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  • 特許-エネルギー変換装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-16
(45)【発行日】2023-03-27
(54)【発明の名称】エネルギー変換装置
(51)【国際特許分類】
   F03G 7/00 20060101AFI20230317BHJP
   F01B 7/16 20060101ALI20230317BHJP
   F01B 11/00 20060101ALI20230317BHJP
   F25B 30/02 20060101ALI20230317BHJP
【FI】
F03G7/00 B
F01B7/16
F01B11/00
F25B30/02
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021578207
(86)(22)【出願日】2020-06-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-15
(86)【国際出願番号】 KR2020008263
(87)【国際公開番号】W WO2020262975
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-12-27
(31)【優先権主張番号】10-2019-0077110
(32)【優先日】2019-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522000430
【氏名又は名称】キム、ビョンシク
【氏名又は名称原語表記】KIM, Byeongsik
【住所又は居所原語表記】108-503, 12, Baekbeom-ro 37-gil Mapo-gu Seoul 04193 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】キム、ビョンシク
【審査官】池田 匡利
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-293502(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0005151(KR,A)
【文献】韓国公開実用新案第2000-0008716(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03G 7/00
F01B 7/16
F01B 11/00
F25B 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストンと、前記ピストン中心線上の一側に具備されたピストンロードと、前記ピストンを間に置いて相対的に可変される第1圧力空間と第2圧力空間が区画形成されたシリンダーと、前記第1圧力空間及び前記第2圧力空間でそれぞれ外気を選択的に開放及び閉鎖する外気開閉部を含むエネルギー変換モジュールと、
内部に流体を含んで前記第1圧力空間に具備されて圧縮及び膨脹する第1ベローズと、
内部に流体を含んで前記第2圧力空間に具備されて圧縮及び膨脹する第2ベローズと、
前記シリンダー外部に位置するが、前記第1ベローズと前記第2ベローズを相互連結して閉空間を形成し、圧力によって内部に収容された流体が移動する流体移動管と、
前記第1ベローズの一側面を加圧する第1ベローズ加圧部と、
前記第2ベローズの一側面を加圧する第2ベローズ加圧部と、
前記第1ベローズ加圧部に駆動力を伝達する第1モータと、及び
前記第2ベローズ加圧部に駆動力を伝達する第2モータを含むエネルギー変換装置。
【請求項2】
前記第1ベローズ及び前記第2ベローズそれぞれは、
前記シリンダーの両端部内側にそれぞれ装着され、前記ピストンロードの軸方向にそれぞれ中空が形成され、弾性を有する流体収容部で形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー変換装置。
【請求項3】
前記第1ベローズ及び前記第2ベローズそれぞれは、
内部に2以上の隔室が形成されるように隔壁が形成されて前記隔壁に流体移動ホールが形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー変換装置。
【請求項4】
前記第1ベローズ加圧部は、
前記第1圧力空間で前記ピストンロードに外周面に沿ってスライディングされるように装着されて加圧のための引張力を伝達する第1引張ロードと、前記第1引張ロードの前記ピストン方向端部で折曲されて形成されて前記第1ベローズを前記ピストンロードの軸方向に加圧して圧縮する第1加圧板を含むことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー変換装置。
【請求項5】
前記第2ベローズ加圧部は、
前記第2圧力空間で前記ピストンロードの軸方向に配置されて加圧のための引張力を伝達する第2引張ロードと、前記第2引張ロードの前記ピストン方向端部で折曲されて形成されて前記第2ベローズを前記ピストンロードの軸方向に加圧する第2加圧板と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー変換装置。
【請求項6】
内部に前記エネルギー変換モジュールを収容し、前記外気を圧縮された圧縮空気で収容するシリンダータンクをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力差を利用したエネルギー変換装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
真空状態または真空類似状態(低真空状態)とこれと相互対面する空圧状態または圧縮空圧状態は、結局運動エネルギー及びこれによる電力エネルギーを生成することができる手段で利用されることができる。すなわち、シリンダー内のピストンを間に置いて人為的に一側に真空を生成して他側に高圧状態を形成すれば、この二つの間の圧力差によってピストンの往復運動を誘導することができるし、このような往復運動を利用して電力エネルギーを生成することができる。
【0003】
従来の類似な発明としては、空気圧を通じて油圧を生成して生成された油圧及び空気圧でエネルギーを保存して変換する大韓民国登録特許第0304863号「エネルギー保存及び変換装置」がある。大韓民国登録特許第0304863号は圧縮空気タンクを利用して空油圧変換器で油圧を生成し、空圧利用手段及び油圧利用手段を作動させて用途に合うエネルギーを生成する技術に関するものである。
【0004】
しかし、従来発明は保存された圧縮空気を利用した空油圧変換に焦点が合わせられていてピストン往復運動を生成する圧力差を最大化するための構成や圧力差を形成するための効率的な方法を提示していることはできない。
【0005】
したがって、ピストンの往復運動が相互連動されるように構成しながら空圧差を手軽く構成することができるエネルギー変換装置に対する研究の必要性が頭をもたげる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記のような必要性に基づいて導出されたものであり、本発明の第1目的はシリンダーの圧力空間を真空状態と空圧状態で両分して相互に圧力差を形成することで、運動エネルギーを生成して変換することができるエネルギー変換装置を提供することにある。
【0007】
本発明の第2目的は、嵩が大きいシリンダー内部にベローズを挿入して嵩を占めることで効率的にシリンダーの両分された圧力空間に圧力差を形成することができるエネルギー変換装置を提供することにある。
【0008】
本発明の第3目的は、嵩が大きいシリンダーの両分された空間に一対のベローズが各挿入されて、ある一つのベローズ圧縮及び他の一つのベローズの膨張が相互連動されるようにしてシリンダー空間の真空形成を効率的にできるエネルギー変換装置を提供することにある。
【0009】
本発明の第4目的は、シリンダーの両分された空間に挿入された一対のベローズに加圧部を置いて真空状態を作ることができるエネルギー変換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような本発明の目的は、ピストンと、ピストン中心線上の一側に具備されたピストンロードと、ピストンを間に置いて相対的に可変される第1圧力空間と第2圧力空間が区画形成されたシリンダーと、第1圧力空間及び前記第2圧力空間でそれぞれ外気を選択的に開放及び閉鎖する外気開閉部を含むエネルギー変換モジュールと、内部に流体を含んで第1圧力空間に具備されて圧縮及び膨脹する第1ベローズと、内部に流体を含んで第2圧力空間に具備されて圧縮及び膨脹する第2ベローズと、シリンダー外部に位置するが、第1ベローズと第2ベローズを相互連結して閉空間を形成し、圧力によって内部に収容された流体が移動する流体移動管と、前記第1ベローズの一側面を加圧する第1ベローズ加圧部と、第2ベローズの一側面を加圧する第2ベローズ加圧部と、第1ベローズ加圧部に駆動力を伝達する第1モータと、及び第2ベローズ加圧部に駆動力を伝達する第2モータを含むエネルギー変換装置を提供することで達成されることができる。
【0011】
また、第1ベローズ及び第2ベローズそれぞれは、シリンダーの両端部内側に各装着され、ピストンロードの軸方向にそれぞれ中空が形成され、弾性を有する流体収容部で形成されたものであることがある。
【0012】
第1ベローズ及び第2ベローズそれぞれは、内部に2以上の隔室が形成されるように隔壁が形成されて隔壁に流体移動ホールが形成されたものであることがある。
第1ベローズ加圧部は、第1圧力空間でピストンロードに外周面に沿ってスライディングされるように装着されて加圧のための引張力を伝達する第1引張ロードと、第1引張ロードのピストン方向端部で折曲されて形成されて第1ベローズをピストンロードの軸方向に加圧して圧縮する第1加圧板を含むものであることがある。
【0013】
第2ベローズ加圧部は、第2圧力空間でピストンロードの軸方向に配置されて加圧のための引張力を伝達する第2引張ロードと、第2引張ロードのピストン方向端部で折曲されて形成されて第2ベローズをピストンロードの軸方向に加圧する第2加圧板を含むものであることがある。
【0014】
エネルギー変換装置は内部にエネルギー変換モジュールを収容し、外気を圧縮された圧縮空気で収容するシリンダータンクをさらに含むものであることがある。
【発明の効果】
【0015】
前記のような本発明の一実施例によれば、シリンダーの圧力空間を真空状態と空圧状態で両分して交互的に圧力差を形成することでピストンの運動エネルギーを生成してこれを他の必要なエネルギーに変換することができる効果がある。
【0016】
そして、エネルギー変換装置において嵩が大きいシリンダー内部にベローズを挿入して嵩を占めることで、効率的にシリンダーの両分された圧力空間に圧力差を形成することができる効果がある。
【0017】
また、嵩が大きいシリンダーの両分された空間に一対のベローズが各挿入されてある一つのベローズ圧縮及び他の一つのベローズの膨張が相互連動されるようにしてシリンダー空間の真空形成を効率的にできる効果がある。
【0018】
一方、シリンダーの両分された空間に挿入された一対のベローズに加圧部を置いて真空ポンプなしも真空状態を作ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明であるエネルギー変換装置の一実施例の断面構造を概略的に示した構造図である。
図2】本発明であるエネルギー変換装置の一実施例構成のうちでベローズAの断面を示した断面図である。
図3】本発明であるエネルギー変換装置の一実施例の一方向での作動状態を示した図面である。
図4】本発明であるエネルギー変換装置の一実施例の他の方向での作動状態を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面ら及び添付図面らに記載した内容らを参照して本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明が実施例によって制限されるか、または限定されるものではない。
【0021】
下で説明する実施例らには多様な変更が加えられることができる。下で説明する実施例らは実施形態に対して限定しようとするものではなくて、これらに対するすべての変更、均等物乃至代替物を含むものとして理解されなければならない。
【0022】
一方、本発明を説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合には、その詳細な説明を略するであろう。そして、本明細書で使用される用語(terminology)らは本発明の実施例を適切に表現するために使用された用語であり、これは使用者、運用者の意図または本発明が属する分野の慣例などによって変わることがある。よって、本用語に対する定義は本明細書全般にわたった内容を土台で下ろされなければならないであろう。
【0023】
また、添付図面を参照して説明するにおいて、図面符号にかかわらず同一な構成要素は同一な参照符号を付与し、これに対する重複される説明は略することにする。実施例を説明するにおいて関連される公知技術に対する具体的な説明が実施例の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合、その詳細な説明を略する。
【0024】
エネルギー変換装置
本発明であるエネルギー変換装置の一実施例は、真空状態10-3Torr以上の低真空状態)のシリンダー圧力空間と大気圧と同一な空圧状態または圧縮空気が満たされる圧縮空圧状態を造成し、その間に配置されたピストンの往復運動を具現することで圧力差による運動エネルギー生成とこれを利用した電力エネルギーを生成できるように作用する。
【0025】
図1は、本発明であるエネルギー変換装置の一実施例の断面構造を概略的に示した構造図であり、図2は本発明であるエネルギー変換装置の一実施例構成のうちでベローズAの断面を示した断面図である。以下、図1、2を参照して本実施例の構成に対して詳述する。
【0026】
本実施例は、図1に示されたように、ピストン100、ピストンロード110、シリンダー120及び外気開閉部130を含むエネルギー変換モジュール10と、第1、2ベローズ20、30と、流体移動管40と、第1、2ベローズ加圧部50、60と、第1、2モータ70、80を含んで構成される。本実施例は、前述した構成ら以外に外気を圧縮空気で収容するタンク90をさらに含むこともできる。以下、図1及び図2を参照して本実施例の構成に対して詳述する。
【0027】
エネルギー変換モジュール10は圧力差によって往復運動するピストン100と、ピストン100から力の伝達を受けて発電機(G)などの必要エネルギー生成手段に力を伝達するピストンロード110と、ピストン100を間に置いて相対的に可変される第1圧力空間122と第2圧力空間124が区画形成されたシリンダー12と、第1圧力空間122及び第2圧力空間124でそれぞれ外気を選択的に開放及び閉鎖する外気開閉部130を含んで構成されることができる。
【0028】
ここで、第1外気開閉部130が真空状態の第1圧力空間122で閉鎖されて第2圧力空間124で連結された第2外気開閉部132が開放されれば、ピストン100が第1圧力空間122で運動しながら圧力差による運動エネルギーが発生する。
【0029】
ピストンロード110の一方向に運動する場合には、第1外気開閉部130を通じて真空ポンプ(図示せず)が連結されて第1圧力空間122に真空状態を形成して第2外気開閉部132を開放して第2圧力空間124に大気状態を形成する。以後、反対方向に運動する場合には第2外気開閉部132を通じて真空ポンプ(図示せず)が連結されて第2圧力空間124に真空状態を形成して第1外気開閉部130を開放して第1圧力空間122に大気状態を形成することで繰り返し的、交互的にシリンダー120の両分された圧力空間122、124に圧力差を形成する。
【0030】
但し、第1、2外気開閉部130、132はシリンダータンク90に圧縮空気を満たして入れて外気を圧縮空気で使用する場合には、大気圧との間で開閉されないでシリンダータンク90内部で開閉がなされることでピストン100往復運動をさらに強く誘導することができる。
【0031】
完全に第1、2圧力空間122、124に真空状態を形成する場合真空ポンプの過負荷、容量及び電力問題が招来されることができるので、第1、2ベローズ20、30を第1、2圧力空間122、124に具備して真空状態を形成することが望ましい。
【0032】
第1、2ベローズ20、30は内部に流体を含んで第1圧力空間122及び第2圧力空間124に各具備されて圧縮及び膨脹する役割をする。また、第1ベローズ20及び第2ベローズ30それぞれは、シリンダー12の両端部内側に各装着され、ピストンロード110の軸方向にそれぞれ中空が形成され、弾性を有する流体収容部で形成される。
【0033】
ここで、第1ベローズ20は図2に示されたように、中空が形成されたチューブ形状の隔室210、211、212、213、214が隔壁220、221、222、223によって区画され、隔室210、211、212、213、214相互間には流体移動ホール230、231、232、233、234を通じて連結されて内部に収容された流体が移動することができる形態であることがある。そして、第2ベローズ30も第1ベローズ20と同一な形態で構成されることができる。
【0034】
但し、本実施例の第1、2ベローズ20、30形態は例示的なものであり、第1、2ベローズ20、30を中が空いて長さが長い単一体を利用して螺旋形で積層した形態で構成することもできる。この場合、流体移動ホールは単一体の断面積に対応するので、内部流体の移動をさらに易しく具現することができる。
【0035】
第1ベローズ20と第2ベローズ30を相互連結して閉空間を形成して圧力によって内部に収容された流体を移動させるために流体移動管40がシリンダー120外部に位置する。内部に収容される流体は単一種類で限定されないが、オイルまたは水を利用することができる。
【0036】
第1、2ベローズ加圧部50、60は図1に示されたところのように、第1、2ベローズ20、30の一側面をそれぞれ加圧する役割をする。第1、2ベローズ加圧部50、60はそれぞれ第1、2モータ70、80から駆動力の伝達を受ける。このようなモータとしては、ギヤードモーターのような低速モータが利用されることができる。
【0037】
また、第1ベローズ加圧部50は、第1圧力空間でピストンロード110に外周面に沿ってスライディングされるように装着されて加圧のための引張力を伝達する第1引張ロード510と、第1引張ロード510のピストン100方向端部で折曲されて形成されて第1ベローズ20をピストンロード110の軸方向に加圧して圧縮する第1加圧板520を含むことができる。そして、第2ベローズ加圧部60は、第2圧力空間でピストンロード110の軸方向に配置されて加圧のための引張力を伝達する第2引張ロード610と、第2引張ロード610のピストン100方向端部で折曲されて形成されて第2ベローズ30をピストンロード110の軸方向に加圧する第2加圧板620を含むことができる。
【0038】
変形例として示されなかったが第1、2ベローズ20、30以外に第3ベローズを流体移動管40に介することができる。一方、ベローズから移動する流体を第3ベローズに収容した後に反対側のベローズに移動させることができるので、第1、2ベローズ20、30の交互的な圧縮及び膨張にインターバルを置くことで、第1、2ベローズ20、30をさらに大きく形成することが可能になる。
【0039】
ベローズの圧縮及び膨張
第1、2ベローズ加圧部50、60は交互的に作動するが、作動状態は図3及び図4を参照して説明する。図3は本発明であるエネルギー変換装置の一実施例の一方向への作動状態を示した図面であり、図4は本発明であるエネルギー変換装置の一実施例の他の方向への作動状態を示した図面である。
【0040】
第1、2ベローズ加圧部50、60の交互的作動は、図3に示されたように、第1外気開閉部130が閉鎖されて第2外気開閉部132が開放された状態で第1ベローズ加圧部50が第1ベローズ20を加圧して圧縮すれば、ピストン100が真空状態の第1加圧空間122側に運動して第1ベローズ20に収容されていた流体は流体移動管40を通じて第2ベローズ30に収容される。
【0041】
反対に図4に示されたように、第2外気開閉部132が閉鎖されて第1外気開閉部130が開放された状態で第2ベローズ加圧部60が第2ベローズ30を加圧して圧縮すれば、ピストン100が真空状態の第2加圧空間124側に運動して第2ベローズ30に収容されていた流体は流体移動管40を通じて第1ベローズ20に収容される。
【0042】
第1、2外気開閉部130、132の交互的開閉と共に第1、2ベローズ20、30の交互的圧縮及び膨張は、第1、2加圧空間122、124を真空状態と外気状態で交互的形成ができることで、ピストン100の往復運動を誘導して発電機(G)にとって必要エネルギーの生産に利用されることができる。ここで、第1、2ベローズ20、30の交互的圧縮及び膨張は、真空ポンプ(図示せず)なしに独立的に利用されることができるが、第1、2外気開閉部130、132を通じて真空ポンプの真空状態形成作用と連動されて作動することもできる。
【0043】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、前述した本発明の技術的構成は本発明が属する技術分野の当業者が本発明のその技術的思想や必須特徴を変更しなくても他の具体的な形態で実施されることができるということを理解することができるであろう。それで、以上で記述した実施例らはすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないこととして理解されなければならない。併せて、本発明の範囲は前記の詳細な説明よりは後述する特許請求範囲によって現わされる。また、特許請求範囲の意味及び範囲、そして、その等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0044】
G 発電機
10 エネルギー変換モジュール
100 ピストン
110 ピストンロード
120 シリンダー
122 第1圧力空間
124 第2圧力空間
130、132 外気開閉部
20 第1ベローズ
210、211、212、213、214 ベローズ隔室
220、221、222、223 ベローズ隔壁
230、231、232、233 ベローズ流体移動ホール
30 第2ベローズ
40 流体移動管
50 第1ベローズ加圧部
510 第1引張ロード
520 第1加圧板
60 第2ベローズ加圧部
610 第2引張ロード
620 第2加圧板
70 第1モータ
80 第2モータ
90 シリンダータンク
910 圧力空気入力管
図1
図2
図3
図4