(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-06
(45)【発行日】2023-03-14
(54)【発明の名称】チャットシステム、チャット方法、チャットプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20230307BHJP
【FI】
H04L51/04
(21)【出願番号】P 2023005169
(22)【出願日】2023-01-17
【審査請求日】2023-01-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518243452
【氏名又は名称】株式会社白紙とロック
(74)【代理人】
【識別番号】100194467
【氏名又は名称】杉浦 健文
(72)【発明者】
【氏名】渡部 一成
(72)【発明者】
【氏名】眞下 遼
(72)【発明者】
【氏名】杉本 和彌
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 健文
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-111674(JP,A)
【文献】特開2020-091522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/00 - 51/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネル間でメッセージを移動させるチャットシステムであって、
ユーザによる操作が行われた画面上の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいてユーザからチャットメッセージの移動要求がされたか否かを判定する位置判定部と、
前記位置判定部がユーザからチャットメッセージの移動要求がされたと判定した場合に、移動要求された移動対象メッセージ、前記移動対象メッセージが投稿された移動元チャンネル、及び前記移動対象メッセージの移動先である移動先チャンネルに関する情報を取得する移動情報取得部と、
前記移動情報取得部が取得した情報に基づいて、前記移動対象メッセージと同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージを前記移動先チャンネルに投稿し、前記移動元チャンネルに投稿された前記移動対象メッセージを非表示にすると共に、前記移動対象メッセージが移動されたことを示す移動済みメッセージを前記移動元チャンネルに投稿するメッセージ投稿部と、
を備えるチャットシステム。
【請求項2】
前記ユーザによる操作が、ドラッグアンドドロップ操作であり、
前記位置判定部は、ドラッグ開始位置が前記移動対象メッセージの領域内かつドロップ位置が前記移動先チャンネルの領域内か否かを判定する、
請求項1に記載のチャットシステム。
【請求項3】
前記メッセージ投稿部が投稿したメッセージを表示させるメッセージ表示指示部をさらに備え、
前記メッセージ表示指示部は、前記移動後メッセージが移動日時に投稿されたものとして前記移動先チャンネルに表示させる、
請求項2に記載のチャットシステム。
【請求項4】
前記移動後メッセージは、前記移動対象メッセージと同一のメッセージ内容の他に、前記移動対象メッセージの投稿日と、投稿者と、移動者と、移動日時と、移動したことを示す文字情報又は画像情報と、を含む
請求項3に記載のチャットシステム。
【請求項5】
前記移動先チャンネルに前記移動対象メッセージの投稿者が所属しているか否かを判定する投稿者所属判定部と、
前記投稿者所属判定部が、移動先チャンネルに投稿者が所属していないと判定した場合に、前記移動対象メッセージの移動者に警告を送信する警告文書送信部と、をさらに備える
請求項4に記載のチャットシステム。
【請求項6】
前記移動対象メッセージを移動させた移動者が前記移動先チャンネルに所属しているか否かを判定する移動者所属判定部をさらに備え、
前記移動者所属判定部が前記移動先チャンネルに前記移動者が所属していると判定した場合に、前記移動先チャンネルの前記移動後メッセージを前記移動者のユーザ端末に表示させ、
前記移動者所属判定部が前記移動先チャンネルに前記移動者が所属していないと判定した場合に、前記移動元チャンネルの前記移動済みメッセージを前記移動者のユーザ端末に表示させる
請求項5に記載のチャットシステム。
【請求項7】
チャンネル間でメッセージを移動させるチャット方法であって、
ユーザによる操作が行われた画面上の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいてユーザからチャットメッセージの移動要求がされたか否かを判定する
位置判定ステップと、
前記位置判定
ステップでユーザからチャットメッセージの移動要求がされたと判定した場合に、移動要求された移動対象メッセージ、前記移動対象メッセージが投稿された移動元チャンネル、及び前記移動対象メッセージの移動先である移動先チャンネルに関する情報を取得する
移動情報取得ステップと、
前記移動情報取得ステップ
で取得した情報に基づいて、前記移動対象メッセージと同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージを前記移動先チャンネルに投稿し、前記移動元チャンネルに投稿された前記移動対象メッセージを非表示にすると共に、前記移動対象メッセージが移動されたことを示す移動済みメッセージを前記移動元チャンネルに投稿する
メッセージ投稿ステップと、
を備えるチャット方法。
【請求項8】
チャンネル間でメッセージを移動させる処理をコンピュータに実行させるチャットプログラムであって、
ユーザによる操作が行われた画面上の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいてユーザからチャットメッセージの移動要求がされたか否かを判定する
位置判定処理と、
前記位置判定
処理でユーザからチャットメッセージの移動要求がされたと判定した場合に、移動要求された移動対象メッセージ、前記移動対象メッセージが投稿された移動元チャンネル、及び前記移動対象メッセージの移動先である移動先チャンネルに関する情報を取得する
移動情報取得処理と、
前記移動情報取得
処理で取得した情報に基づいて、前記移動対象メッセージと同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージを前記移動先チャンネルに投稿し、前記移動元チャンネルに投稿された前記移動対象メッセージを非表示にすると共に、前記移動対象メッセージが移動されたことを示す移動済みメッセージを前記移動元チャンネルに投稿する
メッセージ投稿処理と、
をコンピュータに実行させるチャットプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャットシステム、チャット方法、チャットプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来のチャットシステムが記載されている。特許文献1記載のチャットシステムでは、チャットルーム外のユーザの参照要求によりチャットルーム内の過去の発言内容を当該ユーザに参照させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チャットシステムでは、チャンネルと呼ばれる仮想の部屋が複数設けられ、各チャンネルに所属するユーザは、チャンネル毎に設けられたチャットルームでチャットメッセージのやり取りを行う。各ユーザは複数のチャンネルにまたがって所属することが可能であるため、組織やグループ、投稿トピックなど様々な目的や用途に応じてチャンネルを使い分けることができる。この時、投稿内容によっては別のチャンネルに場所を移して当該投稿内容について議論したいと考える場合が生ずる。ところが、あるチャンネルのチャットルームに投稿されたチャットメッセージを別のチャンネルのチャットルームに再入力して投稿し直すのは手間が大きく面倒である。
【0005】
特許文献1に記載のチャット方法では、過去の発言内容が投稿されたチャットルームにアクセスしなければ当該発言内容を参照することができず、別のチャンネルに当該発言内容が表示されないという問題がある。
【0006】
そこで本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、チャンネル間でチャットメッセージをスムーズに移動できるチャットシステム、チャット方法、チャットプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、チャンネル間でメッセージを移動させるチャットシステムであって、ユーザによる操作が行われた画面上の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいてユーザからチャットメッセージの移動要求がされたか否かを判定する位置判定部と、前記位置判定部がユーザからチャットメッセージの移動要求がされたと判定した場合に、移動要求された移動対象メッセージ、前記移動対象メッセージが投稿された移動元チャンネル、及び前記移動対象メッセージの移動先である移動先チャンネルに関する情報を取得する移動情報取得部と、前記移動情報取得部が取得した情報に基づいて、前記移動対象メッセージと同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージを前記移動先チャンネルに投稿し、前記移動元チャンネルに投稿された前記移動対象メッセージを非表示にすると共に、前記移動対象メッセージが移動されたことを示す移動済みメッセージを前記移動元チャンネルに投稿するメッセージ投稿部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るチャットシステム、チャット方法、チャットプログラムによれば、チャンネル間でチャットメッセージをスムーズに移動させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態に係るチャットシステムの全体構成図である。
【
図2】チャットシステムにおけるユーザ端末の機能ブロック構成図である。
【
図3】チャットシステムにおけるチャットサーバの機能ブロック構成図である。
【
図4】
図3のチャンネル所属者データベースのデータ構成を示す図である。
【
図5】
図3の投稿データベースのデータ構成を示す図である。
【
図6】チャットシステムの動作を示すフローチャートである。
【
図7】チャットメッセージ移動前のPC用チャット画面の例を示す図である。
【
図8】移動対象メッセージをドラッグした際のPC用チャット画面の例を示す図である。
【
図9】移動対象メッセージをドロップする際のPC用チャット画面の例を示す図である。
【
図10】チャットメッセージ移動後のPC用チャット画面の例を示す図である。
【
図11】新規メッセージ投稿後のPC用チャット画面の例を示す図である。
【
図12】チャットメッセージ移動前のスマートフォン用チャンネルリスト画面の例を示す図である。
【
図13】チャットメッセージ移動前のスマートフォン用チャットルーム画面の例を示す図である。
【
図14】移動対象メッセージをドラッグした際のスマートフォン用チャットルーム画面の例を示す図である。
【
図15】移動対象メッセージをドラッグしている際のスマートフォン用チャットルーム画面の例を示す図である。
【
図16】移動対象メッセージをドロップする際のスマートフォン用チャンネルリスト画面の例を示す図である。
【
図17】移動対象メッセージをドロップした際のスマートフォン用チャンネルリスト画面の例を示す図である。
【
図18】チャットメッセージ移動後のスマートフォン用チャットルーム画面の例を示す図である。
【
図19】移動対象メッセージをドラッグしている際のスマートフォン用チャットルーム画面の変形例を示す図である。
【
図20】移動対象メッセージをドロップする際のスマートフォン用チャンネルリスト画面の変形例を示す図である。
【
図21】移動対象メッセージをドロップした際のスマートフォン用チャンネルリスト画面の変形例を示す図である。
【
図22】チャットメッセージ移動後のスマートフォン用チャットルーム画面の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るチャットシステム1を詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0011】
本発明の実施形態に係るチャットシステムは、少なくとも1つのコンピュータシステムによって実現されてよく、本発明の実施形態に係るチャット方法は、チャットシステムに含まれる少なくとも1つのコンピュータシステムによって実行されてよい。このとき、コンピュータシステムにおいては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータシステムは、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係るチャット方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータシステムと結合してチャット方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0012】
(チャットシステム1の全体構成)
図1は、本開示の一実施形態に係るチャットシステムの全体構成の例を示した図である。
図1のチャットシステムは、複数のユーザ端末100と、チャットサーバ200と、ネットワークNWとを有する例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、ユーザ端末の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0013】
複数のユーザ端末100は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数のユーザ端末100の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、
図1では、ユーザ端末100の例としてノート型PCおよびスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、ユーザ端末100は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワークNWを介して他のユーザ端末および/またはチャットサーバ200と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0014】
ネットワークNWは、通信方式が限定されることはなく、ネットワークNWが含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワークNWは、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワークNWは、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スターバスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0015】
チャットサーバ200は、複数のユーザ端末100とネットワークNWを介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、チャットサーバ200は、ネットワークNWを介して接続した複数のユーザ端末100にサービス(一例として、チャットサービス)を提供するシステムであってよい。
【0016】
(ユーザ端末100の機能構成)
図2は、
図1のユーザ端末100の機能ブロック構成を示す図である。
図2に示すように、ユーザ端末100は、通信部110と、操作部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150と、を備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNWを介してチャットサーバ200と有線または無線で通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
操作部120は、ユーザが操作指示を入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボード、マウス等の入力装置を備えてよく、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置を備えてもよい。また、操作部120は、ユーザ端末100と1つの装置で構成されてもよく、2以上の装置で構成されてもよい。
【0019】
表示部130は、ユーザから入力された操作内容やチャットサーバ200からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、ディスプレイ等の出力装置を備えてよく、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置を備えてもよい。また、操作部120は、ユーザ端末100と1つの装置で構成されてもよく、2以上の装置で構成されてもよい。
【0020】
記憶部140は、各種制御処理や制御部150内の各機能を実行するためのプログラム、 入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部140は、チャットサーバ200と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0021】
制御部150は、記憶部140に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部150の機能として、座標送信部151を備えている。この座標送信部151は、記憶部140に記憶されているプログラムにより起動されてユーザ端末100にて実行される。
【0022】
座標送信部151は、ユーザによる操作が行われた画面上の位置情報を取得し、チャットサーバ200に送信する。例えば、座標送信部151は、ユーザのユーザ端末100へのドラッグアンドドロップ操作におけるドラッグ開始位置の座標(ドラッグ開始座標)とドロップ位置の座標(ドロップ座標)とを取得して、チャットサーバ200に送信する。その他の処理として、座標送信部151は、表示部130が表示するチャット画面におけるチャットメッセージやチャンネルリスト等の位置の座標を取得して、チャットサーバ200に送信してもよい。
【0023】
(チャットサーバ200の機能構成)
図3は、
図1のチャットサーバ200の機能ブロック構成を示す図である。
図3に示すように、チャットサーバ200は、通信部210と、操作部220と、表示部230と、記憶部240と、制御部250と、を備える。
【0024】
通信部210は、ネットワークNWを介してユーザ端末100と有線または無線で通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。また、通信部210では、チャットメッセージを投稿する場合等、ユーザ端末100との通信を行う場合、SSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)等の暗号化方式により暗号化して通信を行う。
【0025】
操作部220は、サーバ管理者が操作指示を入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボード、マウス等の入力装置を備える。
【0026】
表示部230は、サーバ管理者から入力された操作内容やユーザ端末100からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、ディスプレイ等の出力装置を備える。
【0027】
記憶部240は、各種制御処理や制御部250内の各機能を実行するためのプログラム、 入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部240は、チャンネル所属者データベース241と、投稿データベース242と、を記憶する。さらに、記憶部140は、ユーザ端末100と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0028】
チャンネル所属者データベース241には、
図4に示すように、チャットメッセージのやり取りが行われるチャンネルのチャンネルIDと、チャンネル名と、各チャンネルに所属するユーザ(所属者)の所属者IDと、所属者名と、が格納されている。
【0029】
投稿データベース242には、
図5に示すように、チャンネルIDと、各チャンネルに投稿されるチャットメッセージのメッセージIDと、投稿を行ったユーザ(投稿者)の投稿者IDと、投稿者名と、投稿日時と、メッセージ内容と、チャットメッセージを移動したユーザ(移動者)の移動者IDと、移動者名、移動日時、移動元チャンネルにおいて移動されたチャットメッセージを非表示にするための非表示フラグと、が格納されている。
【0030】
図3に戻ると、制御部250は、記憶部240に記憶されているプログラムを実行することにより、チャットサーバ200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。制御部250の機能として、位置判定部251と、移動情報取得部252と、投稿者所属判定部253と、警告文書送信部254と、投稿データベース更新部255と、メッセージ投稿部256と、移動者所属判定部257と、メッセージ表示指示部258と、を備えている。この位置判定部251、移動情報取得部252、投稿者所属判定部253、警告文書送信部254、投稿データベース更新部255、メッセージ投稿部256、移動者所属判定部257、及びメッセージ表示指示部258は、記憶部240に記憶されているプログラムにより起動されてチャットサーバ200にて実行される。
【0031】
位置判定部251は、ユーザ端末100に対して所定の操作が行われた場合、ユーザによる操作が行われた画面上の位置情報を取得して、前記位置情報に基づいてユーザからチャットメッセージの移動要求がされたか否かを判定する。例えば、ユーザによるドラッグアンドドロップ操作が行われた場合、ドラッグ開始座標とドロップ座標とを取得し、ドラッグ開始座標が移動対象メッセージの領域内であり、かつ、ドロップ座標がチャンネルリストの移動先チャンネルの領域内である場合には、ユーザから移動対象メッセージを移動先チャンネルに移動する要求がされたと判定する。なお、位置判定部251は、ドラッグ開始座標の判定とドロップ座標の判定とを同時に行う必要はなく、ドラッグ開始座標の判定を行った後にドロップ座標の判定を行ってもよい。
【0032】
移動情報取得部252は、ユーザからチャットメッセージの移動要求がされたと判定された場合に、移動者と、移動先チャンネルと、移動対象メッセージと、移動対象メッセージが投稿されている移動元チャンネルに関する情報を取得する。例えば、移動情報取得部252は、移動者ID、移動者名、移動先のチャンネルID、移動対象メッセージのメッセージID、及び移動元のチャンネルIDを取得してもよい。
【0033】
投稿者所属判定部253は、記憶部240のチャンネル所属者データベース241と投稿データベース242とを参照し、移動先チャンネルに移動対象メッセージの投稿者が所属しているか否かを判定する。例えば、投稿者所属判定部253は、移動対象メッセージのメッセージIDを基に投稿データベース242を参照し、移動対象メッセージを投稿した投稿者ID又は投稿者名を特定すると共に、移動先のチャンネルIDを基にチャンネル所属者データベース241を参照し、移動先チャンネルに投稿者が所属しているか否かを判定してもよい。
【0034】
警告文書送信部254は、投稿者所属判定部253が移動先チャンネルに投稿者が所属していないと判定した場合に、ユーザ端末100に警告文書を送信する。
【0035】
投稿データベース更新部255は、移動先チャンネルに投稿者が所属していると判定された場合、又は移動先チャンネルに投稿者が所属していないと判定されて送信された警告文書に対して移動者が承諾した場合に、投稿データベース242を更新する。例えば、投稿データベース更新部255は、移動先チャンネルのメッセージIDを発番し、移動元チャンネルの移動対象メッセージの投稿者ID、投稿者名、投稿日時、及びメッセージ内容をそれぞれ格納すると共に、移動者ID、移動者名、及び移動日時を格納する。さらに、投稿データベース更新部255は、移動元チャンネルの移動対象メッセージのメッセージIDに紐づく非表示フラグに、“非表示”にすることを示す数字(1:非表示、0:表示)を格納する。なお、非表示フラグは、初期値として“表示”にすることを示す数字を格納しておいてもよい。
【0036】
メッセージ投稿部256は、移動先チャンネルに、移動対象メッセージと同一内容のメッセージ内容、移動対象メッセージの投稿日時、移動対象メッセージの投稿者、移動日時及び移動したことを示す移動マークを含む移動後メッセージを投稿する。また、メッセージ投稿部256は、移動元チャンネルに、移動対象メッセージが移動されたことを示す移動済みメッセージを投稿する。
【0037】
移動者所属判定部257は、チャンネル所属者データベース241と投稿データベース242とを参照し、移動対象メッセージを移動させた移動者が移動先チャンネルに所属しているか否かを判定する。
【0038】
メッセージ表示指示部258は、メッセージ投稿部256が投稿したメッセージをユーザ端末100に表示させる。例えば、メッセージ表示指示部258は、移動先チャンネルに移動者が所属していると判定された場合に、移動先チャンネルの移動後メッセージを移動者のユーザ端末100に表示させる。また、メッセージ表示指示部258は、移動先チャンネルに移動者が所属していないと判定された場合に、移動元チャンネルの移動済みメッセージを移動者のユーザ端末100に表示させる。なお、メッセージ表示指示部258は、移動後メッセージが移動日時に投稿されたものとして移動先チャンネルに表示させてもよいし、移動後メッセージが移動対象メッセージの投稿日時に遡って投稿されたものとして移動先チャンネルに表示させてもよい。
【0039】
(チャットシステム1の動作フローチャート)
次に、上記のように構成されたチャットシステム1の動作を説明する。
図6は、本発明の実施形態に係るチャットシステムの動作を表すフローチャートである。
【0040】
ステップS101において、ユーザ端末100の操作部120はユーザによるドラッグアンドドロップ操作を受付し、座標送信部151は、ドラッグ開始座標とドロップ座標とをチャットサーバ200に送信する。
【0041】
ステップS102において、チャットサーバ200の位置判定部251は、座標送信部151からドラッグ開始座標とドロップ座標とを取得し、ドラッグ開始座標が移動対象メッセージの領域内かつドロップ座標が移動先チャンネルの領域内か否かを判定する。なお、ステップS102において、位置判定部251は、ドラッグ開始座標の判定とドロップ座標の判定とを同時に行う必要はなく、ドラッグ開始座標の判定を行った後にドロップ座標の判定を行ってもよい。この場合、ユーザ端末100の表示部130は、ドラッグ開始座標が移動対象メッセージの領域内であると判定された場合に、ユーザのドラッグ操作に追従して、移動対象メッセージを移動表示させてもよい。
【0042】
ステップS103において、位置判定部251が、ドラッグ開始座標が移動対象メッセージの領域内かつドロップ座標がチャンネルリストの移動先チャンネルの領域内にあると判定した場合には、移動情報取得部252は、移動者ID、移動者名、移動先のチャンネルID、移動対象メッセージのメッセージID、及び移動元のチャンネルIDを取得する。なお、移動情報取得部252は、上記の情報を記憶部240から取得してもよく、ユーザ端末100からの送信により取得してもよい。
【0043】
ステップS104において、投稿者所属判定部253は、移動先チャンネルに投稿者が所属しているか否かを判定する。具体的には、投稿者所属判定部253は、移動情報取得部252が取得した移動対象メッセージのメッセージIDを基に、投稿データベース242を参照し、移動対象メッセージを投稿した投稿者ID又は投稿者名を特定する。さらに、投稿者所属判定部253は、移動情報取得部252が取得した移動先のチャンネルIDを基に、チャンネル所属者データベース241を参照し、移動先チャンネルに投稿者が所属しているか否かを判定する。
【0044】
ステップS105において、投稿者所属判定部253が移動先チャンネルに投稿者が所属していないと判定した場合に、警告文書送信部254は、ユーザ端末100に警告文書を送信する。
【0045】
ステップS106において、ユーザ端末100の表示部130は、警告文書送信部254が送信した警告文書及び承諾可否のボタンを表示して、ユーザが承諾ボタンを選択したか否かを判定する。
【0046】
ステップS107において、ユーザが承諾ボタンを選択したと判定した場合には、ユーザ端末100の通信部110は、ユーザにより承諾されたことをチャットサーバ200に送信する。
【0047】
ステップS108において、投稿者所属判定部253が移動先チャンネルに投稿者が所属していると判定した場合、又は投稿者所属判定部253が移動先チャンネルに投稿者が所属していないと判定して警告文書送信部254が送信した警告文書に対して移動者が承諾した場合、投稿データベース更新部255は、投稿データベース242を更新する。具体的には、移動先チャンネルのメッセージIDを発番し、移動元チャンネルの移動対象メッセージの投稿者ID、投稿者名、投稿日時、及びメッセージ内容をそれぞれ格納すると共に、移動者ID、移動者名、及び移動日時を格納する。さらに、投稿データベース更新部255は、移動元チャンネルの移動対象メッセージのメッセージIDに紐づく非表示フラグ(1:非表示、0:表示)に、非表示にすることを示すフラグを格納する。
【0048】
ステップS109において、メッセージ投稿部256は、移動先チャンネルに、移動対象メッセージと同一内容のメッセージ内容、投稿日、投稿者、及び移動したことを示すマークを含む移動後メッセージを投稿する。また、メッセージ投稿部256は、移動元チャンネルに、移動対象メッセージが移動されたことを示す移動済みメッセージを投稿する。
【0049】
ステップS110において、移動者所属判定部257は、チャンネル所属者データベース241と投稿データベース242とを参照し、移動先チャンネルに移動者が所属しているか否かを判定する。
【0050】
ステップS111において、移動者所属判定部257が移動先チャンネルに移動者が所属していると判定した場合には、メッセージ表示指示部258は、移動先チャンネルの移動後メッセージの表示を移動者のユーザ端末100に指示する。
【0051】
ステップS112において、移動者所属判定部257が移動先チャンネルに移動者が所属していないと判定した場合には、メッセージ表示指示部258は、移動元チャンネルの移動済みメッセージの表示を移動者のユーザ端末100に指示する。
【0052】
ステップS113において、ユーザ端末100の表示部130は、メッセージ表示指示部258が表示を指示したメッセージをそれぞれ表示する。
【0053】
(チャットシステム1の動作によるユーザ端末100のPC用チャット画面300の例)
次に、
図7乃至
図11を基に、チャットシステム1の動作によるユーザ端末100のPC用チャット画面300の例を説明する。
【0054】
図7は、チャットメッセージ移動前のPC用チャット画面300の例を示す図である。
図7に示すように、PC用チャット画面300は、チャンネル名310Aを表示するヘッダー310と、チャンネルを選択可能に一覧表示するチャンネルリスト320と、チャットメッセージを表示するチャットルーム330と、チャットメッセージを入力する入力フィールド340と、チャットメッセージを投稿する送信ボタン350と、を備える。
【0055】
チャンネルリスト320は、少なくとも移動元チャンネル321と、移動先チャンネル322と、を備える。
図7において、移動元チャンネル321はユーザによって選択された状態となっており、チャットルーム330には、移動元チャンネル321のチャットメッセージが表示されている。
【0056】
図8は、移動対象メッセージをドラッグした際のPC用チャット画面300の例を示す図である。
図8に示すように、ユーザはマウスのポインタPを操作し、チャットルーム330の移動対象メッセージ331をドラッグする。ポインタPのドラッグ開始座標が移動対象メッセージ331の領域内であると判定された場合には、ユーザによるドラッグ操作に追従して移動対象メッセージ331が移動表示される。
【0057】
図9は、移動対象メッセージ331をドロップする際のPC用チャット画面300の例を示す図である。
図9に示すように、ユーザは移動対象メッセージ331をドラッグ操作により移動させ、ポインタPがチャンネルリスト320の移動先チャンネル322に到達すると、ユーザは移動対象メッセージ331をドロップする。ユーザによるドロップ操作が行われると、ポインタPのドロップ座標が移動先チャンネル322の領域内であるか否かが判定される。
【0058】
図10は、チャットメッセージ移動後のPC用チャット画面300の例を示す図である。移動者が移動先チャンネル322に所属している場合には、
図10に示すように、移動先チャンネル322が選択された状態でチャットルーム330に移動対象メッセージ331のメッセージ内容と同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージ332が表示される。移動後メッセージ332には、移動されたことを示す移動マーク332Aが表示される。移動後メッセージ332に移動マーク332Aを表示することで、ユーザは移動後メッセージ332が移動されたチャットメッセージであることを容易に認識することができる。
【0059】
図11は、チャットメッセージの移動後に新規メッセージが投稿されたPC用チャット画面300の例を示す図である。
図11に示すように、移動後メッセージ332の下に新規メッセージ333が表示される。なお、移動後メッセージ332は、移動日時に投稿されたものとして移動先チャンネル322のチャットルーム330に表示されてもよく、移動対象メッセージ331の投稿日に投稿されたものとして移動先チャンネル322のチャットルーム330に表示されてもよい。
【0060】
(チャットシステム1の動作によるユーザ端末100のスマートフォン用チャット画面400の例)
次に、
図12乃至
図18を基に、チャットシステム1の動作によるユーザ端末100のスマートフォン用チャット画面400の例を説明する。スマートフォン用チャット画面400は、スマートフォン用チャンネルリスト画面401と、スマートフォン用チャットルーム画面402と、を備える。
【0061】
図12は、チャットメッセージ移動前のスマートフォン用チャンネルリスト画面401の例を示す図である。
図12に示すように、スマートフォン用チャンネルリスト画面401は、ヘッダー410と、チャンネルを選択可能に一覧表示するチャンネルリスト420と、操作ボタン430と、を備える。チャンネルリスト320は、少なくとも移動元チャンネル421と、移動先チャンネル422と、を備える。
図12において、ユーザが移動元チャンネル421を選択すると、スマートフォン用チャットルーム画面402に遷移し、移動元チャンネル421のチャットメッセージが表示される。
【0062】
図13は、チャットメッセージ移動前のスマートフォン用チャットルーム画面402の例を示す図である。
図13に示すように、スマートフォン用チャットルーム画面402は、戻るボタン付きヘッダー440と、チャットルーム450と、入力フィールド460と、送信ボタン470と(図示せず)、を備える。戻るボタン付きヘッダー440は、ユーザがタップするとスマートフォン用チャンネルリスト画面401に遷移する戻るボタン441を備える。
【0063】
図14は、移動対象メッセージをドラッグした際のスマートフォン用チャットルーム画面402の例を示す図である。
図14に示すように、ユーザはユーザの指Fを操作し、チャットルーム450の移動対象メッセージ451をドラッグする。ユーザの指Fのドラッグ開始座標が移動対象メッセージ451の領域内であると判定された場合には、ユーザによるドラッグ操作に追従して移動対象メッセージ451が移動表示される。
【0064】
図15は、移動対象メッセージ451をドラッグしている際のスマートフォン用チャットルーム画面402の例を示す図である。
図15に示すように、ユーザは移動対象メッセージ451をドラッグ操作により移動させ、ユーザの指Fが戻るボタン付きヘッダー440の戻るボタン441に到達すると、スマートフォン用チャンネルリスト画面401に遷移する。
【0065】
図16は、移動対象メッセージ451をドロップする際のスマートフォン用チャンネルリスト画面401の例を示す図である。
図16に示すように、ユーザは移動対象メッセージ451をドラッグ操作により移動させ、ユーザの指Fがチャンネルリスト420の移動先チャンネル422に到達すると、ユーザは移動対象メッセージ451をドロップする。ユーザによるドロップ操作が行われると、ユーザの指Fのドロップ座標が移動先チャンネル422の領域内であるか否かが判定される。
【0066】
図17は、移動対象メッセージ451をドロップした際のスマートフォン用チャンネルリスト画面401の例を示す図である。
図17に示すように、ユーザによるドロップ操作が完了すると、移動対象メッセージ451の移動表示が終了する。
【0067】
図18は、チャットメッセージ移動後のスマートフォン用チャットルーム画面402の例を示す図である。移動者が移動先チャンネル422に所属している場合には、
図18に示すように、移動先チャンネル422が選択された状態でチャットルーム450に移動対象メッセージ451のメッセージ内容と同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージ452が表示される。また、新規のチャットメッセージを投稿した場合には、移動後メッセージ452の下に新規メッセージ453が表示される。なお、移動後メッセージ452は、移動日時に投稿されたものとして移動先チャンネル422のチャットルーム450に表示されてもよく、移動対象メッセージ451の投稿日に投稿されたものとして移動先チャンネル422のチャットルーム450に表示されてもよい。
【0068】
(チャットシステム1の動作によるユーザ端末100のスマートフォン用チャット画面400の変形例)
次に、
図19乃至
図22を基に、チャットシステム1の動作によるユーザ端末100のスマートフォン用チャット画面400の変形例を説明する。
【0069】
図19は、移動対象メッセージ451をドラッグしている際のスマートフォン用チャットルーム画面402の変形例を示す図である。
図19に示すように、ユーザは移動対象メッセージ451をドラッグ操作により移動させ、ユーザの指Fがスマートフォン用チャットルーム画面402の左端402Aに到達すると、スマートフォン用チャンネルリスト画面401に遷移する。
【0070】
図20は、移動対象メッセージ451をドロップする際のスマートフォン用チャンネルリスト画面401の例を示す図である。
図20に示すように、ユーザは移動対象メッセージ451をドラッグ操作により移動させ、ユーザの指Fがチャンネルリスト420の移動先チャンネル422に到達すると、ユーザは移動対象メッセージ451をドロップする。ユーザによるドロップ操作が行われると、ユーザの指Fのドロップ座標が移動先チャンネル422の領域内であるか否かが判定される。
【0071】
図21は、移動対象メッセージ451をドロップした際のスマートフォン用チャンネルリスト画面401の例を示す図である。
図21に示すように、ユーザによるドロップ操作が完了すると、移動対象メッセージ451の移動表示が終了する。
【0072】
図22は、チャットメッセージ移動後のスマートフォン用チャットルーム画面402の例を示す図である。移動者が移動先チャンネル422に所属している場合には、
図22に示すように、移動先チャンネル422が選択された状態でチャットルーム450に移動対象メッセージ451のメッセージ内容と同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージ452が表示される。また、新規のチャットメッセージを投稿した場合には、移動後メッセージ452の下に新規メッセージ453が表示される。なお、移動後メッセージ452は、移動日時に投稿されたものとして移動先チャンネル422のチャットルーム450に表示されてもよく、移動対象メッセージ451の投稿日に投稿されたものとして移動先チャンネル422のチャットルーム450に表示されてもよい。
【0073】
(効果)
本実施形態に係るチャットシステム1は、ユーザによる操作が行われた画面上の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいてユーザからチャットメッセージの移動要求がされたか否かを判定する位置判定部251と、前記位置判定部251がユーザからチャットメッセージの移動要求がされたと判定した場合に、移動要求された移動対象メッセージ、前記移動対象メッセージが投稿された移動元チャンネル、及び前記移動対象メッセージの移動先である移動先チャンネルに関する情報を取得する移動情報取得部252と、前記移動情報取得部252が取得した情報に基づいて、前記移動対象メッセージと同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージを前記移動先チャンネルに投稿し、前記移動元チャンネルに投稿された前記移動対象メッセージを非表示にすると共に、前記移動対象メッセージが移動されたことを示す移動済みメッセージを前記移動元チャンネルに投稿するメッセージ投稿部256と、を備える。これにより、チャンネル間でチャットメッセージをスムーズに移動させることができる。
【0074】
本実施形態に係るチャットシステム1は、前記ユーザによる操作が、ドラッグアンドドロップ操作であり、前記位置判定部は、ドラッグ開始位置が前記移動対象メッセージの領域内かつドロップ位置が前記移動先チャンネルの領域内か否かを判定する。これにより、チャンネル間でチャットメッセージを直感的かつスムーズに移動させることができる。
【0075】
本実施形態に係るチャットシステム1は、前記メッセージ投稿部が投稿したメッセージを表示させるメッセージ表示指示部をさらに備え、前記メッセージ表示指示部は、前記移動後メッセージが移動日時に投稿されたものとして前記移動先チャンネルに表示させる。これにより、移動先チャンネルにおいて移動対象メッセージが投稿された投稿日時まで遡る必要なく移動対象メッセージと同一のメッセージ内容の移動後メッセージを閲覧することができる。
【0076】
本実施形態に係るチャットシステム1は、前記移動後メッセージは、前記移動対象メッセージと同一のメッセージ内容の他に、前記移動対象メッセージの投稿日と、投稿者と、移動者と、移動日時と、移動したことを示す文字情報又は画像情報と、を含む。これにより、移動後メッセージが移動されたものであることを分かり易く認識させることができる。
【0077】
本実施形態に係るチャットシステム1は、前記移動先チャンネルに前記移動対象メッセージの投稿者が所属しているか否かを判定する投稿者所属判定部と、前記投稿者所属判定部が、移動先チャンネルに投稿者が所属していないと判定した場合に、前記移動対象メッセージの移動者に警告を送信する警告文書送信部と、をさらに備える。これにより、移動先チャンネルに投稿者が所属していない場合、投稿者は自身が投稿した移動対象メッセージを閲覧できなくなってしまうため、警告文書送信部が移動者に警告文書を送信することで、こうした事態を事前に防止することができる。
【0078】
本実施形態に係るチャットシステム1は、前記移動対象メッセージを移動させた移動者が前記移動先チャンネルに所属しているか否かを判定する移動者所属判定部をさらに備え、前記移動者所属判定部が前記移動先チャンネルに前記移動者が所属していると判定した場合に、前記移動先チャンネルの前記移動後メッセージを前記移動者のユーザ端末に表示させ、前記移動者所属判定部が前記移動先チャンネルに前記移動者が所属していないと判定した場合に、前記移動元チャンネルの前記移動済みメッセージを前記移動者のユーザ端末に表示させる。これにより、移動者が移動先チャンネルに所属している場合には、移動先チャンネルの移動後メッセージを表示させることで、移動者が移動対象メッセージを移動したことを認識し易くすることができ、移動者が移動先チャンネルに所属していない場合には、移動元チャンネルの移動済みメッセージを表示させることで、移動者に移動先チャンネルのチャットメッセージを閲覧させないようにすることができる。
【0079】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0080】
1 チャットシステム
100 ユーザ端末
110 通信部
120 操作部
130 表示部
140 記憶部
150 制御部
151 座標送信部
200 チャットサーバ
210 通信部
220 操作部
230 表示部
240 記憶部
241 チャンネル所属者データベース
242 投稿データベース
250 制御部
251 位置判定部
252 移動情報取得部
253 投稿者所属判定部
254 警告文書送信部
255 投稿データベース更新部
256 メッセージ投稿部
257 移動者所属判定部
258 メッセージ表示指示部
NW ネットワーク
300 PC用チャット画面
310 ヘッダー
310A チャンネル名
320 チャンネルリスト
321 移動元チャンネル
322 移動先チャンネル
330 チャットルーム
331 移動対象メッセージ
332 移動後メッセージ
333 新規メッセージ
340 入力フィールド
350 送信ボタン
400 スマートフォン用チャット画面
401 スマートフォン用チャンネルリスト画面
402 スマートフォン用チャットルーム画面
402A スマートフォン用チャットルーム画面の左端
410 ヘッダー
420 チャンネルリスト
421 移動元チャンネル
422 移動先チャンネル
430 操作ボタン
440 戻るボタン付きヘッダー
441 戻るボタン
450 チャットルーム
451 移動対象メッセージ
452 移動後メッセージ
453 新規メッセージ
460 入力フィールド
470 送信ボタン
P ポインタ
F ユーザの指
【要約】
【課題】チャンネル間でチャットメッセージをスムーズに移動できるチャットシステム、チャット方法、チャットプログラムを提供する。
【解決手段】
チャットシステムは、ユーザによる操作が行われた画面上の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいてユーザからチャットメッセージの移動要求がされたか否かを判定する位置判定部と、前記位置判定部がユーザからチャットメッセージの移動要求がされたと判定した場合に、移動要求された移動対象メッセージ、前記移動対象メッセージが投稿された移動元チャンネル、及び前記移動対象メッセージの移動先である移動先チャンネルに関する情報を取得する移動情報取得部と、前記移動情報取得部が取得した情報に基づいて、前記移動対象メッセージと同一のメッセージ内容を含む移動後メッセージを前記移動先チャンネルに投稿し、前記移動元チャンネルに投稿された前記移動対象メッセージを非表示にすると共に、前記移動対象メッセージが移動されたことを示す移動済みメッセージを前記移動元チャンネルに投稿するメッセージ投稿部と、を備える。
【選択図】
図3