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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-09
(45)【発行日】2023-03-17
(54)【発明の名称】配管構造
(51)【国際特許分類】
   F16L 57/00 20060101AFI20230310BHJP
   B25J 19/00 20060101ALI20230310BHJP
   B05B 15/00 20180101ALI20230310BHJP
【FI】
F16L57/00 A
B25J19/00 G
B05B15/00
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019135856
(22)【出願日】2019-07-24
(65)【公開番号】P2021017972
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2022-02-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】518444473
【氏名又は名称】トヨタ紡織滋賀株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391033827
【氏名又は名称】作新工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 正
【審査官】伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102161210(CN,A)
【文献】特開2005-314455(JP,A)
【文献】米国特許第06308741(US,B1)
【文献】特開2013-059235(JP,A)
【文献】特開平09-066488(JP,A)
【文献】中国実用新案第204879132(CN,U)
【文献】米国特許第06170532(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0056046(US,A1)
【文献】特開2018-067405(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L
B24C
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管と、
前記配管の外周面を覆う配管カバーと、を備え、
前記配管カバーは、超高分子量ポリオレフィンによって構成されており、
前記配管カバーは、前記配管に巻き付けられた螺旋状をなし、
前記配管は、ロボットアームの先端部に取り付けられたノズルに液体を供給するためのものであり、前記ロボットアームが備える複数のリンクに亘って巻き付けられた螺旋状をなす螺旋部を備えており、
前記配管カバーは、前記螺旋部の外周面を覆う構成であり、
前記配管は、金属によって構成されている配管構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される技術は、配管構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配管として、ノズルに対して水を供給するために用いられるものが知られている(下記特許文献1)。特許文献1には、ノズルから水をパイプに対して噴射することで、パイプを洗浄することが可能な構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第3217726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成において、配管が損傷すると水漏れの原因となる。このため、配管の損傷の程度に応じて、新しい配管に交換することが求められる。しかしながら、配管を交換する頻度が多い程、コストが増加してしまう。このような事情から、配管の交換頻度を少なくするために、配管を保護することが求められている。
【0005】
本明細書で開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、配管を保護することが可能な配管構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本明細書で開示される配管構造は、配管と、前記配管の外周面を覆う配管カバーと、を備え、前記配管カバーは、超高分子量ポリオレフィンによって構成されていることに特徴を有する。配管カバーによって配管を保護することができる。また、配管カバーを超高分子量ポリオレフィンによって構成することで、摩耗し難いものとすることができ、配管カバーが損傷する事態を抑制できるため、配管カバーの交換頻度をより少なくすることができる。
【0007】
また、前記配管カバーは、前記配管に巻き付けられた螺旋状をなすものとすることができる。配管カバーを螺旋状とすることで、配管の屈曲形状に応じて配管カバーを容易に変形させることができる。また、配管カバーを螺旋状とすれば、配管カバーの内部に配管を挿入することで配管に対して配管カバーを取り付けることが可能となり、容易に取り付け作業を行うことができる。そして、配管カバーは、摺動性に優れた超高分子量ポリオレフィンによって構成されているため、配管カバーと配管との摩擦抵抗を小さくすることができ、配管カバーの内部に配管を挿入する作業を容易に行うことができる。
【0008】
また、前記配管は、ロボットアームの先端部に取り付けられたノズルに液体を供給するためのものであり、前記ロボットアームが備える複数のリンクに亘って巻き付けられた螺旋状をなす螺旋部を備えており、前記配管カバーは、前記螺旋部の外周面を覆う構成であるものとすることができる。
【0009】
複数のリンクに亘って巻き付けられた螺旋部を備えることで、ロボットアームを動作させてノズルを変位させる際に、各リンクの動作に伴って螺旋部を変形させることができる。しかしながら、螺旋部が変形すると、螺旋部を構成する輪のうち、隣り合う輪同士が接触する事態が懸念される。上記構成では、配管カバーによって螺旋部の外周面が覆われているため、螺旋部において隣り合う輪同士が直接的に接触する事態を抑制でき、螺旋部の損傷を抑制することができる。また、配管カバーによって螺旋部とリンクの外面とが直接的に接触する事態を抑制できるため、リンクの損傷を抑制することができる。
【0010】
また、前記配管は、金属によって構成されているものとすることができる。配管を金属によって構成することで、より高い圧力の液体をノズルに供給することができる。しかしながら、配管を金属によって構成した場合には、例えばゴムによって構成した場合と比べて、配管の柔軟性は低くなり易い。上記構成では、配管が螺旋部を有しているため、配管をゴム等と比べて柔軟性の低い金属によって構成しつつ、螺旋部において配管を屈曲させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、配管を保護することが可能な配管構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態1に係る加工装置を示す図
図2】配管構造を示す斜視図
図3】配管に配管カバーを取り付ける作業を示す斜視図
図4】保持部材を示す断面図
図5】実施形態2に係る配管構造を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図4によって説明する。本実施形態では、車両用のフロアカーペット10(ワーク)を加工するための加工装置11が備える配管構造20を例示する。加工装置11は、ウォータージェットを用いてフロアカーペット10の所定箇所を切断することでフロアカーペット10を加工することが可能となっている。加工装置11は、図1に示すように、ロボットアーム50と、ロボットアーム50の先端部(リンク57)に取り付けられたノズル14と、ノズル14に対して超高圧水を供給するポンプ15(水供給装置)と、制御部19と、配管構造20と、を備える。
【0014】
配管構造20は、配管21と、配管21の外周面を覆う配管カバー31と、を備える。ポンプ15とノズル14とは、配管21を介して接続されている。配管21は、ポンプ15からの水(超高圧水)をノズル14に供給する機能を有している。ロボットアーム50は、6軸の垂直多関節型ロボットであり、台座51と、複数のリンク52,53,54,55,56,57と、複数の関節61,62,63,64,65,66と、を備える。
【0015】
リンク52は、関節61を介して台座51に接続されており、リンク52の延設方向(長手方向)に沿う軸L1を中心として回転可能となっている。リンク53は、関節62を介してリンク52に接続されており、水平方向に延びる軸L2を中心として回転可能となっている。リンク54は、関節63を介してリンク53に接続されており、水平方向に延びる軸L3を中心として回転可能となっている。
【0016】
リンク55は、関節64を介してリンク54に接続されており、リンク55の延設方向に沿う軸L4を中心として回転可能となっている。リンク56は、関節65を介してリンク55に接続されており、水平方向に延びる軸L5を中心として回転可能となっている。リンク57は、関節66を介してリンク56に接続されており、リンク57の延設方向に沿う軸L6を中心として回転可能となっている。
【0017】
ロボットアーム50の基端(台座51)は、天井12に固定されている。つまり、ロボットアーム50の基端が固定端であり、ロボットアーム50の先端(リンク57)が自由端である。また、各関節61~66には各リンク52~57を回動させるための駆動装置(電動モータ等、図示せず)が設けられている。
【0018】
また、ロボットアーム50には制御部19が電気的に接続されている。制御部19は、CPUや記憶部などを備え、記憶部に記憶されたプログラムに基づいてロボットアーム50の各駆動装置を動作させることで、ノズル14をフロアカーペット10の上方の任意の箇所に移動させたり、フロアカーペット10に対するノズル14の向きを調整したりすることが可能となっている。
【0019】
ノズル14の先端部には微小な噴出孔(図示せず)が設けられており、ポンプ15から配管21を通じてノズル14に供給された超高圧水は、ノズル14の噴出孔から噴出される。これにより、ノズル14から噴出された超高圧水W1(ウォータージェット)によってフロアカーペット10を切断することができる。なお、ノズル14から噴出する超高圧水の圧力は例えば300MPa以上とされるが、圧力の値はこれに限定されない。
【0020】
配管21は、金属(例えばステンレス鋼)によって構成されている。配管21の一端部22は、例えば、バルブ71を介して、ノズル14に接続されており、配管21の他端部26は、他の配管18を介してポンプ15に接続されている。なお、バルブ71の開閉動作は、例えば、上述した制御部19によって制御される。制御部19は、バルブ71の開閉を切り替えることで、ノズル14からの超高圧水W1の噴出の開始及び停止を切り替えることが可能となっている。
【0021】
また、配管21は、複数のリンク54,55,56,57に亘って巻き付けられた螺旋状をなす螺旋部23を備える。螺旋部23は、弾性を有しており、コイルばねを構成するものとされる。このため、螺旋部23は、各リンク55,56,57の回動に伴って、屈曲したり、捻じれたりすることが可能となっている。例えば、螺旋部23は、2つのリンク55,56がなす角度に応じて屈曲変形することが可能であり、リンク57がリンク56に対して回動した際には、その回動に倣う形で捻じれることが可能となっている。なお、螺旋部23の螺旋の進行方向は、各リンク54,55,56,57の延設方向に沿うものとされる。
【0022】
図2に示すように、配管21の一端部22(ノズル14側の端部)は直線状をなしている。また、配管21は、一端部22と螺旋部23との間に配された2つの屈曲部24,25を備える。さらに、配管21は、屈曲部24及び屈曲部25を連結する直線状の連結部28を備える。
【0023】
配管21の他端部26(ポンプ15側の端部)は直線状をなしている。また、配管21は、他端部26と螺旋部23との間に配された屈曲部27を備える。さらに、配管21は、屈曲部27及び螺旋部23を連結する連結部29を備える。
【0024】
また、配管21は、図1に示すように、2つの固定部材16によってロボットアーム50に対して固定されている。例えば、配管21の連結部28は、固定部材16によってリンク57に固定され、配管21の連結部29は、固定部材16によってリンク54に固定されている。なお、配管21のロボットアーム50に対する固定箇所は、これに限定されず適宜変更可能である。固定部材16は、図4に示すように、対向配置された一対のブロック16A,16Bを備える。ブロック16Aは、配管21が嵌合される凹部17Aを有しており、ブロック16Bは、配管21が嵌合される凹部17Bを有している。一対のブロック16A,16Bは、図示しない締結部材によって互いに締結されており、配管21を挟持する構成となっている。なお、図2では、配管21において固定部材16で固定されている部分(連結部28の一部及び連結部29の一部)を点P1,P2で図示している。
【0025】
配管カバー31は、図2に示すように、配管21に巻き付けられた螺旋状をなしている。つまり、配管カバー31は、切れ目31Aを有するスパイラルチューブである。配管カバー31によって構成された螺旋の進行方向は、配管21の延設方向に沿うものとされる。また、配管カバー31は、図3に示すように、配管21から取り外された自然状態において、螺旋状が維持されるものとなっている。このため、配管カバー31の内部に配管21を挿入することで配管21に対して配管カバー31を取り付けることができる。また、配管カバー31の幅B1(螺旋を構成する帯部分の幅、図2参照)は、例えば1cm程度で設定されているが、これに限定されない。
【0026】
また、配管カバー31は、超高分子量ポリエチレン(超高分子量ポリオレフィンの一例)によって構成されている。超高分子量ポリエチレンは、分子量が100万以上のものであり、耐摩耗性や摺動性等に優れたものとされる。配管カバー31は、例えば、超高分子量ポリエチレンによって構成されたパイプに対して旋盤加工等によって螺旋状の切れ目31Aを形成することで製造することができる。なお、超高分子量ポリエチレンの具体的な商品としては、作新工業株式会社製の「Saxinニューライト(登録商標)」を例示することができる。
【0027】
また、本実施形態では、配管カバー31は、配管21の螺旋部23の外周面を覆う構成であり、螺旋部23の外側に配された部分(連結部28や連結部29)は、配管カバー31によって覆われていない。つまり、配管21において、固定部材16によって挟持されている部分(連結部28や連結部29)は、配管カバー31によって覆われていない。仮に、配管21において配管カバー31によって覆われた部分を固定部材16によって挟持すると、摺動性に優れた配管カバー31が固定部材16によって挟持されることになり、配管21を固定し難くなる。配管21において配管カバー31によって覆われていない部分を固定部材16によって挟持することで、より確実に配管21を固定することができる。
【0028】
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、配管カバー31によって配管21を保護することができる。また、配管カバー31を超高分子量ポリエチレンによって構成することで、摩耗し難いものとすることができ、配管カバー31が損傷する事態を抑制できるため、配管カバー31の交換頻度をより少なくすることができる。
【0029】
また、配管カバー31は、配管21に巻き付けられた螺旋状をなしている。配管カバー31を螺旋状とすることで、配管21の屈曲形状に応じて配管カバー31を容易に変形させることができる。また、配管カバー31を螺旋状とすれば、配管カバー31の内部に配管21を挿入することで配管21に対して配管カバー31を取り付けることが可能となり、例えば、帯状の配管カバーを配管21に巻くようにして取り付ける場合と比べて、容易に取り付け作業を行うことができる。そして、配管カバー31は、摺動性に優れた超高分子量ポリエチレンによって構成されているため、配管カバー31と配管21との摩擦抵抗を小さくすることができ、配管カバー31の内部に配管21を挿入する作業を容易に行うことができる。
【0030】
また、配管21において、一端部22と螺旋部23の間には、2つの屈曲部24,25が設けられており、他端部26と螺旋部23の間には、1つの屈曲部27が設けられている。このため、螺旋状の配管カバー31の内部に配管21を挿入する作業を行う際には、図3に示すように、配管21の他端部26側(配管21の屈曲部がより少ない側)から配管カバー31内に配管21を挿入することで、挿入作業をより容易に行うことができる。
【0031】
また、配管21は、ロボットアーム50の先端部に取り付けられたノズル14に水を供給するためのものであり、ロボットアーム50が備える複数のリンク54,55,56,57に亘って巻き付けられた螺旋状をなす螺旋部23を備えており、配管カバー31は、螺旋部23の外周面を覆う構成である。
【0032】
複数のリンク54,55,56,57に亘って巻き付けられた螺旋部23を備えることで、ロボットアーム50を動作させてノズル14を変位させる際に、各リンク55,56,57の動作に伴って螺旋部23を変形させることができる。しかしながら、螺旋部23が変形すると、螺旋部23を構成する輪23Aのうち、隣り合う輪23A,23A同士が接触する事態が懸念される。上記構成では、配管カバー31によって螺旋部23の外周面が覆われているため、螺旋部23において隣り合う輪23A,23A(図2参照)同士が直接的に接触する事態を抑制でき、螺旋部23の損傷を抑制することができる。また、配管カバー31によって螺旋部23とリンク54,55,56,57の外面とが直接的に接触する事態を抑制できるため、リンク54,55,56,57の損傷を抑制することができる。
【0033】
また、配管21は、金属によって構成されている。配管21を金属によって構成することで、例えばゴムによって構成した場合と比べて、より高い圧力の液体をノズル14に供給することができる。このため、配管21をノズル14(ウォータージェットを噴出するノズル)に対して超高圧水を供給するための配管として好適に用いることができる。しかしながら、配管21を金属によって構成した場合、例えばゴムによって構成した場合と比べて柔軟性は低くなり易い。上記構成では、配管21が螺旋部23を有しているため、配管21を柔軟性の低い金属によって構成しつつ、螺旋部23において配管21を屈曲させることができる。
【0034】
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の配管構造220は、配管21と、複数本(本実施形態では6本)の配管カバー231と、を備える。本実施形態では、複数本の配管カバー231が、螺旋部23をその全長に亘って覆う形で配されている。つまり、複数本の配管カバー231は、螺旋部23の延設方向に沿って並ぶものとされる。
【0035】
なお、配管カバー231は、配管カバー31と同様に配管21に巻き付けられた螺旋状をなしており、配管カバー231の材質は、配管カバー31と同じ材質である。また、複数本の配管カバー231の各々の長さは、例えば全て同じ長さで設定されているが、各配管カバー231がそれぞれ異なる長さで設定されていてもよい。
【0036】
本実施形態のように、複数本の配管カバー231を備える構成とすれば、複数本の配管カバー231のうち、摩耗等によって損傷した配管カバー231のみを新しい配管カバー231と交換することができる。このため、実施形態1の配管カバー31と比べて、部品の交換に係るコストを低減することができる。また、実施形態1の配管カバー31の長さに比べて配管カバー231の長さは小さい。このため、配管カバー231に配管21を挿入する際の摩擦抵抗は、配管カバー31に配管21を挿入する際の摩擦抵抗よりも小さくなる。つまり、配管カバー231は、配管カバー31に比べて容易に配管21に取り付けることができる。
【0037】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ノズル14から噴出する液体は水に限定されない。例えば、ノズル14から洗浄液を噴出してもよい。また、研磨材が混入された水をノズル14から噴出してもよい。
(2)配管21の螺旋部23は、ロボットアーム50が備える少なくとも2つのリンクに亘って巻き付けられていればよい。
(3)上記実施形態では、配管構造20がロボットアーム50に設けられているものを例示したが、これに限定されない。
(4)上記実施形態では、配管カバー31が超高分子量ポリエチレンによって構成されているものを例示したが、これに限定されず、配管カバー31は、超高分子量ポリオレフィンによって構成されているものであればよい。また、配管21の材質は金属に限定されない。
(5)上記実施形態では、配管21の螺旋部23をその全長に亘って配管カバー31で覆う構成としたが、これに限定されない。螺旋部23以外の部分を配管カバー31で覆う構成としてもよい。また、例えば、配管21において隣り合う輪23A,23Aのうち一方の輪23Aのみを配管カバー31で覆う構成としてもよい。
(6)配管21や配管カバー31,231の形状は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。例えば、配管21や配管カバー31,231が螺旋状をなす部分を有していなくてもよい。
(7)加工装置11の加工対象はフロアカーペット10に限定されず適宜変更可能である。また、配管21の用途は加工装置11に限定されず適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0038】
14…ノズル、20,220…配管構造、21…配管、23…螺旋部、31,231…配管カバー、50…ロボットアーム、54,55,56,57…リンク
図1
図2
図3
図4
図5