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▶ 若林 春雄の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-15
(45)【発行日】2023-03-24
(54)【発明の名称】鉛筆
(51)【国際特許分類】
   B43K 19/02 20060101AFI20230316BHJP
【FI】
B43K19/02 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019140302
(22)【出願日】2019-07-11
(65)【公開番号】P2021014104
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2021-12-13
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】501428855
【氏名又は名称】若林 春雄
(72)【発明者】
【氏名】若林 春雄
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-083685(JP,U)
【文献】実開昭56-053578(JP,U)
【文献】実開平04-038484(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2009/0016798(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0100957(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 3/00
B43K 11/00-19/18
A45D 33/00-40/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛筆芯と、
絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸と、
前記鉛筆芯と前記絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸とを保持する鉛筆軸とを具備し、前記絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸と鉛筆軸を鉛筆の長手方向の一端から他端に向かって所定の位置まで設け、前記絵柄と異なる絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸と鉛筆軸を鉛筆の長手方向の他端から一端に向かって所定の位置まで設けることを特徴とする鉛筆。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛筆に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の鉛筆には、紙巻鉛筆型化粧品または紙巻鉛筆型筆記具であって、絵柄や文字を施した巻紙を巻いて形成される筒状軸、および該筒状軸の筒内に位置する棒状の芯、から成るところの紙巻鉛筆型化粧品または紙巻鉛筆型筆記具であって、前記巻紙は、横方向に対してやや傾斜した、多数の平行した直線状切目が形成されて多数の条片が形成され、前記筒状軸は、前記絵柄や文字が外側に配置されるようにして前記巻紙を巻くことにより形成され、前記絵柄や文字は、前記巻紙を巻いて前記筒状軸を形成することにより完成するように施されており、前記条片を前記直線状切目に沿って剥ぎ取ることにより、当該剥ぎ取られた条片の内側に巻かれた条片に施された前記絵柄や文字が現れるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-17441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする問題点は、絵柄や文字を条片に部分的に表示した条片を巻いて絵柄や文字を形成するため、条片の厚さ管理、巻く角度の管理、円錐面へ階段状に表示する寸法の管理を厳しくしても、条片に施された絵柄や文字がずれるという問題点があり、事実上製造が困難であった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決し、鉛筆で文字や文章を書くことにより鉛筆が削られ、鉛筆軸を削ると鉛筆軸の削り面に絵柄が出て来るという楽しみを持つ鉛筆を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は鉛筆芯と絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸と、前記鉛筆芯と前記絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸とを保持する鉛筆軸とを具備することを特徴とする鉛筆を提供する。
【0007】
また、前記絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸と鉛筆軸を鉛筆の長手方向の一端から他端に向かって所定の位置まで設け、前記絵柄と異なる絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸と鉛筆軸を鉛筆の長手方向の他端から一端に向かって所定の位置まで設けることを特徴とする鉛筆でもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の鉛筆によれば、文字や文章を書くことにより鉛筆が削られ、鉛筆軸を削ると鉛筆軸の削り面に絵柄が出るために、文字や文書を書く楽しさを提供することができる。
【0009】
また、絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸は鉛筆の長手方向の一端から他端に向かって所定の位置まで設けられた、そして、前記絵柄と異なる絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸が鉛筆の長手方向の他端から一端に向かって所定の位置まで設けてあるから、次に、軸の削り面にどんな絵柄が出てくるか期待する楽しさをも提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】 本発明の一実施形態の顔絵柄鉛筆の構成を示す鉛筆の斜視図である。
図2】 本発明の一例の顔絵柄の鉛筆の横断面図である。
図3】 本発明の一例の顔絵柄の鉛筆の横断面図の分解図である。
図4】 本発明の一実施形態のウサギ絵柄鉛筆の構成を示す鉛筆の斜視図である。
図5】 本発明の一例のウサギ絵柄の鉛筆の横断面図である。
図6】 本発明の一例のウサギ絵柄の鉛筆の横断面図の分解図である。
図7】 本発明の一例の顔絵柄の鉛筆を削った鉛筆の顔の上部斜視図である。
図8】 本発明の一例の顔絵柄の鉛筆を削った鉛筆の顔の下部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
文字や文章を書くことにより鉛筆が削られ、鉛筆軸を削ると鉛筆軸の削り面に絵柄が出る目的を、絵柄を形成するに必要な絵柄軸を鉛筆に設けたことにより文字や文書を書く楽しさを提供できる。
【実施例1】
【0012】
図1は本発明の一実施形態の顔絵柄鉛筆の構成を示す鉛筆の斜視図である。
【0013】
鉛筆1が、鉛筆芯2と顔絵柄を形成するに必要な2個の絵柄軸(目)3、絵柄軸(口)6、前記鉛筆芯2と前記顔絵柄を形成するに必要な2個の絵柄軸(目)3、絵柄軸(口)6を保持する鉛筆軸(A)4、鉛筆軸(B)5、鉛筆軸(C)7、鉛筆軸(D)8からなる構成を示す。
【0014】
図2は本発明の一例の顔絵柄の鉛筆の横断面図で、図3は横断面図の分解図である。
【0015】
鉛筆軸(B)5の溝9に鉛筆芯2を嵌め込み、鉛筆軸(C)7の接着面10と接着面11に接着剤を塗布し、鉛筆軸(C)7の溝12に鉛筆芯2を嵌合させ、鉛筆芯2を鉛筆軸(B)5と鉛筆軸(C)7とで挟みこみ、鉛筆軸(B)5と鉛筆軸(C)7を接着する。
【0016】
つぎに、鉛筆軸(B)5の溝13と溝14に絵柄軸(目)3を嵌め込み、鉛筆軸(A)4の接着面15と接着面16と接着面17に接着剤を塗布し、鉛筆軸(A)4の溝18と溝19に絵柄軸(目)3を嵌合させ、絵柄軸(目)3を鉛筆軸(A)4と鉛筆軸(B)5とで挟みこみ、鉛筆軸(A)4と鉛筆軸(B)5を接着する。
【0017】
鉛筆軸(C)7の溝20に絵柄軸(口)6を嵌め込み、鉛筆軸(D)8の接着面21と接着面22に接着剤を塗布し、鉛筆軸(D)8の溝23に絵柄軸(口)6を嵌合させ、絵柄軸(口)6を鉛筆軸(C)7と鉛筆軸(D)8とで挟みこみ、鉛筆軸(C)7と鉛筆軸(D)8を接着することで本発明の鉛筆1ができる。
【0018】
なお、鉛筆芯、絵柄軸および鉛筆軸は鉛筆の一端から他端までの長さとなる。
【実施例2】
【0019】
図4は本発明の一実施形態のウサギ絵柄鉛筆の構成を示す鉛筆の斜視図である。
【0020】
鉛筆30が、鉛筆芯31とウサギ絵柄を形成するに必要な2個の絵柄軸(目)32、絵柄軸(口)33、絵柄軸(鼻)34、2個の絵柄軸(耳)35、絵柄軸(輪郭A)36、絵柄軸(輪郭B)37、前記鉛筆芯31と前記絵柄を形成するに必要な複数の絵柄軸とを保持する鉛筆軸(a)38、鉛筆軸(b)39、鉛筆軸(c)40、鉛筆軸(d)41、鉛筆軸(e)42、鉛筆軸(f)43、鉛筆軸(g)44、鉛筆軸(h)45、鉛筆軸(i)46、鉛筆軸(j)47、鉛筆軸(k)48、鉛筆軸(m)49、鉛筆軸(n)50からなる構成を示す。
【0021】
図5は本発明の一例ウサギ絵柄の鉛筆の横断面図、図6はウサギ絵柄の鉛筆の横断面図の分解図である。
【0022】
鉛筆軸(g)44の溝51に鉛筆芯31、溝52と溝53に絵柄軸(目)32とを嵌め込み、鉛筆軸(h)45と鉛筆軸(i)46の接着面54と接着面55と接着面56と接着面57に接着剤を塗布し、鉛筆軸(h)45の溝58と鉛筆軸(i)46の溝59に絵柄軸(目)32を嵌合させ、鉛筆芯31と絵柄軸(目)32とを鉛筆軸(h)45と鉛筆軸(i)46とで挟みこみ、鉛筆軸(g)44と鉛筆軸(h)45と鉛筆軸(i)46とを接着する。
【0023】
鉛筆軸(j)47の溝60に絵柄軸(口)33、鉛筆軸(h)45と鉛筆軸(i)46との間の溝61に絵柄軸(鼻)34とを嵌め込み、鉛筆軸(j)47の接着面62と接着面63に接着剤を塗布し、鉛筆軸(h)45と鉛筆軸(i)46と鉛筆軸(j)47の輪郭を合わせて接着する。
【0024】
絵柄軸(輪郭A)36の内側に接着剤を塗布し、鉛筆軸(g)44に接着する。
【0025】
絵柄軸(輪郭B)37の内側に接着剤を塗布し、鉛筆軸(j)47に接着する。
【0026】
鉛筆軸(a)38の溝64、溝65に絵柄軸(耳)35を嵌め込み、鉛筆軸(b)39、鉛筆軸(c)40、鉛筆軸(d)41の接着面66と接着面67と接着面68に接着剤を塗布し、絵柄軸(耳)35に合わせて、鉛筆軸(a)38に接着する。
【0027】
鉛筆軸(e)42の接着面69に接着剤を塗布し、鉛筆軸(b)39に接着、さらに、鉛筆軸(f)43の接着面70に接着剤を塗布し、鉛筆軸(d)41に接着する。
【0028】
前述のウサギ絵柄を形成するに必要な絵柄軸(耳)35を含むブロック(A)71と鉛筆芯31、ウサギ絵柄を形成するに必要な絵柄軸(目)32、絵柄軸(口)33、絵柄軸(鼻)34を含むブロック(B)72とを絵柄軸(輪郭A)36の接着面73に接着剤を塗布し、ブロック(A)71とブロック(B)72とを接着する。
【0029】
鉛筆軸(k)48の接着面74に接着剤を塗布し、鉛筆軸(e)42に接着する。
【0030】
鉛筆軸(m)49の接着面75に接着剤を塗布し、鉛筆軸(f)43に接着する。
【0031】
鉛筆軸(n)50の接着面76、接着面77、接着面78に接着剤を塗布し、鉛筆軸(k)48と鉛筆軸(m)49と絵柄軸(輪郭B)37とに接着することで本発明の鉛筆30ができる。
【0032】
六角筒の一端から前記の鉛筆1を挿入、他端から前記の鉛筆30を挿入することで一本の鉛筆に異なった絵柄を設けることができる。
【0033】
図7は本発明の一例の顔絵柄の鉛筆を削った状態の鉛筆の顔の上部斜視図、図8は本発明の一例の顔絵柄の鉛筆を削った状態の鉛筆の顔の下部斜視図である。
【0034】
上記実施の形態において鉛筆の輪郭(六角形)及び絵柄はあくまで一例であって、これらに限定されるものではない。
また、絵柄は果物、花または幾何学模様等としてもよい、鉛筆の輪郭は絵柄に対応して丸、三角、四角、五角または絵柄が花の場合は花びらの輪郭等にしてもよい、鉛筆芯の色も絵柄に対応した色としてもよい。
さらに、一本の鉛筆に数種類の絵柄を設けてもよい。
【符号の説明】
【0035】
鉛筆1、鉛筆芯2、絵柄軸(目)3、鉛筆軸(A)4、鉛筆軸(B)5、絵柄軸(口)6、鉛筆軸(C)7、鉛筆軸(D)8、溝9、接着面10、接着面11、溝12、溝13、溝14、接着面15、接着面16、接着面17、溝18、溝19、溝20、接着面21、接着面22、溝23、鉛筆30、鉛筆芯31、絵柄軸(目)32、絵柄軸(口)33、絵柄軸(鼻)34、絵柄軸(耳)35、絵柄軸(輪郭A)36、絵柄軸(輪郭B)37、鉛筆軸(a)38、鉛筆軸(b)39、鉛筆軸(c)40、鉛筆軸(d)41、鉛筆軸(e)42、鉛筆軸(f)43、鉛筆軸(g)44、鉛筆軸(h)45、鉛筆軸(i)46、鉛筆軸(j)47、鉛筆軸(k)48、鉛筆軸(m)49、鉛筆軸(n)50、溝51、溝52、溝53、接着面54、接着面55、接着面56、接着面57、溝58、溝59、溝60、溝61、接着面62、接着面63、溝64、溝65、接着面66、接着面67、接着面68、接着面69、接着面70、ブロック(A)71、ブロック(B)72、接着面73、接着面74、接着面75、接着面76、接着面77、接着面78
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8