(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-10
(45)【発行日】2023-03-20
(54)【発明の名称】アタッチメントデバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20230313BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20230313BHJP
【FI】
G06F1/16 312J
G06K7/10 440
G06F1/16 312A
(21)【出願番号】P 2022009211
(22)【出願日】2022-01-25
【審査請求日】2022-01-25
(32)【優先日】2021-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503261948
【氏名又は名称】ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】ダンバー・ブレイク
(72)【発明者】
【氏名】ヨーダー・ジョーダン
【審査官】松浦 かおり
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-238224(JP,A)
【文献】特開平8-263581(JP,A)
【文献】登録実用新案第3211589(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2014/0249944(US,A1)
【文献】米国特許第6098877(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16-1/18
G06K 7/00-7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アタッチメントデバイスであって、
第1のサブアセンブリであって、
少なくとも1つのスロットを画定する開口部を備える装着構成要素であって、前記装着構成要素の前記開口部が、前記第1のサブアセンブリの回転のための軸を画定する、装着構成要素と、
前記装着構成要素に結合されて、前記装着構成要素の第1の表面から前記装着構成要素の第2の表面まで延在する第1の空洞を画定するリテーナ構成要素であって、前記装着構成要素の第1の表面が、前記装着構成要素の前記第2の表面に対向する、リテーナ構成要素と、
前記リテーナ構成要素に結合されたばね構成要素であって、前記第1の空洞内に収容されている、ばね構成要素と、
を備える、第1のサブアセンブリと、
前記第1のサブアセンブリに枢動可能に結合された第2のサブアセンブリであって、前記第2のサブアセンブリが、前記軸を中心に回転するように画定され、前記第2のサブアセンブリが、
前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素の前記開口部の前記少なくとも1つのスロット内に受容されるように画定された少なくとも1つのタブを画定する第1の回転可能構成要素と、
前記第1の回転可能構成要素に結合された第2の回転可能構成要素であって、前記第2の回転可能構成要素の前記第1の回転可能構成要素への結合が、前記第1の回転可能構成要素の第1の表面から前記第2の回転可能構成要素の第2の表面まで延在する第2の空洞を画定し、前記第1の回転可能構成要素の前記第1の表面が、前記第2の回転可能構成要素の前記第2の表面に対向する、第2の回転可能構成要素と、
前記第2の回転可能構成要素に結合されたトリガアセンブリであって、前記第2の空洞内に収容されているトリガアクチュエータを備える、トリガアセンブリと、
を備える、第2のサブアセンブリと、
を備える、アタッチメントデバイス。
【請求項2】
前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素が、前記アタッチメントデバイスに結合されるように構成された電子デバイスを装着するように画定されている、請求項1に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項3】
前記第2のサブアセンブリの前記トリガアセンブリが、前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素を介して前記アタッチメントデバイスに結合されるように構成された電子デバイスを作動させるように構成されている、請求項1に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項4】
前記第2のサブアセンブリの前記第2の空洞内に収容された回路アセンブリと、
前記回路アセンブリに結合されたコネクタユニットであって、前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素の前記開口部を通って外方に延在して、前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素を介して前記アタッチメントデバイスを、前記アタッチメントデバイスに結合されるように構成された電子デバイスに電気的に結合するように画定されている、コネクタユニットと、
を更に備える、請求項1に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項5】
前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素が引き上げられるか、又は前記第2のサブアセンブリの前記第2の回転可能構成要素が引き下げられるかして、前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素を介して前記アタッチメントデバイスに結合されるように構成された電子デバイスの回転を可能にしたことに応答して、前記第2のサブアセンブリの前記第1の回転可能構成要素の前記少なくとも1つのタブが、前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素の前記開口部の前記少なくとも1つのスロットを通じて内方に後退するように画定されている、請求項1に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項6】
前記第1のサブアセンブリの前記リテーナ構成要素が、前記軸を画定する第1の環状部を画定し、前記第1のサブアセンブリの前記リテーナ構成要素の前記第1の環状部の第1の周辺面が、前記リテーナ構成要素の前記第1の環状部の前記第1の周辺面上の実質的に半円形の経路に沿って画定された曲げ部を備える、請求項1に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項7】
前記第2のサブアセンブリの前記第2の回転可能構成要素が、前記第2の回転可能構成要素の第2の周辺面から延在する前記軸を画定する第2の環状部を画定し、前記第2の回転可能構成要素の前記第2の環状部の外面が、前記第1のサブアセンブリの前記リテーナ構成要素の前記第1の周辺面上の前記曲げ部が前記第2のサブアセンブリの前記第2の回転可能構成要素の前記第2の環状部の前記外面上
の突出部に接触するときに、前記第1のサブアセンブリの前記軸を中心とした一方向の回転を制限するように構成された
前記突出部を画定する、請求項6に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項8】
前記第1のサブアセンブリの前記ばね構成要素が、波形ばねである、請求項1に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項9】
前記第2のサブアセンブリの前記トリガアセンブリが、
前記第2のサブアセンブリの前記第2の回転可能構成要素の前記第2の表面に装着されたトリガボタンと、
前記トリガボタンに電気的に結合された前記トリガアクチュエータと、
を備える、請求項1に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項10】
前記第2のサブアセンブリの前記第2の空洞内に収容された回路アセンブリであって、前記回路アセンブリの表面が、スイッチを上に装着するように画定され、前記回路アセンブリの前記表面が、前記第2のサブアセンブリの前記第2の空洞内に収容された前記トリガアクチュエータに対向し、前記スイッチが、ユーザが前記トリガボタンを押し下げるとき、トリガ始動のために前記トリガアクチュエータに接触するように画定されている、回路アセンブリを更に備える、請求項9に記載のアタッチメントデバイス。
【請求項11】
装置であって、
アタッチメントデバイスであって、
第1のサブアセンブリであって、
少なくとも1つのスロットを画定する開口部を備える装着構成要素であって、前記装着構成要素の前記開口部が、前記第1のサブアセンブリの回転のための軸を画定する、装着構成要素と、
前記装着構成要素に結合されて、前記装着構成要素の第1の表面から前記装着構成要素の第2の表面まで延在する第1の空洞を画定するリテーナ構成要素であって、前記装着構成要素の第1の表面が、前記装着構成要素の前記第2の表面に対向する、リテーナ構成要素と、
前記リテーナ構成要素に結合されたばね構成要素であって、前記第1の空洞内に収容されている、ばね構成要素と、
を備える、第1のサブアセンブリと、
前記第1のサブアセンブリに枢動可能に結合された第2のサブアセンブリであって、前記第2のサブアセンブリが、前記軸を中心に回転するように画定され、前記第2のサブアセンブリが、
前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素の前記開口部の前記少なくとも1つのスロット内に受容されるように画定された少なくとも1つのタブを画定する第1の回転可能構成要素と、
前記第1の回転可能構成要素に結合された第2の回転可能構成要素であって、前記第2の回転可能構成要素の前記第1の回転可能構成要素への結合が、前記第1の回転可能構成要素の第1の表面から前記第2の回転可能構成要素の第2の表面まで延在する第2の空洞を画定し、前記第1の回転可能構成要素の前記第1の表面が、前記第2の回転可能構成要素の前記第2の表面に対向する、第2の回転可能構成要素と、
前記第2の回転可能構成要素に結合されたトリガアセンブリであって、前記第2の空洞内に収容されているトリガアクチュエータを備える、トリガアセンブリと、
を備える、第2のサブアセンブリと、
を備えるアタッチメントデバイスと、
前記アタッチメントデバイスに結合されるように構成された電子デバイスと、
を備える、装置。
【請求項12】
前記アタッチメントデバイスの前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素が、前記電子デバイスを装着するように画定されている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記アタッチメントデバイスの前記第2のサブアセンブリの前記トリガアセンブリが、前記電子デバイスを作動させるように構成されている、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記アタッチメントデバイスが、
前記第2のサブアセンブリの前記第2の空洞内に収容された回路アセンブリと、
前記回路アセンブリに結合されたコネクタユニットであって、前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素の前記開口部を通って外方に延在して、前記アタッチメントデバイスを前記電子デバイスに電気的に結合するように画定されている、コネクタユニットと、
を更に備える、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素が引き上げられるか、又は前記第2のサブアセンブリの前記第2の回転可能構成要素が引き下げられるかして、前記電子デバイスの回転を可能にしたことに応答して、前記アタッチメントデバイスの前記第2のサブアセンブリの前記第1の回転可能構成要素の前記少なくとも1つのタブが、前記アタッチメントデバイスの前記第1のサブアセンブリの前記装着構成要素の前記開口部の前記少なくとも1つのスロットを通じて内方に後退するように画定されている、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記第1のサブアセンブリの前記リテーナ構成要素が、前記軸を画定する第1の環状部を画定し、前記アタッチメントデバイスの前記第1のサブアセンブリの前記リテーナ構成要素の前記第1の環状部の第1の周辺面が、前記リテーナ構成要素の前記第1の環状部の前記第1の周辺面上の実質的に半円形の経路に沿って画定された曲げ部を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記アタッチメントデバイスの前記第2のサブアセンブリの前記第2の回転可能構成要素が、前記第2の回転可能構成要素の第2の周辺面から延在する前記軸を画定する第2の環状部を画定し、前記第2の回転可能構成要素の前記第2の環状部の外面が、前記第1のサブアセンブリの前記リテーナ構成要素の前記第1の周辺面上の前記曲げ部が前記第2のサブアセンブリの前記第2の回転可能構成要素の前記第2の環状部の前記外面上
の突出部に接触するときに、前記アタッチメントデバイスの前記第1のサブアセンブリの前記軸を中心とした一方向の回転を制限するように構成された
前記突出部を画定する、請求項1
6に記載の装置。
【請求項18】
前記アタッチメントデバイスの前記第1のサブアセンブリの前記ばね構成要素が、波形ばねである、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記アタッチメントデバイスの前記第2のサブアセンブリの前記トリガアセンブリが、
前記第2のサブアセンブリの前記第2の回転可能構成要素の前記第2の表面に装着されたトリガボタンと、
前記トリガボタンに電気的に結合されたトリガアクチュエータと、
を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
前記アタッチメントデバイスの前記第2のサブアセンブリの前記第2の空洞内に収容された回路アセンブリであって、前記回路アセンブリの表面が、上にスイッチを装着するように画定され、前記回路アセンブリの前記表面が、前記アタッチメントデバイスの前記第2のサブアセンブリの前記第2の空洞に収容された前記トリガアクチュエータに対向し、前記スイッチが、ユーザが前記トリガボタンを押し下げるときにトリガ始動のために前記トリガアクチュエータに接触するように画定されている、回路アセンブリを更に備える、請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、概して、アタッチメントデバイスに関し、より具体的には、電子デバイスに結合されるように構成されたアタッチメントデバイスの構造的構成に関する。
【背景技術】
【0002】
リングスキャナなどのウェアラブル電子デバイスは、典型的には、倉庫や物流環境で、バーコード、データマトリックスなどの一次元(1D)又は二次元(2D)機械可読記号を走査するために使用される。そのようなリングスキャナは、典型的には、ユーザの指に装着される。リングスキャナを動作させるために、ユーザは、リングスキャナに取り付けた指を狙いの記号に向け、リングスキャナ上に設けられたトリガボタンをユーザの親指で押し下げることによってリングスキャナを作動させる。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載の様々な実施形態は、第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリを備えるアタッチメントデバイスを示す。第2のサブアセンブリは、第1のサブアセンブリに枢動可能に結合される。第1のサブアセンブリは、装着構成要素、リテーナ構成要素、及びばね構成要素を備える。装着構成要素は、少なくとも1つのスロットを画定する開口部を備える。装着構成要素の開口部は、第1のサブアセンブリの回転のための軸を画定する。リテーナ構成要素は装着構成要素に結合されて、装着構成要素の第1の表面から装着構成要素の第2の表面まで延在する第1の空洞を画定する。装着構成要素の第1の表面は、装着構成要素の第2の表面に対向する。ばね構成要素は、リテーナ構成要素に結合される。ばね構成要素は、第1の空洞内に収容される。第2のサブアセンブリは、軸を中心に回転するように画定される。第2のサブアセンブリは、第1の回転可能構成要素、第2の回転可能構成要素、及びトリガアセンブリを備える。第1の回転可能構成要素は、第1のサブアセンブリの装着構成要素の開口部の少なくとも1つのスロット内に受容されるように画定された少なくとも1つのタブを画定する。第2の回転可能構成要素は、第1の回転可能構成要素に結合される。第2の回転可能構成要素の第1の回転可能構成要素への結合は、第1の回転可能構成要素の第1の表面から第2の回転可能構成要素の第2の表面まで延在する第2の空洞を画定する。第1の回転可能構成要素の第1の表面は、第2の回転可能構成要素の第2の表面に対向する。トリガアセンブリは、第2の回転可能構成要素に結合される。トリガアセンブリは、第2の空洞内に収容されているトリガアクチュエータを備える。
【0004】
本明細書に記載の様々な実施形態は、アタッチメントデバイスと、アタッチメントデバイスに結合されるように構成された電子デバイスと、を備える装置を示す。アタッチメントデバイスは、第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリを備える。第2のサブアセンブリは、第1のサブアセンブリに枢動可能に結合される。第1のサブアセンブリは、装着構成要素、リテーナ構成要素、及びばね構成要素を備える。装着構成要素は、少なくとも1つのスロットを画定する開口部を備える。装着構成要素の開口部は、第1のサブアセンブリの回転のための軸を画定する。リテーナ構成要素は装着構成要素に結合されて、装着構成要素の第1の表面から装着構成要素の第2の表面まで延在する第1の空洞を画定する。装着構成要素の第1の表面は、装着構成要素の第2の表面に対向する。ばね構成要素は、リテーナ構成要素に結合される。ばね構成要素は、第1の空洞内に収容される。第2のサブアセンブリは、軸を中心に回転するように画定される。第2のサブアセンブリは、第1の回転可能構成要素、第2の回転可能構成要素、及びトリガアセンブリを備える。第1の回転可能構成要素は、第1のサブアセンブリの装着構成要素の開口部の少なくとも1つのスロット内に受容されるように画定された少なくとも1つのタブを画定する。第2の回転可能構成要素は、第1の回転可能構成要素に結合される。第2の回転可能構成要素の第1の回転可能構成要素への結合は、第1の回転可能構成要素の第1の表面から第2の回転可能構成要素の第2の表面まで延在する第2の空洞を画定する。第1の回転可能構成要素の第1の表面は、第2の回転可能構成要素の第2の表面に対向する。トリガアセンブリは、第2の回転可能構成要素に結合される。トリガアセンブリは、第2の空洞内に収容されているトリガアクチュエータを備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図示の実施形態の説明は、添付の図面と併せて読むことができる。図の簡略化及び明確化のために、図面に示される要素は必ずしも縮尺どおりに描かれていないことが理解されよう。例えば、要素のうちのいくつかの寸法は、他の要素に対して誇張されている。本開示の教示を組み込む実施形態は、本明細書に提示される図に関連して示され、説明される。
【0006】
【
図1】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイスと電子デバイスとを備える装置の例示的な斜視図である。
【0007】
【
図2】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイスの例示的な分解図である。
【0008】
【
図3】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイスの例示的な部分断面図である。
【0009】
【
図4】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイスの別の例示的な部分断面図である。
【0010】
【
図5】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイスの2つの動作モードを示すアタッチメントデバイスの例示的な断面図である。
【
図6】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイスの2つの動作モードを示すアタッチメントデバイスの例示的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本開示のいくつかの実施形態について添付図面を参照しながら以下により詳細に説明するが、本開示の全てではなくいくつかの実施形態を示すものである。実際に、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。同様の数字は、全体を通して同様の要素を指す。
【0012】
文脈上、他に要求されない限り、本明細書及び以下の特許請求の範囲を通して、「備える(comprise)」という単語及び「comprises」や「comprising」などの変形は、「備える」、すなわち、「備えるが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
【0013】
本明細書全体を通して「1つの実施形態」又は「一実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して様々な箇所における「1つの実施形態では」又は「一実施形態では」という語句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すものではない。更に、1つ以上の実施形態からの1つ以上の特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の他の実施形態において任意の好適な様式で組み合わされてもよい。
【0014】
本明細書で使用するとき、用語「例」又は「例示的な」は、「一例、事例、又は実例としての役割を果たすこと」を意味する。「例示」として本明細書に記載される任意の実施は、必ずしも他の実施よりも好ましい又は有利であると解釈されなくてよい。
【0015】
本明細書が、ある構成要素又は特徴が、「含まれてもよい(may)」、「含むことできる(can)」、「含み得る(could)」、「含むべきである(should)、「含むであろう(would)」、「好ましくは(preferably)含む」、「場合により(possibly)含む」、「典型的には(typically)含む」、「任意選択的に(optionally)含む」、「例えば(for example)含む」、「多くの場合(often)含む」又は「含むかもしれない(might)」(又は他のそのような言語)、あるいはある特性を有することを提示する場合、その特定の構成要素又は特徴は、含まれることを必要としないか又はその特性を有することを必要としない。このような構成要素又は特徴は、いくつかの実施形態に任意選択的に含まれてもよく、又は除外されてもよい。
【0016】
本発明の実施形態は、ユーザが、スキャンデバイスなどのウェアラブル電子デバイスの右手の動作と左手の動作とを切り替えることができる場合、ユーザが、リングアクセサリなどのアタッチメントアクセサリから電子デバイスを取り外し、ユーザの指からリングアクセサリを外し、次いで電子デバイスの向きを変更する必要があることを認識している。これは、ユーザの生産性及び効率に影響を及ぼし、作業環境におけるワークフロープロセスを中断する。更に、典型的には、これらのリングアクセサリは、取り付けられた電子デバイスの回転を、左利き又は右利きのユーザの好みに基づいて2つの位置のみに可能にする。
【0017】
本開示は、本開示に開示されるアタッチメントデバイスを使用するユーザに人間工学的デバイス処理体験を提供する。アタッチメントデバイスは、互いに枢動可能に結合された第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリを備え、それにより、ユーザは、アタッチメントデバイスに結合されるように構成された電子デバイスの配向を変更したいと思うときに、第1のサブアセンブリ又は第2のサブアセンブリを回転させて、電子デバイスを所望のスキャン/読み取り位置に位置決めすることができる。アタッチメントデバイスの第1のサブアセンブリは、電子デバイスをアタッチメントデバイスに装着するように画定された装着構成要素と、第1のサブアセンブリ又は第2のサブアセンブリの回転運動を容易にするように画定されたばね構成要素と、ばね構成要素を所定の位置に保持するように画定されたリテーナ構成要素と、を備える。第2のサブアセンブリは、第1の回転可能構成要素、第2の回転可能構成要素、及びトリガアセンブリを備える。第1の回転可能構成要素は、アタッチメントデバイスに結合される電子デバイスの対応する回路アセンブリと電気的に結合するように構成されたアタッチメントデバイスの回路アセンブリを収容する。第2の回転可能構成要素は、第2の回転可能構成要素に収容されたトリガアクチュエータと、第2の回転可能構成要素に装着されて、アタッチメントデバイスに結合されるように構成された電子デバイスの作動を可能にするトリガボタンと、を備えるトリガアセンブリを収容する。
【0018】
図1は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイス110と電子デバイス108とを備える装置100の例示的な斜視図である。本明細書で使用される場合、「アタッチメントデバイス」という語句は、電子デバイス108を収容し、指、親指、手、手首、腕などのユーザの身体部分に取り付けられるように構成されたデバイスを指す。例えば、アタッチメントデバイス110は、リングスキャナなどの電子デバイス108に電子的に結合され、ユーザの指に取り付けられたときに十分な適切な安定性を提供するように構成される。一実施形態では、電子デバイス108は、インデックススキャナ、リングスキャナ、又はユーザの指に携帯させることができる他の比較的小さなポータブル電子デバイスなどの任意のハンドヘルド電子デバイスであってもよい。一実施形態では、本開示の範囲は、ユーザの指に取り付けられているアタッチメントデバイス110に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく、親指、手、手首、腕などのユーザの他の身体部分に取り付けることができる。
【0019】
一実施形態では、アタッチメントデバイス110は、第1のサブアセンブリ102及び第2のサブアセンブリ104を備える。第1のサブアセンブリ102及び第2のサブアセンブリ104の構造及び要素を、
図2を参照して詳細に説明する。一実施形態では、第1のサブアセンブリ102は、締結要素(図示せず)を使用することによって、電子デバイス108のアタッチメントデバイス110への結合を可能にするように電子デバイス108を装着するように構成される。例示的な実施形態では、締結要素は、電子デバイス108上のねじ付きインサートなどのそれぞれの締結要素(図示せず)と嵌合するために使用されるねじ穴やボスなどを備えてもよい。電子デバイス108のアタッチメントデバイス110への電子的な結合を、
図3を参照して詳細に説明する。
【0020】
一実施形態では、
図1に例示的に示されるように、第2のサブアセンブリ104はトリガボタン106を備える。一実施形態では、
図3を参照して更に説明するように、トリガボタン106は、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108を作動させるように構成される。
【0021】
例示的な実施形態では、ユーザは、第1のサブアセンブリ102上のリングスキャナなどの電子デバイス108を装着することができ、この電子デバイスは、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104上に位置付けられたトリガボタン106を押し下げることによって作動させることができる。ユーザは、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104のストラップ構成要素112を通じて自分の指を挿入することができる。例えば、右利きのユーザは、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104のストラップ構成要素112上に右手の人差し指を挿入し、トリガボタン106をユーザの右手の親指で押し下げることによって、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102に装着された電子デバイス108を作動させることができる。
【0022】
アタッチメントデバイス110に結合された電子デバイス108を動作させるために、同様の動作が左利きのユーザによって実行されてもよい。例えば、電子デバイス108を左手に切り替えたいと思う場合、ユーザは、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104のストラップ構成要素112上に左手の人差し指を挿入し、ユーザの左手の親指でトリガボタン106を押し下げることによって、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102に装着された電子デバイス108を作動させることができる。一実施形態では、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102に装着された電子デバイス108の配向は、ユーザがアタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102を引き上げて、左利きのユーザにとって人間工学的に快適な所望の角度へ装着された電子デバイス108を回転させることによって変更され、その詳細を
図5~
図6を参照して説明する。
【0023】
図2は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイス110の例示的な分解図である。一実施形態では、アタッチメントデバイス110は、第1のサブアセンブリ102及び第2のサブアセンブリ104を備える。一実施形態では、アタッチメントデバイス110は、2つのサブアセンブリの形態で構成されて、リングスキャナなどの電子デバイス108の所望の位置への回転を容易にする。例えば、装着された電子デバイス108の配向を変更するために、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102のアタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102を一方向に回転させる、又はアタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104を他の方向に回転させるかして、装着された電子デバイス108を所望のスキャン又は読み取り位置に位置決めすることができる。
【0024】
一実施形態では、第1のサブアセンブリ102は、装着構成要素214を備える。一実施形態では、装着構成要素214は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102の上面に対応してもよい。一実施形態では、装着構成要素214は、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108を装着するように画定される。本明細書で使用される場合、「装着構成要素」という語句は、電子デバイス108を収容するように画定される支持フレームを指す。例えば、
図1に例示的に示されるように、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214は、リングスキャナなどの電子デバイス108を収容するように画定される。例示的な実施形態では、
図2に例示的に示されるように、装着構成要素214は、矩形の電子デバイス108を収容するように画定された矩形の形状であってもよい。いくつかの例では、本開示の範囲は、
図2に例示的に示されるような、矩形の形状を有する装着構成要素214に限定されない。例示的な実施形態では、装着構成要素214の形状は、本開示の範囲から逸脱することなく、アタッチメントデバイス110に結合される電子デバイス108の形状に応じて他の多角形に対応してもよい。
【0025】
一実施形態では、装着構成要素214は、ねじ付きインサートなどの電子デバイス108の対応する1つ以上の締結要素(図示せず)と結合されるように画定されるねじ穴やボスなどの1つ以上の締結要素を含み、電子デバイス108のアタッチメントデバイス110へのコンパクトな結合を確保する。
【0026】
一実施形態では、装着構成要素214は、少なくとも1つのスロット276を画定する開口部274を備える。本明細書で使用される場合、「開口部」という用語は、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214を通る第2のサブアセンブリ104のキーイングを可能にするための装着構成要素214内の空洞を指す。例えば、開口部274は、実質的に装着構成要素214の中心にある空洞を指し、装着構成要素214を通る第2のサブアセンブリ104のキーイングを可能にする。本明細書で使用される場合、「スロット」という用語は、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104の対応する嵌合構成要素上に画定された構造的嵌合特徴部との嵌合接続を確立するための構造的嵌合特徴部を指す。例えば、
図2に例示的に示されるように、スロット276は、装着構成要素214の開口部274の円形経路に沿って画定された4つの雌嵌合特徴部を指す。この例示的な実施形態では、スロット276は、第1の回転可能構成要素204上に画定された対応する4つの雄嵌合特徴部と嵌合することができ、これについては、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104の第1の回転可能構成要素204の構造を参照して以下詳細に説明する。他の実施形態では、本開示の範囲は、第1の回転可能構成要素204上に画定された対応する4つの雄嵌合特徴部と嵌合することができる4つのスロット276を画定する装着構成要素214に限定されない。いくつかの実施形態では、装着構成要素214は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の回転可能構成要素204上に画定された等しい数の雄嵌合特徴部と嵌合することができる任意の数のスロット276を画定してもよい。例えば、装着構成要素214は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の回転可能構成要素204上に画定された6、8、10個などの雄嵌合特徴部と嵌合することができる6、8、10個などのスロット276を画定してもよい。
【0027】
一実施形態では、装着構成要素214の開口部274は、第1のサブアセンブリ102の回転のための軸272を画定する。例示的な実施形態では、
図2に例示的に示されるように、軸272は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214の開口部274を通過し得る軸に相当してもよい。
【0028】
一実施形態では、第1のサブアセンブリ102は、シム構成要素216を更に備える。一実施形態では、シム構成要素216は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102のばね構成要素218の均一な力分布を提供するように構成された金属シムに相当し、それにより、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102の嵌合装着構成要素214とばね構成要素218との間の摩耗及び吸収許容差を低減する。一実施形態では、ばね構成要素218は、ばね構成要素218の均一な力分布のために、装着構成要素214の下面に対応する、装着構成要素214の第2の表面510上のシム構成要素216と当接するように画定される。例えば、ユーザがアタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102を引き上げて、装着構成要素214に装着された電子デバイス108の配向を変更するとき、ばね構成要素218はシム構成要素216と当接する。
【0029】
一実施形態では、第1のサブアセンブリ102は、ばね構成要素218を備える。本明細書で使用される場合、「ばね構成要素」という語句は、第2のサブアセンブリ104に対する第1のサブアセンブリ102の回転を容易にして、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108の配向を変化させるように構成された圧縮ばねを指す。例示的な実施形態では、第1のサブアセンブリ102のばね構成要素218は、波形ばねである。
【0030】
一実施形態では、
図3~
図6に例示的に示されるように、ばね構成要素218は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220に結合される。本明細書で使用される場合、「リテーナ構成要素」という語句は、第2のサブアセンブリ104に対する第1のサブアセンブリ102の回転を可能にする位置に波形ばねなどの結合ばね構成要素218を保持するように画定されることによって、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108の配向の変化を容易にする保持要素を指す。一実施形態では、ばね構成要素218は、装着構成要素214に固定されたリテーナ構成要素220によって圧縮下で保持される。例示的な実施形態では、リテーナ構成要素220は、装着構成要素214の下側から突出するボスに形成されたねじ穴に係合されたねじなどの締結要素によって装着構成要素214に固定される。
【0031】
一実施形態では、第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220は、軸272を画定する第1の環状部278を画定する。本明細書で使用される場合、「第1の環状部」という語句は、貫通穴256を画定するリテーナ構成要素220の実質的に中央の部分を指す。例えば、リテーナ構成要素220の第1の環状部278は、第1の回転可能構成要素204、第2の回転可能構成要素224、回路アセンブリ210などの第2のサブアセンブリ104の構成要素の通過又は除去を可能にする貫通穴256を画定する。
【0032】
一実施形態では、第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220の第1の環状部278の第1の周辺面254は、リテーナ構成要素220の第1の環状部278の第1の周辺面254上の実質的に半円形の経路に沿って画定された曲げ部268を備える。本明細書で使用される場合、「周辺面」という語句は、回転の軸272に沿って画定されるリテーナ構成要素220の平面を指す。例えば、
図2に例示的に示されるように、リテーナ構成要素220の第1の周辺面254は、回転の軸272に沿って画定されたリテーナ構成要素220の内平面を指す。更に、本明細書で使用される場合、「曲げ部」という語句は、リテーナ構成要素220の第1の周辺面254の隆起部を指し、リテーナ構成要素220の第1の周辺面254の曲げ部268が、リテーナ構成要素220の他の周辺面、すなわちリテーナ構成要素220の外周面279よりも隆起して見える。
【0033】
一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、軸272を中心に回転するように画定される。一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、第1の回転可能構成要素204、第2の回転可能構成要素224、及びトリガアセンブリ225を備える。一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、コネクタユニット208、第1の接着層206、第2の接着層212、カバー構成要素230、ストラップ枢動構成要素222、及びストラップ構成要素112を更に備える。
【0034】
一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、第1の回転可能構成要素204を備える。本明細書で使用される場合、「第1の回転可能構成要素」という語句は、第1の回転可能構成要素204のリム部215上に画定され、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214の相当する1つ以上の構造的嵌合特徴部と結合されるように構成された、1つ以上の構造的嵌合特徴部を画定する環状構成要素を指す。一実施形態では、第1の回転可能構成要素204の外側リム部に相当するリム部215は、第1の回転可能構成要素204の第1の周辺部209の第1の表面211から第1の回転可能構成要素204の第1の周辺部209の第2の表面213まで延在する。一実施形態では、第2の表面213は、第1の回転可能構成要素204の上面に対応し、第1の211の表面は、第1の回転可能構成要素204の下面に対応する。例示的な実施形態では、第1の回転可能構成要素204の1つ以上の構造的嵌合特徴部は、タブ205に相当し、装着構成要素214の1つ以上の構造的嵌合特徴部は、スロット276に相当する。第1の回転可能構成要素204のタブ205は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214の装着構成要素214の開口部274のスロット276を通してキー止めされるように画定される。一実施形態では、第1の回転可能構成要素204は、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214の開口部274の少なくとも1つのスロット276内に受容されるように画定された少なくとも1つのタブ205を画定し、これは、
図3に関連して更に詳細に説明される。一実施形態では、タブ205は、第1の回転可能構成要素204のリム部215上に画定される。
【0035】
一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、回路アセンブリ210を更に備える。一実施形態では、回路アセンブリ210は、アタッチメントデバイス110の装着構成要素214上に装着された電子デバイス108をアタッチメントデバイス110に電気的に結合するように構成されたプリント回路基板(PCB)アセンブリに相当してもよい。一実施形態では、
図5に例示的に示され、
図5を参照して更に詳細に説明されるように、回路アセンブリ210は、第2のサブアセンブリ104の第2の空洞内に収容される。
【0036】
一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、回路アセンブリ210に結合されたコネクタユニット208を更に備える。一実施形態では、コネクタユニット208は、電子デバイス108がアタッチメントデバイス110に結合されたときに、電子デバイス108のピンコネクタ(図示せず)との電気的接触を確立するように構成されたポゴ4ピンコネクタなどのピンコネクタに相当してもよい。一実施形態では、コネクタユニット208は、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214の開口部274を通って外方に延在して、アタッチメントデバイス110を第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214を介してアタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108に電気的に結合するように画定される。
【0037】
一実施形態では、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104の第1の回転可能構成要素204の第2の表面213は、空洞207内に接続パッド202を収容するための空洞207を画定する。一実施形態では、接続パッド202は、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108の対応する回路アセンブリからの回路アセンブリ210の絶縁を容易にするように画定される。
【0038】
一実施形態では、第1の接着層206は、回路アセンブリ210の上面に対応する回路アセンブリ210の第1の表面217に装着される。一実施形態では、第1の接着層206は、回路アセンブリ210に付着されて、回路アセンブリ210を第1の回転可能構成要素204の第2の表面213に装着する両面接着テープに相当する。一実施形態では、第2の接着層212は、回路アセンブリ210の下面に対応する回路アセンブリ210の第2の表面219に装着される。一実施形態では、第2の接着層212は、カプトンフィルム、薄いゴム状オーバーレイ材料、及び接着裏材などのポリアミドフィルムからなる層状材料である。第2の接着層212は、回路アセンブリ210の侵入保護(IP)シールを提供し、回路アセンブリ210を静電放電に対して保護するように構成される。
【0039】
一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、第2の回転可能構成要素224を備える。本明細書で使用される場合、
図2に例示的に示されるように、「第2の回転可能構成要素」という語句は、隆起脚部280と、隆起脚部280から延在する2つのフランジ部282及び284と、を備えた第2の環状部258を画定する環状構造構成要素を指す。一実施形態では、隆起脚部280は、第2の回転可能構成要素224の第2の周辺部231の第1の表面229が、第1の回転可能構成要素204の第2の表面213から突出するボスに形成されたスクリュー穴に係合されたねじなどの好適な締結具を介して、第1の回転可能構成要素204の第1の周辺部209の第2の表面213と嵌合するように画定されるように、第2の周辺部231を画定することができる。一実施形態では、第2の周辺部231の第1の表面229は、第2の回転可能構成要素224の第2の周辺部231の下面に対応してもよい。隆起脚部280は、第2の回転可能構成要素224の第2の周辺部231の第1の表面229から軸272の周りの第2の回転可能構成要素224の第2の周辺部231の第2の表面227まで延在する貫通穴を画定してもよい。一実施形態では、第2の周辺部231の第2の表面227は、第2の回転可能構成要素224の第2の周辺部231の上面に対応してもよい。一実施形態では、第2の回転可能構成要素224の隆起脚部280の貫通穴は、第2の回転可能構成要素224内の第2の空洞を画定し、これは、
図5及び
図6を参照して更に詳細に説明する。
【0040】
一実施形態では、第2の回転可能構成要素224の第1のフランジ部282は、ストラップ枢動構成要素222と嵌合するように画定され、これは、以下の詳細な説明において更に詳細に説明する。一実施形態では、第2の回転可能構成要素224の第2のフランジ部284は、第2の回転可能構成要素224の第2の周辺部231から湾曲側壁内に延在する。一実施形態では、以下の詳細な説明において更に詳細に説明されるように、湾曲側壁は、トリガアセンブリ225を収容するように画定される。
【0041】
一実施形態では、第2の回転可能構成要素224の第2の環状部258の隆起脚部280の外面262は、第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220の第1の周辺面254上の曲げ部268が第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224の第2の環状部258の隆起脚部280の外面262上の突出部270に接触するときに、軸272を中心とした一方向の第1のサブアセンブリ102の回転を制限するように構成された突出部270を画定し、これは、
図4を参照して更に詳細に説明する。
【0042】
一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、ストラップ枢動構成要素222を更に備える。本明細書で使用される場合、「ストラップ枢動構成要素」という語句は、アタッチメントデバイス110のストラップ構成要素112をアタッチメントデバイス110の第2の回転可能構成要素224に取り付けるように画定された枢動構成要素を指す。一実施形態では、ストラップ構成要素112は、ストラップ枢動構成要素222の第1の端部に結合され、第2の回転可能構成要素224の第1のフランジ部282は、ストラップ枢動構成要素222の第2の端部に結合されてもよい。一実施形態では、ストラップ枢動構成要素222は、ストラップ構成要素112を第2の回転可能構成要素224の第1のフランジ部284の周りで枢動させて、ユーザが、ユーザの指のストラップ構成要素112の嵌合を人間工学的に調節することを可能にする。一実施形態では、アタッチメントデバイス110のストラップ構成要素112は、快適かつ安全な適合を提供し、更には広範囲のリングサイズに使用するのに十分に可撓性である適切な材料で作製されている。一実施形態では、アタッチメントデバイス110のストラップ構成要素112は、ユーザがアタッチメントデバイス110を自分の指に容易に挿入し、アタッチメントデバイス110を容易に取り外すことを可能にする設計を有する。
【0043】
一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、トリガアセンブリ225を更に備える。本明細書で使用される場合、「トリガアセンブリ」という語句は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214に結合されるように構成された電子デバイス108を作動させるように構成されたトリガ機構の構成要素を含むアセンブリを指す。一実施形態では、
図5を参照して更に詳細に説明されるように、トリガアセンブリ225は、第2の回転可能構成要素224の第2の空洞内に収容される。
【0044】
一実施形態では、トリガアセンブリ225は、トリガボタン106及びトリガアクチュエータ226を備える。本明細書で使用される場合、「トリガボタン」という語句は、トリガボタン106がユーザによってオン又はオフに切り替えられ得るときに、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214に結合されるように構成された電子デバイス108を作動させるように構成された電気スイッチ機構を指す。例示的な実施形態では、トリガボタン106は、電子デバイス108に結合されたアタッチメントデバイス110がユーザの人差し指上に挿入されたときに、ユーザが手の親指で押すことができる押しボタンに対応してもよい。トリガボタン106を押すことは、アタッチメントデバイス110に結合された電子デバイス108を作動させることができる。一実施形態では、
図2に例示的に示されるように、トリガボタン106は、第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224の第2のフランジ部284から延在する湾曲側壁に装着される。
【0045】
一実施形態では、
図2に例示的に示されるように、トリガアクチュエータ226は、成形シート228を使用してトリガボタン106に電気的に結合される。一実施形態では、成形シート228は、トリガアクチュエータ226とトリガボタン106との間の電気的接続を確実にするように構成された成形金属シートを指す。一実施形態では、トリガアクチュエータ226は、トリガボタン106がユーザによって押し下げられる、又は押されるときに押し下げられる作動スイッチを備える。一実施形態では、トリガアクチュエータ226の作動スイッチは、回路アセンブリ210のスイッチに電気的に結合されて、アタッチメントデバイス110に結合された電子デバイス108の作動を可能にし、これは
図5を参照して更に詳細に説明する。一実施形態では、
図5に例示的に示され、
図5を参照して更に詳細に説明されるように、トリガアクチュエータ226は、第2のサブアセンブリ104の第2の空洞内に収容される。
【0046】
一実施形態では、第2のサブアセンブリ104は、カバー構成要素230を更に備える。一実施形態では、カバー構成要素230は、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224の第1の表面229を覆うように画定され、それによって、アタッチメントデバイス110の全ての構成要素にカバー及び保護を提供する。一実施形態では、カバー構成要素230は、
図2に例示的に例示されるねじなどの締結具を介して、第2の回転可能構成要素224の第1の表面229に装着されてもよい。
【0047】
図3は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイス110の例示的な部分断面図である。
図3に例示的に示されるように、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102に枢動可能に結合される。例えば、第2のサブアセンブリ104の第1の回転可能構成要素204は、第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224と嵌合される。更に、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214は、第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224に装着される。第2のサブアセンブリ104の第1の回転可能構成要素204のタブ205は、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214の開口部274のスロット276にキー止めされる。第2のサブアセンブリ104のコネクタユニット208は、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108へのアタッチメントデバイス110の電気的結合を可能にする。ユーザが電子デバイス108の配向を変更することを望む場合、第1のサブアセンブリ102の第2のサブアセンブリ104への枢動結合は、軸272を中心とした電子デバイス108の所望の位置への回転を可能にする。一実施形態では、第1のサブアセンブリ102の第2のサブアセンブリ104への枢動結合は、軸272を中心とした電子デバイス108の任意の所望の位置への360°回転を可能にする。第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220によって保持されたばね構成要素218は、軸272を中心とする電子デバイス108の所望の位置への回転を容易にする。例えば、ユーザが、ユーザの左手からユーザの右手にアタッチメントデバイス110に結合された電子デバイス108を位置決めすることを望む場合、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104のストラップ構成要素112が、ユーザの右手の人差し指に装着されている間、ユーザは、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214を持ち上げて、第1のサブアセンブリ102を反時計回りに回転させ、電子デバイス108のスキャンヘッド部を前方対向位置に再配向させ得る。したがって、スキャン目的のために電子デバイス108を作動させるために、ユーザは、ユーザの右手の親指を使用して、アタッチメントデバイス110の第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224に装着されたトリガボタン106を押し下げることができる。
【0048】
図4は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイス110の別の例示的な部分断面図である。
図4は、第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220の第1の周辺面254の曲げ部268、及び第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224の第2の環状部258の隆起脚部280の外面262上の突出部270を例示的に示す。一実施形態では、曲げ部268及び突出部270は、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108の回転を一方向、すなわち反時計回り方向に約180度に制限するように画定される。アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102又は第2のサブアセンブリ104の回転運動のそのような制限は、リングスキャナなどの電子デバイス108のスキャンヘッドがユーザの眼に直接向かないように確保し、それによって、電子デバイス108がトリガボタン106を押し下げることによって作動されるときに、ユーザの眼をスキャンヘッドからの光フラッシュから保護することが想定される。
図4に例示的に示されるように、ユーザが、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102又は第2のサブアセンブリ104を時計回り方向に回転させることを試みる場合、第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224の第2の環状部258の隆起脚部280の外面262上の突出部270が曲げ部268と接触するときに、第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220の第1の周辺面254上の曲げ部268が、第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224の回転を阻止する。他の実施形態では、本開示の範囲は、曲げ部268を画定する第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220の第1の周辺面254と、突出部270を画定する第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224の第2の環状部258の曲げ部268の隆起脚部280の外面262と、に限定されない。別の実施形態では、第1のサブアセンブリ102のリテーナ構成要素220は、曲げ部268を画定することに限定されず、第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224は、突出部270を画定することに限定されず、
図3を参照して詳細に説明されるように、第1のサブアセンブリ102は第2のサブアセンブリ104に対して任意の位置に回転させて、軸272を中心としたアタッチメントデバイス110に対する電子デバイス108の360°回転を可能にすることができる。
【0049】
図5~
図6は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、アタッチメントデバイス110の2つの動作モードを示すアタッチメントデバイス110の例示的な断面図である。一実施形態では、
図5は、アタッチメントデバイス110が静止しており、トリガボタン106が、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108を作動させるために押し下げられ得るときのアタッチメントデバイス110の例示的な断面図である。一実施形態では、
図6は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102又は第2のサブアセンブリ104を軸272を中心として回転させることによって、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108の配向をユーザが変更し得るときのアタッチメントデバイス110の別の例示的な断面図である。
【0050】
一実施形態では、
図5は、装着構成要素214に結合されているリテーナ構成要素220を例示的に示す。リテーナ構成要素220の装着構成要素214への結合は、装着構成要素214の第1の表面508から装着構成要素214の第2の表面510まで延在する第1の空洞504を画定する。
図5に例示的に示されるように、装着構成要素214の第1の表面508は、装着構成要素214の第2の表面510に対向する。一実施形態では、
図5に例示的に示されるように、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102のばね構成要素218は、第1の空洞504内に収容される。
【0051】
一実施形態では、
図5は、第2の回転可能構成要素224が第1の回転可能構成要素204に結合されて第2の空洞506を画定していることを例示的に示す。一実施形態では、第2の空洞506は、第1の回転可能構成要素204の第1の表面211から第2の回転可能構成要素224の第2の表面227まで延在する。一実施形態では、第1の回転可能構成要素204の第1の表面211は、第2の回転可能構成要素224の第2の表面227に対向する。一実施形態では、
図5に例示的に示されるように、トリガアセンブリ225のトリガアクチュエータ226は、第2のサブアセンブリ104の第2の空洞506内に収容される。
【0052】
一実施形態では、回路アセンブリ210の第2の表面219は、スイッチ502をその上に装着するように画定される。一実施形態では、回路アセンブリ210のスイッチ502は、ドームスイッチに対応してもよい。一実施形態では、回路アセンブリ210の第2の表面219は、第2のサブアセンブリ104の第2の空洞506に収容されたトリガアクチュエータ226に対向し、それにより、トリガアクチュエータ226のスイッチは、回路アセンブリ210のスイッチ502と接触して、回路アセンブリ210とトリガアセンブリ225との間の電気的結合を提供する。一実施形態では、回路アセンブリ210のスイッチ502は、ユーザがトリガアセンブリ225のトリガボタン106を押し下げるとき、トリガ始動ためにトリガアクチュエータ226のスイッチに接触するように画定される。
【0053】
一実施形態では、
図6は、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102又は第2のサブアセンブリ104のいずれかが引っ張られて回転して、アタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108の配向を変更するときの、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102のばね構成要素218の圧縮を例示的に示す。一実施形態では、第2のサブアセンブリ104の第1の回転可能構成要素204の少なくとも1つのタブ205は、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214が引き上げられて、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214を介してアタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108の回転を可能にしたことに応答して、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214の開口部274の少なくとも1つのスロット276を通って内方に後退するように画定される。別の実施形態では、第2のサブアセンブリ104の第1の回転可能構成要素204の少なくとも1つのタブ205は、第2のサブアセンブリ104の第2の回転可能構成要素224が引き下げられて、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214を介してアタッチメントデバイス110に結合されるように構成された電子デバイス108の回転を可能にしたことに応答して、第1のサブアセンブリ102の装着構成要素214の開口部274の少なくとも1つのスロット276を通って内方に後退するように画定される。いずれかの実施形態では、ばね構成要素218は圧縮されて、アタッチメントデバイス110の第1のサブアセンブリ102又は第2のサブアセンブリ104の回転運動を容易にするのに十分な摩擦力を提供する。いったんユーザが電子デバイス108を所望の位置に配置すると、ユーザは、第1のサブアセンブリ102又は第2のサブアセンブリ104を解放することによって、圧縮されたばね構成要素218によって提供される摩擦力を解放することができ、アタッチメントデバイス110は、
図5に例示的に示される動作モードを再構成する。したがって、ユーザは、本明細書に開示されるアタッチメントデバイス110を使用して、電子デバイス108を任意の所望の人間工学的位置に回転させる、又は電子デバイス108の右手動作と左手動作とを容易に切り替えることができる。
【0054】
明細書及び図面において、本開示の典型的な実施形態が開示されている。本開示は、そのような例示的な実施形態に限定されない。「及び/又は」という用語の使用は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての組み合わせを含む。図は概略図であり、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。特に明記しない限り、特定の用語は、一般的かつ説明的な意味で使用されており、限定を目的としていない。
【0055】
前述の詳細な説明は、概略、例示、及び例の使用を介してデバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を記載している。そのような概略及び例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのような概略又は例内の各機能及び/又は動作は、広範囲のハードウェアによって、個々に及び/又は集合的に実装され得る。
【0056】
上記の様々な実施形態は、更なる実施形態を提供するために互いに組み合わせることができる。例えば、上記の例示的な実施形態のうちの2つ以上を組み合わせて、例えば、レーザ印刷の安全性を改善し、レーザ関連の事故及び怪我に関連するリスクを低減することができる。これら及び他の変更は、上記の詳細な説明に照らして、本システム及び方法に対して行われ得る。したがって、本開示は、本開示によって限定されず、代わりに、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定されるべきである。