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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-07
(45)【発行日】2023-03-15
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04883 20220101AFI20230308BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20230308BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20230308BHJP
   G09G 3/34 20060101ALI20230308BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20230308BHJP
【FI】
G06F3/04883
G09F9/00 366A
G09G5/00 510A
G09G5/00 510H
G09G5/00 530T
G09G3/34 C
G09G3/20 691D
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019180078
(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2021056832
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】高杉 昌秀
【審査官】菅原 浩二
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-157294(JP,A)
【文献】特開2010-045527(JP,A)
【文献】特開平06-231080(JP,A)
【文献】特開2004-235686(JP,A)
【文献】特開2011-099948(JP,A)
【文献】特開2012-256226(JP,A)
【文献】特開2012-177839(JP,A)
【文献】特開2013-143596(JP,A)
【文献】特開2007-233099(JP,A)
【文献】特開2005-284809(JP,A)
【文献】特開2011-008101(JP,A)
【文献】特表2016-528547(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0035794(US,A1)
【文献】米国特許第09678653(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
G09F 9/00
G09G 5/00
G09G 5/36
G09G 3/34
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ペーパーを含む表示部と、
操作部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操作部を介してリフレッシュ命令を受け付けると、前記電子ペーパーをリフレッシュさせ
前記制御部は、前記操作部を介して、自動的なリフレッシュを実行しない旨の指示も受け付ける、表示装置。
【請求項2】
前記操作部は、前記電子ペーパーに重ねて配置されるタッチパッドを含む、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記タッチパッドを介して手書き入力または消しゴム操作を受け付ける、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記タッチパッドの一部は、前記電子ペーパーの外側まで延設されて、外側部分においてリフレッシュ命令を受け付ける、請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、所定の条件が満たされた際に、前記表示部または他の出力部を介して、リフレッシュ命令の入力を促す旨の通知を行う、請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記操作部は、複数のモードそれぞれを指定するための複数のボタンと、前記複数のボタンの端に配置される前記リフレッシュ命令を受け付けるためのボタンと、を含む、請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記複数のボタンと前記リフレッシュ命令を受け付けるためのボタンは、前記複数のボタンと前記リフレッシュ命令を受け付けるためのボタンを示すための情報が印刷されたシートを含む、請求項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示装置は、その左右両端部を片手で挟持できるものであって、
前記リフレッシュ命令を受け付けるためのボタンが前記表示装置の右下または左下に配置される、請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記操作部は、前記リフレッシュ命令を受け付けるためのハードウェアボタンを含む、請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記操作部は、電源のON/OFF命令を受け付けるためのハードウェアボタンを含み、
前記制御部は、前記ハードウェアボタンが短く押されるとリフレッシュ命令を受け付け、前記ハードウェアボタンが長く押されると電源のON/OFF命令を受け付ける、請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、電源のOFF命令を受け付けた際に、前記電子ペーパーの全面を白に変換し、リフレッシュしてから電源をOFFする、請求項1から10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記操作部は、電源のON命令およびOFF命令を受け付けるためのハードウェアボタンを含み、
前記ハードウェアボタンは、その表面が前記表示装置の筐体から凹んだ場所に位置するように設けられる、請求項1から11のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項13】
前記タッチパッドの下端には、複数のモードそれぞれを指定するための複数のボタンと、前記複数のボタンの端に配置される前記リフレッシュ命令を受け付けるためのボタンと、を示すための情報が印刷される、請求項2から4のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電子ペーパーを利用した表示装置が知られている。たとえば、特開2015-187674号公報(特許文献1)には、電子ペーパー、管理装置、電子ペーパーシステム、リフレッシュ制御方法およびプログラムが開示されている。特許文献1によると、電子ペーパーは、表示部と、制御部とを有する。制御部は、表示部に表示されているページである現ページと現ページの次に表示されることが予測されるページとの差分である予測差分に基づいて、表示部をリフレッシュするか否かを判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-187674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、電子ペーパーを搭載した使い易い表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明のある態様に従うと、電子ペーパーを含む表示部と、操作部と、制御部と、を備える表示装置が提供される。制御部は、操作部を介してリフレッシュ命令を受け付けると、電子ペーパーをリフレッシュさせる。
【発明の効果】
【0006】
以上のように、本発明によれば、電子ペーパーを搭載した使い易い表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態にかかる表示装置の外観を示すイメージ図である。
図2】第1の実施の形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。
図3】第1の実施の形態にかかる表示装置の制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<表示装置100の外部構成>
【0009】
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる表示装置100(の一例である電子ノート)の外観について説明する。以下では、図1における上方を上方と言い、図1における下方を下方と言い、図1における左方を左方と言い、図1における右方を右方と言い、図1における紙面の奥方向を後方といい図1における紙面の手前方向を前方または正面と言う。
【0010】
本実施の形態にかかる表示装置100は、その正面の大部分に、正面視略長方形のタッチパネル150が設けられる。当該タッチパネル150は、その周囲と、背面とが、正面視略長方形の筐体101によってカバーされる。
【0011】
より詳細には、筐体101の内側には、略長方形の電子ペーパー131が搭載されて、当該電子ペーパー131の上面にタッチパッド141が敷設される。つまり、電子ペーパー131とタッチパッド141によってタッチパネル150が構成される。なお、電子ペーパーはリフレッシュする必要がある表示部の一例である。
【0012】
筐体101は、正面視した際にタッチパネル150周囲を覆っている枠部を有する。枠部は正面視した際に上枠部、左枠部、右枠部、下枠部を有する。下枠部は上枠部、左枠部、右枠部に比して幅が広くなっている。タッチパネル150の下方の下枠部の左右の中央には、電源ボタン145が設けられる。電源ボタン145は、角丸四角形状を有している。本実施の形態においては、電源ボタン145は、下枠部(筐体101)の表面から窪んだ位置に配置される。より詳細には、電源ボタン145が押されていない状態で、電源ボタン145の表面が、筐体101の表面よりも奥まった箇所に位置する。また、電源ボタン145は、下枠部の上下方向中央よりも下方部分に設けられている。このように、タッチパネル150から離れた位置に電源ボタン145が位置するため、タッチパネル150を操作中に誤って電源ボタン145を操作してしまう可能性を低減できる。
【0013】
タッチパネル150の下端部には、モードを切り替えるためのボタン142A,142B,142Cが配置される。より詳細には、当該ボタンとして、タッチパネル150の下端部の正面側には、ボタンの役割、すなわち機能やモードなど、を示すための説明用のシートが配置される。説明用のシートのうちの、右端には、後述するリフレッシュ命令を受け付けるためのリフレッシュボタン142Xを示す領域が設けられる。以下、このシートをボタン画像シート142と呼ぶ。
【0014】
なお、本実施の形態にかかる表示装置100は、横方向の長さXが、女性が片手で挟持(把持)できるサイズ、たとえば7cm以上15cm以下であることが好ましい。より好ましくは、横方向の長さXは、9cm以上13cm以下である。
<表示装置100の内部構成>
【0015】
次に、本実施の形態にかかる表示装置100を構成する各装置の構成や機能について説明する。図2を参照して、本実施の形態にかかる表示装置100は、筐体の101の内側に、主に、表示部130と、操作部140と、通信インターフェイス160と、電源190と、コントローラ110とが搭載される。
【0016】
コントローラ110は、プロセッサ111や、メモリ112や、時計113などが制御基板上に搭載されて構成される。プロセッサ111は、メモリ112のプログラムを実行することによって表示装置100の各部を制御する。メモリ112は、制御プログラムや、ユーザによって入力されたデータや、書籍のテキストデータや、漫画の画像データや、外部の装置から受信したデータや、自動的にリフレッシュする頻度の指定や、自動的なリフレッシュを禁止する旨のフラグ、などを記憶する。時計は、現在時刻や、所定のタイミングからの経過時間、などを測定してプロセッサ111に受け渡す。
【0017】
表示部130は、電子ペーパー131を含む。電子ペーパー131は、電気泳動方式や電子粉流体方式など、特に限定するものではない。プロセッサ111は、メモリ112のテキストデータに基づいて電子ペーパー131に書籍などのテキストを表示させたり、メモリ112の画像データに基づいて電子ペーパー131に漫画などの画像を表示させたりする。
【0018】
操作部140は、タッチパッド141や、ボタン画像シート142や、電源ボタン145などを含む。タッチパッド141は、電子ペーパー131の前方(正面)に、電子ペーパー131と重なる位置に配置される。上述したように、タッチパッド141と電子ペーパー131によってタッチパネル150が構成される。このように構成されているため、コントローラ110は、タッチパッド141を介してユーザによる手書き入力命令を受け付けて、手書き画像をメモリ112に記憶したり、電子ペーパー131に当該手書き画像を表示させたりすることができる。
【0019】
また、コントローラ110は、電子ペーパー131にソフトウェアボタンを表示させて、対応する箇所のタッチパッド141にタッチされることによって各種の命令を受け付ける。たとえば、コントローラ110は、電子ペーパー131に、たとえば、ホームページへ移動するためのボタンや、ペンの指定を受け付けるためのボタンや、手書き画像を消すための消しゴムモードを介するためのボタンや、マーカーを指定するためのボタンや、その他の各種の設定を行うためのボタンを表示させて、対応するタッチパッド141にタッチされることによって各種の命令を受け付ける。
【0020】
たとえば、消しゴムボタンにタッチされると、プロセッサ111は、消しゴムツールを起動して、タッチパッド141を介してタッチされた領域を認識して、電子ペーパー131に当該領域を白色に変換させていく。なお、本実施の形態においては、何も記入されていないエリアが白色となるように構成されており、テキストや画像が記入された部分は黒色で表示されるように構成されている。なお、何も記入されていないエリアが黒色などの別の色となるように構成されて、テキストや画像が記入された部分が白色などの別の色で表示されるように構成されてもよい。
【0021】
あるいは、設定を行うためのボタンにタッチされると、プロセッサ111は、タッチパッド141を介して、例えば、電源が自動オフされるまでの時間を設定したりできる。また、電子ペーパー131を自動的にリフレッシュする機能を有する場合には、自動的にリフレッシュするための間隔や条件を受け付けたり、電子ペーパー131を自動的にリフレッシュすることを禁止したり許可したりするための命令を受け付けたりすることもできる。なお、自動的にリフレッシュする機能を有さなくてもよい。
【0022】
また、より詳細には、本実施の形態においては、タッチパッド141は、電子ペーパー131が配置されるエリアよりも下方まで延設され、タッチパッド141の下端部の前方(表面)にはボタン画像シート142が配置される。あるいはタッチパッド141の下端部の表面に説明画像が印刷される。なお、本実施形態では、電子ペーパー131とボタン画像シート142とは重ならないように配置されているが、重なる部分が存在してもよい。
【0023】
図1に示すように、ボタン画像シート142には、複数のモード指定ボタン142A,142B,142Cと、リフレッシュボタン142Xの画像またはテキストが印刷されている。よって、電子ペーパー131の電源をOFFしても複数のモード指定ボタン142A,142B,142C、リフレッシュボタン142Xは、消えることはない。特に、リフレッシュボタン142Xは、ボタン画像シート142の右端部に設けられ、複数のモードのボタン142A,142B,142Cよりも小さく構成される。より詳しくは、リフレッシュボタン142Xは、複数のモード指定ボタン142A,142B,142Cよりも横幅が小さく、面積も小さく構成されている。プロセッサ111は、ボタン画像シート142上からの、タッチパッド141の下端部に対するタッチ操作を受け付けて、指定されたモードに移行したり、電子ペーパー131をリフレッシュしたりする。
【0024】
また、リフレッシュボタン142Xをボタン画像シート142の右端部に設けることにより、ユーザの手の大きさにもよるが、左手で表示装置を持った際に、左手小指でリフレッシュボタン142Xを押すことも可能となり、利便性が向上する。
【0025】
なお、本実施形態においては、モード指定ボタン142Aはスケジュールモード、モード指定ボタン142Bはノートモード、モード指定ボタン142CはTODOモードといったモードに移行するためのボタンである。
【0026】
電源ボタン145は、電源のON命令やOFF命令を受け付けて、プロセッサ111に入力する。
【0027】
通信インターフェイス160は、プロセッサ111からの指令に基づいて、外部の装置とデータをやり取りする。
【0028】
電源190は、表示装置100の各部に電力を供給する。
<表示装置100における情報処理>
【0029】
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる表示装置100の情報処理について説明する。表示装置100のプロセッサ111は、メモリ112のプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0030】
まず、プロセッサ111は、タッチパッド141を介して、リフレッシュボタン142Xが押されたか否かを判断する(ステップS102)。リフレッシュボタン142Xが押された場合(ステップS102にてYESである場合)、プロセッサ111は、電子ペーパー131を白黒反転させることによってリフレッシュを実行させる(ステップS104)。
【0031】
リフレッシュボタン142Xが押されていない場合(ステップS102にてNOである場合)、プロセッサ111は、所定の条件が満たされているか否かを判断する(ステップS106)。たとえば、プロセッサ111は、前回のページのリフレッシュからページ送りが所定回数以上行われたか否か、あるいは、前回のページのリフレッシュから手書きの入力または消しゴムによる消去が所定回数以上行われたか否か、を判断する。
【0032】
所定の条件が満たされている場合(ステップS106にてYESである場合)、プロセッサ111は、自動的なリフレッシュが許可されているか否かを判断する(ステップS108)。
【0033】
自動的なリフレッシュが許可されている場合(ステップS108にてYESである場合)、プロセッサ111は、プロセッサ111は、電子ペーパー131を白黒反転させることによってリフレッシュを実行させる(ステップS104)。
【0034】
自動的なリフレッシュが許可されていない場合(ステップS108にてNOである場合)、プロセッサ111は、電子ペーパー131にリフレッシュを促すメッセージやアイコンを表示させたり、スピーカやライトなどの他の出力機能によってリフレッシュを促す情報を出力させたりする(ステップS110)。
【0035】
このように、本実施の形態にかかる表示装置100は、ユーザによるリフレッシュ命令を受け付けるため、ユーザが所望するタイミングで電子ペーパー131がリフレッシュされる。その結果、残像によって画面が見にくい状態を低減したり、リフレッシュが頻繁に行われてユーザの目が疲れ易い状態を低減したりすることができる。また、リフレッシュボタン142Xが、ユーザにとってわかりやすい位置にあるため、電子ペーパー131をリフレッシュする際の使用性が良い。
<第2の実施の形態>
【0036】
上記の実施の形態においては、リフレッシュボタン142Xが、ボタン画像シート142の右端部に、他のモード指定ボタン142A,142B,142Cよりも小さいサイズで、設けられるものであったが、リフレッシュボタン142Xは、ボタン画像シート142の左端部に他のモード指定ボタン142A,142B,142Cよりも小さいサイズで設けられるものであってもよい。あるいは、リフレッシュボタン142Xは、他のモード指定ボタン142A,142B,142Cと同様の大きさで構成されてもよい。
<第3の実施の形態>
【0037】
また、上記の実施の形態においては、電子ペーパー131が設けられていない部分までタッチパッド141を延設し、当該部分の表面にボタン画像シート142を配置するものであったが、リフレッシュボタン142Xも電子ペーパー131によって表示されるソフトウェアボタンによって実現されてもよい。逆に、ホームページへ移動するためのボタンや、ペンの指定を受け付けるためのボタンや、手書き画像を消すための消しゴムモードを介するためのボタンや、マーカーを指定するためのボタンや、その他の各種の設定を行うためのボタンを、ソフトウェアボタンではなく、ボタン画像シート142や印刷画像によって実現してもよい。
<第4の実施の形態>
【0038】
また、リフレッシュボタン142Xは、タッチパッド141を利用しない構成であってもよい。たとえば、電源ボタン145のように筐体101に設けられる通常のハードウェアボタンによってリフレッシュ命令を受け付けてもよい。
<第5の実施の形態>
【0039】
あるいは、コントローラ110は、電源ボタン145が短く、たとえば3秒以内など、押されるとリフレッシュ命令として受け付けて、電源ボタン145を長く、たとえば3秒より長く、押されると電源ON・OFF命令として受け付けてもよい。
<第6の実施の形態>
【0040】
また、プロセッサ111は、電源OFF命令を受け付けると、電子ペーパー131の画面の情報をメモリ112に記憶させた状態で、電子ペーパー131の全面を白色に変換してから、電源をOFFする。
【0041】
より好ましくは、プロセッサ111は、電源OFF命令を受け付けると、電子ペーパー131の画面の情報はメモリ112に記憶させた状態で、電子ペーパー131の全面を白色に変換してから、さらにリフレッシュしてから、電源をOFFする。
【0042】
本実施の形態においては、電源がONされると、プロセッサ111は、メモリ112の情報を読み出して、電源がOFFされた直前の画面に表示されている画像やテキストを電子ペーパー131に再度表示させる。
【0043】
このような構成とすることで、ユーザは電源がOFFとなったことを容易に知ることができる。
<第7の実施の形態>
【0044】
上記の実施の形態においては、操作部140が手書き入力を受け付けることが可能なタッチパッド141で構成されるものであったが、ボタン操作のみを受け付けるタッチパッドで構成されてもよい。
【0045】
あるいは、タッチパッド141を有するタッチパネル150ではなく、単なるディスプレイであってもよい。そして、ハードウェアキーボードなどの、複数のボタンによって操作部が構成されてもよい。
<まとめ>
【0046】
上記の実施の形態においては、電子ペーパーを含む表示部と、操作部と、制御部と、を備える表示装置が提供される。制御部は、操作部を介してリフレッシュ命令を受け付けると、電子ペーパーをリフレッシュさせる。
【0047】
好ましくは、操作部は、電子ペーパーに重ねて配置されるタッチパッドを含む。
【0048】
好ましくは、制御部は、タッチパッドを介して手書き入力または消しゴム操作を受け付ける。
【0049】
好ましくは、タッチパッドの一部は、電子ペーパーの外側まで延設されて、当該外側部分においてリフレッシュ命令を受け付ける。
【0050】
好ましくは、制御部は、操作部を介して、自動的なリフレッシュを実行しない旨の指示を受け付ける。
【0051】
好ましくは、制御部は、所定の条件が満たされた際に、表示部または他の出力部を介して、リフレッシュ命令の入力を促す旨の通知を行う。
【0052】
好ましくは、操作部は、複数のモードそれぞれを指定するための複数のボタンと、複数のボタンの端に配置されるリフレッシュ命令を受け付けるためのボタンと、を含む。
【0053】
好ましくは、複数のボタンとリフレッシュ命令を受け付けるためのボタンは、複数のボタンとリフレッシュ命令を受け付けるためのボタンを示すための情報が印刷されたシート(ボタン画像シート)を含む。
【0054】
好ましくは、表示装置は、その左右両端部を片手で挟持できるものである。リフレッシュ命令を受け付けるためのボタンが表示装置の右下に配置される。
【0055】
好ましくは、表示装置は、その左右両端部を片手で挟持できるものである。リフレッシュ命令を受け付けるためのボタンが表示装置の左下に配置される。
【0056】
好ましくは、操作部は、複数のモードそれぞれを指定するための複数のボタンと、複数のボタンの端に配置されるリフレッシュ命令を受け付けるためのボタンと、を含む。
【0057】
好ましくは、操作部は、リフレッシュ命令を受け付けるためのハードウェアボタンを含む。
【0058】
好ましくは、操作部は、電源のON/OFF命令を受け付けるためのハードウェアボタンを含む。制御部は、ハードウェアボタンが短く押されるとリフレッシュ命令を受け付け、ハードウェアボタンが長く押されると電源のON/OFF命令を受け付ける。
【0059】
好ましくは、制御部は、電源のOFF命令を受け付けた際に、電子ペーパーの全面を白に変換し、リフレッシュしてから電源をOFFする。
【0060】
好ましくは、操作部は、電源のON命令およびOFF命令を受け付けるためのハードウェアボタンを含む。ハードウェアボタンは、その表面が表示装置の筐体から凹んだ場所に位置するように設けられる。
【0061】
好ましくは、タッチパッドの下端には、複数のモードそれぞれを指定するための複数のボタンと、複数のボタンの端に配置されるリフレッシュ命令を受け付けるためのボタンと、を示すための情報が印刷される。
【0062】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0063】
100 :表示装置
101 :筐体
110 :コントローラ
111 :プロセッサ
112 :メモリ
113 :時計
130 :表示部
131 :電子ペーパー
140 :操作部
141 :タッチパッド
142 :ボタン画像シート(シート)
142A :モード指定ボタン
142B :モード指定ボタン
142C :モード指定ボタン
142X :リフレッシュボタン
145 :電源ボタン
150 :タッチパネル
160 :通信インターフェイス
190 :電源
図1
図2
図3