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特許7244632複合集電体、電極シート、電気化学装置及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-13
(45)【発行日】2023-03-22
(54)【発明の名称】複合集電体、電極シート、電気化学装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20230314BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20230314BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20230314BHJP
   H02H 7/18 20060101ALI20230314BHJP
【FI】
H02J7/00 S
H01M10/44 Q
H01M10/48 Z
H02H7/18
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021516685
(86)(22)【出願日】2021-02-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-05
(86)【国際出願番号】 CN2021077295
(87)【国際公開番号】W WO2021258755
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2021-03-23
(31)【優先権主張番号】202010584128.2
(32)【優先日】2020-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520124888
【氏名又は名称】東莞新能安科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dongguan Poweramp Technology Limited
【住所又は居所原語表記】No.1 Xinghui Road, Songshan Lake Park, Dongguan City, Guangdong Province, 523000, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】秦 友強
(72)【発明者】
【氏名】焦 磊明
【審査官】山本 香奈絵
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108336800(CN,A)
【文献】中国実用新案第206099459(CN,U)
【文献】特表2002-540756(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H01M 10/44
H01M 10/48
H02H 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気化学装置に適用される充電器検出回路であって、
第1のフォトカプラ、第1のスイッチ及び制御回路を備え、
前記第1のフォトカプラは、第1の発光素子と、第1の感光素子とを含み、前記第1の発光素子は、前記電気化学装置の外付けポートの第1端と、前記第1のスイッチとを電気的に接続し、前記第1の感光素子は、前記制御回路を電気的に接続し、前記第1のスイッチの第1端が接地され、前記第1のスイッチの第2端が前記外付けポートの第2端に電気的に接続され、前記第1のスイッチの第3端が前記第1のフォトカプラに電気的に接続され、前記第1のスイッチは、前記付けポートに第1の充電器が接続される際にオンし、
前記付けポートに第1の充電器が接続されると、前記第1のフォトカプラはオンし且つ前記制御回路に第1の信号を出力し、
前記充電器検出回路は、第2のフォトカプラ及び第1のツェナーダイオードをさらに備え、前記第2のフォトカプラは、第2の発光素子及び第2の感光素子を含み、前記第2の発光素子と前記第1のツェナーダイオードは、前記外付けポートの第1端と前記外付けポートの第2端との間に直列に接続され、前記第2の感光素子の第1端は電源と制御回路と電気的に接続され、前記第2の感光素子の第2端は接地されていることを特徴とする充電器検出回路。
【請求項2】
記第1の感光素子の第1端は、前記外付けポートの第1端に電気的に接続され、第1の発光素子の第2端は、前記第1のスイッチの第3端に電気的に接続されいることを特徴とする請求項1に記載の充電器検出回路。
【請求項3】
前記外付けポートに前記第1の充電器が接続された場合、前記第1の発光素子は発光し、前記第1の感光素子はオンして前記第1の信号を前記制御回路に出力することを特徴とする請求項2に記載の充電器検出回路。
【請求項4】
前記充電器検出回路は、前記第1のスイッチが逆方向の電圧で破壊されるのを防止するための第1のダイオードをさらに備え、前記第1のダイオードのカソードは、前記外付けポートの第2端に電気的に接続され、前記第1のダイオードのアノードは、前記第1のスイッチの第2端に電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の充電器検出回路。
【請求項5】
記第2の発光素子の第1端は、前記第1のツェナーダイオードのアノードに電気的に接続され、前記第1のツェナーダイオードのカソードは、前記外付けポートの第1端に電気的に接続され、前記第2の発光素子の第2端は、前記外付けポートの第2端に電気的に接続されいることを特徴とする請求項1に記載の充電器検出回路。
【請求項6】
前記外付けポートに第2の充電器が接続された場合、前記第1のツェナーダイオードは逆導通し、前記第2の発光素子はオンし、前記第2の感光素子はオンして前記第1の信号を前記制御回路の第2のピンに出力し、ここで、前記第2の充電器は、安全充電電圧範囲以外の電圧値を出力する充電器であることを特徴とする請求項5に記載の充電器検出回路。
【請求項7】
前記外付けポートに第1の充電器が接続された場合、前記第2の発光素子は発光せず、前記第2の感光素子はオフされて第2の信号を前記制御回路に出力し、前記第1の充電器は、安全充電電圧範囲内の電圧値を出力する充電器であることを特徴とする請求項5に記載の充電器検出回路。
【請求項8】
前記充電器検出回路は、アノードが前記第1のツェナーダイオードのカソードに電気的に接続されるとともに、カソードが前記外付けポートの第1端に電気的に接続される第2のツェナーダイオードをさらに備え、
前記外付けポートに前記第2の充電器が接続された場合、前記第1のツェナーダイオード及び前記第2のツェナーダイオードは共に逆導通であり、前記第2の発光素子は発光し、前記第2の感光素子はオンされて前記制御回路の第2のピンに前記第1の信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の充電器検出回路。
【請求項9】
前記充電器検出回路は、アノードが前記第2の発光素子の第2端に電気的に接続され、カソードが前記外付けポートの第2端に電気的に接続される第2のダイオードをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の充電器検出回路。
【請求項10】
前記充電器検出回路は、第1のフィルタ回路をさらに備え、前記第1のフィルタ回路は、前記第1のフォトカプラが出力する信号をフィルタリングした後に前記制御回路の第1のピンに出力するために用いられ、前記第1のフィルタ回路は、第1の抵抗と、第1のコンデンサとを含み、前記第1の抵抗の第1端は、第1の感光素子の第1端に電気的に接続され、前記第1の抵抗の第2端は、前記制御回路の第1のピンに電気的に接続され、前記制御回路の第1のピンは、さらに前記第1のコンデンサを介して接地されていることを特徴とする請求項1に記載の充電器検出回路。
【請求項11】
前記充電器検出回路は、第2のフィルタ回路をさらに備え、前記第2のフィルタ回路は、前記第2のフォトカプラが出力する信号をフィルタリングした後に前記制御回路の第2のピンに出力するために用いられ、前記第2のフィルタ回路は、第2の抵抗と、第2のコンデンサとを含み、前記第2の抵抗の第1端は、前記第2の感光素子の第1端に電気的に接続され、前記第2の抵抗の第2端は、前記制御回路の第2のピンに電気的に接続され、前記制御回路の第2のピンは、さらに前記第2のコンデンサを介して接地されていることを特徴とする請求項6に記載の充電器検出回路。
【請求項12】
前記第1のスイッチはNPN型ダイオードであり、前記第1のスイッチの第1端、第2端及び第3端は、それぞれ前記NPN型ダイオードのベース、エミッタ及びコレクタであることを特徴とする請求項1に記載の充電器検出回路。
【請求項13】
前記外付けポートに第1の充電器が接続されていない場合、前記第1の感光素子はオフされて第2の信号を前記制御回路に出力することを特徴とする請求項2に記載の充電器検出回路。
【請求項14】
電気化学装置に適用される充電器検出方法であって、
両端がそれぞれ第1のフォトカプラ及び第1のスイッチに電気的に接続された外付けポートに充電器が接続されたか否かを検出し、
前記外付けポートに第1の充電器が接続されると、前記第1のフォトカプラがオンして第1の信号を制御回路の第1のピンに出力し、
前記外付けポートに第1の充電器が接続されていない場合、前記第1のフォトカプラはオフされて第2の信号を前記制御回路に出力し、
第1のツェナーダイオードと第2のフォトカプラの第2の発光素子は、前記外付けポートの第1端と前記外付けポートの第2端との間に直列に接続され、前記第2のフォトカプラの第2の感光素子の第1端は電源と制御回路と電気的に接続され、前記第2の感光素子の第2端は接地されていることを特徴とする充電器検出方法。
【請求項15】
前記外付けポートの両端は、それぞれ前記第1のフォトカプラにおける第1の発光素子の第1端及び前記第1のスイッチに電気的に接続され、前記第1の発光素子の第2端は、前記第1のスイッチに電気的に接続され、前記第1のフォトカプラにおける第1の感光素子の第1端は、電源に電気的に接続され、前記第1の感光素子の第2端は、接地されていることを特徴とする請求項14に記載の充電器検出方法。
【請求項16】
前記外付けポートの両端は、それぞれ第2のフォトカプラにおける第2の発光素子の第2端及び第1のツェナーダイオードのカソードに電気的に接続され、前記第2のフォトカプラにおける第2の感光素子の第1端は、電源に接続され、前記第2の感光素子の第2端は、接地されていることを特徴とする請求項14に記載の充電器検出方法。
【請求項17】
前記充電器の検出方法は、前記外付けポートに第2の充電器が接続されると、前記第1のツェナーダイオードは逆導通し、前記第2の発光素子はオンし、前記第2の感光素子はオンして前記第1の信号を前記制御回路の第2のピンに出力し、前記第2の充電器は、安全充電電圧範囲以外の電圧値を出力する充電器であることを特徴とする請求項16に記載の充電器検出方法。
【請求項18】
電気化学装置は、電池セルと、スイッチモジュールと、外付けポートと、請求項1~13の何れか一項に記載の充電器検出回路とを備え、
前記スイッチモジュールは、前記電池セルと前記外付けポートとの給電回路に電気的に接続され、且つ前記給電回路のオン又はオフを制御するために用いられることを特徴とする電気化学装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電池技術分野に関し、特に、充電器検出回路、方法、及び電気化学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、充電器は、通常、硬線識別信号を帯びているため、電池は硬線信号によって充電器の挿入を検出及び認識することができる。図1に示すように、従来技術では、フォトカプラU2’を駆動させてマイクロコントローラユニットU1’に検出信号を出力するために、ツェナーダイオードZD1’が逆降伏状態で動作して、充電器の識別と検出とを実現している。
【0003】
しかしながら、上記の提案の主な欠点は、検出精度が低く、消費電力が大きく、コストが高いという点である。また、電池パックの電圧がフル充電に近いと、誤認識現象が発生し、高圧不正充電器が認識できず、安全性能が低い。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、安全性能が高く、検出精度が高く、コストが低いなどの利点を有し、高圧不正充電器を精度良く識別でき、電池の安全性及び安定性を著しく向上させることができる充電器検出回路、方法、及び電気化学装置を提供する必要がある。
【0005】
本発明の実施形態に係る充電器検出回路は、電気化学装置に適用され、第1のフォトカプラ、第1のスイッチ及び制御回路を備え、前記第1のフォトカプラは、外付けポートの第1端と、前記第1のスイッチと、前記制御回路とを電気的に接続するためのものであり、前記第1のスイッチの第1端が接地され、前記第1のスイッチの第2端が前記外付けポートの第2端に電気的に接続され、前記第1のスイッチの第3端が前記第1のフォトカプラに電気的に接続され、前記第1のスイッチは、前記電気化学装置の外付けポートに第1の充電器が接続される際にオンし、前記電気化学装置の外付けポートに第1の充電器が接続されると、前記第1のフォトカプラはオンし且つ前記制御回路の第1のピンに第1の信号を出力する。ここで、第1の充電器は、安全充電電圧範囲内の電圧値を出力する充電器である。これにより、充電器が外付けポートに接続されるか否かを第1のスイッチ及び第1のフォトカプラで検出し、且つ標準充電器が外付けポートに接続されるときに前記第1のスイッチ及び前記第1のフォトカプラをオンにさせて、前記制御回路の第1のピンに信号を出力する。これにより、標準充電器を精度良く識別でき、検出精度が高く、コストが低い等の利点があり、電池の安全性及び安定性を著しく向上させることができる。
【0006】
本発明の幾つかの態様によれば、前記第1のフォトカプラは、第1の発光素子と、第1の感光素子とを含み、前記第1の感光素子の第1端は、前記外付けポートの第1端に電気的に接続され、第1の発光素子の第2端は、前記第1のスイッチの第3端に電気的に接続され、前記第1の感光素子の第1端は電源及び前記制御回路に電気的に接続され、前記第1の感光素子の第2端は接地されている。
【0007】
本発明の幾つかの態様によれば、前記外付けポートに前記第1の充電器が接続された場合、前記第1の発光素子は発光し、前記第1の感光素子はオンして前記第1の信号を前記制御回路に出力する。
【0008】
本発明の幾つかの態様によれば、前記充電器検出回路は、前記第1のスイッチが逆方向の電圧で破壊されるのを防止するための第1のダイオードをさらに備え、前記第1のダイオードのカソードは、前記外付けポートの第2端に電気的に接続され、前記第1のダイオードのアノードは、前記第1のスイッチの第2端に電気的に接続される。
【0009】
本発明の幾つかの態様によれば、前記充電器検出回路は、第2のフォトカプラ及び第1のツェナーダイオードをさらに備え、前記第2のフォトカプラは、第2の発光素子及び第2の感光素子を含む。前記第2の発光素子の第1端は、前記第1のツェナーダイオードのアノードに電気的に接続され、前記第1のツェナーダイオードのカソードは、前記外付けポートの第1端に電気的に接続され、前記第2の発光素子の第2端は、前記外付けポートの第2端に電気的に接続され、前記第2の感光素子の第1端は、電源に接続され、前記第2の感光素子の第2端は、接地されている。
【0010】
本願の幾つかの態様によれば、前記外付けポートに第2の充電器が接続された際に、前記第1のツェナーダイオードは逆導通し、前記第2の発光素子はオンし、前記第2の感光素子はオンして第1の信号を前記制御回路の第2のピンに出力する。ここで、前記第2の充電器は、安全充電電圧範囲以外の電圧値を出力する充電器である。これにより、ツェナーダイオードの逆降伏の特徴によって、安全充電電圧範囲の電圧が入力されると、ツェナーダイオードが逆導通し、前記第2の感光素子が第1の信号を出力するように制御し、これにより、前記外付けポートに安全充電電圧範囲以外の電圧値を有する充電器が接続されたか否かをツェナーダイオードで精度よく識別または検出することができ、高電圧不正充電器が電池装置に接続することによるシステムの損害を防止することができ、電池装置の安全性能が向上する。
【0011】
本発明の幾つかの態様によれば、前記外付けポートに第1の充電器が接続された場合、前記第2の発光素子は発光せず、前記第2の感光素子はオフされて第2の信号を前記制御回路に出力する。前記第1の充電器は、安全充電電圧範囲内の電圧値を出力する充電器である。
【0012】
本発明の幾つかの実施形態によれば、前記充電器検出回路は、アノードが前記第1のツェナーダイオードのカソードに電気的に接続されるとともに、カソードが前記外付けポートの第1端に電気的に接続される第2のツェナーダイオードをさらに備える。前記外付けポートに第2の充電器が接続された場合、前記第1のツェナーダイオード及び前記第2のツェナーダイオードは共に逆導通であり、前記第2の発光素子はオンされ、前記第2の感光素子はオンされて前記制御回路の第2のピンに第1の信号を出力する。
【0013】
本発明の幾つかの態様によれば、前記充電器検出回路は、アノードが前記第2の発光素子の第2端に電気的に接続され、カソードが前記外付けポートの第2端に電気的に接続される第2のダイオードをさらに備える。
【0014】
本発明の幾つかの態様によれば、前記充電器検出回路は、第1のフィルタ回路をさらに備え、前記第1のフィルタ回路は、前記第1のフォトカプラが出力する信号をフィルタリングした後に前記制御回路の第1のピンに出力するために用いられ、前記第1のフィルタ回路は、第1の電気抵抗と、第1のコンデンサとを含み、前記第1の電気抵抗の第1端は、前記第1の感光素子の第1端に電気的に接続され、前記第1の電気抵抗の第2端は、前記制御回路の第1のピンに電気的に接続され、前記制御回路の第1のピンは、さらに前記第1のコンデンサを介して接地されている。
【0015】
本発明の幾つかの態様によれば、前記充電器検出回路は、第2のフィルタ回路をさらに備え、前記第2のフィルタ回路は、前記第2のフォトカプラが出力する信号をフィルタリングした後に前記制御回路の第2のピンに出力するために用いられる。前記第2のフィルタ回路は、第2の電気抵抗と、第2のコンデンサとを含み、前記第2の電気抵抗の第1端は、前記第2の感光素子の第1端に電気的に接続され、前記第2の電気抵抗の第2端は、前記制御回路の第2のピンに電気的に接続され、前記制御回路の第2のピンは、さらに前記第2のコンデンサを介して接地されている。
【0016】
本願の幾つかの態様によれば、前記第1のスイッチはNPN型ダイオードであり、前記第1のスイッチの第1端、第2端及び第3端は、それぞれ前記NPN型ダイオードのベース、エミッタ及びコレクタである。
【0017】
本願の幾つかの態様によれば、前記外付けポートに第1の充電器が接続されていない場合、前記第1の感光素子はオフされて第2の信号を前記制御回路に出力する。
【0018】
また、本発明の実施形態に係る充電器検出方法は、両端がそれぞれ第1のフォトカプラ及び第1のスイッチに電気的に接続された外付けポートに充電器が接続されたか否かを検出し、前記外付けポートに第1の充電器が接続されると、前記第1のフォトカプラがオンして第1の信号を制御回路の第1のピンに出力し、前記外付けポートに第1の充電器が接続されていない場合、前記第1のフォトカプラはオフされて第2の信号を前記制御回路に出力する。
【0019】
本発明の幾つかの態様によれば、前記外付けポートの両端は、それぞれ第1のフォトカプラにおける第1の発光素子の第1端及び第1のスイッチに電気的に接続され、前記第1の発光素子の第2端は、第1のスイッチに電気的に接続され、第1のフォトカプラにおける第1の感光素子の第1端は、電源に電気的に接続され、第1の感光素子の第2端は、接地されている。
【0020】
本発明の幾つかの態様によれば、前記外付けポートの両端は、それぞれ第2のフォトカプラにおける第2の発光素子の第2端及び第1のツェナーダイオードのカソードに電気的に接続され、前記第2のフォトカプラにおける第2の感光素子の第1端は、前記電源に接続され、前記第2の感光素子の第2端は、接地されている。
【0021】
本発明の幾つかの態様によれば、前記充電器検出方法は、前記外付けポートに第2の充電器が接続されると、前記第1のツェナーダイオードは逆導通し、前記第2の発光素子はオンし、前記第2の感光素子はオンして第1の信号を制御回路の第2のピンに出力し、前記第2の充電器は、安全充電電圧範囲以外の電圧値を出力する充電器である。
【0022】
また、本発明の実施形態に係る電気化学装置は、電池セルと、スイッチモジュールと、外付けポートと、上述したような充電器検出回路とを備え、前記スイッチモジュールは、前記電池セルと前記外付けポートとの給電回路に電気的に接続され、且つ前記給電回路のオン/オフを制御するために用いられる。
【0023】
本発明の実施形態に係る充電器検出回路、方法及び電気化学装置は、第1のスイッチ及び第1のフォトカプラを介して、外付けポートに充電器が接続されたか否かを検出し、且つ外付けポートに充電器が接続された場合、前記第1のスイッチ及び前記第1のフォトカプラをオンにさせて、前記制御回路に信号を出力する。このように、本願の実施形態が開示する充電器検出回路、方法及び電気化学装置は、消費電力が低く、安全性能が高く、検出精度が高く、コストが低いなどの利点を有し、標準充電器及び高圧不正充電器を精度良く識別でき、電池の安全性及び安定性を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】従来技術における充電器検出回路の回路図である。
図2】本発明の一実施形態による電気化学装置のブロック図である。
図3図2における充電器検出回路の好ましい実施形態の回路図である。
図4】本発明の一実施形態による充電器検出方法のステップのフローチャートである。
【0025】
以下の具体的実施形態は、上述した図面を併せて、本願をさらに詳細に説明する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下では、本発明の実施形態の図面に関連して、本願の実施形態における技術的な態様を明確にして、完全に説明する。説明した実施形態は、全ての実施形態ではなく、本願の一部の実施形態のみであることは明らかである。本願の実施例に基づいて、当業者は、創造的な労働がなされていない前提下で取得される他のすべての実施形態も、本願の保護範囲内に属する。
【0027】
以上に開示されたのは本願の好適な実施例のみであり、これに基づいて本願の特許請求の範囲を限定することはできないため、本願の請求項による均等な変化が依然として本願に包含されている範囲に属する。
【0028】
以下、本願の実施形態における図面を参照しながら、本願の実施形態における技術提案を明確、完全に述べることとする。説明した実施形態は、全ての実施形態ではなく、本願の一部の実施形態にすぎないことは明らかである。
【0029】
図2に示すように、図2は、本願の一好ましい実施形態による電気化学装置100のブロック図である。この電気化学装置100は、外部機器と電気的に接続されていてもよい。具体的には、電気化学装置100は、充電器検出回路10、電池セル20、外付けポート30、及びスイッチモジュール40を備えている。本発明の実施形態において、前記外付けポート30は、外部機器200を電気的に接続するためのものである。本願の実施形態における前記外部機器は、充電器または負荷設備であることが可能である。
【0030】
前記充電器検出回路10は、前記外付けポート30が充電器に電気的に接続されているか否かを検出及び識別するために、前記外付けポート30に電気的に接続されている。前記スイッチモジュール40は、前記電池セル20と前記外付けポート30との給電回路に電気的に接続されて、前記給電回路のオン/オフを制御する。これにより、前記充電器検出回路10は、前記外付けポート30の接続状態に応じて、前記スイッチモジュール40の状態を対応的に制御し、さらに前記電池セル20の充放電を制御することができる。
【0031】
図3に示すように、図3は本願の一好ましい実施形態による電気化学装置100の回路図である。本発明の実施形態において、前記充電器検出回路10は、第1のフォトカプラU1、第1のスイッチQ1、制御回路12及び第1のフィルタ回路14を備える。
【0032】
前記制御回路12は、マイクロコントローラU3を含んでもよい。ここで、前記マイクロコントローラU3は、第1のピンCHG_IN及び第2のピンCHG_FAULTを含んでもよい。
【0033】
具体的には、前記第の1フォトカプラU1は、第1の発光素子及び第1の感光素子を含む。前記第1の発光素子の第1端は、前記外付けポート30の第1端C+と電気抵抗R1を介して電気的に接続され、前記第1の発光素子の第2端は、前記第1のスイッチQ1の第1端と電気的に接続され、前記第1の感光素子の第1端は、電源VCCと電気抵抗R2を介して電気的に接続され、前記第1の感光素子の第1端は、前記制御回路にも電気的に接続され、前記第1の感光素子の第2端は接地されている。
【0034】
前記第1のフィルタ回路14は、電気抵抗R3とコンデンサC1とを備え、前記第1の感光素子の第1端は、電気抵抗R3を介して、前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INと電気的に接続されており、前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INは、前記コンデンサC1を介して接地されている。
【0035】
本願の実施形態における前記第1の発光素子の第1端はダイオードのアノードであり、前記第1の発光素子の第2端はダイオードのカソードである。前記第1の感光素子の第1端は、フォトダイオードのコレクタであり、前記第1の感光素子の第2端は、フォトダイオードのエミッタである。
【0036】
前記第1のスイッチQ1の第1端は電気抵抗R4を介して接地され、前記第1のスイッチQ1の第2端は前記外付けポート30の第2端C-と電気的に接続され、前記第1のスイッチQ1の第3端は前記第1の発光素子の第2端と電気的に接続される。
【0037】
また、一好ましい実施形態において、前記充電器検出回路10は、第1のダイオードD1をさらに備え、前記第1のスイッチQ1の第2端は、前記第1のダイオードD1のアノードと電気的に接続され、前記第1のダイオードD1のカソードは、前記外付けポート30の第2端C-と電気的に接続される。これにより、前記第1のダイオードD1は、前記第1のスイッチQ1が逆電圧により破壊されるのを防止することができる。
【0038】
本願の実施形態における前記第1のスイッチQ1はNPN型トランジスタであり、前記第1のスイッチQ1の第1端、第2端及び第3端は、それぞれ前記NPN型トランジスタのベース、エミッタ及びコレクタである。他の好ましい実施形態において、前記第1のスイッチQ1は、他の電子スイッチでもよく、例えば、NMOS電界効果トランジスタであってもよい。
【0039】
本発明の実施形態において、前記スイッチモジュール40は、第2のスイッチQ1と、第3のスイッチQ3とを含み、前記第2のスイッチQ2の第1端、第2端及び第3端は、それぞれ前記制御回路12、前記外付けポート30の第2端C-及び第3のスイッチQ3の第2端に電気的に接続される。前記第3のスイッチQ3の第1端、第2端及び第3端は、それぞれ前記制御回路12、前記第2のスイッチQ2の第2端及び前記電池セル20の第2端B-に電気的に接続される。前記電池セル20の第1端B+は、前記外付けポートの第1端C+に電気的に接続される。
【0040】
本願の実施形態において、前記第1のスイッチQ1は、前記外付けポート30に第1の充電器が接続されたときにオンし、及び、前記外付けポート30に第1の充電器が接続されていないときにオフするために用いられる。これにより、外付けポート30に第1の充電器が接続された場合、前記第1の発光素子は発光し、前記第1の感光素子はオンして第1の信号を制御回路12に出力する。外付けポート30に第1の充電器が接続されていない場合、前記第1の発光素子は発光せず、前記第1の感光素子はオフして第2の信号を制御回路12に出力する。
【0041】
本発明の実施形態において、前記第1の充電器は、安全充電電圧範囲内の電圧値を出力する標準充電器である。
【0042】
具体的には、前記外接ポート30の第1端C+及び第2端C-に第1の充電器が接続されていない場合、前記第1のスイッチQ1の第1端と前記第1のスイッチQ1の第2端との間の圧力差は0Vに近い、即ち、前記NPN型トランジスタのベースとエミッタとの間の圧力差は0Vとなる。この時、前記第1のスイッチQ1はオフ状態である。この時、前記第1の発光素子は発光せず、前記第1の感光素子もオフ状態である。即ち、前記第1のフォトカプラU1はオフ状態にあり、前記電源VCCはハイレベルの信号を前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INに出力する。前記外接ポート30の第1端C+及び第2端C-に第1の充電器がそれぞれ接続されると、前記第1のスイッチQ1の第1端の電圧は、前記第1のスイッチQ1の第2端の電圧よりも大きく、即ち、前記NPN型トランジスタのベースとエミッタとの間の圧力差が0.6Vを超え、前記第1のスイッチQ1はオフ状態からオン状態に変換される。この時、前記第1の発光素子は発光し、前記第1の感光素子はオンする。即ち、前記第1のフォトカプラU1はオン状態であり、前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INは接地され、前記第1のフォトカプラU1はローレベル信号を前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INに出力する。
【0043】
さらに、前記充電器検出回路10は、第2のフォトカプラU2と、第1のツェナーダイオードZD1と、第2のツェナーダイオードZD2及び第2のダイオードD2とをさらに含む。前記第2のフォトカプラは、第2の発光素子と、第2の感光素子とを含み、前記第2の発光素子の第1端は、前記第1のツェナーダイオードZD1のアノードに電気的に接続される。前記第1のツェナーダイオードZD1のカソードは、前記第2のツェナーダイオードZD2のアノードに電気的に接続され、第2のツェナーダイオードZD2のカソードは前記電気抵抗R1を介して前記外付けポートの第1端C+に電気的に接続され、前記第2の発光素子の第2端は、前記第2のダイオードD2のアノードに電気的に接続され、前記第2のダイオードD2のカソードは前記外付けポート30の第2端C-に電気的に接続され、前記第2の感光素子の第1端は電気抵抗R5を介して前記電源VCCに接続され、前記第2の感光素子の第2端は接地されている。
【0044】
充電器検出回路10は、電気抵抗R6及びコンデンサC2を含む第2のフィルタ回路16をさらに備える。前記第2の感光素子の第1端は、前記電気抵抗R6を介して、前記マイクロコントローラU3の第2ピンCHG_FAULTに電気的に接続されており、前記制御回路の第2ピンCHG_FAULTは、さらに、前記コンデンサC2を介して接地されている。ここで、前記コンデンサC1、C2は、いずれも無極性コンデンサであり、急速な充放電が可能である。
【0045】
前記外付けポート30に充電電圧が第1の充電器よりも高い第2の充電器が接続されると、前記第の1ツェナーダイオードZD1及び前記第2のツェナーダイオードZD2は逆導通し、前記第2のフォトカプラU2はオンして、ローレベル信号を前記マイクロコントローラU3の第2のピンCHG_FAULTに入力する。同様に、前記外付けポート30に第2の充電器が接続されていないと、前記第2のフォトカプラU2はオフ状態になり、前記マイクロコントローラU3の第2のピンCHG_FAULTは前記電源VCCが出力するハイレベルの信号を受信する。前記外付けポート30に第1の充電器が接続された場合、前記第2の発光素子は発光せず、前記第2の感光素子はオフされてハイレベルの信号を前記マイクロコントローラU3の第2のピンCHG_FAULTに出力する。
【0046】
本願の実施形態における前記第2の発光素子の第1端はダイオードのアノードであり、前記第2の発光素子の第2端はダイオードのカソードである。前記第2の感光素子の第1端はフォトトランジスタのコレクタであり、前記第2の感光素子の第2端はフォトトランジスタのエミッタである。
【0047】
上記の第1の充電器は、安全充電電圧範囲内の電圧値を出力可能な充電器とする標準充電器である。前記第2の充電器は、安全充電電圧範囲以外の電圧値を出力する充電器である。即ち、第2の充電器が出力する電圧は、電池システムにダメージを与え、電池システムの安全性能に影響する。なお、本発明の実施形態において、前記安全充電電圧範囲は、1節電池セルあたりの充電電圧が充電制限電圧4.2Vを超えず、4.2Vは、現在使用されている多くのリチウムイオン電池が使用する充電制限電圧であり、4.2Vまでに充電されるリチウム電力は安全であり、充電電圧が4.2Vを超えると、電圧が高くなるにつれてリチウム電気の安全性が低下し、電圧が高くなるほど電池が危険となり、発火して爆発しやすくなる。つまり、本願の実施形態における13節電池セルの安全充電電圧範囲は、54.6Vを超えない充電電圧である。
【0048】
以下、図3に示す回路図を例として、本願の充電器検出回路及び電気化学装置の動作原理について説明する。
【0049】
使用する場合、前記外付けポート30に標準充電器が接続されていなければ、前記第1のスイッチQ1の第1端と第2端との間の圧力差は0Vに近い、即ち、前記第1のスイッチQ1がオフ状態となり、ひいては前記第1のフォトカプラU1がオフ状態となる。この時、マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INは、前記電源VCCが入力したハイレベル信号を受信する。また、前記外付けポート30にも高圧充電器が接続されず、前記第2のフォトカプラU2もオフ状態となる。この時、前記マイクロコントローラU3の第2のピンCHG_FAULTは、前記電源VCCが出力するハイレベルの信号を受信する。これにより、前記マイクロコントローラU3は、この2つの信号ピンが受信したハイレベルの信号に基づいて、前記外付けポートにいずれの充電器も接続されていないと判断してもよい。
【0050】
さらに、前記外付けポート30に標準充電器が接続されると、前記第1のスイッチQ1の第2端の電圧が前記第1のスイッチQ1の第1端の電圧よりも小さく、即ち前記第1のスイッチQ1の第1端と第2端との間の圧力差が0.6Vよりも大きくなり、前記第1のスイッチQ1はオフ状態からオン状態に変換可能となり、これにより、前記外付けポート30の第1端C+は、前記第1の発光素子を介して接地され、前記第1の発光素子はオンにされ、前記第1の感光素子はオンにされる。このように、前記電源VCCは、前記電気抵抗R2を介して接地され、前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INも接地され、この時、前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INは、前記第1のフィルタ回路14を介して前記第1のフォトカプラU1からのローレベル信号を受信する。即ち、前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_INのレベル状態がハイレベルからローレベルに変換するので、前記外付けポート30に標準充電器が接続されたと判断し、前記マイクロコントローラU3は、前記スイッチモジュール40に制御信号を出力して、前記電池セル20が充電状態に入るように制御する。
【0051】
次に、前記外付けポート30に高圧充電器が接続されると、前記第1のツェナーダイオードZD1及び前記第2のツェナーダイオードZD2が逆導通し、この時、前記第2のフォトカプラU2の第2の発光素子がオンし、前記第2の感光素子がオンするようになる。この時、前記マイクロコントローラU3の第2のピンCHG_FAULTは接地される、即ち、前記マイクロコントローラU3の第2のピンCHG_FAULTは、前記第2のフィルタ回路16によって前記第2のフォトカプラU2が出力するローレベル信号を受信する。即ち、前記マイクロコントローラU3の第2のピンCHG_FAULTのレベル状態がハイレベルからローレベルに変換するので、前記外付けポート30に高圧充電器が既に接続されたと判断し、前記マイクロコントローラU3は、前記スイッチモジュール40に制御信号を出力して、前記電池セル20の充放電を停止させるように制御して、高圧不正充電器が電池装置に接続することによるシステムの損害を防止し、電池装置の安全性を向上させる。
【0052】
なお、前記外付けポート30に高圧充電器が接続された場合、前記第1のフォトカプラU1及び前記第2のフォトカプラU2は共にオンとなり、即ち、前記マイクロコントローラU3の第1のピンCHG_IN及び第2のピンCHG_FAULTはいずれもローレベル信号を受信することになる。この時、前記マイクロコントローラU3は、前記第2のピンCHG_FAULTのレベル状態を優先的に判断すること、即ち、前記マイクロコントローラU3は、優先的に前記第2のピンCHG_FAULTのレベル状態に応じて、前記スイッチモジュール40の状態を制御する。これにより、前記マイクロコントローラU3の第2のピンCHG_FAULTのレベル状態をリアルタイムに検出することで、外付けポートに高圧充電器が接続されているか否かを効率的に認識することができる。
【0053】
また、前記第1のフィルタ回路14及び第2のフィルタ回路16が、充電器挿入情報を含む信号及び高圧不正充電器識別信号をフィルタリングして限流することによって、前記マイクロコントローラU3の信号ポートを保護すると共に、被検出信号における干渉成分をフィルタリングして、信号識別と検出の精度を向上させることができる。ここで、前記マイクロコントローラU3による検出の精度及び干渉防止能力を高めるために、実際の必要に応じて、電気抵抗R3、R6の電気抵抗値とコンデンサC1、C2の容量値を調整することによって、フィルタカットオフ周波数を調整してもよい。
【0054】
外部負荷設備が前記外付けポート30に接続されると、コントローラのバスバー容量の作用により、前記外付けポートの第2端C-の電圧が前記電池セルの第1端B+の電圧まで瞬時に引き上げられ、これにより、前記第1のスイッチQ1の第1端と第2端との間に、電池パックの逆方向総圧が印加される。前記第1のダイオードD1は、前記第1のスイッチQ1が破壊されることを防止する。ここで、前記第1のダイオードD1は、必要に応じて適切な逆耐圧値を選択することができる。
【0055】
図4に示すように、図4は、本発明の一実施形態による充電器検出方法のステップのフローチャートである。前記充電器検出方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0056】
ステップS41において、外付けポートに充電器が接続されているか否かを検出する。本発明の実施形態において、前記外付けポートの両端に、第1のフォトカプラにおける第1の発光素子の第1端及び第1のスイッチがそれぞれ電気的に接続されており、前記第1の発光素子の第2端は、前記第1のスイッチに電気的に接続され、前記第1のフォトカプラにおける第1の感光素子の第1端は電源に電気的に接続され、前記第1のフォトカプラの第2端は接地されている。これにより、前記外付けポートに充電器が接続されると、前記第1のスイッチはオンすることなる。
【0057】
ステップS42において、前記外付けポートに第1の充電器が接続されると、前記第1の発光素子は発光し、前記第1の感光素子はオンして第1の信号を制御回路の第1のピンに出力する。ステップS43において、前記外付けポートに第1の充電器が接続されていない場合、前記第1の発光素子は発光せず、前記第1の感光素子はオフして第2の信号を前記制御回路に出力する。また、他の好ましい実施形態において、前記外付けポートの両端には、さらに、第2のフォトカプラにおける第2の発光素子の第2端及び第1のツェナーダイオードのカソードがそれぞれ電気的に接続され、前記第2のフォトカプラにおける第2の感光素子の第1端は前記電源に接続され、前記第2の感光素子の第2端は接地されている。
【0058】
これにより、前記外付けポートに第2の充電器が接続されると、前記第1のツェナーダイオードが逆導通し、前記第2の発光素子がオンにされ、前記第2の感光素子がオンにされて、制御回路の第2のピンに第1の信号を出力する。ここで、前記第2の充電器は、安全充電規格に適合しない超高電圧を出力する高圧充電器である。
【0059】
これにより、本願の実施形態に係る充電器検出回路、方法及び電気化学装置は、第1のスイッチ及び第1のフォトカプラによって、外付けポートに充電器が接続されているか否かを検出し、且つ外付けポートに標準充電器が接続された場合、前記第1のスイッチ及び前記第1のフォトカプラをオンにさせ、さらに信号を前記制御回路に出力し、高圧充電器の接続の有無を2つのツェナーダイオード及び第2のフォトカプラで検出する。このように、本願の実施形態が開示する充電器検出回路、方法及び電気化学装置は、消費電力が低く、安全性能が高く、検出精度が高く、コストが低いなどの利点を有し、標準充電器及び高圧不正充電器を精度良く識別でき、電池の安全性及び安定性を著しく向上させることができる。
【0060】
本技術分野の一般的な技術者は、以上の実施形態は、本願を限定するためのものであり、本願を制限するものではなく、本願の実質的精神範囲内にある限り、上記実施形態について行った適切な変更及び修正も、本願の保護範囲内に属されるべきであると認識すべきである。
【符号の説明】
【0061】
100 電気化学装置
10 充電器検出回路
12 制御回路
14 第1のフィルタ回路
16 第2のフィルタ回路
20 電池セル
30 外付けポート
40 スイッチモジュール
U1 第1のフォトカプラ
U2 第2のフォトカプラ
U3 マイクロコントローラ
Q1~Q3 第1のスイッチ乃至第3のスイッチ
C1~C2 コンデンサ
R1~R6 電気抵抗
ZD1 第1のツェナーダイオード
ZD2 第2のツェナーダイオード
D1 第1のダイオード
D2 第2のダイオード
図1
図2
図3
図4