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特許7243072マニュアル処理装置、マニュアル処理システム、およびマニュアル処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-13
(45)【発行日】2023-03-22
(54)【発明の名称】マニュアル処理装置、マニュアル処理システム、およびマニュアル処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/90 20190101AFI20230314BHJP
   G06F 16/338 20190101ALI20230314BHJP
【FI】
G06F16/90 100
G06F16/338
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018145571
(22)【出願日】2018-08-02
(65)【公開番号】P2020021337
(43)【公開日】2020-02-06
【審査請求日】2021-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】泉野 香奈
(72)【発明者】
【氏名】鷲見 昌司
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼井 徹男
(72)【発明者】
【氏名】小杉 美加代
【審査官】白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-051233(JP,A)
【文献】特開2001-216316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-10/10;30/00-30/08;50/00-50/20;50/26-99/00;G16Z 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業に関連した質問文および前記質問文に対する回答文を示す情報を含む関連情報を記憶する記憶部と、
システムに関する作業の作業時に、作業者をサポートするサポート側で参照されたマニュアルを検出し、前記サポート側で作成された当該作業に関連した質問文および前記質問文に対する回答文を示す情報を含む関連情報を取得して、検出した前記マニュアルに対応付けて前記記憶部に登録し、
システムに関する所定のマニュアルの出力依頼を受け付け、
前記記憶部から、前記出力依頼を受け付けた前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報を取得し、
取得した前記関連情報を出力する、
制御部を有することを特徴とするマニュアル処理装置。
【請求項2】
前記関連情報は、前記マニュアルに基づいて構築されたシステムの構成要素の属性を示す情報を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のマニュアル処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、システム構築にかかる作業の実施履歴に基づいて、前記所定のマニュアルに対応する関連情報を出力するか否かを決定する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のマニュアル処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記所定のマニュアルの利用者の属性に基づいて、前記関連情報を出力するか否かを決定する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報が複数存在する場合、前記所定のマニュアルの利用者の属性に基づいて、前記関連情報の出力順序を決定する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
【請求項6】
システムに関する作業の作業時に、作業者をサポートするサポート側で参照されたマニュアルを検出し、前記サポート側で作成された当該作業に関連した質問文および前記質問文に対する回答文を示す情報を含む関連情報を取得して、検出した前記マニュアルに対応付けて記憶部に登録し、
システムに関する所定のマニュアルの出力依頼を受け付け、
前記記憶部から、前記出力依頼を受け付けた前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報を取得し、
取得した前記関連情報を出力する、
ことを特徴とするマニュアル処理システム。
【請求項7】
コンピュータが、
システムに関する作業の作業時に、作業者をサポートするサポート側で参照されたマニュアルを検出し、前記サポート側で作成された当該作業に関連した質問文および前記質問文に対する回答文を示す情報を含む関連情報を取得して、検出した前記マニュアルに対応付けて記憶部に登録し、
システムに関する所定のマニュアルの出力依頼を受け付け、
前記記憶部から、前記出力依頼を受け付けた前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報を取得し、
取得した前記関連情報を出力する、
処理を実行することを特徴とするマニュアル処理方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マニュアル処理装置、マニュアル処理システム、およびマニュアル処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、提供者側で構築してから顧客側に提供される統合製品と呼ばれるシステムがある。例えば、提供者側では、システムを提供するに当たって、システムの用途聞き取り作業、システムの構築に用いられるハードウェアやソフトウェアの検討作業、ハードウェアの組み合わせ作業、ソフトウェアやネットワークの設定作業などが段階的に実施される。
【0003】
先行技術としては、例えば、手順書それぞれに組付けられた必要スキル情報と、作業者のスキル情報とに基づいて、手順書を選択するものがある。また、例えば、電子文書の各領域に対応する閲覧情報に基づいて、各領域に対応する評価値を算出する技術がある。また、例えば、ユーザの技術レベルを表すユーザタイプに対応するマニュアル情報を読み出して通知する技術がある。また、例えば、ユーザによる所定の作業が終了した場合に、ユーザの熟練度レベルを再判定する技術がある。また、例えば、作業者の習熟段階に応じて、提供するマニュアルコンテンツの再生の仕方、および、マニュアルコンテンツの構成を設定する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2012/014268号
【文献】特開2015-148990号公報
【文献】特開平10-31651号公報
【文献】特開2004-139559号公報
【文献】特開2007-299370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、システムに関する作業についての作業負担や作業時間の増大化を招くことがある。例えば、作業者は、システムに含まれるソフトウェア、サーバ装置、ストレージ装置、および、ネットワーク装置などの種々の構成要素についてのマニュアルを参照するだけでは、システムに関する作業に要する知識を得ることが難しいことがある。このため、作業者は、種々の構成要素の窓口部門への問い合わせを行い、システムに関する作業に要する知識を得ようとすることになり、作業負担や作業時間の増大化を招く。
【0006】
1つの側面では、本発明は、システムに関する作業の効率化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様によれば、システムに関する所定のマニュアルの出力依頼を受け付け、マニュアルを参照して実施される作業に関連する関連情報を記憶する記憶部から、前記出力依頼を受け付けた前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報を取得し、取得した前記関連情報を出力するマニュアル処理装置、マニュアル処理システム、およびマニュアル処理方法が提案される。
【発明の効果】
【0008】
一態様によれば、システムに関する作業の効率化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態にかかるマニュアル処理方法の一実施例を示す説明図である。
図2図2は、マニュアル閲覧システム200の一例を示す説明図である。
図3図3は、マニュアル処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4図4は、マニュアルの一例を示す説明図である。
図5図5は、マニュアルALLDB500の記憶内容の一例を示す説明図である。
図6図6は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。
図7図7は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。
図8図8は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図(その3)である。
図9図9は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図(その4)である。
図10図10は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図(その5)である。
図11図11は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図(その6)である。
図12図12は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図(その7)である。
図13図13は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図(その8)である。
図14図14は、閲覧者情報管理DB1400の記憶内容の一例を示す説明図である。
図15図15は、QA対応情報ALLDB1500の記憶内容の一例を示す説明図である。
図16図16は、QA情報関連付けテーブル1600の記憶内容の一例を示す説明図である。
図17図17は、構成検討情報ALLDB1700の記憶内容の一例を示す説明図である。
図18図18は、構成情報関連付けテーブル1800の記憶内容の一例を示す説明図である。
図19図19は、リリースノートALLDB1900の記憶内容の一例を示す説明図である。
図20図20は、個別表示情報DB2000の記憶内容の一例を示す説明図である。
図21図21は、閲覧端末装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図22図22は、部門管理装置202,203のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図23図23は、マニュアル処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。
図24図24は、マニュアル閲覧システム200の具体的な機能的構成例を示すブロック図である。
図25図25は、QA対応情報を記憶する一例を示す説明図である。
図26図26は、構成検討情報を記憶する一例を示す説明図である。
図27図27は、情報入力を受け付ける入力画面を表示する一例を示す説明図(その1)である。
図28図28は、情報入力を受け付ける入力画面を表示する一例を示す説明図(その2)である。
図29図29は、マニュアルを抽出する一例を示す説明図(その1)である。
図30図30は、マニュアルを抽出する一例を示す説明図(その2)である。
図31図31は、マニュアルを抽出する一例を示す説明図(その3)である。
図32図32は、マニュアルを抽出する一例を示す説明図(その4)である。
図33図33は、マニュアルを抽出する一例を示す説明図(その5)である。
図34図34は、マニュアルを抽出する一例を示す説明図(その6)である。
図35図35は、マニュアルを表示する一例を示す説明図である。
図36図36は、マニュアルに対応するQA対応情報を表示する一例を示す説明図である。
図37図37は、マニュアルに対応する構成検討情報を表示する一例を示す説明図である。
図38図38は、QA収集処理手順の一例を示すシーケンス図である。
図39図39は、構成収集処理手順の一例を示すシーケンス図である。
図40図40は、QA対応処理手順の一例を示すシーケンス図(その1)である。
図41図41は、QA対応処理手順の一例を示すシーケンス図(その2)である。
図42図42は、構成検討処理手順の一例を示すシーケンス図(その1)である。
図43図43は、構成検討処理手順の一例を示すシーケンス図(その2)である。
図44図44は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その1)である。
図45図45は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その2)である。
図46図46は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その3)である。
図47図47は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その4)である。
図48図48は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その5)である。
図49図49は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その6)である。
図50図50は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その7)である。
図51図51は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その8)である。
図52図52は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その9)である。
図53図53は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図(その10)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明にかかるマニュアル処理装置、マニュアル処理システム、およびマニュアル処理方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態にかかるマニュアル処理方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかるマニュアル処理方法の一実施例を示す説明図である。マニュアル処理装置100は、システムに関するマニュアルを出力するコンピュータである。システムは、例えば、統合製品である。
【0012】
ここで、システムは、種々の構成要素を用いて構築される。構成要素は、例えば、ハードウェアやソフトウェアである。ハードウェアは、例えば、サーバ装置、ストレージ装置、および、ネットワーク装置などである。システムの構築に用いられる構成要素は、顧客ごとに異なる。例えば、顧客ごとに異なるサーバ装置を用いて、顧客ごとにシステムが構築される。
【0013】
また、システムは、例えば、顧客の作業負担の低減化のため、提供者側で予め構築してから、顧客側に提供される。例えば、提供者側では、システムを提供するに当たって、複数の作業が段階的に実施され、システムが構築されて顧客側に提供される。複数の作業は、例えば、システムの用途聞き取り作業、システムの構築に用いられるハードウェアやソフトウェアの検討作業、提供者側でのハードウェアの組み合わせ作業、および、顧客側でのソフトウェアやネットワークの設定作業などである。
【0014】
しかしながら、システムの提供に関する各作業の作業者は、作業を効率よく実施することが難しい。例えば、作業者は、システムの複雑化に伴い、作業の際、システムに含まれるソフトウェア、サーバ装置、ストレージ装置、および、ネットワーク装置などの様々な構成要素についての知識を要することになる傾向がある。また、作業も複雑化する傾向がある。また、システムの複雑化に伴い、システムに含まれる様々な構成要素についてのマニュアルは膨大になる傾向がある。また、作業に要する知識は複数のマニュアルに跨って記載されている傾向がある。
【0015】
そして、作業者は、作業に要する知識を得るため、システムに含まれる様々な構成要素についてのマニュアルを参照しながら、システムの提供に関する作業を実施しようとすることになる。このため、作業者は、膨大なマニュアルの中から、作業に要する知識が記載された、作業において有効な複数のマニュアルを絞り込む必要があり、作業負担の増大化を招きやすく、作業を効率よく実施することが難しくなりやすい。
【0016】
この際、作業者は、作業経験が比較的少ないと、いずれのマニュアルのいずれの部分に作業に要する知識が記載されているかを判断することができず、マニュアルを絞り込むことができないため、作業を効率よく実施することがさらに難しくなることがある。また、作業者が、作業に要する知識が記載されたマニュアルを見落としてしまい、作業ミスが発生してしまうことがある。また、作業者が、作業に要する知識が記載されたマニュアルを見落としてしまい、作業をサポートする窓口部門に対して、作業についての問い合わせを行うことがあり、窓口部門の作業負担の増大化を招くことがある。
【0017】
さらに、作業者は、マニュアルを絞り込むことができても、マニュアルを参照するだけでは、作業に要する知識を十分に得ることができないことがあり、作業を効率よく実施することが難しいことがある。そして、作業者が、作業に要する知識を十分に得ることができないと、作業ミスが発生してしまうことがある。また、作業者が、作業に要する知識を十分に得ることができないと、作業をサポートする窓口部門に対して、作業についての問い合わせを行うことがあり、窓口部門の作業負担の増大化を招くことがある。
【0018】
そこで、本実施の形態では、システムに関するマニュアルを出力する際に、出力されるマニュアルを参照して実施される作業に応じて過去に作成された関連情報があれば併せて出力することができるマニュアル処理方法について説明する。
【0019】
マニュアル処理装置100は、記憶部を有する。記憶部は、マニュアル101を記憶する。記憶部は、マニュアル101を参照して実施される作業に関連する関連情報102を記憶する。記憶部は、例えば、マニュアル101を参照して実施される作業に応じて作成された関連情報102を記憶する。作業は、システムの構築に関する作業である。関連情報102は、例えば、作業によって構築されたシステムに用いられた構成要素の属性を示す構成検討情報である。構成要素は、ソフトウェアやハードウェアである。構成要素の属性は、例えば、スイッチ装置の製造元である。構成要素の属性は、例えば、ストレージ装置の設定である。関連情報102は、例えば、作業に応じて作成された質問文および質問文に対する回答文を示すQA対応情報であってもよい。記憶部は、マニュアル101と関連情報102との対応関係を記憶する。
【0020】
マニュアル処理装置100は、システムに関する所定のマニュアル101の出力依頼を受け付ける。出力依頼は、例えば、所定のマニュアル101を特定するための情報である。出力依頼は、具体的には、所定のマニュアル101そのものを指定する情報である。
【0021】
また、出力依頼は、具体的には、所定のマニュアル101を間接的に指定する情報であってもよい。出力依頼は、より具体的には、所定のマニュアル101に関するシステム、所定のマニュアル101に関するシステムの属性、または、所定のマニュアル101に関するシステムに含まれる構成要素の属性を指定する情報であってもよい。
【0022】
マニュアル処理装置100は、出力依頼を受け付けたシステムに関する所定のマニュアル101を出力する。マニュアル処理装置100は、例えば、記憶部が記憶するマニュアル101のうち、システムに関する所定のマニュアル101を絞り込んで出力対象とし、出力対象とした所定のマニュアル101を出力する。これにより、マニュアル処理装置100は、マニュアル101の絞り込みによる作業者の作業負担の増大化を抑制し、作業者がマニュアル101から作業に要する知識を得やすくし、作業ミスの発生や問い合わせの発生を抑制することができる。
【0023】
マニュアル処理装置100は、記憶部から、出力依頼を受け付けたシステムに関する所定のマニュアル101に対応する関連情報102を取得して出力する。マニュアル処理装置100は、例えば、記憶部が記憶する対応関係を参照して、記憶部が記憶する関連情報102のうち、出力対象としたマニュアル101に対応する関連情報102を抽出して出力対象とし、出力対象とした関連情報102を出力する。これにより、マニュアル処理装置100は、作業者が作業に要する知識を十分に得やすくし、作業ミスの発生や問い合わせの発生を抑制することができる。
【0024】
マニュアル処理装置100は、例えば、過去のQA対応情報により、作業者がマニュアル101の記載内容に関する理解を深めやすくすることができる。また、マニュアル処理装置100は、例えば、過去のQA対応情報により、作業者がマニュアル101の記載内容には含まれない作業に要する知識を得られるようにすることができる。また、マニュアル処理装置100は、例えば、過去の構成検討情報により、作業者がマニュアル101のみを参照する場合に比べて、システムをどのように構築するかを検討しやすくすることができる。
【0025】
ここでは、マニュアル処理装置100が、所定のマニュアル101を出力した後、関連情報102を出力する場合について説明したが、これに限らない。例えば、マニュアル処理装置100が、所定のマニュアル101を出力せずに、関連情報102を出力する場合があってもよい。また、例えば、マニュアル処理装置100が、所定のマニュアル101を出力する前に、関連情報102を出力する場合があってもよい。
【0026】
(マニュアル閲覧システム200の一例)
次に、図2を用いて、図1に示したマニュアル処理装置100を適用した、マニュアル閲覧システム200の一例について説明する。
【0027】
図2は、マニュアル閲覧システム200の一例を示す説明図である。図2において、マニュアル閲覧システム200は、マニュアル処理装置100と、閲覧端末装置201と、サポート側の部門管理装置202と、開発側の部門管理装置203とを含む。
【0028】
マニュアル閲覧システム200において、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。また、マニュアル処理装置100とサポート側の部門管理装置202とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。また、マニュアル処理装置100と開発側の部門管理装置203とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。
【0029】
閲覧端末装置201は、システムに関する作業を実施する作業者によって利用されるコンピュータである。閲覧端末装置201は、マニュアル処理装置100の制御に従ってマニュアルを表示する。また、閲覧端末装置201は、マニュアル処理装置100の制御に従ってマニュアルに対応する関連情報を表示する。閲覧端末装置201は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォンなどである。
【0030】
サポート側の部門管理装置202は、サポート側の部門に設けられるコンピュータである。サポート側の部門は、例えば、技術支援部門、商談窓口部門、および、障害窓口部門などである。サポート側の部門管理装置202は、関連情報を作成して記憶する。関連情報は、例えば、QA対応情報や構成検討情報である。サポート側の部門管理装置202は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなどである。
【0031】
開発側の部門管理装置203は、開発側の部門に設けられるコンピュータである。開発側の部門は、例えば、サーバ装置開発部門、ストレージ装置開発部門、および、ソフトウェア開発部門などである。開発側の部門管理装置203は、マニュアルやリリースノートを記憶する。開発側の部門管理装置203は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなどである。
【0032】
マニュアル処理装置100は、技術支援部門に設けられる。マニュアル処理装置100は、マニュアルやリリースノートを収集して記憶する。マニュアル処理装置100は、例えば、開発側の部門管理装置203からマニュアルやリリースノートを収集して記憶する。マニュアル処理装置100は、関連情報を収集して記憶する。マニュアル処理装置100は、サポート側の部門管理装置202から関連情報を収集して記憶する。マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201にマニュアルを表示させる。また、マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201にマニュアルに対応する関連情報を表示させる。マニュアル処理装置100は、例えば、サーバやPCなどである。
【0033】
ここでは、技術支援部門に設けられたマニュアル処理装置100と、技術支援部門に設けられた部門管理装置202とが、別の装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、技術支援部門に設けられたマニュアル処理装置100が、技術支援部門に設けられた部門管理装置202と一体である場合があってもよい。
【0034】
また、ここでは、閲覧端末装置201と、サポート側の部門管理装置202とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、サポート側の部門管理装置202が、閲覧端末装置201と一体である場合があってもよい。また、ここでは、閲覧端末装置201と、開発側の部門管理装置203とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、開発側の部門管理装置203が、閲覧端末装置201と一体である場合があってもよい。
【0035】
(マニュアル処理装置100のハードウェア構成例)
次に、図3を用いて、図2に示したマニュアル閲覧システム200に含まれるマニュアル処理装置100のハードウェア構成例について説明する。
【0036】
図3は、マニュアル処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、マニュアル処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ネットワークI/F(Interface)303と、記録媒体I/F304と、記録媒体305とを有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
【0037】
ここで、CPU301は、マニュアル処理装置100の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。メモリ302は、例えば、図4図20に後述する各種DBを記憶してもよい。
【0038】
ネットワークI/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0039】
記録媒体I/F304は、CPU301の制御に従って記録媒体305に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F304は、例えば、ディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)ポートなどである。記録媒体305は、記録媒体I/F304の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体305は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体305は、マニュアル処理装置100から着脱可能であってもよい。記録媒体305は、例えば、図4図20に後述する各種DBを記憶してもよい。
【0040】
マニュアル処理装置100は、上述した構成部のほか、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、マニュアル処理装置100は、記録媒体I/F304や記録媒体305を複数有していてもよい。また、マニュアル処理装置100は、記録媒体I/F304や記録媒体305を有していなくてもよい。
【0041】
(マニュアルALLDB500の記憶内容)
次に、図4および図5を用いて、マニュアルALLDB500の記憶内容の一例について説明する。まず、図4を用いて、マニュアル処理装置100に作成され、マニュアルALLDB500に記憶されるマニュアルの一例について説明する。
【0042】
図4は、マニュアルの一例を示す説明図である。図4に示すように、マニュアルは、システムの属性ごとに作成される。システムの属性は、システムのモデルを示す。モデルは、○○○モデルや×××モデルなどである。モデルは、システムの構築に利用可能なハードウェアやソフトウェアなどの構成要素の候補を規定した、システムの雛形である。システムの属性に対応するマニュアルは、例えば、システムの構築に利用可能なハードウェアやソフトウェアなどの構成要素に対応するマニュアルを組み合わせて作成される。
【0043】
システムの属性に対応するマニュアルは、項目に対応するマニュアルに細分化される。項目は、例えば、デザインガイドやインストレーションガイドなどである。また、項目に対応するマニュアルは、項目に含まれる章に対応するマニュアルに細分化される。章は、例えば、「1.ソリューションの概要」や「2.システム構成」などである。また、章に対応するマニュアルは、さらに、章に含まれる節に対応するマニュアルに細分化される。節は、例えば、「2-1.システム構成」や「2-2.サーバ構成」などである。
【0044】
次に、図5を用いて、図4に示したマニュアルを記憶するためのマニュアルALLDB500の記憶内容の一例について説明する。マニュアルALLDB500は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0045】
図5は、マニュアルALLDB500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、マニュアルALLDB500は、マニュアルALLデータのフィールドを有する。マニュアルALLDB500は、システムの属性であるシステムのモデルごとに各フィールドに情報を設定することにより、マニュアル情報がレコードとして記憶される。
【0046】
マニュアルALLデータのフィールドは、製品名と、マニュアルと、内容構成1と、内容構成2と、マニュアルIDとのフィールドを含む。製品名のフィールドには、システムのモデルを識別する識別情報である製品名が設定される。マニュアルのフィールドには、項目単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。
【0047】
内容構成1のフィールドには、章単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。内容構成2のフィールドには、節単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。マニュアルIDのフィールドには、マニュアルを識別する識別情報であるマニュアルIDが設定される。図5の例では、マニュアルIDの「xxxx」はマニュアルごとに異なる値である。
【0048】
(マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容)
次に、図6図13を用いて、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例について説明する。マニュアル表示対応テーブル600は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0049】
図6図13は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。図6図13に示すように、マニュアル表示対応テーブル600は、マニュアルALLデータと、機種情報と、作業種別と、商談構成情報とのフィールドを有する。マニュアル表示対応テーブル600は、マニュアルごとに各フィールドに情報を設定することにより、マニュアル表示対応情報がレコードとして記憶される。
【0050】
マニュアルALLデータのフィールドは、製品名と、マニュアルと、内容構成1と、内容構成2とのフィールドを含む。製品名のフィールドには、システムのモデルを識別する識別情報である製品名が設定される。
【0051】
マニュアルのフィールドには、項目単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。内容構成1のフィールドには、章単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。内容構成2のフィールドには、節単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。
【0052】
マニュアルALLデータのフィールドは、図5と同様に、マニュアルIDのフィールドを含んでもよい。マニュアルIDのフィールドには、マニュアルを識別する識別情報であるマニュアルIDが設定される。
【0053】
機種情報のフィールドは、○○○モデルと、×××モデルと、△△△モデルとのフィールドなどを含む。○○○モデルのフィールドには、システムの属性が○○○モデルである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図6に示すように、システムの属性が○○○モデルである場合、○○○モデルについてのマニュアル「1.ソリューションの概要.PDF」が、表示対象にされる。
【0054】
×××モデルのフィールドには、システムの属性が×××モデルである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。△△△モデルのフィールドには、システムの属性が△△△モデルである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図7に示すように、システムの属性が×××モデルである場合、×××モデルについてのマニュアル「1.ソリューションの概要.PDF」が、表示対象にされる。
【0055】
作業種別のフィールドは、用途ヒアリングと、構成検討と、パラメータヒアリングと、工場構築と、納品時セットアップと、ハード交換と、ソフト更新と、ファーム更新とのフィールドなどを含む。
【0056】
用途ヒアリングは、システムの構築のためにシステムの用途を調査し、システムを仮想的に構築する作業である。構成検討は、作業者がシステムに用いる構成要素を検討し、作業者がシステムを仮想的に構築する作業である。パラメータヒアリングは、システムの構築のためにシステムの構成要素についてのパラメータを決定し、システムを仮想的に構築する作業である。工場構築は、工場でシステムを構築する作業である。納品時セットアップは、システムをセットアップし、顧客先でシステムを構築する作業である。
【0057】
ハード交換は、システムの納品後、システムに含まれるハードウェアを交換し、システムを構築し直す作業である。ソフト更新は、システムの納品後、システムに含まれるソフトウェアを更新し、システムを構築し直す作業である。ファーム更新は、システムの納品後、システムに含まれるファームウェアを交換し、システムを構築し直す作業である。
【0058】
用途ヒアリングのフィールドには、用途ヒアリングの作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。構成検討のフィールドには、構成検討の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
【0059】
パラメータヒアリングのフィールドには、パラメータヒアリングの作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。工場構築のフィールドには、工場構築の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
【0060】
納品時セットアップのフィールドには、納品時セットアップの作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図8および図9に示すように、用途ヒアリングの作業では、○○○モデルについてのマニュアル「1.ソリューションの概要.PDF」や×××モデルについてのマニュアル「1.ソリューションの概要.PDF」が、表示対象にされる。
【0061】
ハード交換のフィールドには、ハード交換の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。ソフト更新のフィールドには、ソフト更新の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
【0062】
ファーム更新のフィールドには、ファーム更新の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図10および図11に示すように、ハード交換の作業では、○○○モデルについてのマニュアル「1.システムの起動・停止.PDF」が、表示対象にされる。
【0063】
商談構成情報のフィールドは、ハイブリッドと、オールフラッシュと、X社SW(Switch)と、Y社SWと、Z社SWとのフィールドなどを含む。ハイブリッドのフィールドには、システムに含まれるストレージ装置の属性がハイブリッドである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。オールフラッシュのフィールドには、システムに含まれるストレージ装置の属性がオールフラッシュである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
【0064】
X社SWのフィールドには、システムに含まれるスイッチの属性がX社製である場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。Y社SWのフィールドには、システムに含まれるスイッチの属性がY社製である場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
【0065】
Z社SWのフィールドには、システムに含まれるスイッチの属性がZ社製である場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図12および図13に示すように、システムに含まれるスイッチの属性がX社製である場合には、○○○モデルについてのマニュアル「6-1.X社スイッチ構成例.PDF」が、表示対象にされる。
【0066】
一方で、図12および図13に示すように、システムに含まれるスイッチの属性がX社製である場合には、○○○モデルについてのマニュアル「6-2.Y社スイッチ構成例.PDF」が、表示対象から除外される。また、図12および図13に示すように、システムに含まれるスイッチの属性がX社製である場合には、○○○モデルについてのマニュアル「6-3.Z社スイッチ構成例.PDF」が、表示対象から除外される。
【0067】
(閲覧者情報管理DB1400の記憶内容)
次に、図14を用いて、閲覧者情報管理DB1400の記憶内容の一例について説明する。閲覧者情報管理DB1400は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0068】
図14は、閲覧者情報管理DB1400の記憶内容の一例を示す説明図である。図14に示すように、閲覧者情報管理DB1400は、閲覧者IDと、構成検討回数と、QA回数と、商談番号と、作業種別とのフィールドを有する。閲覧者情報管理DB1400は、マニュアルの閲覧者ごとに各フィールドに情報を設定することにより、閲覧者情報がレコードとして記憶される。
【0069】
閲覧者IDのフィールドには、マニュアルを閲覧する閲覧者を識別する識別情報である閲覧者IDが設定される。構成検討回数のフィールドには、閲覧者がシステムの構築に関する作業を実施した回数である構成検討回数が設定される。QA回数のフィールドには、閲覧者がシステムの構築に関する作業の際にQA対応を受けた回数であるQA回数が設定される。商談番号のフィールドには、閲覧者が実施した作業により構築されたシステムに割り振られる商談番号が設定される。作業種別のフィールドには、閲覧者が実施した作業の種別が設定される。閲覧者情報管理DB1400は、さらに、閲覧者の認証用の情報を記憶してもよい。認証用の情報は、例えば、パスワードである。
【0070】
(QA対応情報ALLDB1500の記憶内容)
次に、図15を用いて、QA対応情報ALLDB1500の記憶内容の一例について説明する。QA対応情報ALLDB1500は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0071】
図15は、QA対応情報ALLDB1500の記憶内容の一例を示す説明図である。図15に示すように、QA対応情報ALLDB1500は、商談番号と、QA対応番号と、製品名と、作業者IDと、マニュアルIDと、作業種別とのフィールドを有する。QA対応情報ALLDB1500は、QAごとに各フィールドに情報を設定することにより、QA対応情報がレコードとして記憶される。
【0072】
商談番号のフィールドには、QAが生成された作業が実施されたシステムに割り振られた商談番号が設定される。QAは、質問文と回答文との組み合わせである。QA対応番号のフィールドには、QAを識別するQA対応番号が設定される。製品名のフィールドには、QAが生成された作業が実施されたシステムのモデルを識別する製品名が設定される。
【0073】
作業者IDのフィールドには、QAを受けた作業者を識別する作業者IDが設定される。マニュアルIDのフィールドには、QAが生成される際に参照されたマニュアルを識別するマニュアルIDが設定される。作業種別のフィールドには、QAが生成された作業の種別が設定される。
【0074】
(QA情報関連付けテーブル1600の記憶内容)
次に、図16を用いて、QA情報関連付けテーブル1600の記憶内容の一例について説明する。QA情報関連付けテーブル1600は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0075】
図16は、QA情報関連付けテーブル1600の記憶内容の一例を示す説明図である。図16に示すように、QA情報関連付けテーブル1600は、QA対応番号と、マニュアルIDと、参照履歴とのフィールドを有する。QA情報関連付けテーブル1600は、QAごとに各フィールドに情報を設定することにより、QA関連付け情報がレコードとして記憶される。
【0076】
QA対応番号のフィールドには、QAを識別するQA対応番号が設定される。マニュアルIDのフィールドには、QAが生成される際に参照されていたマニュアルを識別するマニュアルIDが設定される。参照履歴のフィールドには、QAが生成される際にマニュアルが参照された回数が設定される。
【0077】
(構成検討情報ALLDB1700の記憶内容)
次に、図17を用いて、構成検討情報ALLDB1700の記憶内容の一例について説明する。構成検討情報ALLDB1700は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0078】
図17は、構成検討情報ALLDB1700の記憶内容の一例を示す説明図である。図17に示すように、構成検討情報ALLDB1700は、商談番号と、構成検討番号と、製品名と、総台数と、ストレージ構成と、サーバ種と、メモリと、マニュアルIDと、作業者IDとのフィールドを有する。構成検討情報ALLDB1700は、システムの構築ごとに各フィールドに情報を設定することにより、構成検討情報がレコードとして記憶される。
【0079】
商談番号のフィールドには、構成検討情報が生成された作業が実施されたシステムに割り振られた商談番号が設定される。構成検討番号のフィールドには、構成検討情報を識別する構成検討情報対応番号が設定される。製品名のフィールドには、構成検討情報が生成された作業が実施されたシステムのモデルを識別する製品名が設定される。
【0080】
総台数のフィールドには、システムに含まれるサーバ装置の台数が設定される。ストレージ構成のフィールドには、システムに含まれるストレージ装置の属性が設定される。サーバ種のフィールドには、システムに含まれるサーバ装置の属性が設定される。メモリのフィールドには、システムに含まれるメモリの属性が設定される。
【0081】
マニュアルIDのフィールドには、構成検討情報が生成される際に参照されたマニュアルを識別するマニュアルIDが設定される。作業者IDのフィールドには、構成検討情報を生成した作業者を識別する作業者IDが設定される。構成検討情報ALLDB1700は、さらに、使用スイッチのフィールドなどを有してもよい。使用スイッチのフィールドには、システムに含まれるスイッチの製造元が設定される。
【0082】
(構成情報関連付けテーブル1800の記憶内容)
次に、図18を用いて、構成情報関連付けテーブル1800の記憶内容の一例について説明する。構成情報関連付けテーブル1800は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0083】
図18は、構成情報関連付けテーブル1800の記憶内容の一例を示す説明図である。図18に示すように、構成情報関連付けテーブル1800は、構成IDと、マニュアルIDと、参照履歴とのフィールドを有する。構成情報関連付けテーブル1800は、構成検討情報ごとに各フィールドに情報を設定することにより、構成情報関連付け情報がレコードとして記憶される。
【0084】
構成IDのフィールドには、構成検討情報を識別する構成検討番号が設定される。マニュアルIDのフィールドには、構成検討情報が生成される際に参照されていたマニュアルを識別するマニュアルIDが設定される。参照履歴のフィールドには、構成検討情報が生成される際にマニュアルが参照された回数が設定される。
【0085】
(リリースノートALLDB1900の記憶内容)
次に、図19を用いて、リリースノートALLDB1900の記憶内容の一例について説明する。リリースノートALLDB1900は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0086】
図19は、リリースノートALLDB1900の記憶内容の一例を示す説明図である。図19に示すように、リリースノートALLDB1900は、マニュアルALLデータのフィールドを有する。リリースノートALLDB1900は、システムの属性であるシステムのモデルごとに各フィールドに情報を設定することにより、リリースノート情報がレコードとして記憶される。
【0087】
マニュアルALLデータのフィールドは、製品名と、マニュアルと、内容構成1と、内容構成2と、マニュアルIDとのフィールドを含む。製品名のフィールドには、システムのモデルを識別する識別情報である製品名が設定される。
【0088】
マニュアルのフィールドには、項目単位に細分化されたマニュアルを更新する更新情報が設定される。更新情報は、例えば、上書き用のマニュアルである。内容構成1のフィールドには、章単位に細分化されたマニュアルを更新する更新情報が設定される。内容構成2のフィールドには、節単位に細分化されたマニュアルを更新する更新情報が設定される。マニュアルIDのフィールドには、更新対象であるマニュアルを識別する識別情報であるマニュアルIDが設定される。
【0089】
(個別表示情報DB2000の記憶内容)
次に、図20を用いて、個別表示情報DB2000の記憶内容の一例について説明する。個別表示情報DB2000は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0090】
図20は、個別表示情報DB2000の記憶内容の一例を示す説明図である。図20に示すように、個別表示情報DB2000は、閲覧者IDと、商談番号と、マニュアル上のQA・構成表示有無とのフィールドを有する。個別表示情報DB2000は、閲覧者ごとに各フィールドに情報を設定することにより、表示情報がレコードとして記憶される。
【0091】
閲覧者IDのフィールドには、閲覧者を識別する閲覧者IDが設定される。商談番号には、閲覧者に対応するシステムに割り振られた商談番号が設定される。マニュアル上のQA・構成表示有無には、表示対象のマニュアル上にQA対応情報、または、構成検討情報へのリンクを表示するか否かを示すフラグ情報が設定される。
【0092】
また、個別表示情報DB2000は、表示対象のマニュアルを識別する識別情報としてマニュアルIDを記憶してもよい。また、個別表示情報DB2000は、さらに、マニュアル上のリンクに応じて表示されるQA対応情報を識別する識別情報としてQA対応番号、または、構成検討情報を識別する識別情報として構成検討番号を記憶してもよい。
【0093】
(閲覧端末装置201のハードウェア構成例)
次に、図21を用いて、図2に示したマニュアル閲覧システム200に含まれる閲覧端末装置201のハードウェア構成例について説明する。
【0094】
図21は、閲覧端末装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図21において、閲覧端末装置201は、CPU2101と、メモリ2102と、ネットワークI/F2103と、記録媒体I/F2104と、記録媒体2105と、ディスプレイ2106と、入力装置2107とを有する。また、各構成部は、バス2100によってそれぞれ接続される。
【0095】
ここで、CPU2101は、閲覧端末装置201の全体の制御を司る。メモリ2102は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU2101のワークエリアとして使用される。メモリ2102に記憶されるプログラムは、CPU2101にロードされることで、コーディングされている処理をCPU2101に実行させる。
【0096】
ネットワークI/F2103は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F2103は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F2103には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0097】
記録媒体I/F2104は、CPU2101の制御に従って記録媒体2105に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F2104は、例えば、ディスクドライブ、SSD、USBポートなどである。記録媒体2105は、記録媒体I/F2104の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体2105は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体2105は、閲覧端末装置201から着脱可能であってもよい。
【0098】
ディスプレイ2106は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ2106は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。入力装置2107は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置2107は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
【0099】
閲覧端末装置201は、上述した構成部のほか、例えば、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、閲覧端末装置201は、記録媒体I/F2104や記録媒体2105を複数有していてもよい。また、閲覧端末装置201は、記録媒体I/F2104や記録媒体2105を有していなくてもよい。
【0100】
(部門管理装置202,203のハードウェア構成例)
次に、図22を用いて、図2に示したマニュアル閲覧システム200に含まれる部門管理装置202のハードウェア構成例について説明する。
【0101】
図22は、部門管理装置202,203のハードウェア構成例を示すブロック図である。図22の例では、部門管理装置202のハードウェア構成例を例に挙げる。部門管理装置203のハードウェア構成例は、部門管理装置202のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0102】
図22において、部門管理装置202は、CPU2201と、メモリ2202と、ネットワークI/F2203と、記録媒体I/F2204と、記録媒体2205と、ディスプレイ2206と、入力装置2207とを有する。また、各構成部は、バス2200によってそれぞれ接続される。
【0103】
ここで、CPU2201は、部門管理装置202の全体の制御を司る。メモリ2202は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU2201のワークエリアとして使用される。メモリ2202に記憶されるプログラムは、CPU2201にロードされることで、コーディングされている処理をCPU2201に実行させる。
【0104】
ネットワークI/F2203は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F2203は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F2203には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0105】
記録媒体I/F2204は、CPU2201の制御に従って記録媒体2205に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F2204は、例えば、ディスクドライブ、SSD、USBポートなどである。記録媒体2205は、記録媒体I/F2204の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体2205は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体2205は、部門管理装置202から着脱可能であってもよい。
【0106】
ディスプレイ2206は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ2206は、例えば、CRT、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを採用することができる。入力装置2207は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置2207は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
【0107】
部門管理装置202は、上述した構成部のほか、例えば、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、部門管理装置202は、記録媒体I/F2204や記録媒体2205を複数有していてもよい。また、部門管理装置202は、記録媒体I/F2204や記録媒体2205を有していなくてもよい。
【0108】
(マニュアル処理装置100の機能的構成例)
次に、図23を用いて、マニュアル処理装置100の機能的構成例について説明する。
【0109】
図23は、マニュアル処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。マニュアル処理装置100は、記憶部2300と、取得部2301と、特定部2302と、出力部2303とを含む。
【0110】
記憶部2300は、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域によって実現される。以下では、記憶部2300が、マニュアル処理装置100に含まれる場合について説明するが、これに限らない。例えば、記憶部2300が、マニュアル処理装置100とは異なる装置に含まれ、記憶部2300の記憶内容がマニュアル処理装置100から参照可能である場合があってもよい。
【0111】
取得部2301~出力部2303は、制御部の一例として機能する。取得部2301~出力部2303は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、ネットワークI/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶される。
【0112】
記憶部2300は、各機能部の処理に用いられる各種情報を記憶する。記憶部2300は、各機能部の処理において参照され、または更新される各種情報を記憶する。
【0113】
記憶部2300は、例えば、システムに関するマニュアルを記憶する。マニュアルは、システムの構築に用いることが可能な構成要素ごとの1以上のマニュアルに基づいて生成される。構成要素は、システムに含まれるハードウェアまたはソフトウェアである。マニュアルは、例えば、システムの構築に利用可能なハードウェアやソフトウェアなどのマニュアルを組み合わせて作成される。
【0114】
また、記憶部2300は、例えば、システムと、システムに含まれる構成要素の属性とを関連付ける第1の情報を記憶する。第1の情報は、システムと、システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、いずれかの種別の作業によって構築されたシステムに含まれる構成要素の属性とを関連付ける情報であってもよい。第1の情報は、さらに、システムの属性を関連付けてもよい。
【0115】
種別は、システムについて段階的に実施される複数の作業のそれぞれの作業を分類する種別である。種別は、例えば、用途ヒアリングと、構成検討と、パラメータヒアリングと、工場構築と、納品時セットアップと、ハード交換と、ソフト更新と、ファーム更新となどである。作業は、システムの構築に関する作業である。作業は、例えば、システムを仮想的に構築する作業、システムを構築する作業、システムを構築し直す作業などである。作業は、例えば、システムについて段階的に実施される。
【0116】
また、記憶部2300は、例えば、システムに含まれる構成要素の属性と、システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、システムに関する複数のマニュアルのうちで出力対象とするマニュアルとを関連付ける第2の情報を記憶する。構成要素の属性は、ハードウェアまたはソフトウェアの属性である。構成要素の属性は、例えば、スイッチ装置の製造元である。構成要素の属性は、例えば、ストレージ装置の設定である。
【0117】
第2の情報は、システムの属性と、システムに含まれる構成要素の属性と、複数の作業の種別のいずれかの種別と、システムに関する複数のマニュアルのうちで出力対象とするマニュアルとを関連付ける情報であってもよい。システムの属性は、例えば、システムの種別を示す。システムの属性は、例えば、システムのモデルである。モデルは、○○○モデルや×××モデルなどである。モデルは、システムの構築に利用可能なハードウェアやソフトウェアなどの構成要素の候補を規定した、システムの雛形である。
【0118】
また、記憶部2300は、例えば、マニュアルと、マニュアルを参照して実施される作業に応じて作成された関連情報とを関連付ける第3の情報を記憶する。関連情報は、マニュアルを参照して実施される作業に関連する。関連情報は、例えば、マニュアルを参照して実施される作業によって構築されたシステムに用いられた構成要素の属性を示す情報である。関連情報は、具体的には、構成検討情報である。関連情報は、具体的には、構成検討情報自体ではなく、構成検討情報を識別する識別情報や構成検討情報のアドレスなどであってもよい。識別情報は、構成検討番号である。
【0119】
また、関連情報は、マニュアルを参照して実施される作業に関連する質問文および質問文に対する回答文を示す情報であってもよい。関連情報は、例えば、マニュアルを参照して実施される作業に応じて作成された質問文および質問文に対する回答文を示す情報である。関連情報は、具体的には、QA対応情報である。関連情報は、具体的には、QA対応情報自体ではなく、QA対応情報を識別する識別情報やQA対応情報のアドレスなどであってもよい。識別情報は、QA対応番号である。
【0120】
また、記憶部2300は、例えば、システム構築にかかる作業の実施履歴を記憶する。また、記憶部2300は、利用者のマニュアルの閲覧履歴を記憶する。利用者は、例えば、マニュアルを閲覧する閲覧者である。また、記憶部2300は、閲覧者についての情報を記憶する。閲覧者についての情報は、例えば、閲覧者の属性である。属性は、例えば、所属部門である。また、記憶部2300は、例えば、マニュアルについての更新情報を記憶する。更新情報は、リリースノートである。記憶部2300は、具体的には、図4図20に示した各種DBを記憶する。
【0121】
取得部2301は、各機能部の処理に用いられる各種情報を取得する。取得部2301は、取得した各種情報を、記憶部2300に記憶し、または、各機能部に出力する。また、取得部2301は、記憶部2300に記憶しておいた各種情報を、各機能部に出力してもよい。
【0122】
取得部2301は、例えば、マニュアルを収集する。取得部2301は、具体的には、開発側の部門管理装置203から、定期的に新しいマニュアルを収集し、マニュアルALLDB500に保存する。開発側の部門は、例えば、サーバ装置開発部門、ストレージ装置開発部門、および、ソフトウェア開発部門などである。
【0123】
取得部2301は、例えば、システムに関する所定のマニュアルの出力依頼を受け付ける。出力依頼は、例えば、所定のマニュアルを特定するための情報である。出力依頼は、具体的には、所定のマニュアルそのものを指定する情報である。
【0124】
また、出力依頼は、具体的には、所定のマニュアルを間接的に指定する情報であってもよい。出力依頼は、より具体的には、所定のマニュアルに関するシステム、所定のマニュアルに関するシステムの属性、または、所定のマニュアルに関するシステムに含まれる構成要素の属性を指定する情報であってもよい。
【0125】
取得部2301は、例えば、システムの指定を受け付ける。システムの指定は、例えば、システムを識別する何らかの情報を用いて行われる。システムを識別する情報は、例えば、商談番号である。システムを識別する情報は、例えば、システム名であってもよい。取得部2301は、具体的には、マニュアルの閲覧者からのシステムの指定を受け付ける。取得部2301は、より具体的には、閲覧端末装置201から、何らかの作業によって構築されたシステムを識別する商談番号を受け付ける。
【0126】
取得部2301は、例えば、システムに関する作業の種別の指定を受け付ける。取得部2301は、具体的には、マニュアルの閲覧者からの作業の種別の指定を受け付ける。取得部2301は、より具体的には、閲覧端末装置201から、何らかの作業の種別の指定を受け付ける。
【0127】
取得部2301は、例えば、システムに含まれる構成要素の属性の指定を受け付ける。取得部2301は、具体的には、マニュアルの閲覧者からのシステムに含まれる構成要素の属性の指定を受け付ける。取得部2301は、より具体的には、閲覧端末装置201から、何らかの構成要素の属性の指定を受け付ける。
【0128】
取得部2301は、例えば、システムの属性の指定を受け付ける。取得部2301は、具体的には、マニュアルの閲覧者からのシステムの属性の指定を受け付ける。取得部2301は、より具体的には、閲覧端末装置201からシステムの属性の指定を受け付ける。
【0129】
取得部2301は、例えば、マニュアルについての更新情報を収集する。取得部2301は、具体的には、システムに関するマニュアルが出力される際、開発側の部門管理装置203から更新情報を収集し、リリースノートALLDB1900に保存する。取得部2301は、具体的には、定期的に、開発側の部門管理装置203から更新情報を収集し、リリースノートALLDB1900に保存してもよい。
【0130】
取得部2301は、例えば、作業者である閲覧者が作業を実施する際に参照したマニュアルを検出し、作業に応じて作成された関連情報の入力を受け付ける。そして、取得部2301は、検出したマニュアルと、入力された関連情報との対応関係を、記憶部2300に記憶する。取得部2301は、作業者によって実施される作業に関して、QA対応を実施する閲覧者によって参照されたマニュアルを検出し、作業に応じて作成された関連情報の入力を受け付けてもよい。
【0131】
取得部2301は、具体的には、サポート側の部門管理装置202に対するログ採取により、システムを構築する作業の作業者である閲覧者が参照したマニュアルを検出し、作業によって作成された構成検討情報を取得する。サポート側の部門は、例えば、技術支援部門、商談窓口部門、および、障害窓口部門などである。そして、取得部2301は、検出したマニュアルを、構成検討情報を識別する構成検討番号と対応付けて、構成情報関連付けテーブル1800に保存する。
【0132】
取得部2301は、具体的には、サポート側の部門管理装置202に対するログ採取により、システムを構築する作業に関して、サポート側で閲覧者によってQA対応のために参照されたマニュアルを検出し、QA対応情報を取得する。そして、取得部2301は、検出したマニュアルを、QA対応情報を識別するQA対応番号と対応付けて、QA情報関連付けテーブル1600に保存する。
【0133】
特定部2302は、出力依頼を受け付けた所定のマニュアルを特定する。換言すれば、特定部2302は、出力対象とするマニュアルを特定する。まず、特定部2302は、例えば、第1の情報を参照して、指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定する。特定部2302は、具体的には、商談番号を用いて指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定する。これにより、特定部2302は、閲覧者が実施する作業において、どのようなマニュアルが有効であるかを判断する指標を得ることができ、出力対象とするマニュアルを絞り込むための情報を特定することができる。
【0134】
特定部2302は、例えば、第1の情報を参照して、指定された種別の作業によって構築された、指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定してもよい。特定部2302は、具体的には、商談番号を用いて指定されたシステムに、指定された種別の作業の時点で含まれていた構成要素の属性を特定する。これにより、特定部2302は、閲覧者が実施する作業において、どのようなマニュアルが有効であるかを判断する指標を得ることができ、出力対象とするマニュアルを絞り込むための情報を特定することができる。また、特定部2302は、最新のシステムに含まれる構成要素に限らず、複数の作業のそれぞれの作業の時点でのシステムに含まれる構成要素を、選択的に指標として用いることができる。
【0135】
特定部2302は、例えば、第1の情報を参照して、指定されたシステムの属性を特定してもよい。特定部2302は、具体的には、商談番号を用いて指定されたシステムの属性を特定する。これにより、特定部2302は、閲覧者が実施する作業において、どのようなマニュアルが有効であるかを判断する指標を得ることができ、出力対象とするマニュアルを絞り込むための情報を特定することができる。
【0136】
そして、特定部2302は、例えば、第2の情報を参照して、作業の種別と構成要素の属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する。特定部2302は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、作業の種別と構成要素の属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部2302は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
【0137】
特定部2302は、例えば、第2の情報を参照して、作業の種別と構成要素の属性とシステムの属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する。特定部2302は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、作業の種別と構成要素の属性とシステムの属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部2302は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
【0138】
特定部2302は、例えば、第2の情報を参照して、システムの属性に対応するマニュアルを特定する。特定部2302は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、システムの属性に対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部2302は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
【0139】
特定部2302は、例えば、第2の情報を参照して、作業の種別に対応するマニュアルを特定する。特定部2302は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、作業の種別に対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部2302は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
【0140】
特定部2302は、例えば、第2の情報を参照して、構成要素の属性に対応するマニュアルを特定する。特定部2302は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、構成要素の属性に対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部2302は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
【0141】
特定部2302は、記憶部2300を参照して、出力依頼を受け付けたマニュアルに対応する関連情報を特定する。特定部2302は、例えば、QA情報関連付けテーブル1600を参照して、出力対象としたマニュアルのマニュアルIDに対応するQA対応番号を特定し、QA対応番号が示すQA対応情報を特定する。また、特定部2302は、例えば、構成情報関連付けテーブル1800を参照して、出力対象としたマニュアルのマニュアルIDに対応する構成検討番号を特定し、構成検討番号が示す構成検討情報を特定する。これにより、特定部2302は、閲覧者の作業を支援するための関連情報を出力することができる。また、特定部2302は、出力対象を、マニュアルに対応する関連情報に絞り込むことができる。
【0142】
特定部2302は、記憶部2300を参照して、関連情報を出力するか否かを決定してもよい。特定部2302は、例えば、作業の実施履歴を参照して、閲覧者がシステム構築にかかる作業を実施した回数に基づいて、出力対象としたマニュアルに対応する関連情報を出力するか否かを決定する。ここで、閲覧者は、出力対象としたマニュアルを閲覧しようとする者である。特定部2302は、具体的には、作業を実施した回数が閾値以上であれば、関連情報がなくてもマニュアルから作業に要する知識を得ることができると判断し、関連情報を出力しないと決定する。閾値は、閲覧者の属性に応じて可変であってもよい。属性は、例えば、職種である。これにより、特定部2302は、閲覧者がマニュアルを閲覧する際に煩わしさを感じにくくすることができる。
【0143】
特定部2302は、例えば、閲覧者の属性に基づいて、出力対象としたマニュアルに対応する関連情報を出力するか否かを決定してもよい。ここで、閲覧者は、出力対象としたマニュアルを閲覧しようとする者である。属性は、例えば、職種である。特定部2302は、具体的には、閲覧者がSEであれば、関連情報がなくてもマニュアルから作業に要する知識を得ることができると判断し、関連情報を出力しないと決定する。一方で、特定部2302は、具体的には、閲覧者が営業であれば、関連情報がなければマニュアルから作業に要する知識を得ることが難しいと判断し、関連情報を出力すると決定する。これにより、特定部2302は、閲覧者がマニュアルを閲覧する際に煩わしさを感じにくくすることができる。
【0144】
特定部2302は、記憶部2300を参照して、出力対象とするマニュアルに対応する関連情報が複数存在する場合、閲覧者の属性に基づいて、出力対象としたマニュアルに対応する関連情報の出力順序を決定する。属性は、例えば、所属部門である。特定部2302は、具体的には、閲覧者の所属部門に関する関連情報を優先して出力する。これにより、特定部2302は、閲覧者がマニュアルを閲覧する際に煩わしさを感じにくくすることができる。
【0145】
出力部2303は、各種情報を出力する。出力部2303の出力形式は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、ネットワークI/F303による外部装置への送信、または、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域への記憶である。
【0146】
出力部2303は、例えば、システムに関するマニュアルに関する情報を出力する。出力部2303は、具体的には、特定部2302が出力対象に特定したマニュアル、または、マニュアルへのリンクなどを、閲覧端末装置201に表示させる。これにより、出力部2303は、閲覧者の作業に有効なマニュアルに絞り込んで、閲覧者がマニュアルを網羅的に確認しなくて済むようにすることができ、閲覧者が作業に不要なマニュアルを確認しなくて済むようにすることができる。このため、出力部2303は、閲覧者の作業負担および作業時間の低減化を図ることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0147】
出力部2303は、例えば、出力対象としたマニュアルに対応する関連情報を出力する。出力部2303は、具体的には、特定部2302が出力対象に特定した関連情報を、閲覧端末装置201に表示させる。これにより、出力部2303は、閲覧者が作業に要する知識を得やすくすることができ、閲覧者の作業負担および作業時間の低減化を図ることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0148】
出力部2303は、例えば、マニュアルについての更新情報を出力する。出力部2303は、具体的には、リリースノートを閲覧端末装置201に表示させる。これにより、出力部2303は、閲覧者が古いマニュアルを参照してしまうことを防止し、閲覧者の作業負担および作業時間の低減化を図ることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0149】
出力部2303は、各機能部の処理結果を出力してもよい。これにより、出力部2303は、各機能部の処理結果を利用者に通知可能にし、マニュアル処理装置100の管理や運用、例えば、マニュアル処理装置100の設定値の更新などを支援することができ、マニュアル処理装置100の利便性の向上を図ることができる。
【0150】
(マニュアル閲覧システム200の具体的な機能的構成例)
次に、図24を用いて、マニュアル閲覧システム200の具体的な機能的構成例について説明する。
【0151】
図24は、マニュアル閲覧システム200の具体的な機能的構成例を示すブロック図である。図24に示すように、マニュアル閲覧システム200は、例えば、技術支援部門のWeb制御手段2420とマニュアル管理手段2410と構成管理手段2430とQA管理手段2440とを含む。
【0152】
技術支援部門のWeb制御手段2420とマニュアル管理手段2410とは、例えば、マニュアル処理装置100のCPU301およびメモリ302や記録媒体305などの記憶領域によって実現される。技術支援部門の構成管理手段2430とQA管理手段2440とは、例えば、技術支援部門の部門管理装置202のCPU2201およびメモリ2202や記録媒体2205などの記憶領域によって実現される。
【0153】
マニュアル閲覧システム200は、例えば、作業者の閲覧端末装置201を含む。マニュアル閲覧システム200は、例えば、開発側の部門管理装置203を含む。
【0154】
マニュアル閲覧システム200は、例えば、商談窓口部門の構成管理手段2450とQA管理手段2460とを含む。商談窓口部門の構成管理手段2450とQA管理手段2460とは、例えば、商談窓口部門の部門管理装置202のCPU2201およびメモリ2202や記録媒体2205などの記憶領域によって実現される。
【0155】
マニュアル閲覧システム200は、例えば、障害窓口部門のQA管理手段2470を含む。障害窓口部門のQA管理手段2470は、障害窓口部門の部門管理装置202のCPU2201およびメモリ2202や記録媒体2205などの記憶領域によって実現される。
【0156】
技術支援部門のマニュアル管理手段2410は、QA対応情報収集部2411と構成検討情報収集部2412とマニュアルデータ収集部2413と表示内容判断部2414とを含む。QA対応情報収集部2411は、商談窓口部門や障害窓口部門や技術支援部門の部門管理装置202から、定期的にQA対応情報を収集し、QA対応情報ALLDB1500に保存する。また、QA対応情報収集部2411は、システムに関する作業に応じて発生したQA対応のために閲覧されたマニュアルを識別するマニュアルIDを検出する。QA対応情報収集部2411は、検出したマニュアルIDを、作業に応じて発生したQA対応により作成されたQA対応情報を識別するQA対応番号と対応付けて、QA情報関連付けテーブル1600に保存する。QA対応情報収集部2411は、具体的には、図38に後述するQA収集処理や図40および図41に後述するQA対応処理に示すように、QA対応情報を収集したりQA対応情報とマニュアルIDとを対応付けたりする。
【0157】
構成検討情報収集部2412は、商談窓口部門や技術支援部門の部門管理装置202から、定期的に構成検討情報を収集し、構成検討情報ALLDB1700に保存する。また、構成検討情報収集部2412は、システムに関する作業において閲覧されたマニュアルを識別するマニュアルIDを検出する。構成検討情報収集部2412は、検出したマニュアルIDを、作業に応じて作成された構成検討情報を識別する構成検討番号と対応付けて、構成情報関連付けテーブル1800に保存する。構成検討情報収集部2412は、具体的には、図39に後述する構成収集処理や図42および図43に後述する構成検討処理に示すように、構成検討情報を収集したり構成検討情報とマニュアルIDとを対応付けたりする。
【0158】
マニュアルデータ収集部2413は、開発側の部門管理装置203から、マニュアルやリリースノートを収集し、マニュアルALLDB500やリリースノートALLDB1900に保存する。マニュアルデータ収集部2413は、具体的には、図44図53に後述するマニュアル閲覧処理に示すように、マニュアルやリリースノートを収集する。
【0159】
表示内容判断部2414は、入力情報と、マニュアル表示対応テーブル600とを照合することにより、マニュアルALLDB500から、表示対象とするマニュアルを抽出し、個別表示情報DB2000に保存する。表示内容判断部2414は、例えば、入力情報が商談番号であれば、構成検討情報ALLDB1700を参照して、商談番号に対応する構成検討情報を取得する。そして、表示内容判断部2414は、構成検討情報と、マニュアル表示対応テーブル600とを照合することにより、マニュアルALLDB500から、表示対象とするマニュアルを抽出し、個別表示情報DB2000に保存する。
【0160】
また、表示内容判断部2414は、リリースノートALLDB1900を参照して、抽出したマニュアルに対応するリリースノートを抽出し、マニュアルと対応付けて個別表示情報DB2000に保存する。また、表示内容判断部2414は、関連情報が「表示要」であれば、QA情報関連付けテーブル1600または構成情報関連付けテーブル1800を参照して、抽出したマニュアルに対応する関連情報を抽出する。そして、表示内容判断部2414は、抽出した関連情報を、マニュアルと対応付けて個別表示情報DB2000に保存する。
【0161】
また、表示内容判断部2414は、閲覧者情報管理DB1400を参照して、関連情報の表示要否を自動判定してもよい。また、表示内容判断部2414は、閲覧者情報管理DB1400を参照して、個別表示情報DB2000に保存されたマニュアルや関連情報やリリースノートなどの表示順序を設定してもよい。表示内容判断部2414は、具体的には、図44図53に後述するマニュアル閲覧処理に示すように、マニュアルや関連情報やリリースノートなどを抽出する。
【0162】
技術支援部門のWeb制御手段2420は、表示処理部2421を含む。表示処理部2421は、閲覧端末装置201に情報入力のための入力画面を表示させる。入力される情報は、例えば、閲覧者のIDやパスワードの入力である。入力される情報は、例えば、出力対象のマニュアルを絞り込むための情報入力である。入力される情報は、具体的には、商談番号、作業の種別、構成要素の属性、または、機種情報の入力などである。機種情報は、製品名である。入力される情報は、例えば、関連情報の表示要否などである。
【0163】
また、表示処理部2421は、閲覧端末装置201に、マニュアルや関連情報やリリースノートを表示させる。表示処理部2421は、例えば、マニュアル管理手段2410により表示対象として個別表示情報DB2000に記憶されたマニュアルや関連情報やリリースノートなどを、閲覧端末装置201に表示させる。表示処理部2421は、個別表示情報DB2000に記憶されたマニュアルや関連情報やリリースノートなどを、閲覧者と対応付けておき、同じ閲覧者が再度閲覧可能にしてもよい。表示処理部2421は、具体的には、図44図53に後述するマニュアル閲覧処理に示すように、閲覧端末装置201に入力画面を表示させたりマニュアルを表示させたりする。
【0164】
技術支援部門の構成管理手段2430は、構成検討情報を生成した場合に、構成検討情報を構成検討情報DB2431に保存しておく。技術支援部門のQA管理手段2440は、QA対応情報を生成した場合に、QA対応情報をQA対応情報DB2441に保存しておく。
【0165】
閲覧端末装置201は、マニュアルや関連情報やリリースノートなどを表示する。開発側の部門管理装置203は、例えば、自部門で開発した構成要素についてのマニュアルやリリースノートを記憶する。
【0166】
商談窓口部門の構成管理手段2450は、構成検討情報を生成した場合に、構成検討情報を構成検討情報DB2451に保存しておく。商談窓口部門のQA管理手段2460は、QA対応情報を生成した場合に、QA対応情報をQA対応情報DB2461に保存しておく。障害窓口部門のQA管理手段2470は、QA対応情報を生成した場合に、QA対応情報をQA対応情報DB2471に保存しておく。
【0167】
(マニュアル閲覧システム200の動作例)
次に、図25図37を用いて、マニュアル閲覧システム200の動作例について説明する。まず、図25を用いて、QA対応情報が生成され、マニュアル処理装置100がQA対応情報を記憶する一例について説明する。
【0168】
図25は、QA対応情報を記憶する一例を示す説明図である。図25において、例えば、いずれかのサポート側の部門管理装置202において、作業者から作業についての質問文を受け付け、QA対応を実施し、回答文を生成する場合があったとする。
【0169】
この場合、マニュアル処理装置100は、QA対応の実施中に、サポート側の部門管理装置202に対するログ採取により、サポート側でQA対応のために参照されたマニュアルを検出する。そして、マニュアル処理装置100は、部門管理装置202から、QAを識別するQA対応番号を取得し、検出したマニュアルを、QA対応番号と対応付けて、QA情報関連付けテーブル1600に保存する。また、マニュアル処理装置100は、サポート側の部門管理装置202から定期的に、QAの内容と共にQA対応情報を取得し、QA対応情報ALLDB1500に保存する。
【0170】
次に、図26を用いて、構成検討情報が生成され、マニュアル処理装置100が構成検討情報を記憶する一例について説明する。
【0171】
図26は、構成検討情報を記憶する一例を示す説明図である。図26において、例えば、いずれかのサポート側の部門管理装置202において、作業者の作業によってシステムが構築される場合があったとする。
【0172】
この場合、マニュアル処理装置100は、システムの構築中に、サポート側の部門管理装置202に対するログ採取により、サポート側でシステムの構築のために参照されたマニュアルを検出する。そして、マニュアル処理装置100は、部門管理装置202から、構成検討情報を識別する構成検討番号を取得し、検出したマニュアルを、構成検討番号と対応付けて、構成情報関連付けテーブル1800に保存する。また、マニュアル処理装置100は、サポート側の部門管理装置202から定期的に、構築されたシステムの属性や構築されたシステムに含まれる構成要素の属性などを含む構成検討情報を取得し、構成検討情報ALLDB1700に保存する。
【0173】
次に、図27および図28を用いて、マニュアル処理装置100が情報入力を受け付ける入力画面を表示する一例について説明する。情報入力は、出力対象とするマニュアルを絞り込むための情報入力である。
【0174】
図27および図28は、情報入力を受け付ける入力画面を表示する一例を示す説明図である。図27において、マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201を制御し、閲覧端末装置201に入力画面2700を表示させる。入力画面2700は、関連情報の表示要否を選択する選択欄2701と、閲覧者のIDの入力欄2702と、パスワードの入力欄2703とを含む。
【0175】
閲覧者は、選択欄2701において関連情報の表示要否を選択する。ここで、関連情報の表示不要が選択された場合、マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201を制御し、閲覧端末装置201に図28に後述する入力画面2800を表示させる。図27の例では、関連情報の表示要が選択されたとする。閲覧者は、さらに、入力欄2702,2703に、IDとパスワードとを入力する。
【0176】
マニュアル処理装置100は、IDとパスワードとを認証すると、閲覧端末装置201を制御し、入力画面2700に、さらに商談番号の入力欄2704を表示する。商談番号が入力された場合、マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201を制御し、入力画面2710を表示させる。一方で、商談番号が入力されない場合、マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201を制御し、入力画面2720を表示させる。
【0177】
入力画面2710は、関連情報のうち構成検討情報の表示要否を選択する選択欄2711と、関連情報のうちQA対応情報の表示要否を選択する選択欄2712と、マニュアル表示ボタンを含む。マニュアル処理装置100は、マニュアル表示ボタンがクリックされると、入力された商談番号と、選択欄2711,2712の選択結果とに基づいて、図29図34に後述するように出力対象とするマニュアルを絞り込む。
【0178】
入力画面2720は、機種情報を入力する入力欄2721と、作業種別を入力する入力欄2722とを含む。また、入力画面2720は、関連情報のうち構成検討情報の表示要否を選択する選択欄2723と、関連情報のうちQA対応情報の表示要否を選択する選択欄2724と、マニュアル表示ボタンを含む。マニュアル処理装置100は、マニュアル表示ボタンがクリックされると、入力欄2721,2722に入力された各種情報と、選択欄2711,2712の選択結果とに基づいて、図29図34に後述するように出力対象とするマニュアルを絞り込む。次に、図28の説明に移行する。
【0179】
図28において、マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201を制御し、閲覧端末装置201に、入力画面2700から選択欄2701を削除した入力画面2800を表示させる。入力画面2800は、閲覧者のIDの入力欄2801と、パスワードの入力欄2802とを含む。閲覧者は、入力欄2801,2802に、IDとパスワードとを入力する。
【0180】
マニュアル処理装置100は、IDとパスワードとを認証すると、閲覧端末装置201を制御し、入力画面2800に、さらに商談番号の入力欄2803と、機種情報を入力する入力欄2804と、作業種別を入力する入力欄2805とを表示する。また、入力画面2820は、マニュアル表示ボタンを含む。マニュアル処理装置100は、マニュアル表示ボタンがクリックされると、入力欄2803~2805に入力された各種情報に基づいて、図29図34に後述するように出力対象とするマニュアルを絞り込む。
【0181】
次に、図29図34を用いて、マニュアル処理装置100に入力された情報に基づいてマニュアル処理装置100が表示対象のマニュアルを抽出する一例について説明する。
【0182】
図29図34は、マニュアルを抽出する一例を示す説明図である。図29の例は、マニュアル処理装置100に、商談番号、機種情報、および、作業種別のいずれも入力されていない場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、すべてのマニュアル2900を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル2900を、表示対象として個別表示情報DB2000に記憶しておく。次に、図30の説明に移行する。
【0183】
図30の例は、マニュアル処理装置100に、作業種別「構成検討」が入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、作業種別「構成検討」に対応するマニュアル3000を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル3000を、表示対象として個別表示情報DB2000に記憶しておく。次に、図31の説明に移行する。
【0184】
図31の例は、マニュアル処理装置100に、機種情報「○○○モデル」が入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、機種情報「○○○モデル」に対応するマニュアル3100を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル3100を、表示対象として個別表示情報DB2000に記憶しておく。次に、図32の説明に移行する。
【0185】
図32の例は、マニュアル処理装置100に、作業種別「構成検討」と機種情報「○○○モデル」とが入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、作業種別「構成検討」と機種情報「○○○モデル」との組み合わせに対応するマニュアル3200を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル3200を、表示対象として個別表示情報DB2000に記憶しておく。次に、図33の説明に移行する。
【0186】
図33の例は、マニュアル処理装置100に、商談番号が入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、構成検討情報ALLDB1700を参照して、商談番号に対応する構成検討情報を取得し、商談番号に対応する機種情報、および、商談番号が示すシステムに含まれる構成要素の属性などを取得する。マニュアル処理装置100は、例えば、機種情報「○○○モデル」および構成要素の属性「オールフラッシュ構成、Y社製スイッチ」などを取得する。
【0187】
マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、取得した機種情報と構成要素の属性との組み合わせに対応するマニュアル3300を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル3300を、表示対象として個別表示情報DB2000に記憶しておく。次に、図34の説明に移行する。
【0188】
図34の例は、マニュアル処理装置100に、商談番号および作業種別「構成検討」が入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、構成検討情報ALLDB1700を参照して、商談番号に対応する構成検討情報を取得し、商談番号に対応する機種情報、および、商談番号が示すシステムに含まれる構成要素の属性などを取得する。マニュアル処理装置100は、例えば、機種情報「○○○モデル」および構成要素の属性「オールフラッシュ構成、Y社製スイッチ」などを取得する。
【0189】
マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、取得した機種情報と構成要素の属性と作業種別との組み合わせに対応するマニュアル3400を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル3400を、表示対象として個別表示情報DB2000に記憶しておく。
【0190】
次に、図35を用いて、マニュアル処理装置100が、図29図34において抽出され、個別表示情報DB2000に記憶された表示対象のマニュアルを表示する一例について説明する。
【0191】
図35は、マニュアルを表示する一例を示す説明図である。図35に示すように、マニュアル処理装置100は、個別表示情報DB2000を参照して、表示対象のマニュアルが記載された表示画面3500を表示する。表示画面3500は、表示対象のマニュアルの記載箇所に、表示対象のマニュアルに対応するQA対応情報を表示する表示ボタン3501と、表示対象のマニュアルに対応する構成検討情報を表示する表示ボタン3502とを含む。
【0192】
次に、図36および図37を用いて、マニュアル処理装置100がマニュアルに対応する関連情報を表示する一例について説明する。まず、図36を用いて、表示ボタン3501のクリックに応じて、マニュアル処理装置100がマニュアルに対応するQA対応情報を表示する一例について説明する。
【0193】
図36は、マニュアルに対応するQA対応情報を表示する一例を示す説明図である。図36に示すように、マニュアル処理装置100は、QA対応情報ALLDB1500を参照して、表示対象のマニュアルに対応するQA対応情報の一覧3600を表示する。マニュアル処理装置100は、一覧3600のいずれかのQA対応情報が指定されると、QA対応情報のQA対応番号が示すQAの具体的な内容3601を表示する。
【0194】
次に、図37を用いて、表示ボタン3502のクリックに応じて、マニュアル処理装置100がマニュアルに対応する構成検討情報を表示する一例について説明する。
【0195】
図37は、マニュアルに対応する構成検討情報を表示する一例を示す説明図である。図37に示すように、マニュアル処理装置100は、構成検討情報ALLDB1700を参照して、表示対象のマニュアルに対応する構成検討情報の一覧3700を表示する。マニュアル処理装置100は、一覧3700のいずれかの構成検討情報が指定されると、構成検討情報の構成検討番号が示すシステムの具体的な内容3701を表示する。
【0196】
このように、マニュアル閲覧システム200は、入力情報である商談番号に基づき、過去の構成検討情報から、作業において有効なマニュアルを絞り込むことができる。このため、マニュアル閲覧システム200は、直前の作業で構築されたシステムを、今回の作業でどのように構築し直すかを判断する際に、直前の作業で構築されたシステムに対応するマニュアルを参照可能にすることができ、作業効率を向上することができる。
【0197】
また、マニュアル閲覧システム200は、作業者が、複数のマニュアルの中から作業において有効なマニュアルを探し、さらにマニュアル内で有効な記載内容を探しながら、作業を実施せずに済むようにすることができる。また、マニュアル閲覧システム200は、作業者の知識に関わらず、いずれのマニュアルのいずれの部分を閲覧することが好ましいかを作業者が判断しやすくすることができる。このため、マニュアル閲覧システム200は、有効なマニュアルの見落とし、または、マニュアルの記載内容の読み飛ばしなどによる作業ミスの発生を抑制することができる。そして、マニュアル処理装置100は、作業者による問い合わせの低減化を図り、サポート側の部門の作業負担の低減化を図ることができる。
【0198】
また、マニュアル閲覧システム200は、表示対象としたマニュアルに対応する構成検討情報やQA対応情報を絞り込んで出力することができる。このため、マニュアル閲覧システム200は、マニュアルだけでは得ることができない作業に要する知識などを作業者が得やすくすることができる。そして、マニュアル閲覧システム200は、作業者による問い合わせの低減化を図り、サポート側の部門の作業負担の低減化を図ることができ、作業時間や作業負担の増大化を抑制することができる。また、マニュアル閲覧システム200は、マニュアルを参照してシステムを構築する際に有効な、過去のシステムについての構成検討情報を参照可能にし、作業時間や作業負担の増大化を抑制することができる。結果として、作業者は、システムを構築しやすくなる。
【0199】
また、マニュアル閲覧システム200は、作業者の属性や過去の作業の実施履歴から、関連情報を出力するか否かを決定することができる。属性は、例えば、所属部門である。このため、マニュアル閲覧システム200は、関連情報を必要としない閲覧者に、関連情報を通知してしまい、閲覧者の作業効率をかえって低下させることを防止することができ、閲覧者が煩わしさを感じにくくすることができる。
【0200】
また、マニュアル閲覧システム200は、表示するマニュアルや関連情報などの表示順序を、閲覧者の属性に基づいて決定することができ、閲覧者が必要とすると判断されるマニュアルや関連情報を参照しやすくすることができる。また、マニュアル閲覧システム200は、リリースノートを表示するため、閲覧者が古いマニュアルを参照してしまうことを防止し、閲覧者の作業負担および作業時間の低減化を図ることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0201】
(QA収集処理手順)
次に、図38を用いて、マニュアル閲覧システム200が実行する、QA収集処理手順の一例について説明する。QA収集処理は、例えば、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201と部門管理装置202,203となどによって実現される。
【0202】
図38は、QA収集処理手順の一例を示すシーケンス図である。図38において、マニュアル管理手段2410のQA対応情報収集部2411は、各部門のQA管理手段2440,2460,2470に、QA対応情報の問い合わせを送信する(ステップS3801)。部門は、例えば、技術支援部門、商談窓口部門、および、障害窓口部門などである。
【0203】
各部門のQA管理手段2440,2460,2470は、自部門のQA対応情報DB2441,2461,2471に更新部分があるか否かを判定する(ステップS3802)。ここで、更新部分がない場合(ステップS3802:No)、各部門のQA管理手段2440,2460,2470は、QA対応情報収集部2411に処理を戻す。一方で、更新部分がある場合(ステップS3802:Yes)、各部門のQA管理手段2440,2460,2470は、更新部分のQA対応情報を抽出して、QA対応情報収集部2411に送信する(ステップS3803)。
【0204】
QA対応情報収集部2411は、受信したQA対応情報を、商談番号と対応付ける(ステップS3804)。次に、QA対応情報収集部2411は、商談番号と対応付けたQA対応情報を、QA対応情報ALLDB1500に保存する(ステップS3805)。そして、マニュアル閲覧システム200は、QA収集処理を終了する。
【0205】
(構成収集処理手順)
次に、図39を用いて、マニュアル閲覧システム200が実行する、構成収集処理手順の一例について説明する。構成収集処理は、例えば、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201と部門管理装置202,203となどによって実現される。
【0206】
図39は、構成収集処理手順の一例を示すシーケンス図である。図39において、マニュアル管理手段2410の構成検討情報収集部2412は、各部門の構成管理手段2430,2450に、構成検討情報の問い合わせを送信する(ステップS3901)。部門は、技術支援部門、および、商談窓口部門などである。
【0207】
各部門の構成管理手段2430,2450は、自部門の構成検討情報DBに更新部分があるか否かを判定する(ステップS3902)。ここで、更新部分がない場合(ステップS3902:No)、各部門の構成管理手段2430,2450は、構成検討情報収集部2412に処理を戻す。一方で、更新部分がある場合(ステップS3902:Yes)、各部門の構成管理手段2430,2450は、更新部分の構成検討情報を抽出して、構成検討情報収集部2412に送信する(ステップS3903)。
【0208】
構成検討情報収集部2412は、受信した構成検討情報を、商談番号と対応付ける(ステップS3904)。構成検討情報収集部2412は、商談番号と対応付けた構成検討情報を、構成検討情報ALLDB1700に保存する(ステップS3905)。そして、マニュアル閲覧システム200は、構成収集処理を終了する。
【0209】
(QA対応処理手順)
次に、図40および図41を用いて、マニュアル閲覧システム200が実行する、QA対応処理手順の一例について説明する。QA対応処理は、例えば、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201と部門管理装置202,203となどによって実現される。
【0210】
図40および図41は、QA対応処理手順の一例を示すシーケンス図である。図40において、所定の部門のQA管理手段2470は、QA受付を開始する(ステップS4001)。所定の部門は、例えば、技術支援部門、商談窓口部門、および、障害窓口部門などである。QA管理手段2470は、マニュアル管理手段2410に接続し、IDとパスワードとを送信する(ステップS4002)。
【0211】
マニュアル管理手段2410は、IDとパスワードとに基づいて認証を実施し、認証成功か否かを判定する(ステップS4003)。ここで、認証失敗である場合(ステップS4003:No)、マニュアル管理手段2410は、QA管理手段2470に処理を戻す。一方で、認証成功である場合(ステップS4003:Yes)、マニュアル管理手段2410は、QA対応情報収集部2411に処理を渡す。
【0212】
QA対応情報収集部2411は、QA対応番号の問い合わせを、QA管理手段2470に送信する(ステップS4004)。QA管理手段2470は、QA対応番号を、QA対応情報収集部2411に送信する(ステップS4005)。次に、図41の説明に移行する。
【0213】
図41において、QA対応情報収集部2411は、マニュアルALLDB500を参照して、QA管理手段2470においてマニュアル閲覧画面を表示させる(ステップS4101)。QA対応情報収集部2411は、QA管理手段2470に対する閲覧ログ採取を開始する(ステップS4102)。
【0214】
QA管理手段2470は、マニュアル閲覧画面によるマニュアル閲覧を開始する(ステップS4103)。QA管理手段2470は、QA対応を実施し、質問文を受け付けて回答文を出力し、QA対応情報DB2471に記憶する(ステップS4104)。QA管理手段2470は、マニュアル閲覧画面によるマニュアル閲覧を終了する(ステップS4105)。
【0215】
QA対応情報収集部2411は、閲覧ログ採取を終了する(ステップS4106)。QA対応情報収集部2411は、QA対応番号と、閲覧ログに記録されたマニュアルを識別するマニュアルIDとを対応付けて、QA情報関連付けテーブル1600に記憶する(ステップS4107)。QA対応情報収集部2411は、QA管理手段2470にマニュアル閲覧画面を表示終了させる(ステップS4108)。
【0216】
QA管理手段2470は、マニュアル閲覧画面を表示終了する(ステップS4109)。そして、マニュアル閲覧システム200は、QA対応処理を終了する。
【0217】
(構成検討処理手順)
次に、図42および図43を用いて、マニュアル閲覧システム200が実行する、構成検討処理手順の一例について説明する。構成検討処理は、例えば、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201と部門管理装置202,203となどによって実現される。
【0218】
図42および図43は、構成検討処理手順の一例を示すシーケンス図である。図42において、所定の部門の構成管理手段2450は、構成検討を開始する(ステップS4201)。所定の部門は、例えば、技術支援部門、および、商談窓口部門などである。構成管理手段2450は、マニュアル管理手段2410に接続し、IDとパスワードとを送信する(ステップS4202)。
【0219】
マニュアル管理手段2410は、IDとパスワードとに基づいて認証を実施し、認証成功か否かを判定する(ステップS4203)。ここで、認証失敗である場合(ステップS4203:No)、マニュアル管理手段2410は、構成管理手段2450に処理を戻す。一方で、認証成功である場合(ステップS4203:Yes)、マニュアル管理手段2410は、構成検討情報収集部2412に処理を渡す。
【0220】
構成検討情報収集部2412は、構成検討番号の問い合わせを、構成管理手段2450に送信する(ステップS4204)。構成管理手段2450は、構成検討番号を、構成検討情報収集部2412に送信する(ステップS4205)。次に、図43の説明に移行する。
【0221】
図43において、構成検討情報収集部2412は、マニュアルALLDB500を参照して、構成管理手段2450においてマニュアル閲覧画面を表示させる(ステップS4301)。構成検討情報収集部2412は、構成管理手段2450に対する閲覧ログ採取を開始する(ステップS4302)。
【0222】
構成管理手段2450は、マニュアル閲覧画面によるマニュアル閲覧を開始する(ステップS4303)。構成管理手段2450は、構成検討を終了し、構成検討情報を生成し、構成検討情報DB2451に記憶する(ステップS4304)。構成管理手段2450は、マニュアル閲覧画面によるマニュアル閲覧を終了する(ステップS4305)。
【0223】
構成検討情報収集部2412は、閲覧ログ採取を終了する(ステップS4306)。構成検討情報収集部2412は、構成検討番号と、閲覧ログに記録されたマニュアルを識別するマニュアルIDとを対応付けて、構成情報関連付けテーブル1800に記憶する(ステップS4307)。構成検討情報収集部2412は、構成管理手段2450にマニュアル閲覧画面を表示終了させる(ステップS4308)。
【0224】
構成管理手段2450は、マニュアル閲覧画面を表示終了する(ステップS4309)。そして、マニュアル閲覧システム200は、構成検討処理を終了する。
【0225】
(マニュアル閲覧処理手順)
次に、図44図53を用いて、マニュアル閲覧システム200が実行する、マニュアル閲覧処理手順の一例について説明する。マニュアル閲覧処理は、例えば、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201と部門管理装置202,203となどによって実現される。
【0226】
図44図53は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図である。図44において、閲覧端末装置201は、Web制御手段2420に対するWebアクセスを開始する(ステップS4401)。
【0227】
Web制御手段2420の表示処理部2421は、閲覧端末装置201に、関連情報付き、または、関連情報なしを選択する選択画面を表示させる(ステップS4402)。
【0228】
閲覧端末装置201は、選択画面で関連情報付きが選択されたか否かを判定する(ステップS4403)。ここで、関連情報付きが選択されている場合(ステップS4403:Yes)、閲覧端末装置201は、ステップS4406の処理に移行する。
【0229】
一方で、関連情報なしが選択されている場合(ステップS4403:No)、閲覧端末装置201は、選択結果を表示処理部2421に通知し、表示処理部2421に処理を渡す。そして、表示処理部2421は、ステップS4404の処理に移行する。
【0230】
ステップS4404では、表示処理部2421は、閲覧端末装置201に、入力画面を表示させる(ステップS4404)。閲覧端末装置201は、商談番号、機種情報、および、作業種別についての情報入力を受け付けて、マニュアル管理手段2410に送信する(ステップS4405)。マニュアル管理手段2410は、図47のステップS4701の処理に移行する。
【0231】
ステップS4406では、閲覧端末装置201は、マニュアル管理手段2410に接続し、IDとパスワードとを送信する(ステップS4406)。
【0232】
マニュアル管理手段2410は、IDとパスワードとに基づいて認証を実施し、認証成功か否かを判定する(ステップS4407)。ここで、認証失敗である場合(ステップS4407:No)、マニュアル管理手段2410は、閲覧端末装置201に処理を戻す。一方で、認証成功である場合(ステップS4407:Yes)、マニュアル管理手段2410は、図45のステップS4501の処理に移行する。次に、図45の説明に移行する。
【0233】
図45において、マニュアル管理手段2410の表示内容判断部2414は、閲覧者情報管理DB1400を参照して、閲覧者の所属部門を特定する(ステップS4501)。
【0234】
表示内容判断部2414は、構成検討情報ALLDB1700を参照して、構成検討情報に基づいて閲覧者の構成検討回数を算出する(ステップS4502)。表示内容判断部2414は、閲覧者の構成検討回数を、閲覧者情報管理DB1400に記憶する(ステップS4503)。
【0235】
表示内容判断部2414は、QA対応情報ALLDB1500を参照して、QA対応情報に基づいて閲覧者のQA回数を算出する(ステップS4504)。表示内容判断部2414は、閲覧者のQA回数を、閲覧者情報管理DB1400に記憶する(ステップS4505)。表示内容判断部2414は、図46のステップS4601の処理に移行する。次に、図46の説明に移行する。
【0236】
図46において、表示内容判断部2414は、閲覧者がSEであるか否かを判定する(ステップS4601)。ここで、閲覧者がSEである場合(ステップS4601:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS4602の処理に移行する。一方で、閲覧者がSEではない場合(ステップS4601:No)、表示内容判断部2414は、ステップS4606の処理に移行する。
【0237】
ステップS4602では、表示内容判断部2414は、閲覧者の構成検討回数が閾値未満であるか否かを判定する(ステップS4602)。閾値は、例えば、10回である。ここで、閾値以上である場合(ステップS4602:No)、表示内容判断部2414は、ステップS4604の処理に移行する。一方で、閾値未満である場合(ステップS4602:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS4603の処理に移行する。
【0238】
ステップS4603では、表示内容判断部2414は、構成検討情報が「表示要」であると設定する(ステップS4603)。表示内容判断部2414は、ステップS4604の処理に移行する。
【0239】
ステップS4604では、表示内容判断部2414は、閲覧者のQA回数が閾値未満であるか否かを判定する(ステップS4604)。閾値は、例えば、3回である。ここで、閾値以上である場合(ステップS4604:No)、表示内容判断部2414は、ステップS4608の処理に移行する。一方で、閾値未満である場合(ステップS4604:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS4605の処理に移行する。
【0240】
ステップS4605では、表示内容判断部2414は、QA対応情報が「表示要」であると設定する(ステップS4605)。表示内容判断部2414は、Web制御手段2420の表示処理部2421に処理を渡す。表示処理部2421は、ステップS4608の処理に移行する。
【0241】
ステップS4606では、表示内容判断部2414は、構成検討情報が「表示要」であると設定する(ステップS4606)。表示内容判断部2414は、QA対応情報が「表示要」であると設定する(ステップS4607)。表示内容判断部2414は、Web制御手段2420の表示処理部2421に処理を渡す。表示処理部2421は、ステップS4608の処理に移行する。
【0242】
ステップS4608では、表示処理部2421は、閲覧端末装置201に、入力画面を表示させる(ステップS4608)。
【0243】
閲覧端末装置201は、商談番号、機種情報、作業種別、構成検討情報の表示要否、および、QA対応情報の表示要否についての情報入力を受け付けて、マニュアル管理手段2410に送信する(ステップS4609)。マニュアル管理手段2410は、マニュアルデータ収集部2413に処理を渡す。マニュアルデータ収集部2413は、図47のステップS4701の処理に移行する。次に、図47の説明に移行する。
【0244】
図47において、マニュアルデータ収集部2413は、各部門の管理装置が記憶するマニュアルを収集する(ステップS4701)。部門は、サーバ装置開発部門、ストレージ装置開発部門、および、ソフトウェア開発部門などである。マニュアルデータ収集部2413は、収集したマニュアルを含むマニュアル情報を、マニュアルALLDB500に記憶する(ステップS4702)。マニュアルデータ収集部2413は、表示内容判断部2414に処理を渡す。表示内容判断部2414は、図48のステップS4801の処理に移行する。次に、図48の説明に移行する。
【0245】
図48において、表示内容判断部2414は、商談番号の入力があるか否かを判定する(ステップS4801)。ここで、商談番号の入力がある場合(ステップS4801:Yes)、表示内容判断部2414は、図49のステップS4901の処理に移行する。一方で、商談番号の入力がない場合(ステップS4801:No)、表示内容判断部2414は、ステップS4802の処理に移行する。
【0246】
ステップS4802では、表示内容判断部2414は、機種情報の入力があるか否かを判定する(ステップS4802)。ここで、機種情報の入力がある場合(ステップS4802:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS4807の処理に移行する。一方で、機種情報の入力がない場合(ステップS4802:No)、表示内容判断部2414は、ステップS4803の処理に移行する。
【0247】
ステップS4803では、表示内容判断部2414は、作業種別の入力があるか否かを判定する(ステップS4803)。ここで、作業種別の入力がある場合(ステップS4803:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS4805の処理に移行する。一方で、作業種別の入力がない場合(ステップS4803:No)、表示内容判断部2414は、Web制御手段2420の表示処理部2421に処理を渡す。表示処理部2421は、ステップS4804の処理に移行する。
【0248】
ステップS4804では、表示処理部2421は、マニュアルALLDB500のマニュアル情報を、個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS4804)。表示処理部2421は、マニュアルデータ収集部2413に処理を渡す。マニュアルデータ収集部2413は、図50のステップS5001の処理に移行する。
【0249】
ステップS4805では、表示内容判断部2414は、マニュアルALLDB500を参照して、作業種別に対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS4805)。表示内容判断部2414は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部2421に送信して、表示処理部2421に処理を渡す。
【0250】
表示処理部2421は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS4806)。表示処理部2421は、マニュアルデータ収集部2413に処理を渡す。マニュアルデータ収集部2413は、図50のステップS5001の処理に移行する。
【0251】
ステップS4807では、表示内容判断部2414は、作業種別の入力があるか否かを判定する(ステップS4807)。ここで、作業種別の入力がある場合(ステップS4807:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS4810の処理に移行する。一方で、作業種別の入力がない場合(ステップS4807:No)、表示内容判断部2414は、ステップS4808の処理に移行する。
【0252】
ステップS4808では、表示内容判断部2414は、マニュアルALLDB500を参照して、機種情報に対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS4808)。表示内容判断部2414は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部2421に送信して、表示処理部2421に処理を渡す。
【0253】
表示処理部2421は、抽出した機種情報に対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS4809)。表示処理部2421は、マニュアルデータ収集部2413に処理を渡す。マニュアルデータ収集部2413は、図50のステップS5001の処理に移行する。
【0254】
ステップS4810では、表示内容判断部2414は、マニュアルALLDB500を参照して、機種情報と作業種別の組み合わせに対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS4810)。表示内容判断部2414は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部2421に送信して、表示処理部2421に処理を渡す。
【0255】
表示処理部2421は、抽出した機種情報と作業種別の組み合わせに対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS4811)。表示処理部2421は、マニュアルデータ収集部2413に処理を渡す。マニュアルデータ収集部2413は、図50のステップS5001の処理に移行する。次に、図49の説明に移行し、ステップS4801の分岐先について説明する。
【0256】
図49において、表示内容判断部2414は、構成検討情報ALLDB1700を参照して、商談番号に対応する構成検討情報を取得する(ステップS4901)。表示内容判断部2414は、取得した構成検討情報を記憶する(ステップS4902)。
【0257】
表示内容判断部2414は、作業種別の入力があるか否かを判定する(ステップS4903)。ここで、作業種別の入力がある場合(ステップS4903:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS4906の処理に移行する。一方で、作業種別の入力がない場合(ステップS4903:No)、表示内容判断部2414は、ステップS4904の処理に移行する。
【0258】
ステップS4904では、表示内容判断部2414は、マニュアルALLDB500を参照して、構成検討情報に対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS4904)。表示内容判断部2414は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部2421に送信して、表示処理部2421に処理を渡す。
【0259】
表示処理部2421は、抽出した構成検討情報に対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS4905)。表示処理部2421は、マニュアルデータ収集部2413に処理を渡す。マニュアルデータ収集部2413は、図50のステップS5001の処理に移行する。
【0260】
表示内容判断部2414は、マニュアルALLDB500を参照して、構成検討情報と作業種別との組み合わせに対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS4906)。表示内容判断部2414は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部2421に送信して、表示処理部2421に処理を渡す。
【0261】
表示処理部2421は、抽出した構成検討情報と作業種別との組み合わせに対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS4907)。表示処理部2421は、マニュアルデータ収集部2413に処理を渡す。マニュアルデータ収集部2413は、図50のステップS5001の処理に移行する。次に、図50の説明に移行する。
【0262】
図50において、マニュアルデータ収集部2413は、各部門の管理装置が記憶するリリースノートを収集する(ステップS5001)。部門は、サーバ装置開発部門、ストレージ装置開発部門、および、ソフトウェア開発部門などである。
【0263】
マニュアルデータ収集部2413は、リリースノートALLDB1900に更新部分があるか否かを判定する(ステップS5002)。ここで、更新部分がない場合(ステップS5002:No)、マニュアルデータ収集部2413は、ステップS5005の処理に移行する。一方で、更新部分がある場合(ステップS5002:Yes)、マニュアルデータ収集部2413は、ステップS5003の処理に移行する。
【0264】
ステップS5003では、マニュアルデータ収集部2413は、更新部分のリリースノートを抽出し、更新部分のリリースノートを含むリリースノート情報に、マニュアルIDを対応付ける(ステップS5003)。マニュアルデータ収集部2413は、リリースノート情報を、リリースノートALLDB1900に記憶する(ステップS5004)。マニュアルデータ収集部2413は、ステップS5005の処理に移行する。
【0265】
ステップS5005では、マニュアルデータ収集部2413は、個別表示情報DB2000に記憶されたマニュアル情報に対応するリリースノート情報を特定する(ステップS5005)。マニュアルデータ収集部2413は、特定したリリースノート情報をWeb制御手段2420の表示処理部2421に送信し、表示処理部2421に処理を渡す。表示処理部2421は、ステップS5006の処理に移行する。
【0266】
ステップS5006では、表示処理部2421は、特定したリリースノート情報を、マニュアル情報に対応付けて個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS5006)。表示処理部2421は、表示内容判断部2414に処理を渡す。表示内容判断部2414は、図51のステップS5101の処理に移行する。次に、図51の説明に移行する。
【0267】
図51において、表示内容判断部2414は、閲覧者IDがあるか否かを判定する(ステップS5101)。ここで、閲覧者IDがない場合(ステップS5101:No)、表示内容判断部2414は、図52のステップS5201の処理に移行する。一方で、閲覧者IDがある場合(ステップS5101:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS5102の処理に移行する。
【0268】
ステップS5102では、表示内容判断部2414は、構成検討情報が表示要であるか否かを判定する(ステップS5102)。ここで、表示要ではない場合(ステップS5102:No)、表示内容判断部2414は、図52のステップS5201の処理に移行する。一方で、表示要である場合(ステップS5102:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS5103の処理に移行する。
【0269】
表示内容判断部2414は、構成検討情報ALLDB1700を参照して、構成検討情報を収集する(ステップS5103)。表示内容判断部2414は、構成情報関連付けテーブル1800を参照して、個別表示情報DB2000に記憶されたマニュアル情報に対応する構成検討情報を抽出する(ステップS5104)。
【0270】
表示内容判断部2414は、閲覧者の所属部門に関する構成検討情報が上位になるように、抽出した構成検討情報をソートする(ステップS5105)。表示内容判断部2414は、ソートした構成検討情報をWeb制御手段2420の表示処理部2421に送信して、表示処理部2421に処理を渡す。
【0271】
表示処理部2421は、ソートした構成検討情報を、個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS5106)。表示処理部2421は、表示内容判断部2414に処理を渡す。表示内容判断部2414は、図52のステップS5201の処理に移行する。次に、図52の説明に移行する。
【0272】
図52において、表示内容判断部2414は、QA対応情報が表示要であるか否かを判定する(ステップS5201)。ここで、表示要ではない場合(ステップS5201:No)、表示内容判断部2414は、図53のステップS5301の処理に移行する。一方で、表示要である場合(ステップS5201:Yes)、表示内容判断部2414は、ステップS5202の処理に移行する。
【0273】
ステップS5202では、表示内容判断部2414は、QA対応情報ALLDB1500を参照して、QA対応情報を収集する(ステップS5202)。表示内容判断部2414は、QA情報関連付けテーブル1600を参照して、個別表示情報DB2000に記憶されたマニュアル情報に対応するQA対応情報を抽出する(ステップS5203)。
【0274】
表示内容判断部2414は、閲覧者の所属部門に関するQA対応情報が上位になるように、抽出したQA対応情報をソートする(ステップS5204)。表示内容判断部2414は、ソートしたQA対応情報をWeb制御手段2420の表示処理部2421に送信して、表示処理部2421に処理を渡す。
【0275】
表示処理部2421は、ソートしたQA対応情報を、個別表示情報DB2000に記憶する(ステップS5205)。表示内容判断部2414は、図53のステップS5301の処理に移行する。次に、図53の説明に移行する。
【0276】
図53において、Web制御手段2420の表示処理部2421は、個別表示情報DB2000を参照して、マニュアル閲覧画面を作成する(ステップS5301)。表示処理部2421は、マニュアル閲覧画面を、閲覧端末装置201に送信する(ステップS5302)。閲覧端末装置201は、マニュアル閲覧画面を表示する(ステップS5303)。そして、マニュアル閲覧システム200は、マニュアル閲覧処理を終了する。
【0277】
以上説明したように、マニュアル処理装置100によれば、システムに関するマニュアル101を出力することができる。マニュアル処理装置100によれば、マニュアル101と、マニュアル101を参照して実施される作業に応じて作成された関連情報102との対応関係を記憶する記憶部を参照して、出力されるマニュアル101に対応する関連情報102を出力することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、閲覧者が作業に要する知識を得やすくすることができ、閲覧者の作業負担および作業時間の低減化を図ることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0278】
マニュアル処理装置100によれば、関連情報102として、マニュアル101を参照して実施される作業によって構築されたシステムに用いられた構成要素の属性を示す情報を用いることができる。これにより、マニュアル処理装置100は、関連情報102により閲覧者がシステムを構築しやすくすることができる。
【0279】
マニュアル処理装置100によれば、関連情報102として、マニュアル101を参照して実施される作業に応じて作成された質問文および質問文に対する回答文を示す情報を用いることができる。これにより、マニュアル処理装置100は、関連情報102により閲覧者がマニュアル101を理解しやすくすることができる。
【0280】
マニュアル処理装置100によれば、システム構築にかかる作業の実施履歴を参照して、利用者がシステム構築にかかる作業を実施した回数に基づいて、出力されるマニュアル101に対応する関連情報102を出力するか否かを決定することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、関連情報102がなくてもマニュアル101から作業に要する知識を得ることができると判断した場合、閲覧者がマニュアル101を閲覧する際に煩わしさを感じにくくすることができる。
【0281】
マニュアル処理装置100によれば、利用者の属性に基づいて、出力されるマニュアル101に対応する関連情報102を出力するか否かを決定することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、関連情報102がなくてもマニュアル101から作業に要する知識を得ることができると判断した場合、閲覧者がマニュアル101を閲覧する際に煩わしさを感じにくくすることができる。
【0282】
マニュアル処理装置100によれば、出力されるマニュアル101に対応する関連情報102が複数存在する場合、利用者の属性に基づいて、出力されるマニュアル101に対応する関連情報102の出力順序を決定することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、閲覧者が関連情報102を閲覧しやすくすることができる。
【0283】
マニュアル処理装置100によれば、システムに関するマニュアル101を出力する際、マニュアル101についての更新情報を収集して出力することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、閲覧者が古いマニュアル101を参照してしまうことを防止し、閲覧者の作業負担および作業時間の低減化を図ることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0284】
マニュアル処理装置100によれば、利用者が作業を実施する際に参照したマニュアル101を検出することができる。マニュアル処理装置100によれば、作業に応じて作成された関連情報102の入力を受け付けて、検出したマニュアル101と、入力された関連情報102との対応関係を、記憶部に記憶することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、記憶部の記憶内容を最新の状態に更新することができ、処理精度の向上を図ることができる。
【0285】
情報処理装置によれば、作業として、システムについて段階的に実施される複数の作業のいずれかの作業を用いることができる。これにより、情報処理装置は、システムについて段階的に実施される作業を支援することができる。
【0286】
なお、本実施の形態で説明したマニュアル処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本実施の形態で説明したマニュアル処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本実施の形態で説明したマニュアル処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
【0287】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0288】
(付記1)システムに関する所定のマニュアルの出力依頼を受け付け、
マニュアルを参照して実施される作業に関連する関連情報を記憶する記憶部から、前記出力依頼を受け付けた前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報を取得し、
取得した前記関連情報を出力する、
制御部を有することを特徴とするマニュアル処理装置。
【0289】
(付記2)前記関連情報は、前記マニュアルに基づいて構築されたシステムの構成要素の属性を示す情報である、ことを特徴とする付記1に記載のマニュアル処理装置。
【0290】
(付記3)前記関連情報は、前記マニュアルを参照して実施される作業に関連した質問文および前記質問文に対する回答文を示す情報である、ことを特徴とする付記1または2に記載のマニュアル処理装置。
【0291】
(付記4)前記制御部は、システム構築にかかる作業の実施履歴に基づいて、前記所定のマニュアルに対応する関連情報を出力するか否かを決定する、ことを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
【0292】
(付記5)前記制御部は、前記所定のマニュアルの利用者の属性に基づいて、前記関連情報を出力するか否かを決定する、ことを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
【0293】
(付記6)前記制御部は、前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報が複数存在する場合、前記所定のマニュアルの利用者の属性に基づいて、前記関連情報の出力順序を決定する、ことを特徴とする付記1~5のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
【0294】
(付記7)前記制御部は、前記所定のマニュアルを出力する際、前記所定のマニュアルについての更新情報を収集して出力する、ことを特徴とする付記1~6のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
【0295】
(付記8)前記制御部は、作業者が作業を実施する際に参照したマニュアルを検出し、前記作業に応じて作成された関連情報の入力を受け付けて、検出した前記マニュアルと、入力された前記関連情報との対応関係を、前記記憶部に記憶する、ことを特徴とする付記1~7のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
【0296】
(付記9)前記作業は、システムについて段階的に実施される複数の作業のいずれかの作業である、ことを特徴とする付記1~8のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
【0297】
(付記10)システムに関する所定のマニュアルの出力依頼を受け付け、
マニュアルを参照して実施される作業に関連する関連情報を記憶する記憶部から、前記出力依頼を受け付けた前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報を取得し、
取得した前記関連情報を出力する、
ことを特徴とするマニュアル処理システム。
【0298】
(付記11)コンピュータが、
システムに関する所定のマニュアルの出力依頼を受け付け、
マニュアルを参照して実施される作業に関連する関連情報を記憶する記憶部から、前記出力依頼を受け付けた前記所定のマニュアルに対応する前記関連情報を取得し、
取得した前記関連情報を出力する、
処理を実行することを特徴とするマニュアル処理方法。
【符号の説明】
【0299】
100 マニュアル処理装置
101,2900,3000,3100,3200,3300,3400 マニュアル
102 関連情報
200 マニュアル閲覧システム
201 閲覧端末装置
202,203 部門管理装置
210 ネットワーク
300,2100,2200 バス
301,2101,2201 CPU
302,2102,2202 メモリ
303,2103,2203 ネットワークI/F
304,2104,2204 記録媒体I/F
305,2105,2205 記録媒体
500 マニュアルALLDB
600 マニュアル表示対応テーブル
1400 閲覧者情報管理DB
1500 QA対応情報ALLDB
1600,1800 テーブル
1700 構成検討情報ALLDB
1900 リリースノートALLDB
2000 個別表示情報DB
2106,2206 ディスプレイ
2107,2207 入力装置
2300 記憶部
2301 取得部
2302 特定部
2303 出力部
2410 マニュアル管理手段
2411 QA対応情報収集部
2412 構成検討情報収集部
2413 マニュアルデータ収集部
2414 表示内容判断部
2420 Web制御手段
2421 表示処理部
2430,2450 構成管理手段
2431,2451 構成検討情報DB
2440,2460,2470 QA管理手段
2441,2461,2471 QA対応情報DB
2700,2710,2720,2800,2820 入力画面
2701,2711,2712,2723,2724 選択欄
2702~2704,2721,2722,2801~2805 入力欄
3500 表示画面
3501,3502 表示ボタン
3600,3700 一覧
3601,3701 内容
図1
図2
図3
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図5
図6
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