール
504 切り替えモジュール
505 第1の選択モジュール
506 トラヒック分配モジュール
507 送信モジュール
508 第1の受信モジュール
509 第2の受信モジュール
510 追加モジュール
801 プロセッサ
802 メモリ
803 通信回線
804 トランシーバ
805 プロセッサ
806 通信インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11