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特許7237302無線給電装置およびこれを用いた工場設備
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  • 特許-無線給電装置およびこれを用いた工場設備 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】無線給電装置およびこれを用いた工場設備
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/05 20160101AFI20230306BHJP
   B60L 5/00 20060101ALI20230306BHJP
   B60L 53/12 20190101ALI20230306BHJP
   B60L 53/62 20190101ALI20230306BHJP
   B60M 7/00 20060101ALI20230306BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20230306BHJP
   H02J 50/40 20160101ALI20230306BHJP
【FI】
H02J50/05
B60L5/00 B
B60L53/12
B60L53/62
B60M7/00 X
H02J7/00 P
H02J7/00 301D
H02J50/40
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019024499
(22)【出願日】2019-02-14
(65)【公開番号】P2020137180
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(73)【特許権者】
【識別番号】000214836
【氏名又は名称】長野日本無線株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】304027349
【氏名又は名称】国立大学法人豊橋技術科学大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】杉野 正芳
(72)【発明者】
【氏名】肥後 徳仁
(72)【発明者】
【氏名】堀内 雅城
(72)【発明者】
【氏名】大平 孝
(72)【発明者】
【氏名】塚本 悟司
(72)【発明者】
【氏名】坂井 尚貴
(72)【発明者】
【氏名】阿部 晋士
(72)【発明者】
【氏名】正木 敬章
(72)【発明者】
【氏名】馬場 涼一
(72)【発明者】
【氏名】宮地 啓輔
【審査官】高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-68079(JP,A)
【文献】特開2019-176592(JP,A)
【文献】特開2005-79786(JP,A)
【文献】特開2013-187963(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00-13/00
B60L 15/00-58/40
B60M 1/00-7/00
H02J 7/00-7/12
H02J 7/34-7/36
H02J 50/00-50/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電圧の振幅が一定の高周波を生成する高周波電源部(13)と、
前記高周波電源部(13)で生成した高周波を出力する送電電極部(14)と、
前記送電電極部(14)と対向して設けられ、前記送電電極部(14)から出力された高周波により、電界結合によって非接触で前記送電電極部(14)から電力を受け取る受電電極部(21)と、
前記受電電極部(21)に接続し、前記受電電極部(21)と共振関係にある共振コイル(22)と、
前記受電電極部(21)に接続し、前記受電電極部(21)で受け取った電力を整流する整流回路部(23)と、
前記受電電極部(21)と前記整流回路部(23)との間に設けられ、前記整流回路部(23)における高周波の整流で生成する虚数成分を打ち消す補正コイル(24)と、
前記整流回路部(23)の出力側に接続し、前記整流回路部(23)で整流された電力を蓄える蓄電部(25)と、
前記蓄電部(25)に供給する電圧および電流を一定に維持する制御回路部(26)と、
を備える無線給電装置。
【請求項2】
前記蓄電部(25)は、前記送電電極部(14)および前記受電電極部(21)を挟んで前記高周波電源部(13)に複数接続している請求項1記載の無線給電装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の前記無線給電装置(10)を備える工場設備であって、
前記高周波電源部(13)および前記送電電極部(14)を有する固定側(41)と、
前記受電電極部(21)、前記共振コイル(22)、前記整流回路部(23)、前記補正コイル(24)、前記蓄電部(25)および前記制御回路部(26)を有するとともに、前記固定側(41)から提供された電力を受け取る1台以上の可動装置(42)と、
を備える工場設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線給電装置およびこれを用いた工場設備に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばAGV(Automated Guided Vehicle)やロボットなどの可動装置を有する工場設備は、可動装置へ電力の供給が必要である。この電力の供給の手法として、電界結合を用いた非接触による無線給電が知られている(特許文献1)。このような電界結合を利用した工場設備は、無線給電により可動装置のバッテリなどの蓄電部に電力を充電する。可動装置は、蓄電部に蓄えた電力を用いて工場設備において作動する。電界結合を利用する無線給電装置では、高周波を生成する高周波電源部と送電電極部との間に整合回路を接続している。無線給電装置は、この整合回路によって、インピーダンスの虚数部を打ち消し、送電効率の向上を図っている。
【0003】
しかしながら、無線給電の対象となる受電側が増加すると、インピーダンスが変化することから、複数の整合回路を用意し、対象となる受電側の数にあわせて整合回路を切り替える必要がある。特に、可動装置など受電側の数が増加すると、受電側の数にあわせた整合回路、およびこれらの整合回路を切り替えるためのスイッチング部が必要となる。また、受電側の数が増加すると、送電側から出力される電力も増大し、整合回路を構成する素子も大電力に対応可能なものが必要となる。その結果、受電側の数にあわせて多段化するほど整合回路の複雑化および素子の大型化を招くという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-68079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、受電側の数にかかわらず、整合回路およびスイッチ部が不要となり、構造の簡略化が図られる無線給電装置およびこれを用いた工場設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態の無線給電装置は、整流回路部で整流された電力が蓄電部に蓄えられる。また、本実施形態では、制御回路部は、整流回路部で整流された電力の電圧および電流を一定に制御して蓄電部に提供する。これにより、制御回路部は、蓄電部に提供する電力の電圧および電流を一定に維持する擬似的な抵抗つまり負荷とみなされる。そして、本実施形態では、受電電極部と整流回路部との間に補正コイルを備えている。この補正コイルは、整流回路部における高周波の整流にともなって生成する虚数成分を打ち消す。上記の構成により、無線給電装置は、全体が高周波電源部に擬似的な負荷が接続した等価回路とみなされる。そのため、高周波電源部から出力された高周波の電力を、複数の受電電極部で受電する場合でも、高周波電源部に負荷とみなされる制御回路部が並列に接続した等価回路とみなされる。すなわち、高周波電源部の電圧を一定の振幅に設定することにより、負荷とみなされる制御回路部を定電圧の電源に並列に接続したのと等価になる。その結果、負荷とみなされる制御回路部に接続する受電電極部の数が変化しても、送電側または受電側において整合を図る必要がない。したがって、受電電極部の数に応じた整合回路、およびこれらを切り替えるためのスイッチ部が不要となり、構造の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態による無線給電装置の電気的な構成を示す概略図
図2】一実施形態による無線給電装置の等価回路を示す概略図
図3】一実施形態による無線給電装置において複数の受電側ユニットが接続した電気的な構成を示す概略図
図4】補正コイルと電圧および電流の位相差との関係を示す概略図
図5】一実施形態による無線給電装置および比較例において、負荷と入力インピーダンスとの関係を示す概略図
図6】一実施形態による無線給電装置を適用した工場設備を示す模式図
図7】一実施形態による無線給電装置を適用した工場設備における可動装置を図6の矢印VII方向から見た模式図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、無線給電装置およびこれを用いた工場設備の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、一実施形態による無線給電装置10を示している。無線給電装置10は、送電側ユニット11、および1つ以上の受電側ユニット12を備えている。図1は、説明の簡単のために1つの受電側ユニット12を示している。送電側ユニット11は、高周波電源部13および送電電極部14を有している。高周波電源部13は、例えばE級インバータであり、電圧の振幅が一定の高周波を生成する。高周波電源部13で生成した高周波は、送電電極部14へ供給される。送電電極部14は、例えば金属板などで構成され、高周波電源部13で生成した高周波を出力する。
【0009】
受電側ユニット12は、受電電極部21、共振コイル22、整流回路部23、補正コイル24、蓄電部25および制御回路部26を備えている。受電電極部21は、送電電極部14と対向して設けられている。対向する送電電極部14と受電電極部21との間は、電界結合による非接触によって電力が伝達される。すなわち、受電電極部21は、送電電極部14から出力された高周波を電界結合によって受け取る。共振コイル22は、この受電電極部21との間に共振関係を有している。送電電極部14と受電電極部21との間は、非接触であることから、空気が満たされたコンデンサを形成している。共振コイル22を設けることにより、一対の送電電極部14および受電電極部21と共振コイル22とは、共振するLC回路を構成する。
【0010】
整流回路部23は、整流コイル31、整流コイル32、整流コイル33、ダイオード34およびダイオード35を有している。整流回路部23は、受電電極部21において受け取った高周波の電力を整流する。この整流回路部23に含まれるダイオード34およびダイオード35は、高周波を整流する際に周期のずれ、つまり位相差を招く。すなわち、ダイオード34およびダイオード35は、整流回路部23における整流時において虚数成分を生成する原因となる。補正コイル24は、受電電極部21と整流回路部23との間に設けられている。この補正コイル24は、上述のように整流回路部23で生成する虚数成分を打ち消す。すなわち、受電電極部21と整流回路部23との間に補正コイル24を挿入することにより、ダイオード34およびダイオード35の寄生容量が打ち消される。その結果、整流回路部23で生成する虚数成分は、この補正コイル24によって打ち消される。これにより、無線給電装置10は、全体における虚数成分が打ち消される。
【0011】
蓄電部25は、整流回路部23で整流された電力を蓄える。蓄電部25は、例えば図示しないバッテリやキャパシタなどを有しており、整流回路部23で直流にされた電力を蓄える。制御回路部26は、整流回路部23で整流された電力を一定の電圧および電流に維持して蓄電部25に供給する。制御回路部26は、例えばDC/DCコンバータを有している。これにより、受電電極部21から受け取り整流回路部23で整流された電力は、抵抗値が一定の抵抗Rとみなされる制御回路部26を通して蓄電部25に蓄えられる。
【0012】
上述のように制御回路部26において蓄電部25に供給する電力の電圧および電流を一定に維持することにより、図1に示すように整流回路部23は負荷つまり抵抗の値が一定の抵抗Rとみなすことができる。そうすると、本実施形態による無線給電装置10は、図2(A)に示すように高周波電源部13に抵抗Rが一定値の制御回路部26が接続した回路と等価とみなされる。
【0013】
また、一実施形態による無線給電装置10は、図3に示すように2つ以上の受電側ユニット12に電界結合によって電力を供給することができる。この場合、無線給電装置10は、図2(B)に示すように高周波電源部13に一定値の抵抗Rが並列に接続した回路と等価とみなされる。そのため、図1示すように高周波電源部13から1つの受電側ユニット12に電力を供給する場合も、図3に示すように高周波電源部13から2つ以上の受電側ユニット12に電力を供給する場合も、単に高周波電源部13に並列に接続する抵抗Rの数が増減するにすぎないとみなされる。これにより、送電側ユニット11から電力を受け取る受電側ユニット12の数が変化しても、送電側ユニット11および受電側ユニット12の双方においてインピーダンスの変化が生じない。その結果、一実施形態による無線給電装置10は、送電側ユニット11または受電側ユニット12において他方との間で整合を図る必要がなく、整合回路および整合回路の切り替えにともなうスイッチが不要となる。
【0014】
次に、補正コイル24の作用について説明する。
図1に示す本実施形態の無線給電装置10の回路構成において、電圧および電流の位相差すなわち虚数成分は、図4に示すように補正コイル24のインダクタンスによって変化することが分かる。すなわち、補正コイル24のインダクタンスが変化すると、位相差すなわち虚数成分がほぼ「0」となる値Aが生じる。このように、受電電極部21と整流回路部23との間に、位相差すなわち虚数成分を「0」とするインダクタンスの補正コイル24を挿入することにより、図1に示す回路構成における虚数成分は打ち消される。その結果、上述のように本実施形態の無線給電装置10の回路構成は、高周波電源部13に抵抗Rが接続した回路と等価とみなすことができる。これにより、図5に示すように、制御回路部26の負荷に相当する抵抗Rが変化しても、インピーダンスはほぼ「0」となる。図5に示す例の場合、抵抗Rがr1からr2まで約2倍に変化しても、本実施形態の無線給電装置10における入力インピーダンスはほぼ「0」を維持する。これに対し、補正コイル24を備えない従来例の場合、抵抗Rの変化に応じて入力インピーダンスは比例的に増加する。この図5に示す例からも、本実施形態の無線給電装置10は、負荷に相当する抵抗Rが変化しても、インピーダンスがほぼ「0」となることが明らかである。
【0015】
次に、上記の構成による無線給電装置10を用いた工場設備について説明する。
図6および図7に示すように工場設備40は、固定側41および可動装置42を備えている。固定側41は、無線給電装置10の送電側ユニット11に相当し、電源となる高周波電源部13および送電電極部14を有している。送電電極部14は、例えば工場などの床面43や壁面などに設けられている。可動装置42は、この工場設備40に設定されている走行路44に沿って移動する。図6に示す例の場合、可動装置42は、3台の可動装置42a、42b、42cを有している。
【0016】
可動装置42は、図7に示すように受電側ユニット12、制御部45および駆動部46を有している。制御部45は、蓄電部25から駆動部46へ供給する電力を制御して、駆動部46で発生する駆動力を制御する。駆動部46は、モータ47および車輪48を有しており、モータ47によって車輪48を回転駆動する。可動装置42は、駆動部46で発生する駆動力によって走行路44に沿って移動する。可動装置42は、例えば図6に示すように送電電極部14と反対側の端面に荷物などを搭載する荷台49を有している。
【0017】
本実施形態の工場設備40の場合、送電電極部14は、可動装置42が移動する走行路44の一部に設けられている。可動装置42は、走行路44に沿って移動する際に、走行路44の一部に設けられた送電電極部14と対向することにより、送電電極部14から駆動用の電源となる電力を受け取る。可動装置42は、受電電極部21で受け取った電力を、整流して蓄電部25に蓄える。送電電極部14の全長は、1台の可動装置42の全長よりも長く設定されている。送電電極部14の全長を延長することにより、2台以上の可動装置42が送電電極部14から同時に電力を受け取ることができる。
【0018】
送電電極部14は、一対の並列するレール状に設けられている。送電電極部14は、直線状に限らず、工場設備40の構造に応じた曲線状や屈曲状であってもよい。送電電極部14は、例えばアルミニウム、銅、あるいは鉄などの金属材料によって板状に形成されている。無線給電装置10を構成する受電電極部21は、可動装置42に設けられている。受電電極部21は、送電電極部14と同様に金属材料によって板状に形成されている。受電電極部21は、一対の送電電極部14に対応して可動装置42に一対設けられている。送電電極部14と受電電極部21とは、所定の間隔を形成しつつ非接触で対向している。
【0019】
このような構成により、1台以上の可動装置42は、同時に送電電極部14から電界結合を利用して電力を受け取ることができる。この場合、上述のように無線給電装置10は、非接触の送電電極部14および受電電極部21を挟んでいるものの、高周波電源部13に対して抵抗Rが並列に接続した回路と等価とみなされる。すなわち、図6に示す可動装置42a~42cを含む工場設備40は、電気的な構成が図3に示す無線給電装置10として表される。そのため、電力を受け取る可動装置42の数が変化しても、送電側ユニット11である固定側41と受電側ユニット12である可動装置42側との間で電気的な整合を図る必要がない。その結果、受電する対象となる数が変化する可動装置42の数にあわせた整合回路およびこれらを切り替えるためのスイッチなどは必要としない。
【0020】
以上説明したように、一実施形態の無線給電装置10では、制御回路部26は、蓄電部25に提供する電力の電圧および電流を一定に維持する擬似的な抵抗Rとみなされる。そして、本実施形態では、受電電極部21と整流回路部23との間に補正コイル24を備えている。この補正コイル24は、整流回路部23における高周波の整流にともなって生成する虚数成分を打ち消す。上記の構成により、無線給電装置10は、全体が高周波電源部13に擬似的な抵抗Rとなる制御回路部26が接続した等価回路とみなされる。そのため、高周波電源部13から出力された高周波の電力を、複数の受電電極部21で受電する場合でも、高周波電源部13に抵抗Rとみなされる制御回路部26が並列に接続した等価回路とみなされる。すなわち、高周波電源部13の電圧を一定の振幅に設定することにより、抵抗Rとみなされる制御回路部26を高周波電源部に並列に接続したのと等価になる。その結果、抵抗Rとみなされる制御回路部26に接続する受電電極部21の数が変化しても、送電側または受電側において整合を図る必要がない。したがって、受電側ユニット12または可動装置42の数に応じた整合回路、およびこれらを切り替えるためのスイッチ部が不要となり、構造の簡略化を図ることができる。
【0021】
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
上述の一実施形態では、無線給電装置10を適用する工場設備の一例として、可動装置42をAGVにする例について説明した。しかし、可動装置42は、AGVに限らず、例えば搬送ロボットや多軸ロボットなど、電力を受け取って駆動される装置であれば適用することができる。また、一実施形態では、送電側ユニット11から電力を受け取る受電側ユニット12として1台または3台を例に説明したが、受電側ユニット12は2台または4台以上であってもよい。可動装置42についても、1台または3台に限らず、任意の数に設定することができる。
【0022】
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0023】
図面中、10は無線給電装置、13は高周波電源部、14は送電電極部、21は受電電極部、22は共振コイル、23は整流回路部、24は補正コイル、25は蓄電部、26は制御回路部、40は工場設備、41は固定側、42は可動装置を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7