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  • 特許-封止栓 図1
  • 特許-封止栓 図2
  • 特許-封止栓 図3
  • 特許-封止栓 図4A
  • 特許-封止栓 図4B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-10
(45)【発行日】2023-03-20
(54)【発明の名称】封止栓
(51)【国際特許分類】
   B65D 43/04 20060101AFI20230313BHJP
【FI】
B65D43/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019026512
(22)【出願日】2019-02-18
(65)【公開番号】P2020132204
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2022-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000237721
【氏名又は名称】FDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯田 裕也
(72)【発明者】
【氏名】坂口 誠
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特開昭63-248683(JP,A)
【文献】実開昭62-048991(JP,U)
【文献】実開昭60-124098(JP,U)
【文献】特開平06-115581(JP,A)
【文献】実開昭58-058400(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 43/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空筒状のマガジンの端面に形成されている開口に圧入されて当該開口を封止する封止栓であって、
長さ方向を有する弾性部材からなり、
中空筒状の前記マガジンの軸方向と前記長さ方向とを揃えて前記開口に挿入される封口部を有し、
前記封口部は、長さ方向を軸とした柱状で、側面に外方に突出する突起部と、前記側面に開口して長さ方向に直交する方向を深さ方向とした中空部とが形成され、
前記突起部は、前記封口部の先端側がテーパー面となる鋸歯状の断面形状と、頂部が前記マガジンの内壁に当接する寸法とを有し、
前記封口部は、長さ方向を法線とする面に対称となるように長さ方向の両端に形成されている、
ことを特徴とする封止栓。
【請求項2】
請求項1に記載の封止栓であって、前記封口部の基部に、長さ方向に直交する方向に突出する制止部が形成され、
前記制止部は、前記封口部の先端側の面が、前記マガジンの開口の縁端に当接する形状と寸法とを有する、
ことを特徴とする封止栓。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の封止栓であって、
前記突起部は、前記長さ方向に直交するいずれか一方向に突出するように形成され、
前記中空部は、前記突起部が形成されていない平坦面に開口している、
ことを特徴とする封止栓。
【請求項4】
請求項に記載の封止栓であって、前記中空部は、貫通孔で、長さ方向と、前記突起部が形成されていない方向とに辺を有する矩形状に開口することを特徴とする封止栓。
【請求項5】
請求項に記載の封止栓の製造方法であって、
弾性材料を用いて、当該封止栓を前記突起部が形成されていない方向に積層させた形状の一体成形品を作製する成形ステップと、
前記一体成形品を、前記突起部が形成されていない方向に等間隔に切断するステップと、
を含むことを特徴とする封止栓の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封止栓に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、電子部品の流通経路において広汎に利用されている梱包形態として、スティック梱包がある。スティック梱包は、マガジンとよばれる一端、または両端が開口している中空筒状の包装容器(以下、マガジンスティックということがある)に複数の電子部品を直列に収納した後、その開口端を封口することによって、当該マガジンスティックの内部に電子部品を封入する梱包形態である。マガジンスティックの開口端を封口する封止栓は、エラストマー(例えば、シリコンゴム、ウレタンゴム)や、弾性を有する軟質プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)などからなる栓(以下、「封止栓」とも言う)であり、その封止栓がマガジンスティックの開口内方に圧入されることで、マガジンスティックが封止される。
【0003】
図1に、電子部品のスティック梱包に用いられる、マガジンスティック2の一例と、そのマガジンスティック2の封口に使用される一般的な封止栓101とを示した。ここで、中空筒状のマガジンスティック2の筒軸100方向を便宜的に長さ方向とすると、マガジンスティック2は、長さ方向の両端に開口21を有する中空角筒状の容器であり、その中空内部を電子部品の収納空間としている。
【0004】
一方、封止栓101は、弾性体からなり、その立体形状は、長さ方向から見たときの平面形状を維持して、長さ方向に所定の幅を有する形状となっている。また、封止栓101の平面形状は、マガジンスティック2の開口形状にほぼ一致し、その外形寸法は、長さ方向に沿ってマガジンスティック2の開口21の内方に圧入されるように、マガジンスティック2の開口寸法よりも大きい。
【0005】
なお、マガジンスティックとその封止栓については、以下の特許文献1に記載されている。また、非特許文献1には、マガジンスティックおよび封止栓を包装材に使用した電子部品の一般的な包装仕様例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平7-285589号公報
【非特許文献】
【0007】
【文献】ルネサスエレクトロニクス株式会社、”包装”、[online]、[平成31年1月23日検索]、インターネット<URL:https://www.renesas.com/jp/ja/support/technical-resources/packaging/packing.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した一般的な封止栓101は、マガジンスティック2の開口21に圧入される。すなわち、封止栓101は、マガジンスティック2の内壁と自身の表面との間の摩擦力によってマガジンスティック2の収納空間における開口端側に保持されて、当該開口21を封止する。そして、封止栓101を構成する弾性材料は、摩擦係数が大きく、封止栓101の側面とマガジンスティック2の内壁とが面接触しているため、従来の封止栓101では、機械、あるいは人手のいずれであっても、マガジンスティック2の封口作業を円滑に行うことが難しい。また、封止済みのマガジンスティック2を開封する作業においても、開口21に圧入されている封止栓1を大きな摩擦力に抗してマガジンスティック2から引き抜くことになる。例示した封止栓101の形状では、人の手や機械のハンドでつまむにしても手がかりがないため容易でない。すなわち、機械、あるいは人手のいずれであっても、マガジンスティック2の開封作業を円滑に行うことが難しい。また、着脱を容易にするために、封止栓の外形寸法を開口寸法以下にすれば、振動などによって封止栓が容易に脱落してしまう可能性が高い。
【0009】
もちろん、封止栓とマガジンスティックの双方の素材の物性(弾性、摩擦係数など)を厳密に規定するとともに、双方の寸法精度を極めて高くすれば、封止栓を、着脱が容易で、かつ脱落し難いものとすることができる。しかし、それでは、封止栓とともにマガジンスティックの製造コストが増大する。
【0010】
そこで本発明は、着脱し易く、かつ脱落し難いマガジンスティック用の封止栓を、より安価に提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、中空筒状のマガジンの端面に形成されている開口に圧入されて当該開口を封止する封止栓であって、
長さ方向を有する弾性部材からなり、
中空筒状の前記マガジンの軸方向と前記長さ方向とを揃えて前記開口に挿入される封口部を有し、
前記封口部は、長さ方向を軸とした柱状で、側面に外方に突出する突起部と、前記側面に開口して長さ方向に直交する方向を深さ方向とした中空部とが形成され、
前記突起部は、前記封口部の先端側がテーパー面となる鋸歯状の断面形状と、頂部が前記マガジンの内壁に当接する寸法とを有し、
前記封口部は、長さ方向を法線とする面に対称となるように長さ方向の両端に形成されている、
ことを特徴とする封止栓としている。
【0012】
前記封口部の基部に、長さ方向に直交する方向に突出する制止部が形成され、前記制止部は、前記封口部の先端側の面が、前記マガジンの開口の縁端に当接する形状と寸法とを有する封止栓とすることもできる
【0013】
前記突起部は、前記長さ方向に直交するいずれか一方向に突出するように形成され、
前記中空部は、前記突起部が形成されていない平坦面に開口している、
ことを特徴とする封止栓とすることもできる。さらに、前記中空部は、貫通孔で、長さ方向と、前記突起部が形成されていない方向とに辺を有する矩形状に開口していてもよい。
【0014】
また、上記矩形状の開口を有する封止栓の製造方法も本発明の範囲であって、
当該製造方法は、
弾性材料を用いて、当該封止栓を前記突起部が形成されていない方向に積層させた形状の一体成形品を作製する成形ステップと、
前記一体成形品を、前記突起部が形成されていない方向に等間隔に切断するステップと、
を含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、安価で、着脱し易く、かつ脱落し難いマガジンスティック用の封止栓が提供される。なお、その他の効果については以下の記載で明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】一般的なマガジンスティックと封止栓とを示す図である。
図2】本発明の実施例に係る封止栓を示す斜視図である。
図3】上記実施例に係る封止栓を示す平面図である。
図4A】上記実施例に係る封止栓の寸法とマガジンスティックの寸法とを示す上面図である。
図4B】上記実施例に係る封止栓の寸法とマガジンスティックの寸法とを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面においては、同一、または類似の部分に同一の符号を付すことによって、重複する説明を省略することがある。また、図面によっては、説明の際に不要な符号を省略することがある。
【0018】
===実施例===
図2図3とに本発明の実施例に係る封止栓1を示した。図2は、封止栓1と、当該封止栓1によって開口(21、22)が封止されるマガジンスティック2とを示す斜視図である。図3は、封止栓1を一方向から見たときの平面図である。なお、図2に示したように、実施例に係る封止栓1が封止するマガジンスティック2は、図1に示したものと同じであり、矩形の開口を有して長さ方向に軸100を有する中空角筒状である。
【0019】
ここで、空間に、x軸とした右手系のxyz直交座標系を規定するとともに、x軸と平行となる前後方向(あるいは、長さ方向)、y軸と平行となる左右方向(あるいは幅方向)、およびz軸と平行となる上下方向(あるいは高さ方向)を規定することとする。また、上記座標系の原点oに対してx軸の正方向を前方として前と後の各方向も規定することとする。
【0020】
さらに、マガジンスティック2における矩形の開口21が、左右方向と上下方向とに辺を有することとするとともに、封止栓1における前後、(あるいは長さ)、左右(あるいは幅)、上下(あるいは高さ)の各方向を、封止栓1がマガジンスティック2の開口21に挿入されている状態を基準にして規定することとする。したがって、図3は、封止栓1を上下方向から見たときの平面図となる。なお、当然のことながら、ここで規定した、前後(長さ)、左右(幅)、上下(高さ)の各方向は、封止栓1やマガジンスティック2が備える各部位の相対的な位置関係を記述するために便宜的に規定したものである。
【0021】
図2に示したように、封止栓1は、前後、左右、および上下の各方向に辺を有する直方体の表面に所定の形状を有する凹凸が一体的に形成された立体形状を有している。また、実施例に係る封止栓1は、図2図3に示したように、長さ方向を軸100方向とした柱状で、マガジンスティック2内に挿入される封口部11が、前後両端にある。各封口部(11a、11b)は、図3に示したように、yz面と平行な面200に対して面対称となるように形成されている。すなわち、封止栓1は、長さ方向の両端が各封口部(11a、11b)の先端面(12a、12b)となっている。
【0022】
また、封止栓1は、図3に示したように、各封口部(11a、11b)のそれぞれの左右両側面に、左右外方に突出する突起部13が四つずつ形成されている。封止栓1において、当該封口栓1を前後対称に分割する面200の位置を基部とすると、各封口部(11a、11b)のそれぞれに形成されている突起部13は、上下方向から見たときに、鋸歯状に形成されており、前後の先端面(12a、12b)側から基部に向かって左右方向に拡幅し、先端面(12a、12b)側にテーパー面14が形成されてなる。
【0023】
また、各封口部(11a、11b)には、xy面に平行な開口面を有して高さ方向に貫通する中空部15が形成されている。さらに、封止栓1の長手方向の中央には、幅方向に突出する制止部16が形成されている。実施例に係る封止栓1では、左右一方の方向に突出する方形の制止部16が形成されている。そして、上記形状を有する封止栓1は、マガジンスティック2の開口21に圧入されるように外形寸法が設定されている。
【0024】
図4A図4Bとに、封止栓1の外形寸法とマガジンスティック2の開口21の寸法との関係を示した。図4Aは、封止栓1とマガジンスティック2とを上下方向から見たときの平面図であり、図4Bは、封止栓1とマガジンスティック2とを左右方向から見たときの平面図である。
【0025】
図4Aに示したように、マガジンスティック2の開口21に挿入される封口部(11a、11b)の左右方向の外形寸法は、突起部13の頂部17間の距離W1であり、この距離W1は、開口21の左右幅W2よりも大きい。また、封止栓1の最大左右幅W3は制止部16の端面18となる左右一方向の端部と、左右他方向の突起部13の頂部17との間の距離W3であり、この距離W3は、開口21の左右幅W2よりも大きい。また、封口部(11a、11b)の先端の左右幅W4は、開口21の左右幅W2よりも小さい。そして、図4Bに示したように、封止栓1の上下高H1は、長さ方向を通じて一定であり、封止栓1の上下高H1は、マガジンスティック2の開口21の上下高H2とほぼ同じか、若干小さく設定されている。
【0026】
すなわち、実施例に係る封止栓1は、封口部(11a、11b)の先端(12a、12b)の寸法(W4×H1)が、マガジンスティック2の開口寸法(W2×H2)よりも小さく(W4<W2、H1≦H2)、かつ、封口部(11a、11b)の最大左右幅W1である鋸歯状の突起部13の頂部17間の距離W1が、マガジンスティック2の開口21の左右幅W2よりも大きい。そして、突起部13は、封口部(11a、11b)の先端面(12a、12b)側にテーパー面14を有している。さらに、封口部(11a、11b)には中空部15が形成されているため、封止栓1の封口部(11a、11b)の先端(12a、12b)は、抵抗なくマガジンスティック2の開口21に挿入される。さらに封止栓1をマガジンスティック2の内方に向かって押圧していくと、その押圧過程で、突起部13の頂部17がマガジンスティック2の幅方向の内壁22に当接しつつ、封口部(11a、11b)が、中空部15により左右方向に縮幅するように撓む。それによって、封口部(11a、11b)の全体を円滑に挿入させることができる。そして、封口部(11a、11b)は、開口21に圧入状態で装着される。したがって、実施例に係る封止栓1は、マガジンスティック2の封口作業を容易にするものである。また、封止栓1は、挿入時の方向(以下、前方と言うことがある)に対し、引き抜くときの方向(以下、後方と言うことがある)には突起部13のテーパー面14がない。そのため、封止栓1は、前方に対する摩擦力より、後方への摩擦力の方が大きく、脱落し難いものとなっている。
【0027】
なお、封止栓1とマガジンスティック2の内壁22とは、突起部13の頂部17の部分で線接触的に接触しており、例えば封口部の側面がマガジンスティック2の内壁22と面接触する場合よりは摩擦力が少ない。そのため、開封作業に際して封止栓1をマガジンスティック2から引き抜くときには、引き抜き当初の摩擦力に抗して後方に少し引き抜けば、その後は、封口部(11a、11b)の中空部15により、封口部(11a、11b)自体が縮幅し、封止栓1を容易に引き抜くことができる。また、実施例に係る封止栓1では、マガジンスティック2内の電子部品などが、封口状態で開口21から逸脱しない程度の寸法精度で作製されていればよい。少なくとも、封口部(11a、11b)の先端面(12a、12b)の形状がマガジンスティック2の開口21の形状に包含される形状で、かつ、突起部13がマガジンスティック2の内壁22に当接するように形成されていれば、封口中に封止栓1が脱落するなどの問題は、発生し難い。
【0028】
また、実施例に係る封止栓1には、制止部16が形成されており、この制止部16において、開口21と対面する側の面が、マガジンスティック2の開口21の周囲の縁端面に当接して封口部(11a、11b)がマガジンスティック2の奥まで不要に押し込まれることがない。
【0029】
さらに、実施例に係る封止栓1は、前後対称の形状であるため、例えば、手作業で封口作業を行う場合、封止栓1をマガジンスティック2の開口21へ挿入する際に前後方向を確認する必要がなく、作業を簡略化させることができる。また、封止栓1は、外形寸法が小さくても、前後一方の封口部(11a、11b)を、マニピュレーターなどによって把持される部位として利用することができる。そのため、実施例に係る封止栓1によれば、封口作業の自動化も容易になる。そして、手作業であっても自動化された作業であっても、実施例に係る封止栓1は、封口作業に要するコストを低減させることができる。
【0030】
さらに、封止栓1は、マガジンスティック2に装着された状態では、後方の封口部11bがマガジンスティック2の外方に突出しているため、封止栓1を引き抜く際には、この突出した領域を把持することができ、マガジンスティック2の開封作業をさらに容易にすることができる。しかも、実施例に係る封止栓1は、封口部(11a、11b)に貫通孔からなる中空部15を有し、例えば、開封作業を機械で行う際には、この中空部15に、マニピュレーターの先端など、フック状の部材を引っかけることができる。このように、実施例に係る封止栓1は、開封作業の自動化にも容易に対応することができる。
【0031】
===その他の実施例===
以上、本発明を実施するための形態について説明した。上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明の実施形態は本発明の趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。本発明の実施形態は、例えば、以下の点について変更することができる。
【0032】
封止栓1の材料は弾性材料であればよく、例えばウレタンゴムやフッ素ゴムなどの他の熱硬化性樹脂系エラストマーであってもよいし、加硫ゴムなどであってもよい。
【0033】
封止栓1は、全体が同一の弾性材料で作製されていなくてもよい。例えば、封口部(11a、11b)がシリコンゴムで作製されており、制止部16が軟質ポリ塩化ビニルのような他の弾性材料で作製されていてもよい。
【0034】
上述した実施例において、封止栓1に設けられている突起部13の数や形状、配置、向きなどは例示に過ぎず、突起部13の数や形状、大きさ、配置などの具体的構成は、適宜に変更することができる。例えば、突起部13は、封口部11の幅方向の両端面に一面あたり少なくとも一つ形成されていればよい。また、突起部13は封口部11の幅方向の両端面に対称に配置されていなくてもよい。あるいは、幅方向に加え、高さ方向の側面にも形成されていてもよい。また、マガジンスティック2が中空円筒状であれば、円柱の側面を突起部13が周回する形状の封止栓1とすることもできる。この場合は、突起部13の一部に中空部15が形成されることになる。
【0035】
上記の実施例においては、中空部15が貫通孔であったが、中空部15は、有底の凹部であってもよい。いずれしても、長さ方向を含む面に開口して、当該面に直交する方向を深さ方向とした空間が形成されていればよい。そして、突起部13を介して外力を受けたときに、封口部11がその外力の方向に縮幅するように撓むのであれば、中空部15形状や大きさ、位置などは適宜に変更することができる。
【0036】
制止部16は、封止栓1によってマガジンスティック2が封口されている状態で、マガジンスティック2の開口21の縁端面に当接するのであれば、その具体的な形状や大きさ、高さなどは、適宜に設定することができる。
【符号の説明】
【0037】
1,101 封止栓、2 マガジンスティック、11,11a,11b 封口部、12a,12b 封口部の先端面、13 突起部、14 テーパー面、15 中空部、16 制止部、17 突起部の頂部、
図1
図2
図3
図4A
図4B