(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-16
(45)【発行日】2023-03-27
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、及び管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0631 20230101AFI20230317BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20230317BHJP
【FI】
G06Q10/0631
G06Q50/08
(21)【出願番号】P 2018203213
(22)【出願日】2018-10-29
【審査請求日】2021-07-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ・集会名・場所等: ・第14回北陸道路舗装会議 技術報文集(ウェブページ)北陸道路舗装会議事務局 公開日:平成30年5月23日 ・第14回北陸道路舗装会議 ANAクラウンプラザホテル新潟(新潟市中央区万代5丁目11番20号A会場[3階 飛翔の間(東)]) 公開日:平成30年5月31日 ・「建築機械 2018年9月 643.Vol.54. No.9」日本工業出版株式会社 公開日:平成30年9月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】590002482
【氏名又は名称】株式会社NIPPO
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】相田 尚
(72)【発明者】
【氏名】梶原 覚
(72)【発明者】
【氏名】駒坂 翼
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-145149(JP,A)
【文献】特開2008-210087(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
舗装用材料を搬送する車両の出発位置から搬送先の位置までの間に設定される所定のエリアに対応して、車両の移動状況を示す移動情報を記憶する移動情報記憶手段と、
車両の位置を測定する位置測定装置の測定結果に基づく位置に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記位置に関する情報に基づいて、前記移動情報記憶手段に記憶される移動情報の中から、車両が通過する通過エリアに対応する移動情報を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された移動情報と、前記位置に関する情報から得られる前記通過エリアにおける通過時刻と、を含む搬送情報を搬送情報記憶手段に登録する登録手段と、
を有
し、
前記登録手段は、車両が複数のエリアを通過する際の通過順序を記憶する通過順序記憶手段を参照し、前記通過エリアが前記通過順序に応じたエリアである場合に前記搬送情報を登録し、前記通過エリアが通過順序に応じたエリアではない場合に前記搬送情報を登録しない、
ことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
端末装置と通信を行う通信手段と、
前記所定のエリアに対応して通知内容を記憶する通知内容記憶手段と、
をさらに備え、
前記特定手段は、前記取得手段によって取得された前記位置に関する情報に基づいて、前記通知内容記憶手段に記憶される通知内容の中から、前記通過エリアに対応する通知内容を特定し、
前記通信手段は、前記特定手段によって特定された通知内容を含む前記搬送情報を端末装置へ送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、車両が搬送する舗装用材料の搬送内容を取得し、
前記通信手段は、前記取得手段によって取得された前記搬送内容を含む前記搬送情報を端末装置へ送信する、
ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
コンピュータが、
車両の位置を測定する位置測定装置の測定結果に基づく位置に関する情報を取得し、
舗装用材料を搬送する車両の出発位置から搬送先の位置までの間に設定される所定のエリアに対応して、車両の移動状況を示す移動情報を記憶する移動情報記憶部に記憶される移動情報の中から、取得した前記位置に関する情報に基づいて、車両が通過する通過エリアに対応する移動情報を特定し、
特定した移動情報と、前記位置に関する情報から得られる前記通過エリアにおける通過時刻と、を含む搬送情報を搬送情報記憶部に登録する、
処理を実行
し、
前記登録する処理では、車両が複数のエリアを通過する際の通過順序を記憶する通過順序記憶部を参照し、前記通過エリアが前記通過順序に応じたエリアである場合に前記搬送情報を登録し、前記通過エリアが通過順序に応じたエリアではない場合に前記搬送情報を登録しない、
ことを特徴とする管理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
車両の位置を測定する位置測定装置の測定結果に基づく位置に関する情報を取得し、
舗装用材料を搬送する車両の出発位置から搬送先の位置までの間に設定される所定のエリアに対応して、車両の移動状況を示す移動情報を記憶する移動情報記憶部に記憶される移動情報の中から、取得した前記位置に関する情報に基づいて、車両が通過する通過エリアに対応する移動情報を特定し、
特定した移動情報と、前記位置に関する情報から得られる前記通過エリアにおける通過時刻と、を含む搬送情報を搬送情報記憶部に登録する、
処理を実行させ
、
前記登録する処理では、車両が複数のエリアを通過する際の通過順序を記憶する通過順序記憶部を参照し、前記通過エリアが前記通過順序に応じたエリアである場合に前記搬送情報を登録し、前記通過エリアが通過順序に応じたエリアではない場合に前記搬送情報を登録しない、
ことを特徴とする管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法、及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路工事において、工場から工事現場まで生コンクリートなどの舗装用材料を運ぶ際には、工場において生コンクリートを練り混ぜた練り混ぜ開始時刻からの経過時間などが管理される。例えば、生コンクリートの練り混ぜ開始時刻や、経過時間、搬送する車両の台数などをデータベースに記憶して管理する打設管理システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、舗装用材料を搬送する車両の搬送状況を適切に管理することができない、という問題がある。例えば、生コンクリートやアスファルト混合物といった舗装用材料については品質が低下してしまうと使用できなくなるため、搬送において時間管理や温度管理が行われる。例えば、車両の到着が工事の進捗に対して早い場合には、荷卸しを待機することとなり、舗装用材料の品質が低下してしまうことがある。また、車両の到着が工事の進捗に対して遅れる場合に、先に打設したコンクリートの硬化が始まってしまうと、その上に生コンクリートを打設したとしても、継ぎ目ができたりクラックが生じたりしてしまい、仕上がり時の品質が低下することもある。このため、舗装用材料を用いた工事では、工事の進捗に対して、車両の搬送状況を現場担当者等が的確に把握することが望まれている。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、舗装用材料の搬送状況を適切に管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である管理装置は、舗装用材料を搬送する車両の出発位置から搬送先の位置までの間に設定される所定のエリアに対応して、車両の移動状況を示す移動情報を記憶する移動情報記憶手段と、車両の位置を測定する位置測定装置の測定結果に基づく位置に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記位置に関する情報に基づいて、前記移動情報記憶手段に記憶される移動情報の中から、車両が通過する通過エリアに対応する移動情報を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された移動情報と、前記位置に関する情報から得られる前記通過エリアにおける通過時刻と、を含む搬送情報を搬送情報記憶手段に登録する登録手段と、を有し、前記登録手段は、車両が複数のエリアを通過する際の通過順序を記憶する通過順序記憶手段を参照し、前記通過エリアが前記通過順序に応じたエリアである場合に前記搬送情報を登録し、前記通過エリアが通過順序に応じたエリアではない場合に前記搬送情報を登録しない、ことを特徴とする。
【0007】
上記管理装置において、端末装置と通信を行う通信手段と、前記所定のエリアに対応して通知内容を記憶する通知内容記憶手段と、をさらに備え、前記特定手段は、前記取得手段によって取得された前記位置に関する情報に基づいて、前記通知内容記憶手段に記憶される通知内容の中から、前記通過エリアに対応する通知内容を特定し、前記通信手段は、前記特定手段によって特定された通知内容を含む前記搬送情報を端末装置へ送信してもよい。
【0008】
上記管理装置において、前記取得手段は、車両が搬送する舗装用材料の搬送内容を取得し、前記通信手段は、前記取得手段によって取得された前記搬送内容を含む前記搬送情報を端末装置へ送信してもよい。
【0010】
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である管理方法は、コンピュータが、車両の位置を測定する位置測定装置の測定結果に基づく位置に関する情報を取得し、舗装用材料を搬送する車両の出発位置から搬送先の位置までの間に設定される所定のエリアに対応して、車両の移動状況を示す移動情報を記憶する移動情報記憶部に記憶される移動情報の中から、取得した前記位置に関する情報に基づいて、車両が通過する通過エリアに対応する移動情報を特定し、特定した移動情報と、前記位置に関する情報から得られる前記通過エリアにおける通過時刻と、を含む搬送情報を搬送情報記憶部に登録する、処理を実行し、前記登録する処理では、車両が複数のエリアを通過する際の通過順序を記憶する通過順序記憶部を参照し、前記通過エリアが前記通過順序に応じたエリアである場合に前記搬送情報を登録し、前記通過エリアが通過順序に応じたエリアではない場合に前記搬送情報を登録しない、ことを特徴とする。
【0011】
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である管理プログラムは、コンピュータに、車両の位置を測定する位置測定装置の測定結果に基づく位置に関する情報を取得し、舗装用材料を搬送する車両の出発位置から搬送先の位置までの間に設定される所定のエリアに対応して、車両の移動状況を示す移動情報を記憶する移動情報記憶部に記憶される移動情報の中から、取得した前記位置に関する情報に基づいて、車両が通過する通過エリアに対応する移動情報を特定し、特定した移動情報と、前記位置に関する情報から得られる前記通過エリアにおける通過時刻と、を含む搬送情報を搬送情報記憶部に登録する、処理を実行させ、前記登録する処理では、車両が複数のエリアを通過する際の通過順序を記憶する通過順序記憶部を参照し、前記通過エリアが前記通過順序に応じたエリアである場合に前記搬送情報を登録し、前記通過エリアが通過順序に応じたエリアではない場合に前記搬送情報を登録しない、ことを特徴とする。
可能に表示する表示手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、舗装用材料の搬送状況を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態1にかかる管理システムのシステム構成の一例を示す説明図である。
【
図2】第1管理サーバ10Aのハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【
図4】第1管理サーバ10Aが管理する工事状況管理テーブルの一例を示す説明図である。
【
図5A】第1管理サーバ10Aが有する移動情報管理テーブルの一例を示す説明図である。
【
図5B】第1管理サーバ10Aが管理する運行情報管理テーブルの一例を示す説明図である。
【
図6】第1管理サーバ10Aが管理するメッセージ管理テーブルの一例を示す説明図である。
【
図7】端末装置20に表示されるメッセージの一例を示す説明図である。
【
図8】実施の形態1にかかる第1管理サーバ10Aが行う車両300の運行情報を管理する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9A】端末装置20に表示される工事状況管理情報の一例を示す説明図である。
【
図9B】端末装置20に表示される運行管理情報の一例を示す説明図である。
【
図10】第1管理サーバ10Aが行う搬送情報を送信する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施の形態1にかかる第1管理サーバ10Aの機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図13】実施の形態2にかかるメッセージ管理テーブルの一例を示す説明図である。
【
図14】実施の形態2にかかる第1管理サーバ10Aが行う車両300の運行情報を管理する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】実施の形態2にかかる第1管理サーバ10Aの機能的構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照し、本発明の管理装置、管理方法、及び管理プログラムの実施形態1,2について説明する。
【0015】
(実施の形態1)
(管理システムのシステム構成)
図1は、実施形態1にかかる管理システムのシステム構成の一例を示す説明図である。
図1に示す管理システム1は、第1管理サーバ10Aと、第2管理サーバ10Bと、端末装置20(20a,20b,…,20n)と、位置測定装置30(30a,30b,…,30n)とを備える。管理システム1において、第1管理サーバ10Aと、端末装置20とは、有線または無線のネットワーク40Aを介して接続される。また、第2管理サーバ10Bと、位置測定装置30とは、有線または無線のネットワーク40Bを介して接続される。また、第1管理サーバ10Aと、第2管理サーバ10Bとは、不図示のネットワークを介して接続され、第2管理サーバ10Bから第1管理サーバ10Aへ電子メールが送信可能に接続されている。ネットワーク40A,40Bは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
【0016】
第1管理サーバ10Aは、舗装用材料の搬送状況を示す搬送情報を管理するコンピュータ装置である。搬送情報は、例えば、舗装用材料を搬送する車両の運行状況を示す運行管理情報や、工事現場における舗装用材料の打設状況などを示す工事状況管理情報を含む。第1管理サーバ10Aは、本発明にかかる管理装置の一例である。第2管理サーバ10Bは、位置測定装置30から車両の位置情報や時刻の情報を受信すると、受信した情報を第1管理サーバ10Aへ送信する。なお、
図1に示す管理システム1の例では、第1管理サーバ10Aと、第2管理サーバ10Bとは、別々のコンピュータ装置とするが、これらは、一のコンピュータ装置としてもよい。
【0017】
端末装置20は、ユーザに通知する情報を表示出力または音声出力することが可能なコンピュータ装置である。端末装置20は、例えば、スマートフォン20a、タブレット端末20b、パソコン20nなどである。例えば、スマートフォン20aやタブレット端末20bは、工事現場の現場担当者や、舗装用材料の工場のスタッフに携行される。また、パソコン20nは、舗装用材料の工場の事務所に配置される。端末装置20は、第1管理サーバ10Aで管理される車両の運行管理情報や、舗装用材料の打設状況を示す工事状況管理情報などを第1管理サーバ10Aから受信することにより、これらの情報を表示する。なお、端末装置20は、図示したコンピュータ装置に限らず、例えば、携帯電話やノートパソコンなどであってもよい。
【0018】
位置測定装置30は、舗装用材料を搬送する車両に搭載され、当該車両の位置情報を測定する。位置測定装置30は、具体的には、GPS(Global Positioning System)機能を有するコンピュータ装置である。位置測定装置30は、測定した位置情報を第2管理サーバ10Bへ送信する。位置測定装置30は、例えば、ナビゲーション装置や、スマートフォンや、携帯電話などによって実現される。
【0019】
(第1管理サーバ10Aのハードウェア構成)
図2は、第1管理サーバ10Aのハードウェア構成の一例を示す説明図である。なお、以下では、第1管理サーバ10Aについて説明するが、第2管理サーバ10Bや端末装置20や位置測定装置30(ナビゲーション装置)についても、同様の構成とすることができる。
【0020】
図2において、第1管理サーバ10Aは、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、入力デバイス54と、出力デバイス55と、通信I/F(Interface)56と、を備える。コンピュータ装置が備える各部51~56は、バス60によってそれぞれ接続されている。なお、第1管理サーバ10Aは、入力デバイス54および出力デバイス55を備えていなくてもよい。
【0021】
CPU51は、コンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。ROM52は、各種プログラムを記憶する。例えば、ROM52は、本発明にかかる管理プログラムを記憶する。RAM53は、CPU51のワークエリアとして使用される。RAM53には、例えば、工事状況管理テーブル(
図4参照)や、移動情報管理テーブル(
図5A参照)、運行情報管理テーブル(
図5B参照)や、メッセージ管理テーブル(
図6参照)が記憶される。
【0022】
入力デバイス54は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力デバイス54は、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよいし、キーボードやマウスなどであってもよい。また、入力デバイス54は、音声を入力するマイクを含んでもよいし、撮像対象を撮像するカメラを含んでもよい。
【0023】
出力デバイス55は、画像を表示するディスプレイや、音声を出力するスピーカを含む。出力デバイス55は、プリンタを含んでもよい。通信I/F56は、通信回線を通じてネットワーク40に接続され、ネットワーク40A,40B等を介して他の装置(第2管理サーバ10B、端末装置20および位置測定装置30)に接続される。
【0024】
(実施の形態1の概要)
図3は、実施の形態1の概要を示す説明図である。
図3において、工事現場302は、例えば、トンネル内における道路工事が行われる場所を示す。工事現場302では、例えば、生コンクリートによる打設が行われる。工事現場302に用いられる生コンクリートは、工場301で練り混ぜが行われ、車両300によって搬送される。工場301からは、生コンクリートを搬送する車両300(ミキサー車)が定期的に出発し、順次、工事現場302に到着する。工事現場302に到着すると、生コンクリートが引き渡される。具体的には、車両300によって搬送された生コンクリートは、例えば、荷卸しとともに、ポンプ車によって圧送され、対象の位置に打設される。
【0025】
ここで、生コンクリートは、練り混ぜが開始されてから90分が経過すると品質が低下する。このため、練り混ぜが開始されてから90分が経過していない生コンクリートが打設用に用いられることとなる。なお、練り混ぜが開始されてから90分を経過した生コンクリートは、場合によっては廃棄されることとなる。このため、生コンクリートの管理には十分な注意が払われる。
【0026】
工場301から工事現場302までの経路上には、複数のエリア(第1エリア~第4エリア)が設けられる。車両300(位置測定装置30)は、第2管理サーバ10Bへ位置情報を適宜送信する。第2管理サーバ10Bは、車両300から受信した位置情報を第1管理サーバ10Aへ送信する。第1管理サーバ10Aは、第2管理サーバ10Bから受信した位置情報を用いて、車両300がエリア内にいるか否かを判定する。第1管理サーバ10Aは、車両300がエリア内にいると判定した場合には、車両300が通過する通過エリアを特定する。ここで、第1管理サーバ10Aは、各エリアに対応する移動情報を管理する。移動情報は、例えば、「出荷」、「チェックポイントの通過」、「到着」など、エリアに応じた移動状況を示す情報である。
【0027】
ここで、第2管理サーバ10Bは、車両300が各エリアを通過すると、各エリアを通過した時刻を含む通過情報を車両300(位置測定装置30)から受信する。第2管理サーバ10Bは、車両300から受信した通過情報を登録する。また、第2管理サーバ10Bは、車両300から受信した通過情報を第1管理サーバ10Aへ送信する。例えば、第2管理サーバ10Bは、通過情報を、電子メールで第1管理サーバ10Aへ送信する。
【0028】
第1管理サーバ10Aは、第2管理サーバ10Bから通過情報を受信すると、受信した通過情報を登録する。例えば、第1管理サーバ10Aおよび第2管理サーバ10Bは、車両300が第1エリアを通過すると、工場301を通過した時刻(出荷時刻)を登録(記憶)する。また、第1管理サーバ10Aおよび第2管理サーバ10Bは、車両300が第2エリアや第3エリアを通過すると、それぞれAチェックポイントやBチェックポイントを通過した時刻を登録する。また、第1管理サーバ10Aおよび第2管理サーバ10Bは、車両300が第4エリアを通過すると、工事現場302に到着した時刻(到着時刻)を登録する。
【0029】
また、第1管理サーバ10Aは、通過情報と移動情報とを含む運行情報を管理する。また、第1管理サーバ10Aは、端末装置20からの要求(送信要求)に応じて、登録した内容を端末装置20へ送信する。これにより、端末装置20は、第1管理サーバ10Aにおいて登録された内容を受信して、受信した内容を閲覧可能に表示することができる。
【0030】
また、第1管理サーバ10Aは、エリア毎に対応するメッセージを記憶する。例えば、第1エリアには「出発しました」といったメッセージが対応付けて記憶されている。また、例えば、第4エリアには「まもなく到着します」といったメッセージが対応付けて記憶されている。例えば、第1管理サーバ10Aは、車両300が第1エリアを通過すると、「出発しました」といったメッセージを、端末装置20からの要求に応じて端末装置20(工事現場302の現場担当者が所持する端末装置20)へ送信する。また、第1管理サーバ10Aは、車両300が第4エリアを通過すると、「まもなく到着します」といったメッセージを、端末装置20からの要求に応じて端末装置20へ送信する。同様に、車両300が第2エリアや第3エリアを通過した場合も、各エリアに対応付けられたメッセージが端末装置20からの要求に応じて端末装置20へ送信される。なお、第1管理サーバ10Aは、これらのメッセージを、端末装置20からの要求に応じて端末装置20へ送信することに限らず、予め登録された端末装置20へ自動送信してもよい。
【0031】
また、第1管理サーバ10Aは、工事状況管理情報を管理する。工事状況管理情報は、工事現場302において実際に使用される生コンクリートの品質試験データや気象データなどを含む情報である。品質試験データや気象データは、現場担当者や品質試験の担当者の端末装置20から送信される。また、第1管理サーバ10Aは、端末装置20からの要求に応じて、工事状況管理情報を端末装置20へ送信する。これにより、端末装置20は、第1管理サーバ10Aにおいて管理される工事状況管理情報を受信して、受信した工事状況管理情報を閲覧可能に表示することができる。
【0032】
(第1管理サーバ10Aが管理する工事状況管理テーブルの一例)
図4は、第1管理サーバ10Aが管理する工事状況管理テーブルの一例を示す説明図である。
図4において、工事状況管理テーブルは、車両情報401と、出荷数量402と、気象情報403と、材料品質情報404と、施工情報405と、を含む工事状況管理情報を記憶する。車両情報401は、「出荷順」と、「管理番号」と、「車番」との情報を含む。「出荷順」は、出荷順を示す番号である。「管理番号」は、工事状況管理テーブルにおいて一意に割り当てられる番号である。「車番」は、例えば、車両300のナンバープレートに記載される4桁の番号である。
【0033】
出荷数量402は、「単独」と、「累計」とを示す。「単独」は、車両1台で搬送される生コンクリートの量を示す。「累計」は、複数の車両300によって工事現場302まで搬送された生コンクリートの総量を示す。出荷数量402に示す数値は、例えば、工場301のスタッフが端末装置20を用いて入力した値である。
【0034】
気象情報403は、車両300ごとに生コンクリートが搬送されたときの「気温」と、「湿度」とを示す。「気温」や「湿度」に示す数値は、例えば、品質試験の担当者が端末装置20を用いて入力した値である。
【0035】
材料品質情報404は、生コンクリートの材料の品質を示し、具体的には、品質試験が行われた生コンクリートについての試験データを示す。なお、材料品質情報404は、搬送された全ての生コンクリートを対象に品質試験が行われるのではなく、搬送された生コンクリートのうち、所定頻度で選んだもの、または、ランダムで選んだものを対象に品質試験が行われた試験結果を示す。材料品質情報404に示す数値は、例えば、工事現場302の品質試験の担当者が端末装置20を用いて入力した値である。
【0036】
施工情報405は、工事現場302における工事の進捗状況を示す。施工情報405に示す数値は、例えば、工事現場302の現場担当者が端末装置20を用いて入力した値である。
【0037】
(第1管理サーバ10Aが有する移動情報管理テーブルの一例)
図5Aは、第1管理サーバ10Aが有する移動情報管理テーブルの一例を示す説明図である。なお、
図5Aに示す移動情報管理テーブルや、後述する
図5Bに示す運行情報管理テーブルは、第1管理サーバ10Aのみならず、第2管理サーバ10Bでも記憶されてもよい。
図5Aにおいて、移動情報管理テーブルは、「エリアID」と、「エリア名」と、「エリアの位置情報」と、「移動情報」とを含む。「エリアID」は、各エリアを識別する識別情報である。「エリア名」は、エリア毎に付される名称である。「エリアの位置情報」は、エリアの位置(範囲)を特定するための情報であり、例えば、緯度経度情報を含む。「移動情報」は、移動状況を示しており、例えば、「出荷」、「チェックポイントの通過」、「到着」を示す情報である。移動情報管理テーブルを用いることにより、車両300が通過した通過エリアに応じた移動情報が選択される。具体的には、例えば、車両300が第1エリアを通過した場合に、「出荷」が選択される。
【0038】
(第1管理サーバ10Aが管理する運行情報管理テーブルの一例)
図5Bは、第1管理サーバ10Aが管理する運行情報管理テーブルの一例を示す説明図である。
図5Bにおいて、第1運行情報管理テーブルAは、車両情報401と、時刻情報406と、を含む車両の運行情報を記憶する。車両情報401は、
図4の工事状況管理テーブルに示した車両情報401と同一の情報である。このため、運行情報管理テーブルと、
図4の工事状況管理テーブルとを一つのテーブルとして記憶することも可能である。時刻情報406のうち、「移動情報」の項目内の時刻は、それぞれ「移動情報」に対応するエリアを各車両300が通過した時刻を示す。なお、「移動情報」は、
図5Aに示したように、「エリアID」や「エリア名」と対応付けられている。このため、運行情報管理テーブルにおいて、「移動情報」を、「エリアID」や「エリア名」に置き換えることも可能である。
【0039】
また、時刻情報406のうち、経過407の項目は、出荷から到着までに要した時間を示す。また、時刻情報406のうち、「荷卸」および「完了」の項目は、実際に荷卸(打設)が開始された時刻や荷卸が完了した時刻を示す。「荷卸」および「完了」の時刻は、例えば、現場担当者によって入力される。また、時刻情報406のうち、経過408の項目は、荷卸から完了までに要した時間を示す。
【0040】
(第1管理サーバ10Aが管理するメッセージ管理テーブルの一例)
図6は、第1管理サーバ10Aが管理するメッセージ管理テーブルの一例を示す説明図である。
図6において、メッセージ管理テーブルは、「エリアID」と、「エリア名」と、「メッセージ」と、の情報を含む。「エリアID」および「エリア名」は、
図5Aの移動情報管理テーブルに示したものと同様である。このため、メッセージ管理テーブルと、
図5Aの移動情報管理テーブルとを一つのテーブルとして記憶することも可能である。
【0041】
メッセージ管理テーブルにおいて、「メッセージ」は、各エリアを通過した際に選択される通知内容である。例えば、車両300が第1エリアを通過したときには、「出発しました」のメッセージが選択されることを示す。なお、選択されたメッセージは、端末装置20に送信され、端末装置20において表示される。
【0042】
(端末装置20に表示されるメッセージの一例)
図7は、端末装置20に表示されるメッセージの一例を示す説明図である。
図7に示すように、端末装置20には、車両300ごとのメッセージが表示されている。これにより、工事現場302の現場担当者は、どの車両300があとどれくらいの時間で工事現場302に到着するのかを容易に把握することができる。また、
図7に示す画面は、それぞれの車両300の位置に応じて随時更新されていく。
【0043】
なお、
図7に示した画面例に限らず、例えば、到着が近くなった車両300(第3エリアや第4エリアを通過した車両300)に対応するメッセージを通知することとしてもよい。また、特定の車両300(例えば車番84-61を示す車両300)に対応するメッセージのみを通知してもよい。また、メッセージとともに、車両300が搬送する舗装用材料の搬送量(出荷数量)についても通知してよい。
【0044】
(実施の形態1にかかる第1管理サーバ10Aが行う車両300の運行情報を管理する処理の一例)
図8は、実施の形態1にかかる第1管理サーバ10Aが行う車両300の運行情報を管理する処理の一例を示すフローチャートである。
図8において、第1管理サーバ10Aは、車両300がいずれかのエリアを通過したか否かを判断する(ステップS101)。なお、ステップS101では、第1管理サーバ10Aは、例えば、第2管理サーバ10Bを介して車両300(位置測定装置30)から受信した位置情報(現在地点を示す情報)と、予め記憶されるエリアの位置情報とを用いて、車両300がいずれかのエリア内に位置するか否かを判断する。
【0045】
第1管理サーバ10Aは、車両300がいずれかのエリアを通過するまで待機する(ステップS101:NO)。第1管理サーバ10Aは、車両300がいずれかのエリアを通過した場合(ステップS101:YES)、エリアを通過した車両300を特定する(ステップS102)。具体的には、ステップS102では、第1管理サーバ10Aは、
図5Bの運行情報管理テーブルに記憶される車両情報401の「管理番号」のうち、位置測定装置30から送信された管理番号と一致するものを特定する。
【0046】
そして、第1管理サーバ10Aは、車両300が通過したエリアを特定する(ステップS103)。具体的には、ステップS103では、第1管理サーバ10Aは、例えば、車両300(位置測定装置30)から受信した位置情報(現在地点を示す情報)と、予め記憶されるエリアの位置情報とを用いて、車両300が位置するエリアを特定する。
【0047】
次に、第1管理サーバ10Aは、
図5Aの移動情報管理テーブルを参照し、特定したエリアのエリアIDに対応する移動情報(「出荷」や「到着」などを示す情報)を特定する(ステップS104)。そして、第1管理サーバ10Aは、第2管理サーバ10Bを介して、位置情報とともに位置測定装置30から送信される測定時刻の情報を用いて、当該エリアを通過した通過時刻を取得する(ステップS105)。
【0048】
次に、第1管理サーバ10Aは、特定した移動情報と、取得した通過時刻とを含む運行情報を、運行情報管理テーブル(
図5B参照)に記憶する(ステップS106)。そして、第1管理サーバ10Aは、メッセージ管理テーブル(
図6参照)を参照して、特定したエリアに対応するメッセージを特定する(ステップS107)。そして、第1管理サーバ10Aは、端末装置20からの要求に応じて当該端末装置20へ、特定したメッセージを送信する(ステップS108)。これにより、不特定多数の端末装置20が、ネットワーク40Aを介して第1管理サーバ10Aにアクセスすることにより、メッセージを取得することができる。
【0049】
次に、第1管理サーバ10Aは、車両300が第4エリア(工事現場302)を通過したか否かを判断する(ステップS109)。第1管理サーバ10Aは、車両300が第4エリア(工事現場302)を通過していないと判断した場合(ステップS109:NO)、ステップS101へ戻る。第1管理サーバ10Aは、車両300が第4エリア(工事現場302)を通過したと判断した場合(ステップS109:YES)、当該車両300についての管理(運行情報の登録等)を終了し(ステップS110)、一連の処理を終了する。
【0050】
なお、第1管理サーバ10Aは、ステップS109において、車両300が第4エリア(工事現場302)を通過したと判断した場合に、打設が行われるものとみなして、
図4の工事状況管理テーブルにおける施工情報405に示す「打設完了」を「完」に設定してもよい。これにより、車両300の移動に応じて迅速に施工情報405を更新することができるとともに、施工情報405を入力する操作者の負荷を軽減することができる。
【0051】
上述した処理により、第1管理サーバ10Aは、車両300がエリアを通過することに応じて、運行情報を登録し、端末装置20へメッセージを送信することができる。したがって、端末装置20では、
図7に示した画面を表示することができる。
【0052】
(端末装置20に表示される工事状況管理情報の一例)
図9Aは、端末装置20に表示される工事状況管理情報の一例を示す説明図である。
図9Aに示すように、端末装置20には、工事状況管理テーブル(
図4参照)に示した内容が表示されている。これにより、工場301のスタッフや、工事現場302の現場担当者や、品質担当者や、現場事務所のスタッフや、発注者は、工事状況を把握することができる。なお、
図9Aに示した画面例に限らず、例えば、車両情報401と、出荷数量402と、気象情報403と、材料品質情報404と、施工情報405のうち、いずれかを閲覧者の操作によって選択可能に表示してもよい。
【0053】
(端末装置20に表示される運行管理情報の一例)
図9Bは、端末装置20に表示される運行管理情報の一例を示す説明図である。
図9Bに示すように、端末装置20には、運行情報管理テーブル(
図5B参照)に示した内容が表示されている。これにより、工場301のスタッフや、工事現場302の現場担当者や、品質担当者や、現場事務所のスタッフや、発注者は、車両300の運行状況を把握することができる。なお、
図9Bに示した画面例に限らず、例えば、閲覧者の操作に応じて、一の車両300のみの通過時刻を表示したり、一のエリア(例えばAチェックポイント)のみの通過時刻を表示したりしてもよい。
【0054】
(第1管理サーバ10Aが行う搬送情報を送信する処理の一例)
図10は、第1管理サーバ10Aが行う搬送情報を送信する処理の一例を示すフローチャートである。
図10において、第1管理サーバ10Aは、端末装置20から搬送情報(運行管理情報または工事状況管理情報)の閲覧要求を受信したか否かを判断する(ステップS121)。第1管理サーバ10Aは、端末装置20から搬送情報の閲覧要求を受信するまで待機する(ステップS121:NO)。
【0055】
第1管理サーバ10Aは、端末装置20から搬送情報の閲覧要求を受信すると(ステップS121:YES)、要求に応じた搬送情報(運行管理情報または工事状況管理情報)を端末装置20へ送信し(ステップS122)、一連の処理を終了する。上述した処理により、不特定多数の端末装置20がネットワーク40Aを介して第1管理サーバ10Aにアクセスすることにより、端末装置20では、
図9Aに示したように工事状況管理情報を表示したり、
図9Bに示した運行管理情報を表示したりすることができる。
【0056】
(実施の形態1にかかる第1管理サーバ10Aの機能的構成の一例)
図11は、実施の形態1にかかる第1管理サーバ10Aの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、第1管理サーバ10Aは、移動情報記憶部501と、取得部502と、特定部503と、登録部504と、通知内容記憶部505と、搬送情報記憶部506と、通信部507と、を備える。
【0057】
移動情報記憶部501は、舗装用材料を搬送する車両300の出発位置(例えば、工場301)から搬送先の位置(例えば、工事現場302)までの間に設定される所定のエリア(第1エリア~第4エリア)に対応して、車両300の移動状況を示す移動情報を記憶する。舗装用材料は、時間管理や温度管理などが必要な材料であり、例えば、生コンクリートや、アスファルト混合物である。所定のエリアは、仮想的な境界線で囲まれたエリア(ジオフェンス)である。移動状況は、「出荷」や「チェックポイントの通過」や「到着」といったエリアにおける車両300の状況である。また、移動情報記憶部501は、所定のエリアの位置情報を記憶する。なお、移動情報記憶部501は、例えば、
図5Aに示した移動情報管理テーブル(RAM53)によって実現される。
【0058】
取得部502は、車両300の位置を測定する位置測定装置30の測定結果に基づく位置に関する情報を取得する。位置に関する情報は、例えば、位置測定装置30によって測定される車両300の現在地点を示す位置情報(例えば、緯度経度情報)である。取得部502は、第2管理サーバ10Bを介して、位置測定装置30から位置に関する情報を受信することにより、位置に関する情報を取得する。ただし、位置に関する情報は、車両が位置(通過)するエリア(通過エリア)の情報でもよい。具体的には、車両300(位置測定装置30)が通過エリアを特定する機能を有している場合には、取得部502は、位置測定装置30が特定した通過エリアを示す情報を、第2管理サーバ10Bを介して、位置測定装置30から受信することによって取得すればよい。
【0059】
また、位置に関する情報は、車両300の現在地点における時刻の情報(または車両300が通過エリアを通過した時刻の情報)を含む。ここで言う時刻は、例えば、位置測定装置30によって現在地点が測定された時刻としてもよいし、第1管理サーバ10Aが、第2管理サーバ10Bを介して、位置測定装置30から車両300の位置に関する情報を受信した時刻としてもよい。
【0060】
特定部503は、取得部502によって取得された位置に関する情報に基づいて、移動情報記憶部501に記憶される移動情報の中から、車両300が通過する通過エリアに対応する移動情報を特定する。具体的には、特定部503は、取得部502によって取得された車両300の現在地点を示す位置情報と、移動情報記憶部501に記憶されるエリアの位置情報とを用いて、車両300が通過する通過エリアを特定する。さらに、特定部503は、移動情報記憶部501を参照し、通過エリアに対応する移動情報を特定する。例えば、通過エリアが第1エリアの場合には、特定部503は、対応する搬送情報として「出荷」を示す移動情報を特定する。
【0061】
登録部504は、位置に関する情報から得られる通過エリアにおける通過時刻と、特定部503によって特定された移動情報と、を含む舗装用材料の搬送情報を搬送情報記憶部506に登録(記憶)する。搬送情報は、車両の運行管理情報(
図5B参照)や、工事状況管理情報(
図4参照)を含む。搬送情報記憶部506は、例えば、
図4に示した工事状況管理テーブルや、
図5Bに示した運行情報管理テーブル(RAM53)によって実現される。
【0062】
通知内容記憶部505は、所定のエリアに対応して通知内容を記憶する。通知内容は、例えば、車両300の位置や車両300の工事現場302までの到達時間を示唆するメッセージである。通知内容記憶部505に記憶されるメッセージは、更新されてもよい。例えば、渋滞などが発生した場合には、工事現場302までの到達時間が予め設定された時間と異なる場合がある。このような場合、車両300の走行履歴を用いて、工事現場302までに要した時間を用いて、メッセージの内容(到達時刻)を更新してもよい。
【0063】
特定部503は、取得部502によって取得された位置に関する情報に基づいて、通知内容記憶部505に記憶される通知内容の中から、通過エリアに対応する通知内容を特定する。具体的には、特定部503は、車両300の現在地点を示す情報と、移動情報記憶部501に記憶されるエリアの位置情報とを用いて、車両300が通過する通過エリアを特定する。さらに、特定部503は、通知内容記憶部505を参照し、通過エリアに対応する通知内容を特定する。例えば、通過エリアが第1エリアの場合には、特定部503は、対応する通知内容として「出発しました」を示すメッセージを特定する。
【0064】
通信部507は、特定部503によって特定された通知内容を含む搬送情報を端末装置20へ送信する。通信部507は、特定部503によって特定された通知内容のみを送信してもよいし、通知内容とともに、例えば、通過エリアの通過時刻を含む運行情報を送信してもよい。
【0065】
また、通信部507は、通知内容とともに、例えば、車両300が搬送する舗装用材料の搬送内容(工事状況管理情報)についても、端末装置20へ送信してよい。搬送内容は、例えば、車両300が搬送する舗装用材料の搬送量や品質(練り混ぜ開始からの時間や舗装用材料の温度)を示す情報である。この場合、取得部502は、工事状況管理テーブル(
図4参照)を参照し、車両300によって搬送される舗装用材料の搬送内容を取得すればよい。これにより、現場担当者は、車両300がいつ到着するのか、および到着する車両300によって搬送される生コンクリートの量や品質を把握することができる。
【0066】
また、通信部507は、端末装置20からの送信要求に応じて端末装置20へ搬送情報を送信する。ただし、通信部507は、搬送情報のうち、通知内容については、予め登録された端末装置20へ送信してもよい。また、通信部507は、搬送情報のうち、運行管理情報や、工事状況管理情報については、端末装置20からの送信要求に応じて端末装置20へ送信してもよい。
【0067】
また、通信部507は、予め設定されたエリアを車両300が通過した場合にのみ、搬送情報を端末装置20へ送信してもよい。例えば、通信部507は、工事現場302から近いエリア(例えば、第3エリアや第4エリア)を通過した場合に、搬送情報を端末装置20へ送信し、工事現場302から遠いエリア(例えば、第1エリアや第2エリア)を通過した場合には搬送情報を端末装置20へ送信しないようにしてもよい。これにより、現場担当者等にとって重要な情報(近くにある車両についてのメッセージ)を優先的に通知することができる。
【0068】
また、例えば、第1管理サーバ10Aは、現場付近に多数の車両300が停車し、現場付近で円滑な荷卸しができていないような場合には、途中経路における車両300や工場301に対して、その旨を通知したり、到着時刻を遅らせる旨を通知したりしてもよい。この場合、通知内容記憶部505は、工事現場302における車両が多いことを示す通知内容を記憶しておけばよい。また、特定部503は、工事現場302の第4エリアにおいて、一定数量以上の車両300が停車している場合に、車両300が多いことを示す通知内容を特定すればよい。
【0069】
同様に、例えば、第1管理サーバ10Aは、現場付近に到達する車両300が少ない場合には、途中経路における車両300や工場301に対して、その旨を通知したり、到着時刻を早める旨を通知したりしてもよい。この場合、通知内容記憶部505は、工事現場302における車両300の数が少ないことを示す通知内容を記憶しておけばよい。また、特定部503は、工事現場302の第4エリアにおいて、車両300が一定数以下の場合に、車両300が少ないことを示す通知内容を特定すればよい。
【0070】
また、舗装用材料を用いる道路工事では、工事が進むにつれて、舗装用材料の搬送距離が長くなることがある。このため、工事の進捗状況に応じて、車両300の荷卸しまでに要する時間(第4エリアを通過してから実際の現場に到達するまでの時間)が変わる場合もある。このため、工事現場302における工事の進捗に応じて、第4エリアに対応するメッセージの内容(「まもなく到着します」)を、例えば、「現場の入り口に到着しました」という内容に更新してもよい。
【0071】
また、第1管理サーバ10Aは、舗装用材料の品質が低下した場合(例えば、渋滞等により練り混ぜ開始から90分が経過した場合)には、その旨を示す通知内容を通知してもよい。この場合、通知内容記憶部505は、品質の低下を示す通知内容を記憶しておけばよい。また、特定部503は、通過エリアに対応する通知内容とともに、品質の低下を示す通知内容を特定すればよい。なお、工事現場302から遠いエリアにおいて、一定水準以下に品質が低下した場合(例えば、練り混ぜ開始から60分が経過した場合)には、工事現場302に到着するときにはさらなる品質の低下(時間の経過)が見込める。このため、特定部503は、通過エリアに応じて(車両300が工事現場302から遠いエリアにいる場合に)、品質の低下を示す通知内容を特定してもよい。
【0072】
上述した、取得部502と、特定部503と、登録部504とは、
図2に示したCPU51が管理プログラムを実行することによって実現される。また、通信部507は、通信I/F56によって実現される。
【0073】
以上説明したように、実施の形態1にかかる第1管理サーバ10Aは、車両300が所定のエリアを通過する場合に、通過エリアに対応する移動情報と、通過エリアにおける通過時刻と、を含む搬送情報を登録することとした。これにより、舗装用材料の搬送状況を適切に管理することができる。したがって、端末装置20を有する現場担当者や工場のスタッフ等は、工事の進捗に対する搬送状況を共有することができるとともに、搬送状況を的確に把握することができる。このため、工事現場302において使用される舗装用材料の品質の低下を抑えることができる。
【0074】
また、第1管理サーバ10Aは、車両300が所定のエリアを通過する場合に、通過エリアに対応するメッセージを端末装置20へ送信することとした。これにより、現場担当者等にメッセージ(搬送状況)を通知することができる。したがって、現場担当者等は、搬送状況をリアルタイムに把握することができる。
【0075】
また、第1管理サーバ10Aは、車両300が搬送する舗装用材料の搬送内容を含む搬送情報を端末装置20へ送信してもよい。これにより、現場担当者は、到着する車両300によって搬送される搬送用材料の搬送量や品質を把握することができる。
【0076】
また、実施の形態1にかかる管理システム1によれば、車両300から送信される位置に関する情報を用いて搬送情報を管理するだけの構成であるため、新たな設備投資等を不要にすることができる。すなわち、通信料(端末装置20と第1管理サーバ10Aとの通信料、位置測定装置30と第2管理サーバ10Bとの通信料、および第1管理サーバ10Aと第2管理サーバ10Bとの通信料)と、第1管理サーバ10Aおよび第2管理サーバ10Bの使用料だけで済むため、低廉な構成で管理システム1を実現することができる。
【0077】
(実施の形態2)
次に、本発明にかかる実施の形態2について説明する。実施の形態2では、上述した実施の形態1に加えて、車両300が通過するエリアの通過順序を予め設定しておき、通過順序に応じたエリアの通過である場合に、搬送状況の登録やメッセージを通知するようにした構成について説明する。言い換えれば、実施の形態2は、車両300がエリアを通過する場合でも、通過順序に応じたエリアの通過ではない場合には、運行情報の登録やメッセージの通知を行わないようにする構成である。なお、以下の説明において、実施の形態1で説明した点については、同様の符号を付し、説明を省略する。
【0078】
(実施の形態2の概要)
図12は、実施の形態2の概要を示す説明図である。
図12において、工事現場302(第7エリア)は、例えば、高速道路における道路工事が行われる場所を示す。工場301から工事現場302までの経路600上には、複数のエリア(第1エリア~第7エリア)が設けられる。第1管理サーバ10Aは、各エリアの通過順序を記憶する。例えば、通過順序は、第1エリア→第2エリア→第3エリア→第4エリア→第5エリア→第6エリア→第7エリアの順である。高速道路における道路工事においては、例えば、逆側の車線を経由して工事現場302に到達することがあるため、車両300が同じエリアを複数回通過することがある。
【0079】
具体的に説明すると、
図12に示すように、第1エリア(工場301)から第7エリア(工事現場302)まで到達する間に、車両300は、第3エリアと第5エリアとを複数回通過することとなる。具体的には、第4エリアを通過した後に、再び第3エリアを通過することとなり、また、第6エリアを通過した後に、再び第5エリアを通過することとなる。このような同じエリアの通過は、通過順序に対応しない通過となる。実施の形態2では、通過順序に対応しないエリアの通過となる場合には、
図5Bの運行情報管理テーブルへの運行情報の登録や、端末装置20へのメッセージの送信を行わないようにする。
【0080】
(実施の形態2にかかるメッセージ管理テーブルの一例)
図13は、実施の形態2にかかるメッセージ管理テーブルの一例を示す説明図である。
図13に示すメッセージ管理テーブルは、
図4の工事状況管理テーブルや、
図5Aの移動情報管理テーブルや、
図6のメッセージ管理テーブルに記憶される一部の情報も記憶する。なお、本明細書において、
図13に示すテーブルを「メッセージ管理テーブル」と称するが、「運行情報管理テーブル」と称してもよい。
【0081】
図13において、メッセージ管理テーブルは、「通過順」と、「エリアID」と、「移動情報」と、「メッセージ」と、「通過時刻」と、「出荷数量」との各情報を含む。なお、
図13において、「エリアID」と、「移動情報」と、「メッセージ」と、「通過時刻」とについては、実施の形態1で説明した内容と同様である。「通過順」は、通過するエリアの順序を示す。また、「通過順」の「8」は、車両300に対する運行情報の登録の終了を示す。「出荷数量」は、車両300が搬送する舗装用材料の搬送量を示す。
【0082】
「エリアID」、「移動情報」、「メッセージ」については、7つのエリアに対応して、情報が記憶されている。「通過時刻」は、通過順序に従って車両300がエリアを通過した場合に、記憶される時刻の情報である。なお、
図13において、エリアID「005」~「007」に対応する「通過時刻」は、ブランクを示しており、すなわち、車両300がエリアID「005」の手前を走行中であることを示している。
【0083】
(実施の形態2にかかる第1管理サーバ10Aが行う車両300の運行情報を管理する処理の一例)
図14は、実施の形態2にかかる第1管理サーバ10Aが行う車両300の運行情報を管理する処理の一例を示すフローチャートである。
図14において、第1管理サーバ10Aは、車両300がエリアID「001」に対応する第1エリア(工場301)を通過したか否かを判断する(ステップS201)。第1管理サーバ10Aは、車両300が第1エリアを通過するまで待機する(ステップS201:NO)。第1管理サーバ10Aは、車両300が第1エリアを通過すると(ステップS201:YES)、当該車両300を特定する(ステップS202)。また、ステップS202において、第1管理サーバ10Aは、特定した車両300に対応する通過順Iを「1」に設定する。
【0084】
次に、第1管理サーバ10Aは、
図13のメッセージ管理テーブルを参照し、第1エリアを示すエリアID「001」に対応する移動情報(「出荷」を示す情報)を特定する(ステップS203)。そして、第1管理サーバ10Aは、位置情報とともに位置測定装置30から送信される測定時刻の情報を用いて、第1エリアを通過した通過時刻を取得する(ステップS204)。次に、第1管理サーバ10Aは、第1エリアを通過した通過時刻(運行情報)を、
図13のメッセージ管理テーブルに記憶する(ステップS205)。
【0085】
そして、第1管理サーバ10Aは、
図13のメッセージ管理テーブルを参照し、エリアID「001」に対応するメッセージ(「出発しました」)を特定する(ステップS206)。そして、第1管理サーバ10Aは、登録されている端末装置20へ、特定したメッセージを送信する(ステップS207)。そして、第1管理サーバ10Aは、通過順Iを「2」に設定する(ステップS208)。
【0086】
次に、第1管理サーバ10Aは、車両300がいずれかのエリアを通過したか否かを判断する(ステップS209)。第1管理サーバ10Aは、車両300がいずれかのエリアを通過するまで待機する(ステップS209:NO)。第1管理サーバ10Aは、車両300がいずれかのエリアを通過した場合(ステップS209:YES)、エリアを特定する(ステップS210)。
【0087】
そして、第1管理サーバ10Aは、特定したエリアのエリアIDと、通過順Iに対応するエリアIDとが一致するか否かを判断する(ステップS211)。第1管理サーバ10Aは、特定したエリアのエリアIDと、通過順Iに対応するエリアIDとが一致しないと判断した場合(ステップS211:NO)、すなわち、当該エリアが通過順序に応じたエリアではない場合、運行情報の記憶やメッセージの送信を行わずに、そのままステップS209に戻る。
【0088】
一方、第1管理サーバ10Aは、特定したエリアのエリアIDと、通過順Iに対応するエリアIDとが一致すると判断した場合(ステップS211:YES)、
図13のメッセージ管理テーブルを参照し、特定したエリアのエリアIDに対応する移動情報を特定する(ステップS212)。そして、第1管理サーバ10Aは、位置情報とともに位置測定装置30から送信される測定時刻の情報を用いて、当該エリアを通過した通過時刻を取得する(ステップS213)。次に、第1管理サーバ10Aは、当該エリアに対応する通過時刻を、
図13のメッセージ管理テーブルに記憶する(ステップS214)。
【0089】
そして、第1管理サーバ10Aは、
図13のメッセージ管理テーブルを参照し、特定したエリアのエリアIDに対応するメッセージを特定する(ステップS215)。次に、第1管理サーバ10Aは、登録されている端末装置20へ、特定したメッセージを送信する(ステップS216)。なお、ステップS207やステップS216において、第1管理サーバ10Aは、メッセージの送信のみならず、移動情報や、通過時刻の情報や、出荷数量の情報を端末装置20へ送信してもよい。そして、第1管理サーバ10Aは、通過順Iに「1」を加算する(ステップS217)。
【0090】
次に、第1管理サーバ10Aは、通過順Iが「8」であるか否かを判断する(ステップS218)。第1管理サーバ10Aは、通過順Iが「8」ではないと判断した場合(ステップS218:NO)ステップS209に戻る。第1管理サーバ10Aは、通過順Iが「8」であると判断した場合(ステップS218:YES)、当該車両300についての管理(運行情報の登録等)を終了し(ステップS219)、一連の処理を終了する。
【0091】
上述した処理により、第1管理サーバ10Aは、車両300が通過順に応じてエリアを通過した場合に、運行情報を登録し、端末装置20へメッセージを送信することができる。したがって、端末装置20では、例えば、
図13に示したメッセージ管理テーブルに記憶される内容を表示することができる。
【0092】
(実施の形態2にかかる第1管理サーバ10Aの機能的構成の一例)
図15は、実施の形態2にかかる第1管理サーバ10Aの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図15に示す第1管理サーバ10Aは、
図11に示した第1管理サーバ10Aの機能的構成と比較して、通過順序記憶部510を有する点で異なる。
【0093】
通過順序記憶部510は、車両300が複数のエリアを通過する際の通過順序を記憶する。通過順序は、例えば、現場事務所のスタッフや、工事現場302の現場担当者によって、工事現場302ごとに、時間帯や日にちに応じて適宜設定されて、記憶される。通過順序記憶部510は、例えば、
図13に示したメッセージ管理テーブル(RAM53)によって実現される。
【0094】
登録部504は、通過順序記憶部510を参照し、通過エリアが通過順序に応じたエリアである場合に、搬送情報を登録する。言い換えれば、登録部504は、通過エリアが通過順序に応じたエリアではない場合に、搬送情報を登録しない。すなわち、例えば、車両300が一度通過したエリアを再度通過したような場合(通過順序に即していない場合)には、搬送情報を登録しない。
【0095】
なお、上述した説明では、車両300が工場301から工事現場302まで走行する間の運行情報を登録することとしたが、車両300が工事現場302から工場301に戻る場合(帰路の場合)も、車両300の運行情報を登録することが可能である。この場合、エリアごとに帰路用の移動状況(例えば、「荷卸完了」や「工場到着」など)を示す移動情報を記憶しておき、車両300がエリアを通過した際に、エリアに応じた移動情報を登録するようにすればよい。また、エリアに応じた帰路用のメッセージ(「あと10分で工場に到着します」など)を記憶しておき、車両300がエリアを通過した際に、エリアに応じた帰路用のメッセージを送信するようにしてもよい。また、この場合において、同一エリアを2回通過することになる場合には、通過順序記憶部510に帰路用の通過順を設定しておけばよい。
【0096】
以上説明したように、実施の形態2にかかる第1管理サーバ10Aによれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。特に、実施の形態2では、通過エリアが通過順序に応じたエリアである場合に、搬送情報を登録するようにした。すなわち、通過エリアが通過順序に応じたエリアではない場合に、搬送情報を登録しないようにした。したがって、工場301から工事現場302までの間に同一のエリアを複数回通過する場合でも、舗装用材料の搬送状況を適切に管理することができる。
【0097】
なお、以上に説明した第1管理サーバ10Aを実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0098】
1…管理システム
10A…第1管理サーバ
10B…第2管理サーバ
20…端末装置
30…位置測定装置
51…CPU
52…ROM
53…RAM
54…入力デバイス
55…出力デバイス
56…通信I/F
300…車両
301…工場
302…工事現場
501…移動情報記憶部
502…取得部
503…特定部
504…登録部
505…通知内容記憶部
506…搬送情報記憶部
507…通信部
510…通過順序記憶部