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特許7241750データ転送トンネル決定方法、AMFおよび基地局
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-09
(45)【発行日】2023-03-17
(54)【発明の名称】データ転送トンネル決定方法、AMFおよび基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/22 20180101AFI20230310BHJP
   H04W 28/24 20090101ALI20230310BHJP
   H04W 36/14 20090101ALI20230310BHJP
   H04W 92/22 20090101ALI20230310BHJP
【FI】
H04W76/22
H04W28/24
H04W36/14
H04W92/22
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020526474
(86)(22)【出願日】2018-08-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-12
(86)【国際出願番号】 CN2018102685
(87)【国際公開番号】W WO2019095781
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-05-21
【審判番号】
【審判請求日】2022-06-22
(31)【優先権主張番号】201711140614.X
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】孫 建成
(72)【発明者】
【氏名】王 胡成
(72)【発明者】
【氏名】汪 頴
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】圓道 浩史
【審判官】石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】Data forwarding for Inter-system handover from EPS to 5GS,3GPP TSG RAN WG3 #97bis R3-173836,2017年9月29日アップロード,<https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_lu/TSGR3_97bis/Docs/R3-173836.zip>
【文献】NTT DOCOMO,23.502:handover from EPS to 5GS procedure using Nx interface,3GPP TSG SA WG2 #122 S2-174564,2017年06月20日アップロード,<https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_122_Cabo/Docs/R2-174564.zip>
【文献】Discussion on inter system data forwarding,3GPP TSG RAN WG3 #97bis R3-173613,2017年9月29日アップロード,<https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_lu/TSGR3_97bis/Docs/R3-173613.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
AMF(Acess and Mobility Management Function)に応用されるデータ転送トンネル決定方法において、
MME(Mobility Management Entity)から転送されるターゲットUE(User Equipment)のデータ転送情報を受信し、5G(5th-Generation)コアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoS(Quality of Service)フロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得することと、
ここで、前記データ転送情報は、EPS(Evolved Packet System)から前記ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G(4th-Generation)基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を、ターゲット5G基地局に送信することと、
前記ターゲット5G基地局から前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信することと、
を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係をターゲット5G基地局に送信することは、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯された切り替え要求を前記ターゲット5G基地局に送信することを含み、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置し、
前記ターゲット5G基地局から前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信することは、
前記ターゲット5G基地局から前記切り替え要求に基づいて送信される切り替え応答を受信することを含み、
前記切り替え応答に前記5G基地局の転送トンネル情報が含まれ、
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含み、
前記データ転送トンネル決定方法は、
前記5G基地局の転送トンネル情報に基づき、5Gコアネットワークから前記ターゲットUEに設定した5Gコアネットワークの転送トンネルを取得し、前記5Gコアネットワークの転送トンネルを前記MMEに送信し、前記MMEから前記ターゲットUEに4Gコアネットワークの転送トンネルを再度割り当て、前記4Gコアネットワークの転送トンネルをソース4G基地局に送信することをさらに含む、
データ転送トンネル決定方法。
【請求項2】
前記MMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信することは、
ソース4G基地局から送信される切り替え要請メッセージをMMEが受信した後に送信した転送リディレクト要求を受信することを含み、
前記切り替え要請メッセージに前記データ転送情報が付帯され、前記転送リディレクト要求に前記データ転送情報が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求のトランスペアレント・コンテナにそれぞれ位置し、または、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求の情報エレメントにそれぞれ位置する、請求項1に記載のデータ転送トンネル決定方法。
【請求項3】
5G基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法において、
AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信することと、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、前記ターゲットUEの5G基地局の転送トンネル情報を設定することと、
前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信することと、
を含み、
前記AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信することは、
前記AMFから送信された切り替え要求を受信することを含み、
前記切り替え要求に前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置し、
前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信することは、
前記切り替え要求に基づいて、前記5G基地局の転送トンネル情報が付帯された切り替え応答を前記AMFに送信することを含み、
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む、データ転送トンネル決定方法。
【請求項4】
AMFであって、
MMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信し、5GコアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoSフロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得するための第1受信モジュールと、
ここで、前記データ転送情報は、EPSから前記ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を、ターゲット5G基地局に送信するための第1送信モジュールと、
前記ターゲット5G基地局から前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信するための第2受信モジュールと、
を含み、
前記第1送信モジュールは、さらに、前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯された切り替え要求を前記ターゲット5G基地局に送信することに用いられ、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置し、
前記第2受信モジュールは、さらに、前記ターゲット5G基地局から前記切り替え要求に基づいて送信される切り替え応答を受信することに用いられ、
前記切り替え応答に前記5G基地局の転送トンネル情報が含まれ、
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含み、
前記AMFは、
前記5G基地局の転送トンネル情報に基づき、5Gコアネットワークから前記ターゲットUEに設定した5Gコアネットワークの転送トンネルを取得し、前記5Gコアネットワークの転送トンネルを前記MMEに送信し、前記MMEから前記ターゲットUEに4Gコアネットワークの転送トンネルを再度割り当て、前記4Gコアネットワークの転送トンネルをソース4G基地局に送信するための処理モジュールをさらに含む、AMF。
【請求項5】
5Gネットワークに応用される基地局において、
AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信するための第3受信モジュールと、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、前記ターゲットUEの5G基地局の転送トンネル情報を設定するための設定モジュールと、
前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信するための第3送信モジュールと、
を含み、
前記第3受信モジュールは、さらに、前記AMFから送信された切り替え要求を受信することに用いられ、
前記切り替え要求に前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置し、
前記第3送信モジュールは、さらに、前記切り替え要求に基づいて、前記5G基地局の転送トンネル情報が付帯された切り替え応答を前記AMFに送信することに用いられ、
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む、基地局。
【請求項6】
コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1又は2に記載のデータ転送トンネル決定方法のステップが実現され、
または
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項に記載のデータ転送トンネル決定方法のステップが実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年11月16日に中国特許庁に提出された中国特許出願201711140614.Xの優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にデータ転送トンネル決定方法、AMFおよび基地局に係る。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムの発展につれて、日増しに発展する5G(5th-Generation)システムは、より大きい帯域幅およびより高い伝送レートをUE(User Equipment)に提供する。5Gについて初期のネットワーク構築が成熟化できていない可能性があるが、現在のLTE(登録商標)(Long Term Evolution)のほうは、ネットワークのカバレッジや技術が成熟化している。よりよいサービスをUEに提供し、トラフィックの連続性を保証するために、5Gシステムと現在の主流となっているLTEシステムの間におけるUEのシームレスの切り替えをサポートすることは、とりわけ重要である。
【0003】
5GシステムのPDU session(Protocol Data Unit session)とEPS(Evolved Packet System)のPDN(Public Data Network)とは、接続形式が異なる。5Gシステムは、PDU sessionを用いて複数のQoS(Quality of Service)フローを管理するが、EPSは、PDN接続を適用して複数のEPSベアラを管理する。異なるシステムの間の切り替えにおいてベアラの変換が行われるが、ベアラ変換の機能は、コアネットワークで完成される。
【0004】
特に、データ転送機能について、現在のEPSから5Gシステムへの切り替えにおいて、MME(Mobility Management Entity)からPDN接続を確立する際に、EPSベアラ情報とマッピングするPDU session情報を4G(4th-Generation)基地局に設定する必要がある。のちに5Gシステムへの切り替えが必要となると、4G基地局は、現在のベアラのマッピング先のターゲットシステムでのフォーマット(PDU Session+QoSフロー)に従って、あるQoSフローに転送データが存在するかを指示する。このように、従来技術のEPSシステムに影響を与え、シグナリングの損耗を増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、データ転送トンネル決定方法、AMFおよび基地局を提供し、従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、EPSから5Gシステムへの切り替えにおけるデータ転送のトンネル割り当てを実現し、データ転送の完成を保証することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、AMF(Acess and Mobility Management Function)に応用されるデータ転送トンネル決定方法を提供する。
データ転送トンネル決定方法において、
MME(Mobility Management Entity)から転送されるターゲットUE(User Equipment)のデータ転送情報を受信し、5G(5th-Generation)コアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoS(Quality of Service)フロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得することと、
ここで、前記データ転送情報は、EPS(Evolved Packet System)から前記ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G(4th-Generation)基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を、ターゲット5G基地局に送信することと、
前記ターゲット5G基地局から前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信することと、
を含む。
【0007】
ここで、前記のMMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信することは、
ソース4G基地局から送信される切り替え要請メッセージをMMEが受信した後に送信した転送リディレクト要求を受信することを含み、
前記切り替え要請メッセージに前記データ転送情報が付帯され、前記転送リディレクト要求に前記データ転送情報が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求のトランスペアレント・コンテナにそれぞれ位置し、または、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求の情報エレメントにそれぞれ位置する。
【0008】
ここで、前記の前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係をターゲット5G基地局に送信することは、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯された切り替え要求を前記ターゲット5G基地局に送信することを含み、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0009】
ここで、前記の前記ターゲット5G基地局から前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信することは、
前記ターゲット5G基地局から前記切り替え要求に基づいて送信される切り替え応答を受信することを含み、
前記切り替え応答に前記5G基地局の転送トンネル情報が含まれ、
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0010】
ここで、前記方法において、前記5G基地局の転送トンネル情報に基づき、5Gコアネットワークから前記ターゲットUEに設定した5Gコアネットワークの転送トンネルを取得し、前記5Gコアネットワークの転送トンネルを前記MMEに送信し、前記MMEから前記ターゲットUEに4Gコアネットワークの転送トンネルを再度割り当て、前記4Gコアネットワークの転送トンネルをソース4G基地局に送信することをさらに含む。
【0011】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、4G基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法をさらに提供する。
当該方法において、
ターゲットUEがシステム切り替え条件を満たした場合、データ転送情報をMMEに送信し、前記MMEから前記データ転送情報をAMFに転送することを含み、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、前記4G基地局から決定された指示を含む。
【0012】
ここで、前記のデータ転送情報をMMEに送信することは、
前記データ転送情報が付帯された切り替え要請メッセージを前記MMEに送信することを含む。
【0013】
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージのトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要請メッセージの情報エレメントに位置する。
【0014】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、5G基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法をさらに提供する。
当該方法において、
AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信することと、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、前記ターゲットUEの5G基地局の転送トンネル情報を設定することと、
前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信することと、
を含む。
【0015】
ここで、前記のAMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信することは、
前記AMFから送信された切り替え要求を受信することを含み、
前記切り替え要求に前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0016】
ここで、前記の前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信することは、
前記切り替え要求に基づいて、前記5G基地局の転送トンネル情報が付帯された切り替え応答を前記AMFに送信することを含み、
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0017】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むAMFをさらに提供する。
前記トランシーバは、
MMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信し、5GコアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoSフロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得することと、
ここで、前記データ転送情報は、EPSから前記ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を、ターゲット5G基地局に送信することと、
前記ターゲット5G基地局から前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信することと、に用いられる。
【0018】
ここで、前記トランシーバは、さらに、
ソース4G基地局から送信される切り替え要請メッセージをMMEが受信した後に送信した転送リディレクト要求を受信することに用いられ、
前記切り替え要請メッセージに前記データ転送情報が付帯され、前記転送リディレクト要求に前記データ転送情報が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求のトランスペアレント・コンテナにそれぞれ位置し、または、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求の情報エレメントにそれぞれ位置する。
【0019】
ここで、前記トランシーバは、さらに、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯された切り替え要求を、前記ターゲット5G基地局に送信することに用いられ、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0020】
ここで、前記トランシーバは、さらに、
前記ターゲット5G基地局から前記切り替え要求に基づいて送信される切り替え応答を受信することに用いられ、
前記切り替え応答に前記5G基地局の転送トンネル情報が含まれ、
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0021】
ここで、前記トランシーバは、さらに、
前記5G基地局の転送トンネル情報に基づき、5Gコアネットワークから前記ターゲットUEに設定した5Gコアネットワークの転送トンネルを取得し、前記5Gコアネットワークの転送トンネルを前記MMEに送信し、前記MMEから前記ターゲットUEに4Gコアネットワークの転送トンネルを再度割り当て、前記4Gコアネットワークの転送トンネルをソース4G基地局に送信することに用いられる。
【0022】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含み、4Gシステムに応用される基地局をさらに提供する。
前記トランシーバは、ターゲットUEがシステム切り替え条件を満たした場合、データ転送情報をMMEに送信し、前記MMEから前記データ転送情報をAMFに転送することに用いられ、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、前記基地局から決定された指示を含む。
【0023】
ここで、前記トランシーバは、さらに、
前記データ転送情報が付帯された切り替え要請メッセージを前記MMEに送信することに用いられる。
【0024】
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージのトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要請メッセージの情報エレメントに位置する。
【0025】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含み、5Gシステムに応用される基地局をさらに提供する。
前記トランシーバは、
AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信することに用いられ、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記プロセッサは、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、前記ターゲットUEの5G基地局の転送トンネル情報を設定することに用いられ、
前記トランシーバは、さらに、
前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信することに用いられる。
【0026】
ここで、前記トランシーバは、さらに、
前記AMFから送信された切り替え要求を受信することに用いられ、
前記切り替え要求に前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0027】
ここで、前記トランシーバは、さらに、
前記切り替え要求に基づいて、前記5G基地局の転送トンネル情報が付帯された切り替え応答を前記AMFに送信することに用いられ、
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0028】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、AMFをさらに提供する。
AMFは、
MMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信し、5GコアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoSフロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得するための第1受信モジュールと、
ここで、前記データ転送情報は、EPSから前記ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を、ターゲット5G基地局に送信するための第1送信モジュールと、
前記ターゲット5G基地局から前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信するための第2受信モジュールと、
を含む。
【0029】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、4Gネットワークに応用される基地局をさらに提供する。
当該基地局は、
ターゲットUEがシステム切り替え条件を満たした場合、データ転送情報をMMEに送信し、前記MMEから前記データ転送情報をAMFに転送するための第2送信モジュールを含み、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、前記基地局から決定された指示を含む。
【0030】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、5Gネットワークに応用される基地局をさらに提供する。
当該基地局は、
AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信するための第3受信モジュールと、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、前記ターゲットUEの5G基地局の転送トンネル情報を設定するための設定モジュールと、
前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信するための第3送信モジュールと、
を含む。
【0031】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のAMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法のステップが実現される。
【0032】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の4Gシステム基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法のステップが実現される。
【0033】
上記目的を達成するために、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の5Gシステム基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0034】
本発明の実施例のデータ転送トンネル決定方法において、EPSから5Gシステムへの切り替えフローで、既存のメッセージでデータ転送の関連情報を付帯してターゲット5G基地局に知らせ、切り替え待ちのターゲットUEに5G基地局の転送トンネルを設定し、AMFが5Gコアネットワークのネットワーク要素から5Gコアネットワークの転送トンネルを取得してMMEに知らせ、MMEが4Gコアネットワークの転送トンネルをターゲットUEに割り当てソース4G基地局に送信することによって、従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、EPSから5Gシステムへの切り替えにおけるデータ転送の転送準備を実現し、データ転送の完成を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0036】
図1】本開示の実施例1におけるデータ転送トンネル決定方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施例1におけるデータ転送トンネル決定方法の応用図である。
図3】本開示の実施例2におけるデータ転送トンネル決定方法のフローチャートである。
図4】本開示の実施例3におけるデータ転送トンネル決定方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例におけるAMFの構造図である。
図6】本開示の実施例における基地局の構造図である。
図7】本開示の別の実施例におけるAMFの構造図である。
図8】本開示の別の実施例における4Gシステムの基地局の構造図である。
図9】本開示の別の実施例における5Gシステムの基地局の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本開示の解決しようとする技術課題、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、図面および具体的な実施例を参照しながら詳細に記載する。明らかに、記載される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をせずに為しえる全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0038】
本開示は、現在のEPSから5Gシステムへの切り替えにおけるデータ転送が従来技術のEPSシステムに影響を与え、シグナリングの損耗を増加させる問題に対し、データ転送トンネル決定方法を提供し、EPSから5Gシステムへの切り替えフローでデータ転送トンネル決定方法決定を行うことによって、従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、EPSから5Gシステムへの切り替えにおけるデータ転送のトンネル割り当てを実現し、データ転送の完成を保証する。
【0039】
図1に示すように、本開示の実施例は、AMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法を提供する。
当該方法において、
MMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信し、5GコアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoSフロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得するステップ101と、
ここで、前記データ転送情報は、EPSから前記ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係をターゲット5G基地局に送信するステップ102と、
前記ターゲット5G基地局から前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信するステップ103と、
を含む。
【0040】
上記ステップ101~ステップ103によって、本開示の実施例の5GシステムのAMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法において、MMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信し、5Gコアネットワークから当該ターゲットUEの各ベアラに設定したQoSフロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得すると、当該データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係をターゲット5G基地局に送信する。当該データ転送情報には、EPSから当該ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、当該ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含むため、当該ターゲット5G基地局は、受信した当該データ転送情報、QoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、当該ターゲットUEに5G基地局の転送トンネル情報を設定してAMFに送信する。AMFは、当該5G基地局の転送トンネル情報を受信すると、ターゲット5G基地局から当該ターゲットUEに対する転送チャネル割り当てを知ることとなり、のちのデータ転送の完成を保証することができる。上記ステップが5Gシステムで実現されるため、従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、EPSから5Gシステムへの切り替えでのデータ転送をより簡単に実現させることができる。
【0041】
当該実施例において、データ転送情報は、ソース4G基地局から生成され、4Gシステムで該ターゲットUEのトラフィック処理状況、すなわち、EPSから当該ターゲットUEに割り当てたベアラリスト(ベアラ1、ベアラ2、ベアラ3)および割り当てられたベアラのうち各ベアラにダウンリンクデータ転送が存在するか(たとえばベアラ2とベアラ3には、転送するデータが存在する)を、ターゲット5G基地局に知らせることに用いられる。よって、ステップ101で、前記のMMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信することは、
ソース4G基地局から送信される切り替え要請メッセージをMMEが受信した後に送信した転送リディレクト要求を受信することを含む。
前記切り替え要請メッセージに前記データ転送情報が付帯され、前記転送リディレクト要求に前記データ転送情報が付帯される。
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求のトランスペアレント・コンテナにそれぞれ位置し、または、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求の情報エレメントにそれぞれ位置する。
【0042】
ここで、図2に示すように、EPSから5Gシステムへの切り替えプロセスのフローを参照し、ソース4G基地局は、測定報告に基づいて、ターゲットUEがEPSから5Gシステムへの切り替え条件を満たすと発見すると、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、当該ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての当該ソース4G基地局から決定された指示を含むデータ転送情報を生成し、切り替え要請メッセージHandover RequiredによってMMEに送信する。MMEは、転送リディレクト要求Forward Relocation Requestによって当該データ転送情報をAMFに転送する。AMFは、Forward Relocation Requestを受信すると、その中に付帯されるデータ転送情報を受信することができ、ターゲット5G基地局への転送を行う。
【0043】
ここで、Handover RequiredとForward Relocation Requestのメッセージフォーマットを考慮し、当該データ転送情報は、Handover RequiredとForward Relocation Requestのトランスペアレント・コンテナに位置し、または、Handover RequiredとForward Relocation Requestの情報エレメントIEに位置する。
【0044】
5G基地局は、UEに転送トンネルを割り当てる際に、4GシステムでUEのトラフィック処理状況のみならず、5GコアネットワークからUEの各ベアラに設定したQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を把握する必要がある。よって、AMFは、Forward Relocation Requestによってデータ転送情報を受信すると、5Gコアネットワークのネットワーク要素間の握手によって、MME側のEPSベアラコンテキストを、5Gシステムで用いられるPDU sessionコンテキストに変換し、5GコアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得する。
【0045】
その後、当該データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係をターゲット5G基地局に知らせ、ステップ102は、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯された切り替え要求を前記ターゲット5G基地局に送信することを含む。
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0046】
図2に示すように、上記のデータ転送情報がHandover Requiredに付帯され、Forward Relocation RequestによってAMFに転送されるプロセスに対応し、ここで、データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を切り替え要求Handover Requestに付帯することが好ましい。同様に、Handover Requestのメッセージフォーマットから、データ転送情報は、Handover RequestのContainerに位置し、または、Handover RequestのIEに位置する。
【0047】
もちろん、データ転送情報がHandover RequiredとForward Relocation RequestのContainerにそれぞれ位置する場合、当該データ転送情報は、Handover RequestのContainerに位置する。当該データ転送情報は、MME、AMFを経てターゲット5G基地局にトランスペアレントされる。データ転送情報がHandover RequiredとForward Relocation RequestのIEにそれぞれ位置する場合、当該データ転送情報は、Handover RequestのIEに位置する。
【0048】
ターゲット5G基地局は、AMFから送信されるHandover Requestによって、当該ターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信すると、データ転送に必要な5G基地局の転送トンネル情報を当該ターゲットUEに設定し、AMFにフィードバックする。しかし、データ転送情報がメッセージのContainerまたはIEに付帯されるため、AMFは、データ転送情報のトランスペアレント時に、各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかを把握できないが、データ転送情報がIEに位置して転送される場合、各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかを把握できる。よって、ターゲット5G基地局からフィードバックされる5G基地局の転送トンネル情報に相違が存在する。
よって、ステップ103は、
前記ターゲット5G基地局から前記切り替え要求に基づいて送信される切り替え応答を受信することを含み、前記切り替え応答に前記5G基地局の転送トンネル情報が含まれる。
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含む。
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0049】
データ転送情報のトランスペアレントにおいて、ターゲット5G基地局から、ターゲットUEの対応する各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかをAMFに知らせる必要があるため、5G基地局の転送トンネル情報は、当該ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび当該ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、当該5G基地局の転送トンネル情報を切り替え応答Handover Request AckによってAMFに送信する。AMFは、Handover Request Ackを受信すると、ターゲット5G基地局からターゲットUEに設定した5G基地局転送トンネルのみならず、ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを把握する。データ転送情報がIEに位置して転送される場合、ターゲット5G基地局は、ターゲットUEの対応する各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかをAMFに知らせる必要がない。5G基地局転送トンネル情報は、当該ターゲットUEの5G基地局転送トンネルのみを含み、切り替え応答Handover Request Ackに当該5G基地局の転送トンネル情報を付帯してAMFに送信する。AMFは、Handover Request Ackを受信すると、ターゲット5G基地局からターゲットUEに設定した5G基地局転送トンネルを得る。
【0050】
一般的に、EPSから5Gシステムへの切り替えのデータ転送において、5G基地局転送トンネルを決定するのみならず、5Gコアネットワークの転送トンネル情報、4Gコアネットワークの転送トンネル情報を知る必要もある。
上記実施例を基に、前記方法において、
前記5G基地局の転送トンネル情報に基づき、5Gコアネットワークから前記ターゲットUEに設定した5Gコアネットワークの転送トンネルを取得し、前記5Gコアネットワークの転送トンネルを前記MMEに送信し、前記MMEから前記ターゲットUEに4Gコアネットワークの転送トンネルを再度割り当て、前記4Gコアネットワークの転送トンネルをソース4G基地局に送信することをさらに含む。
【0051】
このように、AMFは、5G基地局の転送トンネル情報を受信すると、さらに、5Gコアネットワークのネットワーク要素の間の握手によって、5Gコアネットワークから前記ターゲットUEに設定した5Gコアネットワークの転送トンネルを取得し、当該5Gコアネットワークの転送トンネルMMEに送信する。MMEは、ターゲットUEに4Gコアネットワークの転送トンネルを割り当て前記4Gコアネットワークの転送トンネルをソース4G基地局に送信する。ここまで、データ転送トンネルの設定が完成する。その後、ソース4G基地局でのベアラに存在する転送データを転送する。
【0052】
以下、具体的なシナリオを通じて本開示の実施例の方法の応用を説明する。
【0053】
シナリオ1:UE Aは、EPSシステムで動作し、2つのPDN接続が確立されている。PDN1(非GBR(Guaranteed Bit Rate) EPSベアラ1)、PDN2(非GBR EPSベアラ2)のうち、ベアラ1のみで転送データがあり、測定報告に基づき、4G eNB(Evolved Node B)は、当該UE Aを5Gシステムに切り替えると決定する。
【0054】
図2に示すように、eNB(ソース4G基地局)から送信されるHandover RequiredのIEでは、EPSから当該UEに割り当てたベアラリスト(ベアラ1、2)および各ベアラにデータ転送が存在するかの指示(ベアラ1に転送データあり)を付帯する。MMEは、Handover Requiredを受信すると、Forward Relocation RequestのIEに上記情報を付帯してAMFに送信する。仮に、5Gコアネットワークでは、当該UEに対し、PDU Session1(QoSフロー1)とPDU Session2(QoSフロー2)、および、ベアラ1がQoSフロー1にマッピングし、ベアラ2がQoSフロー2にマッピングするというベアラとQoSフローとのマッピング関係を設定する。その後、AMFは、設定されたQoSフロー、マッピング関係およびIEでの情報を、ターゲット5G基地局に送信するHandover Requestで当該ターゲット5G基地局に知らせる。ターゲット5G基地局は、取得した情報から当該UEの5G基地局の転送トンネルを設定し、QoSフロー1で転送するデータを転送するためのデータ転送トンネルをPDU Session1に割り当てる。Handover Request Ackによって、当該5G基地局の転送トンネルをAMFにフィードバックする。
【0055】
シナリオ2:UE Bは、EPSシステムで動作し、2つのPDN接続が確立されている。PDN1(非GBR EPSベアラ1、2)、PDN2(非GBR EPSベアラ3、4)のうち、ベアラ1、3、4では転送データがある。測定報告に基づき、eNBは、当該UE Bを5Gシステムに切り替えると決定する。
【0056】
図2に示すように、eNB(ソース4G基地局)から送信されるHandover RequiredのContainerでは、EPSから当該UEに割り当てたベアラリスト(ベアラ1、2、3、4)および各ベアラにデータ転送が存在するかの指示(ベアラ1、3、4に転送データあり)を付帯する。MMEは、Handover Requiredを受信すると、Forward Relocation RequestのContainerに上記情報を付帯してAMFに送信する。仮に、5Gコアネットワークでは、当該UEに対し、PDU Session1(QoSフロー1、2)とPDU Session2(QoSフロー3、4)、および、ベアラ1がQoSフロー1にマッピングし、ベアラ2がQoSフロー2にマッピングし、ベアラ3がQoSフロー3にマッピングし、ベアラ4がQoSフロー4にマッピングするというベアラとQoSフローとのマッピング関係を設定する。その後、AMFは、設定されたQoSフロー、マッピング関係およびContainerでの情報を、ターゲット5G基地局に送信するHandover Requestで当該ターゲット5G基地局に知らせる。ターゲット5G基地局は、取得した情報から当該UEの5G基地局の転送トンネルを設定し、QoSフロー1で転送するデータを転送するためのデータ転送トンネルをPDU Session1に割り当て、QoSフロー3、4で転送するデータを転送するためのデータ転送トンネルをPDU Session2に割り当てる。Handover Request Ackによって、当該5G基地局の転送トンネルをAMFにフィードバックする。ここで、Handover Request Ackは、ターゲットUEの対応する各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかをさらに付帯し、ベアラ1、3、4および/またはQoSフロー1、3、4に転送データがあることをAMFに知らせる。
【0057】
なお、5Gコアネットワークからベアラに設定したQoSフローのマッピング関係は、上記の一対一のマッピング関係に限られず、一対複数または複数対一の関係であってもよく、同様にトンネルの設定方式も多様であり、ここでは繰り返して記載しない。
【0058】
以上の記載をまとめると、本発明の実施例のデータ転送トンネル決定方法において、EPSから5Gシステムへの切り替えフローで、既存のメッセージでデータ転送の関連情報を付帯してターゲット5G基地局に知らせ、切り替え待ちのターゲットUEに5G基地局の転送トンネルを設定し、AMFが5Gコアネットワークのネットワーク要素から5Gコアネットワークの転送トンネルを取得してMMEに知らせ、MMEが4Gコアネットワークの転送トンネルをターゲットUEに割り当てソース4G基地局に送信することによって、従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、EPSから5Gシステムへの切り替えにおけるデータ転送の転送準備を実現し、データ転送の完成を保証する。
【0059】
図3に示すように、本開示の実施例は、4G基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法をさらに提供する。
当該方法において、
ターゲットUEがシステム切り替え条件を満たした場合、データ転送情報をMMEに送信し、前記MMEから前記データ転送情報をAMFに転送するステップ301を含む。
ここで、データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての前記4G基地局から決定された指示を含む。
【0060】
このように、本開示の実施例の方法を応用する基地局は、ソース4G基地局として、測定報告に基づき、ターゲットUEがEPSから5Gシステムへの切り替え条件を満たした場合、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、当該ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての当該4G基地局から決定された指示を含むデータ転送情報を生成してMMEに送信し、当該MMEからAMFに転送する。その後、AMFによってターゲット5G基地局に転送される。よって、4GシステムでターゲットUEのトラフィック処理状況を当該ターゲット5G基地局に知らせ、5G基地局の転送トンネル設定を行う。
【0061】
ここで、前記のデータ転送情報をMMEに送信することは、
前記データ転送情報が付帯された切り替え要請メッセージを前記MMEに送信することを含む。
【0062】
EPSから5Gシステムへの切り替えプロセスフローを参照し、ソース4G基地局からHandover RequiredをMMEに送信することが好ましい。
【0063】
ここで、Handover Requiredのメッセージフォーマットを考慮し、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージのトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要請メッセージの情報エレメントに位置する。
【0064】
当該データ転送情報は、Handover RequiredのContainerまたはHandover RequiredのIEに位置して伝達される。
【0065】
本開示の実施例のデータ転送トンネル決定方法において、ターゲットUEがEPSから5Gシステムへの切り替え条件を満たした場合、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、当該ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての当該4G基地局から決定された指示を含むデータ転送情報を生成してMMEに送信し、当該MMEからAMFに転送する。その後、AMFによってターゲット5G基地局に転送される。よって、4GシステムでターゲットUEのトラフィック処理状況を当該ターゲット5G基地局に知らせ、5G基地局の転送トンネル設定を行う。従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、EPSから5Gシステムへの切り替えでのデータ転送をより簡単に実現させることができる。
【0066】
なお、本開示の実施例のデータ転送トンネル決定方法は、AMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法とは協同的に完成され、上記のAMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法の実施例の実現方式が当該実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0067】
図4に示すように、本開示の実施例は、5G基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法をさらに提供する。
当該方法において、
AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信するステップ401と、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、前記ターゲットUEの5G基地局の転送トンネル情報を設定するステップ402と、
前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信するステップ403と、
を含む。
【0068】
上記ステップ401~ステップ403によって、本開示の実施例の5Gシステムに応用されるデータ転送トンネル決定方法において、AMFから送信されたデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信すると、ターゲットUEのベアラで転送データが存在するベアラを知ることができ、5Gコアネットワークから、転送データが存在するベアラにQoSフローを設定する。さらに、当該ターゲットUEに5G基地局の転送トンネル情報を正確に設定してAMFに送信し、のちのデータ転送の完成を保証する。
【0069】
5GシステムのAMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法の実施例によれば、AMFから当該ターゲット5G基地局にHandover Requestを送信して前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を付帯することが好ましい。
よって、ステップ401は、
前記AMFから送信された切り替え要求を受信することを含み、
前記切り替え要求に前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0070】
データ転送情報がメッセージのContainerまたはIEに付帯されるため、AMFは、データ転送情報のトランスペアレント時に、各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかを把握できないが、データ転送情報がIEに位置して転送される場合、各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかを把握できる。
よって、ステップ403は、
前記切り替え要求に基づいて、前記5G基地局の転送トンネル情報が付帯された切り替え応答を前記AMFに送信することを含む。
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含む。
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0071】
ここで、データ転送情報のトランスペアレントにおいて、ターゲット5G基地局から、ターゲットUEの対応する各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかをAMFに知らせる必要があるため、5G基地局の転送トンネル情報は、当該ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび当該ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、当該5G基地局の転送トンネル情報を切り替え応答Handover Request AckによってAMFに送信する。データ転送情報がIEに位置して転送される場合、ターゲット5G基地局は、ターゲットUEの対応する各ベアラおよび/またはQoSフローにデータ転送が存在するかをAMFに知らせる必要がない。5G基地局転送トンネル情報は、当該ターゲットUEの5G基地局転送トンネルのみを含み、切り替え応答Handover Request Ackに当該5G基地局の転送トンネル情報を付帯してAMFに送信する。
【0072】
本開示の実施例のデータ転送トンネル決定方法において、AMFから送信されたデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信すると、ターゲットUEのベアラで転送データが存在するベアラを知ることができ、5Gコアネットワークから、転送データが存在するベアラにQoSフローを設定する。さらに、当該ターゲットUEに5G基地局の転送トンネル情報を正確に設定してAMFに送信する。従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、のちのデータ転送の完成を保証し、EPSから5Gシステムへの切り替えでのデータ転送をより簡単に実現させることができる。
【0073】
なお、本開示の実施例のデータ転送トンネル決定方法は、AMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法とは協同的に完成され、上記のAMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法の実施例の実現方式が当該実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0074】
図5に示すように、本開示の実施例は、トランシーバ510と、メモリ520と、プロセッサ530と、前記メモリ520に格納されて前記プロセッサ530で実行可能なコンピュータプログラムを含むAMFをさらに提供する。
前記トランシーバ510は、
MMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信し、5GコアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoSフロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得することと、
ここで、前記データ転送情報は、EPSから前記ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係をターゲット5G基地局に送信することと、
前記ターゲット5G基地局から前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信することと、に用いられる。
【0075】
ここで、前記トランシーバ510は、さらに、ソース4G基地局から送信される切り替え要請メッセージをMMEが受信した後に送信した転送リディレクト要求を受信することに用いられ、前記切り替え要請メッセージに前記データ転送情報が付帯され、前記転送リディレクト要求に前記データ転送情報が付帯される。
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求のトランスペアレント・コンテナにそれぞれ位置し、または、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求の情報エレメントにそれぞれ位置する。
【0076】
ここで、前記トランシーバ510は、さらに、前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯された切り替え要求を前記ターゲット5G基地局に送信することに用いられ、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0077】
ここで、前記トランシーバ510は、さらに、前記ターゲット5G基地局から前記切り替え要求に基づいて送信される切り替え応答を受信することに用いられ、前記切り替え応答に前記5G基地局の転送トンネル情報が含まれる。
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0078】
ここで、前記トランシーバ510は、さらに、前記5G基地局の転送トンネル情報に基づき、5Gコアネットワークから前記ターゲットUEに設定した5Gコアネットワークの転送トンネルを取得し、前記5Gコアネットワークの転送トンネルを前記MMEに送信し、前記MMEから前記ターゲットUEに4Gコアネットワークの転送トンネルを再度割り当て、前記4Gコアネットワークの転送トンネルをソース4G基地局に送信することに用いられる。
【0079】
図5において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ530をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ520をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ510は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ530は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ520は、プロセッサ530による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0080】
図6に示すように、本開示の実施例は、トランシーバ610と、メモリ620と、プロセッサ630と、前記メモリ620に格納されて前記プロセッサ630で実行可能なコンピュータプログラムを含み、4Gシステムに応用される基地局をさらに提供する。
前記トランシーバ610は、ターゲットUEがシステム切り替え条件を満たした場合、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての前記基地局から決定された指示を含むデータ転送情報をMMEに送信することに用いられ、
前記データ転送情報は、前記MMEからAMFに転送される。
【0081】
ここで、前記トランシーバ610は、さらに、前記データ転送情報が付帯された切り替え要請メッセージを前記MMEに送信することに用いられる。
【0082】
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージのトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要請メッセージの情報エレメントに位置する。
【0083】
同様に、図6に示すように、本開示の実施例は、トランシーバ610と、メモリ620と、プロセッサ630と、前記メモリ620に格納されて前記プロセッサ630で実行可能なコンピュータプログラムを含み、5Gシステムに応用される基地局をさらに提供する。
前記トランシーバ610は、AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信することに用いられ、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含む。
前記プロセッサ630は、前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、前記ターゲットUEの5G基地局の転送トンネル情報を設定することに用いられる。
前記トランシーバ610は、さらに、前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信することに用いられる。
【0084】
ここで、前記トランシーバ610は、さらに、前記AMFから送信された切り替え要求を受信することに用いられ、
前記切り替え要求に前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯され、
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0085】
ここで、前記トランシーバ610は、さらに、前記切り替え要求に基づいて、前記5G基地局の転送トンネル情報が付帯された切り替え応答を前記AMFに送信することに用いられる。
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0086】
図6において、バスアーキテクチャ(バス600で示す)は、任意数の相互接続するバスとブリッジを含む。バス600は、プロセッサ630をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ620をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バス600は、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェース640により、バス600とトランシーバ610との間でインタフェースが提供される。トランシーバ610は、1つの部品であってもよく、複数の受信機および送信機など、複数の部品であってもよく、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ630に処理されたデータは、アンテナ650を介して無線媒体で伝送される。さらに、アンテナ650は、データを受信し、データをプロセッサ630に伝送する。
【0087】
プロセッサ630は、バス600と通常の処理を管理し、さらに計時、周囲インタフェース、電圧調節、電源管理およびほかの制御機能など、様々な機能も提供する。メモリ620は、プロセッサ630による操作実行に用いられるデータを記憶することに用いられる。
【0088】
選択可能に、プロセッサ630は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはCPLD(Complex Programmable Logic Device)である。
【0089】
図7に示すように、本開示の実施例は、AMFをさらに提供する。
AMFは、
MMEから転送されるターゲットUEのデータ転送情報を受信し、5GコアネットワークからターゲットUEの各ベアラに設定したQoSフロー、および、ベアラとQoSフローとのマッピング関係を取得するための第1受信モジュール701と、
ここで、前記データ転送情報は、EPSから前記ターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係をターゲット5G基地局に送信するための第1送信モジュール702と、
前記ターゲット5G基地局から前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて前記ターゲットUEに設定した5G基地局の転送トンネル情報を受信するための第2受信モジュール703と、
を含む。
【0090】
ここで、前記第1受信モジュールは、さらに、ソース4G基地局から送信される切り替え要請メッセージをMMEが受信した後に送信した転送リディレクト要求を受信することに用いられる。
前記切り替え要請メッセージに前記データ転送情報が付帯され、前記転送リディレクト要求に前記データ転送情報が付帯される。
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求のトランスペアレント・コンテナにそれぞれ位置し、または、前記切り替え要請メッセージと前記転送リディレクト要求の情報エレメントにそれぞれ位置する。
【0091】
ここで、前記第1送信モジュールは、さらに、前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯された切り替え要求を前記ターゲット5G基地局に送信することに用いられる。
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0092】
ここで、前記第2受信モジュールは、さらに、
前記ターゲット5G基地局から前記切り替え要求に基づいて送信される切り替え応答を受信することに用いられる。
前記切り替え応答に前記5G基地局の転送トンネル情報が含まれる。
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0093】
ここで、前記AMFは、
前記5G基地局の転送トンネル情報に基づき、5Gコアネットワークから前記ターゲットUEに設定した5Gコアネットワークの転送トンネルを取得し、前記5Gコアネットワークの転送トンネルを前記MMEに送信し、
前記MMEから前記ターゲットUEに4Gコアネットワークの転送トンネルを再度割り当て、前記4Gコアネットワークの転送トンネルをソース4G基地局に送信するための処理モジュールをさらに含む。
【0094】
なお、当該AMFは、上記実施例1のデータ転送トンネル決定方法を応用した機器であり、上記実施例1のデータ転送トンネル決定方法の実施例の実現方式が当該機器に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0095】
本発明の実施例のAMFにおいて、EPSから5Gシステムへの切り替えフローで、既存のメッセージでデータ転送の関連情報を付帯してターゲット5G基地局に知らせ、切り替え待ちのターゲットUEに5G基地局の転送トンネルを設定し、AMFが5Gコアネットワークのネットワーク要素から5Gコアネットワークの転送トンネルを取得してMMEに知らせ、MMEが4Gコアネットワークの転送トンネルをターゲットUEに割り当てソース4G基地局に送信することによって、従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、EPSから5Gシステムへの切り替えにおけるデータ転送の転送準備を実現し、データ転送の完成を保証する。
【0096】
図8に示すように、本開示の実施例は、4Gネットワークに応用される基地局をさらに提供する。
当該基地局は、
ターゲットUEがシステム切り替え条件を満たした場合、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての前記基地局から決定された指示を含むデータ転送情報をMMEに送信するための第2送信モジュール801を含み、
ここで、前記データ転送情報は、前記MMEからAMFに転送される。
【0097】
ここで、前記第2送信モジュールは、さらに、
前記データ転送情報が付帯された切り替え要請メッセージを前記MMEに送信することに用いられる。
【0098】
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要請メッセージのトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要請メッセージの情報エレメントに位置する。
【0099】
なお、当該基地局は、上記実施例2のデータ転送トンネル決定方法を応用した基地局であり、上記実施例2のデータ転送トンネル決定方法の実施例の実現方式が当該基地局に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0100】
本開示の実施例の基地局において、ターゲットUEがEPSから5Gシステムへの切り替え条件を満たした場合、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、当該ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての当該4G基地局から決定された指示を含むデータ転送情報を生成してMMEに送信し、当該MMEからAMFに転送する。その後、AMFによってターゲット5G基地局に転送される。よって、4GシステムでターゲットUEのトラフィック処理状況を当該ターゲット5G基地局に知らせ、5G基地局の転送トンネル設定を行う。従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、EPSから5Gシステムへの切り替えでのデータ転送をより簡単に実現させることができる。
【0101】
図9に示すように、本開示の実施例は、5Gネットワークに応用される基地局をさらに提供する。
当該基地局は、
AMFから送信されるターゲットUEのデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信するための第3受信モジュール901と、
ここで、前記データ転送情報は、EPSからターゲットUEに割り当てたベアラリスト、および、前記ターゲットUEの対応する各ベアラにデータ転送が存在するかについての、ソース4G基地局から決定された指示を含み、
前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係に基づいて、前記ターゲットUEの5G基地局の転送トンネル情報を設定するための設定モジュール902と、
前記5G基地局の転送トンネル情報を前記AMFに送信するための第3送信モジュール903と、
を含む。
【0102】
ここで、前記第3受信モジュールは、さらに、
前記AMFから送信された切り替え要求を受信することに用いられ、
前記切り替え要求に前記データ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係が付帯された。
ここで、前記データ転送情報は、前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置し、または、前記切り替え要求の情報エレメントに位置する。
【0103】
ここで、前記第3送信モジュールは、さらに、
前記切り替え要求に基づいて、前記5G基地局の転送トンネル情報が付帯された切り替え応答を前記AMFに送信することに用いられる。
ここで、前記データ転送情報が前記切り替え要求のトランスペアレント・コンテナに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルおよび前記ターゲットUEのデータ転送が存在するベアラおよび/またはQoSフローを含み、
前記データ転送情報が前記切り替え要求の情報エレメントに位置する場合、前記5G基地局の転送トンネル情報は、前記ターゲットUEの5G基地局転送トンネルを含む。
【0104】
なお、当該基地局は、上記実施例3のデータ転送トンネル決定方法を応用した基地局であり、上記実施例3のデータ転送トンネル決定方法の実施例の実現方式が当該基地局に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0105】
本開示の実施例の基地局において、AMFから送信されたデータ転送情報、設定されたQoSフロー、およびベアラとQoSフローとのマッピング関係を受信すると、ターゲットUEのベアラで転送データが存在するベアラを知ることができ、5Gコアネットワークから、転送データが存在するベアラにQoSフローを設定する。さらに、当該ターゲットUEに5G基地局の転送トンネル情報を正確に設定してAMFに送信する。従来技術のEPSシステムに影響を与えず、シグナリングの損耗を増加させずに、のちのデータ転送の完成を保証し、EPSから5Gシステムへの切り替えでのデータ転送をより簡単に実現させることができる。
【0106】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のAMFに応用されるデータ転送トンネル決定方法のステップが実現される。
【0107】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の4Gシステム基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法のステップが実現される。
【0108】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の5Gシステム基地局に応用されるデータ転送トンネル決定方法のステップが実現される。
【0109】
ここで、前記のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、たとえば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0110】
なお、この明細書に記載の多くの機能的部材は、その実現方式の独立性を強調するために、モジュールと称される。
【0111】
本開示の実施例において、モジュールは、各種類のタイプのプロセッサによって実行されるよう、ソフトウェアによって実現される。たとえば、1つの標識される実行可能なコードモジュールは、コンピュータ指令の1つまたは複数の物理または論理ブロックを含み、たとえば、対象、プロセスまたは関数として構築される。それにかかわらず、標識されるモジュールの実行可能なコードは、物理的に一緒に位置する必要がなく、異なるビットに記憶される異なる指令を含み、これらの指令が論理的に結合すると、モジュールを構成して当該モジュールの所定の目的を実現する。
【0112】
実際に、実行可能なコードモジュールは、1つまたは複数の指令であり、異なるコードセグメント、異なるプログラムに位置してもよく、複数の記憶機器を跨いで位置してもよい。同様に、オペレーティングデータは、モジュール内で識別可能であり、あらゆる適切な形式で実現可能であり、あらゆる適切なタイプのデータ構造に組織されることもできる。前記オペレーティングデータは、単一のデータセットとして収集され、または異なる位置に分布し(異なる記憶機器にあることを含む)、少なくとも一部が電子信号のみとしてシステムまたはネットワークに存在する。
【0113】
モジュールがソフトウェアによって実現可能である場合、関連技術でハードウェア工程のレベルを考慮し、ソフトウェアで実現可能なモジュールは、コストを考慮しない場合、当業者が対応するハードウェア回路を構築して対応な機能を実現することができる。前記ハードウェア回路は、通常のVLSL(Very Large Scale Integration)回路、ゲートアレイ、または、論理チップやトランジスタといった関連技術の半導体やほかの分離素子を含む。モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスで実現可能である。
【0114】
上記の例示的な実施例を、これらの図面を参照して記載したが、本開示の精神や教示を逸脱せずに多くの異なる形態および実施例は可能である。よって、本開示は、ここで言及されている例示的な実施例の制限として構築されてはならない。より適切に言うと、これらの例示的な実施例は、本開示を完璧で完全なものにしかつ本開示の範囲を当業者に伝えるために提供される。これらの図面では、明晰を図るために、構成のサイズおよび相対的なサイズは、誇張されることがある。ここで使用されている用語は、特定の例示的な実施例を記載するという目的に基づいたものであり、制限のためのものとする意図がない。たとえば、明細書で明確な断りがなければ、単数形式の「1」、「一つ」および「当該」は、複数の形態も含むことを意図とする。さらに、用語「含む」および/または「含有」は、本明細書に用いられる場合、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素及び/又は構成要素の存在を示すが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素及び/又はその集合の存在または追加を排除しない。ほかに断りがなければ、記載の際に、一つの値の範囲は、当該範囲の上限、下限およびその間の任意のサブ範囲を含む。
【0115】
以上記載されたのは、本開示の好適な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9