(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-07
(45)【発行日】2023-03-15
(54)【発明の名称】立設式昇降テレビスタンド
(51)【国際特許分類】
H04N 5/64 20060101AFI20230308BHJP
F16M 11/08 20060101ALI20230308BHJP
F16M 11/18 20060101ALI20230308BHJP
F16M 11/24 20060101ALI20230308BHJP
F16M 11/26 20060101ALI20230308BHJP
F16M 11/28 20060101ALI20230308BHJP
F16M 13/00 20060101ALI20230308BHJP
【FI】
H04N5/64 581K
F16M11/08
F16M11/18 Z
F16M11/24 C
F16M11/24 G
F16M11/26 J
F16M11/28 D
F16M13/00 R
F16M11/08 G
H04N5/64 581M
(21)【出願番号】P 2021156620
(22)【出願日】2021-09-27
【審査請求日】2021-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】519378274
【氏名又は名称】謝峰隆
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】謝峰隆
【審査官】西谷 憲人
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201487507(CN,U)
【文献】特開2021-065367(JP,A)
【文献】特表2008-512133(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0109892(US,A1)
【文献】中国実用新案第214037648(CN,U)
【文献】中国実用新案第212056380(CN,U)
【文献】中国実用新案第208334845(CN,U)
【文献】特開2002-356132(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0014493(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107274785(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第113007518(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111102454(CN,A)
【文献】中国実用新案第211821548(CN,U)
【文献】中国実用新案第211742290(CN,U)
【文献】特開2008-241925(JP,A)
【文献】中国実用新案第2847431(CN,Y)
【文献】国際公開第2020/044503(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/64
F16M 11/08
F16M 11/18
F16M 11/24
F16M 11/26
F16M 11/28
F16M 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持フレーム、シリンダ及び組立フレームを備えた、立設式昇降テレビスタンドであって、
前記支持フレームの底部には、ベースが設けられ、前記ベースの上端には、支持外管体が配設され、前記支持外管体内には、支持内管体が可動可能に嵌合され、
前記シリンダは、前記支持フレームの前記支持外管体内に配設され、前記シリンダの底部は、前記ベース上に連結固定され、前記シリンダの出力軸の上端は、前記支持内管体の上端に組立固定され、前記支持内管体の上端には、前記出力軸に対応した制御部材が設けられ、前記制御部材により前記シリンダの前記出力軸の動作が制御され、
前記組立フレームの底部には、回転軸が設けられ、前記回転軸は、軸スリーブを介して前記シリンダの前記出力軸の頂端に連結固定され、前記組立フレームは、前記回転軸を軸心として旋回可能であり、前記組立フレームの前端には、テレビの背面が取り付けられ
、
前記組立フレームは、前記軸スリーブに設けられたロック部材が前記シリンダの前記出力軸をロックすると、旋回しなくなり、
前記組立フレームの前端の外側には、複数の組立溝が配列され、
前記組立溝内には、組立杆が配設され、
前記組立杆には、複数の組立孔が形成され、
前記テレビの寸法に応じて前記組立孔を選択し、前記組立溝内に前記組立杆を挿設し、組立部材を適宜の位置の前記組立孔に挿通させて前記テレビの背面に取り付け、
位置決め部材で前記組立杆を位置決めすることで、前記組立溝内で前記組立杆が不用意に摺動することを防止可能であることを特徴とする、
立設式昇降テレビスタンド。
【請求項2】
前記シリンダは気圧シリンダであることを特徴とする請求項1に記載の立設式昇降テレビスタンド。
【請求項3】
前記シリンダは油圧シリンダであることを特徴とする請求項1に記載の立設式昇降テレビスタンド。
【請求項4】
前記シリンダの前記出力軸は、35cmの範囲内で高さ調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の立設式昇降テレビスタンド。
【請求項5】
前記組立フレームは、前記回転軸を軸心として左右方向に15度の角度で揺動することを特徴とする請求項1に記載の立設式昇降テレビスタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立設式昇降テレビスタンドに関し、特に、使用高さを調整する際に工具を使用しなくても所望の高さに迅速かつ容易に調整することができる上、無段階方式で高さを調整することができ、見たい方向に角度調整することもできるため、使用上、実用的価値が高くて機能的である、立設式昇降テレビスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
自宅、公共場所、店舗などでは、放映される番組を見易いように、様々なテレビスタンドにテレビが固定されている。
【0003】
このようなテレビスタンドの従来の構造は、例えば、特許文献1~4のように立設式に設計され、テレビが設置固定され、支持フレーム上の異なる高さのねじ孔に挿設した螺着部材によりロックして、テレビの使用高さを調整していた。
【0004】
上述したようなテレビスタンドには、例えば特許文献1~4がある。これらの特許文献1~4は、立設式に設計され、テレビを固定設置するために用い、テレビの使用高さを調整するという期待される効果を達成することができたが、実際に使用すると分かるように、このような従来の構造には以下(1)及び(2)の欠点があった。
(1)支持フレーム上の異なる高さのねじ孔に螺着部材を挿設してロックし、テレビの使用高さを調整していたが、調整過程では、工具を別途用いて各螺着部材を回転させる必要があったため、操作が不便であった。
(2)テレビの使用高さを上下に調整することしかできず、テレビを旋回させて見る角度を調整することができず、テレビを見る角度を調整するときは、テレビスタンド全体を回転させる必要があった。このため極めて不便であり、その全体の構造上依然として改善の余地があった。
【0005】
こうした現状に鑑み、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、実用的価値の高い本発明の立設式昇降テレビスタンドを完成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】登録実用新案第3202140号公報
【文献】特開2020-136758号公報
【文献】特許第6867075号公報
【文献】特許第6865495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、使用高さを調整する際に工具を使用しなくても所望の高さに迅速かつ容易に調整することができる上、無段階方式で高さを調整することができ、見たい方向に角度調整することもできるため、使用上、実用的価値が高くて機能的である、立設式昇降テレビスタンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、支持フレーム、シリンダ及び組立フレームを備えた、立設式昇降テレビスタンドであって、前記支持フレームの底部には、ベースが設けられ、前記ベースの上端には、支持外管体が配設され、前記支持外管体内には、支持内管体が可動可能に嵌合され、前記シリンダは、前記支持フレームの前記支持外管体内に配設され、前記シリンダの底部は、前記ベース上に連結固定され、前記シリンダの出力軸の上端は、前記支持内管体の上端に組立固定され、前記支持内管体の上端には、前記出力軸に対応した制御部材が設けられ、前記制御部材により前記シリンダの前記出力軸の動作が制御され、前記組立フレームの底部には、回転軸が設けられ、前記回転軸は、軸スリーブを介して前記シリンダの前記出力軸の頂端に連結固定され、前記組立フレームは、前記回転軸を軸心として旋回可能であり、前記組立フレームの前端には、テレビの背面が取り付けられることを特徴とする、立設式昇降テレビスタンドを提供する。
【0009】
前記シリンダは気圧シリンダであることが好ましい。
【0010】
前記シリンダは油圧シリンダであることが好ましい。
【0011】
前記シリンダの前記出力軸は、35cmの行程内で高さ調整可能であることが好ましい。
【0012】
前記組立フレームは、前記回転軸を軸心として左右方向に15度の角度で揺動することが好ましい。
【0013】
前記組立フレームは、前記軸スリーブに設けられたロック部材が前記シリンダの前記出力軸をロックすると、旋回しなくなることが好ましい。
【0014】
前記組立フレームの前端には、複数の組立溝が配列され、前記組立溝内には、組立杆が配設され、前記組立杆には、複数の組立孔が形成され、前記テレビのそれぞれの寸法に応じて前記組立孔を選択し、前記組立溝内に前記組立杆を対応させて挿設し、組立部材を適宜の位置の前記組立孔に挿通させて前記テレビの背面に取付けることが好ましい。
【0015】
前記組立フレームの外側には、組立溝が形成され、位置決め部材により前記組立杆が位置決めされ、前記組立溝内で前記組立杆が不用意に摺動することを防ぐことが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る立設式昇降テレビスタンドは、使用高さを調整する際に工具を使用しなくても所望の高さに迅速かつ容易に調整することができる上、無段階方式で高さを調整することができ、見たい方向に角度調整することもできるため、使用上、実用的価値が高くて機能的である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドを示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドを示す組立斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドを示す部分拡大図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドの使用高さを調整するときの状態を示す斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドの使用方向の角度を調整するときの状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の技術手段及びそれにより達成可能な効果を、より完全かつ明白に開示するために、開示した添付の図面及び符号と併せて本発明を以下に詳説する。
【0019】
まず、
図1~
図3を参照する。
図1は、本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドを示す分解斜視図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドを示す組立斜視図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドを示す部分拡大図である。
図1~
図3に示すように、本発明の一実施形態に係る立設式昇降テレビスタンドは、少なくとも支持フレーム1、シリンダ2及び組立フレーム3から構成されてなる。
【0020】
支持フレーム1の底部には、ベース11が設けられる。ベース11の上端には、支持外管体12が配設される。支持外管体12内には、支持内管体13が可動可能に嵌合される。
【0021】
シリンダ2は、気圧シリンダ又は油圧シリンダでもよい。シリンダ2は、支持フレーム1の支持外管体12内に配設される。シリンダ2の底部は、ベース11上に連結固定される。シリンダ2の出力軸21の上端は、支持内管体13の上端に組立固定され、支持内管体13の上端には、出力軸21に対応した制御部材22が設けられ、制御部材22によりシリンダ2の出力軸21の動作が制御され、出力軸21は、35cmの行程内で高さ調整可能である。
【0022】
組立フレーム3の底部には、回転軸31が設けられる。回転軸31は、軸スリーブ32を介してシリンダ2の出力軸21の頂端に連結固定される。組立フレーム3は、回転軸31を軸心として左右方向に15度の角度で揺動可能であり、軸スリーブ32に設けられたロック部材321が出力軸21をロックすると、旋回しなくなる。
組立フレーム3の前端には、複数の組立溝33が配列される。組立溝33内には、組立杆34が配設される。組立杆34には、複数の組立孔341が形成され、テレビ4のそれぞれの寸法に応じて前記組立孔を選択し、組立溝33内に組立杆34を対応させて挿設し、組立部材342を適宜の位置の組立孔341に挿通させてテレビ4の背面に取付ける。組立フレーム3の外側には、組立溝33が形成され、位置決め部材35により組立杆34が位置決めされ、組立溝33内で組立杆34が不用意に摺動することを防ぐ。
【0023】
本発明を操作する際、組立部材342を適宜な位置の組立杆34の組立孔341に挿通させてテレビ4の背面に取付け、テレビ4の背面を組立フレーム3の前端面に連結固定させた後、使用者がシリンダ2の制御部材22を押下げると、制御部材22により出力軸21を制御し、支持フレーム1の支持内管体13を組立フレーム3及びテレビ4とともに移動させる(
図4を再び参照する)。使用者は、必要に応じてテレビ4を適宜な高さに調整した後、制御部材22に対して加えられている下向きの圧力を開放すると、調整したい高さにテレビ4を固定させることができる。
使用者がテレビ4を回転させるときは、テレビ4を組立フレーム3とともに回転軸31を軸心として左右方向に旋回させ(
図5を再び参照する)、テレビ4を見たい方向に角度調整した後、軸スリーブ32のロック部材321により出力軸21をロックすると、組立フレーム3及びテレビ4が旋回することを防ぐことができる。
【0024】
上述したことから分かるように、本発明の立設式昇降テレビスタンドは、従来技術と比べ、以下(1)及び(2)の長所を有する。
(1)シリンダの出力軸を利用し、組立フレームとともにテレビを上下に移動させて所望の適宜な高さに調整し、使用高さに調整する際に工具を別途使用しなくても迅速かつ容易に所望の高さに調整することができる上、無段階方式で高さを調整することもできる。
(2)テレビを組立フレームとともに回転軸を軸心として左右方向に旋回させることができるため、使用者は使用ニーズに応じてテレビを見たい方向に角度調整することができ、実用的価値が高い。
【符号の説明】
【0025】
1 支持フレーム
2 シリンダ
3 組立フレーム
4 テレビ
11 ベース
12 支持外管体
13 支持内管体
21 出力軸
22 制御部材
31 回転軸
32 軸スリーブ
33 組立溝
34 組立杆
35 位置決め部材
321 ロック部材
341 組立孔
342 組立部材
【要約】
【課題】無段階方式で高さを調整することができるとともに、見たい方向に角度調整することもできる立設式昇降テレビスタンドを提供する。
【解決手段】立設式昇降テレビスタンドは、支持フレーム1、シリンダ2及び組立フレーム3を備える。支持フレームの底部には、ベース11が設けられる。ベースの上端には、支持外管体12が配設される。支持外管体内には、支持内管体13が可動可能に嵌合される。シリンダは、支持フレームの支持外管体内に配設される。シリンダの底部は、ベース上に連結固定される。シリンダの出力軸21の上端は、支持内管体の上端に組立固定される。支持内管体の上端には、出力軸に対応した制御部材22が設けられ、制御部材によりシリンダの出力軸の動作が制御される。組立フレームの底部には、回転軸が設けられる。回転軸は、軸スリーブ32を介してシリンダの出力軸の頂端に連結固定される。
【選択図】
図1