(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-10
(45)【発行日】2023-03-20
(54)【発明の名称】複数のデバイスにわたるコンテンツを提供すること
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230313BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020528213
(86)(22)【出願日】2018-08-14
(86)【国際出願番号】 US2018046672
(87)【国際公開番号】W WO2019135792
(87)【国際公開日】2019-07-11
【審査請求日】2021-05-20
(32)【優先日】2018-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508178054
【氏名又は名称】メタ プラットフォームズ, インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110002974
【氏名又は名称】弁理士法人World IP
(72)【発明者】
【氏名】マリノ, アディー ルイス
(72)【発明者】
【氏名】オスピナ, ロレナ エム.
(72)【発明者】
【氏名】プリッドモア, キーナン クリストファー
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0053078(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0061971(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0197232(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0080224(KR,A)
【文献】特開2012-137581(JP,A)
【文献】特表2016-511977(JP,A)
【文献】特開2014-149821(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0282989(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバコンピューティングデバイスによって、複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの第1のクライアントコンピューティングデバイスから、デジタルコンテンツを選択するユーザ入力を受信したことに応答して、各々が前記複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの対応する第2のクライアントコンピューティングデバイスに関連付けられた1人または複数の他のユーザへの、集合するようにとの招待を生成することであって、前記招待が、前記デジタルコンテンツを閲覧するための物理的ロケーションを指定する、招待を生成することと、
前記サーバコンピューティングデバイスによって、前記招待を前記第2のクライアントコンピューティングデバイスに送ることと、
前記サーバコンピューティングデバイスによって、
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することと、
前記サーバコンピューティングデバイスによって、前記複数のクライアントコンピューティングデバイスによる表示のために
前記デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することであって、前記それぞれのコンテンツ適応の各々が、前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの特定の1つのために設定された異なるコンテンツビューを提示し、前記それぞれのコンテンツ適応が、前記クライアントコンピューティングデバイス上での同期提示のために設定される、
前記デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することと、
前記サーバコンピューティングデバイスによって、前記それぞれのコンテンツ適応の各々を前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することが、
コードを生成することと、
前記生成されたコードを前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと、
前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つから、前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの前記他の1つによってキャプチャされた前記生成されたコードの画像を受信することと、
前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの前記他の1つを検証するために、前記画像を前記生成されたコードと比較することと
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することは、前記複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの
前記第1のクライアントコンピューティングデバイスによって、前記複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの
前記第2のクライアントコンピューティングデバイスが、前記第1のクライアントコンピューティングデバイスのしきい値距離内で移動したことを示す信号について能動的にリッスンすることを含み、
任意選択的に、前記信号が、ニアフィールド通信(NFC)、赤外線、Bluetooth低エネルギー(BTLE)、無線周波数識別(RFI)を含む、デバイス間の極近傍通信のために適応された1つまたは複数のタイプの信号を
含む、
請求項
1または
2に記載の方法。
【請求項4】
前記それぞれのコンテンツ適応を生成することが、前記デジタルコンテンツを空間ビュー区分に分割することであって、空間ビュー区分の数が、前記クライアントコンピューティングデバイスの数に等しく、前記空間ビュー区分の各々が、前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの
対応するクライアントコンピューティングデバイスに関連付けられる、前記デジタルコンテンツを空間ビュー区分に分割することを含む、請求項
1から
3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記クライアントコンピューティングデバイスの各々について位置配向情報を監視することであって、前記コンテンツ適応を生成することが、前記位
置配向情報に少なくとも部分的に基づく、位置配向情報を監視すること
をさらに含む、請求項
1から
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記デジタルコンテンツを選択することが、前記1人または複数の他のユーザの社会的親和性、ステータス、年齢、ロケーション、性別、コンテンツ選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性に少なくとも基づき、および/あるい
は
複数のユーザプロファイルを取得することであって、前記ユーザプロファイルの各々が前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの1つのユーザに対応する、複数のユーザプロファイルを取得することと、
クライアントコンピューティングデバイスのユーザの社会的親和性、ステータス、年齢、ロケーション、性別、コンテンツ選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザプロファイルをランク付けすることであって、前記1人または複数の他のユーザが、前記ランク付けされたユーザプロファイルから選択される、前記ユーザプロファイルをランク付けすることと
をさらに含む、請求項
1から
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
ソフトウェアを具現する1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、前記ソフトウェアは、実行されたとき、
複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの第1のクライアントコンピューティングデバイスから、デジタルコンテンツを選択するユーザ入力を受信したことに応答して、各々が前記複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの対応する第2のクライアントコンピューティングデバイスに関連付けられた1人または複数の他のユーザへの、集合するようにとの招待を生成することであって、前記招待が、前記デジタルコンテンツを閲覧するための物理的ロケーションを指定する、招待を生成することと、
前記招待を前記第2のクライアントコンピューティングデバイスに送ることと、
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することと、
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスによる表示のために
前記デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することであって、前記それぞれのコンテンツ適応の各々が、前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの特定の1つのために設定された異なるコンテンツビューを提示し、前記それぞれのコンテンツ適応が、前記クライアントコンピューティングデバイス上での同期提示のために設定される、デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することと、
前記それぞれのコンテンツ適応の各々を前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと
を行うように動作可能である、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項8】
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することが、
コードを生成することと、
前記生成されたコードを前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと、
前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つから、前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの前記他の1つによってキャプチャされた前記生成されたコードの画像を受信することと、
前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの前記他の1つを検証するために、前記画像を前記生成されたコードと比較することと
を含む、請求項
7に記載の媒体。
【請求項9】
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することは、前記複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの
前記第1のクライアントコンピューティングデバイスによって、前記複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの
前記第2のクライアントコンピューティングデバイスが、前記第1の
クライアントコンピューティングデバイスのしきい値距離内で移動したことを示す信号について能動的にリッスンすることを含み、
任意選択的に、前記信号が、ニアフィールド通信(NFC)、赤外線、Bluetooth低エネルギー(BTLE)、無線周波数識別(RFI)を含む、デバイス間の極近傍通信のために適応された1つまたは複数のタイプの信号を
含む、
請求項
7または
8に記載の媒体。
【請求項10】
前記それぞれのコンテンツ適応を生成することが、前記デジタルコンテンツを空間ビュー区分に分割することであって、空間ビュー区分の数が、前記クライアントコンピューティングデバイスの数に等しく、前記空間ビュー区分の各々が、前記クライアントコンピューティングデバイスのうち
の対応するクライアントコンピューティングデバイスに関連付けられる、前記デジタルコンテンツを空間ビュー区分に分割することを含む、請求項
7から9のいずれか一項に記載の媒体。
【請求項11】
前記クライアントコンピューティングデバイスの各々について位置配向情報を監視することであって、前記コンテンツ適応を生成することが、前記位
置配向情報に少なくとも部分的に基づく、位置配向情報を監視すること
をさらに含む、請求項
7から
10のいずれか一項に記載の媒体。
【請求項12】
前記デジタルコンテンツを選択することが、前記1人または複数の他のユーザの社会的親和性、ステータス、年齢、ロケーション、性別、コンテンツ選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性に少なくとも基づき、および/あるい
は
複数のユーザプロファイルを取得することであって、前記ユーザプロファイルの各々が前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの1つのユーザに対応する、複数のユーザプロファイルを取得することと、
コンピューティングデバイスのユーザの社会的親和性、ステータス、年齢、ロケーション、性別、コンテンツ選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性に少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザプロファイルをランク付けすることであって、前記1人または複数の他のユーザが、前記ランク付けされたユーザプロファイルから選択される、前記ユーザプロファイルをランク付けすることと
をさらに含む、請求項
7から
11のいずれか一項に記載の媒体。
【請求項13】
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサのうちの1つまたは複数に結合され、命令を備える、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体と
を備えるシステムであって、前記命令は、前記プロセッサのうちの1つまたは複数によって実行されたとき、前記システムに、
複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの第1のクライアントコンピューティングデバイスから、デジタルコンテンツを選択するユーザ入力を受信したことに応答して、各々が前記複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの対応する第2のクライアントコンピューティングデバイスに関連付けられた1人または複数の他のユーザへの、集合するようにとの招待を生成することであって、前記招待が、前記デジタルコンテンツを閲覧するための物理的ロケーションを指定する、招待を生成することと、
前記招待を前記第2のクライアントコンピューティングデバイスに送ることと、
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することと、
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスによる表示のために
前記デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することであって、前記それぞれのコンテンツ適応の各々が、前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの特定の1つのために設定された異なるコンテンツビューを提示し、前記それぞれのコンテンツ適応が、前記クライアントコンピューティングデバイス上での同期提示のために設定される、デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することと、
前記それぞれのコンテンツ適応の各々を前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと
を行わせるように動作可能である、システム。
【請求項14】
前記複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することが、
コードを生成することと、
前記生成されたコードを前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと、
前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つから、前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの前記他の1つによってキャプチャされた前記生成されたコードの画像を受信することと、
前記クライアントコンピューティングデバイスのうちの前記他の1つを検証するために、前記画像を前記生成されたコードと比較することと
を含む、請求項
13に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、デジタルコンテンツを提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレットコンピュータ、またはラップトップコンピュータなど、モバイルコンピューティングデバイスは、ゲーム、ウェブブラウザ、またはソーシャルネットワーキングアプリケーションなど、ソフトウェアアプリケーションをも実行し得る。ソーシャルネットワーキングアプリケーションを用いると、ユーザは、自身のソーシャルネットワーク内の他のユーザとつながり、通信し、情報を共有し得る。
【0003】
ソーシャルネットワーキングウェブサイトを含み得る、ソーシャルネットワーキングシステムは、そのユーザ(個人または法人など)が、ソーシャルネットワーキングシステムと対話し、ソーシャルネットワーキングシステムを通して互いと対話することを可能にし得る。ソーシャルネットワーキングシステムは、ユーザからの入力を用いて、ユーザに関連付けられたユーザプロファイルを作成し、ソーシャルネットワーキングシステムに格納し得る。ユーザプロファイルは、人口統計学的情報、通信チャネル情報、およびユーザの個人的な興味に関する情報を含み得る。ソーシャルネットワーキングシステムはまた、ユーザからの入力を用いて、ソーシャルネットワーキングシステムの他のユーザとのユーザの関係のレコードを作成し、格納し、ならびに、サービス(たとえば、ウォールポスト、写真共有、イベント編成、メッセージング、ゲーム、または広告)を提供して、ユーザ間のソーシャルな対話を可能にし得る。
【0004】
ソーシャルネットワーキングシステムは、1つまたは複数のネットワークを介して、そのサービスに関係するコンテンツまたはメッセージを、ユーザのモバイルまたは他のコンピューティングデバイスに送り得る。ユーザはまた、ユーザのモバイルまたは他のコンピューティングデバイス上に、ユーザのユーザプロファイルおよびソーシャルネットワーキングシステム内の他のデータにアクセスするためのソフトウェアアプリケーションをインストールし得る。ソーシャルネットワーキングシステムは、ユーザにつながっている他のユーザの集約されたストーリーのニュースフィードなど、ユーザに提示するためのコンテンツオブジェクトの個人化されたセットを生成し得る。
【0005】
モバイルコンピューティングデバイスのユーザは、デジタルコンテンツ(たとえば、写真、ビデオ、ゲームなど)を消費するためにコンピューティングデバイスを使用し得る。コンピューティングデバイスの2人またはそれ以上のユーザが一緒に同じ物理的空間内にいるとき、第1のユーザは、自身のコンピューティングデバイスを使用して、デジタルコンテンツを他のユーザのうちの1人または複数が消費することを可能にし得る。同様に、他のユーザのうちの1人または複数は、自身のそれぞれのデバイスを利用して、それぞれのデバイスからのコンテンツを第1のユーザまたは任意の数の他のユーザが消費することを可能にし得る。ソーシャルネットワーキングシステムのユーザはまた、ソーシャルネットワーキングシステムおよびコンピューティングデバイスを利用して、ソーシャルネットワーキングシステムを通して1人または複数の他のユーザとデジタルコンテンツを共有し得、その結果、それらのユーザはデジタルコンテンツを消費し得る。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、一般に、ユーザが、友達(friend)と対話して、実生活において一緒に集まり、デジタル空間中に存在するコンテンツを共同で消費するのを促進することに関する。より詳細には、本発明の実施形態は、複数のユーザに、自身のそれぞれのコンピューティングデバイス(たとえば、モバイルフォン)を使用してデジタルコンテンツを協働的にストリーミングするために、同じ物理的空間内に集合することを必要とすることを企図する。
【0007】
特定の実施形態では、ユーザの一部または全部が、コンテンツがロック解除され得る前に物理的に存在する必要があり得る。いくつかの実施形態は、どのコンテンツが提示されるか、およびそのコンテンツがどのように提示されるかを決定するために、任意の数のコンピューティングデバイス設定または容量(たとえば、ディスプレイサイズ、ディスプレイ配向、処理能力)を考慮に入れ得る。同様に、いくつかの実施形態は、コンテンツをさらに適応させるために、様々なユーザ選好、ユーザ間のソーシャルネットワーク関係、または環境条件を考慮に入れ得る。
【0008】
本開示のこれらの実施形態および他の特徴、態様、および利点は、以下の発明を実施するための形態においておよび以下の図とともに、より詳細に説明される。
【0009】
本明細書で開示される実施形態は例にすぎず、本開示の範囲はそれらに限定されない。特定の実施形態は、上記で開示された実施形態の構成要素、要素、特徴、機能、動作、またはステップのすべてを含むか、いくつかを含むか、またはいずれをも含まないことがある。
【0010】
本発明による実施形態は、特に、方法、記憶媒体、およびシステムを対象とする添付の特許請求の範囲で開示され、1つの請求項カテゴリー、たとえば、方法において述べられた任意の特徴は、別の請求項カテゴリー、たとえば、システム、コンピュータプログラム製品においても請求され得る。添付の特許請求の範囲における従属関係または参照は、形式的理由で選定されるにすぎない。ただし、前の請求項への意図的な参照(特に複数の従属関係)から生じる主題も請求され得、その結果、請求項とその特徴との任意の組合せが、開示され、添付の特許請求の範囲で選定された従属関係にかかわらず請求され得る。請求され得る主題は、添付の特許請求の範囲に記載の特徴の組合せだけでなく、特許請求の範囲における特徴の任意の他の組合せをも含み、特許請求の範囲において述べられた各特徴は、特許請求の範囲における任意の他の特徴または他の特徴の組合せと組み合わせられ得る。さらに、本明細書で説明または示される実施形態および特徴のいずれかは、別個の請求項において、ならびに/あるいは、本明細書で説明もしくは示される任意の実施形態もしくは特徴との、または添付の特許請求の範囲の特徴のいずれかとの任意の組合せで請求され得る。
【0011】
本発明による一実施形態では、方法は、
サーバコンピューティングデバイスによって、複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することと、
サーバコンピューティングデバイスによって、複数のクライアントコンピューティングデバイスによる表示のためにデジタルコンテンツのそれぞれの適応(adaptation)を生成することであって、それぞれのコンテンツ適応の各々が、クライアントコンピューティングデバイスのうちの特定の1つのために設定された異なるコンテンツビューを提示し、それぞれのコンテンツ適応が、クライアントコンピューティングデバイス上での同期提示のために設定される、デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することと、
サーバコンピューティングデバイスによって、それぞれのコンテンツ適応の各々をクライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと
を含み得る。
【0012】
複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することは、
コードを生成することと、
生成されたコードをクライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと、
クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つから、クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つによってキャプチャされた生成されたコードの画像を受信することと、
クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つを検証するために、画像を生成されたコードと比較することと
を含み得る。
【0013】
複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することは、複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの第1のクライアントコンピューティングデバイスによって、複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの第2のクライアントコンピューティングデバイスが、第1のクライアントコンピューティングデバイスのしきい値距離内で移動したことを示す信号について能動的にリッスンすることを含み得る。
【0014】
信号は、ニアフィールド通信(NFC)、赤外線、Bluetooth低エネルギー(BTLE)、無線周波数識別(RFI)を含む、デバイス間の極近傍通信のために適応された1つまたは複数のタイプの信号を備え得る。
【0015】
それぞれのコンテンツ適応を生成することは、デジタルコンテンツを空間ビュー区分に分割することであって、空間ビュー区分の数が、クライアントコンピューティングデバイスの数に等しくなり得、空間ビュー区分の各々が、クライアントコンピューティングデバイスのうちのそれぞれのクライアントコンピューティングデバイスに関連付けられ得る、デジタルコンテンツを空間ビュー区分に分割することを含み得る。
【0016】
本発明による一実施形態では、方法は、
クライアントコンピューティングデバイスの各々について位置配向情報を監視することであって、コンテンツ適応を生成することが、位置および配向情報に少なくとも部分的に基づく、位置配向情報を監視すること
を含み得る。
【0017】
本発明による一実施形態では、方法は、
クライアントコンピューティングデバイスのうちの第1のクライアントコンピューティングデバイスから、デジタルコンテンツを選択するユーザ入力を受信したことに応答して、クライアントコンピューティングデバイスのうちのそれぞれの第2のクライアントコンピューティングデバイスに各々関連付けられた1人または複数の他のユーザへの集合するようにとの招待を生成することであって、招待が、デジタルコンテンツを閲覧するための物理的ロケーションを指定する、招待を生成することと、
招待を第2のクライアントコンピューティングデバイスに送ることと
を含み得る。
【0018】
デジタルコンテンツを選択することは、1人または複数の他のユーザの社会的親和性、ステータス、年齢、ロケーション、性別、コンテンツ選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性に少なくとも基づき得る。
【0019】
本発明による一実施形態では、方法は、
複数のユーザプロファイルを取得することであって、ユーザプロファイルの各々がクライアントコンピューティングデバイスのうちの1つのユーザに対応する、複数のユーザプロファイルを取得することと、
クライアントコンピューティングデバイスのユーザの社会的親和性、ステータス、年齢、ロケーション、性別、コンテンツ選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性に少なくとも部分的に基づいて、ユーザプロファイルをランク付けすることであって、1人または複数の他のユーザが、ランク付けされたユーザプロファイルから選択される、ユーザプロファイルをランク付けすることと
を含み得る。
【0020】
本発明による一実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体がソフトウェアを具現し得、ソフトウェアは、実行されたとき、
複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することと、
複数のクライアントコンピューティングデバイスによる表示のためにデジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することであって、それぞれのコンテンツ適応の各々が、クライアントコンピューティングデバイスのうちの特定の1つのために設定された異なるコンテンツビューを提示し、それぞれのコンテンツ適応が、クライアントコンピューティングデバイス上での同期提示のために設定される、デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することと、
それぞれのコンテンツ適応の各々をクライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと
を行うように動作可能である。
【0021】
複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することは、
コードを生成することと、
生成されたコードをクライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと、
クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つから、クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つによってキャプチャされた生成されたコードの画像を受信することと、
クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つを検証するために、画像を生成されたコードと比較することと
を含み得る。
【0022】
複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することは、複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの第1のクライアントコンピューティングデバイスによって、複数のクライアントコンピューティングデバイスのうちの第2のクライアントコンピューティングデバイスが、第1のコンピューティングデバイスのしきい値距離内で移動したことを示す信号について能動的にリッスンすることを含み得る。
【0023】
信号は、ニアフィールド通信(NFC)、赤外線、Bluetooth低エネルギー(BTLE)、無線周波数識別(RFI)を含む、デバイス間の極近傍通信のために適応された1つまたは複数のタイプの信号を備え得る。
【0024】
それぞれのコンテンツ適応を生成することは、デジタルコンテンツを空間ビュー区分に分割することであって、空間ビュー区分の数が、クライアントコンピューティングデバイスの数に等しくなり得、空間ビュー区分の各々が、クライアントコンピューティングデバイスのうちのそれぞれのクライアントコンピューティングデバイスに関連付けられ得る、デジタルコンテンツを空間ビュー区分に分割することを含み得る。
【0025】
本発明による一実施形態では、記憶媒体は、
クライアントコンピューティングデバイスの各々について位置配向情報を監視することであって、コンテンツ適応を生成することが、位置および配向情報に少なくとも部分的に基づく、位置配向情報を監視すること
を含み得る。
【0026】
本発明による一実施形態では、記憶媒体は、
クライアントコンピューティングデバイスのうちの第1のクライアントコンピューティングデバイスから、デジタルコンテンツを選択するユーザ入力を受信したことに応答して、クライアントコンピューティングデバイスのうちのそれぞれの第2のクライアントコンピューティングデバイスに各々関連付けられた1人または複数の他のユーザへの集合するようにとの招待を生成することであって、招待が、デジタルコンテンツを閲覧するための物理的ロケーションを指定する、招待を生成することと、
招待を第2のクライアントコンピューティングデバイスに送ることと
を含み得る。
【0027】
デジタルコンテンツを選択することは、1人または複数の他のユーザの社会的親和性、ステータス、年齢、ロケーション、性別、コンテンツ選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性に少なくとも基づき得る。
【0028】
本発明による一実施形態では、記憶媒体は、
複数のユーザプロファイルを取得することであって、ユーザプロファイルの各々がクライアントコンピューティングデバイスのうちの1つのユーザに対応する、複数のユーザプロファイルを取得することと、
コンピューティングデバイスのユーザの社会的親和性、ステータス、年齢、ロケーション、性別、コンテンツ選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性に少なくとも部分的に基づいて、ユーザプロファイルをランク付けすることであって、1人または複数の他のユーザが、ランク付けされたユーザプロファイルから選択される、ユーザプロファイルをランク付けすることと
を含み得る。
【0029】
本発明による一実施形態では、システムは、
1つまたは複数のプロセッサと、
プロセッサのうちの1つまたは複数に結合され、命令を備える、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体とを備え得、命令は、プロセッサのうちの1つまたは複数によって実行されたとき、システムに、
複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することと、
複数のクライアントコンピューティングデバイスによる表示のためにデジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することであって、それぞれのコンテンツ適応の各々が、クライアントコンピューティングデバイスのうちの特定の1つのために設定された異なるコンテンツビューを提示し、それぞれのコンテンツ適応が、クライアントコンピューティングデバイス上での同期提示のために設定される、デジタルコンテンツのそれぞれの適応を生成することと、
それぞれのコンテンツ適応の各々をクライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと
を行わせるように動作可能である。
【0030】
複数のクライアントコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあるかどうかを決定することは、
コードを生成することと、
生成されたコードをクライアントコンピューティングデバイスのうちの1つに送ることと、
クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つから、クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つによってキャプチャされた生成されたコードの画像を受信することと、
クライアントコンピューティングデバイスのうちの他の1つを検証するために、画像を生成されたコードと比較することと
を含み得る。
【0031】
本発明による一実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体は、実行されたとき、本発明による方法または上述の実施形態のいずれかを実施するように動作可能であるソフトウェアを具現し得る。
【0032】
本発明による一実施形態では、システムは、1つまたは複数のプロセッサと、プロセッサに結合され、プロセッサによって実行可能な命令を備える少なくとも1つのメモリとを備え得、プロセッサは、命令を実行するとき、本発明による方法または上述の実施形態のいずれかを実施するように動作可能である。
【0033】
本発明による一実施形態では、好ましくはコンピュータ可読非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品は、データ処理システム上で実行されたとき、本発明による方法または上述の実施形態のいずれかを実施するように動作可能であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1A】単一のコンピューティングデバイスのディスプレイ上に提示されているデジタルメディア(従来技術)を示す図である。
【
図1B】デジタルコンテンツを提示するために複数のコンピューティングデバイスを利用するための第1の例示的な方法を示す図である。
【
図1C】デジタルコンテンツを提示するために複数のコンピューティングデバイスを利用するための第2の例示的な方法を示す図である。
【
図2】任意の1つのデバイスによって提示されたデジタルコンテンツが、他のデバイスによって提示されたデジタルコンテンツに視覚的に関係しないことがある、デジタルコンテンツを提示するために複数のコンピューティングデバイスを利用するための例示的な方法を示す図である。
【
図3】コンピューティングデバイスの数および配置が、提示されるコンテンツに対応する、デジタルコンテンツを提示するために複数のコンピューティングデバイスを利用するための例示的な方法を示す図である。
【
図4】デジタルコンテンツを共同で消費するようにユーザが他のユーザを招待し得る、例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【
図5A】デジタルコンテンツを共同で消費するために集合するユーザの一例を示す図である。
【
図5B】デジタルコンテンツを共同で消費するために集合する、デジタルコンテンツがそれにわたって提示されるディスプレイの数の増加に対応する、増加された数のユーザの一例を示す図である。
【
図6】ソーシャルネットワーキングシステムに関連付けられた例示的なネットワーク環境を示す図である。
【
図8】例示的なコンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
広いレベルにおいて、本発明のいくつかの実施形態は、ユーザが、友達と対話して、デジタル空間内に存在するコンテンツを共同で消費するのを促進し得、コンテンツは、同じ物理的空間内に一緒にいるユーザによって消費される。この目標を達成するために、本発明の実施形態は、複数のユーザに、自身のそれぞれのコンピューティングデバイス(たとえば、セルフォン)を使用してデジタルコンテンツを共同で消費するために、同じ物理的空間内に集合することを必要とすることを企図する。
【0036】
特定の実施形態では、ユーザの一部または全部が、コンテンツがロック解除され得る前に物理的に存在する必要があり得る。いくつかの実施形態は、どのコンテンツが提示されるか、およびそのコンテンツがどのように提示されるかを決定するために、任意の数のコンピューティングデバイス設定(たとえば、ディスプレイサイズまたはディスプレイ配向)を考慮に入れ得る。同様に、いくつかの実施形態は、コンテンツをさらに適応させるために、様々なユーザ選好、ユーザ間のソーシャルネットワーク関係、および環境条件を考慮に入れ得る。
【0037】
いくつかの実施形態は、決定ツリーを通してユーザをガイドし得る対話型コードにユーザが関与するとき、始まり得る。決定ツリーは、ユーザが、いくつかの選好または選択、たとえば、コンテンツを共同で消費することになるユーザの総数、コンテンツを共同で消費することになるユーザの名前またはソーシャルメディアプロファイル、ユーザのコンテンツ選好、消費されるべきコンテンツなどを入力することを必要とし得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、次いで、1つまたは複数の利用可能なコンテンツアイテムを提示され得る。1つまたは複数の利用可能なコンテンツアイテムの性質または数は、ユーザのコンテンツ選好、ユーザの数、コンピューティングデバイスのタイプ、それらのコンピューティングデバイスの能力または好ましい配向などのファクタ、あるいは、その多くが以下で開示される任意の数の追加のファクタによって影響を及ぼされ得る。たとえば、あるコンテンツは、5人から7人の間のユーザのグループのみにとって利用可能であり得るが、他のコンテンツは、2人または3人のユーザのより小さいグループにとって利用可能であり得る。同様に、利用可能なコンテンツまたはコンテンツが提示されるやり方は、デバイスのタイプ、デバイスのディスプレイサイズおよびディスプレイ解像度、デバイスの帯域幅またはセルラーデータプロバイダ、あるいはコンピューティングデバイスの任意の他の能力に依存し得る。いくつかの実施形態では、利用可能なコンテンツおよびコンテンツをロック解除/消費するために存在することを必要とされるユーザの数/ユーザの選択は、Facebookまたはコンテンツプロバイダによって自動的に決定され得る。
【0038】
ユーザの数およびコンテンツが選択されると、システムは、第1のユーザのデバイスに関するコードを生成し得る。このコードは、各コンピューティングデバイスが第1のコンピューティングデバイスの近傍にあることを確認するために使用され得る。コードは、サーバ上に格納され、第1のユーザのデバイスに関連付けられ得、その結果、コードが第2、第3、または第Nのユーザのデバイスによって走査されたとき、サーバは、適応されたコンテンツを自動的に生成し、N人のユーザの各々に送り得る。その時点において、ユーザは、コンテンツを消費し始めることを選択し得る。いくつかの実施形態では、デバイスは、サーバが複数のデバイスについて物理的近傍を保証することまたはコンテンツを適応させることを必要としないことがあるので、そのようなコードは必要でないことがある。代わりに、いくつかの実施形態は、ワイヤレス、セルラー、または他の通信信号を使用して、第1のユーザのデバイスの空間的近傍に移動する他のコンピューティングデバイスを自動的に検出し、存在するデバイスにコンテンツを適応させ得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、ユーザは、仮想ロビー内に一緒に集合するように招待され得る。いくつかの実施形態では、ユーザのうちの1人または複数が、エクスペリエンスに対する追加の制御または機能性へのアクセスを有し得るホストとして、指定され得る。ホストは、コンテンツの消費を始動するユーザでもあり得る。ロビーにいる間、ユーザは仮想コンテンツを選択し得る。この仮想コンテンツは、より大きいボリュームのコンテンツのエピソードを含み得る。エピソードの選択は、手動でまたは自動的に行われ得る。さらに、いくつかの実施形態では、ロビー内に集合したユーザのステータスが表示され得る(たとえば、「4人の友達うちの2人は準備ができている」)。ロビー内のすべてのユーザが準備ができると、ホストは、プレイを起動することが可能であり得、すべてのユーザのそれぞれのエピソードが同時にプレイすることを開始することを引き起こす。いくつかの実施形態では、ホストのオーディオのみが可聴であり得、すべての他のユーザのオーディオストリームは自動的にミュートされ得る。他の実施形態では、すべてのユーザのオーディオが可聴であり得る。いくつかの実施形態では、このロビーホストモデルは、エクスペリエンスごとの複数のエピソードおよびブランドパートナーごとの複数のエクスペリエンスをサポートする、Firebaseを利用した(Firebase-powered)データアーキテクチャで組み込まれ得る。ユーザの閲覧履歴および選好に関するレコード、統計、および分析を進展させるために、トラッキングまたは分析論が利用され得る。
【0040】
コンテンツは、コンピューティングデバイスの配向が重要でないように適応され得る(たとえば、各ユーザのデバイスが、同じシーンまたはイベントの異なる「ビュー」を提示し得る)。代替的に、コンテンツは、デバイスの配向が重要であるように適応され得る。システムは、ユーザが自身のデバイスを適切な配向で配置するのを支援するために、場合によっては、命令への準拠を促進するためにゲーミフィケーション技法を使用して、命令をユーザに提示し得る。たとえば、9人のユーザが映画を観るために集合した場合、システムは、ユーザが映画をそこで観得るはるかに大きいディスプレイを作成するために、ユーザのフォンの各々が横方向配向で3×3グリッドにユーザのフォンを配置するように、ユーザに指示し得る。デバイスはまた、それら自体の配向および他のデバイスの配向を自動的に監視し得、コンテンツをデバイスの配向にリアルタイムで適応させるようにとの命令をサーバに送り得る。デバイスは、N個のデバイスのうちのいずれか1つによって提示されているコンテンツが、経時的に、他のデバイスによって提示されたコンテンツと協働的であるように、コンテンツの提示を自動的に同期させ得る。コンテンツはまた、コンテンツの提示がコンピューティングデバイスにわたって同期されることが必要でないように、適応および提示され得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、コンテンツの提示中にコンピューティングデバイスをシームレスに追加または除去することが可能であり得る。他の実施形態では、すべてのコンピューティングデバイスが、コンテンツが提示され得る前に存在する必要があり得る。
【0041】
いくつかの実施形態は、企図されたプロセスが始まり得る前に、2つまたはそれ以上のコンピューティングデバイスが互いの物理的近傍にあることを必要とし得る。代替的に、いくつかの実施形態は、コンピューティングデバイスが依然として互いに遠くにある間、セットされた数のユーザおよびコンピューティングデバイスのためにコンテンツが適応されることを可能にし得る。これらの実施形態では、コンテンツは、コンピューティングデバイスが互いの近傍に来たときにユーザが直ちにコンテンツを消費し始め得るように、あらかじめ生成され得る。いくつかの実施形態では、第1のユーザが、必須の数のコンピューティングデバイスが近傍にあることなしにコンピューティングデバイス上でコンテンツを消費することを試みた場合、コンピューティングデバイスは、メッセージを生成し得、第1のユーザがコンテンツをロック解除およびアクセスするために、1つまたは複数の他のコンピューティングデバイスが第1のユーザのデバイスの近傍になければならないことを第1のユーザに知らせる。システムはまた、リマインダがセットされることを可能にし、その結果、第1のユーザは、セットされた時間量の後、特定の地理的場所に到着すると、または第1のユーザのデバイスが別のコンピューティングデバイスの存在を検出したとき、コンテンツにアクセスすることを試みることをリマインドされる。特定の実施形態では、ユーザは、ユーザがデジタルコンテンツを協働的に消費することを意図する時間をスケジュールすることが可能であり得る。いくつかの実施形態では、これは、消費されるべきコンテンツを選択および準備するが、すべてのユーザが互いの物理的近傍内に集まるまでコンテンツの提示を遅延させることを含み得る。
【0042】
上記で留意されたように、システムは、(中央サーバによってまたはコンピューティングデバイスのうちの1つまたは複数によってのいずれかで)他のコンピューティングデバイスが第1のコンピューティングデバイスの近傍に移動したことを示す信号について能動的にリッスンすることもリッスンしないこともある。いくつかの実施形態では、そのような信号は、ニアフィールド通信(NFC)、赤外線、Bluetooth低エネルギー、無線周波数識別、あるいは他のタイプの信号またはプロトコルを含み得る。そのような実施形態は、別のコンピューティングデバイスが近傍に移動したことを示す信号を検出すると、第1のコンピューティングデバイス上にメッセージを生成し、別のユーザが近くにいることおよびコンテンツが消費のためにロック解除されたことを第1のユーザに通知し得る。さらに、2人またはそれ以上のユーザが自身のそれぞれのコンピューティングデバイス上でコンテンツをすでに消費しており、自身の近傍に第3のユーザが入った場合、第3のユーザのデバイスは、第3のユーザにエクスペリエンスに加わるように促し得る。同様に、いくつかの実施形態では、2人またはそれ以上のユーザのグループのうちの1人または複数が、グループがデバイスにわたるコンテンツを消費している間に、グループを離れる場合、デバイスは、残りのコンピューティングデバイスのみにわたるコンテンツを提示するように自動的に適応し得る。いくつかの実施形態では、限定ではなく例として、コンピューティングデバイスのタイプまたは能力、ユーザ設定、あるいはユーザ間の社会的親和性など、いくつかのファクタが、デバイスが、ユーザに他のユーザが近くにいることを通知するかどうか、またはユーザに既存のエクスペリエンスに加わるように促すかどうかに影響を及ぼし得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、コンテンツは、複数のコンピューティングデバイス上での提示のために適応された旧来のコンテンツ(たとえば、l990年代に製作された映画)であり得る。他の実施形態では、コンテンツは、特に特定の実施形態による提示のために、製作され得る。いくつかの実施形態では、コンテンツは、テキスト、画像、ビデオ、オーディオ、アニメーション、ゲーム、拡張現実特徴/コンテンツ、クーポンなどを含み得る。いくつかの実施形態では、コンテンツは、存在するコンピューティングデバイスの数またはステータスに基づいて異なり得る。たとえば、一部のコンテンツは、4つまたはそれ以上のコンピューティングデバイスが存在する場合にのみアクセス可能であり得、他のコンテンツは、前に少なくとも1回他のユーザと共同消費された(co-consumed)コンテンツを有するユーザのみにとってアクセス可能であり得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、デバイスのバッテリーステータスがしきい値を下回る場合またはデバイスディスプレイの能力が仕様の最小セットを超えない場合、グループ内に含まれないことがある。存在するコンピューティングデバイスの数またはステータスに適応可能であることに加えて、コンテンツは、地球空間的または物理的環境ファクタ(たとえば、ユーザのロケーションにおける気象)、時間ファクタ(たとえば、時刻、曜日、または季節)、ユーザの現在のアクティビティ(たとえば、ユーザがライブイベントにいる場合、ユーザがイベントからの舞台裏映像へのアクセスを獲得し得る)、ユーザがコンテンツの代金を支払ったか否かまたは閲覧エクスペリエンス中に広告を閲覧することに合意したか否かに基づいて、あるいは任意の数の他のファクタに基づいて適応可能であり得る。
【0044】
図1Aは、デジタルコンテンツ100が単一のデバイス101のディスプレイ上に提示される、従来技術からの一例を示す。この例では、映画「ジョーズ」からのコンテンツがTV上に提示され得る。コンテンツは、同様に、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはディスプレイをもち、デジタルコンテンツを提示することが可能である任意の他のデバイスのディスプレイ上に提示され得ることを理解されたい。
【0045】
図1Bは、関係するデジタルコンテンツを協働的に提示するために2つのコンピューティングデバイスが使用され得る、例示的な実施形態を示す。この例示的な実施形態では、2つのコンピューティングデバイス102および103のディスプレイの各々上にビデオの各フレームの部分を提示するように、デジタルコンテンツ100が適応され得、したがって、コンピューティングデバイス102および103は、隣り合わせに配置されたときに単一のより大きいディスプレイを協働的に作成し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイスの配向が重要であり得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイスの配向が重要でないことがある。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、それら自体の配向および他のデバイスの配向を自動的に監視し得、コンテンツをデバイスの配向にリアルタイムで適応させるようにとの命令をサーバに送り得る。一例として、いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102および103が各々180度回転された場合、コンテンツは、デバイスの新しい配向に合わせて自動的に調整される。特定の実施形態では、近傍にあるデバイス上に提示された適応されたコンテンツは、元のコンテンツとは異なるアスペクト比を有し得る。
【0046】
図1Cは、デジタルコンテンツを協働的に提示するために3つのコンピューティングデバイスが使用される、例示的な実施形態を示す。この例では、デジタルコンテンツ100は、今度は、コンピューティングデバイス102、103、および104の各々上にビデオの各フレームの部分を提示するように適応される。特定の実施形態では、協働的に提示されたデジタルコンテンツは、オーディオを備え得る(たとえば、コンピューティングデバイス102および103は、交響曲のパーカッションセクションおよびストリングセクションのための音楽をプレイし得、コンピューティングデバイス104がグループに加わるとき、コンピューティングデバイス104は、交響曲のブラスセクションのための音楽をプレイし得る)。
【0047】
図2は、各コンピューティングデバイスによって提示されたデジタルコンテンツが単一のより大きいコンテンツの部分でないことがある、例示的な実施形態を示す。
図2では、コンピューティングデバイス201、202、および203は、各々、デジタルコンテンツを提示し得、各デバイスによって提示されたコンテンツは主題によって関係付けられ得るが、各デバイスによって提示されたデジタルコンテンツは、他のデバイスによって提示されたデジタルコンテンツとは視覚的に無関係であり得る。一例として、コンピューティングデバイス201は映画「ジョーズ」200を提示し得るが、コンピューティングデバイス202および203は、一例として、それぞれ、監督が提供する解説210およびジョーズのリアクションビデオ220を提示し得る。別の例として、特定の実施形態では、デバイスは、同じゲームのための異なるインターフェースを提示し得る。特定の実施形態では、3つのコンピューティングデバイスは、各々、映画またはTVショーからの同じシーンを、ただし、異なる角度または視点から提示し得る。
【0048】
また、特定の実施形態は、ユーザが、ユーザの数とユーザのコンピューティングデバイスの配向とに依存して、コンテンツをロック解除および消費することを可能にし得る。たとえば、
図3に示されている例示的な実施形態では、3×4グリッド上に9つのコンピューティングデバイスが広がっている。各コンピューティングデバイスによって提示されるコンテンツは、グリッド中のデバイスの数と、そのグリッド内の各デバイスの配向およびロケーションとによって決定され得る。たとえば、アルフレッド・ヒッチコックの映画「裏窓」の主役ジェフ・ジェフリーズが、彼の建物の後方のアパートを彼の窓から見上げたとき、グリッド中のデバイスの各々は、彼が見ているアパートの窓の各々において見られ得るものを示し得る。コンピューティングデバイス301が1つの空間だけ(または、1つの空間の任意の部分だけ)上にまたは右に移動された場合、301によって提示されるコンテンツは、位置の変化を反映するために変わり得る。いくつかの実施形態では、追加のコンピューティングデバイスがグリッドに追加された場合、たとえば、第10のコンピューティングデバイスが空間302に追加された場合、新しいデバイスのディスプレイは、すべての他のコンピューティングデバイスのコンテンツに関係するコンテンツを提示し得る。さらに、コンピューティングデバイスのすべてによって提示されるコンテンツは、変わり得る(たとえば、より明るくなる、より詳細を示す、焦点を変える、など)。このようにして、いくつかの実施形態は、特定のコンテンツが、しきい値数のコンピューティングデバイスが存在するときのみ、ロック解除されることを可能にし得る。
【0049】
図4は、第1のユーザが、デジタルコンテンツを共同で消費するように追加のユーザを招待し得る、例示的なインターフェースを示す。いくつかの実施形態では、ユーザが、そのようなインターフェースを利用して、追加のユーザを招待し、追加のユーザと接続する必要があり得る。他の実施形態では、各コンピューティングデバイスが、近傍にある他のコンピューティングデバイスをリアルタイムで監視し、それによって、構造化された招待プロセスを不要にし得る。
図4に提示されている例示的な実施形態では、第1のユーザが、消費すべきデジタルコンテンツアイテム、この場合、映画「ジョーズ」401をすでに選択していることがある。いくつかの実施形態では、コンテンツを共同で消費するようにとの招待は、デジタルコンテンツアイテムの選択の前に、後に、または同時に来ることがある。コンテンツアイテムを選択することに加えて、第1のユーザは、デジタルコンテンツを共同で消費するように招待されるべき追加のユーザを選択し得る。いくつかの実施形態では、第1のユーザは、連絡先のリスト402、すなわち、アレックス、ベティ、キャシー、デイブ、エミリー、フランク、ジョージなどから選択し得る。連絡先リストは、コンピューティングデバイスによって格納された連絡先、第1のユーザのソーシャルネットワークのつながり(connection)、または任意の数の他のソースからのものに基づき得る。いくつかの実施形態では、連絡先リストは、第1のユーザと連絡先のうちの1人との間の社会的親和性に基づいてフィルタ処理またはランク付けされ得る。いくつかの実施形態では、連絡先リストは、1人または複数のユーザのステータス、年齢、ロケーション、コンテンツ選好、性別、または他の特性、選好、グループ所属、コンテンツ閲覧履歴、ユーザ対話履歴、イベント参加履歴、または属性を含む、任意の数の追加のソーシャルネットワーキングシステムファクタに基づいて、フィルタ処理またはランク付けされ得る。第1のユーザは、招待すべき追加のユーザの自身の選択に満足すると、第1のユーザは、招待を送ることを決め得る。いくつかの実施形態では、ユーザがすでに互いの近傍にあるときのみ、招待が送られ得るが、他の実施形態では、招待は、ユーザが近傍にいない間に送られ得、一緒に集合するようにとの招待として働き得る。
【0050】
図5Aは、コンテンツを消費するように前に招待されたユーザ、アレックス510、キャシー520、およびデイブ530が同じ物理的ロケーションに集合したときに起こり得ることを示す。同じロケーションに集合すると、アレックス、キャシー、およびデイブは、自身のそれぞれのコンピューティングデバイス501、502、および503にわたって広がっているコンテンツ500、この場合、映画「ジョーズ」からのシーンを共同で消費し始め得る。
図5Bは、第4の招待されたユーザ、ベティ540が他のユーザに加わると起こり得ることを示す。いくつかの実施形態では、ベティのコンピューティングデバイス504が、アレックス、キャシー、およびデイブのコンピューティングデバイスと自動的に接続し、映画「ジョーズ」からの追加のコンテンツを提示し始め得る。特定の実施形態では、ベティのコンピューティングデバイスは、自動的に接続しないことがあり、ユーザは、ベティのコンピューティングデバイスを含めるために、メディアを再起動することを必要とされ得る。
【0051】
特定の実施形態では、システムは、コンテンツを提示するために使用されているコンピューティングデバイスの特性および能力に基づいて、コンテンツを適応させ得る。適応は、(たとえば、各フレームの部分を選択するためにおよび/または(1つまたは複数の)アスペクト比を変更するために)コンテンツをクロップすること、フレーム毎秒、解像度、または圧縮率を調整することなどを含み得る。一例として、システムは、デバイスのうちの1つが高速LTEネットワークに接続されるが、デバイスのうちの別の1つが(同じレートでコンテンツをストリーミングすることが可能でないことがある)高負荷4Gネットワークに接続されると決定し、それにより、ディスプレイが均一であるように、より低い解像度でまたはより低いレートのフレーム毎秒でコンテンツを2つのデバイスにストリーミングし得る。いくつかの実施形態では、システムはまた、同様に、ディスプレイにわたる不一致を生じ得る帯域幅または任意の他のフォン属性を監視し得る。
【0052】
図6は、ソーシャルネットワーキングシステムに関連付けられた例示的なネットワーク環境600を示す。ネットワーク環境600は、ネットワーク610によって互いに接続された、クライアントシステム630と、ソーシャルネットワーキングシステム660と、サードパーティシステム670とを含む。
図6は、クライアントシステム630、ソーシャルネットワーキングシステム660、サードパーティシステム670、およびネットワーク610の特定の構成を示すが、本開示は、クライアントシステム630、ソーシャルネットワーキングシステム660、サードパーティシステム670、およびネットワーク610の任意の好適な構成を企図する。限定としてではなく一例として、クライアントシステム630、ソーシャルネットワーキングシステム660、およびサードパーティシステム670のうちの2つまたはそれ以上が、ネットワーク610をバイパスして、直接互いに接続され得る。別の例として、クライアントシステム630、ソーシャルネットワーキングシステム660、およびサードパーティシステム670のうちの2つまたはそれ以上が、全体的にまたは部分的に、物理的にまたは論理的に互いとコロケートされ得る。その上、
図6は、特定の数のクライアントシステム630、ソーシャルネットワーキングシステム660、サードパーティシステム670、およびネットワーク610を示すが、本開示は、任意の好適な数のクライアントシステム630、ソーシャルネットワーキングシステム660、サードパーティシステム670、およびネットワーク610を企図する。限定としてではなく一例として、ネットワーク環境600は、複数のクライアントシステム630と、ソーシャルネットワーキングシステム660と、サードパーティシステム670と、ネットワーク610とを含み得る。
【0053】
本開示は、任意の好適なネットワーク610を企図する。限定としてではなく一例として、ネットワーク610の1つまたは複数の部分は、アドホックネットワーク、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベートネットワーク(VPN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスLAN(WLAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスWAN(WWAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、インターネットの一部分、公衆交換電話網(PSTN)の一部分、セルラー電話ネットワーク、またはこれらのうちの2つまたはそれ以上の組合せを含み得る。ネットワーク610は、1つまたは複数のネットワーク610を含み得る。
【0054】
リンク650は、クライアントシステム630と、ソーシャルネットワーキングシステム660と、サードパーティシステム670とを、通信ネットワーク610にまたは互いに接続し得る。本開示は、任意の好適なリンク650を企図する。特定の実施形態では、1つまたは複数のリンク650は、1つまたは複数の、(たとえば、デジタル加入者回線(DSL)またはデータオーバーケーブルサービスインターフェース仕様(DOCSIS)などの)ワイヤラインリンク、(たとえば、Wi-Fiまたはワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)などの)ワイヤレスリンク、または(たとえば、同期光ネットワーク(SONET)または同期デジタルハイアラーキ(SDH)などの)光リンクを含む。特定の実施形態では、1つまたは複数のリンク650は、各々、アドホックネットワーク、イントラネット、エクストラネット、VPN、LAN、WLAN、WAN、WWAN、MAN、インターネットの一部分、PSTNの一部分、セルラー技術ベースネットワーク、衛星通信技術ベースネットワーク、別のリンク650、または2つまたはそれ以上のそのようなリンク650の組合せを含む。リンク650は、ネットワーク環境600の全体にわたって必ずしも同じである必要はない。1つまたは複数の第1のリンク650は、1つまたは複数の第2のリンク650とは1つまたは複数の点で異なり得る。
【0055】
特定の実施形態では、クライアントシステム630は、ハードウェア、ソフトウェア、または埋込み論理構成要素、または2つまたはそれ以上のそのような構成要素の組合せを含み、クライアントシステム630によって実装またはサポートされる適切な機能性を行うことが可能な、電子デバイスであり得る。限定としてではなく一例として、クライアントシステム630は、デスクトップコンピュータ、ノートブックまたはラップトップコンピュータ、ネットブック、タブレットコンピュータ、電子ブックリーダー、GPSデバイス、カメラ、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルド電子デバイス、セルラー電話、スマートフォン、拡張/仮想現実デバイス、他の好適な電子デバイス、あるいはそれらの任意の好適な組合せなど、コンピュータシステムを含み得る。本開示は、任意の好適なクライアントシステム630を企図する。クライアントシステム630は、クライアントシステム630におけるネットワークユーザが、ネットワーク610にアクセスすることを可能にし得る。クライアントシステム630は、クライアントシステム630のユーザが、他のクライアントシステム630における他のユーザと通信することを可能にし得る。
【0056】
特定の実施形態では、クライアントシステム630は、MICROSOFT INTERNET EXPLORER、GOOGLE CHROMEまたはMOZILLA FIREFOXなど、ウェブブラウザ632を含み得、1つまたは複数のアドオン、プラグイン、あるいは、TOOLBARまたはYAHOO TOOLBARなど、他の拡張を有し得る。クライアントシステム630におけるユーザは、ウェブブラウザ632を(サーバ662、またはサードパーティシステム670に関連付けられたサーバなどの)特定のサーバに向けるユニフォームリソースロケータ(URL)または他のアドレスを入力し得、ウェブブラウザ632は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)要求を生成し、HTTP要求をサーバに通信し得る。サーバは、HTTP要求を受け入れ、HTTP要求に応答する1つまたは複数のハイパーテキストマークアップ言語(HTML)ファイルをクライアントシステム630に通信し得る。クライアントシステム630は、ユーザへの提示のためにサーバからのHTMLファイルに基づいてウェブページをレンダリングし得る。本開示は、任意の好適なウェブページファイルを企図する。限定としてではなく一例として、ウェブページは、特定の必要に応じて、HTMLファイル、拡張可能ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)ファイル、または拡張可能マークアップ言語(XML)ファイルから、レンダリングし得る。そのようなページは、たとえば、限定はしないが、JAVASCRIPT、JAVA、MICROSOFT SILVERLIGHTで書かれたものなどのスクリプト、AJAX(非同期JAVASCRIPTおよびXML)などのマークアップ言語とスクリプトとの組合せなどをも実行し得る。本明細書では、ウェブページへの言及は、適切な場合、(ブラウザがウェブページをレンダリングするために使用し得る)1つまたは複数の対応するウェブページファイルを包含し、その逆も同様である。
【0057】
特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、オンラインソーシャルネットワークをホストすることができるネットワークアドレス指定可能なコンピューティングシステムであり得る。ソーシャルネットワーキングシステム660は、たとえば、ユーザプロファイルデータ、概念プロファイルデータ、ソーシャルグラフ情報、またはオンラインソーシャルネットワークに関係する他の好適なデータなど、ソーシャルネットワーキングデータを生成し、格納し、受信し、送り得る。ソーシャルネットワーキングシステム660は、直接的にまたはネットワーク610を介してのいずれかで、ネットワーク環境600の他の構成要素によってアクセスされ得る。限定としてではなく一例として、クライアントシステム630は、直接的にまたはネットワーク610を介してのいずれかで、ウェブブラウザ632、またはソーシャルネットワーキングシステム660に関連付けられたネイティブアプリケーション(たとえば、モバイルソーシャルネットワーキングアプリケーション、メッセージングアプリケーション、別の好適なアプリケーション、またはそれらの任意の組合せ)を使用して、ソーシャルネットワーキングシステム660にアクセスし得る。特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、1つまたは複数のサーバ662を含み得る。各サーバ662は、単一サーバ、あるいは複数のコンピュータまたは複数のデータセンターにわたる分散型サーバであり得る。サーバ662は、たとえば、限定はしないが、ウェブサーバ、ニュースサーバ、メールサーバ、メッセージサーバ、広告サーバ、ファイルサーバ、アプリケーションサーバ、交換サーバ、データベースサーバ、プロキシサーバ、本明細書で説明される機能またはプロセスを実施するのに好適な別のサーバ、あるいはそれらの任意の組合せなど、様々なタイプのものであり得る。特定の実施形態では、各サーバ662は、サーバ662によって実装またはサポートされる適切な機能性を行うための、ハードウェア、ソフトウェア、または埋込み論理構成要素、または2つまたはそれ以上のそのような構成要素の組合せを含み得る。特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、1つまたは複数のデータストア664を含み得る。データストア664は、様々なタイプの情報を格納するために使用され得る。特定の実施形態では、データストア664に格納された情報は、特定のデータ構造に従って編成され得る。特定の実施形態では、各データストア664は、リレーショナルデータベース、列指向データベース、相関データベース、または他の好適なデータベースであり得る。本開示は、特定のタイプのデータベースを説明するかまたは示すが、本開示は任意の好適なタイプのデータベースを企図する。特定の実施形態は、クライアントシステム630、ソーシャルネットワーキングシステム660、またはサードパーティシステム670が、データストア664に格納された情報を管理する、取り出す、変更する、追加する、または削除することを可能にするインターフェースを提供し得る。
【0058】
特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、1つまたは複数のデータストア664に、1つまたは複数のソーシャルグラフを格納し得る。特定の実施形態では、ソーシャルグラフは、(各々特定のユーザに対応する)複数のユーザノードまたは(各々特定の概念に対応する)複数の概念ノードを含み得る、複数のノードと、ノードを接続する複数のエッジとを含み得る。ソーシャルネットワーキングシステム660は、オンラインソーシャルネットワークのユーザに、他のユーザと通信および対話する能力を提供し得る。特定の実施形態では、ユーザは、ソーシャルネットワーキングシステム660を介してオンラインソーシャルネットワークに加わり、次いで、ユーザがつなげられることを希望するソーシャルネットワーキングシステム660の何人かの他のユーザへのつながり(たとえば、関係)を追加し得る。本明細書では、「友達」という用語は、ソーシャルネットワーキングシステム660を介してユーザがつながり、関連付け、または関係を形成したソーシャルネットワーキングシステム660の任意の他のユーザを指し得る。
【0059】
特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ソーシャルネットワーキングシステム660によってサポートされる様々なタイプのアイテムまたはオブジェクトに関するアクションをとる能力をユーザに提供し得る。限定としてではなく一例として、アイテムおよびオブジェクトは、ソーシャルネットワーキングシステム660のユーザが属し得るグループまたはソーシャルネットワーク、ユーザが関心のあり得るイベントまたはカレンダーエントリ、ユーザが使用し得るコンピュータベースアプリケーション、ユーザがサービスを介してアイテムを購入または販売することを可能にするトランザクション、ユーザが実施し得る広告との対話、あるいは他の好適なアイテムまたはオブジェクトを含み得る。ユーザは、ソーシャルネットワーキングシステム660において、またはソーシャルネットワーキングシステム660とは別個であり、ネットワーク610を介してソーシャルネットワーキングシステム660に結合された、サードパーティシステム670の外部システムによって、表されることが可能であるものと対話し得る。
【0060】
特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、様々なエンティティをリンクすることが可能であり得る。限定としてではなく一例として、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ユーザが、互いと対話し、ならびにサードパーティシステム670または他のエンティティからコンテンツを受信することを可能にするか、あるいは、ユーザが、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)または他の通信チャネルを通して、これらのエンティティと対話することを可能にし得る。
【0061】
特定の実施形態では、サードパーティシステム670は、1つまたは複数のタイプのサーバ、1つまたは複数のデータストア、限定はしないがAPIを含む1つまたは複数のインターフェース、1つまたは複数のウェブサービス、1つまたは複数のコンテンツソース、1つまたは複数のネットワーク、またはたとえばサーバが通信し得る任意の他の好適な構成要素を含み得る。サードパーティシステム670は、ソーシャルネットワーキングシステム660を動作させるエンティティとは異なるエンティティによって動作させられ得る。しかしながら、特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660とサードパーティシステム670とは、互いと連携して動作して、ソーシャルネットワーキングシステム660またはサードパーティシステム670のユーザにソーシャルネットワーキングサービスを提供し得る。この意味で、ソーシャルネットワーキングシステム660は、サードパーティシステム670などの他のシステムが、インターネット上でユーザにソーシャルネットワーキングサービスおよび機能性を提供するために使用し得る、プラットフォームまたはバックボーンを提供し得る。
【0062】
特定の実施形態では、サードパーティシステム670は、サードパーティコンテンツオブジェクトプロバイダを含み得る。サードパーティコンテンツオブジェクトプロバイダは、クライアントシステム630に通信され得る、コンテンツオブジェクトの1つまたは複数のソースを含み得る。限定としてではなく一例として、コンテンツオブジェクトは、たとえば、映画の上映時間、映画のレビュー、レストランのレビュー、レストランのメニュー、製品情報およびレビュー、または他の好適な情報など、ユーザにとって関心のある物またはアクティビティに関する情報を含み得る。限定としてではなく別の例として、コンテンツオブジェクトは、クーポン、ディスカウントチケット、ギフト券、または他の好適なインセンティブオブジェクトなど、インセンティブコンテンツオブジェクトを含み得る。
【0063】
特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ソーシャルネットワーキングシステム660とのユーザの対話を向上させ得る、ユーザ生成されたコンテンツオブジェクトをも含む。ユーザ生成されたコンテンツは、ユーザがソーシャルネットワーキングシステム660に追加するか、アップロードするか、送るか、または「ポストする(post)」ことができるものを含み得る。限定としてではなく一例として、ユーザは、クライアントシステム630からソーシャルネットワーキングシステム660にポストを通信する。ポストは、ステータス更新または他のテキストデータ、ロケーション情報、写真、ビデオ、リンク、音楽あるいは他の同様のデータまたはメディアなど、データを含み得る。コンテンツはまた、ニュースフィードまたはストリームなどの「通信チャネル」を通して、サードパーティによってソーシャルネットワーキングシステム660に追加され得る。
【0064】
特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、様々なサーバ、サブシステム、プログラム、モジュール、ログ、およびデータストアを含み得る。特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ウェブサーバ、アクションロガー、API要求サーバ、関連性およびランキングエンジン、コンテンツオブジェクト分類子、通知コントローラ、アクションログ、サードパーティコンテンツオブジェクト露出ログ、推測モジュール、許可/プライバシーサーバ、検索モジュール、広告ターゲッティングモジュール、ユーザインターフェースモジュール、ユーザプロファイルストア、つながりストア、サードパーティコンテンツストア、またはロケーションストアのうちの1つまたは複数を含み得る。ソーシャルネットワーキングシステム660は、ネットワークインターフェース、セキュリティ機構、ロードバランサ、フェイルオーバサーバ、管理およびネットワーク運用コンソール、他の好適な構成要素、またはそれらの任意の好適な組合せなど、好適な構成要素をも含み得る。特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ユーザプロファイルを格納するための1つまたは複数のユーザプロファイルストアを含み得る。ユーザプロファイルは、たとえば、経歴情報、人口統計学的情報、行動情報、ソーシャル情報、あるいは、職歴、学歴、趣味もしくは選好、関心、親近感、またはロケーションなど、他のタイプの記述情報を含み得る。関心情報は、1つまたは複数のカテゴリーに関係する関心を含み得る。カテゴリーは一般的であるかまたは固有のものであり得る。限定としてではなく一例として、ユーザが、靴のブランドに関する記事に対して「いいね!」を表明した場合、カテゴリーは、ブランド、あるいは「靴」または「衣類」の一般的なカテゴリーであり得る。つながりストアは、ユーザに関するつながり情報を格納するために使用され得る。つながり情報は、同様のまたは共通の職歴、グループメンバーシップ、趣味、学歴を有するか、あるいはいかなる形でも関係するか、または共通の属性を共有する、ユーザを示し得る。つながり情報は、(内部と外部の両方の)異なるユーザとコンテンツとの間のユーザ定義されたつながりをも含み得る。ウェブサーバは、ネットワーク610を介して、ソーシャルネットワーキングシステム660を、1つまたは複数のクライアントシステム630または1つまたは複数のサードパーティシステム670にリンクするために使用され得る。ウェブサーバは、ソーシャルネットワーキングシステム660と1つまたは複数のクライアントシステム630との間でメッセージを受信およびルーティングするためのメールサーバまたは他のメッセージング機能性を含み得る。API要求サーバは、サードパーティシステム670が、1つまたは複数のAPIを呼び出すことによってソーシャルネットワーキングシステム660からの情報にアクセスすることを可能にし得る。アクションロガーは、ソーシャルネットワーキングシステム660上の、またはソーシャルネットワーキングシステム660から離れた、ユーザのアクションに関するウェブサーバからの通信を受信するために使用され得る。アクションログと併せて、サードパーティコンテンツオブジェクトへのユーザ露出についてのサードパーティコンテンツオブジェクトログが維持され得る。通知コントローラは、クライアントシステム630にコンテンツオブジェクトに関する情報を提供し得る。情報は、通知としてクライアントシステム630にプッシュされ得るか、または、情報は、クライアントシステム630から受信された要求に応答してクライアントシステム630からプルされ得る。許可サーバは、ソーシャルネットワーキングシステム660のユーザの1つまたは複数のプライバシーセッティングを施行するために使用され得る。ユーザのプライバシーセッティングは、ユーザに関連付けられた特定の情報がどのように共有され得るかを決定する。許可サーバは、ユーザが、たとえば、適切なプライバシーセッティングをセットすることなどによって、そのユーザのアクションがソーシャルネットワーキングシステム660によってロギングされるか、または他のシステム(たとえば、サードパーティシステム670)と共有されることをオプトインまたはオプトアウトすることを可能にし得る。サードパーティコンテンツオブジェクトストアは、サードパーティシステム670など、サードパーティから受信されたコンテンツオブジェクトを格納するために使用され得る。ロケーションストアは、ユーザに関連付けられたクライアントシステム630から受信されたロケーション情報を格納するために使用され得る。広告価格設定モジュールは、ソーシャル情報、現在時間、ロケーション情報、または他の好適な情報を組み合わせて、関連する広告を通知の形態でユーザに提供し得る。
【0065】
ソーシャルグラフ
図7は、例示的なソーシャルグラフ700を示す。特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、1つまたは複数のソーシャルグラフ700を1つまたは複数のデータストアに格納し得る。特定の実施形態では、ソーシャルグラフ700は、複数のユーザノード702または複数の概念ノード704を含み得る、複数のノードと、それらのノードを接続する複数のエッジ706とを含み得る。説明のために、2次元の視覚マップ表現で、
図7に示されている例示的なソーシャルグラフ700が示される。特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660、クライアントシステム630、またはサードパーティシステム670は、好適な適用例のためにソーシャルグラフ700および関連ソーシャルグラフ情報にアクセスし得る。ソーシャルグラフ700のノードおよびエッジは、たとえば(ソーシャルグラフデータベースなどの)データストアに、データオブジェクトとして格納され得る。そのようなデータストアは、ソーシャルグラフ700のノードまたはエッジの1つまたは複数の検索可能またはクエリ可能なインデックスを含み得る。
【0066】
特定の実施形態では、ユーザノード702は、ソーシャルネットワーキングシステム660のユーザに対応し得る。限定としてではなく一例として、ユーザは、ソーシャルネットワーキングシステム660と、またはソーシャルネットワーキングシステム660上で、対話または通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(たとえば、企業、ビジネス、またはサードパーティアプリケーション)、または(たとえば、個人またはエンティティの)グループであり得る。特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660にユーザがアカウントを登録すると、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ユーザに対応するユーザノード702を作成し、1つまたは複数のデータストアにユーザノード702を格納し得る。本明細書で説明されるユーザおよびユーザノード702は、適切な場合、登録済みユーザおよび登録済みユーザに関連付けられたユーザノード702を指し得る。さらに、または代替として、本明細書で説明されるユーザおよびユーザノード702は、適切な場合、ソーシャルネットワーキングシステム660に登録されていないユーザを指し得る。特定の実施形態では、ユーザノード702は、ユーザによって提供された情報、またはソーシャルネットワーキングシステム660を含む様々なシステムによって集められた情報に関連付けられ得る。限定としてではなく一例として、ユーザは、自分の名前、プロファイルピクチャ、連絡先情報、生年月日、性、配偶者の有無、家族状況、勤務先、学歴、選好、興味、または他の人口統計学的情報を提供し得る。特定の実施形態では、ユーザノード702は、ユーザに関連付けられた情報に対応する1つまたは複数のデータオブジェクトに関連付けられ得る。特定の実施形態では、ユーザノード702は、1つまたは複数のウェブページに対応し得る。
【0067】
特定の実施形態では、概念ノード704は、概念に対応し得る。限定としてではなく一例として、概念は、(たとえば、映画館、レストラン、ランドマーク、または都市などの)場所、(たとえば、ソーシャルネットワークシステム660に関連付けられたウェブサイト、またはウェブアプリケーションサーバに関連付けられたサードパーティウェブサイトなどの)ウェブサイト、(たとえば、人、ビジネス、グループ、スポーツチーム、または有名人などの)エンティティ、ソーシャルネットワーキングシステム660内に、またはウェブアプリケーションサーバなどの外部サーバ上に置かれ得る(たとえば、オーディオファイル、ビデオファイル、デジタル写真、テキストファイル、構造化文書、またはアプリケーションなどの)リソース、(たとえば、彫刻、絵画、映画、ゲーム、歌、アイデア、写真、または書かれた作品などの)物的財産または知的財産、ゲーム、アクティビティ、アイデアまたは理論、拡張/仮想現実環境におけるオブジェクト、別の好適な概念、あるいは2つまたはそれ以上のそのような概念に対応し得る。概念ノード704は、ユーザによって提供された概念の情報、またはソーシャルネットワーキングシステム660を含む様々なシステムによって集められた情報に関連付けられ得る。限定としてではなく一例として、概念の情報は、名前またはタイトル、1つまたは複数の画像(たとえば、本のカバーページの画像)、ロケーション(たとえば、住所または地理的ロケーション)、(URLに関連付けられ得る)ウェブサイト、連絡先情報(たとえば、電話番号または電子メールアドレス)、他の好適な概念情報、あるいはそのような情報の任意の好適な組合せを含み得る。特定の実施形態では、概念ノード704は、概念ノード704に関連付けられた情報に対応する1つまたは複数のデータオブジェクトに関連付けられ得る。特定の実施形態では、概念ノード704は、1つまたは複数のウェブページに対応し得る。
【0068】
特定の実施形態では、ソーシャルグラフ700内のノードは、(「プロファイルページ」と呼ばれることがある)ウェブページを表すか、またはウェブページによって表され得る。プロファイルページは、ソーシャルネットワーキングシステム660によってホストされるか、またはソーシャルネットワーキングシステム660にとってアクセス可能であり得る。プロファイルページはまた、サードパーティシステム670に関連付けられたサードパーティウェブサイト上でホストされ得る。限定としてではなく一例として、特定の外部ウェブページに対応するプロファイルページは、特定の外部ウェブページであり得、プロファイルページは、特定の概念ノード704に対応し得る。プロファイルページは、他のユーザのすべてまたは選択されたサブセットによって閲覧可能であり得る。限定としてではなく一例として、ユーザノード702は、対応するユーザが、コンテンツを追加するか、発表するか、または場合によっては自分自身を表現し得る、対応するユーザプロファイルページを有し得る。限定としてではなく別の例として、概念ノード704は、特に、概念ノード704に対応する概念に関連して、1人または複数のユーザがコンテンツを追加するか、発表するか、または自分自身を表現し得る、対応する概念プロファイルページを有し得る。
【0069】
特定の実施形態では、概念ノード704は、サードパーティシステム670によってホストされるサードパーティウェブページまたはリソースを表し得る。サードパーティウェブページまたはリソースは、他の要素の中でも、コンテンツ、選択可能なまたは他のアイコン、あるいは、アクションまたはアクティビティを表す(たとえば、JavaScript、AJAX、またはPHPコードにおいて実装され得る)他の対話可能オブジェクトを含み得る。限定としてではなく一例として、サードパーティウェブページは、「いいね!」、「チェックイン」、「食べる」、「推奨」、あるいは別の好適なアクションまたはアクティビティなど、選択可能なアイコンを含み得る。サードパーティウェブページを閲覧しているユーザは、アイコンのうちの1つ(たとえば「チェックイン」)を選択することによってアクションを実施し、クライアントシステム630が、ユーザのアクションを示すメッセージをソーシャルネットワーキングシステム660に送ることを引き起こし得る。メッセージに応答して、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ユーザに対応するユーザノード702と、サードパーティウェブページまたはリソースに対応する概念ノード704との間のエッジ(たとえば、チェックインタイプのエッジ)を作成し、1つまたは複数のデータストアにエッジ706を格納し得る。
【0070】
特定の実施形態では、ソーシャルグラフ700内のノードのペアが、1つまたは複数のエッジ706によって互いに接続され得る。ノードのペアを接続するエッジ706は、ノードのペア間の関係を表し得る。特定の実施形態では、エッジ706は、ノードのペア間の関係に対応する1つまたは複数のデータオブジェクトまたは属性を含むか、または表し得る。限定としてではなく一例として、第1のユーザは、第2のユーザが第1のユーザの「友達」であることを示し得る。この示したことに応答して、ソーシャルネットワーキングシステム660は、「友達要求」を第2のユーザに送り得る。第2のユーザが「友達要求」を承認した場合、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ソーシャルグラフ700内で、第1のユーザのユーザノード702を第2のユーザのユーザノード702に接続するエッジ706を作成し、データストア664の1つまたは複数にソーシャルグラフ情報としてエッジ706を格納し得る。
図7の例では、ソーシャルグラフ700は、ユーザ「A」のユーザノード702とユーザ「B」のユーザノード702との間の友達関係を示すエッジ706と、ユーザ「C」のユーザノード702とユーザ「B」のユーザノード702との間の友達関係を示すエッジとを含む。本開示は、特定のユーザノード702を接続する特定の属性をもつ特定のエッジ706を説明するかまたは示すが、本開示は、ユーザノード702を接続する任意の適切な属性をもつ任意の適切なエッジ706を企図する。限定としてではなく一例として、エッジ706は、友人関係、家族関係、ビジネスまたは雇用関係、(たとえば、いいね!を表明することなどを含む)ファン関係、フォロワー関係、(たとえば、アクセスすること、閲覧すること、チェックインすること、共有することなどを含む)ビジター関係、加入者関係、上下関係、互恵関係、非互恵関係、別の好適なタイプの関係、あるいは2つまたはそれ以上のそのような関係を表し得る。その上、本開示は一般に、ノードを、接続されているものとして説明しているが、本開示は、ユーザまたは概念も、接続されているものとして説明する。本明細書では、接続されているユーザまたは概念への言及は、適切な場合、1つまたは複数のエッジ706によってソーシャルグラフ700内で接続されているそれらのユーザまたは概念に対応するノードを指し得る。それぞれ2つのノードによって表される2つのオブジェクト間の分離の程度は、ソーシャルグラフ700内の2つのノードを接続する最短経路におけるエッジのカウントである。限定としてではなく一例として、ソーシャルグラフ700内では、ユーザ「C」のユーザノード702は、たとえば、ユーザ「B」のユーザノード702を直接通過する第1の経路と、会社「Acme」の概念ノード704およびユーザ「D」のユーザノード702を通過する第2の経路と、学校「Stanford」、ユーザ「G」、会社「Acme」、およびユーザ「D」を表すユーザノード702および概念ノード704を通過する第3の経路とを含む、複数の経路を介してユーザ「A」のユーザノード702に接続される。ユーザ「C」およびユーザ「A」は、それらの対応するノードを接続する最短経路(すなわち、第1の経路)が2つのエッジ706を含むので、2の分離の程度を有する。
【0071】
特定の実施形態では、ユーザノード702と概念ノード704との間のエッジ706は、概念ノード704に関連付けられた概念に向かってユーザノード702に関連付けられたユーザによって実施された特定のアクションまたはアクティビティを表し得る。限定としてではなく一例として、
図7に示されているように、ユーザは、概念に対して「いいね!」を表明する、「通った」、「プレイした」、「聴いた」、「料理した」、「勤務した」、または「観た」可能性があり、これらの各々が、エッジのタイプまたはサブタイプに対応し得る。概念ノード704に対応する概念プロファイルページは、たとえば、(たとえば、クリック可能な「チェックイン」アイコンなどの)選択可能な「チェックイン」アイコン、または選択可能な「お気に入りに追加」アイコンを含み得る。同様に、ユーザがこれらのアイコンをクリックした後、ソーシャルネットワーキングシステム660は、それぞれのアクションに対応するユーザのアクションに応答して、「お気に入り」エッジ、または「チェックイン」エッジを作成し得る。限定としてではなく別の例として、ユーザ(ユーザ「C」)は、特定のアプリケーション(オンラインミュージックアプリケーションであるSPOTIFY)を使用して、特定の歌(「イマジン」)を聴き得る。この場合、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ユーザに対応するユーザノード702と、歌およびアプリケーションに対応する概念ノード704との間に(
図7に示されているような)「聴いた」エッジ706および「使用した」エッジを作成し、ユーザが歌を聴き、アプリケーションを使用したことを示し得る。その上、ソーシャルネットワーキングシステム660は、歌に対応する概念ノード704と、アプリケーションに対応する概念ノード704との間に(
図7に示されているような)「プレイした」エッジ706を作成し、特定の歌が特定のアプリケーションによってプレイされたことを示し得る。この場合、「プレイした」エッジ706は、外部オーディオファイル(歌「イマジン」)に対して外部アプリケーション(SPOTIFY)によって実施されたアクションに対応する。本開示は、特定の属性をもつ特定のエッジ706が、ユーザノード702と概念ノード704とを接続することを説明するが、本開示は、任意の好適な属性をもつ任意の好適なエッジ706が、ユーザノード702と概念ノード704とを接続することを企図する。その上、本開示は、ユーザノード702と概念ノード704との間のエッジが、単一の関係を表すことを説明するが、本開示は、ユーザノード702と概念ノード704との間のエッジが、1つまたは複数の関係を表すことを企図する。限定としてではなく一例として、エッジ706は、ユーザが、特定の概念に対して、いいね!を表明することと、特定の概念において使用したことの両方を表し得る。代替的に、別のエッジ706は、(
図7において、ユーザ「E」のためのユーザノード702と「SPOTIFY」のための概念ノード704との間に示されているような)ユーザノード702と概念ノード704との間の関係(または単一の関係の倍数)の各タイプを表し得る。
【0072】
特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ソーシャルグラフ700内にユーザノード702と概念ノード704との間にエッジ706を作成し得る。限定としてではなく一例として、(たとえば、ウェブブラウザ、またはユーザのクライアントシステム630によってホストされる専用アプリケーションを使用することなどによって)概念プロファイルページを閲覧するユーザは、「いいね!」アイコンをクリックまたは選択することによって、概念ノード704によって表される概念に対して自分が、いいね!を表明したことを示し得、これにより、ユーザのクライアントシステム630に、概念プロファイルページに関連付けられた概念に対してユーザが、いいね!を表明したことを示すメッセージをソーシャルネットワーキングシステム660へ送らせ得る。メッセージに応答して、ソーシャルネットワーキングシステム660は、ユーザと概念ノード704との間の「いいね!」エッジ706によって示されているように、ユーザに関連付けられたユーザノード702と、概念ノード704との間にエッジ706を作成し得る。特定の実施形態では、ソーシャルネットワーキングシステム660は、1つまたは複数のデータストアにエッジ706を格納し得る。特定の実施形態では、エッジ706は、特定のユーザアクションに応答して、ソーシャルネットワーキングシステム660によって自動的に形成され得る。限定としてではなく一例として、第1のユーザがピクチャをアップロードするか、映画を観るか、または歌を聴く場合、エッジ706は、第1のユーザに対応するユーザノード702とそれらの概念に対応する概念ノード704との間に形成され得る。本開示は、特定の様式で特定のエッジ706を形成することを説明するが、本開示は、任意の好適な様式で任意の好適なエッジ706を形成することを企図する。
【0073】
図8は、例示的なコンピュータシステム800を示す。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータシステム800は、本明細書で説明または示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータシステム800は、本明細書で説明または示される機能性を提供する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータシステム800上で実行しているソフトウェアは、本明細書で説明または示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施するか、あるいは本明細書で説明または示される機能性を提供する。特定の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータシステム800の1つまたは複数の部分を含む。本明細書では、コンピュータシステムへの言及は、適切な場合、コンピューティングデバイスを包含し得、その逆も同様である。その上、コンピュータシステムへの言及は、適切な場合、1つまたは複数のコンピュータシステムを包含し得る。
【0074】
本開示は、任意の好適な数のコンピュータシステム800を企図する。本開示は、任意の好適な物理的形態をとるコンピュータシステム800を企図する。限定としてではなく例として、コンピュータシステム800は、組込み型コンピュータシステム、システムオンチップ(SOC)、(たとえば、コンピュータオンモジュール(COM)またはシステムオンモジュール(SOM)などの)シングルボードコンピュータシステム(SBC)、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップまたはノートブックコンピュータシステム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、タブレットコンピュータシステム、拡張/仮想現実デバイス、あるいはこれらのうちの2つまたはそれ以上の組合せであり得る。適切な場合、コンピュータシステム800は、1つまたは複数のコンピュータシステム800を含むか、単一または分散型であるか、複数のロケーションにわたるか、複数のマシンにわたるか、複数のデータセンターにわたるか、あるいは1つまたは複数のネットワーク中の1つまたは複数のクラウド構成要素を含み得るクラウド中に常駐し得る。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータシステム800は、実質的な空間的または時間的制限なしに、本明細書で説明または示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施し得る。限定としてではなく一例として、1つまたは複数のコンピュータシステム800は、リアルタイムでまたはバッチモードで、本明細書で説明または示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施し得る。1つまたは複数のコンピュータシステム800は、適切な場合、異なる時間においてまたは異なるロケーションにおいて、本明細書で説明または示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施し得る。
【0075】
特定の実施形態では、コンピュータシステム800は、プロセッサ802と、メモリ804と、ストレージ806と、入出力(I/O)インターフェース808と、通信インターフェース810と、バス812とを含む。本開示は、特定の構成において特定の数の特定の構成要素を有する特定のコンピュータシステムを説明し、示すが、本開示は、任意の好適な構成において任意の好適な数の任意の好適な構成要素を有する任意の好適なコンピュータシステムを企図する。
【0076】
特定の実施形態では、プロセッサ802は、コンピュータプログラムを作り上げる命令など、命令を実行するためのハードウェアを含む。限定としてではなく一例として、命令を実行するために、プロセッサ802は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ804、またはストレージ806から命令を取り出し(またはフェッチし)、それらの命令を復号および実行し、次いで、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ804、またはストレージ806に1つまたは複数の結果を書き込み得る。特定の実施形態では、プロセッサ802は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部キャッシュを含み得る。本開示は、適切な場合、任意の好適な数の任意の好適な内部キャッシュを含むプロセッサ802を企図する。限定としてではなく一例として、プロセッサ802は、1つまたは複数の命令キャッシュと、1つまたは複数のデータキャッシュと、1つまたは複数のトランスレーションルックアサイドバッファ(TLB)とを含み得る。命令キャッシュ中の命令は、メモリ804またはストレージ806中の命令のコピーであり得、命令キャッシュは、プロセッサ802によるそれらの命令の取出しを高速化し得る。データキャッシュ中のデータは、プロセッサ802において実行する命令が動作する対象のメモリ804またはストレージ806中のデータのコピー、プロセッサ802において実行する後続の命令によるアクセスのための、またはメモリ804もしくはストレージ806に書き込むための、プロセッサ802において実行された前の命令の結果、あるいは他の好適なデータであり得る。データキャッシュは、プロセッサ802による読取りまたは書込み動作を高速化し得る。TLBは、プロセッサ802のための仮想アドレス変換を高速化し得る。特定の実施形態では、プロセッサ802は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部レジスタを含み得る。本開示は、適切な場合、任意の好適な数の任意の好適な内部レジスタを含むプロセッサ802を企図する。適切な場合、プロセッサ802は、1つまたは複数の算術論理ユニット(ALU)を含むか、マルチコアプロセッサであるか、または1つまたは複数のプロセッサ802を含み得る。本開示は、特定のプロセッサを説明し、示すが、本開示は任意の好適なプロセッサを企図する。
【0077】
特定の実施形態では、メモリ804は、プロセッサ802が実行するための命令、またはプロセッサ802が動作する対象のデータを記憶するためのメインメモリを含む。限定としてではなく一例として、コンピュータシステム800は、ストレージ806または(たとえば、別のコンピュータシステム800などの)別のソースからメモリ804に命令をロードし得る。プロセッサ802は、次いで、メモリ804から内部レジスタまたは内部キャッシュに命令をロードし得る。命令を実行するために、プロセッサ802は、内部レジスタまたは内部キャッシュから命令を取り出し、それらの命令を復号し得る。命令の実行中またはその後に、プロセッサ802は、(中間結果または最終結果であり得る)1つまたは複数の結果を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込み得る。プロセッサ802は、次いで、メモリ804にそれらの結果のうちの1つまたは複数を書き込み得る。特定の実施形態では、プロセッサ802は、1つまたは複数の内部レジスタまたは内部キャッシュ中の、あるいは(ストレージ806または他の場所とは対照的な)メモリ804中の命令のみを実行し、1つまたは複数の内部レジスタまたは内部キャッシュ中の、あるいは(ストレージ806または他の場所とは対照的な)メモリ804中のデータのみに対して動作する。(アドレスバスおよびデータバスを各々含み得る)1つまたは複数のメモリバスが、プロセッサ802をメモリ804に結合し得る。バス812は、以下で説明されるように、1つまたは複数のメモリバスを含み得る。特定の実施形態では、1つまたは複数のメモリ管理ユニット(MMU)が、プロセッサ802とメモリ804との間に常駐し、プロセッサ802によって要求されるメモリ804へのアクセスを可能にする。特定の実施形態では、メモリ804は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。このRAMは、適切な場合、揮発性メモリであり得る。適切な場合、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)であり得る。その上、適切な場合、このRAMは、シングルポートまたはマルチポートRAMであり得る。本開示は任意の好適なRAMを企図する。メモリ804は、適切な場合、1つまたは複数のメモリ804を含み得る。本開示は、特定のメモリを説明し、示すが、本開示は任意の好適なメモリを企図する。
【0078】
特定の実施形態では、ストレージ806は、データまたは命令のための大容量ストレージを含む。限定としてではなく一例として、ストレージ806は、ハードディスクドライブ(HDD)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、あるいはこれらのうちの2つまたはそれ以上の組合せを含み得る。ストレージ806は、適切な場合、リムーバブルまたは非リムーバブル(または固定)媒体を含み得る。ストレージ806は、適切な場合、コンピュータシステム800の内部または外部にあり得る。特定の実施形態では、ストレージ806は、不揮発性ソリッドステートメモリである。特定の実施形態では、ストレージ806は、読取り専用メモリ(ROM)を含む。適切な場合、このROMは、マスクプログラムROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的書き換え可能ROM(EAROM)、またはフラッシュメモリ、あるいはこれらのうちの2つまたはそれ以上の組合せであり得る。本開示は、任意の好適な物理的形態をとる大容量ストレージ806を企図する。ストレージ806は、適切な場合、プロセッサ802とストレージ806との間の通信を可能にする1つまたは複数のストレージ制御ユニットを含み得る。適切な場合、ストレージ806は、1つまたは複数のストレージ806を含み得る。本開示は、特定のストレージを説明し、示すが、本開示は任意の好適なストレージを企図する。
【0079】
特定の実施形態では、I/Oインターフェース808は、コンピュータシステム800と1つまたは複数のI/Oデバイスとの間の通信のための1つまたは複数のインターフェースを提供する、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータシステム800は、適切な場合、これらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数を含み得る。これらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数は、人とコンピュータシステム800との間の通信を可能にし得る。限定としてではなく一例として、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカー、スチールカメラ、スタイラス、タブレット、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオカメラ、別の好適なI/Oデバイス、またはこれらのうちの2つまたはそれ以上の組合せを含み得る。I/Oデバイスは1つまたは複数のセンサーを含み得る。本開示は、任意の好適なI/Oデバイスと、それらのI/Oデバイスのための任意の好適なI/Oインターフェース808とを企図する。適切な場合、I/Oインターフェース808は、プロセッサ802がこれらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数を駆動することを可能にする1つまたは複数のデバイスまたはソフトウェアドライバを含み得る。I/Oインターフェース808は、適切な場合、1つまたは複数のI/Oインターフェース808を含み得る。本開示は、特定のI/Oインターフェースを説明し、示すが、本開示は任意の好適なI/Oインターフェースを企図する。
【0080】
特定の実施形態では、通信インターフェース810は、コンピュータシステム800と、1つまたは複数の他のコンピュータシステム800または1つまたは複数のネットワークとの間の(たとえば、パケットベース通信などの)通信のための1つまたは複数のインターフェースを提供する、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定としてではなく一例として、通信インターフェース810は、イーサネットまたは他のワイヤベースネットワークと通信するためのネットワークインターフェースコントローラ(NIC)またはネットワークアダプタ、あるいはWI-FIネットワークなどのワイヤレスネットワークと通信するためのワイヤレスNIC(WNIC)またはワイヤレスアダプタを含み得る。本開示は、任意の好適なネットワークと、そのネットワークのための任意の好適な通信インターフェース810とを企図する。限定としてではなく一例として、コンピュータシステム800は、アドホックネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、またはインターネットの1つまたは複数の部分、あるいはこれらのうちの2つまたはそれ以上の組合せと通信し得る。これらのネットワークのうちの1つまたは複数の1つまたは複数の部分は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得る。一例として、コンピュータシステム800は、(たとえば、BLUETOOTH WPANなどの)ワイヤレスPAN(WPAN)、WI-FIネットワーク、WI-MAXネットワーク、(たとえば、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)ネットワークなどの)セルラー電話ネットワーク、または他の好適なワイヤレスネットワーク、あるいはこれらのうちの2つまたはそれ以上の組合せと通信し得る。コンピュータシステム800は、適切な場合、これらのネットワークのいずれかのための任意の好適な通信インターフェース810を含み得る。通信インターフェース810は、適切な場合、1つまたは複数の通信インターフェース810を含み得る。本開示は、特定の通信インターフェースを説明し、示すが、本開示は任意の好適な通信インターフェースを企図する。
【0081】
特定の実施形態では、バス812は、コンピュータシステム800の構成要素を互いに結合する、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定としてではなく一例として、バス812は、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)または他のグラフィックスバス、拡張業界標準アーキテクチャ(EISA)バス、フロントサイドバス(FSB)、HYPERTRANSPORT(HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、INFINIBAND相互接続、ローピンカウント(LPC)バス、メモリバス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、周辺構成要素相互接続(PCI)バス、PCI-Express(PCIe)バス、シリアルアドバンストテクノロジーアタッチメント(SATA)バス、ビデオエレクトロニクス規格協会ローカル(VLB)バス、または別の好適なバス、あるいはこれらのうちの2つまたはそれ以上の組合せを含み得る。バス812は、適切な場合、1つまたは複数のバス812を含み得る。本開示は、特定のバスを説明し、示すが、本開示は任意の好適なバスまたは相互接続を企図する。
【0082】
本明細書では、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合、(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)などの)1つまたは複数の半導体ベースまたは他の集積回路(IC)、ハードディスクドライブ(HDD)、ハイブリッドハードドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピーディスケット、フロッピーディスクドライブ(FDD)、磁気テープ、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュアデジタルカードまたはドライブ、任意の他の好適なコンピュータ可読非一時的記憶媒体、あるいはこれらのうちの2つまたはそれ以上の任意の好適な組合せを含み得る。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性との組合せであり得る。
【0083】
本明細書では、「または」は、明確に別段に示されていない限り、またはコンテキストによって別段に示されていない限り、包括的であり、排他的ではない。したがって、本明細書では、「AまたはB」は、明確に別段に示されていない限り、またはコンテキストによって別段に示されていない限り、「A、B、またはその両方」を意味する。その上、「および」は、明確に別段に示されていない限り、またはコンテキストによって別段に示されていない限り、共同と個別の両方である。したがって、本明細書では、「AおよびB」は、明確に別段に示されていない限り、またはコンテキストによって別段に示されていない限り、「共同でまたは個別に、AおよびB」を意味する。
【0084】
本開示の範囲は、当業者が理解するであろう、本明細書で説明または示される例示的な実施形態に対するすべての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。本開示の範囲は、本明細書で説明または示される例示的な実施形態に限定されない。その上、本開示は、本明細書のそれぞれの実施形態を、特定の構成要素、要素、特徴、機能、動作、またはステップを含むものとして説明し、示すが、これらの実施形態のいずれも、当業者が理解するであろう、本明細書のどこかに説明または示される構成要素、要素、特徴、機能、動作、またはステップのうちのいずれかの任意の組合せまたは置換を含み得る。さらに、特定の機能を実施するように適応されるか、構成されるか、実施することが可能であるか、実施するように設定されるか、実施することが可能にされるか、実施するように動作可能であるか、または実施するように動作する、装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲における参照は、その装置、システム、または構成要素が、そのように適応されるか、構成されるか、可能であるか、設定されるか、可能にされるか、動作可能であるか、または動作する限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能が、アクティブにされるか、オンにされるか、またはロック解除されるか否かにかかわらず、その装置、システム、構成要素を包含する。さらに、本開示は、特定の実施形態を、特定の利点を提供するものとして説明するかまたは示すが、特定の実施形態は、これらの利点のいずれをも提供しないか、いくつかを提供するか、またはすべてを提供し得る。