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特許7241365衝撃吸収装置が備えられてユーザが立ったまま体重が支持される電動キックボード
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  • 特許-衝撃吸収装置が備えられてユーザが立ったまま体重が支持される電動キックボード 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-09
(45)【発行日】2023-03-17
(54)【発明の名称】衝撃吸収装置が備えられてユーザが立ったまま体重が支持される電動キックボード
(51)【国際特許分類】
   B62J 1/08 20060101AFI20230310BHJP
   B62K 17/00 20060101ALI20230310BHJP
【FI】
B62J1/08 D
B62K17/00
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021148358
(22)【出願日】2021-09-13
(65)【公開番号】P2022122240
(43)【公開日】2022-08-22
【審査請求日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】10-2021-0018502
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519380233
【氏名又は名称】ハン キョンヒ
(73)【特許権者】
【識別番号】519379097
【氏名又は名称】アメイジング サン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】ハン キョンヒ
【審査官】西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/034642(WO,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1984169(KR,B1)
【文献】米国特許第10053173(US,B1)
【文献】中国実用新案第2510396(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 1/00-1/12
B62K 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動で駆動されるホイール(WH)が取り付けられるホイールフレーム(WF)と、
前記ホイールフレーム(WF)の上にステップシート(FH)が結合され、前記ステップシート(FH)の上に結合されるフレームブラケット(FB)と、
前記フレームブラケット(FB)の上端に結合されて、外力が作用したら半径方向に曲げられてから復帰され、中心には垂直にばねガイド(SG)が形成される遊動バー(130)と、
前記遊動バー(130)に着脱可能に結合され、長さ方向に中空になって、台座バー取付室(125)が形成される台座フレーム筐体(124)と、
台座バー本体(121a)と台座バー支柱(121b)とからなり、台座バー本体(121a)は前記台座バー取付室(125)に挿入されて台座バー取付室(125)で動きによる荷重変化によって上下に振動可能であり、台座バー支柱(121b)は台座バー取付室(125)の外部に突出されている台座バー(121)と、
前記遊動バー(130)と台座バー(121)との間に挿入され、前記ばねガイド(SG)を包んだまま前記台座バー(121)を弾性的に支持する第1ばね(FS)と、
前記ばねガイド(SG)の上端と台座バー(121)との間に挿入されて、前記台座バー(121)を弾性的に支持し、前記第1ばね(FS)のばね定数と異なるばね定数を有する第2ばね(SS)と、
前記台座バー支柱(121b)の上端に結合される台座(110)と、
自家発電装置とを備え、
前記自家発電装置は、
前記台座フレーム筐体(124)の両側に形成されるラック移動溝(410)と、
前記ラック移動溝(410)に中心が位置し、前記台座フレーム筐体(124)の両側にそれぞれ結合され、内部に一対の固定子(430)が形成される固定子体(420)と、
前記それぞれの固定子(430)に回転可能に設置される回転子(440)と、
前記回転子(440)が一体に結合されるように互いに連結する回転軸(450)と、
前記回転軸(450)と回転子(440)との間に形成されて、回転軸(450)が正方向に回転する際にのみ負荷が伝達され、逆方向に回転する際には空回りさせる一方向ギヤ(460)と、
前記回転軸(450)の中心に形成されるピニオンギヤ(470)と、
前記台座バー支柱(121b)の両側に前記ピニオンギヤ(470)と噛み合うように形成されるラックギア(480)と、
を含んでなることを特徴とするユーザが立ったまま体重が支持される電動キックボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータで駆動される電動キックボードに関し、より詳しくは、ユーザが立った状態で膝や腰などに加えられる体重の一部を分散させることができる衝撃吸収装置が備えられて、ユーザが立ったまま体重が支持される電動キックボードに関する。
【背景技術】
【0002】
電動キックボードには電動モータが内蔵されており、電動キックボードはバッテリ電源を利用して電動モータを駆動させて移動させる装置である。電動キックボードのホイールはホイールフレームに取り付けられており、ホイールフレームには、ユーザが足で立っていられるようにステップシートが設けられている。
【0003】
電動キックボードは、ユーザがステップシートの上に立った状態で電動キックボードを駆動させると前進し、操作して速度や方向を変えながら移動するようにした装置である。電動キックボードのホイールは、自動車のタイヤと同じくクッション材を使用しているため、移動中に発生する衝撃をある程度吸収し、ホイールとホイールフレームを連結する部分に別途の懸架装置を設置して衝撃を吸収することで、ステップシートに立っている人体に加えられる衝撃を吸収するようにしている。
【0004】
一般に、電動キックボードは一人のみ乗られるように設計されているため、構造も単純で軽量で小型である。よって、電動キックボードのホイールとホイールフレームとの間に懸架装置を設置しても十分な衝撃吸収機能を得ることが難しい。
【0005】
ホイールとホイールフレームとの間に高機能の懸架装置が設置されているとしても、ユーザが立ったまま乗るしかない電動キックボードの構造上、膝や腰に加えられる衝撃を十分に吸収することができない。
【0006】
電動キックボードは、特に、ユーザが立ったまま乗ったら、ホイールの吸収力や懸架装置の吸収力がいかに良好であっても、移動時に発生するユーザの荷重変化によって膝や腰に加えられる衝撃を十分に吸収することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国登録特許第10-1027997号公報(2012.11.28)
【文献】韓国実用新案第20-2016-0003850号公報
【文献】韓国実用新案第20-2017-0001300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述したような問題点を解決するためのものであって、ユーザが電動キックボードに乗りながらユーザの膝や腰に加えられる衝撃力を別途に設けられた衝撃吸収装置を介して吸収して膝や腰を保護し、ユーザが立ったまま台座に体重を支持することで苦労せず長時間楽に乗ることができるようにし、コイルばねと流体圧力を同時に利用することで、衝撃を吸収する際に発生する過度な揺れや振動を抑えることができる衝撃吸収装置が設置されて、ユーザが立ったまま体重が支持される電動キックボードを提供しようとする。
【0009】
また、電動キックボードの一側に発電装置を設置し、電動キックボードを利用する際に発生する振動を利用して電気を生産した後、電動キックボードに内蔵されたバッテリに電気的に連結させて蓄電することで電動キックボードを駆動するエネルギーとして使用するようにする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、電動キックボードに衝撃吸収装置を設置しており、衝撃吸収装置はばね定数が異なるばねの弾性力を利用することで、運行中、台座が振動する際の衝撃を十分に吸収するようにし、一側には自家発電装置が備えられて運行中の上下振動を利用して電気を生産し蓄電することで、エネルギー効率を上げた衝撃吸収装置が備えられて、ユーザが立ったまま体重を支持する電動キックボードを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、ユーザが立ったまま体重を支持することができる衝撃吸収装置を設置することでユーザが電動キックボードに乗る際に膝や腰に加えられる衝撃を適切に吸収することができ、台座が電動キックボードが駆動される際に発生する揺れや振動を弾性的に吸収しながら体重を支持することで、台座を介してユーザに加えられる衝撃を大きく減少することができる。
【0012】
また、自家発電装置が取り付けられていて運行中に持続的に電気を生産し、その生産した電気を電動キックボードに内蔵されたバッテリに供給して蓄電することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の衝撃吸収装置が設置された電動キックボードを示す図である。
図2】本発明の衝撃吸収装置が設置された電動キックボードにユーザがステップシートを踏んで台座に立ったまま体重が支持されている状態を示す図である。
図3】本発明の衝撃吸収装置が設置された電動キックボードに取り付けられる衝撃吸収装置100の分解図である。
図4】本発明の台座フレーム120の分解図である。
図5】本発明の台座フレーム120の結合断面図である。
図6】本発明の衝撃吸収装置がヒンジを軸に折りたたまれている状態の電動キックボードである。
図7】本発明の他の実施例であって、電動キックボードの台座フレーム120に自家発電装置が設置されている状態を示す図である。
図8】本発明の自家発電装置の主要部の詳細図である。
図9】本発明の自家発電装置の設置断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1乃至図5に示したように、電動キックボードには、電動で駆動されるホイールWHが取り付けられているホイールフレームWFが備えられる。ホイールフレームWFにはユーザが立つステップシートFHが備えられ、ステップシートFHにはフレームブラケットFBが形成される。
【0015】
フレームブラケットFBの上端には、外力が作用すると半径方向に曲げられてから復元される遊動バー130が形成される。遊動バー130は外力が作用すると半径方向に0~10°内で曲げられてから更に復元されるものであって、遊動バー130の材料としてはコイルばねや弾性バーのような材料を使用する。遊動バー130の上には台座フレーム120が結合され、台座フレーム120の上には台座110が結合される。
【0016】
図3は、電動キックボードから分離された衝撃吸収装置100が台座110、台座フレーム120、遊動バー130、及びフレームブラケットFBに分解されていることを示す図である。衝撃吸収装置100は、図3に示したように、台座110、台座フレーム120、遊動バー130、及びフレームブラケットFBが順次に結合されて形成される。
【0017】
台座フレーム120は、衝撃吸収装置100の主な構成部であって、台座バー121と台座フレーム筐体124で構成される。
【0018】
台座フレーム120は、台座110に衝撃力が加えられると内蔵されているばねによって衝撃力を吸収する機能を行う。
【0019】
図4及び図5に示したように、内部が空いている台座フレーム筐体124が備えられる。内部の空いている空間は台座バー取付室125となる。
【0020】
台座バー取付室125には台座バー121とばねガイドSGが位置されるが、台座バー121は台座フレーム筐体124に取り付けられ、ばねガイドSGは遊動バー130に形成される。台座フレーム筐体124の内壁には隔壁DWが形成されている。
【0021】
台座バー121は台座バー本体121aと台座バー支柱121bで構成される。台座バー本体121aの下部は開いたまま中空になっており、中空の部分にばね取付室122が形成される。
【0022】
台座バー取付室125には第1ばねFSが設置される。第1ばねFSはばねガイドSGを包んだまま設置される。第1ばねFSは台座フレーム筐体124の底と台座バー121の下端との間に位置し、台座バー121を弾性支持する。
【0023】
台座バー支柱121bは、台座バー本体121aと一体に形成されており、台座バー本体121aが昇降する際に共に移動するが、台座バー本体121aは隔壁DWにかかって上昇が制限される。
【0024】
第1ばねFSは、ばね定数の差によって台座バー121に荷重が加えられる際に圧縮量が決定される。同じ荷重が加えられたら撓み量が長くなるほどばね定数は小さくなるため、荷重の変化に敏感に反応するためにはばね定数が小さいコイルばねを選択し、荷重の変化に相対的に鈍感に反応するためにはばね定数が大きいコイルばねを選択する。
【0025】
ばね取付室122は第2ばねSSが設置される。第2ばねSSの上端がばね取付室122の上端内壁に支えられ、下端がばねガイドSGの上端に支えられた状態で台座バー121を弾性支持する。
【0026】
台座バー121に加えられる圧縮力(衝撃力)は、前記のようにばね取付室122に取り付けられている第2ばねSSと、ばねガイドSGを包んだまま取り付けられている第1ばねFSを圧縮するが、この際、第1、2ばねFS、SSが反発しながら衝撃力が吸収される。このように、発生する弾性反力によって前記台座バー121に加えられる圧縮力が吸収される。
【0027】
よって、台座バー121に加えられる圧縮力は第1ばねFSと第2ばねSSによって分散されるため、一つのばねを使用する場合より同じ衝撃力が作用する際に圧縮長さも短くなって、復元距離も短くなる。つまり、一つのばねを使用する場合より上下の振動を短くしながらより柔らかく圧縮力(衝撃力)を吸収することができる。
【0028】
第1ばねFSより第2ばねSSのばね定数を小さく設計することで、台座バー121に加えられる荷重の初期にはばね定数が小さい第2ばねSSが先に敏感に反応してその荷重を吸収し、荷重が増加したら、第1ばねFSと第2ばねSSが共に圧縮されながら荷重が分散されてから復元される。
【0029】
また、第1ばねFSと第2ばねSSはばね定数が異なるため、振動の際に反発速度が相対的に遅いばねが反発速度が速いばねの反発速度を遅くする。
【0030】
台座バー支柱121bの上端には台座110が結合される。
【0031】
台座110は、電動キックボードのユーザが立ったまま体重を支持するように適合した形態に形成されて臀部の間に挟んで使用される。ユーザの体重はおしりを介して台座110に加えられた後、第1ばねFSと第2ばねSSに圧縮力が加えられる。
【0032】
本発明による衝撃吸収装置100の作用を説明すると以下のようである。
【0033】
図1乃至図5に示したように、ユーザがホイールフレームWFの両側に設置されているステップシートFHに立ち、ホイールフレームWFの上端部に固定されて形成されている衝撃吸収装置100をユーザの臀部と両足の間に挟んで台座110に体重を支持したら、一部の体重はステップシートFHに乗せられ、残りの体重は衝撃吸収装置100の上端部に形成されている台座110に乗せられる。
【0034】
この際、台座110がユーザの体重を支え上げるが、その程度は内蔵されたばねの弾性力に応じて異なり、その弾性力だけユーザの腰や膝に加えられる荷重が減少される。
【0035】
ホイールフレームWFに衝撃吸収装置100が取り付けられない場合、ユーザの体重がステップシートFHにのみ乗せられるため体重が膝や腰に集中するが、衝撃吸収装置100が形成されたら、ユーザの体重が衝撃吸収装置100の上端部に形成されている台座110に乗せられ、台座110によって乗せられた体重が分散される。
【0036】
ステップシートFHと台座110に体重が分散された状態で電動キックボードを駆動させるとホイールWHが回転して前進する。
【0037】
電動キックボードが前進すると、ホイールWHが回転する路面やホイールWHの速度変化、方向変化、またはステップシートFHに立っているユーザの揺れなどによって、体重を一部支持している台座110に加えられる荷重に変化が生じる。つまり、台座110に加えられる荷重が1秒にも至らない短い時間に数回変わる。台座110に加えられる荷重の変化が1秒にも数十回以上発生する可能性があるため、ホイールWHが回転する際、台座110は左右に揺れているか上下に振動している。
【0038】
ホイールWHは前進するため、路面に若干の段差や異物があってもその衝撃力はそのまま台座110に伝達され、ホイールWHが回転している際、台座110は瞬間的に上下に移動し振動する。
【0039】
前記台座110が上下に振動する際に衝撃力を吸収することができなければ、台座110の衝撃力がユーザのおしりにそのまま伝達され、おしりに伝達された衝撃力は更にユーザの膝、腰、首、頭などのそのまま伝達されるため、ユーザはそれだけ物理的な衝撃を受けるようになる。
【0040】
つまり、台座110に伝達される強い衝撃力を吸収することができなければユーザが怪我をする恐れがあり、繰り返される強い衝撃にストレスを受けて疲労を感じやすくなる恐れがある。
【0041】
しかし、台座110が衝撃力を柔らかく吸収することで、ユーザに加えられる物理的衝撃を緩和することができ、ストレスも防止することができる。
【0042】
ホイールWHが駆動されることで台座110に加えられる衝撃力が吸収される過程を説明すると以下のようである。ホイールWHに加えられた衝撃力がホイールフレームWF、フレームブラケットFB、遊動バー130、及び台座バー121を経て台座110に伝達される。
【0043】
ホイールWHが平らな路面を通っていてから低くなる段差に遇ったら電動キックボード全体が下がるが、台座110の上の人体は瞬間的に浮いた状態になってから重力によって人体に加速力が加えられ、段差を超える前より台座110に更に大きい荷重が加えられる。
【0044】
台座110に大きい荷重が加えられたら、台座バー121が押されながら第1ばねFSが圧縮され、同時に第2ばねSSが圧縮されながら荷重を瞬間的に吸収する。
【0045】
遊動バー130には柔軟性があり、全ての半径方向に0~10°動きながら復元されるため電動キックボードの方向を変える際や変速する際に偏心が発生するが、この際、半径方向に弾力的に動きながら復元されて柔らかく運行することができるようにする。
【0046】
このように、ホイールWHが前進しながら衝撃力が台座110に到達する際、台座バー121が第1ばねFSと第2ばねSSを同時に圧縮させながら吸収される。
【0047】
よって、ユーザが立ったまま台座110に体重を乗せた状態で運行することができるため、電動キックボードに長く乗っても苦労せず、膝や腰、または首などに加えられる衝撃力が大きく減少されて楽に運行することができる。
【0048】
図7図8、及び図9は、本発明の他の実施例であって、台座フレーム筐体124にユーザの体重を利用する自家発電装置が設置されていることを示している。
【0049】
台座フレーム筐体124の上端両側に長さ方向に開口された一対のラック移動溝410が向かい合って形成される。ラック移動溝410の中心に位置するように、台座フレーム筐体124の外面に固定子体420が結合される。固定子体420は円筒状の台座フレーム筐体124に密着するように内面が丸く形成され、内部両側にはコイルが巻かれた固定子430がそれぞれ形成される。
【0050】
それぞれの固定子430には回転可能に回転子440が設置されるが、回転子440は回転軸450によって一体に結合される。
【0051】
回転軸450と回転子440との間には正方向に回転する際にのみ負荷を伝達し、逆方向に回転する際には空回りさせる一方向ギヤ460が形成される。
【0052】
回転軸450の中心にピニオンギヤ470が形成され、台座バー支柱121bの両側面にピニオンギヤ470と噛み合うラックギア480が形成される。
【0053】
自家発電装置は電動キックボードに内蔵されたバッテリと電気的に連結されて、電気が生産されたらバッテリに供給し蓄電する。
【0054】
電動キックボードのユーザが台座110に立ったまま座った状態で電動キックボードを作動させて移動させたら台座バー支柱121bは上下に振動するようになるが、台座110には体重が乗せられているため、振動するたびにユーザの荷重に比例して押圧する力が繰り返し作用する。
【0055】
台座バー支柱121bが下降したら、台座バー支柱121bに形成されているラックギア480と噛み合っているピニオンギヤ470を回転させる。ピニオンギヤ470が回転されたら回転軸450を介して回転子440が回転するが、回転子440は固定子430内で回転されるため、電磁気誘導によって電気が発生する。
【0056】
台座バー支柱121bが上昇したらラックギア480と噛み合っているピニオンギヤ470は逆回転する。ピニオンギヤ470が逆回転する際には、回転軸450と回転子440との間に形成されている一方向ギヤ460によって空回りして回転子450に負荷がかからない。このように、台座バー支柱121bは加工する際にのみ回転子440が回転しながら電気を生産する。
【0057】
発生した電気は電動キックボードに内蔵されたバッテリに供給されて使用されるか蓄電される。このように、自家発電装置によって電気を生産し蓄電するため、電動キックボードに内蔵されたバッテリのみを使用する場合より電動キックボードの運行距離を大きく伸ばすことができる。
【符号の説明】
【0058】
100:衝撃吸収装置 110:台座
120:台座フレーム 121:台座バー
121a:台座バー本体 121b:台座バー支柱
122:ばね取付室 124:台座フレーム筐体
125:台座バー取付室 130:遊動バー
410:ラック移動溝 420:固定子体
430:固定子 440:回転子
450:回転軸 460:一方向ギヤ
470:ピニオンギヤ 480:ラックギア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9