(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-14
(45)【発行日】2023-03-23
(54)【発明の名称】オーブントースター
(51)【国際特許分類】
F24C 7/04 20210101AFI20230315BHJP
F24C 15/02 20060101ALI20230315BHJP
【FI】
F24C7/04 A
F24C15/02 F
(21)【出願番号】P 2019099180
(22)【出願日】2019-05-28
【審査請求日】2021-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116159
【氏名又は名称】玉城 信一
(74)【代理人】
【識別番号】100092875
【氏名又は名称】白川 孝治
(72)【発明者】
【氏名】温 岩
(72)【発明者】
【氏名】小林 美緒
【審査官】杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】特開昭55-060135(JP,A)
【文献】特開2017-164277(JP,A)
【文献】特開平08-152140(JP,A)
【文献】実開昭58-098508(JP,U)
【文献】米国特許第05881710(US,A)
【文献】特開2015-007505(JP,A)
【文献】実開昭58-069702(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 1/00-15/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、前記本体部内の調理室と、前記調理室の開口部を開閉可能な扉と、前記調理室内に配置される調理網と、前記調理網上の被調理物を加熱する加熱手段を備え、
前記扉は、外側に配置される第1のガラスと、前記調理室側に配置される第2のガラスと、前記第1のガラスと前記第2のガラスとの間に介在して内部に第1の内部空間を形成する筒状のガラス押圧部材と、を有し、
前記第1のガラスと前記ガラス押圧部材との間にシール性のパッキンを設け、前記第1の内部空間を密閉
し、
前記扉は、前記第1の内部空間の周囲に、複数の開口を介して外部に連通する第2の内部空間を有し、
加熱調理時、前記第2の内部空間の加熱空気は、前記第2の内部空間で生起する対流により外部の空気と入れ替えられ、入れ替えられた外部の空気は、前記第2の内部空間を直接的に冷却し且つ前記第1の内部空間を間接的に冷却することを特徴とするオーブントースター。
【請求項2】
前記第1のガラスと前記ガラス押圧部材との間に、前記第1の内部空間と外部とを連通する隙間を有し、
前記パッキンは、前記隙間を封止することを特徴とする請求項1に記載のオーブントースター。
【請求項3】
前記パッキンは、前記ガラス押圧部材に当接する面に複数の突起を有し、
前記ガラス押圧部材は、前記パッキンに当接する面に複数の孔を有し、
前記パッキンの取付時、前記突起は、前記孔に嵌合し、前記パッキンを前記ガラス押圧部材に位置決めすることを特徴とする請求項1または2に記載のオーブントースター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭等で広く使用されるオーブントースターに関する。より具体的には、二重ガラス窓構造のオーブントースターに関する。
【0002】
オーブントースターは、調理室内に食パンなどの被調理物を載置する調理網を備え、調理網の上下に配置されたヒーターによって、調理網上の被調理物を加熱、調理するもので、例えば、ピザトーストなどの具材を載せた食パンを加熱したり、餅を焼いたり、ピザやグラタンなどの被調理物の表面に焼き目を付けたりすることができるとともに、調理網上に金属製の調理容器を載置してその中で被調理物を調理するなど、多彩なメニュー調理が可能である。
【0003】
ところで、従来のオーブントースターとして、前方に設けられる扉の一部を一重のガラス窓にして、調理室内の被調理物の焼き加減を確認できるようになっているものが知られている。
【0004】
ところが、扉の一部を一重のガラス窓にしたものでは、調理始めの時に、ガラス窓の内外で温度差が生じるため、ガラス窓の外面が曇ったり、または結露したりして外側から調理室内を視認できなくなる。
【0005】
そのような問題を解決するものとして、特許文献1の発明が提案されている。特許文献1の発明は、ガラス窓の外側にワイパーを設けて、ガラス窓の外面が曇ったり、または結露したりした場合には、ワイパーを作動させてガラス窓の外面の曇りや結露を除去するものである。
【0006】
しかしながら、特許文献1のものは、ワイパーを設けるため構造が複雑になり、更にコストが高騰するという新たな問題が生じる。
【0007】
ところで、扉の一部を一重のガラス窓とした場合、ガラスは伝熱性を有するため、調理室の熱がガラスを通して外部に逃げ、調理室で適正な調理が行われにくくなるとともに、その分、調理時間が長くなり省エネにも反するという問題が生じる。
【0008】
このような問題を解決するため、扉に設けるガラス窓を二重にすることが考えられる。そして、扉のガラスを二重にすることにより、熱の逃げとともに、外側のガラスの外面の曇りや結露を低減することができるようになる。
【0009】
出願人は、従来の二重構造のガラス窓を改良し、より効果のある先願発明を出願している(特許文献2参照)。特許文献2の先願発明は、扉のガラス窓を内外の二重ガラス構造にするとともに、両ガラス間に形成される内部空間を、隙間を介して外部に連通するものであり、扉を内外の二重ガラス構造にして熱の逃げを低減する効果と、内部空間の温度を下げて外側ガラスの内外の温度差を低減する効果により、調理室の熱が外側のガラスに逃げる熱量を低減するとともに、外側ガラスの外面の曇りや結露を低減するものである。
【0010】
ところで、一般に、オーブントースターの扉は、閉蓋すると調理室の開口部を閉鎖するが、その閉鎖は完全なものとはいえず、例えば、被調理物から発生する蒸気が大量であるとわずかな蒸気が外部に漏れ出ることが生じ得る。
【0011】
特許文献2のものにおいて、例えば、上記した外部への蒸気漏れが発生すると、漏れ出た蒸気の一部が外側ガラスとガラス押圧部材との間の隙間から内部空間に浸入する恐れが生じる。例えわずかな蒸気であっても内部空間に蒸気が浸入すると、浸入する蒸気で外側ガラスの内面に曇りが生じる恐れがある。その曇りは、例えわずかであっても見栄えを悪くする。そして、特に、外気温が低いと外側ガラスの内外の温度差が大きくなって曇りが生じやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】特開平4-198628号公報
【文献】特願2019-027624号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、上記問題を解決することであり、具体的には、外側ガラスである第1のガラスとガラス押圧部材との間にシール性のパッキンを介在することにより、外側ガラスの内面が曇ったり結露することがないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のオーブントースターは、本体部と、前記本体部内の調理室と、前記調理室の開口部を開閉可能な扉と、前記調理室内に配置される調理網と、前記調理網上の被調理物を加熱する加熱手段を備え、前記扉は、外側に配置される第1のガラスと、前記調理室側に配置される第2のガラスと、前記第1のガラスと前記第2のガラスとの間に介在して内部に第1の内部空間を形成する筒状のガラス押圧部材と、を有し、前記第1のガラスと前記ガラス押圧部材との間にシール性のパッキンを設け、前記第1の内部空間を密閉し、 前記扉は、前記第1の内部空間の周囲に、複数の開口を介して外部に連通する第2の内部空間を有し、加熱調理時、前記第2の内部空間の加熱空気は、前記第2の内部空間で生起する対流により外部の空気と入れ替えられ、入れ替えられた外部の空気は、前記第2の内部空間を直接的に冷却し且つ前記第1の内部空間を間接的に冷却する構成を特徴とするものである。
【0015】
そして、扉を外側のガラスである第1のガラスと、内側のガラスである第2のガラスとの二重構造にすることにより、ガラスを通して調理室の熱が外部に逃げることを低減することができるとともに、第1のガラスの外面が曇ったり結露したりする弊害を防止することができる。更に、第1の内部空間をパッキンで密閉することにより、第1の内部空間への蒸気の浸入が阻止されるため、第1のガラスの内面が曇ったり結露したりする弊害を防止することができる。
【0016】
なお、パッキンを伝熱性を有するシリコン製のパッキンにすることにより、ガラス押圧部材を介して伝わる調理室の熱を第1のガラス全体に早期に伝えることができるようになるため、第1ガラスの曇りや結露をより抑制することができる。
【0017】
また、本発明において、前記第1のガラスと前記ガラス押圧部材との間に、前記第1の内部空間と外部とを連通する隙間を有し、前記パッキンは、前記隙間を封止するようにしてもよい。
【0018】
そして、上記構成により、隙間の分だけ第1のガラスとガラス押圧部材との接触面積を低減することができ、ガラス押圧部材を介して第1のガラスに伝わる伝熱量を低減することができる。そのため、例えば、調理時に調理室内が高温になった場合の第1のガラスの過熱を防止することができる。
【0019】
また、本発明において、前記パッキンは、前記ガラス押圧部材に当接する面に複数の突起を有し、前記ガラス押圧部材は、前記パッキンに当接する面に複数の孔を有し、前記パッキンの取付時、前記突起は、前記孔に嵌合し、前記パッキンを前記ガラス押圧部材に位置決めするようにしてもよい。
【0020】
そして、上記構成により、第1のガラスと前記ガラス押圧部材との組付け時に、パッキンのずれまたは脱落を防止することができるとともに、第1のガラスとパッキンとの封止をより確実に行うことができる。
【0021】
また、本発明において、前記扉は、前記第1の内部空間の周囲に第2の内部空間を有し、前記扉は、前記第2の内部空間と外部とを連通する複数の開口を有し、前記第2の内部空間の加熱空気と外部の空気とは、前記複数の開口を介して入れ替わるようにしてもよい。なお、当該構成は、自然対流を利用しての入れ替えであり、複数の開口の内、上方の開口(実施の形態では、側面スリット55eが相当)を介して第2の内部空間内の加熱空気が流出し、下方の開口(実施の形態では、底面スリット66が相当)から外部の冷たい空気が流入するとの構成である。
【0022】
そして、上記構成により、第2の内部空間内の加熱空気が自然対流により外部の冷たい空気と入れ替わって冷やされるため、扉全体の過熱を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】オーブントースターを斜め上方から見た全体斜視図
【
図2】オーブントースターの扉を開けた状態を斜め上方から見た全体斜視図
【
図4】
図3の断面図の扉部分を斜め上方から見た斜視図
【
図6】オーブントースターの扉の部品を分解した状態を斜め上方から見た斜視図
【
図10】(A)は、パッキンの後面の全体斜視図、(B)は、パッキンの断面図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一例としての実施の形態に係るオーブントースターTについて説明する。オーブントースターTは、被調理物を加熱調理可能なものである。被調理物としては、パン、冷凍品、菓子等の様々な食品がある。
【0025】
なお、オーブントースターTの前後方向、左右方向、上下方向は、ユーザーが扉50方向に見る正面視を基準とする。即ち、
図1の状態において、扉50側を前方とし、扉50と反対側を後方とし、前後方向に水平に直交する方向を左右方向とし、前後方向に垂直に直交する方向を上下方向とする。さらに、扉50においては、扉50の前方側、即ち、ユーザー側の面を扉50の前面、扉50の後方側、即ち、調理室30側の面を扉50の後面または背面とする。
【0026】
図1、
図2に示すように、オーブントースターTは、本体部20、内壁部材25、開閉可能な扉50、被調理物を載置可能な調理網31、上側ヒーター33、下側ヒーター34、操作パネル40等を有する。なお、上側ヒーター33、下側ヒーター34は、本発明の加熱手段に相当する。
【0027】
本体部20は、オーブントースターTの外郭を形成する鋼板製の板状部材である。本体部20は、全体が横長の直方体構造となっている。本体部20には、前方側を除いた上外壁20a、左右一対の側外壁20b、後外壁20c、底外壁20d等を有している(
図1~3参照)。
【0028】
図3に示すように、底外壁20dの直上には、前後方向に移動可能で、下側開口27から落下するパン等の食品くずを受ける受皿21が収納自在に設けられている。受皿21の内部に食品くずが溜まると、受皿21を前方側に引き出して、受皿21内の食品くずを除去する。その後、受皿21を元の位置に押し込んで使用することになる。
【0029】
底外壁20dの下方には、本体部20の荷重を支持する4個の脚22が設けられている。
【0030】
内壁部材25は、
図3に示すように、本体部20内に配置される高い熱反射特性を有する鋼板製の部材である。内壁部材25は、その内部に被調理物を調理可能な調理室30を形成し、その内面には、例えば、シリコン加工が施される。
【0031】
そして、内壁部材25の前面部には、正面視矩形状の前側開口26を有し(
図2、5参照)、その下部の受皿21の上方には、平面視矩形状の下側開口27を有する(
図3参照)。なお、前側開口26は、本発明の調理室の開口部に相当する。
【0032】
内壁部材25は、第1内壁部材25aと、第2内壁部材25bとを有する。そして、調理室30は、第1内壁部材25a、第2内壁部材25b、扉50、受皿21等によって囲まれた空間に形成されることになる。
【0033】
第1内壁部材25aは、上内壁25aa、左右一対の側内壁25ab、及び後内壁25acを有する(
図3参照)。第1内壁部材25aは、一体の板状部材であり、上内壁25aa、左右一対の側内壁25ab、後内壁25acは、それぞれ折り曲げて形成されている。
【0034】
なお、上内壁25aa、左右一対の側内壁25ab、後内壁25acは、別体のものでもよい。また、第1内壁部材25aと第2内壁部材25bは、別体のものを示すが、1部材からなるものでもよい。
【0035】
上内壁25aaの一部、後内壁25acの一部及び第2内壁部材25bは、調理網31の方向に向かうように傾斜しており、上側ヒーター33及び下側ヒーター34からの輻射熱をこれら傾斜面で反射させて被調理物に向かわせることができる。
【0036】
第2内壁部材25bは、調理網31前方の下側に設けられており、操作パネル40との間に内部空間35を形成する。そして、内部空間35内には、調理室30の温度を調整するサーモスタット43及び電気接点等からなる制御装置46が設けられる(
図3参照)。なお、制御装置46は、上側ヒーター33及び下側ヒーター34を制御する。
【0037】
図3に示すように、第1内壁部材25aの左右一対の側内壁25abには、それぞれ調理網31を案内する水平なガイド溝28が設けられている。このようなガイド溝28を設けることにより、扉50の開放に連動して、調理網31を後方から前方に向けて水平状態で引き出すことができ、被調理物の載置と取り出しが容易になる。
【0038】
調理網31には、調理時に上面に被調理物が載置される金網31aと、金網31aを支持する枠体31bとを有する。
【0039】
枠体31bは、金網31aの外周側の下部に位置し、金網31aを固定支持する。枠体31bの左右には、それぞれ先端に図示しない係止部を有する棒状部材31baを有し、棒状部材31ba先端の係止部は、扉の左右端に設けられるリンク部材50a(
図2参照)に係合しており、
図2に矢印で示すように、扉50が開蓋すると調理網31は、前方に向かって水平に移動する。
【0040】
そして、扉50を閉じた状態では、調理網31は、ガイド溝28に沿って後方側に向かって水平に移動して支持される。なお、
図2に示すように、調理網31の上部には、調理容器32を載置し、調理容器32内に被調理物を入れて調理することもできる。
【0041】
図3に示すように、左右一対の側内壁25abの上部中央には、1個の上側ヒーター33が左右に伸びる形態で取り付けられる。また、左右一対の側内壁25abの下部には2個の下側ヒーター34、34が左右に伸びる形態で取り付けられる。
【0042】
そして、上側ヒーター33は、調理網31の上方に位置し、調理網31上の被調理物を上方から加熱する。また、2個の下側ヒーター34、34は、調理網31の下方に位置し、調理網31上の被調理物を下方から加熱する。
【0043】
図3で示すように、1個の上側ヒーター33と2個の下側ヒーター34、34は、三角形を形成し、それらの中心が調理網31の中央になるように配置されている。そのため調理網31上の被調理物をより均一に加熱することができるようになる。
【0044】
また、1個の上側ヒーター33と、2個の下側ヒーター34、34は、制御装置46により全て通電可能にしたり、一部のみ通電可能にすることもできる。なお、ヒーターは、3個に限らず、2個でも4個でもそれ以外であってもよい。
【0045】
図1に示すように、操作パネル40は、扉50の下方に設けられる正面視横長矩形状の鋼板製部材である。操作パネル40には、左側部分に温度設定摘み41が配置され、右側部分にタイマー設定摘み42が配置されている。
【0046】
そして、操作パネル40の後方側には、第2内壁部材25bが設けられることになる。なお、操作パネル40は、側方に設ける縦長のものでもよいし、温度設定摘み41とタイマー設定摘み42とは左右が逆でもよい。
【0047】
温度設定摘み41は、被調理物の種類や被調理物の量に応じて、調理室30内の温度を設定するものである。温度設定摘み41の操作に基づいて設定される設定温度により、サーモスタット43における電気接点のオン/オフの時期を調節する。
【0048】
タイマー設定摘み42は、被調理物の種類や被調理物の量によって、加熱時間を設定するものである。タイマー設定摘み42の操作に基づく設定時間により、1個の上側ヒーター33と2個の下側ヒーター34、34に対する通電時間が変更可能である。
【0049】
サーモスタット43は、上側ヒーター33及び下側ヒーター34、34の温度を調節する装置であり、感熱板44及びバイメタル45を有する。バイメタル45は、温度により変形する部材であり、サーモスタット43の対向する2つの電気接点のオンオフを切り替えて、1個の上側ヒーター33と2個の下側ヒーター34、34に対する通電をオンオフする。
【0050】
感熱板44は、アルミ製の板状部材で構成されており、第2内壁部材25bに配置されている。感熱板44は、調理網31よりも下方に位置し、調理室30の温度をバイメタル45に伝えて対向する2つの電気接点をオンオフする。
【0051】
操作パネル40の温度設定摘み41を回動すると、対向する2つの電気接点の接触強さが変わり、電気接点がオンオフする温度を変更することができる。
【0052】
扉50の下方背面側には、円弧状に湾曲した反射板47が配置されている。
図3に示すように、反射板47は、扉50が閉じられると第2内壁部材25bを後方側から覆うように位置し、調理時に下側ヒーター34からの輻射熱を調理網31上に載置される被調理物の方向に反射するとともに、第2内壁部材25b内の内部空間35の過度の加熱を防止する。
【0053】
そして、扉50の開蓋時、反射板47は、扉50の前方側への回動に伴って前方側に引き出されて、操作パネル40の上方および前方を覆うように位置にする。このように、扉50が開かれた状態において、反射板47は、調理網31上に載置される被調理物などがこぼれ落ちて操作パネル40上を汚すことを防止する。即ち、反射板47は、カバー部材としての機能も有する。
【0054】
次に、扉50の構成について詳細に説明する。
図4は、扉50を縦方向に切断した状態を横方向から見た斜視図であり、
図5は、扉50の断面図であり、
図6は、扉50の主要部材の分解斜視図であり、
図7は、扉50の下部部分の拡大斜視図であり、
図8は、扉50の右側面図である。なお、以下の説明においては、
図1、
図3にて示すように、扉50が閉じた状態を基準として説明する。
【0055】
扉50は、正面視矩形状で、所定の厚さを有する全体として直方体状の部材で、扉50全体の外殻を構成する本体プレート51と、扉50の上方に配置されて、扉50の上部前面と、上部と、上部左右両側面とを覆う上部プレート60と、扉50の下部に配置されて、扉50の下部前面と、下部と、下部後面とを覆う下部プレート65と、外側ガラス52と、内側ガラス53と、外側ガラス52と内側ガラス53との間に介在するガラス押圧部材70を備えている。なお、外側ガラス52は、本発明の第1のガラスに相当し、内側ガラス53は、本発明の第2のガラスに相当する。
【0056】
外側ガラス52は、例えば縦123mm、横373mm、厚さ3mmの透明の強化ガラスを用いている。
図1に示すように、外側ガラス52は、扉50の前面の大部分を占めるように構成されており、オーブントースターT全体としてのデザイン性を高めている。
【0057】
内側ガラス53は、面積が外ガラスよりも小さく、例えば縦73mm、横297mm、厚さ3mmの透明の強化ガラスを用いている。なお、外側ガラス52と内側ガラス53の大きさや材料は一例であって、扉50のデザイン性や、調理室30内の被調理物の状態を良好に視認できる光の透過性、耐熱性などにより適宜選択可能である。
【0058】
本体プレート51は、本体部分55と、脚部分56とを有する全体として鳥居形状の部材である(
図6参照)。
【0059】
本体部分55は、中央部に中央開口55aを有する口形状の部分である。中央開口55aの面積は、内側ガラス53の面積より小さくされており、その前方側(外側ガラス52側)には、内側ガラス53の後方側の外周面が嵌入する口形状の嵌入溝55bを有する。
【0060】
そして、口形状の嵌入溝55bには、内側ガラス53後方の外周面が嵌入して密着し、調理室30内から本体部分55内(即ち、第1の内部空間75内)への洩れを防止するようにしている。なお、本体部分55の背面は、調理室30の前面になる。
【0061】
また、本体部分55の上部は、前方側に略直角に折り曲げられて上端部55cを形成し、本体部分55の左右側部は、前方側に略直角に折り曲げられて左右の側端部55d、55dを形成する。そして、左右の側端部55d、55dのそれぞれには、上下方向に複数個、具体的には6個の縦長の側面スリット55eが形成されている(
図6、8参照)。この縦長の側面スリット55eは、扉50内の第1の内部空間75の外側に位置する第2の内部空間78に連通する。なお、これら複数の側面スリット55eは、本発明の複数の開口のうちの一部である上方開口に相当する。
【0062】
本体部分55の中央開口55aの上方の壁部には、前後方向に開口する4個のビス挿通口55fを有する。この4個のビス挿通口55fは、後記の上部プレート60の4個の穴60dに対応する位置に設けられており、上部プレート60の4個の穴60dに把手61の4個の突起61aのそれぞれが嵌入されると、把手61の4個の突起61aの先端が対向する。なお、本体部分55の左右の壁部及び下方の壁部にも複数のビス挿通口が設けられており、扉50を一体化する際には、それらビス挿通口からビスを挿通し、所定のビス穴に螺合することになる。
【0063】
脚部分56は、本体部分55の左右下端部から下方に伸びる本体部分55と一体の部分であり、その前方には、それぞれカバープレート57、57が嵌合される。そして、それぞれの脚部分56とカバープレート57との下端部には、ヒンジ軸58が左右方向に取り付けられる(
図3、6参照)。
【0064】
ヒンジ軸58は、脚部分56と操作パネル40との間に設けられており、扉50は、ヒンジ軸58を中心にして
図2に矢印で示すように回動する。
【0065】
上部プレート60は、扉50が閉じた状態での上部に配置される断面がキャップ状で左右方向に細長い部材で、扉50前面の上部を構成する前面部分60aと、この前面部分60aの上端部から後方に略直角に折り返されて扉50の上面を構成する上面部分60bと、前面部分60aの左右両端部からそれぞれ後方に略直角に折り返されて扉50上部の左右両側面を構成する左右の側面部60c、60cとを有している。
【0066】
上部プレート60は、ユーザの目に触れやすい場所に配置されるものであり、白色などの目立つ色で着色されて外観をよくするとともに、扉50の前面に配置される外側ガラス52の上端部を前方から保持する役割を担っている。
【0067】
また、上部プレート60の前面部分60aには、把手61を取り付けるための複数の穴、具体的には4個の穴60dが設けられている。
【0068】
扉50の上方には、把手61が取り付けられる。把手61は、正面視で上部プレート60の前面部分60aとほぼ同形の横方向に細長い矩形状のもので、その後面には後方に向かって突き出る複数の突起、具体的には4個の突起61aを有する(
図6参照)。
【0069】
そして、把手61の4個の突起61aには、前後方向に伸びる中心に沿って図示しない雌ネジが切られている。
【0070】
把手61は、以下のように取り付けられる。まず、把手61の4個の突起61aを、上部プレート60の前面部分60aの4個の穴60dのそれぞれに挿通する。すると、把手61の4個の突起61aは、本体部分55の4個のビス挿通口55fのそれぞれに対向する。次いで、本体部分55の4個のビス挿通口55fの背面(調理室30側)から図示しない4個のビスを、把手61の4個の突起61aの中心軸に沿った雌ネジのそれぞれに螺合して取り付けることになる。
【0071】
下部プレート65は、扉50の脚部分56以外の部分の底部を覆う断面が容器状で横方向に細長い部材で、
図5~7に示すように、外側ガラス52の底部を支える底面部分65aと、この底面部分65aの前端から上方に略直角に折り返されて外側ガラス52の下部前面を覆う前面部分65bと、前面部分65bの上端から更に後方に略直角に折り返されて外側ガラス52下部の前面を保持する上面部分65c(
図5、7参照)と、底面部分65aの後端から上方に略直角に折り返されて扉50下部の背面側を構成する後面部分65d(
図5~7参照)とから構成されている。
【0072】
そして、
図5、7に示すように、下部プレート65の上面部分65cの後端は、後述するガラス押圧部材70との間で主として外側ガラス52の下部を保持する。
【0073】
また、底面部分65aには、前後方向に細長い底面スリット66が複数個左右方向に並んで形成されている(
図7参照)。この底面スリット66は、扉50内の第1の内部空間75の外側、即ち、周囲に位置する第2の内部空間78に連通する。なお、これら複数の底面スリット66は、本発明の複数の開口のうちの一部である下方開口に相当する。
【0074】
ガラス押圧部材70は、筒状部71と、前側フランジ部72と、後側フランジ部73とを有する部材で、外側ガラス52と内側ガラス53との間に介在し、外側ガラス52と内側ガラス53とを同時に保持する。
【0075】
筒状部71は、
図6に示すように前面側に正面視矩形状の前側開口70aを有し、後面側に同じく正面視矩形状の後側開口70bを有している。なお、前側開口70aの面積は、外側ガラス52より若干小さく、後側開口70bより大きい。また、後側開口70bの面積は、内側ガラス53より若干小さく、前側開口70aより小さい。
【0076】
そして、筒状部71は、前側開口70aより後側開口70bに向かって絞られるテーパー形状を呈し、平面視及び側面視ではいずれも台形状である。筒状部71は、外側ガラス52と内側ガラス53との間に介在し、介在すると内部に第1の内部空間75を形成する。そして、扉50内には、第1の内部空間75の外側、即ち、周囲に第2の内部空間78が形成されることになる。
【0077】
なお、筒状部71は、本発明の筒状のガラス押圧部材の一部に相当する。また、筒状部71は、上記したテーパー形状以外の形状、例えば、絞られない形状であってもよいし、広がる形状であってもよい。また、筒状部71は、複数部材からなるものでもよい。絞られない形状の場合は、外側ガラス52と内側ガラス53との大きさは同じになり、広がる形状の場合は、外側ガラス52は内側ガラス53より小さくなる。
【0078】
前側フランジ部72は、筒状部71の前端から外方に伸びる正面視口形状で且つ平板状の部分であり、その前面には、
図6に示すように、長辺側にそれぞれ3個ずつ、短辺側にそれぞれ2個ずつで合計10個の台形状突出部76を有する。なお、その数は必要に応じて変更可能である。
【0079】
10個の台形状突出部76は、同じ高さを有し、その上面は平坦面76aであり、やはり同形状の矩形状である。なお、平坦面76aの形状は円形、楕円形等必要に応じて変更可能である。
【0080】
なお、台形状突出部76の平坦面76aは、全て同じ形状の例を示したが、面積を異ならせることで、調理室30内の熱がガラス押圧部材70を介して外側ガラス52に伝えられる量を調整することができる。例えば、ガラス押圧部材70の下側の長辺の左右両側に形成される2つの台形状突出部76の平坦面76aの面積を大きくすることで、外側ガラス52の左右下端部であるコーナー部分のみの温度を高くして、加熱調理中にコーナー部分に生じる曇りを早急に抑制することができる。
【0081】
そして、台形状突出部76の平坦面76aには、外側ガラス52後方の外周面が当接する。台形状突出部76の平坦面76aに外側ガラス52後方の外周面が当接すると、台形状突出部76を有しない前側フランジ部72の前面と、外側ガラス52後方の外周面との間に隙間77が形成される(
図5参照)。そして、当接面を介して、熱が外側ガラス52に伝わることになる。
【0082】
この隙間77は、本発明の隙間に相当し、第1の内部空間75と第2の内部空間78とを連通することになるが、この隙間77は、後記のパッキン80で封止されることになる。
【0083】
前側フランジ部72は、その前面に、長辺側にそれぞれ4個ずつで合計8個の孔72aを有する。孔72aは、台形状突出部76より左右方向にずれた位置、即ち、3個の台形状突出部76の間などに設けられている。しかし、その数は必要に応じて変更可能である。
【0084】
そして、8個の孔72aには、後記するパッキン80の8個の突起81bが嵌合する。これらの孔72aは、本発明の孔に相当する。
【0085】
後側フランジ部73は、筒状部71の後端から内方に略直角に折れ曲がって伸びる正面視口形状で且つ平板状の部分である。そして、後側開口70bは、後側フランジ部73の内端面によって形成されることになる。
【0086】
後側フランジ部73は、その背面に平坦な平坦後壁面73aを有する(
図5、7参照)。そして、平坦後壁面73aには、内側ガラス53前方の外周面が当接する。平坦後壁面73aに内側ガラス53前方の外周面が当接すると、当接する平坦後壁面73aと内側ガラス53前方の外周面との間は密閉状態になる。
【0087】
また、平坦後壁面73aに内側ガラス53前方の外周面が当接すると、後側フランジ部73は、内側ガラス53を後方側へ押し込むように作用し、内側ガラス53後方の外周部は、本体プレート51の嵌入溝55bに密着する。その結果、第1の内部空間75は、調理室30に対して密封状態になる。
【0088】
パッキン80について説明する。
図9に、斜め前方から見たパッキン80の斜視図を示し、
図10(A)に、斜め後方から見たパッキン80の斜視図を示し、
図10(B)に、パッキン80の断面図を示す。
【0089】
パッキン80は、シール特性の高い部材、例えば伝熱性を有するシリコン製のパッキンであり、基底部81とリップ部82とを有する。なお、実施の形態では、伝熱性を有するパッキンとして説明するが、伝熱性を有しないものでもよい。
【0090】
基底部81は、ガラス押圧部材70の前側フランジ部72とほぼ同形の口形状を呈する板状体のもので、前側フランジ部72と外側ガラス52との間に介在される。また、基底部81は、長辺側にそれぞれ3個ずつ、短辺側にそれぞれ2個ずつで合計10個の矩形状開口81aを有する。
【0091】
10個の矩形状開口81aの位置は、前側フランジ部72の前面に設けられる10個の台形状突出部76の位置と同じであり、また、10個の矩形状開口81aの大きさは、前側フランジ部72の前面に設けられる10個の台形状突出部76に嵌入可能な大きさである。
【0092】
また、基底部81の底面には、複数個、例えば、8個の突起81bを有する(
図10参照)。この8個の突起81bは、前側フランジ部72の8個の孔72aに対向する位置に設けられており、基底部81の底面が前側フランジ部72の前面に取り付けられると、パッキン80の10個の矩形状開口81aは、前側フランジ部72の10個の台形状突出部76のそれぞれに嵌入し、8個の突起81bは、8個の孔72aのそれぞれに嵌合する。その結果、パッキン80は、ガラス押圧部材70に位置決めされるとともに、脱落が防止される。なお、10個の矩形状開口81aと10個の台形状突出部76とは、主として位置決めのためであり、8個の突起81bと8個の孔72aとは、位置決め及び脱落防止のためである。
【0093】
リップ部82は、基底部81の上面に一体形成されるもので、正面視は基底部81と同様の口形状のものである。リップ部82の断面は、略し字状で内側に折れ曲がっており、内側に折れ曲がったリップ上面82a(
図7参照)が外側ガラス52後方の外周面に当接する。
【0094】
リップ上面82aが外側ガラス52後方の外周面に当接すると、リップ部82は、更に内側に折れ曲がり、外側ガラス52後方の全外周面に線接触状態で強く接触することになる。例えば、公差を踏まえると、線接触の幅、即ち、リップ部82と外側ガラス52との当たり代は、2mm以上にするとよい。このような幅にすることで、シール性が高まるとともに、外側ガラスへの伝熱が良好且つ均一になる。なお、
図4、5、7でのパッキン80は、外側ガラス52に当接する前の状態であり、取り付けが完了した状態は、内側に向かってより折れ曲がった状態になる。
【0095】
図6の各部品の組み立ての一例について説明する。まず、ガラス押圧部材70の前側フランジ部72の前面にパッキン80を取り付けておく。その取り付けは、パッキン80の10個の矩形状開口81aを、前側フランジ部72の10個の台形状突出部76のそれぞれに嵌入し、8個の突起81bを、8個の孔72aのそれぞれに嵌合することにより行う。
【0096】
次いで、本体プレート51の嵌入溝55b内に内側ガラス53を嵌入する。なお、全体の取り付けは、主として上下方向に行われるが、方向については、段落[0025]の記載に基づく。
【0097】
その後、ガラス押圧部材70を内側ガラス53の前方側に当接する。その当接は、ガラス押圧部材70の後側フランジ部73の平坦後壁面73aを、内側ガラス53前方の外周面に押しつけることにより行う。その後、パッキン80の前面に外側ガラス52後方の外周面を当接して、5部材からなる積層体を準備しておく。
【0098】
その後、上記積層体の上方に上部プレート60を嵌合し、下方に下部プレート65を嵌合する。そして、上部プレート60の4個の穴60dに把手61の4個の突起61aを嵌入し、4個の突起61aの図示しない雌ネジに、本体部分55の4個のビス挿通口55fの背面(調理室30側)から図示しない4個のビスが螺合される。その結果、扉50に把手61が取り付けられるとともに、扉50の上部が組み立てられる。そして、扉50の側部及び底部も複数のビスで一体に螺合される等して扉50が完成する。
【0099】
組み立てられた扉50内には、外側ガラス52と、ガラス押圧部材70と、内側ガラス53との間に、第1の内部空間75が形成され、第1の内部空間75の外側である周囲に第2の内部空間78が形成されることになる。
【0100】
そして、第1の内部空間75は密閉状態となり、第2の内部空間78は、側面スリット55e及び底面スリット66を介して外部と連通する。第1の内部空間75と第2の内部空間78との間には、隙間77を有するが、隙間77はパッキン80のリップ部82で封止される。
【0101】
加熱調理時、第1の内部空間75と第2の内部空間78は、加熱されるが、第2の内部空間78は、側面スリット55e及び底面スリット66を介して外部と連通しているため、第2の内部空間78内の空気は、対流作用により外気と入れ替わるため、第2の内部空間78の温度は低下する。
【0102】
すると、温度が低下した第2の内部空間78内の空気により、第1の内部空間75内の空気も冷却される。その結果、扉50全体の温度を低減することができるようになる。そして、パッキン80は、伝熱性を有するものであり、外側ガラス52の全外周部を加熱することができるため、この部分の曇りや結露をなくすることができる。
【0103】
本実施形態にかかる扉50は、内側ガラス53が調理室30内に入り込んだ位置に配置されており(
図3、5参照)、扉50の厚さを厚くすることなく扉50内部の第1の内部空間75と第2の内部空間78の体積を広げることができる。このため、扉50内部の空気による断熱効果を高めることができる。
【0104】
また、
図5に示すように、内側ガラス53の下端部が調理網31よりも上方に位置する。このようにすることで、内側ガラス53の下方部分が金属製の本体プレート51になるため、下側ヒーター34からの輻射熱を調理網31上に載置された被調理物の方向に反射させて被調理物を効果的に加熱することができる。
【0105】
更に、内側ガラス53の面積を外側ガラス52より小さくすることで、調理室30内の上側ヒーター33及び下側ヒーター34、34からの輻射熱が扉50内の第1の内部空間75へ伝わる量を低減させることができる。その結果、外側ガラス52及び第2の内部空間78の温度上昇を抑制することができる。
【0106】
なお、上記説明では、扉50の背面の中央部分を後方に突出させて内側ガラス53の位置を調理室30内にした例を示したが、突出しないものでもよい。また、内側ガラス53の面積を外側ガラス52の面積よりも小さくした例を示したが、外側ガラス52と内側ガラス53の大きさ並びに位置は、扉50全体の重さ、厚さなどの形状などを考慮して適宜定めることができる。
【0107】
本発明は、上記実施の形態に示した構成態様のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態に示した構成態様から適宜の設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0108】
20 本体部
30 調理室
31 調理網
33 上側ヒーター(加熱手段)
34 下側ヒーター(加熱手段)
50 扉
52 外側ガラス(第1のガラス)
53 内側ガラス(第2のガラス)
55e 側面スリット(上方開口)
66 底面スリット(下方開口)
70 ガラス押圧部材
72a 孔
75 第1の内部空間
78 第2の内部空間
77 隙間
80 パッキン
81b 突起