(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】コンタクトデバイス、そのようなコンタクトデバイスを有するコンタクトシステム、およびそのようなコンタクトシステムを形成する方法
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6581 20110101AFI20230306BHJP
H01R 24/50 20110101ALI20230306BHJP
H01R 43/00 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
H01R13/6581
H01R24/50
H01R43/00 Z
(21)【出願番号】P 2020549748
(86)(22)【出願日】2019-03-19
(86)【国際出願番号】 EP2019056818
(87)【国際公開番号】W WO2019180007
(87)【国際公開日】2019-09-26
【審査請求日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】102018106868.9
(32)【優先日】2018-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ラインハルト,マルク
(72)【発明者】
【氏名】レクシャー,アロン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイス,アンネ
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0164232(US,A1)
【文献】特表2015-536554(JP,A)
【文献】特開2004-241385(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/6581-13/6597
H01R 13/405 -13/415
H01R 24/38 -24/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトシステム(10)向けのコンタクトデバイス(15)であって、
前記コンタクトデバイス(15)は、前記コンタクトシステム(10)のさらなるコンタクトデバイス(20)に接続されるように構成され、かつ、前記コンタクトシステム(10)のプリント回路基板(25)に固定されるように構成され、
前記コンタクトデバイス(15)は、第1の同軸コンタクトユニット(45)および第1のコンタクトハウジング(30)を有し、
前記第1の同軸コンタクトユニット(45)は、第1の内側コンタクト(60)と、前記第1の内側コンタクト(60)に対して円周方向に配置された第1の外側コンタクト(55)とを有し、
前記第1の外側コンタクト(55)は、コンタクト軸(65)に対して、前記第1の内側コンタクト(60)から隔置され、前記第1の内側コンタクト(60)と同軸状であり
、
前記第1の同軸コンタクトユニット(45)は、前記コンタクトシステム(10)の
前記さらなるコンタクトデバイス(20)の第2の同軸コンタクトユニット(50)への少なくとも1つの電気接触を形成するように構成され、
前記第1のコンタクトハウジング(30)は、第1のエンコーディングユニット(95)を有し、
前記第1のコンタクトハウジング(30)および前記第1の同軸コンタクトユニット(45)は、前記第1のエンコーディングユニット(95
)が前記第1の同軸コンタクトユニット(45)の前記第1の外側コンタクト(55)に
前記コンタクト軸(65)方向に隣接して配置され
ていることで、互いに接続されており、
前記第1のエンコーディングユニット(95)は、第1のかしめ手段(141)を有し、
前記第1のかしめ手段(141)は、
第1の外周面(175)を備える第1のヘッド部(150)と、
第2の外周面(180)を備え、前記第1のヘッド部(150)に接続された第1のシャフト部(145)とを有し、
前記第1のシャフト部(145)は、
前記第1のかしめ手段(141)が通るように構成される前記さらなるコンタクトデバイス(20)の第2のコンタクトハウジング(40)の第1のレセプタクル(130)の少なくとも1つの第1の部分(135)を通って
前記第2のコンタクトハウジング(40)に係合し、
前記第2のコンタクトハウジング(40)に対する前記第1のコンタクトハウジング(30)の位置決めを設定するように構成され、
前記第1のヘッド部(150)
の前記第1の外周面(175)は、前記第1のシャフト部(145)の
前記第2の外周面(180)
よりも前記コンタクト軸(65)に対して横方向に突出している、コンタクトデバイス(15)。
【請求項2】
前記第1の外側コンタクト(55)および前記第1のエンコーディングユニット(95)は、一体的かつ物質的に均一に構成され、
前記第1のシャフト部(145)は、中空体として構成され
、
前記第1のシャフト部(145)および前記第1のヘッド部(150)は、一体
的かつ物質的に均一に構成され、
前記第1のシャフト部(145)は、第1の中実端(155)によって、前記第1のコンタクトハウジング(30)の端面(110)に接続され、前記端面(110)の上に突出し、
前記第1のヘッド部(150)は、前記第1のシャフト部(145)の第1の自由端(160)に配置されている、
請求項1に記載のコンタクトデバイス(15)。
【請求項3】
前記第1のコンタクトハウジング(30)は、導電性を有するように構成され、
前記第1のコンタクトハウジング(30)は、
亜鉛、
スズ、
アルミニウム、
銅、
マグネシウム、
真鍮、
鉄、
鋼、
青銅、
亜鉛鋳物、
亜鉛合金、
ZnAlCuMgという物質のうちの少なくとも1つを有する、
請求項1または2に記載のコンタクトデバイス(15)。
【請求項4】
前記第1のシャフト部(145)は、前記第2の外周面(180)に第1の案内面(200)を有し、
前記第1の案内面(200)は、前記コンタクト軸(65)に実質的に平行に位置合わせされ、
前記第1の案内面(200)は、少なくとも部分的に、前記第2のコンタクトハウジング(40)への差込み運動中に前記第1のコンタクトハウジング(30)を
前記コンタクト軸(65)に対して横方向に案内するように、かつ/または前記第2のコンタクトハウジング(40)に対する前記第1のコンタクトハウジング(30)の向きを明確に設定するように構成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンタクトデバイス(15)。
【請求項5】
前記第1のシャフト部(145)は、前記第2の外周面(180)に第2の案内面(205)を有し、
前記第2の案内面(205)および前記第1の案内面(200)はそれぞれ、平面状に構成され、好ましくは、互いに平行に位置合わせされている、
請求項4に記載のコンタクトデバイス(15)。
【請求項6】
前記第1のエンコーディングユニット(95)は、少なくとも前記第1のヘッド部(150)および/または前記第1のシャフト部(145)内に凹部(235、240)を備え、
前記凹部(235、240)は、
前記第1のコンタクトハウジング(30)の端面(110)とは反対に面する側に開いており、
前記凹部(235)
は溝状に構成され
、かつ/または前記コンタクト軸(65)に平行に延びている、
請求項4または5に記載のコンタクトデバイス(15)。
【請求項7】
前記第1の同軸コンタクトユニット(45)
から前記コンタクト軸(65)に対して横方向にずれて配置された第3の同軸コンタクトユニット(500)を有し、
前記第3の同軸コンタクトユニット(500)は、好ましくは、前記第1の同軸コンタクトユニット(45)と同一に構成され、
前記第3の同軸コンタクトユニット(500)は、第3の内側コンタクト(526)と、前記第3の内側コンタクト(526)に対して円周方向に配置された第3の外側コンタクト(555)とを有し、
前記第3の外側コンタクト(555)は、さらなるコンタクト軸(525)に対して、前記第3の内側コンタクト(526)から隔置され、前記第3の内側コンタクト(526)と同軸状であり、
前記第3の同軸コンタクトユニット(500)は、前記さらなるコンタクトデバイス(20)の第4の同軸コンタクトユニット(505)への少なくとも1つの電気接触を形成するように構成され、
前記第1のコンタクトハウジング(30)は、第2のエンコーディングユニット(510)を有し
、
前記第1のコンタクトハウジング(30)および前記第3の同軸コンタクトユニット(500)は、前記第2のエンコーディングユニット(510)が前記第3の同軸コンタクトユニット(500)の前記第3の外側コンタクト(555)に前記さらなるコンタクト軸(525)方向に隣接して配置されていることで、互いに接続されており、
前記第2のエンコーディングユニット(510)は、前記さらなるコンタクトデバイス(20)の前記第2のコンタクトハウジング(40)の第2のレセプタクル(545)内に係合し、前記第2のコンタクトハウジング(40)に対する前記第1のコンタクトハウジング(30)の位置決めを設定するように構成され、
前記第2のエンコーディングユニット(510)は、第2のかしめ手段(511)を有し、
前記第2のかしめ手段(511)は、第2のヘッド部(535)と、前記第2のヘッド部(535)に接続された第2のシャフト部(530)とを有し、
前記第2のシャフト部(530)は、前記第2のレセプタクル(545)を通って
前記第2のコンタクトハウジング(40)に係合するように構成され、前記第2のヘッド部(535)は、前記第2のレセプタクル(545)で
少なくとも部分的に前記第2のコンタクトハウジング(40)を越えて
前記第2のコンタクトハウジング(40)に係合するように構成されている、
請求項1から6のいずれか一項に記載のコンタクトデバイス(15)。
【請求項8】
前記第3の外側コンタクト(555)および前記第2のエンコーディングユニット(510)は、一体的かつ物質的に均一に構成され、
前記第2のシャフト部(530)は、中空体として構成され
、
前記第2のシャフト部(530)および前記第2のヘッド部(535)は、一体
的かつ物質的に均一に構成され、
前記第2のシャフト部(530)は、さらなる中実端によって、前記第1のコンタクトハウジング(30)
の端面(110)に接続され、前記第1のコンタクトハウジング(30)の前記端面(110)の上に突出し、
前記第2のヘッド部(535)は、前記第2のシャフト部(530)のさらなる自由端に配置されている、
請求項7に記載のコンタクトデバイス(15)。
【請求項9】
前記第1のヘッド部(150)は、前記第3の同軸コンタクトユニット(500)とは反対に面する側に配置され、前記第2のヘッド部(535)は、前記第1の同軸コンタクトユニット(45)とは反対に面する側に配置され、
または
前記第1のヘッド部(150)および前記第2のヘッド部(535)は、前記第1の同軸コンタクトユニット(45)と前記第3の同軸コンタクトユニット(500)との間に配置されている、
請求項8に記載のコンタクトデバイス(15)。
【請求項10】
コンタクトデバイス(15)およびさらなるコンタクトデバイス(20)を有し、
前記コンタクトデバイス(15)は、請求項1から9のいずれか一項に記載のように構成され、
前記さらなるコンタクトデバイス(20)は、第2のコンタクトハウジング(40)および第2の同軸コンタクトユニット(50)を有し、
前記第2のコンタクトハウジング(40)は、前記第1のかしめ手段(141)が通るように構成された第1のレセプタクル(130)を有し、
前記第1の同軸コンタクトユニット(45)および前記第2の同軸コンタクトユニット(50)は、互いに係合し、互いに電気的に接続され、
前記第1のシャフト部(145)は、前記第1のレセプタクル(130)を通って
前記第2のコンタクトハウジング(40)に係合し、前記第2のコンタクトハウジング(40)に対する前記第1のコンタクトハウジング(30)の位置決めを設定し、
前記第1のヘッド部(150)は、前記第1のレセプタクル(130)で
少なくとも部分的に前記第2のコンタクトハウジング(40)を越えて
前記第2のコンタクトハウジング(40)に係合している、
コンタクトシステム(10)。
【請求項11】
前記第1のレセプタクル(130)は、第1の部分(135)および第2の部分(140)を有し、
前記第1の部分(135)は、前記第1のコンタクトハウジング(30)に面する側に配置され、
前記第2の部分(140)は、前記第1のコンタクトハウジング(30)とは反対に面する側に隣接し、
前記第2の部分(140)は、前記第1の部分(135)に対して広くなり、
前記第1のヘッド部(150)は、前記第2の部分(140)内に少なくとも部分的に係合している、
請求項10に記載のコンタクトシステム(10)。
【請求項12】
請求項10または11に記載のコンタクトシステム(10)を組み立てる方法であって、
前記コンタクトデバイス(15)および前記さらなるコンタクトデバイス(20)が設けられ、
前記第1のエンコーディングユニット(95)は、最終位置に入るまで、前記第1のレセプタクル(130)内へ挿入され、前記最終位置で、前記第1のシャフト部(145)は、前記第1のレセプタクル(130)を通って
前記第2のコンタクトハウジング(40)に係合し、
前記端面で前記シャフト部(145)上へかしめ具(310)が配置され、
前記かしめ具(310)によって、前記第1のシャフト部(145)内へかしめ力(F
N)が導入され、
前記かしめ力(F
N)によって、前記かしめ具(310)は、前記第1のヘッド部(150)が前記第1のレセプタクル(130)で
少なくとも部分的に前記第2のコンタクトハウジング(40)を越えて
前記第2のコンタクトハウジング(40)に係合するように、前記第1のシャフト部(145)に前記第1のヘッド部(150)を成形する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載のコンタクトデバイス、請求項10に記載のコンタクトシステム、および請求項12に記載のそのようなコンタクトシステムを形成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エンコーディングリブを有するコンタクトシステムが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、改善されたコンタクトデバイス、特に高い保持力を有する改善されたコンタクトシステム、およびそのようなコンタクトシステムを組み立てる改善された方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
コンタクトデバイスが、第1の同軸コンタクトユニットおよび第1のコンタクトハウジングを有し、第1の同軸コンタクトユニットは、第1の内側コンタクトと、第1の内側コンタクトに対して円周方向に配置された第1の外側コンタクトとを有することから、改善されたコンタクトデバイスを提供することができることが認められた。第1の外側コンタクトは、コンタクト軸に対して、第1の内側コンタクトから隔置され、第1の内側コンタクトと同軸状である。第1のコンタクトハウジングおよび第1の同軸コンタクトユニットは、互いに接続され、第1の同軸コンタクトユニットは、コンタクトシステムのさらなるコンタクトデバイスの第2の同軸コンタクトユニットへの少なくとも1つの電気接触を形成するように構成される。第1のコンタクトハウジングは、第1のエンコーディングユニットを有し、第1のエンコーディングユニットは、第1の同軸コンタクトユニットの第1の外側コンタクトに隣接して配置され、第1のかしめ手段を有し、第1のかしめ手段は、第1のヘッド部と、第1のヘッド部に接続された第1のシャフト部とを有し、第1のシャフト部は、第2のコンタクトユニットの第1のレセプタクルの少なくとも1つの第1の部分を通って係合し、第2のコンタクトハウジングに対する第1のコンタクトハウジングの位置決めを設定するように構成される。第1のヘッド部は、第1のシャフト部の第2の外周面の上に第1の外周面に対して横方向に突出する。
【0005】
その結果、コンタクトデバイスとさらなるコンタクトデバイスとの間に、特に簡単で安価な接続を確保することができる。さらに、さらなるコンタクトデバイスに対するコンタクトデバイスの位置合わせおよび位置決めを明確に設定することができ、したがって2つのコンタクトデバイスを取り付ける際、2つのコンタクトデバイスが互いにゆがむことを回避することができる。加えて、さらなるコンタクトデバイスに対するコンタクトデバイスの精密な位置合わせによって、これらを互いに対して明確に押し付けることができ、したがって2つのコンタクトデバイス間に確実な接続を確保することができる。
【0006】
さらなる実施形態では、第1のシャフト部は、中空体として構成される。第1の同軸コンタクトユニットは、好ましくは、第1のシャフト部の内側に配置され、第1のシャフト部および第1のヘッド部は、一体化された物質的に均一の形で構成される。第1のシャフト部は、第1の中実端によって、第1のコンタクトハウジングの端面に接続され、端面の上に突出する。第1のヘッド部は、第1のシャフト部の第1の自由端に配置される。
【0007】
さらなる実施形態では、第1のコンタクトハウジングは、導電性を有するように構成され、第1のコンタクトハウジングは、亜鉛、スズ、アルミニウム、銅、マグネシウム、真鍮、鉄、鋼、青銅、亜鉛鋳物、亜鉛合金、ZnAlCuMgという物質のうちの少なくとも1つを有する。特にダイカスト法では、第1のコンタクトハウジングが鋳造される場合が特に有利である。
【0008】
さらなる実施形態では、第1のシャフト部は、第2の外周面に第1の案内面を有し、第1の案内面は、コンタクト軸に実質的に平行に位置合わせされ、第1の案内面は、少なくとも部分的に、第2のコンタクトハウジングへの差込み運動中に第1のコンタクトハウジングを横方向に案内するように、かつ/または第2のコンタクトハウジングに対する第1のコンタクトハウジングの向きを明確に設定するように構成される。
【0009】
さらなる実施形態では、第1のシャフト部は、第2の外周面に第2の案内面を有し、第2の案内面および第1の案内面はそれぞれ、平面状に構成され、好ましくは、互いに平行に位置合わせされる。
【0010】
さらなる実施形態では、第1のエンコーディングユニットは、少なくとも第1のヘッド部および/または第1のシャフト部内に凹部を有し、凹部は、端面とは反対に面する側に開いており、凹部は、好ましくは、溝状に構成され、かつ/またはコンタクト軸の周りの円形の経路上を案内され、かつ/またはコンタクト軸に平行に延びる。この構成には、凹部によって、かしめ手段の物質の流れ挙動に標的を絞って影響を与えることができるという利点がある。さらに、この流れを介して、凹部によって第1のヘッド部の幾何学的構成に間接的に影響を与えることも可能である。
【0011】
さらなる実施形態では、コンタクトデバイスは、第1の同軸コンタクトユニットに対して横方向にずれて配置された第3の同軸コンタクトユニットを有し、第3の同軸コンタクトユニットは、好ましくは、第1の同軸コンタクトユニットと同一に構成され、第1のコンタクトハウジングおよび第3の同軸コンタクトユニットは、互いに接続される。第3の同軸コンタクトユニットは、さらなるコンタクトデバイスの第4の同軸コンタクトユニットへの少なくとも1つの電気接触を形成するように構成され、第1のコンタクトハウジングは、第2のエンコーディングユニットを有し、第2のエンコーディングユニットは、第1の同軸コンタクトユニットに対して横方向にずれて配置され、第2のエンコーディングユニットは、第3の同軸コンタクトユニットに隣接して配置され、第2のかしめ手段を有し、第2のエンコーディングユニットは、さらなるコンタクトデバイスの第2のコンタクトハウジングの第2のレセプタクル内に係合し、第2のコンタクトハウジングに対する第1のコンタクトハウジングの位置決めを設定するように構成され、第2のかしめ手段は、第2のヘッド部と、第2のヘッド部に接続された第2のシャフト部とを有し、第2のシャフト部は、第2のレセプタクルを通って係合するように構成され、第2のヘッド部は、第2のレセプタクルで第2のコンタクトハウジングを越えて少なくとも部分的に係合するように構成される。
【0012】
さらなる実施形態では、第2のシャフト部は、中空体として構成され、第3の同軸コンタクトユニットは、第2のシャフト部の内側に配置され、第2のシャフト部および第2のヘッド部は、一体化された物質的に均一の形で構成され、第2のシャフト部は、さらなる中実端によって、第1のコンタクトハウジングの端面に接続され、第1のコンタクトハウジングの端面の上に突出し、第2のヘッド部は、第2のシャフト部のさらなる自由端に配置される。
【0013】
さらなる実施形態では、第1のヘッド部は、第3の同軸コンタクトユニットとは反対に面する側に配置され、第2のヘッド部は、第1の同軸コンタクトユニットとは反対に面する側に配置される。この構成では、第1の同軸コンタクトユニットおよび第3の同軸コンタクトユニットは、特に横断方向に互いに近接して配置することができる。別法として、第1のヘッド部および第2のヘッド部は、第1の同軸コンタクトユニットと第3の同軸コンタクトユニットとの間に配置される。その結果、第1の同軸コンタクトユニットおよび第3の同軸コンタクトユニットの外側で必要とされる設置空間の量が特に小さくなる。
【0014】
コンタクトシステムは、コンタクトデバイスおよびさらなるコンタクトデバイスを有し、コンタクトデバイスは、上述したように構成され、さらなるコンタクトデバイスは、第2のコンタクトハウジングおよび第2の同軸コンタクトユニットを有し、第1の同軸コンタクトユニットおよび第2の同軸コンタクトユニットは、互いに係合し、互いに電気的に接続され、第1のシャフト部は、第1のレセプタクルを通って係合し、第2のコンタクトハウジングに対する第1のコンタクトハウジングの位置決めを設定し、第1のヘッド部は、第1のレセプタクルで第2のコンタクトハウジングを越えて少なくとも部分的に係合する。
【0015】
この構成には、2つのコンタクトハウジングが形状嵌めで互いに接続され、形状嵌め接続は、かしめ手段を破壊することによってしか解除することができないという利点がある。その結果、さらなるコンタクトハウジングがコンタクトハウジングから意図せず引き出されることを防止することができる。
【0016】
さらなる実施形態では、第1のレセプタクルは、第1の部分および第2の部分を有し、第1の部分は、第1のコンタクトハウジングに面する側に配置され、第2の部分は、第1のコンタクトハウジングとは反対に面する側に隣接し、第2の部分は、第1の部分に対して広くなり、第1のヘッド部は、第2の部分内に少なくとも部分的に係合する。その結果、ヘッド部は、特に横断方向に広く構成することができる。
【0017】
上述したコンタクトシステムを形成する方法では、コンタクトデバイスおよびさらなるコンタクトデバイスが設けられ、第1のエンコーディングユニットは、最終位置に入るまで、第1のレセプタクル内へ挿入され、最終位置で、第1のシャフト部は、第1のレセプタクルを通って係合し、端面でシャフト部上へかしめ具が配置され、かしめ具によって第1のシャフト部内へかしめ力が導入され、かしめ力によって、かしめ具は、第1のヘッド部が第1のレセプタクルで第2のコンタクトハウジングを越えて係合するように、第1のシャフト部に第1のヘッド部を成形する。
【0018】
本発明について、図を参照して以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】
図1に示す断面A-Aに沿って
図1に示すコンタクトシステムを通って切り取った断面図である。
【
図3】断面A-Aに沿ってコンタクトシステムを通って切り取った
図2に示す切断図である。
【
図5】
図1に示す断面B-Bに沿って第2のコンタクトデバイスの第2のコンタクトハウジングを通って切り取った断面図である。
【
図6】
図1に示す断面B-Bに沿って組立て状態にあるコンタクトシステムを通って切り取った断面図である。
【
図7】
図1に示す断面C-Cに沿ってコンタクトシステムを通って切り取った断面図である。
【
図8】
図1に示す断面D-Dに沿って
図1に示すコンタクトシステムを通って切り取った断面図である。
【
図9】
図1~
図8に示すコンタクトシステムを形成する方法の流れ図である。
【
図10】
図1に示す断面A-Aに沿って第3の方法ステップ中のコンタクトシステムを通って切り取った断面の切断図である。
【
図11】第4の方法ステップ中の
図10に示す断面の切断図である。
【
図12】第2の実施形態によるコンタクトシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の
図1~
図10および
図12では、座標系を参照する。この座標系は、右手系として構成されており、x軸(長手方向)、y軸(横断方向)、およびz軸(垂直方向)を有する。
【0021】
【0022】
コンタクトシステム10は、第1のコンタクトデバイス15および第2のコンタクトデバイス20を有する。加えて、コンタクトシステム10は、プリント回路基板25(
図1に破線で示す)を有することができる。第1のコンタクトデバイス15は、第1のコンタクトハウジング30を有する。第1のコンタクトハウジング30は、その下面に、少なくとも1つのピン35、好ましくは互いから正方形に隔置された4つのピン35を有する。ピン35は、プリント回路基板25の対応するピンレセプタクル(
図1には図示せず)内に係合し、第1のコンタクトハウジング30をプリント回路基板25に固定する。ピン35は、プリント回路基板25の第1の導体経路に電気的に接続することができる。第1のコンタクトハウジング30は、導電性を有するように構成され、亜鉛、スズ、アルミニウム、銅、マグネシウム、真鍮、鉄、鋼、青銅、亜鉛鋳物、亜鉛合金、ZnAlCuMgという物質のうちの少なくとも1つを有する。特にダイカスト法では、第1のコンタクトハウジングが鋳造される場合が特に有利である。
【0023】
第1のコンタクトデバイス15および第2のコンタクトデバイス20は、互いに接続される。第2のコンタクトデバイス20は、第2のコンタクトハウジング40を有し、前記第2のコンタクトハウジング40は、第1のコンタクトハウジング30上へ差し込まれる。第2のコンタクトハウジング40は、電気伝導性または電気絶縁性の物質を有することができる。第2のコンタクトハウジング40の物質は、第1のコンタクトハウジング30の物質と同一とすることができる。
【0024】
図2は、
図1に示す断面A-Aに沿って
図1に示すコンタクトシステム10を通って切り取った断面図を示す。
【0025】
第1のコンタクトデバイス15は、第1のコンタクトハウジング30に加えて、第1の同軸コンタクトユニット45を有する。第2のコンタクトデバイス20は、第2の同軸コンタクトユニット50(
図2に破線で概略的に示す)を有する。第2の同軸コンタクトユニット50は、第1の同軸コンタクトユニット45に対応するように構成され、したがってこの実施形態では、メス同軸コンタクトユニット50として構成される。第1の同軸コンタクトユニット45がメス同軸コンタクトユニット45として構成され、第2の同軸コンタクトユニット50がオス同軸コンタクトユニット50として構成されることも考えられるはずである。
【0026】
第1の同軸コンタクトユニット45は、第1の外側コンタクト55、絶縁要素56、および第1の内側コンタクト60を有する。第1の内側コンタクト60および第1の外側コンタクト55は、部分的にコンタクト軸65と同軸状に案内される。コンタクト軸65は、x軸に平行に延びる。絶縁要素56は、第1の外側コンタクト55と第1の内側コンタクト60との間にコンタクト軸65に対して径方向に配置される。
【0027】
第1の外側コンタクト60は、内側で円筒形に構成される。絶縁要素56は、物質として誘電体を有する。絶縁要素56は、第1の内側コンタクト60を第1の外側コンタクト55から電気的に絶縁する。
【0028】
第2の同軸コンタクトユニット50は、第2の外側コンタクト70および第2の内側コンタクト75を有する。第2の内側コンタクト75は、第1の内側コンタクト60との第1の電気接触を有し、第2の外側コンタクト70は、第1の外側コンタクト55との第2の電気接触を有する。第2の内側コンタクト75および第2の外側コンタクト70はまた、コンタクト軸65に対して同軸状に配置される。この実施形態では、第2の内側コンタクト75および第2の外側コンタクト70はそれぞれ、メスコンタクト素子として構成される。第2の内側コンタクト75は、第1の内側コンタクト60の周りに円周方向に係合し、第2の外側コンタクト70は、第1の外側コンタクト55の周りに係合する。
【0029】
第1の内側コンタクト60は、角度付きプラグとして構成され、曲がった角状部80および第1のコンタクト部85を有する。角状部80は、コンタクト軸65および第1のコンタクト部85に傾斜して、好ましくは直交して配置され、z方向に延びる。第1のコンタクト部85は、第2の内側コンタクト75に電気的に接続される。角状部80は、ピン35に平行に位置合わせされる。下面では、角状部80は、プリント回路基板25内で第2のコンタクト部90と係合し、角状部80をプリント回路基板25の第2の導体経路に電気的に接続する。
【0030】
第1のコンタクトハウジング30は、第1のエンコーディングユニット95および第1のハウジング部100を有する。第1のハウジング部100は、実質的に立方形に構成されており、第1の同軸コンタクトユニット45を受け取るための第1のコンタクトレセプタクル105を有する。この実施形態では、第1のコンタクトレセプタクル105は、第1のハウジング部100の構成に対して実質的に中心位置に配置される。
【0031】
第1のエンコーディングユニット95は、第1のハウジング部100の第1の端面110に配置される。第1の端面110は、yz平面内に延び、平面状に構成される。第1のエンコーディングユニット95および第1のハウジング部100は、一体化された物質的に均一の形で構成される。この場合、第1のエンコーディングユニット95は、第2のコンタクトデバイス20の方向に第1の端面110の上に突出する。
【0032】
第2のコンタクトハウジング40は、第2のハウジング部115および第3のハウジング部120を有する。第2のハウジング部115の内側には、第2の同軸コンタクトユニット50を受け取るための第2のコンタクトレセプタクル125が設けられる。第2のハウジング部115は、第1のハウジング部100とは反対に面する側に配置される。第2のコンタクトハウジング40の第3のハウジング部120は、第1のハウジング部100と第2のハウジング部115との間に配置される。y方向およびz方向において、第3のハウジング部120は、第2のハウジング部115より細く構成される。第2のコンタクトハウジング40は、第1のレセプタクル130を有する。第1のレセプタクル130は、第3のハウジング部120内に貫通孔として構成され、第2のハウジング部115の側壁136内に形成される。第1のレセプタクル130は、第2のコンタクトレセプタクル125内で、第1のコンタクトデバイス15とは反対に面する側へ開いている。この場合、第1のレセプタクル130は、z方向において第2のコンタクトレセプタクル125より細く構成される。
【0033】
図3は、
図1に示す断面A-Aに沿ってコンタクトシステム10を通って切り取った
図2に示す断面の切断図を示す。
【0034】
第1のレセプタクル130は、第1の部分135および第2の部分140を有する。第1の部分135および第2の部分140は、第2のハウジング部115の側壁136内に配置され、側壁136はyz平面内に延びる。第3のハウジング部120は、一方の側によって側壁136に接続される。
【0035】
第1のレセプタクル130の第1の部分135は、x軸に平行に延びるように構成され、一定の断面を有する。第1の部分135はまた、第1の端面110から第2のハウジング部115の方向に先細りするように円錐形に構成することができる。
【0036】
第2の部分140は、x方向において第1の部分135に隣接しており、第1のレセプタクル130のうち第1の端面110とは反対に面する側に配置される。第2の部分140は、第1の部分135から第2のハウジング部115の方向に広くなる。第2の部分140は、第2のコンタクトレセプタクル125内へ開いている。
【0037】
第1のエンコーディングユニット95は、第1のかしめ手段141を有し、第1のかしめ手段141は、第1のシャフト部145および第1のヘッド部150を有する。第1のシャフト部145は、第1の中実端155で第1のハウジング部100に接続される。第1のヘッド部150は、第1のシャフト部145の第1の自由端160に配置される。第1のシャフト部145は、第1の部分135内に係合する。第1のシャフト部145は、第1の部分135に円周方向に対応するように構成され、第2のコンタクトハウジング40に対して第1のコンタクトハウジング30を位置決めする。
【0038】
この実施形態では、第1のシャフト部145は、中空体のように構成される。第1の外側コンタクト55は、第1のシャフト部145の内側に配置される。端面で、第1の外側コンタクト55は、第1のヘッド部150の上に突出する。絶縁要素56の端部は、第1のヘッド部150とほぼ同じ高さに位置する。
【0039】
この実施形態では、第1の外側コンタクト55および第1のエンコーディングユニット95、特に第1のシャフト部145は、一体化された物質的に均一の形で構成される。第1の外側コンタクト55および第1のエンコーディングユニット95、特に第1のシャフト部145が、いくつかの部品として構成されることも考えられるはずである。第1のコンタクトハウジング30の導電性物質の結果、第1のエンコーディングユニット95と第1の外側コンタクト55との一体化された物質的に均一の構成の場合に、電磁干渉からの第1の内側コンタクト60の確実な遮蔽も確保される。第1の外側コンタクト55と第1のエンコーディングユニット95との一体化されて物質的に均一の構成には、プリント回路基板25の第1の導体経路への第1の外側コンタクト55の取付けに対する電気抵抗が特に低いというさらなる利点がある。
【0040】
第1のヘッド部150は、第2の部分140内に係合する。この場合、第1のヘッド部150は、第1の周面175によって第2の部分140の内側に接する。さらに、第1のヘッド部150は、z方向およびy方向において、第1の外周面175によって第2の部分140の第2の外周面の上に突出する。加えて、第1のヘッド部150は、第1の端面110とは反対に面する側で、第2のコンタクトレセプタクル125の内面170に接することができる。したがって第1のヘッド部150は、第2のコンタクトハウジング40、特に側壁136を越えて係合し、したがって第1のコンタクトハウジング30は、第2のコンタクトハウジング40に形状嵌めで接続される。後部側では、第3のハウジング部120は、端面で第1の端面110に接することができ、または第1のシャフト部145は、中実端155で広がることができ、したがって第1のレセプタクル130は、広くなった部分176で止まり、第1の端面110と第3のハウジング部120の第2の端面255との間に間隙177が設けられる。その結果、第1のかしめ手段141によって、第2のコンタクトハウジング40における第1のコンタクトハウジング30の特に確実な保持が確保される。
【0041】
図4は、第1のコンタクトデバイス15を下から見た第1のコンタクトデバイス15の斜視図を示す。
【0042】
図4で、第1のコンタクトデバイス15は、取付け前の状態にあり、したがって第1のかしめ手段141の第1のヘッド部150はまだ成形されていない。
【0043】
第1のシャフト部145は、第1の領域190および第2の領域195を有する。第1の領域190は、x方向に第2の領域195より長く構成される。さらに、y方向およびz方向において、第2の領域195は、第1の領域190より細く構成される。
【0044】
第1の領域190は、第1の中実端155と境界を接し、第1のハウジング部100の第1の端面110に隣接する。第2の領域195は、第1のシャフト部145のうち第1の端面110とは反対に面する側で、第1のシャフト部145に隣接する。第1の領域190は、断面において実質的に正方形の基本形状(たとえば、丸い隅部領域を有する)を有するのに対して、他方では、第2の領域195は、断面において実質的に円形の基本形状を有する。
【0045】
z方向における案内のために、第1のシャフト部145は、第2の外周面180上に第1の案内面200を有する。第1の案内面200は、平面状に構成されており、第1の領域190および第2の領域195の両方の上に延びる。この場合、第2の領域195で、第1の案内面200は、第2の領域195の基本形状に対して割線状の構成を形成する。この実施形態では、第1の案内面200は、xy平面として構成される。第1の案内面200は、コンタクト軸65に平行に位置合わせされる。
【0046】
反対のz方向において、第1のシャフト部145は、第2の外周面180に、第2の案内面205(第1のシャフト部145のうち
図4の観察者とは反対に面する側に配置される)をさらに有する。第1の案内面200および第2の案内面205はそれぞれ、平面状に構成され、xy平面内に配置され、互いに平行に配置される。第1の案内面200および第2の案内面205は、第1のハウジング部100の下面210に平行にさらに位置合わせされる。ピン35は、第1のハウジング部100の下面210に配置される。
【0047】
y方向における第1のシャフト部145の追加の案内を確保するために、第3の案内面290と、第3の案内面290の反対側に配置された第4の案内面295とを、第1のシャフト部145にさらに設けることができる。第3の案内面290および第4の案内面295は、第1の案内面200および第2の案内面205に対して直角に配置され、y方向に隔置されて実質的にxz平面内に延びる。
【0048】
円周では、第1の領域190は、第1の掛止レセプタクル215および第2の掛止レセプタクル220をさらに有し、第1の掛止レセプタクル215および第2の掛止レセプタクル220は、いずれの場合も、第1の案内面200および第2の案内面205と横方向に境界を接する。第1の掛止レセプタクル215および第2の掛止レセプタクル220は、y方向において互いに反対側に配置される。掛止レセプタクル215、220は、例示的な台形の構成を有する。ここでは、第1の掛止レセプタクル215および第2の掛止レセプタクル220は、外側から内側へ先細りしている。第1の掛止レセプタクル215および第2の掛止レセプタクル220は、第1の端面110とは反対に面する側に止め面225を有し、止め面225は、第1の端面110に平行に位置合わせされる。止め面225は、yz平面内を延びる。
【0049】
第3の案内面290は、第1の掛止レセプタクル215によって遮られており、したがっていずれの場合も、第3の案内面290の小領域が、x方向において第1の掛止レセプタクル215の両側に設けられる。同様に、第4の案内面295は、第2の掛止レセプタクル220によって遮られており、第2の掛止レセプタクル220は、いずれの場合も第4の案内面295の小領域が、x方向において第4の案内面295の両側に設けられるように、第4の案内面295内に配置される。
【0050】
第1の領域190と第2の領域195との間の接合部に、第1のシャフト部145は、端面に肩面230を有し、肩面230は、第1の端面110に平行に位置合わせされる。第2の領域195は、肩面230で第1の領域190に接続される。
【0051】
さらに、第2の領域195は、例として、第1の凹部235と、z方向において第1の凹部235の反対側に配置された例示的な第2の凹部240とを有する。第1の凹部235および第2の凹部240は、同一に構成され、第1の端面110に面する側に開いている。第1の凹部235は、第1の案内面200と境界を接し、第2の凹部240は、第2の案内面205と境界を接する。この場合、第1の凹部235は、y方向において、第1の案内面200の最大範囲に対して中心に配置される。同様に、第2の凹部240は、y方向において、第2の案内面205の最大範囲に対して中心位置に配置される。この場合、第1の凹部235および第2の凹部240は溝状に構成される。また、第1の凹部235および第2の凹部240を省くこともでき、または第1の凹部235および第2の凹部240を別の形で構成することもできる。
【0052】
図5は、
図1に示す断面B-Bに沿って第2のコンタクトデバイス20の第2のコンタクトハウジング40を通って切り取った断面図を示す。
【0053】
第1のレセプタクル130は、例として、第2のハウジング部115内に配置される第1の部分135および第2の部分140に加えて、第3の部分245を有する。第3の部分245は、第3のハウジング部120内に配置される。第3の部分245は、第1の部分135のうち第1の端面110に面する側で、第1の部分135に隣接する。第3の部分245は、第1の部分135より大きい断面を有する。
【0054】
第3の部分245は、第1のコンタクトハウジング30に面する側で、開口250から第1の部分135の方へ先細りするように構成することができる。
図5に示すように、第3の部分245もまた、一定の断面を有することができる。
【0055】
開口250で、第1のレセプタクル130は、第1の端面110に面している第2の端面255上へ開いている。第1のコンタクトハウジング30上に第2のコンタクトハウジング40を取り付けた状態で、第1の端面110および第2の端面255は、互いから隔置されて平行に延びるように配置される。
【0056】
第2のコンタクトハウジング40は、掛止手段260をさらに有する。この実施形態では、例として、掛止手段260は、第1の戻り止めばね265と、任意選択で少なくとも1つの第2の戻り止めばね270とを有する。第1の戻り止めばね265および第2の戻り止めばね270は、第3のハウジング部120の内側で、y方向において互いに反対側に配置される。この場合、戻り止めばね265、270は、いずれの場合も、第2の固定端275によって第3のハウジング部120に接続される。第2のコンタクトハウジング40が取り付けられていない状態で、戻り止めばね265、270は、第1のレセプタクル130の方向に内方へ旋回し、応力を受けない。この場合、戻り止めばね265、270の第2の自由端280は、第3の部分245内へ突出する。戻り止めばね265、270は、第2の自由端280に掛止面285を有する。掛止面285は、戻り止めばね265、270のうち第2のハウジング部115に面する側に配置される。
【0057】
円周で、第3のハウジング部120は、第2のハウジング部115より細く構成される。第3のハウジング部120は、外側に段差部291を有する。
【0058】
保持ツールが、段差部291内に係合することができる。
【0059】
図6は、
図1に示す断面B-Bに沿って組立て前の状態のコンタクトシステム10を通って切り取った断面図を示す。
【0060】
第1のコンタクトデバイス15を取り付ける前の状態で、第1のコンタクトデバイス15は、第2のコンタクトデバイス20内へ押し込まれる。この場合、第1の戻り止めばね265は、第1の掛止レセプタクル215内に係合し、第2の戻り止めばね270は、第2の掛止レセプタクル220内に係合する。この場合、第2の自由端280で、それぞれの戻り止めばね265、270の掛止面285は、止め面225に接しており、第1のコンタクトハウジング30を第2のコンタクトハウジング40に形状嵌めで接続する。さらに、第1の端面110は、第2の端面255で止まり、または開口250が丸い部分176に静止することによって、第1のエンコーディングユニット95が第1のレセプタクル130内へさらに押し込まれることが防止される。その結果、長手方向における第1のコンタクトハウジング30に対する第2のコンタクトハウジング40の位置が設定される。さらに、掛止手段260により、第1のシャフト部145が傾斜することなく第1のレセプタクル130内へ完全に差し込まれて、完全に第1のレセプタクル130を通って係合することが確実になる。さらに、掛止手段260は、コンタクトシステム10の組立て前の状態で、したがって第1のヘッド部150がまだ成形されていないときに、第1のコンタクトハウジング30上で第2のコンタクトハウジング40を固定する。掛止面285が止め面225に当接することによって、第1のコンタクトハウジング30が固定されて第2のコンタクトハウジング40から望ましくなく引き出されることが防止される。
【0061】
図7は、
図1に示す断面C-Cに沿ってコンタクトシステム10を通って切り取った断面図を示す。
【0062】
第3の部分245は、内側に、第1の内面部296、第2の内面部297、第3の内面部300、および第4の内面部305を有する。第1の内面部296は、下面210に面する側に配置され、下面210に平行に位置合わせされる。第2の内面部297は、外側でz方向に反対側に配置される。第3の内面部300および第4の内面部305は、横方向に配置される。第3の内面部300は、第4の内面部305の反対側に配置される。第3の内面部300および第4の内面部はそれぞれ、z軸に平行に延び、第1の内面部296を第2の内面部297に接続する。
【0063】
内面部296、297、300、305間に、さらなる丸い部分を設けることができる。内面部296、297、300、305はそれぞれ、関連する案内面200、205、290、295に対応するように構成および位置合わせされる。組立て前の状態ならびに最終組立て状態で、第1の案内面200は第1の内面部296に接し、第2の案内面205は第2の内面部297に接し、第3の案内面290は第3の内面部300に接し、第4の案内面295は第4の内面部305に接する。
【0064】
内面部296、297、300、305に対する案内面200、205、290、295のそれぞれの対応する配置によって、第1のコンタクトハウジング30が第2のコンタクトハウジング40内へ導入されたとき、第1のシャフト部145は、第3の部分245内で第1のレセプタクル130の中心に位置し、空間内で第2のコンタクトデバイス20に対する第1のコンタクトハウジング30および第1の同軸コンタクトユニット45の位置決めおよび位置合わせが設定される。さらに、第2のコンタクトハウジング40に対する第1のコンタクトハウジング30の不適切な位置合わせ(たとえば、第1のコンタクトハウジング30が第2のコンタクトハウジング40に対してx軸の周りでねじれて位置合わせされたとき)が、第1のレセプタクル30に対する第1のエンコーディングユニット95の係合によって防止される。さらに、第1のエンコーディングユニット95は、第1のレセプタクル130との円周方向の形状嵌め接続によって、第2のコンタクトハウジング40以外のものが第1のコンタクトハウジング30上へ差し込まれることを防止する。
【0065】
図8は、
図1に示す断面D-Dに沿って
図1に示すコンタクトシステム10を通って切り取った断面図を示す。
【0066】
第1の案内面200および第2の案内面205は、長手方向(x方向)において、第1のシャフト部145の長手方向最大範囲全体の上に延び、したがって第1の案内面200および第2の案内面205は、第1のシャフト部145の第2の領域195の上面および下面にも同様に配置される。しかし、第2の領域195は、第3の案内面290および第4の案内面295を有していない。第2の領域195は、第1の案内面200と第2の案内面205との間に第2の外周面180の円形の構成を有する。
【0067】
同様に、第1の内面部296および第2の内面部297は、第1のレセプタクル130の第1の部分135内へさらに長くなり、第1の内面部296と第2の内面部297との間では、第1の部分135内の第1のレセプタクル130が、第2の領域195の構成に対応して丸く構成される。
【0068】
図9は、
図1~
図8に示すコンタクトシステム10を形成する方法の流れ図を示す。
図10は、
図1に示す断面A-Aに沿って第3の方法ステップ410中のコンタクトシステム10を通って切り取った断面の切断図である。
図11は、第4の方法ステップ415中の
図10に示す断面A-Aの切断図である。
【0069】
第1の方法ステップ400で、第1のコンタクトデバイス15および第2のコンタクトデバイス20は、別個の形成方法で別個に形成され、第1の方法ステップ400の終了時に提供される。この場合、たとえば第1のコンタクトハウジング30は、射出成形方法によって形成することができる。
【0070】
第2の方法ステップ405で、第1のシャフト部145は、第1のレセプタクル130内へ挿入される。この場合、案内面200、205、290、295は、内面部296、297、300、305に接することによって、第2のコンタクトハウジング40内に第1のコンタクトハウジング30を向きおよび/または案内および/または位置決めする。さらに、その結果、第1の同軸コンタクトユニット45は、第2の同軸コンタクトユニット50に対して明確に位置合わせされ、したがって第1の同軸コンタクトユニット45および第2の同軸コンタクトユニット50を押し潰すことなく互いに押し込むことができ、したがって第1の同軸コンタクトユニット45と第2の同軸コンタクトユニット50との間に確実な電気接触を確保することができる。
【0071】
第1のシャフト部145が第1のレセプタクル130内へ挿入されたとき、第1のシャフト部145の第1の領域190は、戻り止めばね265、270を弾性的に外方へ押圧し、これらをロック解除位置まで旋回させ、したがって第1のシャフト部145を第1のレセプタクル130内へ最終位置に入るまで押し込むことができる。この場合、戻り止めばね265、270は応力を受ける。
【0072】
第1のレセプタクル130内の第1のエンコーディングユニット95の最終位置に到達した場合、戻り止めばね265、270はロック解除位置からロック位置内へ跳ね返り、ロック位置で、第1の戻り止めばね265は第1の掛止レセプタクル215内に係合し、第2の戻り止めばね270は第2の掛止レセプタクル220内に係合し、したがって第1のコンタクトハウジング30は、第2のコンタクトハウジング40に形状嵌めで接続される。
【0073】
第3の方法ステップ410(
図10参照)で、第1のエンコーディングユニット95をかしめるためのかしめ具310が、第1のコンタクトハウジング30とは反対に面する側から、第2のコンタクトハウジング40の第2のコンタクトレセプタクル125内へ挿入される。かしめ具310は、内側に、第1の同軸コンタクトユニット45を受け取るための第3のコンタクトレセプタクル315を有する。第1のシャフト部145に面する側の端面で、かしめ具310は、明確な打抜き輪郭320を有する。事前定義された打抜き輪郭320は、第1のヘッド部150の幾何形状を成形するように構成される。打抜き輪郭320は、平面状に構成された第3の端面325を有し、第3の端面325には、丸い部分330が径方向外方に隣接する。第3の端面325は、かしめ手段310に面している第1のシャフト部の第4の端面335上へ配置される。
【0074】
第4の方法ステップ415(
図11参照)で、コンタクトハウジング30、40をかしめるためのかしめ力F
Nが、かしめ具310に加えられ、その力は、第4の端面335に逆らって作用する。後部側では、コンタクトシステム10は、かしめ力F
Nに反対に作用する反力F
Gを提供するように、第1のハウジング部100で支持される。かしめ力F
Nおよび反力F
Gによって、打抜き輪郭320は、第1のシャフト部145の第4の端面335へ押圧される。この場合、かしめ力F
Nは、第1のシャフト部145の物質が第2の部分140内へ外方に流れるほど大きく、第1のヘッド部150は、第1のシャフト部145の端領域から成形される。この場合、打抜き輪郭325は、第1のヘッド部150の幾何学的構成および第2のコンタクトハウジング40内の第1のヘッド部150の後部係合を画定する。
【0075】
第5の方法ステップ420で、かしめ具310は除去される。
【0076】
第6の方法ステップ425で、第2の同軸コンタクトユニット50は、第2のコンタクトレセプタクル125内へ導入され、第1の同軸コンタクトユニット45への電気接触が形成される。
【0077】
図12は、第2の実施形態によるコンタクトシステム10の斜視図を示す。
【0078】
コンタクトシステム10は、
図1に示すコンタクトシステム10と実質的に同一に構成される。以下、
図1~
図11に示すコンタクトシステム10と比較した
図12に示すコンタクトシステム10の違いについてのみ論じる。
【0079】
第1のコンタクトデバイス15は、第1の同軸コンタクトユニット45に加えて、第3の同軸コンタクトユニット500を有する。第3の同軸コンタクトユニット500は、第1の同軸コンタクトユニット45と実質的に同一に構成される。y方向において、第3の同軸コンタクトユニット500は、第1の同軸コンタクトユニット45との共通のxy平面内で、第1の同軸コンタクトユニット45に対して横方向にずれて配置される。第3の同軸コンタクトユニット500は、第2のコンタクトデバイス20に第1のコンタクトデバイス15が取り付けられた状態で、第2のコンタクトデバイス20の第4の同軸コンタクトユニット505への電気接触を形成するように構成される。第4の同軸コンタクトユニット505は、
図12に破線で示されており、第2の同軸コンタクトユニット50と同一に構成され、ならびにy方向において第2のコンタクトハウジング40内の第2の同軸コンタクトユニット50に対して横方向にずれて構成される。
【0080】
第1のコンタクトハウジング30は、第1のエンコーディングユニット95に加えて、第2のエンコーディングユニット510を有する。第1のエンコーディングユニット95および第2のエンコーディングユニット510は、
図1~
図11に説明した第1のエンコーディングユニット95と実質的に同じ構成を有する。前述の図とは対照的に、
図12では、第1のエンコーディングユニット95は、コンタクト軸65の周りで実質的に回転対称に構成されていない。
【0081】
この実施形態では、ここで第1の案内面200および第2の案内面205は、
図1~
図10に示すように平面状に構成される。第3の案内面290および第4の案内面295は、湾曲して、好ましくは弓形に構成される。この場合、第3の案内面290は、第1の回転軸515の周りの円形の経路上を延び、第1の回転軸515は、第3の同軸コンタクトユニット500とは反対に面する側で、第1の同軸コンタクトユニット45のコンタクト軸65に対してy方向にずれて配置される。
【0082】
第1のレセプタクル130は、第1のシャフト部145に対応するように構成され、したがって第1のレセプタクル130は同様に横方向に、弓形の第3の内面部300および第4の内面部305と、平面状に構成された第1の内面部296および第2の内面部297とを有する。
【0083】
この実施形態では、第3の案内面290は、第3の同軸コンタクトユニット500とは反対に面する側で、外方にずれて配置される。第4の案内面295は、コンタクト軸65の周りの円形の経路上を弓形に延びるように配置される。第1のヘッド部150は、第3の案内面290に隣接して設けられる。上面および下面では、第1の案内面200および第2の案内面205が第1のヘッド部150と境界を接している。第1の凹部235も同様に、第1の回転軸515の周りに弓形に延びるように配置される。第1の凹部235は、第1の外側コンタクト55と第1のヘッド部150との間に径方向に配置される。さらに、
図1~
図11に説明した第2の凹部240は省かれている。
【0084】
第2のエンコーディングユニット510は、第1の同軸コンタクトユニット45のコンタクト軸65と第3の同軸コンタクトユニット500のさらなるコンタクト軸525との間の中間に配置された対称平面520に対して、第1のエンコーディングユニット95に鏡像対称に構成される。さらなるコンタクト軸525は、x軸に平行に第3のコンタクトデバイス500の第3の内側コンタクト526の中央に延びる。この実施形態では、対称平面520は、例としてxz平面内に延びる。
【0085】
第2のエンコーディングユニット510は、第2のかしめ手段511を有する。第2のかしめ手段511は、第2のシャフト部530に加えて、第2のヘッド部535および第3の凹部540を有する。第2のシャフト部530は、第2のコンタクトハウジング40の第2のレセプタクル545を通って係合する。第2のレセプタクル545は同様に、対称平面520に対して第1のレセプタクル130に鏡像対称に配置される。
【0086】
第2のシャフト部530は、中空体として構成され、第3の同軸コンタクトユニット500は、第2のシャフト部530の内側に配置される。第2のシャフト部530および第3の同軸コンタクトユニット500の第3の外側コンタクト555は、一体化された物質的に均一の形で構成することができる。さらに、さらなるかしめを形成するために、第2のシャフト部530および第2のヘッド部535は、一体化された物質的に均一の形で構成される。第2のシャフト部530は、さらなる中実端(
図12では第2のコンタクトハウジング40によって隠れている)によって、第1のコンタクトハウジング30の第1の端面110に接続され、第1のコンタクトハウジング30の第1の端面110の上に突出する。第2のシャフト部530のさらなる自由端(x方向)では、第2のシャフト部530に第2のヘッド部535が配置される。
【0087】
第2のヘッド部535は、内側で、第1の同軸コンタクトユニット45とは反対に面する側に配置される。第2のヘッド部535は、内側で、第2のコンタクトハウジング40を越えて係合する。この場合、第2のヘッド部535は、第2の回転軸550の周りのさらなる円形の経路上に延びる。第2の回転軸550、さらなるコンタクト軸525、コンタクト軸65、および第1の回転軸515は、共通のxy平面内にともに配置され、互いに平行かつx軸に平行に延びる。第2の回転軸550は、第1の同軸コンタクトユニット45とは反対に面する側で、さらなるコンタクト軸525に対してずれて配置される。さらなるコンタクト軸525は、第3の同軸コンタクトユニット500の第3の内側コンタクト560に沿って中央に延びる。
【0088】
第3の凹部540も同様に、第2の回転軸550の周りに円形に延びる。いずれの場合も、第1の同軸コンタクトユニット45および第3の同軸コンタクトユニット500の相互に反対側に位置する第1のヘッド部150および第2のヘッド部535の配置によって、2つのヘッド部150、535間の間隔を最大にすることができ、したがってヘッド部150、535は特に、z軸の周りのトルクを特にうまく支持することができる。さらに、第1の同軸コンタクトユニット45および第3の同軸コンタクトユニット500は、特にy方向において、互いに近接して固定することができる。さらに、この実施形態では、第1の案内面200および第2の案内面205は、第1の同軸コンタクトユニット45の第1の外側コンタクト60の外周面および第3の同軸コンタクトユニット500の外周面に対して接線方向に配置されるため、垂直方向(z方向)に追加の設置空間を必要としない。
【0089】
別法として、第1のヘッド部150および/または第2のヘッド部535が、y方向に第1の同軸コンタクトユニット45と第3の同軸コンタクトユニット500との間に配置されることも考えられるはずである。2つのエンコーディングユニット95、510のうちの1つを省くことも考えられるはずである。
図1に示す第1のエンコーディングユニット95はまた、第1の同軸コンタクトユニット45および/または第3の同軸コンタクトユニット500に設けることもできる。
【0090】
さらに、コンタクトシステム10の異なる構成も考えられることに留意されたい。特に、いくつかのの同軸コンタクトユニット45、50、500、505および/またはエンコーディングユニット95、510の両方が考えられる。エンコーディングユニット95、510の数はまた、第1の同軸コンタクトユニット45および第3の同軸コンタクトユニット500の数より小さくても大きくてもよい。
【0091】
図12に示すコンタクトシステム10の実施形態は、
図9に説明した方法によって形成することができる。この場合、かしめ具310は、ヘッド部150、535を順次成形することができ、または好ましい実施形態では、かしめ具310の対応する幾何学的構成の場合、ヘッド部150、535を同時に成形することができ、したがってかしめ中のコンタクトハウジング30、40の傾斜を回避することができる。
【符号の説明】
【0092】
10 コンタクトシステム
15 第1のコンタクトデバイス
20 第2のコンタクトデバイス
25 プリント回路基板
30 第1のコンタクトハウジング
35 ピン
40 第2のコンタクトハウジング
45 第1の同軸コンタクトユニット
50 第2の同軸コンタクトユニット
55 第1の外側コンタクト
56 絶縁要素
60 第1の内側コンタクト
65 コンタクト軸
70 第2の外側コンタクト
75 第2の内側コンタクト
80 角状部
85 第1のコンタクト部
90 第2のコンタクト部
95 第1のエンコーディングユニット
100 第1のハウジング部
105 第1のコンタクトレセプタクル
110 第1の端面
115 第2のハウジング部
120 第3のハウジング部
125 第2のコンタクトレセプタクル
130 第1のレセプタクル
135 第1の部分
136 側壁
140 第2の部分
141 第1のかしめ手段
145 第1のシャフト部
150 第1のヘッド部
155 第1の中実端
160 第1の自由端
170 内面
175 第1の外周面(第1のヘッド部の)
176 丸い部分
180 第2の外周面(第1のシャフト部の)
190 第1の領域(第1のシャフト部の)
195 第2の領域(第1のシャフト部の)
200 第1の案内面
205 第2の案内面
210 下面
215 第1の掛止レセプタクル
220 第2の掛止レセプタクル
225 止め面
230 肩面
235 第1の凹部
240 第2の凹部
245 第3の部分(第1のレセプタクルの)
250 開口
255 第2の端面
260 掛止手段
265 第1の戻り止めばね
270 第2の戻り止めばね
275 第2の固定端
280 第2の自由端
285 掛止面
290 第3の案内面
291 段差部
295 第4の案内面
296 第1の内面部
297 第2の内面部
300 第3の内面部
305 第4の内面部
310 かしめ具
315 第3のコンタクトレセプタクル
320 打抜き輪郭
325 第3の端面
330 丸い部分
335 第4の端面
400 第1の方法ステップ
405 第2の方法ステップ
410 第3の方法ステップ
420 第4の方法ステップ
425 第6の方法ステップ
500 第3の同軸コンタクトユニット
505 第4の同軸コンタクトユニット
510 第2のエンコーディングユニット
511 第2のかしめ手段
515 第1の回転軸
520 対称平面
525 さらなるコンタクト軸
526 第3の内側コンタクト
530 第2のシャフト部
535 第2のヘッド部
540 第3の凹部
545 第2のレセプタクル
550 第2の回転軸
555 第3の外側コンタクト