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特許7241342情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-09
(45)【発行日】2023-03-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20230310BHJP
   G06K 7/14 20060101ALI20230310BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20230310BHJP
   G06Q 10/105 20230101ALI20230310BHJP
【FI】
G06Q50/04
G06K7/14
G05B19/418 Z
G06Q10/105
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019044128
(22)【出願日】2019-03-11
(65)【公開番号】P2020149146
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2022-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】514174925
【氏名又は名称】ワム・システム・デザイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】上野 潔
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-041047(JP,A)
【文献】特開2016-222371(JP,A)
【文献】特開2015-069632(JP,A)
【文献】国際公開第2013/035687(WO,A1)
【文献】特開2011-059938(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06K 7/14
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一属性に関する第一コードと、前記第一コードに対応付けて配置された、第二属性に関する2以上の第二コードとの撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記撮影画像を用いて、前記第一コードに対応する第一識別子と、当該第一コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組を取得する識別子取得部と、
前記識別子取得部によって取得された第一識別子と2以上の第二識別子との組を蓄積する蓄積部と、を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記第一属性は、製造ラインであり、
前記第一識別子は、前記製造ラインを識別する製造ライン識別子であり、
前記第二属性は、作業者であり、
前記第二識別子は、前記作業者を識別する作業者識別子である、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記撮影画像には、第三属性に関する第三コードも含まれており、
2以上の前記第二コードは、前記第三コードに対応付けて配置されており、
前記識別子取得部は、前記撮影画像を用いて、前記第三コードに対応する第三識別子と、当該第三コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組をも取得し、
前記蓄積部は、前記識別子取得部によって取得された第三識別子と2以上の第二識別子との組をも蓄積する、請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第三属性は、製造ラインにおける作業内容であり、
前記第三識別子は、前記作業内容を識別する作業内容識別子である、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記撮影画像には、第四属性に関する第四コードも含まれており、
2以上の前記第二コードは、前記第四コードに対応付けて配置されており、
前記識別子取得部は、前記撮影画像を用いて、前記第四コードに対応する第四識別子と、当該第四コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組をも取得し、
前記蓄積部は、前記識別子取得部によって取得された第四識別子と2以上の第二識別子との組をも蓄積する、請求項1から請求項4のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第四属性は、時間帯であり、
前記第四識別子は、前記時間帯を識別する時間帯識別子である、請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記撮影画像は、前記第二コード以外のコードが表示されたボードと、当該ボードに着脱可能に取り付けられた、前記第二コードが表示された小片体との撮影画像である、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項8】
撮影画像取得部と、識別子取得部と、蓄積部とを用いて処理される情報処理方法であって、
前記撮影画像取得部が、第一属性に関する第一コードと、前記第一コードに対応付けて配置された、第二属性に関する2以上の第二コードとの撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、
前記識別子取得部が、前記撮影画像を用いて、前記第一コードに対応する第一識別子と、当該第一コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組を取得する識別子取得ステップと、
前記蓄積部が、前記識別子取得ステップにおいて取得された第一識別子と2以上の第二識別子との組を蓄積する蓄積ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
第一属性に関する第一コードと、前記第一コードに対応付けて配置された、第二属性に関する2以上の第二コードとの撮影画像を取得する撮影画像取得部、
前記撮影画像を用いて、前記第一コードに対応する第一識別子と、当該第一コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組を取得する識別子取得部、
前記識別子取得部によって取得された第一識別子と2以上の第二識別子との組を蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コードの撮影画像を用いて、コードに関する処理を行う情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、製造ラインにおける人員配置計画を支援する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。そのような装置を用いた場合には、例えば、ある製造ラインに割り当てられている作業者の情報が、データとして記録されることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-289056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、会社等によっては、製造ラインへの作業者の割り当てを手作業で行っていることもある。そして、手作業で作業者の割り当てを行う場合には、例えば、ホワイトボードや黒板などにおいて、製造ラインごとに割り当てられた作業者の名前などを表示することが行われる。そのような場合であっても、各製造ラインに割り当てられた作業者の名前などを記録として残す必要があり、通常、パーソナルコンピュータ等を用いて手入力していた。そのような手入力を行った場合には、作業負荷が大きく、また入力ミスによって記録が不正確になる可能性もあった。
【0005】
一般的にいえば、ある属性(例えば、製造ライン等)に対応する識別子(例えば、製造ライン識別子等)と、別の属性(例えば、作業者等)に対応する識別子(例えば、作業者識別子等)との対応関係を手入力してデータ化する場合には、作業負荷が大きく、また入力ミスによって記録が不正確になる可能性もあるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ある属性に対応する識別子と、別の属性に対応する識別子との関係を容易にデータ化することができる装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明による情報処理装置は、第一属性に関する第一コードと、第一コードに対応付けて配置された、第二属性に関する2以上の第二コードとの撮影画像を取得する撮影画像取得部と、撮影画像を用いて、第一コードに対応する第一識別子と、第一コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組を取得する識別子取得部と、識別子取得部によって取得された第一識別子と2以上の第二識別子との組を蓄積する蓄積部と、を備えたものである。
このような構成により、第一属性(例えば、製造ライン等)に対応する第一識別子(例えば、製造ライン識別子等)と、第二属性(例えば、作業者等)に対応する第二識別子(例えば、作業者識別子等)との対応関係を容易にデータ化することができるようになる。したがって、そのデータ化に関する作業負荷を軽減することができ、また、データ化された情報がより正確なものとなる。
【0008】
また、本発明による情報処理装置では、第一属性は、製造ラインであり、第一識別子は、製造ラインを識別する製造ライン識別子であり、第二属性は、作業者であり、第二識別子は、作業者を識別する作業者識別子であってもよい。
このような構成により、製造ラインと、その製造ラインに割り当てられた作業者との関係を容易にデータ化することができるようになる。
【0009】
また、本発明による情報処理装置では、撮影画像には、第三属性に関する第三コードも含まれており、2以上の第二コードは、第三コードに対応付けて配置されており、識別子取得部は、撮影画像を用いて、第三コードに対応する第三識別子と、第三コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組をも取得し、蓄積部は、識別子取得部によって取得された第三識別子と2以上の第二識別子との組をも蓄積してもよい。
このような構成により、第三属性(例えば、作業内容等)に対応する第三識別子(例えば、作業内容識別子等)と、第二属性(例えば、作業者等)に対応する第二識別子(例えば、作業者識別子等)との対応関係を容易にデータ化することができるようになる。したがって、そのデータ化に関する作業負荷を軽減することができ、また、データ化された情報がより正確なものとなる。
【0010】
また、本発明による情報処理装置では、第三属性は、製造ラインにおける作業内容であり、第三識別子は、作業内容を識別する作業内容識別子であってよい。
このような構成により、作業内容と、その作業内容の作業を行う作業者との関係を容易にデータ化することができるようになる。
【0011】
また、本発明による情報処理装置では、撮影画像には、第四属性に関する第四コードも含まれており、2以上の第二コードは、第四コードに対応付けて配置されており、識別子取得部は、撮影画像を用いて、第四コードに対応する第四識別子と、第四コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組をも取得し、蓄積部は、識別子取得部によって取得された第四識別子と2以上の第二識別子との組をも蓄積してもよい。
このような構成により、第四属性(例えば、時間帯等)に対応する第四識別子(例えば、時間帯識別子等)と、第二属性(例えば、作業者等)に対応する第二識別子(例えば、作業者識別子等)との対応関係を容易にデータ化することができるようになる。したがって、そのデータ化に関する作業負荷を軽減することができ、また、データ化された情報がより正確なものとなる。
【0012】
また、本発明による情報処理装置では、第四属性は、時間帯であり、第四識別子は、時間帯を識別する時間帯識別子であってもよい。
このような構成により、時間帯と、その時間帯に割り当てられた作業者との関係を容易にデータ化することができるようになる。
【0013】
また、本発明による情報処理装置では、撮影画像は、第二コード以外のコードが表示されたボードと、ボードに着脱可能に取り付けられた、第二コードが表示された小片体との撮影画像であってもよい。
このような構成により、例えば、ホワイトボード等に表示されたり、貼り付けられたりしたコードを撮影することによって、各属性に対応する識別子の対応関係を容易にデータ化することができるようになる。
【0014】
また、本発明による情報処理方法は、撮影画像取得部と、識別子取得部と、蓄積部とを用いて処理される情報処理方法であって、撮影画像取得部が、第一属性に関する第一コードと、第一コードに対応付けて配置された、第二属性に関する2以上の第二コードとの撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、識別子取得部が、撮影画像を用いて、第一コードに対応する第一識別子と、第一コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組を取得する識別子取得ステップと、蓄積部が、識別子取得ステップにおいて取得された第一識別子と2以上の第二識別子との組を蓄積する蓄積ステップと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明による情報処理装置等によれば、ある属性に対応する識別子と、別の属性に対応する識別子との関係を容易にデータ化することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態による情報処理装置の構成を示すブロック図
図2】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
図3】同実施の形態におけるボードに表示されたコードの一例を示す図
図4】同実施の形態における撮影画像の一例を示す図
図5】同実施の形態におけるコード識別子と第一識別子等との対応の一例を示す図
図6】同実施の形態における、取得された識別子の対応関係の一例を示す図
図7】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図
図8】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による情報処理装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態による情報処理装置は、コードの撮影画像を用いて、ある属性に対応する識別子と、別の属性に対応する識別子との関係をデータ化するものである。
【0018】
図1は、本実施の形態による情報処理装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理装置1は、撮影画像取得部11と、記憶部12と、識別子取得部13と、蓄積部14とを備える。情報処理装置1は、例えば、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンやタブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等などの携帯可能な情報処理端末であってもよく、撮影画像等に関して処理を行う専用の装置であってもよく、サーバ等であってもよい。
【0019】
まず、撮影対象について説明する。撮影対象は、例えば、第一属性に関する第一コード、第二属性に関する第二コード、第三属性に関する第三コード、第四属性に関する第四コードであってもよい。各コードは、例えば、カメレオンコード(登録商標)などのカラーコードであってもよく、QRコード(登録商標)であってもよく、バーコードであってもよく、その他のコードであってもよい。本実施の形態では、コードがカメレオンコードである場合について主に説明する。また、第一コード、第三コード、第四コードに対応付けられて、2以上の第二コードが配置されているものとする。
【0020】
第一から第四属性は、特に限定されるものではないが、例えば、第一属性が製造ラインであり、第二属性が作業者であり、第三属性が製造ラインにおける作業内容であり、第四属性が時間帯であってもよい。この場合には、第一コードに対応する第一識別子は、製造ラインを識別する製造ライン識別子であり、第二コードに対応する第二識別子は、作業者を識別する作業者識別子であり、第三コードに対応する第三識別子は、作業内容を識別する作業内容識別子であり、第四コードに対応する第四識別子は、時間帯を識別する時間帯識別子であってもよい。本実施の形態では、第一から第四属性、及び第一から第四識別子がそのようなものである場合について主に説明する。
【0021】
なお、コードに対応する識別子は、コードによって示される情報(すなわち、コードを読み取ることによって得られる情報)そのものであってもよく、または、コードを読み取った情報に対応付けて管理されている情報であってもよい。本実施の形態では、後者の場合について主に説明し、コードによって示される情報を、コード識別子と呼ぶことにする。
【0022】
撮影対象は、例えば、第二コード以外のコードが表示されたボードと、そのボードに着脱可能に取り付けられた、第二コードが表示された小片体とであってもよい。そのボードは、例えば、ホワイトボードや、黒板、コルクボードなどであってもよい。そして、小片体は、磁石によってボードに着脱可能に取り付けられてもよい。この場合には、ボードは、磁石を取り付け可能な板状の強磁性体を有することが好適である。また、小片体は、着脱可能な粘着剤によってボードに着脱可能に取り付けられてもよい。この場合には、ボードの表面は、小片体を容易に貼着でき、また剥がすことができるように滑らかであることが好適である。また、小片体は、画鋲のような針によってボードに着脱可能に取り付けられてもよい。この場合には、ボートは、コルクボードなどのように針を刺したり抜いたりすることができるものであることが好適である。また、ボードに小片体を着脱可能に取り付けることができるのであれば、ボードや小片体は、上記以外のものであってもよい。
【0023】
第二コードは、上記のように、第一コード、第三コード、第四コードにそれぞれ対応付けられて配置されている。結果として、第二コードと、他のコードとの配置による対応付けが分かるのであれば、例えば、各コードが所定の方向に並んで配置されていてもよく、表形式で配置されていてもよく、その他の方法によって配置されていてもよいが、例えば、次のように配置されていてもよい。
【0024】
例えば、図3で示されるように、第一コード31a,31b、及び第四コード34a,34b,34c,34d,34e,34fは、第1の方向(図3では、図中の上下方向)に沿って配置されており、第三コード33a,33b,33cは、第1の方向と異なる第2の方向(図3では、図中の左右方向)に沿って配置されていてもよい。そして、第二コード32a~32rは、第1及び第2の方向にそれぞれ延びる領域に配置されていてもよい。図3では、第1の方向と第2の方向とが直交している場合について示しているが、そうでなくてもよい。両方向は、90度以外の角度をなしていてもよい。図3において、例えば、第二コード32aに対応する第一コードは、第二コード32aの位置を基準として、第2の方向に延びる直線上またはその直線に最も近い位置に存在する第一コード31aとなる。また、第二コード32aに対応する第三コードは、第二コード32aの位置を基準として、第1の方向に延びる直線上またはその直線に最も近い位置に存在する第三コード33aとなる。また、第二コード32aに対応する第四コードは、第二コード32aの位置を基準として、第2の方向に延びる直線上またはその直線に最も近い位置に存在する第四コード34aとなる。
【0025】
図3において、各コードの横や上などの周囲に、コードに対応する識別子が表示されている。例えば、第二コード32aに対応する第二識別子である作業者識別子「佐藤」が、第二コード32aの左側に表示されている。したがって、図3において、例えば、第二コード32aに対応する第二識別子である作業者識別子「佐藤」は、第一コード31aに対応する第一識別子である製造ライン識別子「ラインA」に対応付けて配置されており、また、第三コード33aに対応する第三識別子である作業内容識別子「組立1」に対応付けて配置されており、また、第四コード34aに対応する第四識別子である時間帯識別子「昼」に対応付けて配置されていることになる。その配置によって、作業者「佐藤」が、製造ライン「ラインA」における作業内容「組立1」の作業を、時間帯「昼」に行うことが示されることになる。
【0026】
第二コード32a~32rはそれぞれ、小片体41a~41rに表示されており、小片体41a~41rはそれぞれ、ボード51に磁石等によって着脱可能になっているため、ユーザは、小片体41a~41rの位置を変更することによって、作業者の割り当てを変更することができる。このように、第二コードに対応する第二識別子は、通常、割り当ての対象となる識別子となる。なお、図3では、すべての割り当て対象に、第二識別子の割り当てが行われている場合について示しているが、そうでなくてもよい。一部の割り当ては行われなくてもよい。例えば、各ラインにおいて、夜間には検品を行わなくてもよいという前提がある場合には、第三識別子「検品」に対応する第三コード、及び第四識別子「夜」に対応する第四コードに対応する位置に、第二コードが配置されていなくてもよい。
【0027】
なお、図3で示されるように、罫線で囲まれた範囲にコードが表示されている場合、すなわち表形式でコードが表示されている場合には、例えば、第一コード31aの表示されている領域であり、罫線で囲まれたセルの領域131aが、第一コード31aの領域として、上記のようにコードの対応関係が設定されてもよい。この場合には、例えば、第二コード32aの位置を基準として、第2の方向に延びる直線上に第一コード31aの領域131aが存在するため、第一コード31aと第二コード32aとが対応付けられていることになってもよい。また、第三コード33aについても、例えば、領域133aが、第三コード33aの領域として、上記のようにコードの対応関係が設定されてもよく、また、第四コード34aについても、例えば、領域134aが、第四コード34aの領域として、上記のようにコードの対応関係が設定されてもよい。他のコードについても同様であってもよい。
【0028】
また、図3において、第四コード34a~34fのうち、第四コード34aと第四コード34dとは同じコードであり、第四コード34bと第四コード34eとは同じコードであり、第四コード34cと第四コード34fとは同じコードであってもよい。このように、撮影対象のコードには、同じコードが含まれていてもよい。
【0029】
また、図3では、例えば、第一コード31aの近傍に、第一コード31aに対応する第一識別子「ラインA」が表示されており、第二コード32aの近傍に、第二コード32aに対応する第二識別子「佐藤」が表示されており、第三コード33aの近傍に、第三コード33aに対応する第三識別子「組立1」が表示されており、第四コード34aの近傍に、第四コード34aに対応する第四識別子「昼」が表示されている場合について示しているが、このように、コードに対応する識別子が、コードの近傍に表示されていてもよく、または、そうでなくてもよい。
【0030】
撮影画像取得部11は、上記した撮影対象の撮影画像を取得する。すなわち、第一属性に関する第一コードと、第三属性に関する第三コードと、第四属性に関する第四コードと、その第一コード、第三コード、第四コードに対応付けて配置された、第二属性に関する2以上の第二コードとの撮影画像が撮影画像取得部11によって取得されることになる。その撮影画像は、例えば、上記のように、第二コード以外のコードが表示されたボードと、そのボードに着脱可能に取り付けられた、第二コードが表示された小片体との撮影画像であってもよい。撮影画像は、複数のコード、すなわち第一から第四コードを含む画像である。撮影画像に含まれるのは、厳密にいえば、コードの画像であるが、本実施の形態では、そのコードの画像もコードと呼ぶことにする。
【0031】
撮影画像は、通常、静止画であるが、動画像に含まれるフレームが撮影画像であると考えてもよい。なお、後述するように、撮影画像に含まれるコードから、そのコードに対応する情報を読み取るため、撮影画像は、撮影対象のコードを読み取ることができる解像度であることが好適である。
【0032】
撮影画像取得部11は、例えば、カメラ等の光学機器によって撮影画像を取得してもよく、カメラ等の光学機器によって取得された撮影画像を受け付けてもよい。撮影画像取得部11が、撮影画像を受け付ける場合に、その受け付けは、通信回線を介して送信された撮影画像の受信であってもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)からの撮影画像の読み出しであってもよい。撮影画像取得部11は、取得した撮影画像を記憶部12に蓄積してもよい。
【0033】
記憶部12では、撮影画像取得部11によって取得された撮影画像が記憶されてもよく、それ以外の情報が記憶されてもよい。例えば、コード識別子と、コードに対応する識別子(例えば、製造ライン識別子等)とを対応付ける情報が記憶部12で記憶されていてもよい。また、例えば、蓄積部14によって蓄積された情報が記憶部12で記憶されてもよい。
【0034】
なお、記憶部12に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が記憶部12で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が記憶部12で記憶されるようになってもよく、入力デバイスを介して入力された情報が記憶部12で記憶されるようになってもよく、または、撮影画像取得部11や蓄積部14等の構成要素によって蓄積された情報が記憶部12で記憶されるようになってもよい。記憶部12での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、または、長期的な記憶でもよい。記憶部12は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
【0035】
識別子取得部13は、撮影画像を用いて、第一コードに対応する第一識別子と、その第一コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組を取得する。また、識別子取得部13は、撮影画像を用いて、第三コードに対応する第三識別子と、その第三コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組をも取得する。また、識別子取得部13は、撮影画像を用いて、第四コードに対応する第四識別子と、その第四コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組をも取得する。このようにして、識別子取得部13は、第二識別子と、その第二識別子に対応する第一識別子、第三識別子、第四識別子との対応関係を取得することになる。
【0036】
例えば、識別子取得部13は、撮影画像において、各コードを認識し、そのコードのコード識別子を取得することによって、撮影画像に含まれる各コードを、第一から第四コードに分類してもよい。その分類において、記憶部12で記憶されている、コード識別子と、第一から第四識別子との対応関係が用いられてもよい。例えば、第一識別子に対応するコード識別子のコードは、第一コードに分類することができ、また、第二識別子に対応するコード識別子のコードは、第二コードに分類することができる。第三コード、第四コードについても同様である。その分類の後、識別子取得部13は、認識した各第二コードについて、第二コードに対応付けられた第一コード、第三コード、第四コードを特定することによって、第二コードに対応する第二識別子と、その第二コードに対応付けられた第一コード、第三コード、第四コードにそれぞれ対応する第一識別子、第三識別子、第四識別子との組を特定してもよい。その識別子の組の特定において、例えば、記憶部12で記憶されている、コード識別子と、第一から第四識別子との対応関係が用いられてもよい。
【0037】
第二コードに対応付けられた第一コード、第三コード、第四コードを特定する際に、識別子取得部13は、例えば、第二コード(例えば、図4の第二コード32a等)の位置を基準として、第1の方向に延びる直線上や、第2の方向に延びる直線上に存在する第一コード、第三コード、第四コードを特定してもよく、または、表形式でコードが表示されている場合には、その表形式に対応する表の構造を取得し、その表の各セルに含まれるコードの対応関係を取得してもよい。前者の場合において、第二コードの位置を基準とした第1の方向や第2の方向に延びる直線上に、目的とするコードが存在しないときには、その直線に最も近い位置に存在するコードを特定してもよい。例えば、図4で示される撮影画像61において、厳密に言えば、第二コード32aの位置を基準として、第2の方向に延びる直線上に第一コード31aは存在しないが、その直線に最も近い第一コードは、第一コード31aであるため、第二コード32aと第一コード31aとが対応付けられていると判断されてもよい。また、後者の場合、すなわち表形式でコードが表示されている場合には、例えば、ある第二コードと、その第二コードと同じ行に含まれる第一コード及び第四コードとが対応付けられていると判断されてもよい。また、例えば、ある第二コードと、その第二コードと同じ列に含まれる第三コードとが対応付けられていると判断されてもよい。
【0038】
蓄積部14は、識別子取得部13によって取得された第一識別子と2以上の第二識別子との組を蓄積する。また、蓄積部14は、識別子取得部13によって取得された第三識別子と2以上の第二識別子との組をも蓄積する。また、蓄積部14は、識別子取得部13によって取得された第四識別子と2以上の第二識別子との組をも蓄積する。なお、結果として、第一識別子と2以上の第二識別子との組、第三識別子と2以上の第二識別子との組、第四識別子と2以上の第二識別子との組をそれぞれ特定することができるのであれば、蓄積対象の情報の構造やフォーマットは問わない。例えば、後述する具体例のように、第一識別子と、第二識別子と、第三識別子と、第四識別子とを対応付ける情報が蓄積されてもよい。また、蓄積部14による情報の蓄積先は、記憶部12であってもよい。
【0039】
なお、図1には明記していないが、情報処理装置1は、蓄積された情報を出力する出力部を有していてもよい。ここで、この出力は、例えば、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、出力部は、出力を行うデバイス(例えば、通信デバイスなど)を含んでもよく、または、含まなくてもよい。また、出力部は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0040】
次に、情報処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)撮影画像取得部11は、撮影画像を取得し、その撮影画像を記憶部12に蓄積する。
【0041】
(ステップS102)識別子取得部13は、記憶部12に蓄積された撮影画像に含まれる各コードを認識する。このコードの認識は、例えば、撮影画像におけるコードの位置と、その位置に存在するコードのコード識別子(コードを読み取ることによって得られる情報)との対応関係を取得することであってもよい。また、識別子取得部13は、認識した各コードを、第一から第四コードに分類してもよい。
【0042】
(ステップS103)識別子取得部13は、カウンタiを1に設定する。
【0043】
(ステップS104)識別子取得部13は、ステップS102で認識したi番目の第二コードに対応する第二識別子と、その第二コードに対応付けられている第一コードに対応する第一識別子との組を取得する。
【0044】
(ステップS105)識別子取得部13は、ステップS102で認識したi番目の第二コードに対応する第二識別子と、その第二コードに対応付けられている第三コードに対応する第三識別子との組を取得する。
【0045】
(ステップS106)識別子取得部13は、ステップS102で認識したi番目の第二コードに対応する第二識別子と、その第二コードに対応付けられている第四コードに対応する第四識別子との組を取得する。
【0046】
(ステップS107)蓄積部14は、ステップS104~S106で取得された第二識別子と、第一識別子、第三識別子、第四識別子との各組を記憶部12に蓄積する。この蓄積は、例えば、第二識別子と、その第二識別子に対応する、第一識別子、第三識別子、第四識別子とを含む情報の蓄積であってもよい。
【0047】
(ステップS108)識別子取得部13は、カウンタiを1だけインクリメントする。
【0048】
(ステップS109)識別子取得部13は、撮影画像に、i番目の第二コードが含まれるかどうか判断する。そして、i番目の第二コードが含まれる場合には、ステップS104に戻り、そうでない場合には、第一から第四識別子の組を取得する一連の処理が終了となる。
【0049】
なお、図2のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。例えば、ステップS104~S106の処理の順序は任意である。
【0050】
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、図3で示されるボード51が撮影された、図4で示される撮影画像61について処理が行われるものとする。また、記憶部12において、図5(a)で示されるコード識別子と第一識別子(製造ライン識別子)との対応関係と、図5(b)で示されるコード識別子と第二識別子(作業者識別子)との対応関係と、図5(c)で示されるコード識別子と第三識別子(作業内容識別子)との対応関係と、図5(d)で示されるコード識別子と第四識別子(時間帯識別子)との対応関係とが記憶されているものとする。各対応関係において、コード識別子(例えば、「G000000123」)に、第一から第四識別子のいずれか(例えば、製造ライン識別子である「ラインA」)が対応付けられている。
【0051】
まず、操作者は、あらかじめ撮影されていた撮影画像61について処理を行うように情報処理装置1を操作する。すると、撮影画像取得部11は、撮影画像61を読み出して、記憶部12に蓄積する(ステップS101)。その後、識別子取得部13は、新たな撮影画像61が取得されたことを検知すると、その撮影画像61に含まれる各コードを認識する(ステップS102)。
【0052】
次に、識別子取得部13は、1番目の第二コード32aに対応付けられている、第一コード、第三コード、第四コードを特定する。具体的には、識別子取得部13は、第二コード32aの位置を基準として、第2の方向(撮影画像61における左右方向)に存在する第一コード31aと、第四コード34aとを特定する。また、識別子取得部13は、第二コード32aの位置を基準として、第1の方向(撮影画像61における上下方向)に存在する第三コード33aを特定する。
【0053】
ここで、第二コード32aのコード識別子は「G000004321」であり、第一コード31aのコード識別子は「G000000123」であり、第三コード33aのコード識別子は「G000011111」であり、第四コード34aのコード識別子は「G000000012」であったとする。
【0054】
すると、識別子取得部13は、記憶部12で記憶されている図5の各テーブルを参照して、第二コード32aに対応する作業者識別子「佐藤」と、第一コード31aに対応する製造ライン識別子「ラインA」と、第三コード33aに対応する作業内容識別子「組立1」と、第四コード34aに対応する時間帯識別子「昼」とを取得し、蓄積部14に渡す(ステップS103~S106)。それらの情報を受け取ると、蓄積部14は、それらの情報を対応付けて記憶部12に蓄積する(ステップS107)。その結果、図6で示される1番目のレコードが蓄積されることになる。
【0055】
その後、同様にして、第一から第四識別子の対応関係が取得され、順次蓄積されることになる(ステップS104~S109)。その結果、記憶部12において、図6で示されるように、第一から第四識別子の対応関係が記憶されるようになり、図3で示される情報を、容易にかつ的確にデータ化することができるようになる。なお、図6では、各レコードが、第一から第四識別子をそれぞれ1個ずつ有する場合について示しているが、この場合には、通常、同じ第一識別子、第三識別子、第四識別子を有する複数のレコードが存在することになる。したがって、第一識別子、第三識別子、第四識別子を基準として考えた場合には、図6で示される情報には、第一識別子と2以上の第二識別子との組が含まれることになり、また、第三識別子と2以上の第二識別子との組が含まれることになり、また、第四識別子と2以上の第二識別子との組が含まれることになる。
【0056】
以上のように、本実施の形態による情報処理装置1によれば、コードを用いることによって、第一から第四コードにそれぞれ対応する第一から第四識別子の対応関係を容易に、またより正確にデータ化することができる。そのため、手作業でデータ化する場合よりも、作業負荷を軽減することができ、精度も向上させることができるようになる。
【0057】
なお、本実施の形態では、第四コードが第2の方向に並んで配置される場合について説明したが、そうでなくてもよい。第四コードは、第1の方向に並んで配置されてもよい。また、第一から第四コードが配置される方向は、それぞれ任意である。例えば、第一コード及び第四コードが第2の方向に並んで配置され、第三コードが第1の方向に並んで配置されてもよく、第一コード及び第三コードが第2の方向に並んで配置され、第四コードが第1の方向に並んで配置されてもよい。また、属性ごとのコードの個数も任意であることはいうまでもない。なお、例えば、属性ごとに、2以上のコードが存在してもよい。
【0058】
また、本実施の形態では、図5で示されるように、コード識別子に、第一から第四識別子が対応付けられている場合について説明したが、そのように、コード識別子と、第一から第四識別子とが一対一に対応付けられているのであれば、コード識別子(例えば、「G000000123」等)が、第一から第四識別子であると考えてもよい。コード識別子と、第一から第四識別子とが一対一に対応しているのであれば、コード識別子は、実質的に第一識別子等であると考えることもできるからである。
【0059】
また、本実施の形態では、第一属性が製造ラインであり、第二属性が作業者であり、第三属性が作業内容であり、第四属性が時間帯である場合について主に説明したが、第一から第四属性がそれらに限定されないことはいうまでもない。例えば、掃除の割り当てに関するデータ化を行う場合には、第一属性が掃除の場所であり、第二属性が掃除の担当者(作業者)であり、第三属性が掃除の内容であり、第四属性が時間帯であってもよい。このように、様々の割り当て等について、データ化を行うことができるようになる。
【0060】
また、本実施の形態では、撮影画像に、第一から第四コードが含まれる場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。撮影画像には、第一から第三コードが含まれていてもよく、第一及び第二コードが含まれていてもよく、5種類以上の属性に関する5種類以上のコードが含まれていてもよい。そのような場合であっても、同様にして、第二識別子と、他の識別子との組について取得することによって、識別子の対応関係を容易にデータ化することができるようになる。
【0061】
また、上記のように、情報処理装置1は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、取得部や出力部は、通信回線を介して情報を取得したり、情報を出力したりしてもよい。
【0062】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0063】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0064】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0065】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0066】
また、上記実施の形態において、情報処理装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
【0067】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、第一属性に関する第一コードと、第一コードに対応付けて配置された、第二属性に関する2以上の第二コードとの撮影画像を取得する撮影画像取得部、撮影画像を用いて、第一コードに対応する第一識別子と、第一コードに対応付けて配置された2以上の第二コードにそれぞれ対応する2以上の第二識別子との組を取得する識別子取得部、識別子取得部によって取得された第一識別子と2以上の第二識別子との組を蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0068】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を蓄積する蓄積部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
【0069】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD-ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0070】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
【0071】
図7は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0072】
図7において、コンピュータシステム900は、CD-ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0073】
図8は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図8において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0074】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置1の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD-ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0075】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0076】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0077】
以上より、本発明による情報処理装置等によれば、識別子の対応関係を容易にデータ化できるという効果が得られ、例えば、製造ラインにおけるシフトの状況をデータ化する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0078】
1 情報処理装置
11 撮影画像取得部
12 記憶部
13 識別子取得部
14 蓄積部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8