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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-15
(45)【発行日】2023-03-24
(54)【発明の名称】落下抑制デバイスコネクタ
(51)【国際特許分類】
   A62B 35/00 20060101AFI20230316BHJP
【FI】
A62B35/00 J
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020516743
(86)(22)【出願日】2018-09-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-26
(86)【国際出願番号】 IB2018056986
(87)【国際公開番号】W WO2019058220
(87)【国際公開日】2019-03-28
【審査請求日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】62/561,855
(32)【優先日】2017-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100130339
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 憲
(74)【代理人】
【識別番号】100110803
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 太朗
(74)【代理人】
【識別番号】100135909
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 和歌子
(74)【代理人】
【識別番号】100133042
【弁理士】
【氏名又は名称】佃 誠玄
(74)【代理人】
【識別番号】100171701
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 敬一
(72)【発明者】
【氏名】シェーバー,スティーヴン ディー.
(72)【発明者】
【氏名】パーナー,ジャッド,ジェイ.
【審査官】上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0060966(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0331459(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0361577(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0060873(US,A1)
【文献】特表2014-535027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の落下抑制デバイスを安全ハーネスに結合するためのコネクタであって、
前記コネクタは、前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲するリングであって、
ラテラル部材と、
前記ラテラル部材の第1の端部に結合された第1のサイド部材と、
前記第1の端部とは反対側にある前記ラテラル部材の第2の端部に結合された第2のサイド部材と、を含むリングと、
第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材であって、前記ラテラル部材、前記第1のサイド部材、及び前記第2のサイド部材と一体的に形成されている第1のコネクタ部材と、
第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材と、
を備え
前記ラテラル部材は、第1のラテラル部材端部と第2のラテラル部材端部との間で長手方向軸に沿って延びる管状部材を含む、コネクタ。
【請求項2】
前記第1のコネクタ部材が、
第1のアパーチャを含む第1の側面であって、前記第1のアパーチャが、前記ラテラル部材の上面によって画定される平面に対して実質的に垂直な平面を画定する第1の側面と、
第2のアパーチャを含む第2の側面と、
外面と、
前記第1のアパーチャから前記第2のアパーチャまで延び、前記第1のコネクタ部材の内面を露出させる中空領域であって、ファスナーを受け入れて前記第1の落下抑制デバイスを前記コネクタに結合するように構成されている中空領域と、
を備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記中空領域が、前記ラテラル部材によって画定される第2の軸に実質的に平行である第1の軸を画定する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第2のコネクタ部材が、枢動可能に前記第1のコネクタデバイスに結合されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記第2のコネクタ部材が、前記中空領域によって画定される軸に実質的に垂直である軸を中心に枢動するように構成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記リングが、前記第1のコネクタ部材を含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記リングが第2のラテラル部材を含み、
前記第1のラテラル部材が第1の長手方向軸に沿って延び、前記第2のラテラル部材が第2の長手方向軸に沿って延び、
前記第1の長手方向軸が前記第2の長手方向軸に平行である、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記ラテラル部材が、第1のラテラル部材であり、前記コネクタが、前記第1のラテラル部材に実質的に平行な第2のラテラル部材を含み、
前記第2のラテラル部材が、前記第1のラテラル部材、前記第1のサイド部材、前記第2のサイド部材、及び前記第1のコネクタ部材と一体的に形成されており、
前記第1のラテラル部材、前記第2のラテラル部材、前記第1のサイド部材、及び前記第2のサイド部材が、前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された前記空間を包囲する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記第2のコネクタ部材が、前記ラテラル部材、前記第1のサイド部材、前記第2のサイド部材、及び前記第1のコネクタ部材と一体的に形成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記第2のコネクタ部材が、
前記第1のコネクタ部材から延びる第1のアームと、
前記第1のコネクタ部材から延びる第2のアームと、を含み、
前記第1のアームの第1の側が、前記第2のアームの第1の側に実質的に平行であり、
前記第1のアームの前記第1の側及び前記第2のアームの前記第1の側がそれぞれ、前記第1のサイド部材及び前記第2のサイド部材に実質的に平行である、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項11】
システムであって、
少なくとも1つのストラップを備える安全ハーネスと、
1つ以上の落下抑制デバイスを前記安全ハーネスに結合するように構成されたコネクタであって、
前記安全ハーネスの前記少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲するリングであって、
ラテラル部材と、
前記ラテラル部材の第1の端部に結合された第1のサイド部材と、
前記第1の端部とは反対側にある前記ラテラル部材の第2の端部に結合された第2のサイド部材と、
を含むリングと、
第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材であって、前記ラテラル部材、前記第1のサイド部材、及び前記第2のサイド部材と一体的に形成されている第1のコネクタ部材と、
第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材と、
を含むコネクタと、
を備え
前記ラテラル部材は、第1のラテラル部材端部と第2のラテラル部材端部との間で長手方向軸に沿って延びる管状部材を含む、システム。
【請求項12】
前記第1の落下抑制デバイスを更に備え、前記第1の落下抑制デバイスが、前記第1のコネクタ部材内の中空領域を介して前記第1のコネクタ部材に結合するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2の落下抑制デバイスを更に備え、前記第2の落下抑制デバイスが、前記第2のコネクタ部材のオープニングを介して前記第2のコネクタ部材に結合するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のコネクタ部材が、
第1のアパーチャを含む第1の側面であって、前記第1のアパーチャが、前記ラテラル部材の上面によって画定される平面に対して実質的に垂直な平面を画定する第1の側面と、
第2のアパーチャを含む第2の側面と、
外面と、
前記第1のアパーチャから前記第2のアパーチャまで延び、前記第1のコネクタ部材の内面を露出させる中空領域であって、ファスナーを受け入れて前記第1の落下抑制デバイスを前記コネクタに結合するように構成されている中空領域と、
を備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
複数の落下抑制デバイスを安全ハーネスに結合するためのコネクタであって、
前記コネクタは、
前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲するリングであって、
第1のラテラル部材と、
第2のラテラル部材と、
前記第1のラテラル部材の第1の端部及び前記第2のラテラル部材の第1の側に結合された第1のサイド部材と、
前記第1のラテラル部材の第2の端部及び前記第2のラテラル部材の第2の側に結合された第2のサイド部材と、
を含むリングと、
第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材と、
第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材と、
を備え、
前記第1のラテラル部材は、2つのラテラル部材端部の間で長手方向軸に沿って延びる管状部材を含み、
前記リング、前記第1のコネクタ部材、及び前記第2のコネクタ部材が一体的に形成されている、コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、安全具、特に、落下防止システム及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
落下防止システム及びデバイスは、潜在的に有害であるか又は生命にさえ係わる高所で作業する作業者にとって、重要な安全具である。例えば、落下時の安全確保を支援するために、作業員は、ランヤード、エネルギアブソーバ、自己巻き取り式命綱(self-retracting lifeline、SRL)、直立コンベヤ等の落下保護具を有する支持構造体に接続された安全ハーネスを着用することが多い。作業者が支持構造体に接続されている場合、作業者は「拘束されている(tied off)」と呼ばれることがある。高所で作業するときに安全な作業条件を維持するために、作業者は、常に支持構造体に対して少なくとも1つの接続点を維持することができる。大抵の場合、作業者は、冗長な安全性を提供するために、支持構造体への2つの接続点を使用して、接続点の少なくとも1つが支持構造体に常に接続されたままになるように確保することができる。
【0003】
落下防止システムは、作業者を支持構造体(定着部とも呼ばれる)に接続するための様々な構成要素を含んでもよい。例えば、スナップフック、カラビナ、及びクイックリンクは、作業者の安全ハーネスを支持構造体及び他の落下抑制デバイスに接続することを可能にする可動ゲートを有してもよい。
【発明の概要】
【0004】
一般に、本開示は、危険な高さで作業するときに作業者の落下を抑制するように設計された、落下防止システムと共に使用するためのコネクタについて説明する。コネクタを使用して、1つ以上の落下抑制デバイスを、ユーザによって着用される、又はその他の形でユーザに結合される安全ハーネスに連結することができる。安全ハーネスに接続するベースから着脱可能な管状コネクタを含むいくつかのコネクタとは対照的に、本開示は、安全ハーネスの1つ以上のストラップを受け入れるように構成されたリングと、1つ以上の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された管状コネクタ部材と、を含む管状コネクタを記載する。管状コネクタ及びリングは、単一ユニットとして一体的に形成される。単一の(例えば、分離不能な)ユニットとして管状コネクタ及びリングを形成することで、コネクタの強度を増大させ、コネクタを安全ハーネスに装着する際の操作者のエラーのリスクを低減して、作業者の安全性を向上させることができる。
【0005】
一実施例では、本開示は、落下抑制デバイスを安全ハーネスに結合するためのコネクタを説明する。コネクタは、安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲するリングと、第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材と、第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材と、を含む。リングは、ラテラル部材と、ラテラル部材の第1の端部に結合された第1のサイド部材と、第1の端部とは反対側にあるラテラル部材の第2の端部に結合された第2のサイド部材と、を含む。第1のコネクタ部材は、ラテラル部材、第1のサイド部材、及び第2のサイド部材と一体的に形成される。
【0006】
本開示の1つ以上の実施例の詳細は、添付の図面及び以下の説明で述べる。本開示の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】本開示の1つ以上の態様による、例示的なコネクタを示す斜視図である。
図1B】本開示の1つ以上の態様による、図1Aの例示的なコネクタを示す斜視分解図である。
図1C】本開示の1つ以上の態様による、図1Aの例示的なコネクタを示す上面図である。
図1D】本開示の1つ以上の態様による、図1Aの例示的なコネクタを示す側面図である。
図1E】本開示の1つ以上の態様による、図1Aの例示的なコネクタを示す前面図である。
図1F】本開示の1つ以上の態様による、図1Aの例示的なコネクタを示す後面図である。
図2A】本開示の1つ以上の態様による、別の例示的なコネクタを示す斜視図である。
図2B】本開示の1つ以上の態様による、図2Aの例示的なコネクタを示す斜視分解図である。
図2C】本開示の1つ以上の態様による、図2Aの例示的なコネクタを示す上面図である。
図2D】本開示の1つ以上の態様による、図2Aの例示的なコネクタを示す側面図である。
図3A】本開示の1つ以上の態様による、別の例示的なコネクタを示す斜視図である。
図3B】本開示の1つ以上の態様による、図3Aの例示的なコネクタを示す上面図である。
図3C】本開示の1つ以上の態様による、図3Aの例示的なコネクタを示す側面図である。
図4】落下抑制デバイスを安全ハーネスに連結する図1A~1Eの例示的なコネクタを含む、例示的な落下防止システムの前面図である。
図5】落下抑制デバイスに結合するための、図1A~1Eの例示的なコネクタを含む例示的な落下防止システムを示す斜視図である。
図6】落下抑制デバイスに結合するための、図1A~1Eの例示的なコネクタを含む例示的な落下防止システムを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は、危険な高さで作業する個々のユーザに、落下防止を提供するために使用され得る、落下防止具と共に使用するためのコネクタ及び様々なタイプの落下防止システムを記載する。落下防止具は、一般に、落下の場合にユーザを支持構造体に固定する目的で、ユーザ(例えば、作業者)を支持構造体に接続するために使用される器具を指すことができる。落下防止具の例としては、様々なカラビナ(「ばねフック」又は「スナップフック」とも呼ばれる)、シャックル、キャリアスリーブ、安全ハーネス、自己巻き取り式命綱などの落下抑制デバイス、又はユーザを支持構造体に着脱することができる他のデバイスが挙げられる。支持構造体は、アンカー又は落下時にユーザの体重を支えることができる別の構造体を含んでもよい。いくつかの実施例では、器具の各種部品を、1つ以上のコネクタを使用して一緒に連結してもよい。例えば、SRLなどの1つ以上の落下抑制デバイスは、落下抑制デバイスを作業者の安全ハーネスの強固点に固定するように構成されたコネクタを使用して、該安全ハーネスに接続されてもよい。ユーザの安全を確保するため、コネクタは、信頼性が高く、落下の力に耐え得るものでなければならない。
【0009】
本開示の技術は、落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材と、ハーネスの1つ以上のストラップを受け入れるように構成された空間を囲むリング構造体と、を含む例示的なコネクタを説明する。リング及び第1のコネクタ部材は、単一(例えば、分離不能な)構造体として一体的に形成されてもよい。いくつかの実施例では、安全ハーネスの1つ以上のストラップは、コネクタを安全ハーネスによりしっかりと結合するために、リングによって画定された空間を通ってルーティングされる。コネクタを安全ハーネス(例えば、ピン又は他のロック機構)に結合する、1つ以上の取り外し可能なピースを利用するいくつかのコネクタとは対照的に、リングと第1のコネクタ部材とを一体的に形成することで、コネクタの強度を高めることができる。いくつかの実施例では、安全ハーネスのストラップは、安全ハーネスがコネクタから分離され得ないようにコネクタに織り込まれて、安全ハーネスをコネクタに取り付ける際の、ユーザのエラーのリスクを低減することによって、ユーザの安全性を潜在的に向上させることができる。
【0010】
図1A~1Fは、安全ハーネスをSRLなどの1つ以上の落下抑制デバイスに接続するために使用され得る例示的なコネクタ100の様々な図である。図示されるように、コネクタ100は、ラテラル部材106と、第1のサイド部材108A及び第2のサイド部材108B(まとめて、サイド部材108)と、第1のコネクタ部材104と、を含む。第1のコネクタ部材104は、コネクタ100を介してシステムにストラップで繋がれ固定されている作業者の落下を抑制するように設計された落下抑制システム(例えば、自己巻き取り式命綱(SRL)を含むシステム)を受け入れ、物理的に結合されるように構成されている。いくつかの実施例では、第1のコネクタ部材104は、スイベル部材150及び/又は第2のコネクタ部材170などの1つ以上の追加のコネクタを受け入れて物理的に結合させ、コネクタ100を追加の落下抑制デバイスに更に固定することができるように構成される。ラテラル部材106と、サイド部材108と、第1のコネクタ部材104とによって画定される空間110は、コネクタ100を操作者によって着用された安全ハーネスに固定するために使用される1つ以上のストラップ(図1A~1Eには示されていない)を受け入れるように構成されている。
【0011】
ラテラル部材106は、サイド部材108A及び108Bのそれぞれに結合されてもよく、サイド部材108A及び108Bのそれぞれは、コネクタ部材104に結合されて、空間110を完全に包囲し、部分的に囲むリング102を形成してもよい。換言すれば、リング102は、空間110を2次元で取り巻き、空間110を3次元で部分的に囲んでもよい。空間110は、上部オープニング111Aからリング102を通って底部オープニング111Bまで延びる、オープニング貫通リング102を含んでもよい。空間110は、操作者(図4Bに示される人間の操作者410など)によって着用された安全ハーネスにコネクタ100を固定するために使用される1つ以上のストラップ(例えば、図4A~4Bに示されるストラップ402A、402B)を受け入れるように構成される。
【0012】
再び図1A~1Eを参照すると、いくつかの実施例では、ラテラル部材106、第1のサイド部材108A、第2のサイド部材108B、及びコネクタ部材104は「一体的に形成されている」が、この「一体的に形成されているという用語の使用は、ラテラル部材106、サイド部材108A及び108B、並びに第1のコネクタ部材104が、単一の物理的材料片として(例えば、分離不能に)形成され得ることを意味する。コネクタ100は、ラテラル部材106、第1のサイド部材108A、第2のサイド部材108B、及びコネクタ部材104を一体的に形成するために、鋳造、鍛造、及び/又は機械加工されてもよい。いくつかの実施例では、様々な材料を使用してコネクタ100を作製することができる。例えば、コネクタ100は、プラスチック(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC))、金属(例えば、アルミニウム)、又は他の材料などの単一材料又は様々な材料から製造され得る。
【0013】
ラテラル部材106は、第1のラテラル部材端部107Aと第2のラテラル部材端部107Bとの間で長手方向軸AXに沿って延びる管状部材を含む。いくつかの実施例では、ラテラル部材106の断面領域は、端部107Aと端部107Bとの間の長手方向軸AXに沿って延びるラテラル部材106の部分に沿った、円形、楕円形、正方形、又は矩形などの特定の形状を有する。
【0014】
ラテラル部材106は、上面112、底面114、外向き面116、及び内向き面118を含み、これらの面はラテラル部材106の長手方向軸AXに沿って延びてもよい。いくつかの実施例では、上面112は、底面114によって画定される平坦面に実質的に平行な平面内にある平坦面を画定する。外向き面116の少なくとも一部は、上面112と底面114を結合するラテラル部材106の第1の側壁を形成し、内向き面118の少なくとも一部は、上面112と底面114を結合するラテラル部材106の第2の側壁を形成する。いくつかの実施例では、第1の側壁を形成するラテラル部材106の部分は、上面112から底面114まで延びる湾曲面を形成してもよい、又は他の実施例では、上面112及び底面114の両方に垂直な平面内に位置する平坦面の、少なくとも一部を有する実質的に平坦な平坦面を形成してもよい。いくつかの実施例では、内向き面118は、上面112と底面114を結合するラテラル部材106の第2の側壁を形成し、この側壁は、曲面を形成してもよく、又は上面112及び底面114の両方に垂直であり、外向き面116を含む平面と平行である第2の平面内に位置する平坦面の、少なくとも一部を有する実質的に平坦な平坦面を形成してもよい。
【0015】
ラテラル部材106は、長さ寸法LLM、幅寸法WLM、及び高さ寸法HLMによって画定され得る。いくつかの実施例では、ラテラル部材106の高さ寸法HLM及び幅寸法WLMは、第1の端部107Aと第2の端部107Bとの間に延びるラテラル部材106の部分において長手方向軸AXに沿って断面上均一であってもよい。例えば、ラテラル部材106は、ラテラル部材106の全長に沿って実質的に同じ幅であってもよい、及び/又はラテラル部材106の全長に沿って実質的に同じ高さであってもよい。しかしながら、場合によっては、ラテラル部材106の長さ寸法LLM、幅寸法WLM、及び/又は高さ寸法HLMの値は、均一でなくてもよい。
【0016】
サイド部材108Aは、ラテラル部材106の第1の端部107Aに結合された遠位端109A1と、コネクタ部材104の第1の端部130Aに結合された近位端109A2と、を含む。サイド部材108Bは、ラテラル部材106の第2の端部107Bに結合された遠位端109B1と、コネクタ部材104の第2の端部130Bに結合された近位端109B2と、を含む。サイド部材108A及び108Bによってラテラル部材106とコネクタ部材104との間に形成される結合は、ラテラル部材106とコネクタ部材104との間に含まれる空間110を包囲し、部分的に囲むリング102の形状を形成する。
【0017】
サイド部材108Aは、上面122A、底面124A、外向き面126A、及び内向き面128Aを含んでもよい。外向き面126Aの少なくとも一部は、上面122Aと底面124Aを結合するサイド部材108Aの第1の側壁を形成し、内向き面128Aの少なくとも一部は、上面122Aと底面124Aを結合するサイド部材108Aの第2の側壁を形成する。同様に、サイド部材108Bは、上面122B、底面124B、外向き面126B、及び内向き面128Bを含んでもよい。外向きの126Bの少なくとも一部は、上面122Bと底面124Bを結合するサイド部材108Bの第1の側壁を形成し、内向き面128Bの少なくとも一部は、上面122Bと底面124Bを結合するサイド部材108Bの第2の側壁を形成する。
【0018】
いくつかの実施例では、ラテラル部材106とサイド部材108の対応する各サイド部材との接合部は、湾曲面を形成してもよい。例えば、ラテラル部材の内向き面118とサイド部材108Aの内向き面128Aは、滑らかな又は丸みのある面を形成してもよい。同様に、ラテラル部材の内向き面118とサイド部材108Bの内向き面128Bは、滑らかな又は湾曲した面を形成してもよい。ラテラル部材106とサイド部材108との接合部における湾曲面は、ハーネスストラップがラテラル部材106と1つ以上のサイド部材108との接合部に擦り合わされる際に、ハーネスストラップの引裂きのリスクを低減することができる。いくつかの実施例では、ラテラル部材の外向き面116とサイド部材108A、108Bの外向き面126A、126Bとの接合部は、滑らかな又は丸みのある面を形成してもよい。
【0019】
図1Dに示されるように、様々な実施例では、サイド部材108Aの上面122Aは、上面112Aが遠位端109A1からサイド部材108Aの近位端109A2まで延びるとき、サイド部材108Aの長手方向軸AX4Aから離れる方向に延びる湾曲面を形成してもよい。サイド部材108Aの底面124Aは、底面124Aが遠位端109A1からサイド部材108Aの近位端109A2に向かって延びる際、サイド部材108Aの長手方向軸AX4Aから離れて延びる湾曲面を形成してもよい。いくつかの実施例では、サイド部材108Aの上面122A及び底面124Aによって形成される湾曲面は、長手方向軸AX4A、及び長手方向軸AX4Aに沿ったサイド部材108Aの高さ寸法に関して相互に鏡像を成す。いくつかの実施例では、サイド部材108Aの幅寸法WSMは、サイド部材108Aが遠位端109A1と近位端109A2との間を延びるとき、サイド部材108Aの長手方向軸AX4Aに沿って実質的に同じ厚さを有する。いくつかの実施例では、図1Cに示されるように、上方からサイド部材108Aの上面122Aの方を見下ろしたとき、長手方向軸AX4Aは、サイド部材108Aがラテラル部材106に近づくにつれて、空間110から離れる第1の方向に延び、次いで、サイド部材108Aが第1のコネクタ部材104に近づくにつれて、第1の方向と反対方向に延び、空間110に向かって戻る曲線を形成する。
【0020】
サイド部材108Aとサイド部材108Bは、互いに鏡像を成してもよい。例えば、サイド部材108Bの上面122Bは、上面112Bが遠位端109B1からサイド部材108Bの近位端109B2まで延びるとき、サイド部材108Bの長手方向軸AX4Bから離れて延びる湾曲面を形成してもよい。サイド部材108Bの底面124Bは、底面124Bが遠位端109B1からサイド部材108Bの近位端109B2に向かって延びるとき、サイド部材108Bの長手方向軸AX4Bから離れて延びる湾曲面を形成してもよい。いくつかの実施例では、サイド部材108Bの上面122B及び底面124Bによって形成される湾曲面は、長手方向軸AX4B、及び長手方向軸AX4Bに沿ったサイド部材108Bの高さ寸法に関して相互に鏡像を成す。いくつかの実施例では、サイド部材108Bの幅寸法WSMは、サイド部材108Bが遠位端109B1と近位端109B2との間を延びるとき、サイド部材108Bの長手方向軸AX4Bに沿って実質的に同じ厚さを有する。いくつかの実施例では、図1Cに示されるように、上方からサイド部材108Bの上面122Bの方を見下ろしたとき、長手方向軸AX4Bは、サイド部材108Bがラテラル部材106に近づくにつれて、空間110から離れる第1の方向に延び、次いで、サイド部材108Bが第1のコネクタ部材104に近づくにつれて、第1の方向と反対方向に延び、空間110に向かって戻る曲線を形成する。
【0021】
各サイド部材108は、長さ寸法LSM、幅寸法WSM、及び高さ寸法HSMを含む。サイド部材108A、108Bの寸法は、均一であってもよく、均一でなくてもよい。図1Cに示されるように、遠位端109A1におけるサイド部材108Aの幅寸法WSMの値は、近位端109A2におけるサイド部材108Aの幅寸法WSMの値よりも大きい。同様に、図1Cに示されるように、遠位端109B1におけるサイド部材108Bの幅寸法WSMの値は、近位端109B2におけるサイド部材108Bの幅寸法WSMの値よりも大きい。例えば、サイド部材108は、ラテラル部材106に向かうほど厚くなってもよく、第1のコネクタ部材104に向かって先細になってもよい。図1Dの例に示されるように、遠位端109A1におけるサイド部材108Aの高さ寸法HSMの値は、近位端109A2におけるサイド部材108Aの高さ寸法HSMの値よりも小さい(サイド部材108Bも同様)。しかしながら、場合によっては、サイド部材108の幅寸法WSMの値は、サイド部材108Aの全長に沿って実質的に同じであってもよく、及び/又は高さ寸法HSMの値は、サイド部材108の全長に沿って実質的に同じであってもよい。
【0022】
第1のコネクタ部材104は、第1のコネクタ部材104の第1の端部130Aと第1のコネクタ部材104の第2の端部130Bとの間で長手方向軸AXに沿って延びる細長い(例えば管状)構造体を含む。第1のコネクタ部材104の第1の端部130Aは、サイド部材108Aの近位端109A2に結合し、第1のコネクタ部材104の第2の端部130Bは、サイド部材108Bの近位端109B2に結合する。第1のコネクタ部材104は、第1の端部130Aと第2の端部130Bとの間に位置する中央部130Cを含み、この中央部は、スイベル部材150を受け入れ、回転可能にスイベル部材150に結合されてもよい。
【0023】
第1のコネクタ部材104は、第1の側面131A、第2の側面131B、外面132、及び内面134を含み得る。側面131Aの少なくとも一部は、側面131Bの少なくとも一部によって画定される平面と実質的に平行な平面を画定してもよい。側面131A及び側面131Bによって画定される平面(まとめて側面131)はそれぞれ、ラテラル部材106の上面112によって画定される平面及び/又はラテラル部材106の底面114によって画定される平面に実質的に垂直であってもよい。
【0024】
図1に示されるように、いくつかの実施例では、第1のコネクタ部材104は、第1のフランジ136A及び第2のフランジ136B(まとめてフランジ136)を含む。フランジ136は、第1のコネクタ部材104の中央部130C内にスイベル部材150の位置を維持するように構成されてもよい。フランジ136は、第1のコネクタ部材104の軸AXの中心線から、第1のコネクタ部材104の半径RCM1によって規定される値を有する距離まで延びてもよい。
【0025】
いくつかの実施例では、第1のコネクタ部材104は、溝142A及び142B(まとめて溝142)などの1つ以上の溝を含んでもよく、これらの溝は、スイベル部材150を受け入れ、スイベル部材150が回転軸AXを中心に回転するときにスイベル部材150をガイドするように構成されている。溝142は、第1のコネクタ部材104の半径RCM3を画定する隆起部144によって分離され得る。いくつかの実施例では、第1のコネクタ部材104の半径RCM3は、第1のコネクタ部材104の半径RCM1よりも小さく、半径RCM2は、半径RCM1及びRCM3よりも小さい。
【0026】
側面131Aは、アパーチャ140Aを含み、側面131Bは、アパーチャ140Bを含む。第1のコネクタ部材104は、内面134とアパーチャ140A及び140B(まとめてアパーチャ140)とによって画定される中空領域138を含む。中空領域138は、ラテラル部材106によって画定される軸AXに平行な回転軸AXを画定してもよい。中空領域138は、アパーチャ140Aから第1のコネクタ部材104を通ってアパーチャ140Bまで延びる。中空領域138は、ピン、ねじ、又は他の種類のコネクタなどのコネクタ(図1A~1Fには示されないが、例えば、細長いコネクタ)を受け入れるように構成され得る。例えば、コネクタ100は、(例えば、図6に示されるように)中空領域138を通じてSRLのピンを受け入れることによって、自己巻き取り式命綱(SRL)などの落下抑制デバイスを受け入れるように構成されてもよい。
【0027】
再び図1A~1Fを参照すると、いくつかの実施例では、アパーチャ140は、概ね円形であり、半径Rによって画定される。他の実施例では、アパーチャ140は、楕円形や正方形などの他の形状によって画定されてもよく、高さ寸法H及び幅寸法Wによって画定されてもよい。いくつかの実施例では、中空領域138は、概ね円筒形である。しかしながら、中空領域138は、直方柱などの任意の3次元形状であってもよい。
【0028】
第1のコネクタ部材104は、長さ寸法LCMによって画定され得る。いくつかの実施例では、図1Aに示されるように、第1のコネクタ部材104の長さ寸法LCMの値は、ラテラル部材106の長さ寸法LLMの値よりも小さい。第1のコネクタ部材104は、高さHCM及び幅WCMによって画定され得る。図1Dに示されるように、いくつかの実施例では、第1のコネクタ部材104の高さ寸法HCMの値は、ラテラル部材106の高さ寸法HLMの値よりも大きい。
【0029】
スイベル部材150は、湾曲部154によって結合されたスイベルアーム152A及び152B(まとめてスイベルアーム152)を含む。例えば、スイベル部材150は、概ねC字形であってもよい。スイベル部材150の内面156は、第1のコネクタ部材104の外面132に面する(例えば、隣接している)。スイベル部材150の外面158は、空間110の反対側のラテラル部材106の内向き面118に面する。スイベル部材150は、回転可能に又は枢動可能に第1のコネクタ部材104に結合される。例えば、スイベル部材150は、第1のコネクタ部材104の周りを回転又は旋回することができる。明確にするために、スイベル部材150及び第2のコネクタ部材170は、図1E及び1Fから省略されている。
【0030】
スイベル部材150は、互いに実質的に位置合わせされ、リベット162を受け入れるように構成されたアパーチャ160A及び160B(まとめてアパーチャ160)を含む。いくつかの実施例では、アパーチャ160は、スイベルアーム152の長さの実質的に中点に、スイベルアーム152の側面159に近接して配置される。
【0031】
いくつかの実施例では、コネクタ100は、落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材170を含む。第2のコネクタ部材170は、コネクタ部材104を旋回させるように結合され得る。第2のコネクタ部材170は、コネクタ100に結合された落下抑制デバイスを移動させるための追加の自由度を提供するように構成されてもよい。例えば、図1A~1Dに示されるように、第2のコネクタ部材170は、リベット162を介して枢動可能にスイベル部材150に結合されてもよい。したがって、いくつかの実施例では、第2のコネクタ部材170は、回転軸AXに垂直な回転軸Aを中心に枢動するように構成されてもよい。
【0032】
第2のコネクタ170は、上部172Aと、中間部172Cと、底部172Bと、を含む概ねC字形の構造体を含んでもよい。図1Bに示されるように、上部172Aは中間部172Cに結合され、底部172Bは、上部172Aの反対側の中間部172Cに結合される。いくつかの実施例では、第2のコネクタ部材170の上部172A及び底部172Bはそれぞれ、リベット162を受け入れるように構成された、それぞれのアパーチャ178A及び178B(まとめてアパーチャ178)を含む。スイベル部材150のアパーチャ160及び第2のコネクタ部材170のアパーチャ178は、リベット162を受け入れるように位置合わせされる。このようにして、第2のコネクタ部材170は、軸AXに垂直な軸AXを中心に旋回することができる。
【0033】
図2A~2Dは、安全ハーネスをSRLなどの1つ以上の落下抑制デバイスに接続するために使用され得る例示的なコネクタ200の様々な図である。図示されるように、コネクタ200は、第1のラテラル部材206A及び第2のラテラル部材206B(まとめてラテラル部材206)、第1のサイド部材208A及び第2のサイド部材208B(まとめて、サイド部材208)、及び第1のコネクタ部材204を含む。第1のコネクタ部材204は、落下抑制システム(例えば、自己巻き取り式命綱(SRL)を含むシステム)を受け入れ、物理的に結合するように構成され、コネクタ200を追加の落下抑制デバイスに更に固定することができるように、第2のコネクタ部材250などの1つ以上の追加のコネクタを受け入れ、物理的に結合するように構成されてもよい。空間210は、コネクタ200を操作者によって着用された安全ハーネスに固定するために使用される1つ以上のストラップを受け入れるように構成されている。
【0034】
ラテラル部材206はそれぞれ、サイド部材208及び第1のコネクタ部材204のそれぞれに結合されてもよく、これは、空間210を完全に包囲し、部分的に囲むリング202を形成してもよい。換言すれば、リング202は、空間210を2次元で取り巻き、空間210を3次元で部分的に囲んでもよい。空間210は、ラテラル部材206A及び206Bとサイド部材208A及び208Bまで延びる形状を有する内部空間を含んでもよい。空間210は、上部オープニング211Aからリング202を通って底部オープニング211Bまで延びるオープニングを含んでもよい。いくつかの実施例では、第2のラテラル部材206Bは、空間210を、ラテラル部材206Bと、サイド部材208の一部と、第1のコネクタ部材204とによって画定される第2の小さい空間210Bから分離し、空間210に受け入れられたストラップを、第2の空間210Bに受け入れられた第2のコネクタ部材250から分離することができる。
【0035】
いくつかの実施例では、ラテラル部材206のサイド部材208と第1のコネクタ部材204は、一体的に形成される。コネクタ200は、ラテラル部材206、サイド部材208、及び第1のコネクタ部材204を一体的に形成するために鋳造、鍛造、及び/又は機械加工されてもよい。コネクタ200は、プラスチック(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC))、金属(例えば、アルミニウム)、又は他の材料などの単一材料又は様々な材料から製造され得る。
【0036】
ラテラル部材206Aは、ラテラル部材端部207A1とラテラル部材端部207B1との間の長手方向軸AX2Aに沿って延びる管状部材を含み、ラテラル部材206Bは、ラテラル部材端部207A2とラテラル部材端部207B2との間の長手方向軸AX2Bに沿って延びる管状部材を含む。いくつかの実施例では、軸AX2Aは、軸AX2Bと平行である。いくつかの実施例では、ラテラル部材206の断面領域は、円形、楕円形、正方形、又は矩形などの特定の形状を有する。
【0037】
ラテラル部材206A、206Bはそれぞれ、対応する上面212A及び212B(まとめて上面212)、対応する底面214A及び214B(まとめて底面214)、対応する外向き面216A、216B(まとめて外向き面216)、及び対応する内向き面218A、218B(まとめて内向き面218)を含んでもよい。内向き面218は、空間210に面し、外向き面216は、空間210から離れて面している。ラテラル部材206Aの表面212A、214A、216A、及び218Aは、長手方向軸AX2Aに沿って延び、ラテラル部材206Bの表面212B、214B、216B、及び218Bは、長手方向軸AX2Bに沿って延びる。いくつかの実施例では、上面212は、底面214によって画定される平面に実質的に平行な平面内にある平面を画定する。
【0038】
外向き面216Aの少なくとも一部は、上面212Aと底面214Aを結合するラテラル部材206Aの第1の側壁を形成し、内向き面218Aの少なくとも一部は、上面212Aと底面214Aを結合するラテラル部材206Aの第2の側壁を形成する。同様に、外向き面216Bの少なくとも一部は、上面212Bと底面214Bを結合するラテラル部材206Bの第1の側壁を形成し、内向き面218Bの少なくとも一部は、上面212Bと底面214Bを結合するラテラル部材206Bの第2の側壁を形成する。いくつかの実施例では、対応する第1の側壁を形成するラテラル部材206A及び206Bの部分は、上面212A、212Bから対応する底面214A、214Bまで延びる湾曲面を形成してもよい。いくつかの実施例では、対応する第1の側壁を形成するラテラル部材206A及び206Bの部分は、上面212及び底面214に垂直な平面内に位置する平坦面の少なくとも一部を有する実質的に平坦な平坦面を形成してもよい。
【0039】
いくつかの実施例では、内向き面218Aは、上面212Aと底面214Aを結合するラテラル部材206Aの第2の側壁を形成する。ラテラル部材206Aの第2の側壁は、曲面を形成してもよく、又は上面212A及び底面214Aの両方に垂直な第2の平面内に位置する平坦面の少なくとも一部を有する実質的に平坦な平坦面を形成してもよい。同様に、内向き面218Bは、上面212Bと底面214Bを結合するラテラル部材206Bの第2の側壁を形成する。ラテラル部材206Bの第2の側壁は、曲面を形成してもよく、又は上面212B及び底面214Bの両方に垂直な第2の平面内に位置する平坦面の少なくとも一部を有する実質的に平坦な平坦面を形成してもよい。
【0040】
いくつかの実施例では、ラテラル部材206のそれぞれは、長さ寸法LLM、幅寸法WLM、及び高さ寸法HLMによって画定される。いくつかの実施例では、ラテラル部材206の高さ寸法HLM及び幅寸法WLMは、それぞれの長手方向軸AX2A及びAX2Bに沿って断面上で均一であってもよい。例えば、ラテラル部材206の幅寸法WLMの値は、ラテラル部材206の全長に沿って実質的に均一であってもよく、及び/又は高さ寸法HLMの値は、ラテラル部材206の全長に実質的に均一であってもよい。しかしながら、場合によっては、ラテラル部材206の長さ寸法LLM、幅寸法WLM、及び/又は高さ寸法HLMの値は、均一でなくてもよい。
【0041】
サイド部材208Aは、ラテラル部材206Aの第1の端部207Aに結合された遠位端209A1と、第1のコネクタ部材204の第1の端部230Aに結合された近位端209A2と、を含む。いくつかの実施例では、サイド部材208Aの近位端209A2は、ラテラル部材206Bの第1の端部に結合される。サイド部材208Bは、ラテラル部材206の第2の端部207Bに結合された遠位端209B1と、第1のコネクタ部材204の第2の端部230Bに結合された近位端209B2と、を含む。いくつかの実施例では、サイド部材208Bの近位端209B2は、ラテラル部材206Bの第2の端部に結合される。ラテラル部材206Aのサイド部材208A、208Bと第1のコネクタ部材204又はラテラル部材206Bとの間に形成される結合は、空間110を包囲し、部分的に囲むリング202の形状を形成してもよい。
【0042】
サイド部材208Aは、上面222A、底面224A、外向き面226A、及び内向き面228Aを含んでもよい。外向き面226Aの少なくとも一部は、上面222Aと下面224Aを結合するサイド部材208Aの第1の側壁を形成し、内向き面228Aの少なくとも一部は、上面222Aと底面224Aを結合するサイド部材208Aの第2の側壁を形成する。同様に、サイド部材208Bは、上面222B、底面224B、外向き面226B、及び内向き面228Bを含んでもよい。外向き面226Bの少なくとも一部は、上面222Bと下面224Bを結合するサイド部材208Bの第1の側壁を形成し、内向き面228Bの少なくとも一部は、上面222Bと底面224Bを結合するサイド部材208Bの第2の側壁を形成する。
【0043】
いくつかの実施例では、ラテラル部材206の特定のラテラル部材とサイド部材208の特定のサイド部材との接合部は、湾曲面を形成してもよい。例えば、ラテラル部材206Aの内向き面218Aとサイド部材208Aの内向き面228Aは、滑らかな又は丸みのある面を形成してもよい。同様に、ラテラル部材206Aの内向き面218Aとサイド部材208Bの内向き面228Bは、滑らかな又は湾曲した表面を形成してもよい。ラテラル部材206とサイド部材208との接合部における湾曲面は、ハーネスストラップが特定のラテラル部材206と特定のサイド部材208との接合部に擦り合わされる際に、ハーネスストラップの引裂きのリスクを低減することができる。いくつかの実施例では、ラテラル部材206の外向き面216とサイド部材208の外向き面226との接合部は、滑らかな又は丸みのある表面を形成してもよい。
【0044】
各サイド部材208は、長さ寸法LSM、幅寸法WSM、及び高さ寸法HSMを含む。サイド部材208A、208Bの寸法は、均一であっても又は均一でなくてもよい。図2Cに示されるように、遠位端209A1におけるサイド部材208Aの幅寸法WSMの値は、近位端209A2におけるサイド部材208Aの幅寸法WSMの値よりも大きい。同様に、図2Cに示されるように、遠位端209B1におけるサイド部材208BAの幅寸法WSMの値は、近位端209B2におけるサイド部材208Bの幅寸法WSMの値よりも大きい。例えば、サイド部材208は、ラテラル部材206に向かうほど厚くなってもよく、第1のコネクタ部材204に向かって先細になってもよい。図2Dの例では、遠位端209A1におけるサイド部材208Aの高さ寸法HSMの値は、近位端209A2におけるサイド部材208Aの高さ寸法HSMの値よりも小さい(サイド部材208Bと同様である)。しかしながら、場合によっては、サイド部材208の幅寸法WSMの値は、サイド部材208Aの全長に沿って実質的に同じであってもよく、及び/又は高さ寸法HSMの値は、サイド部材208の全長に沿って実質的に同じであってもよい。
【0045】
様々な実施例では、サイド部材208Aの上面222Aは、上面222Aが遠位端209A1からサイド部材208Aの近位端209A2まで延びるとき、サイド部材208Aの長手方向軸AX4Aから離れて延びる湾曲面を形成してもよい。例えば、上面222Aは、ラテラル部材206Aとラテラル部材206Bとの間で実質的に真っ直ぐであってもよく、ラテラル部材206Bと第1のコネクタ部材204との間で長手方向軸AX4Aから離れて延びてもよい。サイド部材208Aの底面224Aは、底面224Bが遠位端209A1から離れてサイド部材208Aの近位端209A2に向かって延びるとき、サイド部材208Aの長手方向軸AX4Aから離れて延びる湾曲面を形成してもよい。例えば、底面224Aは、ラテラル部材206Aとラテラル部材206Bとの間で実質的に真っ直ぐであってもよく、ラテラル部材206Bと第1のコネクタ部材204との間で長手方向軸AX4Aから離れて延びてもよい。
【0046】
サイド部材208Bの上面222B及び底面224Bは、サイド部材208Aのそれぞれの上面及び底面を鏡映することができる。例えば、上面222Bは、ラテラル部材206Aとラテラル部材206Bとの間で実質的に真っ直ぐであってもよく、ラテラル部材206Bと第1のコネクタ部材204との間で長手方向軸AX4Bから離れて延びてもよい。同様に、底面224Bは、ラテラル部材206Aとラテラル部材206Bとの間で実質的に真っ直ぐであってもよく、ラテラル部材206Bと第1のコネクタ部材204との間で長手方向軸AX4Bから離れて延びてもよい。
【0047】
いくつかの実施例では、サイド部材208の高さ寸法HSMの値は、ラテラル部材206Aと206Bとの間で実質的に同じであり、ラテラル部材206Bと第1のコネクタ204との間のそれぞれの長手方向軸AX4A、AX4Bに沿って増加する。いくつかの実施例では、サイド部材208の幅寸法WSMの値は、サイド部材208がラテラル部材206Aとラテラル部材206Bとの間に延びるとき、サイド部材208のそれぞれの長手方向軸AX4A、AX4Bに沿って実質的に同じ厚さである。いくつかの実施例では、図2Cに示されるように、上方からサイド部材208の上面222の方を見下ろしたとき、長手方向軸AX4A、AX4Bは、ラテラル部材206Aと206Bとの間の直線と、サイド部材208が第1のコネクタ部材204に近づくにつれて、コネクタ部材204に向かって延びる曲線とを形成する。
【0048】
第1のコネクタ部材204は、第1のコネクタ部材204の第1の端部230Aと第1のコネクタ部材204の第2の端部203Bとの間で長手方向軸AXに沿って延びる細長い(例えば管状)構造体を含む。第1のコネクタ204の第1の端部230Aは、サイド部材208Aの近位端209A2に結合し、第1のコネクタ204の第2の端部230Bは、サイド部材208Bの近位端209B2に結合する。第1のコネクタ部材204は、第1の端部230Aと第2の端部230Bとの間に位置する中央部230Cを含み、この中央部は、第2のコネクタ部材250を受け入れるように構成されている。
【0049】
第1のコネクタ部材204は、第1の側面231A、第2の側面231B、外面232、及び内面234を含み得る。側面231Aの少なくとも一部は、側面231Bの少なくとも一部によって画定される平面と実質的に平行な平面を画定してもよい。側面231A及び側面231B(まとめて側面231)によって画定される平面はそれぞれ、ラテラル部材206の上面212のいずれか(若しくは両方)によって画定される平面、及び/又はラテラル部材206の底面214のいずれか(若しくは両方)によって画定される平面に実質的に垂直であってもよい。
【0050】
側面231Aは、アパーチャ240Aを含み、側面231Bは、アパーチャ240Bを含む。第1のコネクタ部材104は、内面236とアパーチャ240A及び240B(まとめてアパーチャ240)とによって画定される中空領域238を含む。中空領域238は、ラテラル部材206Aによって画定される軸AX2A又はラテラル部材206Bによって画定される軸AX2Bに平行な回転軸AXを画定してもよい。中空領域238は、アパーチャ240Aから第1のコネクタ部材204を通ってアパーチャ240Bまで延びる。中空領域238は、ピン、ねじ、又は他の種類のコネクタなどのコネクタ(例えば、細長いコネクタ)を受け入れるように構成されてもよい。例えば、コネクタ200は、(例えば、図6に示されるように)中空領域238を通してSRLのピンを受け入れることによって、自己巻き取り式命綱(SRL)などの落下抑制デバイスを受け入れるように構成されてもよい。
【0051】
いくつかの実施例では、アパーチャ240は、概ね円形であり、半径Rによって画定される。他の実施例では、アパーチャ240は、楕円形や正方形などの他の形状によって画定されてもよく、高さ寸法H及び幅寸法Wによって画定されてもよい。いくつかの実施例では、中空領域238は、概ね円筒形である。しかしながら、中空領域238は、直方柱などの任意の3次元形状であってもよい。
【0052】
第1のコネクタ部材204は、長さ寸法LCMによって画定され得る。いくつかの実施例では、図2Aに示されるように、第1のコネクタ部材204の長さ寸法LCMの値は、ラテラル部材206の長さ寸法LLMの値よりも小さい。第1のコネクタ部材204は、高さHCM及び幅WCMによって画定され得る。図2に示されるように、いくつかの実施例では、第1のコネクタ部材204の高さHCMは、ラテラル部材206の高さHLMよりも高い。第1のコネクタ部材204は、半径RCM1によって画定され得る。
【0053】
いくつかの実施例では、コネクタ200は、スイベル部材と別個の第2のコネクタ部材と(例えば、図1A~1Fに示されるように、スイベル部材150及び第2のコネクタ部材170)を含む。いくつかの実施例では、図2A~2Dに示されるようなコネクタ200は、回転可能に又は枢動可能に第1のコネクタ部材204に結合され、コネクタ200を落下抑制デバイスに結合するように構成された第2のコネクタ部材250などの単一部材を含む。第2のコネクタ部材250の第1の端部270は、湾曲した中間部272Cに結合された(例えば、概ね平坦な)上部272Aと、湾曲した中間部に結合された(例えば、概ね平坦な)底部272Bと、を含んでもよい。例えば、第2のコネクタ部材250の第1の端部270は、概ねC字形であってもよい。第1の端部270は、第2のコネクタ部材250が第1のコネクタ部材204の周りを旋回することができるように、空間210内又は副空間210B内に位置付けられてもよい。
【0054】
第2のコネクタ部材250の第2の端部273は、湾曲した中間部274Cに結合された(例えば、概ね平坦な)上部274Aを含んでもよい。湾曲した中間部274Cは、第1の端部270の底部272Bに結合することができる。上部274A上部272A及び底部部分272Bはそれぞれ、リベット262を受け入れるように構成されたアパーチャを含んでもよい。例えば、リベット262は、上部272Aの(隠れた)アパーチャ及び底部272Bのアパーチャ260Aを通って上部274Aのアパーチャ260Aに挿入されてもよい。
【0055】
第2のコネクタ部材250は、内面256、外面258、及び側面259を含む。
【0056】
第2のコネクタ部材250は、落下抑制デバイスを受け入れ、物理的に結合するように構成されている。例えば、第2のコネクタ部材250は、第1の端部270及び第2の端部273によって囲まれた空間290内にファスナー(例えば、カラビナ)を受け入れるように構成されてもよい。例えば、ファスナーは、第2のコネクタ部材250の内面256に近接する空間290を通って移動し得る。このようにして、コネクタ200は、第1のコネクタ部材204及び/又は第2のコネクタ部材250を介して、落下抑制デバイスを受け入れ、物理的に結合されてもよい。
【0057】
図3A~3Cは、安全ハーネスをSRLなどの1つ以上の落下抑制デバイスに接続するために使用され得る例示的なコネクタ300の様々な図である。図示されるように、コネクタ300は、第1のラテラル部材306A及び第2のラテラル部材306B(まとめてラテラル部材306B)、第1のサイド部材308A及び第2のサイド部材308B(まとめて、サイド部材308B)、及び第1のコネクタ部材304を含む。第1のコネクタ部材304は、コネクタ300を介してシステムにストラップで繋がれ固定されている作業者の落下を抑制するように設計された落下抑制システム(例えば、自己巻き取り式命綱(SRL)を含むシステム)を受け入れ、物理的に結合するように構成されている。空間310は、コネクタ300を操作者によって着用された安全ハーネスに固定するために使用される1つ以上のストラップを受け入れるように構成されている。
【0058】
ラテラル部材306はそれぞれ、サイド部材308のそれぞれに結合されて、空間310を完全に包囲し、部分的に囲むリング302を形成してもよい。換言すれば、リング302は、空間310を2次元で取り巻き、空間310を3次元で部分的に囲んでもよい。空間310は、ラテラル部材306A及び306Bとサイド部材308A及び308Bまで延びる形状を有する内部空間を含んでもよい。空間310は、上部オープニング311Aからリング302を通って底部オープニング311Bまで延びるオープニングを含んでもよい。
【0059】
いくつかの実施例では、ラテラル部材306、サイド部材308、及び第1のコネクタ部材304は、一体的に形成されている。コネクタ300は、ラテラル部材306、サイド部材308、及び第1のコネクタ部材304を一体的に形成するために、鋳造、鍛造、及び/又は機械加工されてもよい。コネクタ300は、プラスチック(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC))、金属(例えば、アルミニウム)、又は他の材料などの単一材料又は様々な材料から製造され得る。
【0060】
ラテラル部材306Aは、ラテラル部材端部307A1とラテラル部材端部307B1との間の長手方向軸AX3Aに沿って延びる管状部材を含む。ラテラル部材306Bは、ラテラル部材端部307A2とラテラル部材端部307B2との間の長手方向軸AX3Bに沿って延びる管状部材を含んでもよい。いくつかの実施例では、ラテラル部材306Bは、空間310から離れて第1のコネクタ部材304に向かって延び、ラテラル部材306Bを第1のコネクタ304に結合する突出部305を含んでもよい。いくつかのシナリオでは、突出部305は、ラテラル部材306B、サイド部材308、及び第1のコネクタ部材304の間にオープニングが生じないように、サイド部材308A及び308Bに結合されてもよい。
【0061】
いくつかの実施例では、ラテラル部材306の断面領域は、円形、楕円形、正方形、又は矩形などの特定の形状を有する。ラテラル部材306A、306Bはそれぞれ、対応する上面312A及び312B(まとめて上面312)、対応する底面314A及び314B(まとめて底面314)、並びに対応する内向き面318A及び318B(まとめて内向き面318)を含んでもよい。いくつかの実施例では、ラテラル部材306Aは、外向き面316Aを含む。内向き面318は空間310に面し、外向き面316は空間310から離れて面している。ラテラル部材306Aの表面312A、314A、316A及び318Aは、長手方向軸AX3Aに沿って延び、ラテラル部材306Bの表面312B、314B及び318Bは、長手方向軸AX3Bに沿って延びる。いくつかの実施例では、上面312は、底面314によって画定される平坦面に、実質的に平行な平面内にある平坦面を画定する。
【0062】
外向き面316Aの少なくとも一部は、上面312Aと底面314Aを結合するラテラル部材306Aの第1の側壁を形成し、内向き面318Aの少なくとも一部は、上面312Aと底面314Aを結合するラテラル部材306Aの第2の側壁を形成する。同様に、内向き面318Bの少なくとも一部は、上面312Bと底面314Bを結合するラテラル部材306Bの側壁を形成する。いくつかの実施例では、対応する第1の側壁を形成するラテラル部材306A及び306Bの部分は、上面312A、312Bから対応する底面314A、314Bまで延びる湾曲面を形成してもよい。いくつかの実施例では、対応する第1の側壁を形成するラテラル部材306A及び306Bの部分は、上面312及び底面314に垂直な平面内に位置する平坦面の少なくとも一部を有する実質的に平坦な平坦面を形成してもよい。
【0063】
いくつかの実施例では、内向き面318Aは、上面312Aと底面314Aを結合するラテラル部材306Aの第2の側壁を形成する。ラテラル部材306Aの第2の側壁は、曲面を形成してもよく、又は上面312A及び底面314Aの両方に垂直な第2の平面内に位置する平坦面の少なくとも一部を有する実質的に平坦な平面を形成してもよい。同様に、内向き面318Bは、上面312Bと底面314Bを結合するラテラル部材306Bの第2の側壁を形成する。ラテラル部材306Bの第2の側壁は、曲面を形成してもよく、又は上面312B及び底面314Bの両方に垂直な第2の平面内に位置する平坦面の少なくとも一部を有する実質的に平坦な平坦面を形成してもよい。
【0064】
いくつかの実施例では、ラテラル部材306のそれぞれは、長さ寸法LLM、幅寸法WLM、及び高さ寸法HLMによって画定される。いくつかの実施例では、ラテラル部材306の高さ寸法HLM及び幅寸法WLMは、それぞれの長手方向軸AX3A及びAX3Bに沿って断面上で均一であってもよい。例えば、ラテラル部材306の幅寸法WLMの値は、ラテラル部材306の全長に沿って実質的に均一であってもよい、及び/又は高さ寸法HLMの値は、ラテラル部材306の全長に沿って実質的に均一であってもよい。しかしながら、場合によっては、ラテラル部材306の長さ寸法LLM、幅寸法WLM、及び/又は高さ寸法HLMの値は、均一でなくてもよい。
【0065】
サイド部材308Aは、ラテラル部材306の第1の端部307Aに結合された遠位端309A1と、コネクタ部材304の第1の端部330Aに結合された近位端309A3と、を含む。サイド部材308Bは、ラテラル部材306の第2の端部307Bに結合された遠位端309B1と、コネクタ部材304の第2の端部330Bに結合された近位端309B3と、を含む。端部材308A及び308Bによってラテラル部材306とコネクタ部材304との間に形成される結合は、ラテラル部材306とコネクタ部材304との間に含まれる空間130を包囲し、部分的に囲むリング302の形状を形成する。
【0066】
各サイド部材308は、長さ寸法LSM、幅寸法WSM、及び高さ寸法HSMを含む。サイド部材308A、308Bの寸法は、均一であっても又は均一でなくてもよい。図3Bに示されるように、遠位端309A1におけるサイド部材308Aの幅寸法WSMの値は、近位端309A3におけるサイド部材308Aの幅寸法WSMの値とほぼ同じである。同様に、図1Cに示されるように、遠位端309B1におけるサイド部材308BAの幅寸法WSMの値は、近位端309B3におけるサイド部材308Bの幅寸法WSMの値とほぼ同じである。図3Cの例では、サイド部材308の幅寸法WSMの値は、サイド部材308Aの全長に沿って実質的に同じであってもよく、及び/又は高さ寸法HSMの値は、サイド部材308の全長に沿って実質的に同じであってもよい。しかしながら、高さ寸法HSMの値とサイド部材308の幅寸法WSMの値は、サイド部材308の長さに沿って異なっていてもよい。
【0067】
サイド部材308Aは、上面322A、底面324A、外向き面326A、及び内向き面328Aを含んでもよい。外向き面326Aの少なくとも一部は、上面322Aと下面324Aを結合するサイド部材308Aの第1の側壁を形成し、内向き面328Aの少なくとも一部は、上面322Aと下面324Aを結合するサイド部材308Aの第2の側壁を形成する。同様に、サイド部材308Bは、上面322B、底面324B、外向き面336B、及び内向き面328Bを含んでもよい。外向き面326Bの少なくとも一部は、上面322Bと下面324Bを結合するサイド部材308Bの第1の側壁を形成し、内向き面328Bの少なくとも一部は、上面322Bと底面324Bを結合するサイド部材308Bの第2の側壁を形成する。
【0068】
様々な実施例では、サイド部材308Aの上面322Aは、上面322Aが遠位端309A1からサイド部材308Aの近位端309A2まで延びるとき、サイド部材308Aの長手方向軸AX4Aから離れて延びる湾曲面を形成してもよい。例えば、上面322Aは、ラテラル部材306Aとラテラル部材306Bとの間で実質的に真っ直ぐであってもよく、ラテラル部材306Bと第1のコネクタ部材304との間で長手方向軸AX4Aから離れて延びてもよい。サイド部材308Aの底面324Aは、底面324Bが遠位端309A1からサイド部材308Aの近位端309A2に向かって延びるとき、サイド部材308Aの長手方向軸AX4Aから離れて延びる湾曲面を形成してもよい。例えば、上面324Aは、ラテラル部材306Aとラテラル部材306Bとの間で実質的に真っ直ぐであってもよく、ラテラル部材306Bと第1のコネクタ部材304との間で長手方向軸AX4Aから離れて延びてもよい。
【0069】
サイド部材308Bの上面322B及び底面324Bは、サイド部材308Aのそれぞれの上面及び底面を鏡映することができる。例えば、上面322Bは、ラテラル部材306Aとラテラル部材306Bとの間で実質的に真っ直ぐであってもよく、ラテラル部材306Bと第1のコネクタ部材304との間で長手方向軸AX4Bから離れて延びてもよい。同様に、底面324Bは、ラテラル部材306Aとラテラル部材306Bとの間で実質的に真っ直ぐであってもよく、ラテラル部材306Bと第1のコネクタ部材304との間で長手方向軸AX4Bから離れて延びてもよい。
【0070】
第1のコネクタ部材304は、第1のコネクタ部材304の第1の端部330Aと第1のコネクタ部材304の第2の端部330Bとの間で長手方向軸AXに沿って延びる細長い(例えば管状)構造体を含む。第1のコネクタ304の第1の端部330Aは、サイド部材308Aの近位端309A2に結合し、第1のコネクタ304の第2の端部330Bは、サイド部材308Bの近位端309B2に結合する。第1のコネクタ304は、第1の端部330Aの間に位置する中央部330Cを含む。
【0071】
第1のコネクタ部材304は、第1の側面331A、第2の側面331Bと、外面332、及び内面334を含み得る。側面331Aの少なくとも一部は、側面331Bの少なくとも一部によって画定される平面と実質的に平行な平面を画定してもよい。側面331A及び側面331Bによって画定される平面(まとめて側面331)はそれぞれ、ラテラル部材306の上面312のいずれか(若しくは両方)によって画定される平面、及び/又はラテラル部材306の底面314のいずれか(若しくは両方)によって画定される平面に実質的に垂直であってもよい。
【0072】
側面331Aはアパーチャ340Aを含み、側面331Bはアパーチャ340Bを含む。第1のコネクタ部材304は、内面336及びアパーチャ340A及び340B(まとめてアパーチャ340)によって画定される中空領域338を含む。中空領域338は、ラテラル部材306Aによって画定される軸AX2A又はラテラル部材306Bによって画定される軸AX2Bに平行な回転軸AXを画定してもよい。中空領域338は、アパーチャ340Aから第1のコネクタ部材304を通ってアパーチャ340Bまで延びる。中空領域338は、ピン、ねじ、又は他の種類のコネクタなどのコネクタ(例えば、細長いコネクタ)を受け入れるように構成されてもよい。例えば、コネクタ300は、(例えば、図6に示されるように)中空領域338を通してSRLのピンを受け入れることによって、自己巻き取り式命綱(SRL)などの落下抑制デバイスを受け入れるように構成されてもよい。
【0073】
いくつかの実施例では、アパーチャ340は概ね円形であり、半径Rによって画定される。他の実施例では、アパーチャ340は、楕円形や正方形などの他の形状によって画定されてもよく、高さ寸法H及び幅寸法Wによって画定されてもよい。いくつかの実施例では、中空領域338は、概ね円筒形である。しかしながら、中空領域338は、直方柱などの任意の3次元形状であってもよい。
【0074】
第1のコネクタ部材304は、長さ寸法LCMによって画定され得る。いくつかの実施例では、図3Aに示されるように、第1のコネクタ部材304の長さ寸法LCMの値は、ラテラル部材306の長さ寸法LLMの値よりも小さい。第1のコネクタ部材304は、高さHCM及び幅WCMによって画定され得る。図3に示されるように、いくつかの実施例では、第1のコネクタ部材304の高さ寸法HCMの値は、ラテラル部材306の高さ寸法HLMの値よりも大きい。第1のコネクタ部材304は、半径RCMによって画定され得る。
【0075】
いくつかの実施例では、コネクタ300は、第2のコネクタ部材370を含む。第2のコネクタ部材370は、第1のコネクタ部材304、ラテラル部材306、及びサイド部材308と一体的に形成されてもよい。換言すれば、いくつかの実施例では、第2のコネクタ部材370、第1のコネクタ部材304、ラテラル部材306、及びサイド部材308は、単一の(例えば、分離不能な)構造体を形成する。
【0076】
第2のコネクタ部材370は、落下抑制デバイスを受け入れるように構成された少なくとも1つのアームを含む。図3A~3Cに示されるように、第2のコネクタ部材370は、第1のコネクタ304に結合され、第1のコネクタから離れるように延びるアーム372A及び372B(まとめてアーム372)を含む。しかしながら、いくつかの実施例では、第2のコネクタ部材370は、より多い又はより少ないアーム372を含んでもよい。
【0077】
いくつかの実施例では、アーム372は、概ねC字形である。例えば、アーム372Aは、中間部375Aに結合された上部湾曲部374Aと、中間部375Aに結合された、上部374Aの反対側にある底部湾曲部376Aと、を含んでもよい。同様に、アーム372Bは、中間部375Bに結合された上部湾曲部374Bと、中間部375Bに結合された、上部374Bの反対側にある底部湾曲部376Bと、を含んでもよい。アーム372Aの上部374Aは、アーム372Aの底部376Aが第1のコネクタ部材304に接続する位置の上方で第1のコネクタ部材304に接続する。同様に、アーム372Bの上部374Bは、アーム372Bの底部376Bが第1のコネクタ部材304に接続する位置の上方で第1のコネクタ部材304に接続する。
【0078】
アーム372Aは、軸AXに垂直な長手方向軸AX5Aに沿って第1のコネクタ部材304から離れて延びる。同様に、アーム372Bは、軸AXに垂直で軸AX5Aに平行な長手方向軸AX5Bに沿って、第1のコネクタ部材304から離れて延びる。いくつかの実施例では、アーム372Bは、第1のコネクタ部材304の、空間310、ラテラル部材306、及びサイド部材308とは反対にある側で第1のコネクタ部材304に結合する。
【0079】
アーム372Aは、前面378A、後面380A、外面382A、及び内面384Aを含む。外面382Aは、アーム372Aの上部湾曲部374A、中間部374C、及び底部湾曲部374Bの外側に沿って延びてもよい。同様に、内面384Aは、アーム372Aの上部湾曲部374A、中間部375A、及び底部湾曲部376Aの内側に沿って延びる。外面382Aの少なくとも一部は、前面378Aと後面380Aを結合する外壁を形成し、内面384Aの少なくとも一部は、前面378Aと後面380Aを結合する内壁を形成する。
【0080】
同様に、アーム372Bは、前面378B、後面380B、外面382B、及び内面384Bを含む。外面382Bは、アーム372Bの上部湾曲部374B、中間部375B、及び底部湾曲部376Bの外側に沿って延びてもよい。同様に、内面384Bは、アーム372Bの上部湾曲部374B、中間部375B、及び底部湾曲部376Bの内側に沿って延びる。外面382Bの少なくとも一部は、前面378Bと後面380Bを結合する外壁を形成し、内面384Bの少なくとも一部は、前面378Bと後面380Bを結合する内壁を形成する。
【0081】
アーム372は、第1のコネクタ部材304の長さに沿って互いに離隔している。例えば、アーム372Aの後面380Aは、アーム372Bの前面378Bに対向してもよく、後面380Aと前面378Bとの間の距離は、距離Dであってもよい。いくつかの実施例では、距離Dは、SRLのスイベルアイがアーム372間に嵌合できる程度に大きく、単一のカラビナ又は他のコネクタがアーム372の両方に結合できる程度に小さい。
【0082】
アーム372A、372Bはそれぞれ、アーム372A、372Bのそれぞれの内面384A、384Bを露出させる、対応するオープニング385A、385B(まとめてオープニング385)を含む。オープニング385は、接続デバイス(例えば、カラビナ)を受け入れるように構成されている。例えば、オープニング385は、幅寸法WOPEN及び高さ寸法HOPENを有する特定の形状によって画定され得る。いくつかの実施例では、図3Aに示されるように、オープニング385は、概ね楕円形(例えば、概ね楕円形)である。しかしながら、オープニング385は、任意の形状であってもよい。いくつかの実施例では、コネクタ300は、オープニング385を介して落下デバイスを受け入れて、結合されてもよい。例えば、デバイス(例えば、カラビナ)は、オープニング385を通ってアーム372の外側の周囲に挿入されて、コネクタ300を落下抑制デバイスと結合することができる。
【0083】
このようにして、コネクタ300は、第1のコネクタ部材304及び/又は第2のコネクタ部材370を介して、落下抑制デバイス(例えば、SRL)を受け入れ、結合することができる。
【0084】
図4は、落下抑制デバイスを安全ハーネスに連結する例示的なコネクタを含む、例示的な落下防止システム400の前面図である。図4に示されるように、システム400は、図1A~1Fのコネクタ100を含む。しかしながら、システム400は、図1A~1F、2A~2D、又は3A~3Cに示されるコネクタ100、200、又は300のいずれかを含んでもよい。
【0085】
システム400は、コネクタ100に結合されたハーネス401を含む。ハーネス401は、操作者410(例えば、作業者)によって着用されてもよい。ハーネス401は、操作者410に固定されたストラップ402A及び402B(まとめてストラップ402)などの1つ以上のストラップを含んでもよい。ハーネス401は、落下抑制システムの一部としてコネクタ100と共に使用され得る安全ハーネスの一例であり、落下抑制システムにおいてコネクタ100と共に使用され得る多くの他の種類のハーネスが存在し得る。
【0086】
図4に示されるように、コネクタ100は、第1のコネクタ部材104と、ラテラル部材106と、サイド部材108A及び108Bとによって形成されたリング102を含む。リング102は、ハーネス401の一部として含まれるストラップ402を受け入れるように構成された空間110を包囲する。いくつかの実施例では、ストラップ402は、第1のコネクタ部材104、スイベル部材150、及び第2のコネクタ部材170の下方で、ラテラル部材106にわたって位置付けられる。換言すれば、ストラップ402のうちの1つ以上は、コネクタ100の空間110を通ってルーティングされ得る。ストラップ402Aと402Bは互いに交差してもよく、これはコネクタ100をハーネス401、ひいては操作者410に固定するのに役立ち得る。
【0087】
図5は、例示的なコネクタ及び落下抑制デバイスを含む、例示的な落下防止システム500の斜視図である。図5に示されるように、システム500は、図1A~1Fのコネクタ100を含む。しかしながら、システム500は、図1A~1F、2A~2D、又は3A~3Cに示されるコネクタ100、200又は300のいずれかを含んでもよい。システム500は、ファスナー580(例えば、カラビナ)及び落下抑制デバイス590を更に含む。落下抑制デバイス590は、SRL592、接続リング594、命綱596、エネルギー吸収システム598、及び支持構造コネクタ599を含む。
【0088】
図5の例では、コネクタ100は、第2のコネクタ部材170を介して落下抑制デバイスを受け入れるように構成されてもよい。例えば、ファスナー580は、第2のコネクタ部材170が包囲する空間を通して挿入されてもよい。接続リング594は、締着具580の一部分を受け入れるように構成されてもよく、一方、コネクタデバイス589の別の部分は、第2の接続部材170が包囲する空間に受け入れられ、落下抑制デバイス590をコネクタ100、ひいては安全ハーネスに旋回可能に結合するように構成されている。
【0089】
図6は、落下抑制デバイスに結合するための、図1A~1Fの例示的なコネクタを含む例示的な落下防止システムの斜視図である。図6に示されるように、システム600はコネクタ100を含む。しかしながら、システム600は、図1A~1F、2A~2D、又は3A~3Cに示されるコネクタ100、200又は300のいずれかを含んでもよい。システム600は、落下抑制デバイス690を更に含む。
【0090】
いくつかの実施例では、落下抑制デバイス690は、取付けロッド682と、二重SRLシステム694をコネクタ100に結合するように構成されたSRLコネクタ680と、を含む。二重SRLシステム694は、一対のSRL694A、694B、命綱696A及び696B、並びに支持構造コネクタ698A及び698Bを含む。コネクタ100の第1のコネクタ部材104は、取付けロッド682を受け入れて、コネクタ100を落下抑制デバイス690に結合するように構成されている。
【0091】
本明細書で使用するとき、第1、第2、又は第3要素などの表記は、1つの要素を別の要素と単に区別するために使用される。それらの用語は、定量的な意味で使用されることはなく、存在する要素の総数を意味若しくは制限するために使用されることも、又は記載されたデバイスの番号付き要素の特定の順序を意味するために使用されることもない。同様に、上、底、側などの言及は、様々な要素の相対位置を示すために使用され、要素の向きを限定することを意図するものではない。
【0092】
本開示の1つ以上の実施例の詳細は、添付の図面及び以下の説明で述べる。本開示の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。以下、例示的実施形態を示す。
[1]
複数の落下抑制デバイスを安全ハーネスに結合するためのコネクタであって、
前記コネクタは、前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲するリングであって、
ラテラル部材と、
前記ラテラル部材の第1の端部に結合された第1のサイド部材と、
前記第1の端部とは反対側にある前記ラテラル部材の第2の端部に結合された第2のサイド部材と、を含むリングと、
第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材であって、前記ラテラル部材、前記第1のサイド部材、及び前記第2のサイド部材と一体的に形成されている第1のコネクタ部材と、
第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材と、
を備える、コネクタ。
[2]
前記第1のコネクタ部材が、
第1のアパーチャを含む第1の側面であって、前記第1のアパーチャが、前記ラテラル部材の上面によって画定される平面に対して実質的に垂直な平面を画定する第1の側面と、
第2のアパーチャを含む第2の側面と、
外面と、
前記第1のアパーチャから前記第2のアパーチャまで延び、前記第1のコネクタ部材の内面を露出させる中空領域であって、ファスナーを受け入れて前記第1の落下抑制デバイスを前記コネクタに結合するように構成されている中空領域と、
を備える、[1]に記載のコネクタ。
[3]
前記中空領域が、前記ラテラル部材によって画定される第2の軸に実質的に平行である第1の軸を画定する、[1]に記載のコネクタ。
[4]
前記ラテラル部材と前記第1のサイド部材との間の第1の接合部が湾曲しており、前記ラテラル部材と前記第2のサイド部材との間の第2の接合部が湾曲している、[1]に記載のコネクタ。
[5]
前記第2のコネクタ部材が、枢動可能に前記第1のコネクタデバイスに結合されている、[1]に記載のコネクタ。
[6]
前記第2のコネクタ部材が、前記中空領域によって画定される軸に実質的に垂直である軸を中心に枢動するように構成されている、[1]に記載のコネクタ。
[7]
前記第1のコネクタ部材が、前記第1のコネクタ部材の長さに沿って1つ以上の溝を含み、前記1つ以上の溝の位置における前記第1のコネクタ部材の第1の半径が、前記第1のコネクタ部材の端部における前記第1のコネクタ部材の第2の半径よりも小さい、[1]に記載のコネクタ。
[8]
前記第1のコネクタ部材が、前記第1のコネクタ部材の第1の端部における第1のフランジと、前記第1の端部とは反対側にある前記第1のコネクタ部材の第2の端部における第2のフランジと、を含む、[1]に記載のコネクタ。
[9]
前記リングが、前記第1のコネクタ部材を含む、[1]に記載のコネクタ。
[10]
前記リングが第2のラテラル部材を含み、
前記第1のラテラル部材が第1の長手方向軸に沿って延び、前記第2のラテラル部材が第2の長手方向軸に沿って延び、
前記第1の長手方向軸が前記第2の長手方向軸に平行である、[1]に記載のコネクタ。
[11]
前記第1のコネクタ部材の半径が、前記第1のコネクタ部材の長さに沿って実質的に均一である、[1]に記載のコネクタ。
[12]
前記ラテラル部材が、第1のラテラル部材であり、前記コネクタが、前記第1のラテラル部材に実質的に平行な第2のラテラル部材を含み、
前記第2のラテラル部材が、前記第1のラテラル部材、前記第1のサイド部材、前記第2のサイド部材、及び前記第1のコネクタ部材と一体的に形成されており、
前記第1のラテラル部材、前記第2のラテラル部材、前記第1のサイド部材、及び前記第2のサイド部材が、前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された前記空間を包囲する、[1]に記載のコネクタ。
[13]
前記第1のサイド部材が、前記第2のサイド部材に実質的に平行である、[1]に記載のコネクタ。
[14]
前記第2のコネクタ部材が、前記ラテラル部材、前記第1のサイド部材、前記第2のサイド部材、及び前記第1のコネクタ部材と一体的に形成されている、[1]に記載のコネクタ。
[15]
前記第2のコネクタ部材が、
前記第1のコネクタ部材から延びる第1のアームと、
前記第1のコネクタ部材から延びる第2のアームと、を含み、
前記第1のアームの第1の側が、前記第2のアームの第1の側に実質的に平行であり、
前記第1のアームの前記第1の側及び前記第2のアームの前記第1の側がそれぞれ、前記第1のサイド部材及び前記第2のサイド部材に実質的に平行である、[1]に記載のコネクタ。
[16]
システムであって、
少なくとも1つのストラップを備える安全ハーネスと、
1つ以上の落下抑制デバイスを前記安全ハーネスに結合するように構成されたコネクタであって、
前記安全ハーネスの前記少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲するリングであって、
ラテラル部材と、
前記ラテラル部材の第1の端部に結合された第1のサイド部材と、
前記第1の端部とは反対側にある前記ラテラル部材の第2の端部に結合された第2のサイド部材と、
を含むリングと、
第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材であって、前記ラテラル部材、前記第1のサイド部材、及び前記第2のサイド部材と一体的に形成されている第1のコネクタ部材と、
第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材と、
を含むコネクタと、
を備える、システム。
[17]
前記第1の落下抑制デバイスを更に備え、前記第1の落下抑制デバイスが、前記第1のコネクタ部材内の中空領域を介して前記第1のコネクタ部材に結合するように構成されている、[16]に記載のシステム。
[18]
前記第2の落下抑制デバイスを更に備え、前記第2の落下抑制デバイスが、前記第2のコネクタ部材のオープニングを介して前記第2のコネクタ部材に結合するように構成されている、[16]に記載のシステム。
[19]
前記第1のコネクタ部材が、
第1のアパーチャを含む第1の側面であって、前記第1のアパーチャが、前記ラテラル部材の上面によって画定される平面に対して実質的に垂直な平面を画定する第1の側面と、
第2のアパーチャを含む第2の側面と、
外面と、
前記第1のアパーチャから前記第2のアパーチャまで延び、前記第1のコネクタ部材の内面を露出させる中空領域であって、ファスナーを受け入れて前記第1の落下抑制デバイスを前記コネクタに結合するように構成されている中空領域と、
を備える、[16]に記載のシステム。
[20]
前記中空領域が、前記ラテラル部材によって画定される第2の軸に実質的に平行である第1の軸を画定する、[16]に記載のシステム。
[21]
前記ラテラル部材と前記第1のサイド部材との間の第1の接合部が湾曲しており、前記ラテラル部材と前記第2のサイド部材との間の第2の接合部が湾曲している、[16]に記載のシステム。
[22]
前記第2のコネクタ部材が、枢動可能に前記第1のコネクタデバイスに結合されている、[16]に記載のシステム。
[23]
前記第2のコネクタ部材が、前記中空領域によって画定される軸に対して実質的に垂直である軸を中心に枢動するように構成されている、[16]に記載のシステム。
[24]
前記第1のコネクタ部材が、前記第1のコネクタ部材の長さに沿って1つ以上の溝を含み、前記1つ以上の溝の位置における前記第1のコネクタ部材の第1の半径が、前記第1のコネクタ部材の端部における前記第1のコネクタ部材の第2の半径よりも小さい、[16]に記載のシステム。
[25]
前記第1のコネクタ部材が、前記第1のコネクタ部材の第1の端部における第1のフランジと、前記第1の端部とは反対側にある前記第1のコネクタ部材の第2の端部における第2のフランジと、を含む、[16]に記載のシステム。
[26]
前記リングが、前記第1のコネクタ部材を含む、[16]に記載のシステム。
[27]
前記リングが、第2のラテラル部材を含み、
前記第1のラテラル部材が、第1の長手方向軸に沿って延び、前記第2のラテラル部材が、第2の長手方向軸に沿って延び、
前記第1の長手方向軸が、前記第2の長手方向軸に平行である、[16]に記載のシステム。
[28]
前記第1のコネクタ部材の半径が、前記第1のコネクタ部材の長さに沿って実質的に均一である、[16]に記載のシステム。
[29]
前記ラテラル部材が、第1のラテラル部材であり、前記コネクタが、前記第1のラテラル部材に実質的に平行な第2のラテラル部材を含み、
前記第2のラテラル部材が、前記第1のラテラル部材、前記第1のサイド部材、前記第2のサイド部材、及び前記第1のコネクタ部材と一体的に形成されており、
前記第1のラテラル部材、前記第2のラテラル部材、前記第1のサイド部材、及び前記第2のサイド部材が、前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された前記空間を包囲する、[16]に記載のシステム。
[30]
前記第1のサイド部材が、前記第2のサイド部材に実質的に平行である、[16]に記載のシステム。
[31]
前記第2のコネクタ部材が、前記ラテラル部材、前記第1のサイド部材、前記第2のサイド部材、及び前記第1のコネクタ部材と一体的に形成されている、[16]に記載のシステム。
[32]
前記第2のコネクタ部材が、
前記第1のコネクタ部材から延びる第1のアームと、
前記第1のコネクタ部材から延びる第2のアームと、
を含み、
前記第1のアームの第1の側が、前記第2のアームの第1の側に実質的に平行であり、
前記第1のアームの前記第1の側及び前記第2のアームの前記第1の側がそれぞれ、前記第1のサイド部材及び前記第2のサイド部材に実質的に平行である、[16]に記載のシステム。
[33]
複数の落下抑制デバイスを安全ハーネスに結合するためのコネクタであって、
前記コネクタは、
ラテラル部材と、
前記ラテラル部材の第1の端部に結合された第1のサイド部材と、
前記第1の端部とは反対側にある前記ラテラル部材の第2の端部に結合された第2のサイド部材と、
第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材であって、前記ラテラル部材、前記第1のサイド部材、及び前記第2のサイド部材と一体的に形成され、前記ラテラル部材、第1のサイド部材、第2のサイド部材、及び第1のコネクタ部材が、前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲する第1のコネクタ部材と、
第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材であって、中空領域によって画定される軸に対して実質的に垂直である軸を中心に枢動するように構成されている第2のコネクタ部材と、
を備える、コネクタ。
[34]
複数の落下抑制デバイスを安全ハーネスに結合するためのコネクタであって、
前記コネクタは、
前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲するリングであって、
第1のラテラル部材と、
第2のラテラル部材と、
前記第1のラテラル部材の第1の端部及び前記第2のラテラル部材の第1の側に結合された第1のサイド部材と、
前記第1のラテラル部材の第2の端部及び前記第2のラテラル部材の第2の側に結合された第2サイド部材と、
を含むリングと、
第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材であって、前記リングと一体的に形成されている、第1のコネクタ部材と、
第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材であって、枢動可能に前記第1のコネクタデバイスに結合されている第2のコネクタ部材と、
を備える、コネクタ。
[35]
複数の落下抑制デバイスを安全ハーネスに結合するためのコネクタであって、
前記コネクタは、
前記安全ハーネスの少なくとも1つのストラップを受け入れるように構成された空間を包囲するリングであって、
第1のラテラル部材と、
第2のラテラル部材と、
前記第1のラテラル部材の第1の端部及び前記第2のラテラル部材の第1の側に結合された第1のサイド部材と、
前記第1のラテラル部材の第2の端部及び前記第2のラテラル部材の第2の側に結合された第2のサイド部材と、
を含むリングと、
第1の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第1のコネクタ部材と、
第2の落下抑制デバイスを受け入れるように構成された第2のコネクタ部材と、
を備え、
前記リング、前記第1のコネクタ部材、及び前記第2のコネクタ部材が一体的に形成されている、コネクタ。

図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6