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特許7245577コンピュータシステム、3次元口腔内データ着色方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-15
(45)【発行日】2023-03-24
(54)【発明の名称】コンピュータシステム、3次元口腔内データ着色方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/00 20110101AFI20230316BHJP
【FI】
G06T19/00 A
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022555788
(86)(22)【出願日】2022-06-23
(86)【国際出願番号】 JP2022025090
【審査請求日】2022-10-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522201141
【氏名又は名称】Rightly株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】松岡 敬子
【審査官】橘 高志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0129639(US,A1)
【文献】特開2009-050632(JP,A)
【文献】特開2004-334814(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0142885(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関または医療機器から取得するモノクロ3次元口腔内データに着色を行うシステムであって、
前記医療機関または前記医療機器から、口腔内の前記モノクロ3次元口腔内データ、口腔内のカラー口腔内画像データ、ユーザの属性データ、を少なくとも含むユーザデータを取得する取得手段と、
取得した複数の前記属性データに基づいて、前記ユーザデータを整理しファイリングするファイリング手段と、
ファイリングした前記ユーザデータに含まれる前記ユーザのカラー口腔内画像データの色を参照し、参照した色に基づいて、前記モノクロ3次元口腔内データを自動で着色し、カラー3次元口腔内データを生成する生成手段と、
を備えることを特徴とする3次元口腔内データ着色システム。
【請求項2】
前記ファイリング手段がファイリングした前記ユーザデータから、前記属性データと、前記モノクロ3次元口腔内データと、前記カラー口腔内画像データとを1つ乃至複数出力する第1出力手段と、
生成した前記カラー3次元口腔内データを出力する第2出力手段と、
前記第1出力手段と前記第2出力手段とから前記属性データと、前記モノクロ3次元口腔内データと、前記カラー口腔内画像データと、前記カラー3次元口腔内データを1つ乃至複数をユーザ乃至第三者に提供する提供手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項3】
前記取得手段が取得した前記属性データと、前記モノクロ3次元口腔内データと、前記カラー口腔内画像データと、前記第2出力手段が出力した前記カラー3次元口腔内データとを、前記ユーザデータとして整理してファイリングする前記ファイリング手段を、
備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項4】
ァイリングした前記ユーザデータから着色したカラー3次元口腔内データを生成する学習モデルを作成する学習モデル作成手段と、
新規に取得したユーザデータから前記学習モデルに基づいてカラー3次元口腔内データを生成する第2生成部と、
を少なくとも備える前記生成手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項5】
前記ユーザ乃至前記第三者が予め設定した処置後の仮想的な口腔状況に応じて、生成した前記カラー3次元口腔内データに注目度を付与する付与データを加える付与手段と、
色データや3次元構造データを変更する変更手段と、
を備える前記生成手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項6】
前記ユーザが第三者に対するチャットメッセージを生成するチャット生成部と、
前記チャットメッセージ乃至前記ユーザデータを当該第三者に提供するチャット提供部と、
当該第三者から当該チャットメッセージを受信するチャット受信部と、
を備える前記提供手段を備える請求項2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項7】
前記ユーザデータの提供可能な範囲と、前記ユーザデータの提供可能な条件と、を前記ユーザが少なくとも設定する提供設定データを作
成する提供設定部と、
前記ユーザ乃至前記第三者の要求に応じて前記ユーザデータを参照し前記要求を検索する検索部と、
前記第三者の要求時、前記提供設定データに基づいて前記ユーザデータを少なくとも提供する出力制限部と、
を備える前記提供手段を備える請求項2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項8】
ファイリングした前記ユーザデータの前記モノクロ3次元口腔内データを特定のファイル形式に変換するファイル形式変換部を備える前記生成手段を備える請求項1または請求項2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項9】
前記提供手段が提供する前記モノクロ3次元口腔内データ及び前記カラー3次元口腔内データ又は何れか一方のファイル形式を変更するファイル形式変換部を備える前記提供手段を備える請求項2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項10】
前記提供手段が提供する前記属性データと、前記モノクロ3次元口腔内データと、前記カラー口腔内画像データと、前記カラー3次元口腔内データは、死亡者の身元確認をするためのデータである請求項2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項11】
死亡者の身元確認をしている第三者から、当該死亡者のモノクロ3次元口腔内データ、カラー3次元口腔内データ、またはカラー口腔内画像データを取得する身元確認情報取得手段と、
取得した前記死亡者のモノクロ3次元口腔内データ、カラー3次元口腔内データ、またはカラー口腔内画像データのいずれかに一致する、該当者を検出する検出手段と、
検出した結果に基づいて、前記該当者の属性データを、前記第三者に提供する提供手段を備える請求項1または請求項2に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項12】
前記提供手段は、前記該当者の属性データに加えて、一致した前記モノクロ3次元口腔内データ、前記カラー3次元口腔内データ、または前記カラー口腔内画像データのいずれかを、前記第三者に提供する請求項11に記載の3次元口腔内データ着色システム。
【請求項13】
医療機関または医療機器から取得するモノクロ3次元口腔内データに着色を行うシステムが実行する3次元口腔内データ着色方法であって、
前記医療機関または前記医療機器から、口腔内の前記モノクロ3次元口腔内データ、口腔内のカラー口腔内画像データ、ユーザの属性データ、を少なくとも含むユーザデータを取得するステップと、
取得した複数の前記属性データに基づいて、前記ユーザデータを整理しファイリングするステップと、
ファイリングした前記ユーザデータに含まれる前記ユーザのカラー口腔内画像データの色を参照し、参照した色に基づいて、前記モノクロ3次元口腔内データを自動で着色し、カラー3次元口腔内データを生成するステップと、
を備える3次元口腔内データ着色方法。
【請求項14】
医療機関または医療機器から取得するモノクロ3次元口腔内データに着色を行うシステムに、
前記医療機関または前記医療機器から、口腔内の前記モノクロ3次元口腔内データ、口腔内のカラー口腔内画像データ、ユーザの属性データ、を少なくとも含むユーザデータを取得するステップ、
取得した複数の前記属性データに基づいて、前記ユーザデータを整理しファイリングするステップ、
ファイリングした前記ユーザデータに含まれる前記ユーザのカラー口腔内画像データの色を参照し、参照した色に基づいて、前記モノクロ3次元口腔内データを自動で着色し、カラー3次元口腔内データを生成するステップ、
を実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3次元口腔内データに着色するコンピュータシステム、3次元口腔内データ着色方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、歯科などの医療機関において、口腔内3次元スキャナーを用いて、口腔内の情報をカラーの3次元データとして読み取り、読み取った3次元カラーデータに基づいて、コンピュータで3次元モデルを作成することで、口腔内の咬合状態の確認や、色調の測定が行われている。
【0003】
このように作成した口腔内の3次元モデルを活用する技術の例として、例えば、3Dプリンターを連携し、精度の高い歯型模型や歯列矯正装置を作製することが開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、身元不明者に関し、抽出されたレセプト情報よりデンタルチャート(歯牙の有無および歯牙の治療痕)を導出して大量の検索対象を得た中から、身元不明者の候補者絞込みを行う身元確認支援システムが開示されている(特許文献2参照)。
【0005】
また、口腔内3次元スキャナーから取得したモノクロの3Dデータを用いて、人や動物などの個体の骨の形状に基づいて、個体を識別(認証、照合、特定、確認、確定など)する個体識別システムが開示されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2018-105819号公報
【文献】特開2011-107827号公報
【文献】特開2015-164036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のシステムでは、このようなカラーの3次元口腔内データは、スキャンを行う機器や3次元モデルを作成するアプリケーションが、メーカーごとに異なることから、作成される3次元モデル画像のデータ形式が様々なため、専用のビュワーでしか見ることができない。また、データ形式に対応していない専用のビュワー以外で見る場合は、モノクロの3次元データに変換されたものを見なければならないことがある。
【0008】
また、特許文献2のシステムでは、歯型が2次元データで示したデンタルチャートから歯牙の有無および歯牙の治療痕を導出していることから、得られる検索対象が大量となり、身元不明者の候補者の絞り込む仕組みが煩雑である。
【0009】
また、特許文献3のシステムでは、カラーのデータではなく、モノクロのデータを用いるため、人間が実際に目で見るように、口腔内のモノクロデータによる画像からは、口腔内の細かい部分を見ることができず、身元不明者を特定に至るまでに時間を要する。
【0010】
このため、ユーザ又は第三者は、現場など、任意の場所及びタイミングでカラーの3次元データを必ずしも見ることができないという問題があった。
【0011】
そこで、このような問題を鑑みて、本発明は、医療機関および医療機器から取得するモノクロの3次元口腔内データに着色して、カラーの3次元口腔内データを提供するコンピュータシステム、3次元口腔内データ着色方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0013】
医療機関および医療機器から取得するモノクロ3次元口腔内データに着色を行うシステムであって、
前記医療機関および医療機器より、口腔内スキャンデータなどの前記モノクロ3次元口腔内データ、口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ、ユーザの属性データ、を少なくとも含むユーザデータを取得する取得手段と、
取得した複数の前記属性データに基づいて前記ユーザの前記ユーザデータを整理しファイリングするファイリング手段と、
ファイリングした前記ユーザデータに基づいて前記モノクロ3次元口腔内データを着色し、カラー3次元口腔内データを生成する生成手段と、
を備えることを特徴とする3次元口腔内データ着色システムを提供する。
【0014】
本発明によれば、医療機関および医療機器から取得するモノクロ3次元口腔内データに着色を行うシステムは、前記医療機関および医療機器より、口腔内スキャンデータなどの前記モノクロ3次元口腔内データ、口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ、ユーザの属性データ、を少なくとも含むユーザデータを取得し、取得した複数の前記属性データに基づいて前記ユーザの前記ユーザデータを整理しファイリングし、ファイリングした前記ユーザデータに基づいて前記モノクロ3次元口腔内データを着色し、カラー3次元口腔内データを生成する。
【0015】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、医療機関および医療機器から取得するモノクロの3次元口腔内データに着色して、カラーの3次元口腔内データを提供するコンピュータシステム、特に、遺体や行方不明者の身元を確認するためにカラーの3次元口腔内データを提供するコンピュータシステム、3次元口腔内データ着色方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、第1実施形態の3次元口腔内データ着色システム1の概要を示す図である。
図2図2は、第1実施形態の3次元口腔内データ着色システム1の全体構成図である。
図3図3は、第1実施形態におけるコンピュータ10が実行する3次元口腔内データ着色処理のフローチャートを示す図である。
図4図4は、カラー口腔内画像データ120に基づいた自動での上述の3次元口腔内データ着色処理を模式的に示す図である。
図5図5は、学習モデルに基づいた自動での上述の3次元口腔内データ着色処理を模式的に示す図である。
図6図6は、手動による上述の3次元口腔内データ着色処理を模式的に示す図である。
図7図7は、第2実施形態の3次元口腔内データ着色システム1の概要を示す図である。
図8図8は、第2実施形態の3次元口腔内データ着色システム1の全体構成図である。
図9図9は、第2実施形態におけるコンピュータ10が実行する3次元口腔内データ着色処理のフローチャートを示す図である。
図10図10は、第2実施形態におけるコンピュータ10が提供したデータの端末11での出力例を示す図である。
図11図11は、第3実施形態の3次元口腔内データ着色システム1の概要を示す図である。
図12図12は、第3実施形態の3次元口腔内データ着色システム1の全体構成図である。
図13図13は、第3実施形態におけるコンピュータ10が実行する3次元口腔内データ着色処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0019】
[第1実施形態の概要]
本発明の第1実施形態の概要について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態である3次元口腔内データ着色システム1の概要を説明するための図である。3次元口腔内データ着色システム1は、コンピュータ10及び端末11から構成され、カラー口腔内画像データ120に基づいて、モノクロ3次元口腔内データ110に自動で着色して、カラー3次元口腔内データ140を生成するコンピュータシステムである。
【0020】
なお、3次元口腔内データ着色システム1は、端末装置(例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末や、スマートグラス等のヘッドマウントディスプレイやスマートウォッチといったウェアラブル端末)、その他の端末や装置類等が含まれていてもよい。この場合、3次元口腔内データ着色システム1は、コンピュータ10と、含まれる端末や装置類等との何れか又は複数の組み合わせにより実行する事になる。
【0021】
また、3次元口腔内データ着色システム1は、例えば、コンピュータ10等の1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。
【0022】
また、3次元口腔内データ着色システム1は、コンピュータ10の代わりに、上述した端末装置から構成されてもよい。
【0023】
コンピュータ10は、上述した端末装置、その他の端末や装置類等と、公衆回線網等を介して、データ通信可能に接続されており、必要なデータや情報の送受信を実行する。
【0024】
次に、3次元口腔内データ着色システム1が実行する処理の概要について説明する。
【0025】
はじめに、コンピュータ10は、医療機関および医療機器より、口腔内スキャンデータなどのモノクロ3次元口腔内データ110、口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ120、ユーザの属性データ130、を少なくとも含むユーザデータ100を取得する(ステップS01)。医療機関および医療機器が保有する口腔内スキャンデータやレントゲン画像データなどのモノクロ3次元口腔内データ110、口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ120、ユーザの属性データ130、を少なくとも含むユーザデータ100が送信されることによって、コンピュータ10はモノクロ3次元口腔内データ110、カラー口腔内画像データ120、属性データ130を、少なくとも含むユーザデータ100を受信して取得する。
【0026】
次に、コンピュータ10は、取得した複数の属性データ130に基づいてユーザのユーザデータ100を整理しファイリングする(ステップS02)。属性データ130には、ユーザの氏名、性別、年齢、地域など、ユーザの属性が含まれている。コンピュータ10は、属性データ130に基づいて、ユーザの属性毎にユーザデータ100を関連付けして格納する。これにより、コンピュータ10において、複数のユーザのユーザデータ100が各ユーザの属性毎に整理され、ファイリングされる。
【0027】
次に、コンピュータ10は、ファイリングしたユーザデータ100に基づいてモノクロ3次元口腔内データ110を着色し、カラー3次元口腔内データ140を生成する(ステップS03)。コンピュータ10は、ユーザデータ100に含まれるカラー口腔内画像データ120の色を参照し、参照した色に基づいてモノクロ3次元口腔内データ110に自動で着色して、カラー3次元口腔内データ140を生成する。
【0028】
ステップS03において、コンピュータ10は、ファイリングしたユーザデータ100から着色したカラー3次元口腔内データ140を生成する学習モデルを生成し、新規に取得したユーザデータ100から学習モデルに基づいてカラー3次元口腔内データを生成してもよい。
【0029】
また、ステップS03において、コンピュータ10は、ユーザ又は第三者が予め設定した処置後の仮想的な口腔状況に応じて、生成したカラー3次元口腔内データに注目度などの付与データを加え、色データや3次元構造データを変更してもよい。処置後の仮想的な口腔状況は、ホワイトニング処置後や、銀歯を白い歯にした場合、歯がない場合に想定される口腔状況であってよい。また、注目度などの付与データは、処置箇所などを示す枠付けなどのイメージやテキスト、強調するための色などであってよい。
【0030】
また、ステップS03において、コンピュータ10は、ファイリングしたユーザデータ100のモノクロ3次元口腔内データ110を特定のファイル形式に変換してもよい。ここで、コンピュータ10は、ファイル形式が変換されたモノクロ3次元口腔内データ110に基づいて、カラー3次元口腔内データを生成してもよい。
【0031】
以上が、3次元口腔内データ着色システム1が実行する処理の概要である。
【0032】
[3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成]
図2に基づいて、本発明の第1実施形態の3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成について説明する。図2は、本発明の第1実施形態である3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成を示す図である。図2において、3次元口腔内データ着色システム1は、コンピュータ10から構成され、カラー口腔内画像データ120に基づいて、モノクロの3次元口腔内データに自動で着色して、カラー3次元口腔内データ140を生成するコンピュータシステムである。
【0033】
コンピュータ10は、端末装置、その他の端末や装置類等と、公衆回線網等を介して、データ通信可能に接続されており、必要なデータや情報の送受信を実行する。
【0034】
なお、3次元口腔内データ着色システム1は、端末装置、その他の端末や装置類等が含まれていてもよい。この場合、3次元口腔内データ着色システム1は、後述する各処理を、コンピュータ10と含まれる端末や装置類等との何れか又は複数の組み合わせにより実行することになる。
【0035】
また、3次元口腔内データ着色システム1は、例えば、コンピュータ10等の1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。
【0036】
また、3次元口腔内データ着色システム1は、コンピュータ10の代わりに、上述した端末装置で構成されてもよい。
【0037】
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi-Fi(Wireless-Fidelity)対応デバイス等を備える。また、コンピュータ10は、記録部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0038】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、ユーザデータ取得モジュール20を実現する。また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記録部と協働して、ユーザデータファイリングモジュール30を実現する。また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40を実現する。
【0039】
[3次元口腔内データ着色処理]
図3に基づいて、3次元口腔内データ着色システム1が実行する3次元口腔内データ着色処理について説明する。図3は、コンピュータ10が実行する3次元口腔内データ着色処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0040】
ユーザデータ取得モジュール20は、医療機関および医療機器より、口腔内スキャンデータやレントゲン画像データなどのモノクロ3次元口腔内データ110、口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ120、ユーザの属性データ130、を少なくとも含むユーザデータ100を取得する(ステップS01)。医療機関および医療機器が保有する口腔内スキャンデータやレントゲン画像データなどのモノクロ3次元口腔内データ110、口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ120、ユーザの属性データ130、を少なくとも含むユーザデータ100が送信されることによって、ユーザデータ取得モジュール20はモノクロ3次元口腔内データ110、カラー口腔内画像データ120、属性データ130を、少なくとも含むユーザデータ100を受信して取得する。
【0041】
3次元口腔内データ着色システム1におけるモノクロ3次元口腔内データ110は、口腔内スキャナーによって口腔内を撮影した画像データから生成されるモノクロの3次元口腔内データであり、例えば、図4に示すモノクロ3次元口腔内データ110である。本発明では、モノクロ3次元口腔内データ110のデータ形式は特に限定されず、データファイルの拡張子も特に限定されない。
【0042】
また、カラー口腔内画像データ120は、口腔内の上顎部、下顎部、右側方部、左側方部などをカメラ等で撮影したカラー画像データであり、例えば、図4に示すカラー口腔内画像データ120である。ただし、撮影する部位はこれらに限らない。また、カラー画像データのデータ形式は問わない。
【0043】
また、属性データ130は、ユーザの氏名、性別、年齢、地域などのユーザの属性を示すテキストデータである。データ形式は、例えばCSV形式などが挙げられるが、本発明では、特に限定されない。
【0044】
ユーザデータファイリングモジュール30は、取得した複数の属性データ130に基づいてユーザのユーザデータ100を整理しファイリングする(ステップS02)。属性データ130には、ユーザの氏名、性別、年齢、地域など、ユーザの属性が含まれている。コンピュータ10は、属性データ130に基づいて、ユーザの属性毎にユーザデータ100を関連付けして記録部に格納する。これにより、コンピュータ10の記録部において、複数のユーザのユーザデータ100が各ユーザの属性毎に整理され、ファイリングされる。
【0045】
カラー3次元口腔内データ生成モジュール40は、ファイリングしたユーザデータ100に基づいて、モノクロ3次元口腔内データ110を着色し、カラー3次元口腔内データ140を生成する(ステップS03)。図4に示すように、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40は、ユーザデータ100に含まれるカラーの口腔内画像の色を参照し、参照した色に基づいてモノクロ3次元口腔内データ110に自動で着色して、カラー3次元口腔内データ140を生成する。
【0046】
ステップS03においては、具体的には、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40は、ファイリングしたユーザデータ100に含まれるカラー口腔内画像データ120を解析し、この画像データにおける特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて形状と色調を検出し、検出した形状と色調に基づいて、モノクロ3次元口腔内データ110を着色することによって、カラー3次元口腔内データ140を自動で生成する。
【0047】
ステップS03において、図5に示すように、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40は、ファイリングしたユーザデータ100から着色したカラー3次元口腔内データ140を生成する学習モデルを生成し、新規に取得したユーザデータ100から学習モデルに基づいて解析し、この画像データにおける特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて形状と色調を検出し、検出した形状と色調に基づいて、ファイリングしたユーザデータ100に含まれるカラー3次元口腔内データを生成してもよい。具体的には、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40は、ファイリングしたモノクロ3次元口腔内データ110を着色することによって、カラー3次元口腔内データ140を生成し、ユーザデータ100に含まれるカラー口腔内画像データ120に基づいて、学習モデルを生成する。これにより、学習モデルに基づいたAI(人工知能)によるカラー3次元口腔内データ140を生成することが可能となる。
【0048】
また、ステップS03において、図6に示すように、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40は、ユーザ又は第三者が予め設定した処置後の仮想的な口腔状況に応じて、生成したカラー3次元口腔内データ140に注目度などの付与データを加え、色データや3次元構造データを変更してもよい。処置後の仮想的な口腔状況は、ホワイトニング処置後や、銀歯を白い歯にした場合、歯がない場合に想定される口腔状況であってよい。また、注目度などの付与データは、処置箇所などを示す枠付けなどのイメージやテキスト、強調するための色などであってよい。これにより、生成したカラー3次元口腔内データ140から、注目度を付与した処置後の画像が得られることから、ユーザ又は第三者は、所望する処置後の口腔状況を視覚的にシミュレートすることが可能となる。
【0049】
また、ステップS03において、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40は、ファイリングしたモノクロ3次元口腔内データ110を特定のファイル形式に変換してもよい。ここで、コンピュータ10は、特定のファイル形式のモノクロ3次元口腔内データ110に基づいて、カラー3次元口腔内データ140を生成してもよい。これにより、歯科医院などの医療機関にある専用のビュワーでしか見ることができないファイル形式やファイル規格のモノクロ3次元口腔内データ110を、ユーザが自身の端末11で見ることができるファイル形式やファイル規格に変換することが可能である。
【0050】
以上が、3次元口腔内データ着色処理である。
【0051】
このように第1実施形態において、医療機関および医療機器より、口腔内スキャンデータなどのモノクロ3次元口腔内データ110、口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ120、ユーザの属性データ130、を少なくとも含むユーザデータ100を取得し、複数の属性データ130に基づいてユーザのユーザデータ100を整理しファイリングし、ファイリングしたユーザデータ100に基づいて、モノクロ3次元口腔内データ110を着色し、カラー3次元口腔内データ140を生成することによって、医療機関および医療機器より取得した複数のユーザのユーザデータ100が各ユーザの属性毎を整理し、ファイリングすることが可能である。さらに、モノクロの3次元口腔内データに着色をしてカラーの3次元口腔内データをユーザ毎に提供することが可能となる。
【0052】
また、第1実施形態において、ファイリングしたユーザデータ100から着色したカラー3次元口腔内データ140を生成する学習モデルを生成し、新規に取得したユーザデータ100から学習モデルに基づいてカラー3次元口腔内データを生成することによって、学習モデルに基づいたAI(人工知能)によるカラー3次元口腔内データ140を生成することができることから、新規でモノクロ3次元口腔内データ110しか入手できない場合であっても、カラー3次元口腔内データ140をユーザ毎に提供することが可能となる。
【0053】
また、第1実施形態において、ユーザ又は第三者が予め設定した処置後の仮想的な口腔状況に応じて、生成したカラー3次元口腔内データに注目度などの付与データを加え、色データや3次元構造データを変更することによって、生成したカラー3次元口腔内データ140から、注目度を付与した処置後の画像が得られることから、ユーザ又は第三者は、所望する処置後の口腔状況を視覚的にシミュレートすることができ、ユーザ又は第三者が、処置後に想定される口腔状況を視覚的に把握することが容易となり、現状と処置後の口腔状況を比較することが可能となる。
【0054】
また、第1実施形態において、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40は、ファイリングしたモノクロ3次元口腔内データ110を特定のファイル形式に変換することによって、歯科医院などの医療機関にある専用のビュワーでしか見ることができないファイル形式やファイル規格のモノクロ3次元口腔内データ110を、ユーザが自身の端末11で見ることができるファイル形式に変換することができることから、ユーザが自身の端末11で見るために、ユーザは自身の端末11に特殊なビュワーを備えるための手間とコストを省くことが可能である。
【0055】
以上が、第1実施形態である。
【0056】
[第2実施形態の概要]
本発明の第2実施形態の概要について、図7に基づいて説明する。図7は、本発明の第2実施形態の3次元口腔内データ着色システム1の概要を説明するための図である。なお、第1実施形態と同一の機能および構成については同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、上述の第1実施形態のステップS13の処理の後に、ファイリングしたユーザデータ100から、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数出力し、生成したカラー3次元口腔内データ140を出力し、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120と、カラー3次元口腔内データ140を1又は複数をユーザ又は第三者に提供する点である。
【0057】
第2実施形態の3次元口腔内データ着色システム1が実行する処理の概要について説明する。尚、ステップS11~S13は、第1実施形態のステップS01~S03と同様の処理のため、説明を省略し、ステップS14~ステップS16について説明する。
【0058】
コンピュータ10は、ステップS12でファイリングしたユーザデータ100から、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数出力する(ステップS14)。ユーザ又は第三者は、ファイリングしたユーザデータ100から出力対象とする属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数指定する。出力対象の指定は、ユーザ又は第三者からコンピュータ10に直接入力されるか、あるいはユーザ又は第三者の端末11や装置などから送信されることによって実現される。コンピュータ10は、出力対象の指定を直接受け付けるか、あるいは受信することによって、ファイリングしたユーザデータ100から出力対象となる属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数出力する。
【0059】
次に、コンピュータ10は、ステップS13で生成したカラー3次元口腔内データ140を出力する(ステップS15)。コンピュータ10は、ステップS14で出力された属性データ130に関連付けられるカラー3次元口腔内データ140を出力する。
【0060】
この後、ステップS15において、コンピュータ10は、出力したカラー3次元口腔内データ140と、ステップS11でコンピュータ10が取得した属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120と、を、コンピュータ10がユーザデータ100として整理してファイリングしてもよい。具体的には、コンピュータ10は、属性データ130に基づいて、ユーザの属性毎にカラー3次元口腔内データ140を関連付けしてユーザデータ100として記録部に格納してもよい。
【0061】
次に、コンピュータ10は、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120と、カラー3次元口腔内データ140を1又は複数をユーザ又は第三者に提供する(ステップS16)。コンピュータ10は、ステップS14およびS15で出力したデータを、ユーザ又は第三者が所有する端末や装置などに送信することによって提供する。
【0062】
ステップS16において、コンピュータ10は、ユーザが第三者に対するチャットメッセージを生成し、チャットメッセージ又はユーザデータ100を第三者に提供し、第三者からチャットメッセージを受信してもよい。この場合の例として、ユーザは歯科医院などの医療機関であり、第三者は、ユーザの上司や、ユーザの自身の専門の症例以外について相談する外部の専門医である。
【0063】
また、ステップS16において、コンピュータ10は、ユーザデータ100の提供可能な範囲と、ユーザデータ100の提供可能な条件と、をユーザが少なくとも設定する提供設定データを作成し、ユーザ又は第三者の要求に応じてユーザデータ100を参照し、要求を検索し、提供設定データに基づいてユーザデータを少なくとも提供してもよい。ユーザデータ100の提供可能な範囲は、ユーザデータ100に含まれるモノクロ3次元口腔内データ110、カラー口腔内画像データ120、属性データ130、カラー3次元口腔内データ140のうち、ユーザが第三者に提供可能とするデータであってもよい。また、ユーザは、属性データ130に含まれる各種属性について、提供可能が属性を設定してもよい。ユーザデータ100の提供可能な条件は、提供可能な期間、提供可能な第三者などであってよい。これにより、第三者からの要望に基づいてユーザデータ100を提供する際のユーザの同意項目を随時更新可能で連動することができる。
【0064】
また、ステップS16において、コンピュータ10は、第三者に提供するモノクロ3次元口腔内データ110及びカラー3次元口腔内データ140又は何れか一方のファイル形式を変更してもよい。
【0065】
以上が、3次元口腔内データ着色システム1が実行する処理の概要である。
【0066】
[3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成]
図8に基づいて、本発明の第2実施形態の3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成について説明する。図8は、本発明の第2実施形態である3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成を示す図である。図8において、第2実施形態は、第1実施形態におけるコンピュータシステムに、さらに、ファイリングしたユーザデータ100から、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数出力し、生成したカラー3次元口腔内データ140を出力し、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120と、カラー3次元口腔内データ140を1又は複数をユーザ又は第三者に提供するコンピュータシステムである。
【0067】
コンピュータ10は、第1実施形態同様、端末装置、その他の端末や装置類等と、公衆回線網等を介して、データ通信可能に接続されており、必要なデータや情報の送受信を実行する。
【0068】
なお、3次元口腔内データ着色システム1は、第1実施形態同様、端末装置、その他の端末や装置類等が含まれていてもよい。この場合、3次元口腔内データ着色システム1は、後述する各処理を、コンピュータ10と含まれる端末や装置類等との何れか又は複数の組み合わせにより実行することになる。
【0069】
また、3次元口腔内データ着色システム1は、第1実施形態同様、例えば、コンピュータ10等の1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。
【0070】
また、3次元口腔内データ着色システム1は、第1実施形態同様、コンピュータ10の代わりに、上述した端末装置で構成されてもよい。
【0071】
コンピュータ10は、第1実施形態同様、制御部、通信部、記録部、処理部を備え、さらに、データを出力するために必要な機能を備える出力部を備える。出力を実現するための例として、液晶ディスプレイ、PCのディスプレイ、プロジェクターへの投影等の表示等の形態が考えられる。出力方法により、本発明は特に機能を限定するものではない。
【0072】
コンピュータ10において、第1実施形態同様、ユーザデータ取得モジュール20、ユーザデータファイリングモジュール30、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40を実現するが、第2実施形態ではさらに、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記録部と出力部と協働して、ユーザデータ出力モジュール50を実現し、処理部と出力部と協働して、カラー3次元口腔内データ出力モジュール60を実現し、通信部と協働して、出力データ提供モジュール70を実現する。
【0073】
[出力データ提供処理]
図9に基づいて、3次元口腔内データ着色システム1が実行する出力データ提供処理について説明する。図9は、コンピュータ10が実行する出力データ提供処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。尚、図9に示す3次元口腔内データ着色処理(ステップS11~S13)は、第1実施形態と同様の処理のため、説明を省略する。
【0074】
ユーザデータ出力モジュール50は、ステップS12でファイリングしたユーザデータ100から、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数出力する(ステップS14)。ユーザ又は第三者は、ファイリングしたユーザデータ100から出力対象とする属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数指定する。出力対象の指定は、ユーザ又は第三者からコンピュータ10に直接入力されるか、あるいはユーザ又は第三者の端末11や装置などから送信されることによって実現される。ユーザデータ出力モジュール50は、出力対象の指定を直接受け付けるか、あるいは受信することによって、ファイリングしたユーザデータ100から出力対象となる属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数出力する。
【0075】
次に、カラー3次元口腔内データ出力モジュール60は、ステップS13で生成したカラー3次元口腔内データ140を出力する(ステップS15)。カラー3次元口腔内データ出力モジュール60は、ステップS14で出力された属性データ130に関連付けられるカラー3次元口腔内データ140を出力する。
【0076】
この後、ステップS15において、カラー3次元口腔内データ出力モジュール60は、出力したカラー3次元口腔内データ140と、ステップS11でユーザデータ取得モジュール20が取得した属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120と、を、ユーザデータファイリングモジュール30がユーザデータ100として整理してファイリングしてもよい。具体的には、ユーザデータファイリングモジュール30は、属性データ130に基づいて、ユーザの属性毎にカラー3次元口腔内データ140を関連付けしてユーザデータ100として記録部に格納してもよい。これにより、コンピュータ10の記録部において、複数のユーザのカラー3次元口腔内データ140がユーザデータ100として、各ユーザの属性毎に整理されてファイリングされ、例えば、ユーザである患者が歯科等の医療機関を受信する度にユーザデータ100が最新の状態となることが可能となる。
【0077】
次に、出力データ提供モジュール70は、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120と、カラー3次元口腔内データ140を1又は複数をユーザ又は第三者に提供する(ステップS16)。出力データ提供モジュール70は、ステップS14およびS15で出力したデータを、ユーザ又は第三者が所有する端末や装置などに送信することによって提供する。
【0078】
ステップS16において、出力データ提供モジュール70は、ユーザが第三者に対するチャットメッセージを生成し、チャットメッセージ又はユーザデータ100を第三者に提供し、第三者からチャットメッセージを受信してもよい。この場合の例として、ユーザは歯科医院などの医療機関であり、第三者は、ユーザの上司や、ユーザの自身の専門の症例以外について相談する外部の専門医である。このようなチャット機能処理によって、ユーザと第三者は、ユーザデータ100に含まれる画像を共有しながら、患者の症例などについて、リアルタイムでコミュニケーションすることができる。
【0079】
また、ステップS16において、出力データ提供モジュール70は、ユーザデータ100の提供可能な範囲と、ユーザデータ100の提供可能な条件と、をユーザが少なくとも設定する提供設定データを作成し、ユーザ又は第三者の要求に応じてユーザデータ100を参照し、要求を検索し、第三者の要求時、提供設定データに基づいてユーザデータを少なくとも提供してもよい。ユーザデータ100の提供可能な範囲は、ユーザデータ100に含まれるモノクロ3次元口腔内データ110、カラー口腔内画像データ120、属性データ130、カラー3次元口腔内データ140のうち、ユーザが第三者に提供可能とするデータであってもよい。また、ユーザは、属性データ130に含まれる各種属性についても、提供可能が属性を設定してもよい。ユーザデータ100の提供可能な条件は、提供可能な期間、提供可能な第三者などであってよい。これにより、第三者からの要望に基づいてユーザデータ100を提供する際のユーザの同意項目を随時更新可能で連動することが可能である。
【0080】
また、ステップS16において、出力データ提供モジュール70は、第三者に提供するモノクロ3次元口腔内データ110及びカラー3次元口腔内データ140又は何れか一方を第三者に提供する際、第三者が所望するファイル形式に変更してもよい。これにより、ほかの歯科医院などの医療機関や遺体や行方不明者の身元確認などを行う機関などの第三者が、専用のビュワーを所有している場合には、モノクロ3次元口腔内データ110やカラー3次元口腔内データ140のファイル形式を、そのビュワーの規格に沿ったファイル形式に変更することが可能である。
【0081】
以上が、出力データ提供処理である。
【0082】
このように第2実施形態によれば、ファイリングしたユーザデータ100から、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120とを1又は複数出力し、生成したカラー3次元口腔内データ140を出力し、属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120と、カラー3次元口腔内データ140を1又は複数をユーザ又は第三者に提供することによって、図10に示すように、ユーザ又は第三者は、任意の場所およびタイミングで、所望とするユーザデータ100やカラー3次元口腔内データ140を自身が所有するスマートフォンなどの端末で見ることが可能となる。
【0083】
例えば、第三者が現場で遺体や行方不明者の身元確認などを行う際に、現場など、任意の場所や任意のタイミングで、身元確認に有用な3次元口腔内データをカラー画像で提供することが可能となる。
【0084】
また、第2実施形態おいて、出力したカラー3次元口腔内データ140と、ステップS11でユーザデータ取得モジュール20が取得した属性データ130と、モノクロ3次元口腔内データ110と、カラー口腔内画像データ120と、を、ユーザデータファイリングモジュール30がユーザデータ100として整理してファイリングすることによって、ユーザである患者が歯科等の医療機関を受信する度にユーザデータ100が最新の状態となることが可能となる。
【0085】
例えば、遺体や行方不明者の身元確認が突如として必要となった場合でも、提供された最新のカラー3次元口腔内データ140に基づいて、第三者は、遺体や行方不明者の身元確認を素早く行うことが可能となる。
【0086】
また、第2実施形態において、ユーザデータ100の提供可能な範囲と、ユーザデータ100の提供可能な条件と、をユーザが少なくとも設定する提供設定データを作成し、ユーザ又は第三者の要求に応じてユーザデータ100を参照し要求を検索し、第三者の要求時、提供設定データに基づいてユーザデータを少なくとも提供することによって、第三者からの要望に基づいてユーザデータ100を提供する際のユーザの同意項目を随時更新可能で連動することができる。ユーザ又は第三者にはユーザが同意する情報提供範囲及び情報提供条件に基づいて、ユーザ又は第三者にユーザデータ100を提供することが可能とある。
【0087】
例えば、多数のユーザデータ100がユーザ毎に蓄積されることから、大災害や大事故などが発生した後に、第三者が多数の遺体や行方不明者の身元確認が必要となった場合に、複数の医療機関等に口腔内データを問い合わせすることなく、遺体や身元不明者自身が情報提供を同意した内容のデータによって、遺体や行方不明者の身元確認を急ぐことが可能となる。
【0088】
また、例えば、第三者は、現場や歯科医院などの医療機関から入手した遺体や行方不明者のモノクロ3次元口腔内データ110と遺体や行方不明者の属性データ130で、ファイリングしたユーザデータ100を検索要求し、検索結果に基づいたユーザデータ100を入手できることから、複数の医療機関等に口腔内データを問い合わせすることなく、遺体や身元不明者の絞り込みを容易に行うことが可能である。
【0089】
また、第2実施形態おいて、第三者に提供するモノクロ3次元口腔内データ110及びカラー3次元口腔内データ140又は何れか一方を第三者に提供する際、第三者が所望するファイル形式に変更することにより、第三者が、専用のビュワーを所有している場合には、そのビュワーの規格に沿ったファイル形式で画像データが提供されることから、第三者は、提供された画像データのファイル形式を変換する手間を省くことが可能である。
【0090】
例えば、第三者として遺体や行方不明者の身元確認を行うラボなどの施設では、専用のビュワーを有していることが多いことから、第三者は、提供された画像データをそのまま利用することが可能である。
【0091】
以上が、第2実施形態である。
【0092】
[第3実施形態の概要]
本発明の第3実施形態の概要について、図11に基づいて説明する。図11は、本発明の第3実施形態の3次元口腔内データ着色システム1の概要を説明するための図である。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一の機能および構成については同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、上述の第2実施形態のステップS25の処理の後に、死亡者の身元確認をしている第三者から、当該死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120を取得し、取得した死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかに一致する、該当者を検出し、検出した結果に基づいて、該当者の属性データを、第三者に提供する点である。
【0093】
第3実施形態の3次元口腔内データ着色システム1が実行する処理の概要について説明する。尚、ステップS21~S25は、第2実施形態のステップS11~S15と同様の処理のため、説明を省略し、ステップS26~ステップS28について説明する。
【0094】
コンピュータ10は、死亡者の身元確認をしている第三者から、当該死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120を取得する(ステップS26)。死亡者の身元確認をしている第三者が保有する口腔内スキャンデータやレントゲン画像データなどのモノクロ3次元口腔内データ110若しくはカラー3次元口腔内データ140または口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ120が送信されることによって、コンピュータ10はモノクロ3次元口腔内データ110若しくはカラー3次元口腔内データ140またはカラー口腔内画像データ120を受信して取得する。
【0095】
次に、コンピュータ10は、取得した死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかに一致する、該当者を検出する(ステップS27)。コンピュータ10は、ステップS22でファイリングされたユーザデータ100と、ステップS23で生成されたカラー3次元口腔内データ140を検索し、取得した死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかに一致する該当者を検出する。
【0096】
次に、コンピュータ10は、ステップS27で検出した結果に基づいて、検出された該当者の属性データ130を死亡者の身元確認をしている第三者に提供する(ステップS28)。コンピュータ10は、ステップS27で検出された該当者の属性データ130を、死亡者の身元確認をしている第三者が所有する端末や装置などに送信することによって提供する。
【0097】
ステップS28において、コンピュータ10は、該当者の属性データ130に加えて、一致したモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかを、第三者に提供してもよい。コンピュータ10は、該当者の属性データ130とともに、該当者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかを、死亡者の身元確認をしている第三者が所有する端末や装置などに送信することによって提供する。
【0098】
以上が、3次元口腔内データ着色システム1が実行する処理の概要である。
【0099】
[3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成]
図12に基づいて、本発明の第3実施形態の3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成について説明する。図12は、本発明の第3実施形態である3次元口腔内データ着色システム1のシステム構成を示す図である。図12において、第3実施形態は、第2実施形態におけるコンピュータシステムに、さらに、死亡者の身元確認をしている第三者から、当該死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120を取得し、取得した死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかに一致する、該当者を検出し、検出した結果に基づいて、該当者の属性データを、第三者に提供するコンピュータシステムである。
【0100】
コンピュータ10は、第2実施形態と同様、端末装置、その他の端末や装置類等と、公衆回線網等を介して、データ通信可能に接続されており、必要なデータや情報の送受信を実行する。
【0101】
なお、3次元口腔内データ着色システム1は、第2実施形態と同様、端末装置、その他の端末や装置類等が含まれていてもよい。この場合、3次元口腔内データ着色システム1は、後述する各処理を、コンピュータ10と含まれる端末や装置類等との何れか又は複数の組み合わせにより実行することになる。
【0102】
また、3次元口腔内データ着色システム1は、第2実施形態と同様、例えば、コンピュータ10等の1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。
【0103】
また、3次元口腔内データ着色システム1は、第2実施形態と同様、コンピュータ10の代わりに、上述した端末装置で構成されてもよい。
【0104】
コンピュータ10は、第2実施形態と同様、制御部、通信部、記録部、処理部を備え、さらに、データを出力するために必要な機能を備える出力部を備える。出力を実現するための例として、液晶ディスプレイ、PCのディスプレイ、プロジェクターへの投影等の表示等の形態が考えられる。出力方法により、本発明は特に機能を限定するものではない。
【0105】
コンピュータ10において、第2実施形態と同様、ユーザデータ取得モジュール20、ユーザデータファイリングモジュール30、カラー3次元口腔内データ生成モジュール40、ユーザデータ出力モジュール50、カラー3次元口腔内データ出力モジュール60を実現するが、第3実施形態ではさらに、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、該当者検出モジュール82を実現し、通信部と協働して、死亡者口腔画像データ取得モジュール80、該当者属性データ提供モジュール84を実現する。
【0106】
[該当者属性データ提供処理]
図13に基づいて、3次元口腔内データ着色システム1が実行する該当者属性データ提供処理について説明する。図13は、コンピュータ10が実行する該当者属性データ提供処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。尚、図13に示す3次元口腔内データ着色処理(ステップS21~S23)、ユーザデータ出力処理(ステップS24)、カラー3次元口腔内データ出力処理(ステップS25)は、第2実施形態と同様の処理のため、説明を省略する。
【0107】
死亡者口腔画像データ取得モジュール80は、死亡者の身元確認をしている第三者から、当該死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120を取得する(ステップS26)。死亡者の身元確認をしている第三者が保有する口腔内スキャンデータやレントゲン画像データなどのモノクロ3次元口腔内データ110若しくはカラー3次元口腔内データ140または口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ120が送信されることによって、死亡者口腔画像データ取得モジュール80はモノクロ3次元口腔内データ110若しくはカラー3次元口腔内データ140またはカラー口腔内画像データ120を受信して取得する。
【0108】
次に、該当者検出モジュール82は、取得した死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかに一致する、該当者を検出する(ステップS27)。該当者検出モジュール82は、ステップS22でファイリングされたユーザデータ100と、ステップS23で生成されたカラー3次元口腔内データ140を検索し、取得した死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかに一致する該当者を検出する。
【0109】
次に、該当者属性データ提供モジュール84は、ステップS27で検出した結果に基づいて、検出された該当者の属性データ130を死亡者の身元確認をしている第三者に提供する(ステップS28)。該当者属性データ提供モジュール84は、ステップS27で検出された該当者の属性データ130を、死亡者の身元確認をしている第三者が所有する端末や装置などに送信することによって提供する。
【0110】
ステップS28において、該当者属性データ提供モジュール84は、該当者の属性データ130に加えて、一致したモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかを、第三者に提供してもよい。該当者属性データ提供モジュール84は、該当者の属性データ130とともに、該当者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データのいずれかを、死亡者の身元確認をしている第三者が所有する端末や装置などに送信することによって提供してもよい。このように該当者の属性データに関連付けられるモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかを第三者に提供することによって、第三者は保有する画像データ以外にも、これらの画像データに基づいて、さらに詳細に死亡者の身元の確認を行うことが可能となる。
【0111】
以上が、該当者属性データ提供処理である。
【0112】
このように第3実施形態によれば、死亡者の身元確認をしている第三者から、当該死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120を取得し、取得した死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかに一致する、該当者を検出し、検出した結果に基づいて、該当者の属性データを、第三者に提供することによって、死亡者の身元確認をしている第三者が、自身の装置や端末11で保有するか、あるいは撮影した死亡者のモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、カラー口腔内画像データ120などの口腔画像データに一致する該当者の属性データ130をファイリングしたユーザデータ100から検出して提供することができることから、死亡者の身元を素早く容易に確認することが可能となる。
【0113】
また、第3実施形態おいて、該当者の属性データ130に加えて、一致したモノクロ3次元口腔内データ110、カラー3次元口腔内データ140、またはカラー口腔内画像データ120のいずれかを、第三者に提供することによって、第三者は属性データ130以外にも、これらの画像データに基づいて、さらに詳細に死亡者の身元の確認を行うことが可能となる。
【0114】
以上が、第3実施形態である。
【0115】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態で提供される。また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD-ROMなど)、DVD(DVD-ROM、DVD-RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0116】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0117】
1 3次元口腔内データ着色システム
10 コンピュータ
11 端末
100 ユーザデータ
110 モノクロ3次元口腔内データ
120 カラー口腔内画像データ
130 属性データ
140 カラー3次元口腔内データ
【要約】
【課題】本発明は、医療機関および医療機器から取得するモノクロの3次元口腔内データに着色して、カラーの3次元口腔内データを提供するコンピュータシステム、3次元口腔内データ着色方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】医療機関および医療機器から取得するモノクロ3次元口腔内データに着色を行うシステムは、前記医療機関および医療機器より、口腔内スキャンデータなどの前記モノクロ3次元口腔内データ、口腔内の写真などのカラー口腔内画像データ、ユーザの属性データ、を少なくとも含むユーザデータを取得し、取得した複数の前記属性データに基づいて前記ユーザの前記ユーザデータを整理しファイリングし、ファイリングした前記ユーザデータに基づいて前記モノクロ3次元口腔内データを着色し、カラー3次元口腔内データを生成する。
【選択図】図1
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