(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】フォークリフト又はパレットトラック用のモジュール式スライドフォーク、該モジュール式スライドフォークに付与されるフォークリフトトラック又はパレットトラック及びそのための方法
(51)【国際特許分類】
B66F 9/12 20060101AFI20230306BHJP
【FI】
B66F9/12 D
(21)【出願番号】P 2020550579
(86)(22)【出願日】2018-12-05
(86)【国際出願番号】 NL2018050811
(87)【国際公開番号】W WO2019112427
(87)【国際公開日】2019-06-13
【審査請求日】2021-10-27
(32)【優先日】2017-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(32)【優先日】2018-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】520199934
【氏名又は名称】マイヤー ホールディング ベスローテン ヴェンノーツハップ
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー, ヘンドリック
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-059394(JP,U)
【文献】英国特許出願公開第02121759(GB,A)
【文献】実開昭50-011266(JP,U)
【文献】実開平07-028196(JP,U)
【文献】特開平07-330296(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォークリフト
トラック又はパレットトラック用のモジュール式スライドフォークであって、
フォークリフト
トラック又はパレットトラックのフォークのフォーク部に対して長さ方向に調整されるように構成されたスライド部と、
フォークを伸長及び/又は短縮する目的で、モジュール式スライドフォークをフォーク部に対してスライドさせる駆動システムと、
フォーク部に対してモジュール式スライドフォークを所望の位置にロックするためのロック機構とを備え、
駆動システムは、モジュール式スライドフォークをスライドさせる目的で、フォークリフト
トラック又はパレットトラックの動きを利用
し、
前記駆動システムは、モジュール式スライドフォークを地面と接触させてスライドさせるように構成された接触要素を備え、
前記接触要素は、駆動ローラ又は駆動ホイール、及び/又は摩擦ブロックを含む、モジュール式スライドフォーク。
【請求項2】
前記接触要素は、フォークを伸長及び/又は短縮する目的でエネルギを格納するように構成された駆動システムのエネルギ格納システムに動作可能に接続された、請求項
1に記載のモジュール式スライドフォーク。
【請求項3】
前記ロック機構は、フォークの最小長及び最大長を超えて、モジュール式スライドフォークをフォーク部に対してロックするための複数のロック位置を含む、請求項1
又は2に記載のモジュール式スライドフォーク。
【請求項4】
前記ロック機構は更にロック駆動部を備え、該ロック駆動部は遠隔で制御される、請求項1乃至
3の何れかに記載のモジュール式スライドフォーク。
【請求項5】
前記ロック機構はバッテリを備える、請求項1乃至
4の何れかに記載のモジュール式スライドフォーク。
【請求項6】
前記ロック機構は充電機構を備える、請求項1乃至
5の何れかに記載のモジュール式スライドフォーク。
【請求項7】
前記充電機構は、ばねを備える、請求項
6に記載のモジュール式スライドフォーク。
【請求項8】
前記ロック機構は、正しいロック状態を検出するように構成されたセンサを備える、請求項1乃至
7の何れかに記載のモジュール式スライドフォーク。
【請求項9】
請求項1乃至
8の何れかに記載されたモジュール式スライドフォークとして、伸長可能なフォークモジュールを備えるフォークリフトトラック又はパレットトラック。
【請求項10】
モジュール式スライドフォークとフォーク部との間の相対的な移動を案内するように構成されたガイドを更に備える、請求項
9に記載のフォークリフトトラック又はパレットトラック。
【請求項11】
前記フォーク部は多くのストリップを備える、請求項
9又は10に記載のフォークリフトトラック又はパレットトラック。
【請求項12】
フォークリフトトラック又はパレットトラック上に伸長可能なフォークを配備する方法であって、
請求項1乃至
8の何れかに記載のモジュール式スライドフォークを配備するステップを含む方法。
【請求項13】
更に、フォークを地面及び/又は対象物と接触させることによってフォークを伸長及び/又は短縮するステップと、
フォークリフト
トラック又はパレットトラックを移動させるステップをさらに含む、請求項
12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォークリフトトラック又はパレットトラック用のモジュール式スライドフォークに関する。モジュール式スライドフォークは、特に、フォークリフトトラック又はパレットトラックのフォークの長さ調整システムに関する。
【背景技術】
【0002】
実際には、多くの商品がパレットや他のキャリアで輸送される。ここでは、様々なタイプと寸法のそのようなパレットを実際に使用する。多くのパレットに異なる長さと幅の寸法が用意されており、正面から、又は逆に側面からパレットをピックアップすると便利である。これは、フォークリフトトラック又はパレットトラックのフォークは、例えば、そのピックアップ中にパレットを超えて突出する可能性があり、他の商品や人に損傷を与える危険性があることを意味する。比較的大きなパレットの場合は、フォークを越えて突き出る可能性があり、パレットがフォークから落ちる危険性がある。これには、安全上のリスクと製品の損傷のリスクが伴う。
【0003】
実際に知られているのは、フォークリフトトラックであり、この目的から、長さ調整可能なフォークを備えている。これらの長さ調整可能なフォークは通常、駆動装置を備えている。これにより、通常は油圧形式をとる複雑な駆動システムを必要とし、伸長可能なフォークは、それらの駆動装置とフォークリフトトラックのシステムに連結されている。これは比較的複雑で高価である。これには追加のメンテナンスが必要であり、損傷のリスクが伴う。
【0004】
また、フォークリフトトラック用の手動で長さを調整できるフォークも知られており、例えばオランダ国公開公報2011022号に記載されている。そのようなフォークでは、スライド可能なフォーク部を固定されたフォーク部に対して変位させることができる。調整は手動で行うことができるため、比較的複雑なドライブを省くことができる。これにより、このような伸長可能なフォークが効果的で比較的単純になる。ここで問題となるのは、例えばフォークリフトの運転手が、フォークを調整するためにフォークリフトから降りなければならないことである。特に、移動すべきパレットの寸法が変わり続ける場合、この手動調整を頻繁に行う必要がある。これは運転手にとって時間がかかり、物流機能の効率に悪影響を及ぼす。これは、全ての場合においてユーザフレンドリとは言えないため、例えば、寸法が1回限り変わる場合、フォークの長さがピックアップされる荷重に常には適合しないリスクがある。これにより、安全と損傷に関するリスクが引き続き存在する。
【0005】
本発明の目的は、フォークリフトトラック又はパレットトラック用のモジュール式スライドフォークを提供することであり、それにより、上記の問題が回避されるか、又は少なくとも軽減される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、フォークリフトトラック又はパレットトラック用のモジュール式スライドフォークによって達成され、本発明に従ったスライドフォークは、
フォークリフト又はパレットトラックのフォークのフォーク部に対して長さ方向に調整されるように構成されたスライド部と、
フォークを伸長及び/又は短縮する目的で、モジュール式スライドフォークをフォーク部に対してスライドさせる駆動システムと、
フォーク部に対してモジュール式スライドフォークを所望の位置にロックするためのロック機構とを備え、
駆動システムは、モジュール式スライドフォークをスライドさせる目的で、フォークリフト又はパレットトラックの動きを利用する。
【0007】
モジュール式スライドフォークを、フォークリフトトラック又はパレットトラックの(固定された)フォーク部に対してスライド可能に設けることにより、有効なフォークの長さを調整することができる。これにより、長さは、変位される負荷、例えば、異なる(標準の)タイプのパレットのうちの1つの寸法に適合させることができる。これにより、負荷の持ち上げ、下ろし及び/又は操作中の損傷のリスクが軽減される。他の人に関する安全上のリスクも軽減される。
【0008】
駆動システムを配備することにより、フォークの長さは、例えばモジュール式スライドフォークをフォーク部に対してスライドさせることで調整でき、スライドフォークとフォーク部は、一緒にフォークリフトトラック又はパレットトラックのフォークを形成する。他の駆動システムが同様に可能である。本発明によるモジュール式スライドフォークとフォーク部との相対位置は、ロック機構により所望の位置にさらに固定、すなわちロックされる。これにより、フォークの望ましくない伸長や短縮が防止される。
【0009】
本発明によれば、本スライドフォークの駆動システムは、モジュール式スライドフォークをそのフォーク部に対して移動させる目的で、フォークリフト又はパレットトラックの動き、例えばフォークの変位及び/又は下降運動及び/又は傾斜運動を利用する。モジュール式スライドフォークのスライドを目的として、駆動システムにフォークリフトトラックやパレットトラックの変位等の動きを利用することにより、フォークリフトトラック又はパレットトラックの動きによるフォークの伸長又は短縮を効果的に行うことができる。フォークリフトトラックの場合、フォークの長さが調整されている間、運転手はキャブ内に留まることができる。これにより、本発明によるモジュール式スライドフォークが使いやすくなり、フォークの長さを調整して持ち上げられる負荷の寸法に適合させるために必要な時間を短縮する。これにより、物流業務の全体的な安全性と効率が向上する。
寸法の異なる負荷を拾う必要がある場合、使い勝手の向上により、運転手はフォークの長さを比較的簡単な方法で寸法に適合させる。実際上、これにより、物流作業中の安全性がさらに向上し、商品への損傷の可能性が減少する。モジュール式スライドフォークのチューブ形状は、使用時のフォークリフトトラック又はパレットトラックの固定されたフォーク部の上をスライドする外側フォークとして構成されることが好ましい。スライドフォークのチューブ形状の寸法は、ここでは固定されたフォーク部に適合している。
【0010】
本発明による駆動システムは、フォークリフトトラック又はパレットトラックの動きを利用するので、フォークの長さを調整するために、比較的単純なドライブを使用することができる。これはモジュール式スライドフォークと該スライドフォークを備えたフォークリフト又はパレットトラックとの間の油圧カップリングをなくすことができることを意味する。スライドフォークとフォークリフトトラック又はパレットトラックとの間の電気ケーブルは、さらに同様に省略されるのが好ましい。このようにして、本発明によるモジュール式スライドフォークは、新規及び既存のフォークリフトトラック又はパレットトラックの両方に簡単な方法で適用することができる。これにより、このようなスライドフォークの有用性が大幅に向上する。この柔軟な有用性により、ユーザ自身が自分のフォークリフトトラック又はパレットトラックにモジュール式スライドフォークの取り付けや取り外しを行うこともできる。これにより、使い勝手が向上し、メンテナンスコストなどのコストが削減される。
【0011】
モジュール式スライドフォークの形状は、チューブの形状から提供されることが好ましく、これにより、製造コストを制限することができる。ここでは、例えば、このようなチューブ形状の製造において、折り畳み/曲げプロセス及び/又は圧延プロセス及び/又は押出プロセスが使用される。描かれたチューブ形状は、必要に応じて、チューブ形状の追加機能や追加強度のためにここに提供される。そのようなチューブ形状の適切な構成は、材料コストを更に削減し、及び/又はフォークの強度を増加させることを可能にする。このようなチューブ形状の壁厚は、好ましくは3-10mm、例えば3-4mmの範囲にある。必要に応じて、チューブ形状を全体的又は部分的に異なる寸法にすることもできる。
【0012】
本発明による1つの好ましい実施形態にて、駆動システムは、地面及び/又は他の対象物と接触する固定されたフォーク部に対してモジュール式スライドフォークをスライドさせるように構成された接触要素を備える。
【0013】
運転手又はユーザが地面に接触させることができる接触要素を設けることにより、フォークリフト又はパレットトラックの移動、例えば変位と組み合わせて、この接触を通じてフォークの長さを変化させることが可能になる。本発明によるいくつかの実施形態では、壁、支柱、縁などの物体との接触によって、スライドフォークと固定されたフォーク部との間の相対運動を実行することも可能である。
【0014】
好ましい実施形態において、接触要素は摩擦ブロックを含む。摩擦ブロックを地面に接触させる、例えばフォークリフトトラックのフォークを地面に置き、次に、フォークリフトトラックを移動することにより、接触要素を備えたモジュール式スライドフォークが摩擦力の結果として実質的に同じ位置に留まり、フォークリフトトラックのフォーク部がこのフォークリフトトラックと一緒に移動する。これにより、モジュール式スライドフォークとフォーク部との間に相対的な動きが生じ、それによって伸長又は短縮する。そのような摩擦ブロックは、例えばポリウレタンから製造される。他の適切な材料も使用できることは明らかであろう。
【0015】
本発明による更なる好ましい実施形態にて、接触要素は駆動ローラ又は駆動ホィールを備える。
【0016】
接触要素を駆動ローラ又は駆動ホィールとして提供することにより、フォークリフトトラックの場合、例えば、フォークを地面に降ろすことによって、及びフォーク部に配備されているのが好ましいローラ又はホイールの回転によって、接触要素を地面に接触させることが可能である。モジュール式スライドフォークはフォーク部に対して変位する。そのような実施形態において、モジュール式スライドフォークとフォーク部の両方が、フォークの伸長又は短縮の結果として、フォークリフトトラックの位置で動くことが好ましい。本好ましい実施形態において、駆動ローラ又は駆動ホイール間の伝達は、フォークリフトトラックが前方に移動すると、モジュール式スライドフォークが前方に移動し、その結果、より長いフォークが提供されるように提供される。これは、フォークリフトトラックの運転手やユーザは、フォークの長さを伸ばす目的で前進時に前方を向いているため、フォークが移動する空間が見えるとの特別な利点がある。これにより、フォークの伸長又は短縮時の安全性が向上する。そのような実施形態では、フォークリフトトラックが後方に移動すると、フォークが短縮されるのが好ましい。安全性もここで保証される。このようにして、本発明による効果的で安全なフォークが提供される。トランスミッションが付随的に提供されて、例えば、特定の距離にわたるフォークリフトトラックの動きが、フォークのより大きな伸長又は短縮をもたらす。
【0017】
本発明による更に好ましい実施形態において、接触要素は、フォークを伸長及び/又は短縮する目的でエネルギを格納するように構成されたエネルギ格納システムに動作可能に接続される。
【0018】
エネルギ格納システムを提供することにより、外部エネルギ源を提供する必要なしに、フォークの延長及び/又は短縮を効果的な方法で行うことができる。エネルギ格納システムは、この目的のために、例えば、ばね、ガスばね、油圧アキュムレータなどのばね機構を備えており、これらは、例えば、短縮中に圧縮される。この圧縮は、例えば、フォークが短縮されるように、フォークのノーズを壁、支柱又はエッジに対してフォークリフトトラックで接触要素として動かすことによって実現される。格納されたエネルギは、例えばロックが解除された後、フォークを伸長させるために使用される。これにより、フォークリフトトラックとの油圧又は電気的なカップリングとは独立して作動するスライドフォークが提供される。
【0019】
本発明による有利な好ましい実施形態にて、ロック機構は、フォークの最小長さ及び最大長さを超えて、フォーク部に対してモジュール式スライドフォークをロックするための複数のロック位置を含む。
【0020】
ロック機構を設けることで安全な操作が可能である。ロック機構に複数のロック位置を提供することにより、実際に発生する、ピックアップされる負荷の多様な寸法へ柔軟に適応できる。ここでは、例えばピンホール接続を使用でき、複数の穴が、フォークのチューブ形状、ロックが提供されるギアラック機構、又は他の適切なロックシステムに提供される。
【0021】
ロック機構は、好ましくは、ロック駆動部をさらに備え、ロック駆動部は、ロック機構を遠隔制御することができる。これにより、運転手又はユーザは、ロック機構を有効な方法で有効化又は逆に無効化することができる。ここでは、運転手がフォークリフトのキャブからロック機構を制御することができる。これにより、実際の使用は更にユーザーフレンドリになる。ロック機構は、正しいロックを検出するように構成されたセンサを備えるのが更に好ましい。これにより、例えばフォークリフトのキャブからの遠隔制御により、ロック機構の遠隔機構の安全性がさらに向上する。そのようなセンサは、例えば接触又は別の信号に基づいて、いくつかの方法で提供できることは明らかであろう。
【0022】
ロック機構は、バッテリをさらに備えることが好ましい。ロック機構に別個のエネルギ供給を提供することにより、本発明によるモジュール式スライドフォークは、フォークリフト又はパレットトラックの駆動部から実質的に独立して効果的な方法で作用することができる。これにより、本発明によるモジュール式スライドフォークの簡単な取付け及び取外しが維持される。
【0023】
好ましい本実施形態では、ロック機構は充電機構を備えている。ロック機構に充電機構を設けることにより、ロック機構に必要なエネルギが効果的に提供され、このエネルギをフォークリフト又はパレットトラックから提供する必要がないのが好ましい。例えば、充電機構にばね又はばね機構を設けることにより、例えば、フォークリフト又はパレットトラックの移動の目的に、使用することができる。従って、ばねは例えば、フォークリフトトラック又はパレットトラックの移動中に圧縮され、その後、解放することによってロックを作動させることができる。この目的のために多様な機構とシステムが利用可能であることは明らかである。
【0024】
本発明によるモジュール式スライドフォークのためにセンサシステムが任意に提供される。ここでは、例えばケーブル変換器、レーザ、超音波センサを使用して長さ測定を想定することができる。例えば、角度測定及び重量測定を使用して曲げを検出することも可能である。これにより、本発明によるモジュール式スライドフォークの安全性をさらに高めることができる。必要に応じて、そのようなセンサシステムは、例えば制御装置と動作可能に接続されている無線センサシステムを提供する目的で、送信機及び/又は送受信機を利用する。
【0025】
本発明は更に本発明による実施形態において、伸縮可能なフォークを備えるフォークリフトトラック又はパレットトラックに関する。
【0026】
そのようなフォークリフトトラック又はパレットトラックは、モジュール式スライドフォークについて説明したのと同様の利点と効果を提供する。
【0027】
有利な実施形態において、フォークリフトトラック又はパレットトラックは、モジュール式スライドフォークとフォーク部品との間の相対的な動きを案内するように構成されたガイドを備える。レール、ストリップ又はカムは、この目的のために例えば動きを案内するために提供される。このようなガイドは、例えば、フォーク部内又はフォーク部上、及び/又はモジュール式スライドフォーク上又はモジュール式スライドフォーク内に設けることができる。
【0028】
本発明による可能な実施形態にて、フォーク部は、多数のプレートのストリップから付与される。多数のストリップを付与することにより、フォーク部を効果的な方法で製造することが可能になり、その特徴を、ピックアップされる予想される負荷に効率的な方法で適合させることができる。これにより、フォーク部に最適な強度及び剛性を提供するために、所望の位置に材料を提供することも可能である。ここでは、限られた量の材料で目的の機能と特徴を得ることができる。さらに、固形分が少ない成分をここで付与する必要がある。フォーク/フォーク部はさらに少ない操作で製造することができる。
【0029】
本発明は更に、フォークリフトトラック又はパレットトラック上に伸長可能なフォークを配備する方法に関し、本発明によるモジュール式スライドフォークを配備する工程を含む。
【0030】
そのような方法は、モジュール式スライドフォーク及び/又はフォークリフトトラック又はパレットトラックについて記載されたのと同じ効果と利点を有する。
【0031】
本好ましい実施形態にて、フォークを伸長及び/又は短縮するステップは、フォークを地面及び/又は対象物と接触させるステップと、それに続いてフォークリフト又はパレットトラックを移動させるステップを含む。フォークの効果的且つ十分な伸長又は短縮がここに提供される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明のさらなる利点、特徴及び詳細は、その好ましい実施形態に基づいて解明され、添付の図面が参照される。
【
図1A】本発明に従った第1の実施形態におけるモジュール式スライドフォークの図を示す。
【
図1B】本発明に従った第1の実施形態におけるモジュール式スライドフォークの図を示す。
【
図1C】本発明に従った第1の実施形態におけるモジュール式スライドフォークの図を示す。
【
図1D】本発明に従った第1の実施形態におけるモジュール式スライドフォークの図を示す。
【
図2A】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第2の実施形態を示す図である。
【
図2B】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第2の実施形態を示す図である。
【
図2C】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第2の実施形態を示す図である。
【
図2D】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第2の実施形態を示す図である。
【
図2E】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第2の実施形態を示す図である。
【
図3】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第3の実施形態を示す図である。
【
図4】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第4の実施形態を示す図である。
【
図5A】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第5の実施形態を示す図である。
【
図5B】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第5の実施形態を示す図である。
【
図6A】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第6の実施形態を示す図である。
【
図6B】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第6の実施形態を示す図である。
【
図6C】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第6の実施形態を示す図である。
【
図7A】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第7の実施形態を示す図である。
【
図7B】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第7の実施形態を示す図である。
【
図7C】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第7の実施形態を示す図である。
【
図8A】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第8の実施形態を示す図である。
【
図8B】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第8の実施形態を示す図である。
【
図8C】本発明に従ったモジュール式スライドフォークの第8の実施形態を示す図である。
【
図9】本発明に従ったモジュール式スライドフォークを備えたフォークリフトトラックを示す図である。
【
図10】本発明に従ったモジュール式スライドフォークを備えたパレットトラックを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
フォーク2(
図1A-
図1D)には、モジュール式スライドフォーク4が配備されている。スライドフォーク4には、ノーズ6、運搬面8、側面10がある。図示の実施形態では、いくつかのロック開口部12が側面10に配置されている。本発明によれば、より多くの開口部及び/又は異なる位置の開口部を設けることもできることは明らかであろう。固定されたフォーク部14は、使用時に実質的に水平である部分16と実質的に垂直である部分18とを備え、これらは曲げ部20の位置で相互に接続される。カップリング又はフック22は、例えば、固定されたフォーク部14をフォークリフトトラックに接続可能にする。図示の実施形態では、開口部12に係合する爪を備えたロック機構24がさらに提供される。摩擦ブロック26も提供される。示される実施形態では、摩擦ブロック26は、2つの摩擦ストリップとして具体化される。更に、ストッパ27が提供される。
【0034】
示された実施形態では、フォーク2が地面に置かれると、摩擦ブロック26が同様に地面に載るように摩擦ブロック26は、具体化される。次にフォーク2を動かすことにより、例えばフォーク2を備えたフォークリフトトラックを動かすことにより、発生する摩擦の結果として、スライドフォーク4とフォーク部14との間の相対的な動きが生じる。これにより、フォーク2の伸長又は短縮を効果的に実現することができる。ロック機構24は、伸長又は短縮中は作動せず、相互固定をもたらすようにフォーク部14に対してスライドフォーク4が所望の位置に到達したときに作動することは明らかである。
【0035】
本発明に従って、フォーク32(
図2A-
図2E)は、開口部42が設けられたノーズ36、運搬面38及び側面40を備えた、代替のモジュール式スライドフォーク34を示す。固定されたフォーク部44は、水平部46、垂直部48及び移行部50を備えている。さらに、フック52が提供される。この実施形態では、ロック機構54も配置される。
【0036】
フォーク32はローラ駆動部56を備えている。ここでは、多数のローラ又はホイール58がフォーク部44の凹部59に配置されている。ローラ58は、歯車60に動作可能に接続され、それにより、ベルト、ケーブル又はチェーン64を備えた歯車62を動かすことができる。スライドフォーク34は、ベルト64を使用して固定されたフォーク部44に対して変位される。必要に応じて、ここでは、スライドフォーク34と固定されたフォーク部44との間に、カム、爪、歯、及び/又は別の適切なカップリングを使用することができる。
【0037】
示された実施形態にて、ローラ駆動部56は、フォーク32が地面に置かれ、次にフォーク32が前方に移動する(例えば、フォークリフトが前方に移動することにより)と、スライドフォーク34も同様に前方に移動するように具体化される。歯車60、62の伝達故に、フォークリフトトラックの小さな動きは付随的に、フォーク部44に対してスライドフォーク34のより大きな変位をもたらすことができる。ロック機構54は、伸長又は短縮中は作動せず、フォーク部44に対してスライドフォーク34が所望の位置に達して、相互固定をもたらすときに作動することは明らかであろう。
【0038】
代替の実施形態において、フォーク72(
図3)には、ノーズ76、運搬面78及び側面80を備えたモジュール式スライドフォーク74が備えられている。固定されたフォーク部84は、水平部86、垂直部88及び移行部90を備えている。さらに、フック92が提供される。この実施形態では、フォーク72の伸長/短縮のための駆動部94と同様に、ロック機構も配置されることが好ましい。
【0039】
フォーク72の伸長は、例えばばね98、ガスばね、油圧アキュムレータなどを含むエネルギ格納システム96の使用によってもたらされ、フォーク72を短縮するための反対の動きは、例えば、対象物に対してフォークリフトトラックのフォーク72を駆動することによって提供され、それにより、スライドフォーク74がフォークの移動運動と共にスライドする。示された実施形態にて、フォーク72を伸長させるのに必要なエネルギーは、ここではばね98に格納され得る。
【0040】
本発明に従って、他の実施形態もまた可能であることは明らかであろう。可能な実施形態の1つは、内側フォーク/固定されたフォーク部14、44、84の代替実施形態に関する。フォーク部14、44、84は、固体材料に加えて、プレート材料からも作成され得て、必要に応じて、例えばフォーク部14、44、84の最も負荷のかかった位置に、複数のストリップを設けることができる。
【0041】
スライドフォーク4、34、74は、使用時に下向きの側が大きく開いている管状材料から付随的に付与される。これにより、例えばロック機構24、54及び/又は他の構成要素の保守及びチェックのための容易なアクセスが提供される。
【0042】
本発明によれば、ロック機構24、54を異なる方法で具体化することがさらに可能である。従って、例えば、いわゆるソレノイド(任意選択でばね復帰を有する)及び/又は液圧的、空気圧的、機械的又はそれらの組み合わせを用いて、ロック機構の駆動を具体化することが可能である。開口部12、42、72がある様々な位置で、たとえばロックピンがフォーク2、32、72の部分を相互に固定したり、逆に解放したりして、伸長/短縮することができる。必要に応じて、ロックピンは、例えば、ロックピンに(僅かに)円錐形の外端を設けることによって、自己解放型とすることができる。開口部12、42を備えたつめに加えて、又はその代わりとして、本発明によるロックは、異なる方法で具体化することもできる。従って、比較的多数の位置での固定は、例えば、あるタイプのギアラックを介したあるタイプの噛合で可能になる。(電気的な)ロッキングは、例えば、ソレノイドの実施形態について上述したように、任意選択でばね作用を用いて、ロックとアンロック状態の間でコイルを使用してピン又はシャフトを移動させることによって実現される。ロック機構24、54の制御のために、例えばブルートゥース(登録商標)接続を介した遠隔制御、及びバッテリを任意で使用することができる。
【0043】
更なる代替の実施形態において、板状のフォーク部102(
図4)は、いくつかのストリップ104、106、108から提供される。本発明によれば、異なる数のストリップも適用できることは明らかであろう。ストリップ104、106、108は、ピン状要素110と相互に接続され、ブッシュ112によって所望の相互距離に保持される。そのような実施形態の利点には、軽量化、局所の強化のための効果的なオプション、効率的な生産が含まれる。フォーク部102は、異なる実施形態に適用することができる。これは例えばフォーク32で既に表示されている(
図2C)。
【0044】
第5の代替の実施形態において、フォーク122(
図5A-
図5B)には、ノーズ126、運搬面128及び側面130を備えた代替のモジュール式スライドフォーク124が備えられている。フォーク122はローラ134を備えたロックプレート132を含み、ローラ134は、スライドフォーク124の上側の開口部/凹部136を介してロック要素138を用いて外側フォーク124をロックする。地面にフォーク122を配置すること、及び/又はフォークリフトトラックを前方に傾斜させることにより、ノーズ126又はその近くのローラ134は、ばね140の作用に対抗して、接続部132a及びプレート132を介して上方に押される。これにより、プレート132と要素138のロックは、要素132bの周りの動きによって下向きに動き、その後、スライドフォーク124は自由に動く。
【0045】
使用中に、ロック解除時に内側のリフトスライドフォーク124であったローラ134と、例えばフォーク122を備えたフォークリフトトラックがこの位置で前方又は後方に移動すると、チューブを備えたスライドフォーク124は、ローラ134による摩擦で前方又は後方に駆動される。
【0046】
第6の代替の実施形態は、ノーズ146、運搬面148及び側面150を備えた代替のモジュール式スライドフォーク144を備えたフォーク142(
図6A-
図6C)を示す。フォーク142の前側146に斜めに配置された摩擦要素又はパッド152は、好ましくは外側フォーク/スライドフォーク144の傾斜側壁154と協働して、外側フォーク144を適所に保持するのに十分な摩擦を提供する。フォーク152の前側のローラ156は、ばね158でフォーク142に対して外側フォーク144を下向きに押す。使用中に、例えばフォークリフトトラックで外側フォーク144が地面に押し付けられると、側壁154は摩擦パッド152から離れる。次に、フォークリフトトラックを前方又は後方に移動させ、地面との摩擦により外側フォーク144が所定の位置に留まることにより、フォーク142の内側部分が外側フォーク144に出し入れされ得る。内側フォークの前側のローラ156は、内側フォークと外側フォークの間の摩擦を低減する。
【0047】
第7の代替の実施形態は、ノーズ166、運搬面168及び側面170を備えた代替のモジュール式スライドフォーク164を備えたフォーク162(
図7A-
図7C)を示す。スライドフォーク/外側フォーク164の穴172内及び/又は穴を通ってロックピン174が配置され、該ロックピンはスライドイン/スライドアウト方向に対して横方向に配置され、内側フォークから外側フォークの開口部/凹部176に入る。ピン174は、ばね178をによってロック状態に保たれる。フォーク162がノーズ166と共に地面に置かれ、使用中に例えばフォークリフトトラックで前に傾けられた場合、フォークリフトトラックのフォークボードは、フォーク部(内側フォーク)の側面170にあるプルロッド179aを引っ張る。プルロッド179aは、コーナーガイド179cを介してロックピン174を引っ張るチェーン179bを引っ張る。これにより、外側フォーク164のロックが解除される。
【0048】
図示の実施形態では、2つのローラ180が内側フォークの前側に設けられ、これらは
図5のローラ134と同様に機能する。ローラ180は、摩擦で外側フォークを駆動する。外側フォークの前側にある更なる(小さい)ローラ180aは、スライドイン/アウト時の地面での更なる摩擦を防ぐ。このような摩擦は、フォークが小さな角度で前方に傾けられ(フォークリフトの傾斜)、外側フォークが地面を擦る傾向があるために発生する。
【0049】
必要に応じて、ローラ180をオプションで取り外し、例えば外部フォークからの更なる/小さいローラ180aを取り付けることができる2つの小さいシャフトスタブ(図示せず)で置き換えることができる。この構成では、スライドイン/アウトは、フォーク142で説明したのと同様の方法で実行される。
【0050】
第8の代替の実施形態は、ノーズ186、運搬面188及び側面190を備えた代替のモジュール式スライドフォーク184を備えたフォーク182(
図8A-
図8C)を示す。フォーク182の操作は、フォーク162の操作と同様である。チェーン179bの代わりに提供されるのは、内側フォークの前部に配置される(水平)傾斜機構192である。プルロッド194、ロックピン196、ピン196を伸長状態に保つばね198a、及びプルロッド194をフォークボードに押し付けるばね198bに機構192が動作可能に接続されている。2つのローラ199が内側フォークに設けられており、フォーク162について説明及び図示されているように、フォーク182の内外へのスライドのために同じ機能を提供する。
【0051】
フォークリフトトラック202(
図9)は、キャブ204、フレーム206及びホイール208を備え、マスト構造210はガイド214を備える構造212を備え、ガイド214内に又はその上にフォークボード216が配置される。図示の実施形態では、フォークボード216上に配置されているのは、夫々のモジュール式スライドフォーク4、34、74及び固定されたフォーク部14、44、84を備えたフォーク2、32、72である。フォーク122、142、162及び/又は182もここに配置できることは明らかであろう。従って、以下は同様にこれらの実施形態に適用される。
【0052】
図示の実施形態では、センサ部220内の可能なセンサ、センサ受信機222及び電源電池224を含むセンサシステム218も提供される。センサ220は、例えば、傾斜計、ひずみゲージ、ケーブル変換器、レーザ、超音波センサのうちの1つ以上である。センサ220は、発生する荷重、フォークの長さ、地面に対する位置などを測定することを目的とし得る。センサシステム218の一部又は全体が、異なる場所に配置され得るか、又は複数の場所にわたって分散され得ることもまた明らかである。従って、ひずみゲージは、たとえば、フォーク2、32、72の垂直部分の中又は上に配置されることが好ましい。フォークリフトトラック202は、オプションとして、信号226を介して(外部)制御システム228、例えばERPシステムと通信することができる。図示の実施形態では、キャブ204内に配置されているのは、制御ボックス又はインターフェース230であり、これにより、ユーザ又はドライバは、例えばロック機構の正しい操作を知らされ、及び/又はモジュール式スライドフォークの制御を実行できる。ノーズ6、36、76の近くに付随的なレーザーポインタ234を配置できるように、フォーク部14、44、84に更なるセンサ232が配置され得る。
【0053】
示された実施形態では、フォークリフトトラック202の運転手は、制御ボックス230を介してロック機構24、54を作動及び/又は作動解除することができる。これにより、フォーク2、32、72の効果的な伸長/短縮が可能になる。必要に応じて、ロック機構24、54の制御は、例えば、ボタン、ハンドル、アプリなどを介して、異なる方法で実行することができる。追加的又は代替的に、フォーク2、32、72が地面上に置かれると、ロック機構24、54が自動的に停止され、フォーク2、32、72の伸長/短縮が可能になることも可能である。フォーク2、32、72が持ち上げられると、ロック機構24、54は、同様の自動的な方法で作動され得る。他の実施形態では、ロックは、スライドフォーク4、34、74に配置され、例えば目的物に対してスライドフォーク4、34、74を移動することによって操作され、その後、ロック機構24のロックを解除するために、押しボタン又は傾斜機構が使用される。追加又は代替として、ロック機構24、54を制御及び/又は監視するためのセンサ220を使用することができる。
【0054】
ロック機構のためのエネルギ供給は、フォークリフトトラック202から提供され得る。追加又は代替として、例えばばね機構において、後でにロック及び/又は別のエネルギー供給のために使用され、フォーク2、32、72の伸長/短縮中にエネルギが貯蔵される、電源電池224、別個の(充電式)バッテリ、エネルギ貯蔵システムを利用することも可能である。必要に応じて、ロック機構24、54が故障した場合にも、フォーク部14、44に対してスライドフォーク4、34、74を固定する追加の安全システムが提供され得る。
【0055】
説明又は引用された多様な可能性及びオプションが、本発明による新しい実施形態に異なる組み合わせで組み合わされ得ることは明らかであろう。
【0056】
パレットトラック402(
図10)は、フレーム404、ハンドル406及びアーム408を備えている。フレーム404上にさらに配置されているのは、フォーク2、32、72に基づくフォーク410であり、これらは、上記の実施形態では、フォークリフトトラック202での適用を目的としている。図示の実施形態では、固定されたフォーク部412は外管として提供され、伸縮可能な部品は、モジュール式スライドフォーク414としてスライドするためにその内部に提供され、スライドフォーク414には、パレットトラックの場合と同様に、ホイール416が設けられている。必要に応じて、例えば、フォークリフトトラック202について説明及び/又は図示されたセンサシステムに関して、多様なオプション及び追加をパレットトラック402に適用することも可能である。
【0057】
フォーク410の伸長は、例えば、ホイール416をブロックし、次にフォーク410の所望の長さに達するまでパレットトラック402を動かすことによって可能になる。この所望の長さで、フォーク部412、414は互いに対して固定され、ホイール416のブロッキングを解除することができる。
【0058】
示されているフォーク2、32、72を伸長し短縮する目的で、フォーク2、32、72を地面に置いたり、対象物に押し付けたりする。摩擦ブロックと地面/対象物間の接触の結果として、又は他の実施形態ではホィール又はローラと地面の接触の結果として、フォークリフトトラック202又は代替的にパレットトラック402が移動されるとき、フォーク2、32、72の伸長又は短縮が実現される。ここでは、フォーク2、32、72の伸長及び/又は短縮を目的として、夫々の摩擦力又は伝達が使用される。
【0059】
本発明は、上記の好ましい実施形態に決して限定されない。求められる権利は、以下の特許請求の範囲によって定義されており、その範囲内で多くの変更を想定することができる。