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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-14
(45)【発行日】2023-03-23
(54)【発明の名称】安全柵
(51)【国際特許分類】
   A47D 13/06 20060101AFI20230315BHJP
   E05F 1/00 20060101ALI20230315BHJP
   E05C 19/16 20060101ALI20230315BHJP
   E05C 1/04 20060101ALI20230315BHJP
【FI】
A47D13/06
E05F1/00 A
E05C19/16 E
E05C1/04 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018231606
(22)【出願日】2018-12-11
(65)【公開番号】P2020092781
(43)【公開日】2020-06-18
【審査請求日】2021-10-13
(73)【特許権者】
【識別番号】500075597
【氏名又は名称】株式会社 日本育児
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石迫 壮馬
【審査官】杉▲崎▼ 覚
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-151841(JP,A)
【文献】特開2012-184562(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47D 13/06
E05F 1/00
E05C 19/16
E05C 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1扉と、
前記第1扉を回動可能に支持する扉枠と、
磁力を用いて前記第1扉を閉じ位置に引き寄せる位置決め磁石と、
閉じ位置にある前記第1扉に係止して前記第1扉の回動を防ぐ係止部材と、を備え
前記係止部材は、前記第1扉に係止しない非係止位置と前記第1扉に係止する係止位置との間を直線的にスライド可能に構成されており、
前記位置決め磁石は、前記第1扉に設けられた第1磁石と当該第1磁石に対向する第2磁石、前記第1扉に設けられた第1磁石と当該第1磁石に対向する磁性体、又は、前記第1扉に設けられた磁性体と当該磁性体に対向する第2磁石を有し、
前記第1扉が回動したときにおける前記第1扉に設けられた第1磁石又は磁性体の軌道外に、前記第1扉に設けられた第1磁石又は磁性体に対向する第2磁石又は磁性体が位置している、安全柵。
【請求項2】
前記第1扉の幅方向に隣接して配置された第2扉をさらに備え、
前記扉枠は、前記第1扉の前記第2扉から遠い方の幅方向端部を吊元として前記第1扉を回動可能に支持するとともに、前記第2扉の前記第1扉から遠い方の幅方向端部を吊元として前記第2扉を回動可能に支持する、請求項1に記載の安全柵。
【請求項3】
前記位置決め磁石は、磁力を用いて前記第1扉を閉じ位置に引き寄せるとともに前記第2扉を閉じ位置に引き寄せる、請求項2に記載の安全柵。
【請求項4】
軸方向に移動可能な位置決めピンを有するか又は前記位置決めピンが挿入される係止穴が形成された扉と、
前記扉を回動可能に支持する扉枠と、
前記扉が閉じ位置にあるとき磁力を用いて前記位置決めピンを前記係止穴に引き寄せる位置決め磁石と、を備えた安全柵。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幼児やペットの通行又は侵入を規制する安全柵に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、通路や出入口に設置され、幼児やペットの通行又は侵入を規制する安全柵が開示されている。この安全柵は、大人や飼い主などが通行するための扉を備えるとともに、幼児やペットが扉を開けないように、扉を閉じ位置でロックするロック機構を備えている。
【0003】
このロック機構では、扉が閉じ位置にあるとき、扉の下面に設けられた突起部が、扉枠に形成されたロック穴に入り込むことでロック状態となる。ロック状態では、突起部がロック穴に引っ掛かるため、扉を開けることができない。なお、扉を持ち上げれば、突起部がロック穴から抜け出るためロックは解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-000495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のロック機構を備えた安全柵では、開いた扉を閉じる際、扉の下面に設けられた突起部が扉枠に接触して上方に押し上げられ、その後、扉が閉じ位置に達したときにロック穴に入り込むように構成されている。このように、扉を閉じる際には突起部が扉枠に接触し、このとき扉全体が振動して大きな衝撃音が発生する場合がある。大きな衝撃音が発生すると、寝ている幼児やペットを起こすおそれがあるため好ましくない。
【0006】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、扉を閉める際に発生する衝撃音を抑制することができる安全柵を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る安全柵は、第1扉と、前記第1扉を回動可能に支持する扉枠と、磁力を用いて前記第1扉を閉じ位置に引き寄せる位置決め磁石と、閉じ位置にある前記第1扉に係止して前記第1扉の回動を防ぐ係止部材と、を備えている。
【0008】
この構成によれば、位置決め磁石によって磁力を用いて第1扉を閉じ位置に位置決めするため、第1扉を閉める際に第1扉と扉枠等との接触を避けることができる。よって、上記の安全柵によれば、第1扉を閉める際に発生する衝撃音を抑制することができる。
【0009】
上記の安全柵において、前記係止部材は、前記第1扉に係止しない非係止位置と前記第1扉に係止する係止位置との間を直線的にスライド可能に構成されていてもよい。
【0010】
この構成では、係止部材が直線的にスライドすることで第1扉に係止するため、係止部材が回動することで第1扉に係止するような場合に比べて、係止部材が第1扉に係止する際に生じる衝撃が少なく、衝撃音を抑制することができる。
【0011】
上記の安全柵において、前記第1扉の幅方向に隣接して配置された第2扉をさらに備え、前記扉枠は、前記第1扉の前記第2扉から遠い方の幅方向端部を吊元として前記第1扉を回動可能に支持するとともに、前記第2扉の前記第1扉から遠い方の幅方向端部を吊元として前記第2扉を回動可能に支持するようにしてもよい。
【0012】
この構成では、第1扉と第2扉とによって両開き扉を形成することになる。両開き扉は、片開き扉に比べて、扉一枚当たり大きさ(すなわち旋回半径)を小さくできるため、位置決め磁石の磁力が小さくとも位置決めを行うことができる。
【0013】
上記の安全柵において、前記位置決め磁石は、磁力を用いて前記第1扉を閉じ位置に引き寄せるとともに前記第2扉を閉じ位置に引き寄せるようにしてもよい。
【0014】
両開き扉は2枚の扉で構成されているため、各扉を閉じる際にそれぞれの扉から衝撃音が発生するおそれがある。つまり、両開き扉は、片開き扉よりも通行しやすいというメリットがある一方、衝撃音が発生しやすいというデメリットがある。ところが、上記の構成によれば、第1扉と第2扉はいずれも磁力を用いて位置決めされるため、通行しやすいというメリットを残したまま、衝撃音が発生しやすいという両開き扉のデメリットを抑えることができる。
【0015】
本発明の他の態様に係る安全柵は、軸方向に移動可能な位置決めピンを有するか又は前記位置決めピンが挿入される係止穴が形成された扉と、前記扉を回動可能に支持する扉枠と、前記扉が閉じ位置にあるとき磁力を用いて前記位置決めピンを前記係止穴に引き寄せる位置決め磁石と、を備えている。
【0016】
この構成では、位置決め磁石によって位置決めピンを係止穴に引き寄せることにより扉を閉じ位置に位置決めすることになる。そのため、扉を閉める際に扉と扉枠等との接触を避けることができるため、扉を閉める際に生じる衝撃音を抑制することができる。
【発明の効果】
【0017】
上記の安全柵によれば、扉を閉める際に発生する衝撃音を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、第1実施形態に係る安全柵の正面図である。
図2図2は、図1に示す安全柵の係止部材が第1扉に係止した状態の図である。
図3図3は、第2実施形態に係る安全柵の正面図である。
図4図4は、図3に示す安全柵の位置決めピン付近の一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施形態)
はじめに、第1実施形態に係る安全柵100について説明する。図1は安全柵100の正面図である。以下では、図1における紙面左右方向を安全柵100の「幅方向」と称し、図1における紙面手前側及び紙面奥側をそれぞれ安全柵100の「正面側」及び「背面側」と称して説明する。なお、以下では、全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同じ符号を付して、重複する説明は省略する。
【0020】
図1に示すように、本実施形態に係る安全柵100は、第1扉10と、第2扉20と、扉枠30と、位置決め磁石40と、係止部材50と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
【0021】
第1扉10は、安全柵100が備える2つの扉のうちの一方の扉である。第1扉10は、第2扉20とともに両開き扉を構成する。第1扉10は、第1扉10の第2扉20から遠い方(図1の紙面左側)の幅方向端部を吊元とし、第2扉20に近い側(図1の紙面右側)の幅方向端部を戸先として、正面側及び背面側に開くように構成されている。また、第1扉10は、金属又は樹脂で形成された矩形枠状のフレーム(不図示)と、このフレームを覆うクッション材料(緩衝材料)で形成された外周表面部11と、メッシュ材料で形成された中央部12と、を有している。
【0022】
第2扉20は、安全柵100が備える2つの扉のうちの他方の扉である。第2扉20は、第1扉19の幅方向に隣接して配置されおり、第1扉10とともに両開き扉を構成する。本実施形態では、第1扉10と第2扉20は接触しておらず、これらの間には隙間が形成されている。第2扉20は、第2扉20の第1扉10から遠い方(図1の紙面右側)の幅方向端部を吊元とし、第1扉10に近い方(図1の紙面左側)の幅方向端部を戸先として、正面側及び背面側に開くように構成されている。また、第2扉20は、金属又は樹脂で形成された矩形枠状のフレーム(不図示)と、このフレームを覆うクッション材料(緩衝材料)で形成された外周表面部21と、メッシュ材料で形成された中央部22と、を有している。
【0023】
扉枠30は、第1扉10及び第2扉20を回動可能に支持する部材である。扉枠30は、上下方向に延びて第1扉10側に位置する第1縦枠部31と、上下方向に延びて第2扉20側に位置する第2縦枠部32と、第1扉10及び第2扉20の下方に位置し第1縦枠部31の下端部分と第2縦枠部32の下端部分をつなぐ下枠部33と、を有しており、全体としてU字状に形成されている。また、扉枠30の下枠部33の正面側及び背面側の両方に、設置面に対して水平な板状の踏板39が設けられている。踏板39は、安全柵100が倒れないようにするための部材である。安全柵100を通路の壁等に固定する場合は、踏板39を省略してもよい。
【0024】
上述した第1縦枠部31と第1扉10の間には第1上ヒンジ部材34が設けられており、下枠部23と第1扉10の間には第1下ヒンジ部材35が設けられている。扉枠30は、この第1上ヒンジ部材34及び第1下ヒンジ部材35を介して、第1扉10を回動可能に支持している。また、第2縦枠部32と第2扉20の間には第2上ヒンジ部材36が設けられており、下枠部23と第2扉20の間には第2下ヒンジ部材37が設けられている。扉枠30は、この第2上ヒンジ部材36及び第2下ヒンジ部材37を介して、第2扉20を回動可能に支持している。
【0025】
位置決め磁石40は、第1扉10及び第2扉20を閉じ位置(閉じた状態の位置)に位置決めするための部材である。本実施形態の位置決め磁石40は、第1扉10の戸先に設けられた第1磁石41と、第2扉20の戸先に設けられた第2磁石42と、を有している。第1磁石41と第2磁石42は対向し、磁力によって互いに引きあうように配置されている。例えば、第1磁石41の第2磁石42に対向する部分がN極であり、第2磁石42の第1磁石41に対向する部分がS極となっている。
【0026】
なお、本実施形態の位置決め磁石40は、第1磁石41及び第2磁石42を有しているが、第1磁石41及び第2磁石42のうちの一方を磁性体としてもよい。また、本実施形態の位置決め磁石40は、第1磁石41及び第2磁石42を1つずつ有しているが、第1磁石41及び第2磁石42を複数有していてもよい。さらに、本実施形態では、第1磁石41が第1扉10に設けられており、第2磁石42が第2扉20に設けられている場合について説明したが、第1磁石41が第1扉10及び第2扉20の下端に設けられており、第2磁石42が扉枠30の下枠部33に設けられていてもよい。
【0027】
上記のとおり、本実施形態に係る安全柵100では、位置決め磁石40によって第1扉10及び第2扉20を閉じ位置に位置決めするため、第1扉10及び第2扉20を閉める際に第1扉10及び第2扉20と扉枠30等との接触を避けることができる。したがって、本実施形態に係る安全柵100によれば、第1扉10及び第2扉20を閉める際に発生する衝撃音を抑制することができる。
【0028】
係止部材50は、閉じ位置にある第1扉10に係止する部材である。係止部材50は、第2扉20に設けられたガイド部材51を介して第2扉20に取り付けられている。ガイド部材51は、第2扉20の戸先の上端部分を覆うようにして固定されている。つまり、ガイド部材51は、緩衝材料で形成された外周表面部21を介して第2扉20に固定されている。係止部材50は、安全柵100の幅方向(図1の紙面左右方向)に延びており、下方が開口する断面U字状の形状を有している。ガイド部材51の側面には安全柵100の幅方向に延びるガイドレールが形成されており、係止部材50はこのガイドレールに沿って安全柵100の幅方向にスライドする。
【0029】
また、係止部材50は、第1扉10に設けられた被係止部材52を介して第1扉10に係止する。被係止部材52は、第1扉10の戸先の上端部分を覆うようにして固定されている。つまり、被係止部材52は、緩衝材料で形成された外周表面部11を介して第1扉10に固定されている。図2は、係止部材50が第1扉10に係止した状態を示した図である。係止部材50は、図1に示すような第1扉10に係止しない非係止位置と、図2に示すような第1扉10に係止する係止位置との間を直線的にスライドする。係止部材50が第1扉10に係止することにより、係止位置にある第1扉10の回動が制限されるとともに、係止位置にある第2扉20の回動が制限される。
【0030】
上記のとおり、本実施形態では、係止部材50が直線的にスライドすることで第1扉10に係止するため、係止部材50が回動することで第1扉10に係止する場合に比べて、係止部材50が第1扉10(被係止部材52)に勢いよく接触することが少なく、係止部材50が第1扉10に係止する際に発生する衝撃音を抑制することができる。
【0031】
また、本実施形態では、係止部材50が第1扉10に係止する際に接触する被係止部材52は、緩衝材料で形成された外周表面部11を介して第1扉10に固定されている。そのため、係止部材50が被係止部材52に接触したとしても、その衝撃は外周表面部11に吸収されるため、衝撃音は抑制される。
【0032】
なお、本実施形態に係る安全柵100は、第1扉10及び第2扉20の2枚の扉を備えているが、第2扉20を備えず第1扉10の1枚の扉のみを備えていてもよい。つまり、両開き扉に代えて、片開き扉を採用してもよい。ただし、上述した位置決め磁石40は、両開き扉と非常に相性がよい。つまり、両開き扉は、通行しやすいというメリットがある一方、片開き扉よりも扉の数が多いことから扉を閉めたときの衝撃音が発生しやすいというデメリットもある。ところが、上述した位置決め磁石40を用いれば扉を閉めたときの衝撃音を抑制できることから、両開き扉のメリットを残しつつ、両開き扉のデメリットを抑えることができる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る安全柵200について説明する。図3は本実施形態に係る安全柵200の正面図であり、図4は後述する位置決めピン60付近の拡大一部断面図である。本実施形態に係る安全柵200は、位置決め磁石40及び係止部材50(いずれも図1参照)を備えておらず、位置決めピン60及び位置決め磁石61を備えている点で第1実施形態に係る安全柵100と相違する。以下、位置決めピン60及び位置決め磁石61を中心に説明する。
【0034】
位置決めピン60は、第1扉10及び第2扉20に形成された係止穴62に入り込んで係止穴62に係止する部材である。位置決めピン60は磁性体材料で形成されており、円柱状の形状を有している。図4に示すように、扉枠30の下枠部33には上方に開口し上下方向に延びる収容穴63が形成されている。第1扉10及び第2扉20が閉じ位置にないときには、位置決めピン60はこの収容穴63に収容されている。位置決めピン60は、収容穴63の内部を上下方向(つまり、位置決めピン60の軸方向)に移動できるように構成されている。
【0035】
位置決め磁石61は、第1扉10の下端部及び第2扉20の下端部に形成された係止穴62の内部に設けられている。係止穴62は下方に開口し、上下方向に延びている。第1扉10に形成された係止穴62は、第1扉10が閉じ位置にあるとき位置決めピン60の鉛直方向上方に位置する。これにより、第1扉10が閉じ位置にあるとき、第1扉10に設けられた位置決め磁石61が、磁力を用いて位置決めピン60を係止穴62に引き寄せる。同様に、第2扉20に形成された係止穴62は、第2扉20が閉じ位置にあるとき位置決めピン60の鉛直方向上方に位置する。これにより、第2扉20が閉じ位置にあるとき、第2扉20に設けられた位置決め磁石61が、磁力を用いて位置決めピン60を係止穴62に引き寄せる。
【0036】
このように、本実施形態では、位置決め磁石61によって位置決めピン60を係止穴62に引き寄せることにより、位置決めピン60は係止穴62に入り込んで係止し、第1扉10及び第2扉20の回動を防止する。つまり、第1扉10及び第2扉20を閉じ位置に位置決めすることができる。このように、本実施形態に係る安全柵200によれば、第1扉10及び第2扉20を閉める際に、第1扉10及び第2扉20と扉枠30等との接触を避けることができる。したがって、本実施形態に係る安全柵200によれば、第1扉10及び第2扉20を閉める際に発生する衝撃音を抑制することができる。
【0037】
なお、本実施形態では、扉枠30の下枠部33に位置決めピン60が設けられ、第1扉10及び第2扉20に位置決め磁石61が設けられているが、位置決め磁石61と位置決めピン60の位置関係が逆であってもよい。つまり、扉枠30の下枠部33に位置決め磁石61が設けられ、第1扉10及び第2扉20に位置決めピン60が設けられていてもよい。この場合、収容穴63の内部に位置決めピン60を収容穴63の内側に向かって引き上げるコイルばね等を設ければ、第1扉10及び第2扉20が閉じ位置にないときには位置決めピン60は収容穴63に収容することができる。さらに、第1扉10及び第2扉20の一方の戸先に位置決めピン60が設けられ、他方の戸先に位置決め磁石61が設けられていてもよい。
【0038】
また、本実施形態に係る安全柵200は、第1実施形態に係る安全柵100の位置決め磁石40及び係止部材50を備えていないが、これらを備えていてもよい。さらに、本実施形態に係る安全柵200においても、両開き扉に代えて、片開き扉を採用してもよい。
【符号の説明】
【0039】
10 第1扉
20 第2扉
30 扉枠
40 位置決め磁石
50 係止部材
60 位置決めピン
61 位置決め磁石
62 係止穴
100 安全柵
200 安全柵
図1
図2
図3
図4