IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社Saleshubの特許一覧

特許7245950企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法及びそのためのプログラム
<>
  • 特許-企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法及びそのためのプログラム 図1
  • 特許-企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法及びそのためのプログラム 図2
  • 特許-企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法及びそのためのプログラム 図3
  • 特許-企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法及びそのためのプログラム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-15
(45)【発行日】2023-03-24
(54)【発明の名称】企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法及びそのためのプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20230316BHJP
【FI】
G06Q10/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022153892
(22)【出願日】2022-09-27
(62)【分割の表示】P 2022033040の分割
【原出願日】2022-03-03
【審査請求日】2022-09-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウェブサイトの掲載日 2021年7月14日 ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000012159.html 公開者 株式会社Saleshub ウェブサイトの掲載日 2021年7月14日 ウェブサイトのアドレス https://saleshub.jp/blog/release/3251 公開者 株式会社Saleshub ウェブサイトの掲載日 2021年7月14日 ウェブサイトのアドレス https://saleshub.jp/ 公開者 株式会社Saleshub ウェブサイトの掲載日 2021年7月14日 ウェブサイトのアドレス https://jp.techcrunch.com/2021/07/14/saleshub-raised-100m-jpy 公開者 Boundless株式会社 ウェブサイトの掲載日 2021年7月14日 ウェブサイトのアドレス https://thebridge.jp/2021/07/saleshub-series-a-round-funding 公開者 株式会社THE BRIDGE ウェブサイトの掲載日 2021年11月2日 ウェブサイトのアドレス https://saleshub.jp/blog/news/3301 公開者 株式会社Saleshub ウェブサイトの掲載日 2021年11月2日 ウェブサイトのアドレス https://mailchi.mp/saleshub.jp/7899494 公開者 株式会社Saleshub
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517401875
【氏名又は名称】株式会社Saleshub
(74)【代理人】
【識別番号】110003605
【氏名又は名称】弁理士法人六本木通り特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江田 学
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-141381(JP,A)
【文献】特開2018-206297(JP,A)
【文献】特開2019-079341(JP,A)
【文献】特開2003-316887(JP,A)
【文献】特開2006-318226(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、企業による新規開拓営業を支援するための方法であって、
前記コンピュータが、前記企業が用いる企業端末から、前記企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストを受信するステップと、
前記コンピュータが、前記顧客候補リストに含まれる前記複数の新規顧客候補のうち、企業名又は企業識別子が、各紹介者と関連づけて予め記憶された1又は複数の企業と一致する1又は複数の新規顧客候補を判定するステップと、
前記コンピュータが、判定された前記1又は複数の新規顧客候補のうちのいずれかの新規顧客候補と関連づけられた紹介者が用いる紹介者端末に、紹介を促す紹介提案の通知であって、紹介対象である新規顧客候補の企業名及び紹介先である前記企業の企業名を含む通知を送信するステップと、
前記コンピュータが、前記紹介者端末から、前記紹介提案にかかる新規顧客候補の紹介に向けて話を進めるための前記企業に向けたメッセージを受信するステップと
前記コンピュータが、前記企業端末に、前記メッセージを送信するステップと
を含む。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記通知は、前記企業の事業名をさらに含む。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記通知は、前記紹介対象である新規顧客候補を紹介した場合に支払われる協力金の金額をさらに含む。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の方法であって、
前記通知は、前記紹介者の住所又は居所が前記紹介者と関連づけられた新規顧客候補の所在地又は前記紹介者と関係を有する人物の勤務地と同一地域である場合に行う。
【請求項5】
コンピュータに、企業による新規開拓営業を支援するための方法を実行させるためのプログラムであって、前記方法は、
前記企業が用いる企業端末から、前記企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストを受信するステップと、
前記顧客候補リストに含まれる前記複数の新規顧客候補のうち、企業名又は企業識別子が、各紹介者と関連づけて予め記憶された1又は複数の企業と一致する1又は複数の新規顧客候補を判定するステップと、
判定された前記1又は複数の新規顧客候補のうちのいずれかの新規顧客候補と関連づけられた紹介者が用いる紹介者端末に、紹介を促す紹介提案の通知であって、紹介対象である新規顧客候補の企業名及び紹介先である前記企業の企業名を含む通知を送信するステップと、
前記紹介者端末から、前記紹介提案にかかる新規顧客候補の紹介に向けて話を進めるための前記企業に向けたメッセージを受信するステップと
前記コンピュータが、前記企業端末に、前記メッセージを送信するステップと
を含む。
【請求項6】
企業による新規開拓営業を支援するための装置であって、
前記企業が用いる企業端末から、前記企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストを受信し、
前記顧客候補リストに含まれる前記複数の新規顧客候補のうち、企業名又は企業識別子が、各紹介者と関連づけて予め記憶された1又は複数の企業と一致する1又は複数の新規顧客候補を判定し、
判定された前記1又は複数の新規顧客候補のうちのいずれかの新規顧客候補と関連づけられた紹介者が用いる紹介者端末に、紹介を促す紹介提案の通知であって、紹介対象である新規顧客候補の企業名及び紹介先である前記企業の企業名を含む通知を送信し、
前記紹介者端末から、前記紹介提案にかかる新規顧客候補の紹介に向けて話を進めるための前記企業に向けたメッセージを受信して、前記企業端末に、前記メッセージを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法及びそのためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
新規開拓営業の代表的な手法として、テレアポが挙げられる。営業担当が、見込顧客に架電し、関心を示した見込顧客とのアポイントを獲得する。また、飛び込み営業も新規開拓営業の一手法である。これは、アポイントを取らずに企業又は個人を訪問し、商品又はサービスの提案等を行うものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらのアウトバウンド営業の手法は、取り入れやすい反面、商談になかなか繋がらないという問題点がある。見込顧客とつながりのある人物からの紹介であれば、商談に繋がりやすいものの、紹介を依頼できる人物の数に限りがあることから、数値計画を立てにくいという問題点がある。
【0004】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その課題は、企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法又はそのためのプログラムにおいて、当該企業を、当該企業が必要とする紹介者と効率的にマッチングすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、企業による新規開拓営業を支援するための方法であって、前記企業が用いる企業端末から、前記企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストを受信するステップと、前記顧客候補リストに含まれる前記複数の新規顧客候補のうち、企業名又は企業識別子が、各紹介者と関連づけて予め記憶された1又は複数の企業と一致する1又は複数の新規顧客候補を判定するステップと、判定された前記1又は複数の新規顧客候補のうちのいずれかの新規顧客候補と関連づけられた紹介者が用いる紹介者端末に、紹介を促す紹介提案を通知するステップと、前記紹介者端末から、前記紹介提案にかかる新規顧客候補の紹介に関する前記企業に向けたメッセージを受信するステップとを含む。
【0006】
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の方法であって、前記通知は、紹介対象である新規顧客候補の企業名及び紹介先である前記企業の企業名を含む。
【0007】
また、本発明の第3の態様は、第2の態様の方法であって、前記通知は、前記紹介対象である新規顧客候補の部署名をさらに含む。
【0008】
また、本発明の第4の態様は、第2の態様の方法であって、前記通知は、前記企業の事業名をさらに含む。
【0009】
また、本発明の第5の態様は、第2の態様の方法であって、前記通知は、前記紹介対象である新規顧客候補を紹介した場合に支払われる協力金の金額をさらに含む。
【0010】
また、本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれかの態様の方法であって、前記顧客候補リストは、各新規顧客候補の部署を含み、前記判定は、部署がさらに一致する場合になされる。
【0011】
また、本発明の第7の態様は、第1から第6のいずれかの態様の方法であって、前記通知は、前記紹介者の住所又は居所が前記紹介者と関連づけられた新規顧客候補の所在地と同一地域である場合に行う。
【0012】
また、本発明の8の態様は、第1から第7のいずれかの態様の方法であって、前記顧客候補リストは、複数の部分顧客候補リストを含む。
【0013】
また、本発明の第9の態様は、コンピュータに、企業による新規開拓営業を支援するための方法を実行させるためのプログラムであって、前記方法は、前記企業が用いる企業端末から、前記企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストを受信するステップと、前記顧客候補リストに含まれる前記複数の新規顧客候補のうち、企業名又は企業識別子が、各紹介者と関連づけて予め記憶された1又は複数の企業と一致する1又は複数の新規顧客候補を判定するステップと、判定された前記1又は複数の新規顧客候補のうちのいずれかの新規顧客候補と関連づけられた紹介者が用いる紹介者端末に、紹介を促す紹介提案を通知するステップと、前記紹介者端末から、前記紹介提案にかかる新規顧客候補の紹介に関する前記企業に向けたメッセージを受信するステップとを含む。
【0014】
また、本発明の第10の態様は、企業による新規開拓営業を支援するための装置であって、前記企業が用いる企業端末から、前記企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストを受信し、前記顧客候補リストに含まれる前記複数の新規顧客候補のうち、企業名又は企業識別子が、各紹介者と関連づけて予め記憶された1又は複数の企業と一致する1又は複数の新規顧客候補を判定し、判定された前記1又は複数の新規顧客候補のうちのいずれかの新規顧客候補と関連づけられた紹介者が用いる紹介者端末に、紹介を促す紹介提案を通知し、前記紹介者端末から、前記紹介提案にかかる新規顧客候補の紹介に関する前記企業に向けたメッセージを受信する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様によれば、企業による新規開拓営業を支援するための方法であって、前記企業が用いる企業端末から、企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストに基づいて、当該企業に新規顧客候補を紹介可能な紹介者に紹介提案を通知することによって、当該企業を、当該企業が必要とする紹介者と効率的にマッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態にかかる装置を示す図である。
図2】本発明の一実施形態にかかる、企業による新規開拓営業を支援するための方法の流れを示す図である。
図3】本発明の一実施形態にかかる紹介企業情報入力画面の一例を示す図である。
図4】本発明の一実施形態にかかる紹介提案通知の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1に本発明の一実施形態にかかる装置を示す。装置100は、新規開拓営業を行う企業が用いる企業端末110及び当該企業に新規顧客候補を紹介する紹介者が用いる紹介者端末120とインターネット等のIPネットワークを介して通信し、企業と紹介者との間のマッチングを助ける。
【0019】
装置100は、通信インターフェースなどの通信部101と、プロセッサ、CPU等の処理部102と、メモリ、ハードディスク等の記憶装置又は記憶媒体を含む記憶部103とを備え、各処理を行うためのプログラムを実行することによって構成することができる。装置100は、1又は複数の装置、コンピュータないしサーバを含むことがある。また、当該プログラムは、1又は複数のプログラムを含むことがあり、また、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録して非一過性のプログラムプロダクトとすることができる。当該プログラムは、記憶部103又は装置100からIPネットワークを介してアクセス可能なデータベース104等の記憶装置又は記憶媒体に記憶しておき、処理部102において実行することができる。以下で記憶部103に記憶されるものとして記述されるデータはデータベース104等の記憶装置又は記憶媒体に記憶してもよく、またその逆も同様である。
【0020】
図2に、本発明の一実施形態にかかる、企業による新規開拓営業を支援するための方法の流れを示す。装置100は、紹介者端末120から、紹介者が紹介可能な企業(以下「つながり」と呼ぶことがある。)に関する紹介企業情報を受信する(S201)。
【0021】
図3は、本発明の一実施形態にかかる紹介企業情報入力画面の一例である。紹介企業情報入力画面300は、ある紹介者のつながりに関する情報を入力するための画面であり、紹介企業の企業名301、業種302、当該紹介者が関係を有する人物の属する部署303、役職304、及び勤務地305、並びに当該人物との関係性306を入力するための欄を含む。「必須」と記載された欄は図3の例では必須であるが、本発明において、企業名以外は必ずしも必須ではない。当該紹介企業情報によって記述される企業は、当該紹介者に関連づけて記憶部103に記憶される。より具体的には、当該企業の企業名又は企業識別子を、当該紹介者の紹介者名又は紹介者識別子と関連づけて記憶することができる。ここで、「紹介者が関係を有する人物」とは、当該紹介者が紹介可能な人物を意味する。
【0022】
紹介企業情報と同時又はその前後に、装置100は、紹介者端末120から、紹介者情報を受信してもよい。たとえば、地方の新規顧客候補に営業をしたければ、当該地方と同一地域に居住する紹介者が有意義な関係性を有する可能性があるので、紹介者情報が紹介者の居住地を含んでもよい。図3においては、基本情報のタブを選択することで、紹介者情報が当該紹介者の基本情報として表示される。
【0023】
紹介者による入力は、紹介企業情報入力画面表示情報を、たとえばHTML形式のファイルとして送信して、紹介者端末120の表示画面にウェブブラウザ上で表示される入力画面から行ったり、紹介者端末120にインストールされたアプリケーション(以下「アプリ」とも呼ぶ。)を動作させ、当該アプリ上で表示される入力画面から行ったりすることができる。なお、「入力画面」とは、ウェブブラウザ上で表示される場合にはウェブページ、モーダルウィンドウ、ポップアップウィンドウ等のさまざまな形式を採用することができ、アプリ上で表示される場合にはアプリの一画面とすることができる。いずれにおいても、紹介企業情報を入力するための入力欄を有する領域を含む画面であれば、紹介企業情報入力画面に該当する。
【0024】
また、装置100は、企業端末110から、当該企業の事業を説明するための事業説明情報を受信する(S202)。当該事業説明情報は、当該企業に関連づけて記憶部103に記憶され、紹介者が事業の概要及び紹介企業に対する当該事業のメリットを理解し、自らのつながりを紹介するか否かを判断する際に参照可能となる。
【0025】
その後、装置100は、企業端末110から、当該企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストを受信する(S203)。顧客候補リストは、たとえば、CSV形式のファイルとすることができる。顧客候補リストは、複数の企業名又は企業識別子を含み、各企業の部署を含むことが好ましい。加えて、顧客候補リストは、各企業について、企業URL、郵便番号、本社住所、電話番号、FAX番号、設立年月日、従業員数、代表者名、業種、事業内容、資本金、売上、上場区分等を含んでもよい。装置100は、受信した顧客候補リストをそれを送信した企業と関連づけて記憶部103に記憶する。顧客候補リストは、複数の部分顧客候補リストを含んでもよい。たとえば、業種別、地域別等の属性に応じて、別個の部分顧客候補リストとして記憶部103に記憶してもよい。
【0026】
そして、装置100は、受信した顧客候補リストに含まれる複数の新規顧客候補のうち、企業名又は企業識別子が、各紹介者と関連づけて予め記憶された1又は複数の企業と一致する1又は複数の新規顧客候補を判定する(S204)。上述の説明では、紹介者端末120からの紹介企業情報の送信を最初に説明したが、当該判定において用いることができればよく、送信順序は必ずしも最初である必要はない。企業名又は企業識別子が一致することに加えて、部署がさらに一致する場合に判定がなされるようにすれば、企業が開拓したい新規顧客候補の適切な部署の人物を紹介してもらえる可能性が高まり、好ましい。
【0027】
次いで、装置100は、判定された1又は複数の新規顧客候補のうちのいずれかの新規顧客候補と関連づけられた紹介者が用いる紹介者端末120に、紹介を促す紹介提案を通知する(S205)。装置100が受信した顧客候補リストに含まれる複数の新規顧客候補のうちの2以上について、異なる紹介者がいわばマッチした場合には2以上の紹介者端末にかかる通知が送信されることとなるところ、図1及び2においては、簡単のためこの区別は示していない。また、一例として、当該通知は、紹介者の住所又は居所が当該紹介者と関連づけられた新規顧客候補の所在地又は当該紹介者と関係を有する人物の勤務地と同一地域である場合に行うようにしてもよい。
【0028】
図4に、本発明の一実施形態にかかる紹介提案通知の一例を示す図である。紹介提案通知400は、紹介対象である新規顧客候補の企業名401-1及び紹介先である企業の企業名402-1を含む。紹介提案通知400は、紹介対象である新規顧客候補の部署名401-2を含むことが好ましく、また、紹介先である企業の事業名402-2を含むことが好ましい。また、紹介提案通知400は、紹介後に、紹介先と紹介対象との面談完了等の商談に関する所定の条件が満たされた場合に紹介者に支払われる金額403を含むことができる。紹介者は、適宜紹介に向けて話を進めるか、スキップするかを判断することができる。装置100が受信した顧客候補リストに含まれる複数の新規顧客候補のうちの2以上について、同一の紹介者がマッチした場合には、2以上の通知を新規顧客候補ごとに送信してもよい。図4の例では、カード状に各通知を表示している。
【0029】
そして、装置100は、紹介者端末120から、当該各新規顧客候補の紹介に関する当該企業に向けたメッセージを受信し(S206)、当該メッセージを企業端末110に送信する(S207)。上述の説明では、企業端末110からの事業説明情報の送信を紹介企業情報の送信の次に説明したが、紹介者が紹介提案通知を受信して、紹介を行うか否かを判断する際に参照できればよく、送信順序は適宜定めることができる。
【0030】
このように、本発明の一実施形態では、新規開拓を希望する企業から顧客候補リストを受信し、当該顧客候補リストに含まれる新規顧客候補をつながりとして登録している紹介者に当該企業への当該つながりの紹介を提案することによって、当該企業を当該企業が必要とする紹介者と効率的にマッチングすることができる。
【0031】
なお、上述の説明では、紹介者端末120に対して紹介提案通知を送信しているが、企業端末110に、判定された各新規顧客候補に関する紹介依頼の提案通知を送信するようにすることも考えられる。この場合、紹介依頼提案通知を受信した企業は、必要に応じて、その企業端末110から装置100を介して当該新規顧客候補と関連づけられた紹介者の紹介者端末120に紹介依頼のメッセージを送信することができるところ、企業としては、顧客候補リストをアップロードすれば、適切な紹介者から紹介に関するメッセージを受信できることの方が利便性は高い。
【0032】
また、上述の実施形態において、「××のみに基づいて」、「××のみに応じて」、「××のみの場合」というように「のみ」との記載がなければ、本明細書においては、付加的な情報も考慮し得ることが想定されていることに留意されたい。また、一例として、「aの場合にbする」という記載は、明示した場合を除き、「aの場合に常にbする」こと、「aの直後にbする」ことを必ずしも意味しないことに留意されたい。また、「Aを構成する各a」という記載は、必ずしもAが複数の構成要素によって構成されることを意味するものではなく、構成要素が単数であることを含む。
【0033】
また、念のため、なんらかの方法、プログラム、端末、装置、サーバ又はシステム(以下「方法等」)において、本明細書で記述された動作と異なる動作を行う側面があるとしても、本発明の各態様は、本明細書で記述された動作のいずれかと同一の動作を対象とするものであり、本明細書で記述された動作と異なる動作が存在することは、当該方法等を本発明の各態様の範囲外とするものではないことを付言する。
【符号の説明】
【0034】
100 装置
101 通信部
102 処理部
103 記憶部
104 データベース
110 企業端末
120 紹介者端末
300 紹介企業情報入力画面
301 紹介対象である企業の企業名
302 紹介対象である企業の業種
303 紹介者が関係を有する人物の部署
304 紹介者が関係を有する人物の役職
305 紹介者が関係を有する人物の勤務地
306 紹介者が関係を有する人物との関係性
400 紹介提案通知
401-1 紹介対象である新規顧客候補の企業名
401-2 紹介対象である新規顧客候補の部署名
402-1 紹介先である企業の企業名
402-2 紹介先である企業の事業名
403 金額

【要約】      (修正有)
【課題】企業による新規開拓営業を支援するための装置、方法及びそのためのプログラムを提供する。
【解決手段】装置100は、紹介者端末120から、紹介者が紹介可能な企業に関する紹介企業情報を受信し、当該企業の企業名又は企業識別子を、当該紹介者の紹介者名又は紹介者識別子と関連づけて記憶し、企業端末110から、当該企業が開拓を希望する複数の新規顧客候補を含む顧客候補リストを受信し、受信した顧客候補リストに含まれる複数の新規顧客候補のうち、企業名又は企業識別子が、各紹介者と関連づけて予め記憶された1又は複数の企業と一致する1又は複数の新規顧客候補を判定し、判定した1又は複数の新規顧客候補のうちのいずれかの新規顧客候補と関連づけられた紹介者が用いる紹介者端末に、紹介を促す紹介提案を通知する。
【効果】企業を、当該企業が必要とする紹介者と効率的にマッチングすることができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4