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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-16
(45)【発行日】2023-03-27
(54)【発明の名称】収納用什器
(51)【国際特許分類】
   B65D 6/24 20060101AFI20230317BHJP
   A47F 5/13 20060101ALI20230317BHJP
   A47B 55/02 20060101ALI20230317BHJP
【FI】
B65D6/24 A
A47F5/13
A47B55/02
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019117052
(22)【出願日】2019-06-25
(65)【公開番号】P2021004040
(43)【公開日】2021-01-14
【審査請求日】2022-04-04
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 展示会名:第19回JAPANドラッグストアショー 開催場所:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1) 展示日:平成31年3月14日~17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000213138
【氏名又は名称】中日産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100112900
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 路子
(74)【代理人】
【識別番号】100136995
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 千織
(74)【代理人】
【識別番号】100163164
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 敏之
(72)【発明者】
【氏名】林 誠浩
(72)【発明者】
【氏名】石原 一昭
(72)【発明者】
【氏名】山口 綾介
【審査官】二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-150946(JP,A)
【文献】実開昭52-071490(JP,U)
【文献】登録実用新案第3207288(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 6/24
A47F 5/13
A47B 55/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁部と、前記底壁部と連設する前壁部と、前記底壁部と連設する後壁部と、を構成する本体部材と、左壁部と、右壁部を構成する同一形状の一対のサイド部材と、で構成される、少なくとも一つの収納ユニットを備える収納用什器であって、
前記サイド部材の下端部には進入枠部が配設され、
前記底壁部の左右の端部には位置決め枠部が配設され、
前記本体部材は、前記前壁部、又は/及び、前記後壁部が、前記サイド部材の外形形状より前後方向において拡開して形成され、
前記前壁部には、前記サイド部材の前部と係止可能な前壁係止部が配設され、
前記後壁部には、前記サイド部材の後端部と係止可能な後壁係止部が配設され、
前記収納ユニットは、組み付けられた状態において、
前記位置決め枠部内に前記進入枠部を進入させた状態で、前記底壁部と、前記サイド部材とが位置決めされ、
前記サイド部材が、
前記本体部材の応力がかかる状態で、前記前壁係止部と前記後壁係止部に係止されることで、前後左右及び上方向への移動が規制されるとともに、前記位置決め枠部により下方向への移動が規制されることを特徴とする収納用什器。
【請求項2】
前記位置決め枠部が、前記底壁部の左右の端部から左右方向外側にそれぞれ延びる水平部と、前記水平部の左右方向外側から下側に延びる垂直部と、を有して略L字状に形成され、
前記進入枠部が、前記サイド部材の下端部から下方に延びる第二垂直部と、前記第二垂直部の下端から前記位置決め枠部内に進入可能に延びる第二水平部とを有して略L字状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の収納用什器。
【請求項3】
前記サイド部材は、組み付けられた状態において、
前半分と後半分の形状が異なり、かつ、上半分と下半分の形状が異なり、各前記サイド部材の前記第二水平部が同一方向に延びるように配され、
一方の前記サイド部材の前記第二水平部の自由端側が、前記底壁部の左側又は右側から進入した状態とされていることを特徴とする請求項2記載の収納用什器。
【請求項4】
キャスターと、前記キャスターが取り付けられる台車フレームと、を有し前記収納ユニットの下側に配される台車を備え、
前記台車フレームには、内側に、前記進入枠部が進入可能とされ前記進入枠部の前後方向、上方向、左右方向のいずれか一方、への移動を規制可能、かつ、前記位置決め枠部と当接して前記位置決め枠部の左右方向のいずれか他方への移動を規制可能な台車規制枠部が配設され、
前記台車の上側に配される前記収納ユニットの前記進入枠部を前記台車規制枠部内に進入させた状態で、前記位置決め枠部と前記台車規制枠部とが当接すること、前記進入枠部と前記台車規制枠部とが当接すること、前記台車フレームと前記底壁部とが当接することで、
前記台車の上側に配される前記収納ユニットの前後左右上下方向への移動が規制可能とされていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の収納用什器。
【請求項5】
前記台車規制枠部が、前記台車フレームの左右の端部から左右方向外側にそれぞれ延びる第三水平部と、前記第三水平部の左右方向外側から上側に延びる第三垂直部と、を有して略L字状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の収納用什器。
【請求項6】
上下方向に複数の前記収納ユニットを備え、
内側に、上段側に位置する前記収納ユニットの前記進入枠部が進入可能とされるとともに、上段側に位置する前記収納ユニットの前記進入枠部の前後方向、上方向、左右方向のいずれか一方、への移動を規制可能なサイド部材規制枠部が配設され、
上段側に位置する前記収納ユニットの前記底壁部の下面には、下段側に位置する前記収納ユニットの前記サイド部材の上枠と接して上段側に位置する前記収納ユニットの下方向、左右方向のいずれか他方、への移動を規制する移動規制枠部が配設され、
上段側に位置する前記収納ユニットの前記進入枠部を前記サイド部材規制枠部内に進入させた状態で、上段側に位置する前記収納ユニットの前記進入枠部と前記サイド部材規制枠部とが当接すること、前記移動規制枠部と下段側に位置する前記収納ユニットの前記サイド部材の上枠とが当接することで、
上段側に位置する前記収納ユニットの前後左右上下方向への移動が規制可能とされていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の収納用什器。
【請求項7】
前記サイド部材規制枠部は、前記収納ユニットの前記サイド部材の上枠と一対の縦枠と、で構成されていることを特徴とする請求項6記載の収納用什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被収納物を収納可能な収納用什器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の商品陳列台として、特許文献1に記載されるものがあった。これによれば、一対の下枠部材及び上枠部材を平行に配置し、側面に略コの字状の枠を形成し、この側面枠に鉄筋を縦横に溶接して形成される側面格子板をビス止めして取り付けていた。さらに、鉄筋を縦横に溶接して形成される、背面格子板及び底面格子板の、鉤形折曲部を側面格子板の横筋に係合させて構成されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭52-60295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の商品陳列台では、側面格子板は、側面枠にビス止めされるため組み付け作業が困難であり、背面格子板及び底面格子板は、各鉤形折曲部を側面格子板の横筋に係合させるのみであるので、ガタつきが生じて設備としての安定性に問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、組み付け作業性を容易にするとともに安定性を向上させた収納用什器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明では、底壁部と、前記底壁部と連設する前壁部と、前記底壁部と連設する後壁部と、を構成する本体部材と、左壁部と、右壁部を構成する同一形状の一対のサイド部材と、で構成される、少なくとも一つの収納ユニットを備える収納用什器であって、
前記サイド部材の下端部には進入枠部が配設され、
前記底壁部の左右の端部には位置決め枠部が配設され、
前記本体部材は、前記前壁部、又は/及び、前記後壁部が、前記サイド部材の外形形状より前後方向において拡開して形成され、
前記前壁部には、前記サイド部材の前部と係止可能な前壁係止部が配設され、
前記後壁部には、前記サイド部材の後端部と係止可能な後壁係止部が配設され、
前記収納ユニットは、組み付けられた状態において、
前記位置決め枠部内に前記進入枠部を進入させた状態で、前記底壁部と、前記サイド部材とが位置決めされ、
前記サイド部材が、
前記本体部材の応力がかかる状態で、前記前壁係止部と前記後壁係止部に係止されることで、前後左右及び上方向への移動が規制されるとともに、前記位置決め枠部により下方向への移動が規制される。
【0007】
これによれば、位置決め枠部内に進入枠部を進入させ、前壁係止部と後壁係止部をサイド部材に係止することで、収納ユニットを組み付け可能となるので、組み付け作業性を容易にするとともに安定性を向上させた収納用什器とすることができる。
【0008】
また、前記位置決め枠部が、前記底壁部の左右の端部から左右方向外側にそれぞれ延びる水平部と、前記水平部の左右方向外側から下側に延びる垂直部と、を有して略L字状に形成され、
前記進入枠部が、前記サイド部材の下端部から下方に延びる第二垂直部と、前記第二垂直部の下端から前記位置決め枠部内に進入可能に延びる第二水平部とを有して略L字状に形成されている。
【0009】
これによれば、位置決め枠部の水平部にサイド部材を乗せることが可能となるとともに、進入枠部の第二水平部を目安として位置決め枠部内に進入させることで容易に位置決めが可能となるため、組み付け作業性を容易にすることに寄与する。
【0010】
また、前記サイド部材は、組み付けられた状態において、
前半分と後半分の形状が異なり、かつ、上半分と下半分の形状が異なり、各前記サイド部材の前記第二水平部が同一方向に延びるように配され、
一方の前記サイド部材の前記第二水平部の自由端側が、前記底壁部の左側又は右側から進入した状態とされている。
【0011】
これによれば、サイド部材の、前半分と後半分の形状が異なり、かつ、上半分と下半分の形状が異なる場合、換言すれば、前壁部と、後壁部の、底壁部に対する角度が異なり、鉛直方向、水平方向と軸としてサイド部材を裏返しても取り付けられない場合に適用可能となる。また、各サイド部材の第二水平部を同一方向に延びるように配することで、同一形状のサイド部材を同一方向に向けて配することになり、右と左のサイド部材の組み付け態様が異なることになるので、搬送梱包時、組み付け時における、サイド部材の入れ間違え、付け間違えを防止することができる。さらに、サイド部材が、本体部材の応力がかかる状態で係止される構成とされているので、本体部材と、サイド部材との合わせ部分の形状を厳格に設定することなく組み付けることが可能となる。
【0012】
また、キャスターと、前記キャスターが取り付けられる台車フレームと、を有し前記収納ユニットの下側に配される台車を備え、
前記台車フレームには、内側に、前記進入枠部が進入可能とされ前記進入枠部の前後方向、上方向、左右方向のいずれか一方、への移動を規制可能、かつ、前記位置決め枠部と当接して左右方向のいずれか他方への移動を規制可能な台車規制枠部が配設され、
前記台車の上側に配される前記収納ユニットの前記進入枠部を前記台車規制枠部内に進入させた状態で、前記位置決め枠部と前記台車規制枠部とが当接すること、前記進入枠部と前記台車規制枠部とが当接すること、前記台車フレームと前記底壁部とが当接することで、
前記台車の上側に配される前記収納ユニットの前後左右上下方向への移動が規制可能とされている。
【0013】
これによれば、台車と、収納ユニットの組み付けについても、組み付け作業性を容易にするとともに安定性を向上させることが可能となる。
【0014】
また、前記台車規制枠部が、前記台車フレームの左右の端部から左右方向外側にそれぞれ延びる第三水平部と、前記第三水平部の左右方向外側から上側に延びる第三垂直部と、を有して略L字状に形成されている。
【0015】
これによれば、台車規制枠部の第三垂直部を目安として進入枠部を進入させることで、容易に位置決めが可能となるため、組み付け作業性を容易にすることに寄与する。
【0016】
また、上下方向に複数の前記収納ユニットを備え、
内側に、上段側に位置する前記収納ユニットの前記進入枠部が進入可能とされるとともに、上段側に位置する前記収納ユニットの前記進入枠部の前後方向、上方向、左右方向のいずれか一方、への移動を規制可能なサイド部材規制枠部が配設され、
上段側に位置する前記収納ユニットの前記底壁部の下面には、下段側に位置する前記収納ユニットの前記サイド部材の上枠と接して上段側に位置する前記収納ユニットの下方向、左右方向のいずれか他方、への移動を規制する移動規制枠部が配設され、
上段側に位置する前記収納ユニットの前記進入枠部を前記サイド部材規制枠部内に進入させた状態で、上段側に位置する前記収納ユニットの前記進入枠部と前記サイド部材規制枠部とが当接すること、前記移動規制枠部と下段側に位置する前記収納ユニットの前記サイド部材の上枠とが当接することで、
上段側に位置する前記収納ユニットの前後左右上下方向への移動が規制可能とされている。
【0017】
これによれば、上下方向に複数の収納ユニットを配する場合であっても、組み付け作業性を容易にするとともに安定性を向上させることが可能となる。
【0018】
また、前記サイド部材規制枠部は、前記収納ユニットの前記サイド部材の上枠と一対の縦枠と、で構成されている。
【0019】
これによれば、サイド部材の上枠と一対の縦枠の位置設定により、部品点数を増やすことなくサイド部材規制枠部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明における一実施形態の収納用什器の右斜め上からみた斜視図である。
図2】同実施形態の収納用什器の左斜め上からみた斜視図である。
図3】同実施形態の収納用什器の右側面図である。
図4】同実施形態の収納用什器の分解斜視図である。
図5】同実施形態の収納用什器の分解正面図である。
図6】台車の斜視図である。
図7】台車の平面図である。
図8】本体部材の正面図である。
図9図8のIX―IX線矢視断面図である。
図10】本体部材の平面図である。
図11】サイド部材の側面図である。
図12】サイド部材の正面図である。
図13図3のXIII―XIII線矢視断面図である。
図14図13の右下の丸内の拡大図である。
図15図13の左下の丸内の拡大図である。
図16図13の右上の丸内の拡大図である。
図17図13の左上の丸内の拡大図である。
図18】収納ユニット単体で使用するときの右上からみた斜視図である。
図19】収納ユニット単体で使用するときの左上からみた斜視図である。
図20】収納ユニット単体で使用するときの右側面図である。
図21図20のXXI―XXI線矢視断面図である。
図22図20のXXII―XXII線矢視断面図である。
図23図20のXXIII―XXIII線矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明における収納用什器の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、各図面に付される矢印の、Fを前、Bを後ろ、Rを右、Lを左、Uを上、Dを下、方向とする。
【0022】
本実施形態では、被収納物として商品が収納される収納用什器10として適用する場合について説明する。
【0023】
収納用什器10は、図1~3に示すように、台車20と、収納ユニット300(区別するときには、下側に位置する収納ユニット300を収納ユニット300A、上側に位置する収納ユニット300を収納ユニット300Bとする)と、を備えている。
【0024】
台車20は、図1~7に示すように、台車フレーム21と、キャスター28と、を有している。
【0025】
台車フレーム21は、金属製の矩形角筒状の部材で形成され、一対の横フレーム部22と、横フレーム部22の前端どうしを連結する前フレーム部23と、を有して、平面視において、後側が開口する略コの字状に形成されている。
【0026】
台車フレーム21には、台車規制枠部24が配設されている。本実施形態では、台車規制枠部24は、台車規制枠部形成部材25を、一対の横フレーム部22の下面に二つずつ取り付けて構成されている。台車規制枠部形成部材25は、金属製で長尺なコの字状の枠体を折り曲げて形成され、横フレーム部22に取り付けられた状態において、横フレーム部22の下面から左右方向外側に延びる第三水平部26と、第三水平部26の左右方向外側の端部から上方に延びる第三垂直部27と、を有する。
【0027】
そして、台車規制枠部形成部材25と、横フレーム部22とを含み、かつ、台車規制枠部形成部材25と横フレーム部22とで囲まれた領域が、台車規制枠部24となる。
【0028】
台車規制枠部24は、後述する進入枠部374の前後方向、上方向、右方向への移動を規制可能、かつ、後述する位置決め枠部314と当接して位置決め枠部314の左、右方向への移動を規制可能とされている。
【0029】
キャスター28は、横フレーム部22の後端部と、横フレーム部22と前フレーム部23の境界部分に、上下方向を回動軸として合計四つ取り付けられている。
【0030】
収納ユニット300は、図1~5等に示すように、金属製で縦枠と横枠を有した格子状に形成され、底壁部310と、底壁部310に連続して底壁部310の前端部から立ち上がる前壁部320と、底壁部310に連続して底壁部310の後端部から立ち上がる後壁部330と、底壁部310と前壁部320と後壁部330とにそれぞれ連続して底壁部310の左右の端部からそれぞれ立ち上がる左壁部340、及び右壁部350の5つの壁部を備えて、上方が開放された箱状に形成されている。
【0031】
収納ユニット300は、図1~5、18~20等に示すように、底壁部310と、前壁部320と、後壁部330と、を構成する本体部材360と、左壁部340と、右壁部350を構成する同一形状の一対のサイド部材370(区別するときは、左側に位置するサイド部材370をサイド部材370L、右側に位置するサイド部材370をサイド部材370Rとする)と、組み付けることで構成されている。
【0032】
本体部材360は、図4、5、8~10等に示すように、金属製で縦枠と横枠と外周枠を有した矩形格子枠状に形成され、前壁部320を底壁部310に対して約45度、及び後壁部330を底壁部310に対して約90度、上側に折り曲げて形成されている。
【0033】
本実施形態では、本体部材360は、前壁部320、及び、後壁部330が、側面視において、サイド部材370の外形形状より前後方向において拡開して形成されている。
【0034】
底壁部310には、位置決め枠部314が配設されている。本実施形態では、長尺な矩形枠状に形成された枠体の長手方向における両端部を下側に屈曲させて形成された位置決め枠部形成部材311を底壁部310の下面に取り付けて構成されている。
【0035】
位置決め枠部形成部材311は、底壁部310に取り付けられた状態において、底壁部310の左右方向外側に延びる水平部312と、水平部312の左右方向外側の端部から下方に延びる垂直部313と、を有している。
【0036】
位置決め枠部形成部材311と底壁部310の外周枠310aとを含んで、位置決め枠部形成部材311と底壁部310の外周枠310aとで囲まれた領域が、位置決め枠部314となる。
【0037】
右側の位置決め枠部314は、底壁部310の外周枠310aが左側に屈曲させて形成された逃がし部315を有している。逃がし部315は、進入枠部374との干渉を防止して組み付け作業を円滑に行うためのものである。
【0038】
位置決め枠部314は、後述する進入枠部374、台車規制枠部24が進入可能に形成されている。位置決め枠部314の水平部312の上面が、サイド部材370の下側の外周枠370aの下面と当接することにより、サイド部材370の下方向への移動が規制される。
【0039】
底壁部310の下面側には、移動規制枠部317が配設されている。本実施形態では、棒状部材316を底壁部310の左側の外周枠310aと略平行かつ前後方向に沿わせて、位置決め枠部形成部材311と底壁部310の前後方向中央部に位置する横枠310cとを架け渡すように取り付けて構成されている。
【0040】
移動規制枠部317は、収納ユニット300を上下方向に重ね合わせて使用するときに、棒状部材316が、下段側に位置する収納ユニット300のサイド部材370の後述する上枠(上側の外周枠370a)と接して、上段側に位置する収納ユニット300の左方向への移動を規制するものである。
【0041】
前壁部320には、サイド部材370の前部と係止可能な前壁係止部322が配設されている。本実施形態では、長尺な棒材を、長手方向における両端部を下側に屈曲させて形成された前壁係止部形成部材321を前壁部320の上面側に、左端部から右端部まで架け渡して取り付けて構成されている。
【0042】
前壁部320の左右の端部に位置する外周枠320aより突出したL字状の部分が、前壁係止部322となる。前壁係止部322は、サイド部材370の後述する前部の外周枠370aと係止可能とされている。
【0043】
後壁部330には、サイド部材370の後端部と係止可能な後壁係止部333が配設されている。本実施形態では、長尺な矩形枠状に形成された枠体の長手方向における両端部を後側に屈曲させて形成された後壁係止部形成部材331を後壁部330の後面に、左端部から右端部まで架け渡して取り付けるとともに、棒部材332を、屈曲した部分と平行かつ上下方向に沿わせて取り付けて構成されている。
【0044】
後壁係止部形成部材331と棒部材332とを含み、後壁係止部形成部材331と棒部材332とで囲まれた部分が、後壁係止部333となる。後壁係止部333は、後述するサイド部材370の被係止部376と係止可能とされている。
【0045】
サイド部材370は、図3、4、11、12等に示すように、金属製で縦枠370bと横枠370cと外周枠370aを有した五角形格子枠状に形成されている。
【0046】
また、サイド部材370は、組み付けられた状態において、前半分と後半分の形状が異なり、かつ、上半分と下半分の形状が異なるように形成されている。
【0047】
サイド部材370には、進入枠部374が配設されている。本実施形態では、金属製で長尺なコの字状の枠体を折り曲げて形成され、サイド部材370に取り付けられた状態において、進入枠部形成部材371をサイド部材370の左面に取り付けて構成されている。
【0048】
進入枠部形成部材371は、サイド部材370に取り付けられた状態において、サイド部材370から下側に延びる第二垂直部372と、第二垂直部372の下端部から右方に延びる第二水平部373と、を有している。
【0049】
進入枠部形成部材371とサイド部材370の外周枠370aとを含んで、進入枠部形成部材371とサイド部材370の外周枠370aとで囲まれた領域が、進入枠部374となる。
【0050】
サイド部材370には、サイド部材規制枠部375が配設されている。本実施形態では、収納ユニット300のサイド部材370の上枠(上側の外周枠370a)と一対の縦枠370bを含んで、サイド部材370の上枠(上側の外周枠370a)と一対の縦枠370bとで囲まれる領域が、サイド部材規制枠部375となる。
【0051】
サイド部材規制枠部375は、収納ユニット300を上下方向に重ね合わせて使用するときに、上段側に位置する収納ユニット300の進入枠部374の前後方向、上方向及び右方向への移動を規制可能とされている。
【0052】
サイド部材370には、被係止部376が配設されている。本実施形態では、収納ユニット300のサイド部材370の後側の外周枠370aと一対の横枠370cを含んで、サイド部材370の後側の外周枠370aと一対の横枠370cとで囲まれる領域が、被係止部376となる。
【0053】
被係止部376は、後壁係止部333と係止可能とされている。
【0054】
本実施形態では、図1、2に示すように、台車20の上に、収納ユニット300Aが取り付けられ、収納ユニット300Aの上端部にさらに収納ユニット300Bが取り付けられる、二段組みの収納ユニット300A、収納ユニット300Bを有して、収納用什器10は構成されている。
【0055】
本実施形態における、収納用什器10の組み付け態様を説明する。まず、収納ユニット300を単体で使用するときの組付けについて、図4、5、18~23に基づいて説明する。
【0056】
右側のサイド部材370Rと、本体部材360との組み付けは、図4、5の状態から、本体部材360の右側の端面にサイド部材370Rを合わせて、サイド部材370Rの進入枠部374を、本体部材360の底壁部310の位置決め枠部314内に右側から進入させるとともに、後壁部330の後壁係止部333とサイド部材370Rの被係止部376とを係止する。そして、前壁係止部322をサイド部材370Rの前側下部の外周枠370aに係止して、本体部材360にサイド部材370Rが取り付けられる。
【0057】
組み付けられた状態において、本体部材360は、原形復帰しようとして、本体部材360の応力が、サイド部材370Rにかかる状態となる。後壁係止部333により、サイド部材370Rは、左右方向、前方向への移動が規制される。また、前壁係止部322により、サイド部材370Rは、前方向、下方向に押され、後方向、上方向への移動が規制される。位置決め枠部314の水平部312により、サイド部材370Rは、下方向への移動が規制される。
【0058】
左側のサイド部材370Lと、本体部材360との組み付けは、本体部材360の左側の端面にサイド部材370Lを合わせて、サイド部材370Lの進入枠部374を、本体部材360の底壁部310の位置決め枠部314内に、左側から進入させる。
【0059】
詳説すれば、第二水平部373の自由端側が、底壁部310の左側から進入した状態とされている。
【0060】
進入枠部374が位置決め枠部314内に進入したら、後壁部330の後壁係止部333とサイド部材370Lの被係止部376とを係止する。そして、前壁係止部322をサイド部材370Lの前側下部の外周枠370aに係止して、本体部材360にサイド部材370Lが取り付けられる。
【0061】
組み付けられた状態において、本体部材360は、原形復帰しようとして、本体部材360の応力が、サイド部材370Lにかかる状態となる。後壁係止部333により、サイド部材370Lは、左右方向、前方向への移動が規制される。また、前壁係止部322により、サイド部材370Lは、前方向、下方向に押され、後方向、上方向への移動が規制される。位置決め枠部314の水平部312により、サイド部材370Lは、下方向への移動が規制される。
【0062】
以上のことより、収納ユニット300を単体で使用するときでも、組み付け作業性が容易となるとともに安定性が向上している。
【0063】
次に、収納ユニット300と、台車20との組み付け態様を、図4、5、13~15等に基づいて説明する。
【0064】
図4、5の状態から、台車20の台車フレーム21の上面に、左右方向からみて、各台車規制枠部24の第三垂直部27が、位置決め枠部314内に位置するように、本体部材360の底壁部310部分を乗せる。
【0065】
右側のサイド部材370Rと、本体部材360との組み付けは、サイド部材370Rの進入枠部374を、本体部材360の底壁部310の位置決め枠部314内、かつ、台車規制枠部24内に、換言すれば、左右方向からみて位置決め枠部314と台車規制枠部24とで囲まれる領域に、水平部312を左側から進入させる。
【0066】
進入枠部374が位置決め枠部314内に進入したら、台車規制枠部24の第三垂直部27の上端の枠部分を軸となるように、換言すれば前後方向を軸としてサイド部材370Rを左側に回転させる。
【0067】
本体部材360の右側の端面にサイド部材370Rを合わせるとともに、後壁部330の後壁係止部333とサイド部材370Rの被係止部376とを係止する。そして、前壁係止部322をサイド部材370Rの前側下部の外周枠370aに係止して、本体部材360にサイド部材370Rが取り付けられる。
【0068】
左側のサイド部材370Lと、本体部材360との組み付けは、サイド部材370Lを垂直方向に沿わせて持ち、サイド部材370Lの進入枠部374を、本体部材360の底壁部310の位置決め枠部314内、かつ、台車規制枠部24内に、換言すれば、左右方向からみて位置決め枠部314と台車規制枠部24とで囲まれる領域に、水平部312を左側から進入させる。
【0069】
進入枠部374が位置決め枠部314内に進入したら、本体部材360の左側の端面にサイド部材370Lを合わせるとともに、後壁部330の後壁係止部333とサイド部材370Lの被係止部376とを係止する。そして、前壁係止部322をサイド部材370Lの前側下部の外周枠370aに係止して、本体部材360にサイド部材370Lが取り付けられる。
【0070】
組み付けられた状態において、上述した収納ユニット300を単体で使用するときの機能作用に加え、図13、14、15等に示すように、台車規制枠部24により、進入枠部374の前後方向、上方向、右方向への移動が規制され、かつ、位置決め枠部314の左、右方向への移動が規制される。
【0071】
また、台車フレーム21と底壁部310とが当接することで、底壁部310の下方向への移動が規制される。
【0072】
よって、収納ユニット300と、台車20とを組み付ける場合であっても、台車20の上側に配される収納ユニット300Aの前後左右上下方向への移動が規制可能とされている。
【0073】
次に、上下方向に複数の収納ユニット300を段状に重ねて使用するときの組み付け態様を、図1、2、4、5、13、16、17等に基づいて説明する。
【0074】
収納ユニット300と、台車20とが組み付付けられた状態から、下側に位置する収納ユニット300Aの、サイド部材370Lの上側の外周枠370a、サイド部材370Rの上側の外周枠370a、後壁部330の上側の外周枠330a、の上面に、上側の収納ユニット300Bを構成する本体部材360の底壁部310部分を乗せる。
【0075】
このとき、左右方向からみて、各サイド部材規制枠部375が、位置決め枠部314内に位置するとともに、下側に位置する収納ユニット300Aの、サイド部材370Lの上側の外周枠370aが移動規制枠部317と対応するように、収納ユニット300Bの本体部材360を乗せる。
【0076】
右側のサイド部材370Rと、本体部材360との組み付けは、サイド部材370Rの進入枠部374を、本体部材360の底壁部310の位置決め枠部314内、かつ、サイド部材規制枠部375内に、換言すれば、左右方向からみて位置決め枠部314とサイド部材規制枠部375とで囲まれる領域に、水平部312を左側から進入させる。
【0077】
進入枠部374が位置決め枠部314内に進入したら、サイド部材規制枠部375の外周枠部分を軸となるように、換言すれば前後方向を軸としてサイド部材370Rを左側に回転させる。
【0078】
これ以降は、収納ユニット300と、台車20とを組み付ける場合と同様である。
【0079】
左側のサイド部材370Lと、本体部材360との組み付けは、サイド部材370Lの進入枠部374を、本体部材360の底壁部310の位置決め枠部314内、かつ、サイド部材規制枠部375内に、換言すれば、左右方向からみて位置決め枠部314とサイド部材規制枠部375とで囲まれる領域に、水平部312を左側から進入させる。
【0080】
進入枠部374が位置決め枠部314内及びサイド部材規制枠部375内に進入したら、これ以降は、収納ユニット300と、台車20とを組み付ける場合と同様である。
【0081】
組み付けられた状態において、上述した収納ユニット300を単体で使用するときの機能作用に加え、図13、16、17等に示すように、サイド部材規制枠部375により、進入枠部374の前後方向、上方向、右方向への移動が規制される。
【0082】
また、移動規制枠部317により、下段側に位置する収納ユニット300Aのサイド部材370の上枠(上側の外周枠370a)と接して上段側に位置する収納ユニット300Bの下方向、左方向への移動が規制される。
【0083】
さらに、移動規制枠部317と下段側に位置する収納ユニット300Aのサイド部材370の上枠(上側の外周枠370a)とが当接することで、上段側に位置する収納ユニット300Bの下方向への移動が規制される。
【0084】
よって、上段側に位置する収納ユニット300Bの前後左右上下方向への移動が規制可能とされている。
【0085】
なお、収納用什器10を解体する場合には、何れの場合であっても、上記と逆の手順で解体することができる。
【0086】
本実施形態の収納用什器10では、底壁部310と、底壁部310と連設する前壁部320と、底壁部310と連設する後壁部330と、を構成する本体部材360と、左壁部340と、右壁部350を構成する同一形状の一対のサイド部材370と、で構成される、少なくとも一つの収納ユニット300を備える収納用什器であって、
サイド部材370の下端部には進入枠部374が配設され、
底壁部310の左右の端部には位置決め枠部314が配設され、
本体部材360は、前壁部320、及び、後壁部330が、サイド部材370の外形形状より前後方向において拡開して形成され、
前壁部320には、サイド部材370の前部と係止可能な前壁係止部322が配設され、
後壁部330には、サイド部材370の後端部と係止可能な後壁係止部333が配設され、
収納ユニット300は、組み付けられた状態において、
位置決め枠部314内に進入枠部374を進入させた状態で、底壁部310と、サイド部材370とが位置決めされ、
サイド部材370が、
本体部材360の応力がかかる状態で、前壁係止部322と後壁係止部333に係止されることで、前後左右及び上方向への移動が規制されるとともに、位置決め枠部314により下方向への移動が規制される。
【0087】
これによれば、位置決め枠部314内に進入枠部374を進入させ、前壁係止部322と後壁係止部333をサイド部材370に係止することで、収納ユニット300を組み付け可能となるので、組み付け作業性を容易にするとともに安定性を向上させた収納用什器とすることができる。
【0088】
また、位置決め枠部314が、底壁部310の左右の端部から左右方向外側にそれぞれ延びる水平部312と、水平部312の左右方向外側から下側に延びる垂直部313と、を有して略L字状に形成され、
進入枠部374が、サイド部材370の下端部から下方に延びる第二垂直部372と、第二垂直部372の下端から位置決め枠部314内に進入可能に延びる第二水平部373とを有して略L字状に形成されている。
【0089】
これによれば、位置決め枠部314の水平部312にサイド部材370を乗せることが可能となるとともに、進入枠部374の第二水平部373を目安として位置決め枠部314内に進入させることで容易に位置決めが可能となるため、組み付け作業性を容易にすることに寄与する。
【0090】
また、サイド部材370は、組み付けられた状態において、
前半分と後半分の形状が異なり、かつ、上半分と下半分の形状が異なり、各サイド部材370の第二水平部373が同一方向に延びるように配され、
一方のサイド部材70の第二水平部373の自由端側が、底壁部310の左側から進入した状態とされている。
【0091】
これによれば、本実施形態のように、サイド部材370の、前半分と後半分の形状が異なり、かつ、上半分と下半分の形状が異なる場合、換言すれば、前壁部320と、後壁部330の、底壁部310に対する角度が異なり、鉛直方向、水平方向と軸としてサイド部材370を裏返しても取り付けられない場合に適用可能となる。また、各サイド部材370の第二水平部373を同一方向に延びるように配することで、同一形状のサイド部材370を同一方向に向けて配することになり、右と左のサイド部材370の組み付け態様が異なることになるので、搬送梱包時、組み付け時における、サイド部材370の入れ間違え、付け間違えを防止することができる。さらに、サイド部材370が、本体部材360の応力がかかる状態で係止される構成とされているので、本体部材360と、サイド部材370との合わせ部分の形状を厳格に設定することなく組み付けることが可能となる。
【0092】
また、キャスター28と、キャスター28が取り付けられる台車フレーム21と、を有し収納ユニット300Aの下側に配される台車20を備え、
台車フレーム21には、内側に、進入枠部374が進入可能とされ進入枠部374の前後方向、上方向、右方向への移動を規制可能、かつ、位置決め枠部314と当接して位置決め枠部314の左方向への移動を規制可能な台車規制枠部24が配設され、
台車20の上側に配される収納ユニット300Aの進入枠部374を台車規制枠部24内に進入させた状態で、位置決め枠部314と台車規制枠部24とが当接すること、進入枠部374と台車規制枠部24とが当接すること、台車フレーム21と底壁部310とが当接することで、
台車20の上側に配される収納ユニット300Aの前後左右上下方向への移動が規制可能とされている。
【0093】
これによれば、台車20と、収納ユニット300Aの組み付けについても、組み付け作業性を容易にするとともに安定性を向上させることが可能となる。
【0094】
また、台車規制枠部24が、台車フレーム21の左右の端部から左右方向外側にそれぞれ延びる第三水平部26と、第三水平部26の左右方向外側から上側に延びる第三垂直部27と、を有して略L字状に形成されている。
【0095】
これによれば、台車規制枠部24の第三垂直部27を目安として進入枠部374を進入させることで、容易に位置決めが可能となるため、組み付け作業性を容易にすることに寄与する。
【0096】
また、上下方向に複数の収納ユニット300A、収納ユニット300Bを備え、
内側に、上段側に位置する収納ユニット300Bの進入枠部374が進入可能とされるとともに、上段側に位置する収納ユニット300Bの進入枠部374の前後方向、上方向、右方向への移動を規制可能なサイド部材規制枠部375が配設され、
上段側に位置する収納ユニット300Bの底壁部310の下面には、下段側に位置する収納ユニット300Aのサイド部材370の上枠(上側の外周枠370a)と接して上段側に位置する収納ユニット300Bの下方向、左方向への移動を規制する移動規制枠部317が配設され、
上段側に位置する収納ユニット300Bの進入枠部374をサイド部材規制枠部375内に進入させた状態で、上段側に位置する収納ユニット300Bの進入枠部374とサイド部材規制枠部375とが当接すること、移動規制枠部317と下段側に位置する収納ユニット300Aのサイド部材370の上枠(上側の外周枠370a)とが当接することで、
上段側に位置する収納ユニット300Bの前後左右上下方向への移動が規制可能とされている。
【0097】
これによれば、上下方向に複数の収納ユニット300A、収納ユニット300Bを配する場合であっても、組み付け作業性を容易にするとともに安定性を向上させることが可能となる。
【0098】
また、サイド部材規制枠部375は、収納ユニット300のサイド部材370の上枠(上側の外周枠370a)と一対の縦枠370bと、で構成されている。
【0099】
これによれば、サイド部材370の上枠(上側の外周枠370a)と一対の縦枠370bの位置設定により、部品点数を増やすことなくサイド部材規制枠部375を形成することができる。
【0100】
本発明の収納用什器は上記構成に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。
【0101】
例えば、台車フレーム21、収納ユニット300は、金属で形成したが、台車フレーム21、収納ユニット300を、合成樹脂で形成することも可能である。
【0102】
また、収納ユニット300は、収納ユニット300A、収納ユニット300Bの二つで構成したが、二つ以外の数で構成することも可能である。
【0103】
また、サイド部材370は、右側に進入枠部374が突出するように構成されているが、進入枠部374を左側に突出するように構成することも可能である。この場合、底壁部310の左側の外周枠310aに逃がし部315を設けることになる。
【符号の説明】
【0104】
10 収納用什器
20 台車
21 台車フレーム
24 台車規制枠部
26 水平部
27 垂直部
28 キャスター
300 収納ユニット
300A 収納ユニット
300B 収納ユニット
310 底壁部
312 水平部
313 垂直部
314 位置決め枠部
317 移動規制枠部
320 前壁部
322 前壁係止部
330 後壁部
333 後壁係止部
340 左壁部
350 右壁部
360 本体部材
370 サイド部材
370a 外周枠
370b 縦枠
372 垂直部
373 水平部
374 進入枠部
375 サイド部材規制枠部
370L サイド部材
370R サイド部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
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図15
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図20
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