(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-08
(45)【発行日】2023-03-16
(54)【発明の名称】情報統合装置
(51)【国際特許分類】
G16H 30/40 20180101AFI20230309BHJP
【FI】
G16H30/40
(21)【出願番号】P 2018241309
(22)【出願日】2018-12-25
【審査請求日】2021-12-14
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成30年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構、「未来医療を実現する先端医療機器・システムの研究開発/安全性と医療効率の向上を両立するスマート治療室の開発」委託研究開発、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】519320697
【氏名又は名称】株式会社OPExPARK
(73)【特許権者】
【識別番号】591173198
【氏名又は名称】学校法人東京女子医科大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】椋本 豪
(72)【発明者】
【氏名】奥田 英樹
(72)【発明者】
【氏名】村垣 善浩
(72)【発明者】
【氏名】岡本 淳
【審査官】森田 充功
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/163600(WO,A1)
【文献】特開2015-185125(JP,A)
【文献】特開2009-271127(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 30/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の治療に使用される複数の医療用のデバイス(21)から取得されるデバイス情報が、前記デバイス情報が取得された時刻および前記デバイス情報の種類を表す情報を含んだ第1タグ情報と関連づけて記憶される情報記憶部(31)と、
前記情報記憶部に記憶された複数の前記デバイス情報のうち、同一時間に対応づけられる一種類以上の前記デバイス情報を抽出し、抽出した前記デバイス情報を1画面で表示するための画像データである主画像データを生成するように構成された主画像生成部(53:S210~S230)と、
前記画像データによって表示される表示画像中のコメント対象を指定するように構成された対象指定部(52,53:S310~S330)と、
前記対象指定部により指定された前記コメント対象に関連付けられる情報であるコメント情報を入力するように構成されたコメント入力部(52,53:S420)と、
前記コメント入力部により入力された前記コメント情報を、前記対象指定部にて指定された前記コメント対象を特定するための情報を含んだ第2タグ情報と関連づけて前記情報記憶部に記憶させるように構成された情報生成部(53:S340~S410,S440~S470)と、
前記主画像データにより表示される画像である主画像中に前記コメント対象が含まれる場合に、当該コメント対象に対応する前記コメント情報を前記情報記憶部から抽出し、抽出した前記コメント情報を前記主画像中の前記コメント対象と関連づけて表示するための画像データであるコメント画像データを生成するように構成されたコメント画像生成部(53:S210~S220,S240)と、
を備え
、
前記コメント対象の一つとして表示画像全体を含む
情報統合装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報統合装置であって
前記対象指定部は、前記表示画像を表示する画面上の位置を指定するように構成され、
前記コメント対象の一つとして、前記指定部にて指定された位置に表示された前記デバイス情報または該デバイス情報の一部を含む、
情報統合装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報統合装置であって、
前記デバイス情報の一つとして、前記デバイスに関する制御パラメータを含む
情報統合装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の情報統合装置であって、
前記デバイス情報の一つとして、生体情報の波形を表すグラフを含む
情報統合装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の情報統合装置であって、
前記デバイス情報の一つとして、手術中における手術器具の3次元位置を含み、
前記コメント対象の一つとして、前記手術器具の3次元位置に対応した治療対象の3次元画像を表示する手術ナビゲーションシステムにおけるナビ画像を含む、
情報統合装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の情報統合装置であって、
前記対象指定部は、あらかじめ用意された操作部(Bev)が操作されたタイミングで
表示画像全体を前記コメント対象として指定するように構成された、
情報統合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、手術や治療で使用される医療装置から取得した医療情報を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、手術や治療で使用される複数の医療装置から医療情報を取得し、それら複数の医療情報を統合して画面に表示する医療情報システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のシステムは、術中におけるリアルタイムな検討およびサポート、術後における手術解析、カンファレンス等のふりかえり、事故調査、教育用途などに用いられる。その際に、関係者の間で様々な情報を簡単に共有できるようにしたいという要望がある。共有する情報としては、術中にした判断の内容、術中に受けたサポートの内容、各医療装置の設定変更や計測値の変化に対するコメント、術中または術後の振り返り時に気づいたこと等、教育のため及び学会発表資料作成のため等に必要な様々な情報が挙げられる。
【0005】
本開示の1つの局面は、医療用のデバイスから取得され画面表示される情報に対する利用者のコメントを簡易に共有および記録する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、情報統合装置であって、情報記憶部(31)と、主画像生成部(53:S210~S230)と、対象指定部(52,53:S310~S330)と、コメント入力部(52,53:S420)と、情報生成部(53:S340~S410,S440~S470)と、コメント画像生成部(53:S210~S220,S240)と、を備える。
【0007】
情報記憶部は、患者の治療に使用される複数の医療用のデバイス(21)から取得されるデバイス情報が、デバイス情報が取得された時刻およびデバイス情報の種類を表す情報を含んだ第1タグ情報と関連づけて記憶される。主画像生成部は、情報記憶部に記憶された複数のデバイス情報のうち、同一時間に対応づけられる一種類以上のデバイス情報を抽出し、抽出したデバイス情報を1画面で表示するための画像データである主画像データを生成する。対象指定部は、画像データによって表示される表示画像中のコメント対象を指定する。コメント入力部は、対象指定部により指定されたコメント対象に関連付けられる情報であるコメント情報を入力する。情報生成部は、コメント入力部により入力されたコメント情報を、対象指定部にて指定されたコメント対象を特定するための情報を含んだ第2タグ情報と関連づけて情報記憶部に記憶させる。コメント画像生成部は、主画像データにより表示される画像である主画像中にコメント対象が含まれる場合に、当該コメント対象に対応するコメント情報を情報記憶部から抽出し、抽出したコメント情報を主画像中のコメント対象と関連づけて表示するための画像データであるコメント画像データを生成する。
【0008】
このような構成によれば、デバイス情報自体からは読み取ることのできない情報等を、コメント情報として簡単に残すことができる。しかも、そのコメント情報は、対応するデバイス情報と関連づけて表示されるため、表示画面の閲覧者は、コメント対象を明確に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報統合装置の構成を表すブロック図である。
【
図2】情報統合装置の機能を表す機能ブロック図である。
【
図3】タグ付きデバイス情報の構造を示す説明図である。
【
図4】タグ付きコメント情報の構造を示す説明図である。
【
図5】デバイス情報生成処理を表すフローチャートである。
【
図7】表示処理において読み出す情報を表す説明図である。
【
図8】主画像のレイアウトの1例を表す説明図である。
【
図10】コメント付与処理を表すフローチャートである。
【
図11】コメント情報の表示例を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.全体構成]
情報統合装置1は、手術室における各種情報を統合して保存し、表示するための装置である。情報統合装置1は、術中におけるリアルタイムな検討およびサポート、術後における手術解析および教育用途などに適用される。
【0011】
図1に示すように、情報統合装置1は、デバイス群2と、サーバ3と、複数の端末5とを備える。
[2.デバイス群]
デバイス群2は、
図2に示すように、複数のデバイス21A~21Hを備える。各デバイス21A~21Hは、それぞれ、データを生成してサーバ3に供給する。以下では、複数のデバイス21A~21Hを区別することなく、任意のデバイスを指す場合は、デバイス21と記す。
【0012】
デバイス21は、手術や治療時に使用される医療機器および医療設備等である。具体的には、医療機器として、例えば、生体情報モニタ、呼吸機能モニタ、循環動態モニタ、鎮静モニタ、麻酔器、輸液ポンプ、シリンジ、血液浄化装置、人工心肺装置、補助循環装置等が挙げられる。医療設備として、例えば、手術ナビゲーションシステム(以下、手術ナビ)、IPカメラ、医療ガスシステム、内視鏡、顕微鏡、電気メス、ドリル、超音照射装置等が上げられる。また、デバイスには、空調システム、アイソレーションシステム等が含まれてもよい。
【0013】
そして、デバイス21から供給されるデータ(以下、デバイス情報)には、デバイス21による計測値、デバイス21から出力される動画および静止画、デバイス21の使用状況やエラーを含むデバイスの状態、デバイス21自体の設定値、およびデバイス21が扱うパラメータに関する設定値等が含まれる。
【0014】
なお、手術ナビは、手術中における手術器具の3次元位置および姿勢を取得する装置である。手術器具としては、電気メスおよび鉗子の他、顕微鏡等も挙げられる。手術器具の3次元位置および姿勢を取得する方法として、例えば、予め複数のマーカを手術器具の特定の位置に取り付け、手術が実施される空間において予め規定された基準位置から手術器具における特定の位置までのベクトルを手術器具の3次元位置として特定し、複数のマーカ間の位置関係から姿勢を特定することが考えられる。また、顕微鏡の焦点を3次元位置として特定してもよい。このとき、CT、MRI等により、患者の患部を予め撮影した3次元画像に対応付けて3次元位置を特定する。CTはComputed Tomographyの略であり、MRIはMagnetic Resonance Imagingの略である。
【0015】
[3.サーバ]
サーバ3は、データベース31と、サーバ処理部32とを備える。
データベース31は、HDD等によって実現され、
図2に示すように、デバイス情報領域45、コメント情報領域46、およびイベント情報領域47が少なくとも確保されている。デバイス情報領域45には、タグ付きデバイス情報T_Idvが格納され、コメント情報領域46には、タグ付きコメント情報T_Icmが格納され、イベント情報領域47には、イベントリストLが格納される。また、タグ付きデバイス情報T_Idvおよびタグ付コメント情報T_Icmを総称して統合情報ともいう。サーバ3は、情報記憶部に相当する。
【0016】
図3に示すように、タグ付きデバイス情報T_Idvは、第1タグ情報T1と、デバイス情報Idvとを有する。
デバイス情報Idvは、手術中等に、デバイス群2に属するいずれかのデバイス21から取得される情報であり、具体的には、計測値、設定値、および画像データ等が含まれる。
【0017】
第1タグ情報T1は、デバイス情報Idvに関する情報であり、時間タグT11およびデータ種別タグT12が少なくとも含まれる。時間タグT11は、デバイス情報Idvが取得された時刻(以下、取得時刻)を表す情報である。データ種別タグT12は、デバイス情報Idvの生成元となったデバイス21を特定するための識別情報を含む。なお、一つのデバイス21から複数のデバイス情報Idvが取得される場合は、いずれのデバイス情報Idvであるかを特定するための識別情報も含む。
【0018】
図4に示すように、タグ付きコメント情報T_Icmは、第2タグ情報T2と、コメント情報Icmとを有する。
コメント情報Icmは、術中または術後に端末5を介して入力される情報であり、具体的には、テキストデータ、音声データ、および画像データ等が含まれる。なお、画像データには、手書きの文字や図を表すビットマップデータ等が含まれてもよい。
【0019】
第2タグ情報T2は、コメント情報Icmに関する情報であり、コメント対象タグT21、時間タグT22、時間タグT23、およびコメント種別タグT24が少なくとも含まれる。
【0020】
コメント対象タグT21は、コメントの対象を特定するための情報である。コメント対象には、データ種別タグT12で識別されるデバイス情報Idvの全体またはその一部、およびデバイス情報Idvを特定しない情報全体(即ち、デバイス情報Idvが表示された画面全体)が含まれる。デバイス情報Idvがデバイス21による測定値であり、その測定値が数字やグラフで表示される場合、デバイス情報Idvの一部とは、表示される数字またはグラフ等が含まれる。
【0021】
時間タグT22は、コメント対象の取得時刻、即ち、上述の時間タグT11と同様の時刻を表す情報である。つまり、タグ付きコメント情報T_Icmは、コメント対象タグT21と、時間タグT22とによって、タグ付きデバイス情報T_Idvに対応づけられる。
【0022】
時間タグT23は、コメント情報Icmの入力時にコメント対象が指定された時刻を表す情報である。時間タグT23は、統合情報の再生が行われている現在の時刻(以下、再生時刻)を表す。但し、統合情報の再生がリアルタイムで行われている場合、即ち、統合情報の生成と同時に行われている場合は、時間タグT23は、時間タグT22と同じ値となってもよい。
【0023】
コメント種別タグT24は、コメント情報Icmの形式を表す情報であり、テキストデータ、音声データ、画像データ、音声認識データ、動作解析データ等が含まれる。
図9に示すように、イベントリストLには、情報の項目として、「発生時刻」「イベントカテゴリ」「イベント作成者」「イベント内容」「再生時刻」が少なくとも含まれる。「発生時刻」は、イベントが発生した時刻であり、取得時刻と同じ時間軸上の時刻を表す。「イベントカテゴリ」は、発生したイベントのカテゴリを表し、具体的には、どのデバイスに関わるイベントであるかを表す。「イベント作成者」は、イベントが、端末5からの入力によって発生したイベントである場合に、そのイベントを発生させる操作をした者を表す。「イベント作成者」は、端末5を介して入力されてもよいし、端末5の使用者として予め登録された情報を端末5から取得してもよい。「イベント内容」は、発生したイベントの内容を表し、特にコメントを入力する際に発生させるコメントイベントの場合は入力されたコメントの内容を表す。「再生時刻」は、統合情報の再生時に、リストLにイベントが追加登録された場合に、その登録が行われた時刻であり、再生時における現在時刻を表す。
【0024】
なお、「イベント作成者」および「イベント内容」の欄は、端末5を介して適宜記入される。
図1に戻り、サーバ処理部32は、CPU321と、例えば、RAM、ROM等の半導体メモリ(以下、メモリ322)と、を有するマイクロコンピュータを備える。
【0025】
サーバ処理部32は、機能的には、
図2に示すように、複数のプロバイダ41A~41Hと、ミドルウェア42とを備える。以下では、複数のプロバイダ41A~41Hを区別することなく任意のプロバイダを指す場合は、プロバイダ41と記す。
【0026】
各プロバイダ41には、それぞれデバイス21のいずれか一つが接続される。プロバイダ41は、接続されたデバイス21との間で情報のやり取りを仲介する。
ミドルウェア42は、プロバイダ41に接続される様々なデバイス21に対して、プログラミング言語や通信プロトコルの違いよらず、統一的なアクセス手段をプロバイダ41と共に提供する通信インターフェースである。ここでは、ミドルウェア42として、ORiNが用いられる。ORiNは、Open Resource interface for the Networkの略である。
【0027】
また、ミドルウェア42は、タグ付きデバイス情報T_Idvを生成するデバイス情報生成機能421と、要求に応じて現在時刻を提供する時計機能422とを少なくとも有する。
【0028】
[3-1.デバイス情報処理]
サーバ処理部32のミドルウェア42がデバイス情報生成機能421を実現するために実行する処理(以下、デバイス情報処理)を、
図5のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サーバ3に電源が投入されると、プロバイダ41毎に実行される。
【0029】
S110では、サーバ処理部32は、処理対象のプロバイダ41にデバイス21が接続されているか否かを判断する。サーバ処理部32は、デバイス21が接続されていないと判断した場合は、同ステップを繰り返すことで待機し、デバイス21が接続されていると判断した場合は、処理をS120に移行する。
【0030】
S120では、サーバ処理部32は、プロバイダ41を介してデバイス21からデバイス情報Idvを取得する。一つのデバイス21から取得されるデバイス情報Idvは、1種類であってもよいし、複数種類であってもよい。
【0031】
続くS130では、サーバ処理部32は、現在時刻を取得して時間タグT11を生成し、その時間タグT11を、S110にて取得されたデバイス情報Idvに挿入する。現在時刻は、マイコンが有する時計機能422から取得してもよいし、デバイス21からデバイス情報Idvと共に提供されるデバイス情報Idvの取得時刻を表す時刻情報を用いてもよい。
【0032】
続くS140では、サーバ処理部32は、S120で取得されたデバイス情報Idvに、そのデバイス情報Idvの種類を表すデータ種別タグT12を挿入する。データ種別タグT12は、プロバイダ41に接続されたデバイス21に応じて、予め用意されたものを用いる。
【0033】
続くS150では、サーバ処理部32は、上述の処理で時間タグT11およびデータ種別タグT12からなる第1タグ情報T1が挿入されたデバイス情報Idvであるタグ付きデバイス情報T_Idvを、データベース31においてデバイス情報領域45に記憶させる。
【0034】
続くS160では、サーバ処理部32は、デバイス情報Idvについてイベントが発生しているか否かを判断する。イベントは、デバイス情報Idvが予め設定されたイベント条件を満たした場合に発生する。イベント条件は、例えば、デバイス情報Idvが計測値である場合、その計測値または計測値の微分値や積分値が、予め設定された閾値を超えることを用いてもよい。但し、イベント条件は、これに限定されるものではない。
【0035】
サーバ処理部32は、イベントが発生していると判断した場合は、処理をS170に移行し、イベントが発生していないと判断した場合は、処理をS180に移行する。
S170では、サーバ処理部32は、イベント発生時刻を表すイベント発生情報と、イベントの対象となったデバイス情報Idvを表すイベント対象情報とを、イベント情報領域47に格納されたイベントリストLに登録して、処理をS180に移行する。
【0036】
S180では、サーバ処理部32は、デバイス情報の生成を終了するか否かを判断する。具体的には、端末5を介して処理の終了を示す指令が入力されたか否かを判断する。サーバ処理部32は、デバイス情報の生成を継続すると判断した場合は、S110に戻り、
デバイス情報の生成を終了すると判断した場合は、処理を終了する。
【0037】
[4.端末]
図1に示すように、端末5は、表示装置51と、入力装置52と、端末処理部53とを備える。複数の端末5は、いずれも同様の構成を有する。
【0038】
表示装置51は、例えばタッチパネル方式の液晶ディスプレイであり、MPR画像等の3次元画像と生体情報等の測定結果を表す波形データや数値、各種の操作ボタン、各機器の設定値、表示設定値とを表示可能である。MPRは、Multi Planar Reconstructionの略である。
【0039】
入力装置52は、例えば、上述の液晶ディスプレイに設けられたタッチパネル、キーボード、マウス、マイク、カメラ、およびモーションセンサ等の入力機器である。入力装置52、これら入力機器を介した入力操作に対応するテキストデータ、位置データ、音声データ、画像データ等を端末処理部53に対して出力する。
【0040】
端末処理部53は、CPU531と、例えば、RAM、ROM等の半導体メモリ(以下、メモリ532)と、を有するマイクロコンピュータを備える。端末処理部53は、サーバ3のデータベース31に格納される情報に関連する1つ以上のアプリケーション(以下、AP)を実行する。ここでは、端末処理部53は、
図2に示すように、表示AP61、音声認識AP62、動作解析AP63、コメント付与AP64、およびレイアウト変更AP65を少なくとも実行する。
【0041】
音声認識AP62は、入力装置52を構成する入力機器の一つであるマイクにより取得されたユーザの音声に対して、音声認識処理を実行し、認識内容に対応したコマンドまたはテキストデータである音声認識データを生成し、認識対象となった音声と共に出力する。
【0042】
動作解析AP63は、入力装置52を構成する入力機器の一つであるカメラによりユーザの動作(例えば、手、顔、頭等の動作)が撮影された画像を解析し、解析内容に対応したコマンドまたはテキストデータである動作解析データを生成し、解析対象となった画像と共に出力する。
【0043】
つまり、端末5は、入力装置52と、音声認識AP62および動作解析AP63と、を備えることで、非接触での入力操作を実現する。
[4-1.表示処理]
端末処理部53が表示AP61を実行することで実現される処理(以下、表示処理)を、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0044】
表示処理は、入力装置52を介して表示開始指示が入力されてから表示終了指示が入力されるまでの間、予め設定された表示周期で繰り返し実行される。表示処理では、データベース31に保存された統合情報に基づき、入力装置52を介して指定される時間Sに対応したデバイス情報Idvおよびコメント情報Icmを表示装置51の表示画面に表示する。但し、静止画を表示する動作モードでは、時間Sは、入力装置52からの入力に応じて変更され、動画を表示する動作モードでは、時間Sは、入力装置52からの初期値の入力後は、表示周期に合わせて自動的に更新される。
【0045】
S210では、端末処理部53は、時間Sを取得する。
続くS220では、端末処理部53は、データベース31から、全てのデバイス種別および全てのコメント種別について、時間S以前で最新の時刻を表す時間タグT11,T22が付与されたデバイス情報Idvおよびコメント情報Icmを取得する。なお、最新の時刻の探索には遡ることのできる上限時間が決められていてもよい。
【0046】
例えば、
図7に示すように、データベース31には、A~Dで識別される4種類のデバイス情報と、a,cで識別される2種類のコメント情報とが保存されているものとする。
図7では、時間Sが9時00分Xミリ秒である場合、時および分を省略し、ミリ秒を単位として「X」と表示される。つまり、
図5における「A」の欄に示す数値の列は、デバイス種別Aのデバイス情報Idvに付与された時間タグT11の内容を示す。
【0047】
時間Sが「100」である場合、時間S以前で最新の時間タグT11を有するデバイス情報は、
図7中に丸印で示したように、種類Aでは時間タグT11が「97」のデバイス情報であり、種類Bでは時間タグT11が「100」のデバイス情報であり、種類Cでは時間タグT11が「99」のデバイス情報であり、種類Dでは時間タグT11が「98」のデバイス情報である。
【0048】
また、時間S以前で最新の時間タグT22を有するコメント情報は、種類aでは時間タグT22が「93」のコメント情報である。種類cでは、上限時間範囲内に該当するコメント情報が存在しないことを意味する。
【0049】
続くS230では、端末処理部53は、S220で読み出したデバイス情報Idvを、その時点で設定されているレイアウトに従って表示させるための画像データである主画像データを生成する。以下では、主画像データによって表示される画像を主画像という。
【0050】
ここでレイアウトとは、以下の要素の複合である。(1)表示画面における表示領域をどのように区分するか。(2)区分された各領域に、どの種類のデバイス情報をいくつ同時に表示するか。(3)区分された各領域におけるデバイス情報の表示態様(画像、数値、グラフ、表等)をどのようにするか。
【0051】
主画像のレイアウトの一例として、例えば、
図8に示すように、モニタ領域A1、映像領域A2、ナビ画像領域A3、時間領域A4等を有していてもよい。モニタ領域A1は、生体情報をモニタするグラフ等が表示される領域である。モニタ領域A1では、生体情報を数値およびグラフ形式で表示される。映像領域A2は、治療対象をカメラ等で撮影した動画が表示される領域である。ナビ画像領域A3は、手術ナビにより検出される3次元位置が、予め用意された患部の三次元画像と共に表示される領域である。ナビ画像領域では、検出位置を含みかつ互いに異なる断面を示す三つの断面画像が三面図形式で表示される。時間領域A4は、統合情報の時系列が存在する時間範囲を時間軸で表現し、その時間軸上で、時間Sを表示するための領域である。時間領域A4には、時間軸と共に、イベントの発生時刻を表すバルーン状の表示が行われてもよい。なお、レイアウトの設定および変更は、別途用意されるレイアウト変更AP65によって実現される。
【0052】
図6に戻り、続くS240では、端末処理部53は、S220で読み出したコメント情報Icmを、主画像と共に表示させるための画像データであるコメント画像データを生成する。以下では、コメント画像データによって表示される画像をコメント画像という。なお、主画像上におけるコメント画像の表示位置および表示形式は、コメント情報Icmのコメント種別、およびコメント対象となるデバイス情報Idvのデータ種別に応じて、予め設定されている。なお、コメント画像の表示位置および表示形式を変更する専用のアプリが存在してもよい。
【0053】
続くS250では、端末処理部53は、S230にて生成された主画像データおよびS240にて生成されたコメント画像データを、表示装置51に出力することで、主画像およびコメント画像を表示装置51の表示画面に表示させて、処理を一旦終了する。
【0054】
なお、S210~S230が主画像生成部、S210~S220,S240がコメント画像生成部に相当する。
[4-2.コメント付与処理]
端末処理部53が表示AP61を実行することで実現される処理(以下、コメント付与処理)を、
図10のフローチャートを用いて説明する。本処理は、表示処理が実行されている間、繰り返し実行される。
【0055】
S310では、端末処理部53は、入力装置52を介して、表示装置51の画面(以下、表示画面)に表示されている情報全体(以下、「全体」)をコメント対象として指定する全指定入力が行われたか否かを判断する。端末処理部53は、全指定入力が行われたと判断した場合は、処理をS340に移行し、全指定入力が行われていないと判断した場合は、処理をS320に移行する。
【0056】
S340では、端末処理部53は、全指定入力が行われたタイミングに対応した取得時刻を取得して時間タグT22を生成すると共に、当該タイミングに対応した再生時刻を取得して時間タグT23を生成する。なお、取得時刻とは、全指定入力が行われたタイミング以前に表示処理のS210にて直近で取得された時間S、または、当該タイミングで表示されているデバイス情報Idvに対応づけられた時間タグT11が示す時刻である。また、再生時刻とは、全指定入力が行われたタイミングで時計機能422から取得される現在時刻である。
【0057】
続くS350では、端末処理部53は、コメント対象が「全体」であることを表すコメント対象タグT21を生成して、処理をS420に進める。
S320では、端末処理部53は、入力装置52を介して、表示画面上の位置を示す位置入力が行われたか否かを判断する。位置入力は、表示画面上のタッチパネルによって入力された位置でもよいし、マウスやキーボートによって操作される表示画面に表示されたカーソルが示す位置でもよい。更に、主画像中にナビ画像領域A3が含まれている場合は、そのナビ画像により示されている3次元位置であってもよい。具体的には、三面図のそれぞれに示された、補助線が交差する各画像の中心位置である。端末処理部53は、位置入力が行われたと判断した場合は、処理をS360に移行し、位置入力が行われていないと判断した場合は、処理をS330に移行する。
【0058】
S360では、端末処理部53は、入力装置52を介して位置入力が行われたタイミングに対応した取得時刻および再生時刻を取得し、S340での処理と同様に、時間タグT22,T23を生成する。
【0059】
続くS370では、端末処理部53は、位置入力によって指定された表示画面上の位置である指定位置に、測定値を表す数字または波形(以下、波形等)が表示されているか否か、即ち、位置入力によって波形等が指定されたか否かを判断する。端末処理部53は、波形等が指定されていないと判断した場合は、処理をS380に移行し、波形等が指定されていると判断した場合は、処理をS390に移行する。
【0060】
S380では、端末処理部53は、指定位置と、その時点での表示のレイアウトとに基づいて、指定位置に表示されているデバイス情報Idvの種類を特定する。デバイス情報Idvの種類は、そのデバイス情報Idvに対応づけられたデータ種別タグT12で表される。更に、その特定されたデバイス情報Idvがコメント対象であることを表すコメント対象タグT21を生成して、処理をS420に進める。
【0061】
S390では、端末処理部53は、位置入力によって指定された波形等が、コメント対象であることを表すコメント対象タグT21を生成して、処理をS420に進める。
なお、S380およびS390では、コメント対象に割り当てられた表示領域内における相対位置で、指定位置を表した情報を、コメント対象タグT21に含めてもよい。これは、レイアウトが変更された場合に、表示領域内での表示と指定位置との関係が変化しないようにするための情報である。
【0062】
S330では、端末処理部53は、入力装置52を介してコメント入力を行う旨の操作であるコメントイベント入力が行われたか否かを判断する。具体的には、
図6に示すように、画面上の時間領域A4に表示されるイベント追加ボタンBevが、入力装置52を介して操作された場合に、コメントイベント入力が行われたと判断する。端末処理部53は、コメントイベント入力が行われたと判断した場合は、処理をS400に移行し、コメントイベント入力が行われていないと判断した場合は、処理をS310に戻す。なお、イベント追加ボタンBevが操作されると、
図9に示すように、画面上に新たなコメントイベントが追加されたイベントリストLが表示される。
【0063】
S400では、端末処理部53は、コメントイベント入力が行われたタイミングに対応した取得時刻および再生時刻を取得し、S340での処理と同様に、時間タグT22,T23を生成する。この取得時刻および再生時刻は、イベントリストLにも表示される。
【0064】
続くS410では、端末処理部53は、全体がコメント対象であることを表すコメント対象タグT21を生成して、処理をS420に進める。
S420では、端末処理部53は、入力装置52を介してコメント入力があったか否かを判断し、コメント入力があれば処理をS440に移行し、コメント入力がなければ、処理をS430に移行する。
【0065】
S430では、入力装置52を介してコメント入力をキャンセルする指示が入力されたか否かを判断し、キャンセルする指示が入力された場合は処理を終了し、キャンセルする指示の入力がなければ、処理をS420に戻す。
【0066】
S440では、端末処理部53は、コメント入力に使用された入力機器から、入力されたコメントの種別を特定して、コメント種別タグT24を生成する。コメントの種別とは、キーボードを介した文字入力、タッチパネルを介した手書き入力、マイクを介した音声入力、カメラを介した画像入力等がある。
【0067】
続くS450では、端末処理部53は、コメント種別に応じたコメント情報Icmを生成する。具体的には、コメント種別が文字入力または手書き入力である場合、入力されたテキストデータまたは画像をそのままコメント情報Icmとする。コメント種別が音声入力である場合、音声データだけでなく、音声認識AP62を実行することによって生成される音声認識データもコメント情報Icmに含める。同様に、コメント種別が画像入力である場合、画像データだけでなく、動作解析AP63を実行することによって生成される動作解析データもコメント情報Icmに含める。
【0068】
続くS460では、端末処理部53は、S450で生成されたコメント情報Icmに、S340、S360、S400で生成される時間タグT22,T23、S350、S380、S390、S410で生成されるコメント対象タグT21、S440で生成されるコメント種別タグT24を挿入することでタグ付きコメント情報T_Icmを生成する。
【0069】
続くS470では、端末処理部53は、生成されたタグ付きコメント情報T_Icmを、データベース31に記憶させて、処理を一旦終了する。
データベース31に記憶されたタグ付きコメント情報T_Icmの内容は、繰り返し実行される表示処理によって、直ちに、表示に反映される。
【0070】
なお、S310~S330および入力装置52が対象指定部、S420および入力装置52がコメント入力部、S340~S410,S440~S470が情報生成部に相当する。
【0071】
なお、サーバ処理部32および端末処理部53の各機能は、CPU321,531が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ322,532が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、サーバ処理部32および端末処理部53は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
【0072】
サーバ処理部32および端末処理部53に含まれる各部の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されてもよい。
【0073】
[5.表示例]
ここで、表示処理によるコメント情報Icmの表示例を、
図11を用いて説明する。
モニタ領域A1に表示された計測値が大きく変化した時に、その計測値が表示された画面上の部位を指で触れる等して位置入力をした後、キーボード等を介して「投薬にて変化」等のコメント入力をする。すると、
図11中の符号C1に示すように、コメント対象となるパラメータに関連付けた文字コメントが表示される。
【0074】
映像領域A2を指定する位置入力が行われたあと、タッチパネル用の入力ペン等を用いて表示画面上に線図や文字を手書き入力する。すると、
図11中の符号C2に示すように、コメント対象となる映像領域A2中の画像に、手書き入力した線図や文字がそのまま重畳表示される。
【0075】
ナビ画像領域A3にMPR画像が3面図形式で表示されている状態で、ナビ画像領域A3を指定する操作が行われると、ナビ画像領域A3に表示されたMPR画像により特定される3次元位置を指定する位置入力が行われたものとされ、指定された3次元位置に対するコメントの入力が可能となる。この場合、3面図の各中央位置で表される3次元位置がコメント対象となり、
図11中の符号C3で示す「コメ1」の部分にコメントが表示される。また、3面図の別の位置には、以前にコメント対象として指定された3次元位置を表す黒点に対応づけて、
図11中の符号C4で示す「コメ2」の部分にコメントが表示される。なお、コメントは、画像に重畳表示されるのではなく、ナビ画像領域A3中で画像のない部分に表示されてもよい。
【0076】
全指定入力が行われた場合、図示は省略するが、例えば、表示画面の右隅に、縦長のコメント表示領域が設定され、そのコメント表示領域の中に、コメント時間とコメント内容とが時系列で表示されてもよい。
【0077】
[6.効果]
以上詳述した情報統合装置1によれば、以下の効果を奏する。
(6a)手術や治療中にリアルタイムでデバイス情報Idvの表示を行った場合、任意の関係者と手術や治療の状況等をリアルタイムで共有できるだけでなく、術中に受けたアドバイスや術中に行った機器の操作や作業の意図、および術中に気づいたこと等の備忘として、リアルタイムでコメントを残すことができる。
【0078】
例えば、表示装置51の表示画面に表示されたデバイス情報に、他の部分とは異なる特徴的な部分が存在する場合、投薬、空調の設定変更、および患者の姿勢変更など、デバイス情報から読み取ることのできない情報をコメントとして残すことができる。
【0079】
(6b)タッチパネル、キーボード、およびマウス等による機器の操作を伴う入力だけでなく、マイクがカメラを通した音声やジェスチャによる非接触でのコメント入力が可能なため、機器の操作を行えない状況にある施術者等のコメントも簡単に残すことができる。
【0080】
(6c)手術や治療の振り返りや教育等のために、術後にデバイス情報Idvおよびコメント情報Icmの表示を行った場合は、閲覧者は、デバイス情報Idvだけからは得ることのできない、有用な情報をコメント情報Icmから得ることができる。また、このとき、新たなコメントを追加することもできる。
【0081】
(6d)コメントを入力する際には、表示画面上の示された個々のデバイス情報Idvを指定することができ、その指定されたデバイス情報Idvと関連づけてコメント情報Icmが表示,再生されるため、閲覧者は、コメント対象を明確に把握することができる。
【0082】
(6e)コメント対象を「全体」とすることができるため、この機能を利用することで、閲覧者同士が表示画面上で議論をすることができ、また、その議論内容をコメントとして残すことができる。
【0083】
[7.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0084】
(7a)上記実施形態では、端末5に複数のアプリケーション61~65が実装されているが、本開示は、これに限定されるものではない。例えば、サーバ3に端末5を一体化し、サーバ3に複数のアプリケーション61~65の少なくとも一部が実装されてもよい。
【0085】
(7b)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0086】
(7c)上述した情報統合装置の他、当該情報統合装置を構成要素とするシステム、当該情報統合装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0087】
1…情報統合装置、2…デバイス群、3…サーバ、5…端末、21A~21H…デバイス、31…データベース、32…サーバ処理部、41A~41H…プロバイダ、42…ミドルウェア、45…デバイス情報領域、46…コメント情報領域、47…イベント情報領域、51…表示装置、52…入力装置、53…端末処理部、61~65…アプリケーション、321,531…CPU、322,532…メモリ、421…デバイス情報生成機能、422…時計機能。