(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-15
(45)【発行日】2023-03-24
(54)【発明の名称】防虫樹脂、防虫繊維及びその加工物
(51)【国際特許分類】
C08L 23/04 20060101AFI20230316BHJP
A01N 53/08 20060101ALI20230316BHJP
A01P 7/04 20060101ALI20230316BHJP
A01N 25/10 20060101ALI20230316BHJP
C08K 5/3417 20060101ALI20230316BHJP
C08L 5/16 20060101ALI20230316BHJP
C08L 23/10 20060101ALI20230316BHJP
D01F 6/04 20060101ALI20230316BHJP
D01F 6/46 20060101ALI20230316BHJP
A01M 1/20 20060101ALI20230316BHJP
E06B 9/52 20060101ALI20230316BHJP
A01N 53/04 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
C08L23/04
A01N53/08 125
A01P7/04
A01N25/10
C08K5/3417
C08L5/16
C08L23/10
D01F6/04 B
D01F6/46 A
D01F6/46 B
A01M1/20 C
E06B9/52 F
A01N53/04 510
(21)【出願番号】P 2022115080
(22)【出願日】2022-06-20
【審査請求日】2022-09-13
(31)【優先権主張番号】P 2021163732
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521431424
【氏名又は名称】株式会社信日康
(72)【発明者】
【氏名】宮田 善之
(72)【発明者】
【氏名】雨田 基宏
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲ユ▼
(72)【発明者】
【氏名】王 小▲軍▼
【審査官】渡辺 陽子
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-218583(JP,A)
【文献】特開2011-127020(JP,A)
【文献】特開2008-248091(JP,A)
【文献】特開2015-071548(JP,A)
【文献】特開2011-149000(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08L
A01N25
D01F
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
A群から選ばれる樹脂と、B群から選ばれるピレスロイドと、
シクロデキストリンと、
ソルビタン脂肪酸エステルとを含有することを特徴とする複合樹脂。
A群
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
B群
D-テトラメトリン、レスメトリン、アルファシペルメトリン、フラメトリン、フェノトリン、メトフルトリン、トランスフルトリン、シフェノトリン、ベラトリン、エトフェンプロックス、モンフルオロトリン、ペルメトリン、シフルトリン、テフルトリン、ビフェントリン、シラフルオフェン,ピレスリン
【請求項2】
害虫を忌避させる目的で加工するためのものであることを特徴とする請求項1に記載の複合樹脂。
【請求項3】
ピレスロイドの揮散に熱による駆動力を要しないことを特徴とする、請求項1または2に記載の複合樹脂。
【請求項7】
請求項
6に記載の繊維を加工してなる蚊帳又は網戸
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防虫樹脂、防虫繊維に及びその加工物に関し、更に好適には、蚊の侵入を防ぐ蚊帳及びその蚊帳の材料となる繊維に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンにピレスリンのようなピレスロイドを混ぜ込んだ繊維を加工して蚊帳とした「オリセットネット」(登録商標)は、マラリアの蔓延防止に大きな役割を果たしている(特許文献1を参照)。その一方、徐放性とはいえ放出量が多く、その有効性の継続が問題となっていた。更に、放出性が高い故に、使用する人に対する安全性の懸念も存したが、マラリアの脅威に比し極めて低いため、この課題は放置されるに至った。言い換えれば、「オリセットネット」の効果により、その脅威が減じてきたマラリアに対し、更に改良されたピレスロイド含有ネットの開発が望まれてきている状況にある。すなわち、ピレスロイドの放出量が、蚊などの害虫を忌避させるのに、必要最小限であり、それ故、有効期間が長く、使用している人に対する安全性が高いネットである。このためには、放出コントロールがなされたピレスロイド含有繊維の開発が必要となっている。
【0003】
ピレスロイドをポリマーに練り込んだ場合、この放出量をコントロール手段としては、樹脂表面にブリードを形成することを抑制することを目的に高級アルコールを添加する方法(例えば、特許文献2を参照)、シクロデキストリン、ゼオライト、ハイドロタルサイト、層状ケイ酸塩、シリカなどともにピレスロイドを使用する方法(例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)などが開示されている。しかし、これらの方法では熱吸収による揮散駆動力が働かない場合には、十分なピレスロイドの揮散が得られないことが述べられている。更に、これらの技術ではピレスロイドをシクロデキストリン、ゼオライト、ハイドロタルサイト、層状ケイ酸塩、シリカなどに包接させた後に樹脂に分散させることから、かかる包接体が、外側面に親水基を有していることから、樹脂中分散不良を起こすことも懸念される。
【0004】
一方、非イオン界面活性剤を用いて、ピレスロイドを樹脂中に均一に分散する技術は知られているが(例えば、特許文献6を参照)、この技術ではピレスロイドの揮散量をコントロールスことはできない。
【0005】
すなわち、駆動力の援助を得ずにピレスロイドの揮散量をコントロールする手段が求められていたといえる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2012-001533号公報
【文献】特開2011-127020号公報
【文献】特開2015-063494号公報
【文献】特開平08-245324号公報
【文献】特開2002-255702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような状況下為されたものであり、駆動力の援助を得ずにピレスロイドの揮散量をコントロールする手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような状況に鑑みて、本発明者らは、駆動力の援助を得ずにピレスロイドの揮散量をコントロールする手段を求めて、鋭意研究を重ねた結果、樹脂と、ピレスロイドと、非イオン界面活性剤、シクロデキストリン及びゼオライトから選ばれる添加物とを含有せしめてなる複合樹脂にそのような作用があることを見いだし、発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、以下の通りである。
<1>
A群から選ばれる樹脂と、B群から選ばれるピレスロイドと、C群から選ばれる添加物とを含有することを特徴とする複合樹脂。
A群
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
B群
D-テトラメトリン、レスメトリン、アルファシペルメトリン、フラメトリン、フェノトリン、メトフルトリン、トランスフルトリン、シフェノトリン、ベラトリン、エトフェンプロックス、モンフルオロトリン、ペルメトリン、シフルトリン、テフルトリン、ビフェントリン、シラフルオフェン、ピレスリン
C群
非イオン界面活性剤、シクロデキストリン、ゼオライト
<2>
樹脂がポリエチレンまたはポリプロピレンであり、ピレスロイドがテトラメトリンであり、添加物が非イオン界面活性剤及びシクロデキストリンである、<1>に記載の複合樹脂。
<3>
<1>または<2>に記載の複合樹脂を成形加工してなる樹脂加工物。
<4>
繊維であることを特徴とする、<3>に記載の樹脂加工物。
<5>
<1>~<3>いずれか1項に記載の複合樹脂を繊維に加工し、該繊維から選択される2種以上を撚糸してあることを特徴とする、繊維。
<6>
<4>又は<5>に記載の繊維を加工してなる蚊帳又は網戸。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、本発明者らは、駆動力の援助を得ずにピレスロイドの揮散量をコントロールする手段を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】 実施例3のネットを示す図であり、1は実施例1の紡糸した樹脂糸を示し、2は比較例2の紡糸した樹脂糸を示す。
【
図6】 実施例9のペレットを10日間55℃で保存したもののFTIRを示す図である。
【
図7】 実施例9のペレットを20日間55℃で保存したもののFTIRを示す図である。
【
図8】 実施例9のペレットを30日間55℃で保存したもののFTIRを示す図である。
【
図9】 実施例9の繊維を10日間55℃で保存したもののFTIRを示す図である。
【
図10】 実施例9の繊維を20日間55℃で保存したもののFTIRを示す図である。
【
図11】 実施例9の繊維を30日間55℃で保存したもののFTIRを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の樹脂は、複合樹脂であって、A群から選ばれる樹脂と、B群から選ばれるピレスロイドと、C群から選ばれる添加物とを含有する。
A群
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
B群
D-テトラメトリン、レスメトリン、アルファシペルメトリン、フラメトリン、フェノトリン、メトフルトリン、トランスフルトリン、シフェノトリン、ベラトリン、エトフェンプロックス、モンフルオロトリン、ペルメトリン、シフルトリン、テフルトリン、ビフェントリン、シラフルオフェン、ピレスリン
C群
非イオン界面活性剤、シクロデキストリン、ゼオライト
【0012】
A群の樹脂としては、熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどが例示でき、ポリエチレンは高密度であっても、低密度であってもかまわない。かかる樹脂は1種類のみを使用することが好ましく、その含有量は、本発明の複合樹脂において、総量の80~99.997質量%が好ましく、更に好ましくは85~99.996質量%が好ましい。
【0013】
B群のピレスロイドとしては、D-テトラメトリン、レスメトリン、アルファシペルメトリン、フラメトリン、フェノトリン、メトフルトリン、トランスフルトリン、シフェノトリン、ベラトリン、エトフェンプロックス、モンフルオロトリン、ペルメトリン、シフルトリン、テフルトリン、ビフェントリン、シラフルオフェン、ピレスリンが好ましく例示でき、これらはただ一種を配合することも可能であるし、二種以上を組み合わせて配合することも可能である。好ましい配合量は0.001~2質量%であり、更に好ましくは、0.002~1質量%である。
【0014】
C群の非イオン界面活性剤、シクロデキストリン、ゼオライトは2種以上を組み合わせて用いるが好ましく、非イオン界面活性剤とシクロデキストリンの組み合わせ、非イオン界面活性剤とシクロデキストリンとゼオライトの組み合わせが特に好ましい。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンが付加しても良い、モノ脂肪酸グリセリンエステル、ポリオキシエチレンが付加しても良い、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルケニルまたはアルキルエーテルなどが例示でき、ソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、これを構成する脂肪酸としてはオレイン酸またはステアリン酸が好ましい。特に好ましいものはソルビタンモノオレート、ソルビタンモノステアレートである。これらの好ましい配合量は0.1~4質量%が好ましく、あり、更に好ましくは、0.002~1質量%そのうち非イオン界面活性剤は0.001~2質量%が好ましい。また、非イオン界面活性剤の量は、ピレスロイドに対して質量比で0.2倍量から5倍量が好ましく、0.5倍量から2倍量が更に好ましい。
【0015】
本発明の樹脂は、上記成分に加えて、通常樹脂に含有される任意の成分を含有することができる。このような成分としては、紫外線吸収剤、着色剤、抗酸化剤、可塑剤などが好ましく例示できる。本発明の樹脂は、前記必須の成分と任意の成分を常法に従って処理することにより、加工のための樹脂とすることができる。例えば、単軸押出機とペレッタイザーを組み合わせ、単軸押出機にすべての成分を仕込み、混合溶融し、押し出して、切断しペレットの形にすることなどが好ましく例示できる。得られたペレットを溶融紡糸すれば繊維に加工できるし、金型を用いてブロー成形すれば、任意の形状の部品に加工することができる。
【0016】
本発明の繊維は、前記樹脂を紡糸することにより製造できるし、紡糸した繊維を撚糸して製造しても良い。異なるピレスロイドの放出率の繊維を撚糸することにより、ピレスロイドの放出率と放出持続時間を調整することもできる。
【0017】
斯くして得られた繊維は、編んだり、紡績したりすることにより、網や布に加工することができる。この様に、案で作成した網の内、5cm2あたり、50~200個の編み目の空間があるものは、蚊の侵入を防ぐことができるので、蚊帳や網戸に用いることができる。かかる蚊帳や網戸は、編み目の空間にはピレスロイドが気体として有効量存在するが、蚊帳や網戸から少し離れればピレスロイドは揮散してしまう。言い換えれば、蚊の侵入の防止に必要最小限度に近い量のピレスロイドの放出に制御されるため、その有効時間は非常に長いものとなる。
【0018】
以下に、実施例を示しながら、本発明について更に説明を加える。
【実施例1】
【0019】
テトラメトリン1質量部と、β―シクロデキストリン0.5質量部と、ソルビタンもオレート0.5質量部とポリエチレン98質量部とを、単軸押出機に仕込み150℃で溶融させて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0020】
<比較例1>
ポリエチレン100質量部を、単軸押出機に仕込み150℃で溶融させて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0021】
<比較例2>
テトラメトリン1質量部と、ポリエチレン99質量部とを、単軸押出機に仕込み150℃で溶融させて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0022】
<比較例3>
テトラメトリン1質量部と、β―シクロデキストリン0.5質量部と、ポリエチレン98.5質量部を、単軸押出機に仕込み150℃で溶融させて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0023】
<比較例4>
テトラメトリン1質量部と、ソルビタンモノオレート0.5質量部と、ポリエチレン98.5質量部を、単軸押出機に仕込み150℃で溶融させて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0024】
小さいねじ口容器(1.5cmφ×4.5cm)5個と、大きいねじ口容器(2.5cmφ×6.5cm)5個を用意し、実施例1のペレット、比較例1のペレット、比較例2のペレット、比較例3のペレット及び比較例4を大、小の容器にそれぞれ0.2g入れ、そこに蟻を入れて60秒間の運動量(cm/min.)を計測した。結果を表1に示す。本発明の樹脂は小容器では優れた運動抑制を示すが、大きな容器ではほとんど示さないことがわかる。また、比較例言い換えれば、ピレスロイドの放出量が必要最小限であり、持続性が高いことがわかる。尚、例数は3とした。また、β-シクロデキストリンやソルビタンモノオレートも徐放性に寄与していることがわかる。
【0025】
【実施例2】
【0026】
次に、得られた実施例1のマスターバッチペレットから、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットを作製した。なお、網目の大きさは、5cm2あたりの空間(ホール)の数が60個になるように設定した。
【実施例3】
【0027】
次に、得られた実施例1のマスターバッチペレットから、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。同様に比較例2のマスターバッチペレットから、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、予め。2本合わせて撚糸し、これを用いて多数の網目を形成するように、編んで、ネットを作製した(
図1を参照)。なお、網目の大きさは、5cm2あたりの空間(ホール)の数が60個になるように設定した。
【実施例4】
【0028】
下記の表2に従ってポリプロピレンペレットを製造した。Aの成分を混合し、300℃で溶融したBに混ぜて、ペレッタイザーでペレットを作成した。このものはFTIR よりAの成分が含有されていることが確認された。FTIRを
図2にしめす。また、このものを紡糸し、糸を得た。
【0029】
【実施例5】
【0030】
下記の表3に従ってポリプロピレンペレットを製造した。Aの成分を混合し、250℃で溶融したBに混ぜて、ペレッタイザーでペレットを作成した。このものはFTIR よりAの成分が含有されていることが確認された。FTIRは
図3に示す。また、このものを紡糸し、糸を得た。
【0031】
【実施例6】
【0032】
下記の表4に従ってポリプロピレンペレットを製造した。Aの成分を混合し、200℃で溶融したBに混ぜて、ペレッタイザーでペレットを作成した。このものはFTIR よりAの成分が含有されていることが確認された。これを紡糸したところ、糸が寸断しやすく、Aの含有量は防止用としては5質量%が上限であることがわかった。FTIRは
図4に示す。
【0033】
【実施例7】
【0034】
下記の表5に従って、250℃で溶融、混合しペレタイザーでペレットを作成した。これを紡糸したところきれいな絹糸状の糸が得られた。
【0035】
【0036】
<評価>
実施例7の繊維を250mlのマグカップに入れ、これに蟻10匹を入れた。15分間蟻は繊維から逃れるように激しく運動していたが、20分後にはすべて死亡した。十分な放出性が確認できた。
【実施例8】
【0037】
下記の表6に従ってポリプロピレンペレットを製造した。Aの成分を混合し、300℃で溶融したBに混ぜて、ペレッタイザーでペレットを作成した。FTIRは
図5に示す。また、このものを紡糸し、糸を得た。
【0038】
【実施例9】
【0039】
実施例6のペレットと実施例7の繊維を55℃で30日間保存し、保存10日、20日及び30日にサンプリングし、FTIRを測定した。過酷保存下でもピレスロイドが安定に存在することがわかる。
図6~
図11にそのFTIRを示す。
【実施例10】
【0040】
実施例9で55℃30日保存した繊維を蟻の穴に詰めたところ、1日後には穴の周囲には蟻はいなくなっており、ピレスロイドが有効に作用していることがわかった。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、マラリア、デング熱、黄熱病、ウエストナイル熱の予防に有用な蚊帳や網戸に応用できる。