IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユ,ドン シクの特許一覧

特許7245556支柱固定の容易性と固定力強化を兼ね備えたアンカー基礎機構
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-15
(45)【発行日】2023-03-24
(54)【発明の名称】支柱固定の容易性と固定力強化を兼ね備えたアンカー基礎機構
(51)【国際特許分類】
   E02D 5/80 20060101AFI20230316BHJP
   E02D 5/44 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
E02D5/80 Z
E02D5/44 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021541000
(86)(22)【出願日】2019-09-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 KR2019012118
(87)【国際公開番号】W WO2020060212
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-05-12
(31)【優先権主張番号】10-2018-0113551
(32)【優先日】2018-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521117470
【氏名又は名称】ユ,ドン シク
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ドン シク
【審査官】石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0110055(KR,A)
【文献】特開2009-091807(JP,A)
【文献】特開2004-324321(JP,A)
【文献】特開2016-217093(JP,A)
【文献】特開昭61-221414(JP,A)
【文献】特開昭53-031307(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 5/80
E02D 5/44
E02D 27/42
E04H 12/00
E04H 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスの施設を地面に支持するための支柱を固定するアンカー基礎機構を形成するにおいて;
前記地面(1)の内部に挿設可能に形成され、内部に収容空間(11)を備える垂直円筒管状の胴体部(10);
前記胴体部(10)の下側にボルトで固定されて地面1の内部への挿設が容易になるように備えるカバー部(20);
前記胴体部(10)の上側に一体として形成されて地面(1)に露出した後、支柱(2)との固定が可能となるように多数の通孔(31)とフランジ(32)を有する支持部(30);及び
前記胴体部(10)の収容空間(11)に形成されて、地面(1)の内側面部に深く打ち込まれるようにした後、綿密に固定されるようにすることにより荷重を支持し、回転を防止し、強制に抜かれことを防止できるようにアンカーピン(48)、(58)を備えるアンカーアセンブリ(40)、(50);を備え
前記アンカーアセンブリ(40)は、胴体部(10)の内部に固定される上部支持台(41)と下部支持台(42)との間に多数のレール(43)により支持される支持台部(44)と、支持台部(44)のレール(43)を収容して上下部に移送可能にするレール溝(45a)を有し、中心に締結工具(61)を連結できるように締結ナット(45b)を備えて上下移送ができる移送第(45)と、移送台(45)にアンカーピン(48)がうまく動けるようにサイドピン(46)とサイドピンホール(46a)を有し、移送台(45)の下部移送により傾斜溝(47)から外部に突出カバー(14)を押し出しながら地面(1)の内部に挿入固定される多数のアンカーピン(48)を備え、アンカーピン(48)を収容するアンカーピンハウス(45f)とアンカーピン(48)上に異物及び地下水の流入を防止してアンカーピン(48)が固着することを防止する異物遮断室(46b)を備える一方、移送台(45)が下部移送後に固定できるようにロックボルト(49b)とロックボルトナット(49c)を締結し、
アンカーアセンブリ(50)は、胴体部(10)の内部に固定される上部支持台(51)と下部支持台(52)の間に多数のレール(53)により支持される支持台部(54)と、支持台部(54)のレール(53)を収容して上下部への移送ができるようにレール溝(55a)を有し、センターボルト(56)を挿入できるように貫通孔(55b)を備える移送台(55)と、移送台(55)の貫通孔(55b)に挿設して下部支持台(52)のセンターボルトタブ(52a)と締結した後、回転により移送台(55)を上下移動させるセンターボルト(56)と、センターボルト(56)に移送台(55)を支持するワッシャー(56a)及びスナップリング(56b)と、移送台(55)にアンカーピン(58)がうまく動けるようにサイドピン(46)を有し、センターボルト(56)の回転による移送台(55)の下部移送により傾斜溝(57)から外部に突出カバー(14)を押し出しながら地面(1)の内部において挿設・固定されるようにする多数のアンカーピン(58)及びアンカーピンハウス(55c)とを備え、アンカーピン(58)上には異物及び地下水の流入を防止してアンカーピン(58)が固着することを防止する異物遮断室(46b)を備える構成のうちいずれか1つを選択して備えることを特徴とする支柱固定の容易性と固定力の強化を兼ね備えたアンカー基礎機構。
【請求項2】
前記胴体部(10)は、収容空間(11)と連通して電線及びELP電線管、接地線などを挿設して電源の供給が円滑になるように多数の引き込みホール(12)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の支柱固定の容易性と固定力の強化を兼ね備えたアンカー基礎機構。
【請求項3】
前記胴体部(10)は、支柱(1)に加えられる風などの圧力により回転又は沈下することを防止するために回転防止板(13)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の支柱固定の容易性と固定力の強化を兼ね備えたアンカー基礎機構。
【請求項4】
前記カバー部(20)は、地面(1)の挿設程度を回転工具(63)を使用して調節できるように外部面にコーン状のカバーとスクリュー(21)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の支柱固定の容易性と固定力強化を兼ね備えたアンカー基礎機構。
【請求項5】
前記胴体部(10)は、地面1の内部に挿設する場合、胴体部(10)の収容空間(11)への異物の流入を防止するアンカーピン(48)、(58)により上部方向に開放されるように上部の2ヶ所のみを2~3mm連結して折曲する突出カバー(14)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の支柱固定の容易性と固定力強化を兼ね備えたアンカー基礎機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱固定の容易性と固定力強化を兼ね備えたアンカー基礎機構に関し、より具体的には、街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどの下柱を支える支柱を地面の内部において堅固に固定して安全性を確保する一方、オーガドリルにより穿孔された地面上に挿設されたアンカー基礎機構をアンカーアセンブリのアンカーピンにより地面の内側面部に深く打ち込まれるようにして綿密に固定されるように形成することにより、作業の容易性及び設置上の利便性と共に細密な固定力が得られることはもちろん、電力の供給が必要な街灯や信号灯などに設置される電線や付帯施設などが外部に露出しないように構成することによりきれいな外観を保つことができ、回転防止板を構成して支柱上に加えられる多くの圧力から支柱を支持することにより回転を防止し、外部圧力により強制に抜かれることを防止することができ、施設の寿命が尽きるか施設の位置を移動するとき、アンカー基礎機構のアンカーピンをアンカー基礎の内部の元位置に戻してアンカー基礎機構の回収が円滑に行われるようにする支柱固定の容易性と固定力の強化を兼ね備えたアンカー基礎機構に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、道路沿いには人と車両の円滑な通行を誘導するか制御するための各種道路施設が設置される。このような道路施設は街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどがあり、道路施設は支柱を利用して道路沿いの一方側又は太陽光設備の設置時には一定の空間上に設置されるが、この時、強い風や重い荷重などの外部圧力により崩れるか抜けるようになると、市民の安全を保障できないため、綿密な支持力と固定力が必ず保障されなければならない。しなしながら、最近も台風・地震・ハリケーンなどの天災地変により支柱が倒れたり崩れたり抜けたりする現象がしばしば発生する。
【0003】
一例として、大韓民国登録特許第1060165号によると、「上部には支柱(20)が安着できるように上部が開放された安着溝(11)が形成され、上部両側には安着溝(11)に安着した支柱(20)の固定のためのスクリューボルト(1)が貫通締結されるように第1ボルト締結孔(12)が形成され;下部には両側壁を連結支持するための支持プレート(13)が備えられ;前記支持プレート(13)には地面との固定のためにアンカーボルト(2)が垂直に締結されるように第2ボルト締結孔(14)が形成され、前記定着溝(11)は両側が開放されて一定の長さをなす水平面として形成されて支柱(20)の安着位置の調節ができるように構成され;前記定着溝(11)を中央に形成するように上部両側にはガイド突部(15)が対称状に備えられるものの、前記ガイド突部(15)の外側には前記第1ボルト締結孔(12)に締結のためのスクリューボルト(1)が貫通挿入された後、外部への露出を防止する貫通孔(12’)が形成されたことを特徴とする橋梁欄干用の支柱アンカーボックス。」を提示する。
【0004】
しかしながら、このような橋梁欄干用の支柱アンカーボックスは、全体の支持をスクリューボルトにより固定しているため、固定力は期待したほど得られず、台風や地震等の自然災害が発生すると、支柱が離脱する恐れが大きい。
【0005】
また他の例として、大韓民国登録特許第0881863号によると、「コンクリート支柱台において、前記コンクリート支柱台の支柱台胴体(12)の下段部に金属材で製作されたアンカーボルト連結用ソケット(20)が設置され、前記アンカーボルト連結用ソケット(20)は、大直径の円周に形成されてそれぞれアンカーボルト(B)が挿入される多数のアンカーボルト締結孔(22a)と小直径の円周に形成されて前記コンクリート支柱台に埋設された引張筋の一端部が連結される多数の引張筋連結孔(22b)を有する円板形フランジ部(22)と;前記アンカーボルト締結孔(22a)と前記引張筋連結孔(22b)の間に位置して前記円板形フランジ部(22)に所定高さで立設された円筒形ボス部(24)からなることを特徴とするアンカーボルトにより設置されるコンクリート支柱台」を提示する。
【0006】
しかしながら、このようなアンカーボルトにより設置されるコンクリート支柱台は、単にコンクリート支柱台上にアンカーボルトにより固定する構造となり、また、内部に挿設されたコンクリート支柱台のみで固定力を発揮しなければならないため、固定力に限界がある。
【0007】
また他の例として、大韓民国登録特許第1842153号によると、「床(E)から太陽光パネル(P)が一定間隔離隔するようにする太陽光パネル基礎構造体(SB)において、固定支柱(10)の下段部が床(E)に固定され、上段部に上下方向に複数の貫通孔(12)が形成され、前記複数の貫通孔(12)はボルトガイド孔(13)により互いに連動するが、前記ボルトガイド孔(13)の幅は、前記貫通孔(12)の直径より小さく形成され、前記固定支柱(10)の上段部に固定ブラケット(20)が備えられるが、前記固定ブラケット(20)は太陽光パネル(P)が結合されるフランジ(21)が備えられ、前記フランジ(21)には複数の長孔(21a)が放射状に形成されて太陽光パネル(P)の結合方向に応じて前記複数の長孔(21a)のうち選択的にねじ・結合され、前記フランジ(21)の下部に一対にブラケットアーム(22)が直角になるように形成されて前記ブラケットアーム(22)間に固定支柱(10)の上段部が備えられ、前記ブラケットアーム(22)にヒンジ孔(23)が形成され、前記ブラケットアーム(22)はヒンジ孔(23)を中心に一定の距離によって円弧形の傾きガイド孔(24)が形成され、ヒンジボルト(30)がヒンジ孔(23)を貫通して前記固定ブラケット(20)の傾きが調節され、前記ヒンジボルト(30)はボルトヘッド(31)とボルト胴体(32)から形成されるが、前記ボルト胴体(32)はねじ山が形成されるねじ部(32a)とねじ山なしに相対的に直径の小さいねじレス部(32b)から形成されて、前記ねじレス部(32b)がボルトガイド孔(13)に沿ってガイドされ、前記ヒンジボルト(30)のねじ部(32a)が対応する高さの貫通孔(12)を貫通した状態で固定手段により固定されることにより固定ブラケット(20)の高さが調節され、ブラケット固定具(40)が前記円弧形の傾きガイド孔(24)と固定支柱(10)の貫通孔(12)を貫通することにより前記固定ブラケット(20)が調節された傾きで前記固定支柱(10)に固定されて角度の柔軟な調節が可能であることを特徴とする可変型太陽光パネル基礎構造体。」を提示する。
【0008】
しかしながら、このような可変型太陽光パネル基礎構造体の場合、台風・地震・ハリケーンなどの天災地変による圧力が発生する時、一般的な形態で地面に挿設された太陽光パネル基礎構造体を支持することができず、回転されたり離脱したり崩れたりしてしまう問題がしばしば発生する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前記のような従来の問題点を根本的に改善するための本発明の目的は、街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどの下柱を支える支柱を地面の内部において堅固に固定して安全性を確保する一方、オーガドリルで穿孔された地面上に挿設されたアンカー基礎機構をアンカーアセンブリのアンカーピンにより地面の内側面部に深く打ち込まれるようにして綿密に固定されるように形成することにより、作業の容易性及び設置上の便宜性とともに細密な固定力が得られることはもちろん、電力の供給が必要な街灯や信号灯などに設置される電線や付帯施設などが外部に露出しないように構成することによりきれいな外観を保つことができ、回転防止板を構成して支柱上に加えられる多くの圧力から支柱を支持することにより回転を防止し、外部圧力により強制に抜かれることを防止でき、施設の寿命が尽きるか位置を移動するとき、アンカー基礎機構のアンカーピンをアンカー基礎内部の元位置に戻してアンカー基礎機構の回収を円滑にすることができる支柱固定の容易性と固定力強化を兼ね備えたアンカー基礎機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するための本発明は、街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどの施設を地面に支持するための支柱を固定するアンカー基礎機構を形成するにおいて、前記地面内部に挿設可能に形成され、内部に収容空間を備える円筒垂直管状の胴体部;前記胴体部の下側にボルトで固定されて地面内部への挿設が容易になるように備えるカバー部;前記胴体部の上側に一体で形成されて地面に露出された後、施設支柱との固定が可能になるように多数の通孔と施設固定ボルトフランジを有する支持部;及び前記胴体部の収容空間に形成されて地面の内側面部に深く打ち込まれるようにした後、綿密に固定されるようにすることにより、荷重を支持し、強制に抜かれることを防止できるようにアンカーピンを備えるアンカーアセンブリ;を含んで構成されることを特徴とする。
【0011】
ここで、本発明の前記胴体部は、収容空間と連通して電線及びELP電線管、接地線などを挿設して電源の供給が円滑になるように多数の引き込みホールをさらに備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の前記胴体部は、施設支柱に加えられる風・台風・ハリケーン・地震などの圧力により回転又は沈下することを防止するために回転防止板をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の前記カバー部は、地面の挿設の程度を回転工具を使用して調節できるように外部面にコーン状のカバーと多数のスクリューが形成されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の前記アンカーアセンブリは、胴体部の直径パイ(Φ)がおよそ150mm以下である場合は、2ピンのアンカーピンを使用する一方、胴体部の内部にボルトで固定される上部支持台と下部支持台の間に多数のレールにより支持される支持台部と、支持台部のレールを収容して上・下部への移送ができるようにレール溝を有してアンカーピンを収容し、アンカーピンが完全に広がった時はアンカーピンが左・下部に動けないようにするアンカーピンハウスと、移送台にアンカーピンがうまく動けるようにサイドピンとサイドピンホールを有し、移送台の下部移送により傾斜溝から外部にアンカーピンが突出カバーを押し出しながら徐々に地面内部において挿設・固定されるようにする多数のアンカーピンを備える一方、アンカーピンにサイドピンが挿入される両サイドには異物の混入及び地下水などの流入を遮断し、固着を防止するため異物遮断室をさらに備える。
【0015】
そして、アンカーアセンブリは、胴体部の内部に固定される上部支持台と下部支持台の間に多数のレールにより支持される支持台部と、支持台部のレールを収容して上・下部に移送可能にレール溝を有し、移送台の中心にセンターボルトが挿入されるようにセンターボルト貫通孔を備える移送台と、移送台のセンターボルト貫通孔上にセンターボルトを挿設して下部支持台のセンターボルトタブに締結した後、ジョイントボックス(登録商標)を介してセンターボルトの回転により移送台を上下移動させるセンターボルトと、センターボルト上に移送台を支持するワッシャー及びスナップリングと、移送台にアンカーピンがうまく動けるようにサイドピンを有し、センターボルトの回転による移送台の下部移送により傾斜溝からアンカー基礎機構のアンカーピンが突出カバーを押し出しながら徐々に地面内部に挿設・固定される多数のアンカーピンとを備える。ここで、センターボルトに締結されるワッシャーとスナップリングは移送台の自由落下を防止し、センターボルトを逆回転させてアンカーピンを元位置に戻す時、移送台を支え上げてアンカーピンがアンカー基礎機構の胴体内部の元位置に戻す役割を果たすことを特徴とする。
【0016】
また、本発明による前記アンカーアセンブリは、胴体部の直径パイ(Φ)が150mm以上である場合はアンカーピンが3ピン又は4ピンのアンカーアセンブリを使用する一方、上部支持台と下部支持台の間に多数のレールにより支持される支持台部と支持台部のレールを収容して上・下部に移送可能にするレール溝を有し、アンカーピンを収容してアンカーピンが完全に広がった時はアンカーピンが左・右に動けないようにするアンカーピンハウスと、移送台にアンカーピンがうまく動けるようにサイドピンとサイドピンホールを有し、ロックボルトが通過できるようにロックボルトホールと側面には移送台の自由落下を防止するタップボルトがあり、移送台の中心に締結ナットを備える移送台と移送台の締結ナットに締結工具の下段部締結ボルトと連結し、締結工具上部には油圧ジャッキ(図示せず)とU字連結ピンにより連結して油圧ジャッキを下降させて油圧ジャッキの力により移送台を下降させ、下部移送により傾斜溝から外部にアンカーピンが突出カバーを押し出しながら徐々に地面内部において挿設・固定されるようにする多数のアンカーピンとを備える一方、移送台が完全に下部移送を終えたとき、下部支持台に固定されたロックボルトが移送台のロックボルトホールを通過してロックボルトにナットを締結して移送台が上部に移動しないように固定することを特徴とする。
【0017】
また、支持部のフランジと施設支柱固定部を施設固定ボルトで固定するとき、固定部間に絶縁板と絶縁ワッシャーを挿入してナットで固定されると、内部から上がってくる微細電流を遮断して人命と施設を保護することを特徴とする。
【0018】
また、アンカー基礎機構に使用される部品は、腐食を最大限防止するためにメッキ処理を施すことを基本とすることを特徴とする。
【0019】
また、本発明による前記胴体部は、地面内部に挿設されるとき、胴体部の収容空間への異物の流入を防止するとともに、外部に突出するアンカーピンにより上部方向に開放されるように突出カバー全体が切断されているが、上部の2ヶ所が約2mm程度連結されているため、アンカーピンが外部に突出する場合、上部が一体化した状態で連結されて折曲される突出カバーをさらに備えることを特徴とする。
【0020】
一方、本明細書及び特許請求の範囲に用いられた用語や単語は、通常的かつ辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は自身の発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適宜定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想に適合する意味と概念に解釈されなければならない。従って、本明細書に記載の実施形態と図示の構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎなく、本発明の技術的思想を全て代弁するものでないため、本出願の時点でこれらを代替することができる多様な均等物と変形例があり得ると理解すべきである。
【発明の効果】
【0021】
このような本発明によると、街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどの下柱を支える支柱を地面内部において堅固に固定して安全性を確保する一方、オーガドリルにより穿孔された地面上に挿設されたアンカー基礎機構をアンカーアセンブリのアンカーピンにより地面の内側面部に深く打ち込まれるようにして綿密に固定されるように形成することにより作業の容易性及び設置上の利便性とともに細密な固定力が得られるようにすることはもちろん、電力の供給が必要な街灯や信号灯などに設置される電線や付帯施設などが外部に露出しないように構成することによりきれいな外観を保つことができ、回転防止板を構成して支柱上に加えられる多くの圧力から支柱を支持することにより回転されることを防止し、外部圧力により強制に抜かれることを防止することができ、施設の寿命が尽きるか施設の位置を移動するとき、アンカー基礎機構のアンカーピンをアンカー基礎内部の元位置に戻してアンカー基礎機構の回収を円滑にする効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明によるアンカー基礎機構の斜視図である。
図2a】本発明の一実施例によるアンカー基礎機構の斜視図である。
図2b】本発明の一実施例によるアンカー基礎機構の正面図である。
図3】本発明によるアンカー基礎機構の作動状態を示す斜視図である。
図4a】本発明によるアンカー基礎機構の作動状態を順次示す斜視図である。
図4b】本発明によるアンカー基礎機構の作動状態を順次示す斜視図である。
図4c】本発明によるアンカー基礎機構の作動状態を順次示す斜視図である。
図5】本発明によるアンカー基礎機構の作動状態を示す断面図と正面図である。
図6】本発明によるアンカー基礎機構の作動状態を他の角度から見た断面図である。
図7a】本発明によるアンカー基礎機構の挿設方法を示す断面図である。
図7b】本発明によるアンカー基礎機構の挿設方法を示す断面図である。
図8】本発明によるアンカー基礎機構の装着状態を示す断面図である。
図9a】本発明によるアンカー基礎機構のうち1つのアンカーアセンブリを示す斜視図と作動斜視図である。
図9b】本発明によるアンカー基礎機構のうち1つのアンカーアセンブリを示す斜視図と作動斜視図である。
図9c】本発明によるアンカー基礎機構のうち1つのアンカーアセンブリを示す斜視図と作動斜視図である。
図9d】本発明によるアンカー基礎機構のうち1つのアンカーアセンブリを示す斜視図と作動斜視図である。
図10a】本発明によるアンカー基礎機構のうちまた他のアンカーアセンブリを示す斜視図と作動斜視図である。
図10b】本発明によるアンカー基礎機構のうちまた他のアンカーアセンブリを示す斜視図と作動斜視図である。
図10c】本発明によるアンカー基礎機構のうちまた他のアンカーアセンブリを示す斜視図と作動斜視図である。
図11】本発明によるアンカー基礎機構の回転防止板を示す分解斜視図である。
図12a】本発明によるアンカー基礎機構の胴体部及び支持部を示す分解斜視図である。
図12b】本発明によるアンカー基礎機構の胴体部及び支持部を示す斜視図及び断面図である。
図13a】本発明によるアンカー基礎機構の胴体部及び支持部と支持部に安着される支持部連結体を示す斜視図である。
図13b】本発明によるアンカー基礎機構の胴体部及び支持部と支持部に安着された支持部連結体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して本発明による好ましい実施例を詳細に説明する。
【0024】
本発明は、街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどの施設を地面1に支持するための支柱2を固定するアンカー基礎機構に関し、胴体部10・カバー部20・支持部30・アンカーアセンブリ40、50などを主な構成とする。
【0025】
本発明による胴体部10は、前記地面1の内部に挿設可能に形成され、内部に収容空間11を備える。胴体部10は、施設を設置する場所の地面1に穿孔機などにより胴体部10が挿設できるように一定の直径と深さにオーガドリルで穿孔し、穿孔された場所に胴体部10が挿設される。このような胴体部10は垂直管の形態に形成されることにより、内側には収容空間11を形成して後述するアンカーアセンブリ40、50が収容できるように構成される。また、胴体部10が穿孔に挿設されるとき、地面1と正確な垂直及び水平をなすように施設を装着することがよく、穿孔に挿設が容易になるように円形の管状に形成されることが適当である。そして、胴体部10の場合、円形のみを図示しているが、四角形・五角形・六角形などの様々な形態に形成できるので、形態はこれに限定されない。
【0026】
また、本発明によるカバー部20は、前記胴体部10の下側に固定されて地面1の内部への挿設を容易にする。カバー部20は、前述の胴体部10の下側、すなわち、穿孔により胴体部10が先に挿入される部分において、カバー部20が締結又は別のボルトなどにより一体の状態で固定される。カバー部20は、円錐形に形成されて胴体部10と接する部分は円形に形成され、下部に行くほど尖った部分が目立つように構成される。これは、前述のように穿孔に胴体部10を挿設するとき、後述する支持部30が地面1に一致しなければならないが、ここで、穿孔機などにより穿孔を形成する場合、正確な形成が難しいため、支持部30が地面1に一致するようにカバー部20により調節できる。
【0027】
また、本発明による支持部30は、前記胴体部10の上側に一体として形成されて地面1に露出した後、支柱2との固定ができるように多数の通孔31とフランジ32を有する。支持部30は、前述の胴体部10に装着されるカバー部20の反対方向である上側部分に一体又は結合して形成される構成であって、地面1と一致するようにして街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどが形成される施設の支柱2の装着を可能とする。このような支持部30には、支柱2と締結・固定できるように多数の通孔31が貫通した形態に構成され、施設を固定できるように締結ボルトを形成し、フランジ32により地面1に安着できるように構成される。そして、支持部30は、通孔31に挿設されて施設の固定ボルト33により施設を固定した後に支持可能に構成し、支持部30が施設の荷重をさらに綿密に耐えるようにするために補強片34をさらに備える。
【0028】
このとき、前記胴体部10には収容空間11と連通して電線及びELP電線管、接地線などを挿設した後、電源の供給ができるように引き込みホール12をさらに備えることを特徴とする。胴体部10には1つ乃至1つ以上の引き込みホール12を形成して施設への電源供給のための電線及びELP電線管、接地線などの挿設を可能にし、外部に露出しないようにして審美感と装飾美を向上させる。このように電力供給の構成は法規上、地下40~60cm程度の地面1内に埋設するように規定しているため、この時、掘削作業により適当な深さと幅で掘削した後、電線及びELP電線管、接地線などを引き込みホール12に挿設した後、胴体部10の収容空間11を介して連結できるようにする。このような引き込みホール12に電線及びELP電線管、接地線などを必要としない施設を利用するときは、引き込みホール12を蓋で塞いで内部への土などの異物の混入を防止し、それに対して、電線及びELP電線管、接地線などが必要な施設を利用するときは、ドライバなどの道具を利用して蓋を外して引き込みホール12が貫通するようにするが、そのときの引き込みホール12は左右180°方向に約2~3mm程度のみが連結されている。
【0029】
また、前記胴体部10は、支柱1に加えられる風などの圧力により回転又は沈下することを防止するように回転防止板13をさらに備えることを特徴とする。このような構成は、街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどの施設が装着されたとき、風のような外部圧力により施設が強制に加圧されることはもちろん、施設の支柱2とともに胴体部10が地面1の内部において回転する可能性もあるので、これを防止するため回転防止板13を装着する。このような回転防止板13の場合、広い板状に形成されることが回転防止に有利であるが、これに限定されない。そして、回転防止板13は、胴体部10に回転防止板固定ボルト18のみにより個別の固定力を与えると、台風・地震・ハリケーンなどの強力な天災地変により支持力が弱まる可能性があるため、胴体部10の内部に挿設される回転防止板用ナット15を利用して回転防止板固定ボルト18の締結により回転防止板13を互いに固定させることにより、固定力を大きく増大させることもできる。このような回転防止板13は、施設に応じて設置してもよく、設置しなくても構わない。ただし、通信塔・街灯・信号灯・道路標識などの基礎構造には設置することが好ましい。また、回転防止板13の設置は、電線及びELP電線管、接地線などを埋設するために掘削作業を行ったとき、電線及びELP電線管、接地線などを引き込みホール12に引き込ませた後に回転防止板13を設置する。また、回転防止板13は、別の回転防止板固定ボルト18により胴体部10に固定され、回転防止板用ナット15と締結・固定できるようにする。
【0030】
一方、本発明による前記カバー部20は、地面1の挿設程度を調節できるように、外部面にスクリュー21が形成されることを特徴とする。カバー部20は、前述のようにオーガドリルで穿孔に胴体部10を挿設したとき、支持部30が地面1に一致するように、支持部30に回転工具63などを使用して回転させた後、微細調整ができるようにカバー部20にスクリュー21を形成して地面1の内部に容易に挿設できるように調節する。すなわち、地面1の上部に正確に位置しなければならないが、最初の穿孔時には多少差があり得るため、支持部30を回転工具63などを使用して胴体部10を回転させることによりカバー部20の外面に形成されたスクリュー21により地面1の内部により一層挿入されるようになることにより、高さ調節が容易になる。そして、カバー部20は、カバー固定ボルト17により胴体部10に固定される。
【0031】
また、本発明によるアンカーアセンブリ40は、前記胴体部10の収容空間11に形成されて地面1の内側面に打ち込まれて固定されることにより、回転及び強制抜きを防止し、また、荷重を支持できるようにアンカーピン48、58を備える。アンカーアセンブリ40、50は、胴体部10の収容空間11に上部支持台41、51と下部支持台42、52をボルトで固定した状態で、地面1の内部に胴体部10が挿設された状態でアンカーアセンブリ40、50を作動させることにより突出カバー14を押し出しながら突出するアンカーピン48、58が、地面1の内面部に打ち込まれて胴体部10の離脱を防止する。こうなることにより、胴体部10と回転防止板13とカバー部20が地面1の内部に挿設され、外部に露出する支持部30に街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどの施設に形成される支柱2と相互結合・固定されて支持される。そして、アンカーアセンブリ40、50の上部支持台41、51と下部支持台42、52を胴体部10に固定できるようにすることはアンカーアセンブリ固定ボルト16である。
【0032】
このとき、前記アンカーアセンブリ40は、第1実施例として、胴体部10の内部に固定される上部支持台41と下部支持台42の間に多数のレール43により支持されるようにする支持台部44と、支持台部44のレール43を収容して上下部への移送可能にレール溝45aを有し、中央に締結ナット45bを備えて上下移送ができるようにした移送台45と、移送台45にアンカーピン48がうまく動けるようにサイドピン46を有し、移送台45の下部移送により傾斜溝47から突出カバー14を押し出しながら徐々に地面1の内部に挿設・固定される多数のアンカーピン48及びアンカーピンハウス45fとを備える一方、第2実施例としてのアンカーアセンブリ50は、胴体部10の内部に固定される上部支持台51と下部支持台52の間に多数のレール53により支えられるようにする支持台部54と、支持台部54のレール53を収容して上下部への移送ができるようにレール溝55aを有し、センターボルト56を挿入できるように貫通孔55bを備える移送台55と、移送台55の貫通孔55bに挿設し、下部支持台52のセンターボルトタッブに締結した後、回転により移送台55を上下移動させるセンターボルト56と、センターボルト56に移送台55を支持するようにするワッシャー56a及びスナップリング56bと、移動台55においてアンカーピン58がうまく動けるようにサイドピン46を有し、センターボルト56の回転による移送台55の下部移送により傾斜溝47から外部に地面1の内部に挿設・固定される多数のアンカーピン58及びアンカーハウス55cとを備える。ここで、前記第1実施例と第2実施例の構成のいずれかを1つを選択して構成し、固定ボルトタブ52bは、アンカーアセンブリ50を固定できるようにする。
【0033】
このように前記アンカーアセンブリ40、50は、第1及び第2実施例の2つの方法により胴体部10を地面1の内部に固定する。まず、アンカーアセンブリ40には、上部支持台41と下部支持台42の間に垂直方向に固定される多数のレール43が装着されて構成された支持台部44のレール43に沿って上・下部に移送可能な移送台45が収容されている。そして、移送台45にレール溝45aはレール43の個数に合わせて形成されているため、レール溝45aにレール43が挿設された状態を維持するようになり、移送台45の上部中央には締結ナット45bが形成される。そして、移送台45には多数のアンカーピン48が放射型方向にサイドピン46により外部に挿入可能に成形され、下部支持台42にはアンカーピン48が形成される位置に対応して傾斜溝47を形成する。従って、地面1の内部に胴体部10とカバー部20を挿設した後、露出した支持部30の中央を介して作業者が締結工具61で胴体部10の収容空間11を移送台45の上部中央に形成される締結ナット45bと締結した後に移送台45を下降させると、移送台45の下降とともにアンカーピン48が傾斜溝47に沿って放射状に広がるようになることにより、アンカーピン48が地面1の内部に打ち込まれて固定される構造である。そして、作業前に移送台45は、その荷重によりレール43に沿って下部に移送し得るが、この場合、移送台45の移動によりアンカーピン48が広がった状態を維持するようになることになり作業に困難が発生する可能性がある。従って、作業前に移送台45は常に上部支持台41に近接して位置していなければならないため、別途のタップボルト45cを備えて固定する。すなわち、タップボルト45cには中央に切断部45dが形成されているため、作業者が締結工具61又は回転工具63などにより移送台45を下部に強制に移送させることになるが、そのとき、レール43上にある移送台45は、切断部45dの破損により固定力を失ったまま下部に移送する。そして、移送台45には、1つ以上のロックボルトホール49aが形成され、その直下方に一致するように下部支持台42の上部方向に突出したロックボルト49bが形成されて移送台45が下部に移送する場合、ロックボルト49bはロックボルトホール49aを貫通して外部に突出するとともにロックボルトナット49cとロックボルト49bが締結・固定されることにより移送台45が下降した状態を継続して維持できるようにする。また、サイドピンホール45eはサイドピン46を挿入してアンカーピン48を連結できるようにする。そして、アンカーピンハウス45fはアンカーピン48が収容されるものであり、アンカーピン48の動きを制限しながら広がる方向に誘導できるように構成される。また、ボルトタブ41aは、上部支持台41に形成されてアンカーアセンブリ40を固定するときに別途のボルトを収容できる。言い換えると、本発明による前記アンカーアセンブリ40は、胴体部10の直径パイ(Φ)が150mm以上である場合はアンカーピン48が3ピン又は4ピンのアンカーアセンブリを使用する一方、上部支持台41と下部支持台42の間に多数のレール43により支持される支持台部44と支持台部44のレール43を収容して上・下部に移送可能にレール溝45aを有し、アンカーピン48を収容してアンカーピン48が完全に広がったときはアンカーピン48が左・右に動けないようにするアンカーピンハウス45fと、移送台45にアンカーピン48がうまく動けるようにサイドピン46とサイドピンホール46aを有し、ロックボルト49bが通過できるようにロックボルトホール49aと側面には移送台45の自由落下を防止するタップボルト45cがあり、移送台45の中心に締結ナット45bを備える移送台45と移送台45の締結ナット45bに締結工具61の下段部の締結ナット45bと連結し、締結工具61上部には油圧ジャッキ(図示せず)とU字状の連結ピンで連結して油圧ジャッキを下降させて油圧ジャッキの力で移送台を加工させ、下部移送により傾斜溝47から外部にアンカーピン48が突出カバー14を押し出しながら徐々に地面の内部において挿設・固定されるようにする多数のアンカーピン48及びアンカーピンハウス45fとを備える一方、移送台45が完全に下部移送を終えたとき、下部支持台42に固定されたロックボルト49bが移送台45のロックボルトホール49aを通過してロックボルト49bにロックボルトナット49cを締結して移送台45が上部に移動しないように固定させることを特徴とする。
【0034】
そして、アンカーアセンブリ50は、上部支持台51と下部支持台52の間に垂直方向に固定される多数のレール53が装着されて構成された支持台部54にレール53に沿って上・下部に移送可能になるように移送台55が備えられ、移送台55にはレール溝55aをレール53の個数に合わせて形成されてレール溝55aにレール53が挿設された状態を維持することにより移送台55が上・下部に移送できるように構成される。また、移送台55の中央には貫通孔55bが形成されてセンターボルト56が上部から貫通孔55bに挿設した状態で下部支持台52のセンターボルトタブに締結した後、作業者がジョイントボックスなどのジョイント工具62でセンターボルト56の頭部を固定して回転させることにより移送台55が上下部に移送されるようにする。この時、ワッシャー56aとスナップリング56bがセンターボルト56のスナップリング溝56cに挿入されて移送台55の下部を支持するようになり、それにより、下部支持台52を中心に移送台55は上下に移送する。そして、移送台55は、多数のアンカーピン58が放射型方向にサイドピン46を介して広がるように形成され、下部支持台52はアンカーピン58が形成される位置に対応して傾斜溝57を形成するようになることにより、地面1の内部に胴体部10とカバー部20を挿入させた後、露出した支持部30の中央を介して作業者がジョイントボックスなどのジョイント工具62により胴体部10に収容空間11とセンターボルト56の頭部を固定して回転させることにより移送第55を下降させると、移送第55の下降とともにアンカーピン58が傾斜溝57に沿って放射状に広がるようになり、アンカーピン58は地面1の内部に打ち込まれて固定される構造である。また、アンカーピンハウス45fは、アンカーピン58が収容されるものであり、アンカーピン58の動きを制限しながら広がる方向に誘導するように構成される。そして、レール53は、上部支持台51と下部支持台52に固定されるように固定タブ53aを備える。
【0035】
言い換えると、本発明の前記アンカーアセンブリ50は、胴体部の直径パイ(Φ)がおよそ150mm以下である場合は、2ピンのアンカーピン58を使用する一方、胴体部10の内部にボルトで固定される上部支持台51と下部支持台52の間に多数のレール53により支持される支持台部54と、支持台部54のレール53を収容して上・下部に移動可能にするレール溝55aを有してアンカーピン58を収容し、アンカーピン58が完全に広がったときはアンカーピン58が左・右に動けないようにするアンカーピンハウス55cと、移送台55にアンカーピン58がうまく動けるようにサイドピン46とサイドピンホール46aを有し、移送台55の下部移送により傾斜溝57から外部にアンカーピン58が突出カバー14を押し出しながら徐々に地面の内部において挿設・固定されるようにする多数のアンカーピン58を備える一方、アンカーピン58にサイドピン46が挿入される両サイドには異物の混入及び地下水などの流入を遮断し、固着を防止するために異物遮断室46bをさらに備える。
【0036】
このとき、前記胴体部10は、地面1の内部に挿設する場合、胴体部10の収容空間11への異物混入を防止するとともに、アンカーピン48により上部方向に開放されるように上部の一部分が固定されるとともに折曲される突出カバー14をさらに備えることを特徴とする。前述のようにアンカーアセンブリ40、50によりアンカーピン48、58が地面1の内部に埋め込まれて固定されるためには、胴体部10にアンカーピン48、58が突出する空間が形成されなければならないため、このような空間に胴体部10を地面1に挿設する場合、土などの流入物が胴体部10の収容空間11に流入してアンカーピン48、58の挿入を妨害する可能性があるため、地面1の穿孔に挿設する場合、胴体部10の流入物が発生しないように突出カバー14を備える。突出カバー14は、胴体部10にアンカーピン48、58の突出部分に形成され、上部の2ヶ所の2~3mmのみが胴体部10と一体に連結されているため、平常時は塞いだ状態を維持し、地面1の穿孔に胴体部10が挿設されてアンカーアセンブリ40、50によるアンカーピン48、58が突出すると、突出カバー14も共に突出するため、流入物によるアンカーピン48、58の挿入妨害が発生しないため、綿密な固定が可能になる。また、アンカーピン48、58の両側サイドビン46の装着部位に別途の異物遮断室46bを挿設してアンカーピン48、58の固着を防止し、異物の流入などを防止することができる。
【0037】
また、支持部30のフランジ32と施設支柱固定部を施設固定ボルト33で固定するとき、フランジ32と施設支柱固定部との間で絶縁板32aと絶縁ワッシャー32cを挿入してナットで固定して、地面の内部から上がってくる微細電流を遮断して人命と施設を保護することを特徴とする。
【0038】
また、アンカー基礎機構に使用される全ての部品は、腐食を最大限防止するためにメッキ処理を施すことを基本とすることを特徴とする。
【0039】
また、回転工具63は、支持部30のフランジ32上に安着して施設固定ボルト33により固定される支持部連結体70上に挿設した後、支持部30と固定されている支持部連結体70と挿設された回転工具63を固定ピン71により固定して回転することにより、胴体部10は、地面1の内部に挿設される。
【0040】
このような本発明によると、街灯・信号灯・道路標識・通信塔・太陽光設備・各種フェンスなどの下柱を支える支柱を地面の内部において堅固に固定して安全性を確保する一方、オーガドリルで穿孔された地面上に挿設されたアンカー基礎機構をアンカーアセンブリのアンカーピンにより地面の内側面部に深く打ち込まれるようにして、綿密に固定されるように形成することにより作業の容易性及び設置上の利便性とともに細密な固定力が得られるようにすることはもちろん、電力供給が必要な街灯・信号灯などに設置される電線や付帯施設などが外部に露出しないように構成することによりきれいな外見を保つことができ、回転防止板を構成して支柱上に加えられる多くの圧力から支柱を支持することにより回転を防止し、外部圧力により強制に抜かれることを防止することができ、また、アンカー基礎機構は施設に応じて地面から1m~5mの地下に挿入でき、施設の寿命が尽きるか、位置を移動するときに、アンカー基礎機構のアンカーピンをアンカー基礎の内部の元位置に戻してアンカー基礎機構の回収を円滑にする効果を提供する。
【0041】
本発明は、記載された実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲内で様々な修正及び変形ができることはこの技術分野で通常の知識を有する者には自明である。従って、そのような修正例または変形例は本発明の特許請求の範囲に属すべきである。
図1
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7a
図7b
図8
図9a
図9b
図9c
図9d
図10a
図10b
図10c
図11
図12a
図12b
図13a
図13b