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特許7241808情報処理端末、画面共有方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-09
(45)【発行日】2023-03-17
(54)【発明の名称】情報処理端末、画面共有方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/50 20220101AFI20230310BHJP
   H04L 65/403 20220101ALI20230310BHJP
【FI】
H04L67/50
H04L65/403
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021095241
(22)【出願日】2021-06-07
(65)【公開番号】P2022187286
(43)【公開日】2022-12-19
【審査請求日】2021-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】牧 耕太郎
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-060851(JP,A)
【文献】特開平09-062631(JP,A)
【文献】特開2021-189928(JP,A)
【文献】特開2008-193402(JP,A)
【文献】特開2017-220131(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0024100(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第114911385(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/50
H04L 65/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ会議に対応するUC(Unified Communications)アプリケーションの動作のもとで、情報処理端末にて動作する前記UCアプリケーション以外のアプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込み、取り込んだ共有対象のアプリケーション画面が他の情報処理端末にて出力されるようにする画面共有処理部を備える情報処理端末において、
共有代理アプリケーションに対応する機能を実行する共有代理アプリケーション部を備え、
前記共有代理アプリケーション部は、
前記情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面のうちから、埋め込み対象のアプリケーション画面を設定する画面設定部と、
前記画面設定部により選択された前記埋め込み対象のアプリケーション画面を埋め込んだ共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を生成する画面生成部とを備え
前記画面共有処理部は、前記共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込むように設定する
情報処理端末。
【請求項2】
前記画面設定部は、所定の複数のキーに対するホットキー操作が行われたことに応じて、当該ホットキー操作が行われたときにアクティブの状態にあったアプリケーション画面を、前記埋め込み対象のアプリケーション画面として設定する
請求項1に記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記画面設定部は、起動されているアプリケーションごとのアプリケーション画面を選択可能な選択画面を表示し、表示された選択画面に対する操作によって選択されたアプリケーション画面を、前記埋め込み対象のアプリケーション画面として設定する
請求項1に記載の情報処理端末。
【請求項4】
前記画面生成部は、前記画面設定部により埋め込み対象として設定されたアプリケーション画面について、埋め込み対象として設定されていることが示される所定の態様を付与して表示させる
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理端末。
【請求項5】
ウェブ会議に対応するUC(Unified Communications)アプリケーションの動作のもとで、情報処理端末にて動作する前記UCアプリケーション以外のアプリケーションアプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込み、取り込んだ共有対象のアプリケーション画面が他の情報処理端末にて出力されるようにする画面共有処理部を備える情報処理端末における画面共有方法であって、
前記情報処理端末は、共有代理アプリケーションに対応する機能を実行する共有代理アプリケーション部を含み、
前記共有代理アプリケーション部は、
前記情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面のうちから、埋め込み対象のアプリケーション画面を設定するステップと、
前記埋め込み対象のアプリケーション画面を設定するステップにより設定された前記埋め込み対象のアプリケーション画面を共有代理アプリケーションのアプリケーション画面に重畳する処理を実行することにより、前記埋め込み対象のアプリケーション画面が埋め込まれた共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を生成するステップとを含み、
前記画面共有処理部は、前記共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込むように設定するステップを含む
画面共有方法。
【請求項6】
情報処理端末としてのコンピュータを、
ウェブ会議に対応するUC(Unified Communications)アプリケーションの動作のもとで、情報処理端末にて動作する前記UCアプリケーション以外のアプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込み、取り込んだ共有対象のアプリケーション画面が他の情報処理端末にて出力されるようにする画面共有処理部と、
共有代理アプリケーションに対応する機能を実行する共有代理アプリケーション部として機能させるためのプログラムであり、
前記共有代理アプリケーション部は、
前記情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面のうちから、埋め込み対象のアプリケーション画面を設定する画面設定部と、
前記画面設定部により選択された前記埋め込み対象のアプリケーション画面を埋め込んだ共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を生成する画面生成部とを備え、
前記画面共有処理部は、前記共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込むように設定する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理端末、画面共有方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、複数のクライアント端末がサーバを介して行われるウェブ会議において画面を共有するようにされた技術が知られている。つまり、1のクライアント端末がアプリケーションの画像をサーバ経由で他のクライアント端末に送信することで、複数のクライアント端末で同じアプリケーションの画面を表示することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-57927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなウェブ会議を実現するUC(Unified Communications)システムにおいて画面共有をするにあたり、ユーザが画面を共有させるための操作性が向上されるようにすることが好ましい。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、UCシステムにおいて画面共有をするにあたり、ユーザが画面を共有させる際の操作性が向上されるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込み、取り込んだ共有対象のアプリケーション画面が他の情報処理端末にて出力されるようにする画面共有処理部を備える情報処理端末において、共有代理アプリケーションに対応する機能を実行する共有代理アプリケーション部を備え、前記共有代理アプリケーション部は、前記情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面のうちから、埋め込み対象のアプリケーション画面を設定する画面設定部と、前記画面設定部により選択された前記埋め込み対象のアプリケーション画面を埋め込んだ共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を生成する画面生成部とを備える情報処理端末である。
【0007】
また、本発明の一態様は、情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込み、取り込んだ共有対象のアプリケーション画面が他の情報処理端末にて出力されるようにする画面共有処理部を備える情報処理端末における画面共有方法であって、前記情報処理端末は、共有代理アプリケーションに対応する機能を実行する共有代理アプリケーション部を含み、前記共有代理アプリケーション部は、前記情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面のうちから、埋め込み対象のアプリケーション画面を設定するステップと、前記埋め込み対象のアプリケーション画面を設定するステップにより設定された前記埋め込み対象のアプリケーション画面を共有代理アプリケーションのアプリケーション画面に重畳する処理を実行することにより、前記埋め込み対象のアプリケーション画面が埋め込まれた共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を生成する画面生成部とを含む画面共有方法である。
【0008】
また、本発明の一態様は、情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として取り込み、取り込んだ共有対象のアプリケーション画面が他の情報処理端末にて出力されるようにする画面共有処理部を備える情報処理端末としてのコンピュータを、共有代理アプリケーションに対応する機能を実行する共有代理アプリケーション部として機能させるためのプログラムであり、前記共有代理アプリケーション部は、前記情報処理端末にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面のうちから、埋め込み対象のアプリケーション画面を設定する画面設定部と、前記画面設定部により選択された前記埋め込み対象のアプリケーション画面を埋め込んだ共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を生成する画面生成部とを備えるプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、UCシステムにおいて画面共有をするにあたり、ユーザが画面を共有させる際の操作性が向上されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係るUCシステムの全体的な構成例を示す図である。
図2】本実施形態に係る共有代理アプリケーションを利用したアプリケーション画面の共有のための処理の例を示す図である。
図3】本実施形態に係るUCアプリケーションのアプリケーション画面においてターゲット画面が共有されたときの態様例を示す図である。
図4】本実施形態に係る情報処理端末の機能構成例を示す図である。
図5】本実施形態に係る報処理装置が、共有代理アプリケーションのもとでのターゲット画面の埋め込みに対応して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
図6】本実施形態の第1変形例に係るターゲット選択画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態>
[UCシステムの全体的構成例]
図1は、本実施形態のUCシステムの全体的な構成例を示している。本実施形態のUCシステムは、複数の情報処理端末100(情報処理端末の一例)とUCサーバ200とを備える。
情報処理端末100は、ウェブ会議に参加する複数のユーザUのそれぞれが使用する端末である。情報処理端末100は、UCサーバ200とネットワーク経由で通信可能に接続される。
本実施形態の情報処理端末100は、UCシステムのもとで行われるウェブ会議に対応するアプリケーションソフトウェア(UCアプリケーション)がインストールされている。ユーザUは、UCアプリケーションを起動させ、UCアプリケーションを特定のURLにアクセスさせることによりウェブ会議への参加が可能なようにされる。
あるいは、ユーザが情報処理端末100にインストールされたウェブブラウザを特定のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスさせることによりウェブ会議への参加が可能なようにされてもよい。
以降の説明においては、情報処理端末100にインストールされたUCアプリケーションを利用してウェブ会議を行うようにされる場合を例に挙げる。
【0012】
また、本実施形態の情報処理端末100は、共有代理アプリケーションがインストールされる。共有代理アプリケーションは、UCアプリケーションによるウェブ会議のもとで行われる画面共有に際して共有対象となるアプリケーション画面の切り替えを、UCアプリケーションに代わって実行可能なアプリケーションである。
【0013】
本実施形態の情報処理端末100は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などであってよい。
【0014】
[UCアプリケーションによる画面共有について]
本実施形態のUCシステムにより実現されるウェブ会議では、画面共有が可能とされている。
一例として、UCアプリケーションのもとでの画面共有のための一連の操作(画面共有操作)は以下のようになる。ウェブ会議を行っているユーザUのうちの1のユーザUが共有元となって、自分の情報処理端末100にて表示させている画面を他のユーザUと共有しようとする場合、共有元のユーザUは、UCアプリケーションのアプリケーション画面(UCアプリケーション画面)において配置される画面共有ボタンを操作する。
画面共有ボタンが操作されたことに応じて、UCアプリケーション画面においては、共有対象選択画面が表示される。共有対象選択画面においては、共有対象の候補となる画面ごとに対応するパネルが配置されている。共有対象選択画面には、デスクトップ画面に対応するパネルと、現在において起動されているアプリケーションごとに対応するアプリケーション画面のパネルとが配置される。
【0015】
画面共有にあたり共有元となるユーザUは、共有対象選択画面から共有対象とする画面のパネルを選択したうえで決定ボタンを操作する。決定ボタンが操作されたことに応じて、UCアプリケーションは、決定ボタンの操作時に選択されていたパネルに対応する画面を共有対象として設定する。UCアプリケーションが動作する情報処理端末100は、共有対象として決定した画面のデータを、共有画面データとしてUCサーバ200に送信する。
【0016】
UCサーバ200は、共有元のUCアプリケーションから受信した共有画面データを、他の共有先のUCアプリケーションが動作する情報処理端末100に送信する。これにより、共有先のUCアプリケーションが動作する情報処理端末100にて表示されるUCアプリケーション画面にて、共有対象の画面が表示される。このようにして共有先のUCアプリケーション画面にて表示される共有対象の画面は、例えば操作に応じた変化や動画等の表示の変化が共有元にて生じている場合には、同様の変化が共有先においても生じるようにして反映される。
【0017】
このようにして、UCアプリケーションによるウェブ会議では、画面共有機能により1のユーザUの情報処理端末100にて表示されている画面を、他のユーザUの情報処理端末100においても同期するようにして表示させることができる。つまり、同じウェブ会議に対応して情報処理端末100にて動作するUCアプリケーション間で画面の共有が行われる。
【0018】
上記の共有対象選択画面においては、画面の種類としてデスクトップ画面とアプリケーション画面とが選択可能なようにされている。つまり、UCアプリケーションの画面共有機能としては、画面の種類としてみた場合には、デスクトップ画面の共有とアプリケーション画面(アプリケーションウィンドウ)の共有とが可能とされている。
【0019】
デスクトップ画面が共有される場合、共有先のUCアプリケーション画面においては、デスクトップ画面全体が表示されている。このため、共有先のUCアプリケーション画面にて共有されているデスクトップ画面には、共有元のユーザUにとっては共有先のユーザUに見せたくない情報までもが表示されてしまう場合がある。
【0020】
一方、アプリケーション画面が共有される場合、共有先のUCアプリケーション画面においては共有対象とされたアプリケーション画面のみが表示され、共有元のデスクトップ画面は表示されない。このため、アプリケーション画面が共有される場合には、共有元のデスクトップ画面上の情報を共有先のユーザUに見せないようにすることができる。
【0021】
しかしながら、共有元のユーザUが共有対象とするアプリケーション画面を切り替えようとする場合には、まず、画面共有を解除する操作を行う。この後に、ユーザは、前述のように画面共有ボタンの操作から始まる画面共有操作を再度行って、次に共有対象とするアプリケーション画面の選択と決定と行うことになる。このように、UCアプリケーションのもとでアプリケーション画面を切り替えるにあたっては、操作に手間と時間がかかる。例えば、ウェブ会議を円滑に進めることなどを考慮すれば、アプリケーション画面の切り替えの操作が効率良く行われるようにすることが求められる。
【0022】
そこで、本実施形態においては、UCアプリケーションがインストールされた情報処理端末100に、さらに共有代理アプリケーションをインストールするようにされる。そのうえで、共有元のユーザUは、UCアプリケーションによるウェブ会議に際して、以下に説明するようにして、共有代理アプリケーションを利用して、共有対象のアプリケーション画面の切り替えが可能なようにされる。
【0023】
[共有代理アプリケーション利用によるアプリケーション画面共有]
図2は、共有代理アプリケーションを利用したアプリケーション画面の共有のための処理の例を模式的に示している。
共有元のユーザUは、UCアプリケーションによりウェブ会議を行っているときにアプリケーション画面を共有させるにあたっては、UCアプリケーションとともに共有代理アプリケーションも起動させておくようにする。
そのうえで、共有元のユーザUは、ウェブ会議にて自分の(共有元の)情報処理端末100にて動作するアプリケーションのアプリケーション画面を共有させるにあたっては、前述の画面共有操作を行って、共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20を共有対象として設定する。
【0024】
このようにして共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20が共有対象として設定されたことに応じて、UCアプリケーションは、共有対象として設定されたアプリケーション画面20のデータを共有画面データとしてUCサーバ200に送信する。UCサーバ200は、受信された共有画面データを、他の共有先の情報処理端末100に送信する。
これにより、共有先の情報処理端末100の表示部の表示面にて表示されるUCアプリケーションのアプリケーション画面11においては、共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20が埋め込まれた状態で表示される。つまり、同じウェブ会議に参加している各ユーザUの情報処理端末100にて、共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20の共有が行われる。
【0025】
共有代理アプリケーションは、当該共有代理アプリケーションがインストールされている情報処理端末100にて起動済みのアプリケーションのアプリケーション画面のうち、指定されたアプリケーション画面を自己のアプリケーション画面に埋め込んで表示させる機能を有している。何らかのアプリケーション画面の埋め込みが行われていない共有代理アプリケーションのアプリケーション画面は、例えば背景が無地の状態であってよい。
【0026】
共有元のユーザは、上記のようにしてウェブ会議にて共有させた共有代理アプリケーションのアプリケーション画面に対して、ユーザUが本来共有させたいアプリケーション画面(ターゲット画面)を埋め込ませるための操作(画面埋め込み操作)を行う。
画面埋め込み操作は、ターゲット画面を選択して、選択したアプリケーション画面の共有代理アプリケーションのアプリケーション画面への埋め込み実行を指示する操作である。
本実施形態における画面埋め込み操作は、デスクトップ画面にてターゲット画面とするアプリケーション画面をアクティブの状態とする操作(画面アクティブ化操作)と、ターゲット画面がアクティブの状態で行う所定の複数キーを対象とするホットキー操作(ターゲット画面設定操作)とを含む。
【0027】
図2においては、3つのアプリケーション画面31(31-1、31-2、31-3)によるアプリケーション画面群30が示されている。3つのアプリケーション画面31は、共有元の情報処理端末100において起動済みのアプリケーションにより開かれているアプリケーション画面(アプリケーションウィンドウ)である。つまり、同図は、共有元の情報処理端末100において3つのアプリケーションが起動済みである場合の例に対応する。この場合、3つのアプリケーション画面31が、ターゲット画面の候補となる。
同図では、共有元のユーザUが、3つのアプリケーション画面31のうち、アプリケーション画面31-2をターゲット画面として指定する画面埋め込み操作を行った場合の例が示されている。これにより、共有元の情報処理端末100の共有代理アプリケーションは、アプリケーション画面31-2をターゲット画面として、当該共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20に埋め込む処理を実行する。
【0028】
この際、情報処理端末100は、例えばGPU等のメモリ上で共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20の画像データを展開させ、展開されたアプリケーション画面20の画像データに対して、ターゲット画面とされたアプリケーション画面31-2の画像データを重畳する画像処理を実行してよい。これにより、アプリケーション画面31-2をターゲット画面として、当該共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20に埋め込む処理が実現される。
【0029】
共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20は、共有元と共有先とのUCアプリケーション間で共有されている状態にある。このため、上記の画面埋め込み操作によりアプリケーション画面31-2が埋め込まれたことによる共有代理アプリケーションのアプリケーション画面の変化は、共有先のUCアプリケーションのアプリケーション画面においても反映される。つまり、図2に示すように、共有先の情報処理端末100のデスクトップ画面10にて表示されるUCアプリケーションのアプリケーション画面11において、埋め込みが行われたアプリケーション画面31-2が表示される。
【0030】
また、ターゲット画面として設定されたアプリケーション画面(アプリケーションウィンドウ)が共有元の情報処理端末にて表示される際には、共有代理アプリケーションの制御によって、ターゲット画面として設定されている状態にあることが示されるように、ターゲット画面標示としての所定の態様が与えられる。本実施形態のターゲット画面標示は、図示は省略するが、ターゲット画面として設定されたアプリケーション画面の外形に対して所定の色の枠を配置した態様である。この場合には、デスクトップ画面上でアプリケーション画面31-2が表示されているときには、表示されたアプリケーション画面31-2に対して所定の色の枠が配置された状態となっている。
【0031】
なお、ターゲット画面標示は、上記のように所定の色の枠を配置するものに限定されない。例えば、アプリケーション画面におけるタイトルバー等の所定位置にて、ターゲット画面として設定されていることを示すアイコンやメッセージ等が表示されるようにしてもよい。
【0032】
図3(A)は、上記のようにターゲット画面としてアプリケーション画面31-2が埋め込まれた場合に共有先の情報処理端末100において表示されるUCアプリケーションのアプリケーション画面の態様例を示している。
同図においては、共有先の情報処理端末100のデスクトップ画面10にてUCアプリケーションのアプリケーション画面11が配置されている。UCアプリケーションにより共有先の情報処理端末100にて動作している共有代理アプリケーションのアプリケーション画面が共有されている。このため、UCアプリケーションのアプリケーション画面11には共有代理アプリケーションのアプリケーション画面が表示されている。表示されている共有代理アプリケーションのアプリケーション画面においては、共有元にて埋め込みが行われたターゲット画面としてのアプリケーション画面31-2が表示されている。
このようにして、共有元のユーザUが指定したターゲット画面が、各ユーザUの情報処理端末100にて表示されるUCアプリケーションにて共有されることになる。
【0033】
また、共有元のユーザUがターゲット画面としてのアプリケーション画面31を切り替える場合には、切り替え先のアプリケーション画面31を対象として画面埋め込み操作を行えばよい。
例えば、共有元のユーザが、これまでのアプリケーション画面31-2に代えて、アプリケーション画面31-1をターゲット画面とするように切り替えを行いたい場合には、共有元のユーザUは、以下のように画面埋め込み操作を行う。つまり、共有元のユーザUは、デスクトップ画面にアプリケーション画面31-1が表示されていなければ、アプリケーション画面31-1をアクティブの状態で表示させる操作を行う。そのうえで、共有元のユーザは、画面共有に対応する所定のホットキー操作を行う。
このように画面埋め込み操作が行われたことで、アプリケーション画面31-2に代えて、アプリケーション画面31-1がターゲット画面として共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20に埋め込まれる。これに伴い、共有先の情報処理端末100において表示されるUCアプリケーションのアプリケーション画面においては、図3(A)から図3(B)への遷移として示すように、アプリケーション画面31-2が表示されていた状態から、アプリケーション画面31-1が表示される状態に遷移する。
また、この際には、デスクトップ画面にて表示されるアプリケーション画面31-1には、ターゲット画面標示としての所定の色の枠が配置されることにより、ターゲット画面として設定されていることが示される。
【0034】
また、さらに共有元のユーザが、アプリケーション画面31-1に代えて、アプリケーション画面31-3をターゲット画面とするように切り替えを行いたい場合には、共有元のユーザUは、アプリケーション画面31-3を対象に画面埋め込み操作を行えばよい。
当該画面埋め込み操作が行われたことにより、アプリケーション画面31-1に代えて、アプリケーション画面31-3がターゲット画面として共有代理アプリケーションのアプリケーション画面20に埋め込まれる。これに伴い、共有先の情報処理端末100において表示されるUCアプリケーションのアプリケーション画面においては、図3(B)から図3(C)への遷移として示すように、アプリケーション画面31-1が表示されていた状態から、アプリケーション画面31-3が表示される状態に遷移する。
また、この際には、デスクトップ画面にて表示されるアプリケーション画面31-3には、ターゲット画面標示としての所定の色の枠が配置されることにより、ターゲット画面として設定されていることが示される。
【0035】
上記のようにしてターゲット画面としてのアプリケーション画面が各ユーザUの情報処理端末100にて共有されているとき、共有先の情報処理端末100にて表示されているUCアプリケーションのアプリケーション画面には、ターゲット画面が表示されている状態にある。このときに表示されているターゲット画面は、共有先の情報処理端末100のUCアプリケーションが共有している共有代理アプリケーションのアプリケーション画面に埋め込まれたものである。つまり、共有先の情報処理端末100にて表示されているターゲット画面は、UCアプリケーションが共有している共有代理アプリケーションのアプリケーション画面の表示内容として反映されたものとなっている。
【0036】
共有先の情報処理端末100のUCアプリケーション上で共有により表示されている画面がアプリケーション画面である場合、共有元の背景のデスクトップ画面は表示されることがない。また、共有代理アプリケーションのアプリケーション画面に表示される内容は、画面埋め込み操作によりターゲット画面として設定されたアプリケーション画面であり、例えば共有元のデスクトップ画面は表示されない。
このため、共有元のユーザUがターゲット画面を切り替える操作を行っているときであっても、共有先にて共有される共有代理アプリケーションのアプリケーション画面においては、共有元の情報処理端末100にて行われるターゲット画面の切り替えの操作の様子などは表示されない。つまり、共有元のユーザが画面共有の操作を行っているときに共有先のユーザに見せたくない情報を見せないようにすることが保証される。
【0037】
また、上記のように共有代理アプリケーションを利用して画面共有する場合において、アプリケーション画面を切り替える画面埋め込み操作は、ターゲット画面とするアプリケーション画面をアクティブの状態としたうえでホットキーを操作するという手順でよい。この場合、UCアプリケーションでアプリケーション画面を共有する場合のように、画面共有を一旦解除してから改めてアプリケーション画面を選択するような手順は省略される。つまり、共有代理アプリケーションでアプリケーション画面を切り替えるための操作としては、UCアプリケーションでアプリケーション画面を共有する場合と比較して効率が良い。
【0038】
また、本実施形態のようにUCアプリケーションとは別の共有代理アプリケーションを利用して画面共有を行うにあたっては、UCアプリケーション自体は、単にこれまでと同様の画面共有操作に応じて共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を共有対象として設定すればよい。つまり、本実施形態では、UCアプリケーションとしてのプログラムを変更しなくとも、アプリケーション画面の切り替えの操作性を向上させることができる。
【0039】
[情報処理端末の機能構成例]
図4は、情報処理端末100の機能構成例を示している。
同図の情報処理端末100は、通信部101、表示部102、操作部103、制御部104、及び記憶部105を備える。
【0040】
通信部101は、UCアプリケーションが動作する情報処理端末100とネットワーク経由で通信を行う。
表示部102は、制御部104の制御に応じて画像を表示する。
操作部103は、情報処理端末100が備える操作子や入力デバイス、情報処理端末100に接続される入力デバイス等を備えて構成され、ユーザUが操作子や入力デバイスに対して行った操作を受け付ける。
【0041】
制御部104は、情報処理端末100における各種の制御を実行する。制御部104は、UCアプリケーション部141と共有代理アプリケーション部142とを備える。
UCアプリケーション部141は、情報処理端末100にインストールされたUCアプリケーションのプログラムが実行されることにより実現される機能部である。
共有代理アプリケーション部142は、情報処理端末100にインストールされた共有代理アプリケーションのプログラムが実行されることにより実現される機能部である。
【0042】
UCアプリケーション部141は、画面共有処理部1411を備える。画面共有処理部1411は、UCアプリケーションによるウェブ会議にて行われる画面共有を実現するための処理を実行する。
画面共有処理部1411は、共有元に対応する機能として、前述のように共有対象選択画面の表示を伴う共有対象の画面の選択と、共有対象として選択された画面を共有画面データとしてUCサーバ200への送信とを実行することができる。
また、画面共有処理部1411は、共有先に対応する機能として、UCサーバ200から送信された教諭画面データをUCアプリケーションのアプリケーション画面に表示させる制御を実行することができる。
【0043】
共有代理アプリケーション部142は、画面設定部1421と画面生成部1422とを備える。
画面設定部1421は、情報処理端末100にて動作する共有代理アプリケーション以外のアプリケーションのアプリケーション画面のうちから、ユーザUによる画面埋め込み操作に応じてターゲット画面(埋め込み対象のアプリケーション画面)としてのアプリケーション画面を設定する。
画面生成部1422は、画面設定部1421により設定されたターゲット画面としてのアプリケーション画面を、共有代理アプリケーションのアプリケーション画面として生成する。
【0044】
記憶部105は、情報処理端末100に対応する各種の情報を記憶する。記憶部105は、例えばHDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置を備えて構成される。記憶部105は、情報処理端末100としてのハードウェアにて備えられるCPU(Central Processing Unit)に実行させるプログラムを記憶する。
【0045】
上記の通信部101、表示部102、操作部103、及び制御部104のそれぞれが対応する機能は、情報処理端末100のCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることにより実現される。
【0046】
[処理手順例]
図5のフローチャートを参照して、共有元の情報処理端末100にて動作する代理アプリケーションがターゲット画面の埋め込みに対応して実行する処理手順例について説明する。
ステップS101:UCアプリケーションによるウェブ会議にて、共有代理アプリケーションを利用してアプリケーション画面の共有を行うにあたり、情報処理端末100にインストールされている共有代理アプリケーションが起動されている必要がある。共有代理アプリケーションの起動トリガは、例えば共有元のユーザUによる操作に応じて発生されてもよい。また、共有代理アプリケーションについて、例えば情報処理端末100のOS(Operating System)の起動やUCアプリケーションの起動とともに起動されるべき起動項目として設定したうえで、OSやUCアプリケーションの起動に伴って起動トリガが発生するようにされてよい。
起動トリガが発生したことに応じて、共有代理アプリケーション部142は、共有代理アプリケーションを起動させる。
【0047】
ステップS102:ステップS101により起動された共有代理アプリケーションが動作している状態において、制御部104は、起動されているアプリケーションのうちのいずれか1つのアプリケーション画面をアクティブの状態とする操作(画面アクティブ化操作)が行われたか否かを判定する。当該ステップS102の処理と、次のステップS103の処理はOSにより実行されてよい。
【0048】
ステップS103:ステップS102にて画面アクティブ化操作が行われたと判定された場合、制御部104は、画面アクティブ化操作の対象とされたアプリケーション画面をアクティブ化する。つまり、制御部104は、画面アクティブ化操作の対象とされたアプリケーション画面をデスクトップ画面上にてアクティブな状態で表示させる。
【0049】
ステップS104:ステップS103の処理の後、あるいはステップS102にて画面アクティブ化操作が行われなかったと判定された場合、画面設定部1421は、ターゲット画面設定操作が行われたか否かを判定する。ターゲット画面設定操作は、前述のように、アクティブの状態のアプリケーション画面をターゲット画面として設定するための所定の複数キーを用いたホットキー操作である。
当該ステップS104にてターゲット画面設定操作が行われないと判定された場合には、ステップS102に処理が戻される。
【0050】
ステップS105:ステップS104にてターゲット画面設定操作が行われたと判定された場合、画面設定部1421は、ターゲット画面設定操作が行われたときにアクティブの状態にあったアプリケーション画面をターゲット画面として設定する。
ステップS106:画面生成部1422は、ステップS105によりターゲット画面として設定されたアプリケーション画面を埋め込んだ共有代理アプリケーションのアプリケーション画面を生成する。
【0051】
上記のステップS106により、共有代理アプリケーションのアプリケーション画面について、ターゲット画面としてのアプリケーション画面が埋め込まれた状態とすることができる。このような状態の共有代理アプリケーションのアプリケーション画面が、同じ情報処理端末100におけるUCアプリケーションにより、ウェブ会議での共有対象の画面として設定されることで、ウェブ会議にてターゲット画面を共有することになる。
【0052】
ステップS107:また、画面生成部1422は、ステップS105によりターゲット画面として設定されたアプリケーション画面に対して、例えば所定の色の枠によるターゲット画面標示を付加する。
ステップS107の処理の後はステップS102に処理が戻される。
【0053】
<変形例>
以下、実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
上記実施形態において、ターゲット画面を設定(選択)するためのターゲット画面設定操作は、ホットキー操作である場合を例に挙げた。ターゲット画面設定操作は、ホットキー操作以外の操作であってよい。本変形例として、ターゲット画面設定操作は、共有代理アプリケーションにより表示されるターゲット選択画面に対する操作であってよい。
【0054】
図6は、本変形例におけるターゲット選択画面の一例を示している。同図では、共有代理アプリケーションのターゲット画面埋込用のアプリケーション画面(アプリケーションウィンドウ)20とは別に、同じ共有代理アプリケーションのアプリケーションウィンドウとして、ターゲット選択画面21が表示された状態が示されている。ターゲット選択画面21は、共有代理アプリケーションに対して行われた所定操作に応じて表示される。
【0055】
なお、同図では、ターゲット画面埋込用のアプリケーション画面20においてアプリケーション画面の画像が埋め込まれていないときの例が示されている。しかしながら、前回のターゲット画面の設定により既にアプリケーション画面が設定されている場合には、ターゲット画面埋込用のアプリケーション画面20においては、前回のターゲット画面の設定によるアプリケーション画面の画像が埋め込まれた状態となっていてよい。
【0056】
同図のターゲット選択画面21においては、情報処理端末100にて起動されているアプリケーションのアプリケーション画面の一覧が表示される。具体的には、例えば同図のように、ターゲット選択画面21において、情報処理端末100にて起動されているアプリケーションのアプリケーション画面ごとに対応する画面選択ボタン211が配置される。
画面選択ボタン211ごとに対応するアプリケーション画面は、例えば情報処理端末100がパーソナルコンピュータである場合には、デスクトップ画面のタスクバーにおいて配置されるボタンにより提示されるアプリケーション画面が対応する。
画面選択ボタン211においては、対応のアプリケーション画面をキャプチャした画像が表示されている。
【0057】
共有元のユーザUは、ターゲット選択画面21にて配置される画面選択ボタン211のうちから、ウェブ会議にて共有対象とするアプリケーション画面に対応する画面選択ボタン211を選択し、選択した画面選択ボタン211を操作する。操作された画面選択ボタン211は、選択中にあることが示される所定の態様の変化が与えられる。
共有元のユーザUは、共有対象とするアプリケーション画面の画面選択ボタン211を選択したうえで、ターゲット選択画面にて配置される確定ボタンBT1を操作する。確定ボタンBT1が操作されたことに応じて、選択中の状態にあった画面選択ボタン211に対応するアプリケーション画面がターゲット画面として設定される。
このようにターゲット画面が設定されたことに応じて、ターゲット選択画面21が消去され、代わりにターゲット画面埋込用のアプリケーション画面20がアクティブの状態で表示される。このときのターゲット画面埋込用のアプリケーション画面20においては、ターゲット画面として設定されたアプリケーション画面が新たに埋め込まれた状態となっている。この際、前回のターゲット画面の設定により既にターゲット画面として或るアプリケーション画面が設定されていた場合には、アプリケーション画面20に埋め込まれる画像は、前回のターゲット画面の設定によるアプリケーション画面から、今回のターゲット画面の設定によるアプリケーション画面に変更される。
【0058】
また、この場合にも、ターゲット画面とされたアプリケーション画面としてのアプリケーションウィンドウは、共有元のデスクトップ画面にて、共有代理アプリケーションの制御によって、ターゲット画面標示が当たられるようにして表示が行われる。
【0059】
なお、ターゲット選択画面21におけるキャンセルボタンBT2が消去された場合には、ターゲット画面の設定が行われることなくターゲット選択画面21が消去される。
【0060】
[第2変形例]
例えば共有代理アプリケーションのインストールに伴い、アプリケーション画面(アプリケーションウィンドウ)のタイトルバーに対する右クリック等の操作に応じて表示されるショートカットメニューにおいて、ターゲット画面設定のメニュー項目が追加されるようにしてよい。
この場合、共有元のユーザUは、ターゲット画面を設定(選択)するためのターゲット画面設定操作として、ターゲット画面とするアプリケーション画面のタイトルバーに対する右クリックの操作によりショートカットメニューを表示させ、表示されたショートカットメニューにおけるメニュー項目のうちから、ターゲット画面設定のメニュー項目を選択する操作を行うようにされてよい。
【0061】
[第3変形例]
共有代理アプリケーションは複数のターゲット画面を設定可能とされたうえで、1の共有代理アプリケーションのアプリケーション画面においてターゲット画面として設定された複数のアプリケーション画面が並べられるようにして表示されてよい。
あるいは、設定された複数のターゲット画面としてのアプリケーション画面のうちのいずれか1つが共有代理アプリケーションのアプリケーション画面において表示されるようにしたうえで、所定の複数キーによるホットキー操作等に応じて、順次、共有代理アプリケーションのアプリケーション画面において表示されるターゲット画面としてのアプリケーション画面が切り替え可能なようにされてもよい。
【0062】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上記の実施形態及び変形例において説明した各構成は、矛盾しない限り任意に組み合わせることができる。
【0063】
また、上述した実施形態における情報処理端末100の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0064】
100 情報処理端末、101 通信部、102 表示部、103 操作部、104 制御部、105 記憶部、141 UCアプリケーション部、142 共有代理アプリケーション部、200 UCサーバ、211 画面選択ボタン、1411 画面共有処理部、1421 画面設定部、1422 画面生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6