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特許7240224ゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びゲーム用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-07
(45)【発行日】2023-03-15
(54)【発明の名称】ゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びゲーム用プログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/426 20140101AFI20230308BHJP
   A63F 13/2145 20140101ALI20230308BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20230308BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20230308BHJP
【FI】
A63F13/426
A63F13/2145
A63F13/53
G06F3/0488
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019066010
(22)【出願日】2019-03-29
(62)【分割の表示】P 2018165338の分割
【原出願日】2018-09-04
(65)【公開番号】P2020036871
(43)【公開日】2020-03-12
【審査請求日】2021-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】504224197
【氏名又は名称】株式会社トライエース
(74)【代理人】
【識別番号】100091443
【弁理士】
【氏名又は名称】西浦 ▲嗣▼晴
(74)【代理人】
【識別番号】100130432
【弁理士】
【氏名又は名称】出山 匡
(74)【代理人】
【識別番号】100130720
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼見 良貴
(72)【発明者】
【氏名】荒川 健太郎
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-236907(JP,A)
【文献】特開2018-057423(JP,A)
【文献】特開2006-247281(JP,A)
【文献】特開2018-114185(JP,A)
【文献】特開2014-147511(JP,A)
【文献】【LINE】スタンプショップでスタンプを購入する方法,[online],ipodwave,2017年07月03日,P1-P5,https://web.archive.org/web/20170703110148/https://www.ipodwave.com/app/line-download-stamps.htm
【文献】グランブルーファンタジー,ファミ通App Android,カドカワ株式会社,2017年03月31日,第032号,P40-P47
【文献】有限会社リンクアップ,Androidアプリ スーパーバイブル 初版,第1版,ソシム株式会社,2011年03月18日,P77
【文献】「オルクスオンライン」,スタンプ機能が実装。進撃の巨人のアバターも登場,[online],4gamer.net,2016年10月26日,P1-P8,https://www.4gamer.net/games/215/G021591/20161026002/
【文献】【ミストギア】超大型プロジェクト!エイリム×トライエース×集英社の最新RPG!,[online],2018年11月26日,P1-P10,https://t-gameapp.com/mistgears/
【文献】【ミストギア】集英社の豪華作家陣が生み出すシナリオとキャラが秀逸なおすすめ新作オンラインスマホゲーム!簡単操作で痛快バトル!,[online],2019年01月22日,P01-P22,https://www.gaming-city.com/games/2152
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
G06F 3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者の指先で操作される複数の入力ボタンを有する入力部と、表示部と、前記複数の入力ボタンに対応した表示動作を前記表示部に実行させる表示部制御部を備えたゲーム装置であって、
前記表示部制御部は、
前記複数の入力ボタンに対応した前記表示動作の動作データを記憶する動作データ記憶部と、
前記操作者が前記入力部から前記指先を離すことなく前記複数の入力ボタンのうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作したことを判定すると連続動作指令を出力する操作判定部と、
前記操作判定部から出力された前記連続動作指令が入力されると、前記連続操作された前記2以上の入力ボタンに対応する前記表示動作を連続して実行するように前記動作データ記憶部から前記動作データを読み出して前記表示部に実行させる表示動作実行部とを含んでおり、
前記表示部は、表示画面に前記指が接触している位置を検出することができるタッチセンサ機能を有する画像表示装置を含んでおり、
前記入力部は、前記表示画面に前記複数の入力ボタンを表示するように構成されており、
前記操作判定部は、前記操作者の前記指が隣合う前記隣合う2以上の入力ボタンをタッチした場合で前記指先が前記表示画面から離れていないときに前記連続動作指令を出力し、
前記表示動作実行部が実行する前記表示動作には、前記表示画面上への文字情報、図形情報またはこれらの組み合わせからなる画像を表示する画像表示動作が含まれており、
前記表示動作実行部は、前記画像表示動作を連続して実行する場合、前の画像に少なくとも一部が重なるように次の画像を表示することを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
前記入力部は、ゲームの進行に伴って前記表示部制御部から表示指令が入力されると前記複数の入力ボタンを前記表示画面に表示し、
前記表示動作実行部が前記表示動作を開始する前に前記複数の入力ボタンの表示を非表示にする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記入力部は、前記複数の入力ボタンの組み合わせが異なる複数の入力ボタンセットを複数備えており、前記表示指令には表示させる前記入力ボタンセットの選択情報が含まれている請求項2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記表示部制御部で実行するゲームは、通信を介して接続された複数のゲーム装置間で協力をし合って戦うゲームであり、
前記表示画面には他のゲーム装置で前記複数の入力ボタンが操作された結果が表示される請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項5】
操作者の指先で操作される複数の入力ボタンを有する入力部と、表示部と、前記複数の入力ボタンに対応した表示動作を前記表示部に実行させる表示部制御部を備え、
前記表示部は、表示画面に前記指が接触している位置を検出することができるタッチセンサ機能を有する画像表示装置を含んでおり、
前記入力部は、前記表示画面に前記複数の入力ボタンを表示するように構成されているゲーム装置の制御方法であって、
前記複数の入力ボタンに対応した前記表示動作の動作データをデータ記憶部に記憶させる記憶ステップと、
前記操作者が前記入力部から前記指先を離すことなく前記複数の入力ボタンのうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作したことを判定すると連続動作指令を出力する操作判定ステップと、
前記操作判定ステップで出力された前記連続動作指令が入力されると、前記連続操作された前記2以上の入力ボタンに対応する前記表示動作を連続して実行するように前記動作データ記憶部から前記動作データを読み出して前記表示部に実行させる表示動作実行ステップを実行し、
前記操作判定ステップでは、前記操作者の前記指が隣合う前記隣合う2以上の入力ボタンをタッチした場合で前記指先が前記表示画面から離れていないときに前記連続動作指令を出力し、
前記表示動作実行部が実行する前記表示動作には、前記表示画面上への文字情報、図形情報またはこれらの組み合わせからなる画像を表示する画像表示動作が含まれており、
前記表示動作実行部は、前記画像表示動作を連続して実行する場合、前の画像に少なくとも一部が重なるように次の画像を表示することを特徴とするゲーム装置の制御方法。
【請求項6】
操作者の指先で操作される複数の入力ボタンを有する入力部と、表示部と、前記複数の入力ボタンに対応した表示動作を前記表示部に実行させる表示部制御部を備え、
前記表示部は、表示画面に前記指が接触している位置を検出することができるタッチセンサ機能を有する画像表示装置を含んでおり、
前記入力部は、前記表示画面に前記複数の入力ボタンを表示するように構成されているゲーム装置の前記表示制御部で実行されるゲーム用プログラムであって、
前記複数の入力ボタンに対応した前記表示動作の動作データを記憶したデータ記憶部を用意するステップと、
前記操作者が前記入力部から前記指先を離すことなく前記複数の入力ボタンのうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作したことを判定すると連続動作指令を出力する操作判定ステップと、
前記操作判定ステップで出力された前記連続動作指令が入力されると、前記連続操作された前記2以上の入力ボタンに対応する前記表示動作を連続して実行するように前記動作データ記憶部から前記動作データを読み出して前記表示部に実行させる表示動作実行ステップを実行するように構成されており、
前記操作判定ステップでは、前記操作者の前記指が隣合う前記隣合う2以上の入力ボタンをタッチした場合で前記指先が前記表示画面から離れていないときに前記連続動作指令を出力し、
前記表示動作実行ステップで実行する前記表示動作には、前記表示画面上への文字情報、図形情報またはこれらの組み合わせからなる画像を表示する画像表示動作が含まれており、
前記表示動作実行ステップは、前記画像表示動作を連続して実行する場合、前の画像に少なくとも一部が重なるように次の画像を表示することを特徴とするゲーム用プログラム。
【請求項7】
前記入力部は、ゲームの進行に伴って前記表示部制御部から表示指令が入力されると前記複数の入力ボタンを前記表示画面に表示し、
前記表示動作実行ステップでは前記表示動作を完了すると前記複数の入力ボタンの表示を非表示にする請求項に記載のゲーム用プログラム。
【請求項8】
前記入力部は、前記複数の入力ボタンの組み合わせが異なる複数の入力ボタンセットを複数備えており、前記表示指令には表示させる前記入力ボタンセットの選択情報が含まれている請求項に記載のゲーム用プログラム。
【請求項9】
前記表示部制御部ステップで実行するゲームは、通信を介して接続された複数のゲーム装置間で協力をし合うゲームであり、
前記表示画面には他のゲーム装置で前記複数の入力ボタンが操作された結果が表示される請求項に記載のゲーム用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作者の指先で操作される複数の入力ボタンを有する入力部と、表示部と、複数の入力ボタンに対応した表示動作を表示部に実行させる表示部制御部を備えたゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びゲーム用プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、スマートフォン等のゲーム装置で実行可能なゲームとして、複数のゲーム装置間で複数のプレイヤーが協力をし合って戦うゲームが存在している。このようなゲームの実行中に複数のプレイヤー間でコミュニケーションを図る機能が設けられている場合が多い。
【0003】
特許第5901828号公報(特許文献1)には、操作者の指先で操作(タップ操作等)される複数の入力ボタンを有する入力部と、表示部と、複数の入力ボタンに対応した表示動作(スタンプの表示)を表示部に実行させる表示部制御部を備えたゲーム装置が開示されている。このゲーム装置では、入力速度を高めて円滑にコミュニケーションを行うために、1回の入力操作(タップ操作)で1の入力ボタン(スタンプ)を操作している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5901828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許第5901828号公報のゲーム装置では、1回の入力操作(タップ操作)で1の入力ボタンを操作しているため、1つずつしか表示動作(スタンプの表示)を表示させることができず、他のプレイヤーに一度に伝達できる情報が限られてしまうため、コミュニケーションの量が限られてしまっていた。また複数の入力ボタンを操作して、複数の表示動作をさせるために、入力ボタンの一つ一つの操作に対応して表示動作を実行すると、入力操作の作業が多くなる。
【0006】
本発明の目的は、少ない入力操作で多くの表示動作を表示部に実行させることができるゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びゲーム用プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、操作者の指先で操作される複数の入力ボタンを有する入力部と、表示部と、複数の入力ボタンに対応した表示動作を表示部に実行させる表示部制御部を備えたゲーム装置を対象とする。本発明では、表示部制御部が、複数の入力ボタンに対応した表示動作の動作データを記憶する動作データ記憶部と、操作者が入力部から指先を離すことなく複数の入力ボタンのうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作したことを判定すると連続動作指令を出力する操作判定部と、操作判定部から出力された連続動作指令が入力されると、連続操作された2以上の入力ボタンに対応する表示動作を連続して実行するように動作データ記憶部から動作データを読み出して表示部に実行させる表示動作実行部とを含んでいる。
【0008】
本発明によれば、操作者が入力部から指先を離すことなく複数の入力ボタンのうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作することにより、2以上の入力ボタンに対応する表示動作を連続して実行することができるので、従来よりも少ない入力操作で多くの表示動作を表示部に実行させることができる。
【0009】
ここで本願明細書において、表示動作には、表示画面上へのスタンプを含む静止画の表示態様が含まれる。
【0010】
表示部は、表示画面に指が接触している位置を検出することができるタッチセンサ機能を有する画像表示装置を含んでおり、入力部は、表示画面に複数の入力ボタンを表示するように構成されているのが好ましい。そして操作判定部は、操作者の指が隣合う2以上の入力ボタンをタッチした場合で指先が表示画面から離れていないときに連続動作指令を出力する。表示部がタッチセンサ機能を有する画像表示装置を含んでいると、表示画面上で指をスライドさせることにより、簡単に連続動作指令を出力することができる。
【0011】
入力部は、ゲームの進行に伴って表示部制御部から表示指令が入力されると、複数の入力ボタンを表示画面に表示し、表示動作実行部が表示動作を開始する前に複数の入力ボタンの表示を非表示にする。このようにすると、入力操作が表示画面の利用率を低くする期間を短くすることができる。
【0012】
入力部は、複数の入力ボタンの組み合わせが異なる複数の入力ボタンセットを複数備えており、表示指令には表示させる表示ボタンセットの選択情報が含まれているのが好ましい。複数の入力ボタンセットを選択できるようにすると、表示動作のバリエーションを増やすことができる。
【0013】
表示動作実行部が実行する表示動作には、表示画面上への文字情報、図形情報またはこれらの組み合わせからなる画像(スタンプ画像を含む)を表示する画像表示動作、または該画像表示動作に伴って音を発生する動作を行う画像及び音表示動作が含まれているのが好ましい。このような表示動作を実行できれば、ゲームの進行ストーリのバリエーションを増やすことができる。
【0014】
表示動作実行部は、画像表示動作を連続して実行する場合、前の画像に少なくとも一部が重なるように次の画像を表示するようにしてもよい。このようにすると表示画面上に少ない面積を利用して多くの画像を表示することができる。
【0015】
表示動作実行部は、連続動作指令が入力されたときの連続する2つの表示動作間の時間間隔を、2つの入力ボタンが単独で操作されたときの2つの表示動作間の時間間隔よりも短くするのが好ましい。このようにすると複数の表示動作を少ない操作で且つ短い時間で実行することができ、スピード感のあるゲームを提供することができる。
【0016】
表示部制御部で実行するゲームは、通信を介して接続された複数のゲーム装置間で協力をし合って戦うゲームであってもよい。この場合、表示画面には他のゲーム装置で複数の入力ボタンが操作された結果が、表示されるのが好ましい。このようにすると、離れた場所で操作している他のゲーム装置の操作者との意思疎通をすることが可能になり、より協力したプレイをすることができる。
【0017】
本発明は、操作者の指先で操作される複数の入力ボタンを有する入力部と、表示部と、複数の入力ボタンに対応した表示動作を表示部に実行させる表示部制御部を備えたゲーム装置の制御方法としても把握することができる。本発明のゲーム装置の制御方法は、複数の入力ボタンに対応した表示動作の動作データをデータ記憶部に記憶させる記憶ステップと、操作者が入力部から指先を離すことなく複数の入力ボタンのうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作したことを判定すると連続動作指令を出力する操作判定ステップと、操作判定ステップで出力された連続動作指令が入力されると、連続操作された2以上の入力ボタンに対応する表示動作を連続して実行するように動作データ記憶部から動作データを読み出して表示部に実行させる表示動作実行ステップを実行するように構成されている。
【0018】
本発明は、操作者の指先で操作される複数の入力ボタンを有する入力部と、表示部と、複数の入力ボタンに対応した表示動作を表示部に実行させる表示部制御部を備えたゲーム装置の表示制御部で実行されるゲーム用プログラムとしても把握することができる。本発明のゲーム用プログラムは、複数の入力ボタンに対応した表示動作の動作データを記憶したデータ記憶部を用意するステップと、操作者が入力部から指先を離すことなく複数の入力ボタンのうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作したことを判定すると連続動作指令を出力する操作判定ステップと、操作判定ステップで出力された連続動作指令が入力されると、連続操作された2以上の入力ボタンに対応する表示動作を連続して実行するように動作データ記憶部から動作データを読み出して表示部に実行させる表示動作実行ステップを実行するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明のゲームシステムに使用できる実施の形態に係るゲーム装置を実現した携帯型スマートデバイスの機能ブロック図である。
図2】ゲーム装置の特に入力機能及び表示機能をソフトウエアを用いて実現する場合の機能ブロック図である。
図3】ゲーム装置において実行するゲーム処理のうち、表示動作の処理に使用されるゲーム用プログラムのフローチャートである。
図4】ゲーム装置の表示部の一部である入力ボタン表示領域を表した図であり、(A)は指先を入力ボタンB8にタッチした状態を示す図、(B)は指先を入力ボタンB8から入力ボタンB11にスライドさせた状態を示す図、(C)は指先を入力ボタンB11から入力ボタンB10にスライドさせた状態を示す図である。
図5】単独操作をして単独表示動作が実行された状態を示す図であり、(A)は入力ボタン表示領域が表示された状態を示す図、(B)は単独操作が完了した後に、入力ボタン表示領域が非表示になった状態を示す図、(C)は単独表示動作が行われた状態を示す図である。
図6】連続操作をして連続表示動作が実行された状態を示す図であり、(A)は入力ボタン表示領域が表示された状態を示す図、(B)は連続操作が完了した後に入力ボタン表示領域が非表示になった状態を示す図、(C)及び(D)は連続表示動作が行われた状態を示す図である。
図7】連続操作をして連続表示動作が実行された状態を示す図であり、(A)は入力ボタン表示領域が表示された状態を示す図、(B)は連続操作が完了した後に入力ボタン表示領域が非表示になった状態を示す図、(C)~(E)は連続表示動作が行われた状態を示す図である。
図8】他のゲーム装置で入力ボタンが操作された結果が表示された状態を示す図であり、(A)は入力ボタン表示領域が表示された状態を示す図、(B)は連続操作が完了した後に入力ボタン表示領域が非表示になった状態を示す図、(C)及び(D)は当該ゲーム装置における連続表示動作と、他のゲーム装置で入力ボタンが操作された結果が表示されている状態を示す図である。
図9】入力ボタン表示領域の入力ボタンを1つずつ変更している状態を表す図であり、(A)は入れ替える入力ボタンを選択している状態を示す図、(B)は入力ボタンの入れ替えが完了した状態を示す図である。
図10】入力ボタン表示領域の入力ボタンを一括して変更している状態を表す図であり、(A)は入れ替える入力ボタン予備セットを選択した状態を示す図、(B)は入力ボタンの入れ替えが完了した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明のゲームシステムに使用できる実施の形態に係るゲーム装置101を実現した携帯型スマートデバイスの機能ブロック図である。図1において、ゲーム装置101は、プロセッサ部102と、内部記憶装置103と、メインメモリ104と、通信部105と、入力部106と、表示部107とを備えている。複数台のゲーム装置101は、通信部105を介してゲームサーバ108に接続される。プロセッサ部102は、後述する処理を実行したり、ゲーム装置101を実現するスマートデバイスの全体的な動作を制御したりするためのシステムプログラム(図示せず)を実行することで、ゲーム装置101の動作を制御する。なお、プロセッサ部102は、単一のプロセッサを搭載してもよいし、複数のプロセッサを搭載するようにしてもよい。内部記憶装置102には、プロセッサ部102によって実行される各種プログラムや当該プログラムで利用される各種データが格納されている。内部記憶装置103は、例えば、フラッシュEEPROMやハードディスク装置である。メインメモリ104は、コンピュータプログラムや情報を一時的に記憶する。通信部105は、有線、または無線通信によってネットワークと接続し、所定のサーバや他のスマートデバイスとの間で所定のデータを送受信可能である。入力部106は、例えば、ユーザからの操作を受け付けるための入力装置である。表示部107は、典型的には液晶表示装置である。なお、本実施形態にかかる処理では、入力部106及び表示部107として、液晶画面と一体化したタッチパネル(タッチスクリーン)を用いる。他の実施形態では、入力部106として、タッチパネル以外の所定のポインティングデバイスを用いてもよい。なお、本実施形態では、スマートデバイスで後述のゲーム処理が実行される例を説明するが、この他、携帯型ゲーム装置等に対しても以下の実施形態にかかる処理は適用可能である。
【0022】
図2は、本発明の実施の形態のゲーム装置の特に入力機能及び表示機能をソフトウエアを用いて実現する場合の機能ブロック図である。図2において、図1の構成をそのまま用いている部分には、図1に付した符号と同じ符号を付してある。本実施の形態のゲーム装置は、操作者の指先で操作される複数の入力ボタン(図4の例の具体例の入力ボタンB1~B15を参照。)を有する入力部106と、表示部107と、複数の入力ボタンに対応した表示動作を表示部107に実行させる表示部制御部101Aを備えている。本実施の形態では、表示部制御部101Aが、複数の入力ボタンB1~B15に対応した表示動作の動作データを記憶する動作データ記憶部101Bと、操作者が入力部106の表示画面から指先を離すことなく複数の入力ボタンB1~B15のうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作したことを判定すると連続動作指令を出力する操作判定部101Cと、操作判定部101Cから出力された連続動作指令が入力されると、連続操作された2以上の入力ボタンに対応する表示動作を連続して実行するように動作データ記憶部101Bから動作データを読み出して表示部107に実行させる表示動作実行部101Dを含んでいる。なお、図1の内部記憶装置103内に動作データ記憶部101Bが構築されている。操作判定部101C及び表示動作実行部101Dはプログラムによって動作するプロセッサ部102内に構築されている。
【0023】
次に、図3を参照して、本実施の形態のゲーム装置101において実行するゲーム処理のうち、表示動作の処理に使用されるゲーム用プログラムのフローチャートと本実施の形態の動作について説明する。なお図3のフローチャートは、図5(A)に示す携帯型ゲーム装置のように、入力部106がタッチパネル106Aから構成されるもので、ゲーム中においてスタンプ画像を用いるゲームに適用されるフローチャートである。
【0024】
まずステップST1において、ユーザからの操作を入力部106により受け付け、対応する動作処理を開始するルーチンが開始される。
【0025】
ステップST2において、本実施の形態では、入力ボタン表示指示が出されたか否かの判断がなされる。入力ボタン表示指示は、ゲームの進行に合わせて自動的に出されるか、またはユーザの操作に応じて入力される。入力ボタン表示指示があると、入力ボタンの表示をするためにステップST3に進む。入力ボタン表示指示がなければ、ステップST2を繰り返す。
【0026】
ステップST3においては、入力ボタンB1~B15を表示部107に表示する[図4(A)乃至(C)参照]。ユーザは表示画面上に表示された入力ボタンB1~B15に触れることにより、任意の入力ボタンを選択して入力する。入力の態様としては、1つの入力ボタンにユーザの指先をタッチして離す操作をする単独操作と、表示画面から指先を離さずに表示画面上で指先をスライドさせて、連続して隣合う2以上の入力ボタンをタッチする連続操作がある。
【0027】
ステップST4においては、操作判定部101Cが、ユーザの入力操作が連続操作であるのか単独操作であるのかを判別する。連続操作であればステップST5に進み、連続操作でなければすなわち単独操作であればステップST5′に進む。
【0028】
ステップST5においては、操作判定部101Cが、連続動作指令を出力する。ステップST6においては、表示動作実行部101Dが、連続操作された2以上の入力ボタンに対応した表示動作の動作データを動作データ記憶部101Bから読み出す[図5(A)]。次にステップST7においては、表示動作実行部101Dが、表示部107に表示された入力ボタンB1~B15を非表示にする[図5(B)]。ステップST8においては、表示動作実行部101Dが、連続操作された2以上の入力ボタンに対応する表示動作を表示部107に連続して実行させる[図5(C)]。ここで本実施の形態における表示動作は1つの入力ボタンに対応して1つのスタンプを表示することである。なお1つのスタンプには、「一緒に」、「進もう」、「共同作戦」等のフレーズが含まれている。例えば、連続操作された2以上の入力ボタンに対応する表示動作が行われた結果、「一緒に」と[進もう]のスタンプが連続して表示される。本実施の形態では、表示動作実行部101Dは、画像表示動作を連続して実行する場合、前の画像に少なくとも一部が重なるように次の画像を表示するようにしている。また表示動作実行部101Dは、連続動作指令が入力されたときの連続する2つの表示動作間の時間間隔を、2つの入力ボタンが単独で操作されたときの2つの表示動作間の時間間隔よりも短くしている。その結果、複数の表示動作を少ない操作で且つ短い時間で実行することができ、スピード感のあるゲームを提供することができる。
【0029】
一方で、ステップST5′に進んだ場合は、操作判定部101Cが、単独動作指令を出力する。次にステップST6′において、表示動作実行部101Dが、選択した1つの入力ボタンに対応した表示動作の動作データを動作データ記憶部101Bから読み出し、ステップST7′において、表示動作実行部101Dが、表示部107に表示された入力ボタンB1~B15を非表示にする。そして、ステップST8′において、表示動作実行部101Dが、選択した1つの入力ボタンに対応する表示動作を表示部107に実行させる。
【0030】
ステップST8またはステップST8′の処理を完了すると、ゲーム装置101は今回のルーチンを終了する。
【0031】
次に、本実施の形態のゲーム装置101において実行される表示動作について、本実施の形態のゲーム装置の表示部の一例を示して説明する。図4は、本実施の形態のゲーム装置の表示部107の一部である入力ボタン表示領域111を表した図である。入力ボタン表示領域111には、入力ボタンB1~B15が表示されている。また、各入力ボタンと隣合う入力ボタンの間には、連結線113が表示されている。このような連結線113を表示することにより、ユーザは指先をスライドさせて(表示画面から指先を離すことなく指先を移動させて)連続操作をすることができる隣合う入力ボタンを直観的に認識することができる。
【0032】
図4(A)は、指先115を入力ボタンB8にタッチした状態を示す図である。図4(A)の状態では、隣合う入力ボタンである入力ボタンB4~B7及びB9~B12が、次に指先115をスライドさせて連続操作が可能な入力ボタンである。図4(B)は、指先115を入力ボタンB8から入力ボタンB11にスライドさせた状態を示す図である。図4(B)の状態では、隣合う入力ボタンである入力ボタンB7~B10及びB12~B15が、次に指先115をスライドさせて連続操作が可能な入力ボタンである。図4(C)は、指先115を入力ボタンB11から入力ボタンB10にスライドさせた状態を示す図である。このように入力ボタンB8、B11、B10と順番に指先115をスライドさせることにより、入力ボタンの連続操作をすることができる。
【0033】
なお、本実施の形態のゲーム装置101においては、連続操作をすることができる入力ボタンの数を3までに制限している。しかしながら、連続操作できる入力ボタンの数の制限を設けなくともよい。
【0034】
図5図8は、本発明のゲーム装置の表示部107の一例を表した図である。図5は、単独操作をして単独表示動作が実行された状態を示す図である。表示部107は、メイン領域121、ユーザ情報表示領域123、サブ領域125に分かれている。図5(A)は、入力ボタン表示領域111が表示された状態を示す図である。図5(A)では、サブ領域125の位置に、入力ボタン表示領域111が表示されている。図5(A)の状態において、上記の図4で説明した入力ボタンの操作が行われるが、図5においては、連続操作ではなく、単独動作が行われている。図5(B)は、単独操作が完了した後に、入力ボタン表示領域111が非表示になった状態を示す図である。図5(B)では、入力ボタン表示領域111が非表示になったことにより、サブ領域125が表示されている。図5(C)は、単独表示動作が行われた状態を示す図である。図5(C)では、単独表示動作として、1つのスタンプ画像127aが表示されている。スタンプ画像127aは、メイン領域121の下部で、ユーザ情報表示領域123の中で操作をしているユーザの情報を表示している、個別ユーザ情報表示画像123aの真上に表示される。本実施の形態では、スタンプ画像127aが個別ユーザ情報表示画像123aの位置から飛び出すように表示されることにより、操作をしているユーザの操作によるスタンプ画像127aであることを明確にしている。
【0035】
図6は、連続操作をして連続表示動作が実行された状態を示す図である。図6では、2つの入力ボタンを連続でタッチした場合を示している。図6(A)は、入力ボタン表示領域111が表示された状態を示す図である。図6(A)の状態において、上記の図4で説明した入力ボタンの連続操作が行われる。図6(B)は、連続操作が完了した後に、入力ボタン表示領域111が非表示になった状態を示す図である。図6(C)及び(D)は、連続表示動作が行われた状態を示す図である。図6(C)では、連続操作において、最初にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127aが表示されている。図6(D)では、連続操作において、最初にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127aと、2番目にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127bとが表示されている。図6(D)では、スタンプ画像127aの上に、スタンプ画像127bが重なるように表示されている。本実施の形態では、最初に表示されるスタンプ画像127aが表示されてから消えるまで期間中、半分の期間が経過した時点で2番目に表示されるスタンプ画像127bの表示が開始される。このようにすることにより、2つの入力ボタンが単独で操作されたときの2つの表示動作間の時間間隔よりも短い間隔で2のスタンプ画像を表示することができる。
【0036】
図7も、連続動作をして連続表示動作が実行された状態を示す図である。図7では、3の入力ボタンを連続でタッチした場合を示している。図7(A)は、入力ボタン表示領域111が表示された状態を示す図である。図7(A)の状態において、上記の図4で説明した入力ボタンの連続操作が行われる。図7(B)は、連続操作が完了した後に、入力ボタン表示領域111が非表示になった状態を示す図である。図7(C)~(E)は、連続表示動作が行われた状態を示す図である。図7(C)では、連続操作において、最初にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127aが表示されている。図7(D)では、連続操作において、最初にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127aと、2番目にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127bとが表示されている。図7(E)では、連続操作において、2番目にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127bと、3番目にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127cとが表示されている。本実施の形態では、先に表示されるスタンプ画像が表示されてから消えるまでの期間中、半分の期間が経過した時点で2番目に表示されるスタンプ画像の表示が開始される。2番目に表示されるスタンプ画像が表示されてから消えるまでの期間中、半分の期間が経過した時点で3番目に表示されるスタンプ画像の表示が開始される。このようにスタンプ画像が表示される時間間隔を設定することにより、スタンプ画像127aとスタンプ画像127cとが同時に表示されることがなくなるため、スタンプ画像の表示が増えすぎることがない。
【0037】
図8は、他のゲーム装置で入力ボタンが操作された結果が表示された状態を示す図である。図8(A)は、入力ボタン表示領域111が表示された状態を示す図である。図8(B)は、連続操作が完了した後に、入力ボタン表示領域111が非表示になった状態を示す図である。図8(C)及び(D)は、当該ゲーム装置における連続表示動作と、他のゲーム装置で入力ボタンが操作された結果が表示されている状態を示す図である。図8(C)では、当該ゲーム装置における連続表示動作として、1つのスタンプ画像127aが表示されており、他のゲーム装置で入力ボタンが操作された結果として、1つのスタンプ画像129aが表示されている。スタンプ画像127aは、ユーザ情報表示領域123の中で当該ゲーム機を操作をしているユーザの情報を表示している、個別ユーザ情報表示画像123aの真上に表示される。スタンプ画像129aは、ユーザ情報表示領域123の中で他のゲーム装置を操作をしているユーザの情報を表示している、個別ユーザ情報表示画像123dの真上に表示される。図8(D)では、個別ユーザ情報表示画像123aの真上に連続操作において、最初にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127aと、2番目にタッチした入力ボタンに対応するスタンプ画像127bとが表示されており、個別ユーザ情報表示画像123dの真上に、スタンプ画像129aと、スタンプ画像129bとが表示されている。
【0038】
図9及び図10は、入力ボタン表示領域111に一度に表示できる入力ボタンの組み合わせを変更している状態を表す図である。図9は、入力ボタン表示領域111の入力ボタンを1つずつ変更している状態を表す図である。図9においては、表示部107の略上半分の領域に入力ボタン表示領域111が表示されている。表示部107の略下半分の領域に入力ボタン予備セット表示領域131が表示されている。入力ボタン表示領域111と入力ボタン予備セット表示領域131との間には、予備セット選択領域133が表示されている。入力ボタン表示領域111の入力ボタンを1つずつ変更する方法においては、予備セット選択領域133を操作し、新しく加えた入力ボタンを含んでいる入力ボタン予備セットを選択する。次に、入力ボタン予備セット表示領域131に、選択した入力ボタン予備セットに含まれる入力ボタンを表示させる。そして、入力ボタン表示領域111の中から削除する入力ボタンを選択し、予備セット選択領域133の中から新たに加える入力ボタンを選択する(図9(A))。最後に、表示部107下部にある「変更」のボタンを操作することにより、入力ボタンの入れ替えが完了する(図9(B))。
【0039】
図10は、入力ボタン表示領域111の入力ボタンを一括して変更している状態を表す図である。入力ボタン表示領域111の入力ボタンを一括して変更する方法においては、予備セット選択領域133を操作し、新しく入れ替えたい入力ボタン予備セットを選択する(図10(A))。そして、表示部107下部にある「一括変更」のボタンを操作することにより、入力ボタンの入れ替えが完了する(図10(B))。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上のように本発明のゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びゲーム用プログラムによると、操作者が入力部から指先を離すことなく複数の入力ボタンのうち隣合う2以上の入力ボタンを連続操作することにより、2以上の入力ボタンに対応する表示動作を連続して実行することができるので、従来よりも少ない入力操作で多くの表示動作を表示部に実行させることができる。
【符号の説明】
【0041】
101 ゲーム装置
102 プロセッサ部
103 内部記憶装置
104 メインメモリ
105 通信部
106 入力部
107 表示部
111 入力ボタン表示領域
113 連結線
115 指先
121 メイン領域
123 ユーザ情報表示領域
125 サブ領域
127 スタンプ画像
129 スタンプ画像
131 入力ボタン予備セット表示領域
133 予備セット選択領域
B1~B15 入力ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10