(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-13
(45)【発行日】2023-03-22
(54)【発明の名称】商品販売システム、商品販売システムのプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20230314BHJP
G06Q 20/08 20120101ALI20230314BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20230314BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q20/08 300
G06Q20/20 320
(21)【出願番号】P 2021195956
(22)【出願日】2021-12-02
【審査請求日】2021-12-02
(73)【特許権者】
【識別番号】592222628
【氏名又は名称】株式会社ビックカメラ
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】田村 英二
(72)【発明者】
【氏名】甘利 悠
【審査官】山本 俊介
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-39711(JP,A)
【文献】特開2016-31606(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0042801(US,A1)
【文献】ビックカメラの「電子棚札」がまた進化! 作業負担軽減からコミュニケーションツールへ,BCN+R [online],株式会社BCN,2019年08月28日,https://www.bcnretail.com/market/detail/20190828_133629.html,[2023年2月14日検索]
【文献】課題も見えてきた「電子棚札」、スマートフォンで「口コミ」チェックも,BCN+R [online],株式会社BCN,2020年01月03日,https://www.bcnretail.com/market/detail/20200103_151021.html,[2023年2月14日検索]
【文献】電子棚札 <InforTab>,[online],株式会社CREiST,2021年08月04日,https://web.archive.org/web/20210804120352/https://www.creist.co.jp/solution-infortab/,[2023年2月14日検索]
【文献】導入事例「株式会社ビックカメラ様」店舗の業務効率化と新たな購買体験による次世代型の売り場環境へ,[online],株式会社CREiST,2021年05月14日,https://web.archive.org/web/20210514142953/https://www.creist.co.jp/casestudy/biccamera/,[2023年2月14日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末と、サーバと、店舗端末とを備えた商品販売システムであって、
前記ユーザー端末が、店舗の商品棚に設置された棚札または商品棚の商品から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバと通信し、
前記サーバが、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベースにある在庫情報をユーザー端末へ送信し、
前記ユーザー端末が、前記商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバに対して決済処理要求をし、
前記サーバが、前記ユーザー端末からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末へ送信し、
前記店舗端末が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、
前記サーバが、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信し、
前記店舗端末が、前記ユーザー端末に表示された店舗内受取用コードをスキャンして、店舗内受取用コードの情報をサーバへ送信し、
前記サーバが、前記店舗端末から受信した店舗内受取用コードの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する構成であることを特徴とする商品販売システム。
【請求項2】
前記サーバが、前記店舗端末から受信した店舗内受取用コードと、ユーザー端末へ送信した店舗内受取用コードとの照合を行い、一致したと判定した場合、商品の引き渡し指示を店舗端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項3】
前記サーバが、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベースにある在庫情報の在庫の有無を判定し、在庫なしの場合であって、展示品ありの設定の場合、在庫なし、展示品ありの旨および予め設定されたテーブルに基づく展示品価格情報をユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の商品販売システム。
【請求項4】
前記店舗が、複数あり、
前記サーバのデータベースが、前記店舗毎の在庫情報を有し、
前記ユーザー端末が、前記棚札から読み取った店舗情報、または、ユーザー端末の位置情報をサーバに送信し、
前記サーバが、受信した店舗情報、または、位置情報に基づいて店舗を特定してデータベースにあるユーザーの位置する店舗の在庫情報をユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の商品販売システム。
【請求項5】
前記サーバが、受信した店舗情報、または、位置情報に基づいて店舗を特定してデータベースにあるユーザーの位置する店舗の在庫情報の在庫の有無を判定し、ユーザーのいる店舗について在庫なしの場合であって、他の店舗に在庫ありの場合、在庫ありの他の店舗情報をユーザー端末へ送信し、
前記ユーザー端末が、他の店舗で受取の旨の同意およびユーザーの決済操作に基づいてサーバに対して決済処理要求をし、
前記サーバが、前記ユーザー端末からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を他の店舗端末へ送信し、
前記他の店舗端末が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、
前記サーバが、ピックアップ完了の旨の受信に基づいて、他の店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項4に記載の商品販売システム。
【請求項6】
前記サーバが、前記店舗端末からピックアップ完了の旨を受信するまでに、同一のユーザーのユーザー端末から新たに決済処理要求を受信した場合、店舗端末からピックアップ完了の旨を受信しても店舗内受取用コードを生成せずに、ユーザー端末からの新たな決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、追加で商品ピックアップ指示情報を店舗端末へ送信し、
前記店舗端末が、追加商品についての店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、
前記サーバが、追加商品についてのピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の商品販売システム。
【請求項7】
前記店舗端末が、商品を収納自在な複数のケースを有したロッカー部に隣接して通信自在に設けられ、店員のピックアップ完了操作および商品を収納したロッカー番号情報入力操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、ユーザー端末に表示された店舗内受取用コードをスキャンして、店舗内受取用コードの情報をサーバへ送信し、
前記サーバが、前記店舗端末から受信した店舗内受取用コードの情報と、ユーザー端末へ送信した店舗内受取用コードの情報との照合を行い、一致したと判定した場合、商品が収納されたロッカーの扉のロックを解除する引き渡し指示を店舗端末へ送信し、
前記ロッカー部が、引き渡し指示に基づいて商品の収納されたロッカーの扉のロックを解除する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の商品販売システム。
【請求項8】
ユーザー端末と、サーバと、店舗端末とを備えた商品販売システムのプログラムであって、
前記ユーザー端末が、店舗の商品棚に設置された棚札または商品棚の商品から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバと通信する商品情報読み取りステップと、
前記サーバが、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベースにある在庫情報をユーザー端末へ送信する在庫情報送信ステップと、
前記ユーザー端末が、商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバに対して決済処理要求をし、サーバが、ユーザー端末からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行する決済処理ステップと、
前記サーバが、決済処理の完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末へ送信するピックアップ指示ステップと、
前記店舗端末が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信するピックアップ完了ステップと、
前記サーバが、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信するコード生成・送信ステップと、
前記店舗端末が、ユーザー端末に表示された店舗内受取用コードをスキャンして、店舗内受取用コードの情報をサーバへ送信するコードスキャンステップと、
前記サーバが、店舗端末から受信した店舗内受取用コードの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する引き渡し完了ステップとを具備していることを特徴とする商品販売システムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー端末と、サーバと、店舗端末とを備えた商品販売システム、および、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、先ず、実店舗において、ユーザーが購入したい商品の電子棚札に携帯端末をかざすと、ユーザーの携帯端末が商品棚の電子棚札から商品コードを受信し、次に、ユーザーの操作に基づいて、携帯端末は、サーバと通信して商品の決済を行い、続いて、サーバが、携帯端末へ決済完了情報、および、受取用コードを携帯端末へ送信し、そして、ユーザーが商品をカウンターへ持参して受取用コードを提示すると、店舗端末が、受取用コードをスキャンしてサーバが受取用コードを照合し、照合OKの場合、サーバが、店舗端末に引き渡し指示を送信する情報配信方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の情報配信方法は、電子棚札からの商品コードを受信した携帯端末がユーザーの操作に基づいてそのまま商品の決済を行う構成であったため、店舗のバックヤードにある商品の在庫情報が考慮されず、在庫がまだあるにも関わらず商品棚に商品がたまたま陳列されていないためにユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞や、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞があった。
また、高額商品・大きい商品の現物については店舗の売り場に出すことができない為、従来技術を適用できなかった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、商品の金額や大きさに関わらず、在庫情報に基づいて決済して店舗内受取用コードで商品の引き渡しを行う商品販売システム、および、そのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、ユーザー端末と、サーバと、店舗端末とを備えた商品販売システムであって、前記ユーザー端末が、店舗の商品棚に設置された棚札または商品棚の商品から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバと通信し、前記サーバが、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベースにある在庫情報をユーザー端末へ送信し、前記ユーザー端末が、前記商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバに対して決済処理要求をし、前記サーバが、前記ユーザー端末からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末へ送信し、前記店舗端末が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、前記サーバが、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信し、前記店舗端末が、前記ユーザー端末に表示された店舗内受取用コードをスキャンして、店舗内受取用コードの情報をサーバへ送信し、前記サーバが、前記店舗端末から受信した店舗内受取用コードの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された商品販売システムの構成に加えて、前記サーバが、前記店舗端末から受信した店舗内受取用コードと、ユーザー端末へ送信した店舗内受取用コードとの照合を行い、一致したと判定した場合、商品の引き渡し指示を店舗端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された商品販売システムの構成に加えて、前記サーバが、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベースにある在庫情報の在庫の有無を判定し、在庫なしの場合であって、展示品ありの設定の場合、在庫なし、展示品ありの旨および予め設定されたテーブルに基づく展示品価格情報をユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された商品販売システムの構成に加えて、前記店舗が、複数あり、前記サーバのデータベースが、前記店舗毎の在庫情報を有し、前記ユーザー端末が、前記棚札から読み取った店舗情報、または、ユーザー端末の位置情報をサーバに送信し、前記サーバが、受信した店舗情報、または、位置情報に基づいて店舗を特定してデータベースにあるユーザーの位置する店舗の在庫情報をユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、請求項4に記載された商品販売システムの構成に加えて、前記サーバが、受信した店舗情報、または、位置情報に基づいて店舗を特定してデータベースにあるユーザーの位置する店舗の在庫情報の在庫の有無を判定し、ユーザーのいる店舗について在庫なしの場合であって、他の店舗に在庫ありの場合、在庫ありの他の店舗情報をユーザー端末へ送信し、前記ユーザー端末が、他の店舗で受取の旨の同意およびユーザーの決済操作に基づいてサーバに対して決済処理要求をし、前記サーバが、前記ユーザー端末からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を他の店舗端末へ送信し、前記他の店舗端末が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、前記サーバが、ピックアップ完了の旨の受信に基づいて、他の店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された商品販売システムの構成に加えて、前記サーバが、前記店舗端末からピックアップ完了の旨を受信するまでに、同一のユーザーのユーザー端末から新たに決済処理要求を受信した場合、店舗端末からピックアップ完了の旨を受信しても店舗内受取用コードを生成せずに、ユーザー端末からの新たな決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、追加で商品ピックアップ指示情報を店舗端末へ送信し、前記店舗端末が、追加商品についての店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、前記サーバが、追加商品についてのピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載された商品販売システムの構成に加えて、前記店舗端末が、商品を収納自在な複数のケースを有したロッカー部に隣接して通信自在に設けられ、店員のピックアップ完了操作および商品を収納したロッカー番号情報入力操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、ユーザー端末に表示された店舗内受取用コードをスキャンして、店舗内受取用コードの情報をサーバへ送信し、前記サーバが、前記店舗端末から受信した店舗内受取用コードの情報と、ユーザー端末へ送信した店舗内受取用コードの情報との照合を行い、一致したと判定した場合、商品が収納されたロッカーの扉のロックを解除する引き渡し指示を店舗端末へ送信し、前記ロッカー部が、引き渡し指示に基づいて商品の収納されたロッカーの扉のロックを解除する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0013】
本請求項8に係る発明は、ユーザー端末と、サーバと、店舗端末とを備えた商品販売システムのプログラムであって、前記ユーザー端末が、店舗の商品棚に設置された棚札または商品棚の商品から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバと通信する商品情報読み取りステップと、前記サーバが、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベースにある在庫情報をユーザー端末へ送信する在庫情報送信ステップと、前記ユーザー端末が、商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバに対して決済処理要求をし、サーバが、ユーザー端末からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行する決済処理ステップと、前記サーバが、決済処理の完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末へ送信するピックアップ指示ステップと、前記店舗端末が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信するピックアップ完了ステップと、前記サーバが、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信するコード生成・送信ステップと、前記店舗端末が、ユーザー端末に表示された店舗内受取用コードをスキャンして、店舗内受取用コードの情報をサーバへ送信するコードスキャンステップと、前記サーバが、店舗端末から受信した店舗内受取用コードの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する引き渡し完了ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の商品販売システムは、ユーザー端末と、サーバと、店舗端末とを備えていることにより、ユーザー端末および店舗端末は、サーバと通信することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0015】
本請求項1に係る発明の商品販売システムによれば、高額商品や大きい商品の場合であっても、ユーザー端末が商品または棚札から商品についての情報を読み取って、商品の在庫情報に基づいて商品の決済処理が行われてから商品ピックアップが行われるため、在庫がまだあるにも関わらず商品棚に商品がたまたま陳列されておらずユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができる。
さらに、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞を回避することができる。
【0016】
本請求項2に係る発明の商品販売システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、店舗内受取用コードの照合が行われるため、店舗内受取用コードが真正なものか否かを判定して商品の引き渡しを安全に行うことができる。
【0017】
本請求項3に係る発明の商品販売システムによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、在庫なしであっても展示品ありの場合、例えば、展示品一律値引き設定価格、展示期間、付属品の有無や直近の動作確認状況などに応じて設定されたテーブルに基づいて算出された展示品価格情報がユーザー端末に送信されるため、ユーザーが希望することにより展示品を展示されたフロアの店員の応対なしで購入することができる。
【0018】
本請求項4に係る発明の商品販売システムによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ユーザーが現在いる店舗にある商品の在庫情報がユーザー端末に表示されるため、ユーザーはその店舗にある商品の在庫情報に基づいて決済手続を進めることができる。
【0019】
本請求項5に係る発明の商品販売システムによれば、請求項4に係る発明が奏する効果に加えて、他の店舗にしかその商品がない場合であっても、他の店舗で受取の同意のもと、決済手続が行われて引き渡し準備ができ次第、他の店舗内受取用コードがユーザー端末に送信されるため、ユーザーがその店舗で在庫なしと思っても他の店舗で在庫があればその商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができる。
【0020】
本請求項6に係る発明の商品販売システムによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、時間差で2つ以上の商品を購入した場合、商品毎ではなく全ての商品についてピックアップ完了したときに店舗内受取用コードが生成されてユーザー端末に送信されるため、ユーザーは決済した全ての商品について引き渡し準備が完了したタイミングで店舗内受取用コードを受け取ることができ、1回にまとめて商品を受け取ることができる。
【0021】
本請求項7に係る発明の商品販売システムによれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ユーザーは店舗内受取用コードを表示したユーザー端末を店舗端末にかざすだけで商品を収納したロッカーの扉のロックが解除されるため、受取客が多いタイミングであってもユーザーは受取場所で待たされることなくスムーズに商品を受け取ることができる。
【0022】
本請求項8に係る発明の商品販売システムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、高額商品や大きい商品の場合であっても、ユーザー端末が商品または棚札から商品についての情報を読み取って、商品の在庫情報に基づいて商品の決済処理が行われてから商品ピックアップが行われるため、在庫がまだあるにも関わらず商品棚に商品がたまたま陳列されておらずユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができる。
さらに、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の第1実施例である商品販売システムの概念を示す図。
【
図2】本発明の第1実施例である商品販売システムの基本的な動作例を示すチャート図。
【
図3】本発明の第1実施例である商品販売システムのサンプル展示品ありの場合の動作例を示すチャート図。
【
図4】本発明の第1実施例である商品販売システムの時間差で複数の商品を購入決済した場合の動作例を示すチャート図。
【
図5】本発明の第2実施例である商品販売システムのロッカー部を使用した場合の動作例を示すチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の商品販売システムは、ユーザー端末と、サーバと、店舗端末とを備え、ユーザー端末が、店舗の商品棚に設置された棚札または商品棚の商品から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバと通信し、サーバが、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベースにある在庫情報をユーザー端末へ送信し、ユーザー端末が、商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバに対して決済処理要求をし、サーバが、ユーザー端末からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末へ送信し、店舗端末が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信し、サーバが、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信し、店舗端末が、ユーザー端末に表示された店舗内受取用コードをスキャンして、店舗内受取用コードの情報をサーバへ送信し、サーバが、店舗端末から受信した店舗内受取用コードの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する構成であることにより、在庫がまだあるにも関わらず商品棚に商品がたまたま陳列されておらずユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができ、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞を回避することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明の商品販売システムのプログラムは、ユーザー端末が、店舗の商品棚に設置された棚札または商品棚の商品から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバと通信する商品情報読み取りステップと、サーバが、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベースにある在庫情報をユーザー端末へ送信する在庫情報送信ステップと、ユーザー端末が、商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバに対して決済処理要求をし、サーバが、ユーザー端末からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行する決済処理ステップと、サーバが、決済処理の完了後、ユーザー端末へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末へ送信するピックアップ指示ステップと、店舗端末が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバに対してピックアップ完了の旨を送信するピックアップ完了ステップと、サーバが、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードを生成するとともにユーザー端末へ送信するコード生成・送信ステップと、店舗端末が、ユーザー端末に表示された店舗内受取用コードをスキャンして、店舗内受取用コードの情報をサーバへ送信するコードスキャンステップと、サーバが、店舗端末から受信した店舗内受取用コードの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する引き渡し完了ステップとを具備していることにより、在庫がまだあるにも関わらず商品棚に商品がたまたま陳列されておらずユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができ、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞を回避することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0025】
例えば、ユーザー端末は、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など表示部と操作部とを備えて情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
さらに、店舗端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など表示部と操作部とを備えて情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、クラウド環境に作られたクラウドサーバでもよいし、サーバを構成する物理サーバの数は1つでも複数でもよい。
さらに、サーバについて、商品の在庫情報を管理する商品管理用サーバと、決済処理を実行する決済用サーバと、ピックアップ指示を送信するピックアップ指示用サーバと、店舗内受取用コードを生成するコード生成用サーバとを分けて運用してもよい。その場合は、各サーバが連携する構成となる。
また、「商品」には、商品自体だけでなく、商品を包装するパッケージも含まれる。
ユーザー端末が商品棚の商品から商品コードを読み取る場合、商品パッケージに記載された商品コードを読み取ってもよいし、商品自体に付された商品コードを読み取ってもよい。
【実施例1】
【0026】
以下に、本発明の第1実施例である商品販売システム100について、
図1乃至
図4に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の第1実施例である商品販売システム100の概念を示す図であり、
図2は、本発明の第1実施例である商品販売システム100の基本的な動作例を示すチャート図であり、
図3は、本発明の第1実施例である商品販売システム100のサンプル展示品ありの場合の動作例を示すチャート図であり、
図4は、本発明の第1実施例である商品販売システム100の時間差で複数の商品を購入決済した場合の動作例を示すチャート図である。
【0027】
本発明の第1実施例である商品販売システム100は、
図1に示すように、ユーザー端末110と、サーバ120と、店舗端末130と、一例として、店舗の商品棚EXに設置された棚札140とを備えている。
なお、本実施例では、棚札140を有する構成について説明するが、本願発明の技術的思想としては、ユーザー端末110が棚札140または商品から商品特定情報または商品コードを読み取って商品を特定できればよく、棚札140は必須の構成ではない。
例えば、ユーザーが、ユーザー端末110において、商品販売システム100のプログラムであるアプリケーションソフトウェアを予めインストールしておき、起動し、ログインを済ませておく。
つまり、ユーザーの氏名情報や、銀行口座や電子マネーアプリを指定した決済方法情報を予め設定登録しておく。
【0028】
そして、ユーザー端末110が、棚札140から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバ120と通信する。
ここで、棚札140が、所謂、デジタルの電子式である場合、棚札140のメモリー部に商品特定情報を有し、棚札140の通信部を介して無線通信によって、ユーザー端末110が商品特定情報を読み取る。
他方、棚札140が、所謂、アナログの紙札式である場合、棚札140に記載された所謂、バーコードである1次元コードや2次元コードに、商品コードが含まれている。
【0029】
そして、ユーザー端末110がカメラを用いて1次元コードや2次元コードをスキャンすることによって、商品コードを読み取る。
ここで、「商品コード」は、商品を特定する情報であってコード化されたものである。
例えば、商品コードとして、所謂、EANコードやJANコードを用いてもよい。
なお、棚札140を用いない構成である場合、商品自体に付された1次元コードや2次元コードまたは商品パッケージに記載された1次元コードや2次元コードを、ユーザー端末110がスキャンすればよい。
そして、サーバ120が、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベース121にある在庫情報をユーザー端末110へ送信する。
これにより、ユーザーは、棚札140の商品の在庫の有無を確認することができる。
【0030】
ユーザーが、商品の在庫ありを確認して購入を決意し、ユーザー端末110において決済操作をしたとする。
すると、ユーザー端末110が、商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバ120に対して決済処理要求をする。
そして、サーバ120が、ユーザー端末110からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行する。
決済処理の完了後、サーバ120が、ユーザー端末110へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末130へ送信する。
【0031】
すると、店舗端末130の表示部131に、商品ピックアップ指示情報が表示される。
店員が、この指示に沿って商品棚EXやバックヤードにある商品をピックアップし、例えば、引き渡し窓口に運び終えたときに店舗端末130においてピックアップ完了操作をする。
すると、店舗端末130が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信する。
サーバ120が、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信する。
【0032】
すると、ユーザー端末110の表示部111に、店舗内受取用コードCDが表示される。
そして、ユーザーは、店舗側の引き渡し準備が完了したことを知り、引き渡しカウンターへ移動する。
なお、サーバ120が決済処理完了に基づいて店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信する構成である場合、ピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗側の引き渡し準備完了の旨のメッセージをユーザー端末110に送信するように構成してもよい。
ユーザーが店舗側の引き渡し準備完了のタイミングを知ることができるからである。
【0033】
そして、ユーザーが引き渡しカウンターまで到達すると、ユーザー端末110の表示部111に店舗内受取用コードCDを表示させ、それを店員に提示する。
店員は、店舗端末130のカメラを用いてユーザー端末110の表示部111に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンする操作をする。
【0034】
すると、店舗端末130が、ユーザー端末110に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンして、店舗内受取用コードCDの情報をサーバ120へ送信する。
サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更するように構成されている。
【0035】
これにより、高額商品や大きい商品の場合であっても、ユーザー端末110が商品または棚札140から商品についての情報を読み取って、商品の在庫情報に基づいて商品の決済処理が行われてから商品ピックアップが行われる。
その結果、在庫がまだあるにも関わらず商品棚EXに商品がたまたま陳列されておらずユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができる。
さらに、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞を回避することができる。
また、サーバ120において、商品の決済後の商品のステータスを管理することができる。
【0036】
続いて、商品販売システム100の動作例について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、商品情報読み取りステップとして、ユーザー端末110が、棚札140または商品から商品特定情報または商品コードを読み取ったか否かを、判定する。
読み取ったと判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだ読み取っていないと判定した場合はステップS1を繰り返す。
【0037】
ステップS2では、商品情報読み取りステップとして、ユーザー端末110が、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバ120と通信する。
例えば、商品特定情報または商品コードにURL(ユニフォーム・リソース・ロケータ)情報が含まれて、これに基づいてサーバ120にアクセスする構成でもよいし、商品を特定する情報に基づいて、アプリケーションソフトウェアが、商品と対応するURL情報を引き出してユーザー端末110にサーバ120と通信させる構成でもよい。
【0038】
ステップS3では、在庫情報送信ステップとして、サーバ120が、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベース121にある在庫情報をユーザー端末110へ送信する。
ステップS4では、決済処理有無判定ステップとして、ユーザー端末110が、ユーザーによる商品についての決済処理操作の有無を判定する。
操作ありと判定した場合はステップS5へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS4を繰り返す。
【0039】
ステップS5では、決済処理ステップとして、ユーザー端末110が、商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバ120に対して決済処理要求をする。
そして、サーバ120が、ユーザー端末110からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行する。
ステップS6では、ピックアップ指示ステップとして、サーバ120が、決済処理の完了後、ユーザー端末110へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末130へ送信する。
なお、決済処理を実行する決済用サーバ120と、ピックアップ指示を送信するピックアップ指示用サーバ120とがそれぞれ別の構成である場合、決済用サーバ120が、ピックアップ指示用サーバ120へ決済処理の完了を通知し、これに基づいて、ピックアップ指示用サーバ120が、店舗端末130へ商品ピックアップ指示情報を送信する。
【0040】
ステップS7では、ピックアップ完了判定ステップとして、店舗端末130が、店員によるピックアップ完了操作の有無を判定する。
操作ありと判定した場合はステップS8へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS7を繰り返す。
ステップS8では、ピックアップ完了ステップとして、店舗端末130が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信する。
ステップS9では、コード生成・送信ステップとして、サーバ120が、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信する。
【0041】
ステップS10では、コードスキャンステップ(コードスキャン有無判定ステップ)として、店舗端末130が、ユーザー端末110に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンしたか否かを判定する。
スキャンしたと判定した場合はステップS11へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS10を繰り返す。
ステップS11では、店舗端末130が、スキャンした店舗内受取用コードCDの情報をサーバ120へ送信する。
そして、引き渡し完了ステップとして、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する。
【0042】
これにより、前述したように、高額商品や大きい商品の場合であっても、ユーザー端末110が商品または棚札140から商品についての情報を読み取って、商品の在庫情報に基づいて商品の決済処理が行われてから商品ピックアップが行われる。
その結果、在庫がまだあるにも関わらず商品棚EXに商品がたまたま陳列されておらずユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができる。
さらに、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞を回避することができる。
また、サーバ120において、商品の決済後の商品のステータスを管理することができる。
【0043】
さらに、本実施例では、ステップS11において、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDと、ユーザー端末110へ送信した店舗内受取用コードCDとの照合を行うように構成してもよい。
例えば、照合については、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDに含まれている取引特定情報(取引ID情報)、決済番号等の情報を、サーバ120に記憶されている情報と照合する。
そして、一致したと判定した場合、サーバ120が、商品の引き渡し指示を店舗端末130へ送信するように構成してもよい。
これにより、店舗内受取用コードCDの照合が行われる。
その結果、店舗内受取用コードCDが真正なものか否かを判定して商品の引き渡しを安全に行うことができる。
【0044】
続いて、ユーザーが今いる店舗の在庫がない場合について説明する。
図2のステップS3のときのサーバ120における制御動作について、より詳しく説明する。
図3に示すように、ステップS21では、現在地の店舗の在庫判定ステップとして、ユーザーが今いる店舗の在庫の有無を、サーバ120が在庫情報を有したデータベース121を用いて判定する。
ユーザーの今いる店舗を特定するために、例えば、棚札140がデジタルである場合、商品特定情報に加え店舗情報も棚札140のメモリー部に設定しておき、ユーザー端末110が、商品特定情報および店舗情報を読み込み、サーバ120へ送信することで、ユーザーが今いる店舗を特定することができる。
【0045】
また、棚札140が印刷されたバーコードである場合、バーコードに店舗情報を含めてもよい。
さらに、棚札140に店舗情報を設定せず、アプリケーションソフトウェアの設定で、ユーザー端末110の現在地情報を取得するようにしてもよい。
つまり、ユーザー端末110が、棚札140から読み取った店舗情報、または、ユーザー端末110の位置情報をサーバ120に送信するようにしてもよい。
今いる店舗に在庫があると判定した場合はステップS22へ進み、他方、在庫なしと判定した場合はステップS23へ進む。
【0046】
ステップS22では、前述した
図2のステップS3と同様、サーバ120が、ユーザーの今いる店舗の在庫情報をユーザー端末110へ送信する。
つまり、サーバ120が、受信した店舗情報、または、位置情報に基づいて店舗を特定してデータベース121にあるユーザーの位置する店舗の在庫情報をユーザー端末110へ送信する。
これにより、ユーザーが現在いる店舗にある商品の在庫情報がユーザー端末110に表示される。
その結果、ユーザーはその店舗にある商品の在庫情報に基づいて決済手続を進めることができる。
【0047】
ステップS23では、展示品有無判定ステップとして、サーバ120が、データベース121にある展示品有無の設定に基づいて、サンプル展示品の有無の判定をする。
サンプル展示品ありと判定した場合はステップS24へ進み、他方、サンプル展示品なしと判定した場合はステップS25へ進む。
【0048】
ステップS24では、展示品価格情報送信ステップとして、サーバ120が、在庫なし、展示品ありの旨および予め設定されたテーブルに基づく展示品価格情報をユーザー端末110へ送信する。
これにより、在庫なしであっても展示品ありの場合、例えば、展示品一律値引き設定価格、展示期間、付属品の有無や直近の動作確認状況などに応じて設定されたテーブルに基づいて算出された展示品価格情報がユーザー端末110に送信される。
その結果、ユーザーが希望することにより展示品を展示されたフロアの店員の応対なしで購入することができる。
【0049】
ステップS25では、他の店舗の在庫判定ステップとして、同じ商品についての他の店舗の在庫の有無を、サーバ120が他の店舗の在庫情報を有したデータベース121を用いて判定する。
ここで、前提として、店舗が、複数あり、サーバ120のデータベース121が、店舗毎の在庫情報を有している。
他の店舗に在庫ありと判定した場合はステップS26へ進み、他方、他の店舗にも在庫なしと判定した場合はその旨のメッセージをユーザー端末110に送信して終了する。
【0050】
ステップS26では、他の店舗の在庫情報送信ステップとして、サーバ120が、データベース121にある他の店舗の在庫情報をユーザー端末110へ送信する。
ステップS27では、同意・決済処理有無判定ステップとして、ユーザー端末110が、商品の受取が他の店舗である旨のユーザーによる同意操作、商品についての決済処理操作の有無を判定する。
同意操作・決済処理操作ありと判定した場合はステップS27へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS27を繰り返す。
【0051】
ステップS28では、
図2のステップS5と同様、決済処理要求ステップとして、ユーザー端末110が、他の店舗で受取の旨の同意およびユーザーの決済操作に基づいてサーバ120に対して決済処理要求をする。
そして、決済処理ステップとして、サーバ120が、ユーザー端末110からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行する。
【0052】
決済処理の完了後、ユーザー端末110へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を他の店舗の店舗端末(図示せず)へ送信する。
すると、他の店舗の店舗端末(図示せず)の表示部に、商品ピックアップ指示情報が表示される。
他の店舗の店員が、この指示に沿って商品棚EXやバックヤードにある商品をピックアップし、例えば、引き渡し窓口に運び終えたときに他の店舗の店舗端末(図示せず)においてピックアップ完了操作をする。
すると、他の店舗の店舗端末(図示せず)が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信する。
【0053】
サーバ120が、ピックアップ完了の旨の受信に基づいて、他の店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信するように構成されている。
すると、ユーザー端末110の表示部111に、店舗内受取用コードCDが表示される。
そして、ユーザーは、他の店舗側の引き渡し準備が完了したことを知り、他の店舗の引き渡しカウンターへ移動する。
【0054】
これにより、他の店舗にしかその商品がない場合であっても、他の店舗で受取の同意のもと、決済手続が行われて引き渡し準備ができ次第、他の店舗内受取用コードCDがユーザー端末110に送信される。
その結果、ユーザーがその店舗で在庫なしと思っても他の店舗で在庫があればその商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができる。
【0055】
続いて、ユーザーが時間差で複数回の決済操作を行った場合について説明する。
具体的には、
図2のステップS7までに次の決済操作が行われた場合についてである。
図4に示すように、ステップS31では、
図2のステップS7と同様、ピックアップ完了判定ステップとして、店舗端末130が、店員によるピックアップ完了操作の有無を判定する。
操作ありと判定した場合は
図2のステップS7と同じなので、
図4における処理を終了して
図2のステップS8へ進む。
他方、操作なしと判定した場合はステップS32へ進む。
【0056】
ステップS32では、新たな決済要求有無判定ステップとして、
図2のステップS4と同様、ユーザー端末110が、ユーザーによる新たな商品についての決済処理操作の有無を判定する。
操作ありと判定した場合はステップS33へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS31に戻る。
【0057】
ステップS33では、コード生成保留・新たな決済処理ステップとして、サーバ120が、店舗端末130から先の商品についてのピックアップ完了の旨を受信しても店舗内受取用コードCDを生成せずに、
図2のステップS5と同様、ユーザー端末110からの新たな決済処理要求に基づいて決済処理を実行する。
ステップS34では、追加の新たなピックアップ指示ステップとして、サーバ120が、決済処理の完了後、ユーザー端末110へ新たな決済完了の旨を送信するとともに、追加の新たな商品ピックアップ指示情報を店舗端末130へ送信する。
そして、ステップS31に戻る。
【0058】
つまり、サーバ120が、店舗端末130からピックアップ完了の旨を受信するまでに、同一のユーザーのユーザー端末110から新たに決済処理要求を受信した場合、店舗端末130からピックアップ完了の旨を受信しても店舗内受取用コードCDを生成せずに、ユーザー端末110からの新たな決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末110へ決済完了の旨を送信するとともに、追加で商品ピックアップ指示情報を店舗端末130へ送信する。
そして、全てのピックアップ指示に対して、ピックアップ完了操作ありと判定したとき、
図2のステップS8によって、店舗端末130が、追加商品についての店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信し、
図2のステップS9によって店舗内受取用コードCDが生成されて、ユーザー端末110へ送信される。
【0059】
これにより、時間差で2つ以上の商品を購入した場合、商品毎ではなく全ての商品についてピックアップ完了したときに店舗内受取用コードCDが生成されてユーザー端末110に送信される。
その結果、ユーザーは決済した全ての商品について引き渡し準備が完了したタイミングで店舗内受取用コードCDを受け取ることができ、1回にまとめて商品を受け取ることができる。
【0060】
なお、商品引き渡しカウンターの混雑を回避するために、サーバ120が、ユーザー端末110の位置情報を取得して、商品引き渡しカウンターの所定範囲内に近づいたときに、商品引き渡しカウンターの店舗端末130に対して、引き渡し商品を特定可能な取引番号や取引情報を通知するように構成してもよい。
これにより、商品引き渡しカウンターの店員は、多数の引き渡し準備完了の商品のうち、どの商品を引き渡し直前の準備すればよいかを、店舗内受取用コードCDをスキャンせずに把握でき、ユーザーである商品受取客を待たせることなくスムーズな商品引き渡しを実現することができる。
【0061】
このようにして得られた本発明の第1実施例である商品販売システム100は、ユーザー端末110と、サーバ120と、店舗端末130とを備え、ユーザー端末110が、店舗の商品棚EXに設置された棚札140または商品棚EXの商品から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバ120と通信し、サーバ120が、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベース121にある在庫情報をユーザー端末110へ送信し、ユーザー端末110が、商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバ120に対して決済処理要求をし、サーバ120が、ユーザー端末110からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末110へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末130へ送信し、店舗端末130が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信し、サーバ120が、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信し、店舗端末130が、ユーザー端末110に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンして、店舗内受取用コードCDの情報をサーバ120へ送信し、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する構成であることにより、在庫がまだあるにも関わらず商品棚EXに商品がたまたま陳列されておらずユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができ、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞を回避することができるとともに、サーバ120において、商品の決済後の商品のステータスを管理することができる。
【0062】
さらに、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDと、ユーザー端末110へ送信した店舗内受取用コードCDとの照合を行い、一致したと判定した場合、商品の引き渡し指示を店舗端末130へ送信する構成であることにより、店舗内受取用コードCDが真正なものか否かを判定して商品の引き渡しを安全に行うことができる。
【0063】
また、サーバ120が、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベース121にある在庫情報の在庫の有無を判定し、在庫なしの場合であって、展示品ありの設定の場合、在庫なし、展示品ありの旨および予め設定されたテーブルに基づく展示品価格情報をユーザー端末110へ送信する構成であることにより、ユーザーが希望することにより展示品を展示されたフロアの店員の応対なしで購入することができる。
【0064】
さらに、店舗が、複数あり、サーバ120のデータベース121が、店舗毎の在庫情報を有し、ユーザー端末110が、棚札140から読み取った店舗情報、または、ユーザー端末110の位置情報をサーバ120に送信し、サーバ120が、受信した店舗情報、または、位置情報に基づいて店舗を特定してデータベース121にあるユーザーの位置する店舗の在庫情報をユーザー端末110へ送信する構成であることにより、ユーザーはその店舗にある商品の在庫情報に基づいて決済手続を進めることができる。
【0065】
また、サーバ120が、受信した店舗情報、または、位置情報に基づいて店舗を特定してデータベース121にあるユーザーの位置する店舗の在庫情報の在庫の有無を判定し、ユーザーのいる店舗について在庫なしの場合であって、他の店舗に在庫ありの場合、在庫ありの他の店舗情報をユーザー端末110へ送信し、ユーザー端末110が、他の店舗で受取の旨の同意およびユーザーの決済操作に基づいてサーバ120に対して決済処理要求をし、サーバ120が、ユーザー端末110からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末110へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を他の店舗の店舗端末(図示せず)へ送信し、他の店舗の店舗端末(図示せず)が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信し、サーバ120が、ピックアップ完了の旨の受信に基づいて、他の店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信する構成であることにより、ユーザーがその店舗で在庫なしと思っても他の店舗で在庫があればその商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができる。
【0066】
さらに、サーバ120が、店舗端末130からピックアップ完了の旨を受信するまでに、同一のユーザーのユーザー端末110から新たに決済処理要求を受信した場合、店舗端末130からピックアップ完了の旨を受信しても店舗内受取用コードCDを生成せずに、ユーザー端末110からの新たな決済処理要求に基づいて決済処理を実行し、完了後、ユーザー端末110へ決済完了の旨を送信するとともに、追加で商品ピックアップ指示情報を店舗端末130へ送信し、店舗端末130が、追加商品についての店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信し、サーバ120が、追加商品についてのピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信する構成であることにより、ユーザーは決済した全ての商品について引き渡し準備が完了したタイミングで店舗内受取用コードCDを受け取ることができ、1回にまとめて商品を受け取ることができる。
【0067】
また、本発明の実施例である商品販売システム100のプログラムは、ユーザー端末110が、店舗の商品棚EXに設置された棚札140または商品棚EXの商品から商品特定情報または商品コードを読み取り、読み取った商品特定情報または商品コードに基づいてサーバ120と通信する商品情報読み取りステップS1、S2と、サーバ120が、受信した商品特定情報または商品コードに基づいてデータベース121にある在庫情報をユーザー端末110へ送信する在庫情報送信ステップS3と、ユーザー端末110が、商品の在庫情報およびユーザーの決済操作に基づいてサーバ120に対して決済処理要求をし、サーバ120が、ユーザー端末110からの決済処理要求に基づいて決済処理を実行する決済処理ステップS5と、サーバ120が、決済処理の完了後、ユーザー端末110へ決済完了の旨を送信するとともに、商品ピックアップ指示情報を店舗端末130へ送信するピックアップ指示ステップS6と、店舗端末130が、店員のピックアップ完了操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信するピックアップ完了ステップS8と、サーバ120が、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信するコード生成・送信ステップS9と、店舗端末130が、ユーザー端末110に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンして、店舗内受取用コードCDの情報をサーバ120へ送信するコードスキャンステップS10と、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDの情報に基づいてピックアップ完了の引き渡し予定商品のステータスをピックアップ完了から引き渡し完了に変更する引き渡し完了ステップS11とを具備していることにより、在庫がまだあるにも関わらず商品棚EXに商品がたまたま陳列されておらずユーザーが在庫なしと思ってしまい商品の購入に結びつかない虞を回避して商品を販売することができ、在庫なしにも関わらず決済されてしまう虞を回避することができるとともに、サーバ120において、商品の決済後の商品のステータスを管理することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例2】
【0068】
続いて、本発明の第2実施例である商品販売システム100について、
図5に基づいて説明する。
ここで、
図5は、本発明の第2実施例である商品販売システム100のロッカー部を使用した場合の動作例を示すチャート図である。
第2実施例の商品販売システム100は、第1実施例の商品販売システム100の商品の引き渡し場所(カウンター)でロッカー部を追加した構成としたものであり、多くの要素について第1実施例の商品販売システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
【0069】
本実施例である商品販売システム100では、商品引き渡し場所にロッカー部が設けられている。
そして、店舗端末130が、商品を収納自在な複数のケースを有したロッカー部に隣接して通信自在に設けられている。
さらに、店舗端末130が、店員のピックアップ完了操作および商品を収納したロッカー番号情報入力操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信する。
【0070】
また、店舗端末130が、ユーザー端末110に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンして、サーバ120へ送信する。
すると、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDと、ユーザー端末110へ送信した店舗内受取用コードCDとの照合を行う。
サーバ120が、一致したと判定した場合、商品が収納されたロッカーの扉のロックを解除する引き渡し指示を店舗端末130へ送信する。
すると、ロッカー部が、引き渡し指示に基づいて商品の収納されたロッカーの扉のロックを解除するように構成されている。
【0071】
続いて、本実施例である商品販売システム100の動作例について、より詳しく説明する。
具体的には、前述した第1実施例の
図2のステップS7以降の第1実施例と異なる事項についてである。
図5に示すように、ステップS41では、
図2のステップS7と同様、ピックアップ完了判定ステップとして、店舗端末130が、店員によるピックアップ完了操作の有無を判定する。
操作ありと判定した場合はステップS42へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS41を繰り返す。
【0072】
ステップS42では、ロッカー番号情報入力判定ステップとして、店舗端末130が、店員によるロッカー番号情報の入力操作の有無を判定する。
入力操作ありと判定した場合はステップS43へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS42を繰り返す。
なお、ステップS41のピックアップ完了判定ステップ、ステップS42のロッカー番号情報入力判定ステップの順で説明したが、ステップS41およびステップS42を同時に行う構成としてもよいし、ステップS41、ステップS42の順番が逆の構成としてもよい。
【0073】
ステップS43では、
図2のステップS8と同様、ピックアップ完了ステップとして、店舗端末130が、店員のピックアップ完了操作および商品を収納したロッカー番号情報入力操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信する。
なお、このとき、ピックアップ完了の旨だけでなく、ロッカー番号情報もサーバ120へ送信してもよい。
【0074】
ステップS44では、
図2のステップS9と同様、コード生成・送信ステップとして、サーバ120が、決済処理完了またはピックアップ完了の旨の受信に基づいて、店舗内受取用コードCDを生成するとともにユーザー端末110へ送信する。
ステップS45では、
図2のステップS10と同様、コードスキャンステップ(コードスキャン有無判定ステップ)として、ロッカー部と連携する店舗端末130が、ユーザー端末110に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンしたか否かを判定する。
スキャンしたと判定した場合はステップS46へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS45を繰り返す。
【0075】
ステップS46では、コード照合ステップとして、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDの情報と、ユーザー端末110へ送信した店舗内受取用コードCDの情報との照合を行う。
ステップS47では、コード照合結果判定ステップとして、照合結果として両者が一致したか否かの判定を、サーバ120が行う。
そして、一致したと判定した場合はステップS47へ進み、他方、一致しないと判定した場合はエラーとなる。
【0076】
ステップS48では、ロック解除・引き渡し指示ステップとして、商品が収納されたロッカーの扉のロックを解除する引き渡し指示を、サーバ120が店舗端末130へ送信する。
すると、店舗端末130と連携するロッカー部が、引き渡し指示に基づいて商品の収納されたロッカーの扉のロックを解除するように構成されている。
なお、商品が収納されたロッカー番号の特定については,店舗端末130において、ピックアップ完了操作のあった対象商品と、この対象商品を収納した際に入力されたロッカー番号情報とが関連付けられて記憶されているため、サーバ120からの引き渡し指示にロッカー番号情報が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。
【0077】
これにより、ユーザーは店舗内受取用コードCDを表示したユーザー端末110を店舗端末130にかざすだけで商品を収納したロッカーの扉のロックが解除される。
その結果、受取客が多いタイミングであってもユーザーは受取場所で待たされることなくスムーズに商品を受け取ることができる。
【0078】
このようにして得られた本発明の第2実施例である商品販売システム100において、店舗端末130が、商品を収納自在な複数のケースを有したロッカー部に隣接して通信自在に設けられ、店員のピックアップ完了操作および商品を収納したロッカー番号情報入力操作に基づいてサーバ120に対してピックアップ完了の旨を送信し、ユーザー端末110に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンして、店舗内受取用コードCDの情報サーバ120へ送信し、サーバ120が、店舗端末130から受信した店舗内受取用コードCDの情報と、ユーザー端末110へ送信した店舗内受取用コードCDの情報との照合を行い、一致したと判定した場合、商品が収納されたロッカーの扉のロックを解除する引き渡し指示を店舗端末130へ送信し、ロッカー部が、引き渡し指示に基づいて商品の収納されたロッカーの扉のロックを解除する構成であることにより、受取客が多いタイミングであってもユーザーは受取場所で待たされることなくスムーズに商品を受け取ることができるなど、その効果は甚大である。
【符号の説明】
【0079】
100 ・・・ 商品販売システム
110 ・・・ ユーザー端末
111 ・・・ (ユーザー端末の)表示部
120 ・・・ サーバ
121 ・・・ データベース
130 ・・・ 店舗端末
131 ・・・ (店舗端末の)表示部
140 ・・・ 棚札
EX ・・・ 商品棚
CD ・・・ 店舗内受取用コード
【要約】 (修正有)
【課題】在庫情報に基づいて決済して店舗内受取用コードで商品の引き渡しを行う商品販売システムを提供する。
【解決手段】ユーザー端末と、サーバと、店舗端末と、を備える商品販売システム100において、ユーザー端末110は、店舗の棚札140から商品コードを読み取り、サーバ120から在庫情報を受信し、商品の在庫情報および決済操作に基づいてサーバ120へ決済処理要求をする。サーバ120は、決済処理を実行して商品ピックアップ指示情報を店舗端末130へ送信する。店舗端末130は、ピックアップ完了操作に基づいてサーバ120へピックアップ完了の旨を送信する。サーバ120は、店舗内受取用コードCDを生成してユーザー端末110へ送信する。店舗端末130は、ユーザー端末110に表示された店舗内受取用コードCDをスキャンして、サーバ120へ送信する。サーバ120は、商品のステータスを引き渡し完了に変更する。
【選択図】
図1