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特許7241195設備管理装置、設備管理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-08
(45)【発行日】2023-03-16
(54)【発明の名称】設備管理装置、設備管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20230309BHJP
【FI】
G06Q10/10
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021550343
(86)(22)【出願日】2020-07-03
(86)【国際出願番号】 JP2020026212
(87)【国際公開番号】W WO2021065130
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2021-09-03
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2019/038485
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】300016765
【氏名又は名称】シャープNECディスプレイソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】鶴薗 賢吾
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-233604(JP,A)
【文献】特開2016-095582(JP,A)
【文献】特開平04-334194(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得する取得手段と、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成する会議情報生成手段と、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該第1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する情報送信手段と、
を備える設備管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段は、前記会議の進行状況に応じて前記第1タイミングを異ならせる際に、前記第1タイミングを複数の候補から選択し、
前記複数の候補は、少なくとも、すぐに前記異常関連情報を送信すること、及び後で前記異常関連情報を送信すること、を含む設備管理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の設備管理装置において、
前記会議情報は、会議が進行中であること、会議が中断していること、及び会議が終了していることの少なくとも1つを含む、設備管理装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の設備管理装置において、
前記異常情報は、前記異常の内容を示す情報を含んでおり、
前記情報送信手段は、さらに前記異常情報が示す前記異常の内容を用いて前記第1タイミングを決定する設備管理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段は、前記異常の内容が特定の条件を満たしているとき、前記異常関連情報を、前記会議が中断又は終了するまで送信しない、設備管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の設備管理装置において、
前記設備は前記会議室の室温を調整する空調設備であり、
前記特定の条件は、前記室温が基準範囲から外れていることである設備管理装置。
【請求項7】
請求項5に記載の設備管理装置において、
前記設備は、電池を内蔵しており、
前記特定の条件は、前記電池の残容量又は出力電圧が基準以下になることである設備管理装置。
【請求項8】
請求項4に記載の設備管理装置において、
前記設備はディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記設備に映像信号が入力されていないことを示しており、
前記情報送信手段は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報はアラート表示を行わせるための情報である、設備管理装置。
【請求項9】
請求項4に記載の設備管理装置において、
前記設備は複数の映像用の入力端子を有するディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記設備に対する映像信号は入力されているが、選択されている入力端子が表示用のデータが入力されている前記入力端子ではないことを示しており、
前記情報送信手段は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記設備に、前記表示用のデータが入力されている前記入力端子を選択させるための制御指令である、設備管理装置。
【請求項10】
請求項4に記載の設備管理装置において、
前記設備はディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記ディスプレイまたはプロジェクタによる表示を撮影した画像を処理することによって生成されており、かつ、前記表示のコントラストが基準以下であることを示しており、
前記情報送信手段は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記設備に、前記コントラストを大きくすることを示している、設備管理装置。
【請求項11】
請求項9に記載の設備管理装置において、
前記設備は、さらに前記会議室内の照明を含んでおり、
前記異常関連情報は、さらに前記照明の明るさを制御することを示している、設備管理装置。
【請求項12】
請求項4に記載の設備管理装置において、
前記設備はプロジェクタであり、
前記異常関連情報は、前記プロジェクタによる表示結果を撮影した画像を処理することによって生成されており、かつ、前記画像内のコントラストが基準以下であることを示しており、
前記情報送信手段は、前記会議が開催前、中断、または終了した後に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記プロジェクタに、当該プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせることを示している、設備管理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段はさらに、前記会議室の管理者の端末に、前記プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせる、設備管理装置。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段は、前記会議が終了した後に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定する設備管理装置。
【請求項15】
請求項12~14のいずれか一項に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段は、さらに前記光源の累積発光時間が基準時間を超えていることを、前記表示を行わせるための条件にする設備管理装置。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか一項に記載の設備管理装置において、
前記異常関連情報は、前記会議室に関するアンケートを示すアンケートデータである設備管理装置。
【請求項17】
請求項1~15のいずれか一項に記載の設備管理装置において、
前記会議室の中の表示装置、又は前記会議の参加者の端末に、前記会議室に関するアンケートを示すアンケートデータを送信するアンケート送信手段と、
前記会議情報を用いて前記アンケートデータを送信する第2タイミングを決定するタイミング決定手段と、
を備える設備管理装置。
【請求項18】
請求項16又は17に記載の設備管理装置において、
前記アンケートデータは、前記異常情報を用いて決定される設備管理装置。
【請求項19】
コンピュータが、
会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得し、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成し、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する設備管理方法。
【請求項20】
コンピュータに、
会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得する機能と、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成する機能と、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する機能と、
を持たせるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設備管理装置、設備管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議室は様々な団体に使用される。このため、会議室の状態を管理する必要がある。特許文献1に記載の会議室管理システムは、照度センサ及び温度センサの検出結果を用いて、その会議室が使用中であるか否かを判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-77033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
会議室には、プロジェクタまたはディスプレイ、及び空調設備などの様々な設備が設置されている。これらの設備に異常が生じた場合、所定の情報を送信することがある。一方、会議を円滑に進めることを考慮すると、その情報を送信すべきタイミングは一定ではない。
【0005】
本発明の目的は、会議室の設備に異常が生じた場合において、その異常に応じた情報を適切なタイミングで送信できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得する取得手段と、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成する会議情報生成手段と、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該第1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する情報送信手段と、
を備える設備管理装置が提供される。
【0007】
本発明によれば、コンピュータが、
会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得し、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成し、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する設備管理方法が提供される。
【0008】
本発明によれば、コンピュータに、
会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得する機能と、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成する機能と、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する機能と、
を持たせるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、会議室の設備に異常が生じた場合において、その異常に応じた情報を適切なタイミングで送信できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0011】
図1】第1実施形態に係る設備管理装置の使用環境を説明する図である。
図2】設備管理装置の機能構成の一例を示す図である。
図3】設備管理装置のハードウエア構成を例示するブロック図である。
図4】設備管理装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図5】第2実施形態に係る設備管理装置の機能構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る設備管理装置10の使用環境を説明する図である。設備管理装置10は、会議室20に設けられた設備210を管理する装置である。
【0014】
設備210は、例えばディスプレイまたはプロジェクタなどの表示装置である。ただし設備210は他の設備、例えば温度調整機能を有する空調設備であってもよいし、照明設備であってもよし、電池を内蔵している設備(例、ワイヤレスマイク、リモコン、又は電子ペン)であってもよい。設備210は、設備210の動作状態を示す情報(以下、動作情報と記載)を設備管理装置10に送信するとともに、当該設備210に異常が生じたとき、そのことを示す情報(以下、異常情報と記載)を設備管理装置10に送信する。設備管理装置10は異常情報を受信すると、この異常情報に関連する異常関連情報をその設備210、又は他の装置(例えば会議室20内の他の装置)に送信する。異常関連情報は異常の発生によって送信すべき情報であり、例えば設備210に対する制御情報である。以下の説明において、特に記載がない限り、異常関連情報は制御情報であるとして説明を行う。また、会議室20内の装置は、例えば設備210である。この場合、設備210は、設備管理装置10から送信されてきた制御情報に従って動作する。
【0015】
上記したように、異常関連情報の送信先は、その設備210以外の装置であってもよい。例えば、後述する他の実施形態に記載するように、異常関連情報がアンケートデータである場合、異常関連情報の送信先は、会議室20内の表示装置や会議室20内に持ち込まれた端末であってもよい。
【0016】
会議室20には、装置群220が設けられている。装置群220は、いずれも設備管理装置10が制御情報を生成するために必要な情報であって、会議室20内に関する情報(以下、室内情報と記載)を生成し、設備管理装置10に送信する。本図に示す例において、装置群220は、照明制御装置222、撮像装置224、マイク226、及びセンサ228を有している。なお、上記した異常情報は、設備210が生成するのではなく、装置群220が生成した室内情報を設備管理装置10が解析することにより生成されてもよい。
【0017】
照明制御装置222は、会議室20に設けられた照明装置を制御する装置である。設備管理装置10は、照明制御装置222から送信された情報を処理することにより、会議室20内の照明装置の点灯状態、例えば点灯の有無及び点灯時の強度を特定する。
【0018】
撮像装置224は、会議室20の中を繰り返し撮像し、生成した画像を設備管理装置10に送信する。設備管理装置10は、この画像を処理することにより、会議室20内にいる人に関する情報(以下、人情報と記載)を生成する。人情報は、例えば、会議室20内にいる人の数及び位置、並びにこれら人別の動作を含んでいる。
【0019】
マイク226は、会議室20内の音声を示す音声情報を生成し、生成した音声情報を設備管理装置10に送信する。設備管理装置10は、この音声情報を処理することにより、必要なデータを生成する。例えば設備管理装置10は、音声情報を音声認識処理することにより、会議室20内で行われた発話内容を示すテキストデータを生成する。
【0020】
センサ228は、少なくとも照度センサ及び温度センサを含んでおり、検出値を示す情報を設備管理装置10に送信する。設備管理装置10は、センサ228から送信された情報を処理することによっても、装置群220の異常を検知することができる。例えば設備210が照明装置であり、照明制御装置222から送信された情報が、設備210が点灯していることを示している場合において、センサ228としての照度センサの検出値が基準を満たさなかった時に、設備210に異常があると判断する。また、設備210が温度調節機能を有する空調設備である場合において、センサ228としての温度センサの検出値が、設備210の動作情報(例えば設定温度)から推定される温度範囲から外れていたときに、設備210に異常があると判断する。
【0021】
また、設備管理装置10は、必要に応じて、設備210を管理している管理者の端末(以下、管理者端末30と記載)に、設備210に生じた異常に関する情報を表示させる。
【0022】
なお、会議室20内の各装置や設備は、有線で他の装置と通信してもよいし、無線で他の装置と通信してもよい。
【0023】
図2は、設備管理装置10の機能構成の一例を示す図である。設備管理装置10は、取得部110、会議情報生成部120、及び情報送信部130を有している。
【0024】
取得部110は、設備210から動作情報及び異常情報を取得するとともに、装置群220から各種の情報を取得する。
【0025】
会議情報生成部120は、装置群220から出力された情報を処理することにより、会議室20で行われている会議の状態を示す情報(以下、会議情報と記載)を生成する。会議情報は、会議が進行中であること、会議が中断していること、及び会議が終了していることの少なくとも1つを含んでいる。会議情報生成部120が行う処理の具体例については後述する。
【0026】
情報送信部130は、会議情報生成部120が生成した会議情報が示す会議の嗜好状態に応じて、設備210に対して異常関連情報、例えば制御情報を送信するタイミング(以下、第1タイミングと記載)を異ならせる。そして情報送信部130は、第1タイミングに異常関連情報を設備210に送信する。ここで情報送信部130は、会議の進行状況に応じて前記第1タイミングを異ならせる際に、第1タイミングを複数の候補から選択する。これら複数の候補の一例は、例えば、すぐに異常関連情報を送信すること、及び後で異常関連情報を送信すること、を含んでいる。情報送信部130が行う処理の具体例及び異常関連情報の具体例については後述する。
【0027】
図3は、設備管理装置10のハードウエア構成を例示するブロック図である。設備管理装置10は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060を有する。
【0028】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0029】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0030】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0031】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は設備管理装置10の各機能(例えば取得部110、会議情報生成部120、及び情報送信部130)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。
【0032】
入出力インタフェース1050は、設備管理装置10と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0033】
ネットワークインタフェース1060は、設備管理装置10をネットワーク上の他の装置(例えば設備210、装置群220、及び管理者端末30)に接続するためのインタフェースである。
【0034】
図4は、設備管理装置10が行う処理の一例を示すフローチャートである。上記したように、会議室20の設備210は、当該設備210に異常が生じたとき、異常情報を送信する。この異常情報は、設備210の種類を示す情報、及び異常の種類を示す情報(例えばエラーコード)を含んでいる。
【0035】
設備管理装置10の取得部110は、設備210から異常情報を取得するとともに、装置群220が生成した室内情報を取得する(ステップS10)。ここで取得部110は、異常情報の有無とは関係なしに、常に室内情報を取得していてもよいし、異常情報を取得したときに室内情報を取得してもよい。後者の場合、取得部110は、異常情報を取得してから室内情報の取得を開始してもよい。また、取得部110は、常に(例えばほぼリアルタイムで)室内情報を取得している場合、設備210から異常情報を取得する代わりに、室内情報を解析して異常情報を生成してもよい。なお、この解析は、設備管理装置10とは異なる装置によって行われてもよい。この場合、取得部110は、この装置から異常情報を取得する。
【0036】
次いで会議情報生成部120は、室内情報を処理することにより、会議情報を生成する(ステップS20)。
【0037】
例えば会議情報生成部120は、マイク226が生成した音声情報から、会議室20内で行われた発話内容を示すテキストデータを生成する。会議情報生成部120は、テキストデータに、異常の発生を示すキーワードが含まれていなかった時に、会議が進行中である旨の会議情報を生成する。また会議情報生成部120は、テキストデータに、異常の発生を示すキーワードが含まれていた時に、会議が中断している旨の会議情報を生成する。また会議情報生成部120は、テキストデータに、会議が終了したことを示すキーワードが含まれていた時に、会議が終了した旨の会議情報を生成する。なお、上記したキーワードは、例えば設備管理装置10に予め記憶されている。
【0038】
また他の一例として、会議情報生成部120は、撮像装置224が生成した画像を用いて上記した人情報を生成し、この人情報を用いて会議情報を生成する。例えば会議情報生成部120は、会議室20内の人のすべてが着座しているときに、会議が進行中である旨の会議情報を生成する。また会議情報生成部120は、複数の人が設備210の周囲に位置しているとき、又は複数の人が交代で設備210の周囲に来るときに、会議が中断している旨の会議情報を生成する。また会議情報生成部120は、会議室20内の人が一斉に動き出したときに、会議が終了した旨の会議情報を生成する。
【0039】
また他の一例として、会議情報生成部120は、会議室20内の人の数を用いて会議情報を生成してもよい。例えば会議情報生成部120は、会議の参加予定者の人数を取得しておき、この参加予定者の人数に対する会議室20内の人の数が基準割合以上になった時に、会議が進行中である旨の会議情報を生成する。ここで、会議室20内の人の数は、例えば撮像装置224が生成した画像を処理することにより特定される。また会議情報生成部120は、会議の参加予定者の人数を、例えばスケジュール管理装置から取得する。
【0040】
また他の一例として、会議情報生成部120は、直近の所定時間内(例えば3分以内)に発言した人の数を用いて、会議情報を生成してもよい。例えば会議情報生成部120は、マイク226が生成した音声データに含まれる声紋を用いて、発言した人の数を特定する。そして発言した人の数が基準を満たしたときに、会議が進行中である旨の会議情報を生成する。
【0041】
また他の一例として、会議情報生成部120は、ディスプレイの画面またはプロジェクタの投影面に注視している人の数を用いて、会議情報を生成してもよい。例えば会議情報生成部120は、当該人の数が基準を満たしたときに、会議が進行中である旨の会議情報を生成する。ここで、ディスプレイの画面またはプロジェクタの投影面に注視している人の数は、例えば撮像装置224が生成した画像を処理することにより特定される。
【0042】
また他の一例として、会議情報生成部120は、ディスプレイまたはプロジェクタへの入力データの変化の有無を用いて、会議情報を生成してもよい。例えば会議情報生成部120は、ディスプレイまたはプロジェクタへの入力データが変化し始めたときに、会議が進行中である旨の会議情報を生成する。
【0043】
なお会議情報生成部120は、マイク226が生成した音声情報を用いて会議情報を生成する場合、音声情報またはテキストデータを機械学習させた結果を用いて、会議情報を生成してもよい。また会議情報生成部120は、撮像装置224が生成した画像を用いて会議情報を生成する場合、画像を機械学習させた結果を用いて、会議情報を生成してもよい。
【0044】
次いで情報送信部130は、異常情報の種類を用いて、送信すべき異常関連情報、例えばその異常に対処するための制御情報を特定する。また情報送信部130は、会議情報を用いて、その制御情報を設備210に送信するタイミング、すなわち第1タイミングを決定する(ステップS30)。ここで、情報送信部130は、さらに異常情報を用いて第1タイミングを決定するのが好ましい。より詳細には、異常情報は、設備210に生じた異常の内容を示す情報を含んでいる。そして情報送信部130は、異常情報が示す異常の内容を用いて前記第1タイミングを決定する。この理由は、異常の種類によっては急いで対処する必要があるためである。次いで情報送信部130は、第1タイミングに制御情報を送信する(ステップS40)。なお、ステップS30及びS40の代わりに、情報送信部130は、会議情報が基準を満たしたときに制御情報を設備210に送信してもよい。
【0045】
ここで、第1タイミングの具体例について説明する。この例において情報送信部130は、異常の内容が特定の条件を満たしているとき、会議情報が、会議が中断又は終了していることを示すまで、異常関連情報を送信しない。なお、情報送信部130は、特定の条件を満たしていないときには、異常を検知してからすぐに異常関連情報を送信してもよい。
【0046】
例えば設備210がディスプレイまたはプロジェクタであり、異常情報が、設備に映像信号が入力されていないことを示している場合、異常関連情報は制御情報である。この制御情報は、設備210にアラート表示を行わせるための情報である。そして情報送信部130は、会議情報が、会議が開催中であることを示している場合、制御情報をすぐに送信する。
【0047】
また、設備210が、複数の映像用の入力端子を有するディスプレイまたはプロジェクタであり、異常情報が、設備210に対する映像信号は入力されているが、選択されている入力端子が表示用のデータが入力されている入力端子ではないことを示している場合、異常関連情報は制御情報である。この制御情報は、設備210に、表示用のデータが入力されている入力端子を選択させるための制御指令である。そして情報送信部130は、会議情報が、会議が開催中であることを示している場合、制御情報をすぐに送信する。
【0048】
また、設備210がディスプレイまたはプロジェクタであり、ディスプレイまたはプロジェクタによる表示を撮影した画像(例えば撮像装置224が生成した画像)を処理することによって、当該表示のコントラスト(輝度差)が特定できる場合を想定する。一例として、設備210又はその管理装置は、画像内の文字の輝度と文字周辺の輝度の差をコントラストと特定する。そして異常情報の一例は、コントラストが基準以下であることである。この場合、異常関連情報は制御情報である。この制御情報は、設備210にコントラストを大きくするように表示(又は投影)のパラメータを変更させることである。そして情報送信部130は、会議情報が、会議が開催中であることを示している場合に、制御情報をすぐに送信する。
【0049】
なお、上記の例において、設備210がさらに会議室20の照明を含んでいる場合、情報送信部130は、ディスプレイまたはプロジェクタに対する制御の代わりに/又はこの制御に加えて、この照明の明るさを制御することをさらに含んでいてもよい。このようにしても、画面又は投影像の見やすさは向上する。
【0050】
また、設備210がプロジェクタである場合、コントラストの低下は、光源の劣化が原因の場合もある。この場合、制御情報は、プロジェクタに、当該プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせることである。そして情報送信部130は、会議情報が、会議が開催前、中断、または終了したことを示すようになったときに、上記した表示を行わせるための制御情報を送信する。ここで情報送信部130は、会議が中断したときまたは終了した後に制御情報を送信するのが好ましい。
【0051】
なお、情報送信部130は、さらに、管理者端末30に異常関連情報を送信し、プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせてもよい。この異常関連情報の送信タイミングは任意であり、例えば、異常情報を取得してからすぐに行ってもよい。
【0052】
なお、この例において、設備210は、光源の累積発光時間をカウントしていることがある。この場合、情報送信部130は、取得部110が異常情報を取得した後、この累積発光時間を設備210から取得する。この際、設備210は、情報送信部130からの要求に応じて累積発光時間を送信してもよい。そして情報送信部130は、この累積発光時間が基準時間を超えていることを、異常関連情報(制御情報の場合もある)を送信するための条件にしてもよい。なお、設備210は、累積発光時間を、異常情報とともに設備管理装置10に送信してもよい。
【0053】
また、設備210が空調設備の場合、異常情報が示す異常の内容の一例は、室温が基準範囲から外れていることである。この場合、情報送信部130は、会議情報が、会議が中断又は終了していることを示してから、異常関連情報を送信する。すなわち設備210が空調設備の場合、上記した以上の内容における「特定の条件」は、室温が基準範囲から外れていること、である。ここで送信される異常関連情報は、アンケートデータであってもよいし、設備210に対して行うべきメンテナンスを示していてもよい。ここで行われるアンケートの内容は、例えば会議室20の室温の快適度合いに関するものである。また、アンケートデータの送信方法は、後述する第2の実施形態と同様である。
【0054】
なお、異常関連情報の送信先は、会議室20内の表示装置、例えばディスプレイやプロジェクタであってもよいし、管理者端末30であってもよい。
【0055】
一方、設備210が空調設備であって異常情報が示す異常の内容が、空条設備が動かないことを示していた場合(すなわち上記した特定の条件を満たしていない場合)、情報送信部130は、すぐに異常関連情報を送信する。
【0056】
また、設備210がワイヤレスマイク、リモコン、又は電子ペンなどの電池を内蔵している装置である場合、設備210は、少なくとも電池の残容量又は出力電圧が基準値以下になった時に、そのことを示す情報を異常情報として設備管理装置10に送信する。すると設備管理装置10の情報送信部130は、異常関連情報、例えば電池を交換することを推奨する出力を行わせるための情報を、会議情報が、会議が中断又は終了していることを示してから、会議室20内のディスプレイもしくはプロジェクタ送信する。すなわち設備210が電池を内蔵している装置の場合、上記した以上の内容における「特定の条件」は、電池の残容量又は出力電圧が基準値以下になったこと、である。ここで送信される異常関連情報は、例えば電池を交換することを推奨する表示や音声出力を行わせるものである。また情報送信部130は、さらに、この情報を管理者端末30に送信してもよい。この際、情報送信部130は、管理者端末30に対する送信を、異常情報を取得してからすぐに行うのが好ましい。
【0057】
なお、上記した例以外において、情報送信部130は、制御情報を、会議情報が、会議が開催前、中断、または終了したことを示すようになったときに送信するのが好ましい。言い換えると、標準状態において、情報送信部130は、制御情報を、会議情報が、会議が開催前、中断、または終了したことを示すようになったときに送信するのが好ましい。
【0058】
以上、本実施形態によれば、会議室20の設備210に異常が生じた場合、設備管理装置10の情報送信部130は、その異常に対処するための制御情報を設備210に送信する。ここで情報送信部130は、会議の状態を示す会議情報を用いて、制御情報を設備210に送信するタイミングを決定する。又は、情報送信部130は、会議情報が基準を満たしたときに、制御情報を設備210に送信する。従って、設備210の異常に対して適切なタイミングで対処できる。
【0059】
なお、本実施形態において、図1に示したマイク226は、いわゆるスマートスピーカであってもよい。この場合、このスマートスピーカは、マイク226のほかにスピーカも有している。そして、会議室20の使用者は、設備210の操作を、スマートスピーカを介して行うことができる。具体的には、設備管理装置10の情報送信部130は、スマートスピーカのマイクに入力された音声データを用いて、設備210を操作するための情報を生成し、この情報を設備210に送信する。
【0060】
一例として、スマートスピーカ又は設備管理装置10の情報送信部130は、会議室20内で行われている会話の内容を分析する。そして情報送信部130は、この内容が特定の条件を満たしたとき、会議室20の中で異常が発生していると判断するとともにその異常の内容を特定し、上記した異常情報を生成する。そして情報送信部130は、音声データからなる異常関連情報を生成する。情報送信部130は、この音声データをスマートスピーカに送信する。するとスマートスピーカは、この音声データに従って音声を出力する。
【0061】
例えば設備210がディスプレイやプロジェクタなどの表示装置である場合、この表示装置に外部から入力したはずの画像が表示されないことがある。このような場合、会議室20内で行われる会話には、「表示されない」、「映らない」などのフレーズが含まれるはずである。このようなフレーズが会話に含まれていた場合、情報送信部130は、「選択している端子は合っていますか?」、又は「入力端子を他の端子に切り替えますか?」などの音声を、スマートスピーカから出力させる。例えば「入力端子を他の端子に切り替えますか?」という音声をスマートスピーカから出力させ、その返答として「はい」という意味の発話をスマートスピーカのマイクが拾った場合、情報送信部130は、設備210に、入力端子を切り替えるための指令を送信する。
【0062】
また、設備210がディスプレイやプロジェクタなどの表示装置である場合、これらの表示のコントラストや明るさを変えることもできる。例えば情報送信部130は、ディスプレイまたはプロジェクタによる表示を撮影した画像(例えば撮像装置224が生成した画像)を処理することによって、当該表示のコントラストや明るさが特定できる。そしてこのコントラストや明るさが基準以下の場合、情報送信部130は、「コントラストを大きくしますか?」、又は「画面を明るくしますか?」などの音声を、スマートスピーカから出力させる。そしてその返答として「はい」という意味の発話をスマートスピーカのマイクが拾った場合、情報送信部130は、設備210に、コントラストを大きくするため(又は画面を明るくするための)の指令を送信する。
【0063】
他の例として、会議室20でインターネット会議を行っている場合を考える。この場合、設備210は、インターネット会議を行うための装置(例えばパーソナルコンピュータ)である。そして情報送信部130は、撮像装置224が生成した画像を処理することによって、会議室20内の人の口の動きを特定し、これによりその人が発話しているか否かを判断することができる。そして発話しているにもかかわらず、設備210においてマイク226からの出力が0になっている場合、情報送信部130は、「マイクはミュートになっていませんか?」、又は「マイクのミュートを解除しますか?」という音声をスピーカか出力させる。そして、「マイクのミュートを解除しますか?」という音声に対する返答として「はい」という意味の発話をスマートスピーカのマイクが拾った場合、情報送信部130は、設備210に、マイク226のミュートを解除させるための出力を行う。
【0064】
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係る設備管理装置10の機能構成の一例を示す図である。本図に示す設備管理装置10は、タイミング決定部140及びアンケート送信部150を備えている点を除いて、第1実施形態に係る設備管理装置10と同様の構成である。
【0065】
アンケート送信部150は、会議室20の表示装置(例えばディスプレイまたはプロジェクタ)、若しくは会議の参加者の端末に、会議室20に関するアンケートを示すアンケートデータを送信する。ここで会議の参加者の端末は、例えば参加者のメールアドレスを用いて特定される。この場合、アンケート送信部150は、参加者のメールアドレスを、例えば会議室20のスケジュール管理装置から取得する。
【0066】
なお、アンケート送信部150は、設備210に異常が生じたとき、さらに設備210が送信してきた異常情報を用いてアンケートデータを決定(または修正)してもよい。例えばアンケート送信部150は、異常情報が示す異常の種類に関する項目を、アンケートデータに含める。これらアンケートデータの生成に必要な情報は、予めアンケート送信部150に記憶されている。例えばアンケート送信部150は、設備210の種類別かつ故障の種類別に、項目を記憶している。そしてアンケート送信部150は、設備210から受信した異常情報に対応する項目を、アンケートデータに含める。
【0067】
そしてタイミング決定部140は、会議情報生成部120が生成した会議情報を用いてアンケートデータを送信するタイミング(以下、第2タイミングと記載)を決定する。例えばタイミング決定部140は、会議情報が基準を満たしたとき、具体的には会議が終了したタイミングで、アンケートデータを送信する。
【0068】
なお、タイミング決定部140は、アンケートデータをメールで送信する代わりに、アンケートの内容又はアンケートがある旨を示す情報を会議室20内のプロジェクタやディスプレイに表示させるとともに、回答データを入力するためのURLを示すコード情報もこのプロジェクタやディスプレイに表示させてもよい。
【0069】
本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、会議室20に関するアンケートを示すアンケートデータを送信することができる。なお、本実施形態において、設備関連情報として、制御情報ではなくアンケートデータが用いられてもよい。この場合、タイミング決定部140及びアンケート送信部150は無くてもよい。
【0070】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0071】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0072】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得する取得手段と、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成する会議情報生成手段と、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該第1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する情報送信手段と、
を備える設備管理装置。
2.上記1に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段は、前記会議の進行状況に応じて前記第1タイミングを異ならせる際に、前記第1タイミングを複数の候補から選択し、
前記複数の候補は、少なくとも、すぐに前記異常関連情報を送信すること、及び後で前記異常関連情報を送信すること、を含む設備管理装置。
3.上記1又は2に記載の設備管理装置において、
前記会議情報は、会議が進行中であること、会議が中断していること、及び会議が終了していることの少なくとも1つを含む、設備管理装置。
4.上記1~3のいずれか一項に記載の設備管理装置において、
前記異常情報は、前記異常の内容を示す情報を含んでおり、
前記情報送信手段は、さらに前記異常情報が示す前記異常の内容を用いて前記第1タイミングを決定する設備管理装置。
5.上記4に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段は、前記異常の内容が特定の条件を満たしているとき、前記異常関連情報を、前記会議が中断又は終了するまで送信しない、設備管理装置。
6.上記5に記載の設備管理装置において、
前記設備は前記会議室の室温を調整する空調設備であり、
前記特定の条件は、前記室温が基準範囲から外れていることである設備管理装置。
7.上記5に記載の設備管理装置において、
前記設備は、電池を内蔵しており、
前記特定の条件は、前記電池の残容量又は出力電圧が基準以下になることである設備管理装置。
8.上記4に記載の設備管理装置において、
前記設備はディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記設備に映像信号が入力されていないことを示しており、
前記情報送信手段は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報はアラート表示を行わせるための情報である、設備管理装置。
9.上記4に記載の設備管理装置において、
前記設備は複数の映像用の入力端子を有するディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記設備に対する映像信号は入力されているが、選択されている入力端子が表示用のデータが入力されている前記入力端子ではないことを示しており、
前記情報送信手段は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記設備に、前記表示用のデータが入力されている前記入力端子を選択させるための制御指令である、設備管理装置。
10.上記4に記載の設備管理装置において、
前記設備はディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記ディスプレイまたはプロジェクタによる表示を撮影した画像を処理することによって生成されており、かつ、前記表示のコントラストが基準以下であることを示しており、
前記情報送信手段は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記設備に、前記コントラストを大きくすることを示している、設備管理装置。
11.上記9に記載の設備管理装置において、
前記設備は、さらに前記会議室内の照明を含んでおり、
前記異常関連情報は、さらに前記照明の明るさを制御することを示している、設備管理装置。
12.上記4に記載の設備管理装置において、
前記設備はプロジェクタであり、
前記異常関連情報は、前記プロジェクタによる表示結果を撮影した画像を処理することによって生成されており、かつ、前記画像内のコントラストが基準以下であることを示しており、
前記情報送信手段は、前記会議が開催前、中断、または終了した後に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記プロジェクタに、当該プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせることを示している、設備管理装置。
13.上記12に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段はさらに、前記会議室の管理者の端末に、前記プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせる、設備管理装置。
14.上記12又は13に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段は、前記会議が終了した後に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定する設備管理装置。
15.上記12~14のいずれか一項に記載の設備管理装置において、
前記情報送信手段は、さらに前記光源の累積発光時間が基準時間を超えていることを、前記表示を行わせるための条件にする設備管理装置。
16.上記1~15のいずれか一項に記載の設備管理装置において、
前記異常関連情報は、前記会議室に関するアンケートを示すアンケートデータである設備管理装置。
17.上記1~15のいずれか一項に記載の設備管理装置において、
前記会議室の中の表示装置、又は前記会議の参加者の端末に、前記会議室に関するアンケートを示すアンケートデータを送信するアンケート送信手段と、
前記会議情報を用いて前記アンケートデータを送信する第2タイミングを決定するタイミング決定手段と、
を備える設備管理装置。
18.上記16又は17に記載の設備管理装置において、
前記アンケートデータは、前記異常情報を用いて決定される設備管理装置。
19.コンピュータが、
会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得し、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成し、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該他第1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する設備管理方法。
20.上記19に記載の設備管理方法において、
前記コンピュータは、
前記会議の進行状況に応じて前記第1タイミングを異ならせる際に、前記第1タイミングを複数の候補から選択し、
前記複数の候補は、少なくとも、すぐに前記異常関連情報を送信すること、及び後で前記異常関連情報を送信すること、を含む設備管理方法。
21.上記19又は20に記載の設備管理方法において、
前記会議情報は、会議が進行中であること、会議が中断していること、及び会議が終了していることの少なくとも1つを含む、設備管理方法。
22.上記19~21のいずれか一項に記載の設備管理方法において、
前記異常情報は、前記異常の内容を示す情報を含んでおり、
前記コンピュータは、さらに前記異常情報が示す前記異常の内容を用いて前記第1タイミングを決定する設備管理方法。
23.上記22に記載の設備管理方法において、
前記コンピュータは、前記異常の内容が特定の条件を満たしているとき、前記異常関連情報を、前記会議が中断又は終了するまで送信しない、設備管理方法。
24.上記23に記載の設備管理方法において、
前記設備は前記会議室の室温を調整する空調設備であり、
前記特定の条件は、前記室温が基準範囲から外れていることである設備管理方法。
25.上記23に記載の設備管理方法において、
前記設備は、電池を内蔵しており、
前記特定の条件は、前記電池の残容量又は出力電圧が基準以下になることである設備管理方法。
26.上記22に記載の設備管理方法において、
前記設備はディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記設備に映像信号が入力されていないことを示しており、
前記コンピュータは、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報はアラート表示を行わせるための情報である、設備管理方法。
27.上記22に記載の設備管理方法において、
前記設備は複数の映像用の入力端子を有するディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記設備に対する映像信号は入力されているが、選択されている入力端子が表示用のデータが入力されている前記入力端子ではないことを示しており、
前記コンピュータは、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記設備に、前記表示用のデータが入力されている前記入力端子を選択させるための制御指令である、設備管理方法。
28.上記22に記載の設備管理方法において、
前記設備はディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記ディスプレイまたはプロジェクタによる表示を撮影した画像を処理することによって生成されており、かつ、前記表示のコントラストが基準以下であることを示しており、
前記コンピュータは、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記設備に、前記コントラストを大きくすることを示している、設備管理方法。
29.上記27に記載の設備管理方法において、
前記設備は、さらに前記会議室内の照明を含んでおり、
前記異常関連情報は、さらに前記照明の明るさを制御することを示している、設備管理方法。
30.上記22に記載の設備管理方法において、
前記設備はプロジェクタであり、
前記異常関連情報は、前記プロジェクタによる表示結果を撮影した画像を処理することによって生成されており、かつ、前記画像内のコントラストが基準以下であることを示しており、
前記コンピュータは、前記会議が開催前、中断、または終了した後に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記プロジェクタに、当該プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせることを示している、設備管理方法。
31.上記30に記載の設備管理方法において、
前記コンピュータはさらに、前記会議室の管理者の端末に、前記プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせる、設備管理方法。
32.上記30又は31に記載の設備管理方法において、
前記コンピュータは、前記会議が終了した後に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定する設備管理方法。
33.上記30~32のいずれか一項に記載の設備管理方法において、
前記コンピュータは、さらに前記光源の累積発光時間が基準時間を超えていることを、前記表示を行わせるための条件にする設備管理方法。
34.上記19~33のいずれか一項に記載の設備管理方法において、
前記異常関連情報は、前記会議室に関するアンケートを示すアンケートデータである設備管理方法。
35.上記19~33のいずれか一項に記載の設備管理方法において、
前記コンピュータが、さらに、
前記会議室の中の表示装置、又は前記会議の参加者の端末に、前記会議室に関するアンケートを示すアンケートデータを送信するとともに、
前記会議情報を用いて前記アンケートデータを送信する第2タイミングを決定する、設備管理方法。
36.上記34又は35に記載の設備管理方法において、
前記アンケートデータは、前記異常情報を用いて決定される設備管理方法。
37.コンピュータに、
会議室に設けられた設備に異常が生じたことを示す異常情報を取得する取得機能と、
前記会議室に設けられた装置から出力された情報を処理することにより、前記会議室で行われている会議の進行状態を示す会議情報を生成する生成機能と、
前記会議情報が示す前記会議の進行状態に応じて、前記異常の発生によって送信すべき情報である異常関連情報を送信するタイミングである第1タイミングを異ならせ、当該他第1タイミングに前記異常関連情報を前記設備又は他の装置に送信する送信機能と、
を持たせるプログラム。
38.上記37に記載のプログラムにおいて、
前記送信機能は、前記会議の進行状況に応じて前記第1タイミングを異ならせる際に、前記第1タイミングを複数の候補から選択し、
前記複数の候補は、少なくとも、すぐに前記異常関連情報を送信すること、及び後で前記異常関連情報を送信すること、を含むプログラム。
39.上記37又は38に記載のプログラムにおいて、
前記会議情報は、会議が進行中であること、会議が中断していること、及び会議が終了していることの少なくとも1つを含む、プログラム。
40.上記37~39のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記異常情報は、前記異常の内容を示す情報を含んでおり、
前記送信機能は、さらに前記異常情報が示す前記異常の内容を用いて前記第1タイミングを決定するプログラム。
41.上記40に記載のプログラムにおいて、
前記送信機能は、前記異常の内容が特定の条件を満たしているとき、前記異常関連情報を、前記会議が中断又は終了するまで送信しない、プログラム。
42.上記41に記載のプログラムにおいて、
前記設備は前記会議室の室温を調整する空調設備であり、
前記特定の条件は、前記室温が基準範囲から外れていることであるプログラム。
43.上記41に記載のプログラムにおいて、
前記設備は、電池を内蔵しており、
前記特定の条件は、前記電池の残容量又は出力電圧が基準以下になることであるプログラム。
44.上記40に記載のプログラムにおいて、
前記設備はディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記設備に映像信号が入力されていないことを示しており、
前記送信機能は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報はアラート表示を行わせるための情報である、プログラム。
45.上記40に記載のプログラムにおいて、
前記設備は複数の映像用の入力端子を有するディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記設備に対する映像信号は入力されているが、選択されている入力端子が表示用のデータが入力されている前記入力端子ではないことを示しており、
前記送信機能は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記設備に、前記表示用のデータが入力されている前記入力端子を選択させるための制御指令である、プログラム。
46.上記40に記載のプログラムにおいて、
前記設備はディスプレイまたはプロジェクタであり、
前記異常情報は、前記ディスプレイまたはプロジェクタによる表示を撮影した画像を処理することによって生成されており、かつ、前記表示のコントラストが基準以下であることを示しており、
前記送信機能は、前記会議情報が、前記会議が開催中であることを示している場合に、当該会議中に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記設備に、前記コントラストを大きくすることを示している、プログラム。
47.上記45に記載のプログラムにおいて、
前記設備は、さらに前記会議室内の照明を含んでおり、
前記異常関連情報は、さらに前記照明の明るさを制御することを示している、プログラム。
48.上記40に記載のプログラムにおいて、
前記設備はプロジェクタであり、
前記異常関連情報は、前記プロジェクタによる表示結果を撮影した画像を処理することによって生成されており、かつ、前記画像内のコントラストが基準以下であることを示しており、
前記送信機能は、前記会議が開催前、中断、または終了した後に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定し、
前記異常関連情報は、前記プロジェクタに、当該プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせることを示している、プログラム。
49.上記48に記載のプログラムにおいて、
前記送信機能はさらに、前記会議室の管理者の端末に、前記プロジェクタの光源を交換することを推奨する表示を行わせる、プログラム。
50.上記48又は49に記載のプログラムにおいて、
前記送信機能は、前記会議が終了した後に前記異常関連情報を送信するように前記第1タイミングを決定するプログラム。
51.上記48~50のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記送信機能は、さらに前記光源の累積発光時間が基準時間を超えていることを、前記表示を行わせるための条件にするプログラム。
52.上記37~51のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記異常関連情報は、前記会議室に関するアンケートを示すアンケートデータであるプログラム。
53.上記37~51のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記会議室の中の表示装置、又は前記会議の参加者の端末に、前記会議室に関するアンケートを示すアンケートデータを送信するアンケート送信機能と、
前記会議情報を用いて前記アンケートデータを送信する第2タイミングを決定するタイミング決定機能と、
を持たせるプログラム。
54.上記52又は53に記載のプログラムにおいて、
前記アンケートデータは、前記異常情報を用いて決定されるプログラム。
【0073】
この出願は、2019年9月30日に出願された国際出願PCT/JP2019/38485号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0074】
10 設備管理装置
20 会議室
30 管理者端末
110 取得部
120 会議情報生成部
130 情報送信部
140 タイミング決定部
150 アンケート送信部
210 設備
220 装置群
222 照明制御装置
224 撮像装置
226 マイク
228 センサ
図1
図2
図3
図4
図5