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特許7237404オーラルアドバイスシステム、オーラルアドバイス方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】オーラルアドバイスシステム、オーラルアドバイス方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/20 20180101AFI20230306BHJP
   G16H 30/40 20180101ALI20230306BHJP
   G16H 80/00 20180101ALI20230306BHJP
【FI】
G16H50/20
G16H30/40
G16H80/00
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022535793
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 JP2021017104
【審査請求日】2022-06-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519065330
【氏名又は名称】株式会社スクリエ
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】岡本 孝博
【審査官】今井 悠太
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-179173(JP,A)
【文献】特開2013-070972(JP,A)
【文献】特開2018-163518(JP,A)
【文献】特開2007-323604(JP,A)
【文献】特開2015-095170(JP,A)
【文献】特開2018-068697(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするオーラルアドバイスシステムであって、
前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得する口腔内画像取得部と、
取得した前記口腔内画像を解析する口腔内画像解析部と、
解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断する判断部と、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する特定部と、
前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするアドバイス部と、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を紹介する紹介部と、
前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティを作成するコミュニティ作成部と、
前記ユーザを、アドバイスした前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する招待部と、
を備え
前記紹介部は、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定する医療施設特定部と、
特定した医療施設への受診スケジュールを作成する受診スケジュール作成部と、
作成した受診スケジュールを、前記ユーザに提供する受診スケジュール提供部と、
を備え、
前記医療施設特定部は、医療施設に対して、前記口腔内の状態を治療するための入札を実施した入札結果にさらに基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定し、
前記受診スケジュール作成部は、特定した医療施設の診療日時及び/又は予約状況に基づいて、前記受診スケジュールを作成するオーラルアドバイスシステム。
【請求項2】
前記招待部は、前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションの器具提供者を、前記器具提供者が器具を提供する前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する、
請求項1に記載のオーラルアドバイスシステム。
【請求項3】
前記招待部は、前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションの専門知識を有した医療従事者を、前記医療従事者が専門知識を有する前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する、
請求項1に記載のオーラルアドバイスシステム。
【請求項4】
有害な前記コミュニティの参加者を検出する有害参加者検出部と、
検出した前記有害なコミュニティの参加者を、前記コミュニティから排除する排除部と、
を更に備える請求項1~3の何れか一項に記載のオーラルアドバイスシステム。
【請求項5】
有益な前記コミュニティの参加者を検出する有益参加者検出部と、
検出した前記有益なコミュニティの参加者にポイントを付与する付与部と、
付与したポイントに応じたサービスを、前記参加者に提供するサービス提供部と、
を更に備える請求項1~3の何れか一項に記載のオーラルアドバイスシステム。
【請求項6】
取得した前記口腔内画像にアノテーションするアノテーション部と、
を更に備え、
前記口腔内画像解析部は、アノテーションした前記口腔内画像を解析する、
請求項1に記載のオーラルアドバイスシステム。
【請求項7】
前記ユーザの口腔内を撮影したX線画像を取得するX線画像取得部と、
取得した前記X線画像を解析するX線画像解析部と、
を更に備え、
前記判断部は、前記口腔内画像の解析結果及び前記X線画像の解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断する、
請求項1に記載のオーラルアドバイスシステム。
【請求項8】
特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのスケジュールを作成するスケジュール作成部と、
作成した前記スケジュールを前記ユーザに提供するスケジュール提供部と、
を更に備える請求項1に記載のオーラルアドバイスシステム。
【請求項9】
前記医療施設特定部は、医療施設で治療した前記ユーザから、医療施設の評価を取得し、取得した医療施設の評価を集計し、集計した医療施設の評価にさらに基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定する、
請求項1に記載のオーラルアドバイスシステム
【請求項10】
ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするコンピュータが実行するオーラルアドバイス方法であって、
前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得するステップと、
取得した前記口腔内画像を解析するステップと、
解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断するステップと、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定するステップと、
前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするステップと、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を紹介するステップと、
前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティを作成するステップと、
前記ユーザを、アドバイスした前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待するステップと、
を備え
前記紹介するステップは、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定するステップと、
特定した医療施設への受診スケジュールを作成するステップと、
作成した受診スケジュールを、前記ユーザに提供するステップと、
を備え、
前記医療施設を特定するステップは、医療施設に対して、前記口腔内の状態を治療するための入札を実施した入札結果にさらに基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定し、
前記受診スケジュールを作成するステップは、特定した医療施設の診療日時及び/又は予約状況に基づいて、前記受診スケジュールを作成するオーラルアドバイス方法。
【請求項11】
ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするコンピュータに、
前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得するステップ、
取得した前記口腔内画像を解析するステップ、
解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断するステップ、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定するステップ、
前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするステップ、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を紹介するステップ、
前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティを作成するステップ、
前記ユーザを、アドバイスした前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待するステップ、
を実行させ
前記紹介するステップでは、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定するステップ、
特定した医療施設への受診スケジュールを作成するステップ、
作成した受診スケジュールを、前記ユーザに提供するステップ、
を実行させ、
前記医療施設を特定するステップは、医療施設に対して、前記口腔内の状態を治療するための入札を実施した入札結果にさらに基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定し、
前記受診スケジュールを作成するステップは、特定した医療施設の診療日時及び/又は予約状況に基づいて、前記受診スケジュールを作成するためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションのアドバイスに有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、口腔内の疾患に関する技術が注目されている。
例えば、特許文献1では、口腔内画像に基づいて、虫歯検出のために歯の表面の画像を分類する技術が開示されている。
また、他には、特許文献2では、口腔内の所定の領域を表した複数の画像からなる口腔内画像に基づいて、ユーザの口腔内の疾患を診断する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2014-509908号公報
【文献】特開2019-155027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをしないと、汚れや細菌が口腔内に留まり口腔機能が低下しやすくなる。
しかしながら、自身の口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションを知ることは困難であった。
従って、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスする技術が求められている。
しかしながら、特許文献1及び2に記載された技術では、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが出来なかった。
【0005】
発明者は、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能なオーラルアドバイスシステム、オーラルアドバイス方法及びプログラムが必要であることに着目した。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能なオーラルアドバイスシステム、オーラルアドバイス方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするオーラルアドバイスシステムであって、
前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得する口腔内画像取得部と、
取得した前記口腔内画像を解析する口腔内画像解析部と、
解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断する判断部と、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する特定部と、
前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするアドバイス部と、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を紹介する紹介部と、
前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティを作成するコミュニティ作成部と、
前記ユーザを、アドバイスした前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する招待部と、
を備え
前記紹介部は、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定する医療施設特定部と、
特定した医療施設への受診スケジュールを作成する受診スケジュール作成部と、
作成した受診スケジュールを、前記ユーザに提供する受診スケジュール提供部と、
を備え、
前記医療施設特定部は、医療施設に対して、前記口腔内の状態を治療するための入札を実施した入札結果にさらに基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定し、
前記受診スケジュール作成部は、特定した医療施設の診療日時及び/又は予約状況に基づいて、前記受診スケジュールを作成するオーラルアドバイスシステムを提供する。
【0008】
本発明によれば、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするオーラルアドバイスシステムは、前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得し、取得した前記口腔内画像を解析し、解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断し、判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定し、前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスし、判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を紹介し、前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティを作成し、前記ユーザを、アドバイスした前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待し、判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定し、特定した医療施設への受診スケジュールを作成し、作成した受診スケジュールを、前記ユーザに提供し、医療施設に対して、前記口腔内の状態を治療するための入札を実施した入札結果にさらに基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定し、特定した医療施設の診療日時及び/又は予約状況に基づいて、前記受診スケジュールを作成する。
【0009】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】オーラルアドバイスシステム1の概要を説明する図である。
図2】オーラルアドバイスシステム1の機能構成を示す図である。
図3】オーラルアドバイスシステム1が実行する第1の判断処理のフローチャートを示す図である。
図4】口腔内画像の例を示す図である。
図5】オーラルアドバイスシステム1が実行する第2の判断処理のフローチャートを示す図である。
図6】アノテーションした口腔内画像の例を示す図である。
図7】オーラルアドバイスシステム1が実行する第3の判断処理のフローチャートを示す図である。
図8】オーラルアドバイスシステム1が実行する第4の判断処理のフローチャートを示す図である。
図9】オーラルアドバイスシステム1が実行するアドバイス処理のフローチャートを示す図である。
図10】口腔内の状態と、オーラルケア及びオーラルリハビリテーションとを対応付けて登録したデータベースの一例を模式的に示す図である。
図11】オーラルアドバイスシステム1が実行する医療施設紹介処理のフローチャートを示す図である。
図12】オーラルアドバイスシステム1が実行する第1の特定処理のフローチャートを示す図である。
図13】オーラルアドバイスシステム1が実行する第2の特定処理のフローチャートを示す図である。
図14】オーラルアドバイスシステム1が実行する第3の特定処理のフローチャートを示す図である。
図15】オーラルアドバイスシステム1が実行するコミュニティ作成処理のフローチャートを示す図である。
図16】オーラルアドバイスシステム1が実行するオーラルケアコミュニティ招待処理のフローチャートを示す図である。
図17】オーラルアドバイスシステム1が実行するオーラルリハビリテーションコミュニティ招待処理のフローチャートを示す図である。
図18】オーラルアドバイスシステム1が実行する参加者検出処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
【0013】
[基本概念/基本構成]
図1は、オーラルアドバイスシステム1の概要を説明するための図である。オーラルアドバイスシステム1は、少なくともコンピュータ10を含み、ユーザに、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするシステムである。本実施形態では、オーラルアドバイスシステム1は、コンピュータ10と、ユーザが所持するユーザ端末20、オーラルケア又はオーラルリハビリテーションの専門知識を有する医療従事者が勤務する医療施設が管理する医療施設端末21とが、データ通信可能に接続されている。
【0014】
オーラルアドバイスシステム1が、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスする場合についての処理ステップについて、図1に基づいて説明する。
【0015】
コンピュータ10は、ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得する(ステップS1)。
口腔内画像は、可視光により撮影された画像であり、例えば、上下顎一体画像、上顎単体画像、下顎単体画像、歯単体画像、口腔粘膜画像である。
コンピュータ10は、ユーザの口腔内を、ユーザ端末20により撮影した口腔内画像を、撮影したユーザ端末20から取得することや、ユーザの口腔内を、医療施設が備える撮影装置により撮影した口腔内画像を、この医療施設が管理する医療施設端末21を介して取得することにより、ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得する。
【0016】
コンピュータ10は、取得した口腔内画像を解析する(ステップS2)。
コンピュータ10は、取得した口腔内画像を、AI(Artificial Intelligence)を用いた画像解析を行う。
【0017】
コンピュータ10は、解析結果に基づいて、口腔内の状態を判断する(ステップS3)。
口腔内の状態は、例えば、虫歯、磨き残し、磨き癖、歯周病、小帯付着の異常、歯並びの異常、顎関節症である。
コンピュータ10は、解析結果に基づいて、このユーザの口腔内の状態を判断する。
【0018】
コンピュータ10は、判断結果に基づいて、口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する(ステップS4)。
オーラルケアは、例えば、フッ素入り歯磨き粉の紹介、歯ブラシのブラッシング指導である。また、オーラルリハビリテーションは、例えば、症状改善に向けた食生活指導、滑舌改善に向けた舌や唇のトレーニング指導、歯並改善に向けた舌のトレーニング指導、就寝時の姿勢の指導、症状改善に向けた食生活を含む生活指導である。
コンピュータ10は、予め、口腔内の状態と、オーラルケア及びオーラルリハビリテーションとを対応付けて登録したデータベース等を参照し、今回判断した口腔内の状態に対応付けられたオーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する。
【0019】
コンピュータ10は、ユーザに、特定したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスする(ステップS5)。
コンピュータ10は、特定したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションに基づいて、ユーザに行うアドバイスの内容を特定する。
アドバイスの内容は、例えば、商品の紹介用の動画や紹介頁及び所定のメッセージ、指導内容に関する動画や画像及び所定のメッセージである。
コンピュータ10は、特定したアドバイスの内容をユーザ端末20に送信する。
ユーザ端末20は、特定したアドバイスの内容を受信し、自身の表示部等に表示する。
ユーザは、ユーザ端末20が表示するアドバイスの内容を閲覧することにより、自身の口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションのアドバイスを受ける。
この結果、コンピュータ10は、ユーザに、特定したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスする。
【0020】
このようなオーラルアドバイスシステム1によれば、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0021】
[機能構成]
図2に基づいて、オーラルアドバイスシステム1の機能構成について説明する。
オーラルアドバイスシステム1は、コンピュータ10を少なくとも備え、コンピュータ10が、ユーザが所持する携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末20、医療施設が管理する携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の医療施設端末21と、公衆回線網等のネットワーク9を介して、データ通信可能に接続されたシステムである。
なお、オーラルアドバイスシステム1は、その他の端末や装置類等が含まれていても良い。
【0022】
コンピュータ10は、ユーザに、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするサーバ機能を有するコンピュータやパーソナルコンピュータである。
コンピュータ10は、例えば、1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであってもよい。
【0023】
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、口腔内画像を取得する口腔内画像取得部11、ユーザにオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするアドバイス部12等を備える。
また、コンピュータ10は、記憶部として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。
また、コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス、口腔内画像を解析する口腔内画像解析部13、口腔内の状態を判断する判断部14、口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する特定部15等を備える。
【0024】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、口腔内画像取得モジュール、X線画像取得モジュール、アドバイスモジュール、ケア・リハビリテーションスケジュール提供モジュール、登録用情報取得モジュール、入札モジュール、評価取得モジュール、紹介モジュール、受診スケジュール提供モジュール、コミュニティ招待モジュール、サービス提供モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部と協働して、治療内容登録モジュール、評価登録モジュール、コミュニティ登録モジュール、参加者登録モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、口腔内画像解析モジュール、学習モジュール、判断モジュール、口腔内画像アノテーションモジュール、X線画像解析モジュール、X線画像アノテーションモジュール、内容特定モジュール、ケア・リハビリテーションスケジュール作成モジュール、医療施設特定モジュール、判定モジュール、集計モジュール、受診スケジュール作成モジュール、コミュニティ作成モジュール、投稿内容取得モジュール、投稿内容解析モジュール、有害参加者検出モジュール、排除モジュール、有益参加者検出モジュール、付与モジュールを実現する。
【0025】
[コンピュータ10が実行する第1の判断処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が実行する第1の判断処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第1の判断処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した口腔内画像の取得処理(ステップS1)、口腔内画像の解析処理(ステップS2)、口腔内の状態の判断処理(ステップS3)の詳細である。
【0026】
口腔内画像取得モジュールは、ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得する(ステップS10)。
口腔内画像は、上述した通り、可視光により撮影された画像であり、上下顎一体画像、上顎単体画像、下顎単体画像、歯単体画像、口腔粘膜画像等である(図4参照)。
口腔内画像取得モジュールは、この口腔内画像を、ユーザ端末20や医療施設端末21から取得する。
ユーザにより、ユーザ端末20が、ユーザの口腔内を撮影し、撮影した口腔内画像をコンピュータ10に送信する。また、医療施設に勤務する医療従事者(例えば、歯科医師、歯科衛生士、アルバイト)により、医療施設が備える撮影装置が、ユーザの口腔内を撮影し、撮影した口腔内画像を医療施設端末21に送信する。医療施設端末21は、この口腔内画像をコンピュータ10に送信する。
口腔内画像取得モジュールは、この口腔内画像を受信することにより、ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得する。
【0027】
口腔内画像解析モジュールは、取得した口腔内画像を解析する(ステップS11)。
口腔内画像解析モジュールは、AIを用いた画像解析により、口腔内画像を解析する。
AIが用いる学習モデルについて説明する。
学習モジュールは、予め口腔内画像と、この口腔内画像における口腔内の状態とを対応付けて学習し、学習モデルを生成する。口腔内の状態は、上述した通り、虫歯、磨き残し、磨き癖、歯周病、小帯付着の異常、歯並びの異常、顎関節症等である。学習モジュールが行う学習は、例えば、教師あり学習、教師なし学習、強化学習等による機械学習や、畳み込みニューラルネットワーク、再起型ニューラルネットワーク、長・短期記憶等によるディープラーニング等が挙げられる。
口腔内画像解析モジュールは、取得した口腔内画像に、この学習モデルを適用し、画像解析を実行する。口腔内画像解析モジュールは、画像解析として、取得した口腔内画像における、口腔内の状態として異常が疑われる箇所及びその異常の内容を解析する。
【0028】
判断モジュールは、解析結果に基づいて、口腔内の状態を判断する(ステップS12)。
判断モジュールは、口腔内画像を解析した口腔内の状態として異常が疑われる箇所及びその異常の内容に基づいて、各箇所における口腔内の状態を判断する。判断モジュールは、各箇所において、一又は複数の口腔内の状態を判断する。判断モジュールは、各箇所において、一の状態のみが存在する場合、この一の状態を口腔内の状態として判断する。また、判断モジュールは、各箇所において、複数の状態が存在する場合、この複数の状態を口腔内の状態として判断し、各口腔内の状態の其々の可能性の割合を併せて判断する。
【0029】
以上が、第1の判断処理である。
【0030】
[コンピュータ10が実行する第2の判断処理]
図5に基づいて、コンピュータ10が実行する第2の判断処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第2の判断処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した第1の判断処理の変形例である。
なお、上述した処理と同様の処理については、その詳細な説明は省略する。
【0031】
口腔内画像取得モジュールは、ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得する(ステップS20)。
ステップS20の処理は、上述したステップS10の処理と同様である。
【0032】
口腔内画像アノテーションモジュールは、取得した口腔内画像にアノテーションする(ステップS21)。
アノテーションは、例えば、マーク付け、タグ付け、ラベル付けである。
口腔内画像アノテーションモジュールは、医療従事者等が口腔内の状態として異常を感じた箇所に対して、アノテーションの入力を受け付け、受け付けた箇所をアノテーションする。
または、口腔内画像アノテーションモジュールは、AIを用いて、アノテーションする。
AIが用いる学習モデルについて説明する。
学習モジュールは、予め、口腔内画像と、口腔内の状態として異常が疑われるアノテーションする箇所とを対応付けて学習し、学習モデルを生成する。
口腔内画像アノテーションモジュールは、この学習モデルを用いて、アノテーションする。口腔内画像アノテーションモジュールは、取得した口腔内画像に学習モデルを適用し、この口腔内画像の異常が疑われる箇所をアノテーションする。
なお、口腔内画像アノテーションモジュールは、上述した方法以外の方法により、取得した口腔内画像にアノテーションする構成も可能である。
【0033】
口腔内画像アノテーションモジュールがアノテーションした口腔内画像の一例について、図6に基づいて説明する。図6は、口腔内画像アノテーションモジュールが、取得した口腔内画像の其々に、アノテーションした状態の一例を模式的に示す図である。
図6において、口腔内画像アノテーションモジュールは、口腔内画像における異常が疑われる箇所にマーク30を付与している。口腔内画像アノテーションモジュールは、マーク30のようなアノテーションを口腔内画像に施すことにより、取得した口腔内画像にアノテーションする。
【0034】
図5に戻り、第2の判断処理の続きを説明する。
口腔内画像解析モジュールは、アノテーションした口腔内画像を解析する(ステップS22)。
口腔内画像解析モジュールは、AIを用いた画像解析により、アノテーションした口腔内画像を解析する。この処理におけるAIが用いる学習モデルは、上述したステップS11の処理における学習モデルと同様のものである。
口腔内画像解析モジュールは、アノテーションした口腔内画像に、この学習モデルを適用し、画像解析を実行する。口腔内画像解析モジュールは、画像解析として、この口腔内画像におけるアノテーションした箇所における異常の内容を解析する。
【0035】
判断モジュールは、解析結果に基づいて、口腔内の状態を判断する(ステップS23)。
判断モジュールは、口腔内画像を解析した異常の内容に基づいて、各アノテーションした箇所における口腔内の状態を判断する。判断モジュールは、各箇所において、一又は複数の口腔内の状態を判断する。判断モジュールは、各箇所において、一の状態のみが存在する場合、この一の状態を口腔内の状態として判断する。また、判断モジュールは、各箇所において、複数の状態が可能性として存在する場合、この複数の状態を口腔内の状態として判断し、各口腔内の状態の其々の可能性の割合を併せて判断する。
【0036】
以上が、第2の判断処理である。
【0037】
[コンピュータ10が実行する第3の判断処理]
図7に基づいて、コンピュータ10が実行する第3の判断処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第3の判断処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した第1の判断処理の変形例である。
なお、上述した処理と同様の処理については、その詳細な説明は省略する。
【0038】
口腔内画像取得モジュールは、ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得し(ステップS30)、口腔内画像解析モジュールは、取得した口腔内画像を解析する(ステップS31)。
ステップS30の処理は、上述したステップS10の処理と同様であり、ステップS31の処理は、上述したステップS11の処理と同様である。
【0039】
X線画像取得モジュールは、ユーザの口腔内を撮影したX線画像を取得する(ステップS32)。
X線画像は、X線により撮影された画像であり、上下顎一体X線画像、上顎単体X線画像、下顎単体X線画像、歯単体X線画像、口腔粘膜X線画像等である。
医療施設に勤務する医療従事者により、医療施設が備える撮影装置が、ユーザの口腔内を撮影し、撮影したX線画像を医療施設端末21に送信する。医療施設端末21は、このX線画像をコンピュータ10に送信する。
X線画像取得モジュールは、このX線画像を受信することにより、ユーザの口腔内を撮影したX線画像を取得する。
【0040】
X線画像解析モジュールは、取得したX線画像を解析する(ステップS33)。
X線画像解析モジュールは、AIを用いた画像解析により、X線画像を解析する。
AIが用いる学習モデルについて説明する。
学習モジュールは、予めX線画像と、このX線画像における口腔内の状態とを対応付けて学習し、学習モデルを生成する。
X線画像解析モジュールは、取得したX線画像に、この学習モデルを適用し、画像解析を実行する。X線画像解析モジュールは、画像解析として、取得したX線画像における、口腔内の状態として異常が疑われる箇所及びその異常の内容を解析する。
【0041】
判断モジュールは、口腔内画像の解析結果及びX線画像の解析結果に基づいて、口腔内の状態を判断する(ステップS34)。
判断モジュールは、口腔内画像を解析した口腔内の状態として異常が疑われる箇所及びその異常の内容と、X線画像を解析した口腔内の状態として異常が疑われる箇所及びその異常の内容とに基づいて、各箇所における口腔内の状態を判断する。判断モジュールは、各箇所において、一又は複数の口腔内の状態を判断する。判断モジュールは、各箇所において、一の状態のみが存在する場合、この一の状態を口腔内の状態として判断する。また、判断モジュールは、各箇所において、複数の状態が存在する場合、この複数の状態を口腔内の状態として判断し、各口腔内の状態の其々の可能性の割合を併せて判断する。
このとき、判断モジュールは、口腔内画像と、X線画像とで、口腔内の状態として異常が疑われる箇所が異なっている場合又は口腔内の状態として異常の内容が異なっている場合、何れかの画像のものに基づいて、口腔内の状態を判断しても良いし、両方のものに基づいて、其々、口腔内の状態を判断しても良いし、何れかの画像の内、口腔内の状態の可能性の割合が高いものに基づいて、口腔内の状態を判断しても良い。
【0042】
以上が、第3の判断処理である。
【0043】
[コンピュータ10が実行する第4の判断処理]
図8に基づいて、コンピュータ10が実行する第4の判断処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第4の判断処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した第1の判断処理の変形例である。
なお、上述した処理と同様の処理については、その詳細な説明は省略する。
【0044】
口腔内画像取得モジュールは、ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得し(ステップS40)、口腔内画像アノテーションモジュールは、取得した口腔内画像にアノテーションし(ステップS41)、口腔内画像解析モジュールは、アノテーションした口腔内画像を解析し(ステップS42)、X線画像取得モジュールは、ユーザの口腔内を撮影したX線画像を取得する(ステップS43)。
ステップS40の処理は、上述したステップS10の処理と同様であり、ステップS41の処理は、上述したステップS21の処理と同様であり、ステップS42の処理は、上述したステップS22の処理と同様であり、ステップS43の処理は、上述したステップS32の処理と同様である。
【0045】
X線画像アノテーションモジュールは、取得したX線画像にアノテーションする(ステップS44)。
X線画像アノテーションモジュールは、医療従事者等が口腔内の状態として異常を感じた箇所に対して、アノテーションの入力を受け付け、受け付けた箇所をアノテーションする。
または、X線画像アノテーションモジュールは、AIを用いて、アノテーションする。
AIが用いる学習モデルについて説明する。
学習モジュールは、予め、X線画像と、口腔内の状態として異常が疑われるアノテーションする箇所とを対応付けて学習し、学習モデルを生成する。
X線画像アノテーションモジュールは、この学習モデルを用いて、アノテーションする。X線画像アノテーションモジュールは、取得したX線画像に学習モデルを適用し、このX線画像の異常が疑われる箇所をアノテーションする。
なお、X線画像アノテーションモジュールは、上述した方法以外の方法により、取得したX線画像にアノテーションする構成も可能である。
【0046】
X線画像解析モジュールは、アノテーションしたX線画像を解析する(ステップS45)。
X線画像解析モジュールは、AIを用いた画像解析により、アノテーションしたX線画像を解析する。この処理におけるAIが用いる学習モデルは、上述したステップS33の処理における学習モデルと同様のものである。
X線画像解析モジュールは、アノテーションしたX線画像に、この学習モデルを適用し、画像解析を実行する。X線画像解析モジュールは、画像解析として、このX線画像におけるアノテーションした箇所における異常の内容を解析する。
【0047】
判断モジュールは、口腔内画像の解析結果及びX線画像の解析結果に基づいて、口腔内の状態を判断する(ステップS46)。
判断モジュールは、口腔内画像を解析した各アノテーションした箇所における異常の内容と、X線画像を解析した各アノテーションした箇所における異常の内容とに基づいて、各箇所における口腔内の状態を判断する。判断モジュールは、各箇所において、一又は複数の口腔内の状態を判断する。判断モジュールは、各箇所において、一の状態のみが存在する場合、この一の状態を口腔内の状態として判断する。また、判断モジュールは、各箇所において、複数の状態が存在する場合、この複数の状態を口腔内の状態として判断し、各口腔内の状態の其々の可能性の割合を併せて判断する。
このとき、判断モジュールは、口腔内画像と、X線画像とで、アノテーションした箇所が異なっている場合又は口腔内の状態として異常の内容が異なっている場合、何れかの画像のものに基づいて、口腔内の状態を判断しても良いし、両方のものに基づいて、其々、口腔内の状態を判断しても良いし、何れかの画像の内、口腔内の状態の可能性の割合が高いものに基づいて、口腔内の状態を判断しても良い。
【0048】
以上が、第4の判断処理である。
【0049】
オーラルアドバイスシステム1は、上述した第1~第4の判断処理により判断した口腔内の状態に基づいて、後述する処理を実行する。
【0050】
[コンピュータ10が実行するアドバイス処理]
図9に基づいて、コンピュータ10が実行するアドバイス処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行するアドバイス処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した第1~第4の判断処理の後に行われる処理であり、上述した口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションの特定処理(ステップS4)、オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのアドバイス処理(ステップS5)の詳細である。
【0051】
内容特定モジュールは、判断結果に基づいて、口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する(ステップS50)。
オーラルケアは、上述した通り、フッ素入り歯磨き粉の紹介、歯ブラシのブラッシング指導等である。また、オーラルリハビリテーションは、上述した通り、症状改善に向けた食生活指導、滑舌改善に向けた舌や唇のトレーニング指導、歯並改善に向けた舌のトレーニング指導、就寝時の姿勢の指導、症状改善に向けた食生活を含む生活指導等である。
内容特定モジュールは、予め、口腔内の状態と、オーラルケア及びオーラルリハビリテーションとを対応付けて登録したデータベース(図10参照)を参照し、今回判断した口腔内の状態に対応付けられたオーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する。
【0052】
図10は、口腔内の状態と、オーラルケア及びオーラルリハビリテーションとを対応付けて登録したデータベースの一例を模式的に示す図である。
同図において、各口腔内の状態は、オーラルケア又はオーラルリハビリテーションに、其々対応付けられて登録されている。口腔内の状態における「虫歯」は、オーラルケアにおける「フッ素入りの歯磨き粉の紹介」が対応付けられて登録されている。口腔内の状態における「磨き残し」は、オーラルケアにおける「歯ブラシのブラッシング指導」が対応付けられて登録されている。口腔内の状態における「磨き癖」は、オーラルケアにおける「歯ブラシのブラッシング指導」が対応付けられて登録されている。口腔内の状態における「歯周病」は、オーラルケアにおける「歯ブラシのブラッシング指導」及びオーラルリハビリテーションにおける「症状改善に向けた食生活指導」が対応付けられて登録されている。口腔内の状態における「小帯付着の異常」は、オーラルリハビリテーションにおける「滑舌改善に向けた舌や唇のトレーニング指導」が対応付けられて登録されている。口腔内の状態における「歯並びの異常」は、オーラルリハビリテーションにおける「歯並改善に向けた舌のトレーニング指導及び就寝時の姿勢の指導」が対応付けられて登録されている。口腔内の状態における「顎関節症」は、オーラルリハビリテーションにおける「症状改善に向けた食生活を含む生活指導」が対応付けられて登録されている。
【0053】
内容特定モジュールは、このデータベースを参照し、判断した口腔内の状態に対応付けられたオーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する。例えば、内容特定モジュールは、口腔内の状態として、虫歯と判断した場合、この虫歯に対応付けられたオーラルケアであるフッ素入りの歯磨き粉の紹介を特定する。内容特定モジュールは、他の口腔内の状態についても同様に、対応付けられたオーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する。このとき、歯周病のように、オーラルケアと、オーラルリハビリテーションとの双方が対応付けられたものについては、双方を特定しても良いし、状態の程度に応じて、状態が軽度な場合、オーラルケアを特定し、状態が重度な場合、オーラルリハビリテーションを特定しても良い。
【0054】
図9に戻り、アドバイス処理の続きを説明する。
アドバイスモジュールは、ユーザに特定したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスする(ステップS51)。
アドバイスモジュールは、特定したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションに基づいて、予め各オーラルケア又はオーラルリハビリテーションに対応付けて登録されたアドバイスの内容を参照し、ユーザに行うアドバイスの内容を特定する。
アドバイスの内容は、フッ素入りの歯磨き粉の紹介の場合、この歯磨き粉の紹介用の動画や紹介頁及び所定のメッセージである。また、アドバイスの内容は、歯ブラシのブラッシング指導の場合、歯ブラシの種類、磨き方、磨く時間、磨くタイミング等の紹介用の動画や紹介頁及び所定のメッセージである。また、アドバイスの内容は、症状改善に向けた食生活指導の場合、予防や改善に必要な栄養素の種類、摂取方法等の紹介用の動画や紹介頁及び所定のメッセージである。また、アドバイスの内容は、滑舌改善に向けた舌や唇のトレーニング指導や歯並改善に向けた舌のトレーニング指導の場合、トレーニング方法の動画やトレーニング内容の紹介頁及び所定のメッセージである。また、アドバイスの内容は、就寝時の姿勢の指導、姿勢の紹介用の動画や紹介頁及び所定のメッセージである。また、アドバイスの内容は、症状改善に向けた食生活を含む生活指導の場合、日常生活における対策や食事内容の対策用の紹介用の動画や紹介頁及び所定のメッセージである。
アドバイスモジュールは、特定したアドバイスの内容を、ユーザ端末20に送信する。
ユーザ端末20は、特定したアドバイスの内容を受信し、自身の表示部等に表示する。
ユーザは、ユーザ端末20が表示するアドバイスの内容を閲覧することにより、自身の口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションのアドバイスを受ける。
この結果、アドバイスモジュールは、ユーザに、特定したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスする。
【0055】
ケア・リハビリテーションスケジュール作成モジュールは、特定したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションのケア・リハビリテーションスケジュールを作成する(ステップS52)。
ケア・リハビリテーションスケジュールは、オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを行うべき、スケジュールを示すものである。
ケア・リハビリテーションスケジュール作成モジュールは、特定したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションに基づいて、アドバイスの内容を実行するケア・リハビリテーションスケジュールを作成する。ケア・リハビリテーションスケジュール作成モジュールは、予め各アドアイスの内容に対応付けられたタイミングや、予め設定されたタイミング等に基づいて、このケア・リハビリテーションスケジュールを作成する。
【0056】
ケア・リハビリテーションスケジュール提供モジュールは、作成したケア・リハビリテーションスケジュールをユーザに提供する(ステップS53)。
ケア・リハビリテーションスケジュール提供モジュールは、作成したケア・リハビリテーションスケジュールをユーザ端末20に送信する。
ユーザ端末20は、作成したケア・リハビリテーションスケジュールを受信し、自身の表示部等に表示する。
ユーザは、ユーザ端末20が表示するケア・リハビリテーションスケジュールを閲覧することにより、オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのアドバイス内容を行うタイミングを把握する。
この結果、ケア・リハビリテーションスケジュール提供モジュールは、作成したケア・リハビリテーションスケジュールをユーザに提供する。
【0057】
以上が、アドバイス処理である。
【0058】
[コンピュータ10が実行する医療施設紹介処理]
図11に基づいて、コンピュータ10が実行する医療施設紹介処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する医療施設処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述したアドバイス処理の後に行われる処理である。
【0059】
コンピュータ10は、医療施設の特定処理(ステップS60)を実行する。
医療施設の特定処理は、後述する第1~第3の特定処理の何れか又は複数の組み合わせにより実行される処理である。
コンピュータ10が実行する医療施設の特定処理について説明する。
【0060】
<コンピュータ10が実行する第1の特定処理>
図12に基づいて、コンピュータ10が実行する第1の特定処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第1の特定処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した医療施設の特定処理(ステップS60)の詳細である。
【0061】
登録用情報取得モジュールは、医療施設が得意とする治療内容及び医療施設情報を取得する(ステップS600)。
医療施設情報は、名称、所在地、電話番号、メールアドレス、ウェブサイト、診療科、受付時間、診療時間、担当医、アクセス方法等である。
登録用情報取得モジュールは、医療施設端末21や、外部サーバ等に記憶されたデータベース等から、医療施設が得意とする治療内容及び医療施設情報を取得する。
医療施設端末21は、自身を管理する医療施設が得意とする治療内容及び医療施設情報を、登録用情報として入力を受け付ける。医療施設端末21は、受け付けた登録用情報をコンピュータ10に送信する。
登録用情報取得モジュールは、この登録用情報を受信することにより、医療施設が得意とする治療内容及び医療施設情報を取得する。
また、登録用情報取得モジュールは、外部サーバ等にアクセスし、この外部サーバ等に記憶された医療施設が得意とする治療内容及び医療施設情報を取得する。
【0062】
治療内容登録モジュールは、医療施設が得意とする治療内容を医療施設毎に登録する(ステップS601)。
治療内容登録モジュールは、取得した医療施設が得意とする治療内容と、医療施設情報とに基づいて、医療施設毎に、得意とする治療内容を対応付けて登録する。
【0063】
なお、コンピュータ10は、上述したステップS600及びS601の処理を、予め行っておく構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、第1の特定処理に際して、後述するステップS602の処理のみを実行する。
【0064】
医療施設特定モジュールは、登録した治療内容と、判断結果とに基づいて、口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定する(ステップS602)。
医療施設特定モジュールは、登録した医療施設が得意とする治療内容と、上述した第1~第4の判断処理により、判断した口腔内の状態とに基づいて、この口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定する。
医療施設特定モジュールは、一の口腔内の状態のみを判断していた場合、この口腔内の状態の治療を得意とする医療施設を特定する。このとき、医療施設特定モジュールは、該当する医療施設が一つのみである場合、この一の医療施設を特定し、該当する医療施設が複数存在する場合、この複数の医療施設を特定する。
また、医療施設特定モジュールは、複数の口腔内の状態を判断していた場合、口腔内の状態の治療毎に得意とする医療施設を特定する。このとき、医療施設特定モジュールは、口腔内の状態の治療毎に、該当する医療施設が一つのみである場合、この一の医療施設を特定し、該当する医療施設が複数存在する場合、この複数の医療施設を特定する。
【0065】
以上が、第1の特定処理である。
【0066】
<コンピュータ10が実行する第2の特定処理>
図13に基づいて、コンピュータ10が実行する第2の特定処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第2の特定処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した第1の特定処理とは別の、上述した医療施設の特定処理(ステップS60)の詳細である。
【0067】
入札モジュールは、医療施設に対して、口腔内の状態の治療をするための入札を実施する(ステップS610)。
入札モジュールは、医療施設端末21に、口腔内の状態を判断した口腔内画像やX線画像を送信する。
医療施設端末21は、この口腔内画像やX線画像を受信し、自身の表示部等に表示する。入札担当者(例えば、管理者、医療従事者、従業員)は、この口腔内画像やX線画像を閲覧し、自身の医療施設において治療を所望する場合、この口腔内の状態が判断されたユーザに対して、入札する。医療施設端末21は、入札する際、医療施設情報と、所定の条件(診療予定日時、担当医等)とをコンピュータ10に送信する。
入札モジュールは、この医療施設情報と所定の条件とを受信することにより、医療施設に対して、口腔内の状態の治療をするための入札を実施する。
【0068】
判定モジュールは、入札の結果を判定する(ステップS611)。
判定モジュールは、入札した各医療施設の医療施設情報と所定の条件とに基づいて、入札の結果を判定する。判定モジュールは、口腔内の状態毎に、入札した医療施設を判定する。
【0069】
医療施設特定モジュールは、入札の結果と、判断結果とに基づいて、口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定する(ステップS612)。
医療施設特定モジュールは、入札の結果を判定した医療施設と、上述した第1~第4の判断処理により、判断した口腔内の状態とに基づいて、医療施設を特定する。
医療施設特定モジュールは、一の口腔内の状態のみを判断していた場合、この口腔内の状態の治療に入札した医療施設を特定する。このとき、医療施設特定モジュールは、該当する医療施設が一つのみである場合、この一の医療施設を特定し、該当する医療施設が複数存在する場合、この複数の医療施設を特定する。
また、医療施設特定モジュールは、複数の口腔内の状態を判断していた場合、口腔内の状態の治療毎に入札した医療施設を特定する。このとき、医療施設特定モジュールは、口腔内の状態の治療毎に、該当する医療施設が一つのみである場合、この一の医療施設を特定し、該当する医療施設が複数存在する場合、この複数の医療施設を特定する。
【0070】
以上が、第2の特定処理である。
【0071】
<コンピュータ10が実行する第3の特定処理>
図14に基づいて、コンピュータ10が実行する第3の特定処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第3の特定処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した第1及び第2の特定処理とは別の、上述した医療施設の特定処理(ステップS60)の詳細である。
【0072】
評価取得モジュールは、医療施設で治療したユーザから、医療施設の評価及び医療施設情報を取得する(ステップS620)。
評価は、数字、記号、文字等で表されものである。医療施設の評価は、ユーザが受診した医療施設、治療内容及び医療従事者等に対するものである。
評価取得モジュールは、コンピュータ10が後述する医療施設の紹介処理(ステップS61)により紹介する医療施設に対する評価を取得する。
ユーザ端末20は、受診した医療施設に対する評価の入力を受け付ける。ユーザ端末20は、例えば、1~5までの数字を、医療施設の評価として入力を受け付ける。この時、数字が大きくなるにつれて、ユーザが良い評価を行ったことを意味する。ユーザ端末20は、受け付けた評価及び医療施設の医療施設情報を、コンピュータ10に送信する。
評価取得モジュールは、この評価及び医療施設情報を受信することにより、医療施設で治療したユーザから、医療施設の評価及び医療施設情報を取得する。
【0073】
集計モジュールは、取得した医療施設の評価を集計する(ステップS621)。
集計モジュールは、取得した医療施設の評価を、医療施設情報に基づいて、医療施設毎に集計する。集計モジュールは、過去に、集計した医療施設の評価が存在する場合、今回取得した医療施設を合算し、各医療施設の評価を集計する。このとき、集計モジュールは、医療施設全体の評価として集計しても良いし、医療施設、治療内容、医療従事者といった個別に対する評価を取得していた場合、個別の評価として集計しても良い。
集計モジュールは、集計方法として、評価が上述した数字である場合、取得した医療施設の評価の平均値を算出することにより、医療施設の評価を集計する等の所定の計算や、評価をそのまま合算する等を行う。
【0074】
評価登録モジュールは、集計した医療施設の評価を登録する(ステップS622)。
評価登録モジュールは、医療施設毎に、集計した評価を登録する。
【0075】
なお、コンピュータ10は、上述したステップS620―S622の処理を、予め行っておく構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、第3の特定処理に際して、後述するステップS623の処理のみを実行する。
【0076】
医療施設特定モジュールは、集計した医療施設の評価と、判断結果とに基づいて、口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定する(ステップS623)。
医療施設特定モジュールは、集計した医療施設の評価と、上述した第1~第4の判断処理により、判断した口腔内の状態とに基づいて、口腔内の状態の治療に適した医療施設を特定する。
医療施設特定モジュールは、一の口腔内の状態のみを判断していた場合、集計した評価が所定の条件(最も評価が高い、評価が所定の順位以内等)を満たす医療施設を特定する。このとき、医療施設特定モジュールは、該当する医療施設が一つのみである場合、この一の医療施設を特定し、該当する医療施設が複数存在する場合、この複数の医療施設を特定する。
また、医療施設特定モジュールは、複数の口腔内の状態を判断していた場合、口腔内の状態治療毎に集計した評価が所定の条件(最も評価が高い、評価が所定の順位以内等)を満たす医療施設を特定する。このとき、医療施設特定モジュールは、口腔内の状態の治療毎に、該当する医療施設が一つのみである場合、この一の医療施設を特定し、該当する医療施設が複数存在する場合、この複数の医療施設を特定する。
【0077】
以上が、第3の特定処理である。
【0078】
コンピュータ10は、実行する上述した医療施設の特定処理(ステップS60)において、上述した第1~第3の特定処理の何れかの処理を実行しても良いし、第1~第3の特定処理の複数を組み合わせた処理を実行しても良い。
コンピュータ10は、登録した治療内容(第1の特定処理)と、入札の結果(第2の特定処理)と、判断結果とに基づいて、医療施設を特定しても良いし、登録した治療内容(第1の特定処理)と、集計した医療施設の評価(第3の特定処理)と、判断結果とに基づいて、医療施設を特定しても良いし、入札の結果(第2の特定処理)と、集計した医療施設の評価(第3の特定処理)と、判断結果とに基づいて、医療施設を特定しても良いし、登録した治療内容(第1の特定処理)と、入札の結果(第2の特定処理)と、集計した医療施設の評価(第3の特定処理)と、判断結果とに基づいて、医療施設を特定しても良い。
【0079】
コンピュータ10が第1~第3の特定処理の複数の組み合わせに基づいて、医療施設を特定する場合について説明する。
第1及び第2の特定処理の場合、コンピュータ10は、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設の内、入札した医療施設を特定する。または、コンピュータ10は、判断した口腔内の状態の治療に入札した医療施設の内、この口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設を特定する。
第1及び第3の特定処理の場合、コンピュータ10は、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設の内、集計した評価が所定の条件を満たす医療施設を特定する。または、コンピュータ10は、集計した評価が所定の条件を満たす医療施設の内、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設を特定する。
第2及び第3の特定処理の場合、コンピュータ10は、判断した口腔内の状態の治療に対して入札した医療施設の内、評価が所定の条件を満たす医療施設を特定する。または、コンピュータ10は、集計した評価が所定の条件を満たす医療施設の内、入札した医療施設を特定する。
第1~第3の特定処理の場合、コンピュータ10は、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設の内、入札した医療施設を特定し、この医療施設の内、更に、評価が所定の条件を満たす医療施設を特定する。または、コンピュータ10は、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設の内、評価が所定の条件を満たす医療施設を特定し、この医療施設の内、更に、入札した医療施設を特定する。または、コンピュータ10は、判断した口腔内の状態の治療に対して入札した医療施設の内、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設を特定し、この登録された医療施設の内、更に、評価が所定の条件を満たす医療施設を特定する。または、コンピュータ10は、判断した口腔内の状態の治療に対して入札した医療施設の内、評価が所定の条件を満たす医療施設を特定し、この医療施設の内、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設を特定する。または、コンピュータ10は、評価が所定の条件を満たす医療施設を特定し、この医療施設の内、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設を特定し、この医療施設の内、この口腔内の状態の治療に入札した医療施設を特定する。または、コンピュータ10は、評価が所定の条件を満たす医療施設を特定し、この医療施設の内、判断した口腔内の状態の治療に入札した医療施設を特定し、この医療施設の内、判断した口腔内の状態の治療を得意とする登録された医療施設を特定する。
【0080】
図11に戻り、医療施設紹介処理の続きを説明する。
紹介モジュールは、特定した医療施設を紹介する(ステップS61)。
紹介モジュールは、特定した医療施設の医療施設情報をユーザ端末20に送信する。この時、紹介モジュールは、特定した医療施設が一つのみである場合、この一の医療施設の医療施設情報を、ユーザ端末に送信し、特定した医療施設が複数存在する場合、この複数の医療施設の医療施設情報を一覧等にまとめた状態又は順番に、ユーザ端末20に送信する。
ユーザ端末20は、この医療施設情報を受信し、自身の表示部等に表示する。
ユーザは、この医療施設情報を閲覧することにより、自身に適した医療施設を把握する。
紹介モジュールは、特定した医療施設の医療施設情報を、ユーザ端末20に表示させることにより、ユーザに、特定した医療施設を紹介する。
【0081】
受診スケジュール作成モジュールは、特定した医療施設への受診スケジュールを作成する(ステップS62)。
受診スケジュールは、ユーザが、医療施設を受診する日時のスケジュールである。
受診スケジュール作成モジュールは、特定した医療施設の診療日時や予約状況等に基づいて、受診スケジュールを作成する。受診スケジュール作成モジュールは、特定した全ての医療施設における受診スケジュールを作成しても良いし、所定の条件(例えば、判断した口腔内の状態の程度、直近の日時における医療施設の予約状況)を満たす医療施設における受診スケジュールを作成しても良い。
【0082】
受診スケジュール提供モジュールは、作成した受診スケジュールを、ユーザに提供する(ステップS63)。
受診スケジュール提供モジュールは、作成した受診スケジュールを、ユーザ端末20に送信する。
ユーザ端末20は、この受診スケジュールを受信し、自身の表示部等に表示する。
ユーザは、この受診スケジュールを閲覧することにより、受診スケジュールを把握する。
受診スケジュール提供モジュールは、作成した受診スケジュールをユーザ端末20に表示させることにより、作成した受診スケジュールを、ユーザに提供する。
【0083】
以上が、医療施設紹介処理である。
【0084】
[コンピュータ10が実行するコミュニティ作成処理]
図15に基づいて、コンピュータ10が実行するコミュニティ作成処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行するコミュニティ作成処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述した各処理が行われるよりも前に行われていても良く、少なくとも、後述するコミュニティ招待処理の前に行われる処理である。
【0085】
コミュニティ作成モジュールは、オーラルケアのコミュニティを作成する(ステップS70)。
コミュニティは、参加者等が、特定の目的や話題について交流するための、所定のウェブサイトを意図するものであり、参加者が、発言や画像等の投稿が可能なものである。
コミュニティ作成モジュールは、オーラルケア毎に、所定のフォーマットに従って、コミュニティを作成する。
【0086】
コミュニティ作成モジュールは、オーラルリハビリテーションのコミュニティを作成する(ステップS71)。
コミュニティ作成モジュールは、オーラルリハビリテーション毎に、所定のフォーマットに従って、コミュニティを作成する。
【0087】
コミュニティ登録モジュールは、作成したコミュニティを登録する(ステップS72)。
コミュニティ登録モジュールは、作成したコミュニティを、記憶部に記憶することにより、コミュニティを登録する。
コミュニティ登録モジュールは、作成したオーラルケアのコミュニティと、このオーラルケアの識別子(名称、ID、管理番号等)とを対応付けて登録し、作成したオーラルリハビリテーションのコミュニティと、このオーラルリハビリテーションの識別子とを対応付けて登録する。
【0088】
以上が、コミュニティ作成処理である。
【0089】
[コンピュータ10が実行するオーラルケアコミュニティ招待処理]
図16に基づいて、コンピュータ10が実行するオーラルケアコミュニティ招待処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行するオーラルケアコミュニティ招待処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述したコミュニティ作成処理の後に行われる処理である。
【0090】
コミュニティ招待モジュールは、ユーザを、アドバイスしたオーラルケアのコミュニティに招待する(ステップS80)。
コミュニティ招待モジュールは、上述した第1~第4の判断処理により、口腔内の状態を判断したユーザを、上述したアドバイス処理によりアドバイスしたオーラルケアのコミュニティに招待する。コミュニティ招待モジュールが行う招待方法は、例えば、予め登録されたユーザのメールアドレスやSNS(Social Networking Service)やメッセージアプリやチャットアプリ等に、所定のメッセージ及びコミュニティの招待用URL(Uniform Resource Locator)等を送信するといったものである。
コミュニティ招待モジュールは、この所定のメッセージ及びコミュニティの招待用URLを招待用メッセージとして、ユーザ端末20に送信する。このとき、コミュニティ招待モジュールは、一又は複数のユーザ端末20に、この招待用メッセージを送信する。
ユーザ端末20は、招待用メッセージを受信し、自身の表示部等に表示する。
ユーザは、この招待用メッセージを閲覧し、招待用URLを入力することにより、オーラルケアのコミュニティに参加する。
コミュニティ招待モジュールは、この招待用メッセージをユーザ端末20に表示させることにより、ユーザを、アドバイスしたオーラルケアのコミュニティに招待する。
【0091】
コミュニティ招待モジュールは、オーラルケアの器具提供者を、器具提供者が器具を提供するオーラルケアのコミュニティに招待する(ステップS81)。
オーラルケアの器具は、オーラルケアに用いる道具である。また、オーラルケアの器具提供者は、器具の販売会社やその従業員、器具の製造会社やその従業員等である。
コミュニティ招待モジュールが行う招待方法は、例えば、予め登録された器具提供者のメールアドレスやSNSやメッセージアプリやチャットアプリ等に、所定のメッセージ及びコミュニティの招待用URL等を送信するといったものである。
コミュニティ招待モジュールは、この所定のメッセージ及びコミュニティの招待用URLを招待用メッセージとして、器具提供者が管理又は所持等する器具提供者端末に送信する。このとき、コミュニティ招待モジュールは、一又は複数の器具提供者端末に、この招待用メッセージを送信する。
器具提供者端末は、招待用メッセージを受信し、自身の表示部等に表示する。
器具提供者は、この招待用メッセージを閲覧し、招待用URLを入力することにより、自身が器具を提供するオーラルケアのコミュニティに参加する。
コミュニティ招待モジュールは、この招待用メッセージをユーザ端末20に表示させることにより、器具提供者を、この器具提供者が器具を提供するオーラルケアのコミュニティに招待する。
【0092】
コミュニティ招待モジュールは、オーラルケアの専門知識を有する医療従事者を、医療従事者が専門知識を有するオーラルケアのコミュニティに招待する(ステップS82)。
コミュニティ招待モジュールが行う招待方法は、例えば、予め登録された医療従事者又はこの医療従事者が勤務する医療施設のメールアドレスやSNSやメッセージアプリやチャットアプリ等に、所定のメッセージ及びコミュニティの招待用URL等を送信するといったものである。
コミュニティ招待モジュールは、この所定のメッセージ及びコミュニティの招待用URLを招待用メッセージとして、医療施設端末21や医療従事者が所持する医療従事者端末に送信する。このとき、コミュニティ招待モジュールは、一又は複数の医療施設端末21や医療従事者端末に、この招待用メッセージを送信する。
医療施設端末21や医療従事者端末は、招待用メッセージを受信し、自身の表示部等に表示する。
医療従事者は、この招待用メッセージを閲覧し、招待用URLを入力することにより、自身が専門知識を有するオーラルケアのコミュニティに参加する。
コミュニティ招待モジュールは、この招待用メッセージを医療施設端末21や医療従事者端末に表示させることにより、医療従事者を、この医療従事者が専門知識を有するオーラルケアのコミュニティに招待する。
【0093】
参加者登録モジュールは、参加者をコミュニティに登録する(ステップS83)。
参加者登録モジュールは、招待したユーザ、器具提供者及び医療従事者の内、招待に応じたユーザ、器具提供者及び医療従事者を、参加者として、各コミュニティに登録する。
【0094】
コンピュータ10は、同じオーラルケアを必要とするユーザ同士、ユーザとオーラルケアの器具を提供する器具提供者との間で、又は、ユーザとオーラルケアの専門知識を有する医療従事者との間で、発言や画像の投稿等を受け付けることにより、同じオーラルケアを必要とするユーザ同士の交流や、ユーザとオーラルケアの器具を提供する器具提供者との交流や、ユーザとオーラルケアの専門知識を有する医療従事者との交流を図る。
【0095】
以上が、オーラルケアコミュニティ招待処理である。
【0096】
[コンピュータ10が実行するオーラルリハビリテーションコミュニティ招待処理]
図17に基づいて、コンピュータ10が実行するオーラルリハビリテーションコミュニティ招待処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行するオーラルリハビリテーションコミュニティ招待処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述したコミュニティ作成処理の後に行われる処理である。
【0097】
コミュニティ招待モジュールは、ユーザを、アドバイスしたオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する(ステップS90)。
コミュニティ招待モジュールは、上述した第1~第4の判断処理により、口腔内の状態を判断したユーザを、上述したアドバイス処理によりアドバイスしたオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する。コミュニティ招待モジュールが行う招待方法は、上述したオーラルケアコミュニティ招待処理におけるユーザに対するものと同様である。
ユーザは、招待用メッセージを閲覧し、招待用URLを入力することにより、オーラルリハビリテーションのコミュニティに参加する。
コミュニティ招待モジュールは、この招待用メッセージをユーザ端末20に表示させることにより、ユーザを、アドバイスしたオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する。
【0098】
コミュニティ招待モジュールは、オーラルリハビリテーションの器具提供者を、器具提供者が器具を提供するオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する(ステップS91)。
コミュニティ招待モジュールが行う招待方法は、上述したオーラルケアコミュニティ招待処理における器具提供者に対するものと同様である。
器具提供者は、招待用メッセージを閲覧し、招待用URLを入力することにより、自身が器具を提供するオーラルリハビリテーションのコミュニティに参加する。
コミュニティ招待モジュールは、この招待用メッセージを器具提供者端末に表示させることにより、器具提供者を、この器具提供者が器具を提供するオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する。
【0099】
コミュニティ招待モジュールは、オーラルリハビリテーションの専門知識を有する医療従事者を、医療従事者が専門知識を有するオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する(ステップS92)。
コミュニティ招待モジュールが行う招待方法は、上述したオーラルケアコミュニティ招待処理における医療従事者に対するものと同様である。
医療従事者は、招待用メッセージを閲覧し、招待用URLを入力することにより、自身が専門知識を有するオーラルリハビリテーションのコミュニティに参加する。
コミュニティ招待モジュールは、この招待用メッセージを医療施設端末21や医療従事者端末に表示させることにより、医療従事者を、この医療従事者が専門知識を有するオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する。
【0100】
参加者登録モジュールは、参加者をコミュニティに登録する(ステップS93)。
参加者登録モジュールは、招待したユーザ、器具提供者及び医療従事者の内、招待に応じたユーザ、器具提供者及び医療従事者を、参加者として、各コミュニティに登録する。
【0101】
コンピュータ10は、同じオーラルリハビリテーションを必要とするユーザ同士、ユーザとオーラルリハビリテーションの器具を提供する器具提供者との間で、又は、ユーザとオーラルリハビリテーションの専門知識を有する医療従事者との間で、発言や画像の投稿等を受け付けることにより、同じオーラルリハビリテーションを必要とするユーザ同士の交流や、ユーザとオーラルリハビリテーションの器具を提供する器具提供者との交流や、ユーザとオーラルリハビリテーションの専門知識を有する医療従事者との交流を図る。
【0102】
以上が、オーラルリハビリテーションコミュニティ招待処理である。
【0103】
[コンピュータ10が実行する参加者検出処理]
図18に基づいて、コンピュータ10が実行する参加者検出処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する参加者検出処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本処理は、上述したオーラルケアコミュニティ招待処理及びオーラルリハビリテーションコミュニティ招待処理の後に行われる処理である。
【0104】
投稿内容取得モジュールは、参加者の投稿内容を取得する(ステップS100)。
投稿内容は、上述したコミュニティにおいて行った発言や画像の投稿等である。
投稿内容取得モジュールは、各参加者がコミュニティに投稿した内容を取得する。
【0105】
投稿内容解析モジュールは、取得した投稿内容を解析する(ステップS101)。
投稿内容解析モジュールは、例えば、各参加者の発言頻度、発言内容における予め登録された所定のキーワード(例えば、誹謗中傷に該当するもの、卑猥なもの、不適切なもの)、有効な治療内容、虚偽の内容、参加者の個人情報を解析する。
【0106】
有害参加者検出モジュールは、有害なコミュニティの参加者を検出したか否かを判定する(ステップS102)。
有害参加者検出モジュールは、投稿内容の解析結果に基づいて、発言頻度が著しく低い参加者(例えば、コミュニティ参加後に一度も発言が無い参加者、所定期間内に、所定の回数以上の発言が無い参加者)、所定のキーワードを投稿した参加者、参加者の個人情報を投稿した参加者、虚偽の内容を投稿した参加者等を有害なコミュニティの参加者として検出する。
【0107】
有害参加者検出モジュールは、有害なコミュニティの参加者を検出した場合(ステップS102 YES)、排除モジュールは、有害なコミュニティの参加者をコミュニティから排除する(ステップS103)。
排除モジュールは、この参加者が現在参加中の全てのコミュニティにおける登録を解除することにより、有害なコミュニティの参加者をコミュニティから排除する。すなわち、排除モジュールは、コミュニティの参加者が、あるコミュニティにおいて、有害なコミュニティの参加者であると検出された場合、検出したコミュニティだけでなく、この参加者が参加中の他のコミュニティからも、この参加者を排除する。加えて、排除モジュールは、この参加者が、過去にコミュニティにおいて投稿した内容を全て削除する。
コミュニティから排除された参加者は、排除されたコミュニティにおいて、発言や画像等の投稿や閲覧等が不可能となる。
なお、コンピュータ10は、検出した有害なコミュニティの参加者を登録し、次回以降のオーラルケアコミュニティ招待処理やオーラルリハビリテーションコミュニティ招待処理において、登録した参加者に対して、コミュニティの招待を実行しない構成も可能である。
コンピュータ10は、コミュニティから参加者を排除した後、本処理を終了する。
【0108】
一方、有害参加者検出モジュールは、有害なコミュニティの参加者を検出していない場合(ステップS102 NO)、有益参加者検出モジュールは、有益なコミュニティの参加者を検出したか否かを判定する(ステップS104)。
有益参加者検出モジュールは、投稿内容の解析結果に基づいて、発言頻度が所定の回数以上の参加者(例えば、所定期間内に、所定の回数以上の発言が有る参加者)、有効な治療内容等を投稿した参加者等を有益なコミュニティの参加者として検出する。
【0109】
有益参加者検出モジュールは、有益な参加者を検出していない場合(ステップS104 NO)、コンピュータ10は、本処理を終了する。
【0110】
一方、有益参加者検出モジュールは、有益な参加者を検出した場合(ステップS104 YES)、付与モジュールは、有益なコミュニティの参加者にポイントを付与する(ステップS105)。
ポイントの付与方法は、例えば、各参加者にポイントの紐付けである。
付与モジュールは、投稿内容の解析結果に基づいて、発言内容に応じたポイントを有益なコミュニティの参加者に付与する。付与モジュールは、予め有益と判断する内容と、付与するポイントとを対応付けたデータベース等を参照し、有益な参加者に付与するポイントを特定し、この特定したポイントを、この参加者に付与する。
【0111】
サービス提供モジュールは、付与したポイントに応じたサービスを、参加者に提供する(ステップS106)。
サービスは、例えば、口腔ケアグッズのプレゼント、クーポンの発行である。
サービス提供モジュールは、予めサービスと、必要とするポイントとを対応付けたデータベース等を参照し、付与したポイントに応じたサービスを特定する。サービス提供モジュールは、今回付与したポイント分のみに応じてサービスを特定しても良いし、過去に付与し、消費されていない分のポイントと今回付与したポイントとを合算したものに応じてサービスを特定しても良いし、参加者からの入力等を受け付け、サービスを特定しても良い。
サービス提供モジュールは、特定したサービスを、参加者に提供する。このとき、サービス提供モジュールは、このサービスに対応付けられたポイントを、参加者に付与されたポイントから消費させる。サービス提供モジュールは、口腔ケアグッズのプレゼントの手配や、クーポンの発行及び発行したクーポンの手配等のサービスを参加者に提供するために必要な処理を実行する。
【0112】
以上が、参加者検出処理である。
【0113】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されてよい。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0114】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0115】
(1)ユーザの口腔内の状態(例えば、虫歯、磨き残し、磨き癖、歯周病、小帯付着の異常、歯並びの異常、顎関節症)に適したオーラルケア(例えば、フッ素入りの歯磨き粉の紹介、歯ブラシのブラッシング指導)又はオーラルリハビリテーション(例えば、症状改善に向けた食生活指導、滑舌改善に向けた舌や唇のトレーニング指導、歯並改善に向けた舌のトレーニング指導、就寝時の姿勢の指導、症状改善に向けた食生活を含む生活指導)をアドバイスするオーラルアドバイスシステムであって、
前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像(例えば、上下顎一体画像、上顎単体画像、下顎単体画像、歯単体画像、口腔粘膜画像)を取得する口腔内画像取得部(例えば、口腔内画像取得部11、口腔内画像取得モジュール)と、
取得した前記口腔内画像を解析する口腔内画像解析部(例えば、口腔内画像解析部13、口腔内画像解析モジュール)と、
解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断する判断部(例えば、判断部14、判断モジュール)と、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定する特定部(例えば、特定部15、内容特定モジュール)と、
前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするアドバイス部(例えば、アドバイス部12、アドバイスモジュール)と、
を備えるオーラルアドバイスシステム。
【0116】
(1)の発明によれば、ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0117】
(2)前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティを作成するコミュニティ作成部(例えば、コミュニティ作成モジュール)と、
前記ユーザを、アドバイスした前記前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する招待部(例えば、コミュニティ招待モジュール)と、
を更に備える(1)に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0118】
(2)の発明によれば、ユーザ同士の相談等が容易に行えるため、より適切なオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0119】
(3)前記招待部は、前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションの器具提供者を、前記器具提供者が器具を提供する前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する、
(2)に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0120】
(3)の発明によれば、ユーザと器具提供者との相談等が容易に行えるため、より適切なオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0121】
(4)前記招待部は、前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションの専門知識を有した医療従事者を、前記医療従事者が専門知識を有する前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのコミュニティに招待する、
(2)に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0122】
(4)の発明によれば、ユーザと医療従事者との相談等が容易に行えるため、より適切なオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0123】
(5)有害な前記コミュニティの参加者(例えば、発言頻度が著しく低い参加者、所定のキーワードを投稿した参加者、参加者の個人情報を投稿した参加者、虚偽の内容を投稿した参加者)を検出する有害参加者検出部(例えば、有害参加者検出モジュール)と、
検出した前記有害なコミュニティの参加者を、前記コミュニティから排除する排除部(例えば、排除モジュール)と、
を更に備える(2)~(4)の何れか一項に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0124】
(5)の発明によれば、参加者同士がより円滑にコミュニケーションをとることが容易となり、より適切なオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0125】
(6)有益な前記コミュニティの参加者(例えば、発言頻度が所定の回数以上の参加者、有効な治療内容等を投稿した参加者)を検出する有益参加者検出部(例えば、有益参加者検出モジュール)と、
検出した前記有益なコミュニティの参加者にポイントを付与する付与部(例えば、付与モジュール)と、
付与したポイントに応じたサービス(例えば、口腔ケアグッズのプレゼント、クーポンの発行)を、前記参加者に提供するサービス提供部(例えば、サービス提供モジュール)と、
を更に備える(2)~(4)の何れか一項に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0126】
(6)の発明によれば、参加者同士がより円滑にコミュニケーションをとることが容易となり、より適切なオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0127】
(7)取得した前記口腔内画像にアノテーション(例えば、マーク付け、タグ付け、ラベル付け)するアノテーション部(例えば、口腔内画像アノテーションモジュール)と、
を更に備え、
前記口腔内画像解析部は、アノテーションした前記口腔内画像を解析する、
(1)に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0128】
(7)の発明によれば、解析精度の向上が図れるため、より適切なオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0129】
(8)判断結果に基づいて、前記口腔内の状態の治療に適した医療施設を紹介する紹介部(例えば、紹介モジュール)と、
を更に備える(1)に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0130】
(8)の発明によれば、適切な医療施設をユーザに紹介することが可能となる。
【0131】
(9)前記ユーザの口腔内を撮影したX線画像を取得するX線画像取得部(例えば、X線画像取得モジュール)と、
取得した前記X線画像を解析するX線画像解析部(例えば、X線画像解析モジュール)と、
を更に備え、
前記判断部は、前記口腔内画像の解析結果及び前記X線画像の解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断する、
(1)に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0132】
(9)の発明によれば、普通の撮影装置により撮影された口腔内の表面を撮影した画像に加えて、口腔内の表面以外も撮影されたX線画像を用いることにより、解析精度の向上が図れるため、より適切なオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0133】
(10)特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションのスケジュールを作成するスケジュール作成部(例えば、ケア・リハビリテーションスケジュール作成モジュール)と、
作成した前記スケジュールを前記ユーザに提供するスケジュール提供部(例えば、ケア・リハビリテーションスケジュール提供モジュール)と、
を更に備える(1)に記載のオーラルアドバイスシステム。
【0134】
(10)の発明によれば、ユーザに、より適切なオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスすることが可能となる。
【0135】
(11)ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするコンピュータが実行するオーラルアドバイス方法であって、
前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得するステップ(例えば、ステップS10)と、
取得した前記口腔内画像を解析するステップ(例えば、ステップS11)と、
解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断するステップ(例えば、ステップS12)と、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定するステップ(例えば、ステップS50)と、
前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするステップ(例えば、ステップS51)と、
を備えるオーラルアドバイス方法。
【0136】
(12)ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするコンピュータに、
前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得するステップ(例えば、ステップS10)、
取得した前記口腔内画像を解析するステップ(例えば、ステップS11)、
解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断するステップ(例えば、ステップS12)、
判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定するステップ(例えば、ステップS50)、
前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするステップ(例えば、ステップS51)、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【符号の説明】
【0137】
1 オーラルアドバイスシステム
9 ネットワーク
10 コンピュータ
11 口腔内画像取得部
12 アドバイス部
13 口腔内画像解析部
14 判断部
15 特定部
20 ユーザ端末
21 医療施設端末
30 アノテーション

【要約】
【課題】ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスする。
【解決手段】ユーザの口腔内の状態に適したオーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスするオーラルアドバイスシステムは、前記ユーザの口腔内を撮影した口腔内画像を取得し、取得した前記口腔内画像を解析し、解析結果に基づいて、前記口腔内の状態を判断し、判断結果に基づいて、前記口腔内の状態に適した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションを特定し、前記ユーザに、特定した前記オーラルケア又はオーラルリハビリテーションをアドバイスする。
【選択図】図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18