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特許7245929損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-15
(45)【発行日】2023-03-24
(54)【発明の名称】損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20230316BHJP
   A61N 1/04 20060101ALI20230316BHJP
   A61F 9/00 20060101ALN20230316BHJP
【FI】
A61N1/36
A61N1/04
A61F9/00
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021561646
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(86)【国際出願番号】 KR2020000469
(87)【国際公開番号】W WO2020213819
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0044505
(32)【優先日】2019-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519210583
【氏名又は名称】ニューアイン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NU EYNE CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム ドヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム ピョンギュ
(72)【発明者】
【氏名】ソ ジュワン
(72)【発明者】
【氏名】イ ウォンジャン
【審査官】菊地 康彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0318586(US,A1)
【文献】特表2013-524947(JP,A)
【文献】特開2017-000414(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/36
A61N 1/04
A61F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性物質から形成され、左目の上部と左眉毛との間に取り付けられて刺激信号を受け渡す第1のチャンネルと、前記導電性物質から形成され、右目上部と右眉毛との間に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第2のチャンネルと、を備えるマルチチャンネルユニットと、
前記第1のチャンネルと前記第2のチャンネルに前記刺激信号としての電流パルス信号を与える刺激信号モジュールと、
を備え、
前記マルチチャンネルユニットは、前記第1のチャンネルと前記第2のチャンネルとの間に一体に形成されて前記刺激信号モジュールに電気的に接触されるコンタクターを備え、
前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールは、それぞれ磁石が配置されて前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールが所定の範囲内に近づく場合に、前記それぞれ配置されている磁石の引力により前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールが自己整合され、
前記電流パルス信号は、第1の持続時間の間には正の電流パルス信号であり、前記第1の持続時間に続く第2の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第2の持続時間に続く第3の持続時間の間には負の電流パルス信号であり、前記第3の持続時間に続く第4の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第4の持続時間に続く第5の持続時間の間には負の電流パルス信号であり、前記第5の持続時間に続く第6の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第6の持続時間に続く第7の持続時間の間には正の電流パルス信号であり、前記第7の持続時間に続く第8の持続時間の間には0の電流信号から構成され、
前記電流パルス信号の第1の持続時間の長さは、前記電流パルス信号の第3の持続時間の長さの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の長さは、前記電流パルス信号の第7の持続時間の長さの2倍~15倍である、損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項2】
前記刺激信号モジュールのアップボタンに圧力が加えられる場合に、前記アップボタンに圧力が加えられる回数に比例して前記電流パルス信号の大きさが増加し、前記刺激信号モジュールのダウンボタンに圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタンに圧力が加えられる回数に反比例して前記電流パルス信号の大きさが減少する、請求項1に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項3】
前記刺激信号モジュールは、前記アップボタンに圧力が加えられる場合に、前記アップボタンに圧力が加えられる回数に比例してパルス幅変調信号のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが増加するように制御し、前記ダウンボタンに圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタンに圧力が加えられる回数に反比例して前記パルス幅変調信号のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが減少するように制御する、請求項に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項4】
前記電流パルス信号の第4の持続時間は、前記電流パルス信号の第2の持続時間の5倍~2000倍である、請求項1に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項5】
前記電流パルス信号の第8の持続時間は、前記電流パルス信号の第6の持続時間の5倍~2000倍である、請求項1に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項6】
前記電流パルス信号の第1の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさは、前記電流パルス信号の第3の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさと同じであり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさは、前記電流パルス信号の第7の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさと同じである、請求項1に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項7】
前記電流パルス信号の第1の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさは、前記電流パルス信号の第3の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさは、前記電流パルス信号の第7の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさの2倍~15倍である、請求項1に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項8】
前記電流パルス信号は、荷電平衡(charge-balanced)状態である、請求項に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項9】
前記電流パルス信号は、荷電平衡(charge-balanced)状態である、請求項1に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項10】
前記刺激信号モジュールは、前記第1の持続時間の間の電流パルス信号と前記第7の持続時間の間の電流パルス信号を前記第1のチャンネルに与え、前記第3の持続時間の間の電流パルス信号と前記第5の持続時間の間の電流パルス信号を前記第2のチャンネルに与える、請求項1に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項11】
導電性物質から形成され、左眉毛の上部に取り付けられて刺激信号を受け渡す第11のチャンネルと、前記導電性物質から形成され、左目の下部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第12のチャンネルと、前記導電性物質から形成され、右眉毛の上部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第21のチャンネルと、前記導電性物質から形成され、右目の下部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第22のチャンネルと、を備えるマルチチャンネルユニットと、
前記第11のチャンネル、前記第12のチャンネル、前記第21のチャンネル及び前記第22のチャンネルに前記刺激信号としての電流パルス信号を与える刺激信号モジュールと、
を備え、
前記マルチチャンネルユニットは、前記第11のチャンネルと前記第21のチャンネルとの間に一体に形成されて前記刺激信号モジュールに電気的に接触されるコンタクターを備え、
前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールは、それぞれ磁石が配置されて前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールが所定の範囲内に近づく場合に、前記それぞれ配置されている磁石の引力により前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールが自己整合され、
前記電流パルス信号は、第1の持続時間の間には正の電流パルス信号であり、前記第1の持続時間に続く第2の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第2の持続時間に続く第3の持続時間の間には負の電流パルス信号であり、前記第3の持続時間に続く第4の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第4の持続時間に続く第5の持続時間の間には負の電流パルス信号であり、前記第5の持続時間に続く第6の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第6の持続時間に続く第7の持続時間の間には正の電流パルス信号であり、前記第7の持続時間に続く第8の持続時間の間には0の電流信号から構成され、
前記電流パルス信号の第1の持続時間の長さは、前記電流パルス信号の第3の持続時間の長さの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の長さは、前記電流パルス信号の第7の持続時間の長さの2倍~15倍である損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項12】
前記刺激信号モジュールのアップボタンに圧力が加えられる場合に、前記アップボタンに圧力が加えられる回数に比例して前記電流パルス信号の大きさが増加し、前記刺激信号モジュールのダウンボタンに圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタンに圧力が加えられる回数に反比例して前記電流パルス信号の大きさが減少する、請求項11に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項13】
前記刺激信号モジュールは、前記アップボタンに圧力が加えられる場合に、前記アップボタンに圧力が加えられる回数に比例してパルス幅変調信号のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが増加するように制御し、前記ダウンボタンに圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタンに圧力が加えられる回数に反比例して前記パルス幅変調信号のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが減少するように制御する、請求項12に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項14】
前記電流パルス信号の第4の持続時間は、前記電流パルス信号の第2の持続時間の5倍~2000倍である、請求項11に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項15】
前記電流パルス信号の第8の持続時間は、前記電流パルス信号の第6の持続時間の5倍~2000倍である、請求項11に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項16】
前記電流パルス信号の第1の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさは、前記電流パルス信号の第3の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさと同じであり、 前記電流パルス信号の第5の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさは、前記電流パルス信号の第7の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさと同じである、請求項11に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項17】
前記電流パルス信号の第1の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさは、前記電流パルス信号の第3の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさは、前記電流パルス信号の第7の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさの2倍~15倍である、請求項11に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項18】
前記電流パルス信号は、荷電平衡(charge-balanced)状態である、請求項17に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項19】
前記電流パルス信号は、荷電平衡(charge-balanced)状態である、請求項11に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【請求項20】
前記刺激信号モジュールは、前記第1の持続時間の間の電流パルス信号と前記第7の持続時間の間の電流パルス信号を前記第11のチャンネルに与え、前記第3の持続時間の間の電流パルス信号と前記第5の持続時間の間の電流パルス信号を前記第12のチャンネルに与え、前記第1の持続時間の間の電流パルス信号と前記第7の持続時間の間の電流パルス信号を前記第21のチャンネルに与え、前記第3の持続時間の間の電流パルス信号と前記第5の持続時間の間の電流パルス信号を前記第22のチャンネルに与える、請求項11に記載の損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムに係り、さらに詳しくは、目に近い多数の領域に取り付けられるマルチチャンネルを介して刺激信号としての電流パルス信号を印加することにより、損傷された角膜神経を有効に再生することのできる損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムに関する。
【背景技術】
【0002】
1990年の中半の頃、アメリカ食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)の許可以降、世界中の約3,000万名が近視治療を目指して視力校正述を施術され、韓国内においても、近頃、人口の高齢化とデジタル機器の使用の急増により人口の半分以上は視力校正述を必要としているのが現状である。
【0003】
これにより、韓国内においては、毎年20万名以上がレーザー視力校正述を施術されていると推定され、このようなレーザー視力校正述は、屈折異常を校正するために角膜の上皮に物理的な影響を与える過程で、角膜神経束に損傷を蒙らせてしまった。
【0004】
上述したレーザー視力校正述を施術されてから6カ月が過ぎても、実際に角膜神経束の密度と感覚機能が低下するという傾向を示しており、このようなレーザー視力校正述において頻繁に起こる副作用である眼球乾燥症と角膜痛症は、角膜神経束との相関関係が密接であることを判明させた。
【0005】
近年、神経調節述(neuromodulation)の飛躍的な発展と脳神経への取り組みに負うところが多く、これに伴い、神経細胞の成長と機能への理解が高まりつつある。なお、蓄積された技術によれば、神経の再生が内在的であるという特徴により活動の調節が可能であり、抹消神経の再生に際しては、微細な電気刺激を用いて神経と組織の再生を促すことができるということが示唆されている。
【0006】
したがって、微細な電気刺激を用いて視覚疾患に苦しんでいる患者を治療する色々な方法が提案されているが、プローブを介して単に電気刺激を行っていることに留まっており、有効な治療を行うことが困難であった。
【0007】
本発明の背景技術は、2018年11月26日付けで公開されている大韓民国公開特許第10-2018-0125997号公報に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0125997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明は、従来の技術における諸問題を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、目に近い多数の領域に取り付けられるマルチチャンネルを介して刺激信号としての電流パルス信号を印加することにより、損傷された角膜神経を有効に再生することのできる損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを提供することである。
【0010】
本発明の目的は、上述した技術的課題に何ら制限されるものではなく、未言及の他の技術的課題は、次の記載から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって明らかに理解できる筈である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、導電性物質から形成され、左目の上部と左眉毛との間に取り付けられて刺激信号を受け渡す第1のチャンネルと、前記導電性物質から形成され、右目上部と右眉毛との間に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第2のチャンネルと、を備えるマルチチャンネルユニットと、前記第1のチャンネルと前記第2のチャンネルに前記刺激信号としての電流パルス信号を与える刺激信号モジュールと、を備え、前記マルチチャンネルユニットは、前記第1のチャンネルと前記第2のチャンネルとの間に一体に形成されて前記刺激信号モジュールに電気的に接触されるコンタクターを備え、前記電流パルス信号は、第1の持続時間の間には正の電流パルス信号であり、前記第1の持続時間に続く第2の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第2の持続時間に続く第3の持続時間の間には負の電流パルス信号であり、前記第3の持続時間に続く第4の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第4の持続時間に続く第5の持続時間の間には負の電流パルス信号であり、前記第5の持続時間に続く第6の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第6の持続時間に続く第7の持続時間の間には正の電流パルス信号であり、前記第7の持続時間に続く第8の持続時間の間には0の電流信号から構成され、前記電流パルス信号の第1の持続時間の長さは、前記電流パルス信号の第3の持続時間の長さの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の長さは、前記電流パルス信号の第7の持続時間の長さの2倍~15倍であることを特徴とする。
【0012】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールは、それぞれ磁石が配置されて前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールが所定の範囲内に近づく場合に、前記それぞれ配置されている磁石の引力により前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールが自己整合されてもよい。
【0013】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記刺激信号モジュールのアップボタンに圧力が加えられる場合に、前記アップボタンに圧力が加えられる回数に比例して前記電流パルス信号の大きさが増加し、前記刺激信号モジュールのダウンボタンに圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタンに圧力が加えられる回数に反比例して前記電流パルス信号の大きさが減少してもよい。
【0014】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記刺激信号モジュールは、前記アップボタンに圧力が加えられる場合に、前記アップボタンに圧力が加えられる回数に比例してパルス幅変調信号のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが増加するように制御し、前記ダウンボタンに圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタンに圧力が加えられる回数に反比例して前記パルス幅変調信号のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが減少するように制御してもよい。
【0015】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号の第4の持続時間が前記電流パルス信号の第2の持続時間の5倍~2000倍であってもよい。
【0016】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号の第8の持続時間が前記電流パルス信号の第6の持続時間の5倍~2000倍であってもよい。
【0017】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号の第1の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさが前記電流パルス信号の第3の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさと同じであり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさが前記電流パルス信号の第7の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさと同じであってもよい。
【0018】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号の第1の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさが前記電流パルス信号の第3の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさが前記電流パルス信号の第7の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさの2倍~15倍であってもよい。
【0019】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号が荷電平衡(charge-balanced)状態であってもよい。
【0020】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記刺激信号モジュールが前記第1の持続時間の間の電流パルス信号と前記第7の持続時間の間の電流パルス信号を前記第1のチャンネルに与え、前記第3の持続時間の間の電流パルス信号と前記第5の持続時間の間の電流パルス信号を前記第2のチャンネルに与えてもよい。
【0021】
上記のような目的を達成するために、本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、導電性物質から形成され、左眉毛の上部に取り付けられて刺激信号を受け渡す第11のチャンネルと、前記導電性物質から形成され、左目の下部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第12のチャンネルと、前記導電性物質から形成され、右眉毛の上部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第21のチャンネルと、前記導電性物質から形成され、右目の下部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第22のチャンネルと、を備えるマルチチャンネルユニットと、前記第11のチャンネル、前記第12のチャンネル、前記第21のチャンネル及び前記第22のチャンネルに前記刺激信号としての電流パルス信号を与える刺激信号モジュールと、を備え、前記マルチチャンネルユニットは、前記第11のチャンネルと前記第21のチャンネルとの間に一体に形成されて前記刺激信号モジュールに電気的に接触されるコンタクターを備え、前記電流パルス信号は、第1の持続時間の間には正の電流パルス信号であり、前記第1の持続時間に続く第2の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第2の持続時間に続く第3の持続時間の間には負の電流パルス信号であり、前記第3の持続時間に続く第4の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第4の持続時間に続く第5の持続時間の間には負の電流パルス信号であり、前記第5の持続時間に続く第6の持続時間の間には0の電流信号であり、前記第6の持続時間に続く第7の持続時間の間には正の電流パルス信号であり、前記第7の持続時間に続く第8の持続時間の間には0の電流信号から構成され、前記電流パルス信号の第1の持続時間の長さは、前記電流パルス信号の第3の持続時間の長さの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の長さは、前記電流パルス信号の第7の持続時間の長さの2倍~15倍であることを特徴とする。
【0022】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールは、それぞれ磁石が配置されて前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールが所定の範囲内に近づく場合に、前記それぞれ配置されている磁石の引力により前記マルチチャンネルユニットのコンタクターと前記刺激信号モジュールが自己整合されてもよい。
【0023】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記刺激信号モジュールのアップボタンに圧力が加えられる場合に、前記アップボタンに圧力が加えられる回数に比例して前記電流パルス信号の大きさが増加し、前記刺激信号モジュールのダウンボタンに圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタンに圧力が加えられる回数に反比例して前記電流パルス信号の大きさが減少してもよい。
【0024】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記刺激信号モジュールが前記アップボタンに圧力が加えられる場合に、前記アップボタンに圧力が加えられる回数に比例してパルス幅変調信号のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが増加するように制御し、前記ダウンボタンに圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタンに圧力が加えられる回数に反比例して前記パルス幅変調信号のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが減少するように制御してもよい。
【0025】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号の第4の持続時間が前記電流パルス信号の第2の持続時間の5倍~2000倍であってもよい。
【0026】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号の第8の持続時間が前記電流パルス信号の第6の持続時間の5倍~2000倍であってもよい。
【0027】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号の第1の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさが前記電流パルス信号の第3の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさと同じであり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさが前記電流パルス信号の第7の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさと同じであってもよい。
【0028】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号の第1の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさが前記電流パルス信号の第3の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間の負のパルス電流信号の絶対値の大きさが前記電流パルス信号の第7の持続時間の正のパルス電流信号の絶対値の大きさの2倍~15倍であってもよい。
【0029】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記電流パルス信号が荷電平衡(charge-balanced)状態であってもよい。
【0030】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、前記刺激信号モジュールが前記第1の持続時間の間の電流パルス信号と前記第7の持続時間の間の電流パルス信号を前記第11のチャンネルに与え、前記第3の持続時間の間の電流パルス信号と前記第5の持続時間の間の電流パルス信号を前記第12のチャンネルに与え、前記第1の持続時間の間の電流パルス信号と前記第7の持続時間の間の電流パルス信号を前記第21のチャンネルに与え、前記第3の持続時間の間の電流パルス信号と前記第5の持続時間の間の電流パルス信号を前記第22のチャンネルに与えても良い。
【発明の効果】
【0031】
本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムは、目に近い多数の領域に取り付けられるマルチチャンネルを介して刺激信号としての電流パルス信号を印加することにより、損傷された角膜神経を有効に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニットを示す図。
図2】本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニットが人間の目に近い領域に取り付けられている状態を示す図。
図3】本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニット及び刺激信号モジュールが人間の目に近い領域に取り付けられている状態を示す図。
図4】本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールのブロック図。
図5】本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールに採用されるアップボタンまたはダウンボタンの圧力回数に係る電圧調節回路図。
図6】本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールが提供する電流パルス信号を示す図。
図7】本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニットを示す図。
図8】本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニットが人間の目に近い領域に取り付けられている状態を示す図。
図9】本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニット及び刺激信号モジュールが人間の目に近い領域に取り付けられている状態を示す図。
図10】本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールのブロック図。
図11】本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールに採用されるアップボタンまたはダウンボタンの圧力回数に係る電圧調節回路図。
図12】本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールが提供する電流パルス信号を示す図。
図13】本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを用いて治療しながら、0日、3日及び7日が経った後に損傷された角膜の上皮細胞の治療の度合いを測定した写真。
図14】本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを用いて治療しながら、1週間、2週間及び4週間が経った後に損傷された角膜の神経細胞の再生の度合いを共焦点(confocal)顕微鏡で測定した写真。
【発明を実施するための形態】
【0033】
後述する本発明についての詳細な説明は、本発明が実施できる特定の実施形態を例示として示す添付図面に基づいて行われる。これらの実施形態は、当業者が本発明を十分に実施できるように詳しく説明される。本発明の様々な実施形態は、互いに異なるものの、互いに排他的である必要はないということが理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施形態に関わって本発明の精神及び範囲を逸脱しないつつも、他の実施形態として実現可能である。なお、それぞれの開示された実施形態内の個別的な構成要素の位置または配置は、本発明の精神及び範囲を逸脱しないつつも変更可能であるということが理解されるべきである。
【0034】
したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味として捉えようとするものではなく、本発明の範囲は、適切に説明されると、それらの請求項が主張することと均等なすべての範囲と併せて、添付された請求項によってのみ限定される。図中、類似の参照符号は、色々な側面に亘って同一もしくは類似の機能を指し示し、長さ及び面積、厚さなどとその形状は、説明のしやすさのために誇張されて表現されてもよい。
【0035】
以下では、図1から図6に基づいて、本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムについて説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニットを示す図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニットが人間の目に近い領域に取り付けられている状態を示す図であり、図3は、本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニット及び刺激信号モジュールが人間の目に近い領域に取り付けられている状態を示す図であり、図4は、本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールのブロック図であり、図5は、本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールに採用されるアップボタンまたはダウンボタンの圧力回数に係る電圧調節回路図であり、図6は、本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールが提供する電流パルス信号を示す図である。
【0037】
本発明の一実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニット1100は、図1及び図2に示すように、導電性物質から形成され、左目上部と左眉毛との間に取り付けられて刺激信号を受け渡す第1のチャンネル1110と、前記導電性物質から形成され、右目上部と右眉毛との間に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第2のチャンネル1120と、前記第1のチャンネル1110と前記第2のチャンネル1120との間に一体に形成されて前記刺激信号モジュール1200に電気的に接触されるコンタクター1130と、を備える。ここで、前記第1のチャンネル1110、前記第2のチャンネル1120及び前記コンタクター1130は、Ag、AgCl、Au、Ptまたはステンレス鋼から形成されてもよい。
【0038】
また、刺激信号モジュール1200は、前記第1のチャンネル1110と前記第2のチャンネル1120に前記刺激信号としての電流パルス信号を与え、図3に示すように、まるでゴーグルを着用するように、人間の目と鼻との間に着用されてもよく、前記マルチチャンネルユニット1100のコンタクター1130と前記刺激信号モジュール1200は、それぞれ磁石が配置されて前記マルチチャンネルユニット1100のコンタクター1130と前記刺激信号モジュール1200が所定の範囲内に近づく場合に、前記それぞれ配置されている磁石の引力により前記マルチチャンネルユニット1100のコンタクター1130と前記刺激信号モジュール1200が自己整合される。
【0039】
一方、上述した刺激信号モジュール1200は、図4に示すように、電流パルス信号を生成する刺激信号提供部1221、1222と、前記刺激信号提供部1221、1222を制御する制御部1210と、アップボタン1231と、ダウンボタン1232と、外部と通信する通信部1240と、充電部1250と、を備える。
【0040】
前記刺激信号モジュール1200のアップボタン1231に圧力が加えられる場合に、前記アップボタン1231に圧力が加えられる回数に比例して前記電流パルス信号の大きさが増加し、前記刺激信号モジュール1200のダウンボタン1232に圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタン1232に圧力が加えられる回数に反比例して前記電流パルス信号の大きさが減少する。
【0041】
具体的に、前記刺激信号モジュール1200は、前記アップボタン1231に圧力が加えられる場合に、前記アップボタン1231に圧力が加えられる回数に比例してパルス幅変調信号(PWM)のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが増加するように制御し、前記ダウンボタン1232に圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタン1232に圧力が加えられる回数に反比例して前記パルス幅変調信号(PWM)のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが減少するように制御する。
【0042】
例えば、前記アップボタン1231に圧力が加えられる回数が3回である場合には、図5に示すように、3個のパルス幅変調信号(PWM)がトランジスターQ1に渡されて3個のパルス幅変調信号(PWM)の間にトランジスターQ1がターンオンされるため、3個のパルス幅変調信号(PWM)の間に流れる電流の変化量に比例してインダクターL1により昇圧された電圧がキャパシターC2、C3に充電される。したがって、パルス幅変調信号(PWM)の数に比例して昇圧された電圧がキャパシターC2、C3に充電されるので、アップボタン1231に圧力が加えられる回数に比例して電流パルス信号の大きさが増加するように制御することができ、逆に、ダウンボタン1232に圧力が加えられる回数に反比例して電流パルス信号の大きさが減少するように制御することができる。
【0043】
前記電流パルス信号は、図6に示すように、第1の持続時間1Dの間には正の電流パルス信号であり、前記第1の持続時間1Dに続く第2の持続時間2Dの間には0の電流信号であり、前記第2の持続時間2Dに続く第3の持続時間3Dの間には負の電流パルス信号であり、前記第3の持続時間3Dに続く第4の持続時間4Dの間には0の電流信号であり、前記第4の持続時間4Dに続く第5の持続時間5Dの間には負の電流パルス信号であり、前記第5の持続時間5Dに続く第6の持続時間6Dの間には0の電流信号であり、前記第6の持続時間6Dに続く第7の持続時間7Dの間には正の電流パルス信号であり、前記第7の持続時間7Dに続く第8の持続時間8Dの間には0の電流信号から構成される。
【0044】
前記電流パルス信号の第4の持続時間4Dは、前記電流パルス信号の第2の持続時間2Dの5倍~2000倍であり、前記電流パルス信号の第8の持続時間8Dは、前記電流パルス信号の第6の持続時間6Dの5倍~2000倍である。
【0045】
例えば、前記電流パルス信号の第2の持続時間2Dが5μsである場合に、前記電流パルス信号の第4の持続時間4Dは25μs~10,000μsであり、前記電流パルス信号の第6の持続時間6Dが5μsである場合に、前記電流パルス信号の第8の持続時間8Dは25μs~10,000μsである。
【0046】
また、前記電流パルス信号の第1の持続時間1Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ1Aは、前記電流パルス信号の第3の持続時間3Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ3Aと同じであり、前記電流パルス信号の第5の持続時間5Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ5Aは、前記電流パルス信号の第7の持続時間7Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ7Aと同じである。
【0047】
一方、前記電流パルス信号の第1の持続時間1Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ1Aは、前記電流パルス信号の第3の持続時間3Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ3Aの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間5Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ5Aは、前記電流パルス信号の第7の持続時間7Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ7Aの2倍~15倍である。
【0048】
例えば、同じである第1の持続時間1Dと第3の持続時間3Dの間に第3の持続時間3Dの負のパルス電流信号の絶対値が1mAである場合に、第1の持続時間1Dの正のパルス電流信号の絶対値は2mA~15mAになるように構成し、同じである第5の持続時間5Dと第7の持続時間7Dの間に第7の持続時間7Dの正のパルス電流信号の絶対値が1mAである場合に、第5の持続時間5Dの負のパルス電流信号の絶対値は2mA~15mAになるように構成して、前記電流パルス信号は、荷電平衡(charge-balanced)状態になるように構成する。
【0049】
さらに、前記電流パルス信号の第1の持続時間1Dの長さは、前記電流パルス信号の第3の持続時間3Dの長さと同じであり、前記電流パルス信号の第5の持続時間5Dの長さは、前記電流パルス信号の第7の持続時間7Dの長さと同じである。
【0050】
一方、前記電流パルス信号の第1の持続時間1Dの長さは、前記電流パルス信号の第3の持続時間3Dの長さの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間5Dの長さは、前記電流パルス信号の第7の持続時間7Dの長さの2倍~15倍である。
【0051】
例えば、第1の持続時間1Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ1Aと、第3の持続時間3Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ3Aとが同じであり、第3の持続時間3Dの長さが10μsである場合に、第1の持続時間1Dは20μs~300μsになるように構成し、第5の持続時間5Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ5Aと、第7の持続時間7Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ7Aとが同じであり、第7の持続時間7Dの長さが10μsである場合に、第5の持続時間5Dは20μs~300μsになるように構成して、前記電流パルス信号は、荷電平衡(
charge-balanced)状態になるように構成する。
【0052】
一方、前記刺激信号モジュール1200は、前記第1の持続時間1Dの間の電流パルス信号と前記第7の持続時間7Dの間の電流パルス信号を前記第1のチャンネル1110に与え、前記第3の持続時間3Dの間の電流パルス信号と前記第5の持続時間5Dの間の電流パルス信号を前記第2のチャンネル1120に与える。
【0053】
以下では、図7から図12に基づいて、本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムについて説明する。
【0054】
図7は、本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニットを示す図であり、図8は、本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニットが人間の目に近い領域に取り付けられている状態を示す図であり、図9は、本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニット及び刺激信号モジュールが人間の目に近い領域に取り付けられている状態を示す図であり、図10は、本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールのブロック図であり、図11は、本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールに採用されるアップボタンまたはダウンボタンの圧力回数に係る電圧調節回路図であり、図12は、本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムの刺激信号モジュールが提供する電流パルス信号を示す図である。
【0055】
本発明の他の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムのマルチチャンネルユニット2100は、図7及び図8に示すように、導電性物質から形成され、左眉毛の上部に取り付けられて刺激信号を受け渡す第11のチャンネル2111と、前記導電性物質から形成され、左目の下部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第12のチャンネル2112と、前記導電性物質から形成され、右眉毛の上部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第21のチャンネル2121と、前記導電性物質から形成され、右目の下部に取り付けられて前記刺激信号を受け渡す第22のチャンネル2122と、前記第11のチャンネル2111と前記第21のチャンネル2121との間に一体に形成されて前記刺激信号モジュールに電気的に接触されるコンタクター2130と、を備える。ここで、前記第11のチャンネル2111、前記第12のチャンネル2112、前記第21のチャンネル2121、前記第22のチャンネル2122及び前記コンタクター2130は、Ag、AgCl、Au、Ptまたはステンレス鋼から形成されてもよい。
【0056】
また、刺激信号モジュール2200は、前記第11のチャンネル2111、前記第12のチャンネル2112、前記第21のチャンネル2121及び前記第22のチャンネル2122に前記刺激信号としての電流パルス信号を与え、図9に示すように、まるでゴーグルを着用するように、人間の目と鼻との間に着用されてもよく、前記マルチチャンネルユニット2100のコンタクター2130と前記刺激信号モジュール2200は、それぞれ磁石が配置されて前記マルチチャンネルユニット2100のコンタクター2130と前記刺激信号モジュール2200が所定の範囲内に近づく場合に、前記それぞれ配置されている磁石の引力により前記マルチチャンネルユニット2100のコンタクター2130と前記刺激信号モジュール2200が自己整合される。
【0057】
一方、上述した刺激信号モジュール2200は、図10に示すように、電流パルス信号を生成する刺激信号提供部2221、2222と、前記刺激信号提供部2221、2222を制御する制御部2210と、アップボタン2231と、ダウンボタン2232と、外部と通信する通信部2240と、充電部2250と、を備える。
【0058】
前記刺激信号モジュール2200のアップボタン2231に圧力が加えられる場合に、前記アップボタン2231に圧力が加えられる回数に比例して前記電流パルス信号の大きさが増加し、前記刺激信号モジュール2200のダウンボタン2232に圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタン2232に圧力が加えられる回数に反比例して前記電流パルス信号の大きさが減少する。
【0059】
具体的に、前記刺激信号モジュール2200は、前記アップボタン2231に圧力が加えられる場合に、前記アップボタン2231に圧力が加えられる回数に比例してパルス幅変調信号(PWM)のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが増加するように制御し、前記ダウンボタン2232に圧力が加えられる場合に、前記ダウンボタン2232に圧力が加えられる回数に反比例して前記パルス幅変調信号(PWM)のパルス数を調節することにより、前記電流パルス信号の大きさが減少するように制御する。
【0060】
例えば、前記アップボタン2231に圧力が加えられる回数が3回である場合には、図11に示すように、3個のパルス幅変調信号(PWM)がトランジスターQ1に渡されて3個のパルス幅変調信号(PWM)の間にトランジスターQ1がターンオンされるため、3個のパルス幅変調信号(PWM)の間に流れる電流の変化量に比例してインダクターL1により昇圧された電圧がキャパシターC2、C3に充電される。したがって、パルス幅変調信号(PWM)の数に比例して昇圧された電圧がキャパシターC2、C3に充電されるので、アップボタン2231に圧力が加えられる回数に比例して電流パルス信号の大きさが増加するように制御することができ、逆に、ダウンボタン2232に圧力が加えられる回数に反比例して電流パルス信号の大きさが減少するように制御することができる。
【0061】
前記電流パルス信号は、図12に示すように、第1の持続時間1Dの間には正の電流パルス信号であり、前記第1の持続時間1Dに続く第2の持続時間2Dの間には0の電流信号であり、前記第2の持続時間2Dに続く第3の持続時間3Dの間には負の電流パルス信号であり、前記第3の持続時間3Dに続く第4の持続時間4Dの間には0の電流信号であり、前記第4の持続時間4Dに続く第5の持続時間5Dの間には負の電流パルス信号であり、前記第5の持続時間5Dに続く第6の持続時間6Dの間には0の電流信号であり、前記第6の持続時間6Dに続く第7の持続時間7Dの間には正の電流パルス信号であり、前記第7の持続時間7Dに続く第8の持続時間8Dの間には0の電流信号から構成される。
【0062】
前記電流パルス信号の第4の持続時間4Dは、前記電流パルス信号の第2の持続時間2Dの5倍~2000倍であり、前記電流パルス信号の第8の持続時間8Dは、前記電流パルス信号の第6の持続時間6Dの5倍~2000倍である。
【0063】
例えば、前記電流パルス信号の第2の持続時間2Dが5μsである場合に、前記電流パルス信号の第4の持続時間4Dは25μs~10,000μsであり、前記電流パルス信号の第6の持続時間6Dが5μsである場合に、前記電流パルス信号の第8の持続時間8Dは25μs~10,000μsである。
【0064】
また、前記電流パルス信号の第1の持続時間1Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ1Aは、前記電流パルス信号の第3の持続時間3Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ3Aと同じであり、前記電流パルス信号の第5の持続時間5Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ5Aは、前記電流パルス信号の第7の持続時間7Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ7Aと同じである。
【0065】
一方、前記電流パルス信号の第1の持続時間1Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ1Aは、前記電流パルス信号の第3の持続時間3Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ3Aの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間5Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ5Aは、前記電流パルス信号の第7の持続時間7Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ7Aの2倍~15倍である。
【0066】
例えば、同じである第1の持続時間1Dと第3の持続時間3Dの間に第3の持続時間3Dの負のパルス電流信号の絶対値が1mAである場合に、第1の持続時間1Dの正のパルス電流信号の絶対値は2mA~15mAになるように構成し、同じである第5の持続時間5Dと第7の持続時間7Dの間に第7の持続時間7Dの正のパルス電流信号の絶対値が1mAである場合に、第5の持続時間5Dの負のパルス電流信号の絶対値は2mA~15mAになるように構成して、前記電流パルス信号は、荷電平衡(charge-balanced)状態になるように構成する。
【0067】
さらに、前記電流パルス信号の第1の持続時間1Dの長さは、前記電流パルス信号の第3の持続時間3Dの長さと同じであり、前記電流パルス信号の第5の持続時間5Dの長さは、前記電流パルス信号の第7の持続時間7Dの長さと同じである。
【0068】
一方、前記電流パルス信号の第1の持続時間1Dの長さは、前記電流パルス信号の第3の持続時間3Dの長さの2倍~15倍であり、前記電流パルス信号の第5の持続時間5Dの長さは、前記電流パルス信号の第7の持続時間7Dの長さの2倍~15倍である。
【0069】
例えば、第1の持続時間1Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ1Aと、第3の持続時間3Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ3Aとが同じであり、第3の持続時間3Dの長さが10μsである場合に、第1の持続時間1Dは20μs~300μsになるように構成し、第5の持続時間5Dの負のパルス電流信号の絶対値の大きさ5Aと、第7の持続時間7Dの正のパルス電流信号の絶対値の大きさ7Aとが同じであり、第7の持続時間7Dの長さが10μsである場合に、第5の持続時間5Dは20μs~300μsになるように構成して、前記電流パルス信号は、荷電平衡(charge-balanced)状態になるように構成する。
【0070】
一方、前記刺激信号モジュール2200は、前記第1の持続時間1Dの間の電流パルス信号と前記第7の持続時間7Dの間の電流パルス信号を前記第11のチャンネル2111に与え、前記第3の持続時間3Dの間の電流パルス信号と前記第5の持続時間5Dの間の電流パルス信号を前記第12のチャンネル2112に与え、前記第1の持続時間1Dの間の電流パルス信号と前記第7の持続時間7Dの間の電流パルス信号を前記第21のチャンネル2121に与え、前記第3の持続時間3Dの間の電流パルス信号と前記第5の持続時間5Dの間の電流パルス信号を前記第22のチャンネル2122に与える。すなわち、前記刺激信号モジュール2200は、第11のチャンネル2111と第21のチャンネル2121に同じである電流パルス信号を与え、第12のチャンネル2112と第22のチャンネル2122に同じである電流パルス信号を与える。
【0071】
以下では、図13及び図14に基づいて、本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを用いて損傷された角膜神経を治療した実験結果について説明する。
【0072】
図13は、本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを用いて治療しながら、0日、3日及び7日が経った後に、損傷された角膜の上皮細胞の治療の度合いを測定した写真である。ここで、対照群は、角膜の一部を切削する視力校正述を施術された患者の角膜に通常の治療(例えば、抗生剤の投与)を受けてから損傷された角膜を測定し、第1のプロトコール実験群は、角膜の一部を切削する視力校正述を施術された患者の角膜に通常の治療(例えば、抗生剤の投与)の他に本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを用いて20Hzの電流パルス信号で損傷された角膜神経を治療しながら損傷された角膜を測定し、第2のプロトコール実験群は、角膜の一部を切削する視力校正述を施術された患者の角膜に通常の治療(例えば、抗生剤の投与)の他に本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを用いて2Hzの電流パルス信号で損傷された角膜神経を治療しながら損傷された角膜を測定した。
【0073】
図13に示すように、0日目には対照群、第1のプロトコール実験群及び第2のプロトコール実験群は互いに違いが存在せず、3日が経った後には、対照群の相対傷面積は54%が残存しており、第1のプロトコール実験群の相対傷面積は32%が残存しており、第2のプロトコール実験群の相対傷面積は39%が残存していた。
【0074】
一方、7日が経った後には対照群の相対傷面積は31%が残存しており、第1のプロトコール実験群の相対傷面積は4.7%が残存しており、第2のプロトコール実験群の相対傷面積は9.0%が残存していた。
【0075】
図14は、本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを用いて治療しながら、7日、14日及び28日が経った後に損傷された角膜の神経細胞の再生の度合いを共焦点(confocal)顕微鏡で測定した写真である。ここで、対照群は、角膜の一部を切削する視力校正述を施術された患者の角膜に通常の治療(例えば、抗生剤の投与)を受けた後に損傷された角膜の神経細胞の再生の度合いを測定し、実験群は、角膜の一部を切削する視力校正述を施術された患者の角膜に通常の治療(例えば、抗生剤の投与)の他に本発明の実施形態に係る損傷された角膜神経の再生のためのマルチチャンネル刺激システムを用いて損傷された角膜神経を治療しながら損傷された角膜の神経細胞の再生の度合いを測定した。
【0076】
図14に示すように、実験群は、対照群に比べて、時間がさらに経つにつれて、損傷された角膜の神経細胞がさらに盛んに再生されるということが分かる。
【0077】
以上、本発明について、本発明の原理を例示するための好適な実施形態と結び付けて説明し且つ図示したが、本発明は、そのように図示され且つ説明されたそのままの構成及び作用に何ら限定されるものではない。
【0078】
むしろ、添付の特許請求の範囲の思想及び範ちゅうを逸脱することなく、本発明に対する多数回の変更及び修正を加えることが可能であるということが当業者にとって明らかに理解できる筈である。
【0079】
よって、そのようなあらゆる適宜な変更及び修正と均等物もまた、本発明の範囲に属するものとみなされるべきである。
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