(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-07
(45)【発行日】2023-03-15
(54)【発明の名称】空気調和システム、サーバ装置、空気調和機および制御方法
(51)【国際特許分類】
F24F 11/54 20180101AFI20230308BHJP
F24F 11/58 20180101ALI20230308BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20230308BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20230308BHJP
F24F 130/10 20180101ALN20230308BHJP
【FI】
F24F11/54
F24F11/58
H04M11/00 301
H04Q9/00 301D
F24F130:10
(21)【出願番号】P 2018212380
(22)【出願日】2018-11-12
【審査請求日】2021-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【氏名又は名称】井上 知哉
(72)【発明者】
【氏名】作田 瑞
(72)【発明者】
【氏名】中村 雅也
(72)【発明者】
【氏名】中島 孝司
【審査官】町田 豊隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-242045(JP,A)
【文献】特開2016-169937(JP,A)
【文献】特開2005-344952(JP,A)
【文献】国際公開第2014/087650(WO,A1)
【文献】特開2002-312456(JP,A)
【文献】特許第6131477(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2014/0200718(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/54
F24F 11/58
H04M 11/00
H04Q 9/00
F24F 130/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機と、サーバ装置とを備える空気調和システムであって、
前記サーバ装置は、前記空気調和機と、前記空気調和機とは異なる他装置とを含む複数の外部機器に接続され、
前記サーバ装置は、
前記空気調和機の要求情報を前記空気調和機から所定の周期で受信する要求情報受信部と、
前記
複数の外部機器
の各々が取得する外部情報を受信する外部情報受信部と、
前記空気調和機を動作させる動作内容を示す動作情報を決定する動作情報決定部と、
前記要求情報を受信したときに、前記要求情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信する動作情報送信部と、を有し、
前記動作情報送信部は、
前記他装置の前記外部情報を受信したときに、
前記他装置の前記外部情報に基づく動作情報を、
前記所定の周期とは異なる前記他装置の前記外部情報を受信した不定期なタイミングに基づき、前記空気調和機に送信し、
前記空気調和機は、
前記要求情報を前記所定の周期で送信する要求情報送信部と、
前記要求情報に基づく動作情報と、
前記他装置の前記外部情報に基づく動作情報とを受信する動作情報受信部と、
前記要求情報に基づく動作情報に応じて前記空気調和機を動作させるとともに、
前記他装置の前記外部情報に基づく動作情報に応じて前記空気調和機を動作させる動作制御部と、
を備えることを特徴とする空気調和システム。
【請求項2】
空気調和機と通信するサーバ装置であって、
前記サーバ装置は、前記空気調和機と、前記空気調和機とは異なる他装置とを含む複数の外部機器に接続され、
前記空気調和機の要求情報を前記空気調和機から所定の周期で受信する要求情報受信部と、
前記
複数の外部機器
の各々が取得する外部情報を受信する外部情報受信部と、
前記空気調和機を動作させる動作内容を示す動作情報を決定する動作情報決定部と、
前記要求情報を受信したときに、前記要求情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信する動作情報送信部と、
を備え、
前記動作情報送信部は、
前記他装置の前記外部情報を受信したときに、
前記他装置の前記外部情報に基づく動作情報を、
前記所定の周期とは異なる前記他装置の前記外部情報を受信した不定期なタイミングに基づき、前記空気調和機に送信する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
前記外部情報受信部は、前記空気調和機の周囲の環境情報を、前記空気調和機から前記所定の周期で受信し、
前記動作情報決定部は、前記要求情報を受信したときに、前記要求情報に基づく動作情報を、前記環境情報に基づいて決定する、
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記動作情報送信部は、
前記他装置の前記外部情報として携帯端末装置の位置情
報を受信したときに、前記位置情報に基づく動作情報を送信する
ことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記動作情報送信部は、前記位置情報が所定範囲内であるときに、
前記携帯端末装置とは異なる
前記他装置の前記外部情報に基づく動作情報を送信する
ことを特徴とする請求項4に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記空気調和機が位置する地域の現在の天気を示す現在の天気情報を取得する天気情報取得部をさらに備え、
前記動作情報送信部は、前記位置情報が所定範囲内であることを示すときに、前記現在の天気情報に基づく動作情報を送信する
ことを特徴とする請求項5に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記動作情報送信部は、
前記他装置の前記外部情報として調理装置が調理する調理の内容を示す調理情
報を受信したときに、前記調理情報に基づく動作情報を送信する
ことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項8】
サーバ装置と通信する空気調和機であって、
前記サーバ装置は、前記空気調和機と、前記空気調和機とは異なる他装置とを含む複数の外部機器に接続され、
前記空気調和機の動作情報の送信を要求する要求情報を所定の周期で送信する要求情報送信部と、
前記要求情報に基づく動作情報
を受信し、且つ前記他装置が取得する外部情報に基づく動作情報
を前記所定の周期とは異なる不定期なタイミングで受信する動作情報受信部と、
前記要求情報に基づく動作情報に応じて前記空気調和機を動作させるとともに、
前記他装置の前記外部情報に基づく動作情報に応じて前記空気調和機を動作させる動作制御部と、
を備えることを特徴とする空気調和機。
【請求項9】
空気調和機と通信するサーバ装置の制御方法であって、
前記サーバ装置は、前記空気調和機と、前記空気調和機とは異なる他装置とを含む複数の外部機器に接続され、
前記空気調和機の要求情報を前記空気調和機から所定の周期で受信し、
前記
複数の外部機器
の各々が取得する外部情報を受信し、
前記空気調和機を動作させる動作内容を示す動作情報を決定し、
前記要求情報を受信したときに、前記要求情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信し、
前記他装置の前記外部情報を受信したときに、
前記他装置の前記外部情報に基づく動作情報を、
前記所定の周期とは異なる前記他装置の前記外部情報を受信した不定期なタイミングに基づき、前記空気調和機に送信する
ことを特徴とするサーバ装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和システム、サーバ装置、空気調和機および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1には、ネットワークに接続されている空気調和機が、室温変化の履歴と動作履歴とをサーバに送信し、サーバは、それらの履歴に基づき、所定の目標温度に到達できるような空気調和機の制御内容を決定し、空気調和機はサーバから送信される制御内容に基づき動作することができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、例えば、空気調和機で検知したホコリやニオイなどの周囲の環境情報と、ユーザの外出や帰宅などの使用者の状況や、他の家電機器の使用状況などに応じて、空気調和機を適切なタイミングで適切な動作をさせることができる空気調和システム等を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の一態様に係る空気調和システムは、空気調和機と、サーバ装置とを備える空気調和システムであって、前記サーバ装置は、前記空気調和機の要求情報を前記空気調和機から所定の周期で受信する要求情報受信部と、前記サーバ装置に接続された外部機器が取得する外部情報を受信する外部情報受信部と、前記空気調和機を動作させる動作内容を示す動作情報を決定する動作情報決定部と、前記要求情報を受信したときに、前記要求情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信する動作情報送信部と、を有し、前記動作情報送信部は、前記外部情報を受信したときに、前記外部情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信し、前記空気調和機は、前記要求情報を前記所定の周期で送信する要求情報送信部と、前記要求情報に基づく動作情報と、前記外部情報に基づく動作情報とを受信する動作情報受信部と、前記要求情報に基づく動作情報に応じて前記空気調和機を動作させるとともに、前記外部情報に基づく動作情報に応じて前記空気調和機を動作させる動作制御部と、備えることを特徴とする。
【0006】
(2)本発明の一態様に係るサーバ装置は、空気調和機と通信するサーバ装置であって、前記空気調和機の要求情報を前記空気調和機から所定の周期で受信する要求情報受信部と、前記サーバ装置に接続された外部機器が取得する外部情報を受信する外部情報受信部と、前記空気調和機を動作させる動作内容を示す動作情報を決定する動作情報決定部と、前記要求情報を受信したときに、前記要求情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信する動作情報送信部と、前記動作情報送信部は、前記外部情報を受信したときに、前記外部情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信することを特徴とする。
【0007】
(3)本発明の一態様に係る空気調和機は、サーバ装置と通信する空気調和機であって、前記空気調和機の動作情報の送信を要求する要求情報を所定の周期で送信する要求情報送信部と、前記要求情報に基づく動作情報と、前記サーバ装置に接続された外部機器が取得する外部情報に基づく動作情報とを受信する動作情報受信部と、前記要求情報に基づく動作情報に応じて前記空気調和機を動作させるとともに、前記外部情報に基づく動作情報に応じて前記空気調和機を動作させる動作制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
(4)本発明の一態様に係るサーバ装置の制御方法は、空気調和機と通信するサーバ装置の制御方法であって、前記空気調和機の要求情報を前記空気調和機から所定の周期で受信し、前記サーバ装置に接続された外部機器が取得する外部情報を受信し、前記空気調和機を動作させる動作内容を示す動作情報を決定し、前記要求情報を受信したときに、前記要求情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信し、前記外部情報を受信したときに、前記外部情報に基づく動作情報を、前記空気調和機に送信することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る空気調和システム100の概略構成を示したシステム構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る空気調和システム100の機能的構成の一例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る運転テーブル206の構成の一例を示す図である。
【
図4】比較例に係る空気調和システム100の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る空気調和システム100の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和システム100の概略構成を示したシステム構成図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に係る空気調和システム100は、例えば、サーバ装置101、情報提供装置102、空気調和機103Aと空気清浄機103Bとを含む空気調和機群103、調理装置104Aと人感センサーを有するベッド104B等の宅内のその他の装置を含むその他の装置群104、スマートホンなどの携帯端末装置105を有する。
【0013】
また、情報提供装置102、空気調和機群103に含まれる空気調和機103Aと空気清浄機103B、その他の装置群104に含まれる調理装置104Aとベッド104B等の宅内のその他の装置、携帯端末装置105は、ネットワークを介してサーバ装置101と通信可能に接続されている。
【0014】
サーバ装置101は、例えば、空気調和機群103の各空気調和機や各空気清浄機から、所定の情報を所定の周期で受信する。ここで、所定の情報は、各空気調和機や各空気清浄機に設定されている動作状態を示す動作設定情報や、周囲の環境に関する情報を示す環境情報や、サーバ装置101からの動作情報の送信の要求を示す要求情報の少なくともいずれか1つを含む。ここで、所定の周期は、例えば、15分毎などの所定の定められた周期である。また、所定の周期は、いつも一定の周期ではなく、昼間は15分毎、夜中は1時間毎など、時間に応じて周期が変更されても構わない。また、所定の周期は、サーバ装置101が、各空気調和機に対して設定しても構わないし、空気調和機103Aで設定可能になっていても構わない。
【0015】
また、サーバ装置101は、例えば、その他の装置群104の各その他の装置から、各その他の装置の所定の状態を示す状態情報を受信する。
【0016】
サーバ装置101は、例えば、具体的には、調理装置104Aが調理を開始したときや、調理中や、調理メニューが設定された時に、料理の種類等の調理の内容を示す調理情報を状態情報として、調理装置104Aから受信する。また、サーバ装置101は、例えば、具体的には、ベッド104Bの近辺やベッド104B自体に設置された人感センサーにより、ベッド104Bに人が接近したこと、ベッド104B上に人がいることが、検知されたとき、ベッド104Bまたは人感センサーから、それらを検知したことを状態情報として受信する。
【0017】
さらに、サーバ装置101は、例えば、携帯端末装置105から、携帯端末装置105の位置情報を状態情報として受信する。サーバ装置101は、具体的には、携帯端末装置105が、所定のエリアに入ったとき、または、所定のエリアから出たときに、所定のエリアからの入出を示す情報を状態情報として受信する。
【0018】
また、サーバ装置101は、例えば、情報提供装置102から所定の地域の天気を表す天気情報を受信する。
【0019】
そして、サーバ装置101は、例えば、サーバ装置101に接続された空気調和機群103の機器を含む外部機器から受信した環境情報、動作設定情報、状態情報または天気情報等の外部機器が取得する外部情報に基づき、空気調和機や空気清浄機を動作させる動作内容を示す動作情報を決定する。ここで、外部機器は、サーバ装置101に接続された機器であり、例えば、空気調和機群103、その他の装置群104、携帯端末装置105、情報提供装置102だけに限らず、同じ地域の宅外の家電機器を含む。
【0020】
さらに、サーバ装置101は、例えば、空気調和機群103の機器から所定の周期で受信した環境情報、動作設定情報、または動作情報の送信の要求を示す要求情報等の所定の情報に対する応答として、外部情報に基づいて決定した動作情報を、空気調和機群103の機器にネットワークを介して送信する。
【0021】
また、サーバ装置101は、例えば、その他の装置群104の機器から受信した状態情報に対する応答として、状態情報に基づいて決定した動作情報を、空気調和機群103の機器にネットワークを介して送信する。これにより、サーバ装置101は、状態情報を受信したときに、その状態情報に応じた動作情報を空気調和機103A等に送信し、空気調和機103Aに動作情報に基づく動作をさせることができる。具体的には、ユーザが、調理装置104Aで調理を開始したときや、携帯端末装置105の位置情報が空気調和機群103の所有者の自宅に接近したときに、その状況に応じた適切な動作情報を、空気調和機群103の機器にネットワークを介して送信し、動作情報に基づいた動作をさせることができる。
【0022】
また、サーバ装置101は、例えば、携帯端末装置105の位置情報が空気調和機群103の所有者の自宅に接近したときに、さらに、自宅の地域の現在の天気を示す現在の天気情報を受信し、現在の天気情報に基づいて動作情報を決定する。また、サーバ装置101は、例えば、ベッド104Bに人が接近したことを示す状態情報を受信したときに、ベッド104Bの位置近辺に存在する空気調和機または空気清浄機に設定されている温度や湿度等の室内情報を受信し、室内情報に基づき最適な動作情報を設定してもよい。具体的には、例えば、ベッド104Bにユーザが近づいたときに、ベッド104Bの近辺で既に動作している空気調和機の湿度センサーによる湿度の情報を取得し、湿度が低ければ、ベッド104B近辺の空気清浄機に加湿運転をさせる動作情報を決定し、その動作情報をその空気清浄機に送信する。これにより、ベッド104B近辺に位置している空気調和機群103のある機器の状態情報に基づいたより快適な温度や湿度にする動作情報を他の機器に送信し、ベッド104B近辺をより快適な空間にすることができる。ここで、ベッド104Bの位置近辺に存在する空気調和機等の機器は、それぞれの機器を特定可能な機器番号等をベッド104Bに対応付けたデータベースを、サーバ装置101の記憶部200に記憶し、機器番号により空気調和機を特定すればよい。また、このデータベースは、ベッド104Bの記憶部(図示なし)に記憶しても良いし、宅内の各機器を管理する宅内サーバ等の管理装置(図示なし)に記憶してもよく、そのデータベースをサーバ装置101が参照して、対象となる機器に動作情報を送信すればよい。
【0023】
つまり、サーバ装置101は、自宅から所定範囲内に入ったという広い範囲に関する位置情報を受信した場合と、自宅内の狭い範囲に入ったという位置情報を受信した場合とに応じて、それぞれの場合に対して適切な外部機器の外部情報を受信し、その受信した外部情報に基づき、より最適な動作情報を決定し、空気調和機群103の機器に送信することができる。
【0024】
また、サーバ装置101は、外部情報に基づき決定した動作情報を、外部情報を受信した直後ではなく、外部情報を受信後の短い所定時間の経過後に、空気調和機群103の各機器に、送信しても構わない。ここで、短い所定時間とは、空気調和機群103の機器から定期的に環境情報や動作情報の送信の要求を示す要求情報等が所定の周期で送信されてくるときの一定間隔の時間より短い時間のことである。例えば、所定の周期が15分間隔の周期であった場合は、それより短い1分や3分などの短い時間のことである。つまり、サーバ装置101は、外部情報を受信後に所定時間待ち、外部情報を受信した機器から再度外部情報が送信されてこない場合に、外部情報に基づく動作情報を空気調和機群103の機器に送信する。これにより、受信した外部情報に変化がない場合にのみ、外部情報に基づく動作情報を空気調和機群103の機器に送信するので、空気調和機群103の機器の動作を頻繁に切り替えずに安定した動作をさせることができる。例えば、携帯端末装置105が自宅近くに接近したという状態情報を受信後、1分後に自宅から遠ざかったという状態情報を受信した場合は、自宅に接近したという最初の状態情報に基づく動作情報で空気調和機群103の機器を動作させない。ここで、サーバ装置101は、決定した動作情報とともに、動作を開始する時間情報を空気調和機群103の機器に送信しても構わない。ここで、時間情報とは、何分後に動作を開始するかという情報であっても良いし、動作を開始する実際の時刻の情報であっても構わない。
【0025】
情報提供装置102は、例えば、外部の所定のサーバ(図示なし)から、所定の地域の天気情報と、天気情報に対応する日時情報とを取得し、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する。情報提供装置102は、具体的には、ネットワークを介して他の機器にサービスを提供するサーバ装置であり、タブレットやスマートホンのような携帯端末であっても構わない。天気情報は、例えば、晴れや曇りや雨等の天気、気温、湿度、花粉の量、PM2.5の量、風向、風量、紫外線量(日射量)等の天気に関する情報を含む。
【0026】
空気調和機群103は、例えば、空気調和機103Aと空気清浄機103Bとを有する。空気調和機群103は、複数の空気調和機と複数の空気清浄機を含んでいても構わない。空気調和機103Aは、例えば、ホコリや花粉やニオイを除去する空気清浄機能と、冷房機能や暖房機能等の温度を調整する温度調整機能と、加湿や除湿の湿度を調整する湿度調整機能等を有する機器である。空気清浄機103Bは、例えば、主な機能として空気清浄機能を有する機器である。空気調和機103Aや空気清浄機103Bは、それぞれホコリセンサー、ニオイセンサー、照度センサーおよび人感センサー等の各種センサーを有する。空気調和機103Aと空気清浄機103Bは、15分毎などの所定の周期で各種センサーにより検出された周囲の環境情報を、ネットワークを介して、所定の周期でサーバ装置101に送信する。環境情報は、例えば、ホコリセンサーにより検知されたホコリの量を示すホコリ情報、ニオイセンサーにより検知された臭気のレベルを示すニオイ情報、照度センサーにより検知された周囲の明るさを示す照度情報、人感センサーにより人を検知した情報を含む。また、空気調和機群103の機器は、空気調和機103Aや空気清浄機103Bが有する日時の情報に基づき、環境情報が取得された日時の情報である日時情報を取得し、環境情報と共に、ネットワークを介して所定の周期でサーバ装置101に送信しても構わない。ここで、空気調和機群103の機器が環境情報を所定の周期でサーバ装置101に送信する目的は、例えば、環境情報をサーバ装置101に知らせる目的と、サーバ装置101に動作情報の送信を要求する目的がある。
【0027】
また、空気調和機群103の機器は、例えば、ユーザ等により各空気調和機に設定された動作状態を示す動作設定情報を、動作状態が設定されたタイミング、または所定の周期のタイミングで、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する。ここで、動作設定情報は、冷房、暖房および除湿等の運転モード情報や、弱風、強風等の風量情報や、風向が上方や下方を示す風向情報や、その動作内容での動作を開始した動作開始時間等の各種の情報を含む。
【0028】
また、空気調和機群103の機器は、例えば、動作情報の送信の要求を示す要求情報を、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する。ここで、動作情報の送信の要求を示す要求情報は、サーバ装置101に対して動作情報の送信の要求を示す情報であり、サーバ装置101は要求情報の受信に応じて、要求情報を送信した空気調和機に対して、動作情報を送信する。
【0029】
その他の装置群104は、例えば、レンジなどの調理装置104Aと、人感センサーを有するベッド104B等の空気調和機群103以外の宅内のその他の装置を有する。
【0030】
調理装置104Aは、例えば、所定のタイミングで、調理している料理の種類等の調理の内容を示す調理情報を状態情報として、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する。ここで、所定のタイミングは、調理装置104Aが調理しているとき、調理装置104Aが調理を開始したとき、または、調理装置104Aに調理するメニューが設定されたときのタイミングを含む。
【0031】
ベッド104Bは、例えば、ベッド104Bの近辺や、ベッド104B自体に設置された人感センサーが、人がベッド104Bに接近したことや、人がベッド104B上にいることを検知したときに、人感センサーの検知結果を状態情報として、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する。ここで、人感センサーが、人の接近や存在を、ネットワークを介してサーバ装置101に送信しても構わない。
【0032】
携帯端末装置105は、例えば、通信可能な通信端末であり、具体的には、スマートホンのような携帯電話やタブレットやPCである。携帯端末装置105は、その端末の位置情報を取得するGPS機能を有し、その位置情報を状態情報として、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する。携帯端末装置105は、例えば、携帯端末装置105が所定のエリア内に入ったこと、または所定のエリアから出たことをサーバ装置101に送信しても良い。ここで、所定のエリアは、例えば、空気調和機群103が設置されている位置を含む所定範囲内のエリアであり、さらに具体的には、空気調和機群103の所有者の自宅の位置を含む100mの範囲内である。また、所定のエリアは、携帯端末装置105の所有者の自宅の位置を含む所定範囲内のエリアであっても構わない。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態に係る空気調和システム100の機能的構成の一例を示す図である。
図2を参照して、空気調和システム100の機能的構成を説明する。
【0034】
図2では、空気調和システム100は、空気調和機103A、調理装置104Aで構成されているが、空気調和機103Aは、空気調和機群103に含まれる他の機器でも良く、調理装置104Aは、その他の装置群104に含まれる他の機器であってもよい。
【0035】
サーバ装置101は、
図2に示すように、例えば、記憶部200、制御部201、外部情報受信部202、動作情報送信部203、要求送信部204、動作情報決定部205を含む。
【0036】
制御部201は、例えば、記憶部200に格納される制御プログラムに従って各種の情報処理を実行する。ここで、この制御プログラムは、ネットワークを介してダウンロードされて、記憶部200に格納されても良い。制御部201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、プロセッサは上述の制御プログラムを実行することにより、制御部201として動作する。
【0037】
記憶部200は、例えば、制御部201によって実行されるプログラムや、プログラムの実行により生成されたデータや外部から取得したデータなど、サーバ装置101の各種の情報処理に必要となる情報を記憶する。
【0038】
図3は、本発明の一実施形態に係る運転テーブル206の構成の一例を示す図である。記憶部200は、具体的には、例えば、
図3に示すような運転テーブル206を記憶する。運転テーブル206は、各種の運転モードと、各運転モードに対応した風量と風向と加湿に関する動作情報と、各運転モードを有効に動作させるまでの期限を示す有効期限に関する動作情報とが対応付けて記憶されている。運転テーブル206は、例えば、
図3に示すように、運転モードが外出のモードに対応した動作情報は、風量は中、風向は上方、加湿はOFF、有効期限を8時間とする動作情報が記憶されている。ここで、有効期限とは、その有効期限が示す時間まで、その運転モードでの動作を継続するという情報である。また、記憶部200は、サーバ装置101で決定した空気調和機103Aの動作内容を示す動作情報を、決定した日時とともに履歴として記憶しても良い。記憶部200は、例えば、RAM(Random Access Memory)等により実現可能である。
【0039】
【0040】
外部情報受信部202は、空気調和機103A、調理装置104A、携帯端末装置105、または情報提供装置102から、それぞれの機器の外部情報を受信する。また、外部情報受信部202は、空気調和機103Aから動作情報の送信の要求を示す要求情報を受信する要求情報受信部として機能する。
【0041】
外部情報受信部202は、例えば、ネットワークを介して空気調和機103Aから、環境情報、動作設定情報を、15分毎などの所定の決まった所定の周期で受信する。要求情報受信部は、例えば、ネットワークを介して空気調和機103Aから、動作情報の送信の要求を示す要求情報を所定の周期で受信する。
【0042】
また、外部情報受信部202は、例えば、調理装置104Aが調理しているとき、調理を開始したとき、または、調理するメニューが設定されたときに、調理している料理の種類等の調理の内容を示す調理情報を状態情報として、ネットワークを介して調理装置104Aから受信する。
【0043】
また、外部情報受信部202は、例えば、ベッド104Bに人が接近したことや、ベッド104B上に人がいることを状態情報として、ネットワークを介してベッド104Bまたは人感センサーから受信する。
【0044】
また、外部情報受信部202は、例えば、携帯端末装置105から、携帯端末装置105の位置情報を状態情報として受信する。外部情報受信部202は、具体的には、携帯端末装置105が、所定のエリアに入ったとき、または、所定のエリアから出たときに、所定のエリアからの入出を示す情報を状態情報として受信する。
【0045】
また、外部情報受信部202は、例えば、情報提供装置102が取得した天気情報を、ネットワークを介して情報提供装置102から受信する。外部情報受信部202は、例えば、通信に伴うデータ変換等を行うとともにデータの受信を行うレシーバ等の通信装置である。
【0046】
要求送信部204は、情報提供装置102に、所定の日の天気情報または現在の天気情報の送信を要求する要求情報を送信する。要求送信部204は、例えば、通信に伴うデータ変換等を行うとともにデータの送信を行うトランスミッタ等の通信装置である。
【0047】
動作情報決定部205は、例えば、外部情報受信部202が受信した環境情報、動作設定情報、状態情報、天気情報の少なくともいずれか1つの外部情報、動作情報の送信の要求を示す要求情報、記憶部200に記憶された運転テーブル206等に基づき、空気調和機103Aを動作させる動作内容を示す動作情報を決定する。
【0048】
動作情報決定部205は、例えば、15分毎などの所定の決まった所定の周期で空気調和機103Aから受信した環境情報、動作設定情報、または動作情報の送信の要求を示す要求情報等の所定の情報に基づき、動作情報を決定する。そして、動作情報送信部203が、所定の周期で定期的に送信される所定の情報に対する応答として、決定した動作情報を空気調和機103Aに送信する。ここで、動作情報送信部203は、例えば、環境情報に基づいて決定する動作情報が存在しないとき、または、前回決定した動作情報と同じ動作情報が決定されたときは、動作情報を送信しなくてもよい。動作情報送信部203は、例えば、通信に伴うデータ変換等を行うとともにデータの送信を行うトランスミッタ等の通信装置である。
【0049】
動作情報決定部205は、例えば、空気調和機103Aの周囲の環境情報が特定の条件を満たしている場合に、特定のイベントが発生したと判断し、そのイベントに対応する運転モードを決定し、その運転モードに対応する動作情報を取得する。動作情報決定部205は、具体的には、例えば、外部情報受信部202が、明るくなったことを示す照度情報と、ホコリの量が増えたことを示すホコリ情報と、検知した日時が午前中であるという日時情報とを受信したならば、起床というイベントが発生したと判断する。そして、動作情報決定部205は、運転テーブル206の運転モードの中から、起床というイベントに対応する起床のモードを選択し、起床のモードに対応した動作情報を取得する。動作情報決定部205は、具体的には、
図3に示す運転テーブル206を参照し、起床のモードに対応した動作情報として、風量が中、風向が上方、加湿がON、起床のモードでの動作の有効期限がなしという動作情報を取得し決定する。そして、動作情報送信部203が、空気調和機103Aにこれらの動作情報を送信する。これにより、サーバ装置101は、定期的に空気調和機103Aから受信する環境情報から特定のイベントの発生を検知したときは、そのイベントに対応する適切な動作情報で空気調和機103Aを自動的に動作させることができる。
【0050】
また、動作情報決定部205は、例えば、情報提供装置102から受信した翌日の天気情報に適した運転モードを、
図3に示す運転テーブル206を参照して決定し、決定した運転モードに対応する動作情報を決定しても良い。動作情報決定部205は、具体的には、例えば、翌日の天気情報が、花粉の量が多いという天気情報であった場合には、運転モードが花粉モードに対応する風量が強、風向が上方、加湿がONの動作情報に決定する。これにより、翌日の空気調和機103Aの動作情報を、空気清浄の効果が大きい動作情報に決定することができる。そして、動作情報送信部203は、例えば、深夜等の決まった時刻に、翌日の天気情報に基づく動作情報を送信し、翌日の動作情報を事前に空気調和機103Aに設定することができる。
【0051】
また、動作情報決定部205は、例えば、調理装置104Aから受信した状態情報が、所定の状態情報であるかどうかを判断する。動作情報決定部205は、例えば、具体的には、調理装置104Aから受信した料理の種類等の調理の内容を示す調理情報が、魚料理の調理情報であるかどうかを判断する。そして、動作情報決定部205は、受信した料理の種類が魚料理であれば、運転テーブル206の運転モードの中から、料理のモードを選択し、料理のモードに対応した動作情報を取得する。動作情報決定部205は、具体的には、
図3に示す運転テーブル206を参照し、料理のモードに対応した動作情報として、風量が強、風向が上方、加湿がON、料理のモードでの動作の有効期限が3時間という動作情報を取得し決定する。そして、動作情報送信部203は、外部情報受信部202が調理情報を受信し、動作情報決定部205が調理情報に基づく動作情報を決定した直後または短い所定時間の経過後に、空気調和機103Aに決定した動作情報を送信する。これにより、調理装置104Aが、臭気のレベルが高いと思われる魚料理を調理しているときに、サーバ装置101は、風量が強、風向が上方、加湿がONの空気清浄の効果が大きい動作情報を空気調和機103Aに送信し、その動作情報で空気調和機103Aの動作を3時間継続させ、より空気清浄の効果を上げることできる。
【0052】
また、動作情報決定部205は、例えば、携帯端末装置105から受信した状態情報が、所定の状態情報であるかどうかを判断する。動作情報決定部205は、例えば、具体的には、携帯端末装置105から受信した状態情報が、空気調和機103Aの所有者の自宅の位置から所定範囲内に携帯端末装置105が入ったという位置情報であった場合、運転テーブル206の運転モードの中から、帰宅のモードを選択し、帰宅のモードに対応した動作情報を取得する。動作情報決定部205は、具体的には、
図3に示す運転テーブル206を参照し、帰宅のモードに対応した動作情報として、風量が中、風向が前方、加湿がON、帰宅のモードでの動作の有効期限がなしという動作情報を取得し決定する。そして、動作情報送信部203は、外部情報受信部202が所定の位置情報を受信し、動作情報決定部205が動作情報を決定した直後または短い所定時間の経過後に、決定した動作情報を空気調和機103Aに送信する。これにより、サーバ装置101は、ユーザが自宅に戻ろうとしているときには、適度な空気の流れと空気清浄となる風量が中、風向が前方である動作情報で空気調和機103Aを動作させ、ユーザの帰宅前に自宅を快適な環境にすることができる。
【0053】
また、動作情報決定部205は、例えば、具体的には、携帯端末装置105から受信した状態情報が、空気調和機103Aの所有者の自宅の位置から所定範囲外に携帯端末装置105が出たという位置情報であった場合、同様に、運転テーブル206の運転モードの中から、外出のモードを選択し、外出のモードに対応した動作情報の風量が強、風向が上方、加湿がOFF,有効期限が8時間を取得し決定する。そして、同様に、動作情報送信部203が、決定した動作情報を空気調和機103Aに送信する。
【0054】
また、動作情報決定部205が外出のモードを決定した場合は、外出のモードを決定する前の空気調和機103Aの風量や風向や加湿等の動作情報を、制御部201が記憶部200に記憶しても良い。そして、動作情報決定部205により帰宅のモードが決定された場合は、記憶部200に記憶された外出のモード前の動作情報を、空気調和機103Aの動作情報として決定しても良い。これにより、ユーザが自宅に戻ろうとしているときには、ユーザの帰宅前に、外出前の空気調和機103Aの動作情報と同様の動作情報で動作させることができる。
【0055】
また、動作情報決定部205は、例えば、ベッド104Bまたはベッド104B近辺の人感センサーから受信した状態情報が、所定の状態情報であるかどうかを判断する。動作情報決定部205は、例えば、具体的には、受信した状態情報が、ベッド104Bへの人の接近や、ベッド104B上に人がいるという状態情報であった場合、運転テーブル206の運転モードの中から、就寝のモードを選択し、就寝のモードに対応した動作情報を取得する。動作情報決定部205は、具体的には、
図3に示す運転テーブル206を参照し、就寝のモードに対応した動作情報として、風量が小、風向が下方、加湿がON、就寝のモードでの動作の有効期限が翌日の8時という動作情報を取得し決定する。そして、動作情報送信部203が、決定した動作情報を空気調和機103Aに送信する。これにより、サーバ装置101は、人がベッドに接近または存在しているときは、空気の流れが少ない風量が小、風向が下方の動作を空気調和機103Aにさせ、例えば、人が就寝しようとしているときに就寝の妨げにならない動作を空気調和機103Aにさせることができる。また、サーバ装置101は、人の就寝中に空気調和機103Aの動作を止めずに翌日の8時まで動作を継続させることができる。
【0056】
さらに、動作情報決定部205は、状態情報が、ベッド104Bへの人の接近や、ベッド104B上に人がいるという状態情報であった場合、ベッド104Bの位置の近辺に存在する空気調和機または空気清浄機で検知される温度や湿度の室内情報を外部情報受信部202に受信させ、受信した室内情報に基づき動作情報を設定してもよい。つまり、動作情報決定部205は、最初に受信した状態情報とは異なる外部情報である室内情報に基づいて動作情報を決定しても良い。これにより、人が存在しているベッド104B近辺の現在の室内環境に基づいた動作情報で、空気調和機103Aを動作させるので、人がいるベッド104B近辺の空間をより快適にする適切な動作情報を決定することができる。
【0057】
また、さらに、動作情報決定部205は、外部情報受信部202が外部情報を受信したとき、異なる外部情報を情報提供装置102から受信し、最初に受信した外部情報と、最初の外部情報とは異なる外部情報とに基づき、動作情報を決定しても構わない。具体的には、動作情報決定部205は、外部情報受信部202が状態情報を受信したとき、情報提供装置102から天気情報を取得し、状態情報と天気情報とに基づき、動作情報を決定しても構わない。動作情報決定部205は、具体的には、空気調和機103Aの位置から所定範囲内に携帯端末装置105が入ったという位置情報に基づき、運転モードの中の帰宅のモードを選択した場合、要求送信部204から情報提供装置102に、空気調和機103Aが位置する地域の現在の天気情報の送信を要求する要求情報を送信する。そして、動作情報決定部205は、天気情報の要求に対して情報提供装置102から受信した天気情報に基づいて、適切な動作情報を決定する。動作情報決定部205は、具体的には、例えば、帰宅のモードを選択し、自宅近辺の現在の天気情報がホコリの量が多い情報である場合は、
図3に示す運転モードの中で帰宅のモードに対応する動作情報(風量が中、風向が前方)を、風量が強、風向が上方の動作情報を決定する。これにより、帰宅モードの動作情報より空気清浄の効果が大きい動作情報を決定することができ、現在の天気情報により適した動作情報で空気調和機103Aを動作させることができる。
【0058】
また、さらに、動作情報決定部205は、例えば、空気調和機103Aの所有者の自宅の位置から所定範囲内に携帯端末装置105が入ったという位置情報を状態情報として受信した場合、所定の周期で受信している動作設定情報に基づき動作情報を決定しても良い。つまり、動作情報決定部205は、最初に受信した状態情報とは異なる外部情報である動作設定情報に基づいて動作情報を決定しても良い。動作情報決定部205は、具体的には、携帯端末装置105が自宅から所定範囲内に入り、帰宅モードを選択した場合、受信している動作設定情報を変更した動作情報を決定しても良い。具体的には、受信している動作設定情報が、風量が小であった場合は、風量を中に上げる動作情報を決定しても良い。
【0059】
動作情報送信部203は、上記したように、動作情報決定部205が決定した動作情報を空気調和機103Aや空気清浄機103Bを含む空気調和機群103の各機器にネットワークを介して送信する。ここで、動作情報送信部203は、例えば、外部情報受信部202が環境情報、動作設定情報、または動作情報の送信の要求を示す要求情報等の所定の情報を所定の周期で受信したことに基づき、所定の情報の受信に対する回答として動作情報を、所定の情報の送信元の空気調和機にネットワークを介して送信する。また、動作情報送信部203は、外部情報受信部202が外部情報を受信した場合は、外部情報に基づき決定された動作情報を、外部情報を受信後の短い所定時間以内に、空気調和機群103のいずれかの機器にネットワークを介して送信する。ここで、動作情報送信部203は、具体的には、外部情報受信部202が外部情報を受信した場合は、所定の周期とは異なる外部情報を受信したタイミングに応じて、動作情報を、空気調和機群103のいずれかの機器にネットワークを介して送信する。
【0060】
空気調和機103Aは、
図2に示すように、例えば、空調情報取得部221、空調情報送信部222、動作情報受信部223、動作制御部224を含む。ここで、
図2の空気調和機103Aは、空気清浄機103Bであっても良い。具体的に、空気調和機103Aの機能的構成を以下に説明する。
【0061】
空調情報取得部221は、例えば、空気調和機103Aが有するホコリセンサー、ニオイセンサー、照度センサーおよび人感センサー等の各種センサーにより、空気調和機103Aの周囲のニオイやホコリ等の環境情報を、15分毎などの所定の周期で取得する。また、空調情報取得部221は、例えば、設定されている動作状態を示す動作設定情報を取得する。ここで、動作設定情報は、空気調和機103Aに設定されている風量、風向または加湿等の動作情報である。空調情報取得部221は、例えば、CPU等のプロセッサであり、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、空調情報取得部221として動作する。
【0062】
空調情報送信部222は、例えば、空調情報取得部221により取得された空気調和機103Aの周囲の環境情報や動作設定情報を、ネットワークを介して、所定の周期でサーバ装置101に送信する。また、空調情報送信部222は、例えば、サーバ装置101からの動作情報の送信の要求を示す要求情報を、ネットワークを介して、所定の周期でサーバ装置101に送信する。空調情報送信部222は、例えば、通信に伴うデータ変換等を行うとともにデータの送信を行うトランスミッタ等の通信装置である。
【0063】
動作情報受信部223は、例えば、サーバ装置101により決定された空気調和機103Aの動作内容を示す動作情報を、ネットワークを介してサーバ装置101から受信する。動作情報受信部223は、例えば、通信に伴うデータ変換等を行うとともにデータの受信を行うレシーバ等の通信装置である。
【0064】
動作制御部224は、例えば、動作情報受信部223により受信された動作情報や、ユーザにより設定された動作情報に基づいて、空気調和機103Aの動作を制御する。動作制御部224は、例えば、CPU等のプロセッサであり、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、動作制御部224として動作する。
【0065】
調理装置104Aは、
図2に示すように、例えば、状態情報取得部231、状態情報送信部232を含む。具体的に、調理装置104Aの機能的構成を以下に説明する。
【0066】
状態情報取得部231は、例えば、調理装置104Aで調理している料理の種類等の調理の内容を示す調理情報を状態情報として、調理装置104Aから取得する。料理の種類は、例えば、具体的には、魚料理、肉料理、あたため、揚げ物などである。また、状態情報取得部231は、調理装置104Aが備えている調理メニューの中で、ユーザが選択した調理メニューの料理の種類を状態情報として取得しても構わない。状態情報取得部231は、例えば、CPU等のプロセッサであり、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、状態情報取得部231として動作する。
【0067】
状態情報送信部232は、例えば、状態情報取得部231により取得された調理装置104Aの調理情報を状態情報として、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する。
【0068】
ここで、
図2の調理装置104Aは、ベッド104Bであっても良い。ベッド104Bの状態情報取得部231は、ベッド104Bの近辺や、ベッド104B自体に設置された人感センサー(図示なし)が、人がベッド104Bに接近したことや、人がベッド104B上にいることを検知したときに、人感センサーの検知結果を状態情報として取得する。ベッド104Bの状態情報送信部232は、人感センサーの検知結果を状態情報としてネットワークを介してサーバ装置101に送信する。状態情報送信部232は、例えば、通信に伴うデータ変換等を行うとともにデータの送信を行うトランスミッタ等の通信装置である。
【0069】
携帯端末装置105は、
図2に示すように、例えば、位置情報取得部241、位置情報送信部242を含む。具体的に、携帯端末装置105の機能的構成を以下に説明する。
【0070】
位置情報取得部241は、例えば、携帯端末装置105が有するGPS機能により、携帯端末装置105の位置情報を取得する。また、位置情報取得部241は、例えば、携帯端末装置105の位置情報の履歴に基づき、携帯端末装置105が所定のエリア内に入ったこと、または所定のエリアから出たことを位置情報として取得する。ここで、所定のエリアは、例えば、空気調和機103Aが位置する所定範囲を示す。所定のエリアは、例えば、具体的には、空気調和機群103の機器や携帯端末装置105の所有者の自宅の位置を含む所定範囲である。所有者の自宅の位置情報は、携帯端末装置105の記憶部(図示なし)に記憶されている。携帯端末装置105は、記憶されている自宅の位置情報と現在の携帯端末装置105の位置情報とに基づき、自宅近辺への出入を判断する。位置情報取得部241は、例えば、CPU等のプロセッサであり、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、位置情報取得部241として動作する。
【0071】
位置情報送信部242は、例えば、位置情報取得部241により取得された位置情報や、所定のエリア内に入ったこと、または、所定のエリアから出たことを、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する。位置情報送信部242は、例えば、通信に伴うデータ変換等を行うとともにデータの送信を行うトランスミッタ等の通信装置である。
【0072】
情報提供装置102は、
図2に示すように、例えば、天気情報取得部251、天気情報通信部252を含む。具体的に、情報提供装置102の機能的構成を以下に説明する。
【0073】
天気情報通信部252は、例えば、サーバ装置101への天気情報の送信の要求を示す要求情報を受信する天気情報要求受信部として機能する。ここで、天気情報通信部252は、天気情報の送信の要求情報とともに、天気情報がいずれの地域のものであるかを示す地域名等の地域情報を受信しても良い。また、天気情報通信部252は、例えば、サーバ装置101から、天気情報の送信の要求情報を受信したことに基づき、天気情報取得部251に所定の地域の天気情報の取得を要求する。また、天気情報通信部252は、天気情報取得部251が取得した天気情報を、ネットワークを介してサーバ装置101に送信する天気情報送信部として機能する。天気情報通信部252は、通信に伴うデータ変換等を行うとともにデータの送受信を行うトランシーバ等の通信装置である。
【0074】
天気情報取得部251は、天気情報通信部252からの天気情報の取得の要求に伴い、例えば、外部の所定のサーバ(図示なし)から、所定の地域の天気情報と、天気情報に対応する日時情報とを取得する。天気情報は、現在および過去の天気情報と、当日または翌日の1時間毎の天気予報の天気情報や、一週間以上の長期の天気情報を含む。また、天気情報は、例えば、晴れや曇りや雨等の天気、気温、湿度、花粉の量、PM2.5の量、風向、風量、紫外線量(日射量)等の天気に関する情報を含む。天気情報取得部251は、例えば、CPU等のプロセッサであり、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、天気情報取得部251として動作する。
【0075】
図4は、比較例に係る空気調和システム100の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。説明の便宜上、比較例に係る各構成要素の符号には実施形態の各構成要素と同一の符号を用いて説明する。サーバ装置101が、空気調和機103Aから所定の周期で動作情報の送信を要求する要求情報を受信し、その要求情報の受信に対する回答として動作情報を空気調和機103Aに送信する処理の流れについて、
図4を用いて説明する。尚、
図4に示す処理の以前に、サーバ装置101により空気調和機103Aの動作情報が外部情報に基づき決定され、当該動作情報はサーバ装置101から空気調和機103Aに送信されているものとする。
【0076】
空気調和機103Aの空調情報送信部222は、定期的な所定の周期で、サーバ装置101に、空気調和機103Aの動作情報の送信を要求する要求情報を送信する。
図4では、空調情報送信部222は、15分ごとに要求情報をサーバ装置101に送信している。空調情報送信部222は、0時58分に要求情報をサーバ装置101に送信する(S100)。ここで、空調情報送信部222は、空気調和機103Aに設定されている動作状態を示す動作設定情報や、空気調和機103Aの周囲の環境情報を送信しても良い。
【0077】
サーバ装置101の外部情報受信部202は、空気調和機103Aから要求情報を受信する。サーバ装置101の動作情報送信部203は、外部情報受信部202が要求情報を受信したことに対する応答として、要求情報に基づく動作情報を空気調和機103Aに送信する(S101)。例えば、動作情報送信部203は、外部情報に基づいて決定された空気調和機103Aの最新の動作情報を、要求情報に基づく動作情報として、空気調和機103Aに送信する。尚、前回空気調和機103Aに送信された動作情報と今回決定された最新の動作情報とが同じである場合、動作情報送信部203は、要求情報に基づく動作情報として、動作情報なしという回答情報を送信する。ここで、S101において前回空気調和機103Aに送信された動作情報と今回決定された最新の動作情報とが同じであるとする。よって、動作情報送信部203は、要求情報に基づく動作情報として、動作情報なしという回答情報を送信する。空気調和機103Aは、動作情報なしという回答情報を受信したときは、現在の動作を変更せずに継続する。尚、動作情報送信部203は、前回空気調和機103Aに送信された動作情報と今回決定された最新の動作情報と同じである場合に、前回空気調和機103Aに送信された動作情報を再度、空気調和機103Aに送信してもよい。
【0078】
サーバ装置101の要求送信部204は、情報提供装置102に天気情報の送信を要求する要求情報を送信する(S102)。ここで、情報提供装置102への天気情報の送信の要求情報は、毎日同じ時間に行う。天気情報の送信の要求情報は、例えば、午前の1時に情報提供装置102に送信され、午前1時の日付と同じ日付の朝以降の天気情報を送信するように要求する情報である。
【0079】
情報提供装置102の天気情報通信部252は、サーバ装置101から午前1時の日付と同じ日付の朝以降の日付の天気情報の送信を要求する要求情報に基づき、その天気情報をサーバ装置101に送信する(S103)。サーバ装置101の外部情報受信部202は、情報提供装置102から、午前1時の日付と同じ日付の朝以降の天気情報を受信する(S103)。
【0080】
サーバ装置101の動作情報決定部205は、外部情報受信部202が情報提供装置102から受信した翌朝以降の天気情報に基づき動作情報を決定する(S104)。つまり、動作情報決定部205は、例えば、午前1時の日付と同じ日付の朝以降の天気情報に基づいて、翌朝以降の動作情報を決定する。
【0081】
空気調和機103Aの空調情報送信部222は、S100での要求情報の送信時間から所定の周期が表す一定時間経過後に、サーバ装置101に、動作情報の送信を要求する要求情報を送信する(S105)。ここでは、S100での環境情報の送信から15分後の1時13分に、要求情報を受信する。
【0082】
サーバ装置101の外部情報受信部202は、空気調和機103Aから要求情報を受信する。サーバ装置101の動作情報送信部203は、外部情報受信部202が要求情報を受信したことに対する応答として、要求情報に基づく動作情報を空気調和機103Aに送信する(S106)。ここで、外部情報に基づいて決定された空気調和機103Aの最新の動作情報は、S104で天気情報に基づき決定した動作情報である。よって、動作情報送信部203は、要求情報に基づく動作情報として、S104で天気情報に基づき決定した動作情報を、空気調和機103Aに送信する(S106)。
【0083】
空気調和機103Aは、現在の設定されている動作情報に替えて、サーバ装置101から受信した動作情報に基づき動作する(S107)。
【0084】
上述の比較例では、サーバ装置101は、携帯端末装置105の位置情報を用いずに、所定の周期で受信する要求情報に基づいて動作情報を空気調和機103Aに送信して空気調和機103Aを制御しているため、ユーザの外出や帰宅などの使用者の状況などに応じて、空気調和機103Aを適切なタイミングで適切な動作をさせることが困難である。
【0085】
図5は、本発明の一実施形態に係る空気調和システム100の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。サーバ装置101が、携帯端末装置105等の外部機器から外部情報を受信したときに、外部情報に基づいた動作情報を空気調和機103Aに送信する処理の流れについて、
図5を用いて説明する。比較例と比べると、実施形態に係るサーバ装置101は、要求情報を受信したときに加えて、位置情報等の外部情報を受信したときにも動作情報を空気調和機103Aに送信する。尚、
図5に示す処理の以前に、サーバ装置101により空気調和機103Aの動作情報が外部情報に基づき決定され、当該動作情報はサーバ装置101から空気調和機103Aに送信されているものとする。
【0086】
空気調和機103Aの空調情報送信部222は、定期的な所定の周期で、サーバ装置101に、空気調和機103Aの動作情報の送信を要求する要求情報を送信する。
図5では、空調情報送信部222は、15分ごとに要求情報をサーバ装置101に送信している。空調情報送信部222は、19時00分32秒に要求情報をサーバ装置101に送信する(S200)。ここで、空調情報送信部222は、空気調和機103Aに設定されている動作状態を示す動作設定情報や、空気調和機103Aの周囲の環境情報を送信しても良い。
【0087】
サーバ装置101の外部情報受信部202は、空気調和機103Aから要求情報を受信する。サーバ装置101の動作情報送信部203は、外部情報受信部202が要求情報を受信したことに対する応答として、要求情報に基づく動作情報を空気調和機103Aに送信する(S201)。例えば、動作情報送信部203は、外部情報に基づいて決定された空気調和機103Aの最新の動作情報を、要求情報に基づく動作情報として、空気調和機103Aに送信する。尚、前回空気調和機103Aに送信された動作情報と今回決定された最新の動作情報とが同じである場合、動作情報送信部203は、要求情報に基づく動作情報として、動作情報なしという回答情報を送信する。ここで、S201において前回空気調和機103Aに送信された動作情報と今回決定された最新の動作情報とが同じであるとする。よって、動作情報送信部203は、要求情報に基づく動作情報として、動作情報なしという回答情報を送信する。空気調和機103Aは、動作情報なしという回答情報を受信したときは、現在の動作を変更せずに継続する。尚、動作情報送信部203は、前回空気調和機103Aに送信された動作情報と今回決定された最新の動作情報と同じである場合に、前回空気調和機103Aに送信された動作情報を再度、空気調和機103Aに送信してもよい。
【0088】
携帯端末装置105の位置情報送信部242は、携帯端末装置105の位置情報をサーバ装置101に送信する(S202)。
図5では、位置情報送信部242は、19時1分10秒に位置情報をサーバ装置101に送信している。位置情報送信部242は、例えば、携帯端末装置105が所定のエリア内に入ったこと、または所定のエリアから出たことをサーバ装置101に送信する。ここでは、携帯端末装置105が、空気調和機103Aの設置されている自宅から所定範囲内のエリア内に入ったという位置情報を送信した場合について説明する。
【0089】
サーバ装置101の外部情報受信部202は、携帯端末装置105から位置情報を受信する。サーバ装置101の外部情報受信部202が、携帯端末装置105から自宅から所定範囲内のエリア内に入ったという位置情報を受信した場合(S202)、要求送信部204は、情報提供装置102に、現在の天気情報の送信を要求する要求情報を送信する(S203)。
【0090】
情報提供装置102の天気情報通信部252は、サーバ装置101から現在の天気情報の送信を要求する要求情報に基づき、現在の天気情報をサーバ装置101に送信する(S204)。そして、サーバ装置101の外部情報受信部202は、情報提供装置102から現在の天気情報を受信する(S204)。
【0091】
サーバ装置101の動作情報決定部205は、外部情報受信部202がS202で受信した位置情報と、S204で受信した現在の天気情報に基づき、動作情報を決定する(S205)。S205で動作情報決定部205が決定した動作情報は、外部情報に基づく動作情報の一例である。
【0092】
サーバ装置101の動作情報送信部203は、動作情報の送信を要求する要求情報を、空気調和機103Aに送信するように命令するコマンドを空気調和機103Aに送信する(S206)。
【0093】
空気調和機103Aの動作情報受信部223が、動作情報の送信を要求する要求情報を送信するように命令するコマンドを受信した場合(S206)、空調情報送信部222は、所定の周期の定期的な周期とは異なるタイミングで、サーバ装置101に、動作情報の送信を要求する要求情報を送信する(S207)。
図5では、位置情報送信部242は、19時1分11秒に要求情報をサーバ装置101に送信している。
【0094】
サーバ装置101の外部情報受信部202が、動作情報の送信を要求する要求情報を受信した場合(S207)、S205で動作情報決定部205が決定した動作情報を、空気調和機103Aに送信する(S208)。S202~S208の処理は、サーバ装置101が外部情報を受信したときに、当該外部情報に基づく動作情報を、空気調和機103Aに送信する処理の一例である。
【0095】
空気調和機103Aの動作情報受信部223が、サーバ装置101から動作情報を受信したとき(S208)、動作制御部224は、受信した動作情報で空気調和機103Aを動作させる。
【0096】
ここで、S205でサーバ装置101が動作情報を決定した後、S206とS207の処理を行わず、S208の処理を行っても構わない。つまり、所定の周期以外の不定期なタイミングで動作情報を送信する場合は、サーバ装置101から空気調和機103Aに動作情報の送信を要求する要求情報の送信依頼の処理(S206)を行わなくても、動作情報を決定した時点で、空気調和機103Aにその動作情報を送信しても構わない。
【0097】
上述のように、比較例では、サーバ装置101は、携帯端末装置105からの位置情報を用いず、所定の周期の要求情報に基づいて動作情報を送信しているだけなので、ユーザの外出や帰宅などの使用者の状況に応じた空気調和機103Aの制御は困難である。一方、実施形態のサーバ装置101は、携帯端末装置105等の外部機器から外部情報を受信したときに、外部情報に基づいた動作情報を空気調和機103Aに送信するため、ユーザの外出や帰宅などの使用者の状況に応じた空気調和機103Aの制御を行うことができる。S202以降の処理について、より具体的には、携帯端末装置105が、例えば、空気調和機103Aの設置されている自宅から所定範囲内のエリア内に入ったタイミングで、最新の天気情報に基づいた適切な動作情報を決定する。このように、実施形態の空気調和システム100によれば、携帯端末装置105を持っているユーザが帰宅するタイミングの前に、最新の天気情報に基づいた動作情報を空気調和機103Aに送信し、帰宅前に空気調和機103Aに適切な動作をさせておくことができる。
【0098】
なお、上記フローは一例であって、本実施の形態は上記に限られない。
【0099】
なお、本発明は、上述した実施の形態及び変形例に限定されるものではなく変形可能であり、上記の構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0100】
100 空気調和システム、101 サーバ装置、102 情報提供装置、103 空気調和機群、103A 空気調和機、103B 空気清浄機、104 その他の装置群、104A 調理装置、104B ベッド、105 携帯端末装置、200 記憶部、201 制御部、202 外部情報受信部、203 動作情報送信部、204 要求送信部、205 動作情報決定部、221 空調情報取得部、222 空調情報送信部、223 動作情報受信部、224 動作制御部、231 状態情報取得部、232 状態情報送信部、241 位置情報取得部、242 位置情報送信部、251 天気情報取得部、252 天気情報通信部