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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-13
(45)【発行日】2023-03-22
(54)【発明の名称】無線通信システムおよび受信機
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20230314BHJP
   H04W 4/00 20180101ALI20230314BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W4/00 111
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018075424
(22)【出願日】2018-04-10
(65)【公開番号】P2019186747
(43)【公開日】2019-10-24
【審査請求日】2021-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】501398606
【氏名又は名称】富士通コンポーネント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】早川 和美
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-318917(JP,A)
【文献】国際公開第2010/116416(WO,A1)
【文献】特開2004-032462(JP,A)
【文献】特開2012-165043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 72/0446
H04W 4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信機と、受信機とを備える無線通信システムであって、
前記複数の送信機の各々は、
送信間隔情報および送信カウントを含むブロードキャストデータを、所定の送信間隔で複数回ブロードキャストする送信部
を備え、
前記受信機は、
前記ブロードキャストデータを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記ブロードキャストデータに含まれる前記送信間隔情報および前記送信カウントと、前記受信部による前記ブロードキャストデータの受信タイミングとに基づいて、下記数式(1)により、前記複数の送信機の各々について、前記ブロードキャストデータの初回送信タイミングを判定する判定部と
を備えることを特徴とする無線通信システム。
初回送信タイミング=受信タイミング-送信間隔×送信カウント・・・(1)
【請求項2】
前記判定部は、
前記複数の送信機の各々の前記初回送信タイミングに基づいて、前記複数の送信機の各々について、前記ブロードキャストデータを初回送信した順位をさらに判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記受信機は、
前記複数の送信機の各々について、最初に前記ブロードキャストデータが受信されるまでに要した前記送信カウントを記憶する記憶部
をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
【請求項4】
前記複数の送信機の各々について、前記記憶部に記憶されている複数の前記送信カウントの平均値を算出する平均値算出部
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
【請求項5】
前記平均値が所定の閾値以上である前記送信機に対し、前記送信間隔情報が短くなるように、前記送信間隔情報を変更する設定値変更部
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
【請求項6】
複数の送信機と、受信機とを備える無線通信システムに用いられる受信機であって、
前記受信機は、
前記送信機からのブロードキャストデータを受信する受信部と、
前記受信部が受信したブロードキャストデータに含まれる送信間隔情報および送信カウントと、前記受信部による前記ブロードキャストデータの受信タイミングとに基づいて、下記数式(1)により、各送信機によるブロードキャストデータの初回送信タイミングを判定する判定部と
を備えることを特徴とする受信機。
初回送信タイミング=受信タイミング-送信間隔×送信カウント・・・(1)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムおよび受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
データの送信に失敗した場合に、送信データを再送信する技術が知られている(例えば、下記特許文献1,2参照)。このような技術では、送信機から受信機へ送信成功信号を送信することにより、データ送信に成功したことを送信機が確認できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-49852号公報
【文献】特開2000-209358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の送信機の各々から所定のデータを含むデータをブロードキャストし、ブロードキャストデータを受信機が受信することにより、受信機が各送信機から所定のデータを収集する技術が知られている。この技術によれば、送信機と受信機との間でデータの送信成功確認を行う必要がないため、比較的簡易な構成により送信機から受信機へデータを送信することが可能である。
【0005】
通信状況等の影響により、送信機からブロードキャストされたデータを受信機が受信できない場合がある。2種類の通信プロトコルによるデータ受信の受付を時分割で交互に行う受信機では、一方の通信プロトコル(無線LANプロトコル)によるデータ受信を行っている際に、送信機から他方の通信プロトコル(BLEプロトコル)によって送信されたデータを受信することができない。また、1種類の通信プロトコルによるデータ受信を一定間隔で行うことで消費電力を軽減するような受信機では、データ受信を行わない時間帯が生じ、この時間帯にはブロードキャストデータを受信できない。
【0006】
送信機から同一のブロードキャストデータを複数回送信することで、ブロードキャストデータを受信機が受信できる。しかし、複数の送信機からブロードキャストデータを複数回送信する場合、各送信機でのブロードキャストデータの初回送信タイミングを受信機で正確に判定できない虞がある。受信機は、送信機から最初にブロードキャストデータを受信したタイミングを初回送信タイミングとみなしてしまうからである。例えば、受信機がある送信機から送信された1回目および2回目のブロードキャストデータを受信できず、3回目のブロードキャストデータを受信できた場合、3回目のブロードキャストデータの受信タイミングを初回送信タイミングとみなしてしまう。このように、各送信機の各々の初回送信タイミングを正確に把握できないため、初回送信タイミングが重要視されるシステムに適用することは困難であった。
【0007】
本発明は、複数の送信機のブロードキャストデータの初回送信タイミングを受信機側で正確に判定できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の無線通信システムは、複数の送信機と、受信機とを備える無線通信システムであって、前記複数の送信機の各々は、送信間隔情報および送信カウントを含むブロードキャストデータを、所定の送信間隔で複数回ブロードキャストする送信部を備え、前記受信機は、前記ブロードキャストデータを受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記ブロードキャストデータに含まれる前記送信間隔情報、前記送信カウント、および受信タイミングに基づいて、前記複数の送信機の各々について、前記ブロードキャストデータの初回送信タイミングを判定する判定部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の送信機の各々について、ブロードキャストデータの初回送信タイミングを、受信機側で正確に判定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係る無線通信システムのシステム構成を示す図である。
図2】第1実施形態に係る受信機のハードウェア構成を示す図である。
図3】第1実施形態に係る送信機のハードウェア構成を示す図である。
図4】第1実施形態に係る受信機および送信機の機能構成を示すブロック図である。
図5】第1実施形態に係る送信機による処理の手順を示すフローチャートである。
図6】第1実施形態に係る受信機による処理の手順を示すフローチャートである。
図7】第1実施形態に係る一の送信機からのブロードキャストパケットの送受信タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
図8】第1実施形態に係る複数の送信機からのブロードキャストパケットの送受信タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
図9】第1実施形態に係るブロードキャストパケットのデータ構成を示す図である。
図10】第2実施形態に係る受信機および送信機の機能構成を示すブロック図である。
図11】第2実施形態に係る記憶部に記憶される送信カウントを示す図である。
図12】第2実施形態に係る設定値変更部による送信間隔の値の変更例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔第1実施形態〕
以下、図1図9を参照して、第1実施形態について説明する。
【0012】
(無線通信システム10のシステム構成)
図1は、第1実施形態に係る無線通信システム10のシステム構成を示す図である。図1に示すように、無線通信システム10は、受信機100(親機)と複数の送信機200(子機)とを備えて構成されている。無線通信システム10は、受信機100により各送信機200から無線通信によって位置情報等の各種情報を収集し、収集された情報に基づいて各受信機100の位置表示などを行うことができる。受信機100としては、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末が挙げられる。送信機200としては、例えば人物や移動体に装着される無線タグが挙げられる。また、本実施形態では、受信機100と送信機200との間の無線通信方式としてBLEプロトコルを用いている。例えば、無線通信システム10は、各送信機200の位置をビーコン信号によって受信機100に通知するビーコンシステムに適用することができる。
【0013】
各送信機200は、ブロードキャストパケット(「ブロードキャストデータ」の一例)を用いて各種情報を受信機100へ送信する。各送信機200は、受信機100に対する各種情報の送信に関し、ブロードキャストパケットをブロードキャストするだけでよい。一方、受信機100は、各送信機200からの各種情報の受信に関し、単に各送信機200からブロードキャストされたブロードキャストパケットを受信するだけでよい。これにより、本実施形態の無線通信システム10は、受信機100および各送信機200において、データの送信成功確認を行うことなく、比較的簡易な構成により、各送信機200から受信機100へ各種情報を送信することが可能である。
【0014】
(受信機100ハードウェア構成)
図2は、第1実施形態に係る受信機100のハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、受信機100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)107、無線通信用の無線I/F(Inter Face)103、表示制御回路104、およびタイマ105を備えて構成されている。これらの各ハードウェアは、BUS106によって、互いに接続されている。
【0015】
CPU101は、ROM102に記憶された各種処理プログラムを実行することにより、受信機100が備えるブロードキャストパケット受信、初回送信タイミングの判定などの各種機能を実現する。ROM102は、CPU101が実行する各種処理プログラムを記憶する。また、ROM102およびRAM107は、CPU101が各種処理プログラムを実行する際に用いる各種データを記憶する。なお、受信機100の電源が切られた際に保持しなければならないデータはROM102に記憶し、電源が切られ消失しても良いデータはRAM107に記憶する。
【0016】
無線I/F103は、無線通信によるデータの受信を制御する。無線I/F103は、BLEプロトコルにより各送信機200から送信されたブロードキャストパケットを受信する。また、無線I/F103は、無線LANプロトコルにより外部機器から送信されたデータを受信する。なお、無線I/F103は、同一の周波数帯域(例えば、2.4GHz帯)を使用してBLEプロトコルによるデータ受信と無線LANプロトコルによるデータ受信とを時分割で交互に行うことが可能である。
【0017】
表示制御回路104は、受信機100に接続されたディスプレイ110による各種表示を制御する。タイマ105は、計測開始タイミングからの経過時間を計測する。
【0018】
(送信機200のハードウェア構成)
図3は、送信機200のハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、送信機200は、CPU201、ROM202、RAM207、無線I/F203、シリアル通信用の通信I/F204、およびタイマ205を備えて構成されている。これらの各ハードウェアは、BUS206によって互いに接続されている。
【0019】
CPU201は、ROM202に記憶された各種処理プログラムを実行することにより、送信機200が備えるブロードキャストパケット送信などの機能を実現する。ROM202は、CPU201が実行する各種処理プログラムを記憶する。また、ROM202およびRAM207は、CPU201が各種処理プログラムを実行する際に用いる各種データを記憶する。送信機200の電源が切られた際に保持しなければならないデータはROM202に記憶し、電源が切られ消失しても良いデータはRAM207に記憶する。
【0020】
無線I/F203は、ブロードキャストパケットの送信を制御する。無線I/F203は、BLEプロトコルによりブロードキャストパケットをブロードキャストする。
【0021】
通信I/F204は、送信機200に接続されたホスト端末210とのシリアル通信を制御する。タイマ205は、計測開始タイミングからの経過時間を計測する。
【0022】
(受信機100および送信機200の機能構成)
図4は、受信機100および送信機200の機能構成を示すブロック図である。
【0023】
図4に示すように、送信機200は、主制御部211、計測部212、作成部213、送信部214、および記憶部215を備えている。
【0024】
主制御部211は、送信機200の処理全体を制御する。
【0025】
計測部212は、送信部214がブロードキャストパケットを送信してからの経過時間を計測する。計測部212は、送信部214がブロードキャストパケットを送信する毎に計測値をリセットし、経過時間の計測を再開する。
【0026】
作成部213は、送信部214によってブロードキャストされるブロードキャストパケットを作成する。作成部213は、受信機100へ送信すべき位置情報などの情報に加えて、送信間隔情報および送信カウントを含むブロードキャストパケットを作成する。作成部213は、送信部214が最初に送信するブロードキャストパケットには送信カウントとして「0」を含め、送信間隔情報として所定の送信間隔(例えば、「100ms」)を含める。以降、作成部213は、送信部214によってブロードキャストパケットが1回送信される毎に、送信カウントを「1」ずつ増加する。
【0027】
送信部214は、作成部213が作成したブロードキャストパケットを、BLEプロトコルにより無線I/F203を介してブロードキャストする。送信部214は、ブロードキャストパケットを所定の送信間隔(例えば、「100ms」)で複数回繰り返しブロードキャストする。なお、送信部214によるブロードキャストパケットの送信はその最大送信カウントが予め定められている。
【0028】
記憶部215は、送信機200に関する送信間隔情報および最大送信カウントを記憶する。記憶部215に記憶される送信間隔情報および最大送信カウントは、作成部213および送信部214によって読み出され、ブロードキャストパケットの作成および送信に用いられる。なお、送信間隔および最大送信カウントは送信機200毎に個別の値を設定することが可能である。例えば、送信間隔を比較的長めに設定することで、ブロードキャストパケットの送信頻度を抑制することができるため、送信機200における消費電力を抑制することができる。
【0029】
送信機200が備える各機能のうち、主制御部211、作成部213、および送信部214の機能は、ROM202に記憶されている処理プログラムをCPU201が実行することによって実現される。また、計測部212はタイマ205によって実現される。また、記憶部215は例えばROM202である。
【0030】
図4に示すように、受信機100は、主制御部121、計測部122、受信部123、判定部124、および表示制御部125を備えている。
【0031】
主制御部121は、受信機100の処理全体を制御する。
【0032】
計測部122は、計測開始タイミングからの経過時間を計測する。計測開始タイミングとしては、受信機100の起動、所定のアプリケーションの起動、所定のアプリケーションによって計測開始が指示されたタイミング等が挙げられるが、これらに限らない。
【0033】
受信部123は、各送信機200からブロードキャストされたブロードキャストパケットを、BLEプロトコルにより無線I/F103を介して受信する。
【0034】
判定部124は、各送信機200について、ブロードキャストパケットを受信する毎に、受信したブロードキャストパケットに含まれる送信間隔および送信カウントと、ブロードキャストパケットの受信タイミングとに基づいて、初回にブロードキャストパケットが送信された送信タイミング(以下、「初回送信タイミング」と示す)を判定する。
【0035】
判定部124は、式(1)により初回送信タイミングを算出する。本実施形態では受信タイミングとして計測部122が計測した経過時間を用いるが、その代わりに、受信機100のシステム時刻を用いることも可能である。
【0036】
初回送信タイミング=受信タイミング-送信間隔×送信カウント・・・(1)
【0037】
判定部124は、「送信機A」から受信したブロードキャストパケットに送信カウント「3回」および送信間隔「100ms」が含まれている場合、式(1)に基づき、ブロードキャストパケットの受信タイミングよりも「200ms」前のタイミングを「送信機A」の初回送信タイミングとして判定する。
【0038】
また、判定部124は、各送信機200について判定された初回送信タイミングに基づいて、各送信機200がブロードキャストパケットを初回送信した順位を判定する。
【0039】
3つの送信機200(送信機A,送信機B,送信機C)の各々について判定した初回送信タイミングが、以下のとおりであったとする。
【0040】
送信機A:「10.05(秒)」
送信機B:「08.05(秒)」
送信機C:「10.01(秒)」
【0041】
この場合、判定部124は、3つの送信機200の順位を、初回送信タイミングの早い順に判定する。
【0042】
送信機A:「3位」
送信機B:「1位」
送信機C:「2位」
【0043】
表示制御部125は、表示制御回路104を介してディスプレイ110による各種表示を制御する。表示制御部125は、各送信機200の送信機名、ID、アドレス、ブロードキャストパケットから抽出した情報などの情報をディスプレイ110に表示させる。この際、表示制御部125は、判定部124が判定した順位で各送信機200の情報をディスプレイ110に表示させることができる。また、表示制御部125は、判定部124が判定した順位に動的な変更が生じた場合、変更後の順位により各送信機200の情報をディスプレイ110に表示させる。
【0044】
受信機100の各機能のうち、主制御部121、受信部123、判定部124、および表示制御部125の機能は、例えばROM102に記憶されている処理プログラムをCPU101が実行することによって実現される。また、計測部122はタイマ105によって実現される。
【0045】
(送信機200による処理の手順)
図5は、送信機200による処理の手順を示すフローチャートである。
【0046】
まず、主制御部211が、送信機200で送信開始トリガが発生したか否かを判断する(S501)。送信開始トリガは如何なるものであってもよいが、例えば、ユーザによる送信機200に対する操作が行われたことをもって送信開始トリガとしてもよい。
【0047】
送信開始トリガが発生していないと判断した場合(S501:No)、主制御部211がS501の処理を再度実行する。
【0048】
一方、所定の送信開始トリガが発生したと判断した場合(S501:Yes)、作成部213が送信間隔情報および送信カウントを含むブロードキャストパケットを作成する(S502)。そして、送信部214は、S502で作成したブロードキャストパケットを、BLEプロトコルにより無線I/F203を介してブロードキャストする(S503)。
【0049】
次に、主制御部211が、送信部214によるブロードキャストパケットの送信カウントが最大送信カウントに達したか否かを判断する(S504)。最大送信カウントに達したと判断した場合(S504:Yes)、主制御部211は図5に示す一連の処理を終了する。
【0050】
一方、最大送信カウントに達していないと判断した場合(S504:No)、計測部212はS503でブロードキャストパケットが送信されてからの経過時間の計測を開始する(S505)。また、主制御部211はブロードキャストパケットの送信カウント(初期値=0)に対して「1」を加算する(S506)。
【0051】
そして、主制御部211が、S505で計測を開始した経過時間が所定の送信間隔(例えば、「100ms」)に達するまで待機した後(S507)、S502へ処理を戻す。
【0052】
図5に示す処理により、送信機200は、同一のブロードキャストパケットに送信カウントを「1」ずつ加え、最大送信カウントに達するまで繰り返しブロードキャストする。各送信機200において同様の処理が行われるため、各送信機200から同様に同一のブロードキャストパケットが繰り返しブロードキャストされる。なお、ブロードキャストパケットの送信間隔は各送信機200で同一であってもよく、送信機200毎に異なるものであってもよい。また、最大送信カウントは、各送信機200で同一であってもよく、送信機200間で異なるものであってもよい。
【0053】
(受信機100による処理の手順)
図6は、受信機100による処理の手順を示すフローチャートである。
【0054】
まず、主制御部121が、受信機100で受信開始トリガが発生したか否かを判断する(S601)。受信開始トリガは如何なるものであってもよいが、例えば、受信機100の起動、所定のアプリケーションの起動、所定のアプリケーションからの受信開始指示、ユーザからの受信開始指示、外部機器からの受信開始指示、受信機100の所定の状態の検出が挙げられる。
【0055】
受信開始トリガが発生していないと判断した場合(S601:No)、主制御部121はS601の処理を再度実行する。
【0056】
一方、受信開始トリガが発生したと判断した場合(S601:Yes)、主制御部121はS602へ処理を進める。
【0057】
S602では、計測部122が、受信開始トリガが発生してからの経過時間の計測を開始する。続いて、受信部123が、いずれかの送信機200からブロードキャストされたブロードキャストパケットを、BLEプロトコルにより無線I/F103を介して受信したか否かを判断する(S603)。
【0058】
ブロードキャストパケットを受信していないと判断した場合(S603:No)、受信部123はS603の処理を再度実行する。
【0059】
一方、ブロードキャストパケットを受信したと判断した場合(S603:Yes)、判定部124は受信したブロードキャストパケットから送信間隔および送信カウントを読み出す(S604)。そして、判定部124は、S604で読み出された送信間隔および送信カウントと、S602で計測を開始した経過時間の現在値とに基づいて、式(1)により初回送信タイミングを算出する(S605)。
【0060】
次に、主制御部121が、S605で算出した初回送信タイミングと、S604で読み出した送信間隔情報および送信カウントとを、ブロードキャストパケット送信元の送信機200の識別情報と対応付けてROM102に記憶させる(S606)。送信機200の識別情報としては、ブロードキャストパケットに示されている、送信機200のアドレス(MACアドレス、BDアドレスなど)等を用いることができる。
【0061】
次に、判定部124が、ROM102に記憶されている各送信機200の初回送信タイミングに基づいて、複数の送信機200の表示順位を決定する(S607)。主制御部121は、初回送信タイミングの早い順に送信機200の表示順位を決定する。
【0062】
次に、表示制御部125が、S607で決定した表示順位で、各送信機200の送信機名、ID、アドレス、ブロードキャストパケットから抽出した情報などの情報を表示制御回路104を介してディスプレイ110に表示させる(S608)。
【0063】
その後、主制御部121が、受信終了条件を満たすか否かを判断する(S609)。受信終了条件は如何なるものであってもよいが、例えば、全ての送信機200の表示順位の決定、全ての送信機200による最大送信カウントのブロードキャストパケットの送信完了、所定の受信開始トリガから所定時間が経過したタイミングであってもよい。
【0064】
S609において受信終了条件を満たさないと判断した場合(S609:No)、主制御部121はS603へ処理を戻す。一方、受信終了条件を満たすと判断した場合(S609:Yes)、主制御部121は図6に示す一連の処理を終了する。
【0065】
図6に示す処理により、受信機100は、各送信機200の各々からのブロードキャストパケット受信により各送信機200の初回送信タイミングを判定する。そして、受信機100は判定結果に基づく表示順位で、各送信機200の情報をディスプレイ110に表示させる。
【0066】
受信機100は、計測部122が計測した経過時間の現在値から、ブロードキャストパケットに含まれる送信間隔および送信カウントから求められるブロードキャストパケットを初回送信したときからの経過時間を減算することにより、各送信機200の初回送信タイミングを判定する。
【0067】
このため、本実施形態によれば、各送信機200からブロードキャストパケットを1回受信すれば、各送信機200の初回送信タイミングを正確に判定することができる。
【0068】
本実施形態の受信機100は、BLEプロトコルによるデータ受信と無線LANプロトコルによるデータ受信とを時分割で交互に行う。このため、本実施形態の受信機100は、無線LANプロトコルによるデータ受信を行っている際に、送信機200から送信されたブロードキャストパケットを受信することができない場合がある。
【0069】
しかしながら、本実施形態の受信機100は、ブロードキャストパケットに含まれる送信間隔情報および送信カウントに基づいて初回送信タイミングを判定するため、送信機200からのブロードキャストパケットを受信しさえすれば、受信できなかったブロードキャストパケットが存在したとしても、各送信機200の初回送信タイミングを正確に判定することができる。
【0070】
特に、本実施形態の受信機100は、ブロードキャストパケットに含まれる送信間隔情報および送信カウントと、受信機100の計測部122が計測した経過時間とに基づいて初回送信タイミングを判定するため、複数の送信機200間のシステム時刻のばらつきの影響を受けることなく、各送信機200の初回送信タイミングを判定することができる。
【0071】
(ブロードキャストパケットの送受信タイミング)
図7は、送信機200からのブロードキャストパケットの送受信タイミングを説明するタイミングチャートである。
【0072】
図7では、送信機200aは所定の送信間隔t1(100ms)で、ブロードキャストパケットを複数回(7回)ブロードキャストする例を示している。各ブロードキャストパケットには、受信機100へ送信すべき位置情報などの情報に加えて、送信間隔情報および送信カウントが含まれている。1回目に送信されるブロードキャストパケットには、送信間隔として「100ms」が、送信カウントとして「1回」が含まれている。同様に、2回目に送信されるブロードキャストパケットには、送信間隔として「100ms」が、送信カウントとして「2回」が含まれている。
【0073】
一方、受信機100は、無線LANプロトコルによるデータ受信とBLEプロトコルによるデータ受信とを時分割で交互に行う。受信機100は、無線LANプロトコルによるデータ受信時にはBLEプロトコルによるデータを受信することができない。
【0074】
図7に示す例では、送信機200aから1回目に送信されたブロードキャストパケットと、送信機200aから2回目に送信されたブロードキャストパケットは、無線LANプロトコルによるデータ受信を行っているときに送信されたものであるため、受信機100はこれらのブロードキャストパケットを受信することができない。一方、送信機200aから3回目に送信されたブロードキャストパケットはBLEプロトコルによるデータ受信期間に送信されたものであるため、受信機100はこのブロードキャストパケットを受信できる。
【0075】
この場合、受信機100は、送信機200aから3回目に送信されたブロードキャストパケットを最初に受信することとなるが、受信したブロードキャストパケットに含まれている送信間隔情報および送信カウントに基づいて、ブロードキャストパケットの初回送信タイミングを判定することができる。
【0076】
(ブロードキャストパケットの送受信タイミング)
図8は、複数の送信機200からのブロードキャストパケットの送受信タイミングを説明するタイミングチャートである。
【0077】
図8では、送信機200aは送信間隔t1(100ms)で、ブロードキャストパケットを(7回ブロードキャストする。各ブロードキャストパケットには、図7の例と同様に、受信機100へ送信すべき所定の情報に加えて、送信間隔情報および送信カウントが含まれている。
【0078】
また、送信機200bは、送信間隔t2(80ms)でブロードキャストパケットを7回ブロードキャストする。送信機200bのブロードキャストパケットにも、受信機100へ送信すべき所定の情報に加えて、送信間隔情報および送信カウントが含まれている。1回目に送信されるブロードキャストパケットには、送信間隔として「80ms」、送信カウントとして「1回」が含まれている。2回目に送信されるブロードキャストパケットには、送信間隔として「80ms」、送信カウントとして「2回」が含まれている。
【0079】
一方、受信機100は、無線LANプロトコルによるデータ受信とBLEプロトコルによるデータ受信とを時分割で交互に行う。
【0080】
図8に示す例では、送信機200aから1回目に送信されたブロードキャストパケットと、送信機200aから2回目に送信されたブロードキャストパケットとは、無線LANプロトコルによるデータ受信期間中に送信されたものであるため、受信機100はこれらのブロードキャストパケットを受信することができない。一方、送信機200aから3回目に送信されたブロードキャストパケットはBLEプロトコルによるデータ受信期間中に送信されたものであるため、受信機100は受信することができる。
【0081】
また、送信機200bから1回目に送信されたブロードキャストパケットはBLEプロトコルによるデータ受信期間中に送信されたものであるため、受信機100が受信することができる。
【0082】
受信機100は、送信機200aからは3回目に送信されたブロードキャストパケットを最初に受信し、送信機200bからは1回目に送信されたブロードキャストパケットを最初に受信する。
【0083】
この場合、受信機100は、送信機200aから3回目に送信されたブロードキャストパケットに含まれている送信間隔情報および送信カウントに基づいて、送信機200aの初回送信タイミングを判定する。
【0084】
また、受信機100は、送信機200bから1回目に送信されたブロードキャストパケットに含まれている送信間隔情報および送信カウントに基づいて、送信機200bの初回送信タイミングを判定する。
【0085】
その結果、受信機100は、送信機200bの初回送信タイミングよりも初回送信タイミングのほうが早いと判定することができ、送信機200a,200bの実際の初回送信タイミングの順序通り、送信機200a,200bの初回タイミングを判定できる。
【0086】
(ブロードキャストパケットの構成)
図9は、送信機200によって作成されるブロードキャストパケットのデータ構成を示す図である。図9では、既存のブロードキャストパケットに追加のデータ項目「Vendor Specific Data」(6byte)を設け、追加のデータ項目に「送信間隔」と「送信カウント」を設定する例を表している。図9では、「送信間隔」に2byteが割り当てられており、ブロードキャストパケットの送信間隔(単位:ms)が設定される。また、「送信カウント」には4byteが割り当てられており、ブロードキャストパケットの送信カウント(単位:回)が設定される。「送信カウント」には、ブロードキャストパケットが1回送信される毎に「1」ずつ増加された値が設定される。
【0087】
ブロードキャストパケットに送信間隔情報および送信カウントを設定する方法は、図9に例示するものに限らない。例えば、ブロードキャストパケットの空いているデータ項目に送信間隔情報および送信カウントを設定してもよい。また、ブロードキャストパケットに設定されている他のデータに送信間隔情報および送信カウントを追加してもよい。
【0088】
以上説明したように、第1実施形態の無線通信システム10は、複数の送信機200が、送信間隔情報および送信カウントを含むブロードキャストパケットを所定の送信間隔で複数回ブロードキャストし、受信機100が各送信機200から受信したブロードキャストパケットに含まれる送信間隔情報および送信カウントに基づいて各送信機200のブロードキャストパケットの初回送信タイミングを判定する。これにより、第1実施形態によれば、受信機100が各送信機200から複数回送信されたブロードキャストパケットのうちの少なくとも1つを受信しさえすれば、各送信機200の初回送信タイミングを正確に判定することができる。したがって、第1実施形態によれば、ブロードキャストパケットの初回送信タイミングが重要視される、初回送信タイミングが最も早い送信機200に対して、特定の権利の付与や特定の情報やサービスが提供されるシステム等に対し、有意に適用することが可能である。
【0089】
また、第1実施形態の無線通信システム10は、各送信機200の初回送信タイミングに基づいて各送信機200がブロードキャストパケットを初回送信した順位を判定する。これにより、第1実施形態によれば、各送信機200がブロードキャストパケットを初回送信した順位を正確に判定できる。したがって、第1実施形態によれば、ブロードキャストパケットを初回送信した順位が重要視されるシステム等に対し、有意に適用することが可能である。
【0090】
〔第2実施形態〕
次に、図10図12を参照して、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の無線通信システム10Aにおいて、第1実施形態の無線通信システム10と同様の構成については第1実施形態の無線通信システム10と同様の符号を付すこととし、詳細な説明を省略する。
【0091】
(受信機100Aおよび送信機200の機能構成)
図10は、第2実施形態に係る受信機100Aおよび送信機200の機能構成を示すブロック図である。図10に示すように、無線通信システム10Aは、受信機100Aを備える。受信機100Aは、記憶部126、平均値算出部127、および設定値変更部128を備える。
【0092】
記憶部126は、複数の送信機200の各々について、最初にブロードキャストパケットが受信されるまでに要した送信カウントを記憶する。例えば、ある送信機200について、1回目,2回目のブロードキャストパケットが受信されずに、3回目のブロードキャストパケットが受信された場合、記憶部126はこの送信機200について、最初にブロードキャストパケットが受信されるまでに要した送信カウントとして「3回」を記憶する。記憶部126は、例えば、ROM102によって実現される。
【0093】
平均値算出部127は、各送信機200について、記憶部126に記憶されている複数の送信カウントの平均値を算出する。平均値算出部127は、例えばROM102に記憶されている処理プログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0094】
設定値変更部128は、平均値算出部127によって算出された平均値が閾値以上である送信機200に対し、ブロードキャストパケットの送信間隔が短くなるように、当該送信機200の記憶部215に記憶されている送信間隔の値を変更する。設定値変更部128は、例えば、ROM102に記憶されている処理プログラムをCPU101が実行することによって実現される。
【0095】
(記憶部126に記憶される送信カウント)
図11は、第2実施形態に係る記憶部126に記憶される、最初にブロードキャストデータを受信するまでに要した送信カウントの一例を示す図である。図11に示す例では、3つの送信機200(「送信機A」,「送信機B」,「送信機C」)の各々について、受信機100が最初にブロードキャストデータを受信するまでに要した送信カウントが複数(3つずつ)示されている。送信カウントは、受信機100Aが備える記憶部126に記憶される。
【0096】
例えば、図11では、「送信機A」の送信カウントとして「4回」,「5回」,および「6回」が示されている。「送信機B」の送信カウントとして「1回」,「2回」,および「1回」が示されている。「送信機C」の送信カウントとして「2回」,「3回」,および「1回」が示されている。
【0097】
平均値算出部127は、各送信機200について記憶部126に記憶されている送信カウントの平均値を算出する。平均値算出部127は、図11に示す「送信機A」の3つの送信カウントの平均値として「5回」を算出する。また、「送信機B」の3つの送信カウントの平均値として「1.33回」を算出する。また、「送信機C」の3つの送信カウントの平均値として「2回」を算出する。
【0098】
設定値変更部128は、平均値算出部127が算出した平均値が閾値以上である送信機200に対し、ブロードキャストパケットの送信間隔が短くなるように、当該送信機200の記憶部215に記憶されている送信間隔の値を変更する。例えば、3つの「送信機A」,「送信機B」,「送信機C」について、送信カウントの平均値「5回」,「1.33回」,「2回」が算出された場合、閾値が「3回」であれば、設定値変更部128は平均値が「5回」である「送信機A」の送信間隔の値を変更する。
【0099】
(設定値変更部128による送信間隔の値の変更)
図12は、第2実施形態に係る設定値変更部128による送信間隔の値の変更例を示す図である。図12では、「送信機A」の記憶部215に記憶されている送信間隔および最大送信カウントが例示されている。図12(a)では変更前の送信間隔が例示されており、図12(b)では変更後の送信間隔が例示されている。図12では、設定値変更部128により、「送信機A」の送信間隔が「100ms」から「80ms」へ変更されている。これにより、「送信機A」によるブロードキャストパケットの送信間隔が短くなり、受信機100Aが「送信機A」からのブロードキャストパケットを最初に受信するタイミングが早まる。
【0100】
なお、設定値変更部128が送信間隔の値を変更するタイミングは、如何なるタイミングであってもよく、いずれかの送信機200の送信カウント平均値が閾値以上となったとき、ユーザから指示されたとき、前回変更から所定の期間が経過したときが挙げられる。
【0101】
また、設定値変更部128による送信間隔値の変更は、如何なる方法で行ってもよい。例えば、設定値変更部128は、無線通信または有線通信により送信機200へ変更コマンドを送信して、送信機200の送信間隔値を直接変更してもよい。また、設定値変更部128は、送信機200の送信間隔の値の変更指示を受信機100のディスプレイ110に表示してもよい。この場合、ユーザが表示された変更指示を確認し、送信機200にシリアル接続されたホスト端末210(図3参照)から、手作業で送信間隔値を変更する。なお、送信機200がボタン、タッチパネル等の入力装置を備えている場合は、ユーザが入力装置を操作して送信機200の送信間隔の値を変更してもよい。
【0102】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
【0103】
例えば、実施形態の受信機100が備える機能の一部を、受信機100の外部に設けられた他の情報処理装置に設けてもよい。この場合、受信機100と他の情報処理装置とは、有線で接続されても、無線で接続されてもよい。また、受信機100と他の情報処理装置との間に通信ネットワークが介在してもよい。
【0104】
また、上記実施形態では、送信機200毎に判定部124によって判定された順位で送信機200に関する情報を表示するようにしているが、これに限らない。例えば、送信機200毎に、判定部124によって判定された順位で表示以外の他の処理を行ってもよい。
【0105】
また、上記実施形態では、BLEプロトコルを用いて、ブロードキャストデータをブロードキャストする例を説明しているが、これに限らず、それ以外のプロトコルを用いてブロードキャストデータをブロードキャストするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0106】
10 無線通信システム
100 受信機
110 ディスプレイ
121、211 主制御部
122、212 計測部
123 受信部
124 判定部
125 表示制御部
126 記憶部
127 平均値算出部
128 設定値変更部
200 送信機
213 作成部
214 送信部
215 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12