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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-08
(45)【発行日】2023-03-16
(54)【発明の名称】測定設定方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20230309BHJP
   H04W 16/18 20090101ALI20230309BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20230309BHJP
   H04W 92/12 20090101ALI20230309BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/18
H04W84/12
H04W92/12
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020556967
(86)(22)【出願日】2018-04-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2018084114
(87)【国際公開番号】W WO2019204965
(87)【国際公開日】2019-10-31
【審査請求日】2020-10-15
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】洪 偉
【合議体】
【審判長】齋藤 哲
【審判官】中木 努
【審判官】本郷 彰
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-508328(JP,A)
【文献】Huawei,X2AP support for MDT,3GPP TSG RAN WG3 #70,R3-103386,3GPP,2010年11月9日アップロード,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_70/Docs/R3-103386.zip>
【文献】RAN2,LS on Bluetooth/WLAN measurement collection in MDT,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #101b,3GPP,2018年4月20日アップロード,R2-1806243,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1806243.zip>
【文献】ZTE,Consideration on WLAN measurement for the LTE/WLAN aggregation and interworking enhancement,3GPP TSG-RAN WG2 meeting #91,R2-153384,3GPP,2015年8月14日アップロード,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_91/Docs/R2-153384.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定設定方法であって、基地局に適用され、前記方法は、
コアネットワークからのドライブテスト最小化(MDT)設定情報を受信し、前記MDT設定情報が、MDTに対して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定情報を報告するようにユーザ装置(UE)を設定するためのものであることと、
前記MDT設定情報に基づいて、前記UEに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報が、WLAN APを測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものであることと、を含み、
前記方法は、
基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、ターゲット基地局に前記MDT設定情報を送信し、それによって、前記ターゲット基地局に、前記MDT設定情報に基づいて、前記ターゲット基地局の所在するセルのUEに前記測定設定情報を送信させることを更に含むことを特徴とする、測定設定方法。
【請求項2】
前記MDT設定情報は、第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を含み、前記第1MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APのサービスセット識別子(SSID)又は基本サービスセット識別子(BSSID)を報告するようにUEを設定するためのものであり、前記第2MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APの受信信号強度インジケータ(RSSI)及び往復遅延時間(RTT)を報告するようにUEを設定するためのものであることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アネットワークからのMDT設定情報を受信することは、
コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記第1MDT設定情報を受信し、前記S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第1MDT設定情報が付加されること、又は、
コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記第2MDT設定情報を受信し、前記S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第2MDT設定情報が付加されることを含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項4】
基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記ターゲット基地局に前記MDT設定情報を送信することは、
基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記ターゲット基地局に前記第1MDT設定情報を送信し、前記X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第1MDT設定情報が付加されること、又は、
基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記ターゲット基地局に前記第2MDT設定情報を送信し、前記X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第2MDT設定情報が付加されることを含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記測定設定情報は更に、前記WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、前記報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含み、前記新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含み、前記既存の無線測定イベントは、WLAN信号が第3閾値より大きいこと、又は、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第4閾値より小さく、且つWLANモビリティセット外の1つのWLAN信号が第5閾値より大きいこと、又は、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第6閾値より小さいことを含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術分野に関し、特に測定設定方法及び装置、測定報告方法及び装置、基地局、ユーザ装置並びにコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ドライブテストは、通信業界において道路における無線信号を測定するための最も一般的に使用される方法である。ドライブテストは、ネットワークの状態を反映し、ネットワークの性能指標を直接的に測定して評価し、ネットワークの問題点を発見することができる。従来のネットワーク最適化は、ドライブテストデータに基づいて、ドライブテスト機器により、受信レベル、品質などのネットワークデータを収集し、これらのデータを解析することによって、ネットワークの問題点を発見し、更に問題点が発生したエリアに対してネットワーク最適化を行う。このような方式は、一般的には、大量の労力、物資及びコストが必要であると共に、高い経験レベルのネットワーク最適化の作業者が求められている。第3世代パートナーシッププロジェクト(the 3rd Generation Partnership Project:3GPPと略称される)においてドライブテスト最小化(Minimization of Drive Tests:MDT)技術が議論されており、それは、主に、携帯電話から報告された測定レポートにより、ネットワーク最適化に必要な関連パラメータを取得する。MDT技術によれば、下記の利点があり、即ち、1)ドライブテストのオーバーヘッドを低減させ、最適化周期を短縮し、それによって、移動通信事業者のネットワーク最適化及びメンテナンスコストを低減させる。2)狭路、森及び私的な場所のような、従来のドライブテストにより測定できない領域の測定情報を収集することができるため、ネットワーク性能をより客観的に評価することができ、ネットワークの評価結果を更にユーザ体験に適合させ、より高いユーザ満足度をもたらすことができる。3)従来のドライブテストの量を低減させることで、二酸化炭素の排出を低減させ、環境を保護する。
【0003】
MDTをより有効させるために、その適用シーンは、現在、主にカバレッジ最適化、キャパシティ最適化、移動性最適化及びサービス品質(QoS)確保などを含む。
【0004】
現在、MDT技術は、主に室外シーンに適用されており、室外シーンにおいて、ユーザ装置(UE)は、全地球測位システム(Global Positioning System:GPSと略称される)に依存して測位及び情報報告を正確に行うことができる。しかしながら、移動通信技術の成長に伴い、ますます多くの移動通信及びトラヒックが室内で行われている。また、室内に配置されるブルートゥース(登録商標)装置及びワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity:WIFIと略称される)ネットワーク装置もますます多くなり、従来のMDT技術は、挑戦に直面している。例えば、従来のMDTが依存したGPS測位は、室内で正常に作動できないため、測定不正を招く。従って、MDT技術を如何に室内シーンに適用するかは、解決されるべき技術的課題である。UEにより周辺のブルートゥース装置及び/又はWIFI装置の情報を記録して報告すれば、該課題を解決できる可能性があるが、現在のMDTメカニズムにおいて、コアネットワークは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)に対して測定を行うか否かをUEに設定することができないため、UEは、特定のWLANに対してMDT測定を行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑み、本出願は、コアネットワークに求められる、UEによってMDTに対して報告すべきのWLAN測定情報を基地局に知らせ、UEを、対応する測定及び結果報告を行うように設定するために、測定設定方法及び装置、測定報告方法及び装置、基地局、ユーザ装置並びにコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の実施例の第1態様によれば、基地局に適用される測定設定方法を提供する。前記方法は、
コアネットワークからのドライブテスト最小化(MDT)設定情報を受信し、前記MDT設定情報が、MDTに対して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定情報を報告するようにユーザ装置(UE)を設定するためのものであることと、
前記MDT設定情報に基づいて、前記UEに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報が、WLAN APを測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものであることとを含む。
【0007】
幾つかの実施例において、前記方法は、
ターゲット基地局に前記MDT設定情報を送信し、それによって、前記ターゲット基地局に、前記MDT設定情報に基づいて、前記ターゲット基地局の所在するセルのUEに前記測定設定情報を送信させることを更に含む。
【0008】
一実施例において、前記MDT設定情報は、第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を含み、前記第1MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APのサービスセット識別子(SSID)又は基本サービスセット識別子(BSSID)を報告するようにUEを設定するためのものであり、前記第2MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APの受信信号強度インジケータ(RSSI)及び往復遅延時間(RTT)を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0009】
一実施例において、コアネットワークからのMDT設定情報を受信することは、
コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記第1MDT設定情報を受信し、前記S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第1MDT設定情報が付加されること、又は、
コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記第2MDT設定情報を受信し、前記S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第2MDT設定情報が付加されることを含む。
【0010】
一実施例において、前記ターゲット基地局に前記MDT設定情報を送信することは、
基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記ターゲット基地局に前記第1MDT設定情報を送信し、前記X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第1MDT設定情報が付加されること、又は、
基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記ターゲット基地局に前記第2MDT設定情報を送信し、前記X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第2MDT設定情報が付加されることを含む。
【0011】
一実施例において、前記測定設定情報は更に、前記WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、前記報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含む。
【0012】
一実施例において、前記少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含み、前記新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
本出願の実施例の第2態様によれば、ユーザ装置(UE)に適用される測定報告方法を提供する。前記方法は、
基地局からの測定設定情報を受信し、前記測定設定情報が、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)を測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものであることと、
前記測定設定情報に基づいてWLAN APを測定することと、
前記WLAN APの測定情報を報告することとを含む。
【0014】
一実施例において、前記WLAN APの測定情報は、前記WLAN APのサービスセット識別子(SSID)又は基本サービスセット識別子(BSSID)を含むか、又は前記WLAN APの受信信号強度インジケータ(RSSI)及び往復遅延時間(RTT)を含む。
【0015】
一実施例において、前記測定設定情報は更に、前記WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、前記報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含む。
【0016】
一実施例において、前記WLAN APの測定情報を報告することは、
現在条件が前記報告トリガ条件を満たした場合、前記WLAN APの測定情報を報告することを含む。
【0017】
一実施例において、前記少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含み、前記新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
本出願の実施例の第3態様によれば、基地局に適用される測定設定装置を提供する。前記装置は、
コアネットワークからのドライブテスト最小化(MDT)設定情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記MDT設定情報が、MDTに対して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定情報を報告するようにユーザ装置(UE)を設定するためのものである受信モジュールと、
前記受信モジュールにより受信された前記MDT設定情報に基づいて、前記UEに測定設定情報を送信するように構成される第1送信モジュールであって、前記測定設定情報が、WLAN APを測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものである第1送信モジュールとを備える。
【0019】
一実施例において、前記装置は、
前記受信モジュールにより前記MDT設定情報を受信してから、ターゲット基地局に前記MDT設定情報を送信し、それによって、前記ターゲット基地局に、前記MDT設定情報に基づいて、前記ターゲット基地局の所在するセルのUEに前記測定設定情報を送信させるように構成される第2送信モジュールを更に備える。
【0020】
一実施例において、前記MDT設定情報は、第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を含み、前記第1MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APのサービスセット識別子(SSID)又は基本サービスセット識別子(BSSID)を報告するようにUEを設定するためのものであり、前記第2MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APの受信信号強度インジケータ(RSSI)及び往復遅延時間(RTT)を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0021】
一実施例において、前記受信モジュールは、
コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記第1MDT設定情報を受信するように構成される第1受信サブモジュールであって、前記S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第1MDT設定情報が付加される第1受信サブモジュール、又は、
コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記第2MDT設定情報を受信するように構成される第2受信サブモジュールであって、前記S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第2MDT設定情報が付加される第2受信サブモジュールを備える。
【0022】
一実施例において、前記第2送信モジュールは、
基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記ターゲット基地局に前記第1MDT設定情報を送信するように構成される第1送信サブモジュールであって、前記X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第1MDT設定情報が付加される第1送信サブモジュール、又は、
基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、前記ターゲット基地局に前記第2MDT設定情報を送信するように構成される第2送信サブモジュールであって、前記X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに前記第2MDT設定情報が付加される第2送信サブモジュールを備える。
【0023】
一実施例において、前記測定設定情報は更に、前記WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、前記報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含む。
【0024】
一実施例において、前記少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含み、前記新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
本出願の実施例の第4態様によれば、ユーザ装置(UE)に適用される測定報告装置を提供する。前記装置は、
基地局からの測定設定情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記測定設定情報が、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)を測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものである受信モジュールと、
前記受信モジュールにより受信された前記測定設定情報に基づいてWLAN APを測定するように構成される測定モジュールと、
前記測定モジュールにより測定された前記WLAN APの測定情報を報告するように構成される報告モジュールとを備える。
【0026】
一実施例において、前記WLAN APの測定情報は、前記WLAN APのサービスセット識別子(SSID)又は基本サービスセット識別子(BSSID)を含むか、又は前記WLAN APの受信信号強度インジケータ(RSSI)及び往復遅延時間(RTT)を含む。
【0027】
一実施例において、前記測定設定情報は更に、前記WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、前記報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含む。
【0028】
一実施例において、前記報告モジュールは、
現在条件が前記報告トリガ条件を満たした場合、前記WLAN APの測定情報を報告するように構成される。
【0029】
一実施例において、前記少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含み、前記新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含む。
【0030】
本出願の実施例の第5態様によれば、基地局を提供する。前記基地局は、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
コアネットワークからのドライブテスト最小化(MDT)設定情報を受信し、前記MDT設定情報が、MDTに対して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定情報を報告するようにユーザ装置(UE)を設定するためのものであり、
前記MDT設定情報に基づいて、前記UEに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報が、WLAN APを測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものであるように構成される。
【0031】
本出願の実施例の第6態様によれば、ユーザ装置を提供する。前記ユーザ装置は、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
基地局からの測定設定情報を受信し、前記測定設定情報が、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)を測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものであり、
前記測定設定情報に基づいてWLAN APを測定し、
前記WLAN APの測定情報を報告するように構成される。
【0032】
本出願の第7態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ命令が記憶されており、該命令がプロセッサにより実行される時、上記測定設定方法のステップを実現させる。
【0033】
本出願の第8態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ命令が記憶されており、該命令がプロセッサにより実行される時、上記測定報告方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0034】
本出願の実施例で提供される技術的解決手段は、下記有益な効果を含む。
【0035】
コアネットワークからのMDT設定情報を受信し、該MDT設定情報に基づいてUEに測定設定情報を送信することで、コアネットワークに求められる、UEによってMDTに対して報告すべきのWLAN測定情報を知ることができる。これにより、UEを、対応する測定及び結果報告を行うように設定することができる。
【0036】
基地局からの測定設定情報を受信し、該測定設定情報に基づいてWLAN APを測定し、WLAN APの測定情報を報告することで、UEによるWLANのMDT測定を実現させる。
【0037】
上記の一般的な説明及び後述する細部に関する説明は、例示及び説明のためのものに過ぎず、本出願を限定するものではないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本出願の一例示的な実施例による測定設定方法を示すフローチャートである。
図2】本出願の一例示的な実施例によるもう1つの測定設定方法を示すフローチャートである。
図3】本出願の一例示的な実施例による測定報告方法を示すフローチャートである。
図4】本出願の一例示的な実施例による測定報告方法のシグナリングを示すフローチャートである。
図5】一例示的な実施例による測定設定装置を示すブロック図である。
図6】一例示的な実施例によるもう1つの測定設定装置を示すブロック図である。
図7】一例示的な実施例によるもう1つの測定設定装置を示すブロック図である。
図8】一例示的な実施例によるもう1つの測定設定装置を示すブロック図である。
図9】一例示的な実施例による測定報告装置を示すブロック図である。
図10】一例示的な実施例による測定設定に適用される装置を示すブロック図である。
図11】一例示的な実施例による測定報告に適用される装置を示すブロック図である。
【0039】
ここで添付した図面は、明細書に引き入れて本明細書の一部分を構成し、本発明に適合する実施例を示し、かつ、明細書とともに本出願の原理を解釈することに用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の記述が図面に係る場合、別途にて示さない限り、異なる図面における同じ数字は、同じまたは類似する要素を示す。以下の例示的な実施例において記述する実施形態は、本発明の実施例に合致するすべての実施形態を代表するものではない。一方、それらは、添付された特許請求の範囲に詳細に記載されたような、本発明の一部の形態に合致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0041】
図1は、本出願の一例示的な実施例による測定設定方法を示すフローチャートである。該実施例は、基地局の観点から説明する。図1に示すように、該測定設定方法は、以下を含む。
【0042】
ステップS101において、コアネットワークからのMDT設定情報を受信し、該MDT設定情報が、MDTに対してWLANアクセスポイント(AP)の測定情報を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0043】
ここで、MDT設定情報は、第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を含んでもよい。第1MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APのサービスセット識別子(SSID)又は基本サービスセット識別子(BSSID)を報告するようにUEを設定するためのものであり、第2MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APの受信信号強度インジケータ(RSSI)及び往復遅延時間(RTT)を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0044】
該実施例において、下記方式でコアネットワークからのMDT設定情報を受信することができる。
【0045】
方式11)コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定(Configuration)シグナリングにより、第1MDT設定情報を受信し、S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化(Measurements to Activate)情報ユニットに第1MDT設定情報が付加される。
【0046】
方式12)S1APのMDT設定シグナリングを介して、第2MDT設定情報を受信し、S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに第2MDT設定情報が付加される。
【0047】
該実施例において、S1APのMDT設定シグナリングを介して、第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を受信することで、異なる測定情報を報告するようにUEを設定することができる。
【0048】
ステップS102において、MDT設定情報に基づいて、UEに測定設定情報を送信し、該測定設定情報が、WLAN APを測定し、WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0049】
任意選択的に、測定設定情報は更に、WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、該報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含んでもよい。少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含む。新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含む。既存の無線測定イベントは、WLAN信号が第3閾値より大きいこと、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第4閾値より小さくて、且つWLANモビリティセット外の1つのWLAN信号が第5閾値より大きいこと、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第6閾値より小さいことを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0050】
ここで、上記第1閾値、第2閾値、第3閾値、第4閾値、第5閾値及び第6閾値は、必要に応じて柔軟に設定されてもよい。
【0051】
上記実施例において、コアネットワークからのMDT設定情報を受信し、該MDT設定情報に基づいてUEに測定設定情報を送信することで、コアネットワークに求められる、UEによってMDTに対して報告すべきのWLAN測定情報を知ることができる。これにより、UEを、対応する測定及び結果報告を行うように設定することができる。
【0052】
図2は、本出願の一例示的な実施例によるもう1つの測定設定方法を示すフローチャートである。図2に示すように、上記ステップS101の後、該方法は、以下を更に含んでもよい。
【0053】
ステップS103において、ターゲット基地局にMDT設定情報を送信し、ターゲット基地局に、MDT設定情報に基づいて、ターゲット基地局の所在するセルのUEに測定設定情報を送信させる。
【0054】
ここで、MDT設定情報は、第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を含んでもよい。第1MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APのサービスセット識別子(SSID)又は基本サービスセット識別子(BSSID)を報告するようにUEを設定するためのものであり、第2MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APの受信信号強度インジケータ(RSSI)及び往復遅延時間(RTT)を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0055】
ここで、下記方式でターゲット基地局にMDT設定情報を送信することができる。
【0056】
方式21)基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、ターゲット基地局に第2MDT設定情報を送信し、X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに第1MDT設定情報が付加される。
【0057】
方式22)X2APのMDT設定シグナリングを介してターゲット基地局に第2MDT設定情報を送信し、X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに第2MDT設定情報が付加される。
【0058】
該実施例において、X2APのMDT設定シグナリングを介して、ターゲット基地局に第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を送信することができる。従って、ターゲット基地局は、ターゲット基地局の所在するセルのUEに異なる測定設定情報を送信することができるようになる。
【0059】
ターゲット基地局の所在するセルのUEは、ターゲット基地局からの測定設定情報を受信してから、測定設定情報に基づいてWLAN APを測定し、WLAN APの測定情報を報告することができる。
【0060】
上記実施例において、ターゲット基地局にMDT設定情報を送信する。従って、ターゲット基地局は、MDT設定情報に基づいて、ターゲット基地局の所在するセルのUEに測定設定情報を送信することができる。つまり、ターゲット基地局の所在するセルのUEを、対応する測定及び結果報告を行うように設定することができる。
【0061】
図3は、本出願の一例示的な実施例による測定報告方法を示すフローチャートである。該実施例は、UEの観点から説明する。図3に示すように、該方法は、以下を含む。
【0062】
ステップS301において、基地局からの測定設定情報を受信し、該測定設定情報が、WLAN APを測定し、WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0063】
ここで、WLAN APの測定情報は、WLAN AP的SSID又はBSSIDを含んでもよいし、WLAN APのRSSI及びRTTを含んでもよい。
【0064】
任意選択的に、測定設定情報は更に、前記WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、該報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含む。少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含む。新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含む。既存の無線測定イベントは、WLAN信号が第3閾値より大きいこと、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第4閾値より小さくて、且つWLANモビリティセット外の1つのWLAN信号が第5閾値より大きいこと、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第6閾値より小さいことを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0065】
ここで、上記第1閾値、第2閾値、第3閾値、第4閾値、第5閾値及び第6閾値は、必要に応じて柔軟に設定されてもよい。
【0066】
ステップS302において、該測定設定情報に基づいてWLAN APを測定する。
【0067】
ステップS303において、WLAN APの測定情報を報告する。
【0068】
該実施例において、測定設定情報が更に、前記WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられると、現在条件が報告トリガ条件を満たした場合、WLAN APの測定情報を報告する。
【0069】
上記実施例において、基地局からの測定設定情報を受信し、該測定設定情報に基づいてWLAN APを測定し、WLAN APの測定情報を報告することで、UEによるWLANのMDT測定を実現させる。
【0070】
図4は、本出願の一例示的な実施例による測定報告方法のシグナリングを示すフローチャートである。該実施例は、コアネットワーク、基地局及びUEのインタラクションの観点から説明する。図4に示すように、該測定報告方法は、以下を含む。
【0071】
ステップS401において、コアネットワークが基地局にMDT設定情報を送信し、該MDT設定情報は、MDTに対してWLANアクセスポイント(AP)の測定情報を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0072】
ステップS402において、基地局が、受信したMDT設定情報に基づいてUEに測定設定情報を送信し、該測定設定情報は、WLAN APを測定し、WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0073】
ステップS403において、UEが、基地局からの測定設定情報を受信する。
【0074】
ステップS404において、UEが、測定設定情報に基づいてWLAN APを測定する。
【0075】
ステップS405において、UEが、基地局にWLAN APの測定情報を報告する。
【0076】
上記実施例において、コアネットワーク、基地局及びUEのインタラクションにより、基地局は、コアネットワークに求められる、UEによってMDTに対して報告すべきのWLAN測定情報を知ることができる。これにより、UEを、対応する測定及び結果報告を行うように設定することができる。
【0077】
図5は、一例示的な実施例による測定設定装置を示すブロック図である。該測定設定装置は、基地局に位置してもよい。図5に示すように、該装置は、受信モジュール51と第1送信モジュール52とを備える。
【0078】
受信モジュール51は、コアネットワークからのドライブテスト最小化(MDT)設定情報を受信するように構成され、MDT設定情報が、MDTに対して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定情報を報告するようにユーザ装置(UE)を設定するためのものである。
【0079】
ここで、MDT設定情報は、第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を含んでもよい。第1MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APのサービスセット識別子(SSID)又は基本サービスセット識別子(BSSID)を報告するようにUEを設定するためのものであり、第2MDT設定情報は、MDTに対してWLAN APの受信信号強度インジケータ(RSSI)及び往復遅延時間(RTT)を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0080】
第1送信モジュール52は、受信モジュール51により受信されたMDT設定情報に基づいて、UEに測定設定情報を送信するように構成され、測定設定情報が、WLAN APを測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものである。
【0081】
任意選択的に、測定設定情報は更に、WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、該報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含んでもよい。少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含む。新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含む。既存の無線測定イベントは、WLAN信号が第3閾値より大きいこと、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第4閾値より小さくて、且つWLANモビリティセット外の1つのWLAN信号が第5閾値より大きいこと、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第6閾値より小さいことを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0082】
ここで、上記第1閾値、第2閾値、第3閾値、第4閾値、第5閾値及び第6閾値は、必要に応じて柔軟に設定されてもよい。
【0083】
上記実施例において、コアネットワークからのMDT設定情報を受信し、該MDT設定情報に基づいてUEに測定設定情報を送信することで、コアネットワークに求められる、UEによってMDTに対して報告すべきのWLAN測定情報を知ることができる。これにより、UEを、対応する測定及び結果報告を行うように設定することができる。
【0084】
図6は、一例示的な実施例によるもう1つの測定設定装置を示すブロック図である。図6に示すように、上記図5に示した実施例を基礎として、該装置は、第2送信モジュール53を更に備えてもよい。
【0085】
第2送信モジュール53は、受信モジュール51によりMDT設定情報を受信してから、ターゲット基地局にMDT設定情報を送信し、ターゲット基地局に、MDT設定情報に基づいて、ターゲット基地局の所在するセルのUEに測定設定情報を送信させるように構成される。
【0086】
ターゲット基地局の所在するセルのUEは、ターゲット基地局からの測定設定情報を受信してから、測定設定情報に基づいてWLAN APを測定し、WLAN APの測定情報を報告することができる。
【0087】
上記実施例において、ターゲット基地局にMDT設定情報を送信する。従って、ターゲット基地局は、MDT設定情報に基づいて、ターゲット基地局の所在するセルのUEに測定設定情報を送信することができる。つまり、ターゲット基地局の所在するセルのUEを、対応する測定及び結果報告を行うように設定することができる。
【0088】
図7は、一例示的な実施例によるもう1つの測定設定装置を示すブロック図である。図7に示すように、上記図5に示した実施例を基礎として、受信モジュール51は、第1受信サブモジュール511又は第2受信サブモジュール512を備えてもよい。
【0089】
第1受信サブモジュール511は、コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定シグナリングを介して、第1MDT設定情報を受信するように構成され、S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに第1MDT設定情報が付加される。
【0090】
第2受信サブモジュール512は、コアネットワークと基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(S1AP)のMDT設定シグナリングを介して、第2MDT設定情報を受信するように構成され、S1APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに第2MDT設定情報が付加される。
【0091】
上記実施例において、S1APのMDT設定シグナリングを介して、第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を受信することで、異なる測定情報を報告するようにUEを設定することができる。
【0092】
図8は、一例示的な実施例によるもう1つの測定設定装置を示すブロック図である。図8に示すように、上記図6に示した実施例を基礎として、第2送信モジュール53は、第1送信サブモジュール531又は第2送信サブモジュール532を備えてもよい。
【0093】
第1送信サブモジュール531は、基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、ターゲット基地局に第1MDT設定情報を送信し、X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに第1MDT設定情報が付加されるように構成される。
【0094】
第2送信サブモジュール532は、基地局と基地局との間のインタフェースアプリケーションプロトコル(X2AP)のMDT設定シグナリングを介して、ターゲット基地局に第2MDT設定情報を送信し、X2APのMDT設定シグナリングにおける測定アクティブ化情報ユニットに第2MDT設定情報が付加されるように構成される。
【0095】
上記実施例において、X2APのMDT設定シグナリングを介して、ターゲット基地局に第1MDT設定情報又は第2MDT設定情報を送信することができる。これにより、ターゲット基地局は、ターゲット基地局の所在するセルのUEに異なる測定設定情報を送信することができるようになる。
【0096】
図9は、一例示的な実施例による測定報告装置を示すブロック図である。該装置は、UEに位置してもよい。図9に示すように、該装置は、受信モジュール91と、測定モジュール92と、報告モジュール93とを備える。
【0097】
受信モジュール91は、基地局からの測定設定情報を受信し、測定設定情報が、UEによる無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定及びWLAN APの測定情報の報告を設定するためのものであるように構成される。
【0098】
ここで、WLAN APの測定情報は、WLAN APのSSID又はBSSIDを含んでもよいし、WLAN APのRSSI及びRTTを含んでもよい。
【0099】
任意選択的に、測定設定情報は更に、WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられ、該報告トリガ条件は少なくとも1つの無線測定イベントを含んでもよい。少なくとも1つの無線測定イベントは、新たな無線測定イベント又は複数の既存の無線測定イベントを含む。新たな無線測定イベントは、WLAN信号が第1閾値未満であること、及び、隣接WLAN信号が現在のWLAN信号よりも第2閾値高いことのうちの少なくとも1つを含む。既存の無線測定イベントは、WLAN信号が第3閾値より大きいこと、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第4閾値より小さくて、且つWLANモビリティセット外の1つのWLAN信号が第5閾値より大きいこと、WLANモビリティセットにおける全てのWLAN信号がいずれも第6閾値より小さいことを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0100】
ここで、上記第1閾値、第2閾値、第3閾値、第4閾値、第5閾値及び第6閾値は、必要に応じて柔軟に設定されてもよい。
【0101】
測定モジュール92は、受信モジュール91により受信された測定設定情報に基づいてWLAN APを測定するように構成される。
【0102】
報告モジュール93は、測定モジュール92により測定されたWLAN APの測定情報を報告するように構成される。
【0103】
該実施例において、測定設定情報が更に、WLAN APの測定情報の報告トリガ条件を設定するために用いられると、報告モジュール93は、現在条件が報告トリガ条件を満たした場合、WLAN APの測定情報を報告するように設定されてもよい。
【0104】
上記実施例において、基地局からの測定設定情報を受信し、該測定設定情報に基づいてWLAN APを測定し、WLAN APの測定情報を報告することで、UEによるWLANのMDT測定を実現させる。
【0105】
図10は、一例示的な実施例によるもう1つの測定設定に適用される装置を示すブロック図である。装置1000は基地局として提供されてもよい。図10を参照すると、装置1000は、処理ユニット1022と、無線送信/受信ユニット1024と、アンテナユニット1026と、無線インタフェースに固有の信号処理部分とを備える。処理ユニット1022は、1つ又は複数のプロセッサを更に備えてもよい。
【0106】
処理ユニット1022における1つのプロセッサは、
コアネットワークからのドライブテスト最小化(MDT)設定情報を受信し、MDT設定情報が、MDTに対して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定情報を報告するようにユーザ装置(UE)を設定するためのものであり、
MDT設定情報に基づいて、UEに測定設定情報を送信し、測定設定情報が、WLAN APを測定し、前記WLAN APの測定情報を報告するようにUEを設定するためのものであるように構成される。
【0107】
例示的な実施例において、命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。上記命令は、装置1000の処理ユニット1022により実行され上記測定設定方法を完了する。例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ記憶装置等であってもよい。
【0108】
図11は、一例示的な実施例による測定報告に適用される装置を示すブロック図である。例えば、装置1100は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング装置、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどのユーザ装置であってもよい。
【0109】
図11を参照すると、装置1100は、処理ユニット1102、メモリ1104、電源ユニット1106、マルチメディアユニット1108、オーディオユニット1110、入力/出力(I/O)インタフェース1112、センサユニット1114及び通信ユニット1116のうちの1つ又は複数を備えてもよい。
【0110】
処理ユニット1102は一般的には、装置1100の全体操作を制御する。例えば、表示、通話呼、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット1102は、指令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ1120を備えてもよい。それにより上記方法の全て又は一部のステップを実行する。なお、処理ユニット1102は、他のユニットとのインタラクションのために、1つ又は複数のモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット1102はマルチメディアモジュールを備えることで、マルチメディアユニット1108と処理ユニット1102とのインタラクションに寄与する。
【0111】
処理ユニット1102における1つのプロセッサ1120は、
基地局からの測定設定情報を受信し、該測定設定情報が、UEによる無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定及びWLAN APの測定情報の報告を設定するためのものであり、
測定設定情報に基づいてWLAN APを測定し、
WLAN APの測定情報を報告するように構成されてもよい。
【0112】
メモリ1104は、各種のデータを記憶することで装置1100における操作をサポートするように構成される。これらのデータの例として、装置1100上で操作れる如何なるアプリケーション又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、イメージ、ビデオ等を含む。メモリ1104は任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶装置、あるいはこれらの組み合わせにより実現される。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、読出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気もしくは光ディスクを含む。
【0113】
電源ユニット1106は装置1100の様々なユニットに電力を提供する。電源ユニット1106は、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置1100のための電力生成、管理、分配に関連する他のユニットを備えてもよい。
【0114】
マルチメディアユニット1108は、上記装置1100とユーザとの間に出力インタフェースを提供するためのスクリーンを備える。幾つかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含む。スクリーンは、タッチパネルを含むと、タッチパネルとして実現され、ユーザからの入力信号を受信する。タッチパネルは、タッチ、スライド及びパネル上のジェスチャを感知する1つ又は複数のタッチセンサを備える。上記タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知するだけでなく、上記タッチ又はスライド操作に関連する持続時間及び圧力を検出することもできる。幾つかの実施例において、マルチメディアユニット1108は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを備える。装置1100が、撮影モード又は映像モードのような操作モードであれば、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部からのマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは固定した光学レンズシステム又は焦点及び光学ズーム能力を持つものであってもよい。
【0115】
オーディオユニット1110は、オーディオ信号を出力/入力するように構成される。例えば、オーディオユニット1110は、マイクロホン(MIC)を備える。装置1100が、通話モード、記録モード及び音声識別モードのような操作モードであれば、マイクロホンは、外部からのオーディオ信号を受信するように構成される。受信したオーディオ信号を更にメモリ1104に記憶するか、又は通信ユニット1116を経由して送信することができる。幾つかの実施例において、オーディオユニット1110は、オーディオ信号を出力するように構成されるスピーカーを更に備える。
【0116】
I/Oインタフェース1112は、処理ユニット1102と周辺インタフェースモジュールとの間のインタフェースを提供する。上記周辺インタフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボダン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0117】
センサユニット1114は、1つ又は複数のセンサを備え、装置1100のために様々な状態の評価を行うように構成される。例えば、センサユニット1114は、装置1100のオン/オフ状態、ユニットの相対的な位置決めを検出することができる。例えば、上記ユニットが装置1100のディスプレイ及びキーパッドである。センサユニット1114は装置1100又は装置1100における1つのユニットの位置の変化、ユーザと装置1100との接触の有無、装置1100の方位又は加速/減速及び装置1100の温度の変動を検出することもできる。センサユニット1114は近接センサを備えてもよく、いかなる物理的接触もない場合に周囲の物体の存在を検出するように構成される。センサユニット1114は、CMOS又はCCD画像センサのような光センサを備えてもよく、結像に適用されるように構成される。幾つかの実施例において、該センサユニット1114は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを備えてもよい。
【0118】
通信ユニット1116は、装置1100と他の機器との有線又は無線方式の通信に寄与するように構成される。装置1100は、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせのような通信規格に基づいた無線ネットワークにアクセスできる。一例示的な実施例において、通信ユニット1116は放送チャネルを経由して外部放送チャネル管理システムからの放送信号又は放送関連する情報を受信する。一例示的な実施例において、通信ユニット1116は、近接場通信(NFC)モジュールを更に備えることで近距離通信を促進する。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術及び他の技術に基づいて実現される。
【0119】
例示的な実施例において、装置1100は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理機器(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子により実現され、上記方法を実行するように構成されてもよい。
【0120】
例示的な実施例において、命令を記憶したメモリ1104のような非一時的コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。上記命令は、装置1100のプロセッサ1120により実行され上記方法を完了する。例えば、前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置等であってもよい。
【0121】
装置の実施例は、基本的に方法の実施例に対応するため、関連するところは方法の実施例の部分的な説明を参考にすることができる。以上に記述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、別体の部品として記述したモジュールは、物理的に分離したものであっても、でなくてもよい。モジュールとして示した部品は、物理的に分離したモジュールであっても、でなくてもよい。即ち、一箇所に位置してもよいし、複数のネットワークモジュールに分布してもよい。実際の需要に応じて、一部又は全部のモジュールを選択して本発明の実施例の目的を実現させることができる。当業者は創造的な労力を要することなく、理解して実施することができる。
【0122】
本明細書において、第1及び第2などのような関係語は、1つのエンティティ又は操作と、他のエンティティ又は操作とを区別するためのものに過ぎず、これらのエンティティ又は操作同士にこのような実際の関係又は順序が存在することを要求又は示唆するものではないことに留意されたい。用語「含む」、「包含」又は他のいかなる変形は、非排他的包含を包括するように意図される。従って、一連の要素を含むプロセス、方法、品目又は装置は、これらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素も含むか、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。更なる限定が存在しない場合、「・・・を含む」なる文章によって規定される要素は、該要素を有するプロセス、方法、品目又は装置内に、同じ要素が更に存在することを排除しない。
【0123】
当業者は明細書を検討し、ここで開示した発明を実践した後、本発明のその他の実施方案を容易に思いつくことができる。本発明の実施例は、本発明の実施例のいかなる変形、用途、又は適応的な変化を含むことを目的としており、いかなる変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般原理に基づいて、且つ本発明の実施例において公開されていない本技術分野においての公知常識又は慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものを開示しており、本発明の保護範囲と主旨は、特許請求の範囲に記述される。
【0124】
本発明の実施例は、上記で説明した、また図面において示した精確な構造に限定されず、その範囲を逸脱しない前提のもとで種々の変更及び修正を行うことができることを理解すべきである。本発明の実施例の範囲は付された特許請求の範囲によってのみ限定される。
図1
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