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特許7237583電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法
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  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図1
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図2A
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図2B
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図3
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図4
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図5
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図6
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図7
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図8
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図9
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図10A
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図10B
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図10C
  • 特許-電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法 図11
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20230306BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20230306BHJP
   G09F 13/00 20060101ALI20230306BHJP
   G09F 13/20 20060101ALI20230306BHJP
   G09F 13/22 20060101ALI20230306BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20230306BHJP
【FI】
B65D85/10
B65D25/20 N
B65D25/20 Q
G09F13/00 Z
G09F13/20 Z
G09F13/22 Z
H02J50/10
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2018504882
(86)(22)【出願日】2016-07-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-10-04
(86)【国際出願番号】 US2016044479
(87)【国際公開番号】W WO2017023695
(87)【国際公開日】2017-02-09
【審査請求日】2019-05-08
【審判番号】
【審判請求日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】14/814,866
(32)【優先日】2015-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】594112886
【氏名又は名称】アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セバスティアン,アンドリーズ・ドン
(72)【発明者】
【氏名】フィリップス,パーシー・ディー
(72)【発明者】
【氏名】パテル,パンカイ
(72)【発明者】
【氏名】ウィッティントン,ステファニー
(72)【発明者】
【氏名】ベントソン,ブルース・アラン
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ,ウェスリー・スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア,エレイリア・エルナンデス
【合議体】
【審判長】一ノ瀬 覚
【審判官】内田 博之
【審判官】筑波 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】英国特許出願公開第2510914(GB,A)
【文献】特開平11-187571(JP,A)
【文献】特開2010-45902(JP,A)
【文献】特開2014-135861(JP,A)
【文献】国際公開第03/070600(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第103354429(CN,A)
【文献】国際公開第2014/167309(WO,A1)
【文献】特表2009-521755(JP,A)
【文献】特表2010-540353(JP,A)
【文献】実開昭63-194140(JP,U)
【文献】特開2010-156749(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/10 , B65D 25/20 , G09F 13/00 , G09F 13/20 , H02J 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品であって、製品は、物品を内部に受容するように構成されているパッケージと、パッケージに収容される1つまたは複数のタバコ収容物品と、を備え、
パッケージは、
電力を蓄積することなく、電流を発生するように構成される、誘導コイルを含む電力発生器、および
電力発生器から直接に電流を受け取り、電流に応じて知覚可能な効果を出力するように構成される、発光ダイオードを含む出力機構
を備え、
発光ダイオードは、出力機構によって受け取られた電流を交流から直流に変換するように構成される整流回路に含まれている、製品。
【請求項2】
パッケージがロゴを含み、
出力機構がロゴに配置される、
請求項1に記載の製品。
【請求項3】
パッケージが、開口部を画定する第1の本体部分と、第1の本体部分が開口部を実質的に閉じる閉鎖構成と開放構成との間で第1の本体部分に対して移動可能である第2の本体部分とをさらに備え、
1つまたは複数のタバコ収容物品が、第1の本体部分に収容され、開放構成において開口部を介してアクセス可能である、
請求項1または請求項2に記載の製品。
【請求項4】
出力機構が、第1の本体部分に対する第2の本体部分の動きに応じて知覚可能な効果を出力するように構成される、請求項3に記載の製品。
【請求項5】
電力発生器が複数のフィルムを備え、フィルムの間の動きが電流を発生させる、請求項4に記載の製品。
【請求項6】
パッケージが、誘導コイルに電気的に結合される通信機をさらに備え、通信機が、補助電子装置と通信するように構成される、請求項1に記載の製品。
【請求項7】
パッケージが、1つまたは複数のタバコ収容物品を実質的に取り囲む内側ラッパーをさらに備え、内側ラッパーが紙材料を含む、請求項1に記載の製品。
【請求項8】
出力機構が、発光ダイオードディスプレイ、電子インク、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネセンス材料、発光電気化学セル、またはエレクトロクロミックディスプレイをさらに含む、請求項1または請求項2に記載の製品。
【請求項9】
出力機構が、エレクトロクロミックディスプレイを含み、エレクトロクロミックディスプレイが、一定のパターンで色または陰影を変えるように構成される、請求項1または2に記載の製品。
【請求項10】
製品を組み立てる方法であって、
物品を内部に受容するように構成されているパッケージを提供するステップであって、パッケージが、
電力を蓄積することなく、電流を発生するように構成される、誘導コイルを含む電力発生器、および
電力発生器から直接に電流を受け取り、電流に応じて知覚可能な効果を出力するように構成される、発光ダイオードを含む出力機構
を備え、発光ダイオードが、出力機構によって受け取られた電流を交流から直流に変換するように構成される整流回路に含まれている、パッケージを提供するステップと、
1つまたは複数のタバコ収容物品をパッケージに挿入するステップと、
を含む、製品を組み立てる方法。
【請求項11】
パッケージがロゴを含み、出力機構がロゴに配置される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
パッケージを提供するステップが、開口部を画定する第1の本体部分と、第1の本体部分が開口部を実質的に閉じる閉鎖構成と開放構成との間で第1の本体部分に対して移動可能である第2の本体部分とを提供するステップを含み、
1つまたは複数のタバコ収容物品をパッケージに挿入するステップが、1つまたは複数のタバコ収容物品を第1の本体部分に挿入するステップを含み、
出力機構は、第1の本体部分に対する第2の本体部分の動きに応じて知覚可能な効果を出力するように構成されている、
請求項10または請求項11に記載の方法。
【請求項13】
パッケージを提供するステップが、通信機を誘導コイルに電気的に結合するステップを含み、通信機が、補助電子装置と通信するように構成される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
1つまたは複数のタバコ収容物品を、紙材料を含む内側ラッパーで包むステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
電力発生器が、複数のフィルムを備え、フィルムの間の動きが、電流を発生させる、請求項10または請求項11に記載の方法。
【請求項16】
出力機構が、発光ダイオードディスプレイ、電子インク、液晶ディスプレイ、またはエレクトロクロミックディスプレイを含む、請求項10または請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、出力機構および電力発生器を含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法に関する。製品、パッケージ、および方法は、タバコから作られまたはそれから得られ、あるいはタバコを別様に組み込んだ物品と共に使用され得る。
【背景技術】
【0002】
包装産業においては、パッケージには、消費者の注意を獲得するように設計され構成される特定の機能が提供される場合がある。たとえば、パッケージは、美的に魅力的な様式で形成または着色され得る。それによって、これらの特徴により、この種の包装を含む製品の販売を促進することができる。
【0003】
しかし、消費者の注意を引く競争が増していることを考慮すれば、多くの製品が類似の心地よい美的特質を含むことができ、その結果、それによって得られる競争優位性が少なくなる。したがって、消費者の興味をさらにそそるために、機能性を高めたパッケージを提供することが望ましい場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、知覚可能な効果を出力するように構成されるパッケージ、ならびに関連するシステム、方法、および製品を提供する。1つの態様においては、製品が提供される。製品は、パッケージを含み得る。パッケージは、電流を発生するように構成される電力発生器と、電力発生器から電流を受け取り、知覚可能な効果を出力するように構成される出力機構とを含むことができる。製品は、パッケージに収容される1つまたは複数のタバコ収容物品をさらに含むことができる。
【0005】
いくつかの実施形態においては、パッケージは、開口部を画定する第1の本体部分と、第1の本体部分が実質的に開口部を閉じる閉鎖構成と開放構成との間で第1の本体部分に対して移動可能である第2の本体部分とをさらに含み得る。1つまたは複数のタバコ収容物品は、第1の本体部分に収容され、開放構成において開口部を介してアクセス可能であり得る。出力機構は、第1の本体部分に対する第2の本体部分の動きに応じて知覚可能な効果を出力するように構成され得る。電力発生器は、複数のフィルムを含むことができる。フィルムの間の動きが、電流を発生させ得る。
【0006】
いくつかの実施形態においては、電力発生器は、誘導コイルを含むことができる。出力機構は、発光ダイオードを含むことができる。発光ダイオードは、電流を交流から直流に変換するように構成される整流回路に含まれ得る。パッケージは、誘導コイルに電気的に結合される通信機を追加として含むことができる。通信機は、補助電子装置と通信するように構成され得る。パッケージはさらに、1つまたは複数のタバコ収容物品を実質的に取り囲む内側ラッパーを含むことができる。内側ラッパーは、紙材料を含むことができる。
【0007】
いくつかの実施形態においては、出力機構は、発光ダイオード、電子インク、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネセンス材料、発光電気化学セル、およびエレクトロクロミックディスプレイから成る群から選択され得る。パッケージは、ロゴを含むことができ、出力機構は、ロゴに配置され得る。出力機構は、エレクトロクロミックディスプレイを含むことができる。エレクトロクロミックディスプレイは、一定のパターンで色または陰影を変えるように構成され得る。
【0008】
さらなる態様においては、製品を組み立てる方法が提供される。本方法は、パッケージを提供するステップを含むことができる。パッケージは、電流を発生するように構成される電力発生器と、電力発生器から電流を受け取り、知覚可能な効果を出力するように構成される出力機構とを含むことができる。そのうえ、本方法は、1つまたは複数のタバコ収容物品をパッケージに挿入するステップを含むことができる。
【0009】
いくつかの実施形態においては、パッケージを提供するステップは、開口部を画定する第1の本体部分と、第1の本体部分が実質的に開口部を閉じる閉鎖構成と開放構成との間で第1の本体部分に対して移動可能である第2の本体部分とを提供するステップを含むことができる。1つまたは複数のタバコ収容物品をパッケージに挿入するステップは、1つまたは複数のタバコ収容物品を第1の本体部分に挿入するステップを含むことができる。
【0010】
いくつかの実施形態においては、電力発生器は、誘導コイルを含むことができる。出力機構は、発光ダイオードを含むことができる。発光ダイオードは、電流を交流から直流に変換するように構成される整流回路に含まれ得る。パッケージを提供するステップは、通信機を誘導コイルに電気的に結合するステップを含むことができる。通信機は、補助電子装置と通信するように構成され得る。さらに、本方法は、1つまたは複数のタバコ収容物品を内側ラッパーで包むステップを含むことができる。内側ラッパーは、紙材料を含むことができる。
【0011】
いくつかの実施形態においては、電力発生器は、複数のフィルムを含むことができる。フィルムの間の動きが、電流を発生させ得る。出力機構は、発光ダイオード、電子インク、液晶ディスプレイ、またはエレクトロクロミックディスプレイを含むことができる。パッケージはロゴを含むことができ、出力機構はロゴに配置され得る。
【0012】
本発明は、次の実施形態を含むが、これらに限定されるものではない。
【0013】
実施形態1:製品であって、
電流を発生するように構成される電力発生器、および
電力発生器から電流を受け取り、知覚可能な効果を出力するように構成される出力機構
を備えるパッケージと、
パッケージに収容される1つまたは複数のタバコ収容物品と、
を備える、製品。
【0014】
実施形態2:パッケージがロゴを備え、
出力機構がロゴに配置される、
任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0015】
実施形態3:パッケージが、開口部を画定する第1の本体部分と、第1の本体部分が開口部を実質的に閉じる閉鎖構成と開放構成との間で第1の本体部分に対して移動可能である第2の本体部分とをさらに備え、
1つまたは複数のタバコ収容物品が、第1の本体部分に収容され、開放構成において開口部を介してアクセス可能である、
任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0016】
実施形態4:出力機構が、第1の本体部分に対する第2の本体部分の動きに応じて知覚可能な効果を出力するように構成される、任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0017】
実施形態5:電力発生器が複数のフィルムを含み、フィルムの間の動きが電流を発生させる、任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0018】
実施形態6:電力発生器が誘導コイルを含む、任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0019】
実施形態7:出力機構が発光ダイオードを含み、発光ダイオードが、電流を交流から直流に変換するように構成される整流回路に含まれる、任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0020】
実施形態8:パッケージが、誘導コイルに電気的に結合される通信機をさらに備え、通信機が、補助電子装置と通信するように構成される、任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0021】
実施形態9:パッケージが、1つまたは複数のタバコ収容物品を実質的に取り囲む内側ラッパーをさらに備え、内側ラッパーが紙材料を含む、任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0022】
実施形態10:出力機構が、発光ダイオード、電子インク、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネセンス材料、発光電気化学セル、およびエレクトロクロミックディスプレイから成る群から選択される、任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0023】
実施形態11:出力機構が、エレクトロクロミックディスプレイを含み、エレクトロクロミックディスプレイが、一定のパターンで色または陰影を変えるように構成される、任意の先行するまたは後続の実施形態の製品。
【0024】
実施形態12:製品を組み立てる方法であって、
電流を発生するように構成される電力発生器、および
電力発生器から電流を受け取り、知覚可能な効果を出力するように構成される出力機構
を備える、パッケージを提供するステップと、
1つまたは複数のタバコ収容物品をパッケージに挿入するステップと、
を含む、製品を組み立てる方法。
【0025】
実施形態13:パッケージがロゴを含み、出力機構がロゴに配置される、任意の先行するまたは後続の実施形態の方法。
【0026】
実施形態14:パッケージを提供するステップが、開口部を画定する第1の本体部分と、第1の本体部分が開口部を実質的に閉じる閉鎖構成と開放構成との間で第1の本体部分に対して移動可能である第2の本体部分とを提供するステップを含み、
1つまたは複数のタバコ収容物品をパッケージに挿入するステップが、1つまたは複数のタバコ収容物品を第1の本体部分に挿入するステップを含む、
任意の先行するまたは後続の実施形態の方法。
【0027】
実施形態15:電力発生器が誘導コイルを含む、任意の先行するまたは後続の実施形態の方法。
【0028】
実施形態16:出力機構が、発光ダイオードを含み、
発光ダイオードが、電流を交流から直流に変換するように構成される整流回路に含まれる、任意の先行するまたは後続の実施形態の方法。
【0029】
実施形態17:パッケージを提供するステップが、通信機を誘導コイルに電気的に結合するステップを含み、通信機が、補助電子装置と通信するように構成される、任意の先行するまたは後続の実施形態の方法。
【0030】
実施形態18:1つまたは複数のタバコ収容物品を包むステップをさらに含み、内側ラッパーが紙材料を含む、任意の先行するまたは後続の実施形態の方法。
【0031】
実施形態19:電力発生器が、複数のフィルムを含み、
フィルムの間の動きが、電流を発生させる、任意の先行するまたは後続の実施形態の方法。
【0032】
実施形態20:出力機構が、発光ダイオード、電子インク、液晶ディスプレイ、またはエレクトロクロミックディスプレイを含む、任意の先行するまたは後続の実施形態の方法。
【0033】
本開示のこれらのおよび他の特徴、態様、ならびに利点は、添付の図面と共に以下で簡単に述べられる次の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【0034】
本発明は、このような特徴または要素が本明細書において特定の実施形態の説明に明確に組み合わせられるかどうかにかかわらず、上述の実施形態の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の任意の組み合わせ、ならびに本開示に記述された任意の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、そのさまざまな態様および実施形態のいずれかにおいて、開示された発明の任意の分離可能な特徴または要素が、前後関係がそうでないことを明確に示さない限り、組み合わせ可能であるよう意図されているとみなされるべきであるように全体的に読み取られることを目的としている。
【0035】
このように本開示を一般的な言葉で説明したので、次に添付の図面を参照することになるが、この図面は、必ずしも縮尺通りに描かれているとは限らない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】パッケージが本開示の例示的な一実施形態による電源および出力機構を備える制御回路を含む、パッケージおよび1つまたは複数の物品を含む製品の分解図である。
図2A】出力機構が本開示の例示的な一実施形態によるロゴの目に配置される、図1の製品の正面図である。
図2B】出力機構が本開示の例示的な一実施形態によるロゴの背景に配置される、図1の製品の正面図である。
図3】出力機構が本開示の例示的な一実施形態による可視的知覚可能な効果を出力するように構成される、図1の製品を通る断面図を概略的に示す図である。
図4】本開示の例示的な一実施形態による誘導コイル、出力機構、および整流回路を含む図1の制御回路を概略的に示す図である。
図5】本開示の例示的な一実施形態による補助電子装置を示す図である。
図6】本開示の例示的な一実施形態による通信機およびコントローラをさらに備える図4の制御回路を示す図である。
図7】出力機構が本開示の例示的な一実施形態による整流回路に含まれる、誘導コイル、出力機構、および整流回路を含む図1の制御回路を概略的に示す図である。
図8】本開示の例示的な一実施形態による通信機をさらに備える図7の制御回路を示す図である。
図9】電源が本開示の例示的な一実施形態による複数のフィルムを備える、図1の製品を通る断面図を概略的に示す図である。
図10A】フィルムが本開示の例示的な一実施形態により接触している場合の、図9の複数のフィルムを含む制御回路を概略的に示す図である。
図10B】フィルムが本開示の例示的な一実施形態により分離されている場合の、図10Aの制御回路を概略的に示す図である。
図10C】フィルムが本開示の例示的な一実施形態による帯電層をさらに含む、図9のフィルムを概略的に示す図である。
図11】本開示の例示的な一実施形態による製品を組み立てる方法を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
次に、本開示は、特定の好ましい態様を参照して以下でより完全に説明されることになる。これらの態様は、本開示が徹底的かつ完全であることになり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えることになるように提供される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化されることができ、本明細書において記述された態様に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの態様は、この開示が適用される法的要件を満たすことになるように提供される。本明細書においておよび添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り複数の意味を含む。
【0038】
さまざまな製品が小売店舗で販売されている。この種の店舗は、多種多様の種類および銘柄の製品を店に置くことが多い。その結果、製品包装は、それに関連する製品の販売を指示する際に重要な役割を演じる場合がある。
【0039】
この点について、例示として、両方ともStebbinsらによる、またその全体が参照により本明細書にそれぞれ組み込まれている2014年5月9日に出願された米国特許出願第14/274,245号明細書、および2015年4月30日に出願された米国特許出願第第14/700,636号明細書は、出荷中に1つまたは複数の製品を収容し、小売店でディスプレイ構成への装置の変換時に小売店で製品を展示するように使用され得る変換可能な包装装置を開示している。さらに、Coatneyらの米国特許第9072320号明細書は、第1および第2の区画において、互いに異なり得る第1および第2のタバコ製品を保持するように構成される販売促進パッケージを開示しており、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0040】
しかしながら、製品を包装するためのさまざまな他の機構および方法が望ましい場合もある。この点について、図1は、本開示の例示的な実施形態による製品100の分解一部破断図を示している。図示されるように、製品100は、パッケージ102を含むことができる。パッケージ102は、第1の本体部分104および第2の本体部分106を含むことができる。第1の本体部分104は、開口部108を画定することができる。第2の本体部分106は、第1の本体部分が実質的に開口108を閉じる閉鎖構成と開放構成との間で第1の本体部分104に対して移動可能であり得る。パッケージ102の開放構成が、図1に示されている。パッケージ102の閉鎖構成は、図2Aおよび図2Bに示されている。
【0041】
図1にさらに示されるように、第1の本体部分104は、1つまたは複数の物品110を収容するように構成され得る。物品110は、開放構成において開口部108を介して第1の本体部分104からアクセス可能であり得る。逆に、物品110は、パッケージ102が閉鎖構成にある場合は実質的にアクセス不能であり得る。
【0042】
1つの実施形態においては、第1の本体部分104は、1つまたは複数のタバコ収容物品を収容するように構成され得る。たとえば、図示された実施形態においては、物品110はシガレット112を含む。その際、パッケージ102は、シガレットハードパックを備えることができる。パッケージ102は、パッケージ102にさらなる支持を提供する内側フレーム114を含むことができる。さらに、シガレット112は、シガレットの新鮮さを維持するために、実質的に気密であり得る内側ラッパー116内に収容され得る。シガレット用のパッケージの例示的な実施形態に関するさらなる説明が、2014年3月12日に出願されたWoodらの米国特許出願第14/205,818号明細書に提供されており、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0043】
パッケージ102は、さまざまな材料から形成され得る。いくつかの実施形態においては、パッケージ102の全部または一部(たとえば、第1の本体部分104、第2の本体部分106、および/または内側フレーム114)は、紙材料(たとえば、紙または厚紙)から形成され得る。しかしながら、お分かりのように、さまざまな他の材料が、他の実施形態において使用され得る。
【0044】
しかしながら、お分かりのように、本明細書において開示される装置および方法は、タバコ収容物品を収容するように構成されるパッケージの他の実施形態などの、物品の他の実施形態を受け入れるように構成されるパッケージの他の実施形態にも等しく適用可能である。たとえば、タバコ収容物品は、いわゆる電子シガレット(すなわち、「電子タバコ(e-cigarette)」または「電子タバコ(e-cig)」)、電子シガレット用の制御本体またはカートリッジ、あるいはスヌース(snus)または嗅ぎタバコ(snuff)などの無煙タバコ製品を含むことができる。さらに、お分かりのように、パッケージ102の特定の形状は、その中に収容される物品(たとえば、その中に収容される物品に応じて、缶、パック、容器、ボックス、バブルパッケージ、等などの)に基づいて構成され得る。したがって、図1に示される製品100は、例示のためだけに提供されていることを理解されたい。
【0045】
パッケージ102は、制御回路118をさらに含むことができる。制御回路118は、以下に説明されるようにさまざまな機能を実行するように構成される1つまたは複数の構成要素を含むことができる。1つの実施形態においては、制御回路118は、電流を発生するように構成される電源120を含むことができる。電源120のさまざまな実施形態が、以下に説明される。
【0046】
そのうえ、制御回路118は、出力機構122を含むことができる。出力機構122は、電源120から電流を受け取り、知覚可能な効果を出力するように構成され得る。出力機構122のさまざまな実施形態が、制御回路118に含められ得る。たとえば、出力機構122は、光を出力するように構成される光エミッタ、音を出力するように構成される音エミッタ、グラフィックスおよび/またはテキストを出力するように構成されるディスプレイ、匂いを出力するように構成される匂いエミッタ、ならびに運動を出力するように構成されるアクチュエータを含むことができる。好ましい実施形態においては、出力機構122は、発光ダイオード、電子インク、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネセンス材料(EL)、発光電気化学セル(LEC)、およびエレクトロクロミックディスプレイから成る群から選択され得る。
【0047】
光エミッタを備える出力機構122の実施形態においては、出力機構は、発光ダイオード(LED)または複数のLEDを備えることができる。その際、LEDは、電力使用率に対して比較的高い光出力を規定することができる。さらに、LEDは、LEDが製品100に比較的容易に収容され得るように、比較的小さいサイズを規定することができる。いくつかの実施形態においては、LEDは、ポリマーOLED(P-OLED)などの有機LED(OLED)を含むことができる。しかしながら、出力機構122の他の実施形態においては、光エミッタは、白熱電球、コンパクト蛍光灯(CFL)、ハロゲン電球、または光エミッタの任意の他の実施形態を含むことができる。
【0048】
出力機構122がディスプレイを含む他の実施形態においては、出力機構には、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管ディスプレイ(CRT)、発光ダイオードディスプレイ、エレクトロルミネセンスディスプレイ(ELD)、電子ペーパー、電子インクもしくはフォトニックインク(たとえば、2つ以上の色を表示するように構成される電子インク)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、高性能アドレッシングディスプレイ(HPA)、薄膜トランジスタディスプレイ(TFT)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)、レーザテレビ、カーボンナノチューブディスプレイ、量子ドットディスプレイ、または干渉変調器ディスプレイ(IMOD)、または同様の材料および構成、あるいはそれらの組み合わせがあり得る。使用されるディスプレイの特定の実施形態にかかわらず、ディスプレイは、グラフィック、テキスト、文字、アニメーション、およびビデオのうちの1つまたは複数を出力することができる。ビデオおよびアニメーションは、それに関連する知覚される動きにより消費者の注意を引き付けるように使用され得る。さらに、ディスプレイは、単色または多色を出力するように構成され得る。お分かりのように、多色を出力すると、消費者の注意をさらに引き付けることができる。
【0049】
柔軟な双安定2色LCDの例示的な実施形態は、オハイオ州、ケントのKent Displaysから入手可能である。エレクトロクロミックディスプレイの例示的な実施形態は、ポルトガル、カルタショのYnvisibleから入手可能である。電子インクの例示的な実施形態は、カナダ、トロントのOpalux、Inc.から入手可能である。活性インクと呼ばれる電子インクの1つの実施形態は、弾性電気活性ポリマーに埋め込まれ、透明電極の間に挟まれたシリカビーズで作られるフォトニック結晶を使用することができる。電圧が印加されると、電解質液がポリマー複合材料に引き込まれ、ポリマー複合材料が増加することになり、それにより、フォトニック結晶の間隔が変わり、フォトニック結晶が反射するその光の波長に影響を及ぼす。その結果、反射光は、1つまたは複数の色でグラフィックスおよび/またはテキストを形成することができる。
【0050】
音エミッタを含む出力機構122の実施形態は、1つまたは複数のスピーカ(たとえば、電気音響変換器)、ブザー、電気ベル、チャイム、等を含むことができる。それによって、可聴出力は、音楽、言葉、ブンブンいう音、響き、等のうちの1つまたは複数を含むことができる。出力機構122のいくつかの実施形態においては、音エミッタは、製品100に関する情報を出力することができる。
【0051】
匂いエミッタを含む出力機構122の実施形態は、さまざまな機構のうちの1つを介して匂いを出力するように構成され得る。たとえば、匂いエミッタは、加圧された香り付き流体を電気機械弁を介して周囲大気に放出するように構成され得る。さらなる例示として、ファンが、周囲大気に匂いを排出するように香り付き媒体を通して、またはそれのそばを通り過ぎて空気を吹き込むことができる。もう1つの実施形態においては、匂いエミッタは、香り付き媒体を加熱して香りを周囲大気に蒸発させ、または別様に放出するように構成されるヒータ(たとえば、抵抗加熱器)を含むことができる。1つの実施形態においては、匂いは、1つまたは複数の物品110の匂いを模倣するように構成され得る。この点について、パッケージ102は、実質的に密封されることができ、または別様に1つまたは複数の物品110に関連している匂いが周囲大気に入るのを防止することができる。それによって、出力機構122は、それに関連する匂いまたは風味(たとえば、メントールまたはバニラ)の感覚を消費者に提供するように、その代わりとして物品110(たとえば、タバコ)の匂いを出力することができる。
【0052】
運動を出力するように構成されるアクチュエータを含む出力機構122の実施形態は、ソレノイド、電気モータ(たとえば、回転または直線)、および振動機構(たとえば、回転モータおよび偏心質量を備える)を含むことができる。したがって、アクチュエータは、製品100全体またはその一部の物理的な運動を引き起こすことができる。物理的な運動は、上述したように、アニメーションおよびビデオがディスプレイに使用され得るのと同じ理由で使用され得る。その際、運動は、消費者によって容易に気づかれ、知覚され得る。
【0053】
図示の実施形態においては、制御回路118は、第1の本体部分104に結合される。しかし、他の実施形態においては、制御回路118は、第2の本体部分106に結合され得る。あるいは、制御回路118の一部(たとえば、電源120または出力機構122)は、第1の本体部分104に結合されることができるが、制御回路のもう1つの部分(たとえば、電源および出力機構のうちの他の一方)は、第2の本体部分106に結合され得る。他の実施形態においては、制御回路の全てまたは一部は、パッケージ102の1つまたは複数の他の部分(たとえば、内側フレーム114)に結合され得る。
【0054】
いくつかの実施形態においては、本明細書において開示されるさまざまな回路のいくつかまたは全ては、第1の本体部分104、第2の本体部分106、および/または内側フレーム114などのパッケージ102の1つまたは複数の部分に部分的にまたは完全に印刷され得る。さらに、上述のように、いくつかの実施形態においては、パッケージ102の1つまたは複数の部分は、紙材料を含むことができる。紙材料は、実質的に滑らかにするようにナノセルロースのコーティングを含むことができる。それによって、その上の回路の印刷が、容易にされ得る。
【0055】
図2Aおよび図2Bに示されるように、1つの実施形態においては、パッケージ102は、ロゴ124を含むことができる。ロゴ124は、第1の本体部分104および第2の本体部分106のうちの1つまたは両方に印刷され得る。図2Aおよび図2Bに示される実施形態においては、ロゴ124は、第1の本体部分104の外表面126に印刷される。上述のように、いくつかの実施形態においては、パッケージ102は出力機構122を含むことができる。その際、いくつかの実施形態においては、出力機構122は、ロゴ124に配置され得る。より詳細には、出力機構122は、ロゴ124の設計に組み入れられ得る。
【0056】
たとえば、図2Aに示されるように、出力機構122は、ロゴ124の目の部分に配置され得る。それによって、出力機構122が光を出力するように構成される実施形態においては、ロゴ124は、ウインクしまたは光るように見える場合もある。この実施形態においては、出力機構122は、例示として、白熱電球、ハロゲン電球、または発光ダイオードを含むことができる。
【0057】
もう1つの実施形態においては、図2Bに示されるように、出力機構122は、ロゴ124の背景部分に配置され得る。さらに、出力機構122は、色または陰影を変えるか、または任意の他の可視的知覚可能な効果をもたらすように構成され得る。1つの実施形態においては、出力機構122は、その表示面全体にわたって色または陰影を変えることができる。しかし、もう1つの実施形態においては、図2Bに示されるように、出力機構122は、パッケージ102の外部で出力機構122によって画定される表示領域の一部分のみにわたって色または陰影を変えるように構成され得る。たとえば、出力機構122は、図2Bに示されるように、一定のパターン(たとえば、一連の分離された線またはセグメント)で色または陰影を変えることができる。一定のパターンの可視的知覚可能な効果の出力は、コントラストの向上によってより顕著であり得るが、これは、消費者によってより容易に知覚され得る。さらに、出力機構122がエレクトロクロミックディスプレイを含む実施形態においては、パターンの出力は、むしろその表示領域全体にわたる一様な変化よりも、比較的より迅速に発生し得る。その際、スイッチング時間は、エレクトロクロミックディスプレイの場合は比較的遅くてもよい。
【0058】
したがって、出力機構122は、パッケージ102および製品100全体に対する消費者の注意を引き寄せるように知覚可能な効果を出力することができる。さらに、出力機構122がロゴ124に配置される実施形態においては、出力機構は、消費者の注意をロゴにさらに具体的に引き寄せることができる。
【0059】
使用される出力機構122のタイプにかかわらず、および出力機構がロゴ124に配置されるかどうかに関わりなく、出力機構は、パッケージ102に結合され(たとえば、その内部に埋め込まれるかまたは配置され)得る。より一般的には、制御回路118の一部または全てが、パッケージ102に結合され(たとえば、その内部に埋め込まれるかまたは配置され)得る。この点について、図3は、パッケージ102を通る部分断面図を概略的に示している。図示されるように、1つの実施形態においては、制御回路118の一部または全てが、第1の本体部分104と内側フレーム114との間に収容され得る。それによって、たとえば、電源120および/または出力機構122は、実質的にまたは完全に視界から隠され得る。
【0060】
しかし、本明細書において説明され図3に示されるように、いくつかの実施形態においては、出力機構122は、可視的知覚可能な効果128を出力するように構成され得る。出力機構122が可視的知覚可能な効果128を出力する実施形態においては、出力機構は、出力機構122の少なくとも一部がパッケージ102の外面まで延在するように配置され得る。たとえば、出力機構122は、図2Aおよび図2Bに示されるように、第1の本体部分104の外表面126まで延在することができる。それによって、知覚可能な効果128は、消費者に見えることができる。
【0061】
図3にさらに示されるように、いくつかの実施形態においては、パッケージ102は、第1の本体部分104および第2の本体部分106を取り囲むことができる外側ラッパー130をさらに含むことができる。しかし、外側ラッパー130は、知覚可能な効果128がそれを通して見えるように、半透明または透明であってもよい。たとえば、いくつかの実施形態においては、外側ラッパーは、プラスチックフィルム(たとえば、延伸ポリプロピレン)を含むことができる。あるいは、知覚可能な効果128は、外側ラッパー130を取り除いた後に見えることができる。
【0062】
電源120のさまざまな実施形態が、出力機構122に電力を供給するために使用され得る。製品100が携帯用として構成されることが好ましい結果として、外部電源(たとえば、交流壁付きコンセント)への有線接続が必要とされないような製品を構成することが望ましい場合がある。したがって、たとえば、1つの実施形態においては、電源はバッテリを備える場合がある。バッテリは、取り替えられることができ、再充電することができ、または製品100の寿命を持続するように構成され得る。しかしながら、バッテリは、特に最小厚さに関して、相対的に嵩張る場合があり、これは、バッテリを収容するためにパッケージのサイズまたは形状の望ましくない再設計を必要とする可能性がある。同様に、コンデンサが、同様のサイジングの課題を抱えている場合もある。さらに、コンデンサからの電流の出力を制御するように構成される特別な回路を含めることが要求される場合があり、それにより、コストが非常に高くなる可能性がある。
【0063】
したがって、出力機構122に電流を供給するために電源120の他の実施形態を使用することが望ましい場合がある。したがって、以下に説明されるように、電源120は、電力発生器を備えることができる。本明細書において使用される電力発生器は、蓄積または伝送とは対照的に、電流を発生するように構成される電源120の一実施形態を指す。したがって、バッテリ、キャパシタ、および他の電流蓄積機構は、それ自体でこの用語が本明細書で使用されている電力発生器の意義の範囲内での電力発生器であるとは考えられていない。しかしながら、いくつかの実施形態においては、制御回路は、バッテリ、コンデンサ、または、電力発生器と組み合わさった他の電流蓄積機構を含むことができることに留意されたい。それによって、バッテリ、キャパシタ、または他の電流蓄積機構によって蓄積された電流は、所望の時に出力機構に選択的に出力され得る。さらに、外部電源(たとえば、壁付きコンセントまたはそれに接続されるアダプタ)から製品までそれを通して電流を伝送する有線接続は、本明細書において使用される電力発生器の定義の中に含まれないことを理解されたい。
【0064】
以下に説明される電源120の実施形態の各々においては、電源は電力発生器を含む。電力発生器のさまざまな実施形態が使用され得る。1つの実施形態においては、電力発生器は、電流を発生するようにエネルギーハーベスティングを使用するように構成され得る。この実施形態においては、電源120は、周囲エネルギーを受け取り、電流に変換するように構成され得る。周囲エネルギーは、電場または磁場、または近くの電気機器からの電波、光、熱エネルギー(たとえば、熱)、または振動もしくは運動などの運動エネルギーから生じ得る。周囲エネルギーハーベスティングを行うように構成される装置の一実施例は、香港理工大学のDr.Orによって開発されたスマート電流センサチップである。また、エネルギーハーベスティングは、Conleyらの米国特許第8897628号明細書に説明されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0065】
もう1つの実施形態においては、電源120は、光-電力変換機構を備えることができる。光-電力変換機構は、光源から光を受け取り、電流を出力するように構成され得る。したがって、光-電力変換機構は、光電池を含むことができる。光-電力変換機構のさまざまな実施形態は、Rogersの2015年5月29日に出願された米国特許出願第14/725,725号明細書に説明されており、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0066】
しかし、追加の構成要素が、製品における光-電力変換機構の使用のために必要とされる場合がある。たとえば、電流蓄積機構(たとえば、バッテリまたはコンデンサ)は、十分な電流が出力機構を作動させるために利用可能になるまで、光-電力変換機構によって生成される電流を蓄え、蓄積するために必要とされ得る。さらに、スイッチが、エネルギー蓄積装置から電流を放出し、出力機構を作動させるために必要とされ得る。
【0067】
そのうえ、製品100は、販売より前に、および販売後に消費者が所持している場合に、時間の比較的長い部分を屋内で費やす場合がある。屋内の場所における周囲光は、比較的低い強度から成り、光-電力変換機構の面積は、特に携帯用に構成されるシガレットパックなどの製品に含まれる場合は比較的小さいことがある。したがって、光-電力変換機構によって生成される電力量は、比較的低い場合がある。その結果、出力機構122が任意の所与の時間周期で知覚可能な効果を出力するのに十分な電流がある時間が、望ましくなく短い場合がある。
【0068】
したがって、電力発生器の他の実施形態の使用が望ましい場合がある。たとえば、図4は、電源120Aが誘導コイル132を備える制御回路118Aの例示的な実施形態を示している。誘導コイル132は、出力機構122に電力を供給する電流を発生するように構成され得る。図4にさらに示されるように、制御回路118は、整流回路134Aをさらに含むことができる。整流回路134Aは、誘導コイルによって生じた電流を交流から直流に変換するように構成され得る。
【0069】
いくつかの実施形態においては、製品100は、補助電子装置と共に動作するように構成され得る。この点について、図5は、本開示の例示的な実施形態による補助電子装置200を示している。補助電子装置200は、スマートフォン、携帯電話、または携帯情報端末を含み、あるいはさまざまな他のフォームファクタのいずれかを定義し、かつ/またはさまざまな他の機能を実行するように構成され得る。選択された特定の実施形態にかかわらず、補助電子装置200は、電源218および誘導コイル232を含むことができる。電源218は、誘導コイル232に電力を供給して、製品100の電源120の誘導コイル132が電流を発生するために用いる磁場を発生するように構成され得る。
【0070】
特に、製品100の誘導コイル132および補助電子装置200の誘導コイル232は、たとえば、製品および補助電子装置200を非常に接近させることによって変圧器を形成するように近接して配置され得る。その電源218によって提供される補助電子装置200の誘導コイル232の電流の変化は、製品100の誘導コイル132の端部を横切って電圧を誘起する交番電磁場を発生させる。製品100の誘導コイル132における誘起電圧は、交流として供給され得る。その結果、製品100の整流回路134Aは、電流を直流に変換することができる。整流回路134Aから出力される直流は、それによって出力機構122に電力を供給し得る。いくつかの実施形態においては、共振誘導結合が、補助電子装置200の補助誘導コイル232と製品100の誘導コイル132との間の許容範囲を改善するように使用され得る。補助電子装置200は、誘導コイル132を含む本明細書で説明される製品100の実施形態のいずれかと共に動作することができ、したがってその動作は以下に再度説明されないであろうことに留意されたい。
【0071】
図6は、通信機136をさらに含む制御回路118Bの一実施形態を示している。通信機136は、誘導コイル132に電気的に結合され得る。たとえば、図6に示されるように、通信機136は、整流回路134Aから電流を受け取るように構成されることができ、この整流回路134Aは、上述のように誘導コイル132から電流を受け取る。
【0072】
通信機136は、補助電子装置に信号を送信し、かつ/または補助電子装置から信号を受信するように構成され得る。たとえば、通信機136は、上述した補助電子装置200に信号を送信するか、またはそれから信号を受信するように構成され得る。図5に示されるように、補助電子装置200は、通信機136から信号を受信し、かつ/またはそれに信号を送信するように構成される補助通信機236をさらに備えることができる。その際、誘導コイル132,232は、アンテナを画定することができる。
【0073】
その結果、製品100は、補助電子装置200にデータを送信するか、または補助電子装置200からデータを受信することができる。いくつかの実施形態においては、製品100の通信機136および補助電子装置200の通信機236は、BLUETOOTH(登録商標)またはWi-Fiなどの1つまたは複数の知られている無線通信規格を介して通信するように構成され得る。1つの実施形態においては、製品100の通信機136および補助電子装置200の通信機236は、近距離無線通信(NFC)通信プロトコルを介して通信するように構成され得る。この種の通信は、通常、約10センチメートル(3.9インチ)あるいはそれ以下の製品100と補助電子装置200との間の分離距離で起こり得る。その際、上述のような誘導結合は、比較的短い距離について生じ得る。関連するプリント回路を含むNFC回路および関連する構成要素(たとえば、誘導コイル)は、英国、ケンブリッジのPragmaticICから入手可能である。この種の回路は、いくつかの実施形態においては熱ナノインプリントリソグラフィまたは紫外線ナノインプリントリソグラフィによって製造され得る。
【0074】
さまざまなタイプのデータが、製品100から補助電子装置200に送信され得る。たとえば、製品100の使用に関するデータが、転送され得る。さらなる実施例として、転送されるデータは、製品100が開かれた回数、またはパッケージ102内の物品110の残っているかつ/または使用された数を含むことができ、これは、制御回路118Bに含まれ得る1つまたは複数のセンサによって決定され得る。
【0075】
逆に、さまざまなタイプのデータが、製品100によって受信されることができ、これは、補助電子装置200によってそれに送信され得る。たとえば、補助電子装置200は、知覚可能な効果をいつどのように出力するかについての指示を送信することができる。さらなる例示として、出力機構122がディスプレイを含む製品100の実施形態においては、製品に送信されるデータは、出力機構による表示のためのメッセージを含むことができ、またはデータは、順番に表示されるものを変更することができる。他の実施形態においては、製品100は、データを補助電子装置200に転送し、製品100が開かれているかまたは別様に使用されていることを示すことができる。次いで、補助電子装置200は、販売情報のデータベースを含むことができるサーバにこのデータを転送することができる。データベースは、製品100から転送されたデータに基づいて販売を反映するようにデータが追加されることができ、かつ/あるいはサーバは、販売を検証し、または製品が許可なしにサプライチェーンから除去されたことを判定することができる。この判定に基づいて、サーバは、補助電子装置200にデータを転送することができ、次いで、この補助電子装置200は、データを製品100に転送し、それにより、製品の特定の機能がロックまたはロック解除されるか、あるいは使用可能または使用不可にされ得る。1つの実施形態においては、そのような決定が行われると製品100が盗まれたことを示すメッセージが表示されることができ、または、メッセージは、サーバがその製品が正当に購入されたと判定するとユーザに購入の礼を言うこともできる。お分かりのように、製品が正当に販売されたか否かをサーバが判定するかどうかに応じて、さまざまな他の機能が実行され得る。
【0076】
図6にさらに示されるように、通信機136に加えて、またはそれに代えていくつかの実施形態においては、制御回路118B(または本明細書において開示された他の制御回路のいずれか)は、コントローラ137(たとえば、回路基板)を備えることができる。お分かりのように、コントローラ137なしで、出力機構122は、誘導コイル132が電流を出力するたびに知覚可能な効果を出力することができ、これは、製品100が補助電子装置200または対応する誘導コイルを含む他の装置に非常に接近するたびに起こり得る。逆に、コントローラ137を含む製品100の実施形態においては、コントローラは、電源によって生成される電流を出力機構122に選択的に方向付け、それによって知覚可能な効果を選択的に出力するように構成され得る。その際、いくつかの実施形態においては、むしろその都度誘導回路が電流を出力するよりも、ある一定の場合にのみ知覚可能な効果を出力することが好ましい場合もある。したがって、いくつかの実施形態においては、コントローラが出力機構122に電流を出力し、それによってユーザが製品100を振る時、あるいは製品が静止したままであるかまたは未開封のままである特定の時間間隔の後のような1つまたは複数の指定された状況においてのみ知覚可能な効果を出力し、それによって使用を促進することができるように、コントローラ137は、電流蓄積機構(たとえば、バッテリもしくはコンデンサ)および/またはスイッチまたはセンサ(たとえば、近接センサもしくは加速度センサ)を含むことができる。お分かりのように、コントローラ137は、さまざまな他の状況下でさまざまな他の方法で出力機構122に電流を選択的に方向付けるように構成され得る。
【0077】
誘導コイル132を含む制御回路118の実施形態においては、パッケージ102は、干渉を低減し、誘導結合を改善するように構成され得ることに留意されたい。この点について、シガレット112の周りの内側ラッパー116は、通常、金属箔材料を含むことができる。この種の金属箔は、制御回路118の誘導コイル132と補助電子装置200の補助誘導コイル232との間の誘導結合を妨げ場合がある。したがって、いくつかの実施形態においては、パッケージ102は、非金属材料から形成され得る。たとえば、内側ラッパー116は、シガレット112の新鮮さを保つために、バリアライナーを持つ紙材料を含むことができる。たとえば、いくつかの実施形態においては、紙材料は、紙材料を湿気から密封するように原子層堆積(ALD)のコーティングを含むことができる。さらに、ALDのコーティングは、ALDコーティングにおける亀裂の形成に抵抗するように、柔軟層(たとえば、可撓性ポリマー)と組み合わされ得る。さらに、いくつかの実施形態においては、ALDコーティングおよび柔軟層は、外側ラッパー130の代わりに任意選択的に使用され得る水分バリア性および可撓性を提供するように、第1の本体部分104および第2の本体部分106などのパッケージ102のさまざまな他の部分に設けられ得る。
【0078】
いくつかの実施形態においては、たとえば図4および図6に示されるように、出力機構122は、整流回路134とは別個であり、それから電流を受け取るように構成され得る。しかしながら、制御回路118Cのもう1つの実施形態においては、出力機構122は、図7に示されるように、整流回路134Bに含まれ得る。その際、整流回路134Bは、誘導コイル132によって生成される電流を交流から直流に変換するように構成される1つまたは複数のダイオードを備えることができる。さらに、いくつかの実施形態においては、出力機構122は、可視的知覚可能な効果128(図3を参照されたい)を出力するように構成される発光ダイオードを含むことができる。したがって、出力機構122が発光ダイオードを含む1つの実施形態においては、出力機構は、可視的知覚可能な効果128を出力し、整流回路134B内のもう1つのダイオードの代わりをすることによって電流を交流から直流に変換することができる。したがって、この実施形態においては、出力機構122は、2つの異なる機能を実行し、制御回路118の部品数を低減することができ、それにより、制御回路118Cのサイズおよび/またはコストが低減され得る。
【0079】
お分かりのように、出力機構122が制御回路118に含まれる実施形態においては、さまざまな他の構成要素が、本明細書において他の場所で説明されているように制御回路118に含められ得る。したがって、例示として、図8は、出力機構122が整流回路134Bに含まれ、制御回路が通信機136をさらに備える、制御回路118Dの一実施形態を示している。いくつかの実施形態においては、コントローラ137は、通信機136に加えて、またはそれに代えて制御回路118Dにさらに含まれ得る。
【0080】
いくつかの実施形態においては、電源120は、パッケージ102の動きに応じて電流を発生するように構成され得る。この点について、図9は、本開示の追加の例示的な実施形態による電源120Bの一実施形態を含むパッケージ102を通る部分断面図を概略的に示している。1つの実施形態においては、電源120Bは、静電気ナノ発電機(SENG)を備えることができる。SENGの例示的な実施形態は、Georgia Institute of TechnologyのWang博士によって、およびHuazhong University of Science and TechnologyのZhou博士によって開発中である。この実施形態においては、電源120Bは、複数のフィルム138,140を含むことができる。フィルムは、第1のフィルム138および第2のフィルム140を含むことができる。フィルム138,140は、互いに接触し、互いに解放するように構成され得る。
【0081】
この点について、図示の実施形態においては、第1のフィルム138は内側フレーム114に結合され、第2のフィルム140は第2の本体部分106に結合される。図示されるように、第2の本体部分106が第1の本体部分104に対して閉鎖構成に配置されると、第1のフィルム138は、第2のフィルム140と接触することができる。逆に、お分かりのように、第2の本体部分106が第1の本体部分に対して開放形態に(たとえば、図1を参照されたい)配置されると、第1のフィルム138および第2のフィルムは、互いに接触していない可能性がある。
【0082】
図10Aおよび図10Bは、図9の電源120Bを含む制御回路118Eの一実施形態を概略的に示している。図示されるように、第1のフィルム138は、パッド138Aおよび電極138Bを含むことができる。同様に、第2のフィルム140は、パッド140Aおよび電極140Bを含むことができる。
【0083】
フィルム138,140は、異なる電気陰性度を定義することができる。パッド138A、140Aは、紙、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチルメタクリレート(PPMA)またはカプトンフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびそれらの共重合体、ポリジメチルシロキサン系重合体、ポリ乳酸およびポリヒドロキシアルカノエート、本明細書に置いて説明した方法で帯電させるように化学的に修飾され得る再生セルロースポリマー、または他の電気絶縁材料を含むことができる。電極138B、140Bは、銅、銀、または炭素、または他の導電性材料を含むことができる。1つの特定の例示的な実施形態においては、第1のフィルム138は、パッド138Aおよび電極138BとしてそれぞれPETおよび銀を含むことができる。さらに、1つの例示的な実施形態においては、第2のフィルム140は、パッド140Aおよび電極140BとしてそれぞれPTFEおよび銅を含むことができる。
【0084】
電荷が、フィルム138,140のうちの1つに印加され得る。たとえば、プラズマが、フィルム138,140のうちの1つに電荷を印加するように使用され得る。図10Cに示されるように、1つの実施形態においては、第2のフィルム140’は、電荷が印加される帯電層140Cをさらに含むことができる。帯電層140Cは、フィルム138,140に関して上述した材料のうちの1つを含むことができる。
【0085】
図10Aは、互いに接触させられるフィルム138,140を示している。これは、第2の本体部分106が第1の本体部分104に対して閉鎖構成に動かされる際(すなわち、パッケージ102が閉じられる時)に起こり得る。フィルム138,140が互いに接触させられるにつれて、電位がそれらの間の界面で確立し、そこで第1のフィルム138の電極138Bと第2のフィルム140のパッド140Aとの間の接触が生じ得る。いくつかの実施形態においては、この電位は、一時的に蓄積されることができるが、他の実施形態においては、電位は、パッケージ102が閉じられる際に出力機構122を作動させる電流として出力され得る。
【0086】
図10Bは、互いに分離されるフィルム138,140を示している。これは、第2の本体部分106が第1の本体部分104に対して開放構成に動かされる際(すなわち、パッケージ102が開かれる時)に起こり得る。フィルム138,140が互いに分離されるにつれて、電位は、それによって出力機構122に電力を供給し得る電流として放出される。したがって、この実施形態においては、出力機構122は、パッケージ102が開かれるたびに知覚可能な効果を出力することができる。
【0087】
したがって、上述のように、いくつかの実施形態においては、出力機構は、パッケージが開かれる場合に知覚可能な効果を出力することができる。これは、静電気を生じることによってこの動きの間に電流を発生する電力供給の結果として起こり得る。代替的にまたは追加的に、制御回路は、第1の本体部分に対する第2の本体部分の位置を検出するスイッチまたはセンサを含むことができ、これは、第2の本体部分が第1の本体部分対して1つまたは複数の選択された位置に到達する場合に電力を出力機構に方向付ける。たとえば、スイッチは、第2の本体部分が第1の本体部分に対して閉鎖構成および/または開放構成に動かされる場合に、電流を出力機構に方向付けることができる。したがって、たとえば、いくつかの実施形態においては、出力機構は、その中に含まれる物品のアクセスまたは使用を促進するように、閉鎖構成から開放構成への第1の本体部分に対する第2の本体部分の動きに応じて知覚可能な効果を出力するように構成され得る。お分かりのように、いくつかの実施形態においては、制御回路118Eは、上述の通信機136および/またはコントローラ137をさらに含むことができ、これは、上記のように実質的に同じ機能を実行することができる。
【0088】
電源の例示的な実施形態が上で説明されているが、さまざまな他のタイプの電源が製品に使用され得ることを理解されたい。たとえば、他の実施形態においては、電源は、磁気電力発生器を備えることができ、これは、磁石が離れる時にコイル内に電流を発生するように構成される磁石を含むことができる。たとえば、磁石は、フィルム138,140に関して実質的に上述のように配置され得る。しかしながら、この種の磁気電力発生器は、短い時間の間に電流を発生することしかできないが、より長い発電期間が好ましい場合もある。
【0089】
さらなる実施形態においては、電源は、圧電電力発生器を備えることができる。しかしながら、圧電装置は、比較的高価であり、かつ/または出力機構の動作に必要とされる電流を発生するために比較的大きなタップもしくは他のこの種のユーザ相互作用を必要とする場合がある。
【0090】
さらなる実施形態においては、電源は、摩擦電気電力発生器を備えることができる。摩擦電気電力発生器は、摩擦接触において材料をすり合わせることによって静電気から電流を発生する。したがって、たとえば、摩擦電気電力発生器は、フィルム138,140に関して実質的に上述のように配置される第1および第2の部分を含むことができる。それによって、たとえば、摩擦電気電力発生器の第1および第2の部分は、パッケージの開閉中に互いに擦れ合うことができる。
【0091】
もう1つの実施形態においては、電源120は、電流を発生するために容量結合を使用することができる。静電誘導とも呼ばれ得る容量結合においては、電力は、金属プレートなどの電極の間の電場によって伝送される。一対の電極は、コンデンサを形成し、介在空間が、誘電体としての機能を果たす。それによって、電流が補助電子装置のプレートに交流として供給されると、振動電場が、静電誘導によって製品のプレート上に交番電位を誘発し、これは、整流回路の使用によって直流に変換され得る。
【0092】
他の実施形態においては、電源120は、遠距離電力伝送機構を使用することができる。たとえば、遠距離エネルギー伝送技術は、マイクロ波電力伝送およびレーザ電力伝送を含むことができる。これらの技術は、電力を無線で伝送するために使用され得るが、この種の技術は、製品のコストおよび/またはサイズを望ましくなく増加させ得る特殊アンテナおよび他の機構の使用を必要とする場合がある。
【0093】
いくつかの実施形態においては、製品100は、2015年5月29日に出願されたRogersの米国特許出願第14/725,725号明細書に開示されている製品ディスプレイシステムに表示されることができ、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。それによって、たとえば、出力機構122は、本明細書において他の場所に説明されるように出力機構が作動される他の例に加えて、またはそれに代えて製品ディスプレイに受け取られている間に作動され得る。
【0094】
また、製品を組み立てるための関連する方法が提供される。図11に示されるように、本方法は、工程302においてパッケージを提供するステップを含むことができる。パッケージは、電流を発生するように構成される電力発生器と、電力発生器から電流を受け取り、知覚可能な効果を出力するように構成される出力機構とを含むことができる。さらに、本方法は、工程304において、1つまたは複数のタバコ収容物品をパッケージに挿入するステップを含むことができる。
【0095】
いくつかの実施形態においては、工程302におけるパッケージを提供するステップは、開口部を画定する第1の本体部分と、第1の本体部分が実質的に開口部を閉じる閉鎖構成と開放構成との間で第1の本体部分に対して移動可能である第2の本体部分とを提供するステップを含むことができる。工程304における1つまたは複数のタバコ収容物品をパッケージに挿入するステップは、1つまたは複数のタバコ収容物品を第1の本体部分に挿入するステップを含むことができる。
【0096】
いくつかの実施形態においては、電力発生器は、誘導コイルを含むことができる。出力機構は、発光ダイオードを含むことができる。発光ダイオードは、電流を交流から直流に変換するように構成される整流回路に含まれ得る。パッケージを提供するステップは、通信機を誘導コイルに電気的に結合するステップを含むことができる。通信機は、補助電子装置と通信するように構成され得る。さらに、本方法は、1つまたは複数のタバコ収容物品を、紙材料を含む内側ラッパーで包むステップを含むことができる。
【0097】
いくつかの実施形態においては、電力発生器は、複数のフィルムを含むことができる。フィルムの間の動きが、電流を発生させ得る。出力機構は、発光ダイオード、電子インク、液晶ディスプレイ、またはエレクトロクロミックディスプレイを含むことができる。パッケージはロゴを含むことができ、出力機構はロゴに配置され得る。
【0098】
本明細書において述べられた本開示の多くの変更および他の態様が、前述の説明および関連する図面に示された教示の利益を有する、本開示が関係する当業者には思い浮かぶであろう。したがって、本開示は、開示された特定の態様に限定されるものではなく、変更および他の態様は、添付の特許請求の範囲内に含まれるよう意図されていることが理解されるべきである。特定の用語が本明細書において使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的とするものではない。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11