(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-14
(45)【発行日】2023-03-23
(54)【発明の名称】アンカー共有方法及び装置、システム、電子機器並びに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 51/043 20220101AFI20230315BHJP
【FI】
H04L51/043
(21)【出願番号】P 2021549776
(86)(22)【出願日】2020-03-20
(86)【国際出願番号】 CN2020080481
(87)【国際公開番号】W WO2020258938
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-08-25
(31)【優先権主張番号】201910562547.3
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519454800
【氏名又は名称】浙江商▲湯▼科技▲開▼▲発▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG SENSETIME TECHNOLOGY DEVELOPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 288-8, No. 857, Shixinbei Road, Ningwei Street, Xiaoshan District Hangzhou, Zhejiang 311215 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】金嘉▲誠▼
(72)【発明者】
【氏名】廖▲錦▼毅
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼▲衛▼健
(72)【発明者】
【氏名】章国▲鋒▼
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0321894(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/043
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンカー共有方法であって、
サーバが、端末からのアンカー共有要求を受信することであって、前記アンカー共有要求は、前記端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む、ことと、
サーバが、前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、
サーバが、前記共有位置情報を前記端末にフィードバックすることと、を含むことを特徴とする、アンカー共有方法。
【請求項2】
前記サーバが端末からのアンカー共有要求を受信する前に、
サーバが、前記共有対象アンカーのアンカー情報を取得することと、
サーバが、前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子を生成し、前記アンカー情報及び前記識別子を記憶することと、を更に含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サーバが前記アンカー情報に基づいて前記共有対象アンカーの識別子を生成し、前記アンカー情報及び前記識別子を記憶することは、
前記アンカー情報及び前記識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバが、前記アンカー情報及び前記識別子を削除することを更に含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記共有対象アンカーのアンカー情報は、
前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報を含むことを特徴とする
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記アンカー共有要求は、
前記現在のシーンの第2特徴情報、前記共有対象アンカーの識別子及びアンカー共有要求メッセージを含むことを特徴とする
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記サーバが前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することは、
サーバが、前記アンカー共有要求に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子及び前記現在のシーンの第2特徴情報をそれぞれ得ることと、
サーバが、前記識別子に基づいて、前記共有対象アンカーのアンカー情報を読み取ることと、
サーバが、前記第2特徴情報及び前記アンカー情報に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、を含むことを特徴とする
請求項1から5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバが前記第2特徴情報及び前記アンカー情報に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することは、
サーバが、前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報をそれぞれ得ることと、
サーバが、前記第1特徴情報と前記第2特徴情報に対して特徴マッチングを行い、前記現在のシーンと前記アンカーシーンとの位置変換関係を得ることと、
サーバが、前記位置変換関係に基づいて、前記オリジナル位置情報に対して位置変換を行い、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を得ることと、を含むことを特徴とする
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
アンカー共有方法であって、
端末が、共有対象アンカーの識別子を取得することと、
端末が、現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することであって、前記アンカー共有要求は、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するよう前記サーバに指示するためのものである、ことと、
端末が、サーバからフィードバックされた共有位置情報を受信することと、を含むことを特徴とする、アンカー共有方法。
【請求項9】
端末が共有対象アンカーの識別子を取得することは、
端末が、共有情報を取得することと、
端末が、前記共有情報と識別子との対応関係に基づいて、共有対象アンカーの識別子を得ることと、を含むことを特徴とする
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記端末が現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することは、
端末が、現在のシーンを走査し、現在のシーンの画像を取得することと、
端末が、前記現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、
第2特徴情報を得ることと、
端末が、前記第2特徴情報、前記識別子及び
アンカー共有要求メッセージを共同で前記アンカー共有要求として、サーバに送信することと、を含むことを特徴とする
請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
アンカー共有方法であって、
端末が、共有対象アンカーの識別子を取得することと、
端末が、現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することと、
サーバが、前記アンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、
端末が、前記サーバからフィードバックされた前記共有位置情報を受信することと、を含むことを特徴とする、アンカー共有方法。
【請求項12】
アンカー共有装置であって、前記装置はサーバに適用され、
端末からのアンカー共有要求を受信するように構成されるアンカー共有要求受信モジュールであって、前記アンカー共有要求は、前記端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む、アンカー共有要求受信モジュールと、
前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するように構成される共有位置情報決定モジュールと、
前記共有位置情報を前記端末にフィードバックするように構成されるフィードバックモジュールと、を備えることを特徴とする、アンカー共有装置。
【請求項13】
アンカー共有装置であって、前記装置は、端末に適用され、
共有対象アンカーの識別子を取得するように構成される識別子取得モジュールと、
現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信するように構成されるアンカー共有要求送信モジュールであって、前記アンカー共有要求は、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するよう前記サーバに指示するためのものである、アンカー共有要求送信モジュールと、
サーバからフィードバックされた共有位置情報を受信するように構成される共有位置情報受信モジュールと、を備えることを特徴とする、アンカー共有装置。
【請求項14】
アンカー共有システムであって、
請求項12に記載の第1アンカー共有装置と、
請求項13に記載の第2アンカー共有装置と、を備え、
前記第1アンカー共有装置と第2アンカー共有装置は、アンカー共有要求によりインタラクションを行うことを特徴とする、アンカー共有システム。
【請求項15】
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された命令を呼び出し、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする、電子機器。
【請求項16】
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された命令を呼び出し、請求項8から10のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする、電子機器。
【請求項17】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の方法を実現させることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、請求項8から10のうちいずれか一項に記載の方法を実現させることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ可読コードを含み、前記コンピュータ可読コードが電子機器で実行される時、前記電子機器におけるプロセッサは、請求項1から11のうちいずれか一項に記載の方法を実行することを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年06月26日に中国特許局に提出された、出願番号が201910562547.3である、名称が「アンカー共有方法及び装置、システム、電子機器並びに記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、拡張現実技術分野に関し、特にアンカー共有方法及び装置、システム、電子機器並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
拡張現実技術(AR:Augmented Reality)は、現実世界の情報と仮想世界の情報を結合し、装置により仮想視覚情報を現実世界の画像に表示することである。如何に、複数のユーザに、各自のディスプレイで同一の仮想世界及び現実世界が見えるようにさせるかは、拡張現実技術にとって極めて重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、アンカー共有の技術的解決手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第1態様によれば、アンカー共有方法を提供する。前記方法は、サーバが端末からのアンカー共有要求を受信することであって、前記アンカー共有要求は、前記端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む、ことと、サーバが前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、サーバが前記共有位置情報を前記端末にフィードバックすることと、を含む。
【0006】
上記プロセスによれば、サーバによる操作に基づいて、異なる端末又は異なる期間でアンカーを完全に共有することを実現させることができる。これにより、ARシーンを複数人で共有するか、一人・複数期間で共有するか又は複数人・複数期間で共有することを実現させることができ、AR技術の統一性及び共有性を大幅に向上させる。
【0007】
可能な実現形態において、前記サーバが端末からのアンカー共有要求を受信する前に、サーバが前記共有対象アンカーのアンカー情報を取得することと、サーバが前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子を生成し、前記アンカー情報及び前記識別子を記憶することと、を更に含む。
【0008】
上記プロセスにより、共有対象アンカーと識別子を一対一に対応付けることができる。これにより、後続で識別子により共有対象アンカーの身分を決定し、共有されるべきARシーンを決定することを容易にする。それと同時に、識別子及びアンカー情報をサーバに記憶する。従って、サーバは、マスター端末から対応するアンカー情報を読み出す必要がなく、サーバ内に記憶されたデータに基づいて現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を直接的に決定することができる。これにより、アンカー共有プロセスの効率を効果的に向上させる。
【0009】
可能な実現形態において、前記サーバが前記アンカー情報に基づいて前記共有対象アンカーの識別子を生成し、前記アンカー情報及び前記識別子を記憶することは、前記アンカー情報及び前記識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバが前記アンカー情報及び前記識別子を削除することを更に含む。
【0010】
アンカー情報及び識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバ内のアンカー情報及び識別子を削除することで、共有対象アンカーの共有を確保する上で、記憶期間が長すぎる共有対象アンカーを効果的にクリアし、サーバの記憶スペースの重複利用率を向上させ、リソースの浪費を減少させると共に、サーバの作動効率を向上させることができる。
【0011】
可能な実現形態において、前記共有対象アンカーのアンカー情報は、前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報を含む。
【0012】
第1特徴情報及びオリジナル位置情報を含む共有対象アンカーのアンカー情報により、共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの環境情報及び共有対象アンカーとアンカーシーンとの位置関係を効果的に決定することができる。従って、後続の工程で、第1特徴情報と現在のシーンの比較結果に基づいて、オリジナル位置情報を参照しながら、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を効果的に決定することができる。
【0013】
可能な実現形態において、前記アンカー共有要求は、前記現在のシーンの第2特徴情報、前記共有対象アンカーの識別子及びアンカー共有要求メッセージを含む。
【0014】
第2特徴情報、識別子及びアンカー共有要求メッセージを含むアンカー共有要求により、サーバは、スレーブ端末からのアンカー共有要求メッセージを受信すると共に、識別子に基づいてスレーブ端末により要求された共有対象アンカーの身分を決定し、第2特徴情報を直接取得し、後続でサーバにおいて、該第2特徴情報に基づいて共有位置情報を決定することができる。これにより、スレーブ端末との複数回のインタラクションプロセスを減少させ、アンカー共有プロセスの効率を向上させることができる。
【0015】
可能な実現形態において、前記サーバが前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することは、サーバが前記アンカー共有要求に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子及び前記現在のシーンの第2特徴情報をそれぞれ得ることと、サーバが前記識別子に基づいて、前記共有対象アンカーのアンカー情報を読み取ることと、サーバが前記第2特徴情報及び前記アンカー情報に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、を含む。
【0016】
上記プロセスにより、サーバは、データ読み取りのために端末と複数回インタラクションする必要がなく、内部に記憶されたデータ及び受信されたアンカー共有要求に基づいて。サーバ内部の演算により、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの位置情報を迅速に決定することができ、高効率かつ正確度の高いARシーンの共有を実現させることができる。
【0017】
可能な実現形態において、前記サーバが前記第2特徴情報及び前記アンカー情報に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することは、サーバが前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報をそれぞれ得ることと、サーバが前記第1特徴情報と前記第2特徴情報に対して特徴マッチングを行い、前記現在のシーンと前記アンカーシーンとの位置変換関係を得ることと、サーバが前記位置変換関係に基づいて、前記オリジナル位置情報に対して位置変換を行い、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を得ることと、を含む。
【0018】
第1特徴情報と第2特徴情報に対して特徴マッチングを行うことで、現在のシーンとアンカーシーンとの位置変換関係を得る。続いて、該位置変換関係及びオリジナル位置情報に基づいて、位置変換を行うことで、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を得る。該プロセスの演算量が少なく、演算方式が簡単であり、共有対象アンカーの共有位置情報の正確性を確保すると共に、該プロセスの演算速度を大幅に低減させ、アンカー共有プロセスの速度及び効率を向上させる。
【0019】
本願の第2態様によれば、アンカー共有方法を提供する。前記方法は、端末が共有対象アンカーの識別子を取得することと、端末が現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することであって、前記アンカー共有要求は、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するよう前記サーバに指示するためのものである、ことと、端末がサーバからフィードバックされた共有位置情報を受信することと、を含む。
【0020】
上記プロセスにより、端末は、現在のシーン及びターゲットアンカーの識別子を取得すれば、サーバと通信することにより、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を取得することができる。続いて、ARシーンの共有を実現させる。共有方式が簡単であり、かつ効率が高く、普及に適する。
【0021】
可能な実現形態において、端末が共有対象アンカーの識別子を取得することは、端末が共有情報を取得することと、端末が前記共有情報と識別子との対応関係に基づいて、共有対象アンカーの識別子を得ることと、を含む。
【0022】
上記プロセスにより、共有対象アンカーの識別子を取得しやすい。複雑な解析プロセスを必要とせず、且つ共有情報により、識別子を間接的に取得し、識別子漏洩のリスクを減少させ、安全性を確保すると共にアンカー共有の効率を向上させることができる。
【0023】
可能な実現形態において、前記端末が現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することは、端末が現在のシーンを走査し、現在のシーンの画像を取得することと、端末が前記現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、前記第2特徴情報を得ることと、端末が前記第2特徴情報、前記識別子及び前記アンカー共有要求メッセージを共同で前記アンカー共有要求として、サーバに送信することと、を含む。
【0024】
上記プロセスにより、端末は、サーバを要求してアンカー共有を完了すると共に、サーバに必要なデータをサーバに直接的に伝送することができ、複雑なインタラクションを必要とせず、アンカー共有の効率を向上させることができる。
【0025】
本願の第3態様によれば、アンカー共有方法を提供する。前記方法は、端末が共有対象アンカーの識別子を取得することと、端末が現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することと、サーバが前記アンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、端末が前記サーバからフィードバックされた前記共有位置情報を受信することと、を含む。
【0026】
上記プロセスによれば、共有対象アンカーの識別子に基づいて、サーバにより共有対象アンカーを現在のシーンにおいて測位することができる。これにより、異なる端末が同一の現実シーンでの仮想世界を共有し、拡張現実技術の共有を実現させることができる。
【0027】
本願の第4態様によれば、アンカー共有装置を提供する。前記装置はサーバに適用され、端末からのアンカー共有要求を受信するように構成されるアンカー共有要求受信モジュールであって、前記アンカー共有要求は、前記端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む、アンカー共有要求受信モジュールと、前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するように構成される共有位置情報決定モジュールと、前記共有位置情報を前記端末にフィードバックするように構成されるフィードバックモジュールと、を備える。
【0028】
可能な実現形態において、前記アンカー共有要求受信モジュールの前に、識別子生成モジュールを更に備え、前記識別子生成モジュールは、前記共有対象アンカーのアンカー情報を取得し、前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子を生成し、前記アンカー情報及び前記識別子を記憶するように構成される。
【0029】
可能な実現形態において、前記識別子生成モジュールは更に、前記アンカー情報及び前記識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバが前記アンカー情報及び前記識別子を削除するように構成される。
【0030】
可能な実現形態において、前記共有対象アンカーのアンカー情報は、前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報を含む。
【0031】
可能な実現形態において、前記アンカー共有要求は、前記現在のシーンの第2特徴情報、前記共有対象アンカーの識別子及びアンカー共有要求メッセージを含む。
【0032】
可能な実現形態において、前記共有位置情報決定モジュールは、前記アンカー共有要求に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子及び前記現在のシーンの第2特徴情報をそれぞれ得て、前記識別子に基づいて、前記共有対象アンカーのアンカー情報を読み取り、前記第2特徴情報及び前記アンカー情報に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するように構成される。
【0033】
可能な実現形態において、前記共有位置情報決定モジュールは更に、前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報をそれぞれ得て、前記第1特徴情報と前記第2特徴情報に対して特徴マッチングを行い、前記現在のシーンと前記アンカーシーンとの位置変換関係を得て、前記位置変換関係に基づいて、前記オリジナル位置情報に対して位置変換を行い、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を得るように構成される。
【0034】
本願の第5態様によれば、アンカー共有装置を提供する。前記装置は、端末に適用され、共有対象アンカーの識別子を取得するように構成される識別子取得モジュールと、現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信するように構成されるアンカー共有要求送信モジュールであって、前記アンカー共有要求は、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するよう前記サーバに指示するためのものである、アンカー共有要求送信モジュールと、サーバからフィードバックされた共有位置情報を受信するように構成される共有位置情報受信モジュールと、を備える。
【0035】
可能な実現形態において、前記識別子取得モジュールは、共有情報を取得し、前記共有情報と識別子との対応関係に基づいて、共有対象アンカーの識別子を得るように構成される。
【0036】
可能な実現形態において、前記アンカー共有要求送信モジュールは、現在のシーンを走査し、現在のシーンの画像を取得し、前記現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、前記第2特徴情報を得て、前記第2特徴情報、前記識別子及び前記アンカー共有要求メッセージを共同で前記アンカー共有要求として、サーバに送信するように構成される。
【0037】
本願の第6態様によれば、アンカー共有システムを提供する。前記システムは、第3態様に記載の第1アンカー共有装置と、第4態様に記載の第2アンカー共有装置と、を備え、前記第1アンカー共有装置と第2アンカー共有装置は、アンカー共有要求によりインタラクションを行う。
【0038】
本願の第7態様によれば、電子機器を提供する。前記電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、上記第1態様の方法を実行するように構成される。
【0039】
本願の第8態様によれば、電子機器を提供する。前記電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、上記第2態様の方法を実行するように構成される。
【0040】
本願の一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、上記第1態様の方法を実現させる。
【0041】
本願の一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、上記第2態様の方法を実現させる。
【0042】
本願の一態様によれば、コンピュータプログラムを提供する。前記コンピュータプログラムは、コンピュータ可読コードを含み、前記コンピュータ可読コードが電子機器で実行される時、前記電子機器におけるプロセッサは、上記いずれか一態様に記載の方法を実行する。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
アンカー共有方法であって、
サーバが、端末からのアンカー共有要求を受信することであって、前記アンカー共有要求は、前記端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む、ことと、
サーバが、前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、
サーバが、前記共有位置情報を前記端末にフィードバックすることと、を含むことを特徴とする、アンカー共有方法。
(項目2)
前記サーバが端末からのアンカー共有要求を受信する前に、
サーバが、前記共有対象アンカーのアンカー情報を取得することと、
サーバが、前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子を生成し、前記アンカー情報及び前記識別子を記憶することと、を更に含むことを特徴とする
項目1に記載の方法。
(項目3)
前記サーバが前記アンカー情報に基づいて前記共有対象アンカーの識別子を生成し、前記アンカー情報及び前記識別子を記憶することは、
前記アンカー情報及び前記識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバが、前記アンカー情報及び前記識別子を削除することを更に含むことを特徴とする
項目2に記載の方法。
(項目4)
前記共有対象アンカーのアンカー情報は、
前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報を含むことを特徴とする
項目2又は3に記載の方法。
(項目5)
前記アンカー共有要求は、
前記現在のシーンの第2特徴情報、前記共有対象アンカーの識別子及びアンカー共有要求メッセージを含むことを特徴とする
項目1から4のうちいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記サーバが前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することは、
サーバが、前記アンカー共有要求に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子及び前記現在のシーンの第2特徴情報をそれぞれ得ることと、
サーバが、前記識別子に基づいて、前記共有対象アンカーのアンカー情報を読み取ることと、
サーバが、前記第2特徴情報及び前記アンカー情報に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、を含むことを特徴とする
項目1から5のうちいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記サーバが前記第2特徴情報及び前記アンカー情報に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することは、
サーバが、前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報をそれぞれ得ることと、
サーバが、前記第1特徴情報と前記第2特徴情報に対して特徴マッチングを行い、前記現在のシーンと前記アンカーシーンとの位置変換関係を得ることと、
サーバが、前記位置変換関係に基づいて、前記オリジナル位置情報に対して位置変換を行い、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を得ることと、を含むことを特徴とする
項目6に記載の方法。
(項目8)
アンカー共有方法であって、
端末が、共有対象アンカーの識別子を取得することと、
端末が、現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することであって、前記アンカー共有要求は、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するよう前記サーバに指示するためのものである、ことと、
端末が、サーバからフィードバックされた共有位置情報を受信することと、を含むことを特徴とする、アンカー共有方法。
(項目9)
端末が共有対象アンカーの識別子を取得することは、
端末が、共有情報を取得することと、
端末が、前記共有情報と識別子との対応関係に基づいて、共有対象アンカーの識別子を得ることと、を含むことを特徴とする
項目8に記載の方法。
(項目10)
前記端末が現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することは、
端末が、現在のシーンを走査し、現在のシーンの画像を取得することと、
端末が、前記現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、前記第2特徴情報を得ることと、
端末が、前記第2特徴情報、前記識別子及び前記アンカー共有要求メッセージを共同で前記アンカー共有要求として、サーバに送信することと、を含むことを特徴とする
項目8又は9に記載の方法。
(項目11)
アンカー共有方法であって、
端末が、共有対象アンカーの識別子を取得することと、
端末が、現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信することと、
サーバが、前記アンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定することと、
端末が、前記サーバからフィードバックされた前記共有位置情報を受信することと、を含むことを特徴とする、アンカー共有方法。
(項目12)
アンカー共有装置であって、前記装置はサーバに適用され、
端末からのアンカー共有要求を受信するように構成されるアンカー共有要求受信モジュールであって、前記アンカー共有要求は、前記端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む、アンカー共有要求受信モジュールと、
前記アンカー共有要求に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するように構成される共有位置情報決定モジュールと、
前記共有位置情報を前記端末にフィードバックするように構成されるフィードバックモジュールと、を備えることを特徴とする、アンカー共有装置。
(項目13)
前記アンカー共有要求受信モジュールの前に、識別子生成モジュールを更に備え、前記識別子生成モジュールは、
前記共有対象アンカーのアンカー情報を取得し、前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子を生成し、前記アンカー情報及び前記識別子を記憶するように構成されることを特徴とする
項目12に記載の装置。
(項目14)
前記識別子生成モジュールは更に、
前記アンカー情報及び前記識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバが前記アンカー情報及び前記識別子を削除するように構成されることを特徴とする
項目13に記載の装置。
(項目15)
前記共有対象アンカーのアンカー情報は、
前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報を含むことを特徴とする
項目13又は14に記載の装置。
(項目16)
前記アンカー共有要求は、
前記現在のシーンの第2特徴情報、前記共有対象アンカーの識別子及びアンカー共有要求メッセージを含むことを特徴とする
項目12から15のうちいずれか一項に記載の装置。
(項目17)
前記共有位置情報決定モジュールは、
前記アンカー共有要求に基づいて、前記共有対象アンカーの識別子及び前記現在のシーンの第2特徴情報をそれぞれ得て、
前記識別子に基づいて、前記共有対象アンカーのアンカー情報を読み取り、
前記第2特徴情報及び前記アンカー情報に基づいて、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するように構成されることを特徴とする
項目12から16のうちいずれか一項に記載の装置。
(項目18)
前記共有位置情報決定モジュールは更に、
前記アンカー情報に基づいて、前記共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける前記共有対象アンカーのオリジナル位置情報をそれぞれ得て、
前記第1特徴情報と前記第2特徴情報に対して特徴マッチングを行い、前記現在のシーンと前記アンカーシーンとの位置変換関係を得て、
前記位置変換関係に基づいて、前記オリジナル位置情報に対して位置変換を行い、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を得るように構成されることを特徴とする
項目17に記載の装置。
(項目19)
アンカー共有装置であって、前記装置は、端末に適用され、
共有対象アンカーの識別子を取得するように構成される識別子取得モジュールと、
現在のシーン及び前記識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信するように構成されるアンカー共有要求送信モジュールであって、前記アンカー共有要求は、前記現在のシーンにおける、前記共有対象アンカーの共有位置情報を決定するよう前記サーバに指示するためのものである、アンカー共有要求送信モジュールと、
サーバからフィードバックされた共有位置情報を受信するように構成される共有位置情報受信モジュールと、を備えることを特徴とする、アンカー共有装置。
(項目20)
前記識別子取得モジュールは、
共有情報を取得し、
前記共有情報と識別子との対応関係に基づいて、共有対象アンカーの識別子を得るように構成されることを特徴とする
項目19に記載の装置。
(項目21)
前記アンカー共有要求送信モジュールは、
現在のシーンを走査し、現在のシーンの画像を取得し、
前記現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、前記第2特徴情報を得て、
前記第2特徴情報、前記識別子及び前記アンカー共有要求メッセージを共同で前記アンカー共有要求として、サーバに送信するように構成されることを特徴とする
項目19又は20に記載の装置。
(項目22)
アンカー共有システムであって、
項目12から18のうちいずれか一項に記載の第1アンカー共有装置と、
項目19から21のうちいずれか一項に記載の第2アンカー共有装置と、を備え、
前記第1アンカー共有装置と第2アンカー共有装置は、アンカー共有要求によりインタラクションを行うことを特徴とする、アンカー共有システム。
(項目23)
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された命令を呼び出し、項目1から7のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする、電子機器。
(項目24)
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された命令を呼び出し、項目8から10のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とする、電子機器。
(項目25)
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、項目1から7のうちいずれか一項に記載の方法を実現させることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目26)
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、項目8から10のうちいずれか一項に記載の方法を実現させることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目27)
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ可読コードを含み、前記コンピュータ可読コードが電子機器で実行される時、前記電子機器におけるプロセッサは、項目1から11のうちいずれか一項に記載の方法を実行することを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の効果】
【0043】
本願の実施例において、端末により共有対象アンカーの識別子を取得し、現在のシーン及び識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信する。サーバは、アンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定し、該共有位置情報を端末にフィードバックする。上記プロセスによれば、共有対象アンカーの識別子に基づいて、サーバにより共有対象アンカーを現在のシーンにおいて測位することができる。これにより、異なる端末が同一の現実シーンでの仮想世界を共有し、拡張現実技術の共有を実現させることができる。
【0044】
上記の一般的な説明及び後述する細部に関する説明は、例示及び説明のためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解されるべきである。本発明の他の特徴及び態様は、下記の図面に基づく例示的な実施例の詳細な説明を参照すれば明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。
【
図2】本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。
【
図3】本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。
【
図4】本願の一実施例によるアンカーシーンの座標系を示す概略図である。
【
図5】本願の一実施例による現在のシーンの座標系を示す概略図である。
【
図6】本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。
【
図7】本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。
【
図10】本願の一実施例によるアンカー共有装置を示すブロック図である。
【
図11】本願の一実施例によるアンカー共有装置を示すブロック図である。
【
図12】本願の一実施例によるアンカー共有システムを示すブロック図である。
【
図13】本願の一実施例による電子機器を示すブロック図である。
【
図14】本願の一実施例による電子機器を示すブロック図である。
【0046】
ここで添付した図面は、明細書に引き入れて本明細書の一部分を構成し、本発明に適合する実施例を示し、かつ、明細書とともに本願の技術的解決手段を解釈することに用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、図面を参照しながら本願の種々の例示的な実施例、特徴及び態様を詳しく説明する。図面における同一の符号は、同一または類似する機能を有する要素を示す。図面は、実施例の種々の態様を示しているが、特別な説明がない限り、必ずしも比率どおりの図面ではない。
【0048】
ここで使用した「例示的」という用語は「例、実施例として用いられるか、または説明のためのものである」ことを意味する。ここで、「例示的なもの」として説明される如何なる実施例は、他の実施例より好適または有利であると必ずしも解釈されるべきではない。
【0049】
本明細書において、用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するためのものであり、3通りの関係が存在することを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在するという3つの場合を表す。また、本明細書において、用語「少なくとも1つ」は、複数のうちのいずれか1つ又は複数のうちの少なくとも2つの任意の組み合わせを表す。例えば、A、B、Cのうちの少なくとも1つを含むことは、A、B及びCからなる集合から選ばれるいずれか1つ又は複数の要素を含むことを表す。
【0050】
なお、本願をより良く説明するために、以下の具体的な実施形態において具体的な細部を多く記載した。当業者は、これら具体的な詳細に関わらず、本開示は同様に実施可能であると理解すべきである。本発明の主旨を明確にするために、一部の実例において、当業者に熟知されている方法、手段、素子及び回路については詳しく説明しないことにする。
【0051】
図1は、本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。該方法は、サーバに適用可能である。サーバの具体的な種類、型式及び実現形態は、限定されず、実際の状況に応じて柔軟に選択することができる。
【0052】
図1に示すように、前記アンカー共有方法は、以下を含んでもよい。
【0053】
ステップS11において、サーバが端末からのアンカー共有要求を受信し、アンカー共有要求は、前記端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む。
【0054】
ステップS12において、サーバがアンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定する。
【0055】
ステップS13において、サーバが共有位置情報を端末にフィードバックする。
【0056】
上記実施例において、1つの端末装置によりアンカーの所在するアンカーシーンを走査した後、アンカー生成方式で共有対象アンカーを生成することができる。本願の実施例において、アンカーシーンを走査する端末をマスター端末と呼んでもよい。マスター端末は、端末装置として、その具体的な実現形態は限定されず、実際の状況に応じて柔軟に決定することができる。可能な実現形態において、マスター端末は、ユーザ装置(User Equipment:UE)、携帯機器、ユーザ端末、端末、セルラ電話、コードレス電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、ハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、車載機器、ウェアブル機器などであってもよい。アンカーを生成するための具体的な実現形態も同様に限定されず、マスター端末によるアンカーシーンの走査結果に基づいてアンカーを生成する如何なる形態は、いずれも本願の実施例における実現形態とすることができる。可能な実現形態において、マスター端末によるアンカーシーンの走査結果に対して特徴抽出を行い、ニューラルネットワークに基づいてアンカー予測を行うことで、共有対象アンカーを生成することができる。アンカー生成方式が限定されないため、生成された共有対象アンカーの数も同様に限定されず、1つであってもよく複数であってもよく、アンカーシーンの実際の状況及び具体的なアンカー生成方法に基づいて柔軟に決定することができる。
【0057】
本願の実施例において、サーバにアンカー共有要求を送信する端末をスレーブ端末と呼んでもよい。スレーブ端末は、端末装置として、その具体的な実現形態も限定されず、ここで、例を挙げて詳しく説明しないようにする。本願の実施例において、スレーブ端末の数も限定されず、1つであってもよく、複数であってもよい。一例において、スレーブ端末の数は1つであってもよい。この場合、サーバは、該スレーブ端末からのアンカー共有要求を受信することで、共有対象アンカーをマスター端末と該スレーブ端末で共有することを実現させる。一例において、スレーブ端末の数は複数であってもよく、具体的な数は、ここで限定されず、実際の状況に応じて柔軟に選択することができる。この場合、サーバは、複数のスレーブ端末からのアンカー共有要求を受信することで、共有対象アンカーをマスター端末と複数のスレーブ端末で共有することを実現させる。また、スレーブ端末は、マスター端末と異なる装置であってもよく、マスター端末と同じである装置であってもよい。一例において、スレーブ端末がマスター端末と異なる装置である場合、異なる端末装置でアンカーを共有することを実現させることができる。例えば、複数の端末装置は、上記実施例で提供されるアンカー共有方法により、1つのARシーンをリアルタイムに共有することができる。一例において、スレーブ端末とマスター端末が同一の装置である場合、単一の端末装置が異なる期間でアンカーを共有することを実現させることができる。例えば、1つの端末装置は、上記実施例で提供されるアンカー共有方法により、ARシーンを複数の期間で共有する。一例において、スレーブ端末の数は複数であってもよい。そのうちの1つのスレーブ端末とマスター端末は同一の装置であり、他のスレーブ端末はマスター端末と異なる端末である。この場合、複数の端末がARシーンを複数の期間で共有することを実現させることができる。例えば、複数の端末装置は、上記実施例で提供されるアンカー共有方法により、ARシーンを複数の端末・複数の期間で共有することを実現させることができる。
【0058】
サーバが受信したアンカー共有要求の具体的な形態は、実際の状況に応じて柔軟に決定することができる。ステップS11に記載したように、該アンカー共有要求は、端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む。従って、本願の実施例において、アンカー共有要求の表現形態が柔軟であるが、該アンカー共有要求は、現在のシーンの地理的情報を効果的に反映し、共有対象アンカーの識別子に相関するものであるべきである。可能な実現形態において、アンカー共有要求は、現在のシーンの第2特徴情報、共有対象アンカーの識別子及びアンカー共有要求メッセージを含んでもよい。
【0059】
ここで、現在のシーンの第2特徴情報は、主に、現在のシーンの地理的情報を反映するために用いられ、その具体的な表現形態及び取得方式はいずれも限定されず、実際の状況に応じて柔軟に選択することができ、可能な実現形態において、スレーブ端末により現在のシーンを走査して特徴抽出を行うという方式で取得される。共有対象アンカーの識別子の表現形態も限定されず、該共有対象アンカーの識別情報を表すことができる如何なる形態は、いずれも識別子の表現形態としてもよい。一例において、共有対象アンカーの識別子の表現形態は、該共有対象アンカーのアンカー番号(anchor id)であってもよい。同様に、アンカー共有要求メッセージの具体的なコンテンツ及び表現形態も限定されず、アンカー共有が必要であることをサーバに伝達できる如何なる要求は、いずれもアンカー共有要求メッセージの表現形態としてもよい。
【0060】
第2特徴情報、識別子及びアンカー共有要求メッセージを含むアンカー共有要求により、サーバは、スレーブ端末からのアンカー共有要求メッセージを受信すると共に、識別子に基づいてスレーブ端末により要求された共有対象アンカーの身分を決定し、同時に、後続でサーバにおいて、該第2特徴情報に基づいて共有位置情報を決定することができるように、第2特徴情報を直接取得し、これにより、スレーブ端末との複数回のインタラクションプロセスを減少させ、アンカー共有プロセスの効率を向上させることができる。
【0061】
サーバにより最終的に決定された、現在のシーンにおける共有対象アンカーの共有位置情報の表現形態も限定されず、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの位置を表すことができる如何なる表現形態は、いずれも共有位置情報の実現形態としてもよい。一例において、座標情報により、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの位置を表すことができる。
【0062】
本願の実施例で提供されるアンカー共有方法において、サーバにより端末からのアンカー共有要求を受信し、アンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定し、該共有位置情報を端末に送信する。該プロセスによれば、サーバの操作に基づいて、異なる端末又は異なる期間でアンカーを完全に共有することを実現させることができる。これにより、ARシーンを複数人で共有するか、一人・複数期間で共有するか又は複数人・複数期間で共有することを実現させることができ、AR技術の統一性及び共有性を大幅に向上させる。
【0063】
上記実施例から分かるように、本願の実施例で提供されるアンカー共有方法は、端末からのアンカー共有要求に基づいて実現する必要がある。アンカー共有要求の送信は、端末によって走査で得られた現在のシーン以外に、取得された共有対象アンカーの識別子に基づいて行われる。従って、本願の実施例で提供されるアンカー共有方法は、共有対象アンカーの識別子に基づいて実現する必要もある。可能な実現形態において、共有対象アンカーの識別子は、サーバにより生成されてもよい。従って、可能な実現形態において、サーバが端末からのアンカー共有要求を受信する前に、ステップS10を更に含んでもよい。
図2は、本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。図面に示すように、可能な実現形態において、ステップS10は、以下を含んでもよい。
【0064】
ステップS101において、サーバが共有対象アンカーのアンカー情報を取得する。
【0065】
ステップS102において、サーバがアンカー情報に基づいて、共有対象アンカーの識別子を生成し、アンカー情報及び識別子を記憶する。
【0066】
上記実施例において、ステップS101の実現形態は限定されず、つまり、サーバにより共有対象アンカーのアンカー情報を取得する方式は限定されない。可能な実現形態において、共有対象アンカーのアンカー情報は、マスター端末によりサーバに能動的にアップロードされてもよい。可能な実現形態において、共有対象アンカーのアンカー情報を、サーバによりマスター端末から能動的に取得してもよい。本願の実施例において、サーバがどのような方式で共有対象アンカーのアンカー情報を取得するかに関わらず、該共有対象アンカーのアンカー情報の生成プロセスはいずれもマスター端末の内部で実行される。サーバは、該アンカー情報の受信及び記憶の役割のみを果たす。
【0067】
サーバにより、共有対象アンカーのアンカー情報を取得し、アンカー情報に基づいて、共有対象アンカーの識別子を生成し、アンカー情報及び識別子を記憶する。上記プロセスにより、共有対象アンカーと識別子を一対一に対応付けることができる。これにより、後続で識別子により共有対象アンカーの身分を決定し、共有されるべきARシーンを決定することを容易にする。それと同時に、識別子及びアンカー情報をサーバに記憶するのは、サーバが、マスター端末から対応するアンカー情報を読み出す必要がなく、サーバ内に記憶されたデータに基づいて現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を直接的に決定することに有利である。これにより、アンカー共有プロセスの効率を効果的に向上させる。
【0068】
共有対象アンカーのアンカー情報に含まれる具体的なコンテンツは限定されない。可能な実現形態において、共有対象アンカーのアンカー情報は、共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及びアンカーシーンにおける共有対象アンカーのオリジナル位置情報を含んでもよい。ここで、アンカーシーンにおける、共有対象アンカーのオリジナル位置情報は、共有対象アンカーとアンカーシーンとの位置関係を表すためのものである。その具体的な表現形態は、共有位置情報と同様に、本願の実施例において限定されない。一例において、オリジナル位置情報は、同様に座標情報の形態で表されてもよい。なお、アンカーシーンにおける、共有対象アンカーのオリジナル位置情報の生成方式及び表現形態も限定されない。一例において、オリジナル位置情報は、共有対象アンカーを生成すると同時に自然に得られたものであってもよい。つまり、マスター端末がアンカーシーンを走査した後、マスター端末が共有対象アンカーを生成すると同時に、アンカーシーンにおける、共有対象アンカーのオリジナル位置情報を生成する。
【0069】
共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報に含まれる情報コンテンツ及びその生成方式も限定されない。可能な実現形態において、第1特徴情報は、自己位置推定とマッピングの同時実行(SLAM:simultaneous localization and mapping)アルゴリズムにおける関連地図情報を含んでもよい。該地図情報は、共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの参照座標系及び参照周辺環境として、後続のステップS12に用いられ、共有位置情報の決定を実現させる。可能な実現形態において、第1特徴情報は、マスター端末がアンカーシーンを走査し、走査結果を特徴抽出することで得られたものであってもよい。なお、第1特徴情報の表現形態も限定されない。一例において、該第1特徴情報は、連続フレームの形態でサーバにより取得されて記憶されてもよい。
【0070】
第1特徴情報及びオリジナル位置情報を含む共有対象アンカーのアンカー情報により、共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの環境情報及び共有対象アンカーとアンカーシーンとの位置関係を効果的に決定することができる。従って、後続のステップS12で、第1特徴情報と現在のシーンの比較結果に基づいて、オリジナル位置情報を参照して、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を効果的に決定することができる。
【0071】
上記実施例に記載したように、共有対象アンカーの識別子の表現形態は限定されないため、サーバがアンカー情報に基づいて共有対象アンカーの識別子を如何に生成するかについて、識別子の形態に応じて柔軟に決定することができる。可能な実現形態において、サーバは、アンカー情報を受信した後、該共有対象アンカーに一意的に対応するアンカー番号をランダムに生成して識別子とし、サーバに該アンカー情報及び対応する識別子を記憶する。該識別子が生成された後、該識別子に対応する共有対象アンカーが共有可能であることを表す。なお、可能な実現形態において、ステップS102は、
アンカー情報及び識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバがアンカー情報及び識別子を削除することを更に含んでもよい。
【0072】
上記実施例に記載したように、共有対象アンカーの識別子が生成された後、該識別子に対応する共有対象アンカーが共有可能であることを表す。共有対象アンカーのアンカー情報及び識別子はいずれもサーバに記憶されてもよい。共有対象アンカーが即時性を持つ可能性があり、つまり、共有されるアンカーは、1つの時点又は期間のみで利用可能である可能性がある。サーバにとって、全ての共有対象アンカーをサーバに永久に記憶すると、リソースの浪費を引き起こす可能性があると共に、サーバの記憶スペースを減少させサーバの運転効率を低下させる可能性もある。従って、リソースの浪費を減少させるために、アンカー情報及び識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバ内に記憶されたアンカー情報及び識別子を削除してもよい。具体的な期間閾値の設定は、実際の状況に応じて柔軟に選択することができ、下記実施例に限定されない。一例において、期間閾値を168時間と設定してもよい。つまり、共有対象アンカーの識別子を生成した後の168時間内で、該共有対象アンカーは共有可能である。168時間を超えた後、該共有対象アンカーの識別子及びアンカー情報は、サーバから削除される。つまり、該共有対象アンカーは、共有不可能になる。
【0073】
アンカー情報及び識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバ内のアンカー情報及び識別子を削除することで、共有対象アンカーの共有を確保する上で、記憶期間が長すぎる共有対象アンカーを効果的にクリアし、サーバの記憶スペースの重複利用率を向上させ、リソースの浪費を減少させると共に、サーバの作動効率を向上させることができる。
【0074】
上記実施例から分かるように、アンカー共有要求の実現形態は、一意的なものではない。従って、アンカー共有要求形態によって、ステップS12の実現形態も異なる可能性がある。従って、ステップS12の実現形態は、一意的なものではない。
図3は、本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。図面に示すように、可能な実現形態において、ステップS12は以下を含んでもよい。
【0075】
ステップS121において、サーバがアンカー共有要求に基づいて、共有対象アンカーの識別子及び現在のシーンの第2特徴情報をそれぞれ得る。
【0076】
ステップS122において、サーバが識別子に基づいて、共有対象アンカーのアンカー情報を読み取る。
【0077】
ステップS123において、サーバが第2特徴情報及びアンカー情報に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定する。
【0078】
上記実施例に記載したように、可能な実現形態において、アンカー共有要求は、共有対象アンカー的識別子、現在のシーンの第2特徴情報及びアンカー共有要求メッセージを含んでもよい。従って、サーバは、アンカー共有要求に基づいて、識別子及び第2特徴情報を得ることができる。サーバが識別子を得た後、上記実施例から分かるように、識別子及びそれに対応するアンカー情報はいずれもサーバ内に記憶されてもよい。従って、サーバは、アンカー共有要求における識別子に基づいて、共有対象アンカーに対応するアンカー情報を決定し、続いて、アンカー情報及び第2特徴情報に基づいて、ステップS123により、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定することができる。
【0079】
上記プロセスにより、サーバは、データ読み取りのために端末と複数回インタラクションする必要がなく、内部に記憶されたデータ及び受信されたアンカー共有要求に基づいて。サーバ内部の演算により、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの位置情報を迅速に決定することができ、高効率かつ正確度の高いARシーンの共有を実現させることができる。
【0080】
上記実施例に記載したように、共有位置情報の表現形態は、実際の状況に応じて柔軟に決定することができる。従って、具体的には、第2特徴情報及びアンカー情報に基づいて現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を如何に決定するかは、下記実施形態に限定されない。可能な実現形態において、ステップS123は、
サーバがアンカー情報に基づいて、共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及びアンカーシーンにおける共有対象アンカーのオリジナル位置情報をそれぞれ得ることと、
サーバが第1特徴情報と第2特徴情報に対して特徴マッチングを行い、現在のシーンとアンカーシーンとの位置変換関係を得ることと、
サーバが位置変換関係に基づいて、オリジナル位置情報に対して位置変換を行い、前記現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を得ることと、を含んでもよい。
【0081】
上記各実施例から分かるように、可能な実現形態において、アンカー情報は、第1特徴情報及びオリジナル位置情報を含んでもよい。ここで、上記実施例から分かるように、第1特徴情報は、アンカーシーンの状況を表すことができ、オリジナル位置情報は、アンカーシーンにおける、共有対象アンカーの位置を反映することができる。また、第2特徴情報は、現在のシーンの状況を表すこともできる。従って、可能な実現形態において、第1特徴情報と第2特徴情報に対して特徴マッチングを行うことで、現在のシーンとアンカーシーンとの位置変換関係を得ることができる。従って、現在のシーンとアンカーシーンとの位置変換関係を決定した後、オリジナル位置情報を該変換関係に代入すると、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を得ることができる。特徴マッチングプロセスは、第1特徴情報及び第2特徴情報の実際の表現形態に応じて柔軟に決定することができる。一例において、特徴マッチングプロセスは、マスター端末とスレーブ端末に対して座標系の位置合わせを行うことであってもよい。つまり、マスター端末によりサーバにアップロードされた第1特徴情報の表現形態は該例において地図情報であってもよい。該第1特徴情報とスレーブ端末によりサーバにアップロードされた第2特徴情報に対してマスター端末座標系とスレーブ端末座標系の位置合わせを行うことで、マスター端末に対応するアンカーシーンとスレーブ端末に対応する現在のシーンとの座標系の変換関係を算出することができる。
図4は、本願の一実施例によるアンカーシーンの座標系を示す概略図である。
図5は、本願の一実施例による現在のシーンの座標系を示す概略図である。2つの図面から分かるように、アンカーシーン座標系の原点は、O
Hと呼ばれてもよい。Aは、共有対象アンカーである。現在のシーン座標系の原点は、O
Rと呼ばれてもよい。一例において、アンカーシーンと現在のシーンとの座標変換関係は、変換関係Mであってもよく、つまり、O
R=O
H*Mである。該変換関係に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーAの座標を得ることができる。つまり、A
R=A
H*Mである。該座標は、現在のシーンにおける、共有対象アンカーAの共有位置情報としてもよい。
【0082】
第1特徴情報と第2特徴情報に対して特徴マッチングを行うことで、現在のシーンとアンカーシーンとの位置変換関係を得る。続いて、該位置変換関係及びオリジナル位置情報に基づいて、位置変換を行うことで、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を得る。該プロセスの演算量が少なく、演算方式が簡単であり、共有対象アンカーの共有位置情報の正確性を確保すると共に、該プロセスの演算速度を大幅に低減させ、アンカー共有プロセスの速度及び効率を向上させる。
【0083】
図6は、本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。該方法は、端末装置に適用可能である。更に、該方法は、上記実施例に記載したスレーブ端末に適用可能である。スレーブ端末の数及び実現形態はいずれも限定されず、上記各実施例を参照することができ、ここで、詳細な説明を省略する。
【0084】
図6に示すように、可能な実現形態において、前記アンカー共有方法は以下を含んでもよい。
【0085】
ステップS21において、端末が共有対象アンカーの識別子を取得する。
【0086】
ステップS22において、端末が現在のシーン及び識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信し、アンカー共有要求は、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定するようサーバに指示するためのものである。
【0087】
ステップS23において、端末がサーバからフィードバックされた共有位置情報を受信する。
【0088】
上記実施例において、端末により取得された共有対象アンカーの識別子は、前記各実施例に記載した識別子と一致し、ここで、詳細な説明を省略する。また、端末からサーバに送信されたアンカー共有要求は、前記各実施例に記載したサーバにより受信されたアンカー共有要求と一致し、ここで、同様に詳細な説明を省略する。端末により受信された、サーバからフィードバックされた共有位置情報は、前記各実施例に記載したサーバから端末にフィードバックされた共有位置情報と一致し、ここで、同様に詳細な説明を省略する。
【0089】
端末は、共有対象アンカーの識別子を取得し、現在のシーン及び識別子に基づいてサーバにアンカー共有要求を送信した後、サーバからフィードバックされた共有位置情報を受信する。上記プロセスにより、端末は、現在のシーン及びターゲットアンカーの識別子を取得すれば、サーバと通信することにより、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を取得することができる。続いて、ARシーンの共有を実現させる。共有方式が簡単であり、かつ効率が高く、普及に適する。
【0090】
上記プロセスにおいて、ステップS21の実現形態は限定されない。つまり、端末による共有対象アンカーの識別子の取得方式は、限定されない。前記実施例に記載したように、本願の実施例において、ステップS21を実現させる主体は、スレーブ端末であってもよい。共有対象アンカーの識別子は、可能な実現形態において、マスター端末とサーバとの情報インタラクションに基づいて生成され、サーバ内に記憶される。可能な実現形態において、サーバは、生成された共有対象アンカーの識別子をマスター端末に返送することができる。前記実施例に記載したように、マスター端末とスレーブ端末は同一の装置であってもよく、異なる装置であってもよい。従って、スレーブ端末が具体的には共有対象アンカーの識別子を如何に取得するかについて、本願の実施例において限定されない。スレーブ端末による識別子の取得を実現させる如何なる形態は、いずれも本願の実施例の実施形態としてもよい。可能な実現形態において、ステップS21は、
端末が共有情報を取得することと、
端末が共有情報と識別子との対応関係に基づいて、共有対象アンカーの識別子を得ることと、を含んでもよい。
【0091】
上記プロセスにおいて、共有情報の表現形態は限定されない。識別子にマッチング可能であって共有形態で共有可能な如何なる情報形態は、いずれも共有情報の実現形態としてもよい。共有情報と識別子との対応関係は、実際の状況に応じて柔軟に決定することができ、下記実施例に限定されない。可能な実現形態において、共有情報の表現形態は、ARシーン共有プロセスにおいて設定された部屋番号であってもよい。つまり、部屋番号を識別子とバインディングする。一例において、端末は、共有された部屋番号を取得した後、部屋に入る場合、該部屋番号に対応する識別子を自動的に取得することができる。可能な実現形態において、共有情報の表現形態は、ARシーン共有プロセスにおけるユーザ身分であってもよい。つまり、ユーザ身分を識別子とバインディングする。一例において、端末は、共有されたユーザ身分を取得した後、該ユーザ身分とバインディングされた識別子を自動的に取得することができる。可能な実現形態において、共有情報の表現形態は直接的に識別子であってもよい。つまり、識別子自体は、共有情報のコンテンツとして端末により取得されてもよい。端末による共有情報の取得方式は同様に限定されず、実際の状況に応じて柔軟に選択することができる。一例において、該端末は、スレーブ端末としてマスター端末と異なる装置であってもよい。この場合、該スレーブ端末による共有情報の取得方式は、マスター端末により共有された共有情報を取得することであってもよい。一例において、該端末は、スレーブ端末として、マスター端末と同一の装置であってもよい。この場合、該スレーブ端末による共有情報の取得方式は、マスター端末から共有情報を直接的に読み取ることであってもよい。
【0092】
端末は、共有情報を取得し、共有情報と識別子との対応関係に基づいて、共有対象アンカーの識別子を得る。上記プロセスにより、共有対象アンカーの識別子を取得しやすい。複雑な解析プロセスを必要とせず、且つ共有情報により、識別子を間接的に取得し、識別子漏洩のリスクを減少させ、安全性を確保すると共にアンカー共有の効率を向上させることができる。
【0093】
識別子の表現形態は限定されない。また上記実施例において、アンカー共有要求に含まれるコンテンツの表現形態が複数であってもよいことを記載した。従って、ステップS22の実現形態は同様に限定されない。つまり、端末が現在のシーン及び識別子に基づいて、サーバにアンカーの共有要求を送信するための具体的な実現プロセスは限定されない。可能な実現形態において、ステップS22は、
端末が現在のシーンを走査し、現在のシーンの画像を取得することと、
端末が現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、第2特徴情報を得ることと、
端末が第2特徴情報、識別子及びアンカー共有要求メッセージを共同でアンカー共有要求として、サーバに送信することと、を含んでもよい。
【0094】
上記実施例において、第2特徴情報は、アンカー共有要求に含まれる現在のシーンの第2特徴情報と一致し、ここで、詳細な説明を省略する。同様に、上記実施例に記載したように、現在のシーンを走査し、走査で得られた結果に対して特徴抽出を行うことで、第2特徴情報を得ることができる。具体的な特徴抽出プロセスは、本願の実施例において限定されない。現在のシーンにおける関連特徴情報を取得し、現在のシーンの物理環境特徴を決定することができる如何なる形態は、いずれも特徴抽出の実現形態としてもよい。一例において、訓練された、現在のシーンの物理環境特徴情報を抽出するための特徴抽出ニューラルネットワークにより、端末によって走査で得られた現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、特徴情報を得ることができる。一例において、ORB特徴点検出方法で、端末によって走査で得られた現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行うことができる。一例において、スケール不変特徴変換(SIFT:Scale-invariant feature transform)アルゴリズムにより、端末によって走査で得られた現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行うことができる。
【0095】
端末は、現在のシーンを走査し、現在のシーンの画像を得て、現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、第2特徴情報を得た後、第2特徴情報、周りの教師及びアンカー共有要求メッセージをパケット化してアンカー共有要求とし、サーバに送信する。端末は、サーバを要求してアンカー共有を完了すると共に、サーバに必要なデータをサーバに直接的に伝送することができ、複雑なインタラクションを必要とせず、アンカー共有の効率を向上させることができる。
【0096】
図7は、本願の一実施例によるアンカー共有方法を示すフローチャートである。該方法は、端末装置及びサーバからなるシステムに適用可能である。端末とサーバの実現形態は、上記実施例と一致し、ここで、詳細な説明を省略する。
【0097】
図7に示すように、前記アンカー共有方法は以下を含んでもよい。
【0098】
ステップS31において、端末が共有対象アンカーの識別子を取得する。
【0099】
ステップS32において、端末が現在のシーン及び識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信する。
【0100】
ステップS33において、サーバがアンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定する。
【0101】
ステップS34において、端末がサーバからフィードバックされた共有位置情報を受信する。
【0102】
上記プロセスにおいて、ステップS31の実現形態は、ステップS21の実現形態と一致し、ステップS32の実現形態は、ステップS22の実現形態と一致し、ステップS33の実現形態は、ステップS13の実現形態と一致し、ステップS34の実現形態は、ステップS23の実現形態と一致し、ここで、詳細な説明を省略する。
【0103】
端末は、共有対象アンカーの識別子を取得し、現在のシーン及び識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信する。サーバは、アンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定し、該共有位置情報を端末にフィードバックする。上記プロセスによれば、共有対象アンカーの識別子に基づいて、サーバにより共有対象アンカーを現在のシーンで測位することができる。これにより、異なる端末が同一のシーンでの仮想世界を共有し、拡張現実技術の共有を実現させることができる。
【0104】
適用シーンの例
拡張現実技術は、現実世界の情報と仮想世界の情報を結合し、装置により仮想視覚情報を現実世界の画像に表示することである。しかしながら、現在の大部分の拡張現実はいずれもスタンドアロンバージョンである。ディスプレイに表示されたものは、仮想世界と現実世界の情報を結合したシーンである。各々のディスプレイから同一の仮想世界及び現実世界が複数のユーザに見えることを実現させることができず、インタラクティブ性を持つAR体験を実現させることができない。
【0105】
従って、複数人での共有を実現させることができる拡張現実の技術的解決手段は、極めて高い適用価値を持つ。
【0106】
図8~
図9は、本願の一適用例を示す概略図である。図面に示すように、本願の実施例は、アンカー共有方法を提供する。該アンカー共有方法は、ソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)内に集積されて、端末とサーバとの協働により実現することができる。本願の例において、SDKに基づいて該アンカー共有方法を実現させるプロセスは、以下であってもよい。
【0107】
サービス対応インタフェースを呼び出してsdkクラウドサービスを開く。ここで、クラウドサービスは、証明書認証を行う。認証に成功した後、クライドサービスを提供する。本願の実施例において、具体的な認証プロセスは、開発者ウェブサイトから申請したKey/Secretを追加し、クラウドサービス呼出し権限を取得する。
【0108】
ユーザAは、マスター端末により、ARシーンを構築し、シーンにおいて、アンカー(アンカーが現実シーンにおけるマーカーに位置する)を新規作成して共有対象アンカーとする。該共有対象アンカーをクラウド側サーバにホスト(host)し、対応するアンカーidを取得して該共有対象アンカーの識別子とする。
【0109】
アプリケーション層は、取得されたアンカーidを管理し、共有情報とバインディングした後に、共有情報を関連ユーザに共有する。本適用例において、該プロセスは、クラウドサービスにより完了してもよい。
【0110】
ユーザBは、同一の現実シーンに対してARシーンを構築し、共有情報とバインディングされたアンカーidを利用して、クラウド側サーバ内でアンカー解析(resolve)操作を行い、該共有対象アンカーを得る。現実シーンにおける、該共有対象アンカーの位置は、ユーザAにより配置された位置と同じである。
【0111】
本適用例において、
図8は、共有対象アンカーをクラウド側サーバにホストするための実現プロセスを示す。
図9は、該共有対象アンカーをクラウド側サーバ内でアンカー解析するための実現プロセスを示す。図面から分かるように、ホスト及び解析プロセスは、データ伝送プロセスにおいて一致するが、伝送されたデータストリームが異なる。クラウド側サーバに共有対象アンカーをホストする時に、主に、データの解析及び記憶を実現させる。クラウド側サーバで共有対象アンカーを解析する時に、クラウド側サーバは、マッチングアルゴリズムを呼び出すことで解析を実現させる。
【0112】
共有対象アンカーをクラウド側サーバにホストする具体的なプロセスは以下であってもよい。マスター端末がデータをクラウド側サーバに伝送する。データに、アンカーシーンにおける共有対象アンカーの位置情報、SLAMアルゴリズムにおける関連地図情報などが含まれる。地図情報は、参照座標系及び参照周辺環境として、後続の共有対象アンカーの解析に用いられる。マスター端末により伝送されたデータは、クラウド側サーバに記憶されて、クラウドアンカーとなり、クラウドアンカー番号(anchor id)が付けられる。該番号は、マスター端末に返送される。アンカーホストは、即時性を持つ。クラウドアンカー番号を取得した後の168時間内で、該アンカーは解析可能であり、168時間を経過した後、該アンカーの関連情報は削除される。
【0113】
クラウド側サーバが共有対象アンカーを解析するプロセスは以下であってもよい。スレーブ端末は、クラウド側サーバに解析要求を送信してクラウドアンカーを現在のスレーブ端末内のローカル座標系に登録する。要求データパケットは、現在のスレーブ端末により収集された画面から抽出された特徴情報及び解析されるべきクラウドアンカー番号を含む。クラウド側サーバは、スレーブ端末によりアップロードされた特徴情報とマスター端末によりアップロードされた地図情報に対して特徴マッチングを行う。マッチングプロセスは、マスター端末座標系とスレーブ端末座標系の位置合わせを含む。マスター端末とスレーブ端末内のARシーン座標系の変換関係を算出し、該変換結果を該クラウドアンカーに適用する。スレーブ端末が受信したものは、スレーブ端末のARシーンにおける該クラウドアンカーの座標情報である。
【0114】
上記アンカーホスト及びアンカー解析プロセスにより、異なる端末装置で1つ又は複数のアンカーを共有することを実現させることができる。本適用例において、上記方法は、ARシーンを複数人で共有するプロセスに適用可能である。つまり、1つのユーザは、1つの端末装置により、クラウド側サーバに1つ又は複数の共有対象アンカーをホストする。他のユーザは、それぞれの端末装置により、それぞれの現在のシーンを走査し、クラウド側サーバでアンカー解析により、各々の端末装置における、該共有対象アンカーの位置を取得する。これにより、複数の端末において、アンカーを現実世界の同一の位置で表示することを実現させる。これにより、複数人でのARインタラクションを実現させる。上記方法は、一人・複数の期間でのARシーン共有プロセスにも適用可能である。つまり、1つのユーザは、1つの端末装置により、クラウド側サーバに1つ又は複数の共有対象アンカーをホストし、クラウド側サーバに該アンカー及びアンカーシーンを記憶する。所定の期間を経過した後、該ユーザは、端末装置により、該アンカーシーンを走査し、アンカー解析により、サーバにおいてアンカーシーンを再び開き、位置が先に記憶されたアンカーシーンにおける位置と同じである共有対象アンカーを取得し、必要な操作を実行する。上記方法は、同様に、複数人・複数期間での共有プロセスにも適用可能である。つまり、上記2つの適用方式を組み合わせる。複数人は、ARシーンを保存し、次回でアンカー解析により該ARシーンを開く場合、同じシーンを表示する。これは、時間に制限されない。
【0115】
本願で言及した上記各方法の実施例は、原理や論理から逸脱しない限り、互いに組み合わせることで組み合わせた実施例を構成することができ、紙数に限りがあるため、本願において逐一説明しないことが理解されるべきである。
【0116】
具体的な実施形態の上記方法において、各ステップの記述順番は、厳しい実行順番として実施過程を限定するものではなく、各ステップの具体的な実行順番はその機能及び考えられる内在的論理により決まることは、当業者であれば理解すべきである。
【0117】
図10は、本願の実施例によるアンカー共有装置を示すブロック図である。該アンカー共有装置は、サーバなどの装置であってもよい。
【0118】
図10に示すように、前記アンカー共有装置40は、端末からのアンカー共有要求を受信するように構成されるアンカー共有要求受信モジュール41であって、アンカー共有要求は、端末によって走査で得られた現在のシーン及び取得された共有対象アンカーの識別子を含む、アンカー共有要求受信モジュール41と、アンカー共有要求に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定するように構成される共有位置情報決定モジュール42と、前記共有位置情報を端末にフィードバックするように構成されるフィードバックモジュール43と、を備えてもよい。
【0119】
可能な実現形態において、アンカー共有要求受信モジュールの前に、識別子生成モジュールを更に備え、識別子生成モジュールは、共有対象アンカーのアンカー情報を取得し、アンカー情報に基づいて、共有対象アンカーの識別子を生成し、アンカー情報及び識別子を記憶するように構成される。
【0120】
可能な実現形態において、識別子生成モジュールは更に、アンカー情報及び識別子の記憶期間が期間閾値を超える場合、サーバがアンカー情報及び識別子を削除するように構成される。
【0121】
可能な実現形態において、共有対象アンカーのアンカー情報は、共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及び前記アンカーシーンにおける共有対象アンカーのオリジナル位置情報を含む。
【0122】
可能な実現形態において、アンカー共有要求は、現在のシーンの第2特徴情報、共有対象アンカーの識別子及びアンカー共有要求メッセージを含む。
【0123】
可能な実現形態において、前記共有位置情報決定モジュールは、アンカー共有要求に基づいて、共有対象アンカーの識別子及び現在のシーンの第2特徴情報をそれぞれ得て、識別子に基づいて、共有対象アンカーのアンカー情報を読み取り、第2特徴情報及びアンカー情報に基づいて、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定するように構成される。
【0124】
可能な実現形態において、共有位置情報決定モジュールは更に、アンカー情報に基づいて、共有対象アンカーの所在するアンカーシーンの第1特徴情報及びアンカーシーンにおける共有対象アンカーのオリジナル位置情報をそれぞれ得て、第1特徴情報と第2特徴情報に対して特徴マッチングを行い、現在のシーンとアンカーシーンとの位置変換関係を得て、位置変換関係に基づいて、オリジナル位置情報に対して位置変換を行い、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を得るように構成される。
【0125】
図11は、本願の実施例によるアンカー共有装置を示すブロック図である。該アンカー共有装置は、端末装置などであってもよい。
【0126】
図11に示すように、前記アンカー共有装置50は、共有対象アンカーの識別子を取得するように構成される識別子取得モジュール51と、現在のシーン及び識別子に基づいて、サーバにアンカー共有要求を送信するように構成されるアンカー共有要求送信モジュール52であって、アンカー共有要求は、現在のシーンにおける、共有対象アンカーの共有位置情報を決定するようサーバに指示するためのものである、アンカー共有要求送信モジュール52と、サーバからフィードバックされた共有位置情報を受信するように構成される共有位置情報受信モジュール53と、を備える。
【0127】
可能な実現形態において、識別子取得モジュールは、共有情報を取得し、共有情報と識別子との対応関係に基づいて、共有対象アンカーの識別子を得るように構成される。
【0128】
可能な実現形態において、アンカー共有要求送信モジュールは、現在のシーンを走査し、現在のシーンの画像を取得し、現在のシーンの画像に対して特徴抽出を行い、第2特徴情報を得て、第2特徴情報、識別子及びアンカー共有要求メッセージを共同でアンカー共有要求として、サーバに送信するように構成される。
【0129】
図12は、本願の実施例によるアンカー共有システムを示すブロック図である。図面に示すように、前記アンカー共有システム60は、上記各実施例に記載の第1アンカー共有装置40と、上記各実施例に記載の第2アンカー共有装置50と、を備えてもよく、前記第1アンカー共有装置と第2アンカー共有装置は、アンカー共有要求によりインタラクションを行う。
【0130】
本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、上記方法を実現させる。コンピュータ可読記憶媒体は不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0131】
本願の実施例は電子機器を更に提供する。該電子機器は、プロセッサと、プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備え、前記プロセッサは、上記方法を実行するように構成される。
【0132】
電子機器は、端末、サーバ又は他の形態の機器として提供されてもよい。
【0133】
図13は、本願の実施例による電子機器800を示すブロック図である。例えば、電子機器800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング装置、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどの端末であってもよい。
【0134】
図13を参照すると、電子機器800は、処理ユニット802、メモリ804、電源ユニット806、マルチメディアユニット808、オーディオユニット810、入力/出力(I/O)インタフェース812、センサユニット814及び通信ユニット816のうちの1つ又は複数を備えてもよい。
【0135】
処理ユニット802は一般的には、電子機器800の全体操作を制御する。例えば、表示、通話呼、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット802は、指令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ820を備えてもよい。それにより上記方法の全て又は一部のステップを実行する。なお、処理ユニット802は、他のユニットとのインタラクションのために、1つ又は複数のモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット802はマルチメディアモジュールを備えることで、マルチメディアユニット808と処理ユニット802とのインタラクションに寄与する。
【0136】
メモリ804は、各種のデータを記憶することで電子機器800における操作をサポートするように構成される。これらのデータの例として、電子機器800上で操作れる如何なるアプリケーション又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、イメージ、ビデオ等を含む。メモリ804は任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶装置、あるいはこれらの組み合わせにより実現される。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、読出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気もしくは光ディスクを含む。
【0137】
電源ユニット806は電子機器800の様々なユニットに電力を提供する。電源ユニット806は、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び電子機器800のための電力生成、管理、分配に関連する他のユニットを備えてもよい。
【0138】
マルチメディアユニット808は、上記電子機器800とユーザとの間に出力インタフェースを提供するためのスクリーンを備える。幾つかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含む。スクリーンは、タッチパネルを含むと、タッチパネルとして実現され、ユーザからの入力信号を受信する。タッチパネルは、タッチ、スライド及びパネル上のジェスチャを感知する1つ又は複数のタッチセンサを備える。上記タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知するだけでなく、上記タッチ又はスライド操作に関連する持続時間及び圧力を検出することもできる。幾つかの実施例において、マルチメディアユニット808は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを備える。電子機器800が、撮影モード又は映像モードのような操作モードであれば、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部からのマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは固定した光学レンズシステム又は焦点及び光学ズーム能力を持つものであってもよい。
【0139】
オーディオユニット810は、オーディオ信号を出力/入力するように構成される。例えば、オーディオユニット810は、マイクロホン(MIC)を備える。電子機器800が、通話モード、記録モード及び音声識別モードのような操作モードであれば、マイクロホンは、外部からのオーディオ信号を受信するように構成される。受信したオーディオ信号を更にメモリ804に記憶するか、又は通信ユニット816を経由して送信することができる。幾つかの実施例において、オーディオユニット810は、オーディオ信号を出力するように構成されるスピーカーを更に備える。
【0140】
I/Oインタフェース812は、処理ユニット802と周辺インタフェースモジュールとの間のインタフェースを提供する。上記周辺インタフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボダン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0141】
センサユニット814は、1つ又は複数のセンサを備え、電子機器800のために様々な状態の評価を行うように構成される。例えば、センサユニット814は、収音音量制御用装置のオン/オフ状態、ユニットの相対的な位置決めを検出することができる。例えば、上記ユニットが電子機器800のディスプレイ及びキーパッドである。センサユニット814は電子機器800又は電子機器800における1つのユニットの位置の変化、ユーザと電子機器800との接触の有無、電子機器800の方位又は加速/減速及び電子機器800の温度の変動を検出することもできる。センサユニット814は近接センサを備えてもよく、いかなる物理的接触もない場合に周囲の物体の存在を検出するように構成される。センサユニット814は、CMOS又はCCD画像センサのような光センサを備えてもよく、結像に適用されるように構成される。幾つかの実施例において、該センサユニット814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを備えてもよい。
【0142】
通信ユニット816は、電子機器800と他の機器との有線又は無線方式の通信に寄与するように構成される。電子機器800は、WiFi、2G又は3G又はそれらの組み合わせのような通信規格に基づいた無線ネットワークにアクセスできる。一例示的な実施例において、通信ユニット816は放送チャネルを経由して外部放送チャネル管理システムからの放送信号又は放送関連する情報を受信する。一例示的な実施例において、上記通信ユニット816は、近接場通信(NFC)モジュールを更に備えることで近距離通信を促進する。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及び他の技術に基づいて実現される。
【0143】
例示的な実施例において、電子機器800は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理機器(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子により実現され、上記方法を実行するように構成されてもよい。
【0144】
例示的な実施例において、コンピュータプログラム命令を含むメモリ804のような不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。上記コンピュータプログラム命令は、電子機器800のプロセッサ820により実行され上記方法を実行する。
【0145】
図14は、一例示的な実施例による電子機器1900を示すブロック図である。例えば、電子機器1900は、サーバとして提供されてもよい。
図14を参照すると、電子機器1900は、処理ユニット922を備える。ぞれは1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1932で表されるメモリリソースを更に備える。該メモリリースは、アプリケーションプログラムのような、処理ユニット1922により実行される命令を記憶するためのものである。メモリ1932に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれ一組の命令に対応する1つ又は1つ以上のモジュールを含んでもよい。なお、処理ユニット1922は、命令を実行して、上記方法を実行するように構成される。
【0146】
電子機器1900は、電子機器1900の電源管理を実行するように構成される電源ユニット1926と、電子機器1900をネットワークに接続するように構成される有線又は無線ネットワークインタフェース1950と、入力出力(I/O)インタフェース1958を更に備えてもよい。電子機器1900は、Windows(登録商標) ServerTM、Mac OS XTM、Unix(登録商標)、, Linux(登録商標)、FreeBSDTM又は類似したものような、メモリ1932に記憶されているオペレーティングシステムを実行することができる。
【0147】
例示的な実施例において、例えば、コンピュータプログラム命令を含むメモリ1932のような不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。上記コンピュータプログラム命令は、電子機器1900の処理ユニット1922により実行されて上記方法を実行する。
【0148】
本願は、システム、方法及び/又はコンピュータプログラム製品であってもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体を備えてもよく、プロセッサに本願の各態様を実現させるためのコンピュータ可読プログラム命令がそれに記憶されている。
【0149】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行装置に用いられる命令を保持又は記憶することができる有形装置であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気記憶装置、磁気記憶装置、光記憶装置、電磁記憶装置、半導体記憶装置又は上記の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多目的ディスク(DVD)、メモリスティック、フレキシブルディスク、命令が記憶されているパンチカード又は凹溝内における突起構造のような機械的符号化装置、及び上記任意の適切な組み合わせを含む。ここで用いられるコンピュータ可読記憶媒体は、電波もしくは他の自由に伝搬する電磁波、導波路もしくは他の伝送媒体を通って伝搬する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、または、電線を通して伝送される電気信号などの、一時的な信号それ自体であると解釈されるべきではない。
【0150】
ここで説明されるコンピュータ可読プログラム命令を、コンピュータ可読記憶媒体から各コンピューティング/処理装置にダウンロードすることができるか、又は、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク及び/又は無線ネットワークのようなネットワークを経由して外部コンピュータ又は外部記憶装置にダウンロードすることができる。ネットワークは、伝送用銅線ケーブル、光ファイバー伝送、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、交換機、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバを含んでもよい。各コンピューティング/処理装置におけるネットワークインターフェースカード又はネットワークインタフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、該コンピュータ可読プログラム命令を転送し、各コンピューティング/処理装置におけるコンピュータ可読記憶媒体に記憶する。
【0151】
本願の操作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は1つ又は複数のプログラミング言語で記述されたソースコード又はターゲットコードであってもよい。前記プログラミング言語は、Smalltalk、C++などのようなオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」プログラミング言語又は類似したプログラミング言語などの従来の手続型プログラミング言語とを含む。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザコンピュータ上で完全に実行してもよいし、ユーザコンピュータ上で部分的に実行してもよいし、独立したソフトウェアパッケージとして実行してもよいし、ユーザコンピュータ上で部分的に実行してリモートコンピュータ上で部分的に実行してもよいし、又はリモートコンピュータ又はサーバ上で完全に実行してもよい。リモートコンピュータの場合に、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続するか、または、外部のコンピュータに接続することができる(例えばインターネットサービスプロバイダを用いてインターネットを通じて接続する)。幾つかの実施例において、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又はプログラマブル論理アレイ(PLA)のような電子回路をカスタマイズする。該電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令を実行することで、本願の各態様を実現させることができる。
【0152】
ここで、本願の実施例の方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら、本願の各態様を説明する。フローチャート及び/又はブロック図の各ブロック及びフローチャート及び/又はブロック図における各ブロックの組み合わせは、いずれもコンピュータ可読プログラム命令により実現できる。
【0153】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたはその他プログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供でき、それによって機器を生み出し、これら命令はコンピュータまたはその他プログラマブルデータ処理装置のプロセッサにより実行される時、フローチャート及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロック中で規定している機能/操作を実現する装置を生み出した。これらのコンピュータ可読プログラム命令をコンピュータ可読記憶媒体に記憶してもよい。これらの命令によれば、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置及び/又は他の装置は特定の方式で動作する。従って、命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/又はブロック図おける1つ又は複数のブロック中で規定している機能/操作を実現する各態様の命令を含む製品を備える。
【0154】
コンピュータ可読プログラム命令をコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他の装置にロードしてもよい。これにより、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他の装置で一連の操作の工程を実行して、コンピュータで実施されるプロセスを生成する。従って、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他の装置で実行される命令により、フローチャート及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロック中で規定している機能/操作を実現させる。
【0155】
図面におけるフローチャート及びブック図は、本願の複数の実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能および操作を例示するものである。この点で、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント又は命令の一部を表すことができる。前記モジュール、、プログラムセグメント又は命令の一部は、1つまたは複数の所定の論理機能を実現するための実行可能な命令を含む。いくつかの取り替えとしての実現中に、ブロックに表記される機能は図面中に表記される順序と異なる順序で発生することができる。例えば、二つの連続するブロックは実際には基本的に並行して実行でき、場合によっては反対の順序で実行することもでき、これは関係する機能から確定する。ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行するための専用ハードウェアベースシステムにより実現するか、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせにより実現することができる。
【0156】
以上は本発明の各実施例を説明したが、前記説明は例示的なものであり、網羅するものではなく、且つ開示した各実施例に限定されない。説明した各実施例の範囲と趣旨から脱逸しない場合、当業者にとって、多くの修正及び変更は容易に想到しえるものである。本明細書に用いられる用語の選択は、各実施例の原理、実際の応用、或いは市場における技術の改善を最もよく解釈すること、或いは他の当業者が本明細書に開示された各実施例を理解できることを目的とする。