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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-10
(45)【発行日】2023-03-20
(54)【発明の名称】新規な閉塞性組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/06 20060101AFI20230313BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20230313BHJP
   A61K 8/36 20060101ALI20230313BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20230313BHJP
   A61K 8/55 20060101ALI20230313BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20230313BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20230313BHJP
【FI】
A61K8/06
A61K8/34
A61K8/36
A61K8/37
A61K8/55
A61Q17/04
A61Q19/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018542673
(86)(22)【出願日】2016-10-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-11-08
(86)【国際出願番号】 US2016058578
(87)【国際公開番号】W WO2017074892
(87)【国際公開日】2017-05-04
【審査請求日】2018-05-28
【審判番号】
【審判請求日】2021-04-20
(31)【優先権主張番号】62/247,773
(32)【優先日】2015-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ブルサラ,パラヴ,アルヴィンド
(72)【発明者】
【氏名】クラーク,マーティン,ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ローリングス,アンソニー,ブイ.
【合議体】
【審判長】井上 典之
【審判官】瀬良 聡機
【審判官】野田 定文
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-505699(JP,A)
【文献】International Journal of Cosmetic Science、2012年、Vol.34、p.567~574
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K8/00-8/99
A61Q1/00-90/00
A61K9/00-9/72
A61K47/00-47/69
A61K31/33-33/44
A61K31/00-31/327
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、及び
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)C18~C30脂肪アルコールからなる群から選択される2種以上の脂肪アルコール;及び場合により(v)リン脂質を含むラメラ膜構造
を含み、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満であり、
前記アルキル両親媒性構成成分が、モノセチルまたはジセチルホスフェート塩であり、
前記分枝脂肪酸と分枝脂肪アルコールのエステルが、イソステアリルイソステアレートであり、 前記脂肪酸が、ベヘン酸であり、
前記脂肪アルコールが、セチルアルコール、セテアリルアルコール、およびべヘニルアルコールからなる群より選択された2種以上を含む脂肪アルコールの混合物であり、
前記エステル及び前記アルキル両親媒性構成成分が、10:1から1:10の重量比で存在し、
前記脂肪酸及び前ルキル両親媒性構成成分が、10:1から1:10の重量比で存在し、
前記脂肪アルコール及び前記アルキル両親媒性構成成分が、20:1から2:1の重量比で存在し、
前記ラメラ膜構造が、組成物の合計重量に基づいて5重量%から20重量%を占める、局所用水中油型エマルジョン組成物。
【請求項2】
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、及び
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)セチルアルコール及びベヘニルアルコールの混合物である、脂肪アルコール;及び場合により(v)リン脂質を含むラメラ膜構造
を含み、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満であり、
前記アルキル両親媒性構成成分が、モノセチルまたはジセチルホスフェート塩であり、
前記分枝脂肪酸と分枝脂肪アルコールのエステルが、イソステアリルイソステアレートであり、 前記脂肪酸が、ベヘン酸であり、
前記エステル及び前記アルキル両親媒性構成成分が、10:1から1:10の重量比で存在し、
前記脂肪酸及び前記アルキル両親媒性構成成分が、10:1から1:10の重量比で存在し、
前記脂肪アルコール及び前記アルキル両親媒性構成成分が、20:1から2:1の重量比で存在し、
前記ラメラ膜構造が、組成物の合計重量に基づいて5重量%から20重量%を占める、局所用水中油型エマルジョン組成物。
【請求項3】
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、及び
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)セチルアルコール及びセテアリルアルコールの混合物である、脂肪アルコール;及び場合により(v)リン脂質を含むラメラ膜構造
を含み、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満であり、
前記アルキル両親媒性構成成分が、モノセチルまたはジセチルホスフェート塩であり、
前記分枝脂肪酸と分枝脂肪アルコールのエステルが、イソステアリルイソステアレートであり、 前記脂肪酸が、ベヘン酸であり、
前記エステル及び前記アルキル両親媒性構成成分が、10:1から1:10の重量比で存在し、
前記脂肪酸及び前記アルキル両親媒性構成成分が、10:1から1:10の重量比で存在し、
前記脂肪アルコール及び前記アルキル両親媒性構成成分が、20:1から2:1の重量比で存在し、
前記ラメラ膜構造が、組成物の合計重量に基づいて5重量%から20重量%を占める、局所用水中油型エマルジョン組成物。
【請求項4】
第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比が、4:1から0.35:1である、請求項2又は3に記載の組成物。
【請求項5】
アルキル両親媒性構成成分が、カリウムジセチルホスフェート、又はカリウムモノセチルホスフェートである、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
5.0%から18%のエステルのモル%を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
2.0モル%から11モル%のアルキル両親媒性構成成分、5.0モル%から18%モル%のエステル、6モル%から20モル%の脂肪酸、及び50モル%から85モル%のアルコール、並びに場合により2.0モル%から8.0モル%のホスファチジルコリンのモル%を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
リン脂質が水素化レシチンである、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
インビトロで測定される水蒸気透過率が62g・m-2・hr-1未満である、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
哺乳動物の皮膚脂質関門を保湿、及び保護、修復、又は再建するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、局所的適用のための新規な閉塞性組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、少なくとも1種のジアルキル両親媒性構成成分、及び分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールの少なくとも1種のエステルを含むパーソナルケア組成物における使用のためのブレンドを記載している。該ブレンドは、水中油型エマルジョン組成物の油相として使用することができる。該ブレンドは、脂肪酸及び脂肪アルコールをさらに含むことができる。特許文献1に従って調製されたブレンドは、Croda International PLCからDuraQuench(商標)ブレンドとして市販されている。例えば、DuraQuench(商標)IQは、セチルリン酸カリウム、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セチルアルコール及びベヘン酸セチルを含む。DuraQuench(商標)IQ SAは、セチルリン酸カリウム、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸、セチルアルコール及びステアリン酸セチルを含む。DuraQuench(商標)ブレンドはパーソナルケア組成物における使用に適応されており、皮膚の表面上に層を形成すること及び水損失を調節することによって皮膚に加湿を提供する。非特許文献1も参照されたい。
【0003】
しかしながら、当技術分野において、上に記載されている脂質混合物及び商業的に販売されている製品中の脂質混合物と比較して、改善されたレベルの閉塞性を有する、化粧として洗練された組成物の必要が依然としてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2012/104604号
【非特許文献】
【0005】
【文献】Pennick et al., Intl J Cos Sci, 34, 567-574 (2012)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、経皮水損失(TEWL)を最小化する、例えば、身体の内側から表皮層(皮膚)を介して周囲雰囲気へ通過する水の量/分量を低減する局所用組成物を提供することである。
【0007】
本発明のさらなる目的は、便利であり、皮膚に簡便に適用され、化粧品として洗練された局所用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)少なくとも1種の脂肪アルコール;及び場合によりホスファチジルコリンを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される65g・m-2・hr-1未満の水蒸気透過率を有する、局所用水中油型エマルジョン組成物である。
【0009】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、該組成物において約50モル%から約85モル%のアルコール又はアルコールの混合物のモル%(本明細書において「mol」とも称される)を有する。別の実施形態において、モル%は約60%から約70%である。別の実施形態において、モル%は約63%から約69%である。
【0010】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、該モル%は約50モル%から約85モル%である。別の実施形態において、モル%は約50%から約65%である。別の実施形態において、モル%は約50%から約62%である。
【0011】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが少なくとも2種の脂肪アルコールを含む場合、該組成物における第2の脂肪アルコール対セチルアルコール(Duraquenchブレンドから)の量のモル比は、約4:1から約0.3:10である。別の実施形態において、該組成物における第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比は、約2:1から約0.5:1である。別の実施形態において、該組成物における第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比は、約2.0:1.0である。別の実施形態において、該組成物における第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比は、約1.25:1である。
【0012】
実施形態において、ベヘニルアルコール対セチルアルコールのモル比は、約0.3:1から約4:1である。別の実施形態において、モル比は約0.34:1から約1.25:1である。
【0013】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、該組成物における第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比は、約1.0から約1.5:1である。一実施形態において、第2の脂肪アルコールはベヘニルアルコールである。
【0014】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約2.5:1から約19:1.0の脂肪アルコール対脂肪酸のモル比を有する。別の実施形態において、モル比は約3:1から約10:1である。別の実施形態において、モル比は約5:1から約10:1である。なお別の実施形態において、モル比は約8:1から約9:1である。
【0015】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、脂肪アルコール対脂肪酸のモル比は、約2.5:1から約15:1である。別の実施形態において、モル比は約2.5:1から約6:1である。
【0016】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約4.5%から約20%の脂肪酸のモル%を有する。別の実施形態において、脂肪酸のモル%は約7%から約13%である。なお別の実施形態において、脂肪酸のモル%は約7%から約10%である。
【0017】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、脂肪酸のモル%は約6%から約20%である。別の実施形態において、脂肪酸のモル%は約15%から約20%である。なお別の実施形態において、脂肪酸のモル%は約18%から約20%である。
【0018】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、存在するならば2.0%から約8%のホスファチジルコリン(PC)のモル%を有する。別の実施形態において、該組成物は、存在するならば約7%から約8%のホスファチジルコリン(PC)のモル%を有する。
【0019】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、存在するならばホスファチジルコリン(PC)のモル%は、6%から約15.0%である。別の実施形態において、モル%は約6%から約9%である。なお別の実施形態において、モル%は約6%から約7%である。
【0020】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約35:1から約6:1の少なくとも1種の脂肪アルコール対ホスファチジルコリンのモル比を有する。別の実施形態において、モル比は約20:1から約6:1である。別の実施形態において、モル比は約10:1から約6:1である。なお別の実施形態において、モル比は約9:1から約8:1である。
【0021】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、少なくとも1種の脂肪アルコール対ホスファチジルコリンのモル比は、約20:1から約7:1である。別の実施形態において、モル比は約9:1から約4.3対1である。
【0022】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約4.0%から約18%のエステルのモル%を有する。別の実施形態において、モル%は約6%から約9%である。別の実施形態において、モル%は約7.5%から約8.5%である。なお別の実施形態において、モル%は8.0%である。
【0023】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、エステルのモル%は約5.0%から約18%である。一実施形態において、モル%は約7.5%から約14%である。別の実施形態において、モル%は約12.5%から約14%である。
【0024】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約4.0:1から約19.0:1.0の脂肪アルコール対エステルのモル比を有する。別の実施形態において、モル比は約7:1から約10:1である。別の実施形態において、モル%は約7.5から約8.5:1である。
【0025】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、脂肪アルコール対エステルのモル比は約3.4:1から約12:0:1である。別の実施形態において、モル比は約3.44から約8である。別の実施形態において、該比は約4.03:1である。
【0026】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約2%から約11%のアルキル両親媒性構成成分のモル%を有する。別の実施形態において、モル%は約4%から約8%である。なお別の実施形態において、モル%は約6.0である。
【0027】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが、モノアルキルカリウムセチルホスフェートである両親媒性構成成分を含む場合、該モル%は約4.5%から約12.5%である。別の実施形態において、モル%は約4.5%から約8%である。
【0028】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約4:1から約25:1の脂肪アルコール対アルキル両親媒性構成成分のモル比を有する。別の実施形態において、モル比は約9:1から約15:1である。なお別の実施形態において、モル比は約10:1から約13:1である。
【0029】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドが両親媒性構成成分としてモノアルキルカリウムセチルホスフェートを含む場合、脂肪アルコール対モノアルキル両親媒性構成成分のモル比は、約4:1から約13:1である。別の実施形態において、モル比は約4:1から約6:1である。
【0030】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約2.0モル%から約11モル%のアルキル両親媒性構成成分、5.0モル%から約18モル%のエステル、6モル%から約20モル%の脂肪酸、及び50~85モル%のアルコール、並びに場合により2.0モル%から約8.0モル%のホスファチジルコリンのモル%を有する。
【0031】
一実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約4.5モル%から約12モル%のモノアルキル両親媒性構成成分、約5モル%から約18モル%のエステル、約6モル%から約20モル%の脂肪酸、約50モル%から約85モル%の脂肪アルコール、及び場合により約6モル%から約15モル%のホスファチジルコリンのモル%を有する。
【0032】
別の実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、約4.5モル%から約12モル%のモノアルキル両親媒性構成成分、約7.5モル%から約14モル%のエステル、約15モル%から約20モル%の脂肪酸、約60モル%から約70モル%の脂肪アルコール、及び場合により約6モル%から約9モル%のホスファチジルコリンのモル%を有する。
【0033】
本開示の別の実施形態は、哺乳動物の皮膚脂質関門を保湿、及び保護、修復、又は再建する方法であって、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含むとともに、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物の有効量を、それを必要とする哺乳動物の皮膚に適用することを含む、方法である。
【0034】
本開示のなお別の実施形態は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含むとともに、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物の、哺乳動物の皮膚脂質関門を保湿、及び保護、修復、又は再建するための使用である。
【0035】
本開示のさらなる実施形態は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含むとともに、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物であって、哺乳動物の皮膚脂質関門を保湿、及び保護、修復、又は再建することにおける使用のための局所用水中油型エマルジョン組成物である。
【0036】
本開示のなおさらなる実施形態は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含むとともに、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物の、哺乳動物の皮膚脂質関門を保湿、及び保護、修復、又は再建するための化粧品又は医薬組成物の製造における使用である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】1%ベヘニルアルコールを含有する組成物において、DuraQuench IQ及びリン脂質のレベルを変えたときの、水蒸気透過率(WVTR)が62g・m-2・hr-1未満である望ましい領域(薄い灰色)を例示するグラフである。
図2】2.5%ベヘニルアルコールを含有する組成物において、DuraQuench IQ及びリン脂質のレベルを変えたときの、WVTRが62g・m-2・hr-1未満である望ましい領域(薄い灰色)を例示するグラフである。
図3】ラメラ構造を形成することができる水中油型エマルジョン(A)とリポソーム(B)との間の鍵となる物理的差異を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
一実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満でる、局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0039】
本発明のエマルジョン組成物は、従来技術の組成物と比較して改善されたレベルの閉塞性を有する。
【0040】
一実施形態において、該組成物は、クリーム、ローション、バーム、リップクリーム又はスティックリップバームである。実施形態において、該組成物はクリームである。別の実施形態において、該組成物はローションである。さらなる実施形態において、該組成物はバームである。なおさらなる実施形態において、該組成物はリップクリームである。別の実施形態において、該組成物はスティックリップバームである。
【0041】
該組成物は使用時に、インビトロで測定される水蒸気透過率(WVTR)が約65g・m-2・hr-1未満である。特定の実施形態において、該組成物は使用時に、インビトロで測定される水蒸気透過率が約62g・m-2・hr-1未満である。別の実施形態において、該組成物は使用時に、インビトロで測定される水蒸気透過率が約60g・m-2・hr-1未満である。
【0042】
さらなる実施形態において、該組成物は使用時に、インビトロで測定される水蒸気透過率が約45g・m-2・hr-1から約65g・m-2・hr-1である。別の実施形態において、該組成物は使用時に、インビトロで測定される水蒸気透過率が約50g・m-2・hr-1から約65g・m-2・hr-1である。別の実施形態において、該組成物は使用時に、インビトロで測定される水蒸気透過率が約50g・m-2・hr-1から約62g・m-2・hr-1である。実施形態において、該組成物は使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が約50g・m-2・hr-1から約60g・m-2・hr-1である。
【0043】
実施形態において、該組成物は使用時に、インビトロで測定される水蒸気透過率が約50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64又は65g・m-2・hr-1である。
【0044】
油相
この開示の組成物は、不連続油相を含む。不連続油相は連続水性相の全体にわたって分散される。
【0045】
実施形態において、不連続油相は、少なくとも1種の油及び/又は脂肪を含む。一実施形態において、油及び/又は脂肪は、2種以上の油及び/又は脂肪の混合物である。
【0046】
例示的な油及び脂肪としては、以下に限定されないが、脂肪酸、脂肪酸の供給源、脂肪アルコール、エステル、グリセリンのエステル(モノ-、ジ-及びトリ-エステルを含める)、ワックス、ステロール、炭化水素、精油、植物油及び食用油、シリコーン油、並びにその混合物が挙げられる。
【0047】
実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は、脂肪酸である。一実施形態において、脂肪酸は、飽和又は不飽和の分岐又は直鎖であってよいC12~C36脂肪酸である。別の実施形態において、脂肪酸はC18~C36脂肪酸である。別の実施形態において、脂肪酸はC20~C26脂肪酸である。なお別の実施形態において、脂肪酸はC22脂肪酸である。
【0048】
例示的な脂肪酸としては、以下に限定されないが、イソステアリン酸(イソオクタデカン酸としても知られている)(C18)、リノール酸(C18)、リノレン酸(C18)、オレイン酸(C18)、ミリスチン酸(テトラデカン酸としても知られている)(C14)、リシノール酸(C18)、コルンビン酸(C18)、アラキン酸(エイコサン酸としても知られている)(C20)、アラキドン酸(C20)、ヘンイコシル酸(C21)、エルカ酸(C22)、リグノセリン酸(テトラコサン酸としても知られている)(C24)、ネルボン酸(C24)、セロチン酸(C26)、モンタン酸(C28)、ノナコサン酸(C29)、ラクセル酸(C32)、ゲダ酸(C34)及びテトラトリアコンタノール(C36)、エイコサペンタン酸(C20)、パルミチン酸(ヘキサデカン酸としても知られている)(C16)、ステアリン酸(オクタデカン酸としても知られている)(C18)、ベヘン酸(ドコサン酸としても知られている)(C22)、ヘプタコセン酸(C27)、ノナコサン酸(C29)、トリコンタン酸(C30)、並びにその混合物が挙げられる。
【0049】
脂肪酸は、さまざまな供給源から本組成物に導入することができる。実施形態において、脂肪酸は、油又はワックスとして該組成物に提供される。これに関して有用な油又はワックスの例としては、以下に限定されないが、米糠油、米糠ワックス、亜麻仁油、麻実油、カボチャ種子油、セイヨウアブラナ油、大豆油、小麦胚芽油、オリーブ油、ブドウ種子油、ルリジサ油、月見草油、カシス種子油、栗油、コーン油、ベニバナ油、ヒマワリ油、ヒマワリ種子油、綿実油、落花生油、ゴマ油及びオルス(olus)(植物)油、並びにその混合物が挙げられる。
【0050】
一実施形態において、脂肪酸の供給源は、化学的に処理されるならば、ブチロスパーマム・パーキー(Butyrospermum parkii)としても知られているシアバターである。シアバターは、5つの主脂肪酸、すなわちパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸及びアラキン酸を含む。シアバターは、フィトステロールも含む。
【0051】
別の実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は、飽和又は不飽和であってよい脂肪アルコールである。一実施形態において、脂肪アルコールは、分岐又は直鎖のC12~C36脂肪アルコールである。一実施形態において、該鎖は分岐である。別の実施形態において、脂肪アルコールは、分岐又は直鎖のC14~C26脂肪アルコールである。別の実施形態において、脂肪アルコールは、分岐又は直鎖のC16~C22脂肪アルコールである。別の実施形態において、脂肪アルコールは、分岐又は直鎖のC20~C26脂肪アルコールである。別において、分岐又は直鎖はC18~C30炭素原子である。なお別の実施形態において、分岐又は直鎖はC20~C30炭素原子である。さらなる実施形態において、分岐又は直鎖はC22~C28炭素原子である。別の実施形態において、脂肪アルコールはC18又はC22分岐又は直鎖の脂肪アルコールである。なお別の実施形態において、脂肪アルコールはC18又はC22分岐脂肪アルコールである。別の実施形態において、脂肪アルコールは分岐鎖脂肪アルコールである。別の実施形態において、脂肪アルコールは直鎖脂肪アルコールである。実施形態において、脂肪アルコールは、2種以上の脂肪アルコールの混合物である。
【0052】
本発明における使用のための例示的な直鎖脂肪アルコールとしては、以下に限定されないが、デシルアルコール(C10)、ラウリルアルコール(C12)、トリデシルアルコール(C13)、ミリスチルアルコール(C14)、ペンタデシルアルコール(C15)、セチルアルコール(C16)、セテアリルアルコール(C16/C18)、パルミトレイルアルコール(C16)、ヘプタデシルアルコール(C17)、ステアリルアルコール(C18)、ノナデシルアルコール(C19)、アラキジルアルコール(C20)、ヘンイコシルアルコール(C21)、ベヘニルアルコール(C22)、エルシルアルコール(C22)、リグノセリルアルコール(C24)、セリルアルコール(C26)、1-ヘプタコサノール(C27)、モンタニルアルコール(C28)、1-ノナコサノール(C29)、ミリシルアルコール(C30)、ラクセリルアルコール(C32)、ゲジルアルコール(C34)及びテトラトリアコンタノール(C36)、並びにその混合物が挙げられる。
【0053】
一実施形態において、脂肪アルコールとしては、以下に限定されないが、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、カプリリルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ラノリンアルコール、アラキジルアルコール、オレイルアルコール、パームアルコール、イソセチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びセテアリルアルコール、並びにその混合物が挙げられる。
【0054】
なお別の実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は、エステルである。例示的なエステルとしては、以下に限定されないが、ココ-カプリレート/カプレート、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ジリノール酸ジイソプロピル、オレイン酸エチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ジステアリン酸グリコール、ステアリン酸グリコール、ヒドロキシステアリン酸ヒドロキシオクタコサニル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、セスキステアリン酸メチルグルコース、ラウリン酸メチル、サリチル酸メチル、ステアリン酸メチル、乳酸ミリスチル、サリチル酸オクチル、オレイン酸オレイル、PPG-20メチルグルコースエーテルジステアレート、二酢酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノパルミトステアリン酸プロピレングリコール、リシノール酸プロピレングリコール及びジステアリン酸スクロース、並びにその混合物が挙げられる。
【0055】
さらなる実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は、グリセリンのエステルである。グリセリンの例示的なエステルとしては、以下に限定されないが、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸/コハク酸トリグリセリド、ココグリセリド、グリセリルシトレート、イソステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、リシノール酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、モノ及びジグリセリド、PEG-12グリセリルラウレート、PEG-120グリセリルステアレート、ポリグリセリル-3オレエート、ポリオキシルグリセリルステアレート、タローグリセリド及び中鎖トリグリセリド、並びにその混合物が挙げられる。特定の一実施形態において、グリセリンのエステルは、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドである。一実施形態において、グリセリンのエステルの供給源は、ブチロスパーマム・パーキーとしても知られているシアバターである。別の実施形態において、グリセリンのエステルは、単独で又はシアバターとの組み合わせにおけるカプリル酸/カプリン酸トリグリセリドである。
【0056】
なおさらなる実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は、ワックスである。例示的なワックスとしては、以下に限定されないが、動物ワックス、植物ワックス、鉱物ワックス、シリコーンワックス、合成ワックス及び石油ワックスが挙げられる。適当なワックスとしては、以下に限定されないが、米糠ワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、白色ワックス、キャンデリラワックス、蜜ワックス、ホホバワックス、オゾケライト及びスピンゴリピド又はスピンゴリピド模倣剤、例えばセラミド、並びにその混合物が挙げられる。
【0057】
実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は、スフィンゴ脂質又はスフィンゴ脂質模倣剤である。セラミドは、スフィンゴシン及び脂肪酸で構成される脂質分子のファミリーである。それらはアシル連結を含有し、健康な皮膚における最も豊富な鎖長はC24~C26であり、小さい画分はC16~C18のアシル鎖長を有する。セラミドは、角質層において広範に見出される。セラミドは、Evonik、Mobile、AL、USA又はSigma Chemical Company、St. Louis、Mo., U.S.A等の主要な化学物質供給元から市販されている。
【0058】
本組成物において有用な例示的なセラミドとしては、以下に限定されないが、セラミド1、2、3、4、5、6又は7、及びその混合物が挙げられる。局所用組成物において有用であるとして当業者に知られている他のセラミドは、本組成物において有用であるとしてさらに企図される。一実施形態において、セラミドはセラミド3である。
【0059】
実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪はステロールである。例示的なステロールとしては、以下に限定されないが、ブラシカ・カンペストリス(Brassica Campestris)ステロール、C10~C30コレステロール/ラノステロールエステル、キャノーラステロール、コレステロール、コレステロール群、グリシン・ソヤ(glycine soja)ステロール、PEG-20フィトステロール及びフィトステロール、並びにその混合物が挙げられる。
【0060】
「フィトステロール」という用語は、植物ステロール及び植物スタノールを指す。植物ステロールは、全ての植物に見出される自然発生型コレステロール様分子であり、最高濃度が植物油中に生じる。植物スタノールは、それぞれの植物ステロールの水素化化合物である。
【0061】
フィトステロールは、一般植物油の天然構成成分である。これに関して有用なフィトステロールの例示的な供給源としては、以下に限定されないが、シアバター、植物油、トール油、ゴマ油、ヒマワリ油、ヒマワリ種子油、米糠油、クランベリー種子油、カボチャ種子油及びアボカドワックス、並びにその混合物が挙げられる。特定の一実施形態において、フィトステロールの供給源は、シアバターである。
【0062】
フィトステロールは、典型的に皮膚の基底膜に組み込まれ、皮膚細胞の分化を介して皮膚の表面を通過することができる。したがって、フィトステロールは、ケア効果及び保護効果の改善を提供する。フィトステロールの局所的適用は、通常、皮膚水分レベルの増加及び脂質含有量の増加にも至る。これは、皮膚の落屑挙動を改善し、存在し得る紅斑症を低減する。各々が参照によりそれらの全体で本明細書に組み込まれるR. Wachter, Parf. Kosm., Vol. 75, p. 755 (1994)及びR. Wachter, Cosm. Toil., Vol. 110, p. 72 (1995)は、フィトステロールのこれらの有利な特性をさらに実証している。
【0063】
別の実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は、炭化水素である。例示的な炭化水素としては、以下に限定されないが、ドデカン、ワセリン、鉱物油、スクアラン、スクアレン及びパラフィン、並びにその混合物が挙げられる。一実施形態において、炭化水素は、ワセリン又はワセリン及び別の油もしくは脂肪の混合物である。別の実施形態において、炭化水素は、ワセリン及び第2の炭化水素の混合物である。別の実施形態において、炭化水素は、鉱物油及び第2の炭化水素の混合物である。なお別の実施形態において、炭化水素は、ワセリン及びスクアランの混合物である。なお別の実施形態において、炭化水素は、鉱物油及びスクアランの混合物である。なお別の実施形態において、炭化水素は、ワセリン及び鉱物油の混合物である。
【0064】
実施形態において、炭化水素はスクアランである。スクアランは、皮膚の天然関門機能を向上させること、要素に対して皮膚を保護すること、及び水分を保持するという皮膚の能力を強化することを助ける。スクアランは、ヒト角質層の構成成分である。スクアランは、精製形態で利用可能であり(例えばBASFから利用可能なFitoderm(登録商標)を参照されたい)、それの精製形態で該組成物中に使用することができる。代替として、スクアランが豊富な油が使用され得る。
【0065】
本組成物において有用なスクアランの例示的な供給源としては、以下に限定されないが、サメ肝臓油、オリーブ油、パーム油、小麦胚芽油、アマランス油、米糠油及びサトウキビが挙げられる。
【0066】
なお別の実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は精油である。例示的な精油としては、以下に限定されないが、サクラソウ油、バラ油、ユーカリ油、ルリジサ油、ベルガモット油、カモミール油、シトロネラ油、ラベンダー油、ペパーミント油、パイン油、マツ葉油、スペアミント油、ティーツリー油及び冬緑油、並びにその混合物が挙げられる。
【0067】
さらなる実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は植物油である。例示的な植物油としては、以下に限定されないが、オルス(植物)油、アーモンド油、アニシード油、セイヨウアブラナ油、ヒマシ油、ヤシ油、コーン油、アボカド油、綿実油、オリーブ油、パーム核油、落花生油、ヒマワリ油、ベニバナ油及び大豆油、並びにその混合物が挙げられ、これらの油の全ての水素化形態を同様に含める。一実施形態は、オリーブ油及び/又は植物油の使用である。
【0068】
なおさらなる実施形態において、少なくとも1種の油及び/又は脂肪は食用油である。例示的な食用油としては、以下に限定されないが、シナモン油、クローブ油、レモン油及びペパーミント油、並びにその混合物が挙げられる。
【0069】
一実施形態において、該油及び/又は脂肪は、本明細書に記載されている通りの、脂肪酸、脂肪酸の供給源、又はグリセリンのエステルである。
【0070】
有利には、本発明の実施形態において使用される油及び/又は脂肪の多くは、ヒト角質層に見出される脂質と同じ又は同様である。
【0071】
適当には、不連続油相は、該組成物の合計重量に基づいて約5重量%から約75重量%の量で存在する。実施形態において、不連続油相は、該組成物の合計重量に基づいて約5重量%から約50重量%の量で存在する。別の実施形態において、不連続油相は、該組成物の合計重量に基づいて約5重量%から約45重量%の量で存在する。なお別の実施形態において、不連続油相は、該組成物の合計重量に基づいて約5重量%から約25重量%の量で存在する。
【0072】
水性相
本発明の組成物は、連続水性相を含む。水性相は水を含む。適当には、水混和性である任意の追加構成成分が、この水性相中に溶解される。
【0073】
適当には、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約25重量%から約90重量%の量で存在する。別の実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約45重量%から約90重量%の量で存在する。なお別の実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約50重量%から約90重量%の量で存在する。さらなる実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約60重量%から約90重量%の量で存在する。
【0074】
実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて、約10重量%から約90重量%の量で、約10重量%から約60重量%の量で、別の実施形態において約10重量%から約40重量%、及び別の実施形態において約10重量%から約35重量%の量で水を含む。
【0075】
実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約50重量%から約90重量%の量で水を含む。別の実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約55重量%から約85重量%の量で水を含む。
【0076】
実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約1重量%から約40重量%の量でグリセリンを含む。別の実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約5重量%から約15重量%の量でグリセリンを含む。実施形態において、連続水性相は、該組成物の合計重量に基づいて約10重量%の量でグリセリンを含む。
【0077】
別の実施形態において、水性相におけるグリセリンは、該組成物の合計重量に基づいて約12重量%から約40重量%の量で存在する。なお別の実施形態において、水性相におけるグリセリンは、該組成物の合計重量に基づいて約20重量%から約30重量%の量で存在する。なお別の実施形態において、水性相におけるグリセリンは、該組成物の合計重量に基づいて約20重量%から約25重量%の量で存在する。
【0078】
一実施形態において、連続水性相は、糖アルコール、例えばグルコース、グリセロール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ガラクチトール、エリスリトール、キシリトール、イノシトール、ラクチトール、及びその混合物も含むことができる。一実施形態において、糖アルコールはグルコースである。糖アルコールは、該組成物の合計重量に基づいて約1重量%から約20重量%の量で存在することができる。実施形態において、糖アルコールの量は、該組成物の合計重量に基づいて約10重量%から約15重量%である。別の実施形態において、糖アルコールの量は、該組成物の合計重量に基づいて約10重量%、11重量%、12重量%、13%重量、14重量%又は15重量%である。
【0079】
連続水性相は、例えば、水混和性増粘化剤、保水剤及びpH調整剤等の他の水混和性構成成分をさらに含むことができる。
【0080】
増粘化剤
本発明の組成物は、増粘化剤又はレオロジー修正剤を含む。実施形態において、増粘化剤は、2種以上の増粘化剤の混合物である。
【0081】
増粘化剤の機能は、該組成物の不連続油相を安定化することである。増粘化剤は、例えばスティック組成物を形成することおいて有用な硬さ及び構造支持体も提供することができる。エマルジョン組成物の水性部分を増粘するために使用される増粘化剤は、水混和性であってよい。他の増粘化剤は非水性であり、該剤を、エマルジョン組成物の油相を増粘するのに適当なものとする。なお他の増粘化剤は、油-水界面で作用する。
【0082】
例示的な水混和性増粘化剤としては、以下に限定されないが、セルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース;寒天;カラゲナン;カードラン;ゼラチン;ジェラン;β-グルカン;トラガカントガム;グアーガム;アラビアガム;ローカストビーンガム;ペクチン;デンプン;カルボマー、例えばナトリウムカルボマー;キサンタン誘導体、例えばデヒドロキサンタンガム及びキサンタンガム;その塩、又はその組み合わせもしくは混合物が挙げられる。
【0083】
例示的な非水性増粘化剤としては、以下に限定されないが、本明細書に記載されている通りの、アクリレートコポリマー、VP/エイコセンコポリマー、ワックス、脂肪アルコール及び脂肪酸が挙げられる。
【0084】
実施形態において、増粘化剤は、アクリレートコポリマー、例えばアクリレート/C10~30アルキルアクリレートクロスポリマー、ポリアクリレートクロスポリマー-6、又はアクリル酸ヒドロキシエチル及びアクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマーの混合物である。
【0085】
一実施形態において、増粘化剤はキサンタンガムである。別の実施形態において、増粘化剤はデヒドロキサンタンガムである。なお別の実施形態において、増粘化剤は、カルボマー又はその塩、例えばナトリウムカルボマーである。さらなる実施形態において、増粘化剤はヒドロキシエチルセルロースである。
【0086】
一実施形態において、増粘化剤は脂肪アルコールである。適当な脂肪アルコールとしては、以下に限定されないが、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、カプリリルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ラノリンアルコール、アラキジルアルコール、オレイルアルコール、パームアルコール、イソセチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びセテアリルアルコール、並びにその混合物が挙げられる。
【0087】
他の適当な脂肪アルコールとしては、以下に限定されないが、トリデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、イソセチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、ヘンイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、リグノセリルアルコール、セリルアルコール、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、1-ノナコサノール、ミリシルアルコール、ラクセリルアルコール、ゲジルアルコール、テトラトリアコンタノール及びラノリンアルコール、並びにその混合物が挙げられる。
【0088】
一実施形態において、増粘化剤は、脂肪酸(これは飽和又は不飽和、分岐又は直鎖であってよい)、又は脂肪酸の供給源、及びその混合物である。
【0089】
適当な脂肪酸としては、以下に限定されないが、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、ミリスチン酸、リシノール酸、コルンビン酸、アラキン酸、アラキドン酸、リグノセリン酸、ネルボン酸、エイコサペンタン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びベヘン酸、並びにその混合物が挙げられる。
【0090】
他の例示的な脂肪酸としては、以下に限定されないが、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、マルガリン酸、オレイン酸、ノナデシル酸、アラキン酸、アラキドン酸、ヘンイコシル酸、ベヘン酸、トリコシル酸、リグノセリン酸、ペンタコシル酸、セロチン酸、ヘプタコシル酸、モンタン酸、ノナコシル酸、メリシン酸、ヘントリアコンチル酸、ラクセロン酸、プシリン酸、ゲダ酸、セロプラスチン酸及びヘキサトリアコンチル酸、並びにその混合物が挙げられる。
【0091】
一実施形態において、増粘化剤は、脂肪アルコールの混合物、セルロース誘導体、キサンタン誘導体、非水性薬剤及びカルボマーを含む。一実施形態において、増粘化剤は、ベヘニルアルコール、デヒドロキサンタンガム、VP/エイコセンコポリマー、アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー及びナトリウムカルボマーを含む。
【0092】
実施形態において、増粘化剤は、ポリアクリレートクロスポリマー-6の混合物、及びアクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマーである。
【0093】
適当には、増粘化剤は、該組成物の合計重量に基づいて約0.5重量%から約10重量%の量で存在する。実施形態において、増粘化剤は、該組成物の合計重量に基づいて約0.5重量%から約5重量%の量で存在する。
【0094】
ラメラ膜構造
本発明の組成物は、少なくとも1つのラメラ膜構造を含む。一般に、これは、平面脂質二重層シート、又は油の液滴の周囲のわずかな曲線を指す。それらは、バルク水性相において別々の個別ラメラとして存在することもできる。これは、丸い形成リポソーム構造と対照的である。別の実施形態において、それぞれのラメラ膜構造は、時々液晶として言及される2つ以上の積層ラメラ膜構造を形成する。一方が他方の上にある、一緒に積層された2つのラメラ膜構造は、二重ラメラ膜構造として知られている。
【0095】
図3は、ラメラ構造を形成することができる水中油型エマルジョン(A)とリポソーム(B)との間の鍵となる物理的差異を例示している。O/Wエマルジョンにおいて、界面活性剤-乳化剤は、親水性頭部が連続相に向かうように配向し、疎水性尾部は油液滴内に固定される。リポソームの場合において、これらは典型的に水性充填コアであり、ここで、界面活性剤-乳化剤(本明細書において、リポソーム構造を形成することができるジアルキルリン脂質として示されている)の界面層の親水性頭部は、親水性水性コアの方に配向され、最外層については、連続相の方へ配向される。
【0096】
系が、本明細書にさらに記載されているもの等ラメラ形成成分を含有していても、それらの系は、リポソーム又はO/Wエマルジョンのいずれかが得られる方式で調製することができる。各系の物理的特徴は異なり、下記に概説されている。
【0097】
【表1】
【0098】
上に記載されている特性は、当技術分野において利用可能な標準的な実験室測定方法を使用して測定可能である。これらの特性の全ては、明確に、ラメラ構造(例えばFTIR/XRDを用いる)を有するそれらのO/Wエマルジョンを正確に指定する(顕微鏡法、レオロジー、視覚判定)。
【0099】
本発明によると、少なくとも1つのラメラ膜構造は、(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む。少なくとも1つのラメラ膜構造は、場合によりリン脂質を含む。
【0100】
別の実施形態は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコール;(v)第2の長鎖脂肪アルコール;及び(v)場合によりリン脂質を含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である、局所用水中油型エマルジョン組成物である。
【0101】
一実施形態において、ラメラブレンドは、C16~18鎖長(分岐又は直鎖)の脂肪アルコール、及びC22~C30炭素原子の第2のより長い(分岐又は直鎖)脂肪アルコールを含有する。
【0102】
適当には、「ラメラ膜ブレンド」として知られているラメラ膜構造の構成成分は、該組成物の合計重量に基づいて約2重量%から約20重量%の量で存在する。実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、該組成物の合計重量に基づいて約2重量%から約15重量%の量で存在する。別の実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、該組成物の合計重量に基づいて約2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、13重量%、14重量%又は15重量%の量で存在する。
【0103】
本明細書で使用される場合、「脂肪アルコール」又は「脂肪酸」等への言及において使用される等の「長鎖」又は「脂肪性」という用語は、直鎖又は分岐、飽和又は不飽和であり得るとともに適当には12個から36個の炭素原子で構成される炭化水素骨格鎖を指す。一実施形態において、該鎖は16個から26個の炭素原子である。別の実施形態において、該鎖は16個から22個の炭素原子である。一実施形態において、該鎖は22個から30個の炭素原子である。一実施形態において、該鎖は16個から26個の炭素原子である。別の実施形態において、該鎖は16個から22個の炭素原子である。別の実施形態において、該鎖は20個から22個の炭素原子である。別の実施形態において、該鎖は、20個から30個の炭素原子、適当には22個から30個の炭素原子である。別の実施形態において、該鎖は22個から28個の炭素原子である。
【0104】
適当には、ラメラ膜構造の構成成分は、一緒になって、約0.9から約1の臨界充填パラメータ(CPP)を有する。
【0105】
CPPは、式:
CPP=v/al
に従って算出され、ここで、vは疎水性鎖の実体積であり、aは親水性頭部基の断面積であり、lは疎水性鎖の近似長である。CPPは、S. Friberg, J. Soc. Cosmet. Chem., 1990, 41, 155-171により詳細に記載されており、この内容は、本明細書によって参照により組み込まれる。
【0106】
アルキル両親媒性構成成分
アルキル両親媒性構成成分は、ジアルキル両親媒性構成成分及び/又はモノアルキル両親媒性構成成分であってよい。
【0107】
「ジアルキル両親媒性構成成分」という用語は、本明細書で使用される場合、親水性及び親油性特性の両方を有する構成成分を指す。実施形態において、ジアルキル両親媒性構成成分は、大きな親水性頭部基及び2個のアルキル基を含む長い疎水性尾部を含む。実施形態において、2個のアルキル基は長鎖アルキル基である。
【0108】
ジアルキル両親媒性構成成分は、イオン性(すなわちアニオン性、カチオン性、又は両性イオン性)又は非イオン性であってよい。
【0109】
ジアルキル両親媒性構成成分がアニオン性である場合、アニオン官能性は、例えばリン酸基もしくはその塩又は硫黄酸基もしくはその塩によって提供され得る。適当なリン酸基としては、-OP(=O)(OH)O-、-(OA)nOP(=O)(OH)O-及び-(OA)nOP(=O)(OH)O(AO)m-が挙げられ、ここで、Aはアルキレン基、例えばエチレン及びプロピレン等を表し、m及びnは1から60、望ましくは5から30である。適当な硫黄酸基としては、スルホスクシネート:-OC(O)CH(SO3H)CH2C(O)O-、並びにアルコキシル化スルホスクシネート:-(OA)nOC(O)CH((SO3H)CH2C(O)O-及び-(OA)nOC(O)CH((SO3H)CH2C(O)O(AO)m-が挙げられ、ここで、A、n及びmは、上記で定義されている通りである。
【0110】
ジアルキル両親媒性構成成分がカチオン性である場合、カチオン官能性は、例えばジアルキルジメチルアミン:-N+(CH3)2-又はイミダゾリンによって提供され得る。
【0111】
ジアルキル両親媒性構成成分が非イオン性である場合、非イオン性親水性官能性は、例えばソルビトール、ソルビタン、スクロース及びポリグリセロールのエステル、並びにそのアルコキシレートによって提供され得る。
【0112】
実施形態において、ジアルキル両親媒性構成成分はイオン性である。別の実施形態において、ジアルキル両親媒性構成成分はアニオン性である。実施形態において、アニオン官能性は、リン酸基又はその塩によって提供される。別の実施形態において、アニオン官能性は、ホスフェート基によって提供される。
【0113】
一実施形態において、ジアルキル両親媒性構成成分は塩である。別の実施形態において、塩形成部分は、アルカリ金属、特にリチウム、ナトリウム又はカリウム、アンモニウムであり、アミン又はヒドロキシル置換アミン、例えばアルカノールアミン、オニオム、又はアミン、特にアルキルアミン、殊に第3級アルキルアミン及びヒドロキシ置換アミン、例えばアルカノールアミン、殊に第3級アルカノールアミン、例えばトリエタノールアミンが含まれる。塩は、一般に、適切な塩基との直接反応によって遊離酸前駆体から作製することができる。望ましくは、塩形成部分は、アルカリ金属、好ましくはナトリウム又はカリウム、最も好ましくはカリウムである。
【0114】
両親媒性構成成分のジアルキル官能性は、任意の2個の適当なアルキル基によって提供され得る。実施形態において、アルキル基は、長鎖アルキル基である。アルキル基は同じ又は異なっていてよい。実施形態において、アルキル基は互いに同じである。
【0115】
各アルキル基は、線状及び分岐のアルキル基を含む群から独立して選択することができる。本明細書で使用される場合、アルキルという用語は、一般式CnH2n+1を有する一価の基である任意の飽和ヒドロカルビル基を指す。アルキル基は、各々独立して、1個以上の不飽和結合、すなわち1個以上の二重C=C結合を含有することができる。実施形態において、各アルキル基は、C10~C30アルキル基からなる群から独立して選択される。別の実施形態において、各アルキル基は、C12~C26アルキル基からなる群から独立して選択される。なお別の実施形態において、各アルキル基は、C14~C22アルキル基からなる群から独立して選択される。一実施形態において、アルキル基はC16アルキル基である。
【0116】
実施形態において、ジアルキル両親媒性構成成分は、モノアルキル両親媒性構成成分との組み合わせで存在する。存在する場合、モノアルキル両親媒性構成成分はジアルキル両親媒性構成成分と同等のモノアルキルであり、すなわち、モノアルキル両親媒性構成成分は、H、又は短鎖アルキル基、例えばメチル基、エチル基もしくはプロピル基によって置換されている1個のアルキル基を有するジアルキル両親媒性構成成分と同じである。
【0117】
一実施形態において、ジアルキル両親媒性構成成分はカリウムジセチルホスフェートである。
【0118】
別の実施形態において、モノアルキル両親媒性構成成分はカリウムモノセチルホスフェートである。
【0119】
なお別の実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムジセチルホスフェート及びカリウムモノセチルホスフェートの組み合わせを含む。
【0120】
「モノアルキル両親媒性構成成分」という用語は、本明細書で使用される場合、親水性及び親油性特性の両方を有する構成成分を指す。実施形態において、モノアルキル両親媒性構成成分は、大きな親水性頭部基、及びアルキル基を含む長い疎水性尾部を含む。実施形態において、アルキル基は長鎖アルキル基である。
【0121】
モノアルキル両親媒性構成成分は、イオン性(すなわち、アニオン性又はカチオン性)又は非イオン性であってよい。
【0122】
モノアルキル両親媒性構成成分がアニオン性である場合、アニオン官能性は、ジアルキル両親媒性構成成分について本明細書に記載されている通り、例えばリン酸基もしくはその塩又は硫黄酸基もしくはその塩によって提供され得る。
【0123】
モノアルキル両親媒性構成成分がカチオン性である場合、カチオン官能性は、ジアルキル両親媒性構成成分について本明細書に記載されている通り、例えばアルキルジメチルアミン:-N+(CH3)2-、又はイミダゾリンによって提供され得る。
【0124】
モノアルキル両親媒性構成成分は非イオン性である場合、非イオン性親水性官能性は、ジアルキル両親媒性構成成分について本明細書に記載されている通り、例えばソルビトール、ソルビタン、スクロース及びポリグリセロールのエステル、並びにそのアルコキシレートによって提供され得る。
【0125】
実施形態において、モノアルキル両親媒性構成成分はイオン性である。別の実施形態において、モノアルキル両親媒性構成成分はアニオン性である。実施形態において、アニオン官能性は、リン酸基又はその塩によって提供される。別の実施形態において、アニオン官能性は、ホスフェート基によって提供される。
【0126】
一実施形態において、モノアルキル両親媒性構成成分は、ジアルキル両親媒性構成成分について本明細書に記載されている通りの塩である。
【0127】
モノアルキル両親媒性構成成分のアルキル官能性は、任意の適当なアルキル基によって提供され得る。実施形態において、アルキル基は長鎖アルキル基である。モノアルキル両親媒性構成成分の混合物が使用され得、ここで、それらのアルキル基は同じ又は異なっていてよい。実施形態において、アルキル基は互いに同じである。
【0128】
本明細書で使用される場合、モノアルキル両親媒性構成成分における「アルキル」という用語は、一般式CnH2n+1を有する一価の基である任意の飽和ヒドロカルビル基を指す。アルキル基は、1個以上の不飽和結合、すなわち1個以上の二重C=C結合を含有し得る。実施形態において、アルキル基は、C10~C30アルキル基からなる群から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、C12~C26アルキル基からなる群から選択される。なお別の実施形態において、アルキル基は、C14~C22アルキル基からなる群から選択される。一実施形態において、アルキル基はC16アルキルである。
【0129】
実施形態において、アルキル両親媒性構成成分はカリウムモノセチルホスフェートである。
【0130】
実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約1重量%から約75重量%の量で存在する。別の実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約5重量%から約50重量%の量で存在する。なお別の実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約10重量%から約35重量%の量で存在する。さらなる実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約15重量%から約25重量%の量で存在する。
【0131】
実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約1重量%から約20重量%の量で存在する。別の実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約1重量%から約15重量%の量で存在する。
【0132】
分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル
実施形態において、エステルは、エステルの酸及びアルコール由来部分においてモノ-及びポリ-分岐を有する化合物の混合物を含む分岐又は直鎖の脂肪酸及び分岐又は直鎖の脂肪アルコールから形成される。一実施形態において、脂肪酸及び脂肪アルコールはアルキル分岐である。実施形態において、該組成物が、分岐又は直鎖の脂肪酸及び分岐又は直鎖の脂肪アルコールのエステルを含む場合、該組成物は脂肪酸をさらに含むことができる。
【0133】
エステルには2種の構成成分があるので、それらのいずれか一方又は両方が分岐又は直鎖の構成成分であってよく、例えば、エステルは混合したものであり得ると認識されている。例えば、脂肪酸構成成分は分岐であってよく、脂肪アルコールは直鎖であってよい。代替として、脂肪酸構成成分は直鎖であってよく、脂肪アルコールは分岐であってよい。別の実施形態において、酸及びアルコールの両方が分岐であってよい。なお別の実施形態において、酸及びアルコールの両方が直鎖であってよい。
【0134】
一実施形態において、エステルの分岐脂肪酸構成成分は、C12~C36分岐脂肪酸、C12~C30分岐脂肪酸、C14~C26分岐脂肪酸、C16~C22分岐脂肪酸又はC18分岐脂肪酸である。一実施形態において、エステルの分岐脂肪酸構成成分はC18分岐脂肪酸である。
【0135】
本明細書における使用に適当な脂肪酸は、天然供給源から得ることができる。例えば、脂肪酸は、パーム油、ナタネ油、パーム核油、ヤシ油、ババス油、大豆油、ヒマシ油、ヒマワリ油、オリーブ油、亜麻仁油、綿実油、ベニバナ油、タロー、鯨油又は魚油、グリース、ラード、並びにその混合物から得ることができる。脂肪酸は、合成的に調製することもできる。相対的に純粋な不飽和脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルミトオレイン酸及びエライジン酸は単離することができる、又は相対的に粗製の不飽和脂肪酸混合物が使用され得る。
【0136】
エステルの脂肪酸構成成分は、分岐及び線状の脂肪酸の混合物を含むことができる。好ましくは、脂肪酸混合物は、ラメラ膜ブレンドのエステルに存在する脂肪酸の合計重量に基づいて、約70重量%超、より好ましくは約73重量%から約95重量%、特に約77重量%から約90重量%、殊に約80重量%から約85重量%の分岐脂肪酸、及び約30重量%未満、より好ましくは約5重量%から約27重量%、特に約10重量%から約23重量%、殊に約15重量%から約20重量%の線状脂肪酸を含む。
【0137】
エステルの分岐脂肪酸構成成分は、好ましくは、平均で3個未満、より好ましくは2.5個未満、特に1.05個から2個の範囲で、殊に1.1個から1.4個の炭素原子を有するアルキル側枝(最も長い線状鎖の炭素原子に直接的に結合されている)を含み、すなわち、側枝は優勢にメチル基である。好ましい実施形態において、側分岐基の数により50%超、より好ましくは60%超、特に70%から97%の範囲で、殊に80%から93%は、メチル基である。さらに好ましい実施形態において、分岐脂肪酸の数により30%超、より好ましくは40%超、特に45%から90%の範囲で、殊に50%から80%は、単一のメチル側枝を含有する。
【0138】
ラメラ膜ブレンドのエステルにおける使用のための適当な分岐鎖脂肪酸としては、イソ酸、例えばイソステアリン酸、イソパルミチン酸、イソミリスチン酸、イソアラキン酸及びイソベヘン酸、ネオ酸、例えばネオデカン酸、及び/又は抗イソ酸が挙げられる。実施形態において、分岐鎖脂肪酸はイソ酸である。適当には、ラメラ膜ブレンドのエステルにおける使用のための脂肪酸は、イソステアリン酸である。
【0139】
エステルの分岐脂肪アルコール構成成分は、適当にはC12~C30分岐又は直鎖の脂肪アルコールである。一実施形態において、C12~C30鎖は分岐である。別の実施形態において、該構成成分は、C14~C26分岐又は直鎖の脂肪アルコールである。一実施形態において、C14~C26鎖は分岐である。別の実施形態において、それはC16~C22分岐又は直鎖の脂肪アルコールである。一実施形態において、C16~C22鎖は分岐である。なお別の実施形態において、それはC18分岐又は直鎖の脂肪アルコールである。一実施形態において、C18鎖は分岐である。
【0140】
好ましくは、エステルの分岐脂肪アルコール構成成分は、エステルの脂肪酸構成成分から作製される。そのため、適当には、エステルの分岐脂肪酸構成成分と同じ優先度が、エステルの分岐脂肪アルコール構成成分に当てはまる。一実施形態において、エステルの脂肪アルコール構成成分の鎖長は、エステルの脂肪酸構成成分の鎖長と同じである。別の実施形態において、エステルの脂肪アルコール構成成分の鎖長は、エステルの脂肪酸構成成分の鎖長と同じでない。
【0141】
分岐及び線状の脂肪アルコールの混合物は、エステルの脂肪アルコール構成成分に存在することができる。好ましくは、脂肪アルコール混合物は、70重量%超、より好ましくは73重量%から95重量%の範囲で、特に77重量%から90重量%、殊に80重量%から85重量%の分岐脂肪アルコール、並びに30重量%未満、より好ましくは5重量%から27重量%の範囲で、特に10重量%から23重量%、殊に15重量%から20重量%の線状脂肪アルコールを含み、両方とも、ラメラ膜ブレンドのエステルに存在する脂肪アルコールの合計重量に基づく。
【0142】
ラメラ膜ブレンドのエステルにおける使用のための適当な分岐脂肪アルコールとしては、イソアルコール、例えばイソステアリルアルコール、イソテトラデカノール、イソセチルアルコール、イソアラキジルアルコール、イソベヘニルアルコール及びイソリグノセリルアルコール;ネオアルコール、例えばネオカプリンアルコール;及び/又は抗イソアルコールが挙げられる。一実施形態において、ラメラ膜ブレンドのエステルにおける使用のための分岐鎖脂肪アルコールはイソアルコールである。一実施形態において、イソアルコールのエステルは、イソステアリルアルコールである。
【0143】
一実施形態において、エステルは、C16~C22分岐脂肪酸とC16~C22分岐脂肪アルコールのエステルである。分岐脂肪酸及び分岐脂肪アルコールは、同じ数の炭素原子又は異なる数の炭素原子を含むことができる。一実施形態において、分岐脂肪酸及び分岐脂肪アルコールは、同じ数の炭素原子を含む。
【0144】
エステルは、一分岐脂肪酸及び多分岐脂肪アルコール、一分岐脂肪酸及び一分岐脂肪アルコール、多分岐脂肪酸及び一分岐脂肪アルコール、並びに多分岐脂肪酸及び多分岐脂肪アルコールを含む群から選択される1つ以上の変種を含むことができる。エステルは、任意の適当な分離方法によってこの群から選択することができる。例えば、選択エステルは、包接化方法を使用してエステルの混合物から選択することができる。
【0145】
エステルにおける使用のための例示的な分岐脂肪アルコールとしては、以下に限定されないが、イソアルコール、例えばイソステアリルアルコール、イソテトラデカノール、イソセチルアルコール、イソアラキジルアルコール、イソベヘニルアルコール及びイソリグノセリルアルコール;ネオアルコール、例えばネオカプリンアルコール;及び/又は抗イソアルコールが挙げられる。一実施形態において、エステルにおける使用のための脂肪アルコールは、イソステアリルアルコールである。
【0146】
実施形態において、エステルは、C16~C30分岐脂肪酸とC16~C30分岐脂肪アルコールのエステルである。
【0147】
一実施形態において、エステルは、C18一分岐及び/又は多分岐脂肪酸並びにC18一分岐及び/又は多分岐脂肪アルコールを含む。一実施形態において、エステルは、イソステアリン酸イソステアリルである。
【0148】
別の実施形態において、エステルは、C16~C30直鎖脂肪酸とC16~C30直鎖脂肪アルコールのエステルである。
【0149】
実施形態において、エステルは、ヘプタデカン酸ヘプタデカノイル(「HDHD」)である。
【0150】
適当には、エステルは、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約1重量%から約75重量%、好ましくは約5重量%から約50重量%、より好ましくは約5重量%から約35重量%の量でラメラ膜ブレンドに存在する。一実施形態において、エステルは、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約1重量%から約25重量%の量でラメラ膜ブレンドに存在する。
【0151】
適当には、分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル及びアルキル両親媒性構成成分は、約10:1から約1:10、好ましくは約5:1から約1:5、より好ましくは約5:1から約1:1の重量比でラメラ膜ブレンドに存在する。
【0152】
脂肪酸
ラメラ膜ブレンドは、脂肪酸又はその混合物をさらに含む。脂肪酸は、適当にはC12~C32炭素脂肪酸である。一実施形態において、脂肪酸はC16~C30脂肪酸である。別の実施形態において、該酸はC18~C28脂肪酸である。別の実施形態において、該酸はC18~C24脂肪酸である。脂肪酸は分岐又は線状であってよい。一実施形態において、脂肪酸は線状である。
【0153】
ラメラ膜ブレンドにおける使用に適当な脂肪酸は、エステルの分岐脂肪酸構成成分と同じ天然供給源から得ることができる。
【0154】
脂肪酸の混合物は、ラメラ膜ブレンドに存在することができる。好ましくは、存在する場合、脂肪酸混合物は、70重量%超、より好ましくは73重量%から95重量%の範囲で、特に77重量%から90重量%、殊に80重量%から85重量%の線状脂肪酸、及び30重量%未満、より好ましくは5重量%から27重量%の範囲で、特に10重量%から23重量%、殊に15重量%から20重量%の分岐脂肪酸を含み、両方とも存在する脂肪酸の合計重量に基づく。
【0155】
ラメラ膜ブレンドにおける使用のための適当な脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸及びセロチン酸が挙げられる。
【0156】
一実施形態において、脂肪酸は、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸及びセロチン酸からなる群から、より好ましくはアラキン酸、ベヘン酸及びリグノセリン酸からなる群から選択される。別の実施形態において、脂肪酸はステアリン酸又はベヘン酸である。なお別の実施形態において、脂肪酸はベヘン酸である。
【0157】
適当には、脂肪酸又はその混合物は、約1重量%から約75重量%の量でラメラ膜ブレンドに存在する。一実施形態において、脂肪酸又は混合物は、約5重量%から約50重量%で存在する。別の実施形態において、脂肪酸又は混合物は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約5重量%から約35重量%で存在する。なお別の実施形態において、脂肪酸又はその混合物は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約5重量%から約25重量%の量でラメラ膜ブレンドに存在する。
【0158】
脂肪酸又は脂肪酸の混合物は、分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステルに対して、約10:1から約1:10、好ましくは約5:1から約1:5、より好ましくは約2:1から約1:2の重量比で存在する。望ましくは、脂肪酸又は脂肪酸の混合物、及び分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステルは、約1:1の重量比でブレンドに存在する。
【0159】
脂肪酸又は脂肪酸の混合物は、アルキル両親媒性構成成分に対して、約10:1から約1:10、好ましくは約5:1から約1:5、より好ましくは約5:1から約1:1の重量比で存在する。
【0160】
脂肪アルコール
ラメラ膜ブレンドは、飽和又は不飽和の分岐又は直(線状)鎖であってよい少なくとも1種の脂肪アルコールをさらに含む。一実施形態において、脂肪アルコールは線状である。別の実施形態において、脂肪アルコールは分岐である。
【0161】
実施形態において、脂肪アルコールは、C12~C36分岐又は直鎖の脂肪アルコールから選択される。別の実施形態において、脂肪アルコールは、C12~C30分岐又は直鎖の脂肪アルコールから選択される。別の実施形態において、脂肪アルコールは、C14~C26分岐又は直鎖状脂肪アルコールから選択される。一実施形態において、C14~C26鎖は分岐である。別の実施形態において、それはC16~C22分岐又は直鎖の脂肪アルコールである。なお別の実施形態において、脂肪アルコールは、C16~C24分岐又は直鎖状脂肪アルコールから選択される。一実施形態において、C16~C22鎖は分岐である。別の実施形態において、脂肪アルコールは、分岐又は直鎖のC20~C26脂肪アルコールである。一実施形態において、C20~C26鎖は分岐である。なお別の実施形態において、脂肪アルコールは、C18又はC22又はC24の分岐又は直鎖の脂肪アルコールである。一実施形態において、C18鎖又はC22鎖又はC24鎖は、分岐である。
【0162】
特定の実施形態において、脂肪アルコールは、2種以上の脂肪アルコールの混合物である。実施形態において、脂肪アルコールは、C12~C28脂肪アルコールからなる群から選択される2種以上の脂肪アルコールを含む。別の実施形態において、脂肪アルコールは、C14~C26脂肪アルコールからなる群から選択される2種以上の脂肪アルコールを含む。なお別の実施形態において、脂肪アルコールは、C16~C24脂肪アルコールからなる群から選択される2種以上の脂肪アルコールを含む。
【0163】
実施形態において、脂肪アルコールの少なくとも1種は、該組成物におけるアルキル両親媒性構成成分のアルキル鎖長の4個以内の炭素原子である。別の実施形態において、脂肪アルコールの少なくとも1種は、該組成物におけるアルキル両親媒性構成成分のアルキル鎖長の2個以内の炭素原子である。なお別の実施形態において、脂肪アルコールの少なくとも1種は、アルキル両親媒性構成成分のアルキル鎖長と同じである。
【0164】
例示的な脂肪アルコールとしては、以下に限定されないが、デシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、セテアリルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、リグノセリルアルコール、セリルアルコール、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、1-ノナコサノール、ミリシルアルコール、ラクセリルアルコール、ゲジルアルコール、テトラトリアコンタノール、ラノリンアルコール及びパームアルコール、並びにその混合物が挙げられる。一実施形態において、脂肪アルコールは、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、又はその混合物である。一実施形態において、脂肪アルコールはベヘニルアルコールである。別の実施形態において、脂肪アルコールはセチルアルコールである。
【0165】
一実施形態において、脂肪アルコールは、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、セテアリルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、リグノセリルアルコール、セリルアルコール、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、及びその混合物である。
【0166】
一実施形態において、脂肪アルコールは、セチルアルコール、並びにセテアリルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びリグノセリルアルコールからなる群から選択される1つ以上の混合物である。
【0167】
別の実施形態において、脂肪アルコールは、セテアリルアルコール、並びにパルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びリグノセリルアルコールからなる群から選択される1つ以上の混合物である。
【0168】
一実施形態において、脂肪アルコールは、セチルアルコール及びセテアリルアルコールの混合物である。
【0169】
別の実施形態において、脂肪アルコールは、セチルアルコール及びベヘニルアルコールの混合物である。
【0170】
なお別の実施形態において、脂肪アルコールは、セテアリルアルコール及びベヘニルアルコールの混合物である。
【0171】
さらなる実施形態において、脂肪アルコールは、セチルアルコール及びリグノセリルアルコールの混合物である。
【0172】
なおさらなる実施形態において、脂肪アルコールは、セテアリルアルコール及びリグノセリルアルコールの混合物である。
【0173】
実施形態において、脂肪アルコール又はその混合物は、ラメラ膜ブレンドの合計重量に基づいて約45重量%から約85重量%、又は約50重量%から約75重量%の量でラメラ膜ブレンドに存在する。
【0174】
一実施形態において、脂肪アルコール又はその混合物は、該組成物の合計重量に基づいて約2.5重量%から約10重量%の量でラメラ膜ブレンドに存在する。
【0175】
脂肪アルコール又は脂肪アルコールの混合物、及び脂肪酸又は脂肪酸の混合物は、両方ともラメラ膜ブレンドに存在する場合、反応してエステルを形成することができる。好ましくは、エステルは、形成される場合、ベヘン酸セチル又はステアリン酸セチルエステルである。
【0176】
実施形態において、脂肪アルコール又は脂肪アルコールの混合物は、アルキル両親媒性構成成分に対して、約20:1から約2:1の重量比で存在する。別の実施形態において、脂肪アルコール又は脂肪アルコールの混合物は、アルキル両親媒性構成成分に対して、約15:1から約5:1の重量比で存在する。
【0177】
リン脂質
本発明の組成物は、場合によりリン脂質を含むことができる。一実施形態において、リン脂質は水素化レシチンである。別の実施形態において、リン脂質はホスファチジルコリンである。なお別の実施形態において、リン脂質は水素化ホスファチジルコリンである。さらなる実施形態において、リン脂質は、ホスファチジルコリン及び水素化ホスファチジルコリンの混合物である。
【0178】
ラメラ膜ブレンド
ラメラ膜ブレンドは、国際公開第2012/104604号、Pennickら、及び米国特許出願公開第2013/0324499号明細書、Pennickらの開示に従って作製することができ、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0179】
本開示の一実施形態において、局所用組成物における使用のためのラメラ膜ブレンドであって、(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む、ラメラ膜ブレンドを提供する。実施形態において、脂肪アルコールは、2種以上の脂肪アルコールの混合物である。
【0180】
実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムジセチルホスフェート、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セチルアルコール及びベヘニルアルコールを含む。
【0181】
別の実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムジセチルホスフェートイソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸、セチルアルコール及びベヘニルアルコールを含む。
【0182】
なお別の実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムジセチルホスフェート、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セチルアルコール及びセテアリルアルコールを含む。
【0183】
さらなる実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムジセチルホスフェートイソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸、セチルアルコール及びセテアリルアルコールを含む。
【0184】
上で述べられたラメラ膜ブレンドは、各々、カリウムモノセチルホスフェートをさらに含むことができる。
【0185】
なおさらなる実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムモノセチルホスフェート、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セテアリルアルコール及びベヘニルアルコールを含む。
【0186】
ラメラ膜ブレンドは、リン脂質を場合により含むことができる。
【0187】
代替実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、(i)モノアルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールから構成することができる。実施形態において、脂肪アルコールは、2種以上の脂肪アルコールの混合物である。
【0188】
この実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムモノセチルホスフェート、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セチルアルコール及びセテアリルアルコールを含む。
【0189】
さらなる実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムモノジセチルホスフェート、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸、セチルアルコール及びセテアリルアルコールを含む。
【0190】
なおさらなる実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムモノセチルホスフェート、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セテアリルアルコール及びベヘニルアルコールを含む。
【0191】
上記ラメラ膜ブレンドは、各々、場合によりリン脂質を含むことができる。
【0192】
本開示の一実施形態において、局所用組成物における使用のためのラメラ膜ブレンドであって、(i)カリウムモノセチルホスフェート及びカリウムジセチルホスフェートの混合物、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む、ラメラ膜ブレンドを提供する。実施形態において、脂肪アルコールは、2種以上の脂肪アルコールの混合物である。
【0193】
実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムモノセチルホスフェート及びカリウムジセチルホスフェートの混合物、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セチルアルコール並びにベヘニルアルコールを含む。
【0194】
別の実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムモノセチルホスフェート及びカリウムジセチルホスフェートの混合物、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸、セチルアルコール並びにベヘニルアルコールを含む。
【0195】
なお別の実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムモノセチルホスフェート及びカリウムジセチルホスフェートの混合物、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セチルアルコール並びにセテアリルアルコールを含む。
【0196】
さらなる実施形態において、ラメラ膜ブレンドは、カリウムモノセチルホスフェート及びカリウムジセチルの混合物、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸、セチルアルコール並びにセテアリルアルコールを含む。
【0197】
皮膚科学的に許容される賦形剤
本発明の組成物の全てが、少なくとも1種の皮膚科学的に許容される賦形剤をさらに含むことができる。
【0198】
実施形態において、皮膚科学的に許容される賦形剤は、抗酸化剤、キレート化剤、保存料、着色料、感覚剤、加湿剤、保水剤、及びpH調整剤、並びにその混合物からなる群から選択される。
【0199】
実施形態において、本発明の組成物は、従来の乳化剤がない又は実質的にない。
【0200】
抗酸化剤
本発明の組成物は、抗酸化剤をさらに含むことができる。実施形態において、抗酸化剤は、2種以上の抗酸化剤の混合物である。
【0201】
抗酸化剤は、該組成物を酸化(例えば、酸敗すること)から保護することができ、及び/又は唇への適用で唇コンディショニング利益も提供することができる。トコフェロール、トコフェリルアセテート、一部の植物バター、ナイアシンアミド、プテロスチルベン(trans-3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシスチルベン)マグノロール、及び緑茶抽出物は、単独で又はその組み合わせで、該組成における使用に適当な例示的な天然生成物抗酸化剤である。他の適当な抗酸化剤としては、アスコルビン酸及びそのエステル、例えばパルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、プロピルガレート、ビタミンE TPGS、フェルラ酸エチル、フェルラ酸、レスベラトロール、2,2-ジメチルクロマン(Lipochroman(登録商標))、シナピン、テトラヒドロクルクミンもしくは他のクルクミン誘導体、ヒドロキシチロソール、ビス-エチルヘキシルヒドロキシジメトキシベンジルマロネート(Ronacare AP(登録商標))、ジメチルメトキシクロマニルパルミテート(Chromabright(登録商標))又はその組み合わせもしくは混合物が挙げられる。これらの抗酸化剤の全ての組み合わせ又は混合物も本明細書における使用に適当であると認識される。一実施形態において、抗酸化剤は、トコフェロール、又はトコフェロール及びパルミチン酸アスコルビルの混合物である。別の実施形態において、抗酸化剤はナイアシンアミドである。
【0202】
適当には、抗酸化剤は、該組成物の合計重量に基づいて約0.001重量%から約1重量%の量で存在する。
【0203】
キレート化剤
本発明の組成物は、キレート化剤をさらに含むことができる。実施形態において、キレート化剤は、2種以上のキレート化剤の混合物である。
【0204】
例示的なキレート化剤としては、以下に限定されないが、クエン酸、グルクロン酸、ヘキサメタリン酸ナトリウム、亜鉛ヘキサメタホスフェート、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)、ホスホレート、その塩、又はその組み合わせもしくは混合物が挙げられる。
【0205】
一実施形態において、キレート化剤は、EDTA又はその塩、例えばEDTAのカリウム塩、ナトリウム塩又はカルシウム塩である。別の実施形態において、キレート化剤は、エチレンジアミンコハク酸又はその塩、例えばカリウム塩、ナトリウム塩又はカルシウム塩である。特定の一実施形態において、キレート化剤は、エチレンジアミン二コハク酸三ナトリウムである。
【0206】
適当には、キレート化剤は、該組成物の合計重量に基づいて約0.05重量%から約1重量%の量で存在する。
【0207】
保存料
本発明の組成物は、保存料をさらに含むことができる。実施形態において、保存料は、2種以上の保存料の混合物である。
【0208】
例示的な保存料としては、以下に限定されないが、ベンジルアルコール、ジアゾリジニル尿素もしくは他の置換尿素及びヒダントイン誘導体、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール、ソルビン酸、安息香酸、その塩、又はその組み合わせもしくは混合物が挙げられる。
【0209】
適当には、保存料は、約0.01重量%から約2重量%の量で存在する。代替実施形態において、本発明の組成物には従来の保存料がない。
【0210】
実施形態において、保存料は、非従来の保存料、例えばカプリロイルグリシン、1,2-ヘキサンジオール及び他のグリコールの組み合わせである。他の適当なグリコールとしては、以下に限定されないが、カプリリルグリコール及び/又はペンチレングリコールが挙げられる。
【0211】
一実施形態において、保存料は、カプリロイルグリシン、カプリリルグリコール、ペンチレングリコール及び1,2-ヘキサンジオール、並びにその混合物からなる群から選択される。
【0212】
適当には、これらの保存料は、該組成物の合計重量に基づいて約0.5重量%から約5重量%の量で存在する。一実施形態において、カプリロイルグリシンは、約0.5重量%から約2重量%の量で存在し、追加のグリコールは、該組成物の合計重量に基づいて最大5重量%までの量で添加することができる。適当には、保存料は、該組成物の合計重量に基づいて約0.5重量%から約2重量%の量における少なくともカプリロイルグリシン及びカプリリルグリコールの組み合わせである。
【0213】
着色料
本発明の組成物は、該組成物に色を付与する着色料をさらに含むことができる。着色料としては、例えば、天然着色料、例えば植物抽出物、天然鉱物、カルミン、合成及び/又は加工着色料材料、例えば酸化鉄、合成染料、有機化合物、レーキ着色料、並びに皮膚上での使用のためのFDA認可着色料が挙げられる。上記リストは着色料の網羅的リストではなく、当業者は他の着色料の使用を考えることができる。着色料の配合物は市販されている。市販されている着色料の例は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(59.5%)、二酸化チタン(39.6%)、リン酸ヒマシ油(0.5%)及びトリエトキシカプリリルシラン(0.4%)を含有する。
【0214】
感覚剤
本発明の組成物は、感覚剤をさらに含むことができる。感覚剤は、例えば皮膚と接触される場合に加熱又は冷却等の感覚的知覚を惹起する組成物である。例示的な感覚剤としては、以下に限定されないが、ミント抽出物、シナモン抽出物及びカプサイシンが挙げられる。好ましい感覚剤は、天然供給源から誘導される。しかしながら、合成の感覚剤は、この発明の範囲内である。感覚剤は典型的に高い効力を有し、したがって、低レベルで著しい影響が得られ得る。適当には、感覚剤は、該組成物の合計重量に基づいて約0.05重量%から約5重量%の量で存在する。
【0215】
加湿剤
本発明の組成物は、加湿剤をさらに含むことができる。本組成物において有用な例示的な加湿剤としては、以下に限定されないが、ペンチレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、多価アルコール、エトキシル化及びプロポキシル化ポリオール、ポリオール、多糖類、パンテノール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、ヒアルロン酸及びその塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩又はカルシウム塩、並びにその混合物が挙げられる。
【0216】
適当には、加湿剤は、該組成物の合計重量に基づいて約0.5重量%から約10重量%の量で存在する。
【0217】
保水剤
本発明の組成物は、保水剤を含むことができる。本組成物において有用な例示的な保水剤としては、以下に限定されないが、グリセリン、ベタイン、サルコシン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコール、ソルビトール、グルコース、及びその混合物が挙げられる。一実施形態において、保水剤は、グリセリン、ペンチレングリコール、カプリリルグリコール及びグルコースの混合物である。別の実施形態において、保水剤は、グリセリン及びペンチレングリコールの混合物である。
【0218】
適当には、保水剤は、該組成物の合計重量に基づいて約1重量%から約15重量%の量で存在する。
【0219】
pH調整剤
本発明の組成物は、pH調整剤をさらに含むことができる。一実施形態において、pH調整剤は塩基である。適当な塩基としては、アミン、ビカーボネート、カーボネート、及び水酸化物、例えばアルカリ又はアルカリ土類金属水酸化物、並びに遷移金属水酸化物が挙げられる。実施形態において、塩基は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。
【0220】
別の実施形態において、pH調整剤は、酸、酸性塩、又はその混合物である。適当には、該酸は、乳酸、酢酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、ホウ酸、ソルビン酸、酒石酸、エデト酸、リン酸、硝酸、アスコルビン酸、デヒドロ酢酸、リンゴ酸、プロピオン酸、硫酸及び塩酸、又はその組み合わせもしくは混合物からなる群から選択される。
【0221】
なお別の実施形態において、pH調整剤は緩衝液である。適当には、緩衝液は、シトレート/クエン酸、アセテート/酢酸、ホスフェート/リン酸、プロピオネート/プロピオン酸、ラクテート/乳酸、カーボネート/炭酸、アンモニウム/アンモニア及びエデテート/エデト酸、又はその組み合わせもしくは混合物からなる群から選択される。
【0222】
薬学的に活性な薬剤
本発明の組成物は、薬学的に許容される活性薬剤をさらに含むことができる。例示的な薬学的に活性な薬剤としては、以下に限定されないが、抗炎症剤、抗細菌剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤、抗寄生剤、栄養薬剤、日焼け止め、サンブロック、及びその混合物が挙げられる。適当には、薬学的に活性な薬剤は、活性薬剤の性質、処置されている状態、及び該組成物に依存して約0.001重量%から約30重量%の量で存在する。
【0223】
一実施形態において、薬学的に活性な薬剤は抗炎症剤である。例示的な抗炎症剤は、ナイアシンアミド及びN-アシルアルカノールアミンであり、以下に限定されないが、ラクトアミドモノエタノールアミド(MEA)、オレアミドMEA、アセトアミドMEA(AMEA)、パルミトイルMEA(PMEA)、N-アセチルホスファチジルエタノールアミン、N-アセチルエタノールアミン、N-オレオイルエタノールアミン、N-リノレノイルエタノールアミン、N-アシルエタノールアミン、及びN-アシル-2-ヒドロキシ-プロピルアミンが挙げられる。
【0224】
一実施形態において、N-アシルアルカノールアミンはパルミトイルMEA(PMEA)である。
【0225】
適当には、N-アシルアルカノールアミンは、該組成物の合計重量に基づいて約0.01重量%から約2重量%の量で存在する。
【0226】
別の実施形態において、抗炎症剤はナイアシンアミドである。
【0227】
適当には、ナイアシンアミドは、該組成物の合計重量に基づいて約0.01重量%から約5重量%の量で存在する。
【0228】
別の実施形態において、薬学的に活性な薬剤は日焼け止めである。適当には、日焼け止めは、UVA及び/又はUVB日焼け止めである。適当には、日焼け止めは、UVA日焼け止め及びUVB日焼け止めの組み合わせである。
【0229】
UVA及びUVB放射線からの有効な保護は、UVA及びUVB放射線の両方からの有効な保護を達成するため、著しい量の日焼け止め、及び多くの場合有機日焼け止めの混合物の使用を必要とする。290nm~320nmの波長範囲の放射線であるUVB放射線は、慣例的に、日焼けを引き起こす放射線として特徴付けされてきた。加えて、UVB放射線は、皮膚における酵素的及び非酵素的抗酸化剤を減少させ、皮膚における天然の保護機序を損ない、それによって、DNA損傷及び潜在的に皮膚がんに寄与し得る。320nmから400nmの波長範囲の放射線であるUVA放射線の危険が近年に認識されたばかりである。UVA放射線への慢性的曝露は、遺伝子P53DNAに損傷を引き起こして、おそらくがんに至り得る。追加として、より長いUVA波長は、皮膚組織中への相対的に深い浸透を可能にして、皮膚にそれの形状を与える弾性線維及びコラーゲンに損傷を引き起こし、したがって、しわ及び最終的に早期皮膚老化を引き起こす。したがって、UVA及びUVB放射線から皮膚を保護することは、より一般に皮膚健康及び全体的健康にとって重要である。
【0230】
本明細書における目的のため、波長範囲は以下の通りである:UVA1:340~400nm、UVA2:320~340nm、及びUVB:290~。適当なUVA1及びUVA2フィルターとしては、以下に限定されないが、アボベンゾン(ブチルメトキシジベンゾイルメタン)(Parsol 1789、Eusolex 9020)、ビスジスリゾール二ナトリウム(Neo Heliopan AP)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート(Uvinul A Plus)、ドロメトリゾールトリシロキサン(Mexoryl XL)、アントラニル酸メンチル(メラジメート)、オキシベンゾン、スリソベンゾン及びジオキシベンゾン、並びにその混合物が挙げられる。
【0231】
UVBフィルターとしては、以下に限定されないが、アミロキセート、4-アミノ安息香酸(PABA)、シノキセート、エチルヘキシルトリアゾン/オクチルトリアゾン(Uvinul T150)、ホモサレート、4-メチルベンジリデンカンファー(Parsol 5000)、メトキシ桂皮酸オクチル(オクチノキサート)(Parsol MCX)、サリチル酸オクチル/サリチル酸エチルヘキシル(Octisalate)、パジメートO(Escalol 507)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(エンスリゾール)、ポリシリコーン-15 (Parsol SLX)、エンザカメン及びサリチル酸トロラミン、並びにその混合物が挙げられる。
【0232】
UVA+UVBフィルターとしては、以下に限定されないが、ベモトリジノール(Tinosorb S)、ベンゾフェノン1~12、ジオキシベンゾン、-テレフタリリデンジカンファースルホン酸(エカムスル)(Mexoryl SX)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン/イスコトリジノール(Uvasorb HEB)、オクトクリレン、オキシベンゾン(Eusolex 4360)、ベンゾフェノン-4(スリソベンゾン)、ビソクトリゾール(Tinosorb M)、ヘリオプレックス(アボベンゾン及びオキシベンゾンの組み合わせ)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(エンスリゾール)、ベンゾフェノン-8、及びその混合物が挙げられる。
【0233】
本発明において有用な他の例示的な日焼け止め(% wt/wtで各日焼け止めの最大適当量を用いる)としては、以下に限定されないが、アミノ安息香酸(約15%)、アボベンゾン(約3%)、シノキセート(約3%)、メトキシ桂皮酸オクチル(オクチノキサート)(約10%)、ホモサレート(約15%)、メラジメート(約5%)、オクトクリレン(約10%)、サリチル酸エチルヘキシル(サリチル酸オクチル又はオクチサレートとしても知られている)(約5%)、オキシベンゾン(約6%)、ジオキシベンゾン(約3%)、オクチルジメチルPABA(パジメートO)(約8%)、p-アミルジメチルPABA(パジメートA)(約3%)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(エンスリゾール)(約4%)、スリソベンゾン(約10%)、サリチル酸トロラミン(約12%)、ベンゾフェノン(約10%)、ベンジリジン化合物、例えば4-メチルベンジリジンカンファー(Parsol 5000)(約6%)、ブチルメトキシジベンゾイルメタン(約5%)、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(ベモトリジノール又はTinosorb S)(約10%)、カンファーベンザルコニウムメトサルフェート(約6%)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(Uvinul A Plus)(約10%)、ジエチルヘキシルブタミドトリアジン(Uvasorb HEB)(約10%)、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸塩二ナトリウム(ビスジスリゾール二ナトリウム又はNeo Heliopan AP)(約10%)、ドロメトリゾールトリシロキサン(シラトリアゾール又はMexoryl XL)(約15%)、エチルヘキシルジメチルパラ-アミノ安息香酸(約8%)、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(約10%)、エチルヘキシルトリアゾン(Uvinul T150)(約5%)、イソアミルp-メトキシシンナメート(約10%)、4-メチルベンジリデンカンファー(約10%)、メチレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(ビソクトリゾール又はTinosorb M)(約10%)、PEG-25パラ-アミノ安息香酸(約5%)、フェニルベンズアミドメチルベンジリデンカンファー(約6%)、ジイソプロピル桂皮酸メチル(約10%)、ジメトキシフェニル-[1-(3,4)-4,4-ジメチル]1,3ペンタンジオン(約7%)、エチルヘキシルジメチルオキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオネート(約3%)、フェルラ酸(約10%)、グリセリルエチルヘキサノエートジメトキシシナメート(約10%)、グリセロールパラ-アミノ安息香酸(約10%)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(約3%)及びParsol SLX (ベンジリデンマロネートポリシロキサン)、並びにその混合物が挙げられる。先行リストにリストされている量は、個々に各日焼け止めについてである。日焼け止めの組み合わせ又は混合物が使用される一部の実施形態において、日焼け止めの合計組み合わせ量は、各個々の日焼け止めの最大適当量の和以下であってよい。
【0234】
本明細書で使用される場合、「シナメート」という用語は、オクチノキサート、シノキセート、及びイソアミルp-メトキシシナメートを含む。
【0235】
本明細書で使用される場合、「サリチレート」という用語は、オクチサレート、ホモサレート、及びサリチル酸トロラミンを含む。
【0236】
本明細書で使用される場合、「ベンゾフェノン」という用語は、オキシベンゾン、スリソベンゾン及びジオキシベンゾンを含む。
【0237】
本明細書で使用される場合、「PABA及び誘導体」という用語は、PABA(p-アミノ安息香酸)、オクチルジメチルPABA(パジメートO)、p-アミルジメチルPABA(パジメートA)、エチル4[ビス(ヒドロキシプロピル)]アミノベンゾエート、及びグリセリルPABAを含む。
【0238】
アボベンゾン及びベンゾフェノン並びに一部の他の日焼け止めは、光不安定である。そのため、これらの日焼け止めは、最終生成物の光安定性を増加させるために他の日焼け止め又は安定剤と頻繁に組み合わせられる。本明細書においてブースターとも称される一部の適当な光安定剤としては、以下に限定されないが、オクトクリレン、ジエチルヘキシル2,6-ナフタレート、及びシリンギリデンマロン酸ジエチルヘキシルが挙げられる。一実施形態において、光安定剤はシリンギリデンマロン酸ジエチルヘキシルである。
【0239】
単一日焼け止めが組成物に使用され得るが、典型的には日焼け止めの組み合わせが使用され、というのは、各日焼け止めは、UV放射(UVR)を吸収する特徴的な波長範囲を有しており、典型的に、その範囲は保護が望ましい全範囲より小さいからである。したがって、日焼け止めの組み合わせの使用は、より広い範囲の波長にわたる保護を提供する。追加として、保護の効力は、日焼け止めの量にも関連する。規制当局は、使用することができる各日焼け止めの量を制限しているので、複数の日焼け止めの使用が、調節コンプライアンスを維持しながらSPFを改善する。
【0240】
有機日焼け止め及びそれらの有効な波長範囲は(適当な量と一緒に)以下の通りである:アミノ安息香酸(260nm~313nm、約5%から約15%);パディメートO(290nm~315nm、約1.4%から約8%);ジオキシベンゾン(260nm~380nm、約1%から約3%);オキシベンゾン(270nm~350nm、約2%から約6%);スリソベンゾン(260nm~375nm、約5%から約10%);シノキセート(270nm~328nm、約1%から約3%);オクトクリレン(250nm~360nm、約7%から約10%);アボベンゾン(320nm~400nm、約1%から約3%);サリチル酸オクチル(280nm~320nm、約3%から約5%);ホモサレート(295nm~315nm、約4%から約15%);サリチル酸トロラミン(260nm~320nm、約5%から約12%);オクチノキサート(290nm~320nm、約2%から約7.5%)。
【0241】
一実施形態において、少なくとも2種の日焼け止めが使用され、ここで、第1の日焼け止めは、約280nmから約315nmを含む有効な波長範囲を有し、第2の日焼け止めは、約315nmから約400nmを含む有効な波長範囲を有する。
【0242】
一実施形態において、少なくとも1種のUVA日焼け止めは、アボベンゾン、及び/又はジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート(Uvinul A Plus)である。
【0243】
実施形態において、少なくとも1つのUVB日焼け止めは、単独で又はその混合物で、エチルヘキシルトリアゾン(Uvinul T150)、メトキシ桂皮酸オクチル(オクチノキサート)、及び/又はサリチル酸オクチル(オクチサレート)である。
【0244】
実施形態において、UVA+UVBフィルターである少なくとも1種の日焼け止めは、ベモトリジノール(Tinosorb S)、イスコトリジノール(Uvasorb HEB)、オクトクリレン及びビソクトリゾール(Tinosorb M)、並びにその混合物である。
【0245】
一実施形態において、サンフィルターとしては、ベモトリジノール、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、イソアミルp-メトキシシンナメート、及び場合によりTinosorb A2Bの組み合わせが挙げられる。
【0246】
別の実施形態において、サンフィルターとしては、Tinosorb S、Tinosorb M及びメトキシ桂皮酸オクチルの組み合わせが挙げられる。
【0247】
別の実施形態において、サンフィルターとしては、Tinosorb S、Tinosorb M、メトキシ桂皮酸オクチル及びUvinul A Plusの組み合わせが挙げられる。
【0248】
実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)セチルアルコールと、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びリグノセリルアルコールからなる群から選択される1つ以上との混合物である脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である、局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0249】
一実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、適当には、カリウムモノセチルホスフェート、カリウムジセチルホスフェート、又はその混合物であってよい。別の実施形態において、該組成物はリン脂質をさらに含む。
【0250】
別の実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)セテアリルアルコールと、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びリグノセリルアルコールからなる群から選択される1つ以上との混合物である脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である、局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0251】
一実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、適当には、カリウムモノセチルホスフェート、カリウムジセチルホスフェート、又はその混合物であってよい。別の実施形態において、該組成物はリン脂質をさらに含む。
【0252】
なお別の実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)セチルアルコール及びベヘニルアルコールの混合物である脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である、局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0253】
一実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、適当には、カリウムモノセチルホスフェート、カリウムジセチルホスフェート、又はその混合物であってよい。別の実施形態において、該組成物はリン脂質をさらに含む。
【0254】
さらなる実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)セテアリルアルコール及びベヘニルアルコールの混合物である脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である、局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0255】
一実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、適当には、カリウムモノセチルホスフェート、カリウムジセチルホスフェート、又はその混合物であってよい。別の実施形態において、該組成物はリン脂質をさらに含む。
【0256】
実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)約50モル%から約85モル%の該組成物中モル%を有する脂肪アルコール又は脂肪アルコールの混合物を含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である、局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0257】
一実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、適当には、カリウムモノセチルホスフェート、カリウムジセチルホスフェート、又はその混合物であってよい。別の実施形態において、該組成物はリン脂質をさらに含む。
【0258】
別の実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)モノアルキルカリウムセチルホスフェートであるとともに約50モル%から約85モル%の該組成物モル%を有するアルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)約50モル%から約85モル%の該組成物モル%を有する脂肪アルコール又は脂肪アルコールの混合物を含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である、局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0259】
一実施形態において、該組成物はリン脂質をさらに含む。
【0260】
別の実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)モノアルキルカリウムセチルホスフェートであるとともに約50モル%から約85モル%の該組成物中モル%を有するアルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)セチルアルコール及び第2の脂肪アルコールであって、第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比が約2:1から約0.5:1であるセチルアルコール及び第2の脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0261】
一実施形態において、該組成物はリン脂質をさらに含む。
【0262】
一実施形態において、第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比は、約4:1から約0.3:1である。別の実施形態において、第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比は、約2.0:1.0である。別において、それは約1.25:1である。
【0263】
一実施形態において、第2の脂肪アルコールはベヘニルアルコールである。
【0264】
別の実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含み、脂肪アルコール対脂肪酸のモル比が約2.5:1から約19:1.0である、少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0265】
別の実施形態において、脂肪アルコール対脂肪酸のモル比は、約2.5:1から約15:1.0である。別の実施形態において、脂肪アルコール対脂肪酸のモル比は、約2.5:1から約6:1.0である。
【0266】
一実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、適当には、カリウムモノセチルホスフェート、カリウムジセチルホスフェート、又はその混合物であってよい。別の実施形態において、該組成物はリン脂質をさらに含む。
【0267】
さらなる実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、(iv)脂肪アルコール、(v)ホスファチジルコリンを含み、アルキル両親媒性構成成分対ホスファチジルコリンのモル比が約35:1から約6:1である、少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0268】
一実施形態において、該モル比は、約10:1から約6:1である。別の実施形態において、モル比は、約9:1から約8:1である。
【0269】
一実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、適当には、カリウムモノセチルホスフェート、カリウムジセチルホスフェート、又はその混合物であってよい。
【0270】
さらなる実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、(iv)脂肪アルコール、(v)2.0%から約8%のモル%で存在するホスファチジルコリンを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0271】
一実施形態において、アルキル両親媒性構成成分は、適当には、カリウムモノセチルホスフェート、カリウムジセチルホスフェート、又はその混合物であってよい。
【0272】
別の実施形態において、該組成物は、存在するならば約7%から約8%のホスファチジルコリン(PC)のモル%を有する。
【0273】
さらなる実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)モノアルキルカリウムセチルホスフェート、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、(iv)脂肪アルコール、(v)6.0%から約15%のモル%で存在するホスファチジルコリンを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0274】
一実施形態において、該モル%は約6%から約9%である。なお別の実施形態において、モル%は約6%から約7%である。
【0275】
さらなる実施形態において、本発明は、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)モノアルキルカリウムセチルホスフェート、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、(iv)脂肪アルコール、(v)ホスファチジルコリンを含み、脂肪アルコール対ホスファチジルコリンのモル比が約20:1から約7:1である、少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物を提供する。
【0276】
別の実施形態において、該モル比は約9:1から約4.3対1である。
【0277】
上記組み合わせの全てにおいて、該組成物は、抗酸化剤、キレート化剤、保存料、着色料、感覚剤、加湿剤、保水剤、pH調整剤、薬学的に許容される薬剤、並びにその組み合わせ及び混合物から選択される少なくとも1種の皮膚科学的に許容される賦形剤をさらに含むことができる。
【0278】
本発明の組成物は、少なくとも1つのラメラ膜構造を含む。一般に、これは、平面脂質二重層シート、又は油の液滴周囲のわずかな曲線を指す。それらは、バルク水性相において別々の個別ラメラとして存在することもできる。これは、丸く形成されたリポソーム構造と対照的である。別の実施形態において、それぞれのラメラ膜構造は、時々液晶として言及されている2つ以上の積層ラメラ膜構造を形成する。一方が他方の上にある、一緒に積層された2つのラメラ膜構造は、二重ラメラ膜構造として知られている。
【0279】
図1は、ラメラ構造を形成することができる水中油型エマルジョン(A)とリポソーム(B)との間の鍵となる物理的差異を例示している。O/Wエマルジョンにおいて、界面活性剤-乳化剤は、親水性頭部が連続相に向かうように配向し、疎水性尾部は油液滴内に固定される。リポソームの場合において、これらは典型的に水性充填コアであり、ここで、界面活性剤-乳化剤(本明細書において、リポソーム構造を形成することができるジアルキルリン脂質として示されている)の界面層の親水性頭部は、親水性水性コアの方に配向され、最外層については、連続相の方へ配向される。
【0280】
系が、本明細書にさらに記載されているもの等ラメラ形成成分を含有していても、それらの系は、リポソーム又はO/Wエマルジョンのいずれかが得られる方式で調製することができる。各系の物理的特徴は異なり、下記に概説されている。
【0281】
【表2】
【0282】
上に記載されている特性は、当技術分野において利用可能な標準的な実験室測定方法を使用して測定可能である。これらの特性の全ては、明確に、ラメラ構造(例えば、FTIR/XRDを用いる)を有するそれらのO/Wエマルジョンを正確に指定する(顕微鏡法、レオロジー、視覚判定)。
【0283】
本配合物は、必要な賦形剤として慣例の界面活性剤を含まないことが注記されるべきである。したがって、一実施形態において、本発明の配合物は、少量、例えば、0.5% w/w、0.4% w/w未満、0.3% w/w未満、0.2% w/w未満、0.1% w/w未満の、及び0.0% w/wでない慣例の界面活性剤を含むことができる。かくして、これは、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性イオン性界面活性剤と意味される。
【0284】
慣例のアニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウム、SLS又はSDS)、及び関連のアルキル-エーテルサルフェートナトリウムラウレスサルフェート(ラウリルエーテル硫酸ナトリウム又はSLES)、ドクサート(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)、ペルフルオロオクタンスルホネート(PFOS)、アルキル-アリールエーテルホスフェート及びアルキルエーテルホスフェートが挙げられる。慣例のカチオン性界面活性剤としては、臭化セトリモニウム(CTAB)、塩化セチルピリジニウム(CPC)及び塩化ベンザルコニウム(BAC)が挙げられる。慣例の両性イオン性界面活性剤としては、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン及びコカミドプロピルベタインが挙げられる。慣例の非イオン性界面活性剤としては、ポリエチレングリコールアルキルエーテル(Brij等);ポリプロピレングリコールアルキルエーテル;グルコシドアルキルエーテル、例えばデシルグルコシド、ラウリルグルコシド及びオクチルグルコシド;ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテル、例えばトリトンX-100;ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル、例えばノノキシノール-9;グリセロールアルキルエステル、例えばラウリン酸グリセリル;ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、例えばポリソルベート;ソルビタンアルキルエステル、例えばスパム(spams);並びにポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールのブロックコポリマー、例えばポロキサマーが挙げられる。
【0285】
処置の方法
本開示の別の実施形態は、哺乳動物の皮膚脂質関門を保湿、及び保護、修復、又は再建する方法であって、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含むとともに、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物の有効量を、それを必要とする哺乳動物の皮膚に適用することを含む、方法である。
【0286】
本開示のさらなる実施形態は、皮膚上に閉塞層を形成する方法であって、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)脂肪アルコールを含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含むとともに、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m-2・hr-1未満である局所用水中油型エマルジョン組成物の有効量を、それを必要とする哺乳動物の皮膚に適用することを含む、方法である。
【0287】
本発明の組成物による皮膚脂質関門の保護及び修復は、皮膚障壁機能を改善し、該組成物が適用される哺乳動物に多数の追加治療効果を与える。
【0288】
本開示の一実施形態において、本明細書に記載されている組成物は、皮膚に加湿を提供する。
【0289】
本発明の組成物は、皮膚の状態と一致する頻度で皮膚に適用される。例えば、皮膚が荒れていて修復を必要とする場合、より頻繁な適用が必要とされ得る。代替として、皮膚が荒れておらず、該組成物が皮膚の関門機能を単に保護するために適用されている場合、あまり頻繁でない適用が可能であり得る。
【0290】
定義
「適用すること」という用語は、本明細書で使用される場合、健全な医学的又は化粧品的実践において、皮膚科学的障害、状態又は外観に対してプラス効果を提供するような方式で対象の皮膚に局所用組成物を送達する任意の方法を指す。
【0291】
本明細書で使用される場合、「有効量」又は「治療有効量」という成句は、適用の部位に対してプラス効果を有するのに充分な組成物又はその構成成分の量を指す。したがって、これらの量は、健全な医学的アドバイスの範疇内で、処置されるべき皮膚障害、状態又は外観を修正するのに充分であるが重篤な副作用を回避するのに十分低い。治療有効量は、時間をかけて反復して適用される場合、症状の実質的軽減を引き起こす。有効量は、特定の条件、又は処置されている状態、状態の重症度、処置の持続期間、及び使用されている該組成物の特定の構成成分で変動する。
【0292】
「約」という用語は、当業者によって決定される通りに特定された特別なパラメータについて許容範囲内を意味し、これは、一部において、どのように値が測定される又は決定されるか、すなわち測定システムの限界に依存する。例えば、「約」は、所与の値の最大10%までの範囲を意味することができる。
【0293】
本明細書で使用される場合、「その塩」という成句は、薬学的に許容される塩を指す。こうした塩としては、(1)例えば酢酸、安息香酸、クエン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グルタル酸、グリコール酸、塩酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、リン酸、プロピオン酸、ソルビン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、天然に及び合成的に誘導されるアミノ酸、並びにその混合物等酸で形成される酸付加塩、或いは(2)親化合物に存在する酸性プロトンが、(i)金属イオン例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンもしくはアルミニウムイオンによって置き換えられる又は(ii)例えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン及びN-メチルグルカミン等の有機塩基をプロトン化するのいずれかである場合に形成される塩が挙げられる。
【0294】
「%」は、本明細書で使用される場合、重量百分率を指す。全ての百分率は、別段に表示されていない限り、調製された最終組成物の重量パーセントに基づいており、総計は100重量%に等しい。
【0295】
本明細書で使用される場合、モルは、化学種の量の、それの分子量に基づく尺度である。モルの数=質量/モル質量
【0296】
モル%(モル%)は単純に、百分率として表される、全ての明記されているラメラ形成種のモルの総数に対して配合物中に使用されている所与のラメラ形成構成成分のモル数である。
【0297】
「wt/wt」又は「重量による」という用語は、別段に表示されていない限り、百分率として表される該組成物の合計重量に対する所与の構成成分又は構成成分の特定組み合わせの重量を意味する。
【0298】
本明細書で使用される場合、「フィトステロール」という用語は、植物ステロール及び植物スタノールを指す。植物ステロールは、全ての植物に見出される自然発生型のコレステロール様分子であり、最高濃度は植物油において生じる。植物スタノールは、それぞれの植物ステロールの水素化化合物である。フィトステロールは、一般植物油の天然構成成分である。
【0299】
「a」及び「an」という用語は、本明細書で使用される場合、列挙されている構成成分の「1つ以上」又は「少なくとも1つ」を指すと理解されるべきである。単数形の使用は、別段具体的に明記されていない限り複数形を含むことは、当業者に明らかである。
【0300】
「及び/又は」という用語は、本明細書で使用される場合、こうして連結されるリストの個々の要素を相加的に及びその上代替としての両方で包含するので、これらの要素は、「及び」と又はそれぞれ「又は」と選択的に連結されると理解されるべきである。さらに、単数形で使用される用語は、当然複数形も含む。
【0301】
該出願書の全体にわたって、各種実施形態の記載は「含むこと(compring)」という言語を使用しているが、しかしながら、一部の特定の例において、実施形態は、代替として、「から本質的になること」又は「からなること」という言語を使用して記載され得る。
【0302】
特定構成成分の「実質的にない」は、特定構成成分の約1重量%未満を有する組成物を指す。特定構成成分の「ない」は、特定構成成分が存在しない組成物を指す。
【0303】
本明細書で使用される場合、「哺乳動物」は、以下に限定されないが、小児、成人及び老年の患者を含めたヒトを含む。
【0304】
以下の実施例は、本発明の例示であり、その限定であると意図されない。
【0305】
他の用語は、本明細書で使用される場合、当技術分野におけるそれらのよく知られている意味によって定義されていると意味される。
【実施例
【0306】
[実施例1]
DuraQuench IQを含有する組成物の水蒸気透過率(WVTR)の評価、並びにDuraQuench IQ及び増加されたレベルの脂肪アルコールを含有する本発明の組成物との比較
以下の水中油型クリーム組成物(配合物1~7)を調製した:
【0307】
【表3】
【0308】
調製の方法
以下の方法を使用して、該配合物を調製した:
1.DuraQuench IQブレンドを含めた油相成分を合わせ、混合し、85℃に加熱した。
2.水性相成分を合わせ、混合し、75℃に加熱した。
3.ポリマーを油相に添加し、手短にかき混ぜ/混合した。
4.水相を油相に添加しながら、温度が60℃に下がるまで10~13,000rpmの間で混合した(外部冷却せず)。
5.温度が60℃に達した時、冷水浴(新しく汲んだ水を使用)を使用して冷却を加速した。温度は40℃に低減した。
6.混合は、エマルジョンの温度を30℃に低減するまで続いた。エマルジョンのpHを10%水酸化ナトリウム(aq.)で約5.5に調整し、水を添加したことで蒸発損失を補った。混合物を手短に混合したことで、添加水を組み込んだ。
7.最終配合物は、水中油型クリームであった。
【0309】
水蒸気透過率(WVTR)の測定
水蒸気透過率(WVTR)を測定することによって、皮膚上に閉塞層を形成するための配合物の能力を評価した。Pennick et al., Intl J Cosmetic Sci, 2012, 34, 567-574に基づく以下の方法を、以下で述べられている通りの副次的変化とともに使用した。この方法は、本明細書において(及び請求項において) modWVTRとして言及されている。とりわけ、この論文は、ラメラ厚さを試験するための適当な手段も記載している。
1.穴開け器を使用して、Vitro-Skin(IMS Inc., Portland、ME)を円形ディスクに切断した。ディスクを化学天秤で秤量した。(Pennickら論文では生体外角質でない)
2.ディスクを反対のエッジ上に粗面側を上にして接着剤テープで貼り、空気圧駆動(Byko Drive)のガラス表面に固定した。加重棒を駆動アーム上に置き、50μmゲージブロックを加重棒の前に置いた。
3.空気圧アームを作動した時に、クリームの薄膜が、テープを貼られたVitro-Skinディスクを含めた表面に適用されるように、試験クリームをゲージブロックの前に適用した。典型的に、4つのディスクをアームの単一通過でコーティングした。ボタンを押圧し、ディスクの第1のコートが生じた。コーティングされたディスクを8~10分間放置した。
4.接着剤テープを慎重に除去し、ディスクをメッシュ乾燥トレー上に室温で置いた。駆動ユニットの表面を清浄し、次いで、該プロセス(ステップ1~3)を目的の次の系について反復した。
5.全ての系が、それらの初期のクリームコートを一旦受けると、第1(及び最も乾燥した系)を、第1のクリームコートに垂直なクリームの第2の適用のために適所に確保した。次いでディスクを除去し、60分間部分乾燥させておいた。該プロセスを他のクリームについて反復した。
6.コーティングされたディスクを再秤量し、適用クリームの重量を決定した。
7.部分乾燥に続いて、WVTRセルに190μLの脱イオン水を充填した。次いでディスクを該水上の適所に、コーティングされた面側を上にして、適所にねじ留めされたWVTRセルの上部を使用して確保した。次いで負荷セルを再秤量することで、初期重量が得られた。WVTRセルは、SMS(Surface Measurement Systems、UK)からのPayne Cellsから市販されている。
8.WVTRセルをシリカゲル乾燥剤上のデシケーターに入れた。相対湿度は典型的に24~28%RHであった。セルを周期的に除去した。
9.重量値を45~240分期間かけて決定した。Pennickら(International Journal of Cosmetic Science, vol. 34, pp 567-574, 2012)によって記載された標準的WVTR式を使用して、WVTRを算出した。非正規化WVTR値を得た。
WVTRを式:
【0310】
【数1】

によって算出した。
【0311】
膜の面積は1.22×10-4m2であった。W0.75及びW3.0は、それぞれ0.75時間及び3時間の時点で、グラムでのWVTRセル重量であった。
【0312】
該実験から得られた水蒸気透過率を表2に例示する:
【0313】
【表4】
【0314】
データは、市販されているDuraQuench IQブレンドを含有するクリーム組成物(配合物1)が、93.1g・m-2・hr-1のWVTRを有していたことを例示している。2.5%ベヘニルアルコールの添加は、57.7g・m-2・hr-1へのWVTRの劇的な低減をもたらし、これは閉塞層の形成と一致する(配合物2を参照されたい)。ベヘニルアルコールの添加は、その上、ラメラ厚さを増加させ、臨界充填パラメータ(CPP)を約1に増加させ、これはラメラ膜の形成と一致する。2.5%ベヘニルアルコールの代わりに2.5%セテアリルアルコールを使用した場合に、同様の結果が観察された(配合物3)。
【0315】
クリーム組成物にリン脂質(1.25%ホスファチジルコリン)を単純に添加することは、皮膚上に閉塞層を形成できる組成物を提供しなかった(配合物4)。リン脂質への2.5%ベヘニルアルコールの添加は、WVTRを実質的に変化させなかった(配合物5)。
【0316】
DuraQuench IQブレンド及び1.25%ホスファチジルコリンの添加は、WVTRを低減したが(配合物6)、DuraQuench IQブレンド及びベヘニルアルコール又はセテアリルアルコールのいずれかを含む組成物と同じ程度には低減しなかった(それぞれ、配合物2及び3)。DuraQuench IQブレンド、2.5%ベヘニルアルコール及び1.25%ホスファチジルコリンを含む組成物も、皮膚上の閉塞層の形成と一致するWVTRの大きな低減を実証した(配合物7)。
【0317】
総合すると、データは、DuraQuench IQブレンド(これはセチルアルコールをすでに含有している)を含有する組成物への、セテアリルアルコール又はベヘニルアルコール等の第2の脂肪アルコールの添加が、WVTRを実質的に低減することを例示している。これは、使用時の皮膚上の閉塞層の形成と一致する。
【0318】
[実施例2]
実験の設計(DOE)
配合物7が良好な閉塞性を呈すると観察されたので、DuraQuench IQ(2~6%)、ベヘニルアルコール(1~4%)及びホスファチジルコリン(0.5~2%)のレベルを変動する効果を研究した。
【0319】
実施例1に記載されているのと同じ方法を使用して、以下の組成物(表3~5に示されている配合物8~18)を調製した:
【0320】
【表5】
【0321】
【表6】
【0322】
【表7】
【0323】
実施例1に記載されている方法を使用して、各組成物についての水蒸気透過率(WVTR)を決定した。表6を参照されたい:
【0324】
【表8】
【0325】
図1は、1%ベヘニルアルコールを含有する組成物において、DuraQuench IQ及びリン脂質のレベルを変えたときの、WVTRが62g・m-2・hr-1未満である望ましい領域(薄い灰色)を例示している。1%ベヘニルアルコールが使用される場合、WVTRが62g・m-2・hr-1未満である領域は、限定された領域のみである。対照的に、2.5%ベヘニルアルコールが使用される場合、望ましい領域(薄い灰色)、すなわち、WVTRが62g・m-2・hr-1未満である領域の拡大が観察され得る。図2を参照されたい。データは、より高いレベルのベヘニルアルコール(すなわち、>1%、例えば2.5%又は4%)が好ましいことを示唆しており、これは、4%ベヘニルアルコールを用いる実験によって確認されており、ここで、DuraQuench IQのレベルが2%超であるという条件で、WVTRは62g・m-2・hr-1未満であった。
【0326】
[実施例3]
DuraQuench IQにおけるリン酸ジアルキル構成成分の役割の評価
DuraQuench IQブレンドにおけるジアルキル両親媒性構成成分の役割を評価するため、カリウムジセチルホスフェートをカリウムモノセチルホスフェートと置き換えた。加えて、DuraQuench IQにおけるセチルアルコールをセテアリルアルコールと置き換えた。実施例1に記載されている同じ方法を使用して、以下の配合物を調製した:
【0327】
【表9】
【0328】
【表10】
【0329】
実施例1に記載されている方法を使用して、各組成物についての水蒸気透過率(WVTR)を決定した。表9を参照されたい:
【0330】
【表11】
【0331】
データは、DuraQuench IQブレンドが、カリウムジセチルホスフェートをカリウムモノセチルホスフェートで置換することによって、並びにその上セチルアルコールをセテアリルアルコールで置換すること及びその上2.5%ベヘニルアルコールを添加することによって修正される場合、閉塞性効果も得ることができることを例示している(配合物19を参照されたい)。ホスファチジルコリン等のリン脂質が、場合により添加され得る(配合物20を参照されたい)。
【0332】
重要なことに、データは、ベヘニルアルコール、セテアリルアルコール、ベヘン酸、イソステアリン酸イソステアリル又はカリウムモノセチルホスフェートのいずれかが除去される場合、閉塞効果が失われることを実証している(それぞれ、配合物21~25を参照されたい)。集合的に、これは、局所用組成物の閉塞効果に対する、カリウムモノセチルホスフェート、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸並びにセテアリルアルコール及びベヘニルアルコールの組み合わせの各々の重要性を例示している。すなわち、アルキル両親媒性構成成分、分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、脂肪酸、及び脂肪アルコールは全て、特に皮膚上の閉塞層の形成のために、該組成物の重要な構成成分である。さらに、データは、該組成物が、増加されたレベルの脂肪アルコール、例えばセテアリルアルコール及びベヘニルアルコールの組み合わせを含有することが重要であることも例示している。これは、セチルアルコール及びベヘニルアルコールの組み合わせ、並びにセチルアルコール及びセテアリルアルコールそれぞれの重要性を実証した配合物2及び3とも一致する。
【0333】
データは、イソステアリン酸イソステアリル及びベヘン酸のレベルを増加させることが、該組成物の閉塞効果を穏やかに増加したことも例示した(配合物26を参照し、配合物20と比較されたい)。データは、カリウムモノセチルホスフェートがカリウムジセチルホスフェートの代替として使用され得るが、ある特定のポイントを超えると、WVTRそれ自体の大きな低減を必ずしももたらすわけでないことも例示している。
【0334】
[実施例4]
口唇保護剤組成物
以下の配合を有する以下の口唇保護剤組成物は、本発明を例示する:
【0335】
【表12】
【0336】
該組成物は、2つの鍵となるステップで調製される。第1のステップにおいて、ラメラ膜構造*組成物を有するブレンド(錠剤)が調製される。錠剤は、例えば、カリウムジセチルホスフェート/カリウムモノセチルホスフェート、イソステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸、セチルアルコール及びベヘニルアルコールを組み合わせることによって形成されて、ブレンドを形成する。ブレンドは水酸化カリウムで中和され、残留水が除去され、次いで、ブレンドが錠剤化されることで錠剤を形成する。
【0337】
第2のステップにおいて、ブレンドが水中油型エマルジョンの配合中に該組成物に添加されることで、以下の通りの最終組成物が得られる:
第1相(水性):
18.29重量%の水
0.20重量%のカプリリルグリコール
12.00重量%のグルコース一水和物
0.20重量%のデヒドロキサンタンガム
20.67重量%のグリセリン
1.85重量%のNaOH(10% w/w)
1.00重量%のカプリロイルグリシン
第2相(油):
7.50重量%のブチロスパーマム・パーキーバター
2.50重量%のベヘニルアルコール
0.10重量%のVP/エイコセンコポリマー
11.10重量%のシリンギリデンマロン酸ジエチルヘキシル/カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
2.78重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン
0.01重量%のパルミチン酸アスコルビル
4.55重量%のサリチル酸エチルヘキシル
第3相(増粘化):
7.00重量%のオルス(植物)油
0.05重量%のナトリウムカルボマー
0.05重量%のアクリレート/C10-30アクリル酸アルキルクロスポリマー
第4相(ラメラ膜構造構成成分):
0.10重量%のトコフェロール
0.05重量%のエチレンジアミン二コハク酸三ナトリウム
10.00重量%のラメラ膜構造ブレンド
【0338】
第1相及び第2相を最初に、生成のため83℃に(+/-3℃)加熱する。次いで第2相を第1相にゆっくり添加し、混合物を連続的に撹拌する。次いで合わせた相を最小5分間15,000rpmでハンドヘルドホモジナイザーにてホモジナイズする。合わせた相を連続撹拌しながら65℃に冷却させておく。次いで第3相を、合わせた第1相及び2に添加し、最小5分間混合する。次いで合わせた相(1、2、及び3)を水浴中にて連続撹拌しながら35℃に冷却する。次いで第4相を連続撹拌しながら第1相、第2相及び第3相に添加する。次いで混合物を最小10分間12,000rpmで再びホモジナイズする。口唇保護剤組成物を脱気し、終夜静置させておく。
【0339】
[実施例5]
例示的な配合物の比較:
本発明との比較におけるDuraquench組成物のモル比は、下記に示されているモル百分率によって、より容易にわかり得る。
【0340】
【表13】
【0341】
この明細書において引用されている、以下に限定されないが特許及び特許出願を含めた全ての公報は、各個々の公報が、完全に説明されいるかのように具体的に及び個々に参照により本明細書に組み込まれると示されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
【0342】
上記記載は、本発明を、その好ましい実施形態を含めて、完全に開示している。本明細書において具体的に開示されている実施形態の修正及び改善は、以下の特許請求の範囲の範疇内である。さらに苦心することなく、当業者は、先の記載を使用して、本発明をそれの最大限の範囲まで利用することができる思われる。そのため、本明細書における実施例は、単に例示的であると解釈されるべきであり、いずれの方式でも本発明の範疇の限定と解釈されるべきでない。排他的な特性又は特権が請求されている本発明の実施形態は、以下の通りに定義されている。
本発明の実施形態として例えば以下を挙げることができる。
[実施形態1]
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)少なくとも1種の脂肪アルコール;及び場合により(v)リン脂質を含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含み、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m -2 ・hr -1 未満である、局所用水中油型エマルジョン組成物。
[実施形態2]
C12~C30脂肪アルコールからなる群から選択される2種以上の脂肪アルコールを含む、実施形態1に記載の組成物。
[実施形態3]
2種以上の脂肪アルコールの1種が、C18~C30脂肪アルコールからなる群から選択される、実施形態2に記載の組成物。
[実施形態4]
少なくとも1種の脂肪アルコールがセチルアルコール及びベヘニルアルコールの混合物である、実施形態1~3のいずれかに記載の組成物。
[実施形態5]
少なくとも1種の脂肪アルコールがセチルアルコール及びセテアリルアルコールの混合物である、実施形態1~3のいずれかに記載の組成物。
[実施形態6]
少なくとも1種の脂肪アルコールがセテアリルアルコール及びベヘニルアルコールの混合物である、実施形態1~3のいずれかに記載の組成物。
[実施形態7]
組成物におけるアルコール又はアルコールの混合物のモル%が、約50モル%から約85モル%である、実施形態3に記載の組成物。
[実施形態8]
第2の脂肪アルコール対セチルアルコールの量のモル比が、約4:1から約0.35:1である、実施形態1~4、6又は7のいずれかに記載の組成物。
[実施形態9]
ラメラ構造が、医薬組成物の約5重量%から約75重量%を占める、実施形態1に記載の組成物。
[実施形態10]
アルキル両親媒性構成成分が、ジアルキル両親媒性構成成分並びに場合によりジアルキル及びモノアルキル両親媒性構成成分の混合物である、実施形態1~9のいずれかに記載の組成物。
[実施形態11]
アルキル両親媒性構成成分がジアルキル両親媒性構成成分であり、各アルキル基が、C14~C22アルキル基からなる群から独立して選択される、実施形態10に記載の組成物。
[実施形態12]
アルキル両親媒性構成成分がジアルキル両親媒性構成成分であり、アルキル基がC16アルキル基である、実施形態8に記載の組成物。
[実施形態13]
アルキル両親媒性構成成分がモノアルキル両親媒性構成成分であり、アルキル基が、C14~C22アルキル基からなる群から選択される、実施形態10に記載の組成物。
[実施形態14]
アルキル両親媒性構成成分がモノアルキル両親媒性構成成分であり、アルキル基がC16アルキル基である、実施形態13に記載の組成物。
[実施形態15]
アルキル両親媒性構成成分が、カリウムジセチルホスフェート及び場合によりカリウムモノセチルホスフェートである、実施形態1~14のいずれかに記載の組成物。
[実施形態16]
エステルが、C12~C30分岐脂肪酸とC12~C30分岐脂肪アルコールのエステルである、実施形態1~12のいずれかに記載の組成物。
[実施形態17]
エステルが、C16~C22分岐脂肪酸とC16~C22分岐脂肪アルコールのエステルである、実施形態13に記載の組成物。
[実施形態18]
エステルが、C18分岐脂肪酸とC18分岐脂肪アルコールのエステルである、実施形態13又は14に記載の組成物。
[実施形態19]
エステルがイソステアリン酸イソステアリルである、実施形態1~15のいずれかに記載の組成物。
[実施形態20]
約5.0%から約18%のエステルのモル%を有する、実施形態1~19のいずれかに記載の組成物。
[実施形態21]
約4.0:1から約19:1.0の脂肪アルコール対エステルのモル比を有する、実施形態1~20のいずれかに記載の組成物。
[実施形態22]
脂肪酸がC12~C32脂肪酸である、実施形態1~16のいずれかに記載の組成物。
[実施形態23]
脂肪酸がC16~C30脂肪酸である、実施形態1~17のいずれかに記載の組成物。
[実施形態24]
脂肪酸が、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸及びセロチン酸からなる群から選択される、実施形態1~17のいずれかに記載の組成物。
[実施形態25]
脂肪酸がベヘン酸である、実施形態1~24のいずれかに記載の組成物。
[実施形態26]
約2.0モル%から約11モル%のアルキル両親媒性構成成分、約5.0モル%から約18%モル%のエステル、約6モル%から約20モル%の脂肪酸、及び約50モル%から約85モル%のアルコール、並びに場合により約2.0モル%から約8.0モル%のホスファチジルコリンのモル%を有する、実施形態1~25のいずれかに記載の組成物。
[実施形態27]
リン脂質が水素化レシチンである、実施形態1~26のいずれかに記載の組成物。
[実施形態28]
インビトロで測定される水蒸気透過率が62g・m -2 ・hr -1 未満である、実施形態1~27のいずれかに記載の組成物。
[実施形態29]
インビトロで測定される水蒸気透過率が約50g・m -2 ・hr -1 から約62g・m -2 ・hr -1 である、実施形態1~28のいずれかに記載の組成物。
[実施形態30]
哺乳動物の皮膚脂質関門を保湿、及び保護、修復、又は再建する方法であって、
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)(i)アルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、(iv)脂肪アルコール、及び場合により(v)リン脂質を含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含むとともに、使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m -2 ・hr -1 未満である局所用水中油型エマルジョン組成物の有効量を、それを必要とする哺乳動物の皮膚に適用することを含む、方法。
[実施形態31]
(a)不連続油相、
(b)水を含む連続水性相、
(c)増粘化剤、
(d)モノアルキル両親媒性構成成分、(ii)分岐脂肪酸と分岐脂肪アルコールのエステル、(iii)脂肪酸、及び(iv)少なくとも1種の脂肪アルコール、及び場合により(v)リン脂質を含む少なくとも1つのラメラ膜構造
を含む、局所用水中油型エマルジョン組成物。
[実施形態32]
使用時に、modWVTR試験方法を使用してインビトロで測定される水蒸気透過率が65g・m -2 ・hr -1 未満である、実施形態31に記載の組成物。
[実施形態33]
モノアルキル両親媒性構成成分のアルキル基が、C14~C22アルキル基からなる群から選択される、実施形態31に記載の組成物。
[実施形態34]
アルキル基がC16アルキル基である、実施形態33に記載の組成物。
[実施形態35]
モノアルキル両親媒性構成成分がカリウムモノセチルホスフェートである、実施形態31に記載の組成物。
[実施形態36]
モノアルキル両親媒性構成成分のモル%が、約4%から約12.5%である、実施形態31~35のいずれかに記載の組成物。
[実施形態37]
モノアルキル両親媒性構成成分のモル%が、約4.5%から約8%である、実施形態31~36のいずれかに記載の組成物。
[実施形態38]
約3.4:1から約19:1の脂肪アルコール対エステルのモル比を有する、実施形態31~37のいずれかに記載の組成物。
[実施形態39]
エステルに対する脂肪アルコールのモル比が、約3.4から約8である、実施形態38に記載の組成物。
[実施形態40]
エステルのモル%が約5.0%から約18%である、実施形態31~39のいずれかに記載の組成物。
[実施形態41]
エステルのモル%が約7.5%から約14%である、実施形態40に記載の組成物。
[実施形態42]
約4.5モル%から約12モル%のモノアルキル両親媒性構成成分、約5モル%から約18モル%のエステル、約6モル%から約20モル%の脂肪酸、約50モル%から約85モル%の脂肪アルコール、及び場合により約6モル%から約15モル%のホスファチジルコリンとしてのリン脂質のモル%を有する、実施形態31に記載の組成物。
[実施形態43]
約4.5モル%から約12モル%のモノアルキル両親媒性構成成分、約7.5モル%から約14モル%のエステル、約15モル%から約20モル%の脂肪酸、約60モル%から約70モル%の脂肪アルコール、及び場合により約6モル%から約9モル%のホスファチジルコリンとしてのリン脂質のモル%を有する、実施形態31に記載の組成物。
図1
図2
図3