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特許7238169ダウンリンク制御情報の送信方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】ダウンリンク制御情報の送信方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20230306BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20230306BHJP
【FI】
H04W28/06
H04W72/20
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021566104
(86)(22)【出願日】2019-05-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-08
(86)【国際出願番号】 CN2019086195
(87)【国際公開番号】W WO2020223960
(87)【国際公開日】2020-11-12
【審査請求日】2021-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】牟 勤
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109196936(CN,A)
【文献】Sierra Wireless,LTE-M Multiple Transport Block Grant Design Considerations[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906458,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906458.zip>,2019年05月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンク制御情報の送信方法であって、
ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得するステップと、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するステップと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンク制御情報の送信方法。
【請求項2】
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するステップは、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得するステップと、
前記圧縮前の情報量と情報量の閾値と間の大小関係に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮する必要があるか否か、及び圧縮する必要がある場合の前記圧縮方式を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得するステップは、
前記伝送ブロックの共有情報領域の圧縮前のビット数、及び前記伝送ブロックの非共有情報領域の圧縮前のビット数を取得するステップと、
前記非共有情報領域の圧縮前のビット数と前記伝送ブロックの数との積を取得するステップと、
前記共有情報領域の圧縮前のビット数と前記積との合計が前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量であるステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記共有情報領域は、物理リソースブロック(PRB)領域及び/又は変調符号化方式(MCS)領域を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記圧縮方式は、前記ダウンリンク制御情報の情報領域の圧縮戦略を指示する、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記圧縮戦略は、
前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することと、
前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することとの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することは、
前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量及び前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限すること、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、
前記MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限すること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを指定された少なくとも2つのMCSに制限し、前記少なくとも2つのMCSが、システムによってサポートされる各MCSのうちの一部のMCSであること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを、指定された抽出方式に従ってシステムによってサポートされる各MCSから抽出された少なくとも2つのMCSに制限すること、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記指定された抽出方式は、均一抽出または不均一抽出を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ダウンリンク制御情報の送信装置であって、
ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得するための数量取得モジュールと、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するための情報送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンク制御情報の送信装置。
【請求項11】
前記情報送信モジュールが、情報量取得サブモジュール及び圧縮方式決定サブモジュールを含み、
前記情報量取得サブモジュールが、前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得し、
前記圧縮方式決定サブモジュールが、前記圧縮前の情報量と情報量の閾値との間の大小関係に基づいて、前記圧縮方式を決定する、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記情報量取得サブモジュールが、第1の取得ユニット及び第2の取得ユニットを含み、
前記第1の取得ユニットが、前記伝送ブロックの共有情報領域の圧縮前のビット数、及び前記伝送ブロックの非共有情報領域の圧縮前のビット数を取得し、
前記第2の取得ユニットが、前記非共有情報領域の圧縮前のビット数と前記伝送ブロックの数との積を取得し、
前記共有情報領域の圧縮前のビット数と前記積との合計が前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量である、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記共有情報領域は、物理リソースブロック(PRB)領域及び/又は変調符号化方式(MCS)領域を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記圧縮方式が前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するように指示する場合、前記圧縮方式は、さらに、前記ダウンリンク制御情報の情報領域の圧縮戦略を指示する、
ことを特徴とする請求項10~13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記圧縮戦略は、
前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することと、
前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することとのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することは、
前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量及び前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限することを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、
前記MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限すること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを指定された少なくとも2つのMCSに制限し、前記少なくとも2つのMCSが、システムによってサポートされる各MCSのうちの一部のMCSであること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを、指定された抽出方式に従ってシステムによってサポートされる各MCSから抽出された少なくとも2つのMCSに制限すること、を含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記指定された抽出方式は、均一抽出または不均一抽出を含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
ダウンリンク制御情報の送信装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得し、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するように構成される、
ことを特徴とするダウンリンク制御情報の送信装置。
【請求項20】
実行可能な命令が含まれるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
基地局のプロセッサは、上記請求項1~9のいずれかに記載のダウンリンク制御情報の送信方法を実現するように、前記実行可能な命令を呼び出す、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術の分野に関し、特にダウンリンク制御情報の送信方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の分野の発展に伴い、モノのインターネット(Internet of Thing、IoT)はすでに人々の生活と仕事に多くの便利をもたらし、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)はセルラーモノのインターネット技術の応用の典型的な代表の1つである。
【0003】
関連技術では、MTCタイプの通信サービスに対して、端末がMTCタイプのデータを伝送する時に、そのMTCタイプのデータを送信する時のリソース位置及び対応する変復調方式などの情報を事前に知っておく必要があり、これらの情報は基地局によってダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を介して端末に事前に通知することができる。例えば、基地局は、生成された物理リソースブロック(Physical resource block、PRB)をDCIを介して端末に送信することができる。通常、基地局は、PRBリソース割り当て指示領域を表現するために、DCIにより多くのビット数を割り当てる必要がある。基地局がDCIに割り当てるビット数を節約するために、基地局は、通常、毎回端末に発信されたDCIのPRBのリソース割り当て指示領域を圧縮して、基地局によってDCIに割り当てられたビット数を低減することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ダウンリンク制御情報の送信方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記技術案は、以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、ダウンリンク制御情報の送信方法を提供し、前記方法は、
ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得するステップと、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するステップと、を含む。
【0006】
選択的に、前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するステップは、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得するステップと、
前記圧縮前の情報量と情報量の閾値と間の大小関係に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮する必要があるか否か、及び圧縮する必要がある場合の前記圧縮方式を決定するステップと、を含む。
【0007】
選択的に、前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得するステップは、
前記伝送ブロックの共有情報領域の圧縮前のビット数、及び前記伝送ブロックの非共有情報領域の圧縮前のビット数を取得するステップと、
前記非共有情報領域の圧縮前のビット数と前記伝送ブロックの数との積を取得するステップと、
前記共有情報領域の圧縮前のビット数と前記積との合計が前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量であるステップと、を含む。
【0008】
選択的に、前記共有情報領域は、物理リソースブロック(PRB)領域及び/又は変調符号化方式(Modulation and Coding Scheme、MCS)領域を含む。
【0009】
選択的に、前記圧縮方式は、前記ダウンリンク制御情報の情報領域の圧縮戦略を指示する。
【0010】
選択的に、前記圧縮戦略は、
前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することと、
前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することとのうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
選択的に、前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することは、
前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量及び前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限することを含む。
【0012】
選択的に、前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、
前記MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限すること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを指定された少なくとも2つのMCSに制限し、前記少なくとも2つのMCSが、システムによってサポートされる各MCSのうちの一部のMCSであること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを、指定された抽出方式に従ってシステムによってサポートされる各MCSから抽出された少なくとも2つのMCSに制限することを含む。
【0013】
選択的に、前記指定された抽出方式は、均一抽出または不均一抽出を含む。
【0014】
本開示の実施例の第2の態様によれば、ダウンリンク制御情報の送信装置を提供し、前記装置は、
ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得するための数量取得モジュールと、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するための情報送信モジュールと、を含む。
【0015】
選択的に、前記情報送信モジュールは、情報量取得サブモジュール及び圧縮方式決定サブモジュールを含み、
前記情報量取得サブモジュールは、前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得し、
前記圧縮方式決定サブモジュールは、前記圧縮前の情報量と情報量の閾値との間の大小関係に基づいて、前記圧縮方式を決定する。
【0016】
選択的に、前記情報量取得サブモジュールは、第1の取得ユニット及び第2の取得ユニットを含み、
前記第1の取得ユニットは、前記伝送ブロックの共有情報領域の圧縮前のビット数、及び前記伝送ブロックの非共有情報領域の圧縮前のビット数を取得し、
前記第2の取得ユニットは、前記非共有情報領域の圧縮前のビット数と前記伝送ブロックの数との積を取得し、
前記共有情報領域の圧縮前のビット数と前記積との合計が前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量である。
【0017】
選択的に、前記共有情報領域は、物理リソースブロック(PRB)領域及び/又は変調符号化方式(MCS)領域を含む。
【0018】
選択的に、前記圧縮方式は、前記ダウンリンク制御情報の情報領域の圧縮戦略を指示する。
【0019】
選択的に、前記圧縮戦略は、
前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することと、
前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することとのうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
選択的に、前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することは、
前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量及び前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限することを含む。
【0021】
選択的に、前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、
前記MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限すること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを指定された少なくとも2つのMCSに制限し、前記少なくとも2つのMCSが、システムによってサポートされる各MCSのうちの一部のMCSであること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを、指定された抽出方式に従ってシステムによってサポートされる各MCSから抽出された少なくとも2つのMCSに制限することを含む。
【0022】
選択的に、前記指定された抽出方式は、均一抽出または不均一抽出を含む。
【0023】
本開示の実施例の第3の態様によれば、ダウンリンク制御情報の送信装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得し、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するように構成される。
【0024】
本開示の実施例の第4の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には実行可能な命令が含まれ、基地局内のプロセッサは、上記第1の態様または第1の態様の任意の選択可能な実現形態に記載のダウンリンク制御情報の送信方法を実現するように、前記実行可能な命令を呼び出す。
【発明の効果】
【0025】
本開示の実施例により提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
【0026】
基地局は、ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得し、伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、ダウンリンク制御情報を送信する。本開示は、基地局によってダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得して、伝送ブロックの数に対応する圧縮方式を取得し、当該圧縮方式に従って、送信されたダウンリンク制御情報を対応する程度に圧縮することで、基地局が伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の圧縮程度を柔軟に調整し、ダウンリンク制御情報のビット数を制限するとともに、ダウンリンク制御情報が伝送ブロックをスケジュールする柔軟性を向上させることができる。
【0027】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示であり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部として構成され、本開示に適合する実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
図1】本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。
図2】本開示の実施例に係る狭帯域とPRBとの間の対応の概略図である。
図3】本開示の実施例に係るMPDCCHが複数のMPDSCHを継続的にスケジュールする概略図である。
図4】本開示の実施例によって提供されるダウンリンク制御情報の送信方法の方法フローチャートである。
図5】本開示の実施例によって提供されるダウンリンク制御情報の送信方法の方法フローチャートである。
図6】例示的な一実施例によって示されるダウンリンク制御情報の送信装置のブロック図である。
図7】例示的な一実施例により示される基地局の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されたように、本開示のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0030】
なお、本明細書で言及される「いくつか」は1つまたは複数を指し、「複数」は2つまたは2つ以上を指す。「及び/又は」は、関連する対象の関連関係を説明し、3つの関係が存できることを表し、例えば、「A及び/又はB」は、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、及びBが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。文字の「/」は、一般的に前後の関連する対象は「又は」という関係であることを表す。理解を容易にするために、以下、本開示に係るいくつかの応用シナリオを簡単に紹介する。
【0031】
図1を参照して、それは本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。図1に示すように、無線通信システムは、セルラーモバイル通信技術に基づく通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかの端末110及びいくつかの基地局120を含むことができる。
【0032】
ここで、端末110は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指し得る。端末110は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、端末110はモノのインターネット端末であってもよく、例えば、センサ機器、携帯電話(または「セルラー」電話と称する)及びモノのインターネット端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵または車載の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ機器(user device)、またはユーザ装置(user equipment、UE)である。または、端末110は無人航空機の機器、車載機器などであってもよい。
【0033】
基地局120は、無線通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよい。当該無線通信システムは第4世代モバイル通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとも称する。または、当該無線通信システムは5Gシステムであってもよく、新しいエアインターフェース(new radio、NR)システムとも称する。または、当該無線通信システムは5Gシステムの次世代システムであってもよい。
【0034】
基地局120は、4Gシステムで使用された進化型基地局(eNB)であってもよい。または、基地局120は、5Gシステムにおける集中分散アーキテクチャを使用した基地局(gNB)であってもよい。基地局120が集中分散アーキテクチャを使用する時、通常、集中ユニット(central unit、CU)と少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御プロトコル(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられている。分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層のプロトコルスタックが設けられ、本開示の実施例は基地局120の具体的な実現形態に対して限定しない。
【0035】
基地局120と端末110との間は、無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、当該無線エアインターフェースは、第4世代のモバイル通信ネットワーク技術(4G)の基準に基づく無線エアインターフェースである。または、当該無線エアインターフェースは、第5世代のモバイル通信ネットワーク技術(5G)の基準に基づく無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しいエアインターフェースである。または、当該無線エアインターフェースは、5Gの次世代のモバイル通信ネットワーク技術の基準に基づく無線エアインターフェースであってもよい。
【0036】
選択的に、上記無線通信システムは、ネットワーク管理機器130をさらに含むことができる。
【0037】
いくつかの基地局120はそれぞれネットワーク管理機器130に接続される。ここで、ネットワーク管理機器130は、無線通信システムにおけるコアネットワーク機器であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理機器130は、進化型のデータパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)におけるモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。または、当該ネットワーク管理機器は、他のコアネットワーク機器、例えばサービスゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、 パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、戦略及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)またはホームサブスクライバーサーバー(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器130の実現形態に対して、本開示の実施例では限定しない。
【0038】
可能な一実現形態では、上記通信システムでは、端末110間はMTCタイプのデータを互いに伝送することができ、通常、MTCタイプのデータに対して、端末は6つのPRBの通信帯域幅をサポートすることができ、また、release 13においてシステム通信帯域幅全体を複数の狭帯域(narrow band、NB)に区分することにより、端末が狭帯域通信をサポートすることができる。
【0039】
図2を参照して、それは本開示の実施例に係る狭帯域とPRBとの間の対応の概略図である。図2に示すように、それには第1の狭帯域201、第1のPRBリソース202、及び各狭帯域に対応するPRBリソース番号(1-6)が含まれ、図2から分かるように、1つの狭帯域が6つのPRBに対応することができる。図2に示す狭帯域通信方式に基づいて、基地局は、まずMTCタイプのデータを伝送する必要がある端末に、複数の狭帯域のうちの1つの狭帯域を割り当て、割り当てられた1つの狭帯域に、対応するPRBリソースをさらに割り当てることができ、端末がMTCタイプのデータを伝送する必要がある場合、基地局によって割り当てられたPRBリソース上でMTCタイプのデータを伝送することができる。例えば、基地局は、上記図2の第1の狭帯域201における第1のPRBリソース202の位置でMTCタイプのデータの伝送を開始するように端末を指示することができ、端末がMTCタイプのデータを伝送する必要がある場合、基地局によって割り当てられた第1の狭帯域201における第1のPRBリソース202の位置で伝送始めることができる。選択的に、基地局は、狭帯域におけるPRBリソースの割り当てに対して、LTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)アップリンクtype0の割り当て方式を多重化することができ、すなわち、PRBリソースの開始点及び対応する割り当てられたPRBリソース量を指示することができる。例えば、第1のPRBリソース202の位置から開始するように端末を指示して、8つのPRBリソース量のデータを継続的に伝送することができる。
【0040】
選択的に、上記図2に示す狭帯域割り当ての概略図に対して、すなわち、1つの狭帯域が6つのPRBリソースに対応する場合、MTCカバレッジ拡張モードA(Coverage Enhancement mode A、CE mode A)で、基地局が端末のPRBリソースの開始位置及び対応する割り当てられたPRBリソース量を指示する時、5ビット数(bit)で指示する必要がある。ここで、基地局の上記リソース割り当てにおける狭帯域指示及び狭帯域内のPRBリソース割り当て指示は、いずれもDCIのコンテンツによって搬送される。表1を参照して、それは本開示の実施例に係るDCI指示情報に搬送される5bitの情報と具体的なPRBリソース割り当て方式とのマッピング関係を含む。
【表1】
【0041】
可能な一実現形態では、従来のLTEにおける端末と同様に、MTCタイプのデータを伝送する端末は、異なるチャネルシナリオを対応するために異なる変復調方案をサポートしてもよい。基地局は、DCIにおいて、端末のPRBリソース開始位置及び対応する割り当てられたPRBリソース量を5bitで指示する必要があることに加えて、端末がMTCタイプのデータを送信する時の変復調方案を4bitで指示する必要がある。例えば、MTC CE mode Aで、端末がプロトコルにおける16種類の変復調方案をサポートし、基地局は、DCIにおいて、端末がどの変復調方案を使用してデータを伝送するかを4bitで指示する必要がある。表2を参照して、それは本開示の実施例に係るDCI指示情報において使用される4bitの情報とMCS方案との間のマッピング関係を示す。
【表2】
【0042】
表2に示すように、IMCSは、変調符号化方式の番号を表し、ITBSは、伝送ブロックのサイズの番号を表し、NPRBは、物理リソースブロックの個数を表す。端末は、基地局によって送信されたDCIに含まれるMCSに対応する4bitの情報に基づいて、対応する変復調方案を決定することができる。例えば、IMCSが3で、NPRBが1で、対応する表の数字が40であり、それは、基地局によって端末に割り当てられたPRBの数は1つであり、番号が3である変復調方式を使用して変復調を行うように端末を指示することを表す。ここで、表中の対応する数字40は、伝送ブロックのサイズが40bitであることを表す。
【0043】
すなわち、基地局によって端末に送信されたDCIには、5bitの狭帯域内のPRBリソース割り当て指示、及び4bitの変復調方案指示情報が含まれることができ、これによって対応するPRBリソースで、指示された変復調方案に従ってMTCタイプのデータの伝送を行うように端末に通知する。
【0044】
選択的に、MTCタイプのデータの伝送中に、基地局は、1つのMPDCCH(MTC physical downlink control channel、MTC物理ダウンリンク制御チャネル)で複数のMPDSCH(MTC physical downlink shared channel、MTC物理ダウンリンク共有チャネル)またはMPUSCH(MTC physical uplink shared channel、MTC物理アップリンク共有チャネル)を継続的にスケジュールすることができ、つまり、基地局によって端末に発信されたDCIは、複数のアップリンクデータブロック(Transmission block、TB)またはダウンリンクデータブロックを継続的にスケジュールすることができる。図3を参照して、それは本開示の実施例に係るMPDCCHが複数のMPDSCHを継続的にスケジュールする概略図である。図3に示すように、1つのMPDCCHが4つのMPDSCHを継続的にスケジュールし、つまり、基地局が1つのMPDCCHに1つのDCIを発信する時に、この4つのMPDSCHのそれぞれに含まれるダウンリンクTBをスケジュールすることができる。選択的に、MTC CE mode Aで、基地局によって送信された1つのDCIには、多くとも8つのアップリンクまたはダウンリンクTBをスケジュールすることができ、すなわち、図3において、1つのMPDCCHは、8つのMPUSCHまたは8つのMPDSCHを継続的にスケジュールすることもできる。
【0045】
ここで、基地局によって送信されたDCIが複数のTBをスケジュールできる実現形態に対しては、DCIの共有情報領域は複数のTBによって共有されてもよく、例えば、DCIにおいて、リソース割り当て方式、変復調方式及び再伝送回数などの共有情報領域を指示し、当該DCIでスケジュールされた複数のTBにおいていずれも同じであってもよい。すなわち、異なるTBは同じリソース割り当て方式、変復調方式及び再伝送回数などの方式を使用して伝送する。基地局は、送信されたDCIにおいて、1つの対応する共有情報領域だけで、各TBに対するスケジュールを完了することができる。選択的に、基地局によって送信されたDCIには非共有情報領域もあり、例えば、DCIは、NDI(new data indicator、新しいデータ指示)及びRV(redundancy version、冗長性バージョン)を指示する時に、NDI及びRVが送信される時に対応するチャネル符号化などを個別に指示するために、各TBに対応する情報領域(本開示では非共有情報領域と称してもよい)を予約する必要がある。選択的に、MTC CE mode Aで、基地局は、DCIにおいてNDI及びRVにそれぞれ8つのbitを予約して伝送し、当該予約された8つのbitもDCIに搬送される。例えば、1つのNDIが1bitの情報を占有する必要があり、1つのRVが1bitの情報を占有する必要がある場合、基地局は、NDI及びRVの情報領域を搬送するために16bitの情報を追加的に割り当てる必要がある。
【0046】
関連技術では、1つのDCIが複数のTBをスケジュールする場合、基地局によって単一のDCIに割り当てられたビット数が過度に増加することを回避するために、DCIの共有情報領域を圧縮して、基地局によってDCIに割り当てられた数を減らすことができる。例えば、基地局によって割り当てられたリソース割り当て領域の狭帯域内のPRB割り当て方式を制限することにより、PRBリソースを指示する5bitの情報を圧縮し、基地局によって割り当てられたMCSの割り当て方式を制限することにより、MCS方式を指示する4bitの情報を圧縮し、これによってDCIに含まれるビット数を減らす。関連技術では、DCIに含まれるPRB領域及びMCS領域を圧縮する時、任意の場合では、DCIの共有情報領域を同じ程度に圧縮する。例えば、PRBリソースを指示する5bitの情報を0bitに圧縮し、MCS方式を指示する4bitの情報を1bitに圧縮する。
【0047】
DCIにスケジュールされたTBの数が8つである場合、DCIに含まれるNDI及びRVに必要なbit数は16bitであり、この場合、DCI全体で実際に増加するビットオーバーヘッドは8bitであり、この場合、DCIの共有情報領域を上記圧縮方式に従って圧縮することにより、DCIに含まれるビット数を減らす効果に達することができるが、NDI及びRVに必要なビット数が実際にスケジュールされたTBの数に関連するため、例えば、DCIにおいて2つのTBのみスケジュールする場合、実際に必要なNDI及びRVに必要なビット数は4bitであり、DCIに増加した8bitは、各TBのNDI及びRVを完全に表すことができ、共有情報領域を圧縮する必要はなく、共有情報領域を圧縮したままだと、端末がTBを送信する時に使用されるPRBリソース位置やMCS方案を使用する方式が減少し、端末がデータを伝送する柔軟性に影響を与える。
【0048】
上記関連技術に存在する問題を解決し、DCIのビット数を圧縮した場合、端末がデータを送信する柔軟性を失わないために、本開示は、ダウンリンク制御情報の送信方法を提供する。図4を参照して、それは、本本開示の実施例によって提供されるダウンリンク制御情報の送信方法の方法フローチャートであり、当該方法は、図1に示す無線通信システムに応用されてもよく、当該システムの基地局によって実行され、図4に示すように、当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0049】
ステップ401において、基地局が、ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得する。
【0050】
ステップ402において、基地局が、伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、ダウンリンク制御情報を送信する。
【0051】
選択的に、上記伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、ダウンリンク制御情報を送信するステップは、
伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得するステップと、
圧縮前の情報量と情報量の閾値との間の大小関係に基づいて、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否か、及び圧縮する必要がある場合の圧縮方式を決定するステップと、を含む。
【0052】
選択的に、上記伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得するステップは、
伝送ブロックの共有情報領域の圧縮前のビット数、及び伝送ブロックの非共有情報領域の圧縮前のビット数を取得するステップと、
非共有情報領域の圧縮前のビット数と伝送ブロックの数との積を取得するステップと、
共有情報領域の圧縮前のビット数と積との合計がダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量であるステップと、を含む。
【0053】
選択的に、上記共有情報領域は、物理リソースブロック(PRB)領域及び/又は変調符号化方式(MCS)領域を含む。
【0054】
選択的に、上記圧縮方式は、ダウンリンク制御情報の情報領域の圧縮戦略を指示する。
【0055】
選択的に、上記圧縮戦略は、
ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することと、
ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することとの少なくとも1つを含む。
【0056】
選択的に、上記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することは、
PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限すること、
または、PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限すること、
または、PRB領域によって指示されたリソース割り当て量及びPRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限することを含む。
【0057】
選択的に、上記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、
MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限すること、
または、MCS領域によって指示されたMCSを指定された少なくとも2つのMCSに制限し、少なくとも2つのMCSはシステムによってサポートされる各MCSのうちの一部のMCSであること、
または、MCS領域によって指示されたMCSを、指定された抽出方式に従ってシステムによってサポートされる各MCSから抽出された少なくとも2つのMCSに制限することを含む。
【0058】
選択的に、上記指定された抽出方式は、均一抽出または不均一抽出を含む。
【0059】
以上のように、基地局は、ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得し、伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、ダウンリンク制御情報を送信する。本開示は、基地局によってダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得して、伝送ブロックの数に対応する圧縮方式を取得し、当該圧縮方式に従って、送信されたダウンリンク制御情報を対応する程度に圧縮することで、基地局が伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の圧縮程度を柔軟に調整し、ダウンリンク制御情報のビット数を制限するとともに、ダウンリンク制御情報が伝送ブロックをスケジュールする柔軟性を向上させ、ダウンリンク制御情報が圧縮された応用シナリオを拡張することができる。
【0060】
図5は、例示的な一実施例によって示されるダウンリンク制御情報の送信方法の方法フローチャートであり、図5に示すように、当該ダウンリンク制御情報の送信方法は、図1に示す無線通信システムに応用されてもよく、当該システムの基地局によって実行され、当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0061】
ステップ501において、基地局が、ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得する。
【0062】
無線通信システムにおいて、端末が無線セルラーネットワークを介してデータを送信する時、基地局によって発信されたDCIシグナリングからデータを送信する時間周波数リソース位置及びデータを送信する時に使用されたMCS方式を知るなどのことが多く、例えば、端末がMTCタイプのデータを送信する必要がある場合、基地局によって発信されたDCIを受信し、当該DCIに含まれる指示情報に基づいて、基地局によって自分に割り当てられたPRBリソース位置及びMCSを取得することができる。基地局が、発信する必要があるDCIを生成する時、まず当該DCIがスケジュールする必要なTBの数を取得し(例えば、1つのDCIが4つのTBをスケジュールする必要がある場合、基地局で取得された当該DCIにおけるスケジュールされたTBの数は4である)、これによって発信する必要があるDCIに対応するビット数を割り当てて、当該DCIがその中のスケジュールされた各TBのリソース送信位置及びMCSなどを指示するために必要な情報量を満す。
【0063】
ステップ502において、基地局が、伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得する。
【0064】
選択的に、基地局が1つのDCIを生成する場合、それに含まれる共有情報領域に割り当てられたビット数は固定であってもよく、選択的に、共有情報領域は、物理リソースブロック(PRB)領域及び/又は変調符号化方式(MCS)領域を含むことができる。例えば、上記物理リソースブロック(PRB)領域において、基地局は、PRB領域に5bitの情報量を割り当てることができ、すなわち、5bitの情報量で当該DCIに含まれるPRB領域を指示する。上記変調符号化方式(MCS)領域において、基地局は、MCS領域に4bitの情報量を割り当てることができ、すなわち、4bitの情報量で当該DCIに含まれるMCS領域を指示する。
【0065】
選択的に、基地局が1つのDCIを生成する場合、それに含まれる非共有情報領域に割り当てられたビット数をTBの数で算出することができ、選択的に、非共有情報領域は、NDI領域及びRV領域を含むことができる。例えば、DCIでスケジュールされた各TBにおいて、各TBのNDI領域及びRV領域に対応する圧縮前のビット数はいずれも1bitであり、当該DCIでスケジュールされたTBの数がNである場合(Nは1より大きい整数である)、当該DCIの非共有情報領域に必要なビット数は2Nbitであり、基地局は当該DCIに含まれる非共有情報領に2Nbitの情報量を割り当てることができる。
【0066】
選択的に、基地局は、伝送ブロックの共有情報領域の圧縮前のビット数、及び伝送ブロックの非共有情報領域の圧縮前のビット数を取得することができる。選択的に、上記共有情報領域に割り当てられたビット数が固定であり、非共有情報領域に割り当てられたビット数が実際にDCIにおけるスケジュールされたTBの数に関連することを例として、基地局が共有情報領域のPRB領域に5bitの情報量を割り当てる、すなわち、5bitの情報量で当該DCIに含まれるPRB領域を指示する場合、共有情報領域のMCS領域に4bitの情報量を割り当てる、すなわち、4bitの情報量で当該DCIに含まれるMCS領域を指示する場合、基地局で取得された共有情報領域の圧縮前のビット数は9bitである。選択的に、上記各TBのNDI領域及びRV領域に対応する圧縮前のビット数がいずれも1bitであることを例とすると、基地局で取得された非共有情報領域の圧縮前のビット数は2bitである。
【0067】
選択的に、基地局は、取得された伝送ブロックの数に基づいて、非共有情報領域の圧縮前のビット数と伝送ブロックの数との積を取得することができる。すなわち、当該DCIの非共有情報領域の実際に必要なビット数を算出する。例えば、基地局で取得された、DCIでスケジュールされたTBの数がNである場合、当該DCIの非共有情報領域の実際に必要なビット数は2Nbitである。
【0068】
選択的に、基地局は、非共有情報領域の圧縮前のビット数と当該積との合計をダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量として取得することができる。すなわち、上記基地局で取得された共有情報領域の圧縮前のビット数と取得された積との合計がダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量である。上記取得された非共有情報領域の圧縮前のビット数が9bitであり、非共有情報領域の実際に必要なビット数が2Nbitであることを例とすると、基地局で取得されたダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量は(9+2N)bitである。
【0069】
ステップ503において、基地局が、圧縮前の情報量と情報量の閾値との間の大小関係に基づいて、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否か、及び圧縮する必要がある場合の圧縮方式を決定する。
【0070】
選択的に、当該情報量の閾値は、基地局がDCIを生成する場合、当該DCIに割り当てられた固定の情報量であってもよい。すなわち、当該DCIがいくつかのTBをスケジュールしても、基地局によって当該DCIに割り当てられた情報量は当該情報量の閾値に等しい。例えば、可能な一実現形態では、基地局によってDCIに割り当てられた、PRB領域、MCS領域、NDI領域及びRV領域に使用される情報量は合計でMbitがあり(Mは16以上の整数である)、DCIがいくつかのTBをスケジュールしても、DCIで搬送されたMitの情報量はそれぞれPRB領域、MCS領域、NDI領域及びRV領域を指示する。
【0071】
基地局は、取得された圧縮前の情報量と当該情報量の閾値とを比較し、圧縮前の情報量が当該情報量の閾値より大きい場合、DCIの共有情報領域を圧縮する必要があると決定し、圧縮前の情報量が当該情報量の閾値以下である場合、DCIの共有情報領域を圧縮する必要がないことをと決定することができる。上記基地局で取得されたダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量が(9+2N)bitであることを例として、(9+2N)>Mである場合、DCIの共有情報領域を圧縮する必要がある。そうでない場合、DCIの共有情報領域を圧縮する必要がなくてもよい。ここで、基地局がDCIの共有情報領域を圧縮する場合、ダウンリンク制御情報の圧縮後の情報量はM以下でよい。
【0072】
選択的に、当該圧縮方式は、ダウンリンク制御情報の情報領域の圧縮戦略を指示することができる。すなわち、当該圧縮方式は、ダウンリンク制御情報の共有情報領域の一部の情報領域またはすべての情報領域を圧縮することを指示することもできる。選択的に、当該圧縮戦略は、ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することと、ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することとの少なくとも1つを含む。
【0073】
可能な一実現形態では、依然として基地局で取得されたダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量が(9+2N)bitであることを例として、基地局がPRB領域に5bitの情報量を割り当て、MCS領域に4bitの情報量を割り当て、(9+2N)>Mである場合、基地局がDCIのPRB領域に割り当てられた5bitの情報量を圧縮してもよく、または、基地局がDCIのMCS領域に割り当てられた4bitの情報量を圧縮してもよく、または、基地局がDCIのPRB領域及びMCS領域に割り当てられた情報量をいずれも圧縮してもよい。
【0074】
M=16を例として、すなわち、基地局のDCIのPRB領域、MCS領域、NDI領域及びRV領域に使用される情報量は合計で16bitがあり、基地局で取得されたPRB領域の圧縮前の情報量が5bitであり、MCS領域の圧縮前の情報量が4bitであり、NDI領域の情報量が1bitであり、かつRV領域の情報量が1bitである場合、基地局は、DCIでスケジュールされたTBの数Nに基づいて、NDI領域及びRV領域の実際に必要な情報量が2Nであることを取得し、この時基地局で使用される圧縮戦略は、以下の表3を参照してもよい。表3を参照して、それは本開示の実施例に係る基地局が対応する圧縮戦略を実行する概略圧縮結果を示す。
【表3】
【0075】
表3に示すように、Nが4未満である場合、基地局で取得されたダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量は16bit未満であるため、DCIの情報領域を圧縮する必要がなくてもよく、Nが4以上である場合、基地局で取得されたダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量が16bitより大きく、この時基地局はDCIの情報領域を圧縮する必要があり、表3に示すように、基地局は、TBの数に対応する圧縮方式を選択して、DCIの共有情報領域を圧縮することができる。例えば、表3から分かるように、TBの数が4である場合、基地局は、PRB領域の5bitを4bitに圧縮して、(すなわちDCIにおいて4bitの情報量でPRB領域を指示することに変更する)、基地局によって当該DCIに割り当てられたビット数が当該情報量の閾値16bit以下となるようにすることができる。可能な一実現形態では、TBの数が4である場合、基地局は、MCS領域の4bitを3bitに圧縮し、PRB領域の5bitを圧縮せず、基地局によって当該DCIに割り当てられたビット数が当該情報量の閾値16bit以下となるようにすることができる効果もある。本開示は、具体的な圧縮戦略に対して限定しない。
【0076】
表4を参照して、それは本開示の実施例に係る基地局が対応する圧縮戦略を実行する概略圧縮結果を示す。
【表4】
【0077】
表4に示すように、基地局は、TBの数が4~6にある場合、DCIのPRB領域の5bitを2bitに圧縮し、MCS領域の4bitも2bitに圧縮することができる。TBの数が7または8である場合、基地局は、DCIのPRB領域の5bitを0bitに圧縮し、MCS領域の4bitも0bitに圧縮する。可能な一実現形態では、DCIの情報領域を圧縮する必要がある場合、基地局は、単一の圧縮戦略を使用して圧縮してもよく、例えば、基地局は、TBの数が4より大きい場合、DCIのPRB領域の5bitを0bitに圧縮し、MCS領域の4bitも0bitに圧縮することができる。なお、基地局がDCIのPRB領域の5bitを0bitに圧縮し、MCS領域の4bitも0bitに圧縮する場合、すなわち、基地局がDCIにおいて端末に具体的なPRBリソース及びMCS方式を指示しない場合、端末は、デフォルトのPRBリソース及びMCS方式を直接使用してMTCデータを送信する。
【0078】
選択的に、基地局がダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することは、PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限することを含むことができる。可能な一実現形態では、基地局がPRB領域を圧縮する場合、PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を6つのPRB数のリソース割り当てに制限し、この時1つの狭帯域における全てのPRBリソースに相当し、PRB領域の指示に追加のbitが必要がなく、MTC CE mode Aモードでは、5bitの情報量を直接圧縮することができ、すなわちDCIは5bit少ない情報量を搬送することができる。
【0079】
可能な一実現形態では、基地局がPRB領域を圧縮する場合、PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を6つのPRB数のリソース割り当てまたは4つのPRB数のリソース割り当てに制限し、この時基地局は、2bitでPRB領域の指示を行うことができ、MTC CE mode Aモードでは、3bitの情報量を直接圧縮することができ、すなわちDCIは3bit少ない情報量を搬送することができる。表5を参照して、それは本開示の実施例に係るDCI指示情報に搬送された3bitの情報と具体的なPRBリソース割り当て方式とのマッピング関係を示す。
【表5】
【0080】
表5に示すように、基地局は、2bitでDCIにおいてPRB領域の指示を行うことができる。
【0081】
選択的に、基地局がダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮する場合、PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限することもできる。可能な一実現形態では、基地局がPRB領域を圧縮する場合、PRB領域によって指示されたリソース割り当て量が1種類の割り当てリソース位置に対応するように制限してもよく、例えば、4つのPRBリソース割り当て量に対応する割り当てリソース位置が(3、4、5、6、)であり、すなわち、DCIのPRB領域のリソース割り当て量が4である場合、1つの狭帯域における(3、4、5、6、)のリソース位置でデータを送信できるように端末を指示する。この場合、基地局は3bitでPRB領域の指示を行うことができ、MTC CE mode Aモードでは、2bitの情報量を直接圧縮することができ、すなわちDCIは2bit少ない情報量を搬送することができる。表6を参照して、それは本開示の実施例に係るDCI指示情報に搬送された3bitの情報と具体的なPRBリソース割り当て方式とのマッピング関係を示す。
【0082】
選択的に、基地局がダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮する場合、PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限し、PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置も制限することができる。可能な一実現形態では、基地局がPRB領域を圧縮する場合、PRB領域によって指示されたリソース割り当て量がそれぞれ3、4、5、6であるように制限し、各種のリソース割り当て量に対して、リソース割り当て位置を同様に制限し、表7を参照して、それは本開示の実施例に係るDCI指示情報に搬送された2bitの情報と具体的なPRBリソース割り当て方式とのマッピング関係を示す。
【0083】
表7から分かるように、制限されたPRB割り当てリソース量に対して、いずれも対応する唯一の割り当てリソース位置を有し、この時基地局は2bitでPRB領域の指示を行うこともでき、MTC CE mode Aモードでは、3bitの情報量を直接圧縮することができ、すなわちDCIは3bit少ない情報量を搬送することができる。
【0084】
選択的に、基地局がダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限することを含むことができる。可能な一実現形態では、基地局がMCS領域を圧縮する場合、MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限し、例えば、開発者は、当該固定MCSを上記表2におけるIMCSが15であるMCSとして設定し、基地局がMCS領域を割り当てる場合、MCS領域の指示に追加のbitが必要でなく、端末で受信されたDCIにMCS領域に対する指示がない場合、IMCSが15であるMCS方式を自動的に選択して変復調を行うため、MTC CE mode Aモードでは、4bitの情報量を直接圧縮し、すなわちDCIは4bit少ない情報量を搬送することができる。
【0085】
選択的に、基地局はダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、MCS領域によって指示されたMCSを指定された少なくとも2つのMCSに制限してもよく、当該少なくとも2つのMCSは、システムによってサポートされる各MCSのうちの一部のMCSである。
【0086】
可能な一実現形態では、指定されたMCSが2つであることを例として、基地局がMCS領域を圧縮する場合、MCS領域によって指示されたMCSを指定された2つの固定MCSに制限し、例えば、開発者は、2つの固定MCSをそれぞれ上記表2におけるIMCSが14と15であるMCSとして設定し、基地局がMCS領域を割り当てる場合、MCS領域の指示に追加の1bitのみが必要であるため、MTC CE mode Aモードでは、3bitの情報量を直接圧縮することができ、すなわちDCIは3bit少ない情報量を搬送することができる。表8を参照して、それは本開示の実施例に係るDCI指示情報に使用される1bitの情報とMCS方案との間のマッピング関係を示す。
【表8】
【0087】
選択的に、基地局がダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮する場合、MCS領域によって指示されたMCSを、指定された抽出方式に従ってシステムによってサポートされる各MCSから抽出された少なくとも2つのMCSに制限してもよい。選択的に、当該指定された抽出方式は均一抽出または不均一抽出を含む。可能な一実現形態では、指定された抽出方式が4つのMCSを均一に抽出することを例として、基地局がMCS領域を圧縮する場合、MCS領域によって指示されたMCSを均一に抽出された4つの固定MCSに制限し、例えば、均一に抽出された4つの固定MCSがそれぞれ上記表2におけるIMCSが3、7、11及び15であるMCSであり、基地局がMCS領域を割り当てる場合、MCS領域の指示に追加の2bitのみが必要であるため、MTC CE mode Aモードでは、2bitの情報量を直接圧縮することができ、すなわちDCIは2bit少ない情報量を搬送することができる。表9を参照して、それは本開示の実施例に係るDCI指示情報に使用される2bitの情報とMCS方案との間のマッピング関係を示す。
【表9】
【0088】
可能な一実現形態では、指定された抽出方式が不均一に抽出された4つのMCSであることを例として、基地局がMCS領域を圧縮する場合、MCS領域によって指示されたMCSを不均一に抽出された4つの固定MCSに制限し、例えば、不均一に抽出された4つの固定MCSがそれぞれ上記表2におけるIMCSが1、7、11及び15であるMCSであり、基地局がMCS領域を割り当てる場合、MCS領域の指示に追加の2bitのみが必要であるため、MTC CE mode Aモードでは、2bitの情報量を直接圧縮することができ、すなわちDCIは2bit少ない情報量を搬送することができる。表10を参照して、それは本開示の実施例に係るDCI指示情報に使用される2bitの情報とMCS方案との間のマッピング関係を示す。
【表10】
【0089】
ステップ504において、基地局が、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否か、及び圧縮する必要がある場合の圧縮方式に基づいて、ダウンリンク制御情報を送信する。
【0090】
選択的に、基地局は、伝送ブロックの数に従って上記ステップにより、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定することができる。圧縮する必要があると決定された場合、基地局は、当該DCIにスケジュールされた伝送ブロックの数に対応する圧縮方式に従ってDCIの情報領域を圧縮して、圧縮後のダウンリンク制御情報をMPDCCHを介して端末に送信することができる。基地局がダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮する必要がないと決定した場合、基地局は、DCIの情報領域を圧縮せずに、ダウンリンク制御情報を直接発信することを選択することができる。
【0091】
以上のように、基地局は、ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得し、伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、ダウンリンク制御情報を送信する。本開示は、基地局によってダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得して、伝送ブロックの数に対応する圧縮方式を取得し、当該圧縮方式に従って、送信されたダウンリンク制御情報を対応する程度に圧縮することで、基地局は伝送ブロックの数に基づいて、ダウンリンク制御情報の圧縮程度を柔軟に調整し、ダウンリンク制御情報のビット数を制限するとともに、ダウンリンク制御情報が伝送ブロックをスケジュールする柔軟性を向上させ、ダウンリンク制御情報が圧縮された応用シナリオを拡張することができる。
【0092】
以下は、本開示の装置の実施例であり、本開示の方法の実施例を実行することができる。本開示の装置の実施例において開示されていない詳細については、本開示の方法の実施例を参照されたい。
【0093】
図6は、例示的な一実施例によって示されるダウンリンク制御情報の送信装置のブロック図であり、図6に示すように、当該ダウンリンク制御情報の送信装置は、ハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアの組み合わせの方式によって図1に示す実施環境における基地局の全部または一部として実現して、図4または図5に示すいずれかの実施例における基地局によって実行されるステップを実行することができる。当該ダウンリンク制御情報の送信装置は、
ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得するための数量取得モジュール601と、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するための情報送信モジュール602と、を含むことができる。
【0094】
選択的に、前記情報送信モジュール602は、情報量取得サブモジュール及び圧縮方式決定サブモジュールを含み、
前記情報量取得サブモジュールは、前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得し、
前記圧縮方式決定サブモジュールは、前記圧縮前の情報量と情報量の閾値との間の大小関係に基づいて、前記圧縮方式を決定する。
【0095】
選択的に、前記情報量取得サブモジュールは、第1の取得ユニット及び第2の取得ユニットを含み、
前記第1の取得ユニットは、前記伝送ブロックの共有情報領域の圧縮前のビット数、及び前記伝送ブロックの非共有情報領域の圧縮前のビット数を取得し、
前記第2の取得ユニットは、前記非共有情報領域の圧縮前のビット数と前記伝送ブロックの数との積を取得し、
前記共有情報領域の圧縮前のビット数と前記積との合計が前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量である。
【0096】
選択的に、前記共有情報領域は、物理リソースブロック(PRB)領域及び/又は変調符号化方式(MCS)領域を含む。
【0097】
選択的に、前記圧縮方式は、前記ダウンリンク制御情報の情報領域の圧縮戦略を指示する。
【0098】
選択的に、前記圧縮戦略は、
前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することと、
前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することとのうちの少なくとも1つを含む。
【0099】
選択的に、前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することは、
前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量及び前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限することを含む。
【0100】
選択的に、前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、
前記MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限すること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを指定された少なくとも2つのMCSに制限し、前記少なくとも2つのMCSが、システムによってサポートされる各MCSのうちの一部のMCSであること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを、指定された抽出方式に従ってシステムによってサポートされる各MCSから抽出された少なくとも2つのMCSに制限することを含む。
【0101】
選択的に、前記指定された抽出方式は、均一抽出または不均一抽出を含む。
【0102】
なお、上記実施例によって提供される装置は、その機能を実現する時、上記各機能モジュールの区分のみを例に挙げて説明したが、実際の応用では、上記機能の割り当てを、実際の必要に応じて異なる機能モジュールによって完成させ、装置のコンテンツ構造を異なる機能モジュールを区分して、上記説明された全部または一部の機能を完成させる。
【0103】
上記実施例の装置については、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、当該方法の実施例では詳細に説明されたが、ここでは説明を省略する。
【0104】
本開示の例示的な一実施例は、ダウンリンク制御情報の送信装置を提供し、本開示に記載された図4または図5に示す実施例における基地局によって実行される全部または一部のステップを実現することができ、当該ダウンリンク制御情報の送信装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ダウンリンク制御情報でスケジュールされた伝送ブロックの数を取得し、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信するように構成される。
【0105】
選択的に、前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮するか否かを決定し、圧縮する必要がある場合、対応する圧縮方式に基づいて、前記ダウンリンク制御情報を送信し、前記プロセッサは、
前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得し、
前記圧縮前の情報量と情報量の閾値と間の大小関係に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の情報領域を圧縮する必要があるか否か、及び圧縮する必要がある場合の圧縮方式を決定するように構成される。
【0106】
選択的に、前記伝送ブロックの数に基づいて、前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量を取得し、前記プロセッサは、
前記伝送ブロックの共有情報領域の圧縮前のビット数、及び前記伝送ブロックの非共有情報領域の圧縮前のビット数を取得し、
前記非共有情報領域の圧縮前のビット数と前記伝送ブロックの数との積を取得し、
前記共有情報領域の圧縮前のビット数と前記積との合計が前記ダウンリンク制御情報の圧縮前の情報量であるように構成される。
【0107】
選択的に、前記共有情報領域は、物理リソースブロック(PRB)領域及び/又は変調符号化方式(MCS)領域を含む。
【0108】
選択的に、前記圧縮方式は、前記ダウンリンク制御情報の情報領域の圧縮戦略を指示する。
【0109】
選択的に、前記圧縮戦略は、
前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することと、
前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することとのうちの少なくとも1つを含む。
【0110】
選択的に、前記ダウンリンク制御情報のPRB領域を圧縮することは、
前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限すること、
または、前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て量及び前記PRB領域によって指示されたリソース割り当て位置を制限することを含む。
【0111】
選択的に、前記ダウンリンク制御情報のMCS領域を圧縮することは、
前記MCS領域によって指示されたMCSを固定MCSに制限すること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを指定された少なくとも2つのMCSに制限し、前記少なくとも2つのMCSが、システムによってサポートされる各MCSのうちの一部のMCSであること、
または、前記MCS領域によって指示されたMCSを、指定された抽出方式に従ってシステムによってサポートされる各MCSから抽出された少なくとも2つのMCSに制限することを含む。
【0112】
選択的に、前記指定された抽出方式は、均一抽出または不均一抽出を含む。
【0113】
上記は主に基地局を例として、本開示の実施例によって提供される方案を紹介する。なお、基地局は、上記機能を実現するために、各機能を実行することに対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含む。本開示で開示された実施例に説明された例示的な各モジュールおよびアルゴリズムステップと併せて、本開示の実施例は、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形態で実現することができる。ある機能がいかにしてハードウェアやコンピュータソフトウェアによってハードウェアを駆動する方式で実行されるかは、技術案の特定の応用と設計制約条件次第である。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の実施例の技術案の範囲を超えていると考えてはならない。
【0114】
図7は、例示的な一実施例によって示される基地局の概略構成図である。
【0115】
基地局700は、通信ユニット704とプロセッサ702とを含む。ここで、プロセッサ702は、コントローラであってもよく、図7では「コントローラ/プロセッサ702」として表される。通信ユニット704は、基地局と他のネットワーク機器(例えば端末、他の基地局、ゲートウェイなど)との通信をサポートする。
【0116】
さらに、基地局700は、基地局700のプログラムコード及びデータを記憶するためのメモリ703をさらに含むことができる。
【0117】
なお、図7は、基地局700の簡略化された設計のみを示している。実際の応用では、基地局700は、任意の数のプロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニットなどを含むことができるが、本開示の実施例を実現できる端末は、本開示の実施例の保護範囲内にある。
【0118】
当業者は、上記の1つまたは複数の例では、本開示の実施例で説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実現されてもよいことを認識すべきである。ソフトウェアを使用して実現される場合、これらの機能をコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶してもよいし、コンピュータ読み取り可能な媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして送信してもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムを1つの場所から別の場所に送信するのに便利な任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体であってもよい。
【0119】
本開示の実施例は、上記基地局によって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するためのコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、それには上記ダウンリンク制御情報の送信方法を実行するために設計されたプログラムが含まれる。
【0120】
当業者は、明細書を考慮してここで開示される技術案を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到することができる。本開示は、本開示のいかなる変形、用途または適宜な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適宜な変化は、本開示の一般原理に従うとともに、本開示で開示されていない当分野の公知常識または慣用技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示と見なされ、本開示の本当な範囲および主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0121】
なお、本開示は、上記説明に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7