(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-09
(45)【発行日】2023-03-17
(54)【発明の名称】洗濯機及び制御方法
(51)【国際特許分類】
D06F 35/00 20060101AFI20230310BHJP
D06F 33/43 20200101ALI20230310BHJP
D06F 33/69 20200101ALI20230310BHJP
【FI】
D06F35/00 Z
D06F33/43
D06F33/69
(21)【出願番号】P 2021503924
(86)(22)【出願日】2019-07-02
(86)【国際出願番号】 CN2019094367
(87)【国際公開番号】W WO2020024755
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2021-06-25
(31)【優先権主張番号】201810852947.3
(32)【優先日】2018-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810852902.6
(32)【優先日】2018-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810852903.0
(32)【優先日】2018-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810852873.3
(32)【優先日】2018-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521356862
【氏名又は名称】重慶海爾滾筒洗衣机有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(73)【特許権者】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】趙志強
(72)【発明者】
【氏名】呂佩師
(72)【発明者】
【氏名】許升
(72)【発明者】
【氏名】趙新宇
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-501003(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105671864(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0317860(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103820975(CN,A)
【文献】特表2018-501890(JP,A)
【文献】特開平10-328473(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 35/00
D06F 33/43
D06F 33/69
D06F 39/00-39/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外槽と、
外槽と連通する貯蔵室を有し、貯蔵室内にクリーニング粒子を収容する粒子貯蔵装置と、
送風装置である動力装置であって、前記送風装置の排気端は貯蔵室と連通しており、前記送風装置の吸気端は外槽と連通しており、媒体がクリーニング粒子を伴って
外槽と貯蔵室との間で循環し自動クリーニングを行うよう駆動する前記動力装置、を含むことを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
前記貯蔵室と外槽は搬送風路を通じて連通しており、前記送風装置は、排気端が貯蔵室と連通しており、吸気端が還気風路を通じて外槽と連通しており、
或いは、前記送風装置は、吸気端が外槽と連通しており、排気端が還気風路を通じて貯蔵室と連通しており、搬送風路と還気風路によって循環風路が形成されていることを特徴とする請求項
1に記載の洗濯機。
【請求項3】
更に、搬送風路及び/又は還気風路に設置される粒子収集装置を含み、前記粒子収集装置は収集室を有し、前記収集室は、搬送風路及び/又は還気風路と連通してクリーニング粒子の収集に用いられ
る、請求項
2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記送風装置は、排気端が貯蔵室と連通しており、吸気端が還気風路を通じて外槽と連通しており、前記粒子収集装置は還気風路に設置され、前記収集室は還気風路と連通することを特徴とする請求項3に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記収集室内には、前記収集室を開通
及び遮断可能な開通制御機構が設けられており、開通制御機構は、収集室を遮断することでクリーニング粒子を収集室内に収集し、
或いは、前記循環風路には補助経路と切替機構が設けられており、補助経路の両端がそれぞれ粒子収集装置の両側の循環風路と連通しており、切替機構は補助経路と循環風路との接続箇所に設置されており、前記切替機構は、循環風路
及び補助経路の間で開通を切り替え
ることを特徴とする請求項
3又は4に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記貯蔵室内には、貯蔵室を開通
及び遮断可能な開通制御機構が設けられており、開通制御機構は、前記貯蔵室を遮断することでクリーニング粒子を貯蔵室内に収集
することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項7】
洗濯機は、更に、ガラス扉の窓ガスケット
、洗剤ケース、及び/又は洗剤ケースと連通する投入ダクトを含み、前記窓ガスケットは一部が折り畳まれて褶曲経路を形成しており、前記褶曲経路、洗剤ケース
、及び/又は投入ダクトはいずれも貯蔵室と連通しており、動力装置は、媒体がクリーニング粒子を伴って褶曲経路
、洗剤ケース及び/又は投入ダクト内に進入し、然るべき部位を自動クリーニングするよう駆動
することを特徴とする請求項2~
5のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項8】
外槽と、
外槽と連通する収集室を有する粒子収集装置と、
吸気装置である動力装置であって、前記吸気装置の吸気端は収集室と連通しており、吸気装置の吸引により外槽内の空気が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室に進入する過程で自動クリーニングが行われるよう駆動する動力装置、を含むことを特徴とする洗濯機。
【請求項9】
前記吸気装置は吸気ファンであることを特徴とする請求項8に記載の洗濯機。
【請求項10】
前記外槽における前記収集室と連通する連通口は、外槽の最も高い箇所に近接して設置され
ることを特徴とする請求項8又は9に記載の洗濯機。
【請求項11】
外槽と、
外槽と連通する収集室を有する粒子収集装置と、
送風装置である動力装置であって、前記送風装置の排気端は外槽と連通しており、送風装置は、媒体が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室に進入する過程で自動クリーニングを行うよう駆動
する、動力装置、を含み、
前記外槽には、前記送風装置と連通する吸気口と、収集室と連通する排気口が開設されており、前記吸気口は外槽の最も低い箇所に近接して設置され、前記排気口は外槽の最も高い箇所に近接して設置されることを特徴とする洗濯機。
【請求項12】
前記洗濯機はドラム洗濯機であり、前記吸気口は外槽の中心軸線が位置する水平面よりも下に位置し、排気口は外槽の中心軸線が位置する水平面よりも上に位置し
、
前記排気口は外槽の槽口に近接して設置され、吸気口は外槽の槽口から離間して設置され
ることを特徴とする請求項11に記載の洗濯機。
【請求項13】
更に、収集室と外槽を連通させる粒子投入経路と、前記粒子投入経路を開通
及び遮断可能な制御装置を含み、前記粒子投入経路と収集室との連通口は、当該粒子投入経路と外槽との連通口よりも高くなっており、制御装置が粒子投入経路を開通させると、クリーニング粒子は重力の働きで粒子収集装置から外槽内に進入
することを特徴とする請求項8~12のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項14】
外槽と、
外槽と連通する収集室を有する粒子収集装置と、
送風装置であって、前記送風装置の排気端は外槽と連通し、媒体が外槽内に進入して外槽内のクリーニング粒子を伴い、自動クリーニングを行うよう駆動する
送風装置と、
吸気装置であって、前記吸気装置の吸気端は収集室と連通し、媒体が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室内に進入し、クリーニング粒子の収集を実現するよう駆動する
吸気装置、を含むことを特徴とする洗濯機。
【請求項15】
前記収集室内には、前記収集室を遮断可能な遮断機構が設けられており、遮断機構は、前記収集室を遮断することでクリーニング粒子を収集室内に収集し
、
前記遮断機構はフィルタプレート
又はフィルタネットであり、前記フィルタプレート
又はフィルタネットは、吸気装置と収集室との連通口と、外槽と収集室との連通口の間に設置されるとともに、収集室に接続されて2つの連通口を分断することを特徴とする請求項
14に記載の洗濯機。
【請求項16】
更に、粒子貯蔵装置を含み、粒子貯蔵装置は、外槽と連通する貯蔵室を有し、前記貯蔵室内にクリーニング粒子が収容され、送風機の排気端は貯蔵室と連通しており、送風装置は、媒体が貯蔵室内のクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入し、自動クリーニングを行うよう駆動することを特徴とする請求項
14又は15に記載の洗濯機。
【請求項17】
更に、粒子貯蔵装置の貯蔵室と粒子収集装置の収集室を連通させる連通経路、及び、連通経路を開通
及び遮断するための第1制御装置を含み、連通経路と収集室との連通口は、連通経路と貯蔵室との連通口よりも高くなっており、前記第1制御装置が連通経路を開通させると、クリーニング粒子は重力の働きで粒子収集装置から粒子貯蔵装置内に進入することを特徴とする請求項
16に記載の洗濯機。
【請求項18】
更に、収集室と外槽を連通させる粒子投入経路と、前記粒子投入経路を開通
及び遮断可能な第2制御装置を含み、前記粒子投入経路と収集室との連通口は、当該粒子投入経路と外槽との連通口よりも高くなっており、第2制御装置が粒子投入経路を開通させると、クリーニング粒子は重力の働きで粒子収集装置から外槽内に進入
することを特徴とする請求項
14~17のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項19】
前記外槽における
前記送風装置と連通する連通口は、外槽の最も低い箇所に近接して設置され
ることを特徴とする請求項
14~18のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項20】
外槽と、
外槽と連通する貯蔵室を有し、貯蔵室内にクリーニング粒子を収容する粒子貯蔵装置と、
給液端が液媒体内に延伸し、吐液端が貯蔵室と連通して
いる、液体搬送装置、を含
み、
前記粒子貯蔵装置には、貯蔵室と前記液体搬送装置を連通させる給液口、及び、貯蔵室と外槽とを連通させる吐液口が設けられており、前記吐液口が前記給液口よりも高くなっており、
クリーニング粒子が前記吐液口から流出することを妨げるために、フィルタプレート又はフィルタネットが、前記給液口と前記吐液口との間の前記貯蔵室に摺動するように設けられ、前記フィルタプレート又は前記フィルタネットの孔径は前記クリーニング粒子の粒径よりも小さく、
液媒体とクリーニング粒子が前記給液口及び前記吐液口を通過できるようにするために、前記フィルタプレート又は前記フィルタネットが前記給液口と前記吐液口との間にないと、前記液体搬送装置は、前記外槽内の液媒体が前記貯蔵室内のクリーニング粒子を伴って前記外槽の内部に戻り、自動クリーニングを行うよう駆動し、
前記フィルタプレート又は前記フィルタネットが前記給液口と前記吐液口との間の前記貯蔵室に位置すると、クリーニング粒子が貯蔵室内に収集される、ことを特徴とする洗濯機。
【請求項21】
前記液体搬送装置の給液端は外槽と連通しており、液体搬送装置は、外槽内の液媒体が貯蔵室内のクリーニング粒子を伴って外槽の内部に戻り、自動クリーニングを行うよう駆動し、
前記液体搬送装置はウォーターポンプであり、前記ウォーターポンプは、給液端が還水ダクトを通じて外槽と連通しており、吐液端が貯蔵室と連通しており、貯蔵室は搬送水路を通じて外槽と連通しており、搬送水路と環水ダクトによって循環水路が形成されていることを特徴とする請求項
20に記載の洗濯機。
【請求項22】
前記外槽には、液体搬送装置の給液端と連通する第1連通口が設けられており、前記第1連通口は外槽の最も低い箇所に近接して設置され、
洗濯機の外槽は排水口を有しており、外槽と液体搬送装置の給液端は排水口を通じて連通していることを特徴とする請求項
20又は
21に記載の洗濯機。
【請求項23】
排水口には排水管が接続され、前記液体搬送装置の給液端が排水管と連通しており、
前記排水管には、前記排水管を開通
及び遮断するための排水装置が設けられており、前記液体搬送装置の給液端と排水管との連通口は、排水口と排水装置における排水管の間に位置
することを特徴とする請求項
20~
22のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項24】
更に、扉の窓ガスケット
、洗剤ケース、及び/又は洗剤ケースと連通する投入ダクトを含み、前記窓ガスケットは一部が折り畳まれて褶曲経路を形成しており、前記褶曲経路
、洗剤ケース、及び/又は投入ダクトはいずれも貯蔵室と連通しており、液体搬送装置は、液媒体がクリーニング粒子を伴って褶曲経路
、洗剤ケース及び/又は投入ダクト内に進入し、然るべき部位を自動クリーニングするよう駆動
することを特徴とする請求項
22又は23に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯機の分野に属し、具体的には、洗濯機及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機の内部には、洗浄水により持ち込まれた汚れ、粉末洗剤からの遊離物、衣類のセルロース、人体の有機物及び衣類により持ち込まれた埃が残留することが多い。加えて、洗濯機の内部は比較的湿気を帯びている。これらの条件は細菌の繁殖にとって有利な環境となるため、細菌が増殖し、洗濯機の内部に異臭が発生する。
【0003】
洗濯機は、内槽と、内槽の外部に同軸に設置される外槽を含み、洗浄水は内槽上の流水孔を通じて内槽と外槽の間で流動を実現する。そのため、内槽と外槽の隙間で汚物の残留が深刻となる結果、衣類に重大な2次汚染が生じやすくなり、人体の健康を害してしまう。
【0004】
現在では、内槽を孔無しの内槽に設計することで汚物の残留領域を減少可能としているが、汚物は内槽と外槽の隙間に残留するだけでなく、窓ガスケットのしわの中や給水ホース、洗剤ケース等の部位にも残留する。これらの部位はクリーニングが難しいため、特に夏季には異臭が目立つようになり、ユーザを非常に悩ませている。
【0005】
以上に鑑みて、本発明を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の瑕疵を解消するために、粒子貯蔵装置及び動力装置を設置し、動力装置によって媒体が粒子貯蔵装置内のクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入するよう駆動して、クリーニング粒子と汚れやカビとの衝突及び摩擦を発生させることで、自動クリーニングを実現する洗濯機及び制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明で採用する技術方案の基本思想は以下の通りである。
【0008】
洗濯機は、外槽と、外槽と連通する貯蔵室を有して貯蔵室内にクリーニング粒子を収容する粒子貯蔵装置と、外槽/貯蔵室と連通し、媒体がクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入して自動クリーニングを行うよう駆動する動力装置、を含む。
【0009】
前記動力装置は送風装置である。前記送風装置の排気端は貯蔵室と連通している。動力装置は、空気が貯蔵室に進入し、クリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入するよう駆動する。
【0010】
或いは、前記送風装置の吸気端は外槽と連通している。動力装置は、外槽内の空気を吸引することで気流を発生させ、貯蔵室内のクリーニング粒子を外槽内に吸い込む。
【0011】
前記送風装置は、排気端が貯蔵室と連通しており、吸気端が外槽と連通している。
【0012】
或いは、前記送風装置は、吸気端が外槽と連通しており、排気端が貯蔵室と連通している。動力装置は、媒体がクリーニング粒子を伴って外槽と貯蔵室の間で循環するよう駆動する。
【0013】
好ましくは、前記貯蔵室と外槽は搬送風路を通じて連通している。前記送風装置は、排気端が貯蔵室と連通しており、吸気端が還気風路を通じて外槽と連通している。
【0014】
或いは、前記送風装置は、吸気端が外槽と連通しており、排気端が還気風路を通じて貯蔵室と連通している。搬送風路と還気風路によって循環風路が形成されている。
【0015】
更に、搬送風路及び/又は還気風路に設置される粒子収集装置を含む。前記粒子収集装置は収集室を有し、前記収集室は、搬送風路及び/又は還気風路と連通してクリーニング粒子の収集に用いられる。
【0016】
好ましくは、前記送風装置は、排気端が貯蔵室と連通しており、吸気端が還気風路を通じて外槽と連通している。前記粒子収集装置は還気風路に設置され、前記収集室は還気風路と連通する。
【0017】
前記収集室内には、前記収集室を開通/遮断可能な開通制御機構が設けられている。開通制御機構は、収集室を遮断することでクリーニング粒子を収集室内に収集する。
【0018】
或いは、前記循環風路には補助経路と切替機構が設けられている。補助経路の両端はそれぞれ粒子収集装置の両側の循環風路と連通している。切替機構は補助経路と循環風路との接続箇所に設置されている。前記切替機構は、循環風路/補助経路の間で開通を切り替える。
【0019】
好ましくは、開通制御機構はフィルタプレート/フィルタネットである。前記フィルタプレート/フィルタネットは、収集室と還気風路を連通させる2つの連通口の間に設置される。前記フィルタプレート/フィルタネットは収集室に対し可動に接続される。フィルタプレート/フィルタネットは、収集室と還気風路を連通させる2つの連通口の遮断/開通の間で切り替えられる。
【0020】
より好ましくは、フィルタプレート/フィルタネットは、前記粒子収集装置に対し摺動するよう接続される。
【0021】
前記貯蔵室内には、貯蔵室を開通/遮断可能な開通制御機構が設けられている。開通制御機構は、前記貯蔵室を遮断することでクリーニング粒子を貯蔵室内に収集する。
【0022】
好ましくは、開通制御機構はフィルタプレート/フィルタネットである。前記フィルタプレート/フィルタネットは、貯蔵室と外槽との連通口と、貯蔵室と送風装置との連通口の間に設置される。前記フィルタプレート/フィルタネットは貯蔵室に対し可動に接続される。フィルタプレート/フィルタネットは、前記2つの連通口の遮断/開通の間で切り替えられる。
【0023】
好ましくは、フィルタプレート/フィルタネットは貯蔵室に対し摺動するよう接続される。
【0024】
より好ましくは、前記洗濯機は、ドラム洗濯機、パルセータ洗濯機又は洗濯乾燥一体機である。
【0025】
洗濯機は、更に、ガラス扉の窓ガスケット、及び/又は洗剤ケース、及び/又は洗剤ケースと連通する投入ダクトを含む。前記窓ガスケットは一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。前記褶曲経路、及び/又は洗剤ケース、及び/又は投入ダクトはいずれも貯蔵室と連通している。動力装置は、媒体がクリーニング粒子を伴って褶曲経路及び/又は洗剤ケース及び/又は投入ダクト内に進入し、然るべき部位を自動クリーニングするよう駆動する。
【0026】
好ましくは、前記搬送風路は、褶曲経路、及び/又は洗剤ケース、及び/又は投入ダクトに対応する分岐路を有している。前記分岐路の排気端は、対応する褶曲経路、及び/又は洗剤ケース、及び/又は投入ダクトと連通している。
【0027】
より好ましくは、前記還気風路は、褶曲経路、及び/又は洗剤ケース、及び/又は投入ダクトに対応する還気分岐路を有している。還気分岐路の吸気端は、褶曲経路、及び/又は洗剤ケース、及び/又は投入ダクトとそれぞれ連通している。
【0028】
洗濯機の制御方法であって、洗濯機は、外槽と、外槽と連通する貯蔵室を有して貯蔵室内にクリーニング粒子を収容する粒子貯蔵装置と、外槽/貯蔵室と連通する動力装置、を含む。
【0029】
当該制御方法では、洗濯機が動力装置を起動するよう制御すると、動力装置は、媒体がクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入し、自動クリーニングを行うよう駆動する。
【0030】
前記送風装置の排気端は貯蔵室と連通している。前記貯蔵室と外槽は搬送風路を通じて連通しており、前記送風装置の吸気端と外槽は還気風路を通じて連通している。洗濯機は、更に、搬送風路及び/又は還気風路に設置される粒子収集装置を含む。前記粒子収集装置は収集室を有し、収集室内には、収集室を開通/遮断可能な開通制御機構が設けられている。
【0031】
前記制御方法では、洗濯機が動力装置を起動するよう制御するとともに、収集室を開通させるよう開通制御機構を制御すると、動力装置は、媒体がクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入して自動クリーニングを行うよう駆動する。また、洗濯機が収集室を遮断するよう開通制御機構を制御すると、クリーニング粒子が貯蔵室内に収集される。
【0032】
前記貯蔵室内には、貯蔵室を開通/遮断可能な開通制御機構が設けられている。
【0033】
前記制御方法では、洗濯機が動力装置を起動するよう制御するとともに、開通制御機構が貯蔵室を開通させると、動力装置は、媒体が貯蔵室内のクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入して自動クリーニングを行うよう駆動する。また、洗濯機が貯蔵室を遮断するよう開通制御機構を制御すると、開通制御機構はクリーニング粒子を貯蔵室内に堰き止める。
【0034】
洗濯機は、外槽と、外槽と連通する収集室を有する粒子収集装置と、収集室/外槽と連通し、媒体が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室に進入する過程で自動クリーニングを行うよう駆動する動力装置、を含む。
【0035】
前記動力装置は吸気装置である。前記吸気装置の吸気端は収集室と連通している。吸気装置の吸引により外槽内の空気が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室に進入する過程で自動クリーニングが行われる。
【0036】
好ましくは、前記吸気装置は吸気ファンである。
【0037】
洗濯機の制御方法であって、洗濯機は、外槽と、外槽と連通する収集室を有する粒子収集装置と、収集室/外槽と連通する動力装置、を含む。
【0038】
前記制御方法では、洗濯機が動力装置を起動するよう制御すると、動力装置は、媒体が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室に進入する過程で自動クリーニングを行うよう駆動する。
【0039】
前記動力装置は吸気装置であり、前記吸気装置の吸気端が収集室と連通している。
【0040】
洗濯機は、外槽と、外槽と連通する収集室を有する粒子収集装置と、外槽と連通し、媒体が外槽内に進入して外槽内のクリーニング粒子を伴い、自動クリーニングを行うよう駆動する第1動力装置と、収集室と連通し、媒体が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室内に進入し、クリーニング粒子の収集を実現するよう駆動する第2動力装置、を含む。
【0041】
前記第1動力装置は送風装置であり、前記送風装置の排気端が外槽と連通している。第2第動力装置は吸気装置であり、前記吸気装置の吸気端が収集室と連通している。
【0042】
好ましくは、前記送風装置は送風ファンであり、前記吸気装置は吸気ファンである。
【0043】
洗濯機の制御方法であって、洗濯機は、外槽と、外槽と連通する収集室を有する粒子収集装置と、外槽と連通する第1動力装置と、収集室と連通する第2動力装置、を含む。
【0044】
当該制御方法では、洗濯機が第1動力装置を起動するよう制御すると、第1動力装置は、媒体が外槽内に進入して外槽内のクリーニング粒子を伴い、自動クリーニングを行うよう駆動する。また、洗濯機が第2動力装置を起動するよう制御すると、第2動力装置は、媒体がクリーニング粒子を伴って収集室内に進入し、クリーニング粒子の収集を実現するよう駆動する。
【0045】
洗濯機は、外槽と、外槽と連通する貯蔵室を有し、貯蔵室内にクリーニング粒子を収容する粒子貯蔵装置と、給液端が液媒体内に延伸し、吐液端が貯蔵室と連通しており、液媒体がクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入し、自動クリーニングを行うよう駆動する液体搬送装置、を含む。
【0046】
前記液体搬送装置の給液端は外槽と連通している。液体搬送装置は、外槽内の液媒体が貯蔵室内のクリーニング粒子を伴って外槽の内部に戻り、自動クリーニングを行うよう駆動する。
【0047】
好ましくは、前記液体搬送装置はウォーターポンプである。前記ウォーターポンプは、給液端が還水ダクトを通じて外槽と連通しており、吐液端が貯蔵室と連通している。貯蔵室は搬送水路を通じて外槽と連通している。搬送水路と環水ダクトによって循環水路が形成されている。
【0048】
洗濯機の制御方法であって、洗濯機は、外槽と、外槽と連通する貯蔵室を有し、貯蔵室内にクリーニング粒子を収容する粒子貯蔵装置と、給液端が液媒体内に延伸し、吐液端が貯蔵室と連通する液体搬送装置、を含む。
【0049】
前記制御方法では、洗濯機が液体搬送装置を起動するよう制御すると、液体搬送装置は、液媒体がクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入して自動クリーニングを行うよう駆動する。
【0050】
好ましくは、前記液体搬送装置の給液端は外槽と連通している。
【発明の効果】
【0051】
上記の技術方案を用いることで、本発明は従来技術と比較して以下の有益な効果を有する。
【0052】
1.粒子貯蔵装置及び動力装置を設置し、動力装置によって媒体が粒子貯蔵装置内のクリーニング粒子を伴って外槽の内部に進入するよう駆動して、クリーニング粒子と汚れやカビとの衝突及び摩擦を発生させることで、自動クリーニングを実現する。また、粒子収集装置を設置するか、貯蔵室内に開通制御機構を設置し、クリーニング粒子を収集することで、クリーニング粒子を繰り返し使用可能となる。また、貯蔵室を、窓ガスケットの褶曲経路、及び/又は洗剤ケース、及び/又は投入ダクトと連通させることで、洗濯機における複数の部位のクリーニングが実現されて、汚物の残留及び細菌の増殖領域が減少する。本発明の洗濯機は、洗濯機内部の汚れの残留や異臭の発生を効果的に根絶可能である。且つ、信頼性に優れ、ユーザのニーズを満たしており、顧客満足度を効果的に向上させられる。
【0053】
2.収集室を有する粒子収集装置と、媒体が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室に進入するよう駆動する動力装置を設置し、動力装置により、媒体が外槽内のクリーニング粒子を伴って収集室に進入する過程で自動クリーニングを行うよう駆動することで、クリーニング粒子による汚物/カビのクリーニングが実現されるとともに、粒子収集装置によるクリーニング粒子の収集も実現される。これにより、クリーニング効率が向上する。また、クリーニング粒子と汚物/カビとの衝突及び摩擦を利用してクリーニングを行うことで、クリーニング力が増大し、クリーニング効果が良好となる。また、外槽における前記収集室と連通する連通口を外槽の最も高い箇所に近接して設置し、クリーニング粒子と外槽の内壁との接触面積をできる限り増大させることで、クリーニング効率が向上し、良好なクリーニング効果が達せられる。また、粒子投入経路と制御装置を設置してクリーニング粒子の自動投入を実現することで、制御の自動化度合が向上し、ユーザエクスペリエンスが良好となる。
【0054】
3.粒子収集装置、第1動力装置及び第2動力装置を設置し、第1動力装置により、媒体が外槽内に進入して外槽内のクリーニング粒子を運動させるよう駆動することで、クリーニング粒子が残留した汚れやカビ(例えば、外槽内に残留した汚物)と衝突及び摩擦を生じ、自動クリーニングを実現する。また、第2動力装置によって、外槽内のクリーニング粒子を粒子収集装置の収集室内に収集することで、クリーニング粒子の繰り返し利用を実現する。洗浄水の吹き付けによるクリーニングと比較して、クリーニング粒子を用いて外槽をクリーニングする場合には、衝突及び摩擦によるクリーニング力が増大するため、クリーニング効果が一段と良好となる。また、貯蔵室を、窓ガスケットの褶曲経路、及び/又は洗剤ケース、及び/又は投入ダクトと連通させることで、洗濯機における複数の部位のクリーニングが実現されて、汚物の残留及び細菌の増殖領域が減少する。また、連通経路と第1制御装置を設置することで、クリーニング粒子を重力の働きで粒子収集装置から粒子貯蔵装置内に進入させられるため、自動化が実現されて、一段と使用しやすくなる。また、粒子投入経路と第2制御装置を設置することで、クリーニング粒子を重力の働きで粒子収集装置から外槽内に進入させられるため、自動化が実現されて、一段と使用しやすくなる。本発明の洗濯機は、洗濯機内部の汚れの残留や異臭の発生を効果的に根絶可能である。且つ、信頼性に優れ、ユーザのニーズを満たしており、顧客満足度を効果的に向上させられる。
【0055】
4.液媒体にクリーニング粒子を加え、クリーニング粒子と外槽との衝突及び摩擦を利用することで、汚物/カビのクリーニングを実現する。この場合、クリーニング力が増大するため、頑固な汚れを除去する効果が著しく、除去効率にも優れる。また、液体搬送装置を用い、液媒体がクリーニング粒子を伴って、クリーニング粒子により外槽上の汚物を除去したあとに、汚物は液媒体に容易に溶解するか、液媒体とともに排出されやすくなるため、除去効果が一段と向上する。液媒体とクリーニング粒子を用いたダブル洗浄によって、クリーニング時間が大幅に短縮され、クリーニング効果がいっそう良好となる。また、貯蔵室内に開通制御機構を設置し、クリーニング粒子を収集することで、クリーニング粒子を繰り返し使用可能となる。また、貯蔵室を、窓ガスケットの褶曲経路、及び/又は洗剤ケース、及び/又は投入ダクトと連通させることで、洗濯機における複数の部位のクリーニングが実現されて、汚物の残留及び細菌の増殖領域が減少する。
【0056】
以下に、図面を組み合わせて、本発明の具体的実施形態につき更に詳細に述べる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【
図1】
図1は、本発明の第1の洗濯機の構造を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の第2の洗濯機の構造を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の第3の洗濯機の構造を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の第4の洗濯機の構造を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の第5の洗濯機の構造を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の第6の洗濯機の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
本発明における実施例の目的、技術方案及び利点をより明確とすべく、以下では、本発明の実施例にかかる図面を組み合わせて、実施例の技術方案につき明瞭簡潔に述べる。なお、以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
【実施例1】
【0059】
図1に示すように、洗濯機は、外槽100と、外槽100と連通する貯蔵室103を有して貯蔵室103内にクリーニング粒子115を収容する粒子貯蔵装置102と、外槽100/貯蔵室103と連通し、媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入して自動クリーニングを行うよう駆動する動力装置、を含む。
【0060】
ここで言う自動クリーニングする部位は外槽の内壁に限らず、密封された洗浄空間を外槽及び洗濯機のガラス扉とともに形成する窓ガスケットや、外槽と連通する洗剤ケース等のその他の構造も含まれる。よって、動力装置の駆動により外槽に進入する媒体が到達し得る部位であれば、クリーニング粒子を利用して然るべき部位をクリーニングするとの目的を実現可能である。
【0061】
外槽の槽壁を自動クリーニングする場合を例示して説明すると、粒子貯蔵装置102と動力装置を設置し、動力装置によって媒体が粒子貯蔵装置102内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入するよう駆動する。これにより、クリーニング粒子115と外槽100の槽壁との衝突及び摩擦を発生させ、槽壁上の汚れやカビを除去することで、槽壁の自動クリーニングを実現する。当該方法によれば、頑固な汚れを除去可能であり、クリーニング効果がより良好となる。
【0062】
当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が動力装置を起動するよう制御すると、動力装置は、媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入し、槽壁の自動クリーニングを行うよう駆動する。
【実施例2】
【0063】
図1に示すように、本実施例では実施例1を更に限定する。前記動力装置は送風装置101であり、前記送風装置101の排気端が貯蔵室103と連通している。動力装置は、空気が貯蔵室103に進入し、クリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入するよう駆動する。
【0064】
クリーニング粒子115を伴う媒体として空気を利用する場合、動力装置は、空気を運動させて気流を形成し、貯蔵室103内に進入させるよう駆動する。気流は、貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100内に進入する。クリーニング粒子115は気流とともに外槽100内で運動し、外槽100の槽壁と衝突及び摩擦を生じて槽壁上の汚物を除去することで、槽壁のクリーニングを実現する。水を吹き付けてクリーニングする方式と比較して、クリーニング粒子115を用いるクリーニング方式では、クリーニング粒子115と外槽100との衝突力が増大するため、クリーニング効果がより良好となる。
【0065】
送風装置101は送風機である。
【0066】
更なる方案として、前記送風装置101は、排気端が貯蔵室103と連通しており、吸気端が外槽100と連通している。動力装置は、媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽100と貯蔵室103の間で循環するよう駆動する。これにより、クリーニング粒子115の消費量を節約しつつ、循環するクリーニング粒子115によって絶えず外槽100がクリーニングされる。
【0067】
具体的に、貯蔵室103と外槽100は搬送風路104を通じて連通している。また、前記送風装置101は、排気端が貯蔵室103と連通しており、吸気端が還気風路105を通じて外槽100と連通している。搬送風路104と還気風路105は循環風路を形成しており、クリーニング粒子115は循環風路を通じて外槽100と貯蔵室103の間での循環を実現する。
【0068】
更なる方案として、洗濯機は、更に、搬送風路104及び/又は還気風路105に設置される粒子収集装置106を含む。粒子収集装置106は収集室107を有する。前記収集室107は搬送風路104及び/又は還気風路105と連通し、クリーニング粒子115の収集に用いられる。
【0069】
通常は、クリーニングの完了後、或いは次回の洗濯の前に、次に使用できるようクリーニング粒子115を収集する必要がある。当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が送風装置101を起動するよう制御すると、送風装置101は、媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入し、槽壁の自動クリーニングを行うよう駆動する。また、洗濯機は、粒子収集装置106がクリーニング粒子115を貯蔵室103内に収集するよう制御する。クリーニング粒子115の収集は、搬送風路104及び/又は還気風路105に粒子収集装置106を設置することで実現される。
【0070】
具体的に、前記送風装置101は、排気端が貯蔵室103と連通しており、吸気端が還気風路105を通じて外槽100と連通している。前記粒子収集装置106は還気風路105に設置され、前記収集室107は還気風路105と連通する。
【0071】
更なる方案として、前記収集室107内には、前記収集室107を開通/遮断可能な開通制御機構が設けられている。開通制御機構は、収集室107を遮断することでクリーニング粒子115を収集室107内に収集する。収集室107内に開通制御機構を設置し、クリーニング粒子115を収集することで、クリーニング粒子115を繰り返し使用可能となる。当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が収集室107を遮断するよう開通制御機構を制御すると、クリーニング粒子115は収集室107に進入したあと堰き止められるが、循環ガスは通過する。これにより、クリーニング粒子が収集室107内に収集される。また、収集室107を開通させるよう開通制御機構を制御すると、クリーニング粒子115が気流とともに循環する。
【0072】
最適には、開通制御機構はフィルタプレート108/フィルタネットとする。前記フィルタプレート108/フィルタネットは、収集室107と外槽100との連通口と、収集室107と送風装置101との連通口の間に設置される。前記フィルタプレート108/フィルタネットは、収集室107に対し可動に接続される。フィルタプレート108/フィルタネットは、前記2つの連通口の遮断/開通の間で切り替えられる。洗濯機が、フィルタプレート108/フィルタネットにより前記収集室107を遮断するよう制御すると、フィルタプレート108/フィルタネットはクリーニング粒子115を収集室107内に堰き止めるが、循環する風はフィルタプレート108のフィルタ孔を通過する。これにより、クリーニング粒子115の収集が実現される。
【0073】
フィルタプレート108及びフィルタネットの形状やタイプは限定せず、格子状、ネット状、フィルタ孔式のフィルタプレート108とすることが可能である。
【0074】
例えば、フィルタプレート108/フィルタネットは、前記粒子収集装置106に対し摺動するよう接続される。粒子収集装置106内にはスライド溝が設けられており、フィルタプレート108/フィルタネットがスライド溝と係合する。洗濯機がフィルタプレート108/フィルタネットを収集室107内に挿入するよう制御すると、フィルタプレート108/フィルタネットは、収集室107と外槽100との連通口と、収集室107と送風装置101との連通口を分断して、クリーニング粒子115を収集室107内に堰き止める。一方、洗濯機がフィルタプレート108/フィルタネットを収集室107から抜き出すよう制御すると、フィルタプレート108/フィルタネットが、収集室107と外槽100との連通口と、収集室107と送風装置101との連通口を開通させることで、クリーニング粒子115が収集室107を通過可能となって循環する。
【0075】
更に、洗濯機は、ガラス扉114の窓ガスケット109、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は洗剤ケース110と連通する投入ダクト111を含む。前記窓ガスケット109は、一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。前記褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111は、いずれも貯蔵室103と連通している。動力装置は、媒体がクリーニング粒子115を伴って褶曲経路及び/又は洗剤ケース110及び/又は投入ダクト111内に進入し、然るべき部位を自動クリーニングするよう駆動する。
【0076】
貯蔵室103を、窓ガスケット109の褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111と連通させることで、洗濯機における複数の部位のクリーニングが実現され、汚物の残留及び細菌の増殖領域が減少する。
【0077】
具体的に、前記搬送風路104は、褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111に対応する分岐路を有している。前記分岐路の排気端は、対応する褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111と連通している。また、前記還気風路105は、褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111に対応する還気分岐路を有している。還気分岐路の吸気端は、褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111とそれぞれ連通している。分岐路及び対応する還気分岐路によって複数の循環風路を形成し、然るべき部位をクリーニングすることで、汚物の残留及び細菌の増殖領域が減少する。
【0078】
前記洗濯機は、ドラム洗濯機、パルセータ洗濯機、攪拌型洗濯機又は洗濯乾燥一体機とすることができる。
【実施例3】
【0079】
図2に示すように、本実施例は実施例2と以下の点において異なっている。即ち、本実施例では粒子収集装置106を設置せず、前記貯蔵室103内に貯蔵室103を開通/遮断可能な開通制御機構を設置している。開通制御機構は、前記貯蔵室103を遮断することで、クリーニング粒子115を貯蔵室103内に収集する。粒子貯蔵装置102内に開通制御機構を設置し、粒子貯蔵装置102に貯蓄及び収集機能の双方を持たせることで、コストの節約となるだけでなく、操作も容易となる。
【0080】
当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が、動力装置を起動するよう制御するとともに、開通制御機構が貯蔵室103を開通させると、動力装置は、媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入し、槽壁の自動クリーニングを行うよう駆動する。また、洗濯機が貯蔵室103を遮断するよう開通制御機構を制御すると、開通制御機構はクリーニング粒子115を貯蔵室103内に堰き止める。
【0081】
更なる方案として、前記開通制御機構はフィルタプレート108/フィルタネットとする。フィルタプレート108の場合を例示すると、前記フィルタプレート108は、貯蔵室103と外槽100との連通口と、貯蔵室103と送風装置101との連通口の間に設置される。前記フィルタプレート108は貯蔵室103に対し可動に接続される。フィルタプレート108は、前記2つの連通口の遮断/開通の間で切り替えられる。
【0082】
具体的な方案として、粒子貯蔵装置102にはスライド溝が設けられており、フィルタプレート108の辺縁をスライド溝に対し摺動するよう接続することで、フィルタプレート108を貯蔵室103に対し挿入/抜き出し可能とする。洗濯機がフィルタプレート108を貯蔵室103内に挿入するよう制御すると、貯蔵室103と外槽100との連通口と、貯蔵室103と送風装置101との連通口が分断され、フィルタプレート108がクリーニング粒子115を濾過して貯蔵室103内に収集する。一方、洗濯機がフィルタプレート108を抜き出すよう制御すると、貯蔵室103と外槽100との連通口と、貯蔵室103と送風装置101との連通口が開通し、空気がクリーニング粒子115を伴って外槽100内に進入可能となる。
【実施例4】
【0083】
本実施例は、実施例2と以下の点において異なっている。即ち、本実施例では、前記送風装置101の吸気端が外槽100と連通しており、動力装置が外槽100内の空気を吸引することで気流を発生させて、貯蔵室103内のクリーニング粒子115を外槽100内に吸い込む。即ち、負圧によって貯蔵室103内のクリーニング粒子115を外槽100内に吸い込む。クリーニング粒子115は外槽100内で気流とともに運動し、外槽100の槽壁と衝突及び摩擦を生じることで、外槽100の槽壁のクリーニングを実現する。
【0084】
送風装置101は送風機である。
【0085】
更なる方案として、前記送風装置101は、吸気端が外槽100と連通しており、排気端が貯蔵室103と連通している。動力装置は、媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽100と貯蔵室103の間で循環するよう駆動する。
【0086】
更なる方案として、貯蔵室103と外槽100は搬送風路104を通じて連通している。前記送風装置101は、吸気端が外槽100と連通しており、排気端が還気風路105を通じて貯蔵室103と連通している。また、搬送風路104と還気風路105によって循環風路が形成されている。
【0087】
更なる方案として、洗濯機は、更に、収集室107を有する粒子収集装置106、補助経路及び切替機構を含んでいる。収集室107内にはフィルタプレート108が設けられている。また、粒子収集装置106は還気風路105に設置されている。フィルタプレート108は、収集室107と還気風路との2つの連通口の間に設置されてこれらを分断する。補助経路は風路であり、風路の両端がそれぞれ粒子収集装置106の両側の還気風路105と連通している。切替機構は風路と還気風路105との接続箇所に設置されている。前記切替機構は、循環風路/補助経路の間で開通を切り替える。切替機構は切替弁としてもよい。また、切替弁を2つとし、それぞれを粒子収集装置106の両側の風路と還気風路105との接続箇所に設置してもよい。
【0088】
当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が、動力装置を起動するよう制御するとともに、補助経路を開通させるよう切替弁を制御すると、循環風路が遮断され、循環する風が補助経路を通じてクリーニング粒子115の循環を実現する。一方、洗濯機が補助経路を遮断するよう切替弁を制御すると、循環風路が開通し、クリーニング粒子115が気流とともに粒子収集装置106の収集室内に進入することで、フィルタプレート108がクリーニング粒子115を収集室107内に収集する。
【実施例5】
【0089】
図2に示すように、本実施例は具体的なドラム洗濯機に関する。ドラム洗濯機は、筐体123、筐体123内に設置される外槽100、洗剤ケース110、及び洗剤ケース110と外槽100を連通させる投入ダクト111を含む。外槽100内には内槽120が同軸に設置されている。また、内槽120にはリフティングリブ112が設けられており、外槽100内にはヒータ113が設けられている。洗剤ケース110及び外槽100にはいずれも給水ダクトが設置されており、給水ダクトには給水弁116が設けられている。洗濯機の後部には、内槽120を回転駆動させる駆動装置が設けられている。駆動装置はダイレクトドライブモータ117を含み、駆動モータの伝動軸118が内槽120に接続されて内槽120を回転駆動させる。伝動軸118と外槽100の間には軸受119が設置されている。洗濯機は、更に、筐体123の前部に設置されるガラス扉114と窓ガスケット109を含む。ガラス扉114と窓ガスケット109が係合することで、ガラス扉114と筐体との接続箇所が密封される。前記窓ガスケット109は、一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。褶曲経路、洗剤ケース、投入ダクトはいずれも外槽と連通している。洗濯機は、更に排水システムを含んでいる。排水システムは、外槽100と連通する排水管122を含む。排水管122には、排水を制御するための排水装置121が設けられている。排水装置121は排水弁又は排水モータである。
【0090】
筐体123内には、粒子貯蔵装置102と送風機が設けられている。粒子貯蔵装置102は貯蔵室103を有し、貯蔵室103内にクリーニング粒子115が収容される。送風機の排気端は貯蔵室103と連通している。また、貯蔵室103は、a、b、c、d4本の搬送風路104を通じて、褶曲経路、洗剤ケース110の空間及び外槽100とそれぞれ連通している。送風機は、空気が高圧気流を形成し、貯蔵室内のクリーニング粒子115を伴って外槽100、褶曲経路、洗剤ケース110内にそれぞれ進入して、然るべき部位との摩擦及び衝突を生じることで、自動クリーニングを実現するよう駆動する。また、褶曲経路、洗剤ケース110の空間及び外槽100と連通する還気風路105は、いずれも還気風路を通じて送風機の吸気端と連通することで、外槽100と貯蔵室103の間でクリーニング粒子115の循環を実現する。
【0091】
外槽100と連通する搬送風路104は2本ある。そのうち、搬送風路dは外槽100の底壁と連通し、搬送風路cは外槽100の側壁と連通する。
【0092】
貯蔵室103内にはフィルタプレート108が設けられている。フィルタプレート108は、粒子貯蔵装置102に対し摺動するよう接続される。フィルタプレート108が貯蔵室103内に挿入されると、フィルタプレート108は、送風機と貯蔵室103との連通口と、外槽100と貯蔵室との連通口を分断して、クリーニング粒子115を貯蔵室103内に堰き止める。また、フィルタプレート108が貯蔵室103から抜き出されると、貯蔵室103が開通して、クリーニング粒子115が外槽100と貯蔵室103の間で循環する。
【0093】
クリーニング粒子115の粒径は0.05~12mmとする。より好ましくは、クリーニング粒子115の粒径は0.5~4.0mmとし、最適には、クリーニング粒子115の粒径は1~2mmとする。
【0094】
前記クリーニング粒子115の材質は、金属、無機系非金属又は有機材質とすることができる。クリーニング粒子115は、最適には、ポリウレタン材料、シリコーン、ゴム、ナイロン等の有機高分子材料で構成する。また、最適には、クリーニング粒子115内には、銅イオン、アニオン等の抗菌成分を添加する。
【0095】
上記のクリーニング過程は、洗濯機内に設定されるクリーニングプログラムとすればよい。洗濯機は、ユーザがクリーニングプログラムを選択した旨を取得すると、洗濯機にクリーニングプログラムを実行させるよう制御する。
【0096】
また、洗濯機に一定の洗濯回数/使用時間を予め設定しておき、洗濯機の洗濯回数/使用時間が所定値に達したときにクリーニングプログラムを実行してもよい。例えば、洗濯回数が20回に達した場合にクリーニングプログラムをスタートさせたり、洗濯機を1か月/3か月使用するごとにクリーニングプログラムを起動させたりする。
【0097】
また、洗濯機内に汚物量/カビ量を検出する検出装置を設け、洗濯機が、検出された汚物量/カビ量に基づいて、洗濯機にクリーニングプログラムを実行させるよう制御してもよい。この場合には、検出装置で検出された汚物量/カビ量が所定値に達したときにクリーニングプログラムを実行する。
【実施例6】
【0098】
図3に示すように、洗濯機は、外槽100と、外槽100と連通する収集室107を有する粒子収集装置106と、収集室107/外槽100と連通し、媒体が外槽100内のクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入する過程で自動クリーニングを行うよう駆動する動力装置、を含む。
【0099】
水を吹き付けて自動クリーニングを行う方式と比較して、クリーニング粒子115とカビ/カビとの衝突及び摩擦を発生させることで自動クリーニングを実現する場合には、クリーニング力が増大し、頑固な汚れを除去可能なことから、クリーニング効果が良好となる。
【0100】
ここで言う自動クリーニングする部位は外槽の内壁に限らず、密封された洗浄空間を外槽及び洗濯機のガラス扉とともに形成する窓ガスケットや、外槽と連通する洗剤ケース等のその他の構造も含まれる。よって、動力装置の駆動により外槽に進入する媒体が到達し得る部位であれば、クリーニング粒子を利用して然るべき部位をクリーニングするとの目的を実現可能である。
【0101】
外槽の槽壁を自動クリーニングする場合を例示して説明すると、粒子収集装置106と動力装置を設置することで、動力装置は、媒体が外槽100内のクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入する過程で、外槽100の槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。これにより、クリーニング粒子115による槽壁のクリーニングが実現されるとともに、粒子収集装置106によるクリーニング粒子115の収集も実現されるため、クリーニング効率が向上する。
【0102】
制御方法として、洗濯機が動力装置を起動するよう制御すると、動力装置は、媒体が外槽100内のクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入する過程で外槽100の槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。
【0103】
前記洗濯機は、ドラム洗濯機、パルセータ洗濯機、攪拌型洗濯機又は洗濯乾燥一体機とすることができる。
【実施例7】
【0104】
図3に示すように、本実施例では実施例6を更に限定する。前記動力装置は吸気装置124であり、前記吸気装置124の吸気端が収集室107と連通している。吸気装置124の吸引により外槽100内の空気がクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入する過程で、外槽100の槽壁の自動クリーニングが行われる。
【0105】
吸気装置124は、外槽100内の空気を吸引することで気流を形成する。気流は、外槽100内のクリーニング粒子115を伴って運動し、外槽100の内壁と衝突及び摩擦を生じることで外槽100の内壁のクリーニングを実現する。また、吸気装置124の吸引力によって、最終的にクリーニング粒子115は収集室107に吸い込まれ、クリーニング粒子115の収集が実現される。
【0106】
当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が吸気装置124を起動するよう制御する。すると、吸気装置124の吸引により外槽100内の空気がクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入する過程で、外槽100の槽壁の自動クリーニングが行われる。
【0107】
前記吸気装置124は吸気ファンである。
【0108】
更なる方案として、前記外槽100における前記収集室107と連通する連通口は、外槽100の最も高い箇所に近接して設置される。
【0109】
一般的に、クリーニング粒子115は、重力の働きによって外槽100の最も低い箇所に沈積する。よって、クリーニング粒子115の運動経路を延ばし、クリーニング粒子115と外槽100の内壁との接触及び衝突面積をできるだけ増大させるために、通常は、連通口を外槽100の最も高い箇所に開設する。これにより、クリーニング粒子115は外槽100の最も低い箇所から連通口を通じて収集室107内に進入する。
【0110】
更に、前記洗濯機はドラム洗濯機である。前記外槽100における前記収集室107と連通する連通口は、外槽100の中心軸線が位置する水平面の上方に位置する。最適には、前記連通口の中心軸線と、外槽100の中心軸線を通る垂直平面は共面である。即ち、前記外槽における前記収集室と連通する連通口は、外槽の側壁の最も高い箇所に位置する。
【0111】
更なる方案として、洗濯機は、更に、収集室107と外槽100を連通させる粒子投入経路と、前記粒子投入経路を開通/遮断可能な制御装置を含む。前記粒子投入経路と収集室107との連通口は、当該粒子投入経路と外槽100との連通口よりも高くなっている。制御装置が粒子投入経路を開通させると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入する。更に、外槽100と粒子収集装置106の間には、外槽100と収集室107を連通させる搬送ダクトが設けられている。
【0112】
洗濯機が、粒子投入経路を開通させるよう前記制御装置を制御すると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入する。そして、洗濯機が吸気装置124を起動するよう制御すると、吸気装置124の吸引により、外槽100内の空気がクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入する過程で、外槽100の槽壁の自動クリーニングが行われる。
【0113】
また、制御方法は以下のステップを含んでもよい。
【0114】
洗濯機が、投入経路を開通させるよう前記制御装置を制御すると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入する。また、洗濯機が投入経路を遮断するよう前記制御装置を制御するとともに、吸気装置124を起動するよう制御すると、吸気装置124の吸引により、外槽100内の空気がクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入する過程で、外槽100の槽壁の自動クリーニングが行われる。
【0115】
更なる方案として、前記粒子投入経路の上端は粒子収集装置106の底壁と連通している。即ち、収集室の底壁と連通している。また、下端は外槽100と連通している。前記制御装置は電磁弁125である。
【0116】
前記収集室107内には、前記収集室107を開通/遮断可能な開通制御機構が設けられている。開通制御機構は、収集室107を遮断することでクリーニング粒子115を収集室107内に収集する。収集室107内に開通制御機構を設置し、クリーニング粒子115を収集することで、クリーニング粒子115を繰り返し使用可能となる。当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が収集室107を遮断するよう開通制御機構を制御すると、クリーニング粒子115は収集室107に進入したあと堰き止められるが、循環ガスは通過する。これにより、クリーニング粒子が収集室107内に収集される。また、収集室107を開通させるよう開通制御機構を制御すると、クリーニング粒子115が気流とともに循環する。
【0117】
開通制御機構は、フィルタプレート又はフィルタネットである。フィルタプレート108は、吸気ファンと収集室107との連通口と、外槽100と収集室107との連通口を分断する。フィルタプレート108及びフィルタネットの形状やタイプは限定せず、格子状、ネット状、フィルタ孔式のフィルタプレート108とすることが可能である。
【0118】
更なる方案として、ガラス扉114の窓ガスケット109、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は洗剤ケース110と連通する投入ダクト111を更に含む。前記窓ガスケット109は、一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。褶曲経路、洗剤ケース110及び投入ダクト111は、いずれも外槽100と連通している。また、褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111は収集室107と連通している。動力装置は、媒体が外槽100内のクリーニング粒子115を伴って褶曲経路及び/又は洗剤ケース110及び/又は投入ダクト111内に進入する過程で、然るべき部位を自動クリーニングするよう駆動する。
【0119】
洗濯機が、粒子投入経路を開通させるよう前記制御装置を制御すると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入する。その後、粒子投入経路を遮断するよう前記制御装置を制御するとともに、吸気装置124を起動するよう制御すると、外槽100内のクリーニング粒子115が、外槽100と連通する褶曲経路及び/又は洗剤ケース110及び/又は投入ダクト111内に進入し、外槽100と、褶曲経路及び/又は洗剤ケース110及び/又は投入ダクト111と衝突する。そして、最終的に収集室107内に吸い込まれることで、クリーニング粒子115の収集が実現される。
【実施例8】
【0120】
本実施例は、実施例7と以下の点において異なっている。即ち、前記動力装置は送風装置であり、前記送風装置の排気端が外槽100と連通している。送風装置は、媒体が外槽100内のクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入する過程で外槽100の槽壁の自動クリーニングを行うよう駆動する。
【0121】
粒子収集装置106は、収集室107と外気を連通させる排気口を有している。
【0122】
送風機によって空気が気流を形成するよう駆動すると、気流はクリーニング粒子115を伴って外槽100の槽壁と衝突及び摩擦を生じ、外槽100の自動クリーニングを実現する。そして、最終的に、クリーニング粒子115がガスとともに収集室107内に進入して収集される。
【0123】
前記送風装置は送風ファンである。
【0124】
更なる方案として、前記外槽100には、前記送風装置(送風ファン)の排気端と連通する吸気口と、収集室107と連通する排気口が開設されている。前記吸気口は外槽100の最も低い箇所に近接して設置され、前記排気口は外槽100の最も高い箇所に近接して設置される。
【0125】
一般的に、クリーニング粒子115は外槽100の最も低い箇所に沈積する。そこで、吸気口を当該位置に近接して設置することで、クリーニング粒子115をできるだけ多く吹き上げて、外槽100をクリーニング可能とする。また、排気口を外槽100の最も高い箇所に近接して設置することで、クリーニング粒子115によるクリーニング面積をできる限り増大可能とする。
【0126】
最適には、前記洗濯機はドラム洗濯機である。前記吸気口は外槽100の中心軸線が位置する水平面よりも下に位置し、排気口は外槽100の中心軸線が位置する水平面よりも上に位置する。
【0127】
より好ましくは、前記排気口は外槽100の槽口に近接しており、吸気口は外槽100の槽口から離間している。これにより、クリーニング粒子が外槽全体をクリーニング可能となる。
【0128】
また、前記吸気口が外槽100の槽口に近接し、排気口が外槽100の槽口から離間していてもよい。
【実施例9】
【0129】
図3に示すように、本実施例は具体的なドラム洗濯機に関する。ドラム洗濯機は、筐体123、筐体123内に設置される外槽100、洗剤ケース110、及び洗剤ケース110と外槽100を連通させる投入ダクト111を含む。外槽100内には内槽120が同軸に設置されている。また、内槽120にはリフティングリブ112が設けられており、外槽100内にはヒータ113が設けられている。洗剤ケース110及び外槽100には給水ダクトが設置されており、給水ダクトには給水弁116が設けられている。洗濯機の後部には、内槽120を回転駆動させる駆動装置が設けられている。駆動装置はダイレクトドライブモータ117を含み、駆動モータの伝動軸118が内槽120に接続されて内槽120を回転駆動させる。伝動軸118と外槽100の間には軸受119が設置されている。
【0130】
洗濯機は、更に、筐体123の前部に設置されるガラス扉114と窓ガスケット109を含む。ガラス扉114と窓ガスケット109が係合することで、ガラス扉114と筐体123との接続箇所が密封される。前記窓ガスケット109は、一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。褶曲経路、洗剤ケース110、投入ダクト111は、いずれも外槽100と連通している。洗濯機は、更に排水システムを含んでいる。排水システムは、外槽100と連通する排水管122を含む。排水管122には、排水を制御するための排水装置121が設けられている。排水装置121は排水弁又は排水モータである。
【0131】
筐体123内には、粒子収集装置106と吸気ファンが設けられている。粒子収集装置106は収集室107を有し、前記吸気ファンの吸気端が収集室107と連通している。また、褶曲経路、洗剤ケース110、投入ダクト111及び外槽100は、いずれも吸気ダクト126を通じて収集室107と連通している。
【0132】
洗濯機は、更に、収集室107と外槽100を連通させる粒子投入経路と、前記粒子投入経路を開通/遮断可能な電磁弁を含む。前記粒子投入経路と収集室107との連通口は、当該粒子投入経路と外槽100との連通口よりも高くなっている。電磁弁が起動して粒子投入経路を開通させると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入する。
【0133】
収集室107内にはフィルタプレート108が設けられている。フィルタプレート108は、吸気ファンと収集室107との連通口と、外槽100と収集室107との連通口を分断する。フィルタプレート108の孔径はクリーニング粒子115の直径よりも小さくなっており、クリーニング粒子115の堰き止めを実現することで、クリーニング粒子115を外槽100内に収集する。粒子投入経路と収集室との連通口は、フィルタプレートと外槽の連通口の間に設置される。
【0134】
洗濯機が粒子投入経路を開通させるよう電磁弁を制御すると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入する。次に、洗濯機が粒子投入経路を遮断するよう電磁弁を制御するとともに、吸気ファンを起動するよう制御すると、吸気ファンが外槽100内のクリーニング粒子115を吸引し、一部のクリーニング粒子115が、褶曲経路、洗剤ケース110、投入ダクト111に進入する。クリーニング粒子115は、褶曲経路、洗剤ケース110、投入ダクト111及び外槽100の槽壁と衝突及び摩擦を生じ、最終的に吸気ダクト126を通じて収集室107内に進入する。そして、フィルタプレート108により堰き止められることで、クリーニング粒子115の収集が実現される。
【0135】
吸気ファンが起動する際には、排水弁が排水管122を吸気ダクトとして開通させてもよいし、洗濯機に吸気ダクトを別途設けてもよい。
【0136】
クリーニング粒子115の粒径は0.05~12mmとする。より好ましくは、クリーニング粒子115の粒径は0.5~4.0mmとし、最適には、クリーニング粒子115の粒径は1~2mmとする。
【0137】
前記クリーニング粒子115の材質は、金属、無機系非金属又は有機材質とすることができる。クリーニング粒子115は、最適には、ポリウレタン材料、シリコーン、ゴム、ナイロン等の有機高分子材料で構成する。また、最適には、クリーニング粒子115内には、銅イオン、アニオン等の抗菌成分を添加する。
【0138】
上記のクリーニング過程は、洗濯機内に設定されるクリーニングプログラムとすればよい。洗濯機は、ユーザがクリーニングプログラムを選択した旨を取得すると、洗濯機にクリーニングプログラムを実行させるよう制御する。
【0139】
また、洗濯機に一定の洗濯回数/使用時間を予め設定しておき、洗濯機の洗濯回数/使用時間が所定値に達したときにクリーニングプログラムを実行してもよい。例えば、洗濯回数が20回に達した場合にクリーニングプログラムをスタートさせたり、洗濯機を1か月/3か月使用するごとにクリーニングプログラムを起動させたりする。
【0140】
また、洗濯機内に、汚物量/カビ量を検出する検出装置を設け、洗濯機が、検出された汚物量/カビ量に基づいて洗濯機にクリーニングプログラムを実行させるよう制御してもよい。この場合には、検出装置で検出された汚物量/カビ量が所定値に達したときにクリーニングプログラムを実行する。
【実施例10】
【0141】
図4に示すように、洗濯機は、外槽100と、外槽100と連通する収集室107を有する粒子収集装置106と、外槽100と連通し、媒体が外槽100内に進入して外槽100内のクリーニング粒子115を伴い、自動クリーニングを行うよう駆動する第1動力装置と、収集室107と連通し、媒体が外槽100内のクリーニング粒子115を伴って収集室107内に進入し、クリーニング粒子115の収集を実現するよう駆動する第2動力装置、を含む。
【0142】
ここで言う自動クリーニングする部位は外槽の内壁に限らず、密封された洗浄空間を外槽及び洗濯機のガラス扉とともに形成する窓ガスケットや、外槽と連通する洗剤ケース等のその他の構造も含まれる。よって、動力装置の駆動により外槽に進入する媒体が到達し得る部位であれば、クリーニング粒子を利用して然るべき部位をクリーニングするとの目的を実現可能である。
【0143】
外槽の槽壁を自動クリーニングする場合を例示して説明すると、粒子収集装置106と第2動力装置を合わせて設置することで、第2動力装置によってクリーニング粒子115が粒子収集装置106の収集室107内に収集されて、クリーニング粒子115の収納が実現される。また、第1動力装置によって、媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽100内で運動するよう駆動することで、クリーニング粒子115と外槽100の槽壁に衝突及び摩擦が生じる結果、槽壁の汚れやカビが除去されて、槽壁の自動クリーニングが実現される。
【0144】
当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が第1動力装置を起動するよう制御すると、第1動力装置は、媒体が外槽100内に進入して外槽100内のクリーニング粒子115を伴い、槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。また、洗濯機が第2動力装置を起動するよう制御すると、第2動力装置は、媒体がクリーニング粒子115を伴って収集室107内に進入し、クリーニング粒子115の収集を実現するよう駆動する。
【0145】
前記洗濯機は、ドラム洗濯機、パルセータ洗濯機、攪拌型洗濯機又は洗濯乾燥一体機とすることができる。
【実施例11】
【0146】
図4に示すように、本実施例では実施例10を更に限定する。本実施例において、前記第1動力装置は送風装置101であり、前記送風装置101の排気端が外槽100と連通している。また、前記第2動力装置は吸気装置124であり、前記吸気装置124の吸気端が収集室107と連通している。
【0147】
送風装置101により外槽100内に送風し、クリーニング粒子115に吹き付けて外槽100との摩擦及び衝突を生じさせることで、外槽100の自動クリーニングを実現する。また、吸気装置124は、外槽100内のクリーニング粒子115を収集室107に吸い込むことで、クリーニング粒子115の収集を実現する。
【0148】
当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が送風装置101を起動するよう制御すると、送風装置101は、媒体が外槽100内に進入して外槽100内のクリーニング粒子115を伴い、槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。また、洗濯機が吸気装置124を起動するよう制御すると、吸気装置124は、媒体がクリーニング粒子115を伴って収集室107内に進入し、クリーニング粒子115の収集を実現するよう駆動する。
【0149】
最適には、前記送風装置101は送風ファンであり、前記吸気装置124は吸気ファンである。
【0150】
更なる方案として、前記収集室107内には、前記収集室107を遮断可能な遮断機構が設けられている。遮断機構は、前記収集室107を遮断することでクリーニング粒子115を収集室107内に収集する。
【0151】
具体的に、前記遮断機構はフィルタプレート108である。前記フィルタプレート108は、吸気装置124と収集室107との連通口と、外槽100と収集室107との連通口の間に設置されるとともに、収集室107に接続されて2つの連通口を分断する。
【0152】
フィルタプレート108の孔径はクリーニング粒子115の直径よりも小さい。フィルタプレート108によってクリーニング粒子115が収集室107内に堰き止められる。
【0153】
また、遮断構造はフィルタネットとしてもよい。
【0154】
更なる方案として、洗濯機は粒子貯蔵装置102を更に含む。粒子貯蔵装置102は、外槽100と連通する貯蔵室103を有し、前記貯蔵室103内にクリーニング粒子115が収容される。送風装置101の排気端は貯蔵室103と連通している。送風装置101は、媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入し、槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。
【0155】
送風装置101は、貯蔵室103内のクリーニング粒子115を外槽100内に送り込む。且つ、外槽100内において、クリーニング粒子115は送風装置101が送り込んだ気流とともに運動し、外槽100の内壁と衝突及び摩擦を生じることで、外槽100の内壁の自動クリーニングを実現する。
【0156】
更なる方案として、粒子貯蔵装置102の貯蔵室103と粒子収集装置106の収集室107を連通させる連通経路(図示しない)、及び、連通経路を開通/遮断するための第1制御装置を更に含む。連通経路と収集室107との連通口は、連通経路と貯蔵室103を連通させる連通口よりも高くなっている。前記第1制御装置が連通経路を開通させると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から粒子貯蔵装置102内に進入する。
【0157】
前記連通経路と粒子収集装置の収集室との連通口は粒子収集装置の底壁に位置しており、クリーニング粒子を全て放出する。また、第1制御装置は電磁弁125である。
【0158】
収集が完了したあと、洗濯機が連通経路を開通させるよう第1制御装置を制御すると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から粒子貯蔵装置102内に進入する。
【0159】
洗濯機内には、更に、外槽100内の汚物/カビ量を検出するセンサが設けられている。当該洗濯機の制御方法は、以下のステップを含む。
【0160】
洗濯機は、外槽100内の汚物/カビ量を検出し、汚物/カビ量が所定値よりも大きいか否かを判断する。そして、大きい場合にはクリーニングプログラムを実行し、送風装置101を起動するよう制御する。送風装置101は、媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入し、槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。そして、クリーニングが完了すると、吸気装置124が起動するよう制御される。吸気装置124は、媒体が外槽100内のクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入するよう駆動し、クリーニング粒子115がフィルタプレート108により堰き止められて収集室107内に収集される。そして、収集の完了後、或いは次のクリーニングの前に、連通経路を開通させるよう第1制御装置を制御すると、クリーニング粒子115が重力の働きで粒子収集装置106から粒子貯蔵装置102内に進入する。
【0161】
なお、洗濯機は、洗濯回数/使用時間に基づいてクリーニングプログラムの起動を制御してもよい。
【0162】
更なる方案として、前記外槽における前記第1動力装置と連通する連通口は、外槽の最も低い箇所に近接して設置される。クリーニング粒子は重力の働きによって外槽の最も低い箇所に沈積する。よって、外槽における前記第1動力装置と連通する連通口を当該位置に設置し、クリーニング粒子を最大限吹き上げて外槽のクリーニングに寄与させることで、クリーニング効果を向上させる。
【0163】
前記洗濯機はドラム洗濯機である。ドラム洗濯機の外槽100の槽口は洗濯機の一方の側に面している。また、前記送風装置101の排気端は、外槽100の側壁における最も低い箇所と連通している。
【0164】
或いは、洗濯機はパルセータ洗濯機である。パルセータ洗濯機の外槽100の槽口は上方を向いている。また、前記送風装置101の排気端は外槽100の底壁と連通している。一般的に、クリーニング粒子115は、パルセータ洗濯機の底壁部位、或いは、ドラム洗濯機における外槽100の側壁の最も低い箇所に集中する。よって、送風装置101の排気端と外槽100との連通口を当該部位に設置し、クリーニング粒子をできるだけ全てクリーニングに寄与させることで、効率的なクリーニングを達成可能とする。
【0165】
更なる方案として、洗濯機は、ガラス扉114の窓ガスケット109、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は洗剤ケース110と連通する投入ダクト111を更に含む。前記窓ガスケット109は、一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。ガラス扉114の褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111は、いずれも収集室107と連通している。吸気装置124は、ガラス扉114の褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111内のクリーニング粒子115が収集室107に進入し、クリーニング粒子115の収集を実現するよう駆動する。
【0166】
更に、ガラス扉114の褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111は、いずれも貯蔵室103と連通している。送風装置101は、空気が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴ってガラス扉114の褶曲経路及び/又は洗剤ケース110及び/又は投入ダクト111に進入し、然るべき部位をクリーニングするよう駆動する。
【実施例12】
【0167】
図5に示すように、本実施例は実施例11と以下の点において異なっている。即ち、本実施例では粒子貯蔵装置102を設置せず、粒子収集装置106が収集機能と貯蔵機能を兼ね備えている。
【0168】
洗濯機は、収集室107と外槽100を連通させる粒子投入経路(図示しない)と、前記粒子投入経路を開通/遮断可能な第2制御装置を含む。前記粒子投入経路と収集室107との連通口は、当該粒子投入経路と外槽100との連通口よりも高くなっている。第2制御装置が粒子投入経路を開通させると、クリーニング粒子115は重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入する。
【0169】
第2制御装置は電磁弁125である。
【0170】
制御方法は、以下のステップを含む。
【0171】
洗濯機は、ユーザがクリーニングプログラムを選択した旨を取得すると、粒子投入経路を開通させるよう第2制御装置を制御する。これにより、クリーニング粒子115は、重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入する。
【0172】
次に、送風装置101を起動するよう制御すると、送風装置101は、媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入し、槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。そして、クリーニングが完了すると、吸気装置124が起動するよう制御される。吸気装置124は、媒体が外槽100内のクリーニング粒子115を伴って収集室107に進入するよう駆動し、クリーニング粒子115がフィルタプレート108により堰き止められて収集室107内に収集される。
【実施例13】
【0173】
図4に示すように、本実施例は、具体的なドラム洗濯機に関する。ドラム洗濯機は、筐体123、筐体123内に設置される外槽100、洗剤ケース110、及び洗剤ケース110と外槽100を連通させる投入ダクト111を含む。外槽100内には内槽120が同軸に設置されている。また、内槽120にはリフティングリブ112が設けられており、外槽100内にはヒータ113が設けられている。洗剤ケース110及び外槽100には給水ダクトが設置されており、給水ダクトには給水弁116が設けられている。洗濯機の後部には、内槽120を回転駆動させる駆動装置が設けられている。駆動装置はダイレクトドライブモータ117を含み、駆動モータの伝動軸118が内槽120に接続されて内槽120を回転駆動させる。伝動軸118と外槽100の間には軸受119が設置されている。
【0174】
洗濯機は、更に、筐体123の前部に設置されるガラス扉114と窓ガスケット109を含む。ガラス扉114と窓ガスケット109が係合することで、ガラス扉114と筐体123との接続箇所が密封される。前記窓ガスケット109は、一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。褶曲経路、洗剤ケース、投入ダクトはいずれも外槽と連通している。洗濯機は、更に排水システムを含んでいる。排水システムは、外槽100と連通する排水管122を含む。排水管122には、排水を制御するための排水装置121が設けられている。排水装置121は排水弁又は排水モータである。
【0175】
筐体123内には、粒子貯蔵装置102、粒子収集装置106、吸気ファン及び送風ファンが設けられている。粒子貯蔵装置102は貯蔵室103を有し、貯蔵室103内にクリーニング粒子115が収容される。送風ファンの排気端は貯蔵室103と連通している。また、貯蔵室103は、a、b、c、d4本の搬送風路104を通じて、褶曲経路、洗剤ケース110の空間及び外槽100とそれぞれ連通している。送風ファンは、空気が高圧気流を形成し、駆動貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100、褶曲経路、洗剤ケース110内にそれぞれ進入して、然るべき部位との摩擦及び衝突を生じることで自動クリーニングを実現するよう駆動する。
【0176】
外槽100と連通する搬送風路104は2本ある。そのうち、搬送風路104dは外槽100の底壁と連通し、搬送風路104cは外槽100の側壁と連通する。
【0177】
粒子収集装置106は、外槽100、褶曲経路及び洗剤ケース110の空間と連通する収集室107を有している。また、吸気ファンの吸気端は収集室107と連通している。収集室107内にはフィルタプレート108が設けられている。フィルタプレート108は、収集室107と吸気ファンとの連通口と、収集室107と外槽100との連通口を分断する。洗濯機が吸気ファンを起動するよう制御すると、外槽100、褶曲経路及び洗剤ケース110の空間内のクリーニング粒子115が収集室107内に吸い込まれ、フィルタプレートにより堰き止められることで、クリーニング粒子115の収集が実現される。
【0178】
粒子収集装置106の収集室107と粒子貯蔵装置102の貯蔵室103との間には連通経路が設けられている。連通経路と収集室107との連通口は、連通経路と貯蔵室103との連通口よりも高くなっている。連通経路には電磁弁125が設けられている。洗濯機が連通経路を開通させるよう電磁弁125を制御すると、クリーニング粒子115が重力の働きで粒子収集装置106から粒子貯蔵装置102内に進入することで、クリーニング粒子115の循環利用が実現される。
【0179】
また、収集室107と外槽100の間にこれらを連通させる粒子投入経路を設け、粒子投入経路に電磁弁125を設けてもよい。洗濯機が粒子投入経路を開通させるよう電磁弁125を制御すると、クリーニング粒子115が重力の働きで粒子収集装置106から外槽100内に進入することで、クリーニング粒子115の繰り返し利用が実現される。
【0180】
クリーニング粒子115の粒径は0.05~12mmとする。より好ましくは、クリーニング粒子115の粒径は0.5~4.0mmとし、最適には、クリーニング粒子115の粒径は1~2mmとする。
【0181】
前記クリーニング粒子115の材質は、金属、無機系非金属又は有機材質とすることができる。クリーニング粒子115は、最適には、ポリウレタン材料、シリコーン、ゴム、ナイロン等の有機高分子材料で構成する。また、最適には、クリーニング粒子115内には、銅イオン、アニオン等の抗菌成分を添加する。
【0182】
上記のクリーニング過程は、洗濯機内に設定されるクリーニングプログラムとすればよい。洗濯機は、ユーザがクリーニングプログラムを選択した旨を取得すると、洗濯機にクリーニングプログラムを実行させるよう制御する。
【0183】
また、洗濯機に一定の洗濯回数/使用時間を予め設定しておき、洗濯機の洗濯回数/使用時間が所定値に達したときにクリーニングプログラムを実行してもよい。例えば、洗濯回数が20回に達した場合にクリーニングプログラムをスタートさせたり、洗濯機を1か月/3か月使用するごとにクリーニングプログラムを起動させたりする。
【0184】
また、洗濯機内に、汚物量/カビ量を検出する検出装置を設け、洗濯機が、検出された汚物量/カビ量に基づいて洗濯機にクリーニングプログラムを実行させるよう制御してもよい。この場合には、検出装置で検出された汚物量/カビ量が所定値に達したときにクリーニングプログラムを実行する。
【0185】
フィルタプレート108及びフィルタネットの形状やタイプは限定せず、格子状、ネット状、フィルタ孔式のフィルタプレート108とすることが可能である。
【実施例14】
【0186】
洗濯機であって、外槽100と、外槽100と連通する貯蔵室103を有して貯蔵室103内にクリーニング粒子115を収容する粒子貯蔵装置102と、給液端が液媒体内に延伸し、吐液端が貯蔵室103と連通しており、液媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入し、自動クリーニングを行うよう駆動する液体搬送装置201、を含む。
【0187】
ここで言う自動クリーニングする部位は外槽の内壁に限らず、密封された洗浄空間を外槽及び洗濯機のガラス扉とともに形成する窓ガスケットや、外槽と連通する洗剤ケース等のその他の構造も含まれる。よって、動力装置の駆動により外槽に進入する媒体が到達し得る部位であれば、クリーニング粒子を利用して然るべき部位をクリーニングするとの目的を実現可能である。
【0188】
外槽の槽壁を自動クリーニングする場合を例示して説明すると、液媒体にクリーニング粒子115を加え、クリーニング粒子115と外槽100との衝突及び摩擦を利用することで、外槽100の槽壁上の汚物/カビのクリーニングを実現する。この場合、クリーニング力が増大するため、頑固な汚れを除去する効果が著しく、除去効率にも優れる。
【0189】
液体搬送装置201を用い、液媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽をクリーニングするよう駆動する場合には、クリーニング粒子115が外槽100上の汚物を除去したあとに、汚物が液媒体に容易に溶解するか、液媒体とともに排出されやすくなるため、除去効果が一段と向上する。
【0190】
液媒体とクリーニング粒子115を用いたダブル洗浄によって、クリーニング時間が大幅に短縮され、クリーニング効果がいっそう良好となる。
【0191】
上記の制御方法では、洗濯機が液体搬送装置201を起動するよう制御すると、液体搬送装置201は、液媒体がクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に進入し、外槽100の槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。
【0192】
前記洗濯機は、ドラム洗濯機、パルセータ洗濯機、攪拌型洗濯機又は洗濯乾燥一体機とすることができる。
【実施例15】
【0193】
本実施例では、実施例14を更に限定する。前記液体搬送装置201の給液端は外槽100と連通している。液体搬送装置201は、外槽100内の液媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に戻り、外槽100の槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。
【0194】
前記液体搬送装置201の給液端は外槽100と連通しており、吐液端は貯蔵室103と連通している。また、貯蔵室103は外槽100と連通している。これにより、クリーニング粒子115が貯蔵室103と外槽100の間で循環するため、クリーニング粒子115の消費が減少し、水資源の節約にもなる。
【0195】
当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が液体搬送装置201を起動するよう制御すると、液体搬送装置201は、外槽100内の液媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に戻り、外槽100の槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。
【0196】
前記液体搬送装置201はウォーターポンプである。前記ウォーターポンプは、給液端が還水ダクト205を通じて外槽100と連通しており、吐液端が貯蔵室103と連通している。また、貯蔵室103は搬送水路204を通じて外槽100と連通している。搬送水路204と環水ダクト205によって、クリーニング粒子を循環利用するための循環水路が形成されている。
【0197】
更なる方案として、前記外槽100には、液体搬送装置201の給液端と連通する第1連通口が設けられている。前記第1連通口は、外槽100の最も低い箇所に近接して設置される。クリーニング粒子を含む液媒体は当該箇所に集まりやすいため、循環にいっそう有利となる。
【0198】
洗濯機の外槽100は外槽内の洗浄水を排出する排水口を有し、外槽100と液体搬送装置201の給液端が排水口を通じて連通している。外槽100の排水口を利用して外槽100と液体搬送装置201の給液端を連通させることで、外槽100上の開口が減少するため、外槽100の強度が一段と向上する。
【0199】
更なる方案として、排水口には排水管122が接続され、前記液体搬送装置201の給液端が排水管122と連通している。排水管122を利用して外槽100と液体搬送装置201を連通させることで、交換が容易となる。
【0200】
前記排水管122には、前記排水管を開通/遮断するための排水装置121が設けられている。前記液体搬送装置201の給液端と排水管122との連通口は、排水口と排水装置121の手前に位置する。
【0201】
前記排水装置121は排水弁又は排水ポンプである。
【0202】
更なる方案として、前記粒子貯蔵装置102には、貯蔵室と前記液体搬送装置201の吐液端を連通させる給液口、及び、貯蔵室と外槽100を連通させる吐液口が設けられており、前記吐液口が給液口よりも高くなっている。液体を下端から進入させて上端から吐出することで、液媒体に気泡が残留しにくく、形成される水圧がより大きくなるため、クリーニング効果が一段と良好となる。
【0203】
前記給液口は粒子貯蔵装置102の底壁に設置されている。
【0204】
更に、前記貯蔵室103内には、前記給液口と吐液口を開通/遮断可能な開通遮断機構が設けられている。開通遮断機構が給液口と吐液口を開通させると、液体搬送装置201は、外槽100内の液媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に戻り、外槽100の槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。一方、開通遮断機構が給液口と吐液口を遮断すると、クリーニング粒子115が開通遮断機構によって貯蔵室103内に収集される。
【0205】
最適には、開通遮断機構はフィルタプレート108又はフィルタネットとする。フィルタプレート108は、粒子貯蔵装置102に対し摺動するよう接続される。前記フィルタプレート108又はフィルタネットの孔径は、クリーニング粒子115の粒径よりも小さい。
【0206】
当該洗濯機の制御方法では、洗濯機が給液口と吐液口を開通させるよう開通遮断機構を制御し、且つ液体搬送装置201を起動するよう制御すると、液体搬送装置201は、外槽100内の液媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に戻り、外槽100の槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。また、洗濯機が給液口と吐液口を遮断するよう開通遮断機構を制御すると、クリーニング粒子115が開通遮断機構によって貯蔵室103内に収集される。
【0207】
更なる方案として、扉114の窓ガスケット109、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は洗剤ケース110と連通する投入ダクト111を更に含む。前記窓ガスケット109は、一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。前記褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111は、いずれも貯蔵室103と連通している。液体搬送装置201は、液媒体がクリーニング粒子115を伴って褶曲経路及び/又は洗剤ケース110及び/又は投入ダクト111内に進入し、然るべき部位を自動クリーニングするよう駆動する。
【0208】
クリーニング粒子115を伴った液媒体は、褶曲経路及び/又は洗剤ケース110及び/又は投入ダクト111内に搬送されて、洗濯機の複数の部位をクリーニングする。これにより、汚物の残留を可能な限り減少させ、カビの増殖を低減させることで、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0209】
最適には、搬送水路204は、更に、褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111に対応する搬送分岐路を含む。前記搬送分岐路の吐液端は、対応する褶曲経路、及び/又は洗剤ケース110、及び/又は投入ダクト111と連通している。
【0210】
前記褶曲経路は、第2連通口を通じて外槽100と連通している。また、褶曲経路と外槽100を連通させる第2連通口は褶曲経路の底部に位置している。
【実施例16】
【0211】
本実施例は具体的な方案に関する。
図6に示すように、ドラム洗濯機は、筐体123、筐体123内に設置される外槽100、洗剤ケース110、及び洗剤ケース110と外槽100を連通させる投入ダクト111を含む。外槽100内には内槽120が同軸に設置されている。また、内槽120にはリフティングリブ112が設けられており、外槽100内にはヒータ113が設けられている。洗剤ケース110及び外槽100にはいずれも給水ダクトが設置されており、給水ダクトには給水弁116が設けられている。洗濯機の後部には、内槽120を回転駆動させる駆動装置が設けられている。駆動装置はダイレクトドライブモータ117を含み、駆動モータの伝動軸118が内槽120に接続されて内槽120を回転駆動させる。伝動軸118と外槽100の間には軸受119が設置されている。洗濯機は、更に、筐体123の前部に設置される扉114と窓ガスケット109を含む。扉114と窓ガスケット109が係合することで、扉114と筐体123との接続箇所が密封される。前記窓ガスケット109は、一部が折り畳まれて褶曲経路を形成している。褶曲経路の下部には、外槽100と連通する第2連通口が設けられている。また、外槽100の下部には排水口が設けられており、排水口に排水管122が接続されている。排水管122には、排水管122を開通/遮断するための排水弁が設置されている。
【0212】
筐体123内には、粒子貯蔵装置102とウォーターポンプが設けられている。粒子貯蔵装置102は貯蔵室103を有し、貯蔵室103内にクリーニング粒子115が収容される。ウォーターポンプの吐水端は貯蔵室103と連通している。また、貯蔵室103は、a、b、c、d4本の搬送水路204を通じて、褶曲経路、洗剤ケース110の空間及び外槽100とそれぞれ連通している。ウォーターポンプの入水端は、環水ダクト205を通じて排水口と排水ポンプの間の排水管122部分と連通している。粒子貯蔵装置102には、貯蔵室103の内外を連通させる入水口と吐水口が設けられている。入水口はウォーターポンプの吐水端に接続されており、吐水口は搬送水路204を通じて外槽と連通している。また、吐水口は入水口よりも高くなっている。
【0213】
貯蔵室103内には、入水口と吐水口を分断するフィルタネットが設けられている。例えば、フィルタネットは粒子貯蔵装置102に対し摺動するよう接続される。粒子収集装置106内にはスライド溝が設けられており、フィルタプレート108/フィルタネットがスライド溝と係合する。フィルタネットが収集室内に挿入されると、入水口と吐水口がフィルタネットにより分断され、クリーニング粒子115が貯蔵室103内に堰き止められることでクリーニング粒子115の収集が実現される。また、フィルタネットが収集室から抜き出されると、入水口と吐水口が連通し、クリーニング粒子115が水流とともに外槽100内に進入することで槽壁のクリーニングが実現される。
【0214】
フィルタプレート108及びフィルタネットの形状やタイプは限定せず、格子状、ネット状、フィルタ孔式のフィルタプレート108とすることが可能である。
【0215】
クリーニング粒子115の粒径は0.05~12mmとする。より好ましくは、クリーニング粒子115の粒径は0.5~4.0mmとし、最適には、クリーニング粒子115の粒径は1~2mmとする。
【0216】
前記クリーニング粒子115の材質は、金属、無機系非金属又は有機材質とすることができる。クリーニング粒子115は、最適には、ポリウレタン材料、シリコーン、ゴム、ナイロン等の有機高分子材料で構成する。また、最適には、クリーニング粒子115内には、銅イオン、アニオン等の抗菌成分を添加する。
【0217】
当該洗濯機の制御方法は、以下のステップを含む。
【0218】
洗濯機が、給液口と吐液口を開通させるよう開通遮断機構を制御するとともに、排水を停止させるよう排水装置121を制御し、且つ液体搬送装置201を起動するよう制御すると、液体搬送装置201は、外槽100内の液媒体が貯蔵室103内のクリーニング粒子115を伴って外槽100の内部に戻り、外槽100の槽壁を自動クリーニングするよう駆動する。
【0219】
洗濯機が給液口と吐液口を遮断するよう開通遮断機構を制御すると、開通遮断機構によってクリーニング粒子115が貯蔵室103内に収集される。
【0220】
洗濯機が液体搬送装置201を停止するよう制御し、排水装置121を起動するよう制御すると、外槽100内の液媒体が排出される。
【0221】
上記のクリーニング過程は、洗濯機内に設定されるクリーニングプログラムとすればよい。洗濯機は、ユーザがクリーニングプログラムを選択した旨を取得すると、洗濯機にクリーニングプログラムを実行させるよう制御する。
【0222】
また、洗濯機に一定の洗濯回数/使用時間を予め設定しておき、洗濯機の洗濯回数/使用時間が所定値に達したときにクリーニングプログラムを実行してもよい。例えば、洗濯回数が20回に達した場合にクリーニングプログラムをスタートさせたり、洗濯機を1か月/3か月使用するごとにクリーニングプログラムを起動させたりする。
【0223】
また、洗濯機内に、汚物量/カビ量を検出する検出装置を設け、洗濯機が、検出された汚物量/カビ量に基づいて洗濯機にクリーニングプログラムを実行させるよう制御してもよい。この場合には、検出装置で検出された汚物量/カビ量が所定値に達したときにクリーニングプログラムを実行する。
【0224】
以上は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変形或いは補足は、同等に変形された等価の実施例とみなされ、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる任意の簡単な修正、同等の変形及び補足は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。