IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通株式会社の特許一覧

特許7243739BWP指示の設定方法、装置及び通信システム
<>
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図1
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図2
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図3
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図4a
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図4b
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図5
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図6
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図7
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図8
  • 特許-BWP指示の設定方法、装置及び通信システム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-13
(45)【発行日】2023-03-22
(54)【発明の名称】BWP指示の設定方法、装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0453 20230101AFI20230314BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20230314BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/232
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020560758
(86)(22)【出願日】2018-06-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 CN2018089540
(87)【国際公開番号】W WO2019227467
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2020-11-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】宋 磊
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】MediaTek Inc.,Remaining Details on Bandwidth Part Operation in NR,3GPP TSG RAN WG1 Meeting 90bis R1-1718327,2017年10月03日,pp.1-13
【文献】CATT,PDCCH search space design,3GPP TSG RAN WG1 Meeting AH_#NR3 R1-1715813,2017年09月12日,pp.1-10
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク装置に構成され、BWP(Bandwidth Part)指示を設定する装置であって、
端末装置に、複数の物理下りリンク制御チャネルを受信するように設定するための第一設定ユニット;及び
前記端末装置に、アクティブなBWPを指示するBWP指示フィールドを有する第二下りリンク制御情報を送信するための送信ユニットであって、1つの第二下りリンク制御情報が前記複数の物理下りリンク制御チャネルのうちの1つにおいてキャリー(carry)される、送信ユニットを含み、
同一のスケジューリング単位で送信する前記第二下りリンク制御情報の数が1よりも大きく、且つ同一のスケジューリング単位で送信する複数の前記第二下りリンク制御情報におけるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが同じである、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記端末装置に、下りリンクデータチャネルをスケジューリングするための下りリンク制御チャネル又は下りリンク制御情報の最大数を設定するための第二設定ユニットをさらに含み、
前記最大数が各BWPについてそれぞれ設定される、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
前記送信ユニットは前記端末装置に第二設定情報を送信し、前記第二設定情報は前記端末装置にBWPの数を設定するために用いられ、前記BWPの数は1よりも大きくない、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、
前記送信ユニットは前記端末装置に第三設定情報を送信し、前記第三設定情報は前記端末装置にBWPを設定するために用いられ、
各キャリアのアクティブなBWPの最大数が1よりも大きく、又は、各キャリアのアクティブなBWPの最大数が、前記ネットワーク装置により前記端末装置に他のモードを設定するときの各キャリアのアクティブなBWPの数とは異なる、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、
各BWPが1つ又は複数のnumerology設定に対応し、前記numerology設定はサブキャリア間隔設定及びサイクリックプレフィックス設定を含む、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
各BWPに対応するnumerology設定は端末装置専用設定であり、セル専用設定ではなく;又は
各BWPに対応するnumerology設定は端末装置専用設定であり、セル専用設定でもある、装置。
【請求項7】
請求項5に記載の装置であって、
各numerology設定は現在のnumerologyの下での制御リソース集合(CORESET)及び/又はサーチ空間(search space)設定を含む、装置。
【請求項8】
請求項5に記載の装置であって、
各BWPの制御リソース集合(CORESET)及び/又はサーチ空間(search space)設定のうち、各制御リソース集合(CORESET)及び/又はサーチ空間(search space)設定は各自のnumerology設定に対応する、装置。
【請求項9】
請求項5に記載の装置であって、
各numerology設定は1つの下りリンクデータチャネル関連パラメータに対応する、装置。
【請求項10】
端末装置に構成され、BWP(Bandwidth Part)指示を設定する装置であって、
前記端末装置に、複数の物理下りリンク制御チャネルを受信するように設定するために用いられる第一設定情報を受信するための受信ユニット;及び
前記端末装置に、複数の物理下りリンク制御チャネルを受信するように設定されるときに、検出された第二下りリンク制御情報のBWP指示フィールドに基づいてアクティブなBWPを確定するための確定ユニットであって、1つの第二下りリンク制御情報が前記複数の物理下りリンク制御チャネルのうちの1つにおいてキャリー(carry)される、確定ユニットを含み、
同一のスケジューリング単位で送信する前記第二下りリンク制御情報の数が1よりも大きく、且つ同一のスケジューリング単位で送信する複数の前記第二下りリンク制御情報におけるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが同じである、装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置であって、
前記受信ユニットはさらに第二設定情報を受信し、前記第二設定情報は前記端末装置にBWPの数を設定するために用いられ、前記BWPの数は1であり、又は、前記確定ユニットは、設定された前記BWPの数が1よりも大きいことを期待しない、装置。
【請求項12】
請求項10に記載の装置であって、
前記受信ユニットはさらに第三設定情報を受信し、前記第三設定情報は前記端末装置にBWPを設定するために用いられ、
各キャリアのアクティブなBWPの最大数が1よりも大きく、又は、各キャリアのアクティブなBWPの最大数が、前記端末装置に他のモードが設定されるときの各キャリアのアクティブなBWPの数とは異なる、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に、BWP指示(bandwidth part indicator)の設定方法、装置及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
大規模MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術が新無線(New radio、NR)システムの主な技術であり、6GHz以下及び6GHz以上の周波数帯域の研究を含む。周波数帯域の増加に伴って、伝送中に生じるフェージング及び損失が増大し、それ相応に有効伝送経路数及び伝送距離も低周波数帯域に比べて減少する。ビームフォーミング技術を用いることにより、伝送中に生じるフェージングを有効に補償することができるが、通信中の有効伝送経路数を増やすことができないので、高周波数帯域の場合、大規模MIMO技術は低ランクの伝送に限定され、データレートを如何に上げるかは難しい問題である。
【0003】
新無線リリース15(NR release 15)の研究では、マルチ伝送ポイント(TRP)及び/又はマルチアンテナパネル(panel)が大規模MIMO技術の候補技術である。複数の伝送ポイント又は複数のアンテナパネルを用いて同一の端末装置を同時にサービングすることで、通信中の有効伝送経路数を増やし、データレートを増加させることができる。
【0004】
配置のシナリオが異なるため、複数の伝送ポイントの間で情報の交換を行うためのバックホールリンク(backhaul link;backhaulとも言う)は、2種類、即ち、理想型と非理想型に分けることができる。Backhaulが理想型のときに、複数の伝送ポイントの間のインタラクション遅延は2ms未満であり又は無視されると見なされても良い。一方、backhaulが非理想型のときに、複数の伝送ポイントの間のインタラクション遅延は2msよりも遥かに大きく、ひいては、50msに達する可能性がある。よって、非理想型のbackhaulを想定した場合、システムパフォーマンスの低下を避けるために、複数の伝送ポイントの間のデータ又はシグナリングのやり取りをできるだけ減少させ、インタラクション遅延を低減する必要がある。
【0005】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、新無線(NR)システムでは、理想型のbackhaul及び非理想型のbackhaulを同時にサポートする必要がある。3GPP RAN1 #90の会議では、下りリンクデータチャネル(PDSCH)をスケジューリングするための下りリンク制御チャネル(PDCCH)の数が最大で2であることが合意されている。これは、マルチTRP又はマルチpanelのシナリオにおいて、複数の伝送ポイントが独立してPDSCHをスケジューリングすることで、スケジューリング中のデータ又はシグナリングのインタラクション遅延を低減し得ることを意味する。
【0007】
また、現在の標準の規定に従って、ネットワーク装置がシグナリング(例えば、RRCシグナリング)を設定することで端末装置のために最大で4つのBWPを設定し、そして、制御シグナリング(例えば、DCIシグナリング)によりそのうちの1つのアクティブなBWPを指示することができる。しかし、複数の伝送ポイントが下りリンク制御シグナリングを送信するときに事前にインタラクションが行わなければ、一部の制御シグナリングの競合を来す可能性がある。図1に示すように、2つの制御シグナリングのBWP(bandwidth part)指示フィールド(indicator field)により、端末装置に、帯域幅を2つの異なるBWPに切り替えるように指示するが、NR release 15によれば、同一の端末装置について言えば、同時にアクティベートされるBWPの個数が1つのみであるので、端末装置は、次の(next)時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができない。
【0008】
上述の問題のうちの少なくとも1つ又はその他の類似問題を解決するために、本発明の実施例は、BWP指示の設定方法、装置及び通信システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例の第一側面によれば、ネットワーク装置に用いられるBWP指示の設定方法が提供され、そのうち、前記方法は、
ネットワーク装置が端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定し;及び
前記ネットワーク装置が前記端末装置に設定情報及び/又は下りリンク制御情報を送信し、前記端末装置がその受信した設定情報及び/又は検出した複数の下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを確定するようにさせることを含む。
【0010】
本発明の実施例の第二側面によれば、端末装置に用いられるBWP指示の設定方法が提供され、そのうち、前記方法は、
前記端末装置が第一設定情報を受信し、前記第一設定情報は前記端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定するために用いられ;
前記端末装置にマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードが設定されるときに、前記端末装置はその受信した設定情報及び/又はその検出した複数の下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを確定することを含む。
【0011】
本発明の実施例の第三側面によれば、ネットワーク装置に設けられるBWP指示の設定装置が提供され、前記装置は、
端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定するための設定ユニット;及び
前記端末装置に設定情報及び/又は下りリンク制御情報を送信し、前記端末装置がその受信した設定情報及び/又はその検出した複数の下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを確定するようにさせるための送信ユニットを含む。
【0012】
本発明の実施例の第四側面によれば、端末装置に設けられるBWP指示の設定装置が提供され、前記装置は、
第一設定情報を受信するための受信ユニットであって、前記第一設定情報は前記端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定するために用いられる、受信ユニット;及び
前記端末装置にマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードが設定されるときに、受信された設定情報及び/又は検出された複数の下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを確定する確定ユニットを含む。
【0013】
本発明の実施例の第五側面によれば、ネットワーク装置が提供され、そのうち、前記ネットワーク装置は前述の第三側面に記載の装置を含む。
【0014】
本発明の実施例の第六側面によれば、端末装置が提供され、そのうち、前記端末装置は前述の第四側面に記載の装置を含む。
【0015】
本発明の実施例の第七側面によれば、通信システムが提供され、前記通信システムは前述の第五側面に記載のネットワーク装置及び前述の第六側面に記載の端末装置を含む。
【0016】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、ネットワーク装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、コンピュータに、前記ネットワーク装置の中で前述の第一側面に記載の方法を実行させる。
【0017】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、ネットワーク装置の中で前述の第一側面に記載の方法を実行させる。
【0018】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、端末装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、コンピュータに、前記端末装置の中で前述の第二側面に記載の方法を実行させる。
【0019】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、端末装置の中で前述の第二側面に記載の方法を実行させる。
【0020】
本発明の実施例の有益な効果は次の通りであり、即ち、端末装置にマルチ伝送ポイント又はマルチパネル操作に関するモードが設定される場合、ネットワーク装置は設定情報及び/又は下りリンク制御情報により端末装置がどのBWPをアクティブなBWPとすることを明示的又は暗黙的に指示し、端末装置は受信した設定情報及び/又は下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを確定することができる。これにより、複数の下りリンク制御シグナリングにより指示されるBWPが異なることが原因で端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができないという技術的問題を解決することができる。
【0021】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の1つの図面又は1つの実施例に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施例に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施例に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0023】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施例を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
図1】従来のBWP指示を示す図である。
図2】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
図3】実施例1におけるBWP指示の設定方法を示す図である。
図4a】LTE FeCoMP課題におけるシナリオDを示す図である。
図4b】同じ端末装置をサービングする複数のTRPが該端末装置のために設定したBWPsを示す図である。
図5】実施例2におけるBWP指示の設定方法を示す図である。
図6】実施例3におけるBWP指示の設定装置を示す図である。
図7】実施例4におけるBWP指示の設定装置を示す図である。
図8】実施例5におけるネットワーク装置を示す図である。
図9】実施例6における端末装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施形態を開示するが、それは、本発明の原理を採用し得る一部のみの実施形態を示し、理解すべきは、本発明は、記載される実施形態に限定されず、即ち、本発明は、添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものも含むということである。
【0025】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(LTE、Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0026】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来に開発される通信プロトコルである。
【0027】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおける、端末装置を通信ネットワークに接続し、且つ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、Access Point)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0028】
そのうち、基地局は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)及び5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」は、それらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は、特定の地理の領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良い、これは、該用語のコンテキストによるものである。
【0029】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、且つネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、Access Terminal)、ステーションなどとも称される。
【0030】
そのうち、ユーザ装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、例えば、携帯電話(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0031】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、さらに、監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0032】
以下、例を挙げて本発明の実施例のシナリオについて説明を行うが、本発明は、これに限られない。
【0033】
図2は、本発明の実施例における通信システムを示す図であり、端末装置及びネットワーク装置を例とする場合を示している。図2に示すように、通信システム200は、ネットワーク装置201及び端末装置202を含んでも良い。なお、便宜のため、図2では、1つのみの端末装置及び1つのみのネットワーク装置を例にとって説明を行うが、本発明の実施例は、これに限定されない。
【0034】
本発明の実施例では、ネットワーク装置201と端末装置202との間は、従来のトラフィック又は将来実施可能なトラフィックが行われても良い。これらのトラフィックは、例えば、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これに限定されない。
【0035】
端末装置202はネットワーク装置201にデータを送信することができ、例えば、ライセンスフリーの送信方法を使用しても良い。ネットワーク装置201は1つ又は複数の端末装置202からデータを受信し、端末装置202に情報(例えば、ACK/ACK)情報をフィードバックすることができる。端末装置202はフィードバック情報に基づいて伝送プロセスの終了を確認することができ、又は、新しいデータ伝送を再び行っても良く、又は、データの再送を行っても良い。
【0036】
また、本発明の実施例において、ネットワーク装置201は端末装置202を同時にサービングしても良く、且つネットワーク装置201は設定シグナリングにより端末装置のために各種の設定を行うことができ、例えば、端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定し、又は、設定シグナリング(例えば、RRCシグナリング)により端末装置のために複数のBWPを設定し、そして、制御シグナリング(例えば、DCIシグナリング)によりそのうちの1つのアクティブなBWPを指示することができる。また、前述のように、複数のネットワーク装置201がDCIシグナリングを伝送するときに事前にインタラクションが行われない場合、複数のDCIシグナリングにより指示されるアクティブなBWPが異なる可能性があり、本発明の実施例は、このような複数のDCIシグナリングにより指示されるアクティブなBWPの競合の問題を解決するために提供されるものである。
【0037】
以下、図面を参照しながら本発明の様々な実施例について説明を行う。なお、これらの実施例は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0038】
本実施例はBWP指示の設定方法を提供し、該方法はネットワーク装置に用いられる。図3は本実施例におけるBWP指示の設定方法を示す図である。図3に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0039】
ステップ301:ネットワーク装置が端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定し;
ステップ302:前記ネットワーク装置が前記端末装置に設定情報及び/又は下りリンク制御情報を送信し、これにより、前記端末装置は受信した設定情報及び/又は検出した複数の下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを確定する。
【0040】
本実施例では、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、ネットワーク装置は、設定情報及び/又は下りリンク制御情報によりアクティブなBWPを明示的又は暗黙的に指示し、該端末装置はその受信した設定情報及び/又は検出した複数の下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを直接確定することができる。これにより、端末装置がその受信した複数の下りリンク制御情報のそれぞれにより指示されるBWPに基づいてアクティブなBWPを確定することができないという技術的問題を解決することができ、即ち、端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを確定することができないという技術的問題を解決することができる。
【0041】
本実施例では、ネットワーク装置は端末装置に第一設定情報を伝送することで該端末装置のためにマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードを設定することができる。ここでの第一設定情報は明示的なものであっても良く、暗黙的なものであっても良く、即ち、それは存在する可能性があり、存在しない可能性もある。
【0042】
例えば、ネットワーク装置が上位層シグナリングにより上述のマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードを明示的に設定する場合、該第一設定情報は該上位層シグナリングである。このときに、該マルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードは1つ又は複数の伝送スキーム(transmission scheme)、例えば、下りリンク伝送スキーム3、下りリンク伝送スキーム4、…、上りリンク伝送スキーム3、上りリンク伝送スキーム4、…と明示的に設定されても良い。
【0043】
また、例えば、ネットワーク装置は幾つかの上位層パラメータを設定することで、端末装置がマルチTRP又はマルチpanelに関する操作を行うことを暗黙的に指示することができる。このときに、該第一設定情報はリアルに存在せず、これらの上位層パラメータの設定により暗黙的に存在する。例えば、設定した復調参照信号ポート組(demodulation reference signal port group;DMRS port group)の数、位相追跡参照信号(Phase Tracking Reference Signal、PTRS)のポート数などにより、端末装置がマルチTRP又はマルチpanelに関する操作を行うかを暗黙的に指示することができる。例えば、DMRS port groupの数又はPTRSのポート数が或る値(例えば、1)よりも大きいときに、マルチTRP又はマルチpanelに関する操作を行い、そうでないときに、シングルTRP又はシングルpanelに関する操作を行う。或いは、設定した制御情報又はチャネルの最大数により、端末装置がマルチTRP又はマルチpanelに関する操作を行うかを暗黙的に指示することもできる。例えば、最大制御情報数又は最大制御チャネル数が或る値(例えば、1)よりも大きいときに、マルチTRP又はマルチpanelに関する操作を行い、そうでないときに、シングルTRP又はシングルpanelに関する操作を行う。そのうち、制御情報又は制御チャネルはデータチャネル(PDSCH又はPUSCHなど)をスケジューリングする制御情報又は制御チャネルであっても良い。或いは、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)又はデュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)などのモードを設定することにより、端末装置がマルチTRP又はマルチpanelに関する操作を行うことを暗黙的に指示しても良い。具体的には、セル組(cell group)又はセカンダリセル組(secondary cell group)又はセカンダリセル(secondary cell)などを設定することにより、端末装置がマルチTRP又はマルチpanelに関する操作を行うことができるのを暗黙的に指示しても良い。
【0044】
本実施例では、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、複数のTRP又は複数のpanelが同一の端末装置に伝送サービスを提供する周波数帯域及び/又はBWPの分割は異なる可能性がある。例えば、LTE FeCoMP課題におけるシナリオDにおいて、図4aに示すように、マクロ伝送ポイント(macro transmission point)及びピコポイント(pico transmission point)は異なる周波数帯域を採用する。また、例えば、図4bに示すように、或る端末装置について言えば、それをサービングするTRP1のBWPsは、それをサービングするTRP2のBWPsとは異なる。図4bでは、各TRPのBWPsがオーバーラップしないことが示されているが、本実施例はこれに限定されない。2つのTRPsが端末をサービングするBWPsはオーバーラップしても良くしなくても良い。また、2つのTRPsのBWPsの個数は同じであっても良く異なっても良く、各BWPの範囲も同じであっても良く異なっても良い。よって、シングルTRP又はシングルpanel伝送モードに比べて、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、BWPの設定も異なる。
【0045】
今のところ、Rel-15では、サービングセル(serving cell)において、1つの端末装置に最大で4つの下りリンクBWP及び最大で4つの上りリンクBWPを設定することができる。NR以後のリリースでは、例えば、Rel-16以後では、下りリンクを例にとって、1つの端末装置に最大でM個の下りリンクBWPを設定することができ、Mは4よりも大きくても良い。また、マルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードについては、1つの端末装置に最大でN個の下りリンクBWPを設定することができ、NはMよりも大きくても良い。図4bに示すように、TRP1はそのカバレッジ内の端末装置に4つのBWPsを設定することができ、TRP2もそのカバレッジ内の端末装置に4つのBWPsを設定することができる。この場合、TRP1及びTRP2により同時にサービングされる1つの端末装置について、上位層シグナリングを用いてそれに最大でN個のBWPsを設定することができ、そのうち、Nは最大で複数のTRPのBWPsの併合集合に含まれるBWPsの数である。即ち、マルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードの下で設定するBWPの個数の最大値は、他のモード(例えば、シングル伝送モード)の下で設定するBWPの個数の最大値よりも大きくても良い。
【0046】
また、マルチTRP又はマルチpanel操作の下で、端末装置の角度から、設定するBWP個数がNである。しかし、幾つかのBWPにおいて、1つのみのTRPが端末装置をサービングすることができ、マルチTRP又はマルチpanel操作を行うことができない可能性があり、例えば、図4bでは、TRP1及びTRP2のオーバーラップしないBWPである。これらのBWPsにおいて、シングルTRP又はシングルpanel伝送のみがサポートされるので、同時にサポートするPDCCH伝送の最大数は1である。また、他のBWPsについて言えば、例えば、TRP1及びTRP2のオーバーラップするBWPsにおいて、同時にサポートするPDCCH伝送の個数は2であっても良い。
【0047】
よって、本実施例の上述のステップ301では、上述のマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードは各BWPについてそれぞれ設定されても良く、例えば、図4bでは、TRP1及びTRP2のオーバーラップしないBWPは、マルチTRP又はマルチpanel操作をサポートせず、図4bでは、TRP1及びTRP2のオーバーラップするBWPは、マルチTRP又はマルチpanel操作をサポートしても良い。このときに、各BWPのためにそれぞれ伝送スキーム(transmission scheme)又はDMRS port groupの数又はPTRSのポート数などを設定しても良い。
【0048】
本実施例では、ネットワーク装置はさらに端末装置のために、許される、下りリンクデータチャネル(PDSCH)をスケジューリングするための下りリンク制御チャネル(PDCCH)又は下りリンク制御情報(DCI)の最大数を設定することもでき、ここでの最大数も各BWPについてそれぞれ設定されても良い。例えば、或るBWPのために、許される、PDSCHをスケジューリングするためのPDCCHの最大数を設定する。キャリア全体において1つのみのマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定される又は1つのみのPDCCHの最大数が設定されるに比べて、端末が、マルチTRP又はマルチpanel操作を行うことができないBWP上でワーキングするときに、PDSCHをスケジューリングするためのPDCCHの最大数は、マルチTRP又はマルチpanel操作を行うことができるBWPのときよりも少なく、それ相応に、PDCCHのブラインド検出回数も大幅に低減する。
【0049】
本実施例では、ステップ302の1つの実施方式において、ネットワーク装置は、端末装置に第二設定情報を伝送することで端末装置のためにBWPの個数を設定することができる。複数のDCIにより指示されるアクティブなBWPの競合の問題を解決するために、ここで第二設定情報により設定されるBWPの個数は1よりも大きくなくても良く、例えば1である。ネットワーク装置が端末装置のために設定するBWPが1つ以下であるので、アクティブなBWPが第二設定情報により設定されるBWPであることを暗黙的に指示している。よって、背景技術に述べた問題を避けることができる。本実施方式では、該第二設定情報は例えば、上位層シグナリングである。
【0050】
本実施例では、ステップ302のもう1つの実施方式において、ネットワーク装置は、端末装置に第三設定情報を伝送することで端末装置のためにBWPを設定することができる。複数のDCIにより指示されるアクティブなBWPの競合の問題を解決するために、各キャリアのアクティブなBWPの最大数は1よりも大きくても良く、又は、各キャリアのアクティブなBWPの最大数は、ネットワーク装置が端末装置のために他のモードを設定するときの各キャリアのアクティブなBWPの個数とは異なっても良い。ここで、アクティブなBWPの個数は、プロトコルにおいて事前定義されている各モード下でのアクティブなBWPの個数であっても良く、上位層シグナリングにより設定される各モード下でのアクティブなBWPの個数であっても良く、且つ異なるモード下でのアクティブなBWPの個数は異なっても良い。他のモードとは、上述のマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモード以外のモードを指し、例えば、下りリンク伝送スキーム一(transmission scheme 1)などのシングルTRP又はシングルpanelに関する伝送モードである。また、該第三設定情報は存在しなくても良く、例えば、プロトコルにより規定されても良く、このときに、端末装置は実際には該第三設定情報を受信しないが、ネットワーク装置及び端末装置はそれに対して同じ理解(認識)を有する。
【0051】
シングルTRP又はシングルpanel伝送モードのときに、各キャリアのアクティブなBWPの個数は1である。本実施方式では、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、各キャリアのアクティブなBWPの最大数は1よりも大きくても良い。これにより、複数のDCIにより指示されるBWPが同時にアクティブにされても良く、且つ各キャリアのアクティブなBWPの最大数が1よりも大きくても良く、言い換えると、端末装置が次の時間単位で複数のBWPに切り替えることができるので、背景技術に述べた問題を回避することができる。
【0052】
本実施例では、ステップ302のもう1つの実施方式において、ネットワーク装置は端末装置に、BWP指示フィールドを含まない、又は、BWP指示フィールドのビット幅(bit width)が0である下りリンク制御情報(便宜のため、第一下りリンク制御情報と言い、第一DCIと略称する)を伝送することで、アクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。例えば、該第一DCIはBWP指示フィールドを含まず、又は、該第一DCIに含まれるBWP指示フィールドのビット幅は0である。該第一DCIがBWPを指示しないため、端末装置は他のDCIにより指示されるBWPをアクティブなBWPとすることを確定することができる。これにより、該第一DCIによりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。ここで、次のように言って良く、即ち、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、BWP指示フィールド(bandwidth part indicator field)が設定されているDCI(DCI format 0_1又はDCI format 1_1)の検出(detect)が望まれない。或いは、次のように言っても良く、即ち、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、BWP指示フィールドのビット幅が0ビットよりも大きいDCI(DCI format 0_1又はDCI format 1_1)の検出が望まれない。或いは、該端末装置は該第一DCIを受信したときに、該第一DCIにおけるBWP指示フィールドを無視しても良い。
【0053】
本実施例では、ステップ302のもう1つの実施方式において、ネットワーク装置は端末装置に、BWP指示フィールドを含む下りリンク制御情報(便宜のため、第二下りリンク制御情報と言い、第二DCIを略称する)を伝送することで、アクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。例えば、同一のスケジューリング単位で伝送する該第二DCIの数が1以下であり;又は、同一のスケジューリング単位で伝送する複数の第二DCIシグナリングのうち1つのみの第二DCIがBWP指示フィールドを含み、他の第二DCIシグナリングがすべてBWP指示フィールドを含まず;又は、同一のスケジューリング単位で伝送する第二DCIの数が1よりも大きいが、異なる第二DCIのBWP指示フィールドにより指示されるBWPが同じであり、これにより、同一のスケジューリング単位で1つのBWPを一意に確定することができ、端末装置はそれをアクティブなBWPとすることができる。ここで、次のように言っても良く、即ち、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、同一のスケジューリング単位(例えば、slot、symbolなど)において、「bandwidth part indicator field」が設定されている2以上のDCI format 0_1又はDCI format 1_1の検出が望まれない。或いは、次のように言っても良く、即ち、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、同一のスケジューリング単位(例えば、slot、symbolなど)内で、「bandwidth part indicator field」が設定されている2以上のDCI format 1_1又はDCI format 0_1が検出された場合、端末装置は、複数のDCI formatにおける「bandwidth part indicator field」により指示されるBWPが異なることが望まれない。
【0054】
本実施例では、ステップ302のもう1つの実施方式において、ネットワーク装置は端末装置に、デュアルステージ下りリンク制御情報(dual-stage DCI;便宜のため、第三下りリンク制御情報と言い、第三DCIと略称する)を伝送することで、アクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。例えば、該デュアルステージ下りリンク制御情報のうち1つのステージ(例えば、第一ステージ)の下りリンク制御情報が少なくともBWP指示フィールドを含んでも良く、該デュアルステージ下りリンク制御情報のうち他のステージの下りリンク制御情報が各TRP又は各panelのスケジューリング情報を含んでも良い。ここで、次のように言っても良く、即ち、「bandwidth part indicator field」が第一ステージのDCIシグナリングに存在する。本実施方式では、該「bandwidth part indicator field」は、複数のTRPがインタラクションにより確定したBWP切り替え命令であっても良いが、本実施例では、該複数のTRPが如何にインタラクションを行うか、及び如何に確定を行うかについて限定しない。
【0055】
本実施例では、ステップ302のもう1つの実施方式において、ネットワーク装置は端末装置に、BWP指示フィールドを含む下りリンク制御情報(便宜のため、第四下りリンク制御情報と言い、第四DCIと略称する)を伝送することで、アクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。例えば、同一のスケジューリング単位で伝送する第四DCIの個数が1つよりも大きく、且つ同一のスケジューリング単位で伝送する第四DCIに含まれるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが異なり、このときに、端末装置はそのうちの1つの第四DCIに含まれるBWP指示フィールドにより指示されるBWPに基づいてアクティブなBWPを確定する。言い換えると、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定されるときに、同一のスケジューリング単位(例えば、slot、symbolなど)内で、「bandwidth part indicator field」が設定されている2以上のDCI format 1_1又はDCI format 0_1がdetectされ、且つ複数のDCIの「bandwidth part indicator field」により指示されるBWPが異なる場合、端末装置はそのうちの1つのDCIシグナリングに従ってBWP切り替えを行うことができる。例えば、幾つかの事前定義又は設定のCORESETのところで検出したDCIシグナリングに従ってBWP切り替えを行っても良く;検出した1番目のDCIシグナリングに従ってBWP切り替えを行っても良く;serving cell又はserving TRP又はそのうちの或る1つのcellが伝送するDCIシグナリングに従ってBWP切り替を行っても良く、例えば、CORESET又はsearch spaceが設定されるときに、serving cell又はserving TRP又はそのうちの或る1つのcellのCORESET又はsearch space、及び、他のcellのCORESET又はsearch spaceがそれぞれ設定され、且つCORESET又はsearch spaceとcellとの関連付けは端末装置が把握することができる。或いは、該端末装置は該第四DCIを受信したときに、該第四DCIにおけるBWP指示フィールドを無視しても良い。
【0056】
本実施例では、BWP指示の問題と同様に、複数の伝送ポイントが独立したスケジューリングを行うときに、スロットフォーマット指示(slot format indicator、SFI)を含む下りリンク制御シグナリングを伝送する際に事前にインタラクションが行われない場合、制御シグナリングの競合の問題をもたらすこともある。例えば、同一の端末装置についていえば、2以上のDCI format 2_0を受信し、同一のスロットに対して2以上の異なるSFI指示を行う場合、端末装置は該スロット内でどのスロットフォーマットを使用するかを判断することができなくなる。
【0057】
本実施例では、SFI指示の不明確の問題を解決するために、ネットワーク装置は以下の任意の1つ又は複数の理解(understanding)に基づいて端末装置に対して設定を行うことができ、それ相応に、端末装置も同様の理解を有する。
【0058】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、シンボル、又は1つのスロットにおける複数のシンボルなどについて、上位層シグナリングを用いて「柔軟」モードと設定すれば、端末装置は、2以上のDCI format 2_0を受信してこれらの時間単位でのスロット構造を指示又は再設定することを期待しない。
【0059】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、シンボル、又は1つのスロットにおける複数の符号などについて、端末装置は次のようなことを期待せず、即ち、受信したDCI format 2_0によりこれらの時間単位を上りリンクと指示し、且つ端末装置にこれらの時間単位で下りリンクチャネル又は信号、例えば、PDSCH、CSI-RSなどを受信するように指示する、C-RNTIを用いてCRCをスクランブルした2以上のDCI formatを同時に検出したことである。
【0060】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、符号、又は1つのスロットにおける複数のシンボルなどについて、端末装置は次のようなことを期待せず、即ち、受信したDCI format 2_0によりこれらの時間単位を下りリンクと指示し、且つ端末装置にこれらの時間単位で上りリンクチャネル又は信号、例えば、PUSCH、PUCCH、PRACH又はSRSなどを伝送するように指示する、C-RNTIを用いてCRCをスクランブルした2以上のDCI formatを同時に検出したことである。
【0061】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、シンボル、又は1つのスロットにおける複数のシンボルなどについて、端末装置は、2以上のDCI format 2_0を受信してこれらの時間単位でのスロット構造を指示又は再設定する場合、そのうちの1つのみのDCI format 2_0に基づいてこれらの時間単位のスロットフォーマット指示を確定することができる。例えば、幾つかの事前定義又は設定のCORESETのところで検出したDCI format 2_0に従ってこれらの時間単位でのスロットフォーマット指示を確定しても良く;検出した1番目のDCI format 2_0シグナリングに従ってこれらの時間単位でのスロットフォーマット指示を確定しても良く;又は、serving cell又はserving TRP又はそのうちの或る1つcellが伝送するDCIシグナリングに従ってこれらの時間単位でのスロットフォーマット指示を確定しても良く、例えば、CORESET又はsearch spaceが設定されるときに、serving cell又はserving TRP又はそのうちの或る1つcellのCORESET又はsearch space、及び他のcellのCORESET又はsearch spaceがそれぞれ設定され、且つCORESET又はsearch spaceとcellとの関連付けは端末装置が把握することができる。
【0062】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、シンボル、又は1つのスロットにおける複数のシンボルなどについて、端末装置は、2以上のDCI format 2_0を受信した場合、受信したDCI formatの2_0シグナリングを無視し、上位層シグナリングにより設定されるスロットフォーマット指示を用いてこれらの時間単位でのスロットフォーマット指示を確定しても良い。
【0063】
また、ネットワーク装置はさらに、デュアルステージDCIを用いてスロットフォーマット指示を行っても良く、例えば、スロットフォーマット指示をそのうちの1つのステージのDCIシグナリングに入れ、該DCIシグナリングは複数のTRPが協議した結果であっても良い。具体的な実施プロセスについては、デュアルステージDCIを用いてBWPを指示するプロセスを参照することができる。
【0064】
以上に言及した上位層シグナリングは上位層パラメータUL-DL-configuration-common、UL-DL-configuration-common-Set2、又はUL-DL-configuration-dedicatedなどであっても良い。
【0065】
本実施例では、各BWPは1つ又は複数のnumerology設定に対応しても良い。1つの端末装置の1つのBWPについて言えば、異なるTRP又はcellは異なるnumerology設定を有する可能性があり、ここでのnumerology設定とは、サブキャリア間隔(subcarrierSpacing)及びサイクリックプレフィックス(cyclicPrefix)を指すが、これに限定されない。よって、1つのBWPにおいて、端末装置に1つ以上のnumerologyを設定する可能性があり、例えば、各TRP又はcellは、1つのnumerologyを用いて端末装置をサービングする。この場合、BWPの設定は現在のRel-15のBWP設定とは異なる可能性がある。
【0066】
1つの実施方式において、各BWPに対応するnumerology設定はセル専用設定でなく、端末装置専用設定であっても良い。言い換えれば、BWPのnumerology設定はUE specific設定であり、cell specific設定ではない。よって、本実施方式では、subcarrierSpacing及びcyclicPrefixはBWP-DownlinkCommon又はBWP-UplinkCommonの下に設定されず、BWP-DownlinkDedicated又はBWP-UplinkDedicatedの下に設定される。
【0067】
もう1つの実施方式において、各BWPに対応するnumerology設定は端末装置専用設定であっても良く、セル専用設定であっても良い。言い換えると、BWPのnumerology設定はUE specific設定であっても良く、cell specific設定であっても良い。例えば、common設定(BWP-DownlinkCommon又はBWP-UplinkCommon)にはsubcarrierSpacing及びcyclicPrefix設定が含まれ、serving cell又はserving TRPの端末装置に対するnumerology設定を指示するために用いられる。これに加えて、UE-specific設定(BWP-DownlinkDedicated又はBWP-UplinkDedicated)にもsubcarrierSpacing及びcyclicPrefix設定が含まれ、他のcell又は協調(coordinated)TRPの端末装置に対するnumerology設定を指示するために用いられる。
【0068】
本実施例では、各々のnumerology設定は現在のnumerologyの下の制御リソース集合(CORESET)及び/又はサーチ空間(search space)設定を含んでも良い。BWPの設定には、1つのBWPのIDが複数のnumerology設定に対応する可能性がある。よって、各々の設定のnumerologyの下では、現在のnumerologyの下のCORESET及び/又はsearch space設定が含まれても良い。
【0069】
本実施例では、各BWPのCORESET及び/又はsearch space設定の中で各CORESET及び/又はsearch space設定は各自のnumerology設定に対応することができる。
【0070】
本実施例では、各々のnumerology設定はさらに1つのPDSCH関連パラメータ(即ち、PDSCHに関連するパラメータ)に対応しても良い。言い換えれば、PDSCH関連パラメータ、例えば、リソースブロック組サイズ(RBG size)、変調符号化ポリシー表(MCS table)、最大コードワード(codeword)数などは各numerologyの下でそれぞれ設定されても良い。
【0071】
以下、本実施例の方法における例示的なBWP設定が示されており、それは、TS38.331における6.3.2節の中のBWP設定に対応する。
【表1】

【0072】
下りリンクを例にとると、分かるように、BWP-Downlinkはbwp-ID、bwp-Common、bwp-Dedicatedを含み、各BWPがすべてcommon及びdedicated設定を含むことを意味する。そのうち、bwp-CommonはgenericParametersを含み、実際にはBWPであり、BWPの設定はsubcarrierSpacing及びcyclicPrefix、即ち、numerologyの設定を含む。これに加えて、CORESET及びsearchspaceの設定はpdcch-ConfigCommon及びpdcch-Configに存在し、genericParametersに存在しない。PDSCH関連パラメータはpdsch-ConfigCommon及びpdsch-Configに存在する。
【0073】
本実施例の方法により、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定される場合、ネットワーク装置は設定情報又はDCIにより、端末装置がどのBWPをアクティブなBWPとするかを明示的又は暗黙的に指示し、端末装置は受信した設定情報及び/又はDCIに基づいてアクティブなBWPを確定することができる。これにより、複数のDCIにより指示されるBWPが異なることが原因で端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができないという技術的問題を解決することができる。
【実施例2】
【0074】
本実施例はBWP指示の設定方法を提供し、該方法は端末装置に用いられ、それは実施例1における方法の端末装置側の処理に対応し、ここでは実施例1と同じである内容の重複説明を省略する。図5は本実施例のBWP指示の設定方法を示す図である。図5に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0075】
ステップ501:前記端末装置が第一設定情報を受信し、前記第一設定情報は前記端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定するために用いられ;
ステップ502:前記端末装置にマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードが設定されるときに、前記端末装置は受信した設定情報及び/又は検出した複数の下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを確定する。
【0076】
本実施例では、実施例1に記載のように、ネットワーク装置は第一設定情報により端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定することができ、該第一設定情報は明示的なものであっても良く、暗黙的なものであっても良く、端末装置は第一設定情報を受信することができる。
【0077】
本実施例では、実施例1に記載のように、ネットワーク装置は第二設定情報により端末装置のためにBWPの個数を設定することができ、ここで、BWPの個数は1以下であっても良く、例えば、1であり、端末装置は該第二設定情報を受信することができ、且つ端末装置は、設定されるBWPの個数が2以上であることが望まれない。これにより、該第二設定情報によりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。
【0078】
本実施例では、実施例1に記載のように、ネットワーク装置は第三設定情報により端末装置のためにBWPを設定することができ、ここで、各キャリアのアクティブなBWPの最大数は1よりも大きくても良く、又は、各キャリアのアクティブなBWPの最大数は端末装置に他のモード(例えば、シングル伝送モード)が設定されるときにおける各キャリアのアクティブなBWPの個数と異なり、端末装置は該第三設定情報を受信することができ、また、該第三設定情報は存在しない可能性があり、即ち、プロトコルにより規定されても良い。これにより、該第三設定情報によりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。
【0079】
本実施例では、実施例1に記載のように、ネットワーク装置はBWP指示フィールドを含まない、又は、含まれているBWP指示フィールドのビット幅が0である第一DCIによりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。端末装置は該第一DCIを受信することができ、且つ端末装置は、検出した該第一DCIにBWP指示フィールドが設定されていることを望まず、又は、端末装置は、検出した該第一DCIに含まれているBWP指示フィールドのビット幅が0ビットよりも大きいことを望まず、又は、端末装置は該第一DCIにおけるBWP指示フィールドを無視する。これにより、該第一DCIによりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。
【0080】
本実施例では、実施例1に記載のように、ネットワーク装置はBWP指示フィールドを含む第二DCIによりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。端末装置は該第二DCIを受信することができ、且つ同一のスケジューリング単位で検出した該第二DCIの数が1以下であり、又は、端末装置は同一のスケジューリング単位で2以上の該第二DCIを検出することを望まず、又は、同一のスケジューリング単位で検出した該第二DCIの数が1よりも大きい場合、同一のスケジューリング単位で検出した複数の第二DCIシグナリングのうち、1つのみがBWP指示フィールドを含み、他の第二DCIがすべてBWP指示フィールドを含まず、又は、同一のスケジューリング単位で検出した該第二DCIの数が1よりも大きい場合、端末装置は同一のスケジューリング単位で検出した複数の第二DCIにおけるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが同じであることが望まれ、又は、同一のスケジューリング単位で検出した第二DCIの数が1よりも大きい場合、端末装置は同一のスケジューリング単位で検出した複数の第二DCIにおけるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが異なることが望まれない。これにより、該第二DCIによりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。
【0081】
本実施例では、実施例1に記載のように、ネットワーク装置はデュアルステージDCI(第三DCI)によりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。端末装置は該デュアルステージDCI(第三DCI)を受信することができ、且つ該デュアルステージDCIのうち1つのステージのDCIが少なくともBWP指示フィールドを含み、該デュアルステージDCIのうち他のステップのDCIが各TRP又は各panelのスケジューリング情報を含む。これにより、該第三DCIによりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。
【0082】
本実施例では、実施例1に記載のように、ネットワーク装置はBWP指示フィールドを含む第四DCIによりアクティブなBWPを暗黙的に指示することができる。端末装置は該第四DCIを受信することができ、且つ同一のスケジューリング単位で検出した第四DCIの個数が1よりも大きく、且つ同一のスケジューリング単位で検出した複数の第四DCIに含まれるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが異なる場合、端末装置はそのうちの1つの第四DCIに含まれるBWP指示フィールドにより指示されるBWPに基づいてアクティブなBWPを確定することができる。また、該端末装置は該第四DCIを受信したときに、該第四DCIにおける位BWP指示フィールドを無視しても良い。
【0083】
なお、実施例1において端末装置のbehaviorについて説明したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0084】
また、本実施例では、実施例1に記載のように、SFI指示の不明確の問題を解決するために、ネットワーク装置は以下の任意の1つ又は複数の理解に基づいて端末装置に対して設定を行うことができ、それ相応に、端末装置も同様の理解(認識)に基づいてSFIを確定することができる。
【0085】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、シンボル、又は1つのスロットにおける複数のシンボルなどについて、上位層シグナリングを用いて「柔軟」モードと設定すれば、端末装置は、2以上のDCI format 2_0を受信してこれらの時間単位でのスロット構造を指示又は再設定することを期待しない。
【0086】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、シンボル、又は1つのスロットにおける複数の符号などについて、端末装置は次のようなことを期待せず、即ち、受信したDCI format 2_0によりこれらの時間単位を上りリンクと指示し、且つ端末装置にこれらの時間単位で下りリンクチャネル又は信号、例えば、PDSCH、CSI-RSなどを受信するように指示する、C-RNTIを用いてCRCをスクランブルした2以上のDCI formatを同時に検出したことである。
【0087】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、符号、又は1つのスロットにおける複数のシンボルなどについて、端末装置は次のようなことを期待せず、即ち、受信したDCI format 2_0によりこれらの時間単位を下りリンクと指示し、且つ端末装置にこれらの時間単位で上りリンクチャネル又は信号、例えば、PUSCH、PUCCH、PRACH又はSRSなどを伝送するように指示する、C-RNTIを用いてCRCをスクランブルした2以上のDCI formatを同時に検出したことである。
【0088】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、シンボル、又は1つのスロットにおける複数のシンボルなどについて、端末装置は、2以上のDCI format 2_0を受信してこれらの時間単位でのスロット構造を指示又は再設定する場合、そのうちの1つのみのDCI format 2_0によりこれらの時間単位のスロットフォーマット指示を確定することができる。例えば、幾つかの事前定義又は設定のCORESETのところで検出したDCI format 2_0によりこれらの時間単位のスロットフォーマット指示を確定しても良く;検出した1番目のDCI format 2_0シグナリングによりこれらの時間単位のスロットフォーマット指示を確定しても良く;serving cell又はserving TRP又はそのうちの或る1つcellが伝送するDCIシグナリングに従ってこれらの時間単位のスロットフォーマット指示を確定しても良く、例えば、CORESET又はsearch spaceが設定されるときに、serving cell又はserving TRP又はそのうちの或る1つcellのCORESET又はsearch space、及び他のcellのCORESET又はsearch spaceがそれぞれ設定され、且つCORESET又はsearch spaceとcellとの関連付けは端末装置が把握することができる。
【0089】
幾つかの時間単位、例えば、スロット、シンボル、又は1つのスロットにおける複数のシンボルなどについて、端末装置は、2以上のDCI format 2_0を受信した場合、受信したDCI formatの2_0シグナリングを無視し、上位層シグナリングにより設定されるスロットフォーマット指示を用いてこれらの時間単位のスロットフォーマット指示を確定しても良い。
【0090】
また、ネットワーク装置はさらに、デュアルステージDCIを用いてスロットフォーマット指示を行うこともでき、例えば、スロットフォーマット指示をそのうちの1つのステージのDCIシグナリングに入れ、該DCIシグナリングは複数のTRPが協議した結果であっても良い。具体的な実施プロセスについては、デュアルステージDCIを用いてBWPを指示するプロセスを参照することができる。
【0091】
以上に言及した上位層シグナリングは上位層パラメータUL-DL-configuration-common、UL-DL-configuration-common-Set2、又はUL-DL-configuration-dedicatedなどであっても良い。
【0092】
本実施例の方法により、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定される場合、ネットワーク装置は設定情報又はDCIにより端末装置がどのBWPをクティブなBWPとするかを明示的又は暗黙的に指示し、端末装置は受信した設定情報及び/又はDCIに基づいてアクティブなBWPを確定することができる。これにより、複数のDCIにより指示されるBWPが異なることが原因で端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができないという技術的問題を解決することができる。
【実施例3】
【0093】
本実施例はBWP指示の設定装置を提供し、前記装置はネットワーク装置に設けられる。該装置が問題を解決する原理は実施例1の方法と同様である。よって、その具体的な実施は実施例1の方法の実施を参照することができ、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
【0094】
図6は本実施例におけるBWP指示の設定装置を示す図である。図6に示すように、該BWP指示の設定装置600は第一設定ユニット601及び送信ユニット602を含む。
【0095】
第一設定ユニット601は端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定し;送信ユニット602は前記端末装置に設定情報及び/又は下りリンク制御情報を送信し、前記端末装置に、その受信した設定情報及び/又はその検出した複数の下りリンク制御情報に基づいて、アクティブなBWPを確定させる。
【0096】
本実施例では、図6に示すように、該BWP指示の設定装置600はさらに以下のものを含んでも良い。
【0097】
第二設定ユニット603:前記端末装置のために、許される、下りリンクデータチャネルをスケジューリングするための下りリンク制御チャネル又は下りリンク制御情報の最大数を設定し、該最大数は各BWPについてそれぞれ設定されても良い。
【0098】
本実施例では、上述の第一設定ユニット601は前記端末装置に第一設定情報を伝送することができ、前記第一設定情報は前記端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定するために用いられる。前記第一設定情報は各BWPについてそれぞれ設定されても良い。
【0099】
1つの実施方式において、送信ユニット602は端末装置に第二設定情報を伝送することができ、該第二設定情報は端末装置のためにBWPの個数を設定するために用いられ、該BWPの個数は1以下である。
【0100】
1つの実施方式において、送信ユニット602は端末装置に第三設定情報を伝送することができ、該第三設定情報は端末装置のためにBWPを設定するために用いられ、各キャリアのアクティブなBWPの最大数は1よりも大きく、又は、各キャリアのアクティブなBWPの最大数はネットワーク装置が端末装置のために他のモードを設定するときにおける各キャリアのアクティブなBWPの個数とは異なる。また、前述のように、該第三設定情報は存在しない可能性があり、即ち、プロトコルにより規定することもできる。
【0101】
1つの実施方式において、送信ユニット602は端末装置に第一下りリンク制御情報を伝送することができ、該第一下りリンク制御情報はBWP指示フィールドを含まず、又は、該第一下りリンク制御情報に含まれるBWP指示フィールドのビット幅は0に等しい。
【0102】
1つの実施方式において、送信ユニット602は端末装置に第二下りリンク制御情報を伝送することができ、該第二下りリンク制御情報はBWP指示フィールドを含み、同一のスケジューリング単位で伝送する第二下りリンク制御情報の数は1以下であり;又は、同一のスケジューリング単位で伝送する第二下りリンク制御情報の数は1よりも大きく、且つ同一のスケジューリング単位で伝送する複数の第二下りリンク制御情報におけるBWP指示フィールドにより指示されるBWPは同じである。
【0103】
1つの実施方式において、送信ユニット602は端末装置に第三下りリンク制御情報を伝送することができ、該第三下りリンク制御情報はデュアルステージ下りリンク制御情報であり、該デュアルステージ下りリンク制御情報のうち1つのステージの下りリンク制御情報は少なくともBWP指示フィールドを含み、該デュアルステージ下りリンク制御情報のうち他のステージの下りリンク制御情報は各TRP又は各个panelのスケジューリング情報を含む。
【0104】
1つの実施方式において、送信ユニット602は端末装置に第四下りリンク制御情報を伝送することができ、該第四下りリンク制御情報はBWP指示フィールドを含み、同一のスケジューリング単位で伝送する第四下りリンク制御情報の個数は1よりも大きく、且つ同一のスケジューリング単位で伝送する第四下りリンク制御情報に含まれるBWP指示フィールドにより指示されるBWPは異なり、この場合、端末装置はそのうちの1つの第四下りリンク制御情報に含まれるBWP指示フィールドにより指示されるBWPに基づいてアクティブなBWPを確定することができる。
【0105】
本実施例では、各BWPは1つ又は複数のnumerology設定に対応することができる。
【0106】
1つの実施方式において、各BWPに対応するnumerology設定は端末装置専用設定であり、セル専用設定ではない。
【0107】
1つの実施方式において、各BWPに対応するnumerology設定は端末装置専用設定であり、セル専用設定でもある。
【0108】
1つの実施方式において、各numerology設定は現在のnumerologyの下の制御リソース集合(CORESET)及び/又はサーチ空間(search space)設定を含む。
【0109】
1つの実施方式において、各BWPの制御リソース集合(CORESET)及び/又はサーチ空間(search space)設定のうち、各制御リソース集合(CORESET)及び/又はサーチ空間(search space)設定は各自のnumerology設定に対応する。
【0110】
1つの実施方式において、各numerology設定は1つの下りリンクデータチャネルに関連するパラメータに対応する。
【0111】
本実施例の装置により、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定される場合、ネットワーク装置は設定情報又はDCIにより端末装置がどのBWPをアクティブなBWPとするかを明示的又は暗黙的に指示し、端末装置は受信した設定情報及び/又はDCIによりアクティブなBWPを確定することができる。これにより、複数のDCIにより指示されるBWPが異なることが原因で端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができないという技術的問題を解決することができる。
【実施例4】
【0112】
本実施例はBWP指示の設定装置を提供し、該装置は端末装置に設けられる。該装置が問題を解決する原理は実施例2の方法と同様である。よって、その具体的な実施は実施例2における方法の実施を参照することができ、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
【0113】
図7は本実施例におけるBWP指示の設定装置を示す図である。図7に示すように、該BWP指示の設定装置700は以下のようなものを含む。
【0114】
受信ユニット701:第一設定情報を受信し、前記第一設定情報は前記端末装置のためにマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードを設定するために用いられ;
確定ユニット702:前記端末装置にマルチ伝送ポイント(TRP)又はマルチパネル(panel)操作に関するモードが設定されるときに、受信された設定情報及び/又は検出された複数の下りリンク制御情報に基づいてアクティブなBWPを確定する。
【0115】
1つの実施方式において、第一設定情報は各BWPについてそれぞれ設定されても良い。
【0116】
1つの実施方式において、受信ユニット701はさらに第二設定情報を受信することができ、該第二設定情報は端末装置のためにBWPの個数を設定するために用いられ、該BWPの個数は1であり、このときに、該確定ユニット702は、設定されたBWPの個数が1よりも大きいことが望まれない。
【0117】
1つの実施方式において、受信ユニット701はさらに第三設定情報を受信することができ、該第三設定情報は端末装置のためにBWPを設定するために用いられ、各キャリアのアクティブなBWPの最大数は1よりも大きく、又は、各キャリアのアクティブなBWPの最大数は、端末装置に他のモードが設定されるときにおける各キャリアのアクティブなBWPの個数とは異なる。また、前述のように、該第三設定情報は存在しない可能性があり、即ち、プロトコルにより規定される。
【0118】
1つの実施方式において、受信ユニット701はさらに第一下りリンク制御情報を検出することができ、該第一下りリンク制御情報はBWP指示フィールドを含まず、又は、該第一下りリンク制御情報に含まれるBWP指示フィールドのビット幅は0ビットに等しく、このときに、確定ユニット702は検出した第一下りリンク制御情報にBWP指示フィールドが設定されていることを望まず、又は、確定ユニット702は検出した第一下りリンク制御情報に含まれるBWP指示フィールドのビット幅が0ビットよりも大きいことを望まず、又は、確定ユニット702は第一下りリンク制御情報におけるBWP指示フィールドを無視する。
【0119】
1つの実施方式において、受信ユニット701はさらに第二下りリンク制御情報を検出することができ、該第二下りリンク制御情報はBWP指示フィールドを含み、同一のスケジューリング単位で検出した第二下りリンク制御情報の数は1以下であり、このときに、確定ユニット702は同一のスケジューリング単位で2以上の第二下りリンク制御情報の検出を望まず、又は、同一のスケジューリング単位で検出した第二下りリンク制御情報の数が1よりも大きい場合、確定ユニット702は、同一のスケジューリング単位で検出した複数の第二下りリンク制御情報におけるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが同じであることを望み、又は、同一のスケジューリング単位で検出した第二下りリンク制御情報の数量が1よりも大きい場合、確定ユニット702は、同一のスケジューリング単位で検出した複数の第二下りリンク制御情報におけるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが異なることを望まない。
【0120】
1つの実施方式において、受信ユニット701はさらに第三下りリンク制御情報を検出することができ、該第三下りリンク制御情報はデュアルステージ下りリンク制御情報であり、該デュアルステージ下りリンク制御情報のうち1つのステージの下りリンク制御情報は少なくともBWP指示フィールドを含み、該デュアルステージ下りリンク制御情報のうち他のステップの下りリンク制御情報は各TRP又は各panelのスケジューリング情報を含む。
【0121】
1つの実施方式において、受信ユニット701はさらに第四下りリンク制御情報を検出することができ、該第四下りリンク制御情報はBWP指示フィールドを含み、同一のスケジューリング単位で検出した第四下りリンク制御情報の個数が1よりも大きく、且つ同一のスケジューリング単位で検出した第四下りリンク制御情報に含まれるBWP指示フィールドにより指示されるBWPが異なるときに、確定ユニット702はそのうちの1つの第四下りリンク制御情報に含まれるBWP指示フィールドにより指示されるBWPに基づいてアクティブなBWPを確定しても良い。或いは、確定ユニット702は第四下りリンク制御情報におけるBWP指示フィールドを無視しても良い。
【0122】
本実施例の装置により、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定される場合、ネットワーク装置は設定情報又はDCIにより端末装置がどのBWPをアクティブなBWPとするかを明示的又は暗黙的に指示し、端末装置は受信した設定情報及び/又はDCIに基づいてアクティブなBWPを確定することができる。これにより、複数のDCIにより指示されるBWPが異なることが原因で端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができないという技術的問題を解決することができる。
【実施例5】
【0123】
本発明の実施例はさらにネットワーク装置を提供し、そのうち、該ネットワーク装置は実施例3に記載の装置を含む。
【0124】
図8は本発明の実施例におけるネットワーク装置の1つの実施方式の構成図である。図8に示すように、ネットワーク装置800は中央処理装置(CPU)801及び記憶器802を含み、記憶器802は中央処理装置801に接続される。そのうち、該記憶器802は各種のデータを記憶することができ、また情報処理用のプログラムをさらに記憶することができ、且つ中央処理装置801の制御下で該プログラムを実行することで、端末装置送信の各種情報を受信し、端末装置に各種の情報を伝送することができる。
【0125】
1つの実施方式において、実施例3に記載の装置の機能が中央処理装置801に統合され、中央処理装置801により実施例3に記載の装置の機能を実現しても良く、そのうち、実施例3に記載の装置の機能がここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0126】
もう1つの実施方式において、実施例3に記載の装置が中央処理装置801と別々で配置されても良く、例えば、該実施例3に記載の装置を、中央処理装置801に接続されるチップとして構成し、中央処理装置801の制御により該実施例3に記載の装置の機能を実現しても良い。
【0127】
また、如図8に示すように、ネットワーク装置800はさらに送受信機803、アンテナ804などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能が従来技術と同様であるから、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置800は図8に示すすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置800はさらに図8に無い部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照することができる。
【0128】
本実施例のネットワーク装置により、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定される場合、ネットワーク装置は設定情報又はDCIにより端末装置がどのBWPをアクティブなBWPとするかを明示的又は暗黙的に指示し、端末装置は受信した設定情報及び/又はDCIに基づいてアクティブなBWPを確定することができる。これにより、複数のDCIにより指示されるBWPが異なることが原因で端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができないという技術的問題を解決することができる。
【実施例6】
【0129】
本発明の実施例はさらに端末装置を提供し、そのうち、該端末装置は実施例4に記載の装置を含む。
【0130】
図9は本発明の実施例の端末装置を示す図である。図9に示すように、該端末装置90は中央処理装置901及び記憶器902を含み、記憶器902は中央処理装置901に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、該構造に対して他の類型の構造を用いて補充又は代替を行うことで電気通信機能又は他の機能を実現することもできる。
【0131】
1つの実施方式において、実施例4に記載の装置の機能が中央処理装置901に統合され、中央処理装置901により実施例4に記載の装置の機能を実現しても良く、そのうち、実施例4に記載の装置の機能がここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0132】
もう1つの実施方式において、実施例4に記載の装置が中央処理装置90と別々で配置されても良く、例えば、該実施例4に記載の装置を、中央処理装置901に接続されるチップとして構成し、中央処理装置901の制御により該実施例4に記載の装置の機能を実現しても良い。
【0133】
図9に示すように、該端末装置900はさらに、通信モジュール903、入力ユニット904、音声処理ユニット905、表示器906、電源907などを含んでも良い。なお、端末装置900は図9に示すすべての部品を含む必要がない。また、端末装置900はさらに、図9に無い部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照することができる。
【0134】
図9に示すように、中央処理装置901は制御器又は操作コントローラと称される場合があり、マイクロプロセッサ又は他の処理器装置及び/又は論理装置を含んでも良く、該中央処理装置901は入力を受信して端末装置900の各部品の操作を制御することができる。
【0135】
そのうち、記憶器902は、例えば、バッファ、スレッシュメモリ、HDD、移動可能な媒体、揮発性記憶器、不揮発性記憶器又は他の適切な装置のうちの1つ又は複数であっても良い。上述の構成に関する情報を記憶しても良く、また、情報処理に関するプログラムを記憶することもできる。中央処理装置901は該記憶器902に記憶されている該プログラムを実行することで、情報の記憶又は処理などを実現することができる。なお、他の部品の機能が従来と同様であるため、ここではその詳しい説明を省略する。また、端末装置900の各部品は専用ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせにより実現されても良いが、これらはすべて本発明の技術的範囲に属する。
【0136】
本実施例の端末装置により、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定される場合、ネットワーク装置は設定情報又はDCIにより端末装置がどのBWPをアクティブなBWPとするかを明示的又は暗黙的に指示し、端末装置は受信した設定情報及び/又はDCIに基づいてアクティブなBWPを確定することができる。これにより、複数のDCIにより指示されるBWPが異なることが原因での端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができないという技術的問題を解決することができる。
【実施例7】
【0137】
本発明の実施例はさらに通信システムを提供し、該通信システムはネットワーク装置及び端末装置を含み、ネットワーク装置は例えば実施例5に記載のネットワーク装置800であり、端末装置は例えば実施例6に記載の端末装置900である。
【0138】
本実施例では、該ネットワーク装置は例えばNRにおけるgNBであり、実施例3に記載の装置の機能に加えて、ネットワーク装置の通常の構成及び機能も、実施例5に記載のように含むが、ここではその詳しい説明を省略する。
【0139】
本実施例では、該端末装置は例えばgNBがサービングするUEであり、実施例4に記載の装置の機能に加えて、端末装置の通常の構成及び機能も、実施例6に記載のように含むが、ここではその詳しい説明を省略する。
【0140】
本実施例の通信システムにより、端末装置にマルチTRP又はマルチpanel操作に関するモードが設定される場合、ネットワーク装置は設定情報又はDCIにより端末装置がどのBWPをアクティブなBWPとするかを明示的又は暗黙的に指示し、端末装置は受信した設定情報及び/又はDCIに基づいてアクティブなBWPを確定することができる。これにより、複数のDCIにより指示されるBWPが異なることが原因で端末装置が次の時間単位でどのBWPに切り替えるかを判断することができないという技術的問題を解決することができる。
【0141】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、ネットワーク装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記ネットワーク装置の中で実施例1に記載の方法を実行させる。
【0142】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、ネットワーク装置の中で実施例1に記載の方法を実行させる。
【0143】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、端末装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記端末装置の中で実施例2に記載の方法を実行させる。
【0144】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、端末装置の中で実施例2に記載の方法を実行させる。
【0145】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、さらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0146】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組む合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0147】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7
図8
図9