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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-09
(45)【発行日】2023-03-17
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/06 20060101AFI20230310BHJP
   H01L 29/739 20060101ALI20230310BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20230310BHJP
【FI】
H01L29/06 301F
H01L29/78 655A
H01L29/78 653A
H01L29/78 652P
H01L29/06 301V
H01L29/06 301G
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019043941
(22)【出願日】2019-03-11
(65)【公開番号】P2020150025
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-07-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100157901
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 達哲
(74)【代理人】
【識別番号】100172188
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 敬人
(74)【代理人】
【識別番号】100197538
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 功
(72)【発明者】
【氏名】土谷 政信
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-225425(JP,A)
【文献】特開2000-312012(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0292698(US,A1)
【文献】特開昭62-067871(JP,A)
【文献】特開2015-109421(JP,A)
【文献】特開昭63-043380(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/06
H01L 29/739
H01L 29/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電形の第1半導体層を含む半導体部と、
前記半導体部の裏面上に設けられた第1電極と、
前記半導体部の表面上に設けられた第2電極と、
前記半導体部の表面上において、前記第2電極から離間した位置に設けられた第3電極と、
前記第2電極と前記第3電極とをつなぎ、前記第1半導体層の材料よりも高抵抗率の材料を含む第1膜と、
前記半導体部と前記第1膜との間に設けられた絶縁性の第2膜と、
を備え、
前記半導体部は、前記第2電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられた第2導電形の第2半導体層と、前記第3電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられ、前記第1半導体層の第1導電形不純物よりも高濃度の第1導電形不純物を含む第1導電形の第3半導体層と、をさらに含み、
前記第2膜は、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向における第1膜厚を有する第1膜厚部と、前記第1膜厚よりも厚い前記第1方向における第2膜厚を有する第2膜厚部と、を含み、
前記第1膜厚部および前記第2膜厚部は、それぞれ、前記半導体部の前記表面に沿って連続的に延在し、前記第2電極を囲むように設けられ、
前記第1膜は、前記第2膜厚から前記第1膜厚を差し引いた厚さよりも薄い膜厚を有し、前記第1膜厚部の表面および前記第2膜厚部の表面に沿って延在し
前記半導体部と前記第1膜との間において、前記第2膜の前記第1膜厚部および前記第2膜厚部は、前記半導体部の前記第1半導体層に直接接する半導体装置。
【請求項2】
前記第2電極と前記第3電極との間において、前記第2膜の前記第1膜厚部および前記第2膜厚部は、前記半導体部の前記第1半導体層と全面において直接接する請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1膜は、酸素原子、窒素原子および炭素原子のうちの少なくともいずれか1つと、シリコン原子と、を含み、1×10から1×1014オーム・センチメートルの範囲の比抵抗を有し、前記第1方向における0.5から2マイクロメートルの膜厚を有する請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1膜厚部および前記第2膜厚部は、それぞれ複数設けられ、前記第2電極から前記第3電極に向かう第2方向に交互に配置される請求項1~3のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項5】
第1導電形の第1半導体層を含む半導体部と、
前記半導体部の裏面上に設けられた第1電極と、
前記半導体部の表面上に設けられた第2電極と、
前記半導体部の表面上において、前記第2電極から離間した位置に設けられた第3電極と、
前記第2電極と前記第3電極とをつなぎ、前記第1半導体層の材料よりも高抵抗率の材料を含む第1膜と、
前記半導体部と前記第1膜との間に設けられた絶縁性の第2膜と、
を備え、
前記半導体部は、前記第2電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられた第2導電形の第2半導体層と、前記第3電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられ、前記第1半導体層の第1導電形不純物よりも高濃度の第1導電形不純物を含む第1導電形の第3半導体層と、をさらに含み、
前記第2膜は、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向における第1膜厚を有する複数の第1膜厚部と、前記第1膜厚よりも厚い前記第1方向における第2膜厚を有する複数の第2膜厚部と、を含み、
前記複数の第1膜厚部および前記複数の第2膜厚部は、前記第2電極から前記第3電極に向かう第2方向に交互に配置され、それぞれ、前記半導体部の前記表面に沿って連続的に延在し、前記第2電極を囲むように設けられ、
前記第1膜は、前記第2膜厚から前記第1膜厚を差し引いた厚さよりも薄い膜厚を有し、前記第1膜厚部の表面および前記第2膜厚部の表面に沿って延在し、
前記複数の第2膜厚部は、前記第3電極により近い位置に配置された第2膜厚部がより狭い前記第2方向の幅を有するように設けられる半導体装置。
【請求項6】
第1導電形の第1半導体層を含む半導体部と、
前記半導体部の裏面上に設けられた第1電極と、
前記半導体部の表面上に設けられた第2電極と、
前記半導体部の表面上において、前記第2電極から離間した位置に設けられた第3電極と、
前記第2電極と前記第3電極とをつなぎ、前記第1半導体層の材料よりも高抵抗率の材料を含む第1膜と、
前記半導体部と前記第1膜との間に設けられた絶縁性の第2膜と、
を備え、
前記半導体部は、前記第2電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられた第2導電形の第2半導体層と、前記第3電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられ、前記第1半導体層の第1導電形不純物よりも高濃度の第1導電形不純物を含む第1導電形の第3半導体層と、をさらに含み、
前記第2膜は、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向における第1膜厚を有する複数の第1膜厚部と、前記第1膜厚よりも厚い前記第1方向における第2膜厚を有する複数の第2膜厚部と、を含み、
前記複数の第1膜厚部および前記複数の第2膜厚部は、前記第2電極から前記第3電極に向かう第2方向に交互に配置され、それぞれ、前記半導体部の前記表面に沿って連続的に延在し、前記第2電極を囲むように設けられ、
前記第1膜は、前記第2膜厚から前記第1膜厚を差し引いた厚さよりも薄い膜厚を有し、前記第1膜厚部の表面および前記第2膜厚部の表面に沿って延在し、
前記複数の第1膜厚部は、前記第3電極により近い位置に配置された第1膜厚部がより狭い前記第2方向の幅を有するように設けられる半導体装置。
【請求項7】
第1導電形の第1半導体層を含む半導体部と、
前記半導体部の裏面上に設けられた第1電極と、
前記半導体部の表面上に設けられた第2電極と、
前記半導体部の表面上において、前記第2電極から離間した位置に設けられた第3電極と、
前記第2電極と前記第3電極とをつなぎ、前記第1半導体層の材料よりも高抵抗率の材料を含む第1膜と、
前記半導体部と前記第1膜との間に設けられた絶縁性の第2膜と、
を備え、
前記半導体部は、前記第2電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられた第2導電形の第2半導体層と、前記第3電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられ、前記第1半導体層の第1導電形不純物よりも高濃度の第1導電形不純物を含む第1導電形の第3半導体層と、をさらに含み、
前記第2膜は、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向における第1膜厚を有する複数の第1膜厚部と、前記第1膜厚よりも厚い前記第1方向における第2膜厚を有する複数の第2膜厚部と、を含み、
前記複数の第1膜厚部および前記複数の第2膜厚部は、前記第2電極から前記第3電極に向かう第2方向に交互に配置され、それぞれ、前記半導体部の前記表面に沿って連続的に延在し、前記第2電極を囲むように設けられ、
前記第1膜は、前記第2膜厚から前記第1膜厚を差し引いた厚さよりも薄い膜厚を有し、前記第1膜厚部の表面および前記第2膜厚部の表面に沿って延在し、
前記複数の第2膜厚部は、前記第3電極により近い位置に配置された第2膜厚部がより厚い前記第2膜厚を有するように設けられる半導体装置。
【請求項8】
前記複数の第1膜厚部は、前記第2方向の幅が同じになるように設けられる請求項のいずれか1つに記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
MOSFET、IGBT、ダイオードなどの半導体装置では、終端領域の耐圧を高くするために、例えば、RFP(Resistive Field Plate)を用いる。RFPは、終端領域に位置するpn接合のエッジにおける空乏層の広がりを助長し、電界集中を緩和する。これにより、pn接合のエッジブレイクダウンを防ぐことができる。しかしながら、RFPは、半導体装置の発熱により電気抵抗が低下する特性を有し、リーク電流を増加させることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-225425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、RFPを介したリーク電流を抑制できる半導体装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体装置は、第1導電形の第1半導体層を含む半導体部と、前記半導体部の裏面上に設けられた第1電極と、前記半導体部の表面上に設けられた第2電極と、前記半導体部の表面上において、前記第2電極から離間した位置に設けられた第3電極と、前記第2電極と前記第3電極とをつなぎ、前記第1半導体層の材料よりも高抵抗率の材料を含む第1膜と、前記半導体部と前記第1膜との間に設けられた絶縁性の第2膜と、を備える。前記半導体部は、前記第2電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられた第2導電形の第2半導体層と、前記第3電極と前記第1半導体層との間に選択的に設けられ、前記第1半導体層の第1導電形不純物よりも高濃度の第1導電形不純物を含む第1導電形の第3半導体層と、をさらに含む。前記第2膜は、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向における第1膜厚を有する第1膜厚部と、前記第1膜厚よりも厚い前記第1方向における第2膜厚を有する第2膜厚部と、を含み、前記第1膜厚部および前記第2膜厚部は、それぞれ、前記半導体部の前記表面に沿って連続的に延在し、前記第2電極を囲むように設けられる。前記第1膜は、前記第2膜厚から前記第1膜厚を差し引いた厚さよりも薄い膜厚を有し、前記第1膜厚部の表面および前記第2膜厚部の表面に沿って延在する。前記半導体部と前記第1膜との間において、前記第2膜の前記第1膜厚部および前記第2膜厚部は、前記半導体部の前記第1半導体層に直接接する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態に係る半導体装置を示す模式図である。
図2】実施形態に係る半導体装置の終端領域を示す模式断面図である。
図3】実施形態の第1変形例に係る半導体装置を示す模式図である。
図4】実施形態の第2変形例に係る半導体装置を示す模式図である。
図5】実施形態の第3変形例に係る半導体装置を示す模式図である。
図6】実施形態の第4変形例に係る半導体装置を示す模式図である。
図7】実施形態の第5変形例に係る半導体装置を示す模式図である。
図8】実施形態の第6変形例に係る半導体装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。図面中の同一部分には、同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
【0008】
さらに、各図中に示すX軸、Y軸およびZ軸を用いて各部分の配置および構成を説明する。X軸、Y軸、Z軸は、相互に直交し、それぞれX方向、Y方向、Z方向を表す。また、Z方向を上方、その反対方向を下方として説明する場合がある。
【0009】
図1(a)および(b)は、実施形態に係る半導体装置1を示す模式図である。図1(a)は、半導体装置1の上面を示す模式平面図である。図1(b)は、図1(a)中に示すA-A線に沿った断面を示す模式断面図である。
【0010】
半導体装置1は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。実施形態は、これに限定される訳ではなく、半導体装置1は、MOSFETもしくはダイオードであっても良い。
【0011】
半導体装置1は、半導体部10と、コレクタ電極20(第1電極)と、エミッタ電極30(第2電極)と、EQPR電極40(Equipotential Ring:第3電極)と、ゲート電極50と、を備える。コレクタ電極20は、半導体部10の裏面上に設けられる。エミッタ電極30およびEQPR電極40は、半導体部10の表面上に設けられる。エミッタ電極30およびEQPR電極40は、例えば、同じ金属材料を含む。
【0012】
図1(a)に示すように、EQPR電極40は、エミッタ電極30を囲むように設けられる。また、EQPR電極40は、エミッタ電極30から離間して設けられる。エミッタ電極30は、例えば、上方から見て四角形の形状を有する。エミッタ電極30は、例えば、四隅において円弧状の外縁を有する。
【0013】
図1(b)に示すように、ゲート電極50は、半導体部10とエミッタ電極30との間に配置される。ゲート電極50は、半導体部10の表面側に設けられたゲートトレンチGTの内部に配置される。ゲート電極50は、ゲート絶縁膜51により半導体部10から電気的に絶縁される。また、ゲート電極50は、層間絶縁膜53によりエミッタ電極30から電気的に絶縁される。ゲート電極50は、図示しないゲートパッドに電気的に接続される。図1(a)では、図示を省略しているが、ゲートパッドは、例えば、半導体部10の表面のエミッタ電極30の中にエミッタ電極30とは電気的に絶縁された状態で配置される。
【0014】
半導体部10は、n形ドリフト層11(第1半導体層)と、p形ベース層13(第2半導体層)と、n形エミッタ層15と、を含む。
【0015】
p形ベース層13は、n形ドリフト層11とエミッタ電極30との間に選択的に設けられる。p形ベース層13は、エミッタ電極30に電気的に接続される。また、p形ベース層13は、ゲート絶縁膜51を介してゲート電極50に向き合うように設けられる。
【0016】
形エミッタ層15は、p形ベース層13とエミッタ電極30との間に選択的に設けられる。n形エミッタ層15は、エミッタ電極30に電気的に接続される。n形エミッタ層15は、少なくともその一部がゲート絶縁膜51を介してゲート電極50に向き合うように設けられる。n形エミッタ層15は、n形ドリフト層11のn形不純物よりも高濃度のn形不純物を含む。
【0017】
ゲートトレンチGTは、例えば、n形ドリフト層11とp形ベース層13との境界よりも深いレベルに位置する底面を有する。ゲート電極50は、ゲート絶縁膜51を介してn形ドリフト層11と向き合うように設けられる。
【0018】
半導体部10は、n形チャネルストッパ17(EQPR:第3半導体層)と、p形コレクタ層18と、n形バッファ層19と、をさらに含む。
【0019】
形チャネルストッパ17は、n形ドリフト層11とEQPR電極40との間に設けられる。n形チャネルストッパ17は、p形ベース層13から離れた位置に設けられる。n形チャネルストッパ17は、例えば、半導体部10の表面側のエッジに沿って、p形ベース層13を囲むように設けられる。n形チャネルストッパ17は、n形ドリフト層11のn形不純物よりも高濃度のn形不純物を含む。EQPR電極40は、n形チャネルストッパ17に電気的に接続される。
【0020】
p形コレクタ層18は、コレクタ電極20とn形ドリフト層11との間に設けられる。コレクタ電極20は、p形コレクタ層18に電気的に接続される。n形バッファ層19は、n形ドリフト層11とp形コレクタ層18との間に設けられる。n形バッファ層19は、n形ドリフト層11のn形不純物よりも高濃度のn形不純物を含む。
【0021】
図1(a)および(b)に示すように、半導体装置1は、RFP60(第1膜)と、層間絶縁膜70(第2膜)と、をさらに含む。
【0022】
RFP60は、エミッタ電極30とEQPR電極40とをつなぐように設けられる。RFP60は、エミッタ電極30を囲むように設けられる。RFP60は、半絶縁性の高抵抗膜である。RFPは、半導体部10の材料(例えば、n-形ドリフト層11)よりも高抵抗率の材料を含む。RFP60は、例えば、酸素をドープしたポリシリコン膜である。また、RFP60は、例えば、シリコン窒化膜であり、その化学量論比よりも高い比率のシリコン原子を含む半絶縁膜である。また、RFP60は、例えば、酸素原子、窒素原子および炭素原子のうちの少なくとも1つと、シリコン原子と、を含む組成を有する。RFP60は、例えば、1×10から1×1014オーム・センチメートル(Ωcm)の範囲の比抵抗を有する。
【0023】
層間絶縁膜70は、半導体部10とRFP60との間に設けられ、RFP60を半導体部10から電気的に絶縁する。層間絶縁膜70は、例えば、シリコン酸化膜である。層間絶縁膜70は、例えば、第1膜厚部71と、第2膜厚部73と、を含む。第1膜厚部71は、Z方向における第1膜厚を有し、第2膜厚部73は、Z方向における第2膜厚を有する。第2膜厚は、第1膜厚よりも厚い。
【0024】
第1膜厚部71および第2膜厚部73は、それぞれ複数設けられ、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう方向(例えば、X方向)に交互に配置される。第1膜厚部71および第2膜厚部73は、それぞれエミッタ電極30を囲むように設けられる。第1膜厚部71および第2膜厚部73は、例えば、エミッタ電極30の四隅に沿った部分において円弧状に設けられる。複数の第1膜厚部71の第1膜厚は、略同一であり、複数の第2膜厚部73の第2膜厚は、略同一である。ここで「略同一」とは、例えば、製造過程における不均一性に起因する差があるとしても、機能上は同一と見なせることを言う。以下、同様。
【0025】
RFP60は、例えば、第2膜厚から第1膜厚を差し引いた厚さよりも薄い膜厚を有する。RFP60は、第1膜厚部71の表面および第2膜厚部73の表面に沿って延在し、隙間なく覆う。RFP60は、例えば、Z方向における0.5から2マイクロメートル(μm)の膜厚を有する。
【0026】
図2(a)は、実施形態に係る半導体装置1の終端領域を示す模式断面図である。図2(b)は、比較例に係る半導体装置2の終端領域を示す模式断面図である。ここで「終端領域」とは、p形ベース層13とn形チャネルストッパ17との間の領域である。
【0027】
図2(a)に示すように、半導体装置1の終端領域には、第1膜厚部71と第2膜厚部73とを含む層間絶縁膜70が設けられる。RFP60は、層間絶縁膜70の表面を隙間なく覆うように形成される。
【0028】
図2(b)に示す半導体装置2の終端領域には、RFP80と層間絶縁膜90とが設けられる。層間絶縁膜90は、平坦な表面を有し、RFP80は、層間絶縁膜90の表面を隙間なく覆う。RFP80は、RFP60と同じ膜厚を有する。
【0029】
図2(a)に示すRFP60は、Z方向に突出した第2膜厚部73を覆うため、エミッタ電極30からEQPR電極40に至る沿面距離が、図2(b)に示すRFP80の沿面距離よりも長くなる。ここで、「沿面距離」は、例えば、RFP60と層間絶縁膜70との界面に沿ってエミッタ電極30からEQPR電極40に至る距離である。
【0030】
沿面距離が長いRFP60の電気抵抗は、RFP80の電気抵抗よりも大きくなる。したがって、RFP60では、半導体装置1の動作時における発熱により電気抵抗が低下したとしても、RFP80よりも高い抵抗値を維持することができる。これにより、コレクタ・エミッタ間のリーク電流を、RFP80に比べて抑制することができる。
【0031】
第1膜厚部71は、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう水平方向(例えば、X方向)の幅Wfを有する。第2膜厚部73は、水平方向の幅Wsを有する。エミッタ電極30とEQPR電極40との間に位置する複数の第1膜厚部71は、例えば、略同一の幅Wfをそれぞれ有する。また、複数の第2膜厚部73も略同一の幅Wsをそれぞれ有する。複数の第2膜厚部73は、略同一の水平方向の幅を有し、水平方向に等間隔で配置される。
【0032】
例えば、第1膜厚部71は、エミッタ電極30の四隅に沿った部分においても、同じ水平方向の幅を有する(図1(a)参照)。第2膜厚部73は、エミッタ電極30の四隅に沿った部分において、水平方向の幅Wsを有し、例えば、同じ水平方向の間隔をあけて等間隔に配置される。
【0033】
半導体装置1のスイッチング動作時におけるオフ状態において、例えば、エミッタ電極30とEQPR電極40との間には、コレクタ・エミッタ間電圧VCEが生じる。これに伴い、n形ドリフト層11と第1膜厚部71との界面の電位は、例えば、V~Vとなる。ここで、電位V~Vは、n形ドリフト層11と第1膜厚部71との間の界面の電位である。また、電位V~Vは、各第1膜厚部71における水平方向の中央の直下に位置する界面の電位である。
【0034】
電位分布は、V<V<V<V<Vの関係を有する。例えば、p形ベース層13とn形チャネルストッパ17との間の中央における界面の電位Vは、VCE/2となる。
【0035】
また、n形ドリフト層11と第2膜厚部73との界面における電位と、n形ドリフト層と第1膜厚部71との界面における電位と、は不連続になる。すなわち、半導体装置1の終端領域における電界分布は、p形ベース層13とn形チャネルストッパ17との間において離散的になる。これにより、半導体装置1をオフする過程において、終端領域における空乏層の広がりが助長される。
【0036】
図3は、実施形態の第1変形例に係る半導体装置3を示す模式図である。図3は、エミッタ電極30の1つの角と、これに対向するEQPR電極40の角と、の間の終端領域の構成を表す模式平面図である。また、図3では、RFP60を省略し、第1膜厚部71および第2膜厚部73を含む層間絶縁膜70の表面を表している。
【0037】
例えば、X方向およびY方向において、第1膜厚部71および第2膜厚部73は、略一定の幅WfおよびWsをそれぞれ有する。第2膜厚部73は、例えば、角部の終端領域において、曲率半径R~Rを有するように設けられる。曲率半径R~Rは、例えば、エミッタ電極30の角の曲率半径Rよりも小さい。このため、エミッタ電極30の角とEQPR電極40の角との間の沿面距離は、エミッタ電極30とEQPR電極40との間のX方向およびY方向における沿面距離よりも長くなる。したがって、角部の終端領域におけるRFP60の電気抵抗は、他の終端領域におけるRFP60の電気抵抗よりも大きくなる。これにより、コレクタ・エミッタ間のリーク電流をさらに抑制することができる。
【0038】
さらに、曲率半径R~Rが、R>R>R>R>Rの関係を有するように、第2膜厚部73を形成しても良い。これにより、エミッタ電極30の角からEQPR電極40の角に向かう方向における第1膜厚部71の幅Wf1~Wf5が、Wf1>Wf2>Wf3>Wf4>Wf5となるように、層間絶縁膜70を設けることができる。
【0039】
このような構成を有する角部の終端領域では、RFP60におけるEQPR電極40に近い部分の電気抵抗が高くなり、半導体装置1のオフ時における電圧降下が大きくなる。これに伴い、n形ドリフト層11と層間絶縁膜70との界面における電位分布は、他の領域よりもEQPR電極40側(すなわち、n形チャネルストッパ17側)にシフトする。例えば、電位VCE/2となる位置は、エミッタ電極30の角とEQPR電極40の角との間の中間位置よりもEQPR電極40側にシフトする。これにより、半導体装置1をオフする過程において、角部の終端領域における空乏層の広がりが助長され、pn接合におけるエミッタ電極30の角に対応する部分の電界集中を緩和することができる。すなわち、n形ドリフト層11とp形ベース層13との間のpn接合の耐圧を高くすることができる。
【0040】
図4(a)および(b)は、実施形態の第2変形例に係る半導体装置4を示す模式図である。図4(a)は、エミッタ電極30の1つの角と、これに対向するEQPR電極40の角と、の間の終端領域の構成を表す模式平面図である。図4(a)では、RFP60を省略し、第1膜厚部71および第2膜厚部73を含む層間絶縁膜70の表面を表している。図4(b)は、図1(b)に対応する断面を示す模式断面図である。
【0041】
半導体装置4の層間絶縁膜70も、第1膜厚部71と第2膜厚部73とを含む。第2膜厚部73は、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう水平方向において、略一定の幅Wsを有する。すなわち、X方向、Y方向、エミッタ電極30の角からEQPR電極40の隅に向かう方向の全てにおいて、略一定の幅Wsを有する。第1膜厚部71は、エミッタ電極30の側から横方向の幅Wf1、Wf2、Wf3、Wf4をそれぞれ有する。この例では、層間絶縁膜70は、Wf1>Wf2>Wf3>Wf4の関係を有するように設けられる。
【0042】
図4(b)に示すように、半導体装置4のオフ時において、n形ドリフト層11と層間絶縁膜70との界面における電位分布は、n形チャネルストッパ17側にシフトする。すなわち、電位VCE/2となる位置は、p形ベース層13とn形チャネルストッパ17との間の中間位置CPよりもn形チャネルストッパ17側にシフトする。これにより、終端領域における空乏層の広がりを助長し、n形ドリフト層11とp形ベース層13との間のpn接合の耐圧を高くすることができる。この例では、終端領域全体において、pn接合の耐圧を高くすることができる。
【0043】
さらに、図3に示すように、角部の終端領域における第2膜厚部73の曲率半径を、エミッタ電極30の角における曲率半径Rよりも小さくすることができる。これにより、RFP60の電気抵抗を高くすると共に、エミッタ電極30の角に対応するpn接合の耐圧をより高くすることができる。
【0044】
図5(a)および(b)は、実施形態の第3変形例に係る半導体装置5を示す模式図である。図5(a)は、エミッタ電極30の1つの角と、これに対向するEQPR電極40の角と、の間の終端領域の構成を表す模式平面図である。図5(a)では、RFP60を省略し、第1膜厚部71および第2膜厚部73を含む層間絶縁膜70の表面を表している。図5(b)は、図1(b)に対応する断面を示す模式断面図である。
【0045】
第1膜厚部71は、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう横方向の幅Wfを有する。第2膜厚部73は、横方向の幅Wsを有する。エミッタ電極30とEQPR電極40との間に位置する複数の第1膜厚部71は、例えば、略同一の幅Wfをそれぞれ有する。また、複数の第2膜厚部73も略同一の幅Wsをそれぞれ有する。
【0046】
複数の第1膜厚部71は、略同一のZ方向の膜厚を有する。第2膜厚部73は、例えば、エミッタ電極30側からZ方向における膜厚T、T、T、Tをそれぞれ有する。第2膜厚部73は、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう方向に厚くなるように設けられる(T<T<T<T)。RPF60は、例えば、第2膜厚部73のZ方向における最大膜厚(T)から第1膜厚部71のZ方向の膜厚を差し引いた厚さよりも薄い膜厚を有する。
【0047】
この例においても、RFP60の電気抵抗は、第2膜厚部73を設けない場合(図2(b)参照)に比べて高くなる。さらに、第1膜厚部71の上に位置する部分間のRFP60の電気抵抗は、EQPR電極40に近づくほど高くなる。例えば、横方向において隣合う第1膜厚部71間における電圧差は、EQPR電極40に近づくほど大きくなる。n形ドリフト層11と層間絶縁膜70との界面における電位分布は、EQPR電極40側にシフトする。すなわち、電位VCE/2となる位置は、p形べース層13とn形チャネルストッパ17との間の中間位置CPよりもEQPR電極40側にシフトする。これにより、半導体装置5のオフ時において、コレクタ・エミッタ間のリーク電流を抑制すると共に、終端領域における空乏層の広がりを助長し、pn接合の耐圧を高くすることができる。
【0048】
この例においても、図3に示す角部の終端領域の配置を用いることが可能である。これにより、RFP60の電気抵抗を大きくすると共に、pn接合の角部における耐圧をより高くすることができる。
【0049】
図6(a)および(b)は、実施形態の第4変形例に係る半導体装置6を示す模式図である。図6(a)は、エミッタ電極30の1つの角と、これに対向するEQPR電極40の角と、の間の終端領域の構成を表す模式平面図である。図6(a)では、RFP60を省略し、第1膜厚部71および第2膜厚部73を含む層間絶縁膜70の表面を表している。図6(b)は、図1(b)に対応する断面を示す模式断面図である。
【0050】
第1膜厚部71は、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう横方向の幅Wfを有する。エミッタ電極30とEQPR電極40との間に位置する複数の第1膜厚部71は、例えば、略同一の幅Wfをそれぞれ有する。
【0051】
複数の第2膜厚部73は、Z方向に幅Ws1、Ws2、Ws3をそれぞれ有する。第2膜厚部73は、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう横方向に幅Wsが狭くなるように設けられる(Ws1>Ws2>Ws3)。
【0052】
複数の第1膜厚部71は、例えば、略同一のZ方向の膜厚を有するように設けられる。複数の第2膜厚部73は、例えば、略同一のZ方向の膜厚を有するように設けられる。
【0053】
この例においても、RFP60の電気抵抗は、第2膜厚部73を設けない場合(図2(b)参照)よりも高くなる。さらに、RFP60の第2膜厚部73の側面を覆う部分60sの密度は、EQPR電極40に近づくほど高くなる。このため、RFP60中の横方向における電位分布は、EQPR電極40に近づくほど大きく変化する。すなわち、n形ドリフト層11と層間絶縁膜70との界面における電位分布は、EQPR電極40側にシフトする。例えば、電位VCE/2となる位置は、p形ベース層13とn形チャネルストッパ17との間の中間位置CPよりもEQPR電極40側にシフトする。これにより、半導体装置6のオフ時において、コレクタ・エミッタ間のリーク電流を抑制すると共に、終端領域における空乏層の広がりを助長し、pn接合の耐圧を高くすることができる。
【0054】
この例においても、図3に示す角部の終端領域の配置を用いることが可能であり、RFP60の電気抵抗を大きくすると共に、pn接合の角部における耐圧をより高くすることができる。
【0055】
図7(a)および(b)は、実施形態の第5変形例に係る半導体装置7を示す模式図である。図7(a)は、エミッタ電極30の1つの角と、これに対向するEQPR電極40の角と、の間の終端領域の構成を表す模式平面図である。図7(a)では、RFP60を省略し、第1膜厚部71および第2膜厚部73を含む層間絶縁膜70の表面を表している。図7(b)は、図1(b)に対応する断面を示す模式断面図である。
【0056】
第1膜厚部71は、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう横方向の幅Wfを有する。エミッタ電極30とEQPR電極40との間に位置する複数の第1膜厚部71は、例えば、略同一の幅Wfをそれぞれ有する。
【0057】
複数の第2膜厚部73は、エミッタ電極30の側から水平方向の幅Ws1、Ws2、Ws3をそれぞれ有する。第2膜厚部73は、エミッタ電極30からEQPR電極40に向かう横方向に幅Wsが広くなるように設けられる(Ws1<Ws2<Ws3)。
【0058】
複数の第1膜厚部71は、例えば、略同一のZ方向の膜厚を有するように設けられる。複数の第2膜厚部73は、例えば、略同一のZ方向の膜厚を有するように設けられる。
【0059】
この例においても、RFP60の電気抵抗は、第2膜厚部73を設けない場合(図2(b)参照)よりも高くなる。さらに、RFP60の第2膜厚部73の側面を覆う部分60sの密度は、エミッタ電極30に近づくほど高くなる。このため、RFP60中の横方向の電位分布は、エミッタ電極30に近づくほど大きく変化する。すなわち、n形ドリフト層11と層間絶縁膜70との界面における電位分布は、エミッタ電極30側にシフトする。例えば、電位VCE/2となる位置は、p形ベース層13とn形チャネルストッパ17との間の中間位置CPよりもエミッタ電極30側にシフトする。これにより、半導体装置6のオフ時において、コレクタ・エミッタ間のリーク電流を抑制すると共に、終端領域における空乏層の広がりを抑制することができる。このような構成は、例えば、終端部の耐圧が十分高く確保され、その低下を許容できる条件下において、n形ドリフト層11と層間絶縁膜70との界面に沿った空乏層の広がりを抑制したい場合に有効である。
【0060】
実施形態は、図6(a)および(b)に示す例に限定されず、例えば、図4に示す半導体装置4および図5に示す半導体装置5において、第2膜厚部73の配置を反転させることも可能である。すなわち、図4(a)および(b)において、Wf1<Wf2<Wf3<Wf4の関係を有するように第2膜厚部73を配置しても良い。また、図5(a)および(b)において、T>T>T>Tの関係を有するように第2膜厚部73を設けても良い。
【0061】
図8は、実施形態の第6変形例に係る半導体装置8を示す模式図である。図8は、図1(b)に対応する断面を示す模式断面図である。
【0062】
半導体装置8では、層間絶縁膜70の第2膜厚部73の直下にp形ガードリング層14が設けられる。p形ガードリング層14は、n形ドリフト層11中に設けられ、Z方向に見た時、p形ベース層13を囲むように配置される。これにより、終端部における空乏層の広がりを助長し、n形ドリフト層11とp形ベース層13との間のpn接合の耐圧をより高くすることができる。
【0063】
このように、実施形態に係る半導体装置では、第1膜厚部71および第2膜厚部73を含む層間絶縁膜70を設けることにより、RFP60の電気抵抗を高くし、コレクタ・エミッタ間のリーク電流を抑制することができる。さらに、第1膜厚部71および第2膜厚部73のサイズを変化させることにより、終端領域における電位分布を制御することが可能となる。
【0064】
また、上記の実施形態に示す第1膜厚部71および第2膜厚部73の構成は、各実施例に固有のものではなく、技術的に可能であれば、相互に適用しても良い。例えば、図5(b)に示す構成は、図4および図6に示す例に適用することもできる。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0066】
1~8…半導体装置、 10…半導体部、 11…n形ドリフト層、 13…p形ベース層、 14…p形ガードリング層、 15…n形エミッタ層、 17…n形チャネルストッパ、 18…p形コレクタ層、 19…n形バッファ層、 20…コレクタ電極、 30…エミッタ電極、 40…EQPR電極、 50…ゲート電極、 51…ゲート絶縁膜、 53、70、90…層間絶縁膜、 60、80…RFP、 71…第1膜厚部、 73…第2膜厚部、 CP…中間位置、 GT…ゲートトレンチ
図1
図2
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図4
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図8