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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-07
(45)【発行日】2023-03-15
(54)【発明の名称】個人化された空気浄化装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/00 20060101AFI20230308BHJP
   F24F 7/003 20210101ALI20230308BHJP
【FI】
A61L9/00 Z
F24F7/003
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018171979
(22)【出願日】2018-09-14
(65)【公開番号】P2019051316
(43)【公開日】2019-04-04
【審査請求日】2019-03-29
【審判番号】
【審判請求日】2021-01-25
(31)【優先権主張番号】17191238.9
(32)【優先日】2017-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518329376
【氏名又は名称】イークーエアー アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フランク ハンメス
(72)【発明者】
【氏名】クリスチァン スザーナ
【合議体】
【審判長】粟野 正明
【審判官】池渕 立
【審判官】羽鳥 友哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-033677(JP,A)
【文献】特開2003-307198(JP,A)
【文献】特開2014-152975(JP,A)
【文献】実開昭55-137044(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L9/,A01D46/,B60H3/,F04D17/,F24F7/
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(2)を有する個人化された空気浄化装置(1)であって、前記ハウジングは、該ハウジング(2)内に空気を吸い込むための少なくとも1つの空気取入れ領域(3)と、前記ハウジング(2)外に空気を吹き出すための少なくとも1つの空気吹出し領域(4)とを有し、
前記空気浄化装置(1,1a)の前記ハウジング(2,2a,2b,2c)は、円形、楕円形、又は多角形のディスクの形態の略ディスク形状であり、前記空気取入れ領域(3)及び前記空気吹出し領域(4)は、前記ハウジング(2)の円周面に配置され、
浄化された吹出し空気流(32)がユーザの身体に、特に顔に当てられ、前記ハウジング(2)は、固定具(26,35,36,60)で中心軸線(50)の周りに回転可能に且つロック可能に保持され、
前記ハウジング(2,2a-c)内において、前記空気浄化装置(1)のファン回転軸線(5)の周りに回転可能である少なくとも1つのファンホイール(6)、及び前記空気浄化装置(1)の少なくとも1つの空気取入れフィルタ(7)が、前記空気取入れ領域(3)によって吸い込まれた空気を濾過するように配置され、
前記空気吹出し領域(4)は、前記空気取入れフィルタ(7)のない、前記ハウジングの残りの部分に配置され、
前記ファンホイール(6)によって吸い込まれた空気の空気流(24)が、前記空気取入れ領域(3)を通って前記ハウジング(2)内に、ファン回転軸線(5)に対して半径方向(9)の前記空気取入れフィルタ(7)内通過し、障壁(14)の周りで前記空気流(24)を前記ファン回転軸線(5)に対して平行な方向(8)に向きを変え、前記障壁(14)は、前記ファンホイール(6)の受容空間(16)を部分的に囲み、前記ファンホイール(6)は、前記受容空間(16)に偏心して配置され、
前記少なくとも1つの空気取入れフィルタ(7)は、前記空気吹出し領域(4)の一端から前記空気取入れ領域(3)を通って前記空気吹出し領域(4)の他端まで連続的に延びており、前記障壁(14)は、前記空気取入れフィルタ(7)によって取り囲まれている、
個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項2】
ファン回転軸線(5)から見て、前記空気取入れ領域(3)及び/又は前記空気吹出し領域(4)は、前記ハウジング(2)の半径方向外縁部(17)に配置される、請求項1に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項3】
前記空気取入れ領域(3)及び前記空気吹出し領域(4)は、前記ハウジング(2,2a,2b,2c)の外周上で中央領域に配置された円周環状溝(40)の領域に配置される、請求項1又は2に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項4】
ファン回転軸線(5)から見て、前記空気取入れ領域(3)及び前記空気吹出し領域(4)は、それぞれ、前記ハウジング(2,2a-c)の半径方向外縁部(17)の互いに異なる領域に配置される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項5】
前記ハウジング(2,2a-c)は、前記空気取入れ領域(3)及び/又は前記空気吹出し領域(4)内に一連のブレード(18,19)を有し、空気を、前記空気取入れ領域(3)内のブレード(18)同士の間でハウジング(2)内に吸い込むことができ、空気を、前記空気吹出し領域(4)のブレード(19)同士の間でハウジング(2)から吹き出すことができる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項6】
動作時に、前記ファンホイール(6)が、該ファンホイール(6)内に前記ファン回転軸線(5)に対して平行な少なくとも1つの方向(8)に空気を吸い込み、前記ファンホイール(6)から前記ファン回転軸線(5)に対して半径方向の少なくとも1つの方向(9)に空気を吹き出す、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項7】
前記ファンホイール(6)は、前記空気取入れフィルタ(7)によって部分的に囲まれた内部空間(10)に配置される、請求項6に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項8】
平面視においてファン回転軸線(5)に対して平行な方向(8)から見て、C字形状の前記空気取入れフィルタ(7,7a-c)は、前記ファンホイール(6)が配置される内部空間(10)のみを部分的に囲む、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項9】
平面視においてファン回転軸線(5)に対して平行な方向(8)から見て、前記空気取入れフィルタ(7,7a-c)のない残りの部分において、前記ファンホイール(6)は、作動中に前記ハウジング(2)の前記空気吹出し領域(4)に空気を吹き込む吹出し空間(11)が配置される、請求項5乃至8のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項10】
C字形状の前記空気取入れフィルタ(7)は、いくつかの分割した形状のフィルタ部品(7a,7b,7c)から構成される、請求項5乃至9のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項11】
前記ハウジング(2,2a-c)は、ファン回転軸線(5)に対して平行な方向(8)から見て、円形又は楕円形又は多角形の外郭を有する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項12】
前記ハウジング(2,2a,2b,2c)は、随意に、卓上ユニット、壁ユニット又は床ユニットとして設計される、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項13】
前記空気浄化装置(1)は、室内空気浄化機(1a)及び/又は卓上装置として設計されており、前記空気取入れ領域(3)及び前記空気吹出し領域(4)は、同一の周面上に配置される、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【請求項14】
前記空気浄化装置は、加熱素子及び/又は冷却素子及び/又は空気加湿要素をさらに含む、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の個人化された空気浄化装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求の範囲の請求項1の前提部(generic term)に記載の個人化された(personalized)空気浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オープンプラン(open-plan)のオフィスや他の部屋の1か所で多くの時間を過ごす特に敏感な人は、浄化された及び/又は香り付けされた或いは空調された空気を呼吸する必要性がますます高まっている。
【0003】
従って、室内の空気をさらに浄化及び/又は香り付け又は空気調節し、各ユーザに個人化された(個人用の)空気供給を供給する必要がある。これはまた、空調システムがアレルギーから完全に解放されず(花や草の花粉がない状態にできず)、供給される室内空気の無臭性を完全に実現できないためである。さらに、これは、室内空気浄化機が、利用可能であれば、常時活性状態の空気汚染源のため室内の全ての空気を完全に浄化することができないためである。
【0004】
特許文献1及び特許文献2の目的によれば、個別化された方法で、浄化された又は別の方法で準備された室内空気をユーザに供給する試みがあった。これらの文献に記載された構成の欠点は、空気供給が、調髪用フードのように行われることである。すなわち、ユーザは、ユーザの頭部に向けられる空気ジェットを生成する空気スクープ(scoop)の下にいなければならない。
【0005】
特許文献3から、このユーザに適合された浄化された空気流をユーザに供給するために、ユーザの頭部を、中央ボックス形状の装置に入れることも既知である。
【0006】
上述した刊行物の欠点として、自分の空気供給装置を配置する必要性があり、ユーザの移動の自由度が制限される可能性があり、更なる欠点は、浄化された空気が、地面に設置された装置によって生成され、比較的長いホースによって空気供給スクープに接続されるため、取り回しが困難なことである。
【0007】
この周知の技術の更なる欠点は、汚れ粒子及び細菌が装置自体及び長い空気供給ホース内に沈降し、供給空気中に細菌をもたらすことである。
【0008】
特許文献4の目的によれば、箱形状のハウジングを含む個人化された空気浄化装置が既知であり、この個人化された空気浄化装置は、ハウジング内に空気を吸い込むための少なくとも1つの空気取入れ領域と、ハウジング外に空気を吹き出すための少なくとも1つのスロット形状の空気吹出し領域とを有する。軸流ファンがハウジングの内部に配置される。浄化された吹出し空気流は、ユーザの身体に向けられ、空気取入れ領域は空気吹出し領域に対して正反対に対向している。周知の装置は、ストラップを用いて補給車(pram)に取り付けられるボックスであり、調整可能な指向性の空気流を生成しない。特に、空気浄化装置は、中心軸線の周りに回転することができない。
【0009】
同様の欠点は、特許文献5にも当てはまる。この文献は、内側に配置された軸流ファンを有する箱形状のハウジングを示しており、それによって空気取入れ領域は空気吹出し領域に対して正反対に対向する。ハウジングの中心軸線の周りの回転は不可能である。
【0010】
特許文献6は、2つの別個の吹出し領域を規定する2つの間隔を置いて配置されたラジアルファンを有する箱形状のハウジングを有する。ハウジングは、空気流の方向を調整するために、中心軸線の周りに回転するようには意図されていない。
【0011】
特許文献7は、遠心ファンを有する箱形状のハウジングが特徴であり、空気取入れ領域が空気吹出し領域と正反対に対向している。ハウジングは、水平軸線の周りに回転できるようにスタンドに取り付けられる。これにより、吹出し空気流の方向をある程度の範囲内に調整することが可能となるが、空気取入れ領域及び空気吹出し領域が同一面上にないため、ユニットを水平方向に使用することができず、そのようなユニットの適用範囲を制限するという欠点がある。さらに、取入口及び吹出口フィルタのフィルタを交換することは、この目的のためにハウジングを前及び後に開く必要があるため、より困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】米国特許第9,375,547号
【文献】米国特許第9,144,697号
【文献】米国特許第8,414,671号
【文献】米国特許出願公開第2007/0018415号明細書
【文献】米国特許出願公開第2011/0030560号明細書
【文献】国際公開第2012/023655号
【文献】ドイツ連邦共和国実用新案出願公開第202009001190号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、本発明は、冒頭に述べたタイプの個人化された空気浄化装置について、この装置の取扱いが容易であり、改善された動作上の安全性が保証されるようにさらに開発するタスクに基づいている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この問題を解決するために、本発明は、請求項1の技術的教示によって特徴付けられる。
【0015】
個人化された空気浄化及び空調の必要性に加えて、本発明は、室内の空気浄化及び空調の適用についても記載する。
【0016】
「空調」という用語は、加熱及び/又は冷却素子も装置内に配置することができることを意味する。このような加熱素子は、例えば、電気加熱式加熱スパイラルであり、冷却素子は、電気ペルチェ冷却素子として設計されることが好ましい。水蒸発原理に基づく冷却素子を更なる開発において使用してもよく、この更なる開発では、水浴によって加湿されたエアフィルタにファンの空気流によって空気が供給され、それによって生成された蒸発冷却により吹出し空気流の温度が低下される。室内空気の加湿も同じ原理で行うことができる。
【0017】
人が作業台やベッド等の規定された場所で長時間を過ごし、空気中に大気汚染物質がない場所であれば、個人化された空気浄化装置が有利となる。
【0018】
室内の空気を全て浄化しようとし、大抵の場合(空気浄化機は常時空気汚染源と接触し続ける室内の空気を十分に浄化しないため)室内の空気の少しの改善のみに寄与する室内空気浄化機と比較して、個人化された空気浄化機は、ユーザに隣接する呼吸ゾーンを浄化するのに必要な空気だけを浄化するので、より効果的で、よりエネルギー効率が高く、静かにすることができる。
【0019】
装置を、ユーザの呼吸ゾーンの出口に非常に近接させて、最適な角度で位置付けすることができるので、個人化された空気浄化機からの清浄空気は、室内の汚染源の汚染物質と混合しない、又は最小限しか混合しない。ユーザは、非常に極めてきれいな空気を呼吸することができる。
【0020】
従って、本発明の特徴的な機構は、個人化された空気浄化装置が、卓上装置として設計された場合に、スポーツ競技に使用される(スポーツの投擲装置として既知の)円盤ディスク(discus disc)と同様の寸法及び形状のハウジングを有する。
【0021】
有利な設計では、空気浄化装置のハウジングは、円形又は楕円形又は多角形ディスクの形態の略ディスク形状であり、空気取入れ領域及び空気吹出し領域は、ハウジングの円周上で同じ半径方向面に配置される。
【0022】
これは、ディスク形状ハウジングを取付け面上に配置して、このディスク形状ハウジングを中心軸線の周りに回転させることができるという利点がある。空気取入れ領域及び空気吹出し領域がハウジングの円周上で同じ半径方向面に配置されるという特徴により、空気取入れフィルタ又は空気吹出しフィルタをユーザの手の届く範囲に持っていくために、ハウジングをその中心軸線の周りに回転するだけでよいので、フィルタ交換を簡単に行えるという利点がある。これにより、取扱いが大幅に簡素化される。加えて、空気浄化機は、そのディスク形状のために水平方向に操作することもできるという利点がある。これは、空気取入れ領域及び空気吹出し領域がハウジングの円周上で同じ半径方向面に配置され、こうしてこの2つの領域が塞がれるのを防止するので、平らな面で水平方向に動作することもできることを意味する。
【0023】
この形式の特徴的な機構は、比較的小さく、回転対称のハウジング内で空調及び空気の吹出しが行われることであり、そのため、初めてこのような空気浄化装置を、テーブルユニットとして設計し、軽量スタンドを用いてテーブルに配置することを可能にした。
【0024】
本発明の更なる特徴は、回転対称設計であることが好ましいディスク形状ハウジングの形態の個人化された空気浄化装置が、この装置を、テーブルスタンド上で、ユーザの身体の目標照射を可能にするために、水平回転軸線の周りを回転させることができる可能性を提供することである。
【0025】
こうして、本発明の更なる特徴の後に、空気取入れ領域及び空気吹出し領域は、ハウジングの外周において同じ半径方向面内にあり、これは、非常に小さい全幅(ディスクの高さ)を達成できるという利点に結び付けられるため、空気ダクトを極端に短くした取り扱いが容易な装置が記載される。
【0026】
略ディスク形状のハウジング本体の中央横断領域は、ユニットの中心から外周方向に半径方向外向きに延びる半径方向面に及ぶ。この半径方向面では、空気取入れ領域と空気吹出し領域との両方が、軸線方向のずれなく互いに整列され、全体の幅が狭くなる。
【0027】
こうして、ハウジングの外周上の第1の周囲領域に空気吹出しノズルを配置することが可能となり、それによって、浄化された、場合によっては香り付けされた吹出し空気が、特にユーザの身体に、好ましくは顔の呼吸領域に向けることができ、ハウジングの外周上の第2の周囲領域に空気取入れ領域を配置することができる。両方の領域は、ハウジングの外周上の同じ環状溝内に配置される。
【0028】
好ましくは、乱流のない層流の気流及び調整可能な気流の強さが与えられ、ユーザが顔(及び気道)に直接的に向けられた気流を気にならないようにする。
【0029】
空気流自体は目立たないが、ユーザが顔面に向けられた気流を全く感知することができるように、本発明の更なる訓練において取られる予防措置さえもある。
【0030】
この目的のために、光学的に知覚可能な照明素子が吹出しノズルの上又は中に設けられ、吹出し空気流が実際に発生したときのみ点灯することが意図される。
【0031】
本発明は、卓上装置としてのハウジングの設計に限定されるものではない。別の構成では、装置を、同じ又はより大きな直径を有する変形例の壁取付け装置として使用することができる。この装置は、壁取付け部に掛けられ、この壁のスタンド上で水平方向軸線の周りを回転することもできる。
【0032】
同様に、本発明は、本発明によるディスク形状の空気浄化装置が、座席ホルダーによって自動車の前部座席の背もたれにも取り付けられ、また、そこで旋回又は回転することができるように提供される。
【0033】
全ての設計に共通していることは、空気浄化装置のハウジングから自由に放出される吹出し空気流を個別にユーザに向けることができ、この吹出し空気流を少なくとも1つ又は複数のフィルタで浄化し、吹出し空気流が追加の特性も有することができることである。
【0034】
上に示したように、吹出し空気流を香り付けするための追加の装置を設けることができる。また、ユニットの内部にイオン化装置を配置してイオン化空気の放出を可能にすることもできる。
【0035】
従って、本発明は、ハウジングを含み、ハウジング内に空気を吸い込むための少なくとも1つの空気取入れ領域と、ハウジング外に空気を吹き出すための少なくとも1つの空気吹出し領域とを有する個人化された空気浄化装置であって、空気浄化装置のファン回転軸線の周りに回転可能な少なくとも1つのファンホイールと、空気浄化装置のファン回転軸線の周りに回転可能な少なくとも1つのファンホイールとが、空気取入れ領域によって吸い込まれた空気を濾過するように配置され、それによりファンホイールは、空気浄化装置の作動中に、ファンホイール内にファン回転軸線に対して平行な少なくとも1つの方向に空気を吸い込み、ファン回転軸線に対して半径方向の少なくとも1つの方向にファンホイールから離れる方向に空気を吐き出す。
【0036】
前述した特徴により、ファンホイールが空気取入れフィルタによって部分的に囲まれた内部に配置され、空気取入れ領域及び空気吹出し領域がハウジングの外周上で同じ半径方向面上に配置される場合に、非常に低い全体の高さ(=ディスクの厚さ)が得られる。
【0037】
ファン回転軸線から見て、空気取入れ領域及び空気吹出し領域がハウジングの半径方向の外縁に配置される場合に特に有利である。これにより、空気取入れ領域及び空気吹出し領域を、外周上のハウジングの中央領域に配置された周囲環状溝の領域に配置することができ、全体の高さ(=ディスク厚さ)をさらに低減することができる。
【0038】
空気取入れフィルタによって部分的に取り囲まれ、従って空気取入れフィルタ内に部分的に囲まれた内部の本発明によるファンホイールの配置は、空気浄化装置の非常にコンパクトな構成を可能にする。これにより、持ち運び可能で汎用性の高い空気浄化装置を形成することが非常に容易になる。これにより、これまで不可能であった卓上ユニット、或いは床、壁、又は天井ユニット等の空気浄化装置を設計することが可能となる。
【0039】
ファンホイールは、空気浄化装置の構成要素であり、ファンホイールを用いて、空気取入れ領域を通して空気を吸い込み、ハウジングを通して空気を輸送し、空気吹出し領域を通ってハウジングの外部に空気を吹き出すための空気移動が生成される。これは、空気浄化装置の作動中に1つの回転方向にファン回転軸線の周りを回転するホイールである。ファンホイールは、好ましい構成では複数の空気翼(air vanes)を有し、空気翼は、ファン回転軸線から離れた配置されるか、又は少なくともこの方向に延びる。
【0040】
これらの空気翼は、ファンホイールのベースに配置され、回転軸線に対して平行な方向に、好ましくは直交する方向にこのベースから突出する。ベースは、好ましい構成ではファン回転軸線に直交して配置される。
【0041】
ファン回転軸線から見て、半径方向に対して角度を付けた空気翼が好ましい。好ましい設計では、ファン又は羽根車(impeller)は、後方湾曲又は前方湾曲のラジアルファンとして設計される。
【0042】
いずれにしても、本発明に従った空気浄化装置のファンホイールは、空気浄化装置の作動中に、ファンホイールが、ファンホイール内にファン回転軸線に対して平行な少なくとも1つの方向に空気を吸い込み、ファン回転軸線に対して半径方向の少なくとも1つの方向にファンホイールから空気を吐き出すことを提供する。
【0043】
本発明の空気浄化装置は、車内を含む室内の空気を浄化する室内空気浄化機として使用することができる。しかしながら、本発明の空気浄化装置の好ましい設計は、浄化した空気を特定の方向又は方位に吹き出すことを提供する。このような本発明の空気浄化装置は、例えば人の呼吸ゾーンに浄化した空気を吹き込むために使用することができる、いわゆる呼吸ゾーン空気浄化機としても使用することができる。このようにして、空気浄化機は、特定の人物に割り当てられ、したがって個人化される。
【0044】
本発明の好ましい形態によれば、上方からファン回転軸線に対して平行な方向から見て、ファンホイールが配置される内部のみが空気取入れフィルタによって部分的に囲まれている。
【0045】
上方からファン回転軸線に対して平行な方向から見て、空気取入れフィルタのない残りのセクションに吹出空間が配置され、ファンホイールは作動中にその途中でハウジングの空気吹出し領域に空気を吹き込むことが特に好ましい。
【0046】
これにより、特にコンパクトな空気浄化装置を構築することが可能になる。空気吹出しフィルタを、本発明による空気浄化装置の吹出しチャンバ内に配置することができる。しかしながら、本発明による空気浄化装置の変形例も考えられ、そこでは、吹出し空間内の空気吹出しフィルタが省略される。
【0047】
簡単に言えば、本発明の好ましい形態の設計は、吹出し領域と空気取入れ領域とが同じレベル(level)に配置されることを与える。これにより、前例のない全体的な高さを減少させるという利点が得られる。
【0048】
本発明の好ましい変形例では、ハウジングの空気取入れ領域は、互いに平行な2つの仮想境界面と、ファンホイールが作動中にその途中での空気をハウジングの空気吹出し領域に吹出す1つ又は複数の吹出し空間とによって境界が定められ、及び/又はハウジングの空気吹出し領域は、少なくとも部分的に、好ましくは完全に、平行な境界面同士の間に配置される。境界面は、好ましくは、ファン回転軸線に対して直交又は垂直である。
【0049】
特に、空気吹出口空間を解放するために、本発明の好ましい変形例では、空気取入れフィルタは、ファンホイールが少なくとも部分的に配置される内部を完全に取り囲まない。この意味において、本発明の好ましい変形例では、空気取入れフィルタがC字形状である。用語「C字形状の設計」は、広く理解すべきである。C字形状は曲げたり、角度を付けたり等することができる。これらは、最終的には、上述した内部を取り囲むが、完全に円周方向には閉じていない空気取入れフィルタの形態である。
【0050】
本発明の好ましい変形例では、空気取入れフィルタとファンホイールとの間に障壁が配置され、障壁によって、空気取入れフィルタを介して吸い込まれた空気をファンホイールに向けて迂回させる。障壁は、有利には空気取入れフィルタを取り囲む内部にも配置される。
【0051】
障壁によって、ファンホイールによって空気取入れ領域を介してハウジング内に吸い込まれた空気の空気流を、空気取入れフィルタ内にファン回転軸線に対して半径方向に流入させ、次に障壁の周りで少なくともファン回転軸線に対して平行な方向にファンホイールに向けて流入させる。障壁は、有利には、ファンホイールからの空気を吹出し口又は吹出し空間に吹き出すための開口部を有する。空気は、ファンホイールによってファン回転軸線に対して半径方向の少なくとも1つの方向に吹出しチャンバ内に吹き込まれる。
【0052】
障壁は、ファンホイールの取付け空間を部分的に取り囲むことができる。ファンホイールは、好ましくは、受容空間内に偏心して配置される。これは、ある領域では、ファンホイールが受容チャンバの他の領域よりも障壁により近く配置されることを意味する。ファンホイール受容空間は、有利には、空気取入れフィルタによって少なくとも部分的に囲まれた内部に障壁と共に少なくとも部分的に配置される。
【0053】
本発明による空気浄化装置の好ましい変形例では、ハウジングは、ファンの回転軸線に対して平行な方向から見ると円形の外郭を有する。ハウジングは、ディスク形状の外郭全体を有することができる。空気取入れ領域及び/又は空気吹出し領域は、ファン回転軸線から見たときに、ハウジングの半径方向外縁部に位置することができる。回転軸線から見て、空気取入れ領域及び空気吹出し領域は、ハウジングの半径方向外縁部の異なる領域に配置されることが好ましい。一連のブレードを、空気取入れ領域と空気吹出し領域との両方に配置することができる。空気を、空気取入れ領域のブレード同士の間でハウジング内に吸い込むことができる。空気を、空気吹出し領域のブレード同士の間でハウジングから吹き出すことができる。ブレードは、ファン回転軸線から見た半径方向に関して、空気取入れ領域及び空気吹出し領域において角度を付けることができる。
【0054】
本発明の更なる実施形態では、空気浄化装置は、大型装置として設計され、40センチメートル(cm)から120cmの範囲、好ましくは60cmの直径を有する。その中心軸線を含むそのような大型装置は、好ましくは、スタンド上に回転可能に取り付けられ、テーブル又は床に置かれるか、又は垂直方向又は水平方向の固定面(例えば、壁等)に回転可能に固定される。製造上の理由から、そのような大型ユニットのために単一のフィルタ部品からC字形状の空気取入れフィルタを製造することが、もはや好ましいことではない。従って、空気取入れフィルタが複数のフィルタ部品から構成される場合に、その各部品が、円形リングセグメントの形状を有し、組み立てられた状態で結合して前述のC字形状の空気取入れフィルタを形成することが好ましい。
【0055】
フィルタ交換は、ハウジングのその中心軸線の周りの回転により、そのような大型装置で特に容易である。フィルタ交換のために、ハウジングは、交換されるフィルタがユーザの方に向くまで、その中心軸線の周りで回転され、ユーザは、フィルタをハウジングから容易に取り外すことができる。
【0056】
ハウジングの中心軸線の周りの回転によって、ユニットの全ての設置位置における空気取入れフィルタ要素の交換が容易になる。こうして、室内空気浄化機は、壁や天井のあらゆる設置高さに取り付けることができ、ハウジングの回転可能性によって、フィルタ要素は、ユニットが天井の近くの壁に取り付けられても、常に容易にアクセスできる。
【0057】
回転可能性によって、低い天井高さでの流れの反射を防止するように吹出し角度を平坦に保ち、室内の空気混合を最適化することも可能になる。この回転により、床の位置における又は壁やテーブル操作のための制御パネルへのアクセスも容易になる。
【0058】
本発明の好ましい変形例の更なる特徴及び詳細を、本発明がどのように実行されるかの例を用いて以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0059】
図1】空気浄化装置の斜視図である。
図2図1による回転した表示である。
図3】アプリケーションの概略図である。
図4】更なる詳細を含む斜視図である。
図5図4の線X-Xによる断面図である。
図6】斜視組立図である。
図7】別の斜視図である。
図8】テーブルスタンドの第1の変形例の空気吹出し側の正面図である。
図9】テーブルスタンドの第2の変形例の空気吹出し側の正面図である。
図10】スタンドのない図8及び図9による図である。
図11】側面図である。
図12】空気取入れ側の正面図である。
図13】装置の第1の断面図である。
図14】装置の第2の断面図である。
図15】装置を通る第1の縦断面図である。
図16】装置を通る第2の縦断面図である。
図17】装置を通る第3の縦断面図である。
図18】装置の第3の断面図である。
図19】使用されるフィルタの斜視図である。
図20】楕円形のディスク形状の空気浄化装置の変形例である。
図21】正方形のディスク形状の空気浄化装置の変形例である。
図22】多角形のディスク形状の空気浄化装置の変形例である。
図23】床に設置したときの大型装置としての空気浄化装置の別の変形例の側面図である。
図24図23による装置の正面図である。
図25図23及び図24による装置の上面図である。
図26図23図25による装置の斜視図である。
図27】フィルタ交換中に分割される空気取入れフィルタの表示を伴う図23~26による装置の概略図である。
図28図27の正面図である。
図29図28の上面図である。
図30図27図29による装置の斜視図である。
図31】空気浄化装置をフィルタ交換のための卓上ユニットとして設計した場合の図27と同じ図である。
図32】空気浄化装置をフィルタ交換のための卓上ユニットとして設計した場合の図28と同じ図である。
図33】空気浄化装置をフィルタ交換のための卓上ユニットとして設計した場合の図29と同じ図である。
図34】空気浄化装置をフィルタ交換のための卓上ユニットとして設計した場合の図30と同じ図である。
図31A】空気取入れフィルタを作動位置に設置した後の空気浄化装置を卓上ユニットとして設計した場合の図27と同じ図である。
図32A】空気取入れフィルタを作動位置に設置した後の空気浄化装置を卓上ユニットとして設計した場合の図28と同じ図である。
図33A】空気取入れフィルタを作動位置に設置した後の空気浄化装置を卓上ユニットとして設計した場合の図29と同じ図である。
図34A】空気取入れフィルタを作動位置に設置した後の空気浄化装置を卓上ユニットとして設計した場合の図30と同じ図である。
図35】取付け面、例えば壁に取り付けられた、フィルタ交換のための空気浄化装置の設計についての図27と同じ図である。
図36】取付け面、例えば壁に取り付けられた、フィルタ交換のための空気浄化装置の設計についての図28と同じ図である。
図37】取付け面、例えば壁に取り付けられた、フィルタ交換のための空気浄化装置の設計についての図29と同じ図である。
図38】取付け面、例えば壁に取り付けられた、フィルタ交換のための空気浄化装置の設計についての図30と同じ図である。
図35A】空気取入れフィルタを作動位置に設置した後の図35と同じ図である。
図36A】空気取入れフィルタを作動位置に設置した後の図36と同じ図である。
図37A】空気取入れフィルタを作動位置に設置した後の図37と同じ図である。
図38A】空気取入れフィルタを作動位置に設置した後の図38と同じ図である。
図39】水平偏向面と共に作動位置にある空気浄化装置を示す図である。
図40】水平偏向面と共に作動位置にある空気浄化装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
図1は、回転対称の円筒形ハウジング2の形態の本発明の空気浄化装置1の斜視側面図を示す。このハウジング2は、2つの互いに対称な半体シェル20を有し、半体シェル20は、中央領域においてそれら半体シェル20の間に中央環状溝40を形成する。環状溝40は、好ましくは、例えば図8及び図9に確認されるように、ハウジング内で円周方向に凹んで配置される。
【0061】
この凹んだ中央環状溝40の領域には、図4図10に従って、複数のブレード18,19(図13参照)が配置され、ブレード18は空気取入れ領域3に割り当てられ、ブレード19は空気吹出し領域4に割り当てられる。
【0062】
図1及び図2によれば、吹出しノズル30は、空気吹出し領域4に取り付けられ、その前面領域に略トランペット形状と吹出しグリル31とを有し、吹出流れ32を介して層流を生成する(図3参照)。
【0063】
好ましくは、吹き出される層流32が、吹出しノズル30の吹出しグリル31から流出し、矢印37の方向に向けられ、例えばユーザ49の頭部領域33に当てられる。
【0064】
吹出空気流32がユーザ49の呼吸領域に直接的に向けられる場合に、ユーザ49は、吹出しノズル30から主に浄化された吹出空気を受け取るため特に好ましく、吹出空気は、毒素、異臭、植物及び草の花粉等から浄化されている。
【0065】
図3はまた、空気浄化装置が、陸上競技で、例えば円盤投げとして使用されるような、円盤ディスクのようなディスク形状であることを示している。図1~3の外形(proportion)も円盤の外形に対応する。
【0066】
これにより、最初に、空気浄化装置1を図3に示されるようにスタンド26上で矢印方向48に回転させて、ハウジング2の回転軸線50の周りの自由回転を達成することが可能となり、それによりこの回転軸線50の領域において、電源接続のためのプラグ開口部34も同時に配置され、その電源ケーブルは、装置側の接続ソケット28内で回転可能に係合する。
【0067】
図4及び図5は、図1図3の後の装置の更なる詳細を示しており、図4に示されるように回転対称のハウジング2の場合に、空気取入れ領域3は、ハウジング2の外周の周りに略C字形状で延びており、従ってC字形状の空気取入れフィルタ7(図7及び図14参照)が、この大きな領域に配置され得るように適合され、それによって、大きなフィルタ表面を有する空気取入れフィルタ7によって大量の流れを濾過することができる。
【0068】
一方、空気がファン回転軸線の軸線方向、すなわちディスク形状ハウジングのカバー面の一方の領域に吸い込まれた場合には、ユニットの全幅を大幅に拡大させることなく、この領域に大面積空気フィルタを配置することができないだろう。
【0069】
従って、本発明の創作性を有するメリットは、空気取入れ領域が、装置の外周上の円周領域に配置され、それによってハウジングの直ぐ後ろに(好ましくはプリーツ付きフィルタとして設計される)大面積の空気取入れフィルタ7を配置でき、装置は、円周方向の幅領域に亘って吸入空気を吸い込み、ハウジング内でファンホイール6に向けて先細りになる空気流を生成する。
【0070】
空気取入れ領域3が、ハウジング2の周りに例えば270°の円周角に亘って延びる一方、空気吹出し領域4の角度は、 例えば90°だけである。
【0071】
図5は、構成の更なる詳細を示しており、ハウジング2の外周上の空気取入れ領域3と空気吹出し領域4との両方が、上述した半径方向の環状溝40の領域に位置することが重要である。
【0072】
2つの領域3,4がハウジング2の同じ水平面39に位置するので、ハウジング2の幅47は、特に小さく、回転対称ハウジング2の小さなディスク厚さに相当する。
【0073】
図6は、ハウジング2の原理的構造を示しており、本質的に同じ設計の2つの半体シェル20は、ファンホイール6が収容される中央の内部に、それら半体シェル20の間で空気案内ハウジング38を収容し、ファンホイール6は、ファン回転軸線5の周りに回転駆動されることが分かる。
【0074】
図6はまた、C字形状の空気取入れフィルタ7を示しており、空気取入れフィルタ7は、その内部にC字形状の清浄空気領域51を形成し、空気ダクトハウジング38の空気供給領域51の方向に半径方向内向きの清浄空気流を形成する。こうして、C字形状は、ファンホイール6に対して半径方向内向きに圧縮された特に大きな清浄空気流53を空気取入れフィルタ7の半径方向内側に形成する。
【0075】
空気取入れフィルタ7の同一面39には、空気案内ハウジング38の空気吹出し領域4も配置されるので、これらの部分は同一面39に配置される。
【0076】
図7図10は、空気案内要素を含むケース2の構造の更なる詳細を示す。
【0077】
図11によるファン回転軸線5に対して平行な方向8から見ると、ハウジング2は、円形の外郭を有する。図12による直交方向から空気浄化装置1の側面図を見ると、この例では、ハウジング2がディスク形状の外郭を有することが分かる。空気取入れ領域3及び/又は空気吹出し領域4は、ハウジング2の半径方向外縁部17に配置される。それら空気取入れ領域3及び/又は空気吹出し領域4は、一緒に、ハウジング2の周りにハウジングの内外に空気を出し入れする空気取込口及び空気吹出口のための開口部を含む周囲領域を形成する。これは、ブレード18及び19によって示される設計例に見ることができ、ブレード18及び19は、図12の切断線A-Aに沿った切断された状態を示す図13において特に確認されるように、空気取入れ領域3に及び空気吹出し領域4に配置される。
【0078】
それら図12図13では、空気取入れ領域3及び空気吹出し領域4が、ファン回転軸線5から見て、ハウジング2の半径方向外縁部17の異なる領域に配置されることも明確に分かる。図12は、縁部17におけるハウジング2の半体シェル20の間に、ブレード18,19、従って空気取入れ領域3及び空気吹出し領域4があることを明確に示す。
【0079】
図12は、2つの平行な境界面13も示す。この設計例の空気取入れ領域3及び空気吹出し領域4は、これらの平行な境界面13によって制限される。以下で述べる空気吹出し空間11(ファンホイール6が作動中にその途中でハウジングの空気吹出し領域4に空気を吹き出す)がまた、これらの2つの平行な境界面13の間に位置する。2つの仮想境界面13は、方向8に対して垂直又は直交して配置され、こうしてファン回転軸線5の縦方向に対しても垂直又は直交して配置される。
【0080】
図12の切断線A-Aに沿った切断では、図13に示されるように、ファンホイール6が、本発明に従って空気取入れフィルタ7によって少なくとも部分的に囲まれた内部空間10内に配置されることが分かる。ここでは、図13に示される平面図において、ファン回転軸線5に対して平行な方向8から、空気取入れフィルタ7は、ファンホイール6が配置される内部空間10を不完全に取り囲んでいるだけである。
【0081】
空気取入れフィルタ7のない残りのセクションでは、ファンホイール6が作動中にその途中でハウジング2の空気吹出し領域4に空気を吹き込む吹出空間11が設けられる。第1の実施例では、図13に特によく確認されるように、空気吹出しフィルタ12が吹出し空間11に配置される。この設計例の空気取入れフィルタ7は、C字形状である。障壁14が、空気取入れフィルタ7とファンホイール6との間に配置される。この障壁14は、図15及び図16を使用して以下で詳細に示されるように、空気取入れフィルタ7を介して吸い込まれた空気をその途中でファンホイール6に偏向する。
【0082】
図13は、ファン回転軸線5に対して半径方向の方向9を示す。これらの方向9において、ファンホイール6のそのファン回転軸線5の周りの回転によって、空気取入れ領域3で浄化される空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、ハウジング2の空気取入れ領域3におけるブレード18同士の間の空間を突き抜け、次に半径方向9に沿って空気取入れフィルタ7に流入する。次に、障壁14は、こうして吸い込んだ空気を空気取入れフィルタ7からその途中でファンホイール6に偏向する。空気は次に、ファン回転軸線5に対して平行な方向8にファンホイール6内に吸い込まれ、ファンホイール6から障壁の開口部15を通って吹出しチャンバ11内に方向9の半径方向外向きに吹き出される。この設計では、空気は、空気吹出しフィルタ12を通り、空気吹出し領域4のフィン19を通って空気吹出し空間11から出る。
【0083】
図13は、この設計例において、ブレード18とブレード19との両方が、半径方向9に対してある角度で配置されることも明確に示す。
【0084】
障壁14は、ファンホイール6が位置する取付け空間16を部分的に取り囲む。図13は、ファンホイール6がこの受容空間16内に偏心して配置されることを明確に示す。こうして、ファンホイール6は、片側に、すなわち図13(左下)に、反対側(図13(左上))よりも障壁14の近くに位置する。
【0085】
上述した空気流を生成するために、ファンホイール6は、そのファン回転軸線5の周りに回転する。このために、ファンホイール6は、図15及び図16に示されるファンモータ23によって回転される。作動中のファンホイール6の回転方向29を、図13に示す。
【0086】
図示の例では、ファンホイール6又はファンは、いわゆる後方湾曲のラジアルファンである。これは、空気翼21の形状からも分かる。これら空気翼21は、ファンホイール6のベース22上に配置され、ファン回転軸線5に対して平行な方向8に延びる。図示しない変形例では、ファンは、前方湾曲のラジアルファンとして設計することもできる。
【0087】
空気取入れフィルタ7として、多様なフィルタを使用することができる。例えば、紙フィルタ、特に折り畳まれた紙フィルタを使用して、空気中の埃又は粒子を濾過することができる。もっとも、それらフィルタは、対応する空気清浄効果を有する他の多孔質材料であってもよい。いずれの空気吹出しフィルタ12にも同じことが当てはまる。両方のフィルタタイプは、活性炭又は同様のもの等を有して、細菌等を除去することもできる。
【0088】
図14は、図12の断面B-Bにおける断面を示す。この断面B-Bは、障壁14もファンホイール6の空気翼21も配置されない領域、つまり、空気取入れフィルタ7を介して吸い込まれた空気が障壁14を通過することができる領域において、断面A-Aに対して平行に延びる。この設計例で提示される空気吹出しフィルタ12は、もはやこの断面B-Bには存在しない。
【0089】
図15は、この第1の設計例の空気浄化装置1を図13に示される断面CCで切断した断面図を示す。この断面CCは、ファン回転軸線5と平行に延び、空気取入れフィルタ7を2回切断する。
【0090】
図16は、この空気浄化装置1を図13にさらに示される断面DDで切断した断面図を示す。この切断面DDも、ファン回転軸線5と平行に延びる。しかしながら、切断面DDは、切断面CCに直交して配置されており、一方では空気取入れフィルタ7を含む空気取入れ領域3を切断し、他方ではこの設計例ではここに配置された空気吹出し領域4及び空気吹出しフィルタ12を切断する。
【0091】
図15及び図16は、ハウジング2内の空気流を特に明確に示す。空気流24は、図15及び図16に矢印の形で図式化される。図15及び図16において、空気流24を明確に表す矢印は、空気が、ファン回転軸線5に向けて半径方向9に空気取入れ領域3の外側から空気取入れフィルタ7に吸い込まれることを示す。
【0092】
障壁14によって、吸い込まれた空気の空気流24は、次に、ファン回転軸線5に対して平行な方向8の運動成分によってハウジング2の内側に偏向される。吸い込まれた空気が障壁14を通過すると直ぐに、その空気は、ファン回転軸線5に対して平行な方向8にファンホイール6内に吸い込まれる。ファンモータ23によって回転方向29に回転するファンホイール6は、次に、その空気翼21で空気を障壁14の開口部15を通って方向9の半径方向外向きに吹出チャンバ11内に押し込む。これは、図16の下に示されるように、この例では空気吹出しフィルタ12に位置する。ファンホイール6からの空気は、このフィルタを通って半径方向9の外向きに吹き出され、すなわちファン回転軸線5から離れる方向に吹き出され、それによってその空気は、空気吹出し領域4を介してハウジング2から出て行く。
【0093】
要するに、浄化される空気は、半径方向9にハウジング2内に吸い込まれ、次に障壁14の周りでファン回転軸線5に対して平行な方向8に向けられ、ファンホイール6内に吸い込まれ、それからファン回転軸線5から吹出し空間11及び空気吹出し領域4を介して半径方向9の外向きの清浄空気としてハウジング2の外部に吹き出される。
【0094】
図17及び図18は、空気吹出しフィルタ12が省略された本発明の第2の実施例を示す。他の点で、この第2の設計例は第1の設計例に対応するので、上記の説明を参照することができる。
【0095】
図18は、図13に類似した切断面を示す。図17の切断面は、第1の実施例の図16の切断面に対応する。図17及び図18によるこの第2の設計例では、空気は、空気取入れフィルタ7内で専ら浄化される。この設計例の空気吹出し空間11は空であるので、空気吹出し領域4を通ってハウジング2から吹き出される空気は、空気吹出しフィルタ12によって空気吹出し領域11においてさらに浄化されない。この吹き出し空気フィルタ12の領域には、追加の香り付与装置を配置することができる。
【0096】
図7は、空気浄化装置1の他の構成要素を含まない第1の2つの設計例のファン回転軸線5を含むファンホイール6と、空気取入れフィルタ7とを示す。ここで、図7では、ファンホイール6が空気取入れフィルタ7によって部分的に取り囲まれた内部10にどのように配置されるかを特に容易に理解できる。
【0097】
図8図10は、空気浄化装置1が作動中にどのようにセットアップ又は保持され得るかの様々な変形例を示す。図8において、スタンド26が、ハウジング2の半体シェル20の一方の側に取り付けられる。ファンモータ23のための電源接続も、このスタンド26に一体化することができる。
【0098】
図9は、空気浄化装置1のハウジング2が対応するスタンド26内に配置された変形例を示す。別個の電源ケーブル27がハウジング2内に差し込まれ、電力をファンモータ23に供給する。図10において、アダプタアーム28’が、半体シェル20の一方の側に取り付けられる。このアダプタアーム28’は、任意数のブラケットを含む多種多様な支持体に取り付けることができる。全ての設計例において、脚部26又はアダプタアーム28’とハウジング2との間の着脱可能な接続部を有することが有利である。
【0099】
図8及び図9において、空気吹出し領域4に吹き出された浄化された空気を特定の領域により効果的に集中させるために、追加の成形要素25が各空気吹出し領域4に着脱可能に取り付けられる。この成形要素25は、空気浄化装置1が浄化された空気を人の呼吸領域に導く呼吸用空気浄化機として使用される場合に特に有用である。
【0100】
この成形要素25は、ハウジング2の外周に適合した湾曲した空気吹出口30として設計される。吹出端部が、吹き出される層流32をユーザ49の呼吸領域に導く複数の湾曲ブレードによって形成される(図3参照)。吹出し空気流32は、乱流が少ないので、ユーザ49によって知覚されないか、又は殆ど知覚されない。従って、1つ又は複数の有色LEDが、空気吹出し領域4及び/又は吹出しノズル30にさらに配置され、空気流の強さ及び/又はその組成(香り付け、イオン化)を視覚的に示す。
【0101】
図19は、プリーツ付きフィルタから構成される空気取入れフィルタ7の好ましい設計を示しており、複数のフィルタ・プリーツ43が板状のC字形状リング・キャリア42上でシールされ、上側のフィルタ・プリーツが全てのフィルタ・プリーツを内側で接続する保持リング45によって固定される。
【0102】
特に有利な点は、空気取入れフィルタ7がプリーツ付きフィルタとして設計され、フィルタ・プリーツ43が円錐状に円錐角44で外向きに開いていることである。
【0103】
これは、矢印方向9に流れる空気に対して特に大きなフィルタ領域を提供し、異物が円錐角44により自動的に落下し、空気取入れフィルタ7を塞がない。
【0104】
C字形状の空気取入れフィルタ7の代わりに、他の空気取入れフィルタ、特にそれらの湾曲した長さに亘って中断される空気取入れフィルタを使用することもできる。それらの中断される空気取入れフィルタは、連続的なC字形状本体を形成するのではなく、分割した個々の湾曲した要素から構成されており、これらが一緒になってC字形状の空気取入れフィルタ7を形成する。
【0105】
図20図22は、ハウジング2のハウジング形状とは異なる模式的なハウジング形状2a,2b,2cを示す。
【0106】
図20は、回転対称のハウジング2を、適切なスタンド、ブラケット等に取り付けられた、図1図3による楕円形のハウジング2aとして設計することができ、それにより、ハウジング2は、水平方向の回転軸線50の周りを矢印方向48に回転することができることを示す。
【0107】
このことから外れて、図21は、ケース2bを正方形とし得ることを示し、図22は、ケース2cを多角形の断面を有し得ることを示す。
【0108】
全ての設計は、ハウジング2,2a~2cが略ディスク形状である、すなわち構造幅47が装置の直径に対して1:2~1:10の範囲の比を有するという共通点を有する。
【0109】
同様に、図3は、図20図22との関連を示しており、このようなハウジング2,2a~2c字形状は、テーブル36の設置面35上に適切なスタンド26を用いて設置することができる。そのハウジングは、回転軸線50の周りを回転することができるように壁ブラケットを用いて建物の壁に取り付けこともでき、又は適切なブラケットを用いて自動車内に取り付けることもできる。
【0110】
本発明の以下の説明は、図23図40に示される大型電気器具としての空気浄化機1aを参照しており、この大型電気器具は、卓上電気器具としての空気浄化機について上述したのと同じ特性及び利点を有する。
1. 1つ又は複数の周囲フィルタ7a,7b,7c内で(場合によっては同じ円周レベルに配置された空気取込口3及び空気吹出口4を含む)、ファン6,23の全体的又は部分的な配置の基本原理は、テーブルのための個人化された空気浄化装置のための利点及び新規性だけでなく、床に立つことができ、直径で100cmまで達することができ、空気吹出口30なしで行うことができる室内空気浄化機のための利点及び新規性もある。
2. 室内空気浄化機1aの場合に、循環フィルタ7a-c内に同じレベル(level)でファン6,23を配置することにより、特に平らな円板となり、これは多くの居間や作業室で有利である。こうして、平らな室内空気清浄ユニット1aは、壁に配置されるか又は壁に掛けられるのに特に適している。こうして、平らな構造の深さは、代替的な概念よりも少ない活動生活又は作業空間で済む。
3. 室内空気浄化機1aの場合に、周方向空気取込口3及び空気吹出口4は、空気取込口又は空気吹出口による光学的又は機能的な損傷のない状態で前部半体シェル20及び後部半体シェル20を維持することができ、床スタンド又は壁懸垂体に取り付けること等の機能のために使用することができる。さらに、空気取込口及び空気吹出口のない目に見える表面は、特に魅力的であり、直ぐに汚れることがなく、設計手段(写真の印刷等)のためにも使用することができる。
4. 図19によるフィルタの特別な設計は、卓上ユニット及と、壁又は床ユニットとの両方に適用される。ファン回転軸線に対して平行で、ファンと完全に又は部分的に重なり合うプリーツを含むプリーツ付きフィルタとしてのこのフィルタの特別な設計は、最小の空間要件で最大のフィルタ表面を達成するという利点を有する。
【0111】
図23図24は、大型装置の形態であるが、上述した全ての特徴を有する本発明の空気浄化装置を示しているので、このような空気浄化装置は、もはや1人に割り当てられずに、室内空気浄化機として機能する。
【0112】
しかしながら、これは、このような室内空気浄化装置1aを個人化された空気浄化装置として使用することを排除するものではない。このため、上述した空気浄化装置1の特性が図23図40に示される室内空気浄化装置に同様に当てはまる。
【0113】
空気浄化装置1と図23図40による室内空気浄化機1aとの違いは、ハウジング2が閉じたハウジングを形成するために互いに補完する2つの半体シェル20から構成されていることであり、それにより、ハウジング2,2a,2b,2cはもはや360°に亘って回転することができず、例えば270°の回転範囲56に亘ってのみ回転可能である。
【0114】
これは、電源(図1の接続ソケット28)が回転軸線の領域にはもはや設けられていないが、コネクタプラグ58を含む電源ケーブル57が1つの半体シェル20の回転軸線50の外側にある給電ケーブル59に挿入されているためである。これを図24及び図26に示される。
【0115】
ハウジング2,2a,2b,2cの60cmの好ましいハウジング直径を有する室内空気浄化機1aの設計のために、空気取入れフィルタ7を例えば、好ましくは3つの空気取入れフィルタ要素に細分する必要があり、これらは一体形のC字形状状の空気取入れフィルタ7となる。
【0116】
これは、図24図26に示される。こうして、空気取入れフィルタ7は、個々の円形のリング形状の空気取入れフィルタ要素7a,7b,7cから構成され、これらフィルタ要素は一緒に接合されてC字形状の空気取入れフィルタを形成する。
【0117】
従って、それらフィルタ要素はまた、例えば、ハウジング上に270°の角度範囲だけで延び、その間に(残りの角度範囲に)空気吹出し領域4を形成する。
【0118】
図23図26の後に示される例では、空気浄化機1aは、例えば床に設置されたスタンド26に回転可能に取り付けられる。
【0119】
有利な操作を達成するために、更なる特徴の後に、操作要素54及び表示要素55が半体シェル20の縁部領域62に配置され、それら操作要素54及び表示要素55は、設計上邪魔にならず、十分に操作可能であり、小さい操作面しか必要としない。
【0120】
こうして、ドラム形状又はディスク形状のハウジング2,2a,2b,2cの周囲面は、空気吹出し領域4及び空気取入れフィルタ7a,7b,7cのフィルタ面のために完全に使用される。
【0121】
図27図30は、図23図26に従った前述した実行による有利な実行を示し、フィルタ交換が示される。
【0122】
フィルタ、例えば空気取入れフィルタ要素7bを交換するために、図27に示されるようにフィルタ要素7bが頂部に達するまで、ハウジングをその回転軸線50の周りに回転させ、図28図30に示されるようにハウジングから容易に取り外すことができる。
【0123】
他の空気取入れフィルタ要素7a,7cを交換するために、交換するそれぞれの空気取入れフィルタ要素7a,7b,7cが空気取入れフィルタ要素7bに取って代わるようにハウジング2a,2b,2cをさらに回転させる。
【0124】
これにより、様々な空気取入れフィルタ要素7a~7cの特に容易な操作と良好なアクセス可能性が得られる。
【0125】
このようなユニットが床ユニットとして構成される代わりに、このような室内空気浄化機1aは、テーブル36の設置面35にスタンド26を用いて設置されたテーブルユニットとして設けることもできる。
【0126】
他の場合には、図23図30に示される室内空気浄化装置1aのフィルタ交換及び構成についても同様の説明が適用される。
【0127】
図31A図34Aは、図31図34と同じユニットを示しており、空気取入れフィルタ要素7a~7cは、動作可能な状態でハウジング2内に挿入され、ユニットは、図34Aによる動作位置にあり、空気吹出範囲4が上向きにされている。
【0128】
ユニットは、その回転軸線50の周りを自由に、例えば270°の回転角で回転することができ、これにより空気吹出し領域4をこれらの幅制限内で回転させることができる。
【0129】
図23図34Aの図から、空気浄化装置1及び/又は室内空気浄化機1aを寝かせた状態で運転することができるので、極端な運転条件であっても、電気機器の機能を損なわないことが分かる。この場合に、半体シェル20を有するユニット1,1aは、床又はテーブル表面上に横たわっており、空気吹出し領域4は水平方向に向けられる。
【0130】
このような動作モードも可能である。このような動作モードは、説明の冒頭で最新技術として認識される装置では不可能である。従って、図35図38は、そのような室内空気浄化機1aを、垂直方向の取付け面60、例えば壁面に取り付けることができることを示す。図35図38は、上記と同様に空気取入れフィルタ素子7a,7b,7cのフィルタを交換する可能性を示している。
【0131】
従って、垂直方向の取付け面60に代えて、水平方向の取付け面60を使用することもでき、それによって室内空気浄化機1aは水平方向で作動する。
【0132】
空気浄化装置1と室内空気浄化機1aとの両方の窓形状の特別な利点は、半体シェル20の前面が完全に固定されていないことであり、従って、半体シェル20の前面を、例えばインプリント又はステッカー又は他のデザイン要素を付ける広告面として使用することができる。
【0133】
図35Aから図38Aまでは、空気取入れフィルタ要素7a,7b,7cがハウジング内の取付け位置に設置される場合の、図35図38に示されるユニットの動作状態を示す。図39及び図40は、棚や天井等であってもよい偏向面61の下方の設置位置にあるこのような室内空気浄化機1aを示している。これにより、このような室内用空気浄化機1aを天井下の高所に設置することが可能であるが、それにもかかわらず空気取入れフィルタ要素7a~7cへのアクセスが良好であることは明らかである。これは、各場合に交換され得る空気取入れフィルタ要素7a~7cがユーザの手の届く範囲に入るように、必要な場合は、いつも機器を回転することができるためである。
【符号の説明】
【0134】
1 空気浄化装置
1a 室内空気浄化機
2,2a,2b,2c ハウジング
3 空気取入れ領域
4 空気吹出し領域
5 ファン回転軸線
6 ファンホイール
7,7a,7b,7c 空気取入れフィルタ
8 方向
9 方向
10 内部
11 空気吹出し空間
12 空気吹出しフィルタ
13 制限レベル
14 障壁
15 開口部
16 受容空間
17 外縁部
18 ブレード
19 ブレード
20 半体シェル
21 空気翼
22 ベース領域
23 ファンモータ
24 空気流
25 成形要素
26 スタンド
27 電源ケーブル
28’ アダプタアーム
28 接続ソケット
29 回転方向
30 吹出しノズル
31 空気吹出しグリル
32 吹き出される空気流
33 頭部領域
34 プラグ開口部
35 設置領域
36 テーブル
37 矢印の方向
38 空気案内ハウジング
39 レベル
40 環状溝
41 内部
42 リング・キャリア
43 フィルタ・プリーツ
44 円錐角
45 保持リング
47 構造幅
48 矢印の方向
49 ユーザ
50 中心軸線(回転軸線)
51 清浄空気領域
52 空気供給領域
53 清浄空気流
54 操作要素
55 表示要素
56 回転範囲
57 電源ケーブル
58 コネクタプラグ
59 ケーブル入力
60 取付け面
61 偏向面

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図34A
図33A
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図35A
図36A
図37A
図38A
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図40