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特許7238170ハイブリッド自動再送要求フィードバックの伝送方法、装置及び記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】ハイブリッド自動再送要求フィードバックの伝送方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20230306BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230306BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20230306BHJP
   H04L 1/16 20230101ALI20230306BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/0446
H04W72/20
H04L1/16
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021566300
(86)(22)【出願日】2019-05-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-11
(86)【国際出願番号】 CN2019086278
(87)【国際公開番号】W WO2020223973
(87)【国際公開日】2020-11-12
【審査請求日】2021-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】牟 勤
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0265193(US,A1)
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Design of scheduling of multiple DL/UL transport blocks for MTC[online],3GPP TSG RAN1 WG #96b R1-19021xx,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1904567.zip>,2019年03月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24ーH04B7/26
H04L1/16
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送方法であって、前記方法は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBに対して、異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップを含み、
複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む、
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送方法。
【請求項2】
異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップは、
各前記TBのHARQフィードバックのM回の繰り返し伝送を順次伝送するステップであって、Mが各前記TBのHARQフィードバックの総繰り返し伝送回数であるステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップは、
異なる前記TBの前記HARQフィードバックを交互に伝送するステップを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
異なる前記TBの前記HARQフィードバックを伝送するステップは、各前記HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでHARQフィードバック交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップを含み、
前記HARQフィードバック交互伝送ユニットは、各前記HARQの繰り返し伝送回数Xを含み、Xは、0より大きく且つ各HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数より小さい、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
受信された上位層シグナリングに基づいて、前記HARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定するステップ、または、
1つのTB交互伝送ユニットにおける前記TBの繰り返し伝送回数に基づいて、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定するステップ、または、
PUCCHの周波数ホッピングユニットに基づいて、1つの前記HARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定するステップ、をさらに含み、
前記周波数ホッピングユニットは、1つの周波数領域におけるPUCCHの連続繰り返し伝送回数を構成することに用いられる、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップは、
最初の前記TB伝送が完了した第1の時間間隔後の異なる前記時間領域リソースを利用して、異なる前記HARQフィードバックを伝送するステップ、または、
最後の前記TB伝送が完了した第2の時間間隔後の異なる前記時間領域リソースを利用して、異なる前記HARQフィードバックを伝送するステップを含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップは、
異なる時間領域リソースを利用して、物理アップリング制御チャンネルPUCCHにおいて異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップを含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送方法であって、前記方法は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行い、HARQフィードバック情報を生成するステップと、前記HARQフィードバック情報を伝送するステップと、を含み、
複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む、
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送方法。
【請求項9】
交互に伝送された複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うステップは、
複数の異なる前記TBのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行い、前記HARQフィードバック情報を得るステップを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
二位相偏移変調BPSKを利用して前記HARQフィードバック情報を変調するステップをさらに含み、
前記HARQフィードバック情報を伝送するステップは、
前記BPSKを利用して変調された前記HARQフィードバック情報を伝送するステップを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
交互に伝送された複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うステップは、
複数の異なる前記TBのHARQフィードバックに対して、HARQフィードバックのビット単位の論理積演算をグループごとに行い、異なるグループのHARQフィードバックを得るステップと、
前記異なるグループのHARQフィードバックを組み合わせて前記HARQフィードバック情報を得るステップと、をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
四位相偏移変調QPSKを利用して前記HARQフィードバック情報を変調するステップをさらに含み、
前記HARQフィードバック情報を伝送するステップは、
QPSKを利用して変調された前記HARQフィードバック情報を伝送するステップを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記HARQフィードバック情報を伝送するステップは、
物理アップリング制御チャンネルPUCCHを利用して前記HARQフィードバック情報を伝送するステップであって、前記HARQフィードバック情報が、最後の前記TB伝送が完了した第3の時間間隔後のPUCCHリソースにおいて伝送されるステップを含む、
請求項8~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送方法であって、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うHARQフィードバック情報を受信するステップと、
前記所定の符号化に対応する復調方式に基づいて前記HARQフィードバック情報を復号し、復号シーケンスを得るステップと、
前記復号シーケンスに基づいて、前記複数の異なるTBの復調状況を決定するステップと、を含み、
複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む、
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送方法。
【請求項15】
復号シーケンスに基づいて、前記複数の異なるTBの復調状況を決定するステップは、
前記復号シーケンスが予め設定されたシーケンスである場合、複数の異なる前記TBがいずれも正常に受信されたと決定するステップを含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
復号シーケンスに基づいて、前記複数の異なるTBの復調状況を決定するステップは、
前記復号シーケンスが予め設定されたシーケンスでない場合、少なくとも1つの前記TBが正常に復調されなかったと決定するステップを含む、
請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1つの前記TBが正常に復調されなかった場合、前記TB交互伝送ユニットの全体を再伝送するステップをさらに含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記所定の符号化に対応する復調方式に基づいて前記HARQフィードバック情報を復号し、復号シーケンスを得るステップは、
二位相偏移変調BPSK又は四位相偏移変調QPSKの復調方式を利用して前記HARQフィードバック情報を復号し、前記復号シーケンスを得るステップを含む、
請求項14又は15に記載の方法。
【請求項19】
コンピュータプログラムであって、コンピュータに請求項1~13のいずれか一項に記載の方法のステップを実現させる、
コンピュータプログラム。
【請求項20】
コンピュータプログラムであって、コンピュータに請求項14~18のいずれか一項に記載の方法のステップを実現させる、
コンピュータプログラム。
【請求項21】
プロセッサ、メモリ及びメモリに記憶されて前記プロセッサによって実行可能な実行可能プログラムを含むハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送装置であって、前記プロセッサが前記実行可能プログラムを実行する場合、請求項1~7のいずれか一項に記載のHARQフィードバックの伝送方法のステップが実行される、
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送装置。
【請求項22】
プロセッサ、メモリ及びメモリに記憶されて前記プロセッサによって実行可能な実行可能プログラムを含むハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送装置であって、前記プロセッサが前記実行可能プログラムを実行する場合、請求項8~13のいずれか一項に記載のHARQフィードバックの伝送方法のステップが実行される、
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送装置。
【請求項23】
プロセッサ、メモリ及びメモリに記憶されて前記プロセッサによって実行可能な実行可能プログラムを含むハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送装置であって、前記プロセッサが前記実行可能プログラムを実行する場合、請求項14~18のいずれか一項に記載のHARQフィードバックの伝送方法のステップが実行される、
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信技術分野に関し、特に、ハイブリッド自動再送要求フィードバックの伝送方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
機械類通信技術(MTC、Machine Type Communication)は、セルラユビキタスネットワーク技術の典型的な代表である。現在、MTCは、スマートシティー、例えば、検針、スマート農業、例えば、温度湿度などの情報の収集、スマート交通、例えば、シェア自転車などの多くの分野で広く使われている。
【0003】
MTCは、マルチブロック(TB、Transmission Block)の交互伝送スケジューリングにおいて、複数のTBの伝送が相互にインターリーブされ、あるTBの伝送が失敗した場合、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)フィードバックを送信するが、HARQフィードバックの送信中にMTC端末などの機器に異常が発生し、HARQフィードバックの送信失敗率が高いという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本開示の実施例は、HARQフィードバックの伝送方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、HARQフィードバックの伝送方法を提供し、前記方法は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBに対して、異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップを含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0006】
一実施例において、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップは、各前記TBのHARQフィードバックのM回の繰り返し伝送を順次伝送するステップであって、Mが各前記TBのHARQフィードバックの総繰り返し伝送回数であるステップを含む。
【0007】
一実施例において、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップは、
異なる前記TBの前記HARQフィードバックを交互に伝送するステップを含む。
【0008】
一実施例において、異なる前記TBの前記HARQフィードバックを交互に伝送するステップは、各前記HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでHARQフィードバック交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップを含み、
前記HARQフィードバック交互伝送ユニットは、各前記HARQの繰り返し伝送回数Xを含み、Xは、0より大きく且つ各HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数より小さい。
【0009】
一実施例において、前記方法は、
受信された上位層シグナリングに基づいて、前記HARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定するステップ、または、
1つのTB交互伝送ユニットにおける前記TBの繰り返し伝送回数に基づいて、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定するステップ、または、
PUCCHの周波数ホッピングユニットに基づいて、1つの前記HARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定するステップ、をさらに含み、
ここで、前記周波数ホッピングユニットは、1つの周波数領域におけるPUCCHの連続繰り返し伝送回数を構成することに用いられる。
【0010】
一実施例において、異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップは、
最初の前記TB伝送が完了した第1の時間間隔後の異なる前記時間領域リソースを利用して、異なる前記HARQフィードバックを伝送するステップ、または、
最後の前記TB伝送が完了した第2の時間間隔後の異なる前記時間領域リソースを利用して、異なる前記HARQフィードバックを伝送するステップをさらに含む。
【0011】
一実施例において、交互に伝送された複数の異なるTBに対して、異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップは、
異なる時間領域リソースを利用して、物理アップリング制御チャンネル(PUCCH、Physical Downlink Shared Channel)で異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するステップを含む。
【0012】
本開示の実施例の第2の態様によれば、HARQフィードバックの伝送方法を提供し、前記方法は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行い、HARQフィードバック情報を生成するステップと、前記HARQフィードバック情報を伝送するステップと、を含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0013】
一実施例において、交互に伝送された複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うステップは、
複数の異なる前記TBのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行い、前記HARQフィードバック情報を得るステップを含む。
【0014】
一実施例において、前記方法は、
二位相偏移変調(BPSK、Binary Phase Shift Keying)を利用して前記HARQフィードバック情報を変調するステップをさらに含み、
前記HARQフィードバック情報を伝送するステップは、
前記BPSKを利用して変調された前記HARQフィードバック情報を伝送するステップを含む。
【0015】
一実施例において、交互に伝送された複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うステップは、
複数の異なる前記TBのHARQフィードバックに対して、HARQフィードバックのビット単位の論理積演算をグループごとに行い、異なるグループのHARQフィードバックを得るステップと、
前記異なるグループのHARQフィードバックを組み合わせて前記HARQフィードバック情報を得るステップと、をさらに含む。
【0016】
一実施例において、前記方法は、
四位相偏移変調(QPSK、Quadrature Phase Shift Keying)を利用して前記HARQフィードバック情報を変調するステップをさらに含み、
前記HARQフィードバック情報を伝送するステップは、
QPSKを利用して変調された前記HARQフィードバック情報を伝送するステップを含む。
【0017】
一実施例において、前記HARQフィードバック情報を伝送するステップは、
物理アップリング制御チャンネルPUCCHを利用して前記HARQフィードバック情報を伝送するステップであって、前記HARQフィードバック情報が、最後の前記TB伝送が完了した第3の時間間隔後のPUCCHリソースにおいて伝送されるステップを含む。
【0018】
本開示の実施例の第3の態様によれば、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの伝送方法を提供し、前記方法は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うHARQフィードバック情報を受信するステップと、
前記所定の符号化に対応する復調方式に基づいて前記HARQフィードバック情報を復号し、復号シーケンスを得るステップと、
前記復号シーケンスに基づいて、前記複数の異なるTBの復調状況を決定するステップと、を含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0019】
一実施例において、復号シーケンスに基づいて、前記複数の異なるTBの復調状況を決定するステップは、
前記復号シーケンスが予め設定されたシーケンスである場合、複数の異なる前記TBがいずれも正常に受信されたと決定するステップを含む。
【0020】
一実施例において、復号シーケンスに基づいて、前記複数の異なるTBの復調状況を決定するステップは、
前記復号シーケンスが予め設定されたシーケンスでない場合、少なくとも1つの前記TBが正常に復調されなかったと決定するステップを含む。
【0021】
一実施例において、前記方法は、
少なくとも1つの前記TBが正常に復調されなかった場合、前記TB交互伝送ユニットの全体を再伝送するステップをさらに含む。
【0022】
一実施例において、前記所定の符号化に対応する復調方式に基づいて前記HARQフィードバック情報を復号し、復号シーケンスを得るステップは、
二位相偏移変調BPSK又は四位相偏移変調QPSKの復調方式を利用して前記HARQフィードバック情報を復号し、前記復号シーケンスを得るステップを含む。
【0023】
本開示の実施例の第4の態様によれば、HARQフィードバックの伝送装置を提供し、前記装置は、
HARQフィードバックを伝送するように構成される第1の伝送モジュールであって、交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBに対して、異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送する第1の伝送モジュールを含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0024】
一実施例において、第1の伝送モジュールは、
各前記TBのHARQフィードバックのM回の繰り返し伝送を順次伝送するように構成される第1の伝送サブモジュールであって、Mが各前記TBのHARQフィードバックの総繰り返し伝送回数である第1の伝送サブモジュールを含む。
【0025】
一実施例において、前記第1の伝送モジュールは、
異なる前記TBの前記HARQフィードバックを交互に伝送するように構成される第2の伝送サブモジュールを含む。
【0026】
一実施例において、前記第1の伝送モジュールは、
各前記HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでHARQフィードバック交互伝送ユニットを繰り返して伝送するように構成される第3の伝送サブモジュールを含み、
ここで、前記HARQフィードバック交互伝送ユニットは、各前記HARQの繰り返し伝送回数Xを含み、Xは、0より大きく且つ各HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数より小さい。
【0027】
一実施例において、前記装置は、
受信された上位層シグナリングに基づいて、前記HARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定し、または、
1つのTB交互伝送ユニットにおける前記TBの繰り返し伝送回数に基づいて、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定し、または、
物理アップリング制御チャンネルPUCCHの周波数ホッピングユニットに基づいて、1つの前記HARQフィードバック交互伝送ユニットにおける前記HARQフィードバックの伝送回数を決定するように構成される繰り返し回数決定モジュール、をさらに含み、
ここで、前記周波数ホッピングユニットは、1つの周波数領域におけるPUCCHの連続繰り返し伝送回数を構成することに用いられる。
【0028】
一実施例において、前記第1の伝送モジュールは、
最初の前記TB伝送が完了した第1の時間間隔後の異なる前記時間領域リソースを利用して異なる前記HARQフィードバックを伝送し、または、
最後の前記TB伝送が完了した第2の時間間隔後の異なる前記時間領域リソースを利用して異なる前記HARQフィードバックを伝送するように構成される第4の伝送サブモジュールを含む。
【0029】
一実施例において、前記第1の伝送モジュールは、
異なる時間領域リソースを利用して、物理アップリング制御チャンネルPUCCHにおいて異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送するように構成される第5の伝送サブモジュールを含む。
【0030】
本開示の実施例の第5の態様によれば、HARQフィードバックの伝送装置を提供し、前記装置は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行い、HARQフィードバック情報を生成するように構成される第1の生成モジュールと、
前記HARQフィードバック情報を伝送するように構成される第2の伝送モジュールと、を含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0031】
一実施例において、前記第1の生成モジュールは、複数の異なる前記TBのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行い、前記HARQフィードバック情報を得るように構成される第1の生成サブモジュールを含む。
【0032】
一実施例において、前記第2の伝送モジュールは、BPSKを利用して前記HARQフィードバック情報を変調するように構成される第1の変調モジュールを含み、
前記第2の伝送モジュールは、前記BPSKを利用して変調された前記HARQフィードバック情報を伝送するように構成される第6の伝送サブモジュールを含む。
【0033】
一実施例において、前記第1の生成モジュールは、
複数の異なる前記TBのHARQフィードバックに対して、HARQフィードバックのビット単位の論理積演算をグループごとに行い、異なるグループのHARQフィードバックを得るように構成される第2の生成サブモジュールと、
前記異なるグループのHARQフィードバックを組み合わせて前記HARQフィードバック情報を得るように構成される第3の生成サブモジュールと、を含む。
【0034】
一実施例において、前記第2の伝送モジュールは、QPSKを利用して前記HARQフィードバック情報を変調するように構成される第2の変調モジュールを含み、
前記第2の伝送モジュールは、QPSKを利用して変調された前記HARQフィードバック情報を伝送するように構成される第7の伝送サブモジュールを含む。
【0035】
一実施例において、第2の伝送モジュールは、
物理アップリング制御チャンネルPUCCHを利用して前記HARQフィードバック情報を伝送するように構成される第8の伝送サブモジュールであって、前記HARQフィードバック情報が、最後の前記TB伝送が完了した第3の時間間隔後のPUCCHリソースにおいて伝送される第8の伝送サブモジュールを含む。
【0036】
本開示の実施例の第6の態様によれば、HARQフィードバックの伝送装置を提供し、前記装置は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うHARQフィードバック情報を受信するように構成される第1の受信モジュールと、
前記所定の符号化に対応する復調方式に基づいて前記HARQフィードバック情報を復号し、復号シーケンスを得るように構成される第1の復号モジュールと、
前記復号シーケンスに基づいて、前記複数の異なるTBの復調状況を決定するように構成される第1の決定モジュールと、を含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各前記TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、前記TB交互伝送ユニットが、前記異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0037】
一実施例において、第1の決定モジュールは、
前記復号シーケンスが予め設定されたシーケンスである場合、複数の異なる前記TBがいずれも正常に受信されたと決定するように構成される第1の決定サブモジュールを含む。
【0038】
一実施例において、第1の決定モジュールは、
前記復号シーケンスが予め設定されたシーケンスでない場合、少なくとも1つの前記TBが正常に復調されなかったと決定するように構成される第2の決定サブモジュールを含む。
【0039】
一実施例において、前記装置は、
少なくとも1つの前記TBが正常に復調されなかった場合、前記TB交互伝送ユニットの全体を再伝送するように構成される第3の伝送モジュールをさらに含む。
【0040】
一実施例において、第1の復号モジュールは、
二位相偏移変調BPSK又は四位相偏移変調QPSKの復調方式を利用して前記HARQフィードバック情報を復号し、前記復号シーケンスを得るように構成される第1の復号サブモジュールを含む。
【0041】
本開示の実施例の第7の態様によれば、実行可能なプログラムが記憶されている記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、第1の態様により提供される前記HARQフィードバックの伝送方法のステップが実現される。
【0042】
本開示の実施例の第8の態様によれば、実行可能なプログラムが記憶されている記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、第2の態様により提供される前記HARQフィードバックの伝送方法のステップが実現される。
【0043】
本開示の実施例の第9の態様によれば、実行可能なプログラムが記憶されている記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、第3の態様により提供される前記HARQフィードバックの伝送方法のステップが実現される。
【0044】
本開示の実施例の第10の態様によれば、プロセッサ、メモリ及びメモリに記憶されて前記プロセッサによって実行可能な実行可能プログラムを含むHARQフィードバックの伝送装置を提供し、前記プロセッサが前記実行可能プログラムを実行する場合、第1の態様により提供される前記HARQフィードバックの伝送方法のステップが実行される。
【0045】
本開示の実施例の第11の態様によれば、プロセッサ、メモリ及びメモリに記憶されて前記プロセッサによって実行可能な実行可能プログラムを含むHARQフィードバックの伝送装置を提供し、前記プロセッサが前記実行可能プログラムを実行する場合、第2の態様により提供される前記HARQフィードバックの伝送方法のステップが実行される。
【0046】
本開示の実施例の第12の態様によれば、プロセッサ、メモリ及びメモリに記憶されて前記プロセッサによって実行可能な実行可能プログラムを含むHARQフィードバックの伝送装置を提供し、前記プロセッサが前記実行可能プログラムを実行する場合、第3の態様により提供される前記HARQフィードバックの伝送方法のステップが実行される。
【0047】
本開示の実施例により提供されるHARQフィードバックの伝送方法、装置及び記憶媒体は、交互に伝送された複数の異なるTBに対して、異なる時間領域リソースを利用して異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送し、異なる時間領域リソースを利用してHARQフィードバックを伝送することにより、伝送時間における複数のTBのHARQフィードバックの重複を減らし、HARQフィードバックを送信する装置がHARQフィードバックを送信する際の時間領域における複雑度を低減ことができ、HARQフィードバックの送信装置の処理能力に対する要求を低下させ、HARQフィードバックの送信成功率を向上させ、HARQフィードバックを送信する装置の安定性を向上させることができる。
【0048】
なお、以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本開示の実施例を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本発明に適合する実施例を示し、明細書とともに本発明の実施例の原理を説明することに用いられる。
図1】例示的な一実施例に係る無線通信システムの概略構成図である。
図2】例示的な一実施例に係るTB交互伝送の概略図である。
図3】例示的な一実施例に係るHARQフィードバック時間重複の概略図である。
図4】例示的な一実施例に係るHARQフィードバックの伝送方法のフロー概略図である。
図5】例示的な一実施例に係るHARQフィードバック伝送の概略図である。
図6】例示的な一実施例に係る別のHARQフィードバック伝送の概略図である。
図7】例示的な一実施例に係る他のHARQフィードバック伝送の概略図である。
図8】例示的な一実施例に係る別のHARQフィードバックの伝送方法のフロー概略図である。
図9】例示的な一実施例に係るHARQフィードバック伝送の概略図である。
図10】例示的な一実施例に係る別のHARQフィードバック伝送の概略図である。
図11】例示的な一実施例に係る別のHARQフィードバックの伝送方法のフロー概略図である。
図12】例示的な一実施例に係るHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図13】例示的な一実施例に係る別のHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図14】例示的な一実施例に係る他のHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図15】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図16】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図17】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図18】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図19】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図20】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図21】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図22】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図23】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図24】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図25】例示的な一実施例に係るHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図26】例示的な一実施例に係る別のHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図27】例示的な一実施例に係る他のHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図28】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図29】例示的な一実施例に係るさらなるHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
図30】例示的な一実施例に係る別のHARQフィードバックの伝送装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、異なる図面における同じ数字は、別段の表示がない限り、同じ又は類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に説明された実施形態は、本発明の実施例と一致するすべての実施形態を表すわけではない。むしろ、添付された特許請求の範囲で説明され、本発明の実施例のいくつかの態様に合致する装置及び方法の例にすぎない。
【0051】
本開示において用いられる用語は、特定の実施例を説明することのみを目的とし、本開示を限定することを意図するものではない。本開示及び添付された特許請求の範囲において用いられる単数形式の「1つ」、「前記」及び「当該」は、文脈が他の意味を明確に示さない限り、多数形式を含むことも意図している。本明細書において用いられる用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連する列挙されたアイテムの任意又はすべての可能な組み合わせを意味し、且つ含むことを理解されたい。
【0052】
なお、本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語で様々な情報を説明することができるが、これらの情報はこれらの用語に限定されるものではない。これらの用語は、同じ種類の情報を互いに区別するためにのみ用いられる。例えば、本開示の実施例の範囲を逸脱することなく、第1の情報を第2の情報と称することができ、同様に、第2の情報を第1の情報と称することもできる。文脈に依存して、本明細書で使用される「場合」という用語は、「……時」又は「……と」又は「決定に応答して」と解釈されることができる。
【0053】
図1を参照すると、本開示の実施例により提供される無線通信システムの概略構成図が示されている。図1に示すように、無線通信システムは、セルラ移動通信技術に基づく通信システムであり、当該無線通信システムは、複数の端末11及び複数の基地局12を含むことができる。
【0054】
ここで、端末11は、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供する装置であってもよい。端末11は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、端末11は、センサ装置、携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)、及びユビキタスネットワーク端末を有するコンピュータのようなユビキタスネットワーク端末であってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵式又は車載式の装置とすることができる。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動局(mobile station)、移動局(mobile)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ装置(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)、又はクライアント(user equipment、UE)である。または、端末11は、無人航空機の機器であってもよい。または、端末11は、車載装置であってもよく、例えば、無線通信機能を有するオンボードコンピュータ、又はオンボードコンピュータに外付けされた無線通信装置であってもよい。または、端末11は、路側装置であってもよく、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号灯又はその他の路側装置などであってもよい。
【0055】
基地局12は、無線通信システムにおけるネットワーク側装置であってもよい。ここで、当該無線通信システムは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとも呼ばれる第4世代移動通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、または、当該無線通信システムは、ニューラジオ(new radio、NR)システム又は5G NRシステムとも呼ばれる5Gシステムであってもよい。或は、当該無線通信システムは、5Gシステムの再次世代システムであってもよい。ここで、5Gシステムにおけるアクセスネットワークは、NG-RAN(New Generation-Radio Access Network、次世代無線アクセスネットワーク)又はMTCシステムと呼ぶことができる。
【0056】
ここで、基地局12は、4Gシステムにおいて用いられた進化型基地局(eNB)であってもよい。または、基地局12は、5Gシステムにおいて集中分散アーキテクチャを用いる基地局(gNB)であってもよい。基地局12は、集中分散アーキテクチャを用いる場合、通常、集中ユニット(central unit、CU)及び少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータ集約プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、及びメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられ、分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層プロトコルスタックが設けられ、本開示の実施例は、基地局12の具体的な実施形態を限定するものではない。
【0057】
基地局12と端末11との間は、無線エアインタフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態において、当該無線エアインタフェースは、第4世代移動通信ネットワーク技術(4G)標準に基づく無線エアインタフェースであり、または、当該無線エアインタフェースは、第5世代移動通信ネットワーク技術(5G)標準に基づく無線エアインタフェースであり、例えば、当該無線エアインタフェースはニューラジオであり、または、当該無線エアインタフェースは、5Gのより次世代移動通信ネットワーク技術標準に基づく無線エアインタフェースであってもよい。
【0058】
いくつかの実施例において、端末11の間は、E2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することもできる。例えば、車車間/路車間通信(vehicle to everything、V2X)におけるV2V(vehicle to vehicle、車車間)通信、V2I(vehicle to Infrastructure、路車間)通信及びV2P(vehicle to pedestrian、車歩行者間)通信などのシーンである。
【0059】
いくつかの実施例において、上記無線通信システムは、ネットワーク管理装置13を含むこともできる。
【0060】
複数の基地局12のそれぞれは、ネットワーク管理装置13に接続されている。ここで、ネットワーク管理装置13は、無線通信システムにおけるコアネットワークデバイスであってもよく、例えば、当該ネットワーク管理装置13は、進化したパケット・コア(Evolved Packet Core、EPC)内のモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。または、当該ネットワーク管理装置は、サービングゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)、又はホーム加入者サーバ(Home Subscriber Server、HSS)などの他のコアネットワークデバイスであってもよい。本発明の実施例では、ネットワーク管理装置13の実現形態については限定しない。
【0061】
本開示の実施例に関する実行主体は、MTCを用いて通信伝送を行うデバイス、例えば、MTC端末、ユビキタスネットワーク端末などのMTCクライアントを含むが、これらに限定されない。
【0062】
本開示の実施例の適用シナリオは、MTCの信号カレッジが弱く、MTC装置の比較的低いコスト及び低い処理能力などの状況に対して、MTCはマルチTBスケジューリングにおいて異なるTBを交互に繰り返して伝送するTB交互伝送のメカニズムを使用し、図2では、1つのシーケンスのTBを交互に繰り返して伝送する。
【0063】
TB交互伝送方式を用い、各TBの伝送終了時間が比較的近く、図3に示すように、関連するMTCで使用されるHARQフィードバックの伝送方法では、複数のTBに対するHARQフィードバックが時間的に重複することになり、それによって、HARQフィードバックを送信する装置、すなわち、MTCクライアントがHARQフィードバックを処理する複雑度が向上し、HARQフィードバックを送信する装置の性能制限のために、HARQフィードバックを送信する装置が動作不能になることさえ生じる。
【0064】
図4に示すように、本例示的な実施例は、HARQフィードバックの伝送方法を提供し、HARQフィードバックの伝送方法は、MTCクライアントなどの無線通信装置において使用することができ、
交互に伝送された複数の異なるTBに対して、異なる時間領域リソースを利用して、異なるTBのHARQフィードバックを伝送するステップを含む。
【0065】
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップを含み、TB交互伝送ユニットが、異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さい。
【0066】
1つのTB交互伝送ユニットは、少なくとも2つのTBを含み、これらのTBは、一定の順序でソートされて1つのTB交互伝送ユニットを生成する。
【0067】
MTCクライアントなどのHARQフィードバック送信側が異なる時間領域リソースを利用して異なるTBのHARQフィードバックを伝送することにより、複数のTBのHARQフィードバックの伝送時間における重複を減らすことができ、HARQフィードバック送信側が同一の時間領域において1つのHARQフィードバックを処理し、HARQフィードバック送信側がHARQフィードバックを送信する際の時間領域における複雑度を低減し、HARQフィードバック送信側に対する性能要求を低下させ、HARQフィードバックの送信成功率を向上させ、HARQフィードバック送信側の安定性を向上させる。ここで、1つのHARQフィードバックは、1つの時間領域リソースを利用して伝送することができる。
【0068】
ここで、TBは、1つのコンテンツブロックであり、異なるTBに含まれるデータコンテンツが異なる。例えば、図2に示すように、1TBの総繰り返し伝送回数が4であり、1つのTB交互伝送ユニットにおいて、1TBがN回繰り返して伝送され、図2におけるNが2である。4回の総繰り返し伝送のTB1に含まれるデータコンテンツが同じであり、TB1及びTB2に含まれるデータコンテンツが異なる。4回伝送されたTB1のコンテンツが同じである。
【0069】
交互伝送によって、同一TBの受信電力の累積が可能となり、高速TBの受信側での復号成功率を増加させることができる。
【0070】
一方、本実施例では、このような交互に伝送された複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して、異なる時間領域リソースを利用して伝送し、このようにして、異なるTBのHARQフィードバックが同じ時間領域リソースを占有するため、直交導入を時間領域において伝送する必要があるという複雑度を回避することができ、これにより、HARQフィードバックの送信側がHARQフィードバックを送信する際の処理複雑度を低下させ、特に、処理能力が比較的弱いMTCなどの端末に対して、HARQフィードバックの送信複雑度が高いために送信に失敗する現象を減らし、HARQフィードバックの送信成功率を向上させることができる。
【0071】
いくつかの実施例において、1TBが1つのHARQフィードバックを有する。
【0072】
もちろん、別のいくつかの実施例において、複数回繰り返して伝送されたTBが複数のHARQフィードバックを有することができる。1TBが1つのHARQフィードバックを有する場合、必要のないHARQフィードバックによって占有された伝送リソースを減らし、伝送オーバーヘッドが節約される。
【0073】
図2に示すTB交互伝送において、TB交互伝送ユニットが2回伝送され、1TBが1つのTB交互ユニットにおいて2回繰り返して伝送される。繰り返して伝送された1TBにおけるデータコンテンツが同じであり、例えば、4回伝送されたTB1におけるデータコンテンツが同じである。
【0074】
交互伝送において、1TBが交互に複数回繰り返して伝送され、MTCクライアントなどのHARQフィードバック送信側が複数回伝送された当該TBを受信すると、複数回受信された当該TBを一緒に復調し、復調結果がHARQフィードバックを介してTB送信側に伝送され、HARQフィードバックは、肯定応答(ACK、Acknowledgement)及び否定応答(NACK、Negative Acknowledgement)などを含む。
【0075】
具体的には、復調結果が正確であれば、ACKをフィードバックし、及び/又は、復調結果が不正確であれば、NACKをフィードバックする。
【0076】
例えば、復調結果が正確であれば、HARQフィードバックを送信せず、復調結果が不正確であれば、NACKを送信する。例えば、復調結果が正確であれば、HARQフィードバックを送信し、復調結果が不正確であれば、NACKを送信しない。このようにして、HARQフィードバックの受信側は、予め設定された伝送リソースにおいてHARQフィードバックが受信されたか否かに基づいてTBが正常に伝送されたか否かを決定することができる。
【0077】
図2に示すように、TB1が交互繰り返し伝送において伝送された総繰り返し伝送回数は、図2において、TBの総繰り返し伝送回数が4回であり、HARQフィードバック送信側が4回繰り返して伝送されたTB1を解析してから、TB1が正確に復調されたか否かをフィードバックするために、1つのHARQフィードバックを基地局に送信し、1つのHARQフィードバックが4回繰り返して伝送されたTB1の最終的な伝送結果を示す。図2に示すTB1~TB4の交互伝送において、HARQフィードバック送信側がTB1~TB4のそれぞれに対応する計4つのHARQフィードバックを基地局に送信する。
【0078】
異なる時間領域リソースは、異なるTBのHARQフィードバックの時間領域リソースの使用が時間領域において重複していないことを意味する。
【0079】
図5に示すように、異なる時間領域リソースを利用して異なるTBのHARQフィードバックを伝送することにより、複数のTBのHARQフィードバックの伝送時間における重複を減らすことができ、HARQフィードバック送信側が同一の時間領域において1つのHARQフィードバックのみを処理する必要があり、HARQフィードバック送信側がHARQフィードバックを送信する際の時間領域における複雑度を低減し、HARQフィードバック送信側に対する性能要求を低下させ、HARQフィードバックの送信成功率を向上させ、HARQフィードバック送信側の安定性を向上させる。
【0080】
いくつかの実施例において、異なる時間領域リソースを利用して、PUCCHにおいて異なるTBのHARQフィードバックを伝送する。
【0081】
HARQフィードバックベアラは、PUCCHにおいて伝送されるので、異なる時間領域リソースのPUCCHを呼び出すことにより、異なる時間領域においてHARQフィードバックに対する伝送を実現することができる。
【0082】
いくつかの実施例において、異なるPUCCH時間周波数リソースを利用して異なるTBのHARQフィードバックを伝送することは、以下の6つの方式のうちの1つを用いることができる。
【0083】
方式1:同じ周波数領域リソース、異なる時間領域リソースを利用して、PUCCHにおいてTBのHARQフィードバックを伝送する。
【0084】
方式2:同じコードドメインリソース、異なる時間領域リソースを利用して、PUCCHにおいてTBのHARQフィードバックを伝送する。
【0085】
方式3:利用された周波数領域リソース及びコードドメインリソースがいずれも同じであるが、異なる時間領域リソースを利用してPUCCHにおいてTBのHARQフィードバックを伝送する。
【0086】
方式4:異なる周波数領域リソース、異なる時間領域リソースを利用して、PUCCHにおいてTBのHARQフィードバックを伝送する。
【0087】
方式5:異なるコードドメインリソース、異なる時間領域リソースを利用して、PUCCHにおいてTBのHARQフィードバックを伝送する。
【0088】
方式6:利用された周波数領域リソース及びコードドメインリソースがいずれも同じではなく、異なる時間領域リソースを利用して、PUCCHにおいてTBのHARQフィードバックを伝送する。
【0089】
PUCCHのために伝送リソースが構成され、これらの伝送リソースは、時間領域リソース、周波数領域リソース及びコードドメインリソースに分割することができる。例えば、異なる時間領域リソースは、PUCCHチャンネルを利用して情報を伝送する時間の違いに対応する。
【0090】
異なる周波数領域リソースは、PUCCHの異なる周波数の伝送サブバンド又は搬送波に対応する。
【0091】
異なるコードドメインリソースは、異なるフォーマットを利用してPUCCHリソースを分割することができることを示す。
【0092】
HARQフィードバックの伝送は、時間領域の違いを満たすだけで、複数のTBのHARQフィードバックが時間的に重複することを回避し、HARQフィードバック送信側の作業負担を緩和する効果を果たすことができる。したがって、異なるTBの複数のHARQフィードバックは、同一の周波数領域又は同一のコードドメイン又は同じ周波数領域及びコードドメインのPUCCHにおいて伝送することができる。
【0093】
いくつかの実施例において、異なるTBのHARQフィードバックを伝送するステップは、各TBのHARQフィードバックのM回の繰り返し伝送を順次伝送するステップであって、Mが各TBのHARQフィードバックの総繰り返し伝送回数であるステップを含む。
【0094】
TB交互伝送において、1TBが1つのHARQフィードバックに対応し、各HARQフィードバックは、1回だけ伝送されてもよく、図5に示すように、TB1~TB4のそれぞれに対応する4つのHARQフィードバックが異なる時間領域において1回伝送される。
【0095】
図6に示すように、各HARQフィードバックがM回伝送されてもよく、繰り返して伝送された1つのHARQフィードバックは、基地局の受信復調成功率を向上させるように、一緒に復調することができる。図6において、Mが4であり、P1、P2、P3及びP4は、TB1、TB2、TB3及びTB4のHARQフィードバックをそれぞれに示す。P1、P2、P3及びP4のそれぞれは、4回繰り返して伝送される。
【0096】
いくつかの実施例において、異なるTBのHARQフィードバックを交互に伝送する。
【0097】
各TBに対応するHARQフィードバックを交互に繰り返して伝送することができる。異なるTBのHARQフィードバックは、各TBのTB交互伝送ユニットにおける順序に基づいて、HARQフィードバック交互伝送ユニットを確立し、HARQフィードバック交互伝送ユニットを複数回送信することができる。
【0098】
いくつかの実施例において、各HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでHARQフィードバック交互伝送ユニットを繰り返して伝送することができ、HARQフィードバック交互伝送ユニットは、各HARQの繰り返し伝送回数Xを含み、Xは、0より大きく且つ各HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数より小さい。
【0099】
ここで、各TBに対応するHARQフィードバックを交互に繰り返して伝送することができる。具体的には、異なるTBのHARQフィードバックは、各TBのTB交互伝送ユニットにおける順序に基づいて、HARQフィードバック交互伝送ユニットを確立し、HARQフィードバック交互伝送ユニットを複数回伝送することができ、1つのHARQフィードバックは、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおいてX回繰り返して伝送されることができる。図7に示すように、先ずTB1に対応するHARQフィードバックをX回繰り返して伝送し、ここでXが2であり、そしてTB2、TB3及びTB4のHARQフィードバックをN回繰り返して伝送することができる。すべてのTBのHARQフィードバックのX回繰り返し伝送が完了したら、設定された終了条件を満たすまですべてのTBのHARQフィードバックをX回繰り返して伝送し、例えば、終了条件は、HARQフィードバックが伝送された回数が予め設定されたHARQフィードバックの総繰り返し伝送回数に達することであってもよく、図7において、HARQフィードバックの総繰り返し伝送回数が4である。ここで、異なるTBに対応するHARQフィードバックのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおける順序は、TB交互伝送ユニットにおけるHARQフィードバックに対応するTBの順序で配列することができる。
【0100】
いくつかの実施例において、受信された上位層シグナリングに基づいて、HARQフィードバック交互伝送ユニットにおけるHARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定し、または、1つのTB交互伝送ユニットにおけるTBの繰り返し伝送回数に基づいて、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおけるHARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定し、または、PUCCHの周波数ホッピングユニットに基づいて、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおけるHARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定する。
【0101】
ここで、上位層シグナリングに構成されたHARQフィードバック伝送回数によってHARQフィードバックの伝送回数を決定することができるし、TBが交互伝送中に用いる伝送回数に基づいて、HARQフィードバックの伝送回数を決定することもでき、例えば、TBの伝送回数がHARQフィードバックの伝送回数と同じであるか、又は線形対応などである。
【0102】
前記周波数ホッピングユニットは、1つの周波数領域におけるPUCCHの繰り返し回数を構成することに用いられ、周波数ホッピングユニットのサイズは基地局によって構成されてもよく、例えば、周波数ホッピングユニットのサイズをQ回とすると、その物理的な意味は、PUCCHがある周波数帯域でQ回繰り返して伝送された後に、別の周波数帯域にジャンプしてM回伝送される必要があることであり、したがって、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおけるHARQフィードバックの伝送回数を、周波数ホッピングユニットのサイズに合わせて設定することができ、すなわち、XがQに等しい。
【0103】
いくつかの実施例において、最初のTB伝送が完了した第1の時間間隔後の異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記HARQフィードバックを伝送し、または、最後のTB伝送が完了した第2の時間間隔後の異なる時間領域リソースを利用して、異なる前記HARQフィードバックを伝送する。
【0104】
図6のHARQフィードバックを例として、TB1終了後の4msでHARQフィードバック伝送を開始することができる。図7のHARQフィードバックを例として、交互伝送全体は、最後のTBの伝送終了時点を基準点とし、最後のTBの伝送終了後、例えば、4ms後に伝送を開始することができる。このようにして、タイミング要求を満たすように、HARQフィードバックの伝送構成に時間を予約することができる。
【0105】
異なる時間領域リソースを利用して異なる前記TBのHARQフィードバックを伝送することにより、複数のTBのHARQフィードバックの伝送時間における重複を減らすことができ、HARQフィードバック送信側が同一の時間領域において1つのHARQフィードバックのみを処理する必要があり、HARQフィードバック送信側がHARQフィードバックを送信する際の時間領域における複雑度を低減し、HARQフィードバック送信側の処理能力に対する性能要求を低下させ、HARQフィードバックの送信成功率を向上させ、HARQフィードバック送信側の安定性を向上させる。
【0106】
図8に示すように、本例示的な実施例は、HARQフィードバックの伝送方法を提供し、HARQフィードバックの伝送方法は、MTCクライアントなどの無線通信装置に適用することができ、HARQフィードバックの伝送方法は、
ステップ801:交互に伝送された複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行い、HARQフィードバック情報を生成するステップと、
ステップ802:HARQフィードバック情報を伝送するステップと、を含む。
【0107】
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、TB交互伝送ユニットが、異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0108】
1つのTB交互伝送ユニットは、少なくとも2つのTBを含み、これらのTBは、一定の順序でソートされて1つのTB交互伝送ユニットを生成する。
【0109】
MTCクライアントなどのHARQフィードバック送信側が複数の異なるTBを受信した後、TBを復調及び復号し、TBが正常に復号されたか否かを確認してから、各TBのHARQフィードバックを符号化して1つのHARQフィードバック情報が得られ、当該HARQフィードバック情報を送信し、HARQフィードバックが時間的に重複することを減らし、HARQフィードバック送信側でのHARQフィードバック処理の複雑度を低減し、HARQフィードバック送信側に対する性能要求を低下させ、HARQフィードバック情報の送信成功率を向上させ、HARQフィードバック送信側の安定性を向上させることができる。ここで、1つのHARQフィードバックは、1つの時間領域リソースを利用して伝送することができる。
【0110】
ここで、TBは1つのコンテンツブロックであり、異なるTBに含まれるデータコンテンツが異なる。例えば、図2に示すように、1TBの総繰り返し伝送回数が4であり、1つのTB交互伝送ユニットにおいて、1TBがN回繰り返して伝送され、図1ではNが2である。4回の総繰り返し伝送のTB1に含まれるデータコンテンツが同じであり、TB1及びTB2に含まれるデータコンテンツが異なる。4回伝送されたTB1のコンテンツが同じである。
【0111】
いくつかの実施例において、1TBが1つのHARQフィードバックを有する。
【0112】
もちろん、別のいくつかの実施例において、複数回繰り返して伝送されたTBが複数のHARQフィードバックを有することができる。1TBが1つのHARQフィードバックを有する場合、必要のないHARQフィードバックによって占有された伝送リソースを減らし、伝送オーバーヘッドが節約される。
【0113】
図2に示すTB交互伝送において、TB交互伝送ユニットが2回伝送され、1TBが1つのTB交互ユニットにおいて2回繰り返して伝送される。繰り返して伝送された1TBにおけるデータコンテンツが同じであり、例えば、4回伝送されたTB1におけるデータコンテンツが同じである。
【0114】
交互伝送において、1TBが交互に複数回繰り返して伝送され、HARQフィードバック送信側が複数回伝送された当該TBを受信すると、複数回受信された当該TBを一緒に復調し、復調結果がHARQフィードバックを介してTB送信側に伝送され、HARQフィードバックは、ACK及びNACKなどを含む。
【0115】
具体的には、復調結果が正確であれば、ACKをフィードバックし、及び/又は、復調結果が不正確であれば、NACKをフィードバックする。
【0116】
図2に示すように、TB1が交互繰り返し伝送において合計4回伝送され、HARQフィードバック送信側が4回繰り返して伝送されたTB1を解析してから、TB1が正確に復調されたか否かをフィードバックするために、1つのHARQフィードバックを基地局に送信する。図2に示すTB1~TB4の交互伝送において、HARQフィードバック送信側がTB1~TB4のそれぞれに対応する計4つのHARQフィードバックを基地局に送信する。
【0117】
ここで、複数のTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行い、複数のHARQフィードバックによって符号化されたHARQフィードバック情報を得ることができ、HARQフィードバック情報内容は、所定の符号化によって決定され、複数のTBの復調結果情報を反映することができ、例えば、複数のTBがいずれも正確に復調されたか否かを全体で反映することができる。
【0118】
HARQフィードバック情報が1つであってもよく、HARQフィードバック情報の伝送中に、複数のTBのHARQフィードバックが時間的に重複することを減らし、HARQフィードバック送信側でのHARQフィードバック処理の複雑度を低下させ、HARQフィードバック送信側の作業負担を緩和し、HARQフィードバック送信側の安定性を向上させることができる。
【0119】
いくつかの実施例において、複数の異なるTBのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行い、HARQフィードバック情報を得る。
【0120】
例えば、図9に示すように、TB1~TB4のそれぞれに対応するHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行うことで、TB1~TB4の全体の復調状況を反映するHARQフィードバック情報を得ることができる。例えば、TB1のHARQフィードバックが「0」である場合は、復調に失敗したことを示し、TB2、TB3及びTB4のHARQフィードバック情報が「1」である場合は、正常に復調されたことを示し、すべてのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行い、HARQフィードバック情報「0」を得て、基地局は、HARQフィードバック情報を受信すると、TB1~TB4のうちの少なくとも1TBが復調に失敗したことを知ることができ、TB1~TB4に対して再送信などの処理を行うことができる。
【0121】
いくつかの実施例において、BPSKを利用して変調されたHARQフィードバック情報を伝送する。
【0122】
ここで、PUCCHの要求を満たすように、BPSKを利用してHARQフィードバック情報を変調することができ、HARQフィードバック情報をPUCCHに載せて伝送する。
【0123】
複数のHARQフィードバックを1つのHARQフィードバック情報として符号化し、PUCCHを介して伝送することにより、HARQフィードバックが担持するPUCCHの時間重複問題を回避し、HARQフィードバック送信側の作業負荷を低減する。
【0124】
いくつかの実施例において、複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して、HARQフィードバックのビット単位の論理積演算をグループごとに行い、異なるグループのHARQフィードバックを得て、異なるグループのHARQフィードバックを組み合わせてHARQフィードバック情報を得る。
【0125】
例えば、複数の異なるTBのHARQフィードバックを2つのグループに分けることができ、図10に示すように、TB1~TB4のそれぞれに対応するHARQフィードバックを2つのグループに分けることができ、TB1のHARQフィードバックとTB2のHARQフィードバックとが1つのグループを構成し、1ビットの結果を得るためにビット単位の論理積演算を行い、TB3のHARQフィードバックとTB4のHARQフィードバックとが別のグループを構成し、1ビットの結果を得るためにビット単位の論理積演算を行い、論理と結果がそれぞれ得られた2つのグループを組み合わせて2bitのHARQフィードバック情報を生成する。例えば、TB1のHARQフィードバックが「0」である場合は、復調に失敗したことを示し、TB2、TB3及びTB4のHARQフィードバックが「1」である場合は、正常に復調されたことを示し、TB1及びTB2のHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行ってHARQフィードバック情報「1」を得て、TB3及びTB4のHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行ってHARQフィードバック情報「1」を得て、基地局は、HARQフィードバック情報を受信すると、TB1及びTB2のうちの少なくとも1TBが復調に失敗したことを知ることができ、TB1及びTB2に対して再送信などの処理を行うことができる。この場合、どのTBがグループになるかを予め決めておくことができる。
【0126】
いくつかの実施例において、QPSKを利用して変調されたHARQフィードバック情報を伝送する。
【0127】
ここで、2ビットのHARQフィードバック情報の場合、PUCCHの要求を満たすように、QPSKを利用してHARQフィードバック情報を変調することができ、HARQフィードバック情報をPUCCHに載せて伝送する。
【0128】
複数のHARQフィードバックを1つのHARQフィードバック情報として符号化し、PUCCHを介して伝送することにより、複数のHARQフィードバックが担持するPUCCHの時間重複問題を回避し、HARQフィードバック送信側の作業負荷を低減する。
【0129】
いくつかの実施例において、物理アップリング制御チャンネルPUCCHを利用してHARQフィードバック情報を伝送し、HARQフィードバック情報は、最後のTB伝送が完了した第3の時間間隔後のPUCCHリソースにおいて伝送される。
【0130】
HARQフィードバック情報の送信時間は、最後のTBの伝送終了時点を基準点とし、最後のTBの伝送終了後、例えば、4ms後に伝送を開始する。HARQフィードバック符号化のために時間を予約することができる。
【0131】
このようにして、すべてのTBの伝送が完了した後にHARQフィードバック情報が伝送されることを確保し、タイミングカオスの発生を低減することができる。
【0132】
HARQフィードバック情報は、1つであってもよく、HARQフィードバック情報の伝送中、複数のTBのHARQフィードバックが時間的に重複することを減らし、HARQフィードバック送信側でのHARQフィードバック処理の複雑度を低減し、HARQフィードバック送信側の処理負担が低下し、HARQフィードバック送信側の安定性を向上させることができる。
【0133】
図11に示すように、本例示的な実施例は、MTCシステムの基地局に適用可能であるが、当該システムの基地局に限定されるHARQフィードバックの伝送方法を提供し、HARQフィードバックの伝送方法は、
ステップ1101:交互に伝送された複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うHARQフィードバック情報を受信するステップと、
ステップ1102:所定の符号化に対応する復調方式に基づいてHARQフィードバック情報を復号し、復号シーケンスを得るステップと、
ステップ1103:復号シーケンスに基づいて、複数の異なるTBの復調状況を決定するステップと、を含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、TB交互伝送ユニットが、異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0134】
1つのTB交互伝送ユニットは、少なくとも2つのTBを含み、これらのTBは、一定の順序でソートされて1つのTB交互伝送ユニットを生成する。
【0135】
ここで、TB交互伝送ユニットは、基地局などのTB送信側によって送信することができ、MTCクライアントなどのHARQフィードバック送信側は、複数の異なるTBを受信した後、TBを復号し、各TBのHARQフィードバックを所定の符号化によって1つのHARQフィードバック情報を得て、当該HARQフィードバック情報を所定の符号化に対応する変調方式で変調して送信することで、HARQフィードバックが時間的に重複することを減らし、HARQフィードバック送信側でのHARQフィードバック処理の複雑度を低減し、HARQフィードバック送信側に対する性能要求を低下させ、HARQフィードバック情報の送信成功率を向上させ、HARQフィードバック送信側の安定性を向上させることができる。ここで、1つのHARDフィードバックは、1つの時間領域リソースを利用して伝送することができる。ここで、符号化されたHARQフィードバック情報は、複数の異なるTBの復調状況を反映することができる。
【0136】
基地局などのHARQフィードバック受信端は、受信したHARQフィードバック情報を前記所定の符号化に対応する復調方式を利用して復号し、復号シーケンスを得て、復号シーケンスを復号することは、複数の異なるTBの復調状況を反映することができる。
【0137】
いくつかの実施例において、復号シーケンスが予め設定されたシーケンスである場合、複数の異なるTBがいずれも正常に受信されたと決定する。
【0138】
予め設定されたシーケンスは、所定の符号化方法に基づいて決定することができる。所定の符号化の結果において、「1」が複数の異なるTBがいずれも正常に受信されたことを示す場合、予め設定されたシーケンスを「1」に設定することができる。
【0139】
具体的には、図9に示すように、MTCクライアントなどのHARQフィードバック送信側は、TB1~TB4のそれぞれに対応するHARQフィードバックを、論理積処理などの所定の符号化を行うことにより、TB1~TB4の全体的な復調状況を反映したHARQフィードバック情報を得ることができる。HARQフィードバックは、「0」で復調に失敗したことを示し、正常に復調されたことを「1」で示すことができる。例えば、TB1、TB2、TB3及びTB4のHARQフィードバックが「1」であることは、正常に復調されたことを示し、すべてのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行い、TB1、TB2、TB3及びTB4の復調が成功したことを示すHARQフィードバック情報「1」が得られ、ここで、予め設定されたシーケンスを「1」に設定することができる。
【0140】
予め設定されたシーケンスが「1」である場合、HARQフィードバック受信側がHARQフィードバック情報を受信して復調した復号シーケンスは「0」であり、予め設定されたシーケンスと一致する場合、少なくとも1TBが正常に復調されたと見なされる。
【0141】
いくつかの実施例において、復号シーケンスが予め設定されたシーケンスでない場合、少なくとも1TBが正常に復調されなかったと決定する。
【0142】
上記の図9の予め設定されたシーケンスを「1」とすると、TB1、TB2、TB3及びTB4のHARQフィードバックのうちの1つが「0」である場合、すべてのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行い、HARQフィードバック情報「0」が得られ、TB1、TB2、TB3及びTB4のうちの少なくとも1つが復調に失敗したことを示す。
【0143】
HARQフィードバック受信端は、HARQフィードバック情報を受信して復調した復号シーケンスが「0」であり、予め設定されたシーケンスと一致しない場合、少なくとも1TBが正常に復調されなかったと見なされる。
【0144】
いくつかの実施例において、少なくとも1TBが正常に復調されなかった場合、TB交互伝送ユニット全体が再伝送される。
【0145】
ここで、TB交互伝送ユニットのうちの少なくとも1TBが正常に復調されなかったと決定したら、TB交互伝送ユニットを再送信することができる。
【0146】
いくつかの実施例において、HARQフィードバック情報の復号は、BPSK又はQPSKの復調方法を利用して行われ、復号シーケンスが得られる。
【0147】
所定の符号化は、1ビットのHARQフィードバック情報を得るために、複数の異なるTBのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行うことができ、複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して、HARQフィードバックのビット単位の論理積演算をグループごとに行うこともでき、異なるグループのHARQフィードバックを組み合わせて2ビットのHARQフィードバック情報を得る。
【0148】
所定の符号化後に生成する1ビットのHARQフィードバック情報は、BPSK変調を利用して送信することができるため、HARQフィードバック受信側ではBPSKの復調方式を利用してHARQフィードバック情報の復号を行うことができる。
【0149】
所定の符号化後に生成する2ビットのHARQフィードバック情報は、QPSK変調を利用して送信することができるため、HARQフィードバック受信側ではQPSKの復調方式を利用してHARQフィードバック情報の復号を行うことができる。
【0150】
一方、本実施例では、このように交互に伝送される複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して、HARQフィードバック受信側では、複数の異なるTBのHARQフィードバックが所定の符号化を行ったHARQフィードバック情報を受信し、さらに複数の異なるTBの復調状況を判断する。このようにして、異なるTBのHARQフィードバックが同じ時間領域リソースを占有し、直交導入を時間領域において伝送する必要がある複雑度を回避することができ、これにより、HARQフィードバックの送信側がHARQフィードバックを送信する際の処理複雑度が低下し、特に、処理能力が比較的弱いMTCなどの端末に対して、HARQフィードバックの送信複雑度が高いために送信に失敗する現象を減らし、HARQフィードバックの送信成功率を向上させることができる。
【0151】
以下に、上記の任意の実施例と併せていくつかの具体的な例を提供する。
【0152】
例1:HARQフィードバックのシリアル伝送。
解決策の趣旨:同じ時刻に1TBのHARQフィードバックしか伝送できない。
【0153】
図6に示すように、1つの交互伝送周期において、最初のTBのHARQフィードバックは、依然として元のタイミング、例えば、TB1終了後の4msでHARQフィードバックを開始する。
【0154】
TB1の後のTBに対するHARQフィードバックは、前1つのTBに対するHARQフィードバックの送信が完了した後にのみ行うことができる。
【0155】
解決策2:HARQフィードバックの交互伝送。
解決策の趣旨:同じ時刻に1つのHARQフィードバック伝送しか許可されていない。
【0156】
TB交互伝送メカニズムの考え方と同様に、各TBに対応するHARQフィードバックを載せたPUCCHを交互に繰り返す。図7に示すように、TB1に対応するHARQフィードバックのS回の繰り返し伝送を先に伝送し、最後のTBに対応するHARQフィードバックのS回の繰り返し伝送までTB2に対応するHARQフィードバックを順次伝送することができる。各TBのN回の繰り返し伝送が完了したら、すべてのTBに対応するHARQフィードバックが構成された繰り返し伝送回数に達するまで残りの繰り返し回数のS回の繰り返し伝送を行う。ここで、各回の交互伝送に含まれる各HARQフィードバックの繰り返し伝送回数Sを、HARQフィードバック交互伝送ユニットのサイズとして定義することができる。HARQフィードバック交互伝送ユニットのサイズSは、以下のいくつかの方法で決定することができる。
【0157】
方式1:上位層シグナリングの構成、
方式2:HARQフィードバック交互伝送ユニットのサイズとダウンリンクTB交互伝送ユニットのサイズとのマッピング関係を確立し、構成されたダウンリンクTB交互伝送ユニットのサイズからHARQフィードバック交互伝送ユニットのサイズSを導出することができ、例えば、SがTB交互伝送ユニットのサイズに等しいように構成されてもよく、
方式3:PUCCH伝送の他の特性に基づいて決定する。例えば、SはPUCCH周波数ホッピングユニットのサイズに等しく、
HARQフィードバック交互伝送の全体は、最後のTBの伝送終了時点を基準点とし、最後のTB伝送が終了してから一定時間をあけて、例えば、4ms後に伝送を開始する。
【0158】
解決策3:HARQバインディング伝送、
この時点で、複数のTBのHARQフィードバックをバインドした後、1つのPUCCHにおいて伝送することができる。バインディングの方法は、図9に示すように、すべてのTBのHARQフィードバックを論理加算して1bitを生成し、BPSK変調を利用してPUCCHにおいて伝送することができる。または、図10に示すように、マルチスケジューリングされたTBを2つのグループに分け、各グループ内のTBのHARQフィードバックを論理加算して1bitフィードバックを生成し、合計2bitを生成してフィードバックを行い、QPSK変調を利用してPUCCHにおいて伝送する。
【0159】
バインディング後のHARQフィードバック時間は、最後のTBの伝送終了時点を基準点とすることができ、最後のTB伝送が終了してから一定時間をあけて、例えば、4ms後に伝送を開始する。
【0160】
最初の前記TB伝送が完了した第1の時間間隔後の異なる前記時間領域リソースを利用して、異なる前記HARQフィードバックを伝送し、
交互伝送では、従来の1対1のフィードバックはもはやサポートされず、HARQバインディング伝送のみがサポートされる。すなわち、HARQバインディング伝送は、使用前に構成する必要がなくなり、HARQバインディング伝送は、交互伝送におけるデフォルトのフィードバック方式である。
【0161】
本発明の実施例は、HARQバインディングの伝送装置をさらに提供し、図12は、本発明の実施例により提供されるHARQバインディングの伝送装置100の組成概略構成図であり、図12に示すように、装置は、
HARQフィードバックを伝送するように構成される第1の伝送モジュール110であって、交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBに対して、異なる時間領域リソースを利用して、異なるTBのHARQフィードバックを伝送する第1の伝送モジュール110を含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、TB交互伝送ユニットが、異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0162】
一実施例において、図13に示すように、第1の伝送モジュール110は、
各TBのHARQフィードバックのM回の繰り返し伝送を順次伝送するように構成される第1の伝送サブモジュール111であって、Mが各TBのHARQフィードバックの総繰り返し伝送回数である第1の伝送サブモジュール111を含む。
【0163】
一実施例において、図14に示すように、第1の伝送モジュール110は、
異なるTBのHARQフィードバックを交互に伝送するように構成される第2の伝送サブモジュール112を含む。
【0164】
一実施例において、図15に示すように、第1の伝送モジュール110は、
各HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでHARQフィードバック交互伝送ユニットを繰り返して伝送するように構成される第3の伝送サブモジュールを113含み、
ここで、HARQフィードバック交互伝送ユニットは、各HARQの繰り返し伝送回数Xを含み、Xは、0より大きく且つ各HARQフィードバックに構成された総繰り返し伝送回数より小さい。
【0165】
一実施例において、図16に示すように、装置100は、
受信された上位層シグナリングに基づいて、HARQフィードバック交互伝送ユニットにおけるHARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定し、または、
1つのTB交互伝送ユニットにおけるTBの繰り返し伝送回数に基づいて、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおけるHARQフィードバックの繰り返し伝送回数を決定し、または、
物理アップリング制御チャンネルPUCCHの周波数ホッピングユニットに基づいて、1つのHARQフィードバック交互伝送ユニットにおけるHARQフィードバックの伝送回数を決定するように構成される繰り返し回数決定モジュール120、をさらに含み、
ここで、周波数ホッピングユニットは、1つの周波数領域におけるPUCCHの連続繰り返し伝送回数を構成することに用いられる。
【0166】
一実施例において、図17に示すように、第1の伝送モジュール110は、
最初のTB伝送が完了した第1の時間間隔後の異なる時間領域リソースを利用して異なるHARQフィードバックを伝送し、または、
最後のTB伝送が完了した第2の時間間隔後の異なる時間領域リソースを利用して異なるHARQフィードバックを伝送するように構成される第4の伝送サブモジュール114を含む。
【0167】
一実施例において、図18に示すように、第1の伝送モジュール110は、
異なる時間領域リソースを利用して、物理アップリング制御チャンネルPUCCHにおいて異なるTBのHARQフィードバックを伝送するように構成される第5の伝送サブモジュール115を含む。
【0168】
本発明の実施例は、HARQフィードバックの伝送装置をさらに提供し、図19は、本発明の実施例により提供されるHARQフィードバックの伝送装置200の組成概略構成図であり、図19に示すように、装置は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行い、HARQフィードバック情報を生成するように構成される第1の生成モジュール210と、
HARQフィードバック情報を伝送するように構成される第2の伝送モジュール220と、を含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、TB交互伝送ユニットが、異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0169】
一実施例において、図20に示すように、第1の生成モジュール210は、複数の異なるTBのHARQフィードバックに対してビット単位の論理積演算を行い、HARQフィードバック情報を得るように構成される第1の生成サブモジュール211を含む。
【0170】
一実施例において、図21に示すように、第2の伝送モジュール220は、BPSKを利用してHARQフィードバック情報を変調するように構成される第1の変調モジュール221を含み、
第2の伝送モジュール220は、BPSKを利用して変調されたHARQフィードバック情報を伝送するように構成される第6の伝送サブモジュール222を含む。
【0171】
一実施例において、図22に示すように、第1の生成モジュール210は、
複数の異なるTBのHARQフィードバックに対して、HARQフィードバックのビット単位の論理積演算をグループごとに行い、異なるグループのHARQフィードバックを得るように構成される第2の生成サブモジュール212と、
異なるグループのHARQフィードバックを組み合わせてHARQフィードバック情報を得るように構成される第3の生成サブモジュール213と、を含む。
【0172】
一実施例において、図23に示すように、第2の伝送モジュール220は、QPSKを利用してHARQフィードバック情報を変調するように構成される第2の変調モジュール223を含み、
第2の伝送モジュール220は、QPSKを利用して変調されたHARQフィードバック情報を伝送するように構成される第7の伝送サブモジュール224を含む。
【0173】
一実施例において、図24に示すように、第2の伝送モジュール220は、
物理アップリング制御チャンネルPUCCHを利用してHARQフィードバック情報を伝送するように構成される第8の伝送サブモジュール225であって、HARQフィードバック情報が、最後のTB伝送が完了した第3の時間間隔後のPUCCHリソースにおいて伝送される第8の伝送サブモジュール225を含む。
【0174】
本開示の実施例は、HARQフィードバックの伝送装置をさらに提供し、図25は、本発明の実施例により提供されるHARQフィードバックの伝送装置300の組成概略構成図であり、図25に示すように、装置300は、
交互に伝送された複数の異なるトランスポートブロックTBのHARQフィードバックに対して所定の符号化を行うHARQフィードバック情報を受信するように構成される第1の受信モジュール310と、
所定の符号化に対応する復調方式に基づいてHARQフィードバック情報を復号し、復号シーケンスを得るように構成される第1の復号モジュール320と、
復号シーケンスに基づいて、複数の異なるTBの復調状況を決定するように構成される第1の決定モジュール330と、を含み、
ここで、複数の異なるTBを交互に伝送するステップは、各TBに構成された総繰り返し伝送回数を満たすまでTB交互伝送ユニットを繰り返して伝送するステップであって、TB交互伝送ユニットが、異なるTBのN回の繰り返し伝送を含み、Nが、0より大きく且つ構成された総繰り返し伝送回数より小さいステップを含む。
【0175】
一実施例において、図26に示すように、第1の決定モジュール330は、
復号シーケンスが予め設定されたシーケンスである場合、複数の異なるTBがいずれも正常に受信されたと決定するように構成される第1の決定サブモジュール331を含む。
【0176】
一実施例において、図27に示すように、第1の決定モジュール330は、
復号シーケンスが予め設定されたシーケンスでない場合、少なくとも1TBが正常に復調されなかったと決定するように構成される第2の決定サブモジュール332を含む。
【0177】
一実施例において、図28に示すように、装置300は、
少なくとも1TBが正常に復調されなかった場合、TB交互伝送ユニットの全体を再伝送するように構成される第3の伝送モジュール340をさらに含む。
【0178】
一実施例において、図29に示すように、第1の復号モジュール320は、
二位相偏移変調BPSK又は四位相偏移変調QPSKの復調方式を利用してHARQフィードバック情報を復号し、復号シーケンスを得るように構成される第1の復号サブモジュール321を含む。
【0179】
例示的な実施例において、第1の伝送モジュール110、繰り返し回数決定モジュール120、第1の生成モジュール210、第2の伝送モジュール220、第1の受信モジュール310、第1の復号モジュール320、第1の決定モジュール330及び第3の伝送モジュール340などは、1つ又は複数の中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)、グラフィックスプロセッサ(GPU、Graphics Processing Unit)、ベースバンドプロセッサ(BP、baseband processor)、アプリケーション特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD、Programmable Logic Device)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ(MCU、Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、又は他の電子コンポーネントによって実現され得る、第1の送信モジュール110、第2の送信モジュール220、及び第3の送信モジュール340などは、前述の方法を実行するための1つ又は複数の無線周波数(RF、radio frequency)アンテナを組み合わせて実現することもできる。
【0180】
図30は、例示的な一実施例に係るHARQフィードバックの装置3000のブロック図である。例えば、装置3000が携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、携帯情報端末などであってもよい。
【0181】
図30を参照すると、装置3000は、処理コンポーネント3002、メモリ3004、電力コンポーネント3006、マルチメディアコンポーネント3008、オーディオコンポーネント3010、入力/出力(I/O)インタフェース3012、センサコンポーネント3014、及び通信コンポーネント3016の1つ又は複数を含むことができる。
【0182】
処理コンポーネント3002は、通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作など、装置3000の全体的な操作を制御する。処理コンポーネント3002は、命令を実行して上記方法の全部又は一部のステップを完成するための1つ又は複数のプロセッサ3020を含むことができる。また、処理コンポーネント3002は、処理コンポーネント3002と他のコンポーネントとの間のインタラクションを容易にするための1つ又は複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント3002は、マルチメディアコンポーネント3008と処理コンポーネント3002との間のインタラクションを容易にするためのメディアモジュールを含むことができる。
【0183】
メモリ3004は、装置3000での操作を支援するように、様々なデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、動画などの装置3000で操作するためのいずれかのアプリケーション又は方法の命令を含む。メモリ3004は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、ディスク、光ディスクなどの任意のタイプの一時的又は非一時的な記憶媒体、又はそれらの組み合わせによって実現することができる。
【0184】
電力コンポーネント3006は、装置3000の様々なコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント3006は、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置3000の電力の生成、管理及び分配に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0185】
マルチメディアコンポーネント3008は、装置3000とユーザとの間に1つの出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンは、タッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、タッチ、スライド及びタッチパネル上のジェスチャーを検知するための1つ又は複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界線を検知するだけではなく、タッチ又はスライド操作に関連する持続時間及び圧力も検出する。いくつかの実施例において、メディア3008は、1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。フロントカメラ及び/又はリアカメラは、装置3000が、撮影モード又はビデオモードなどの操作モードにある場合、外部のメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは、1つの固定する光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有してもよい。
【0186】
オーディオコンポーネント3010は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント3010は、1つのマイクロフォン(MIC)を含み、マイクロフォンは、装置3000が呼び出しモード、記録モード及び音声認識モードなどの操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ3004にさらに記憶されるか、又は通信コンポーネント3016を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント3010は、オーディオ信号を出力するためのスピーカーをさらに含む。
【0187】
I/Oインタフェース3012は、処理コンポーネント3002と周辺インタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供し、上記周辺インタフェースモジュールは、キーパッド、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、起動ボタン及びロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0188】
センサコンポーネント3014は、装置3000のために様々な方面の状態評価を提供するための1つ又は複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント3014は、装置3000のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置付けを検出することができ、例えば、コンポーネントが装置3000のディスプレイ及び小キーパッドであり、センサコンポーネント3014は、装置3000又は装置3000の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置3000との接触の有無、装置3000の方位又は加速/減速及び装置3000の温度変化を検出することもできる。センサコンポーネント3014は、いずれかの物理接触もない場合、近傍の物体の存在を検出するための接近センサを含むことができる。センサコンポーネント3014は、撮像アプリケーションで使用するためのCMOS又はCCD画像センサなどの光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例において、当該センサコンポーネント3014は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサをさらに含むことができる。
【0189】
通信コンポーネント3016は、装置3000と他のデバイスとの有線又は無線方式の通信を容易にするように構成される。装置3000は、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせなどの通信標準に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例において、通信コンポーネント3016は、放送チャンネルを介して外部放送管理システムからの放送信号又は放送に関連する情報を受信する。例示的な一実施例において、通信コンポーネント3016は、近距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術、及び他の技術に基づいて実現することができる。
【0190】
例示的な実施例において、装置3000は、上記方法を実現するために、1つ又は複数のアプリケーション特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子部品によって実現することができる。
【0191】
例示的な実施例において、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ3004をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置3000のプロセッサ3020によって実行することができる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0192】
当業者であれば、明細書を考慮して本明細書に開示された開示を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示のいかなる変形、用途又は適応的な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない当分野における周知技術又は慣用的な技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、本開示の請求項によって示される。
【0193】
本開示は、以上に説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲を逸脱することなく、様々な修正及び変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。
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