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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】抱っこ紐
(51)【国際特許分類】
   A47D 13/02 20060101AFI20230306BHJP
【FI】
A47D13/02
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021158565
(22)【出願日】2021-09-29
(65)【公開番号】P2022063231
(43)【公開日】2022-04-21
【審査請求日】2021-09-29
(31)【優先権主張番号】202011072989.9
(32)【優先日】2020-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】マンクン、チェン
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-086740(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0249747(US,A1)
【文献】特開2015-057170(JP,A)
【文献】特表2007-503879(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47D 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の体に装着可能な背負アセンブリと、赤ちゃんの縦抱き姿勢を維持し、前記背負アセンブリに接続される縦抱き用柔軟シートと、を含む抱っこ紐であって、
前記背負アセンブリは、腰部材と、2つの肩ベルト部材と、を含み、
前記肩ベルト部材は、前端が前記柔軟シートの上部に接続され、後端が前記腰部材に接続され、
2つの前記肩ベルト部材は、前記柔軟シートの中心軸に対して対称になるように設けられ、
使用者の背中部分に位置する2つの前記肩ベルト部材の間には、該2つの前記肩ベルト部材の互いに隣接する縁部のそれぞれに設けられた第1開閉部材であって、両者間の開閉位置が漸進的に変化してその間隔を調整するための第1開閉部材がさらに設けられ、
前記腰部材は、前記柔軟シートの下部に接続される、
ことを特徴とする抱っこ紐。
【請求項2】
2つのサイド部材をさらに含み、
前記サイド部材は、前端が前記柔軟シートの中央部に接続され、後端が使用者の背中部分において同一側に位置する前記肩ベルト部材に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の抱っこ紐。
【請求項3】
前記サイド部材は、長さ調整可能な構造を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の抱っこ紐。
【請求項4】
前記サイド部材は、長さ調整可能で且つ突き合わせ係合可能なサイド固定バックルにより前記柔軟シートに接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載の抱っこ紐。
【請求項5】
長さ調整可能な構造を有する肩ウェビング調整部材をさらに含み、
前記肩ウェビング調整部材は、使用者の肩部分に位置する2つの前記肩ベルト部材の間に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の抱っこ紐。
【請求項6】
前記柔軟シートは、開閉構造を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の抱っこ紐。
【請求項7】
前記柔軟シートの開閉位置は、漸進的に変化する、
ことを特徴とする請求項6に記載の抱っこ紐。
【請求項8】
前記柔軟シートは、左側柔軟シート部と、右側柔軟シート部と、を含み、
前記左側柔軟シート部の上部は、前記左側柔軟シート部と同一側に位置する前記肩ベルト部材の前端に接続され、
前記右側柔軟シート部の上部は、前記右側柔軟シート部と同一側に位置する前記肩ベルト部材の前端に接続され、
前記左側柔軟シート部及び右側柔軟シート部の下部は、それぞれ前記腰部材の両端に対応して接続される、
ことを特徴とする請求項7に記載の抱っこ紐。
【請求項9】
前記腰部材は、長さ調整可能な構造を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の抱っこ紐。
【請求項10】
前記腰部材の両端は、長さ調整可能で且つ突き合わせ係合可能な腰固定バックルにより接続される、
ことを特徴とする請求項1、8又は9に記載の抱っこ紐。
【請求項11】
前記左側柔軟シート部と前記右側柔軟シート部との間には、第2開閉部材が設けられ、
前記左側柔軟シート部と前記右側柔軟シート部との間の間隔は、前記第2開閉部材の開閉位置を変更することにより調整される、
ことを特徴とする請求項8に記載の抱っこ紐。
【請求項12】
前記第1開閉部材又は/及び前記第2開閉部材は、ジッパー構造である、
ことを特徴とする請求項1又は11に記載の抱っこ紐。
【請求項13】
前記肩ベルト部材は、分離可能な着脱構造を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の抱っこ紐。
【請求項14】
前記肩ベルト部材は、分離可能な第1セグメント及び第2セグメントを含み、
前記第1セグメント及び第2セグメントは、スナップバックルにより分離可能に且つ着脱可能に接続される、
ことを特徴とする請求項13に記載の抱っこ紐。
【請求項15】
前記スナップバックルは、肩ベルトオスバックルと、前記肩ベルトオスバックルと相互係合する肩ベルトメスバックルと、を含み、
前記第1セグメントは、一端が前記柔軟シートの上部に接続され、他端が前記肩ベルトオスバックルに接続され、
前記第2セグメントは、一端が前記腰部材に接続され、他端が前記肩ベルトメスバックルに接続される、
ことを特徴とする請求項14に記載の抱っこ紐。
【請求項16】
2つの前記肩ベルト部材は、前記第1開閉部材にスライド可能に挿設され、
2つの前記肩ベルト部材間の間隔は、前記第1開閉部材のスライドにより調整される、
ことを特徴とする請求項1に記載の抱っこ紐。
【請求項17】
肩腰ベルト部材をさらに含み、
前記肩腰ベルト部材は、下端が前記腰部材に接続され、上端が前記第1開閉部材に長さ調整可能に接続される、
ことを特徴とする請求項16に記載の抱っこ紐。
【請求項18】
2つの前記肩ベルト部材は、前記第1開閉部材において前記肩腰ベルト部材の両側に対称的に配置される、
ことを特徴とする請求項17に記載の抱っこ紐。
【請求項19】
前記第1開閉部材は、順次並んで配置される第1日字型バックル部と、第2日字型バックル部と、第3日字型バックル部と、を含み、
前記肩腰ベルト部材は、前記第2日字型バックル部に挿設され、
2つの前記肩ベルト部材は、前記第1日字型バックル部及び前記第3日字型バックル部に対応して挿設される、
ことを特徴とする請求項17に記載の抱っこ紐。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビーキャリアに関し、特に赤ちゃんを縦抱きするための抱っこ紐に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の抱っこ紐として、日本特開2000-245581号公報には、使用者の体に装着可能な背負アセンブリと、赤ちゃんの縦抱き姿勢を維持し、前記背負アセンブリに接続される縦抱き用柔軟シートと、を有することを特徴とする抱っこ紐が開示されている。しかし、既存の抱っこ紐には、以下の問題がある。
【0003】
上記の抱っこ紐は、使用者の正面に赤ちゃんを縦抱きする時、柔軟シートが赤ちゃんの体重により前方に引っ張られる。したがって、特に、背負アセンブリの2つの肩帯部における肩部に大きな荷重がかかる。そのため、その後の改善が行われ、背中部分の肩帯部を交差させることによってクロスタイプの抱っこ紐を形成することで、肩部にかかる荷重を使用者の背中の中央部分から肩の部分までうまく分散させることができ、これにより、使用者の負担が軽減される。
【0004】
このような肩帯部の改善により、使用者の肩部にかかる荷重の一部を背中の中央部分に分散させるという問題は解決されたが、肩幅や身長の異なる使用者に対して、このようなクロスタイプの肩帯部は、交差点の位置が移動できないため、身長の高い使用者(通常、身長が肩幅に比例する。)の場合、その肩帯部の交差点が肩部に近くなり、使用時に、肩部が主な荷重を担い、使用者の負担を軽減する目的を達成することはできない。
【0005】
身長が低い使用者の場合、その肩帯部の交差点が腰部に近くなり、使用時に、背中側の中央部分から腰部までの部分が主な荷重を担い、そして、腰部は、腰部部材の締め付け力にも耐えなければならないので、同様に使用者の負担を軽減する目的を達成することができない。
【0006】
これに対し、業界では、赤ちゃんにより使用者にかかる荷重を肩部、背中及び腰部によって分担させる設計のみが、最も実用的で使用を促進しやすい抱っこ紐であると常に信じられている。
【0007】
したがって、使用者のリアルタイムの状況に応じて、使用者の肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化するように、リアルタイムに調整できる抱っこ紐が緊急に必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2000-245581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、使用者のリアルタイムの状況に応じて、使用者の肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化するように、リアルタイムで調整できる抱っこ紐を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を実現するために、本発明は、抱っこ紐を提供する。当該抱っこ紐は、使用者の体に装着可能な背負アセンブリと、赤ちゃんの縦抱き姿勢を維持し、背負アセンブリに接続される縦抱き用柔軟シートと、を含む。ここで、背負アセンブリは、腰部材及び2つの肩ベルト部材を含む。肩ベルト部材の前端は、柔軟シートの上部に接続され、肩ベルト部材の後端は、腰部材に接続される。2つの肩ベルト部材は、柔軟シートの中心軸に対して対称になるように設けられる。使用者の背中部分に位置する2つの肩ベルト部材の間には、両者の間隔を調整するための第1開閉部材がさらに設けられている。腰部材は、柔軟シートの下部に接続される。
【0011】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐は、2つのサイド部材をさらに含む。サイド部材の前端は、柔軟シートの中央部に接続され、サイド部材の後端は、使用者の背中部分において同一側に位置する肩ベルト部材に接続される。
【0012】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、サイド部材は、長さ調整可能な構造を有する。
【0013】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、サイド部材は、長さ調整可能で且つ突き合わせ係合可能なサイド固定バックルにより柔軟シートに接続される。
【0014】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐は、長さ調整可能な構造を有する肩ウェビング調整部材をさらに含む。肩ウェビング調整部材は、使用者の肩部分に位置する2つの肩ベルト部材の間に接続される。
【0015】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、柔軟シートは、開閉構造を有する。
【0016】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、柔軟シートの開閉位置は漸進的に変化する。
【0017】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、柔軟シートは、左側柔軟シート部及び右側柔軟シート部を含む。左側柔軟シート部の上部は、同一側に位置する肩ベルト部材の前端に接続され、右側柔軟シート部の上部は、同一側に位置する肩ベルト部材の前端に接続され、左側柔軟シート部及び右側柔軟シート部の下部は、それぞれ腰部材の両端に対応して接続される。
【0018】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、腰部材は、長さ調整可能な構造を有する。
【0019】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、腰部材の両端は、長さ調整可能で且つ突き合わせ係合可能な腰固定バックルにより接続される。
【0020】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、左側柔軟シート部と前記右側柔軟シート部との間には、第2開閉部材が設けられている。第2開閉部材の開閉位置を変更することによって、左側柔軟シート部と前記右側柔軟シート部との間の距離を調整する。
【0021】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、第1開閉部材又は/及び第2開閉部材は、ジッパー構造である。
【0022】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、肩ベルト部材は、分離可能で且つ着脱可能な構造を有する。
【0023】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、肩ベルト部材は、分離された第1セグメント及び第2セグメントを含む。第1セグメント及び第2セグメントは、スナップバックルにより分離可能に且つ着脱可能に接続される。
【0024】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、スナップバックルは、肩ベルトオスバックルと、肩ベルトオスバックルと相互係合する肩ベルトメスバックルと、を含む。第1セグメントの一端は、柔軟シートの上部に接続され、第1セグメントの他端は、肩ベルトオスバックルに接続される。第2セグメントの一端は、腰部材に接続され、第2セグメントの他端は、肩ベルトメスバックルに接続される。
【0025】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、2つの肩ベルト部材は、第1開閉部材にスライド可能に挿設され、第1開閉部材のスライドによって、2つの肩ベルト部材間の距離を調整させる。
【0026】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐は、肩腰ベルト部材をさらに含む。肩腰ベルト部材の下端は、腰部材に接続され、肩腰ベルト部材の上端は、第1開閉部材に長さ調整可能に接続される。
【0027】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、2つの肩ベルト部材は、第1開閉部材において肩腰ベルト部材の両側に対称的に配置される。
【0028】
好ましくは、本発明に係る抱っこ紐において、第1開閉部材は、順次並んで設置されている第1日字型バックル部と、第2日字型バックル部と、第3日字型バックル部とを含む。肩腰ベルト部材は、第2日字型バックル部に挿設される。2つの肩ベルト部材は、第1日字型バックル部及び第3日字型バックル部に対応して挿設される。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係る抱っこ紐は、従来技術と比べると、2つの肩ベルト部材が柔軟シートの中心軸に対して対称になるように設けられ、且つ使用者の背中の部分に位置する2つの肩ベルト部材の間には、両者の間隔を調整するための第1開閉部材がさらに設けられているので、使用時に、2つの肩ベルト部材の間に位置する第1開閉部材の位置を変更することにより、背中部分に位置する2つの肩ベルト部材間の間隔を調整することができる。背中部分の2つの肩ベルト部材の間の間隔を調整することにより、耐荷重位置を変更することができる。したがって、使用時に、2つの肩ベルト部材の間における第1開閉部材の位置を変更することにより、背中部分における2つの肩ベルト部材間の間隔を迅速に調整することができるので、身長や体型の異なる使用者にも迅速に使用されることができる。これにより、使用者は、自分の身長や体型に応じて、自身の条件に適した耐荷重位置に迅速に調整することができるので、ユーザの肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化する目的を達成することができる。もちろん、身長や体型の異なる使用者の場合も、同様に第1開閉部材により背中部分における2つの肩ベルト部材の間の間隔を調整できるので、使用者の使用に適した姿勢に調整されることができる。
【0030】
これから分かるように、本発明は、第1開閉部材の位置の変更により背中部分における2つの肩ベルト部材の間の間隔を調整することで、使用者のリアルタイムの状況に応じて迅速且つ効果的に耐荷重部位を調整することができる。これにより、使用者は、ユーザの肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化する目的を達成するために、自分の身長や体型に応じて、自身の条件に適した耐荷重位置に迅速に調整することができる。したがって、使用者に便利性を提供し、負担を軽減するのに有利である。特に、本発明に係る抱っこ紐によれば、赤ちゃんを長時間縦抱きする必要がある場合、使用者が赤ちゃんを縦抱き続ける時間を大幅に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明に係る抱っこ紐の第1実施例の構造の模式図である。
図2図1の本発明に係る抱っこ紐を人体モデルに装着し、モデルの赤ちゃんを縦抱きした時の構造の模式図である。
図3図2の側面構造の模式図である。
図4図2の背面構造の模式図である。
図5図4の別の角度で示した構造の模式図である。
図6】本発明に係る抱っこ紐の第2実施例の構造の模式図である。
図7図6の別の角度で示した構造の模式図である。
図8図6の本発明に係る抱っこ紐が人体モデルに装着された構造の模式図である。
図9】本発明の第1開閉部材の構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付した図面を参照しながら本発明に係る実施例を説明し、図面における同様の構成要素の符号は、同様の構成要素を表す。
【0033】
図1及び図2に示すように、本発明に係る抱っこ紐100は、使用者200の体に装着可能な背負アセンブリと、モデルの赤ちゃん300の縦抱き姿勢を維持し、背負アセンブリに接続される縦抱き用柔軟シート10と、を含む。この背負アセンブリは、使用者200の腰に締められるための腰部材20と、使用者の背中及び肩に締められるための2つの肩ベルト部材30と、を含む。肩ベルト部材30の前端は、柔軟シート10の上部に接続されており、肩ベルト部材30の後端は、腰部材20に接続されている。2つの肩ベルト部材30は、柔軟シート10の中心軸に対して対称になるように設けられる。使用者の背中部分に位置する2つの肩ベルト部材30の間には、両者の間隔を調整するための第1開閉部材40がさらに設けられている。
【0034】
腰部材20は、柔軟シート10の下部に接続され、具体的に、腰部材20は、その長さの調整可能な構造を有する。具体的に、この第1開閉部材40は、ジッパー構造であることが好ましい。もちろん、第1開閉部材40は、ボタン、スナップ、ベルクロ(登録商標)などの便利で実用的な開閉部材であってもよい。これらを第1開閉部材40として使用することにより、2つの肩ベルト部材30間の開閉位置が漸進的に変化するようにすることもできるので、両者の間隔の調整がより正確且つ多様になる。本発明に係る2つの肩ベルト部材30は、柔軟シート10の中心軸に対して対称になるように設けられるので、使用時に、2つの肩ベルト部材30の間に位置する第1開閉部材40の位置を変更させることによって、背中部分に位置する2つの肩ベルト部材30間の間隔を調整することができるので、身長や体型の異なる使用者も迅速に使用することができる。これにより、使用者は、自分の身長や体型に応じて、自身の条件に適した耐荷重位置に迅速に調整することができる。
【0035】
例えば、背中部分に位置する2つの肩ベルト部材30間の間隔が大きい場合、2つの肩ベルト部材30が背中において平行になる傾向があり、且つ主な耐荷重部位が使用者の肩にあることを意味する。このような姿勢では、使用者の肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化する目的を達成するために、使用者の肩にかかる過大な力を部分的に背中及び腰側に移動させる必要がある。肩ベルト部材30が腰部材20にも接続されているので、第1開閉部材40により2つの肩ベルト部材30間の間隔を迅速に調整することができる。2つの肩ベルト部材30間の間隔は、使用者の肩部、背中及び腰部において肩ベルト部材30に同時にかかる力が均等化になるまで調整される。
【0036】
別の例として、背中部分における2つの肩ベルト部材30間の間隔が小さい場合、2つの肩ベルト部材30が背中において1つの全体になる傾向があることを意味する。肩ベルト部材30と腰部材20との間の接続により、荷重が肩ベルト部材30を介して腰部材20に伝達されるので、主な耐荷重部位が使用者の腰となる。このような姿勢では、使用者の肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化する目的を達成するために、使用者の腰にかかる過度な力を部分的に背中および肩側に移動させる必要がある。肩ベルト部材30が腰部材20にも接続されているので、第1開閉部材40により2つの肩ベルト部材30間の間隔を迅速に調整することができ、さらに、2つの肩ベルト部材30間の間隔は、使用者の肩部、背中及び腰部において肩ベルト部材30に同時にかかる力が均等化になるまで調整される。
【0037】
背中部分における2つの肩ベルト部材30間の間隔が適度である場合、2つの肩ベルト部材30が背中においてY字型になる傾向があることを意味する。このとき、使用者の肩部、背中及び腰部には、同時に均等な力がかかり、通常、このように調整された姿勢が使用者に最も適合される。もちろん、身長や体型の異なる使用者の場合も、同様に第1開閉部材40により背中部分における2つの肩ベルト部材30間の距離を調整することで、使用者の使用に適した姿勢に調整されることができる。
【0038】
本発明は、使用者のいくつかの特殊な状況(例えば、腰又は肩が怪我して過度な力がかけてはいけない状況、別の例として、腰又は肩が他の荷重にも耐える必要がある状況等、主な荷重を局部的に負担することしかない状況など)において、特殊な状況での使用者の特殊なニーズを満たすために、使用者の様々な特殊なニーズに応じて迅速且つ効果的な調整を実現することもできることに留意されたい。
【0039】
具体的に、使用者の特殊な事情により、肩を主な耐荷重部位とする必要がある場合、第1開閉部材40を調整することによって背中部分における2つの肩ベルト部材30間の距離を増加することで、使用者の背中部分に位置する2つの肩ベルト部材30が背中において平行になるようにさせる。この時、使用者の肩が主な耐荷重部位になるまで調整することで、使用者が特殊な状況において肩を主な耐荷重部位とすることしかない特殊なニーズを満たすことができる。
【0040】
また、使用者の特殊な事情により、腰を主な耐荷重部位とする必要がある場合、第1開閉部材40を調整することによって背中部分における2つの肩ベルト部材30間の距離を減少することで、使用者の背中部分における2つの肩ベルト部材30が1つの全体となるようにさせる。肩ベルト部材30と腰部材との間が接続されているので、荷重が肩ベルト部材30を介して腰部材20に伝達される。この時、使用者の腰が主な耐荷重部位になるまで、背中部分における2つの肩ベルト部材30間の距離を調整することで、使用者が特殊な状況において腰を主な耐荷重部位とすることしかない特殊な需要を満たすことができる。
【0041】
以下、図1図5を参照しながら、本発明に係る抱っこ紐100についてさらに詳細に説明する。
【0042】
図1及び図2に示すように、本発明に係る柔軟シート10は、開閉構造を有する。具体的に、この柔軟シート10は、左側柔軟シート部11と、右側柔軟シート部12と、を含む。左側柔軟シート部11の上部は、左側柔軟シート部11と同一側に位置する肩ベルト部材30の前端に接続される。右側柔軟シート部12の上部は、右側柔軟シート部12と同一側に位置する肩ベルト部材30の前端に接続される。左側柔軟シート部11及び右側柔軟シート部12の下部は、それぞれ腰部材20の両端に対応して接続される。開閉構造を有する柔軟シート10は、製造及び加工が容易であるとともに、赤ちゃんと接触される内側部分に対する洗濯が便利になる。
【0043】
図1及び図2を参照し続けると、本発明に係る柔軟シート10の開閉位置が漸進的に変化するので、柔軟シート10の開口部は、実際状況のニーズに応じて任意に調整することができる。即ち、柔軟シート10の開口部の長さは、使用者のニーズに合わせて任意に調整することができるので、使用者及び縦抱きされた赤ちゃんの快適さが確保されることができる。
【0044】
図1及び図2を参照し続けると、さらに、左側柔軟シート部11と右側柔軟シート部12との間には、第2開閉部材50が設けられている。第2開閉部材50の開閉位置を変更することによって、左側柔軟シート部11と右側柔軟シート部12との間の間隔が調整される。具体的に、この第2開閉部材50は、好ましくはジッパー構造であり、当該ジッパー構造により、左側柔軟シート部11と右側柔軟シート部12との間の開閉位置を任意に調整することができる。即ち、柔軟シート10の開口部の長さを調整することによって、柔軟シート10の開閉程度を調整することができる。そして、柔軟シート10は、異なる体型を有する赤ちゃんに適合できるように、漸進的に変化する開閉特性を有する。これにより、赤ちゃんが常に比較的安全で且つ快適な柔軟シート10内に締められる。もちろん、第2開閉部材50は、ボタン、スナップ、ベルクロ(登録商標)などの便利で実用的な開閉部材であってもよい。
【0045】
図1図5を参照すると、赤ちゃんを縦抱きする安全性、安定性をさらに向上し、使用者の負担を減少するために、本発明に係る抱っこ紐100は、2つのサイド部材60をさらに含む。サイド部材60の前端は、柔軟シート10の中央部に接続され、サイド部材60の後端は、使用者の背中部の同一側に位置する肩ベルト部材30に接続される。このサイド部材60により、柔軟シート10がさらに締め付けられるので、赤ちゃんを縦抱きする安全性や快適さをさらに確保するとともに、サイド部材60と肩ベルト部材30との間の接続により肩ベルト部材30に係る荷重も軽減させることができる。したがって、使用者が負担する荷重が背中の全体に広がり、耐力面積が増加し、単位面積あたりの圧力が低下するため、使用者が負担する荷重を軽減させることができる。
【0046】
図1図5を参照すると、本発明を異なるニーズ及び体型を有する人々の快適さにさらに適応させるために、本発明に係るサイド部材60は、長さ調整可能な構造を有する。使用者は、自分のニーズに応じて、自分のニーズに合った長さに調整することによって、自身を快適させる目的を達成することができる。
【0047】
図1図4及び図5に示すように、サイド部材60は、長さ調整可能で且つ突き合わせ係合可能なサイド固定バックル61により柔軟シート10に接続されることが好ましい。具体的に、サイド固定バックル61は、オスバックル611と、オスバックル611に突き合わせ係合されるメスバックル612と、を含む。
【0048】
本発明の左側の接続関係(図1を参照)を見ると、左側柔軟シート部11の中央部は、ウェビングの一端に接続され、このウェビングの他端は、日字型バックル613(日字型バックルは、一般的に使用されるウェビングの長さ調整バックルである。)を介してオスバックル611に接続される。左側のサイド部材60の後端は、使用者の背中部に位置する左側の肩ベルト部材30に接続される。このサイド部材60の前端は、ウェビングの一端に接続され、このウェビングの他端は、日字型バックル614を介してメスバックル612に接続される。
【0049】
本発明の右側の接続関係(図1を参照)を見ると、右側柔軟シート部12の中央部は、ウェビングの一端に接続され、このウェビングの他端は、日字型バックル613を介してオスバックル611に接続される。右側のサイド部材60の後端は、使用者の背中部に位置する右側の肩ベルト部材30に接続される。このサイド部材60の前端は、ウェビングの一端に接続され、このウェビングの他端は、日字型バックル614を介してメスバックル612に接続される。
【0050】
使用時には、オスバックル611をメスバックル612に挿入した後、日字型バックル613又は/及び日字型バックル614に接続されているウェビングを引っ張ることで、サイド部材60が使用者のわきの下にしっかりと締められる。これにより、柔軟シート10及び肩ベルト部材30を固定し、そのテンションを調整する必要がある場合、日字型バックル上のウェビングの位置を調整すればよい。
【0051】
図1図3図5に示すように、本発明に係る抱っこ紐100は、長さ調整可能な構造を有する肩ウェビング調整部材70をさらに含む。肩ウェビング調整部材70は、使用者の肩の箇所に位置する2つの肩ベルト部材30の間に接続される。具体的に、この肩ウェビング調整部材70は、好ましくは、2つのウェビングが日字型バックルを介して突き合わせ接続することによって形成される。
【0052】
図2に示すように、好ましくは、本発明に係る腰部材20の両端は、長さ調整可能で且つ突き合わせ係合可能な腰固定バックル21により接続される。具体的に、この腰固定バックル21は、オスバックル211及びメスバックル212を含む。腰部材20の左端は、ウェビングの一端に接続され、このウェビングの他端は、オスバックル211に接続される。腰部材20の右端は、ウェビングの一端に接続され、このウェビングの他端は、日字型バックルを介してメスバックル212に接続される。使用時には、オスバックル211をメスバックル212に挿入した後、日字型バックルに接続されているウェビングを引っ張ることで、腰部材20が使用者の腰にしっかりと締められる。これにより、柔軟シート10を固定し、そのテンションを調整する必要がある場合は、日字型バックル上のウェビングの位置を調整すればよい。
【0053】
図1図5を参照すると、本発明に係る2つの肩ベルト部材30が柔軟シート10の中心軸に対して対称になるように設けられ、且つ使用者の背中の部分に位置する2つの肩ベルト部材30の間には、両者間の距離を調整するための第1開閉部材40がさらに設けられているので、使用時に、2つの肩ベルト部材30の間に位置する第1開閉部材40の位置を変更することによって、背中部分における2つの肩ベルト部材30間の間隔を調整することができる。背中部分における2つの肩ベルト部材30間の間隔を調整することによって、耐荷重位置を変更することができる。
【0054】
したがって、使用時に、2つの肩ベルト部材30の間に位置する第1開閉部材40の位置を変更することにより、背中部分における2つの肩ベルト部材30間の間隔を迅速に調整することができるので、身長や体型の異なる使用者も迅速に使用することができる。これにより、使用者は、自分の身長や体型に応じて、自身の条件に適した耐荷重位置に迅速に調整することができるので、ユーザの肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化する目的を達成することができる。
【0055】
背中部分における2つの肩ベルト部材30間の間隔が適度である場合、2つの肩ベルト部材30が背中においてY字型になる傾向があることを意味する。このとき、使用者の肩部、背中及び腰部には、同時均等な力がかかり、通常、このように調整された姿勢が使用者に最も適合される。もちろん、身長や体型の異なる使用者の場合も、同様に第1開閉部材40により背中部分における2つの肩ベルト部材30間の間隔を調整することで、使用者の使用に適した姿勢に調整することができる。
【0056】
これから分かれるように、本発明は、第1開閉部材40の位置の変更により背中部分における2つの肩ベルト部材30間の間隔を調整することで、使用者のリアルタイムの状況に応じて迅速且つ効果的に耐荷重部位を調整することができる。これにより、使用者は、ユーザの肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化する目的を達成するために、自分の身長や体型に応じて、自身の条件に適した耐荷重位置に迅速に調整することができる。したがって、使用者に利便性を提供し、負担を軽減するのに有利である。特に、本発明に係る抱っこ紐100によれば、赤ちゃんを長時間縦抱きする必要がある場合、使用者が赤ちゃんを縦抱き続ける時間を大幅に延ばすことができる。
【0057】
図6図8に示すように、本発明に係る抱っこ紐100’の第2実施例が提供される。この実施例では、抱っこ紐100’の肩ベルト部材30’は、分離可能で且つ着脱可能な構造を有する。肩ベルト部材30’が分離可能で且つ着脱な構造を有するので、使用時に、肩ベルト部材30’を分離することで、より迅速且つ便利に子供を抱き入れたり抱き出したりすることができる。
【0058】
具体的に、この肩ベルト部材30’は、分離可能な第1セグメント31’及び第2セグメント32’を含む。第1セグメント31’及び第2セグメント32’は、スナップバックル33’により分離可能に且つ着脱可能に接続されることができる。このスナップバックル33’の係合により第1セグメント31’及び第2セグメント32’を突き合わせ接続することで、使用者の肩にかかる肩ベルト部材30’を形成することができる。子供を抱き入れたり抱き出したりする場合、係合されているスナップバックル33’を着脱することによって、第1セグメント31’及び第2セグメント32’を分離することができる。これにより、迅速且つ便利に子供を抱き入れたり抱き出したりすることができる。
【0059】
図6図8を参照し続けると、好ましくは、本発明に係るスナップバックル33’は、肩ベルトオスバックル331’と、肩ベルトオスバックル331’と互いに係合する肩ベルトメスバックル332’と、を含む。第1セグメント31’の一端は、柔軟シート10の上部に接続され、第1セグメント31’の他端は、肩ベルトオスバックル331’に接続される。第2セグメント32’の一端は、腰部材20に接続され、第2セグメント32’の他端は、肩ベルトメスバックル332’に接続される。肩ベルトオスバックル331’と肩ベルトメスバックル332’との相互接続により、第1セグメント31’と第2セグメント32’の分離可能な着脱接続が実現されるので、構造が簡単になり、操作が迅速且つ便利である。
【0060】
図6図8に示す実施例に係る抱っこ紐100’と図1図5に示す実施例に係る抱っこ紐100は、上記の説明した抱っこ紐100’の肩ベルト部材30’と抱っこ紐100の肩ベルト部材30が異なることに加えて、抱っこ紐100’の2つの肩ベルト部材30’が抱っこ紐100の2つの肩ベルト部材30の間に位置するジッパー構造が存在していないことが異なる点である。
【0061】
図6図9を参照し続けると、好ましくは、本発明に係る2つの肩ベルト部材30’は、第1開閉部材40’にスライド可能に挿設される。第1開閉部材40’のスライドによって2つの肩ベルト部材30’間の間隔を調整する。第1開閉部材40’が肩ベルト部材30’上でスライドすることによって、第1開閉部材40’が肩ベルト部材30’上において異なる位置に位置することができるので、使用者自身の条件に応じて、2つの肩ベルト部材30’間の間隔を調整することができる。これにより、使用者の肩部、背中及び腰部にかかる力が均等化するまで、2つの肩ベルト部材30’間の間隔を調整させることができる。
【0062】
具体的に、使用者の肩部、背中及び腰部にかかる力をさらに均等化させるために、本発明は、2つの肩ベルト部材30’と腰部材20を接続させるための肩腰ベルト部材34’をさらに設ている。肩腰ベルト部材34’の下端は、腰部材20に接続され、肩腰ベルト部材34’の上端は、長さ調整可能に第1開閉部材40’に接続される。
【0063】
図7図9に示すように、好ましくは、本発明に係る2つの肩ベルト部材30’は、第1開閉部材40’において肩腰ベルト部材34’の両側に対称的に配置される。具体的に、第1開閉部材40’は、順次に並んでいる第1日字型バックル部41’と、第2日字型バックル部42’と、第3日字型バックル部43’と、を含む。肩腰ベルト部材34’は、第2日字型バックル部に挿設され、2つの肩ベルト部材30’は、第1日字型バックル部41’及び第3日字型バックル部43’に対応して挿設される。
【0064】
より具体的に、図8において左側に位置する肩ベルト部材30’の第2セグメント32’は、第1日字型バックル部41’にスライド可能に挿設され、図8において右側に位置する肩ベルト部材30’の第2セグメント32’は、第3日字型バックル部43’にスライド可能に挿設される。使用時に、第1開閉部材40’上における肩腰ベルト部材34’の長さを調整することによって、肩ベルト部材30’上における第1開閉部材40’の位置を調整することができる。
【0065】
これにより、2つの肩ベルト部材30’間の間隔を調整する目的を達成し、さらに、使用者は、その肩部、背中及び腰部にかかる力が均等化される位置に迅速に調整することができる。また、肩腰ベルト部材34’を設けることにより、肩ベルト部材30’と腰部材20との間の接続関連性が増加するので、使用者の肩部、背中及び腰部にかかる力をより良く均等化させることができる。
【0066】
図6図9を参照すると、本発明に係る2つの肩ベルト部材30’が柔軟シート10の中心軸に対して対称になるように設けられ、且つ使用者の背中の部分に位置する2つの肩ベルト部材30’の間には、両者間の距離を調整するための第1開閉部材40’がさらに設けられているので、使用時に、2つの肩ベルト部材30’の間に位置する第1開閉部材40’の位置を変更することによって、背中部分における2つの肩ベルト部材30’間の間隔を調整することができる。
【0067】
背中部分における2つの肩ベルト部材30’間の間隔を調整することによって、耐荷重位置を変更することができる。したがって、使用時に、2つの肩ベルト部材30’の間に位置する第1開閉部材40’の位置を変更することにより、背中部分における2つの肩ベルト部材30’間の間隔を迅速に調整することができるので、身長や体型の異なる使用者にも迅速に使用されることができる。これにより、使用者は、自分の身長や体型に応じて、自身の条件に適した耐荷重位置に迅速に調整することができるので、ユーザの肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化する目的を達成することができる。もちろん、身長や体型の異なる使用者の場合も、同様に第1開閉部材40’により、背中部分における2つの肩ベルト部材30’間の間隔を調整できるので、使用者の使用に適した姿勢に調整されることができる。
【0068】
これから分かれるように、本発明は、第1開閉部材40’の位置の変更により、背中部分における2つの肩ベルト部材30’間の間隔を調整することで、使用者のリアルタイムの状況に応じて迅速且つ効果的に耐荷重部位を調整することができる。これにより、使用者は、ユーザの肩部、背中及び腰部に同時にかかる力を均等化する目的を達成するために、自分の身長や体型に応じて、自身の条件に適した耐荷重位置に迅速に調整することができる。したがって、使用者に利便性を提供し、負担を軽減するのに有利である。特に、本発明の抱っこ紐100’によれば、赤ちゃんを長時間縦抱きする必要がある場合、使用者が赤ちゃんを縦抱き続ける時間を大幅に延ばすことができる
【0069】
上記に開示されたのは、本発明の好ましい実施例にすぎず、もちろん、本発明の権利の範囲はこれによって限定することはできないので、本発明の特許出願の範囲に従って行われた同等の変更は、依然として本発明の範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9