(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-06
(45)【発行日】2023-03-14
(54)【発明の名称】強化された周囲温度検出
(51)【国際特許分類】
G01K 1/18 20060101AFI20230307BHJP
G01K 1/14 20210101ALI20230307BHJP
【FI】
G01K1/18
G01K1/14 L
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022159881
(22)【出願日】2022-10-04
(62)【分割の表示】P 2021576334の分割
【原出願日】2019-11-14
【審査請求日】2022-10-28
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516326438
【氏名又は名称】エックス デベロップメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【氏名又は名称】佐藤 睦
(72)【発明者】
【氏名】イー,フィリップ
【審査官】森 雅之
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-38824(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0061445(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第2541157(EP,A1)
【文献】米国特許第5152610(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0059694(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106742582(CN,A)
【文献】特許第7154446(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01K
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を形成し、外面、および、前記内部空間と前記外面との間の貫通穴を画定する通過領域を含む、ハウジングと、
前記ハウジングの前記内部空間内に配設されたプリント回路板と、
フレキシブルプリント回路基板であって、前記ハウジングの前記内部空間内に配設されている前記プリント回路板に接続されている第1の端部領域、および、前記ハウジングの前記外面に少なくとも部分的に配設され、前記フレキシブルプリント回路基板の一部分が、前記貫通穴を通過する第2の端部領域を含む、フレキシブルプリント回路基板と、
前記フレキシブルプリント回路基板の前記第2の端部領域に配設された温度センサと、
前記ハウジングの前記外面の一部分に配設され、前記貫通穴を覆う保護層と、を備える、デバイス。
【請求項2】
前記温度センサが、前記フレキシブルプリント回路基板の第1の側に配設され、
前記フレキシブルプリント回路基板の前記第1の側が、前記保護層に面し、かつ/または
前記温度センサが、前記保護層と接触している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記ハウジングが、前記貫通穴に隣接する前記ハウジングの前記外面のくぼみを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記ハウジングの前記外面の前記くぼみが、第1のセクションと第3のセクションとの間に、第2のセクションを有し、前記第2のセクションが、前記第1のセクションおよび前記第3のセクションの両方よりも深い、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記くぼみの前記第1のセクションが、前記貫通穴に隣接して位置決めされ、
前記くぼみの前記第3のセクションが、前記貫通穴から離れて位置決めされ、
前記フレキシブルプリント回路基板の前記第2の端部領域の一部分が、前記くぼみの前記第3のセクションに固定されている、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記温度センサが、前記ハウジングの前記外面の前記くぼみ内に配設されている、請求項4に記載のデバイス。
【請求項7】
前記温度センサが、前記ハウジングの前記外面の前記くぼみの上方、かつ前記フレキシブルプリント回路基板の前記第2の端部領域の前記フレキシブルプリント回路基板の第1の側に配設されている、請求項4に記載のデバイス。
【請求項8】
ギャップが、前記フレキシブルプリント回路基板の前記第2の端部領域にある前記フレキシブルプリント回路基板の第2の側と、前記ハウジングの前記外面にある前記くぼみとの間に形成されている、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ハウジングの前記外面の前記くぼみが、前記フレキシブルプリント回路基板の前記第2の端部領域の幅よりもわずかに広い幅、および前記フレキシブルプリント回路基板の前記第2の端部領域の長さよりもわずかに長い長さを有する、請求項4に記載のデバイス。
【請求項10】
前記ハウジングの前記通過領域は、前記貫通穴が前記保護層に対して実質的に垂直であるように、前記貫通穴を画定する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記保護層がステッカーである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記保護層がポリマーから形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ポリマーが、二軸配向ポリエチレンテレフタレートである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記ポリマーがエポキシである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項15】
前記保護層が、金属化ポリマーから形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記金属化ポリマーが、上に金属の堆積層を有する二軸配向ポリエチレンテレフタレートである、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記保護層が金属から形成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項18】
前記保護層が、接着剤を介して、前記ハウジングの前記外面の前記一部分に固定されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ハウジングが、上部外面を有する上部ハウジングユニットおよび下部ハウジングユニットを含み、
前記上部ハウジングユニットが、前記下部ハウジングユニットに固定され、
前記保護層が、前記上部外面の一部分に配設されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
ハウジングの内部空間内に
プリント回路板を配置することであって、前記ハウジングが、外面、および、前記内部空間と前記外面との間の貫通穴を画定する通過領域を含む、
前記プリント回路板を配置することと、
フレキシブルプリント回路基板の第1の端部領域を、前記ハウジングの前記内部空間内に
配置し、前記フレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域を、前記ハウジングの前記外面に少なくとも部分的に配置
し、
かつ、前記フレキシブルプリント回路基板の一部分
を、前記貫通穴を介して配
置することと、
温度センサを、前記ハウジングの前記外面
のくぼみにある前記フレキシブルプリント回路基板の前記第2の端部領域に配置することと、
前記フレキシブルプリント回路基板の前記第1の端部領域を、前記プリント回路板に固定することと、
前記貫通穴および前記フレキシブルプリント回路基板の前記第2の端部領域を保護層で覆うことと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本仕様は、周囲温度の検出に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリント回路板(PCB)が取り付けられた温度センサは、正確な測定を行う前に、PCBが位置するデバイスの内部温度が周囲環境と平衡に達するまで待機する必要がある。この遅延時間は、デバイスの内部が平衡温度に達するのに必要な時間であり、多くの要因に依存する可能性があり、数分から30分以上かかる場合がある。正確な遅延時間に関係なく、例えば、部品の物理的寸法、デバイスハウジング内のエアギャップ、および/またはデバイスハウジングに使用される材料の絶縁特性に対して存在する製造公差により、遅延時間は熱インターフェース材料(TIM)を使用する場合でも重要である。さらに、デバイスの内部温度は、例えば、デバイスの内部構成要素によって生成される熱、またはデバイスの内部構成要素によって放散される熱のために、周囲環境と平衡に決して達しない可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの実装形態では、デバイスのハウジングに対して外部に配置された温度センサを有するデバイスは、実質的に短縮された遅延時間で周囲温度を正確に検出することができる。温度センサは、フレキシブルプリント回路基板を介して内部プリント回路基板に固定することができ、保護層で覆われてもよい。温度センサをデバイスのハウジングに対して外部に配置すると、周囲温度を検出する際の遅延時間が大幅に短縮される。保護層は、層の薄さにより、熱伝導率などの保護層の材料特性により、または保護層の薄さおよび材料特性の組み合わせにより、遅延時間に実質的に影響を与えない。
【0004】
一態様では、デバイスは、内部空間を形成し、(i)外面、(ii)内部空間と外面との間の貫通穴を画定する通過領域、および(ii)通過穴に隣接する外面のくぼみを含む、ハウジングと、ハウジングの内部空間内に配設されたプリント回路板と、フレキシブルプリント回路基板であって、(i)ハウジングの内部空間内に配設されているプリント回路板に接続されている第1の端部領域、(ii)ハウジングの外面のくぼみ内に配設されている、第1の端部領域とは反対側のフレキシブルプリント回路基板の端部にある第2の端部領域、および(iii)第1の端部領域と第2の端部領域との間の貫通穴を通過する中間領域を含む、フレキシブルプリント回路基板と、ハウジングの外面のくぼみにあるフレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域に配設された温度センサと、ハウジングの外面の少なくとも一部分に配設され、くぼみおよび貫通穴を覆う保護層と、を含む。
【0005】
いくつかの実装形態では、温度センサは、フレキシブルプリント回路の第1の側に配設され、フレキシブルプリント回路の第1の側は、保護層に面している。
【0006】
いくつかの実装形態では、温度センサは、保護層と接触している。
【0007】
いくつかの実装形態では、ハウジングの外面のくぼみは、2つのより高いセクションの間に、より深いセクションを有する。
【0008】
いくつかの実装形態では、くぼみの2つのより高いセクションの第1のより高いセクションが、通過穴に隣接して位置決めされ、くぼみ2つのより高いセクションの第2のより高いセクションが、通過穴から離れて位置決めされ、フレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域の一部分が、くぼみの2つのより高いセクションの第2のより高いセクションに固定されている。
【0009】
いくつかの実装形態では、温度センサは、ハウジングの外面のくぼみのより深いセクションにあるフレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域に配設されている。
【0010】
いくつかの実装形態では、温度センサが、ハウジングの外面のくぼみのより深いセクションの上方、かつフレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域のフレキシブルプリント回路の第1の側に配設されている。
【0011】
いくつかの実装形態では、ギャップが、フレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域にあるフレキシブルプリント回路の第2の側と、ハウジングの外面にあるくぼみのより深いセクションとの間に形成されている。
【0012】
いくつかの実装形態では、ハウジングの外面のくぼみが、フレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域の幅よりもわずかに広い幅、およびフレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域の長さよりもわずかに長い長さを有する。
【0013】
いくつかの実装形態では、ハウジングの通過領域は、貫通穴が保護層に対して実質的に垂直であるように、貫通穴を画定する。
【0014】
いくつかの実装形態では、保護層はステッカーである。
【0015】
いくつかの実装形態では、保護層はポリマーから形成される。
【0016】
いくつかの実装形態では、ポリマーは二軸配向ポリエチレンテレフタレートである。
【0017】
いくつかの実装形態では、ポリマーはエポキシである。
【0018】
いくつかの実装形態では、保護層は金属化ポリマーから形成される。
【0019】
いくつかの実装形態では、金属化ポリマーは、上に金属の堆積層を有する二軸配向ポリエチレンテレフタレートである。
【0020】
いくつかの実装形態では、保護層は金属から形成される。
【0021】
いくつかの実装形態では、保護層は、接着剤を介して、ハウジングの外面分の少なくとも一部に固定されている。
【0022】
いくつかの実装形態では、ハウジングが、上部外面を有する上部ハウジングユニットおよび下部ハウジングユニットを含み、上側ハウジングユニットが、下部ハウジングユニットに固定され、保護層が、上部外面の少なくとも一部分に配設されている。
【0023】
別の態様では、方法は、プリント回路板を、(i)外面、(ii)内部空間と外面との間の貫通穴を画定する通過領域、および(ii)通過穴に隣接する外面のくぼみを含む、ハウジングの内部空間内に配置することと、(i)プリント回路基板の第1の端部領域をハウジングの内部空間内に、(ii)第2の端部領域を、第1の端部領域とは反対側の、フレキシブルプリント回路基板の端部に、かつハウジングの外面のくぼみ内に、かつ(iii)フレキシブルプリント回路基板の中間領域を、第1の端部領域と第2の端部領域との間の貫通穴を介して配置することと、温度センサを、ハウジングの外面のくぼみにあるフレキシブルプリント回路基板の第2の端部領域に配置することと、フレキシブルプリント回路基板の第1の端部領域を、回路板に固定することと、くぼみおよび貫通穴を保護層で覆うことと、を含む。
【0024】
有利な実装形態は、任意選択的に1つ以上の次の機能を含み得る。
【0025】
デバイスは、デバイスのハウジングに対して外部に温度センサを配置することにより、周囲温度の検出を改善する。温度センサをデバイスのハウジングに対して外部に配置することにより、デバイスは実質的に短縮された遅延時間で正確な周囲温度測定を行うことができる。温度センサを覆う保護層は、保護層の薄さにより、層に含まれる材料の熱伝導率により、または保護層の薄さおよび材料特性の組み合わせにより、遅延時間に実質的に影響を与えない。
【0026】
デバイスは、より正確な周囲温度測定値を提供する。温度センサをデバイスのハウジングに対して外部に配置することで、デバイスは、デバイスの内部構成要素によって生成される熱によって、またはデバイスの内部構成要素によって放散される熱によって影響を受けない、または実質的に影響を受けない周囲温度測定値を取得できる。さらに、温度センサをハウジング内ではなくデバイスのハウジングに対して外部に配置することにより、デバイスは、例えば、デバイスのハウジングの製造ばらつき、またはデバイスのハウジングの製造公差の影響を受けない周囲温度測定値を取得できる。デバイスは、例えば、多くの熱インターフェース材料が時間の経過とともに移動する傾向があるため、温度センサとデバイスのハウジングとの間の熱インターフェース材料に依存しないことによって、より正確な周囲温度測定値を取得することもできる。
【0027】
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。本発明の他の特徴および利点は、明細書、図面、および特許請求の範囲から、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1A】周囲温度検出を強化するための例示的なデバイスを示す図である。
【
図1B】周囲温度検出を強化するための例示的なデバイスを示す図である。
【
図2】デバイスで強化された周囲温度検出を製造するためのプロセスの例を示すフローチャートである。
【0029】
様々な図面の中の同様の参照番号および名称は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1A~Bは、周囲温度検出が改善された例示的なデバイス100を示す図である。
図1Aは、デバイス100の側面断面図を示している。
図1Bは、デバイス100の斜視断面図を示している。
【0031】
デバイス100は、デバイス100のハウジングに対して外部に位置決めされた温度センサ104を含む。温度センサ104を外部に位置決めすることにより、デバイス100は、デバイス100が位置する環境の周囲温度を迅速かつ正確に測定することができる。温度センサ104を層108で覆うことにより、デバイス100は、改善された周囲温度検出の利点を維持しながら、温度センサ104およびデバイス100の内部構成要素を保護することができる。
【0032】
デバイス100は、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどのようなコンピューティングデバイスであってもよい。デバイス100は、モバイル電話または携帯電話であってもよい。デバイス100は、全地球測位システム(GPS)トラッカーであってもよい。デバイス100は、緊急位置指示無線ビーコン(EPIRB)、パーソナルロケータビーコン(PLB)、またはパーソナルAISビーコン(PAB)であってもよい。デバイス100がEPIRB、PLB、またはPABである場合、デバイス100は、GPSユニットを含んでもよい。デバイス100は、車両の一部であってもよい。デバイス100が車両の一部である場合、デバイス100のハウジングは、車両の1つ以上の外部パネルによって形成されてもよい。デバイス100が車両の一部である場合、デバイス100のハウジングは、車両の外面、例えば、フロントバンパー、リアバンパー、車台などに固定されるか、または車両の外面に埋め込まれてもよい。デバイス100は、地盤工学機器であってもよい。デバイス100は、海洋学機器であってもよい。
【0033】
以下でより詳細に論じられるように、デバイス100は、耐水性、防水性、耐塵性、および/または防塵性であるように、密封されたデバイスであってもよい。
【0034】
温度センサ104は、サーミスタ、測温抵抗体(RTD)、熱電対、または半導体ベースのセンサであってもよい。温度センサ104は、表面実装型デバイス(SMD)であってもよい。
【0035】
この文書で開示されている手法により、デバイスが周囲温度を正確に測定する時間を短縮できる。デバイス100は、例えば、温度センサ104をデバイス100のハウジングに対して外部に配置することによって、周囲温度検出を強化する。デバイス100のハウジングに対して外部に配置された温度センサ104により、デバイス100は、実質的に短縮された遅延時間で正確な周囲温度測定を行うことができる。層108は、例えば、0.1~0.5mm、0.20~0.30mm、0.25mmなどの層108の薄さによる、層108に含まれる材料の熱伝導率による、または、層108の薄さおよび材料特性の組み合わせによる遅延時間に実質的に影響を及ぼさない。
【0036】
開示された技術は、周囲温度測定の精度を向上させることができる。温度センサ104をデバイス100のハウジングに対して外部に配置することで、デバイス100は、デバイス100の内部構成要素によって生成される熱によって、またはデバイス100の内部構成要素によって放散される熱によって影響を受けない、または実質的に影響を受けない周囲温度測定値を取得できる。これらの内部構成要素は、例えば、CPU、グラフィックカード、GPU、ディスクドライブ、ヒートシンクを含んでもよい。さらに、温度センサ104をハウジング内ではなくデバイス100のハウジングに対して外部に配置することにより、デバイス100は、例えば、デバイス100のハウジングの製造ばらつき、またはデバイス100のハウジングの製造公差の影響を受けない周囲温度測定値を取得できる。デバイス100は、例えば、多くのTIMが時間の経過とともに移動する傾向があるため、温度センサとデバイス100のハウジングとの間のTIMに依存しないことによって、より正確な周囲温度測定値を取得することもできる。
【0037】
図1A~1Bに示されるように、デバイス100は、貫通穴114を画定する通過領域を有する上部ハウジング110、下部ハウジング112、上部ハウジング110と下部ハウジング112との間のシール118、上部ハウジング110および下部ハウジング112から形成された内部チャンバ内に配置されたPCB106、フレキシブルプリント回路(FPC)102、FPC102に取り付けられた温度センサ104、および層108を含む。
【0038】
上部ハウジング110および下部ハウジング112は、ポリマーまたは金属から形成されてもよい。上部ハウジング110および下部ハウジング112は、同じタイプの材料から形成されてもよい。例えば、上部ハウジング110および下部ハウジング112は、両方とも同じタイプのポリマー、同じタイプの金属などからのものである。上部ハウジング110および下部ハウジング112は、異なる材料から形成されてもよい。例えば、上部ハウジング110は金属から形成されてもよいが、下部ハウジング112はポリマーから形成されてもよい。上部ハウジング110および/または下部ハウジング112が1つ以上のポリマー、例えば1つ以上の熱可塑性プラスチックから作られている場合、上部ハウジング110および/または下部ハウジング112は射出成形によって製造されてもよい。上部ハウジング110および/または下部ハウジング112が1つ以上の金属から作られている場合、上部ハウジング110および/または下部ハウジング112は、鋳造によって製造されてもよい。
【0039】
上部ハウジング110は、1つ以上のクリップを介して下部ハウジング112に固定されてもよい。上部ハウジング110は、1つ以上の留め具を介して下部ハウジング112に固定されてもよい。1つ以上の留め具は、例えば、1つ以上のねじ、対応するナットを備えた1つ以上のボルトなどであってもよい。上部ハウジング110は、1つ以上のクリップおよび1つ以上の留め具の組み合わせによって下部ハウジング112に固定されてもよい。シール118は、上部ハウジング110と下部ハウジング112との間に配置されてもよい。シール118は、上部ハウジング110が下部ハウジング112に固定されている場合、上部ハウジング110および/または下部ハウジング112の形状または設計によって所定の位置にロックされてもよい。シール118は、デバイス100の周囲または下部ハウジング112の周囲の周りで連続していてもよい。シール118はゴムから形成されてもよい。シール118は、ポリマーから形成されてもよい。シール118は、シリコンから形成されてもよい。一例として、シール118は、Oリングであってもよい。
【0040】
上部ハウジング110は、貫通穴114を含む。示されるように、貫通穴114は、上部ハウジング110の実質的に平面の上面120に対して実質的に垂直であり、上部ハウジング110および下部ハウジング112の組み合わせから形成された内部チャンバから、上部ハウジング110、具体的には上面120の外面まで延びる。貫通穴114は、貫通穴114が領域142内に位置し、貫通穴114の長さが領域142の幅に等しいか、実質的に等しいか、またはわずかに短いように、第2の領域142に対応する。
【0041】
貫通穴114は、上部ハウジング110の製造プロセス中に形成されてもよい。例えば、貫通穴114は、プラスチックから上部ハウジング110を製造する際の射出成形プロセス中に形成されてもよい。別の例として、貫通穴114は、金属から上部ハウジング110を製造している間の鋳造プロセス中に形成されてもよい。貫通穴114は、上部ハウジング110が製造された後に形成されてもよい。例えば、貫通穴114は、穴あけまたはフライス加工、切断または鋸引き、熱かしめ、超音波技術などによって形成されてもよい。
【0042】
貫通穴114は、FPC102の少なくとも一部を収容するように、FPC102の少なくとも一部の幅および深さよりも大きい寸法を有する長方形の形状であってもよい。貫通穴114は、FPC102の幅よりわずかに大きい幅を有してもよい。例えば、貫通穴114の幅は、FPC102の幅の101%~150%、FPC102の幅の101%~125%、FPC102の幅の110%~150%、FPC102の幅の110%~125%などであってもよい。貫通穴114は、FPC102の深さよりわずかに大きい長さを有してもよい。例えば、貫通穴114の幅は、FPC102の深さの101%~150%、FPC102の深さの101%~125%、FPC102の深さの110%~150%、FPC102の深さの110%~125%などであってもよい。貫通穴114は、FPC102の深さより適度に大きい長さを有してもよい。例えば、貫通穴114の長さは、FPC102の深さの126%~300%、FPC102の深さの151%~300%、FPC102の深さの126%~200%、FPC102の深さの126%~200%、FPC102の深さの151%~200%などであってもよい。貫通穴114は、FPC102の深さよりも著しく長い長さを有してもよい。例えば、貫通穴114の長さは、FPC102の深さの200%~2000%、FPC102の深さの300%~2000%、FPC102の深さの200%~1000%、FPC102の深さの300%~1000%などであってもよい。
【0043】
いくつかの実装形態では、貫通穴114は、上部ハウジング110の上面120に対して実質的に垂直ではない。これらの実装形態では、貫通穴114は、例えば、FPC102上の1つ以上の応力点を排除するため、かつ/またはFPC102上の1つ以上の応力点の影響を低減するために、上部ハウジング110に斜めに形成されてもよい。例えば、貫通穴114は、15~75度の角度、25~65度の角度、30~60度の角度、40~50度の角度、45度の角度などで形成されてもよい。
【0044】
FPC102は、フレキシブル基板を含む。基板は、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、またはポリエステルフィルムの1つ以上の層から形成されてもよい。基板は、可撓性ガラスの1つ以上の層から形成されてもよい。基板は、可撓性シリコンの1つ以上の層から形成されてもよい。多数のワイヤ/導体を基板に埋め込んでもよい。1つ以上の電気部品を基板に埋め込んでもよい。基板および任意のワイヤ/導体(例えば、銅ワイヤ/導体)および/または基板に埋め込まれた電気部品は、材料(例えば、ポリイミドフィルムの追加の層)でコーティングされてもよい。
【0045】
FPC102およびFPC102の基板は、第1の端部を有する第1の端部領域、中間領域、および第2の端部を有する第2の端部領域を含む。FPC102の第1の端部領域は、FPC102の第1の端部領域が第1の領域内に位置するように、第1の領域140に対応する。FPC102は、上部ハウジング110および下部ハウジング112から形成される内部チャンバ内の第1の端部領域でPCB106に固定されてもよい。一例として、FPC102の第1の端部領域は、1つ以上のコネクタ、ピン、または指を介して、PCB106に固定されてもよい。別の例として、FPC102の第1の端部領域は、貫通穴技術を使用してPCB106に固定されてもよい。別の例として、いくつかの実装形態では、FPC102およびPCB106は、FPC102がリジッドフレックス回路のフレキシブル部分であり、PCB106がリジッドフレックス回路のリジッド部分である単一のリジッドフレックス回路の部品である。
【0046】
FPC102の中間領域は、FPC102の中間領域が第2の領域142内に位置するように、第2の領域142に対応する。FPC102の中間領域は、上部ハウジング110の貫通穴114を通過する。デバイス100の製造中、FPC102の第1の端部領域は、FPC102の中間領域が貫通穴114を通過するように、貫通穴114を貫通してもよい。同様に、デバイス100の製造中に、FPC102の第2の端部領域は、FPC102の中間領域が貫通穴114を通過するように、貫通穴114を貫通してもよい。
【0047】
FPC102の第2の端部領域は、第2の端部領域が第3の領域144内に位置するように、第3の領域144に対応する。FPC102の第2の端部領域は、第1の端部領域よりも反対側のFPC102の端部に位置している。温度センサ104は、上部ハウジング110から離れたFPC102の第1の側で、FPC102の第2の端部領域に取り付けられている。上部ハウジング110から離れたFPC102の第1の側に温度センサ104を取り付けることにより、層108が上部ハウジング110の上面120に固定されると、温度センサ104が層108に直接接触することができる。温度センサ104を層108と直接接触させることにより、温度センサ104は、例えば、層108の薄さ、例えば、0.1~0.5mm、0.20mm~0.30mm、0.25mmなどによって、層108に含まれる材料の熱伝導率によって、または層108の薄さおよび材料特性の組み合わせによって、実質的に短縮された遅延時間で、周囲温度を測定することができる。
【0048】
温度センサ104は、表面実装技術(SMT)を介してFPC102に取り付けられてもよい。したがって、FPC102は、温度センサ104を含んでもよい。温度センサ104は、貫通穴技術を使用して、FPC102に取り付けられてもよい。
【0049】
図1Aに示されるように、貫通穴114に隣接するのは、FPC102の第2の端部領域を収容するためのくぼみ116である。くぼみ116はまた、くぼみ116が第3の領域144内に位置し、くぼみ116が第3の領域144の幅に等しいか、実質的に等しいか、またはわずかに短い長さを有するように、第3の領域144に対応する。くぼみ116は、第1のセクション122、第2のセクション124、および第3のセクション126を含む。第2のセクション124は、第1のセクション122と第3のセクション126との間に設けられる。第1のセクション122、第2のセクション124、および第3のセクション126は、上部ハウジング110の上面120に対して様々な深さを有してもよい。くぼみ116は、上部ハウジング110の製造プロセス中に、例えば、射出成形中に、鋳造中に、形成されてもよい。くぼみ116は、上部ハウジング110が製造された後に、例えば、フライス加工によって形成されてもよい。くぼみ116は、貫通穴114の形成によって形成されてもよい。
【0050】
くぼみ116の第1のセクション122の全部または一部は、FPC102の深さと同等、実質的に同等、またはわずかに大きい深さを有してもよい。これにより、例えば、層108が上部ハウジング110の上面120に塗布されると、くぼみ116の第1のセクション122にあるFPC102の一部分が、上部ハウジング110、または上部ハウジング110の一部分に塗布された接着剤、および層108と接触することが可能になる。いくつかの実装形態では、第1のセクション122に対応する上部ハウジング110の外面の一部分は、FPC102の第2の端部領域の少なくとも一部分を上部ハウジング110に接着するように、塗布された接着剤を有してもよい。
【0051】
図1Aに示されるように、くぼみ116、具体的にはくぼみ116の第1のセクション122は、FPC102と接触するための湾曲面を提供するために、上部ハウジング110と貫通穴114との間に形成されたであろう鋭角の表面を排除してもよい。くぼみ116の第1のセクション122によって作成された曲面は、FPC102が応力点で少なくとも1つの鋭角の表面と接触するのを防ぐことによって、FPC102に形成されるしわなどのFPC102への損傷の可能性を低減する。
【0052】
図1Aに示されるように、くぼみ116の第2のセクション124は、第1のセクション122および第3のセクション126の両方よりも大きい深さを有する。第2のセクション124の深さは、温度センサ104の高さおよびFPC102の深さの両方に対応し、その結果、FPC102の深さと組み合わされた温度センサ104の高さと同等、実質的に同等、またはそれよりも大きい。示されるように、第2のセクション124の深さは、FPC102の深さと組み合わされた温度センサ104の高さよりも大きく、その結果、エアギャップ128が形成される。エアギャップ128は、FPC102の固有の特性のために、FPC102の一部分と上部ハウジング110との間に形成され、その結果、層108が温度センサ104を上部ハウジング110の上面120の平面にもたらすときに、上向きのばね力をもたらす。
【0053】
エアギャップ128は、くぼみ116の第2のセクション124で、またはその近くでデバイス100に外力が加えられた場合に、温度センサ104の保護手段として機能することができる。例えば、層108の一部分が岩と接触し、層108の一部分がくぼみ116に対応するように、デバイス100が岩の上に落下した場合、温度センサ104は、FPC102の対応する一部分が上部ハウジング110と接触する前の、くぼみ116の第2のセクション124により深く押し込まれ得る。さらに、温度センサ104がくぼみ116の第2のセクション124により深く押し込まれると、FPC102によって生成されるばね力が増加し、それによって、落下の力に対抗するのを助け、FPC102の対応する一部分が上部ハウジング110と接触する前に、FPC102の対応する一部分が、上部ハウジング110と接触すること、および/または温度センサ104の加速を減速または低減することを防ぐ。したがって、エアギャップ128は、温度センサ104およびFPC102への損傷の可能性を低減することができ、かつ/または温度センサ104およびFPC102への損傷の量を低減することができる。
【0054】
くぼみ116の第3のセクション126の全部または一部は、FPC102の深さと同等、実質的に同等、またはわずかに大きい深さを有してもよい。これにより、例えば、層108が上部ハウジング110の上面120に塗布されると、くぼみ116の第3のセクション126にあるFPC102の一部分が、上部ハウジング110、または上部ハウジング110の一部分に塗布された接着剤、および層108と接触することが可能になる。第3のセクション126に対応する上部ハウジング110の外面の一部分は、FPC102の第2の端部領域の少なくとも一部分を、FPC102の第2の端部を含む上部ハウジング110に接着するように、塗布された接着剤を有してもよい。FPC102の少なくとも一部分を上部ハウジング110に接着するために、第3のセクション122に対応する上部ハウジング110の外面に接着剤が塗布される実装形態において、第3のセクション122に対応する上部ハウジング110の外面の一部分は、FPC102の第2の端部を含むFPC102の第2の端部領域の一部分を浮かせたままにするために、それに塗布された接着剤を有さない場合がある。
【0055】
層108は、上部ハウジング110の上面120に塗布され、温度センサ104に接触する。層108は、貫通穴114およびくぼみ116を覆う。層108は、例えば、上部ハウジング110を下部ハウジング112に固定するために使用される留め具をさらに覆ってもよい。層108は、シール118に加えて、デバイスを防水性、耐水性、防塵性、および/または耐塵性にするのを助けるように、デバイス100を密封するのを助けることができる。層108は、接着剤で、層108の一部であってもよい接着剤層で、かつ/または1つ以上の留め具で、上部ハウジング110の上面120に固定されてもよい。
【0056】
デバイス100は、層108を受容することを意図された上部ハウジング110の面積を画定する上部ハウジング110に隆起130を有してもよい。層108は、隆起130によって画定された面積に適合するように形成され、かつ/または成形されてもよい。例えば、層108は、型抜きによって形成され、かつ/または成形されてもよい。
【0057】
層108は、異なる材料の1つ以上の層を含んでもよい。層108は、接着剤層を含んでもよい。層108は、少なくとも1つの接着剤層を備えた複数の材料層を有するステッカーであってもよい。層108は、ポリマー層を含んでもよい。ポリマーはポリカーボネートであってもよい。ポリマーは、二軸配向のポリエチレンテレフタレートであってもよい。ポリマーはエポキシであってもよい。層108は、金属化ポリマー層を含んでもよい。金属化ポリマー層は、金属の堆積層を有する二軸配向ポリエチレンテレフタレートであってもよい。金属の堆積層は、アルミニウムであってもよい。層108は、金属層および/または金属合金層を含んでもよい。金属は、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄、またはチタンであってもよい。金属合金は、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄、またはチタン(例えば、鋼、ステンレス鋼、真ちゅうなど)を含む合金であってもよい。
【0058】
特定のプラスチックなどの特定の材料が非常に高い熱伝導率を有さないにもかかわらず、温度センサ104は、層108の薄さ、例えば、0.1~0.5mm、0.20~0.30mm、0.25mmなどのために、実質的な遅延時間なしに周囲温度測定値を依然として取得してもよい。
【0059】
いくつかの実装形態では、層108は必ずしも薄い必要はなく、例えば、0.25mmより厚くてもよく、0.30mmより厚くてもよく、0.5mmより厚くてもよい。これらの実装形態では、層108は、例えば、銅、アルミニウム、真ちゅうなどの熱伝導率の高い材料の層を含んでもよい。
【0060】
いくつかの実装形態では、層108の代わりに、温度センサ104、温度センサ104を含むFPC102の第2の端部領域、貫通穴114、および/またはくぼみ116が密封される。これらの実装形態では、温度センサ104、温度センサ104を含むFPC102の第2の端部領域、貫通穴114、および/またはくぼみ116は、エポキシで密封されてもよい。これらの実装形態では、任意の留め具が個別に密封されてもよい。これらの実装では、任意の留め具が、エポキシで個別に密封されてもよい。
【0061】
デバイス100を製造する際に、要素がどのように組み合わされるかについて特定の順序があってもよい。例えば、シール118およびPCB106は、まず、下部ハウジング112上に配置されるか、またはそれに固定されてもよい。次に、FPC102の第1の端部領域は、PCB106に固定される前に、貫通穴114を貫通する。あるいは、FPC102の第1の端部領域は、PCB106に固定され、FPC102の第2の端部領域は、上部ハウジング110の貫通穴114を貫通する。次に、上部ハウジング110は、下部ハウジング112に固定される。最後に、層108は、上部ハウジング110の上面120に固定される。温度センサ104は、このプロセスの開始前に、FPC102の一部としてFPC102にすでに取り付けられている可能性が高い。しかしながら、いくつかの実装形態では、温度センサ104は、例えば、FPC102の中間領域が貫通穴114を通過した後など、後でFPC102に取り付けられてもよい。
【0062】
図2は、周囲温度検出が改善されたデバイスを製造するための例示的なプロセス200である。プロセス200は、本明細書に記載のデバイス100を製造するためのプロセスであり得る。
【0063】
プロセス200は、ハウジング(202)内にプリント回路基板を配置することを含む。一例として、
図1A~1Bに関して、プリント回路基板は、PCB106であってもよい。一例として、
図1A~1Bに関して、ハウジングは、上部ハウジング110の下部ハウジング112との組み合わせであってもよく、内部空間は、上部ハウジング110が下部ハウジング112に接合されるときに形成される内部チャンバであってもよい。一例として、
図1A~1Bに関して、ハウジングは、上面120を含んでもよい。一例として、
図1A~1Bに関して、ハウジングは、貫通穴114を画定する通過領域を含んでもよく、くぼみ116を含んでもよい。
【0064】
プロセス200は、適切な場所(204)にフレキシブルプリント回路基板を配置することを含む。一例として、
図1A~1Bに関して、フレキシブルプリント回路基板は、FPC102の基板であってもよい。一例として、
図1A~1Bに関して、フレキシブルプリント回路基板は、第1の領域140に対応するFPC102基板の第1の端部領域、第2の領域142に対応するFPC102基板の中間領域、および第3の領域144に対応するFPC102基板の第2の端部領域を含んでもよい。
【0065】
プロセス200は、温度センサ(206)を配置することを含む。一例として、
図1A~1Bに関して、温度センサは、温度センサ104であってもよい。一例として、温度センサは、上部ハウジング110のくぼみ116内のFPC102基板の第2の端部領域に配置されてもよい。
【0066】
プロセス200は、フレキシブルプリント回路基板(208)の第1の端部領域を固定することを含む。一例として、
図1A~1Bに関して、フレキシブルプリント回路基板の第1の端部領域は、第1の領域140に対応するFPC102基板の第1の端部領域であってもよい。一例として、
図1A~1Bに関して、第1の端部領域は、1つ以上のコネクタ、ピン、または指を介して、PCB106に固定されてもよい。別の例として、
図1A~1Bに関して、フレキシブルプリント回路基板の第1の端部領域は、貫通穴技術を使用してPCB106に固定されてもよい。別の例として、いくつかの実装形態では、フレキシブルプリント回路基板を含むフレキシブルプリント回路、およびプリント回路板は、単一のリジッドフレックス回路の一部である。この例では、フレキシブルプリント回路はリジッドフレックス回路のフレキシブル部分であり、プリント回路板はリジッドフレックス回路のリジッド部分である。
【0067】
プロセス200は、保護層(210)を配置することを含む。一例として、
図1A~1Bに関して、保護層は、層108であってもよい。一例として、
図1A~1Bに関して、保護層は、温度センサ104、くぼみ116、および/または貫通穴114を覆ってもよい。
【0068】
多数の実装例が説明されてきた。それでもなお、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることが理解されよう。例えば、上記の様々な形式のフローを使用して、ステップを並べ替えたり、追加したり、削除してもよい。
【0069】
ユーザとの対話を提供するために、本発明の実施形態は、ユーザに情報を表示するための、例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタなどの表示デバイス、にユーザがデバイスに入力を提供できる、例えば、マウス、タッチスクリーン、トラックパッドまたはトラックボールなどのポインティングデバイスを有するデバイス上で実装され得る。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとの対話を提供することもできる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、または触覚的フィードバックなどの任意の形の感覚的フィードバックであり得、ユーザからの入力は、音響、音声、または触覚入力を含む任意の形式で受信することができる。
【0070】
本明細書は、多くの特定例を含んでいるが、これらは、本発明の、または請求され得る事項の範囲に限定したものとして解釈されるべきではなく、むしろ本発明の特定の実施形態に対して特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書に記載された特定の特徴を、単一の実施形態で組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実施形態の局面で本明細書に記載された様々な特徴を、複数の実施形態で別個に、または任意の好適な副次的組み合わせで実装することもできる。また、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上述され、および当初はそのように特許請求され得るが、いくつかの場合、特許請求された組み合わせからの1つ以上の特徴を、その組み合わせから削除することができ、特許請求された組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。
【0071】
本発明の特定の実施形態を説明した。他の実装形態は、以下の特許請求の範囲内に存在する。例えば、特許請求の範囲に記載されたステップは、異なる順序で実行されてもよく、望ましい結果を依然として達成することができる。