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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-13
(45)【発行日】2023-03-22
(54)【発明の名称】延長フレーム
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/22 20060101AFI20230314BHJP
   F16L 5/04 20060101ALI20230314BHJP
【FI】
H02G3/22
F16L5/04
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020513323
(86)(22)【出願日】2018-08-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-19
(86)【国際出願番号】 SE2018050870
(87)【国際公開番号】W WO2019054911
(87)【国際公開日】2019-03-21
【審査請求日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】1751103-1
(32)【優先日】2017-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】506259461
【氏名又は名称】ロックステック アクティエボラーグ
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】ペターソン ロニー
【審査官】遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-336331(JP,A)
【文献】特開平06-323471(JP,A)
【文献】独国実用新案第202007000727(DE,U1)
【文献】欧州特許出願公開第00982522(EP,A2)
【文献】国際公開第00/068608(WO,A1)
【文献】特開2008-132244(JP,A)
【文献】特開平03-273806(JP,A)
【文献】実開昭51-075594(JP,U)
【文献】特開2017-066810(JP,A)
【文献】特開2002-250479(JP,A)
【文献】特表2013-502545(JP,A)
【文献】特開昭55-097115(JP,A)
【文献】実開平04-002925(JP,U)
【文献】国際公開第2017/079326(WO,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1628297(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/22
F16L 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フランジ(2、8、19、29、31)およびボックス(3、9、20)を含む延長フレーム(1、7、18、27)であり、前記フランジ(2、8、19、29、31)は前記ボックス(3、9、20)の一端に配置され、前記ボックス(3、9、20)の中央を貫通しそして前記フランジ(2、8、19、29、31)を貫通する貫通孔が形成される延長フレームであって、いくつかの孔(4、5、10、11、21、22、33、34)が前記ボックス(3、9、20)の壁を貫通して設けられ、1つまたは複数の膨張性材料のストリップ(6、14~17、38~40)が前記ボックス(3、9、20)の内側に位置し、1つまたは複数の膨張性材料のストリップ(6、14~17、38~40)は、前記孔(4、5、10、11、21、22、33、34)が非火側の延長フレーム(1、7、18、27)を換気し、それにより前記貫通孔に位置するケーブルを冷却することを許容するように配置されることを特徴とする、延長フレーム(1、7、18、27)。
【請求項2】
前記孔(4、5、10、11、21、22、33、34)は前記ボックス(1、7、18)の周囲を回る列に配置され、前記孔(4、5、10、11、21、22、33、34)は、互いに平行である第1列の孔(4、10、21、33)および第2列の孔(5、11、22、34)に位置し、前記孔(4、5、10、11、21、22、33、34)は各列に等間隔で配置される、請求項1に記載の延長フレーム(1、7、18、27)。
【請求項3】
1つまたは複数の膨張性材料のストリップ(6、38)が前記ボックス(3)の内周を回る、請求項2に記載の延長フレーム(1、7、18、27)。
【請求項4】
1つの膨張性材料のストリップ(6、38)が前記第1列の孔(4、33)と前記第2列の孔(5、34)との間に位置する、請求項2に記載の延長フレーム(1、27)。
【請求項5】
1つの膨張性材料のストリップ(14~17、38~40)が前記ボックス(9)の1つの縁と1つの列の孔(10、11、33、30)との間に位置する、請求項2に記載の延長フレーム(7、27)。
【請求項6】
1つまたは複数の膨張性材料のストリップ(14、16、38)が前記延長フレーム(7、27)の前記フランジ(8、29、31)と前記第1列の孔(10、33)との間に位置し、1つまたは複数の膨張性材料のストリップ(14、15、39、40)が前記第2列の孔(11、34)と前記ボックス(7)の前記フランジ(8、29、31)と反対側の端との間に位置する、請求項2に記載の延長フレーム(7、27)。
【請求項7】
膨張性材料の各ストリップ(、14~17、38~40)が第1列および/または第2列の孔(4、5、10、11、21、22、33、34)に隣接して位置する、請求項2~6のいずれか1項に記載の延長フレーム(1、7、18、27)。
【請求項8】
前記ボックス(3、9、20)は4つの壁を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の延長フレーム(1、7、18、27)。
【請求項9】
第1のバー(12)および第2のバー(13)が前記ボックス(9)の対向する壁間に位置し、膨張性材料のストリップ(14、15、16、17)がそれぞれのバー(12、13)の反対側と前記ボックス()の3つの壁に位置する、請求項8に記載の延長フレーム(7)。
【請求項10】
グリッド(23、37)が前記ボックス(20)の前記フランジ(19、29、31)と反対側の前記ボックス(20)の縁部に位置する、請求項1~9のいずれか1項に記載の延長フレーム(7、27)。
【請求項11】
前記延長フレーム(27)は開放可能である、請求項1~10のいずれか1項に記載の延長フレーム(27)。
【請求項12】
前記延長フレーム(27)は、2つの垂直壁(28)および2つの水平壁(30)が、協働するねじ(35)およびナット(36)によって互いに固定されるという点で開放可能であり、各垂直壁(28)は垂直フランジ(29)と一体化され、各水平壁(30)は水平フランジ(31)と一体化され、各垂直壁(28)および各垂直フランジ(29)は互いに直角に配置され、各水平壁(30)および各水平フランジ(31)は互いに直角に配置される、請求項11に記載の延長フレーム(27)。
【請求項13】
中間の垂直壁(32)が2つの垂直壁(28)間の位置で2つの水平壁(30)に固定され、前記中間の垂直壁(32)は、第2列の孔(34)と前記フランジ(29、31)を有する側と反対の前記延長フレーム(27)の側部との間に延在し、膨張性材料のストリップ(39、40)が前記中間の垂直壁(32)の両側、1つの垂直壁(32)および2つの水平壁(30)に配置される、請求項12に記載の延長フレーム(27)。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の2つの延長フレーム(1、7、18、27)および仕切りを含むシステムであって、前記延長フレーム(1、7、18、27)は前記仕切りの反対側に位置、前記延長フレーム(1、7、18、27)は前記仕切りの貫通開口に位置することを特徴とする、システム。
【請求項15】
各延長フレーム(1、7、18、27)は、前記仕切りに対してフランジ(2、8、19、29、31)で固定される、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルまたはパイプを壁または他のタイプの仕切りに通すときに使用される延長フレーム(extension frame)に関する。
【背景技術】
【0002】
壁または他の仕切りを通してケーブルおよび/またはパイプを導くために、さまざまな種類のケーブルおよび/またはパイプの移行部または貫通部が使用される。密封された移行部を与えるために、通常、移行部の内部に何らかのシールが位置する。シールは、通常、仕切りの開口部に位置するか、開口部に位置するフレーム内に直接位置する。シールの一例は、いくつかの圧縮可能なモジュールを含み、そのような各モジュールは、ケーブルまたはパイプを受け入れるためのものである。このようなモジュールは、通常、フレーム内にある種の圧縮ユニットと一緒に1つ以上の列に並んで受け入れられる。モジュールがケーブルおよび/またはパイプの周りを内側にシールし、かつ移行部の内側に対して外側にシールするように、モジュールは、圧縮ユニットによって一方向に圧縮される。
【0003】
ケーブルおよびパイプの移行部は、キャビネット、テクニカルシェルター、ジャンクションボックス、機械など、さまざまな環境で使用される。それらは、自動車、テレコム、発電および配電、ならびに海洋およびオフショアなどのさまざまな産業環境で使用される。それらは、流体、ガス、火、齧歯動物、シロアリ、ほこり、湿気などに対して密封する必要があり、多くは、電気、通信、コンピュータなどのケーブル、または水、圧縮空気、油圧流体および調理ガスなどのさまざまなガスまたは液体のパイプを受け入れる。
【0004】
多くの設備では、防火性能が要求される。そのような要求の1つの例は、60分の健全性と断熱基準である。つまり、火はこの間燃え尽きてはならず、非火側の温度はこの間180℃を超えて上昇してはならない。別の例では、同じことが120分の期間に適用される。
【0005】
移行部のフレーム内または移行部に関連して、ある種の防火材を配置するのが一般的である。防火の一例は、膨張性材料を使用することである。膨張性材料は、火事などの過度の熱にさらされると膨張する材料である。この技術分野では、防火材として膨張性材料を使用することはよく知られている。膨張性材料は、火災発生時にケーブルの断熱材として機能する。
【0006】
移行部の防火を設計する際の1つの問題は、ケーブル自体がシステム全体に熱を伝達することである。要求を考慮して、個別のケーブルまたはパイプの熱が非火側で180℃を超えて上昇しないことを保証する解決策が必要である。防火対策の1つは、ケーブルに追加の断熱材を追加することである。問題は、断熱材を追加することにより、電源ケーブルの容量が低下する可能性があることである。一例では、400mmの長さに断熱材を追加したときのケーブルの容量低下は約55%であった。ケーブルの周りに位置する、またはケーブルに巻き付けられたあらゆる種類の断熱材は、ケーブルのサイズおよび断熱材の長さに応じてケーブルの容量低下をもたらす場合がある。
【0007】
病院、クリーンルームなどの多くの適用では、汚染のために断熱材を使用することができない。したがって、断熱材を使用するという火災の要求に関連して機能する場合でも、常に受け入れられるとは限らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記に鑑みて、本発明の1つの目的は、多くの用途で機能し、そして要求を満たすシステムを有することである。さらなる目的は、ケーブルに追加の断熱材を追加する必要がないことである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、フランジおよびボックスを備える延長フレームが提供される。フランジは、ボックスの一端に位置する。ボックスの中央およびフランジを貫通する貫通開口が形成される。ボックスの壁を貫通するいくつかの孔がある。
【0010】
火側に位置する延長フレームの孔は、膨張性材料の反応時間を改善する。これにより、膨張性材料は可能な限り速く反応することができ、それによってケーブルの周囲の断熱材として機能し始める。非火側の延長フレームの孔は、フレームを換気し、それによってケーブルを冷却する。したがって、孔は、延長フレームが壁のどちら側に位置しているかに応じて、目的が異なる2つの機能を有する。フレームの深さ、膨張性材料の量、孔の数とサイズ、1つまたは2つの延長フレームは、防火性能に応じて異なる場合がある。
【0011】
本発明の別の態様によれば、仕切りの貫通開口に位置する密封装置に関連して、2つの延長フレームが仕切りの反対側に位置するように構成されるシステムが提供される。
【0012】
本発明のさらなる目的および利点は、以下の詳細な説明を読むときに当業者には明らかであろう。
【0013】
本発明を、例として、添付図面を参照して以下でさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明による延長フレームの第1実施形態の斜視図である。
図2図2は、図1の延長フレームの正面図である。
図3図3は、図2のA-A線に沿ってとられた断面図である。
図4図4は、本発明による延長フレームの第2実施形態の斜視図である。
図5図5は、オプション機能を示す延長フレームの斜視図である。
図6図6は、本発明に係る延長フレームの設置の一例を示す断面図である。
図7図7は、本発明による第3の延長フレームの斜視図である。
図8図8は、別の方向から見た図7の延長フレームの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
この説明で使用される「垂直」、「水平」および同様の表現は、参照される図面を考慮していて、必ずしも使用中の向きを表すものではない。当業者は、本発明の延長フレームが任意の向きで設置され得ることを理解する。
【0016】
図1には、延長フレーム1の一実施形態が示されている。図1の延長フレーム1は、フランジ2およびボックス3を含む。ボックス3は、4つの壁を有する開いたボックスである。延長フレーム1のフランジ2は、壁などの仕切りに固定される。ボックス3は、延長フレーム1のフランジ2の一側から延びる。延長フレーム1の内部には、フランジ2およびボックス3の両方を貫通する貫通開口が形成される。延長フレーム1は、ケーブルまたはパイプの移行部または貫通部の一部を形成するためのものである。ケーブル等は、延長フレーム1の貫通開口を通過する。通常、1つの延長フレーム1が仕切りの両側に配置される。
【0017】
各延長フレーム1のボックス3は、ボックス3の周囲を回っている第1列の孔4および第2列の孔5を有する。第1列の孔4および第2列の孔5は、互いに平行に配置される。孔4、5は、それぞれの列に等間隔で配置され、ボックス3の壁を貫通する。第1列の孔4は、第2列の孔5よりも延長フレーム1のフランジ2の近くに位置する。膨張性材料のストリップ6がボックス3の内周に配置される。膨張性材料のストリップ6は、ボックス3の軸方向長さよりも短い軸方向長さを有する。ここで、軸方向長さとは、延長フレーム1の内部に収容されるケーブル等の軸方向としてとられる。図示の実施形態では、図3に示すように、膨張性材料のストリップ6は、第1列の孔4と第2列の孔5との間に配置される。
【0018】
図4には、延長フレーム7の第2実施形態が示されている。延長フレーム7は、フランジ8およびボックス9を備える。ボックス9は、4つの壁を有する開いたボックスである。延長フレーム7のフランジ8は、壁などの仕切りに固定される。ボックス9は、延長フレーム7のフランジ8の一側から延びる。延長フレーム7の内側には、フランジ8およびボックス9の両方を貫通する貫通開口が形成される。延長フレーム7は、ケーブルまたはパイプの移行部または貫通部の一部を形成するためのものである。ケーブル等は、延長フレーム7の貫通開口を通過する。
【0019】
延長フレーム7のボックス9は、ボックス9の周囲に配置された第1列の孔10および第2列の孔11を有する。孔10、11は、ボックス9の壁を貫通し、それぞれの列に等間隔で配置される。孔10、11の第1列および第2列は、互いに平行である。第1列の孔10は、第2列の孔11よりもフランジ8の近くに配置される。ボックス9の対向する2つの壁の間に第1のバー12が配置され、第1のバー12は、フランジ8の領域と延長フレーム7の第1列の孔10との間に配置される。第2のバー13は、第1のバー12と一列に配置され、第1のバー12と同じボックス9の同じ対向する壁の間を進む。第2のバー13は、第2列の孔11とボックス8のフランジ8と反対側の端部との間に配置され、第2列の孔11に隣接している。第2のバー13は、フランジ8と反対側のボックス9の端部までずっと延びていない。第1のバー12および第2のバー13によって、延長フレーム1の内部は、実際には2つのチャンバに分割される。
【0020】
膨張性材料の第1のストリップ14は、第1のバー12の一側およびボックス9の内側においてボックス9の3つの壁に配置される。膨張性材料の第2のストリップ15は、第2のバー13の一側およびボックス9の内側においてボックスの3つの壁に配置される。膨張性材料の第3のストリップ16は、第1のバー12およびボックス9の内側においてボックス9の3つの壁に配置される。膨張性材料の前記第3のストリップ16は、膨張性材料の前記第1のストリップ14に対して第1のバー12の反対側に配置される。膨張性材料の第4のストリップ17は、第2のバー13およびボックス9の内側においてボックス9の3つの壁に配置される。膨張性材料の前記第4のストリップ17は、膨張性材料の前記第2のストリップ15に対して第2のバー13の反対側に配置される。複数のストリップを有することにより、膨張性材料のより良い分布を達成することができる。
【0021】
膨張性材料の第1および第3のストリップ14、16は、フランジ8と延長フレーム18の第1列の孔10との間に配置され、第1列の孔10に隣接する。膨張性材料の第2および第4のストリップ15、17は、第2列の孔11とフランジ8の反対側の延長フレーム7の軸方向端部との間に配置される。膨張性材料の前記第2および第4のストリップ15、17は、第2列の孔11に隣接して配置される。
【0022】
図5には、延長フレーム18のさらなる実施形態が示されている。前述の実施形態と同様に、延長フレーム18は、フランジ19およびボックス20を備える。ボックスは、第1列の孔21および第2列の孔22を有する。グリッド23は、延長フレーム18のフランジ19の反対側のボックス20の端部を覆って配置される。前述の実施形態と同様に、膨張性材料の1つまたは複数のストリップがボックス20の内側に配置される。グリッド23によって、延長フレーム18の内部との接触が防止される。使用時には、ケーブルまたはパイプが延長フレーム18を通過するための開口がグリッド23に作成される。
【0023】
図5に示すように、前述の実施形態のいずれかでグリッド23を使用することが可能である。
【0024】
図6には、本発明による延長フレームを使用する一例が示されている。図示の例では、2つの延長フレーム1が壁24の反対側に配置されている。移行部25は、壁24の貫通開口に配置され、2つの延長フレーム1は、互いに整列して、壁24の貫通開口に配置される。図示の例では、移行部は圧縮ユニット26を備える。それらが同じであるにもかかわらず、各延長フレーム1の利点は、それが火の発生する側にあるか、またはそれが火の発生しない側にあるかによって異なる。
【0025】
各延長フレームは、通常、たとえば2つ以上の部分で構成されることにより、開閉可能である。
【0026】
図7および図8には、開閉可能な延長フレーム27の一例が示されている。延長フレーム27は、4つの部分から形成される。4つの部分は、一体化された垂直フランジ29を有する2つの垂直壁28と、一体化された水平フランジ31を有する2つの水平壁30である。各垂直壁28および一体型フランジ29は、互いに直角に配置され、端面図で見られるようにL字形をなす。対応する方法で、各水平壁30および一体型フランジ31は、互いに直角に配置され、端面図で見られるようにL字形をなす。各垂直壁28は、ボックスが形成され、形成されたボックスの一側に連続した外側フランジが形成されるように、垂直壁28の両端で1つの水平壁30を有して水平壁30に接続される。図示の実施形態では、垂直および水平フランジ29、31は等しい幅を有する。各垂直および水平フランジ29、31は、一体化された垂直および水平壁28、30の各端を超えた距離を突出する。垂直および水平フランジ29、31は、垂直および水平フランジ29、31の等しい幅に対応する距離を突出する。
【0027】
図示の実施形態では、中間の垂直壁32がボックスの水平壁30の間に配置されている。中間の垂直壁32は、垂直壁28および水平壁30によって形成されたボックスの深さの一部のみを延在する。中間の垂直壁32は、ボックスの垂直および水平フランジ29、31を有する側とは反対側に配置される。
【0028】
各垂直および水平壁28、30は、第1列の孔33および第2列の孔34を有し、第1列の孔33と第2列の孔34とは平行である。第1列の孔33および第2列の孔34は、等間隔で配置され、それぞれ水平壁28および垂直壁30を貫通する。第1列の孔33は、第2列の孔34よりも垂直および水平フランジ29、31の近くに配置される。垂直壁28および水平壁30で形成されたボックスにおいて、第1列の孔33および第2列の孔34は、ボックスの周囲を回っている。
【0029】
垂直壁28および水平壁30は、ねじ35および協働するナット36によって互いに固定される。垂直壁28の両端部は内側に折り曲げられ、その折り曲げられた部分は、形成されたボックス内の水平壁30に当接する。ねじ35を受け入れるための貫通孔が水平壁30の端部に配置され、対応して配置された孔が垂直壁28の折り曲げられた端部を貫通する。したがって、各ねじ35は、水平壁30および垂直壁28の折り曲げられた部分の孔を通過する。また、中間の垂直壁32の両端部は折り曲げられており、その折り曲げられた端部は水平壁30に当接して配置される。貫通孔が水平壁30および中間壁28の折り曲げられた端部を貫通して提供され、これらの貫通孔は、ねじ35を受け入れるためのものである。中間の垂直壁32は、協働するねじ35およびナット36によって水平壁に固定される。
【0030】
図7および図8の実施形態では、グリッド37が垂直壁28および水平壁30によって形成されたボックスの開放端を覆って配置されている。グリッド37は、ボックスの垂直および水平フランジ29、31を有する側の反対側に配置される。
【0031】
膨張性材料の第1のストリップ38が垂直および水平壁28、30によって形成されたボックスの内周に配置される。膨張性材料の第1のストリップ38は、第1列の孔33と、垂直および水平フランジ29、31を有するボックスの側との間に配置される。膨張性材料の第2のストリップ39がボックスの内側に配置される。膨張性材料の第2のストリップ39は、中間の垂直壁32、水平壁30、および1つの垂直壁28の一側に配置される。膨張性材料の第3のストリップ40がボックスの内側に配置される。膨張性材料の第3のストリップ40は、中間の垂直壁32、水平壁30、および1つの垂直壁28に配置される。膨張性材料の第2および第3のストリップ39、40は、中間の垂直壁32の反対の各側および反対の垂直壁28に配置される。膨張性材料の第2および第3のストリップ39、40は、第2列の孔34と、ボックスの垂直および水平フランジ29、31を有する側の反対側との間で、第2列の孔34に隣接して配置される。
【0032】
使用中、延長フレーム27は、既存のケーブルまたはパイプの周りに配置し得る。これは、適切なねじ35を外すことにより、形成されたボックスから垂直および水平壁28、30の1つまたは複数を分離することによって行われる。次に、ボックスの残りの部分を既存のケーブルまたはパイプの周囲に配置し、分離した1つまたは複数の垂直および水平の壁28、30を、ねじ35およびナット36を使用してボックスの残りの部分に再度固定する。
【0033】
形成された延長フレーム27の垂直および水平フランジ29、31は、壁などの仕切りに固定される。
【0034】
当業者は、図示された実施形態の特徴が、図面に示されたものとは異なる方法で組み合わされてもよいことを理解する。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8