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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-13
(45)【発行日】2023-03-22
(54)【発明の名称】からだポータルサイトシステム
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/00 20180101AFI20230314BHJP
【FI】
G16H40/00
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019133263
(22)【出願日】2019-07-19
(65)【公開番号】P2021018552
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2019-08-05
【審判番号】
【審判請求日】2021-06-18
(73)【特許権者】
【識別番号】519150717
【氏名又は名称】からだポータル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101568
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 真一
(72)【発明者】
【氏名】井内 伸一
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 克昌
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】高瀬 勤
【審判官】梶尾 誠哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-58895(JP,A)
【文献】特開2014-21503(JP,A)
【文献】特開2015-79466(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H10/00-80/00
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースを有し、健康管理ポータルサイトをインターネット上に電気的に提供するサーバー装置と、
前記インターネットを介して前記サーバー装置に電気的に接続されており、商業施設に来訪した際に前記商業施設内のイベント会場に於いてイベント運営者により運営・開催されている健康管理イベントに参加した買物客が所有する買物客用携帯端末機と、
前記買物客を特定するために前記買物客に対して割り当てられた参加者番号の情報が記載されていると共に、少なくとも前記買物客の性別、生年月日又は年齢、及び前記買物客用携帯端末機のEメールアドレスの情報を含む前記買物客の個人特定情報が記載されており、且つ、前記買物客より各種の情報を取得し、取得された前記各種の情報を電子化・蓄積化することに対する前記買物客の同意に関する、同意書を与える信号を、前記インターネットを介して、前記サーバー装置に直接送信する、前記イベント会場内に配設されている前記イベント運営者側の、買物客用コンピュータと、
を備えており、
前記サーバー装置は、前記買物客用コンピュータより送信された前記同意書を与える信号の受信に応じて、前記Eメールアドレスに基づき、前記同意書をEメールにより、前記インターネットを介して、前記買物客用携帯端末機へ送信し、
前記買物客用携帯端末機は、前記Eメールにより受信した前記同意書の内容の全てに同意する旨の前記買物客の署名済みの同意書を与える信号を、前記インターネットを介して、前記サーバー装置へ送信し、
前記サーバー装置は、前記買物客の署名済みの同意書を与える信号の受信に基づいて、前記買物客の署名済みの同意書内に記載されている前記買物客の前記個人特定情報を、前記買物客の前記参加者番号に対応付けて、前記データベース内に蓄積・保有し、
入力部を有し、前記イベント会場に於いて前記買物客のPHRデータを計測し、当該計測によって得られた前記買物客のPHRデータを与える信号を、前記イベント運営者側の係員の操作を通じて前記入力部より前記係員によって入力される前記買物客の前記参加者番号と関連づけた上で、前記インターネットを介して、前記サーバー装置に送信するPHR計測機器と、
前記イベント会場内に配設されており、(ア)前記買物客の主治医又は家庭医ではない第三者であり且つ医療関係の国家資格を有する有資格者の入力操作により入力される前記買物客の前記参加者番号、(イ)前記サーバー装置より送信されて来る前記参加者番号に対応する前記買物客の前記個人特定情報、(ウ)前記サーバー装置より送信されて来る前記参加者番号に対応する前記買物客の前記PHRデータ、及び、(エ)前記有資格者により書き込まれて入力される、前記買物客の前記主治医又は家庭医ではない前記有資格者が前記買物客の前記個人特定情報及び前記PHRデータに基づき前記イベント会場に於いて前記買物客に対して対面で個別的に行った指導・助言を含む指導・助言データの、各情報を与える信号を、前記インターネットを介して、前記サーバー装置に送信する、前記イベント運営者側の、有資格者用コンピュータと、
を更に備えており、
前記サーバー装置は、前記有資格者用コンピュータより受信した前記各情報を与える信号に基づき、前記買物客の前記個人特定情報、前記PHRデータ、前記指導・助言データの各情報を、前記買物客の前記参加者番号に対応付けて、前記データベースの有資格者指導記録部内に蓄積・保有し、
前記買物客用携帯端末機は、前記インターネットを介して取得したアプリケーションソフトウェアの起動により、前記サーバー装置の前記健康管理ポータルサイトにアクセスすると、
前記サーバー装置は、当該アクセスに応じて、有資格者の指導情報と表示された釦の画像が描画された前記健康管理ポータルサイトの画面を、前記インターネットを介して、前記買物客用携帯端末機のディスプレイ上に電気的に表示し、
前記買物客用携帯端末機が前記釦の画像を選択する信号を前記サーバー装置へ送信したときには、
前記サーバー装置は、前記データベースの前記有資格者指導記録部内に蓄積されている前記買物客の前記指導・助言データの情報を、前記健康管理ポータルサイトの前記画面に表示させる
ことを特徴とする、からだポータルサイトシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康管理促進ビジネスモデルに関連する、からだポータルサイトシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘルスケアクラウド上に構築されるPHR処理装置のPHR蓄積部は、各個人の病院等に於ける電子カルテの情報又は健康診断結果等を集約して、これらの情報をパーソナルヘルスレコード(PHR)として患者ポータルに収集、蓄積する(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-6745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、各個人が、普段の日常生活に於ける活動を通じて、日常的に且つ気軽に、自己の健康に関する情報をチェック・認識して自発的に管理するシステムがビジネスモデルとして展開されていないのが、現実である。
【0005】
(発明の目的)
この発明はその様な問題点に鑑みて成されたものであり、その主目的は、1)各個人が日常生活に於ける活動を通じて、日常的に且つ手軽に乃至は気軽に、自己の健康に関する情報に接して自ら管理することが出来ると共に、2)上記情報を活用して他者による自己の健康管理を行うことが出来るシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主題に係る、からだポータルサイトシステムは、データベースを有し、健康管理ポータルサイトをインターネット上に電気的に提供するサーバー装置と、前記インターネットを介して前記サーバー装置に電気的に接続されており、商業施設に来訪した際に前記商業施設内のイベント会場に於いてイベント運営者により運営・開催されている健康管理イベントに参加した買物客が所有する買物客用携帯端末機と、前記買物客を特定するために前記買物客に対して割り当てられた参加者番号の情報が記載されていると共に、少なくとも前記買物客の性別、生年月日又は年齢、及び前記買物客用携帯端末機のEメールアドレスの情報を含む前記買物客の個人特定情報が記載されており、且つ、前記買物客より各種の情報を取得し、取得された前記各種の情報を電子化・蓄積化することに対する前記買物客の同意に関する、同意書を与える信号を、前記インターネットを介して、前記サーバー装置に直接送信する、前記イベント会場内に配設されている前記イベント運営者側の、買物客用コンピュータと、を備えており、前記サーバー装置は、前記買物客用コンピュータより送信された前記同意書を与える信号の受信に応じて、前記Eメールアドレスに基づき、前記同意書をEメールにより、前記インターネットを介して、前記買物客用携帯端末機へ送信し、前記買物客用携帯端末機は、前記Eメールにより受信した前記同意書の内容の全てに同意する旨の前記買物客の署名済みの同意書を与える信号を、前記インターネットを介して、前記サーバー装置へ送信し、前記サーバー装置は、前記買物客の署名済みの同意書を与える信号の受信に基づいて、前記買物客の署名済みの同意書内に記載されている前記買物客の前記個人特定情報を、前記買物客の前記参加者番号に対応付けて、前記データベース内に蓄積・保有し、入力部を有し、前記イベント会場に於いて前記買物客のPHRデータを計測し、当該計測によって得られた前記買物客のPHRデータを与える信号を、前記イベント運営者側の係員の操作を通じて前記入力部より前記係員によって入力される前記買物客の前記参加者番号と関連づけた上で、前記インターネットを介して、前記サーバー装置に送信するPHR計測機器と、前記イベント会場内に配設されており、(ア)前記買物客の主治医又は家庭医ではない第三者であり且つ医療関係の国家資格を有する有資格者の入力操作により入力される前記買物客の前記参加者番号、(イ)前記サーバー装置より送信されて来る前記参加者番号に対応する前記買物客の前記個人特定情報、(ウ)前記サーバー装置より送信されて来る前記参加者番号に対応する前記買物客の前記PHRデータ、及び、(エ)前記有資格者により書き込まれて入力される、前記買物客の前記主治医又は家庭医ではない前記有資格者が前記買物客の前記個人特定情報及び前記PHRデータに基づき前記イベント会場に於いて前記買物客に対して対面で個別的に行った指導・助言を含む指導・助言データの、各情報を与える信号を、前記インターネットを介して、前記サーバー装置に送信する、前記イベント運営者側の、有資格者用コンピュータと、を更に備えており、前記サーバー装置は、前記有資格者用コンピュータより受信した前記各情報を与える信号に基づき、前記買物客の前記個人特定情報、前記PHRデータ、前記指導・助言データの各情報を、前記買物客の前記参加者番号に対応付けて、前記データベースの有資格者指導記録部内に蓄積・保有し、前記買物客用携帯端末機は、前記インターネットを介して取得したアプリケーションソフトウェアの起動により、前記サーバー装置の前記健康管理ポータルサイトにアクセスすると、前記サーバー装置は、当該アクセスに応じて、有資格者の指導情報と表示された釦の画像が描画された前記健康管理ポータルサイトの画面を、前記インターネットを介して、前記買物客用携帯端末機のディスプレイ上に電気的に表示し、前記買物客用携帯端末機が前記釦の画像を選択する信号を前記サーバー装置へ送信したときには、前記サーバー装置は、前記データベースの前記有資格者指導記録部内に蓄積されている前記買物客の前記指導・助言データの情報を、前記健康管理ポータルサイトの前記画面に表示させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施の形態1に係る、からだポータルサイトシステムの構成を模式的に示す図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る、からだポータルサイトシステムの動作・機能を模式的に示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態1に係る、からだポータルサイトシステムの動作・機能を模式的に示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態1に係る、からだポータルサイトシステムに於ける保健師等用PCの画面を模式的に示す図である。
図5】本発明の実施の形態1に係る、からだポータルサイトシステムの動作・機能を模式的に示すブロック図である。
図6】本発明の実施の形態1に係る、からだポータルサイトシステムに於ける買物客のスマートフォンのディスプレイの画面を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施の形態1)
【0009】
<からだポータルサイトシステムの概要>
人が、日々の食料品・日用品を購入するためにスーパーマーケット等の商業施設に訪れることは、日常的な乃至は常態的な行動である。この様な「買物」で訪れる場所の一角に於いて健康状態を計測・管理してくれる「健康管理イベント」が開催されているならば、気軽に且つ定期的に当該イベントに参加してくれる人は、少なくないであろうと、推察される。斯かる観点に着眼して提案されるシステムに係る発明が、本願のビジネス関連発明である。
【0010】
即ち、本実施の形態に係る、からだポータルサイトシステムは、「買物」という日々行われる活動を通じてスーパーマーケット等で開催される「健康管理イベント」に参加した買物客が、当該イベントへの参加を重ねていくことで、自己の日々の健康状態に関する様々な医療情報(健康管理情報)を自己のスマートフォン等の携帯機器で以って日常的に認識し、管理(自己管理・他者管理)することを可能とするビジネスモデルを、一連の電気的処理によって実現するものである。
【0011】
<からだポータルサイトシステムの構成・動作>
図1は、インターネット10を介して各ハードウェア資源(構成要素)が種々の通信(送受信)・電気的処理を行う、からだポータルサイトシステム100の構成の一例を模式的に示すブロック図である。尚、図1に示される病院内コンピュータシステム20は、からだポータルサイトシステム100の外部の構成要素である。即ち、図1に示される通り、からだポータルサイトシステム100は、大要、本システムの中核を担うクラウド型サーバー装置1、各種のPHR計測機器(A,B,C)2,3,4、保健師等用PC(コンピュータ)(有資格者用コンピュータに該当。)5、買物客用PC(コンピュータ)6、イベント運営者用コンピュータ7、及び、イベントに参加した買物客が所有するスマートフォン8の各構成要素より成る。そして、クラウド型サーバー装置1は、本システムに於ける一連の電気的処理を制御・実行可能とするためのプログラムを有している。尚、本実施の形態では、クラウド型サーバー装置1が提供する上記のプログラムを、便宜上、図1に示される様に、アプリケーションソフトウェア14として表記する。以下では、上記のクラウド型サーバー装置1は、便宜上、単に「サーバー装置1」として記載される。このサーバー装置1は、ルーター1A、ルーター1Aに電気的に接続されるクラウド型サーバー1B、クラウド型サーバー1Bにより電気的に制御される記憶媒体であるデータベース1Cより成る。又、保健師等用PC5は、例えば、保健師、栄養士、看護師、医師等の、医療に関する国家資格を有する有資格者により操作・実行される「有資格者用コンピュータ」であり、本実施の形態では、一例として、タブレット端末機が用いられる。或いは、ノート型等のパーソナルコンピュータが、保健師等用PC5として用いられても良い。又、買物客用PC6は、イベント会場内のイベント運営者側の係員(以下、「係員」という。)とのやり取りを通じて、主にイベントに参加した買物客(参加者)によって操作される買物客(参加者)用のコンピュータであり、本実施の形態では、一例として、タブレット端末機が用いられる。又、イベント運営者用コンピュータ7は、イベント会場内又は/及びイベント会場外に配設された、イベント運営者により操作されるコンピュータであり、例えば、パーソナルコンピュータである。又、「買物客用携帯端末機」である買物客のスマートフォン8は、タブレット端末機又はパーソナルコンピュータに代替可能である。
【0012】
イベント運営者は、スーパーマーケット又はショッピングセンター(ショッピングモール)等の、日々の買物をする場所である商業施設内のイベント会場に於いて、定期的に又は非定期的に、その日の参加者の心身の健康状態を検査・指導助言・管理することを主目的とする「健康管理イベント」を、開催・運営する。更に、副次的な目的として、イベント運営者は、当該イベント会場に於いて、粉末ミルク(大人用)等の健康食品又はサプリメント等の健康関連商品を展示・販売していても良い。
【0013】
当該イベント会場内には、イベント参加者のPHR(Personal Health Record)データを計測する、各種のPHR計測機器2,3,4が配置されている。例えば、PHR計測機器として、身長計、体重計、血圧計、握力測定器、及び、体脂肪量,体脂肪率,筋肉量,体中の水分量等を計測する体組成計が、配置されている。これらのPHR計測機器2,3,4の内で、(A)群に属するPHR計測機器2は、計測により得られたPHRデータを与える信号を直接に加工した上で、インターネット10を介して、直接に、サーバー装置1のルーター1AへPHRデータを与える信号を送信可能な計測機器である。この(A)群に属するPHR計測機器2は、計測結果を表示する出力部16及び係員により操作される入力部17を有する。又、(B)群に属するPHR計測機器3は、計測により得られたPHRデータを与える信号を、有線又は無線の回線或いはインターネット10を介して、イベント運営者用コンピュータ7へ電気的に送信可能な計測機器である。この(B)群に属するPHR計測機器3もまた、計測結果を表示する出力部18及び係員により操作される入力部19を有する。又、(C)群に属するPHR計測機器4は、その出力部9に、計測により得られたPHRデータを表示可能な計測機器であり、PHR計測機器4の出力部9に表示されたPHRデータは、イベント運営者による入力操作を通じて、イベント運営者用コンピュータ7の記憶媒体(図示せず。)内に記憶される。
【0014】
今、スーパーマーケット等の商業施設に来訪した一人の買物客Aが、買物のついでに、当該商業施設内のイベント会場に於いてイベント運営者により運営・開催されている「健康管理イベント」に参加するものと、想定する(買物客A=参加者A)。最初のステップは、「買物客Aより各種の情報を取得し、取得された各情報を電子化・蓄積化すること」に対する買物客Aの同意・署名を得ることである。この一連の手続きを図2に模式的に示す。
【0015】
買物客用PC6は、「同意書」の画面にアクセスする等の、サーバー装置1との間で信号の送受信を行うためのアプリケーションソフトウェア14を、予めサーバー装置1より取得している。(1)先ず、係員は、買物客Aのイベント参加意思の確認を取るために、買物客用PC6を操作することで上記アプリケーションソフトウェア14を起動させる。これにより、サーバー装置1からの画面表示信号を受けて、買物客用PC6は、そのディスプレイ(図示せず。)上に、「同意書」の画面を表示する。この時点で、買物客用PC6の上記ディスプレイ上に表示された上記「同意書」には、買物客Aを特定するためにサーバー装置1によって自動的に買物客Aに割り当てられた「参加者番号」が記載されている。更に、係員は、買物客用PC6を操作することで買物客用PC6の画面上の上記「同意書」を印刷して、印刷された紙の同意書を買物客Aに手渡す。(2)その上で、係員は、買物客Aに対して、「買物客Aを特定する情報である個人特定情報を買物客用PC6の画面上に入力してもらった上で、イベント運営者がそれらの個人特定情報を電子化してデータベース内にデータとして蓄積・保有することに同意する。」旨の、買物客用PC6の画面上の「同意書」の該当記載部分及び/又は上記紙の同意書の該当記載部分を提示して、その旨の説明を行う。ここで、「個人特定情報」とは、例えば、個人の氏名、性別、生年月日、年齢、住所、買物客Aが保有するスマートフォン8の電話番号及びEメールアドレス等の、種々の個人に拘わる情報に該当する。この説明に対して、買物客Aは、上記個人特定情報の電子化・蓄積化に対する「同意」の意思表示を行ったものとする。(3)更に続けて、係員は、買物客Aに対して、「買物客Aに関して計測された各PHRデータの電子化及びそれらのPHRデータのデータベース内への蓄積・保有化に同意する。」旨の、買物客用PC6の画面上の「同意書」の該当記載部分及び/又は上記紙の同意書の該当記載部分を提示して説明を行う。この説明に対しても、買物客Aは、上記のPHRデータの電子化・蓄積化への「同意」の意思表示を行ったものとする。(4)更に引き続いて、係員は、買物客Aに対して、「イベント会場内の保健師等の有資格者がPHRデータ等に基づいて買物客Aに対して行う指導・助言等の説明に関する情報を電子化してデータベース内にデータとして蓄積・保有することに同意する。」旨の、買物客用PC6の画面上の「同意書」の該当記載部分及び/又は上記紙の同意書の該当記載部分を提示して説明を行う。この説明に対しても、買物客Aは、上記の保健師等の指導・助言等の情報の電子化・蓄積化への「同意」の意思表示を行ったものとする。(5)更に引き続いて、係員は、買物客Aに対して、「買物客Aが通院している病院の病院名及び当該病院の診察券に記載されている買物客Aの診察券番号の各情報を電子化してデータベース内にデータとして蓄積・保有することに同意する。」旨の、買物客用PC6の画面上の「同意書」の該当記載部分及び/又は上記紙の同意書の該当記載部分を提示して説明を行う。この説明に対しても、買物客Aは、上記の病院名及び診察券番号の各情報の電子化・蓄積化への「同意」の意思表示を行ったものとする。(6)そこで、係員は買物客用PC6を買物客Aに手渡し、買物客Aは、買物客用PC6の画面上の「同意書」内の各欄に、上記の個人特定情報の各々、上記の病院名・診察券番号、並びに、自己が選択したユーザーID及びパスワードの各情報を、順次に入力する。
【0016】
上記入力作業後に買物客Aより買物客用PC6を手渡された係員は、買物客用PC6を操作する。その結果、買物客用PC6は、アプリケーションソフトウェア14に基づき、画面上の上記「同意書」を与える信号を、電子署名付きの信号とした上で、インターネット10を介して、サーバー装置1へ送信する。この送信信号の受信に応じて、サーバー装置1のクラウド型サーバー1Bは、上記電子署名の照合の後に、上記信号が与える「同意書」に入力されている買物客Aの氏名及びスマートフォン8のEメールアドレスに基づき、上記の「同意書」を与えるEメールの信号を、ルーター1A及びインターネット10を介して、買物客Aのスマートフォン8へ送信する。
【0017】
買物客Aは、メールボックスより上記Eメール信号を受信したスマートフォン8の画面上に表示される上記「同意書」の各事項を確認し、最終的に当該「同意書」に記載の内容の全てに同意する場合には、上記「同意書」内に表示されている「署名」釦をタッチ操作により押す。買物客Aの当該タッチ操作に応じて、スマートフォン8は、〇年〇月〇日〇時〇分〇秒に同意書の内容全てに同意する旨の買物客Aの「署名」済みの「同意書」を与える信号を、インターネット10を介して、サーバー装置1に送信する。その結果、クラウド型サーバー1Bは、〇年〇月〇日〇時〇分〇秒付けの買物客Aの同意・署名済みの「同意書」を与える信号を受信して、買物客Aの当該同意書を正式に登録する。即ち、クラウド型サーバー1Bは、当該「同意書」内に入力されている買物客Aの上記個人特定情報の全て、上記病院名・診察券番号、及び、上記ユーザーID及びパスワードの各情報を、買物客Aの上記参加者番号に対応付けて、データベース1C内に蓄積・保有する。
【0018】
そして、クラウド型サーバー1Bは、買物客用PC6から送信された電子署名付きの受取信号に応じて、当該電子署名の照合の後、上記〇年〇月〇日〇時〇分〇秒付けの買物客Aの同意・署名済みの「同意書」を与える信号を、買物客用PC6へ送信する。当該信号の受信後、係員による買物客用PC6の操作により、買物客用PC6は上記〇年〇月〇日〇時〇分〇秒付けの買物客Aの同意・署名済みの「同意書」を印刷し、係員は印刷済みの紙の「同意書」を買物客Aに手渡す。これにより、買物客Aの参加意思を確認するための一連の同意・署名処理が終了する。
【0019】
次の段階では、買物客Aは、係員の誘導の下、イベント会場内に配置されている各(A)、(B),(C)群に属するPHR計測機器2,3,4を順次に用いて、自己の各PHRデータを順次に計測する。その際に、係員は、(A)群及び(B)群に属する各PHR計測機器2,3の入力部17,19を操作して、買物客Aの参加者番号の情報を計測前に(A)群及び(B)群のPHR計測機器2,3内に入力しておく。その結果、各(A)、(B),(C)群に属するPHR計測機器2,3,4の各々は、計測されたPHRデータを、その出力部16,18,9に表示する。
【0020】
その上で、図1及び図3に示される通り、(A)群に属するPHR計測機器2は、買物客Aの参加者番号と関連付けられた買物客Aの計測されたPHRデータを与える信号を、インターネット10を介して、サーバー装置1のルーター1Aに直接に送信する。そして、クラウド型サーバー1Bは、ルーター1Aに於いて受信した買物客AのPHRデータを与える信号に基づき、買物客AのPHRデータを買物客Aの参加者番号に対応付けてデータベース1CのPHR部11内に蓄積・保有する。
【0021】
又、図1及び図3に示される通り、(B)群に属するPHR計測機器3は、買物客Aの参加者番号と関連付けられた買物客Aの計測されたPHRデータを与える信号を、有線又は無線の回線を通じて或いはインターネット10を介して、イベント運営者用コンピュータ7へ送信する。斯かる信号の受信後、イベント運営者用コンピュータ7は、予めサーバー装置1より取得して保存しているアプリケーションソフト14に基づき、買物客Aの参加者番号と関連付けられた買物客AのPHRデータを与える信号を、インターネット10を介して、サーバー装置1のルーター1Aに送信する。その際、必要性に応じて、イベント運営者用コンピュータ7は、受信した買物客Aの計測されたPHRデータを、サーバー装置1への送信前に、加工処理を行う。そして、クラウド型サーバー1Bは、イベント運営者用コンピュータ7よりルーター1Aで受信した買物客AのPHRデータを与える信号に基づき、(B)群に属するPHR計測機器3により計測された買物客AのPHRデータを、買物客Aの参加者番号に対応付けて、データベース1CのPHR部11内に蓄積・保有する。
【0022】
又、図1及び図3に示される通り、(C)群に属するPHR計測機器4は、その計測値を出力部9に表示するので、係員は、出力部9に表示された買物客AのPHRデータを、買物客Aの参加者番号に対応付けて、イベント運営者用コンピュータ7に入力する。そして、イベント運営者用コンピュータ7は、必要性に応じて買物客AのPHRデータを加工処理し、アプリケーションソフト14に基づき、買物客Aの参加者番号と関連付けられた、(C)群に属するPHR計測機器4により計測された買物客AのPHRデータを与える信号を、インターネット10を介して、サーバー装置1のルーター1Aに送信する。クラウド型サーバー1Bは、イベント運営者用コンピュータ7よりルーター1Aで受信した買物客AのPHRデータを与える信号に基づき、(C)群に属するPHR計測機器3により計測された買物客AのPHRデータを、買物客Aの参加者番号に対応付けて、データベース1CのPHR部11内に蓄積・保有する。
【0023】
PHRデータの計測後、引き続いて、買物客Aは、イベント会場に於いて、保健師等の有資格者が計測後の各種PHRデータ及び性別・年齢等の個人特定情報に基づいて買物客に対して個別的に行う指導・助言の説明を、受ける。その説明の際に保健師等の有資格者が使用する保健師等用PC5は、予めサーバー装置1より取得したアプリケーションソフト14を、その記憶部内に保存しており、当該アプリケーションソフト14の起動・指令に基づき以下の電気的処理を実行する。即ち、保健師等用PC5は、有資格者による買物客Aの参加者番号の入力・データ送信の操作に応じて、データベース1Cの保健師等指導記録部13内に蓄積・保有されている買物客Aに関する保健師等指導・助言データを、サーバー装置1より入手し、当該データを同PC5の画面上に表示する。その際の保健師等用PC5の画面5Sの表示を模式的に示す図が、図4である。この保健師等用PC5の画面5Sに表示される保健師等指導・助言データの各情報は、図4に例示される様に、予めテンプレート化されている。そして、サーバー装置1は、既に、買物客Aの参加者番号、当該参加者番号に対応付けられた個人特定情報の各情報及び各PHRデータをデータベース1C内に保存・管理している。従って、サーバー装置1より保健師等用PC5に返信される保健師等指導・助言データを与える信号は、買物客Aの保健師等指導・助言データのみならず、買物客Aの参加者番号、個人特定情報の各情報(少なくとも買物客Aの性別及び生年月日乃至は年齢の情報を含む。)及び、各PHRデータを含んでいる。そのため、保健師等用PC5の画面5S上の表示部5Aには買物客Aの参加者番号が表示され、画面5S上の表示部5Bには買物客Aの個人特定情報が表示され、画面5S上の表示部5Cには買物客Aの各PHRデータが表示される。ここで、買物客Aは初参加者であるため、画面5S上の表示部5Dには、買物客Aに対する保健師等指導・助言データは表示されておらず、表示部5Dは空欄となっている。尚、買物客Aがリピーターの参加者である場合には、少なくとも前回イベント時に於ける買物客Aに対する保健師等指導・助言データが、表示部5Dに表示される。そこで、保健師等の有資格者は、保健師等用PC5の画面5S上に表示されている各情報に基づき、買物客Aに対する適切な指導・助言を行う。買物客Aに対する指導・助言の説明後、当該有資格者は、当該指導・助言の内容を、買物客Aに対する保健師等指導・助言データとして、画面5S上の表示部5D欄に書き込んで、保健師等用PC5に入力する。その上で、当該有資格者は、画面5S上の送信釦5Eをタッチする。斯かる操作に応じて、保健師等用PC5は、画面5S上の各表示部5A~5Dに表示された各データを、即ち、買物客Aの参加者番号、個人特定情報、及び各PHRデータと共に、買物客Aに対する保健師等指導・助言データを与える信号を、サーバー装置1へと送信する。サーバー装置1は、保健師等用PC5より受信した上記信号に基づき、買物客Aの参加者番号に対応付けられた、買物客Aの個人特定情報、各PHRデータ、及び、指導・助言データの各情報の一式を、そのデータベース1Cの保健師等指導記録部13内に蓄積・保有・管理する。
【0024】
今、買物客Aが今回で参加回数が2回目以上となるリピーターの参加者である場合には、以下に記載の各電気的処理が実行される。先ず、イベント会場に於いて、買物客Aに対する、各(A)、(B),(C)群に属するPHR計測機器2,3,4による、今回時に於けるPHRデータの計測が実行される。そして、今回、新たに計測された買物客Aの各PHRデータの計測値は、既述した通りの電気的処理により、買物客Aの参加者番号に対応付けられた上で、サーバー装置1のデータベース1CのPHR部11及び保健師等指導記録部13内に蓄積・保存・管理される。次に、保健師等の有資格者による買物客Aに対する指導・助言の説明が成される。そのために、本日の担当の有資格者は、保健師等用PC5を既述した通りに操作して、保健師等用PC5より、サーバー装置1へ要求信号を送信する。この要求信号を受信して、サーバー装置1は、そのデータベース1Cの保健師等指導記録部13内に蓄積・保存されている、買物客Aの参加者番号、個人特定情報、少なくとも前回時及び今回時又は今回時に計測された各PHRデータ、及び、少なくとも前回時の指導・助言データ又は空欄の指導・助言データの各情報を与える、買物客Aに対する保健師等指導・助言信号を、保健師等用PC5に送信する。斯かる信号の受信に応じて、保健師等用PC5は、その画面5S上の各表示部5A,5B,5C、5Dの各々に、買物客Aの参加者番号、個人特定情報、少なくとも前回時及び今回時又は今回時に計測された各PHRデータ、及び、少なくとも前回時の又は空欄の指導・助言データを表示する。そこで、有資格者は、この画面5S上の各表示部5A,5B,5C、5Dの表示データに基づき、買物客Aに対する今回時の指導・助言を行うと共に、当該今回時の指導・助言の内容を保健師等用PC5の画面5S上の表示部5Cに電気的に書き込んで保健師等用PC5内に入力する。その上で、有資格者による画面5S上の送信釦5Eのタッチ操作に応じて、保健師等用PC5は、買物客Aの参加者番号に対応された、買物客Aの個人特定情報、少なくとも前回時及び今回時又は今回時に計測された各PHRデータ、及び、少なくとも前回時及び今回時の又は今回時の指導・助言データの各情報を与える「更新信号」を、サーバー装置1に送信する。斯かる更新信号の受信に応じて、サーバー装置1は、買物客Aの参加者番号に対応付けされた、買物客Aの個人特定情報、少なくとも今回時に計測された各PHRデータ、及び、少なくとも今回時の指導・助言データの各情報に、そのデータベース1Cの保健師等指導記録部13内に既に蓄積・保存されている情報乃至はデータを書き改めて、蓄積・保存する。前回時又はそれよりも過去の時点での、PHRデータ及び指導・助言データの各々の情報に関しては、当該更新処理により、全ての情報が消去されても良いし、或いは、その一部又は全部の情報が残されても良い。この電気的処理により、サーバー装置1は、データベース1Cの保健師等指導記録部13内のデータの更新処理を完了させる。
【0025】
又、サーバー装置1は、インターネット10を介して、本システム100の外部システムである病院内コンピュータシステム20との間で、電子カルテのデータ又は情報を与える信号(電子カルテ信号)の送受信を行う。斯かるサーバー装置1と病院内コンピュータシステム20間の「電子カルテ信号」の送受信は、所定の設定時間が経過する毎に実行される「バッチ処理」によって行われる。
【0026】
ここで、病院内コンピュータシステム20は、図1に示される通り、大要、外部のインターネット10との間で信号の送受信を行うルーター21と、DMZ(DeMilitarized Zone)22内に配設されたWebサーバー23と、Webサーバー23と送受信する院内ネットワーク26とを、有する。このWebサーバー23は、インターネット10を介した、サーバー装置1への電子カルテ信号の各送信に関する「送信履歴情報」を有している。そして、院内ネットワーク26は、院内サーバー(図示せず。)、コンピュータ25、及び、当該病院に通院又は入院している各患者の電子カルテのデータ(情報)が蓄積・保有されているデータベース24を有している。
【0027】
図5に例示される通り、先ず、サーバー装置1は、インターネット10を介して、病院内コンピュータシステム20のWebサーバー23に対して、買物客Aが通院する病院名及び診察券番号を与える信号と共に、買物客Aに該当する患者の電子カルテに記載されている情報を与える電子カルテ信号を、サーバー装置1へ送信する様に要求する「電子カルテ要求信号」を送信する。ここで、電子カルテに記載されている情報乃至はデータとは、ア)患者に処方された処方箋(処方薬)の情報、イ)医者が診察時に記載した文章の情報、ウ)患者の血液検査の情報等の患者の検体検査の情報、及び、エ)予約情報等を含むデータであるが、少なくともア)の処方箋(処方薬)の情報を含むものである。上記「電子カルテ要求信号」の受信に応じて、院内ネットワーク26内のコンピュータ25は、データベース24内に蓄積されている最新の買物客Aに対応する電子カルテのデータ(情報)を取り出し、抽出された当該電子カルテのデータを与える電子カルテ信号をWebサーバー23へ送信する。Webサーバー23は、ルーター21及びインターネット10を介して、院内ネットワーク26より受信した上記電子カルテ信号を、サーバー装置1へと送信する。そうすると、サーバー装置1は、病院内コンピュータシステム20内のWebサーバー23より受信した買物客Aに対応する電子カルテ信号に基づき、当該電子カルテに記載されているデータ(情報)を、買物客Aの参加者番号に対応付けて、データベース1Cの電子カルテ部12内に蓄積・保有する。
【0028】
買物客Aは、スマートフォン8を操作して、スマートフォン8の専用サイトから、予め当該専用サイトに登録されているアプリケーションソフト14を、インターネット10を介して、取得(ダウンロード及びインストール)する。その上で、買物客Aはその操作により上記アプリケーションソフトウェア14を起動させ、スマートフォン8はクラウド型サーバー1Bより提供される健康管理ポータルサイト15にアクセスする。その際に、買物客AのユーザーID及びパスワードを入力する画面が、サーバー装置1より、スマートフォン8のディスプレイ8A上に表示される。そこで、買物客Aの入力操作に応じて、スマートフォン8は、買物客AのユーザーID及びパスワードを与える信号をサーバー装置1側へ送信する。当該ユーザーID及びパスワードの受信に応じて、クラウド型サーバー1Bは、インターネット10を介して、スマートフォン8のディスプレイ8A上に健康管理ポータルサイト15の画面を表示させる信号を、スマートフォン8に送信する。これにより、スマートフォン8は、そのディスプレイ8A上に、例えば図6に模式的に示される様な健康管理ポータルサイト15の画面を表示する。即ち、サーバー装置1のクラウド型サーバー1Bは、当該アクセスに応じて、少なくとも、PHR情報に関するアイコン群(少なくとも1個のアイコン。)を含む第1釦15A、電子カルテ情報に関するアイコン群(少なくとも1個のアイコン。)を含む第2釦15B、保健師等の指導情報に関するアイコン群(少なくとも1個のアイコン。)を含む第3釦15C、及び、病院の予約に関するアイコンを含む第4釦15Dの各画像が描画された健康管理ポータルサイト15の画面を、スマートフォン8のディスプレイ8A上に電気的に表示させる。そこで、買物客Aの選択操作に応じて、スマートフォン8が第1釦15A内の或るアイコンの画像を選択する信号をサーバー装置1側へ送信したとする。このときには、クラウド型サーバー1Bは、データベース1C内に蓄積されている、当該アイコン画像に対応する買物客Aの最新のPHRデータを与える信号を、スマートフォン8のディスプレイ8A上の健康管理ポータルサイト15の画面上に表示させる。又は、買物客Aの選択操作に応じて、スマートフォン8が第2釦15B内の或るアイコンの画像を選択する信号をサーバー装置1側へ送信したとする。このときには、クラウド型サーバー1Bは、データベース1C内に蓄積されている、当該アイコン画像に対応する買物客Aの最新の電子カルテに記載されている情報を与える信号を、スマートフォン8のディスプレイ8A上の健康管理ポータルサイト15の画面上に表示させる。或いは、買物客Aの選択操作に応じて、スマートフォン8が第3釦15C内の或るアイコンの画像を選択する信号をサーバー装置1側へ送信したとする。このときには、クラウド型サーバー1Bは、データベース1C内に蓄積されている、当該アイコン画像に対応する買物客Aの最新の指導・助言データ(情報)を与える信号を、スマートフォン8のディスプレイ8A上の健康管理ポータルサイト15の画面上に表示させる。尚、クラウド型サーバー1Bは、過去の時点でのPHRデータ、電子カルテの情報、及び/又は指導・助言データ(情報)を与える信号を、更新後の最新の乃至は現時点でのPHRデータ、電子カルテの情報、及び/又は指導・助言データ(情報)と共に、スマートフォン8のディスプレイ8A上の健康管理ポータルサイト15の画面上に表示させても良い。又、買物客Aの選択操作に応じて、スマートフォン8が第4釦15D内のアイコンの画像を選択する信号をサーバー装置1側へ送信したとする。このときには、クラウド型サーバー1Bは、病院での診察の予約をするための画面を与える信号を、スマートフォン8のディスプレイ8A上の健康管理ポータルサイト15の画面上に表示させる。この場合、買物客Aは、健康管理ポータルサイト15の画面上に表示されている「病院名」、「診察科」及び「予約日」の各欄に入力し、更に、診察可能(〇)・診察不可(×)の時間枠を与える「予約枠」の欄に於いて自己が希望する時間枠を選択し、スマートフォン8は買物客Aの診察の予約に関する信号をサーバー装置1へ送信する。サーバー装置1は、受信した買物客Aの診察の予約に関する信号を病院内コンピュータシステム20側へ送信し、買物客Aの診察の予約の情報は院内ネットワーク26に於いて登録される。その結果、買物客Aは、自己が希望する、通院している病院での次回の診察の予約を、健康管理ポータルサイト15の画面上の操作によって行うことが出来る。
【0029】
<からだポータルサイトシステムの利点>
本システムにより、各個人は、自己のスマートフォンを利用することで、日常生活に於ける活動を通じて、日常的に且つ手軽に、自己の健康に関する情報に接して自ら管理することが出来る。即ち、各個人は、日々の生活に於いて日常的に行われる買物の際にないしは買物のついでに健康管理イベントに参加することで、自己の健康関連情報を日常的に管理することが出来る。更に詳述すれば、次の通りである。
【0030】
1)買物客は、健康管理イベントの参加後に、スマートフォンのディスプレイ上に表示される健康管理ポータルサイトに日々アクセス・閲覧することで、自己の現時点でのPHRデータ及び/或いは過去の履歴データを把握し、管理することが出来る。
【0031】
2)買物客は、健康管理イベントの参加後に、スマートフォンのディスプレイ上に表示される健康管理ポータルサイトに日々アクセス・閲覧することで、自己の現時点での電子カルテに記載された情報及び/或いは過去の履歴情報を把握し、管理することが出来る。
【0032】
3)買物客は、健康管理イベントの参加後に、スマートフォンのディスプレイ上に表示される健康管理ポータルサイトに日々アクセス・閲覧することで、自己の現時点での保健師等の指導・助言データ(情報)及び/或いは過去の履歴情報を把握し、管理することが出来る。
【0033】
4)買物客は、日々の生活の中で、買物のついでに且つ気軽に健康管理イベントに参加することで、保健師等の医療関係の専門家である他者による自己の健康管理を行ってもらうことが出来る。
【0034】
5)買物客は、健康管理イベントの参加後に、自己が通院している病院に於ける次回の診察の予約を、健康管理ポータルサイト15の画面上で行うことが出来る。
【0035】
(変形例)
1)既述の通り、「買物客用携帯端末機」は、スマートフォン8に代えて、タブレット端末機であっても良い。
【0036】
2)イベント会場に配置されるPHR計測機器は、(A)群に属するPHR計測機器2のみであっても良い。或いは、(A)群に属するPHR計測機器2及び(B)群に属するPHR計測機器3のみが配設されても良いし、(A)群に属するPHR計測機器2及び(C)群に属するPHR計測機器4のみが配設されても良い。
【0037】
3)既述の通り、保健師等用PC5として、タブレット端末機に代えて、ノート型パソコンの様なパーソナルコンピュータであっても良い。
【0038】
4)スマートフォン8のディスプレイ8A上の健康管理ポータルサイト15の画面には、PHRデータに関する情報と電子カルテのデータに関する情報のみが表示されても良いし、或いは、少なくとも保健師等の指導・助言データに関する情報のみが表示されることとしても良い。
【0039】
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正及び/又は変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、例えば、スーパーマーケット等の商業施設に来訪した際に当該商業施設内で開催されている健康管理イベントに参加した買物客のスマートフォン等の携帯機器に対して、当該買物客の健康管理に関する種々の情報を送信する、からだポータルサイトシステムに適用して好適である。
【符号の説明】
【0041】
100 からだポータルサイトシステム
1 クラウド型サーバー装置(サーバー装置)
1A ルーター
1B サーバー
1C データベース
2 (A)群に属するPHR計測機器
3 (B)群に属するPHR計測機器
4 (C)群に属するPHR計測機器
5 保健師等用PC
6 買物客用PC
7 イベント運営者用コンピュータ
8 買物客Aのスマートフォン
10 インターネット
20 病院内コンピュータシステム
21 ルーター
図1
図2
図3
図4
図5
図6